あなた自身、またはまわりの人で「疲れている」「寝ても寝ても眠い」という方はいませんか?もしかすると、それは肝臓に原因があるかもしれません。まずは一度、ご自身でチェックしてみましょう!「疲れた」が口癖の人はいませんか?最近、次のような症状で悩んでいる方はいませんか?・働き終わったあとの夕方以降だけでなく、朝起きたときから疲れている・朝起きるのが本当に辛い。寝床から出ることができない。・とにかく毎日「疲れた」という言葉を発しているすべてに当てはまる方がいたら要注意。もしかすると、「肝臓」に障害を抱えている可能性があります。健康な人であれば、夜間ぐっすりと眠れば朝には疲れがとれ、次の日も快活に動くことができるものです。しかし、肝臓が悪い人は解毒がうまくできないため、身体にトキシンと呼ばれる老廃物が溜まってしまうのです。肝臓が悪いと異常な眠気に襲われる?肝炎の症状を示す人には共通点があると言います。それは「水分不足」。身体の水分が不足すると、寝つきが悪くなったり、胸のむかつき、歯磨きをする際のえずき、消化不良などを伴うと考えられています。特に、強い眠気や、逆に熟睡できないという症状は脱水の典型的な症状と言われています。また、寝ていてもじっとしていられずに、寝返りを何度もうったり、夢を頻繁に見る(特にこわい夢)なども肝臓の水分不足が原因のひとつなのだそうです。このように、水分不足の症状は睡眠に関連して、よく現れるようなので一度、ご自身で確認してみましょう。チェックリストを紹介!睡眠の状態を中心に一度、チェックしてみて、やっぱりおかしいと思った方はすぐに病院へ行きましょう。まずは自分で生活習慣を改善したいという方は以下のところに気をつけるとよいそうです。・食事の量を減らし、油脂をなるべくとらない・乳製品も控える・野菜中心の食事をこころがける・水分を十分に摂取する・適度に運動をする・休息をとる(ただし、食後すぐの睡眠はNG)今回、紹介した症状にすべて当てはまるからと言って、肝臓が絶対に悪いとは限りません。ただ、早めに疑ってみることでほかの病気の早期発見につながることもあります。気になることがあればまず自分で調べ、生活をチェックし、病院へ行くということが大切です。Photo by raph.ae
2014年10月13日あなたは毎日の自分の睡眠に満足していますか?きっと、「もっとぐっすり眠りたいのに」と不満に思っているかもしれませんね。実は、肝臓がある右上腹部を温めると、熟睡できるといわれているのです。今回は、そのメカニズムと方法をご紹介します。肝臓を温めて良質な睡眠を手に入れる!良質な睡眠を手に入れる方法は、朝、朝日を浴びたり、日中運動をしたり、カフェインやお酒の摂取を減らしたり、ぬるま湯で入浴したり、寝室の環境を整えたりとさまざまな方法があることは広く知られています。しかし、今回紹介する方法は、まだあまり知られていないことかもしれません。実は、肝臓がある右上腹部を温めることで、ぐっすり眠れるようになるといわれているのです。これは、睡眠物質であるトリプトファンが増えることで、熟眠効果が得られるというメカニズムです。温シップやカイロなどを当てて、右上腹部を温めてみてください。ただし、低温やけどにはくれぐれもご注意を。肝臓を温めると増えるトリプトファンって?今、肝臓を温めるとトリプトファンが増えると説明しましたが、いったいトリプトファンとは何者なのでしょうか。トリプトファンが増えるとなぜよく眠れるようになるのかというと、トリプトファンは、眠り誘発ホルモンであるメラトニンのもととなるセロトニンという神経伝達物質の原料だからです。トリプトファンが欠乏すると、脳内でセロトニン合成が減少し、結果的にメラトニン産生量も減ってしまいます。セロトニン不足は慢性頭痛の原因にもなると考えられているので、トリプトファンは特に重要だといわれています。よって肝臓を温めると、メラトニンが増えることから眠りやすくなるのです。肝臓の他にもある!温めるとぐっすり眠れる場所実は、温めるとよく眠れるようになるのは、肝臓だけではありません。他にも2ヶ所ほど、効果のある場所があるといわれています。それは「首のうしろ」と「目」。首のうしろには、身体を温め、免疫力をアップしてくれるツボがあるといわれています。首にタオルを巻いてリラックスしてみましょう。普段から、シルクのスカーフなどを巻くと、保温だけでなく保湿効果もあるので、首のしわを防ぐ効果もあるそうです。女性には嬉しいことですね。さらに目を温めるのもポイントです。眠るときは、まぶたを閉じた状態でも光を感じると、脳は休むことができません。タオルを折りたたんで目の上に乗せるなどして眠るといいでしょう。ポイントになる箇所を温めて、グッスリ眠るいい睡眠をとりましょう。Photo by rlcalamusa1
2014年10月13日東京大学は10月3日、メタボリックシンドロームのブレーキとして働くことが知られているタンパク質「AIM」に、肝臓に生じたがん細胞を選択的に除去する働きがあることがわかったと発表した。同成果は同大学大学院医学系研究科の宮崎徹 教授らの研究グループによるもので、10月9日付け(現地時間)の米科学誌「Cell Reports」に掲載される予定。AIMは同研究グループが発見した、血液中に存在するタンパク質で、通常は脂肪細胞や肝臓の細胞(肝細胞)に取り込まれ、細胞中での中性脂肪の蓄積を阻害することによって肥満や脂肪肝の進行を抑制するメタボのブレーキとして知られている。今回の研究では、肝細胞ががん化すると、AIMは肝細胞に取り込まれず、細胞の表面に留まるようになることを確認した。さらに、表面に蓄積したAIMを目印とし、免疫システムがん化した肝細胞を攻撃するようになることがわかったという。近年、メタボリックシンドロームの流行と共に、脂肪肝が進む結果、肝細胞ががん化し肝臓がんが発症するケースが注目されている。今回の発見は血液中のAIM値は肝臓がん発症のリスクを予測するマーカとなり得ることを示唆しているだけでなく、AIM投与による新しい治療法の開発につながる可能性があるという。現在、肝臓がんには有効な抗がん剤がないためその期待は大きく、ヒト由来のAIMを用いた治療剤であれば安全性は高いと考えられている。
2014年10月06日