米テキサス州で9月11日、アメーバの一種で、殺人アメーバとも呼ばれる「フォーラーネグレリア」に感染した子どもが命を落とした。CBSなど複数のメディアが報じている。同州アーリントン市が27日に発表したプレスリリースによると、5日に「原発性アメーバ性髄膜脳炎」にかかった子どもがいると、病院が地元の保健当局に報告があった。しかし子どもは回復せず、11日に入院先の病院で亡くなった。調査の結果、市内の公園のスプラッシュパッド(水が地表から噴き出したりする水遊び場の一種)で、フォーラーネグレリアに感染した可能性が高いことがわかったという。フォーラーネグレリアは通常、湖や河川に生息し、ヒトの鼻腔から脳に侵入。大脳組織の軟化や出血を伴う壊死(原発性アメーバ性髄膜脳炎)を引き起こすとされる。市当局は、毎朝の公園オープン時にスタッフに義務づけられていた水質検査、定期的な水質チェックが一切行われていなかったと公表。市は事件の発覚後、市内全てのスプラッシュパッドを閉鎖して水質を検査。地元住民の憩いの場として愛されているドン・ミゼンハイマー公園から採られたサンプルから、フォーラーネグレリアが検出されたとKTLAは報じている。CDCの発表によると、このアメーバが人に感染するのは稀で、2010年から2019年までの9年間、米国内での感染報告は34件にとどまっているという。
2021年09月29日「新時代の逃走”サイレント”スリラー」と評判の韓国映画『殺人鬼から逃げる夜』より、主人公が殺人鬼に追われる、恐怖の特別映像が解禁となった。耳の聴こえない目撃者と、サイコパス殺人鬼のスリリングな逃走劇が描かれる本作。今回到着した特別映像は、有名なクラシック曲「ショパン/ノクターン第2番」が、目撃者・ギョンミと殺人鬼の命がけの追いかけっこをユニークに彩っている。映像ではピアノの美しい旋律が流れる中で、狂気を開放した殺人鬼・ドシクが、どこまでも、どこまでも、執拗にギョンミを追いかけ続ける。坂道で、車道で、街中で、そしてついには家の中にまで迫りくる殺人鬼…聴こえないギョンミは、真後ろにいる殺人鬼に気づくことができない。名曲の後ろで響き渡る悲痛な悲鳴、必死な息遣い、獲物を追い詰めるのを楽しむかのような殺人鬼の歓声、そして滴り落ちる誰かの血…。衝撃的で、逼迫したシーンが畳みかける映像には不釣り合いな、ノクターンのゆったりとしたワルツ調のメロディは、観る者に違和感を植え付け“恐怖”を一層浮き彫りにする。笑顔で戯れるギョンミと母の姿も意味深に映し出されており、母娘の運命も気になるところだ。映像内では、スリルを高めるために「聞こえない」を視覚化したクォン・オスン監督の見事な演出もみてとれる。音楽以外の音がほぼ遮断された状況の中、家に設置された音の警告灯が光ることで異変を察知するギョンミの姿や、車両に付けた騒音測定器が振れた直後、殺人鬼・ドシクが車の後部座席から現れる様子が描かれており、まるで聞こえないギョンミの世界を擬似体験しているかのようにも感じられる。本編でも散りばめられているこの演出手法は、ギョンミの恐怖を観客が共有できるようにと工夫されたもの。「視覚的に危険がどんどん迫っていることを表現し、ギョンミが感じる恐怖や緊張をそのまま観客に伝え、共有しようと思った。ドシクが近づいてくる音は聞こえない。家にあるすべての警報装置の点滅は、危機のシグナルであると同時に、ギョンミが身を守るための装置として活用しようと思った」とクォン・オスン監督は説明している。聞こえない無音の世界を描きつつ、危機的状況を視覚化し共有することで恐怖を倍増させ、一夜の逃走劇をかつてない緊張感とともに描ききった。ノンストップで畳み掛ける特別な衝撃と恐怖を体感できる、新たな韓国スリラーの傑作だ。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年09月17日19世紀末のロンドンで実際に起きた、娼婦たちを標的にした連続猟奇殺人事件。いわゆる“切り裂きジャック”をモチーフに、韓国で大ヒットしたミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』。事件を追う刑事のアンダーソン(加藤和樹・松下優也/Wキャスト)の元に、犯人の情報を提供してくるアメリカ人外科医のダニエル。物語の軸を担うダニエルを演じるのが、近年ミュージカルを中心に活躍する木村達成さんと、ハリー・ポッターの吹き替えなど声優としても人気の小野賢章さん。小野賢章:これまでミュージカル歴はそんなにないんですけれど、お話をいただいて、ダニエルという役にすごくやり甲斐を感じたんですよね。木村達成:僕も同じです。ダニエルに限らず、アンダーソンやモンロー…魅力的な登場人物が多くて、面白い作品だなと思いました。小野:ただダニエルは、些細なことで気持ちが大きく動く役なので、そこについていけるような気持ちの持ち方が難しくて、稽古しながら苦労しているところ。でも、歌詞ではとんでもないことを言っていながらも、メロディと言葉の運びで歌っていて気持ちいい瞬間はあって。すごく辛い場面でも…いや、辛いか(笑)。木村:(笑)。あとこの作品は、すごく時間の変化が多いんだよね。7年前に遡ったと思ったら1か月前に飛んだり、いろんな時間を行き来しながら話が展開していくので、そこを演じ分けていくのが難しい。小野:ただでさえ複雑な役だから、一瞬も気を抜けないというか。ただ、彼の行動ってすべて真面目さとまっすぐな愛ゆえのものではあって…。木村:ダニエルを演じる上での課題は“ピュア”だと思う。まさに賢章くんがすっごい素直なお芝居をするから、見てて正直、羨ましいよ。小野:僕は、稽古場で達成が先に演じてくれていて、そこに助けられているなって思ってるよ。そこまで舞台経験が多くない自分としては、それを見て、じゃあこうしてみようって考えられるからありがたくて。木村:じつは、今回みたいに日本初演で、作品にまだ色付けもされていないっていう状況が楽しくて仕方ないんだよね。これまで出演したミュージカルはすでに立ち位置や動きが決まっているものが多かったから、どう動いてもいいよって言われるのがモチベーションにもなってて。小野:まだそこを楽しめるまでには至ってないな…。木村:僕はミュージカルに挑戦させていただくようになって、以前より自分を解放できるようになった気がしていて…。だからどんなにキツくても、なにクソって頑張れるし。小野:もともとお芝居がすごく好きで、声優に限らずいろいろ経験したくて、今こうして舞台をやらせていただいているんだけど、役を演じるという意味では同じなんだなと思ってる。ただ、見せ方が違うから…。木村:悩んだり迷ったりしたら、演出の白井(晃)さんに聞けばいいよ。小野:白井さんとは今回が初だけど、本当に稽古が好きな方なんだろうなって感じだよね。あと、ここは魅せる場面、ここは芝居をきちんと見せる場面っていうバランス感覚が、とても優れた方なんだろうなと思う。木村:あと奥行きや立体感を見せたりする空間の使い方も素晴らしいんだよね。この芝居がこういう捉え方だから、こう空間を使ったほうが面白くなるよって具体的に演出してくださる。さらに稽古が進めばもっと面白くなるはずだし、僕も白井さんの想像の上を行くお芝居をして「それいいですね」と言われたいなと。小野:この作品は、些細な引き金が大きな悲劇を生む物語。もしかしたら自分も…って思ってもらえるようなリアルを追求していけたら。木村:探偵になった気持ちで、事件の行方に集中してほしいよね。きむら・たつなり(写真右)1993年12月8日生まれ、東京都出身。’12年にデビュー。近年は『プロデューサーズ』などの大作ミュージカルにも出演しているほか、大河ドラマ『青天を衝け』など映像作品でも活躍している。ニット¥135,300トラウザーズ¥78,100シューズ¥89,100(以上Ermenegildo Zegna/ゼニア カスタマーサービス TEL:03・5114・5300)おの・けんしょう(写真左)1989年10月5日生まれ、福岡県出身。子役を経て、映画『ハリー・ポッター』シリーズでハリー・ポッターの日本語吹き替えを担当。現在、声優のほか、歌手、舞台や映像で俳優としても活動。ニット¥49,500(COOHEM/YONETOMI SENI TEL:023・664・8166)シューズ¥78,100(JOSEPH CHEANEY/BRITISH MADE 銀座店 TEL:03・6263・9955)ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』“ジャック・ザ・リッパー”と呼ばれる殺人鬼を追う刑事のアンダーソン(加藤/松下)。彼の前に現れた外科医・ダニエル(木村/小野)が「犯人を知っている」と告発したことから、警察はおとり捜査を計画するが…。9月9日(木)~29日(水)日比谷・日生劇場作曲/Vaso Patejdl作詞/Eduard Krecmar脚本/Ivan Hejna演出/白井晃出演/木村達成・小野賢章(Wキャスト)、加藤和樹・松下優也(Wキャスト)、加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)、May’n、エリアンナ、田代万里生ほかS席1万3500円A席9000円B席4500円ほかホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949大阪公演あり※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・部坂尚吾(江東衣裳)ヘア&メイク・齊藤沙織(木村さん)齋藤将志(小野さん)取材、文・望月リサ撮影協力・KITEN TOKYO(by anan編集部)
2021年09月12日19世紀末のロンドンで実際に起こった猟奇殺人事件をモチーフに、チェコ共和国で創作されて韓国で大ヒット、韓国人キャストによる来日公演も話題を呼んだミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』。その初めてとなる日本版が、白井晃の演出により日生劇場で上演されている。娼婦ばかりを狙う連続殺人犯を追う刑事アンダーソンと、スクープ目当てに彼に近づいた記者モンロー(田代万里生)の前に、アメリカ出身の外科医ダニエルが現れて「犯人を知っている。そいつの名前はジャックだ!」と告発、アンダーソンはその情報を元におとり捜査を計画するのだが……というストーリー。Wキャストのうち、木村達成(ダニエル)、加藤和樹(アンダーソン)、堂珍嘉邦(ジャック)が登板したゲネプロ初日を取材した。ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』より、真ん中 ジャック役:堂珍嘉邦来日公演で観た韓国版はとにかくキャスト陣の歌唱力が凄まじく、エンタテインメント性が強い印象だったが、そこはやはり白井演出、日本版は人間ドラマが際立つ作り。ほかの誰かを犠牲にしてでも愛する人を救いたい想いから生まれる罪、時に好奇心が配慮を上回ってしまうために加熱するマスコミ報道、弱者が真っ当な人生を歩むことを阻む貧困……。現代にも通じる人間社会の闇が、騒々しいばかりにエネルギッシュな音楽の中から次々と浮かび上がり、身につまされる。当時のロンドンの退廃的な街並みをセット・照明・映像によってダイナミックに表現した美術の中に、普段は溶け込んでいながら照明によって時おり出現する、能舞台の橋がかりを思わせる“道”も実に示唆的で引き付けられた。ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』より、左 アンダーソン役:加藤和樹 右 ダニエル役:木村達成ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』より、左 ダニエル役:木村達成右 ジャック役:堂珍嘉邦とはいえもちろん、キャスト陣の――とりわけ男性キャストのパフォーマンスが大きな見どころとなる作品である点は健在だ。純真さがあまって闇にとらわれてしまう青年医師ダニエル、刑事でありながらコカイン中毒という影を背負うアンダーソン、冷酷無比でミステリアスなジャック、金の亡者だがクラウン的な役割も持つモンローと、どの役も身近にいたら困りものだが、フィクションの中にいる分にはそもそも魅力的なキャラクターばかり。そんな役を、ミュージカル界のきらめくスターたちが演じるのだからなおさらだ。小野賢章のダニエル、松下優也のアンダーソン、加藤和樹のジャック(アンダーソンとの二役)で観たら、ダニエルの恋人グロリア(May’n)、アンダーソンのかつての恋人ポリー(エリアンナ)との化学反応もあいまって、それぞれの苦悩はまた違った形で立ち現れてくることだろう。取材・文:町田麻子撮影:田中亜紀キャスト・演出家コメント全文【白井晃(演出)】韓国で大ヒットしたミュージカルということもあり、それなりの重圧はありましたが、余りその事に囚われない様に、台本と楽曲から想起されるイメージを丁寧に積み重ねてきました。19世紀末のロンドン・ホワイトチャペルに想いを馳せながら、作品の中にある人間ドラマに重きを置いて創作を続けてきました。そして、ようやく日本版としてのオリジナルな世界が浮かび上がってきた様に思います。この様な状況下でのリハーサルは、決して容易いものではありませんでしたが、キャスト・スタッフの献身的な努力によって、より濃密な世界を作り上げる事ができたと思います。控えめに言っても、かなり手応えのある作品になっていると思います。どうぞ楽しみにしていただければと思います。【木村達成(ダニエル役)】初日が開幕します。この状況下、無事に幕が上がる事、本当に嬉しく思います。やはり舞台はお客様がいて成立する物です!このカンパニーに関わってくださっている全ての方に感謝し、舞台に立てている喜びをこの作品にぶつけていきたいと思います。皆様千穐楽まで応援よろしくお願いします!【小野賢章(ダニエル役)】皆さんに安心して観ていただけるよう感染予防対策も徹底しつつ、稽古してきたことを舞台上でしっかりお見せできるよう頑張りたいと思います。物語が進んでいくにつれてダニエルが変わっていく様というか、ひとつの出会いをきっかけに物語がどんどんエスカレートしていって気が付いたらとんでもないところに来ている、そんな様子を見ていただけたらなと思います。【加藤和樹(アンダーソン役/ジャック役)】予想通りアンダーソンとジャックの切り替えがなかなか難しいなと思いつつも、全く違った魅力のある二役ですし、この「ジャック・ザ・リッパー」という作品においてはものすごく重要な役どころなので、改めてこの役のやりがいを感じております。もちろん僕の役だけじゃなくてこの世界の中に生きる人間たちの姿、模様というものを感じていただけるよう、とにかく全力で、最後まで演じ切りたいと思います。【松下優也(アンダーソン役)】日本のキャストでは初演ということで、キャスト・スタッフ一同気合いが入っています。感染防止対策もしっかりやってきたので、無事に初日を迎えることができとても嬉しいです。コロナ禍ではありますが、少しでも皆さんに元気になってもらえるように、僕らも一生懸命精一杯、この「ジャック・ザ・リッパー」の世界を演じたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。とにかくジャックがめちゃくちゃかっこいい!ライブ感のあるナンバーもあるので、ぜひそちらも楽しみにしていてください!【堂珍嘉邦(ジャック役)】日本版「ジャック・ザ・リッパー」の初演でタイトルロールを演じさせていただき、このダークファンタジーの世界に参加することができて、非常に光栄です。フィクションとノンフィクションが交錯し、謎解きを含んだ事件簿のような要素もあるので、ぜひそこを楽しんでいただきたいです。キャストも皆さん個性的で、ダブルキャストの組み合わせでまた違った「ジャック・ザ・リッパー」をお楽しみいただけると思います。ぜひご覧いただき、この作品を大好きになっていただけたら嬉しいです!【May’n(グロリア役)】無事に初日を迎えることができ、嬉しく思います。グロリアは強さや可愛らしさ、苦しさや葛藤もありとても難しい役ですが、ダニエルとの大きな愛と共に生きたいと思います。積極的に「来てください!」と大きな声で言えない世の中ですが、実際に足を運んでくださったお客様に「来てよかった!」と思っていただかないと!と出演者の1人として強く思っています。私自身、劇場の空気が震える瞬間がとても好きです。ぜひ一緒に1888年のロンドンを生きましょう!【エリアンナ(ポリー役)】何よりもこの日を迎えられたことが本当に良かったなと思っています。本番のセットや衣裳で稽古してみて、やっと白井さんの思い描くロンドンの空気が作れたかな、パズルの1ピースがまたはまったかな、と。ここにお客さんが入って、やっとそのパズルが完成するんだなと思うとワクワクが止まりません。マスクを外して舞台稽古をした時、自分自身も含め、みんなこんな表情でやっていたんだ!という新たな発見もあって、楽しみでしかありません!お客様にも安心して安全に、そして楽しくご覧いただけるよう、まだまだこれからもブラッシュアップしていきたいと思います。【田代万里生(モンロー役)】ついに日本初演の幕が上がります!パワフルでパンチがありながらも大人で繊細さも併せ持つ本作のロックサウンドは、抑圧された今の世の中を吹き飛ばしてくれるかのよう。非日常的なドラマでありながら、観る人誰もがどこか心当たりのある想いを抱くシーンの数々。切り裂きジャックの特ダネを狙うロンドンタイムズの記者モンローとして、この作品を大きく、そして時に強引に揺れ動かしていきます。日生劇場でお待ちしております!ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』【東京公演】2021年9月9日(木)~2021年9月29日(水)会場:日生劇場【大阪公演】2021年10月8日(金)~2021年10月10日(日)会場:フェニーチェ堺 大ホールチケット情報
2021年09月09日韓国で公開されるや、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」と絶賛の声が相次ぎ、海外でも話題を集める新時代の逃走“サイレント”スリラー『殺人鬼から逃げる夜』。この度、サイコパスな殺人犯から執拗に追われる恐怖の本編映像が解禁となった。今回到着したシーンは、本作の中でも随一と言っていいほど強烈で最恐のインパクトを誇る1シーン。殺人鬼ドシク(ウィ・ハジュン)が、執拗に主人公ギョンミ(チン・ギジュ)を狙って襲いかかるシーンだ。恐怖に怯える表情で、自室のドアを見つめるギョンミ。聴覚が不自由な彼女にとって、扉の外で何かが起きているかを探る唯一の術は、ドアに近づき手を当てて物音の振動を確かめることしかない。自宅に侵入したドシクがどこにいるのか、何をしているのか…。騒音測定器を片手に、恐る恐る近づくと…その瞬間にドン!!とドアに斧が突き刺さる。狂気の笑みで、ドアを斧で突き破るドシク。壊れたドアの隙間から顔を出し、冷静なトーンで語りかける“ひと言”には戦慄が走る――。映像内では、窮地から逃れようと勇気を出して窓から逃げるギョンミの姿が描かれるが、髪を捕まれ、絶体絶命の大ピンチに陥ってしまう。しかし、そんな状況でもギョンミは諦めない!機転をきかせ、逆にドシクを引きずり落とそうと試みるパワフルな姿がたくましい。そして物語は、命をかけた追いかけっこヘ。殺人ゲームを楽しむように高揚した様子でギョンミを追いかけるドシクの姿は観客をも震撼させる。サイコパスな殺人鬼・ドシクを演じたウィ・ハジュンは、名作ホラーとして愛され続ける映画『シャイニング』にオマージュを捧げるこのシーンを、本作の最も恐ろしいシーンであると明かす。「ドシクは彼女をただ単に殺そうとはせず、極限の恐怖に追い詰め、その状況をまるでゲームでもしているかのように楽しんでいる。背筋が凍るようなドシクの殺人ゲームが最高潮に達した瞬間という意味で、最も恐ろしいシーンではないかと思う」と撮影をふり返っている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年09月09日新時代のスリラーとして話題の韓国映画『MIDNIGHT』(英題)が邦題『殺人鬼から逃げる夜』として9月24日(金)より全国公開されることが決定し、予告映像とポスター画像が解禁となった。「耳の聞こえない」ギョンミは連続殺人事件の現場に遭遇してしまう。意味もなく、理由もなく殺人に手を染めるサイコパスな殺人鬼は、唯一の目撃者となったギョンミを次なるターゲットに据え、執拗なまでに彼女を追いつめる。必死に逃げるギョンミだが、彼女には追手の足音は聞こえず、さらに助けを呼ぶ言葉も届かない。頼れるのは、自身の知恵と視力、そしてまさかの脚力のみ!大胆にして頭が切れるサイコパスがじりじりと迫る中、命をかけた真夜中の追いかけっこの結末は…?日本の公開に先駆け韓国で公開されるや否や、「全く新しい韓国スリラーの傑作!」(NYAFF)と絶賛の声が相次ぎ話題を集めた本作。脚本・監督を努めたのは、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。ノンストップで畳みかけるスリリングな展開は、観る者を緊張と興奮の渦中に引きずり込む。デビュー作でありながら、韓国映画界に恐るべき才能をみせつけた。「耳の聞こえない」目撃者・ギョンミを演じるのは、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、さらに俳優へと転身を果たしたという異色の経歴の持ち主だ。恐怖に追い詰められながらも、愛する家族を守るため、殺人鬼と命がけの鬼ごっこを繰り広げるギョンミ役を好演している。さらに、ライジングスターとして注目の『コンジアム』のウィ・ハジュンが、ギョンミを追い詰める連続殺人鬼・ドシクを演じる。スマートにスーツを着こなし、警察すらも手玉にとる表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気を孕んだ裏の顔を巧みに操り、これまでにない異色の連続殺人鬼像を作り上げた。展開の全く読めない革命的に新しい恐怖の追走劇。全世界の映画ファンを、歓喜と興奮で覚醒させる新時代の逃走“サイレント”スリラーが誕生した。解禁された予告映像では、恐怖に耐えながら逃げるギョンミとまるで狩りを楽しむかのようにギョンミを追走するドシクの真夜中の追いかけっこの一部が映し出され、ギョンミの無音の世界を体感するとともに、音もなく近づく犯人の恐怖に息を呑む。映像の後半では懸命に逃げるギョンミが、ドシクに対して立ち向かうシーンも見受けられ、ただ逃げ続けるだけではない強い女性としての姿も感じ取れる。併せて解禁となったポスター画像は、じりじりと迫りくる殺人鬼・ドシクの恐怖に息を殺すギョンミの表情をとらえたもので、「真夜中の追いかけっこ」の緊迫感が伝わってくる仕上がりとなっている。『殺人鬼から逃げる夜』は9月24日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:殺人鬼から逃げる夜 2021年9月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
2021年07月29日2019年に台湾で公開されて話題を呼んだ『最乖巧的殺人犯』が『よい子の殺人犯』の邦題で、4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」にて公開されることが決定。その予告編が解禁された。2019年金馬獎の美術賞とデザイン賞にノミネートされた本作。主演は、デビュー作のドラマ「危險心靈」(2006年)でいきなり台湾のテレビアワード金鐘奨の主演男優賞を受賞、2015年の「紅衣小女孩」で台北電影節で主演男優賞を受賞、第31回東京国際映画祭で上映された『トレイシー(翠絲)』にも出演していたホアン・ハー。これまでの役柄とは全く違うアニメオタクを演じ、繊細な青年が追い込まれていく緊迫の演技は多くの人が高く評価。次々と難役のオファーが来ており、“いま、監督が使いたい俳優”といわれている。監督は、社会派ミステリー『High Flash~引火点(原題:引爆點)』のジャン・ジンシェン。実話がヒントになった本作の脚本は、監督の公私ともにベストパートナーであるワン・リーウェンと期待の新進脚本家・リャオ・ボーミン。しっかり練られた脚本が、この作品のおもしろさのポイントとなっている。この度解禁された予告編では、小さな街の片隅で起きた事件から浮かび上がる社会の闇、貧困と家族、そして愛と孤独に、台湾のもうひとつの顔を知ることに。心やさしいアニメオタクが、貧困で行き詰まる生活の中で出会った女神(ミューズ)、彼女が導いた新しい世界。そして事件は何故起こったのか…様々なキーワードが続々と映像に映し出されていく。進化する多様性の台湾映画界のあらたな方向性を示す作品といえそうだ。ストーリー日本のアニメ「ボビッター」に夢中のアナンは、母親と認知症の祖父と暮らしている。彼は社会から「負け組」「ガチヲタ」というレッテルを貼られているが、人と争うことが嫌いで善良な心の持ち主。ある日、彼の平穏な生活に突然博打で失敗した叔父が乗り込んでくる。そんな中、アナンは「ボビッター」マニアの女の子に恋をする。彼女との甘い夢が実現しようとした矢先、思いも寄らないことが起こりアナンは失意のどん底に。そして、家庭ではとんでもないことが…。『よい子の殺人犯』は4月28日(水)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年04月08日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、人生をリセットする幸運のチケットは連続殺人事件の入口だった!韓ドラ十八番のタイムリープもので、衝撃の展開にハマる人が続出のドラマ『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』を紹介します。■『リセット〜運命をさかのぼる1年〜』3月3日よりDVDリリース開始。DVD-SET1/3月3日、DVD-SET2/4月2日発売。価格/各1万2,540円(税込み)。発売・販売元/NBCユニバーサル・エンターテイメント。※3月3日よりU-NEXTにて独占先行配信開始主人公は、信頼する先輩を殺された刑事ヒョンジュと、ひき逃げ事故で車いす生活となったウェブ漫画家のガヒョン。ある日2人は、現在の記憶はそのままに1年前に戻ることができる“リセット”のゲスト(リセッター)に選ばれたと知らされます。彼らは同じくリセットに参加する男女8人とともに、1年前に戻るのですが……。ロトの高額当せん番号を記憶して一獲千金を狙うなどそれぞれに願いをかなえるリセッターたち。しかし、その喜びもつかの間、参加者が次々と死んでいく予想外の事態に発展。ヒョンジュとガヒョンは事件の真相究明に乗り出します。容疑者はリセットを知る者全員。善良に見えた人間の意外な本性やまさかの裏切りが露呈するなか、ヒョンジュとガヒョンは互いを信じ合うことで事件解決の糸口を見つけていきます。自分が助かるか、人を助けるか、究極の2択を突きつけられた2人はどちらを選択するのか?とことん人間の弱さや醜さを描くいっぽうで、人を信じる尊さに迫る展開はじつに感動的。アッと驚く連続殺人犯の正体に、リセットに隠された真実。予測不能な展開に没入度は最高です!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月01日「ただ男性を演じるだけでなく、殺人鬼という設定。最初は高橋さんに助けてもらいながら試行錯誤してやっていました」1月10日、綾瀬はるか(35)は、主演ドラマ『天国と地獄 ~サイコな2人~』(TBS系)の制作発表会見で演じる役の難しさについて語った。同ドラマは綾瀬演じる女性刑事が、高橋一生(40)演じる殺人犯と魂が入れ替わるというストーリーである。1月17日に放送された第1話の平均視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録と、好調なスタートを切った。「綾瀬さんは、昔から緊張しやすいタイプで、とくに撮影に入るといろいろなことが気になり、心配しすぎてしまうそうです」(芸能関係者)そんな綾瀬にとって、心を落ち着かせるための習慣が掃除なのだという。『日経WOMAN』’21年2月号で、彼女はこう明かしていた。《夜中に突然始めることも(笑)。断捨離も魂のさびを取ることでもあるし、掃除はやっぱり運気を上げてくれる気がします》実は掃除に力を入れるようになったのは、祖母の影響があるようだ。彼女が昨春、実家に帰省した際に緊急事態宣言が発令され、久しぶりに家族と生活を共にする機会があった。そのとき目撃したのが、94歳になる祖母が70年前から1日も欠かしたことがないというルーティーンだったのだ。綾瀬はインタビューで、実家での発見について語っている。《朝起きて顔を洗って、ストレッチをしながらメイクをして、トイレ掃除、リビングの水ぶき、お庭の掃き掃除をして……。(中略)ルーティーンがある人って、軸がしっかりしていてブレない気がします》(『Lee』’21年2月号)それから綾瀬も毎朝トイレ掃除を習慣にすることになったという。’10年の大ヒット曲『トイレの神様』は歌手・植村花菜(38)が、トイレ掃除の大切さを教えてくれた祖母との思い出を歌った曲だが、綾瀬も祖母から多くのことを学んできたようだ。「戦後60年を記念したTBSの特番で、当時20歳だった綾瀬さんは、太平洋戦争の体験談を聞きました。『戦争なんか起こさんように、女性がしっかりせなダメなんよ』という祖母の言葉に胸を打たれ彼女は、世界平和を心から願い、テレビ出演などを通じてメッセージを発信し続けているのです」(前出・芸能関係者)『Lee』のインタビューでは、“悪い精神状態は部屋の汚さに表れる”とも語っている綾瀬。いまも緊急事態宣言下で“トイレの神様”修業に励んでいるというが、その成果を生かして見事、難しい役を演じ切ることはできるのだろうか。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日シアーシャ・ローナンが主演を務める殺人ミステリー映画(タイトル未定)に、エイドリアン・ブロディの出演が決定した。「The Hollywood Reporter」が報じた。今作の舞台は1950年代のロンドン劇場地区。ハリウッドのあるプロデューサーが、ウエスト・エンドの人気舞台を映画化しようと動く中、製作メンバー内で殺人事件が発生。物事を投げやりに考えがちの厭世的な警部補(サム・ロックウェル)とやる気みなぎる新人刑事(シアーシャ)が、犯人探しに奔走する。エイドリアンは、「ブラックリスト入りしているハリウッドの映画監督」を演じるという。また、役柄は不明だが、デヴィッド・オイェロウォの出演も決定している。キャストは、オスカーに4回ノミネートされたシアーシャ、アカデミー賞助演男優賞を受賞したサム、ゴールデングローブ賞に2回ノミネートされたデヴィッド、そして『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアンという名優ぞろい。製作は『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ジョジョ・ラビット』と賞レースに絡んだ作品を生み出してきた「サーチライト・ピクチャーズ」が行う。監督は「ハンク-ちょっと特別なボクの日常-」のトム・ジョージ、脚本はNetflixドラマ「フレークド」のマーク・チャペル。(Hiromi Kaku)
2020年12月15日ケネス・ブラナー主演・監督の映画『ナイル殺人事件』とライアン・レイノルズ主演×ショーン・レヴィ監督『フリー・ガイ』が、アメリカ本国での公開延期にともない、日本公開も延期されることになった。10月23日から延期となり、12月18日に劇場公開を予定していた『ナイル殺人事件』は2021年に劇場公開予定。また、2021年1月8日(金)と発表されていた『フリー・ガイ』も2021年劇場公開予定となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2021年劇場公開予定©2020 20th Century Studios. All rights reservedフリー・ガイ 2021年劇場公開予定©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2020年11月12日綾野剛と北川景子がバディを組み、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯“ドクター・デス”に挑むクライム・サスペンス映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』。この度、居酒屋でのシーンを切り取った本編映像が公開された。破天荒な直感型の刑事・犬養(綾野さん)と常に冷静沈着な高千穂(北川さん)という、対照的な性格を持つ2人の絶妙なやり取りが魅力のひとつとなっている本作。劇中には、そんな2人が唯一刑事の顔を忘れて語り合う姿を見せる居酒屋のシーンが登場する。到着した映像では、犬養の「おっさんだな」の一言に高千穂が不服そうにしたり、今度は娘が高千穂にだけプレゼントをあげていたことに対し犬養が不満そうにしたり。また、焼き鳥を食べられて駄々をこねる一幕もあり、どこにでもいる普通の男女として描かれた。このシーンについて綾野さんは「居酒屋のシーン、僕自身ももっと観たかったですね」と撮影をふり返り、北川さんも「普段のこの人たちはこういう人なんだって、刑事ではない犬養と高千穂の素が垣間見られるシーンです」と、追い詰められていくシーンが多い本作の中で唯一の癒しのシーンだったと語る。深川栄洋監督は「綾野さんは猛禽類のような捕食者、北川さんは学者のような観察者、といったキャラクターの立たせ方を目指していました」とイメージを明かし、「どちらも概念に捉われ過ぎず、その場の共鳴を信じて振れ幅のある演出を心がけました」とその場の空気、2人の関係性を意識して演出を心がけたという。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- 2020年11月13日より全国にて公開©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年10月22日『オリエント急行殺人事件』に引き続き、ケネス・ブラナーが“世界一の名探偵”ポアロを演じる最新作『ナイル殺人事件』より、本作の舞台となるナイル川クルーズの一部を写した場面写真が到着した。今作は、大富豪の美しき娘が新婚旅行中のクルーズ船内で殺され、これにポアロが挑むストーリー。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員で――。到着した場面写真では、ポアロの1ショット、風船が舞う豪華なホールでのダンスシーンや、ボートでの遊覧に興じる乗客たちの姿が写し出されており、気品と優雅さに満ち溢れたゴージャスな上流階級の生活が伺えるようだ。今回のカットでの注目は、新婚旅行中のガル・ガドット演じる美しき大富豪の娘リネットと、アーミー・ハマー演じる夫のサイモン。幸せそうで理想のカップルのように写るが、この船旅で悲劇が起こってしまう。容疑者は乗客全員、全員にリネット殺害の動機があるという…。楽しそうなクルーズの裏に、これから待ち受ける愛と嫉妬、そして欲望にまみれたミステリーの香りが早くも感じられそう。監督も務めるケネスは、本作について「この上なく華やかな舞台で、愛の威力にむしばまれていく様が描かれており、ポアロは富、権力、財産、影響力、魅惑、恋愛、豪華な衣服、高級なワイン、素晴らしい旅を目の当たりにするのです」と大スクリーンでこそ味わうべき非日常の世界が描かれていると言い、「観客はナイル川を下る旅を通して、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と没入感を体験することができるとも語っている。『ナイル殺人事件』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2020年12月18日より全国にて公開
2020年10月07日“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの傑作「オリエント急行殺人事件」が、椎名桔平主演で舞台化。12月にBunkamuraシアターコクーンにて上演されることが決定した。名探偵ポアロが軽妙に事件を解決する、クリスティの言わずとしれた代表作「オリエント急行殺人事件」。ドラマ・映画化もされ、近年ではケネス・ブラナーが主演&監督した映画が話題に。そして舞台は昨年、演劇界の奇才・河原雅彦の演出で満を持して日本初演。クリスティー生誕130周年となる2020年12月、再び河原さんの演出のもと、今回は椎名さんを主演に迎え上演する。椎名さんは「あのポアロ役を演じる事に期待と不安が入り混ざっています」と現在の心境を明かし、「観客の皆さんを我々とともに素敵な旅にお連れすることが出来るよう、日々稽古に励みたいと思っています」と意気込む。さらに「コロナ禍の今、その閉塞感や先の見えない不安といったものが、この作品に共通しているのではないかと感じています。有名な小説なので結末をご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが、是非とも晴れやかな気分で劇場を後にしてもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。なお、公演チケットは10月より先行販売開始予定だ。ストーリー豪華寝台列車で起きた密室殺人事件。容疑者は、乗客全員――。シリアで仕事を終えた名探偵ポアロは、英国で起きた事件の依頼を受け、イスタンブール発の超豪華寝台列車「オリエント急行」で英国へ向かうこととなる。列車に乗り合わせたのは、どこか妙な雰囲気を漂わせる乗客たち。列車は発車するが、不幸にも旅の途中で雪崩に巻き込まれ立ち往生してしまう。そんな中、事件が起きた。乗客の一人、アメリカ人の実業家・ラチェットが、鍵のかかった寝室で殺されたのだ。しかし、乗客全員には完璧なアリバイが…。舞台「オリエント急行殺人事件」は12月8日(火)~27日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて上演。(cinemacafe.net)
2020年09月30日新型コロナを受けて、ディズニーがさらなる映画の公開延期を発表した。来月下旬に公開予定だった『ナイル殺人事件』は12月18日に移動。これを受けて12月18日に公開予定だったスピルバーグの『West Side Story』は丸1年遅い来年12月に延期された。また11月6日に公開が予定されていた『ブラック・ウィドウ』は、来年5月に延期。そもそも今作の公開予定は今年5月だったので、これまた1年遅れることになる。11月20日公開予定のピクサーのアニメーション映画『ソウルフル・ワールド』は、現状、そのままでとどまっている。アメリカでは映画館のおよそ7割が営業を再開しているが、最も主要な市場であるL.A.とニューヨークでは、いつ再開が許されるのか、目処がまったく立っていない。サンフランシスコもまだ閉鎖したまま。『TENET テネット』は、この状態でもアメリカ公開を押し切ったが、やはりアメリカでの売り上げがパッとしなかったこともあり、ほかの作品は『TENET テネット』に追従するのでなく、これらの都市で映画館が開くのを待つことにするようだ。文=猿渡由紀
2020年09月24日アガサ・クリスティ傑作ミステリーの映画化、ケネス・ブラナーが監督を務める『ナイル殺人事件』より、ティザーポスタービジュアルと特報映像が到着した。『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネスが監督・主演を務める本作は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船を舞台にポアロが難事件に挑む。到着した特報映像では、ケネス演じるポアロの冷静沈着な語り口から始まる。そして女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人、美しき大富豪の娘が殺害される。「犯人はこの中にいる」と、容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だというポアロ。またナイフや、ドリンクに何かを入れる様子など、怪しいシーンが流れる。完全なる密室で起こった殺人事件の真相に迫っていくポアロだが、それはこれまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく変えてしまうのだという。またティザーポスタービジュアルは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が写し出されている。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月20日安楽死を手口とするドクター・デスと警視庁No.1コンビの攻防戦を描く、綾野剛主演映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』。この度、本作のビジュアルが到着。公開日も11月13日(金)に決定した。本作は、映像化が続く人気作家・中山七里の小説、犬養隼人シリーズ「ドクター・デスの遺産」の映画化。130人もの患者を安楽死させた実在の医師をモデルに描かれた禁断のクライム・サスペンスの傑作だ。現在、「MIU404」に出演中の綾野さんが主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人を、北川景子が犬養のバディである冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を演じるほか、岡田健史が新米刑事役で出演する。人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。しかし被害者遺族はドクター・デスに感謝し、嘘の証言で守る。物語が進むほど、犯人が正しいかのような錯覚にハマってしまう本作。到着したビジュアルでは、“その医師を、追ってはいけない。”という意味深なセリフと共に、力強い眼差しを向ける犬養と高千穂の姿、そして不気味に骸骨が浮かび上がっている。さらに今回、前野朋哉、青山美郷、石黒賢が、犬養&高千穂と同じ警視庁敏腕捜査チームとして参加することも明らかになった。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- 2020年11月、全国にて公開予定©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
2020年08月11日『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナーが主演&監督を務める、アガサ・クリスティの傑作ミステリーの映画化『ナイル殺人事件』。この度、本作の日本公開日が全米公開と同じ10月23日(金)に決定した。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた「名探偵ポアロ」シリーズ。中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称した「ナイルに死す」が、彼女の生誕130周年、シリーズ出版100周年という記念すべき今年、ついに公開。ケネスが再び、世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロを演じる本作。今回難事件に挑む舞台は、エジプトのナイル川を行く豪華客船。謎解きの面白さだけでなく、人間の心の謎にも迫っていく。ケネスのほかにも、アネット・ベニング、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー、レティーシャ・ライトら、実力派から注目の若手まで出演している。『ナイル殺人事件』は10月23日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件(仮題) 2020年秋より公開
2020年08月05日’00年に介護保険制度がスタートし、認知症などの高齢者の介護は家庭だけでなく、社会全体で取り組むことになった。ところが介護を理由とした家族間での殺人の件数は減らず、厚生労働省の統計によると年間20〜30件起きている。2週間に1件程度の頻度で、介護殺人が起きている計算だ。同調査によると、加害者の3割から4割が女性で、女性が男性を上回ることは一度もなかった。しかし、「異変が起きている」と語るのは、日本福祉大学社会福祉学部教授で『介護殺人の予防』(クレス出版)の著書がある湯原悦子先生だ。「介護殺人の加害者の男女比率は長年この割合で推移してきましたが、今年1月から7月までを調べてみると、女性が加害者である割合が増加しているんです」次の「2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件」を見てほしい。湯原先生が独自に調べた、今年に入ってから7月21日現在までに起きた15件の介護殺人の内容だ。加害者が女性のケースは9件と、男性を上回っている。■2020年に起きた介護が理由とみられる死亡事件(※年齢は逮捕当時。湯原先生の調査を基に本誌が作成。高齢者に対する介護を原因とした死亡事件に限った)【1月2日・神奈川県相模原市】容疑者/加害者:娘(53)1月6日、85歳の母親の遺体を自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで娘を逮捕した。5日に自ら通報して発覚。娘によると母は2日に亡くなったという。遺体の顔面や上半身に内出血があり、「たたいたことはある」と供述している。【1月7日・静岡県伊豆の国市】容疑者/加害者:息子(54)1月7日、警察が衰弱した母親を自宅で見つけ、病院に搬送されたが、死亡した。81歳の母親は歩行困難だったが、介護をしていた息子は1月5日朝に家出。3月12日に発見され、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。【1月28日・愛知県東海市】容疑者/加害者:夫(79)夫は「妻を刺した」と長男に電話し、長男が通報。駆け付けた警察官が72歳の妻の遺体と意識不明の重体の夫を発見した。夫妻は2人暮らし。夫は周囲に妻の介護に悩んでいると漏らしていたといい、心中を図ったとみられる。【2月3日・宮城県気仙沼市】容疑者/加害者:妻(69)妻が親戚に「夫を殺してしまった」と連絡し、事件が発覚。目が不自由な74歳の夫は日常的に介護が必要だった。妻は「介護に疲れた」と供述し、警察は殺人の容疑で妻を逮捕。近所の人たちの証言によると、2人は仲むつまじい夫婦だったという。【2月4日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:妻(69)、息子(43)2月2日、末期がんで体が不自由な78歳の夫を放置して、妻と長男が外出。3月未明に、妻の通報で救急搬送されたが、4日午前に死亡。妻と長男は保護責任者遺棄容疑で逮捕、送検されたが、3月6日に仙台地検は妻と長男を不起訴とした。【3月2日・兵庫県明石市】容疑者/加害者:息子(41)マンションの一室で72歳の母と息子が倒れていると、親族が通報。母はすでに死亡しており、意識不明だった息子も病院搬送後に死亡が確認された。母は認知症を患い息子が介護していた。無理心中だとみられている。【3月7日・埼玉県羽生市】容疑者/加害者:妻(71)「夫を殺した」と妻が自ら通報。「介護に疲れていた」と供述し、72歳の夫を、首を絞めて殺害した容疑で逮捕された。妻の首や手首には切り傷があり、無理心中を図ったとみられている。【4月7日・東京都杉並区】容疑者/加害者:夫(82)夫は「母さんが死んだ。俺も後を追う」と長女に電話。長女が通報して、事件が発覚した。81歳の妻は要介護3だった。夫は「将来を悲観して一緒に死のうと思ったが、死ねなかった」と供述、殺人容疑で逮捕された。【4月18日・大阪府大阪市】容疑者/加害者:息子(57)特別養護老人ホームに入所した91歳の母を毎日のように見舞っていたが、新型コロナの流行で面会が禁じられ、4月17日に自宅に引き取った。翌日の夜、母を殺害し、自身も自殺。「母に『死にたい』と言われ、糸が切れた」という遺書が残されていた。【4月28日・宮城県仙台市】容疑者/加害者:娘(68)強い足の痛みを抱える94歳の母が「早く逝きたい」と言うように。娘は多量の睡眠薬を混ぜたジュースを飲ませ、座布団で顔を押さえつけて母を窒息死させた。嘱託殺人の罪に問われ、7月15日に検察は懲役3年を求刑。判決は8月19日予定。【5月5日・埼玉県さいたま市】容疑者/加害者:娘(26)60歳の母を殺害し、娘が自ら110番通報した。母と娘の2人暮らしで、「3年ほど前に脳の病気で体が不自由になった母を、自分が介護をしていた」と供述し、「介護に疲れた」と容疑を認めているという。【5月14日・茨城県利根町】容疑者/加害者:妻(73)5月14日、呼び鈴を押しても応答しないことを不審に思ったデイサービス施設の職員が長男を呼び出して確認したところ、死後数日が経過した夫婦の遺体が見つかった。介護が必要だった77歳の夫は首を絞められた痕があり、妻は首をつっていた。【6月5日・神奈川県小田原市】容疑者/加害者:妻(73)83歳の夫と妻、長男次男と4人暮らしだった。5日午前0時ごろ、妻は夫の首を絞めて殺害。妻に起こされて、事情を明かされた長男が通報し、事件が発覚。妻は「夫の介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【6月18日・沖縄県南風原町】容疑者/加害者:妻(72)6月18日夕、同居している家族が帰宅すると、意識不明の76歳の夫と妻を発見。介護が必要な状態だったという夫は搬送先の病院で死亡した。自殺を図ったとみられる妻は、意識が回復後に「介護に疲れた」と供述し、殺人容疑で逮捕された。【7月11日・鹿児島県知名町】容疑者/加害者:息子(70)90歳の母親を複数回殴打した翌日、ぐったりとしているのに気づき、息子自らが通報。息子は寝たきりの母を介護しながら2人暮らしだったが、介護を巡って親子で対立があったと伝えられている。「妻が夫を殺害し、その後、自らも命を絶とうと無理心中を図っても死にきれなかったという事例が増えています。気がかりなのが、加害者となった女性が、一様に『介護に疲れて』と動機を語っていること。これまで『介護に疲れた』という理由で肉親を殺害するケースは比較的男性に多かったのです」(湯原先生)いったいどうすれば、最悪の事態を防ぐことができるのだろうか。「まずは介護する人は、自分も支援される立場だということを認識することが大事です。介護者(ケアラー)支援の先進国であるイギリスやオーストラリアではすでに法整備されていて、介護者に対して休暇取得や現金支給、カウンセリングなどのサービスが提供されています。今年3月には埼玉県で、全国初となる『ケアラー支援条例』が施行。介護事業者や医療機関を通じて介護者が抱える課題を聞き取り、具体的な支援につなげることを法制度化しました。この動きが全国に広がっていくことが求められています」(湯原先生)湯原先生は、こんなアドバイスをしてくれた。「たとえば、要介護者の4分の1を占める認知症の場合、家族である介護者は『戸惑い・否定』『混乱・怒り・拒絶』『割り切り・あきらめ』『人間的・人格的理解』という4段階の心理的ステップを必ずたどります。介護殺人は第2段階にとどまっている人が、1人で苦しんだ末に事件を起こしているケースが少なくありません。とくに親など自分が大切な人が、訳のわからない言動をすることで戸惑い、そして混乱や怒りの感情を抱いて『今が最悪』な状況と思ってしまうのです」早く次の「割り切り・あきらめ」の段階に進むことが重要だという。「この段階になれば、さまざまなサポートを受け入れられるようになり、介護者がイライラせずに、肩の力を抜いて穏やかに暮らすことが可能になります。第2段階から第3段階に進むためには、他人の介護の体験談から学ぶことです。多くの体験を聞くことで、自分の状況を相対的に見ることができたり、心構えができたりするのです」(湯原先生)認知症患者とその家族の交流の場「認知症カフェ」を開催している目白MMクリニックの内田暁彦院長が語る。「認知症の症状を止めるのは困難です。私ができるのは、患者と家族が自分らしい生活を続けられるよう寄り添い続けることです。心身の負担が大きい介護者が語り合い、情報交換をする場は、問題を共有することで介護者の気持ちが少し楽になるという効果も。またデイサービスも、患者さんのためだけではなく、介護者にとって自分の時間を作るためにも活用するようにしてください。介護の苦しみは永遠に続くわけではありません。1人で抱え込まずに、仲間を作ることも大切。公的な介護サービスを利用したりして負担を分散することが重要です」もし、自分や周囲の人が介護によって追い詰められる事態になれば、どうすればいいのか?「病院や医師だけでなく、住んでいるところの地域包括支援センターや役所、地域の家族会など、介護の不満やSOSが言える場所をいくつか確保しておくほうがいい。また、社会としても、困難に陥っている介護者を早く見つけ出して、いかに手を差しのべるかが課題なのです」(内田院長)介護殺人を回避するためには、介護者の心の余裕と社会のサポートが欠かせないようだ。「女性自身」2020年8月11日 掲載
2020年07月30日『ゲット・アウト』『スプリット』『パージ』などの話題作を手掛けるブラムハウス・プロダクションズが贈る、『ブラック・クリスマス』のブルーレイ&DVDが、10月9日(金)にリリースすることが決定した。クリスマスホリデーを満喫する女子学生たち。そんな時不気味な覆面をした人間が現れ、次々と学生を惨殺していく。女子学生たちは怯えながらも、危険が自身に迫った時、武器を取り立ち向かう決意をするのだが…。猟奇殺人鬼と女子学生の攻防を描いた本作。『ゲット・アウト』『ハッピー・デス・デイ』『スプリット』や『パージ』シリーズ、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズなどホラー大作を送り出し続けているブラムハウス・プロダクションズが製作を担当した。ホラー映画大作を数多くヒットさせている恐怖の総帥でもあるジェイソン・ブラムのプロデュース作品は近年、『ブラック・クランズマン』のアカデミー賞脚色賞、『ゲット・アウト』のアカデミー賞脚本賞などを獲得。そんな彼が新進気鋭のソフィア・タカールとタッグを組み、オリビア・ハッセーが出演しカルト的人気を誇る『暗闇にベルが鳴る』をリメイクした。主人公のライリーを演じるのは、『ニード・フォー・スピード』『28週後…』『グリーンルーム』に出演のイモージェン・プーツ。共演には、「STAR 夢の代償」のブリタニー・オグレイディ、『ソウ』のケイリー・エルウィスらが起用されている。(text:cinemacafe.net)
2020年07月20日『T‐34 レジェンド・オブ・ウォー』『バーフバリ』『魔界探偵ゴーゴリ』の最高峰クリエーターが集結したロシア発のゴシック・サスペンス&アクション『THE NINTH』が、邦題『殺人狂騒曲 第9の生贄』として公開することが決定した。日本で大ヒットし、ロングラン上映された『T‐34 レジェンド・オブ・ ウォー』や、インド映画『バーフバリ』シリーズのVFXを手掛けたFilm Direction FX社がVFXを担当した注目作。19世紀末、ロシア・サンクトペテルブルクで起きた連続猟奇殺人の捜査に、2人の男性刑事と、凄腕の女霊媒師が挑む。9人目の犠牲者の魂が、死の国の扉を開く――。監督は、『アイスブレイカー 超巨大氷山崩落』でロシアのアカデミー賞「ゴールデン・イーグル賞」4部門(作品賞・視覚効果賞・編集賞・音楽賞)にノミネートされた気鋭のフィルムメーカー、ニコライ・ホメリキ。脚本家とアクションチームには、ロシアの傑作ミステリー『魔界探偵ゴーゴリ』シリーズのスタッフが集結。事件の謎を追う2人の刑事には、『ラフマニノフ ある愛の調べ』に主演した実力派俳優エフゲニー・ツィガノフと、『スターリングラード 史上最大の市街戦』のドミトリー・リセンコフ。ヒロインの霊媒師オリヴィアには、『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』で処刑人アレクシアを演じた英国女優デイジー・ヘッド。ほか、TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ 第四章」に登場したユーリ・コロコルニコフが脇を固める。今回、公開決定に併せて日本版ポスターも解禁。中央に圧倒的な存在感でこちらを睨む霊媒師、その後ろには漆黒の闇の中で不気味に燃え盛る魔術の印<ペンタグラム>が配され、映画のミステリアスな世界観が伝わるビジュアルとなっている。『殺人狂騒曲 第9の生贄』は7月31日(金)よりシネマカリテにて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年05月28日70年代ドイツに“実在”した連続殺人鬼を描く映画『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』が、“無修正”でBlu-ray&DVD、デジタル配信でリリースされることが決定した。30代で世界三大国際映画祭全てで主要賞受賞の快挙を成し遂げたファティ・アキン監督が手掛ける本作は、70年代ハンブルクで実際に起きた連続殺人事件の犯人フリッツ・ホンカを描く衝撃作。第二次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごし、貧しさと孤独の中で大人になった男が、70年から4人の娼婦を殺害しながら過ごす日常。知性溢れる天才犯罪者でも、何かに取り憑かれた狂人でもない連続殺人鬼という、すぐ隣にいるかもしれない恐怖に誰もが戦慄する。そんなホンカを演じるのは、ヴァラエティ誌の「注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」に選出された若手実力派俳優ヨナス・ダスラー。今作では実年齢よりも約20歳も年上の人物に大変身。その容姿の変貌を支えたメイクも絶賛され、ドイツ映画賞でメイキャップ賞も受賞した。今回のリリースでは、配信、Blu-ray、DVDは無修正版本編を収録(R15+)。Blu-rayとDVDの特典映像には、アートギャラリーや予告編が収録予定となっている。『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』は6月17日(水)配信先行開始、7月15日(水)Blu-ray・DVDリリース&レンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 2020年2月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018bomberoint._WarnerBros.Ent. photo by Gordon Timpen
2020年05月22日神木隆之介が探偵助手=ワトソンとなり、浜辺美波&中村倫也のW探偵(=ホームズ?)と殺人事件に挑む『屍人荘の殺人』。そのBlu-ray豪華版に収録される神木さん、浜辺さんによるビジュアルコメンタリーの一部が公開された。今回解禁されたビジュアルコメンタリーは、本編ダイジェスト映像とメイキングで構成された映像を見て、撮影当時をふり返る、“ここでしか見ることができない”作品の謎に迫った映像。オープンコールからハイテンションで盛り上げる神木さんと浜辺さん。明智役の中村さんは、仕事の都合で欠席となったが、冒頭では2人から中村さんへメッセージが送られた。本編がスタートすると、撮影当時のエピソードや当時の思いを次々に明かしてゆく2人。個性的でキャラクターの強い明智を演じる中村さんの演技について、神木さんが「僕の中で、ともくん(中村倫也)自体が“不思議な人”だったから、特に、何の違和感もなかった」と当時受けた印象を明かしたり、浜辺さん演じる剣崎比留子がナポリタンを頬張るシーンでは、応援上映のように映像に向かって声をかけたり…。キスシーンの寸前に実はガチ寝していたと明かす浜辺さん、さらに紫湛荘の支配人役の池田鉄洋が登場すると、大盛りあがりでツッコミを入れるなど、映像を楽しんでいる様子が収録されている。神木隆之介「すっごくツボに入って笑ったこところとか、全部思い出されて」収録を終えた神木さんは、「懐かしかった。映画って撮った時期と公開時期があってこうやってDVDになるっていう期間の間に結構月日が流れていますし、(出演者)それぞれの仕事もあったりして、当時は覚えていた細かい思い出とか発言とかって、忘れがちだったりする。こういう機会があって、また映像を見ると、そのシーンで起こった出来事だったり、言ったこと、すっごくツボに入って笑ったこところとか、全部思い出されて...。撮影がすごく楽しかったですし、笑っている事ばかりだったので、その気持がよみがえってすごく楽しい気持ちになりました。すごく楽しかった」とふり返った。また、浜辺さんは初号試写(出演者やスタッフが見る試写)が神木さん、中村さんとは違う回だったそうで、「見終わった後も途中も、ワイワイ見られなかった。だから今日、神木さんと観ながら、笑ったりとかあーだこーだ言えたりとか本当に楽しかったです。ゆったり、楽しい感じで、共有できたのが嬉しかったです」と、収録を楽しんだ様子。浜辺美波、小ネタ満載に「巻き戻してもう1回見て」これから映画本編や、このビジュアルコメンタリーを見る方への見どころを聞くと、「最初に観た時は、自分のお芝居を見ていたのですが、今もう1回見た時に、(出演している自分でさえも)“あれ、こんな事していたんだ、あんな事があったんだ”と発見出来た。DVDでは止めたり戻したり出来るので、是非是非、細かいところまで見てもらいたい」と神木さん。浜辺さんも「小ネタみないなものがすごく多いので、気になるところとか、ボソッと言ったセリフとか、巻き戻してもう1回見てもらうと、もっと深く理解できて、散りばめられた木村(ひさし)監督の面白さがもっと感じられる。この作品の“ミステリーだけじゃないところ”を楽しんで頂けると思う」と、2人とも“一時停止”や“巻き戻し”をして細部まで観てほしい、と語っている。このほか、Blu-ray豪華版には撮影メイキングやイベント映像など、ここでしか観られない貴重映像が多数収録されている。『屍人荘の殺人』Blu-ray&DVD は6月17日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍人荘の殺人 2019年12月13日より全国東宝系にて公開©2019『屍人荘の殺人』製作委員会
2020年05月21日韓国NO.1ヒットとなった、実際の事件に基づくサスペンス『暗数殺人』が4月3日(金)より公開。それに合わせて、『チェイサー』や『1987、ある闘いの真実』で知られ、本作では実在の刑事を演じたキム・ユンソクにフォーカスしたメイキング映像と新たな写真2点が解禁された。今回到着したメイキング映像は、チュ・ジフン演じる被疑者に「他に7人を殺した」と告白され、事件の捜査に執念を燃やすキム刑事を演じたキム・ユンソクにフォーカス。ナ・ホンジン監督『チェイサー』で連続殺人鬼(ハ・ジョンウ)を追う元刑事役で主演を務め、青龍映画賞主演男優賞ほか多数の賞を受賞するなど、その演技が絶賛されたキム・ユンソク。そのほかにも『哀しき獣』や『海にかかる霧』、『1987、ある闘いの真実』など多くのヒット作に主演し、韓国でも屈指の名優として確固たる地位を確立している。これまで幾度も刑事役を演じてきたキム・ユンソクは、本作への出演を決断した理由として、実話をモチーフにした点が最も惹かれる点だったと明かし、また演じたキム刑事の執念や根気にも強く惹かれたと映像内で明かしている。キム・ユンソクは、モデルとなった刑事と会ったことはあるものの、キャラクターはシナリオをベースに作り上げたそうで、また共演したチュ・ジフンに対しても「殺人犯カン・テオの役に没入しており、その好演ぶりに賛辞を贈りたい」と語っている。併せて、縄で縛り上げたチュ・ジフンとキム・ユンソクの緊迫した様子の場面写真や、撮影現場でのキム・ユンソクの和やかな姿を収めた2点も到着。この2人の手に汗握る対決に注目だ。『暗数殺人』はシネマート新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗数殺人 2020年4月3日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 SHOWBOX AND FILM295 / BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. 公式
2020年04月03日キム・ユンソクとチュ・ジフンが共演し、未解決事件を追う刑事とミステリアスな殺人犯との息詰まる攻防を描いた映画『暗数殺人』。この度、チュ・ジフンがキム・ユンソクや本作での役作りなどについて語る、メイキング映像が解禁された。今回到着したメイキング映像は、ベテラン刑事を翻弄する殺人犯カン・テオを演じたチュ・ジフンにフォーカスしたもの。映画『神と共に』シリーズや『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』、Netflixの「キングダム」や新ドラマ「ハイエナ」など、縦横無尽に活躍を続け、日本でもますます注目を集めるチュ・ジフン。本作では釜山の方言を習得し、さらにはビジュアルも監督の要望に応えて頭を丸坊主に、ノーメイクで希代の殺人犯カン・テオ役に臨んだという。サイコパス殺人犯である彼のコロコロと変化する表情や、歩き方、鼻をぴくつかせるクセまでも惹きつけられること間違いなし。さらにチュ・ジフンは、“演技の怪物”と評する主演のキム・ユンソクに「負けじと奮起した」と明かす。自身でも「この強烈なストーリーを偏りなく観客に伝えるためにかなり悩んだ」と語っており、殺人犯と刑事、2人の手に汗握る対決への期待を抱かせている。『暗数殺人』は4月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗数殺人 2020年4月3日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 SHOWBOX AND FILM295 / BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. 公式
2020年03月28日中村倫也が私立探偵・明智五郎を演じ、類まれなグルメの知識を使って殺人事件を解決しながら、殺人鬼へと変貌する主婦と対決する「美食探偵 明智五郎」。この度、本作に志田未来が出演することが決定した。『#ハンド全力』やアニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』が待機作として公開を控える志田さんが今作で演じるのは、連続殺人鬼・自称マグダラのマリア(小池栄子)に初めて殺人を依頼するりんご農家の娘・古川茜(林檎)。大学進学で上京した彼氏の浮気に悩み、インターネットで相談したところ、マグダラのマリアに目を付けられ浮気相手の殺人を依頼することに…。「原作を読ませていただいたときに、林檎の容姿がどことなく自分に似ていると感じ、是非やらせて頂きたい!と思いました」と本作への参加を喜んだ志田さんは、「りんご農家の素朴で真っ直ぐな茜が、どうして殺人に手を染めてしまうのか。マリアファミリーとしてどう活躍していくのか。楽しみにしていただけると嬉しいです」と視聴者へ呼びかけている。新日曜ドラマ「美食探偵 明智五郎」は4月12日放送スタート(レギュラー放送枠毎週日曜日22時30分~)。(cinemacafe.net)
2020年03月10日3月の紀伊國屋ホールでは、12日(木)以降半月をかけ、中屋敷法仁演出の「改竄・熱海殺人事件」が上演される。「熱海殺人事件」の作者は、つかこうへい。つか自らが台本・演出に手を加えた1991年の「ザ・ロンゲストスプリング」版と、1993年の「モンテカルロ・イリュージョン」版がこの度、各回替わりでお目見えする。中屋敷は何故タイトルに改竄と付けたのか。また「ロンゲスト」に荒井敦史を、「モンテカルロ」に多和田任益を、それぞれ木村伝兵衛役に据えたのか。3人に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「熱海殺人事件」は他にも「売春捜査官」や「平壌から来た女刑事」など、様々なバージョンがある。それにしても中屋敷は何故「ロンゲスト」と「モンテカルロ」を選んだのだろうか。「『熱海』の中でも、この2つはかなり際をいく作品だと思います。しかもつかさんが、俳優さんに合わせてオーダーメイドしているセリフと演出が多い。まさに『熱海殺人事件』の作品自体が『熱海』を脱却しようとしている時期に書かれたもので、本当はつかさん自身が一番改竄したがっていたんじゃないかと」木村伝兵衛役はハッタリを利かせるかのように、立て板に水のごとく放つ長ゼリフが有名だ。役者の体力や瞬発力がモノをいうため、出来る俳優は限られる。中屋敷に荒井と多和田を選んだ理由を聞くと、「昨年2月に行われた『戯曲探訪「つかこうへいを読む 2019春」』の『俳優たちを交えての朗読による発表会』がきっかけだった」と語る。これは中屋敷が好きな俳優に、「熱海」の「ロンゲスト」「モンテカルロ」「売春捜査官」をリミックスした形で、気に入った箇所のみを朗読してもらうもの。荒井に言わせれば「別々の『熱海』をつなぎ合わせて、全く違う『熱海』を作る」感覚だったという。朗読会の時は、本公演が決定していなかった。中屋敷は朗読で「熱海」作品のクセを確認していたらしいが、2人は「もしも朗読会だけで、本公演に呼ばれなかったら……」と気が気でなかったらしい。実際に本作の話が来た時の心境を聞くと、2人とも派手なガッツポーズを見せる。多和田に言わせると「せっかくつかさんのセリフで達成感を得たのに、おあずけ状態にならなくて良かった」と。これが正直なところだ。最後に中屋敷はこう語る。「演出家の私も改竄しますけど、多和田は多和田で、荒井は荒井で、元の作品のどこをトレースして、どこを改竄するのか。きちんと稽古場に来る前に考えてくると思うので、とても楽しみです」。「改竄・熱海殺人事件」は、3月12日(木)~30日(月)に東京・紀伊國屋ホールにて。チケットは発売中。なお4月には、大阪・福岡公演も行われる。取材・文:横山由希路
2020年02月28日ファティ・アキン監督が1970年代のドイツに実在した連続殺人鬼の物語を描いた『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』。この度、特殊メイクにてその殺人鬼に扮した新星ヨナス・ダスラーのオフィシャルインタビューが公開された。ドイツに実在し、4人の娼婦を殺害、北ドイツの港町ハンブルクを騒然とさせた殺人鬼フリッツ・ホンカ。この悍ましき殺人鬼・ホンカを演じたヨナスは、『僕たちは希望という名の列車に乗った』でバイエルン映画賞新人賞を受賞したドイツの新星。本作ではメイクを施し、外見は全く本人だと分からない程に変身。狂気に満ちた約20歳も年上のホンカの熱演で、ヴァラエティ誌の「2019年の注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」に選出、 先日発表されたヨーロッパで注目の新星たちに与えられる「ヨーロ ピアン・シューティングスター」にも選出され、いまヨーロッパで最もアップカミングな俳優のひとりだ。毎日約3時間かけて仕上げていたという“ホンカ・メイク”。この容姿に変身し、演じることについてヨナスは「大きな挑戦だったけど、監督のファティを信頼して引き受けたんだ。でも、単なる漫画的な風刺にはしたくなかった。ホンカという人物の根底にある、社会のアンダークラスの存在を描きたかった。俳優としてこれほどの役を演じる機会をもらえたのは幸運だったとも感じている」と思いを明かす。また「ハインツ・ストランクの原作には、彼の背中はまがり背むしであったと記されていた。身体的な障害があったことは明らかだ。僕は思ったんだ。彼のその体こそ、彼の人生であり歴史を語っているとね。過去を記録しているのが彼の体だと。育った環境が彼をあのようにしたのだと。彼はそこから逃れようとしていた。ホンカがシェルのオフィスで夜勤の警備員として勤務していたのは事実で、そこでは制服を着ていた。その制服は彼にとって誇りであり、自分が重要な何者かであるという事の象徴だった。それによって彼の体の姿勢も変わった。その辺が実に興味をそそられた点なんだ。彼の中にある内的な動機を追及しようと思ったんだよ」と体の特徴を述べる。そして本作はただのホラー映画ではなく、敗戦国としてのドイツの冷たい歴史を投影させている。ヨナスも「ファティはハンブルクだけではなく、ドイツを描くことに長けた監督だと思う。本作にしても、第二次世界大戦後のドイツの歴史に強く裏つけられた内容だから」と説明。舞台となるハンブルクには、撮影前に行ったというヨナス。「リハーサルをハンブルクでやったんだ。2か月ハンブルクに住んでね。あそこは特別な町だよ。世界中から多くの外国人船員がやってくる港町で、酒場も多く、売春宿も多い。現在もそこは盛り場で、不思議なサーカスのような雰囲気があるんだよ」と訪れた印象を話した。また、“これは不思議なラブ・ストーリーだとも思いますか?”という質問には、「イエス」と答えたヨナス。「ホンカは愛を探している。誰かをみつけようとする。その誰かがいれば、自分は何者かになれると感じているんだよ。妻がいれば自分は人間として認められる存在になれるというような考えなんだと思う。妻、職業、住居、それが自分の人生だという。ただその夢は実現しなかった、悲劇だね」とコメント。そんなホンカを理解できたか聞くと、「真のホンカを理解するのは不可能だった」と答え、「僕は分析することよりも、ホンカの動機を探ろうとした。多分彼は普通の人間になりたいと望んだんだと思う。自分を拘束している世界から自分を解放したいと望んだんじゃないかな」と自身の考えを示した。最後に、世代によって映画におけるバイオレンスを捉える姿勢が異なると思うか、という問いには「現代の映画の世界にはバイオレンスが溢れている。この映画が特別なのは、例えば首を切断するシーンなどは出てこない。最もバイオレントな部分は観る人の想像力に任せているんだ。他の部分は観れても。その点がとても重要だと思う。人を殺すというのは冗談ではない。この映画には銃によって一瞬にして人が死ぬシーンはない。死にいたるまでに、とても長い時間がかかるんだ」とポイントを挙げる。「ただ僕は強制的にこの映画を見てもらいたいとは思わないよ。見たいと思う人に見てもらい、理解してもらいたいと思う。この映画に出てくるようなリアルな死というのは、ほとんどの映画に出てくる死とは異なる。映画にたびたび登場する死は英雄的だから。それは漫画のようでもある。でも誰かを殺した死というのは、漫画的ではありえないんだ。罪悪だよ。それをこの映画で伝えることができたらと思うんだ」と思いを口にした。『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は2月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 2020年2月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018bomberoint._WarnerBros.Ent. photo by Gordon Timpen
2020年02月12日キム・ユンソクとチュ・ジフン主演で贈る、“連続殺人犯”対“刑事”の息詰まる攻防を描き韓国NO.1ヒット&賞レースを席巻した、実際の事件に基づくサスペンス『暗数殺人』から、ポスタービジュアルと予告編映像が解禁となった。韓国全土に衝撃を与えた実際の事件を基に、ミステリアスな殺人犯と未解決事件を追う刑事の息詰まる攻防を描く本作。新鋭キム・テギュンと『友へ チング』のクァク・キョンテク、名匠2人が手掛けた緻密な脚本と緊迫感漂う演出は観客・批評家双方から熱い支持を受け公開2週目にして興行収入ランキングNO.1を獲得。さらには青龍映画賞や百想映画大賞の脚本賞を受賞したほか、その年の賞レースを席巻し大きな話題を呼んだ。今回解禁された予告編は「暗数」という言葉の解説テロップ、そしてチュ・ジフン演じるテオがキム・ユンソク演じる刑事ヒョンミンに連続殺人を告白する場面から始まる。映像からは、周囲の反対を押し切り捜査に没頭するヒョンミンと、謎めいた殺人犯テオの息詰まる心理戦が緊迫感たっぷりに描かれていることが伺える。情報も証拠もない闇に葬られた事件がどのように展開していくのか、好奇心を掻き立てられる予告編に仕上がっている。予告編と同時にポスタービジュアルも解禁。「-本当は、何人殺した?」というコピーとともに、どこか目線の定まらないミステリアスなジフンと、真剣な眼差しでこちらを見据えるユンソクの対象的なキャラクターが印象的に写し出されている。『暗数殺人』は4月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:暗数殺人 2020年4月3日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2018 SHOWBOX AND FILM295 / BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. 公式
2020年02月06日『女は二度決断する』『50年後のボクたちは』などで知られるファティ・アキン監督の最新作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』。本作の“殺人鬼”の正体は、22歳のドイツの新星俳優が特殊メイクで大変身した姿であることが分かった。今回解禁となるのは、70年代ドイツに実在した屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカを演じるヨナス・ダスラーと、フリッツへと大変身する驚愕の特殊メイクを施す過程を捉えたメイキング映像。『僕たちは希望という名の列車に乗った』で日本でも注目を集めるヨナス・ダスラーは1996年3月生まれ、ドイツ・レムシャイト出身の俳優。2014年にエルンスト・ブッシュ演劇大学に進学。初主演作『Lomo - The Language of Many Others』(’17/英題)と『僕たちは希望という名の列車に乗った』(’19)での演技が評価され、第39回バイエルン映画賞新人賞男優賞を受賞。舞台でも活躍し、ベルリンのマクシム・ゴーリキー劇場のアンサンブルメンバーとして数々の舞台作品に出演。本作での活躍により、ヴァラエティ誌の「2019年の注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」にも選出されている。また、先日発表された、ヨーロッパで注目の新星たちに与えられる「ヨーロピアン・シューティングスター」にも選出され、いま最もアップカミングな俳優10人のひとりなのだ。ドイツ語に加え、英語とフランス語も話せるマルチリンガルでもある。昨年日本で劇場公開された『僕たちは希望という名の列車に乗った』では、主人公テオらの同級生エリック役を演じ、その端正な顔立ちと純真な役柄に胸を揺さぶられた人も少なくないだろう。しかし、本作での体当たり演技に、「あのヨナスが…」と絶句して試写室を後にする女性ライターや映画評論家が後を絶たないという。40歳の殺人鬼役に22歳の彼が抜擢された理由とは?実は、そんなヨナスがフリッツ役に抜擢された理由は、バイエルン映画賞の授賞式に出席したヨナスを見かけたファティ・アキン監督の妻が、「彼があなたのフリッツ・ホンカよ」と監督にアドバイスをしたことがきっかけ。当時40歳の殺人鬼役に22歳の若手俳優を起用するとは思いもよらなかったという監督だが、「ヨナスの“若さ”が、むしろ、フリッツ・ホンカというキャラクターの脆弱さと複雑さを繊細に表現し、作品に深みをもたらしてくれた」と語っている。強烈な大変身が生み出されたきっかけは、アカデミー賞受賞のあの特殊メイク!22歳の美青年が、特徴的な容姿のフリッツ・ホンカへと変貌を遂げるには、高度な技術を要する特殊メイクが欠かせなかった。アキン監督がヨナスの起用に踏み切ったのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、ゲイリー・オールドマンをチャーチルに大変身させ、その卓越した特殊メイクでアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)の偉業をスクリーンで目にしたことが理由の一つだと言う。監督自ら特殊メイクアップアーティストに掛け合い、綿密な打ち合わせを重ねてプロジェクトが進行。毎日3時間かけ、折れ曲がった鼻、特徴的な斜視、極度な猫背を生々しく再現させることに成功した。『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は2月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 2020年2月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018bomberoint._WarnerBros.Ent. photo by Gordon Timpen
2020年01月17日