謎の生物きこぽぅがLIMIAのインフルエンサーをめざして、DIYにチャレンジ!今日は、壁紙を貼るよ!はたして、めんどくさがりのきこぽぅは上手にできるかな。謎の生物きこぽぅが、壁紙貼りに挑戦するよ!●文/イラスト細野由季恵北海道出身、東京都在住。フリーランスで編集をしたり、デザインをしたり、きこぽぅを描いたりしている。鴨せいろとカレーと牛乳とヴィジュアル系が好き。ちびちびお酒を飲みながらTwitterで独り言を呟くのが趣味。twitter:
2017年12月14日神奈川県・川崎市の大型ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」にて、日本初となる世界有数のAQUARIST6名が共同監修した“生物×アート“が創る大自然の水槽世界「グリーンアクアリウム展」を9月13日(水)から10月9日(月)まで期間限定で開催!◆アクアリウムを創る“AQUARIST“とは?水槽の中に熱帯魚や淡水魚、水草、サンゴ、岩などを配置して美しい水槽世界を創り上げるアクアリウム。そのアクアリウムを創り出すのがAQUARIST(アクアリスト)だ。幻想的でエンターテイメントな水中世界を創造するAQUARISTたちは欧米を中心に世界中で活躍している。◆日本初のグリーンアクアリウム展今回「グランツリー武蔵小杉」で開催される「グリーンアクアリウム展」は、代表の早坂誠氏をはじめ、奥田英将氏、助川浩之氏、轟元気氏、西名柳二氏、森翔太氏ら、アクアリウム業界を牽引するAQUARIST6人が共同監修し、都心で暮らす人々に“水と緑あふれる世界の美しさを再体感”させるような作品世界を創り上げた。モチーフは、グリーン(水草・木・海苔および魚などの生物)に特化し、まるで大自然の森のような世界を水槽内にアート作品として表現した日本初のアクアリウムイベントだ。◆水と緑が織りなす日本ならではの世界観作品は、8つの異なる風景からインスパイアされた日本ならではの水景、滝を演出した「日本八景の滝」、大きな平型水槽の中に水と緑の楽園をイメージし、さまざまな色や種類の水草や流木、約1,000匹の魚や生物で作り上げた「緑彩の池」など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を、美しいアートの中で再発見するとともに、水と緑が創り上げる日本ならではの懐かしい原風景に出会えそうだ。さらに期間中6回に渡り、ガラスの容器に流木や石をレイアウトして小さなアクアリウムが製作できるワークショップ「グラスアクアリウム~小さなアクアリウムをつくろう~」も実施される。グラスの中に自分だけのグリーンアクアリウムを表現して、自宅で楽しんでみてはいかが?イベント概要「グリーンアクアリウム展」場所:「グランツリー武蔵小杉」1F「アクアドロップ」期間:9月13日(水)~10月9日(月・祝)時間:10:00~21:00(最終入場20:30)観覧料:一般(中学生以上)500円/小学生300円、幼児(小学生未満)無料(text:cinemacafe.net)
2017年09月14日生物×アートで創る自然の水槽世界を紹介する「グリーンアクアリウム展」が、2017年9月13日(水)から10月9日(月)まで、神奈川・グランツリー武蔵小杉で開催される。通常アクアリウムといえば、熱帯魚や淡水魚・水草・サンゴ・岩などが連想されるが、本展ではグリーン(水草・木・海苔および魚などの生物)にフィーチャー。まるで大自然の森のような世界を水槽内で表現したアート作品を展示する、今までにないアクアリウムイベントとなっている。「グリーンアクアリウム展」には、水草職人としてアクアリウム業界を牽引している早坂 誠ら6名のアクアリストが参加。8つの異なる風景からインスパイアされた<日本八景の滝>、2m×2mの大きな平型水槽の中に水と緑の楽園を表現した<緑彩の池>など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を、美しいアートとして表現した“生態系アート"が楽しめる。また、イベント期間中は、ガラスの容器に流木や石をレイアウトして小さなアクアリウムが製作できるワークショップも実施予定。イベントの鑑賞と合わせて、是非水槽作りにもチャレンジしてみてはいかがだろう。【開催概要】グリーンアクアリウム展開催期間:2017年9月13日(水)〜2017年10月9日(月・祝)営業時間:10:00〜21:00 (最終入場 20:30)観覧料:一般(中学生以上) 500円/小学生 300円/幼児(小学生未満) 無料チケット販売:・8月21日(月)〜 セブンチケットにて販売・9月13日(水)〜 グランツリー武蔵小杉内チケットカウンターにて販売参加アクアリスト:早坂 誠/奥田 英将/助川 裕之/轟 元気/西名 柳二/森 翔太■ワークショップ開催日:2017年9月17日(日)、9月18日(月・祝)、9月24日(日)、10月1日(日)、10月8日(日)、10月9日(月・祝)の6日間時間:10:00〜/11:00〜/13:00〜/14:30〜/16:00〜/17:30〜(所要時間 約1時間)定員:各回12名 ※混雑時には予約制参加料:3,000〜5,000円+税 ※グラス水槽・材料込み支払い方法:参加時にワークショップ会場にて現金での支払い
2017年09月02日深海生物を紹介するイベント「ゾクゾク深海生物」が、2017年1月27日(金)から3月5日(日)まで東京・池袋のサンシャイン水族館にて開催される。サンシャイン水族館は、毎年冬にしか行えない深海生物の採集を今年も実施。実際に採集した生物たちを展示する「深海で採集してきた生き物からゾクゾク展示します」水槽をはじめ、「冷たい海」水槽や「生き物たちの不思議」水槽の一部で深海生物の姿を紹介する。ダイオウグソクムシやメンダコを展示、実際に触れるコーナーも展示されるのは、深海生物の中でも有名な“ダイオウグソクムシ”や、同じく深海の代表的存在の“メンダコ”、魚なのに泳ぎが不得意な“ミドリフサアンコウ”、すべての足にハサミがついた不思議なエビ“センジュエビ”などだ。デリケートで飼育の難しい生物が集まる貴重な機会となる。展示に加えて、深海生物に触れる「深海生物ゾクゾクタッチ」や、彼らが暮らす深海の水圧を再現する、水圧実験装置でミニカップラーメンを使用した「水圧実験」といった体験型企画も用意される。深海生物を模した限定ケーキやグッズも登場深海生物を鑑賞したあとは、サンシャイン水族館内のカフェ「カナロア カフェ」にて、グソクムシを模した「グソクムシケーキ」や、深海生物を具汁にした「深海汁」といった限定メニューを楽しめる。さらに、館内のショップ「アクアポケット」では深海生物のぬいぐるみなどのグッズが販売され、サンシャイン水族館全体で深海の不思議な魅力を知ることができる。概要サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」期間:2017年1月27日(金)~3月5日(日)場所:サンシャイン水族館住所:東京都豊島区東池袋 3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上開館時間:10:00~18:00(11月~3月) ※最終入場は終了 1 時間前入場料金:高校生以上 2,000円、小・中学生 1,000円、4歳以上 700円、シニア 1,700円■展示予定生物ダイオウグソクムシ、メンダコ、ミドリフサアンコウ、オオコシオリエビ、アカザエビ、トックリウミグモ、センジュエビ※採集状況や生物の状態により展示内容は変更になる。■体験イベント・深海生物ゾクゾクタッチ時間:各日13:30~、14:30~料金:300円(各回定員20名) ※別途水族館入場料が必要。受付場所:サンシャイン水族館年間パスポート受付カウンター・水圧実験時間:各日15:45~場所:サンシャイン水族館館内1階クラゲトンネル水槽前■カナロア カフェ・グソクムシケーキ 600円・深海汁 300円 ※1月28日(土)・29日(日)、2月11日(土)・12日(日)、3月4日(土)・5日(日)の計6日間のみ、各日限定50食。【問い合わせ先】サンシャイン水族館TEL:03-3989-3466
2017年01月28日お笑いコンビ・ココリコの田中直樹とタレントの鈴木奈々が、きょう22日に放送されるTBSの特番『緊急! ニッポンを襲う世界の超S級危険生物』(19:00~20:57)で、東京・多摩川に出没するアリゲーターガーの捕獲に挑む。アリゲーターガーは最大3メートルに達し、北米に生息するワニのような顔をした魚。近年、ペットとして飼われていた、このような外来生物が放流されるなどして、日本各地の河川で目撃例が相次いでいる。愛知・名古屋城の堀での目撃情報も報道されたアリゲーターガーは、旺盛な食欲で在来生物を食い荒らし生態系を破壊、うかつに近寄った時には鋭い歯で人を傷つける可能性もあるという。世界の危険生物を取り上げ安全の知識を紹介する同番組では、外来生物捕獲のプロフェッショナル・山崎充哲氏の多摩川堤でのアリゲーターガー捕獲作戦に同行し、田中と鈴木が密着。田中は、かつて同局の自然科学番組『飛び出せ! 科学くん』で捕獲に挑みながらも取り逃がした過去があり、再挑戦に燃える。今回は万全を期すため、30名以上のスタッフを動員し、はえ縄、地引き網、定置網、置き針などさまざまな仕掛けを用意。同局スタジオと中継を結び、パネラーが見守る中、捕獲が決行された。朝から展開された作戦だが、アリゲーターガーは用心深く、多摩川の川幅の広さも妨げとなり、困難を極めた。しかし日没後、最後の希望となった定置網の中に追い込め、捕獲は成功。この緊迫の作戦の様子が、番組内で紹介される。加えて番組では、ペットとして飼育を始めた生物を、責任を持って飼い続けるよう人間のモラルにも警鐘を鳴らしていく。(C)TBS
2016年08月22日トンボやセミ、チョウといったおなじみの虫が成虫になり、姿を見せてくれる夏。虫の成長を間近で見ることができるスペシャルシーズンです。ふだん通りすぎてしまう場所も、よく目を凝らしてみてください。お子さんと一緒に虫を観察しながら歩くのも楽しいものですよ。自由研究のネタがまだ決まらない…というお子さんには、何かヒントが得られるかもしれません。■どこでみつけたらいいの?夏、公園に行くと木の根元など土に小さな穴が開いているのを見たことがありませんか? その穴はセミの幼虫が出てきた穴かもしれません。「これはなんの穴だろう?」と子どもに声をかけ、興味を持たせてもいいですね。セミは夕方になると土のなかから歩いて出てきます。公園で遊んだときは、帰る前に木の根元をチェックしてみてください。少し時期はずれてしまいましたが、トンボは、幼虫のころはプールや池など水のなかで過ごします。生活科の授業では学校のプールで幼虫を探すこともあるくらいです。何回も脱皮を繰り返しながら、だんだん大きくなっていきます。7月ごろに羽化し、成虫となって飛びまわります。この時期によく目にするアゲハチョウは、幼虫のときはミカンやゆず、山椒などミカンの仲間の木にいます。アゲハチョウを見かけたときに、話題にしてもよさそうです。■「自然は厳しい」も学びのひとつ関東地方でよく鳴いているアブラゼミが成虫になって姿を見せてくれる期間は、長くても2週間です。木の幹や枝にある卵から産まれてふ化すると、自分で歩いて土のなかにもぐります。そして木の根から栄養をとり、7年後の夏に初めて地上に出てくるのです。地上に出たセミの幼虫は木に登り、羽化をして成虫になります。土から出てきた幼虫はうすい緑色。よく目にする “セミの抜けがら”そのままの形をしていますよ。チョウはミカンの木などに卵を産みつけると、ほとんどの幼虫はその木で大きく成長していきます。何度も脱皮しながら大きくなり、やがてさなぎになります。さなぎになったチョウは、最後の脱皮をして羽化すると羽を広げてチョウになります。ここが観察ポイント。羽化したばかりのチョウは羽がぬれていて、すぐ飛び立つことができません。ゆっくり羽を動かす姿が見られたら、きっと感動するでしょう。セミもトンボもチョウも羽化はとても難しいようです。ときには羽化がうまくできずに一生を終えてしまう虫もいます。それを見てしまうことがあってもあわてないで。「かわいそうだったね。土に返してあげよう」とサラリと伝えて埋めましょう。息子は小学生1年生のときに、自宅の木にヒヨドリの巣ができて、観察日記をつけました。もうすぐ巣立ちというとき、ヒナは木の根元に落ちてしまい、巣立ちを見ることはできませんでした。「自然は厳しい」それもひとつの学びです。身近な虫の生態を親子で楽しみながら学んでみてください。
2016年08月17日琵琶湖博物館が、2016年7月14日(木)リニューアルオープン。日本最大級の淡水生物展示施設となる。開館20周年を迎え、2020年までに大規模なリニューアルを計画している同施設。2016年7月、装いも新たに2つのエリアが展開をスタートする。「琵琶湖地域のいま~水中の生き物と私たち~」では、国内で唯一バイカル湖の魚を展示。世界の生き物たちを間近で見て観察できる空間を目指す。また「琵琶湖地域のいま~身の回りの環境と暮らし再発見~」では、琵琶湖やその集水域に生息する生き物を実物標本などで余すところなく紹介。琵琶湖博物館を訪れる際に、ぜひ一緒に足を運んでほしいのは、新オープンとなる大津市木戸の「びわ湖テラス」。標高1,000メートルからびわ湖を一望することができる。また、併設する山頂ブッフェレストランでは、テイクアウトもできるので、広大な芝生で、犬や猫たちと一緒に景色と食事を楽しむのがオススメだ。さらに、県内で行われる花火大会も要チェック。 滋賀県で最も古い歴史を誇る花火大会「愛知川祇園納涼祭花火大会」や、約1万発があがる「びわ湖大花火大会」など、多くの夏祭りが企画されている。【詳細】■琵琶湖博物館リニューアルオープン日:2016年7月14日(木)住所:滋賀県草津市下物町1091開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 750円、高大生 400円(中学生以下無料)※休館日:8月8日(月)、9月以降は月曜ほか TEL:077-568-4811■びわ湖テラス開催期間:7月22日(金)~11月27日(日)ブッフェレストラン時間:11:00~16:00(14:30 ラストイン)ランチブッフェ料金:大人 1,600円(税込)、こども 1,000円(税込)、幼児 700円(税込)※フリードリンク 別途300円※休業日あり。会場:びわ湖バレイ住所:滋賀県大津市木戸1547-1TEL:077-592-1155 ※花火大会の情報はこちらから
2016年07月03日農業生物資源研究所(生物研)は3月29日、植物の主要な栄養素を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネの遺伝子を発見したと発表した。同成果は1月5日に英国の科学雑誌「The Plant Journal」に掲載された。植物の遺伝子機能を利用して肥料に含まれる栄養素の吸収を促進させる試みは、単独の遺伝子の働きを改変することで1~2種類の栄養素の吸収もしくは蓄積を促進させた例が報告されている。しかし、特定の栄養素のみの吸収・蓄積を強化すると栄養素バランスが崩れるため、収量の増加にはつながっていなかった。一方、生物研ではイネの水や栄養素を輸送する維管束という組織にRDD1というタンパク質が局在していることを見い出しており、同タンパク質が栄養素をバランス良く輸送するカギになっているのではないかと考え、これを確かめる研究を行った。研究では、人為的にRDD1遺伝子を強く働かせたイネは、温室での少化成肥料栽培(慣行栽培の半分、特別栽培相当)において、収量(もみ重)が親系統に比べて最大で約2割増加した。さらに、低栄養条件での水耕栽培(各栄養素が通常の半分以下)では、通常のイネと比べて肥料三要素である窒素、リン酸、カリウムに加え、塩素とマグネシウムの吸収と蓄積が促進された。これらの結果から、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは光合成および収量の増加に必要な栄養素の供給が増強されることが示唆された。さらに、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは、低栄養条件での水耕栽培において、光合成で重要な役割を持つクロロフィルの含量が増加し、また光合成産物であるショ糖の輸送に関わる遺伝子の働きも増大していた。これらのことから、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは光合成および光合成産物輸送の能力が増強した結果、収量が増加したものと考えられるという。研究グループは、今後、新たな品種や栽培技術の開発により、RDD1遺伝子の機能を強化することで、少ない肥料で通常と同様の収量を得ることが可能になり、低コスト化に加え、土壌に残った余分な肥料による環境汚染を防ぐなどのメリットが得られるとしている。
2016年03月29日東京大学は3月16日、東京大学分子細胞生物学研究所の中村勉講師らの研究グループが、ヤコブセン症候群患者が発症する自閉症の原因は、脳の神経細胞の活動を抑えるGABA受容体の運搬に関与するたんぱく質「PX-RICS」だと特定したと発表した。今後、自閉症の新薬の開発につながる期待が持てるという。自閉症は発達障害の一つ。厚生労働省によると、発達障害にはアスペルガー症候群や注意欠如・多動性障害(ADHD)などもあり、自閉症は80~100人に1人の割合で発症すると言われている。「対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「限定的な興味や強いこだわり」などの症状を特徴とする。「社会認知機能」と呼ばれる他者の心情を推し量ったり、他者に共感したりする脳の機能の障害が自閉症の原因であると考えられているが、発症の詳しい仕組みはこれまでにわかっていなかった。研究グループは大脳皮質や海馬など、脳の認知機能に関連する領域の神経細胞に豊富に発現しているたんぱく質・PX-RICSを同定し、その遺伝子を欠損するマウスを作製した。そのマウスは外見的には正常だったが、他のマウスに対する興味が少ないことを確認。具体的には、「他のマウスに対する反応や超音波域の鳴き声を使った母子コミュニケーションが少ない」「反復行動が正常なマウスよりも多い」「習慣への強いこだわりを持つ」など、自閉症の症状に特徴的な行動異常を示していたという。さらに解析を進めたところ、PX-RICS遺伝子が「ヤコブセン症候群」(11番染色体長腕末端部の欠失に起因する先天異常疾患)患者の半数以上が発症する自閉症の原因となる遺伝子であると特定できたとのこと。中村講師はこの結果を受け、「今回、私たちはGABA受容体の輸送が自閉症の発症に関係することを明らかにしました。この輸送メカニズムを標的とした薬剤を開発するなど、今回の成果は自閉症の新たな治療戦略へ貢献できる可能性があります」とコメントしている。
2016年03月17日基礎生物学研究所と生理学研究所は12月24日、温度によってオスとメスが決まる「ミシシッピーワニ」の性決定の仕組みを解明したと発表した。同成果は、基礎生物学研究所 分子環境生物学研究部門/総合研究大学院大学の大学院生 谷津遼平 氏、宮川信一 助教、荻野由紀子 助教、井口泰泉 教授、生理学研究所 細胞生理研究部門 齋藤茂 助教、福田直美 氏、富永真琴 教授、米サウスカロライナ医科大学 河野郷通 助教、Louis J. Guillette Jr 教授、Innovative Health ApplicationsのRussell H. Lowers 博士、北海道大学 勝義直 教授、鳥取大学 太田康彦 教授らを中心とする研究グループによるもので、12月18日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。ヒトを含む多くの動物は、性染色体の組み合わせなどといった遺伝的な要因によって性が決まるが、ワニやカメなど一部の爬虫類では、卵発生中の環境温度によって性が決まる「温度依存型性決定」があることが知られていた。たとえば、ミシシッピーワニは、33.5℃で孵卵するとすべてオス、30℃ではすべてメスになる。今回の研究では、ミシシッピーワニの卵発生中の胚がどのように外部温度を感じるのか、温度受容因子の実体の探索とその仕組みの解明を目指し、温度を感じるセンサータンパク質である「TRPイオンチャネル」を環境温度を感じる分子の候補として解析を進めた。この結果、ワニの性決定時期の生殖腺では、受容温度域が異なる5種類のTRPチャネル遺伝子が働いており、なかでもTRPV4というTRPチャネルが一番顕著に存在することがわかった。TRPV4チャネルは哺乳類では30℃から34℃付近の温度を受容することが報告されており、ワニの温度依存型性決定と関連する温度域に相当している。そこで実際にTRPV4チャネル遺伝子をワニからクローニングし、どのような温度域で活性化されるかを調べたところ、ワニのオスが産まれる温度付近で活性化されることがわかった。また、野生のワニの卵を採取して、TRPV4チャネルの阻害剤あるいは活性化剤を塗布し、オスになる温度とメスになる温度で卵を育て、数週間後に性分化への影響を調べたところ、TRPV4チャネルの活性を操作することで、特にオス化に重要な遺伝子の発現が変化することが明らかになった。さらに、オス産生温度で孵卵しても、TRPV4チャネルの阻害剤を塗布すると、メス化した個体が認められたという。同研究グループはこれらの結果から、ワニの性決定においては、TRPV4イオンチャネルが環境温度を感じる実体として関与すると結論づけた。今後、動物の性決定様式の多様性や、環境と生物の間の相互作用を考えるうえで、発生学・生態学・環境学に大きく貢献できるとしている。
2015年12月24日農業生物資源研究所(生物研)は12月1日、沖縄綜合科学研究所と共同で、小豆の全ゲノムをほぼ完全に解読したと発表した。成果は11月30日の英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究に用いたのは日本で主に栽培されている「しゅまり」という品種の小豆で、全ゲノムの95%、約3万個の遺伝子配列を特定した。これにより目的遺伝子の場所が正確に分かるため、今後耐冷性や耐熱性などの特性を有する品種の効率的な育成に繋がることが期待されるという。また、生物研がこれまでの研究で特定していた種子の大きさを制御する遺伝子が小豆にもあることも判明し、この遺伝子が機能を失うと種子の大きさが2倍になるため、研究グループはこれを利用することで2~3年後には大豆よりも大きな小豆品種が実現するとしている。
2015年12月01日京都大学(京大)は11月10日、重度の先天的障害のある野生チンパンジーを観察し、母親が過去の子育てとは異なる方法で障害児のケアを行っていた点、他個体が障害児に対して恐れや攻撃といった特異な反応を示さなかった点などを明らかにしたと発表した。同成果は、同大学理学研究科博士後期課程 日本学術振興会特別研究員の松本卓也氏、野生動物研究センター 中村美知夫 准教授、伊藤詞子 研究員、鎌倉女子大学学術研究所 井上紗奈 研究員らの研究グループによるもので、近日中に国際学術誌「Primates」にてオンライン公開される予定。今回の研究では、タンザニアのマハレ山塊国立公園に生息するチンパンジー集団において、2011年に重度の障害のある赤ん坊が生まれたことを発見し、その後赤ん坊が消失するまでの約2年間の行動を記録した。この結果、今回観察された障害児の特徴が、過去に報告されたダウン症様の個体の症例に酷似していることがわかった。野生下でダウン症様の赤ん坊が発見され、2年近く生き残った事例が報告されるのは今回が初めてだという。また、他個体からのケアとして、他個体がその赤ん坊に対して恐れや攻撃といった特異な反応を示さなかったこと、母親が腹に掴まった赤ん坊に片手を添えつつ移動するなど、過去の子育てとは異なる方法で障害児を育てていたこと、障害児の姉が母親の代わりによく世話をしており、その姉が自身の子を出産した約1カ月後に障害児が消失したことがわかった。重度の障害のある赤ん坊が野生下で2年近く生き残ることができた要因として、母親による柔軟な子育てや姉の世話といった他個体からのケアが影響を与えていた可能性がある。中村准教授は同成果について「マハレでのチンパンジー研究は今年で50年になりますが、障害のある赤ん坊が観察されたのは今回が初めてです。障害者などの弱者をケアできる人類社会の進化基盤を考察する上でも重要な観察事例だと考えています」とコメントしている。
2015年11月11日俳優の藤原竜也が10月7日(火)、都内で行われた主演作『探検隊の栄光』スピンオフドラマの上映会に出席。映画のテーマでもある未確認生物(UMA)に強い興味があるといい、日頃から愛読している月刊ムー5代目編集長・三上丈晴氏を質問攻めにしていた。藤原さん演じる落ち目のスター俳優が、バラエティテレビ番組の企画で、探検隊の隊長として秘境に暮らす未確認生物を探す姿をユーモアたっぷりに描いた本作。そのスピンオフドラマ「実録!ひかりTVスペシャル これが伝説の隊長、誕生の瞬間だ!ROAD TO 探検隊の栄光」では、マネージャー役の岡安章介(ななめ45°)が藤原さんを番組出演させようと奮闘する様子を追っている。この日、トークが始まるや「ネパールでイエティを探すのが夢なんです」とUMA愛を発揮する藤原さん。三上氏も食い気味に「イエティには中国寄りにいる猿人と、コーカサス地方にいるネアンデルタール人の2種類がいる」と解説し、同席する岡安さんは早くも置いてきぼり状態に…。藤原さんが「うちの兄貴が波状に変形する赤くて、デカい玉を見た」と明かせば、三上氏は「それは恐らくプラズマ生命体ですね」と即答。「じゃあ、UFOは?」(藤原さん)、「すでに自衛隊がUFOの存在を把握しています」(三上氏)、「カッパはどうですか?」(藤原さん)、「江戸時代のカッパは目が大きくて、子どものような姿。グレイと呼ばれる典型的な宇宙人そっくりなんです。つまり…」(三上氏)と予定時間を過ぎても、UMAトークが止まらなかった。さらに三上氏が選ぶ最新UMAとして、家畜の血を吸うチュパカブラ、人間型の巨大軟体動物、シーサーペントと呼ばれる大ウミヘビが紹介され、藤原さんは終始、興味津々だった。『探検隊の栄光』は10月16日(金)から公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年10月08日キーエンスはこのほど、拡大観察の用語や顕微鏡の基礎知識について学べるサイト「顕微鏡入門ガイド」を公開した。試作品の評価や製造ミスの解析など、品質面で拡大観察業務は大きな役割を果たしている。しかし、汎用品である顕微鏡は特別なトレーニングもなく使われることが一般的で、観察時にどのような発見があるかは観察者の技量に寄るところが大きい。同サイトでは、こうした問題に応えるため、「拡大観察の基礎」や「顕微鏡の特長・使い方」について広く解説しており、各種顕微鏡の特長やレンズの原理などの基礎解説のほか、近年主流となっているデジタル技術の解説および照明テクニックの紹介などのコンテンツに加え、実際の撮影例も掲載されている。
2015年10月05日免疫生物研究所は8月31日、遺伝子組換えカイコによるヒトラミニン511-E8フラグメントの生産に成功し、iPS細胞などの培養足場として有効なラミニン511-E8を安価に製造する方法を確立したと発表した。また、ラミニン511-E8の独占的販売権を有するニッピによる研究用試薬の販売へ向け、ニッピとの売買取引契約締結などの協議を開始したことを明らかにした。ラミニン511-E8は、大阪大学や京都大学によってiPS細胞やES細胞などの多能性幹細胞の培養足場材として有効であることが確認されている。同社は遺伝子組換えカイコによる各種有用タンパク質の生産技術を開発している。遺伝子組換えカイコの生産系は、特に、複数のサブユニットから構成される高分子量のタンパク質生産に適しており、ラミニン511-E8も効率よく生産できることがわかった。免疫生物研究所は「これにより、高性能の細胞培養足場材であるラミニン511-E8の普及が促進し、iPS細胞などを利用した再生医療研究が加速されることを期待している」としている。
2015年08月31日夏と言えば海水浴! 夏休みに子どもと一緒に海水浴に行く家庭も多いでしょう。海水浴に対する楽しみや期待は膨らむ一方ですが、安全に海水浴をするにはどうすればいいのかも考えておきたいところ。そこで、海水浴場での危険な場所や危険な生物などをまとめました。海水浴に行く前に再度確認しておきましょう。海辺の危険な生き物海水浴や磯遊びの際に気をつけておきたい生き物を、いくつかピックアップしてみました。※生き物名のリンクをクリックすると、Googleの画像検索結果ページが開きます。苦手な方はご注意ください。・ヒトデ星型のヒトデではなく、体全体にトゲのある「 オニヒトデ 」は、そのトゲに猛毒が含まれています。刺されると死に至るケースもあるので十分な注意が必要でしょう。沖縄などの温かい地域に旅行に行く際は気をつけて!・ガンガゼ磯に生息する「 ガンガゼ 」は、ウニの1種でトゲには毒があります。刺されるとトゲが折れて体内に残るのも特徴。ガンガゼは繁殖しやすく大量に発生する生き物なので、見つけたらすぐに遠い場所に離れましょう。・クラゲ全国的にみられるのが「 アカクラゲ 」です。強い毒を持っているクラゲで、刺されるとしびれや腫れなどが見られます。アカクラゲは死骸にも毒が残っている可能性があるので、浜辺に流されているのを見つけても、触らないようにしてください。また、「 カツオノエボシ 」という青いクラゲは、刺されると体中に電気が走るような感覚になります。通称デンキクラゲと言われているほど危険な生物です。・カニ子どもが好きなカニにも、毒をもったものがいます。「 ウモレオウギガニ 」は毒ガニの中の毒ガニ! サンゴ礁や岩礁の浅い海に生息しているので、海辺で遊ぶ際には気を付けておきましょう。毒を持つ生物に刺された時は、早く患部を温めることが大切。熱めのお湯に浸けることで痛みを緩和することができます。また、ウニなどのトゲが刺さっている場合は、真上方向に抜き、トゲが折れないように対処しましょう。ただし、これらはあくまでも応急処置です。すみやかに医療機関を受診して、専門家に処置してもらうことが大切です。海辺の危険な場所は?海水浴で気をつけたいのは生き物だけではありません。泳ぐ場所、遊ぶ場所への配慮も必要です。たとえば、人混みを避けようとして遊泳禁止のエリアに足を踏み込まないこと、岩場などの足場の悪い場所に立ち入らないことなどです。岩場には貝が張り付いていることも多々あり、貝で足を切ってしまうことも珍しくありません。また、バランスを崩して転倒や落下をする恐れもあるので、子どもと海水浴に行く時は、なるべく岩場に近づかないほうがよいでしょう。できれば事前に下見をするのがベストですが、難しい場合はネットなどで遊泳できる場所や周辺の環境について調べておきましょう。危険な生物、危険な場所には近づかないようにして、楽しい海水浴にしてください。(ライター:RUREI)
2015年08月09日チームラボは、カブトムシの写真をぐるぐると回転させて観察できる、NHK for SchoolのWebコンテンツ「ものすごい図鑑 カブトムシ」のサイト構築およびデザインを手がけたことを発表した。「ものすごい図鑑 カブトムシ」は、全天球撮影された高画質なカブトムシの写真をぐるぐると回転させたり、ズームさせたりしながら観察できる、NHK for SchoolのWebコンテンツ。カブトムシの部位に表示されているポイントをクリックすると、その部位についての詳しい説明や、NHK for Schoolのカブトムシ動画クリップが表示され、昆虫の体のつくりや生態などについての知識を楽しく体感的に得ることができる。また、読み進めると「バッジ」が集められ、一度見た説明は「Myバッジ コレクション」からいつでも参照できるということだ。同サイトはパソコンとスマートフォンの両方に対応し、学校現場などでのニーズに合わせて機能を一部縮小したInternet Explorer 8版も制作されている。なお、7月29日 朝9:00からは、同サイトを使用しながら森を探検する番組「ものすごい図鑑をもって、さあ森へ! カブトムシ探検隊」がNHK Eテレで放送予定となっている。
2015年07月27日上野動物園(東京都台東区)は8月1日、「セミとコウモリの観察会」を開催する。○セミの羽化や、コウモリの飛翔を観察同園では毎年夏の時期に、身近な野生の生き物を観察して親しんでもらうため、閉園後の園内でセミとコウモリの観察会を開催。 同園内の不忍池周辺は、野生のセミとコウモリの絶好の観察スポットとなっている。当日は、セミの幼虫が地中から出てきて木に登り羽化する様子や、夕暮れから夜空を飛び始めるコウモリの様子を観察。また、コウモリが出す超音波を特殊な機械で聞いたりできる。開催日時は、8月1日 17時30分~20時40分。場所は、上野動物園 西園 不忍池周辺。対象は、小学生以上100名(中学生以下は保護者の同伴が必要)。応募は、ハガキまたはEメールにて。締切は、7月11日。応募者多数の場合は抽選とし、当落に関わらず通知する。また、閉園後のイベントのため、集合時間に遅れた場合は参加できないことがある。
2015年07月06日基礎生物学研究所は6月12日、メダカを用いた研究で生殖細胞が「精子になるか卵になるか」を決定する遺伝子を同定したと発表した。同成果は基礎生物学研究所の西村俊哉研究員(元総合研究大学院大学)と田中実 准教授らと、九州大学の佐藤哲也 助教、大川恭行 准教授、須山幹太 教授、岡崎統合バイオサイエンスセンターの小林悟 教授(現筑波大学 教授)との共同研究によるもので、米科学誌「Science」に掲載された。精子と卵子は生殖細胞という共通の細胞から作られることが知られている。生殖細胞は体細胞の性が決定した後、その影響を受けて「精子になるか卵になるか」が決定すると考えられているが、その際に細胞内でどのような遺伝子が働いているかはわかっていなかった。同研究グループは、生殖細胞でオスとメスに違いのある遺伝子を探索し、foxl3という遺伝子が、卵が作られる過程のメスの生殖細胞で働いているのに対し、オスではその働きが抑制されていることを発見した。また、foxl3の機能が欠損したメダカのメスは通常のメスと同様に卵巣を作るものの、卵巣の中で受精可能な精子が作られていた。これらの結果から、foxl3はメスの生殖細胞で働き、「精子形成を抑制」する機能を持つことがわかった。foxl3による「精子形成の抑制」を解除すると生殖細胞を取り巻く環境がメスでも精子が形成されるという今回の研究は、体細胞とは独立した性を決めるスイッチが生殖細胞に存在することを示すものとなった。今後は、オスの生殖細胞でfoxl3の発現が抑制されるメカニズム、およびメスの生殖細胞でfoxl3が具体的にどのように精子形成を抑制しているのかについて研究を進めていくという。
2015年06月12日農業生物資源研究所(生物研)は6月9日、絆創膏型の人工皮膚を開発したと発表した。同成果は佐賀大学、祐徳薬品工業、関東化学との共同研究によるもので、6月4日付け(現地時間)の米科学誌「Wound Repair and Regeneration」に掲載された。熱傷など広範囲に皮膚の傷害を受けた場合、生体を外界と隔てるバリアが失われ、高度脱水や感染症により命を落とす危険性がある。現在、そうした皮膚の傷害に対しては非外傷部の皮膚を用いた植皮技術や培養皮膚移植が行われるが、実施できる施設が限られていることや、治療開始まで長い時間が必要となるなどの課題がある。また、皮膚が再生しても、その部分が隆起し痕をつくることも問題となっている。今回開発した人工皮膚は、プラスチックパーツと生体適合性に優れた高密度コラーゲン繊維「アテロコラーゲンビトリゲル膜」で構成されており、同製品を貼り付けることで、創部の上皮化を促進し、治癒後に痕となることも抑制する効果が得られることが実験で確認された。また、粘着テープによって、貼り付けが簡単になったほか、長期保存が可能となった。研究グループは同製品について「私達が開発した絆創膏型の人工皮膚は、広範囲の皮膚に傷害を受けた患者さんへの救急医療において革新的な医療機器となると考えます」とコメントしている。
2015年06月09日トヨタ自動車(トヨタ)は5月18日、ファインセラミックスセンター(JFCC)と共同で、燃料電池(FC)の触媒として用いられる「白金」の劣化をリアルタイムで観察できる手法を開発したと発表した。白金は、希少資源であるため高価であるとともに、発電に伴い「白金微粒子」が粗大化し、性能が低下することが知られている。触媒としての性能を維持するためには、「白金微粒子」が粗大化するメカニズムを解明する必要があるが、これまでの観察手法では、数nmレベルの「白金微粒子」がセル内で実際に作動している状態で確認できない、という技術的な課題があった。これに対し研究グループは、原子レベル(0.1nm)の物質の観察や分析ができる「透過型電子顕微鏡」を用いて、FCスタックのセル内で実際に化学反応が生じる環境・条件と同一の状態を模擬できる、観察用サンプルを作ることに成功。この観察用サンプルを「透過型電子顕微鏡」の中に組み込んだ状態で白金微粒子に電圧をかけることができる装置を開発した。これにより、FCが発電している時と同じ、化学反応を起こした状態で白金微粒子が粗大化していく環境を透過型電子顕微鏡の中で実現でき、粗大化のプロセスをリアルタイムで観察することが可能となった。同手法により、粗大化の要因として、白金微粒子の土台となるカーボン上で粗大化に至る挙動を引き起こす箇所やその時の電圧、さらには、土台の材料の種類によるそれらの違いなどが明らかになり、劣化のメカニズムを解析し、FCに不可欠な触媒である白金の性能・耐久性向上のための研究の推進に貢献することが期待される。
2015年05月19日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める“最高にくだらない”探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』が今秋、公開されることが決定。藤原さんを始めとするキャスト陣からコメントが到着した。『カイジ』シリーズ、『藁の盾』『るろうに剣心』シリーズなどへの出演者はもちろん、多数の舞台で活躍している藤原さんが本作で扮するのは、落ち目の俳優・杉崎。俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「三首の巨獣・ヤーガ」を求め、秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑むのだが、番組スタッフの足並みは見事なまでにバラバラ。同行するのは、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、職人気質のカメラマン(田中要次)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介/ななめ45°)といった面々。彼らの行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え、“真剣”に番組作りに取り組んでいくーー。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。監督を務めるのは、麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透だ。山本監督が「撮影現場に放り出されたキャストの皆さんが、いかに過酷な環境だろうが芝居をしなければ帰れないと、半ばあきらめ?腹をくくり、ヤケクソになりながらはじけた芝居をしまくってくれました」と語るとおり、危険な崖や地中に広がる巨大風穴など、全国の秘境スポットで行われた撮影の過酷さは、かなりのものだった様子。特に主演の藤原さんは、そのハードさに記憶が飛ぶくらい過酷な撮影だったそうで、「“隊長”はほぼ全てのシーンに出ていたので、途中、ユースケさんに代わってほしい…などと思っていましたが、そのユースケさん自体がクランクアップの2日前くらいまでは降板してしまいそうなほど、本当に過酷で楽しい現場でした!」と、達成感たっぷりにコメント。対するユースケさんは、ただ一言「本当に降板しなくて良かった!」と語り、さらに、小澤さんも「藤原“隊長”の燃えたぎる情熱で、過酷な現場の辛さも悩みごともすべて吹っ飛びました!!」とコメントするなど、監督・キャストともに、とにかく“過酷”という表現が目白押しとなった。もちろん、山本監督が「最高のチームワークでした。最高にくだらなくて、最高に楽しい探検隊が誕生しました」と自信をのぞかせ、「一刻も早く完成させて、皆さんにお届けしたい!」と意気込みを見せる本作。撮影の過酷さとは裏腹に、誰もが楽しめる作品となることは間違いないだろう。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(椎名あい)
2015年05月06日シャープは4月24日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」への搭載に向けて、空気中を浮遊する細菌などの微生物の量を自動計測できる微生物センサー「BC-300C」3台を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納入したと発表した。「BC-300C」は計測エリアの空気を吸引した後、独自手法を加えた蛍光検出法により、微生物の量を約10分で自動計測することができる。連続計測も可能なため、微生物量の経時変化を監視することも可能だ。シャープは今回、同センサーを微小重力に対応させたものを納入した。密閉空間である「きぼう」内の適切な環境維持のためのモニタリング装置として利用される予定だ。
2015年04月24日鳥羽水族館では、公式Webページの「飼育日記」にて"謎生物"を紹介し、話題となっている。○まさに驚愕の形状の、"へんな生きもの"同個体は3月15日、紀伊長島の漁船「甚昇丸」に乗船した同館飼育研究部員が、深海底引き網にて採集したもの。水深144~200mで採集した沈木に付着していたもので、船上で「おや?」と不審に思い、沈木ごと採集ビンに入れて持ち帰った。水槽に入れても正体がわからず、顕微鏡で拡大すると、その形状はまさに驚愕の"奇妙さ"だったという。かたちは盤径3mmほどのキノコ状。中央に少し突出した口らしきものがあり、一見するとイソギンチャクなどの刺胞動物の一員にも思える。よく見ると口の周りに太短い触手らしきものがあるものの、それ以外は全身がハサミ状の突起で覆われている。まるでウニやヒトデに見られる「叉棘(さきょく)」のようで、刺胞動物でこんな器官を持つ種類は、まさに未知のものだという。この謎生物「叉棘キノコ(仮称)」にはその後、研究者より「抜け落ちたヒトデ類の叉棘鞘(さきょくしょう)ではないでしょうか?」との意見が寄せられた。特にマヒトデ科やタコヒトデ科の叉棘では、棒状の骨を中心にこのようなクラスターを作るものがあるとのこと。どうやら謎生物の正体は、底引き網によくかかる、抜け落ちたタコヒトデ科のカンムリヒトデ(か、その近縁種)の叉棘鞘ということで「一件落着」となった。なお、同館の2F Lコーナー・水の回廊ゾーン「へんな生きもの研究所」では、このような深海生物をはじめ、様々な"おかしな生きもの"を観覧できる。同館の所在地は、三重県鳥羽市鳥羽3-3-6。
2015年04月12日沼津港深海水族館 ~シーラカンスミュージアム~は3月19日、「アカドンコ(ブロブフィッシュ)」の公開展示を開始した。○非常に貴重な、生きた"世界一醜い生物"を展示「アカドンコ」は、「世界一醜い生物第1位」に選ばれたブロブフィッシュの仲間で、同個体は3月16日、深海底引き網漁にて水深350mより引きあげられた。うろこを持たず、ぶよぶよの体をした深海魚の特徴を持ち、網で引き上げられると他の魚やエビによって体が擦れてしまい、すぐに死んでしまう。今回は網の端にたまたまいたことで擦れが少なく、いい状態であがってきたという。チャーター船にて捕獲し、同館の石垣館長がその場のケアを厚くし、今回の展示公開までこぎつけている。死亡したブロブフィッシュは、水分が抜け筋肉がダラリと落ちて、例の"おやじ顔"になってしまうが、生きている時はとても愛らしい顔をしている。今回の展示は、生きたブロブフィッシュを観ることができる貴重な機会となる。同館の所在地は、静岡県沼津市千本港町83番地。
2015年03月24日国立天文台は、4月4日の夜、日本全国で観察できる皆既月食を、より多くの人に観察してもらえることを目的としたキャンペーン「皆既月食を観察しよう 2015」を実施する。今回の皆既月食は、日本全国で始まりから終わりまで見ることができるもので、しかも食の最大が21時ころと、観察しやすい時間であることも特徴。しかし、皆既食中の月は、常に同じ色というわけではなく、皆既月食ごとに変化することが知られており、今回のキャンペーンは、そうした月の「色」に注目し、今回の皆既食中の月がどのような色に見えるのかを観察し報告してもらおうというものとなっている。キャンペーンは誰でも参加可能。参加したい人は、国立天文台の専用Webサイトにアクセスし、記録用紙をダウンロード、印刷し、当日の様子を記録(印刷できない人は、あらかじめノートに記録内容を写し取っておくことを国立天文台では推奨している)。その後、4月6日正午までに国立天文台の専用Webサイトの観察結果報告フォームに入力するだけで良い。また、学校や天文施設・科学施設などで観察会を開き、まとめて観察結果を報告したい場合は、国立天文台に問い合わせしてもらいたいとしている。ちなみに、観察に際して国立天文台では、双眼鏡や望遠鏡は使うと、肉眼で見たときとは違う色に見えることがあることから、使用を控えるように、としているほか、写真や中継で見た月の色の報告も、機器などによって実際とは異なる色で見える可能性もあることから、しないように、と呼びかけている。なお、国立天文台のWebサイトでは、今回の月食の始まりの時間から、終わりの時間までの目安や、月食の仕組み、種類、月食中の月の色、そして観察の仕方などが説明されているので、月食を観察したい、という人は、一度見ておくと良いだろう。
2015年03月23日明治は17日、「生物図鑑グミ 深海生物編」を発売する。○深海生物をリアルにかたどったグミは全18種類同商品は、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)協力のもと発売する、深海生物などの魅力を伝えるコレクションカード付きグミ。近年大きなブームとなっている深海生物の形を、柔らかい食感が特徴のグミでリアルに再現した。種類は全部で18種類。また、深海生物の"驚異の生態"を紹介した全19種類のコレクションカードも1枚封入している。深海の世界観を表現したパッケージや、知的好奇心や探究心を刺激するコレクションカードは本格的な仕上がりとなっており、カードをコレクションすれば自分だけの「生物図鑑」を作ることができるという。グミは、コーラ味、ソーダ味、みかん味の3種類となる。内容量22gで、参考小売価格は100円(税別)。
2015年03月14日動画サービス「ニコニコ生放送」にて、深海生物漁の模様を完全中継する番組「深海生物ハンターと行く、深海漁見学ツアー」の放送が決定した。放送日は2月20日~21日。番組には、神奈川県・横浜にある水族館「ヨコハマおもしろ水族館」の名誉館長で深海魚専門漁師の長谷川久志氏と、深海プロジェクトディレクターの長谷川一孝氏が登場。両氏とともに、静岡県焼津市駿河湾で行われる深海漁見学ツアーの模様を、船上からノーカットで放送する。今回の漁のターゲットとなるのは、深海魚・ヌタウナギ(1日目)とオオグソクムシ(2日目)で、オオグソクムシは収穫後、"えんとつ焼き"にして試食する予定。なお、1日目のヌタウナギ編は収録放送、2日目のオオグソクムシ編は生放送となる。番組名:「深海生物ハンターと行く、深海生物調査漁 ヌタウナギ編(収録放送)」放送日:2月20日(金)放送時間:18:00~24:00(予定)出演予定:焼津の深海魚ハンター・長谷川久志さん&一孝さん親子、ヌタウナギ番組ページはこちら番組名:「深海生物ハンターと行く、深海生物調査漁 オオグソクムシ編(生放送)」放送日:2月21日(土)放送時間:9:30~14:00(予定)出演予定:焼津の深海魚ハンター・長谷川久志さん・一孝さん親子、オオグソクムシ、その他の深海生物番組ページはこちら
2015年02月19日サンワサプライは、USB接続するだけでPC画面に映し出し、最大200倍の光学ズームにより観察できるデジタル顕微鏡を発表した。価格は3980円。同製品は、さまざまな対象物の拡大画像をPCの大画面で確認できるUSBデジタル顕微鏡で、有効画素数30万画素のCMOSイメージセンサを搭載している。接続はUSBケーブルをPCに1本挿すだけ。手元のリングで、25倍~200倍の光学ズームを簡単に調整できる。さらに、高倍率・低倍率の2カ所にピントを合わせられる。この他、高さ・傾きが自由に調節できるスタンドが付属しており、定点での観察・撮影の際に、手ブレを防ぐことができる。
2015年01月21日岐阜大学は12月2日、微生物燃料電池により、豚の糞尿などを含む畜産廃水からリンを回収することに成功したと発表した。同成果は、同大 流域圏科学研究センターの廣岡佳弥子准教授、市橋修特任助教らによるもの。微生物燃料電池は、微生物が有機物を分解する時に出る電子で発電する電池である。廃水処理に適用した場合、廃水中から有機物を除去すると同時に電気エネルギーを回収できる。さらに今回、研究グループは、この発電に伴う化学反応を利用して、電極にリンを付着させて回収できることも突き止めたという。微生物燃料電池は、水槽内に電極が2種類あり、それらが電気回路でつながった構造になっている。水槽内に廃水を入れると、微生物が有機物を分解する過程で電子を電極に流す。これにより、電気が発生する仕組みとなっている。微生物燃料電池を利用した廃水処理システムが実用化すれば、発電しながら廃水を処理できるため、従来の方法に比べ省エネとなる。将来的には、処理にかかる以上のエネルギーを回収できるようになることも期待できるとしている。なお、同技術を実用化するには、大規模化とコストという2つの課題がある。現在の微生物燃料電池は、実験室レベルの小さなサイズが主流となっており、世界最大サイズのものでも一般家庭の浄水漕にも満たないサイズに留まっている。研究グループでは、より大規模な発電施設を構成すること、および低コスト化を目指し、10~20年後の実用化に向けて研究を進めていくとコメントしている。
2014年12月04日