たくさんの服が捨てられる世の中で、残る服って一体どんな服だろうか。そして、それはどうして残るのだろうか。そんな「残したい」「捨てたくない」「誰にも譲りたくない」という思いが込められた、あなたの思い出に残る「記憶の一着」がドレスコードの思い出の服の祭典『instant GALA』が4月22日(日)、渋谷のライブハウスWWWXで開催された。▶︎連載・赤澤えると『記憶の一着』はこちら主催者の赤澤えるさんと壁一面を服で装飾されたイベント会場「記憶の一着は何ですか?」から始まる会話“何年間も着ている無地の白いTシャツ”“25年前にお母さんがスペインで買い、譲り受けたバック”“古着の着物の布地をリメイクして作ったジャンプスーツ”“赤澤えるさんのブランド「レベッカブティック」で買った赤いワンピース”“ロンドン留学中に古着屋で購入し、卒業式にも着たお気に入りのシャツ”(ちなみに筆者は“小学生の時から着ている黒いカーディガン”)今回、初の試みである思い出の服の祭典『instant GALA 』は、ライブ・フリーマーケット・写真展など多彩なコンテンツが用意され、会場には思い思いの「特別な服」を身に纏った人で溢れかえった。イベントには、現在進行中の赤澤えるさんの連載で紹介した4組のアーティストが参加し、各々のアーティストのファンやコンセプトに共感した人々が約250人も集まった。会場では見知らぬ人とも、名前の紹介よりも先に「記憶の一着は何ですか?」という質問から会話が始まり、今さっき会ったばかりなのに、少しだけその人を知った気になる感覚が新鮮なイベントだった。その人が身につけている服のストーリーを知って、自分の「記憶の一着」のストーリーを語る。身につけている物たちが会話のきっかけになり、ファッションがその人の一つのアイデンティティとなることも実感した。世界初の「服フェス」が届けるメッセージ今回のイベントの主催者の一人でもあるラフォーレ原宿に店舗を持つ「LEBECCA boutique(レベッカブティック)」でディレクターとバイヤーを務めている赤澤 える(以下、える)さん。会場で赤いワンピースを身に纏い、ひたすらにステージを見つめていたのが印象的だ。彼女は服の買い付けのために訪れたLAで見た「山積みにされた“布の塊”」に衝撃を受け、自身のブランド・レベッカブティックやSNS、メディア、イベントなどで「大量生産される服の問題」を訴え続けている。▶︎赤澤えるのインタビュー記事はこちらムーブメントを一回きりにしないフリーマーケット型の販売スペース「FASHION STORY MARKET」では、古着等が並べられ、えるさんが手掛けるブランド、レベッカブティックもブースを出展。普通のフリマ、古着屋と違ったのは、金額の他に出品者の名前とその服を買った時、着ていた時のストーリーが書いてあったことだ。次の購入者が、その服を纏って、また新たなストーリーを紡いでゆくその目に見えない繋がりが、とてもあたたかいと思った。▶︎赤澤える関連記事・#009 清水文太の『記憶の一着』・#008 SHE IS SUMMER MICOの『記憶の一着』・#007 ガールズバンド「suga/es」佐藤ノアの『記憶の一着』・#006 マカロニえんぴつ はっとりの『記憶の一着』・#005 読者モデル 荒井愛花の『記憶の一着』・#004 音楽家 永原真夏の『記憶の一着』▶︎オススメ記事・坂本龍一に聞いた、政治とアート。「ほんの少しの勇気でいいんじゃないかな。一度しかない人生なんだから」・「恋愛観や政治的な見解が合わない人も呼びたい」大学生2人が“壁のない”30時間イベントを開催する理由All photos by 雷神inc.Text by Mizuki OzawaーBe inspired!
2018年05月03日ボディケアにはオイルやクリームも大切ですが、そもそも肌荒れを起こさないためには、服による摩擦や汗による肌荒れにも着目したいところです。服は天然の繊維だけでなく、化学合成された繊維もたくさん出回っています。むしろ天然繊維のものは減ってきているのが実情です。とはいえ、一方でオーガニックコットンなど、質のいい天然繊維が人気を博しているのも事実。本気のボディケアをするのであれば、着るものの素材から見直してみるのもいかがでしょう?服の素材にこだわって肌荒れを減らす出典:byBirth服の素材によっては、肌に摩擦を起こしやすいものがあります。合成繊維の中には見た目の光沢感などはよくても通気性が悪いなど、着心地の面では劣るものもあるのです。その分価格は抑えることができるので、ファストファッション市場では人気があり、流行もののデザインなどはこういったもので十分な面もあります。ですが、着心地や肌への影響を考えるのであれば、本当にいい素材、出来れば天然の素材でできているものの方がよいでしょう。中でも下着やパジャマのような直接肌に触れるアイテムは、上質な天然素材のものを使用することで、肌への影響を大きく変えることができます。服のデザインや流行だけでなく、本質的な部分、素材にも着目して、ボディケアを一段階アップさせましょう。服のタグを見て確認出典:byBirth服の素材については、服についているタグを見て確認することができます。服のタグにはその服の素材を確認できる表示と、洗濯方法が書かれています。ここに綿100%、シルク100%などと書かれていますので、素材で選ぶ際はこの表示を参考にしましょう。手触りで言うと、綿はいかにも布らしいぬくもりがあり、吸水性もよいので、日常着や肌着に向いています。シルクやポリエステルは光沢があり、おしゃれ着や仕事着に向いているでしょう。このように素材によっても用途が分かれますのでうまく使い分けましょう。通気性のいい綿であせも防止出典:byBirth通気性がよく、比較的安価な綿は活躍する場面が多いです。夏場はあせもの防止にもよく、肌着だけでなくシャツなども綿がおすすめです。自宅で洗える手軽さも衛生的で肌にも良いでしょう。綿素材の服は非常に多く、日常着には適しています。肌に触れる部分はなるべく綿にするようにすると、服による肌ダメージを抑えることができるでしょう。パジャマは吸水性のいいものがおすすめ出典:byBirth寝るときに着用するパジャマは、特に素材にこだわってほしい服です。寝ている間に寝返りをうったり、汗をかいたりすることで、肌ダメージを溜めやすいので、通気性の悪いポリエステルは避けるようにしましょう。パジャマにするのであれば、天然素材がよく、なかでもおすすめなのが、シルクと綿です。憧れのシルク素材シルクは服の素材の中でも高級品で、通気性の良さ、肌触りの良さは最高です。シルクのパジャマは憧れの一品ですが、高価なのが玉に瑕。いつかは手に入れたい一品ですね。光沢感があり、見ているだけでもいい夢が見れそうなシルクのパジャマ。大切な人にプレゼントしても喜ばれるかもしれません。定番の綿はオーガニックがおすすめ綿のパジャマは価格としても手ごろで手に入れやすく、通気性や吸水性にも優れていますので、まずはここから始めてみるとよいでしょう。綿の中でも肌触りの良さではオーガニックコットンのものが最高です。シルクにも匹敵するくらいの着心地の良さで、心地よい眠りにいざなってくれることでしょう。麻は夏に良い涼しい素材出典:byBirth麻は少し特殊なさらりとした素材感があり、夏におすすめな涼しげな素材です。やや肌との摩擦を感じることもあるかもしれませんが、風通しの良さは抜群ですので、綿の肌着と合わせて使用するとよいでしょう。夏場のあせも防止には、麻は非常におすすめできます。ポリエステルは見た目◎。でも通気性はもう一歩出典:byBirthポリエステルは光沢があり、見た目の点できちんと感が出せますが、通気性が悪いのが欠点です。このため、肌着は綿などを使用し、仕事着やおしゃれ着などとして、ポリエステル素材のものを使用するとよいでしょう。うまく使い分けて、オシャレと肌触りの両立を目指しましょう。ポリエステルの良さは洗濯をガンガンできるとこポリエステル素材はシルクの代わりに使われることもあるくらい、光沢があり、高級感やきちんと感がだせます。ですがシルクよりも水に強く、自宅でガンガン洗濯することができる点が、大きなメリットです。洗濯しやすいことから衛生的に保つことができ、この点は肌への良い影響となるでしょう。服の素材にもこだわってボディケアの達人に出典:byBirth服をデザインや用途だけでなく、素材にもこだわって、ボディケアの達人を目指しましょう。ボディの荒れを防ぐためにも、自分の肌に合った素材を見つけられるとよいですね。
2018年04月30日■「着心地が良い服」って何だろう?着心地が良い服──。それはどう定義されるだろうか?生地の肌触りが良くて、着ていて気持ちいい、という触感からくるもの。体型に合っていて、着ていて締め付けられない、窮屈でない、という心地よいフィット感からくるもの。色やデザインが好みに合っていて、身に着けることで心がウキウキするもの。その他にも、仕事でがんばらなければいけないとき、自分に適度な緊張感と勇気を与えてくれる服。というのも一種の「着心地の良い服」と言えるのではないか。ちょっと細身のタイトスカートやボディラインに沿ったニットワンピースなども女性らしい気分を上げてくれる、という意味では「着心地のいい服」だ。決してウエストがゴムでダボダボのパンツや、伸びる素材の緩いワンピースばかりが、「着心地のいい服」ではないはずだ。一度着るとやみつきになる「トーマス・メイソン」の生地で作られたシャツたち。コットンなのに肌を滑るような肌触りは、その日を素晴らしく「心地よい1日」にしてくれる。■「着心地の良い服」はどうやって作られる?仕事熱心な私の友人がよく言う言葉がある。「仕事に愛のある人と一緒に仕事がしたい。そうでない人と仕事をするほど不愉快なことはない」と。その場合、「仕事心地」は良くないものになる。服もそれと同様。「その服が愛を持って作られているか」「その服が愛を持って扱われ、売られているか」それが最終的に、着る人の心理状態に及ぼす力はあまりに大きい。その服が心をこめて作られていて愛のある服ならば、プチプラか高級ブランドなのかに関係なく、間違いなく着心地のいい服になるはずだ。丁寧に選ばれた布地、考えられたパターン(形)、裏地の色やパイピングの色、フックやボタンまでこだわって選ばれているTOMORROWLANDのBallseyの服。間違いなく「愛のある服」。初めて買った18歳のときからずっと買い続けているブランド。そしてこれからも。60歳、70歳になっても。■着心地が良いかどうかは、あなた自身にしかわからない今季の流行最先端の服。ロゴが入った一目でわかる有名ブランドの服。派手な色や装飾、凝ったデザイン。他人から見る服の表情はさまざまだ。だが、その服が「着心地が良い」とわかるのは他人ではない。着ている本人のみがわかる。そこに「着心地の良い服」が存在意義がある。自分自身が一番知っているはずなのだ。クローゼットにぶら下がっている服の、どれとどれが最も着心地が良いかということを。逆に、安かったからと衝動買いしたけれど、実は着心地が悪くて、自分を騙し騙し着ている服もあることを。そういった服は、着てみたら生地はゴワゴワ、縫製がひどいから体に馴染まない。一度着ただけで裾がほつれてくる、ファスナーやボタンも取れてくる。これでは本来楽しくあるべきおしゃれが、ストレスのもとになるだけ。プチプラ服全部が全部そうではないが、そういう目に遭う確率は高い。毎日我慢して着ることで間違いなく、日々の運気は下がってしまう。人生が下がっていく。もう我慢するのはやめよう。着ていて自分が心から気持ちよく感じる服だけを着よう。たかが服、されど服。運気の上がる服を着よう。我慢して服を着て生きるには女の人生は長すぎる。そのうち、と思っているうちに女の人生はあっという間に過ぎていくのだから。いつもベストな気分・精神状態でいられるように「着心地の良い」服だけを着て生きよう。上質なリネンが素肌に気持ちいいTOMORROWLANDのシャツ。目にも鮮やかなブルーは、自分の目に入ると幸せになれる色。デニムはダメージ加工のないものが好み。ウォッシュ加減が上品なREDCARDのデニムと溺愛のエルベシャプリエのトートバッグで、すべてが「心地よい」休日コーデ。■人は自分を幸せにする力を持っている。着心地の良い服を自分に着せることでそれは叶う私はあるとき気づいた。「ひょっとして、自分を一番幸福にできるのは“自分”なのではないか?」と。どうしてこんなに当たり前のことに今まで気づかなかったんだろう?と目からウロコが落ちた。もし、「自分」がいい気分でないならば、それはすべてじぶんのせい。今の自分が置かれた状況は、紛れもなく今までの自分が作ったもの。だからどんどん自分の力で変えればいい。自分で自分を喜ばせる仕掛けを作ればいい。日本国憲法を変えることは私にはできない。でも自分の毎日着る服を変えることはできる。そうして、自分の人生をも変えることができるなずなのだ。気に入っているシャツに前の晩、とことん丁寧にアイロンをかけると、「明日会社に行くのが楽しみ」という気分で眠れるようになる。日々の自分の機嫌なんて、簡単にコントロールできるのだ。着心地の良い服は、女の人生を幸せな人生に変える力を持っている。「誰も見てないし」「おしゃれなんて面倒」なんて思わずに、着心地の良い服で、自分で自分をうんと幸福にしてあげよう!無人島に男は本を持っていく。女は替えのワンピースを持っていく。それが女の幸福に必要だから。
2018年04月26日今冬、イ・ビョンホンとペ・ヨンジュンという、2000年代中ごろから巻き起こった韓流ブームの立役者で、“韓流四天王”の代表格として知られる2人の主演作が相次いで公開される。これは韓流ブーム再来の兆しなのか!?それぞれの作品に注目した。韓流ブームの中で生まれた“韓流四天王”とは、「冬のソナタ」のペ・ヨンジュン、「美しき日々」のイ・ビョンホン、「イヴのすべて」のチャン・ドンゴン、日韓共同制作ドラマ「フレンズ」に出演したウォンビンの4人のこと。なかでも、「冬のソナタ」で一躍人気者となり、日本に“ヨン様”ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンと、いまやハリウッドスターとして国際的に活躍するイ・ビョンホンはその代表格といえる。■ペ・ヨンジュン、映画初主演作『スキャンダル』がデジタルリマスター!1月20日(土)公開2004年に公開され、当時9億円の興行収入を記録した本作は、フランスの古典恋愛小説「危険な関係」を、18世紀の李氏朝鮮を舞台に移して映画化した華麗な恋愛ドラマ。華やかな朝鮮王朝を舞台に、優雅に、かつドロドロに繰り広げられる恋愛ゲームを描き、時代劇ならではの鮮やかな衣装や装飾品へも高い評価を集めた。特に、これまでの誠実なイメージではなく、プレイボーイを熱演したペ・ヨンジュンと2007年に『シークレット・サンシャイン』での演技により第60回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した世界的な実力派人気女優チョン・ドヨンとのベッドシーンも話題に。そのほか、『造られた殺人』『うつせみ』のイ・ミスクなどが出演。監督は、『世界で一番いとしい君へ』『フライ・ダディ』のイ・ジェヨン。制作から15年という節目の2018年にリバイバル上映が決定した。■イ・ビョンホン主演最新作のラブ・サスペンス『エターナル』2月16日(金)公開「10年ぶりに素晴らしい小説を読んだかのような、心に響く作品」とイ・ビョンホン自身が脚本にほれ込んだ本作。その衝撃的なラストは本年度ナンバーワン・サスペンス映画と呼ばれるほど。監督は語り手としての優れた能力と、広告界で築いた演出力でイ・ビョンホンが惚れ込んだ、本作が長編映画にデビューとなる新人監督イ・ジェヨンが務める。イ・ビョンホンがハリウッドや韓国で近年演じてきた悪の魅力や激闘アクションを完全封印し、複雑な心情を言葉ではなく、表情や視線に映し出す静かなる感情表現で観る者を圧倒する演技を見せている。(text:cinemacafe.net)
2018年01月14日合コンに友達を誘うと、「どんな服を着ていけばいいの?」と言われる事が多かった私。実際、ただ男女が集まって楽しくお酒を飲んで話す会なので好きな恰好・自分に似合う恰好をするのが一番です。しかし、そうは言っても迷ってしまうのが女心…。 今回は、私の合コン経験を元に「コンパでモテる女性が着ていた服コーデ」を紹介したいと思います。① ワンピースが必ずしも王道・ジーパンがNGとは限らない正直、20代中心の街コン・婚活パーティーではワンピースを着ている女の子の人気は高かったです。ただ、ワンピースによっては「着ぶくれする」女性もいます。ニット系でパステルカラーのワンピースをぽっちゃり系の女の子が無理して着てしまうと、かえって膨張して太って見えてしまうのです。また、足が細くて長い女の子はジーパンを履いてくる事も。お姉さん風の美人タイプの女性が、カッコよく細身のジーパンを履いてトップスを少しセクシーなカットソー(鎖骨が見えるようなデザインなど)を着ていると、ジーパンとのギャップで色っぽく見える事も。(ただし、かなりしっかりした雰囲気の婚活パーティーではジーパンはNGです)合コンは、自分の体型を最大限に良く見せる服コーデを選ぶ事が大切です。また、飲食店で開催する事が多いので、上半身が特に大切です。「胸の空いた服」は軽く見られてしまいがちですが、少し鎖骨が覗くような横に広がったデザインのカットソーも人気です。② 合コン受けしやすい服のカラー・柄は?合コンで受けやすいといわれている服は、パステルカラーなどの淡いカラーが多いですが似合っていれば黒・茶系・濃いめのカラーでも素敵だと思います。蛍光色など奇抜なものをチョイスさえしなければ良いと思います。服の柄は、シンプルで顔色が映えるカラーをトップスに持ってくると良いかと思います。個人的には、コーラルピンクやコーラルオレンジのトップスを着て顔色を明るく見せるようにしていました。 また、アニマル柄(ヒョウ柄・ゼブラ柄)はギャルっぽい雰囲気になってしまうので使いたいなら小物程度に抑えておくと良いでしょう。③ ブランドバッグは、やっぱり持っていかない方が良い?個人的に、ブランドバッグで合コンはオススメしません。何故なら「お金かかりそう」と男性に思われてしまうからです。以前婚活パーティーで、エルメスのバーキン・ショッキングピンクの服をドヤ顔で着ていた女性がいたのですが、声をかけるの相当勇気いるだろうな・・・と思いながら眺めていた事があります。 ただ、お嬢様っぽさを出す為に小さめなデザインのブランドバッグを持って遠慮がちに持つ女の子がいたのですが、とても可愛らしいなと思ったし実際にモテていたのを覚えています。アンサンブルニットに膝丈のスカート、ちょこっと小さめのブランドバッグも爽やかですね。 ブランドバッグを持つなら、これ見よがしに持つのではなく控え目に持つのがポイントです。④ 若い女の子に聞いた「アクセサリーを合コンには持っていかない」本当の理由また、これは若い女の子から聞いた話なのですが「アクセサリーは、合コンに着けていかない方がいいよ。だって、男性から買ってもらえなくなるし『この子、買ってくれる人が他にいるんだ』って思われちゃうじゃん」と言われた事があります。実際、私もキラキラしたネックレスをつけて合コンに行って「そのアクセサリーは、誰に買ってもらったの?」と男性に言われた事があります。実は私、アクセサリーを男性から貰ったのは1回だけ。それも、彼氏でもなんでもない人に突然「これ!貰って下さい!」って言われ「ごめんなさい」って言ったのですが「気持ちだけでも・・・」と言われて貰ったものしかありません。私はキラキラ光るものが好きだし、指輪もネックレスも平気でつけていました。なるべく大ぶりなものより、小ぶりなデザインをチョイスしていました。特にダイヤの一粒ネックレスは、薄暗い所で自分の顔を輝かせてくれるんじゃないかって思っていたし、また懸賞で当選したグッズだったので「ラッキーグッズ」になるかもと思っていました。アクセサリーは、持つ事でテンションを上げる事ができるアイテムだと思います。しかし、あまりつけすぎないように気をつけましょう。 みなさんも、以上の点に注意して合コンコーデを楽しんでみて下さいね!Written by みくまゆたん
2018年01月05日10月24日、日韓文化交流企画の舞台『ペール・ギュント』の制作発表会が都内で開かれ、浦井健治ら日韓の俳優6名と上演台本・演出を担当するヤン ジョンウンが登壇、作品の見所などを語った。公演には日本から15名、韓国から5名の俳優が出演する。原作はイプセンによって150年前に書かれたもの。夢見がちな青年ペール・ギュント(浦井健治)は母オーセ(マルシア)の心配をよそに、ある日、「遠回りをしろ」という闇からの声に導かれるように恋人ソールヴェイ(趣里)をひとり残し旅に出る。海を渡り世界を股にかけ、謎めいた緑衣の女(ユン ダギョン)らと愛を交わし、財産を築いては無一文になるのを繰り返す。妖精の一種トロールやその王様、猿までもが飛び出す、様々な出会いと別れに彩られた破天荒で壮大な“自分探し”の物語だ。「ペール・ギュント」チケット情報平昌冬季オリンピック開・閉会式の総合演出も務める演出家ヤン ジョンウンは、言葉によるイメージと美術や照明といった目の前のビジュアルとがない交ぜになるような幻想世界を体感して欲しいと話す。「私はこのプロジェクトで人生という物語の中で生きること、そして死ぬことに対する問いかけを提示したい。観客にとって自分の人生をオーバーラップさせられる出合いの場になれば」。また、舞台上では常に演奏家による生音楽が流れるといい、祝祭感溢れるステージとなりそうだ。浦井も東京公演はクリスマス、兵庫公演は大みそかに重なることもあり、「お酒でもひっかけつつ、観に来て頂ければ」と冗談混じりに笑う。稽古は始まって1週間程度だというこの日。「1週間が一か月にも感じる」「みんな古くからの友人みたい」と語る出演者らの口ぶりから、1日8時間という稽古の充実ぶりが伝わってくる。会見でも終始笑いが絶えず、チームワークはすでに万全な様子だ。「毎日筋肉痛になるぐらい想像を超えた世界です」(マルシア)、「お客さんもこのワクワク感を共に作り上げる物語の一員になるはず」(趣里)、「稽古開始1週間にしてもう自分が客席で観たい!と思える公演はあまりない」(浅野雅博)、「先日、稽古終わりに韓国の男優たちと松屋へ行きました。心から肉を欲するほど毎日ヘトヘトです(笑)」(キム デジン)、「互いの人生を祝福し、みんなが“今のままの自分でいい”と思える公演になることを心から願っています」(ユン ダギョン)。最後に浦井が言う。「宗教、政治、国境、男女の差、あらゆるボーダーを越えて、イプセンが描いた人間とは何か、人生における一番大切なものは何かなど、様々なテーマが浮かび上がってくる作品です。観る人それぞれに違ったメッセージが届き十人十色の気持ちを持ち帰って頂ける、もしくは10年後にそういうことだったのかと思い返して頂けるような作品になると思います」東京公演は2017年12月6日(水)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、兵庫公演は12月30日(土)・31日(日)に兵庫県立芸術文化センターにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子撮影:宮川舞子
2017年10月25日■自分スタイルの服って、どうやって見つければいいのだろう?自分で服を選び、買い始めてから30年以上の月日が経った。その間、ひたすら流行を追いかけた時代もあったし、服どころじゃない時代もあった。告白すると、若さにしがみついてギャル服を着て、見事にイタいおばさんだった時期もあった。仕事に没頭するあまり、通勤・ビジネス用の服ばかり増えて、気づくと休日に着る服がパジャマとトレーナーしかない……という時代もあった。そんな数々の失敗と残念なファッションのやらかしを経て、ようやく最近になって「これって、自分らしいかも……?」と思えるファッションを自覚できるようになった。それでも日々、何を着たらいいのか迷いながら服を選び、服を買っている。■似合う服を見つける方法「自分に似合う服が何なのかがわからない」「何を着たらいいのか、自分ではよくわからない」という類の話をよく聞く。そんな方のために、ひとつご提案したい手法がある。イメージスケールというものをご存知だろうか?もとは色と感性を結び付けた色彩学のシステム、手法だが、ファッションにも応用できる。縦軸、横軸に正反対の形容詞を取り、その2次元の座標に、さまざまなイメージを評価して置いていく、という手法。このスケールを使うと、いろいろなものが整理されて見えてくる。1.服の座標軸を作る普段身につけているファッションを、この座標軸に冷静にかつ客観的に置いてみる。縦軸と横軸に何を指標として指定するかはいろいろあるけれど、ここでは私が一番やりやすかった指標でやってみることにする。服の座標軸の例横軸:「甘い」↔「辛い」縦軸:「定番品が多い」↔「トレンド系が多い」、「保守的」↔「前衛的」この作業を行ううちに、無意識のうちにできていた自分の服のスタイルの偏りを発見できる。私は自分としては比較的、いろいろなバリエーションの色や形の服を着ているつもりでいた。モノトーンも着るしカラフルな服も着る。スーツも着るしふんわりワンピースも着るし、マニッシュな恰好もするし、カジュアルな恰好もする。けれど、この座標軸、イメージスケールに普段のコーデを乗せていくと、驚くほど座標の下半分に偏ったのである。いかに自分が、定番のコンサバ寄りのファッションを好んでしているかに気づく。イメージスケールを作成することで流行りものに慎重で冒険できない、凝ったものや変わったもの、前衛的なものを買おうとしない自分に初めて気づいたのだ。2.自分自身を座標軸に置いてみる次に、「自分という女性」のイメージが、この座標上のどこに位置するか考えてみる。これがとても難しい。自分自身ではスイートな女性だと思っていても(笑)、「男みたいにサバサバしているよね」、またはその正反対のケースなど、実は他人からはまったく逆のイメージを持たれていることが多々あるからだ。ここは勇気を持って、周囲に聞いてみることをおすすめする。家族や周りの友人、会社の同僚(できれば男女混ぜて)に聞いてみる。きっと驚く反応が返ってくると思う。「そ、そうだったのか……私!」こうして1と2を比較することにより、「自分という女性」が持つイメージと、普段着ている服のイメージのズレを視覚で確認できる。1と2がぴったり合う服。それが自分に似合うテイストの服である可能性は高い。手持ちの服が甘い、辛いの両側に散らばっていても、どちらかに統一する必要はない。レース袖の甘いニットと黒の革の辛いスカート。パールのアクセサリー、ヒョウ柄ハラコのハイヒール。甘い服と辛い服は混ぜることで、ファッションに奥行きが出る。■着たい服と似合う服、ぴったり合っていますか?上記のイメージスケールで分析した結果、「自分のイメージに合う服と、普段買っている(持っている)服がまったく違う……」という結果になる場合もあるかもしれない。すなわち、「似合う服と着たい服が一致しない……」という結果だ。いや、むしろそうなるケースの方が多いかもしれない。分析した結果、余計に「何を着たらいいかますますわからない」状態に。でも私の考えでは、それっておそらく、全世界の女性に共通する、永遠に解決しない悩みではないかと思う。もちろん「着たい服と似合う服がぴったり完璧に一致するわ」という人もいると思うが、少なくとも私は違う。パンツにシャツという辛口な格好が似合うと言われる一方で、ふんわりスカートにレースのブラウスが大好きだったりする。でも私はこの問題を解決しようと思っていない。なぜなら、「好きな服・着たい服」は誰にも合わない休日や、地味にデスクワークに没頭する日に好きなだけ着て楽しめばいいし、保護者会や、仕事で目上の方に会うときなど、社会的役割を求められる場では、それに合う服をきちんと着ればいいし、本当に「似合う服」、すなわち「褒められる服」は、パーティやデート、気の置けない仲間との食事会など、「自分を良く見せたい」と思う場で思う存分着ればいい。人生は長い。洋服を着るチャンスはこれからも山ほどある。焦らずいこう。■今似合っている服が永遠に似合うとは限らない上記のようなイメージスケールによる分析をした結果、「自分に似合う服のテイストはこれだ!」と明快にわかったとする。でも私の場合、「これが私のスタイルだ!」とは、あえて決めつけないようにしている。というのも、年齢と共に好みも自分の体型も髪の色も肌の質感も変わる。ライフスタイルも変わる。もちろん世の中の流れも変わる。今似合っていたからといって、5年後にも似合っているとは限らないし、凝り固まらず、これからもいろいろな服を試していきたいと思うからだ。そう考えるようになったきっかけは、30代~40代後半に起きた、「似合うファッション」の変化。子育て中だった30代、黒いTシャツに黒いブラックスキニーデニム、といったシンプル&ミニマムな恰好が好きだったが、40代に入ってからは、恐ろしく似合わなくなった。大げさに言うと「必死でがんばっている感」がにじみ出てしまう。余裕のない感じが化学変化を起こすかのように、一種の威圧感となって自分から発散されていることに気づき、黒い服の多くを処分した。短めのフレアスカートは言うまでもなく似合わなくなった。似合わないどころか、まわりから「イタい」「それはひどい」と批判を浴びた(笑)。あるとき、「あなたは、着ている服が若っぽいから若く見えるんですよ」と、辛口な男性からズバッと嫌味を言われ、我に返った。服の若さで自分を若く見せようと、浅ましくあがくのはきっぱりやめようと。そのときから服の転換をはかることにしたのだ。もうひとつ、決定的に似合わなくなったものがボーダーの服。20〜30代、似合うと信じてたくさん着ていたボーダー服だが、自分から女としての湿度を根こそぎ吸い取るものだと気づいて以来、一部を部屋着に格下げし、あとは処分した。■「高見え」という軸を思い切って捨てると楽になる毎日服を選び、着て、周りからの評価を謙虚に受け止める。逆に、「人からどう思われようと知ったこっちゃない!」と好きな服をまとって休日過ごす。トライアンドエラー。ファッション修行はこれの繰り返し。こうして今でも自分スタイルの服を絶賛模索中の私。その軸は今でも日々刻々と変わっている。ただ、ずっと変わらないと思う軸は、「自分が着ていて着心地のいい服」を選ぶ、ということ。仕立ての丁寧さや生地の肌触りの良さといった点はもちろん、何よりその服をデザインし、パターンを起こし、生地やボタンを選んだ人の”愛”を感じる服だと一番嬉しい。さらに、いわゆる最近はやりのプチプライスの服を選ぶ際の視点である「高見え」=人から見て「高そうな服に見える」というフィルターを、あるとき思い切って捨ててみた。そうすると服選びは驚くほど楽になった。「自分が着ていて着心地のいい服」この視点を服選びの中心に据えると、服選びはとっても楽になりスムーズになる。なぜなら、ただシンプルに自分の気持ちと対話してジャッジするだけで良いからだ。■自分スタイルの服探しは、終着駅のない旅のようなもの自分に似合う服って何だろう?自分はどんな服が好きなのだろう?どんな服を着れば幸せになれるのだろう?女性はずっと悩んで模索して生きている。答えはなかなか見つからない。でも私はそれで正解だと思っている。20歳のときに着ていた服を今一枚も持っていないのと同じように、今着ている服を70歳になっても着ているとは思えないからだ。人生の答えが見つからないまま人は年を重ねる。ファッションの答えも同様なのだと思う。見つからないまま人は毎日服を着て、毎シーズン懲りずに(笑)服を買う。その混沌とした毎日と、統一感のまるでないクローゼットも、またれっきとした自分の一部なのだ、自分のスタイルなのだ、と考えてみよう。そうすれば、おしゃれはきっと、ますます楽しくなる!
2017年10月13日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第21回】『イ・ヨンエ』ーーさらに楽しめる究極ガイド『イ・ヨンエの晩餐』 連載の第3回でも紹介した、イ・ヨンエの新作『師任堂、色の日記』放送前に、制作されたテレビ番組『イ・ヨンエの晩餐』だが、今回、その番組を基にした本の日本語翻訳版の発売が決定したので、連載の最後に紹介しておきたい。 本書は、’14年2月2日と9日の2回にわたって放送された、SBS旧正月スペシャル番組の書籍化で、制作期間は6カ月の長期に及び、海外ロケまで敢行したドキュメンタリーの特別番組ではもちろん、女優がメインキャラクターを務める番組としても最近では例がないスケールである。 内容は番組同様の二部構成で、第一部は韓国料理のルーツを辿るのがメインストーリーだが、それと並行してイ・ヨンエ本人の日常生活も食事風景を中心に描かれる。100坪以上の豪邸の披露も初めてなら、夫と双子の子どもの素顔の公開も今回初で、普通では考えられないこのプライバシー公開の意図はよくわからない。現在の韓国料理の在り方の一環として自身の家庭での食事風景を紹介しただけかもしれないが、それにしても通常のドキュメンタリーではあり得ないほどの過剰サービスと考えたのは筆者だけだろうか。 第二部は、イタリア・フィレンツェへの海外取材で、グッチと共同主催した韓国伝統料理晩餐会の一部始終が収録されているが、韓国料理レストランが一軒もないイタリアの1000年都市フィレンツェで、2000年続いた韓国料理の神髄(薬食同源)を再発見するのは、料理研究書としても非凡な視点だ。異国で自国のアイデンティティを確認するテーマとして「料理」を取り上げているのは、この本を貫く基調低音ともいえる。さらに「料理」を「絵画」に替えれば、実は13年ぶりの復帰作『師任堂、色の日記』のストーリー展開とも相通じるところがあるのではないか。 テレビ番組やドキュメンタリーを書籍化する際には、事前に視聴していることを前提で編集されるものが多いが、今回の『イ・ヨンエの晩餐』はその番組を見ていなくても、一冊の本として、韓国料理のルーツを探るという観点でも読むことが可能な内容となっている(著者クレジットは、イ・ヨンエと番組の放送作家との共著)。『師任堂、色の日記』観賞の際の一番のガイドブックは実はこの本かもしれない(連載・了)。
2017年09月11日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第20回】『師任堂、色の日記』ーーイ・ヨンエの新作、その価値と出来について 13年ぶりのイ・ヨンエの主演作『師任堂、色の日記』は、最近になって地上波BS放送とレンタルで、やっと一般的に視聴できるようになった。事前の情報通り、現在と歴史上の役柄がパラレルになった凝った設定になっているが、家庭を持っている主婦の、単なる美術講師から教授になるまでのサクセスストーリー的な内容であれば、おそらくイ・ヨンエがこの役を受ける可能性はなかっただろう。これまで積み上げてきたキャリアに付け加わるものは何もないからだ。 実際、イ・ヨンエに限らず、40代半ばの女優を主役にするのにふさわしい設定は現代劇ではなかなかあるものではない。かといって、いまさら単なる長編時代劇では、何のために、『チャングムの誓い』の続編の出演を拒んできたのかわからない。 だからなのか、このドラマはそんな期待に十分応えたもので、基本ストーリーの一部に『ある日どこかで』(’80年の米映画、原作はリチャード・マシスン)をヒントにしているのは間違いなく、500年の時空を超えたSF的な設定での過去と現在の交差は、従来のTVドラマではあり得ないような独自の内容構成になっている。そこに本人なりの価値観を見出したから出演に至ったのではないか。 「歌を忘れた金糸雀は〜」の倣い通り、もう一度歌を歌ってもらうにはそれなりの舞台を用意しなければならない。この作品はイタリア海外ロケから始まり、大学の研究室や海外の学会というアカデミズムの現場を通して、500年前の時代劇の世界にも移行する広大なスケールの構成を持つ。そして、アカデミズムの生態、SFファンタジー、時代劇という三種類の要素を溶かし込んだ、およそ韓国ドラマで考えつくだけの贅の限りを尽くしたものといえる。 まさしく、イ・ヨンエ出演のために、そのすべての期待と条件を満足させるために準備されたものだが、これが意外にも佳作に仕上がっているのは、やはり脚本を始めとしたスタッフの努力の賜物だろう。過去の遺跡、暗号等のヒントから、現在の謎を解くパターンは『ダ・ヴィンチ・コード』等でもよく見られる設定だが、そのキーワードを国宝級の絵画にしたところが非凡であり、イ・ヨンエはこの大役に見事に応えている。少なくとも13年ぶりの復帰作として、その名誉は守られたというべきだろう。
2017年09月04日世田谷パブリックシアターが開場20周年を記念して、日韓文化交流企画となる舞台、イプセン作『ペール・ギュント』を12月に上演する。舞台『ペール・ギュント』チケット情報本作は、平昌オリンピック開・閉会式の総合演出を手掛ける韓国演劇界のトップクリエイター、ヤン・ジョンウンが芸術監督を務める劇団旅行者(ヨヘンジャ)にて上演を重ねてきた代表作のひとつ。日本では第20回BeSeTo演劇祭(13年)の招聘公演として新国立劇場にて上演され、際立つ身体性と言語表現によって色鮮やかに劇場空間を埋め尽くす、ヤン独自の世界観が大きな反響を呼んだ。今回は主人公ペール・ギュント役を浦井健治が担い、ワークショップで選ばれた日本人キャスト、ヤンの信頼厚い韓国人キャスト、そしてヤンの希望によりすべて日本人スタッフで固めた布陣で新演出版を誕生させる。海を越えた注目のタッグ、浦井とヤンに話を聞いた。「異なる文化で育った者同士が良いところを持ち寄り、一緒に冒険ができることはとても贅沢で幸せなこと。僕は参加できなかったのですが、今回共演する趣里ちゃんやほかの役者仲間から、すごい熱量でワークショップの報告が来たんですよ(笑)。『面白かった!ここまで自分をさらけ出すことができるのかと思った』と。そこまで思えるのは素敵ですよね」(浦井)「サイモン・マクバーニーが日本の俳優と作った『春琴』を世田谷パブリックシアターで観て、この空間にとても演劇的魅力を感じ、いつかこんな交流の舞台をやれたらと夢見ていました。浦井さんとの出会い、スタッフとのやり取りなど、すべての過程が今楽しくて仕方ありません。韓国人俳優に比べて日本人俳優はひかえめだという話をよく耳にしますが、ワークショップで出会った日本の俳優たちは全然違いましたね(笑)。すごく自由で、エネルギッシュで、挑戦を楽しんでいた。僕のほうがインスピレーションをもらいました」(ヤン)ワークショップについて浦井が「参加できず残念だったけど、僕は臆病なので」と冗談めかして言うと、ヤンはひときわ大きな笑い声をあげた。「先ほど浦井さんが口にした“冒険”という言葉が胸に刺さり、今また“臆病”という言葉にさらに深く揺さぶられました。私は、ペールも完璧な臆病者だと考えています。なぜなら、彼を信じる母親と恋人を故郷に残して自分探しの旅に出るペールは、あらゆる選択の局面でいつも無意識的に逃げ出すからです。すべての人間の怖れ、不安を集約したものがペール・ギュントで、浦井さんはそれを直感的に探り出したスマートな俳優だなと。期待が高まります」(ヤン)趣里、マルシアなど日本人15名と韓国人5名、総勢20名の出演陣で立ち上げる壮大な冒険譚。両国の情緒の差異を楽しみ、共感を探る、刺激的な旅路の始まりだ。「本当に大切にしたいものは身近にあることを伝えてくれる物語です。この作品を経験することで、僕も人生が豊かになるんじゃないかなと予感しています」(浦井)東京・世田谷パブリックシアターにて12月6日(水)に開幕。9月24日(日) より一般発売。取材・文:上野紀子
2017年09月01日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第19回】『ラスト・チャンス!〜愛と勝利のアッセンブリー〜』ーー国会議員の理想像を演じる俳優の適性とは 最近、韓国のみならず、日本でも国会議員の不祥事が話題になっている。その際にいつも問題になるのは、国会議員の適性及び品格だが、今回はその理想像を、演じる俳優を例に考えてみたい。 『ラスト・チャンス!~愛と勝利のアッセンブリー~』(’15年・KBS)は映画専門俳優だったチョン・ジョヨンが、デビュ?20年目にして初めてのドラマ出演で話題になった作品だ。この俳優の持ち味は、どこにでもいそうな市井の人物を演じることで、それ以外では戦争映画の命令に忠実な軍人等がはまり役だった(『シルミド』’03年、『トンマッコルへようこそ』’05年)。この作品でも、ストライキを起こした溶接作業員が仲間の汚名をそそぐために、政界に打って出るという人間味あふれる、一種純粋な性格の主人公の役を敢えてぎこちなく演じている。フィクションでありながら、ある種の国会議員の理想像ともいえる。 一般的な政治ドラマでは、無骨で朴訥、そして実直で前時代的なキャラクターは脇役ではあっても、主役には当てないのが普通である。だが、この作品はシナリオライターが直々に指名したチョン・ジェヨンのキャラクターを元に書き上げたとのことで、限りなく政治の素人である一般人を、魑魅魍魎な政治の世界に放り込むことによって起こる波紋をドラマの主題としている。これは何よりもまず、この俳優の風貌が醸し出す独特の雰囲気を抜きには考えられない。周辺には、それを利用しようとする人物と守る立場の側に、個性的な俳優を配置すればいいわけで、韓国ドラマの舞台として、裁判、病院に次ぐ第三の場ともいえる政治の世界ほど、こういった図式がふさわしい世界はない。 無学ゆえにストレートに感情を出してしまう主人公は持ち前の粘り腰で、従来とは違う、想像もつかない手法で次々と政治の難局を突破する。傍にはいつも優秀な秘書官(ソン・ユナ)がいるのだが、何故か彼女とは最後まで恋愛関係にはならない。主人公が離婚している設定もあって、恋愛感情を希薄にしているようにも感じるが、それがかえって主人公の純真さを伝える好効果にもなっている。このドラマが従来の、情欲と権謀策略が渦巻く政治ドラマとは全く違う印象を与えるのは、やはり俳優チョン・ジェヨンによるところが大だと思う。
2017年08月28日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第18回】『記憶~愛する人へ~』――イ・ソンミンにみる主演俳優の配役変化について 地味な印象の俳優の方が、逆に新しいキャラクターを演じるのにふさわしいと考える傾向があるのか、そういう例が最近増加している。人気俳優が派手な風体で派手なキャラクターを演じるのは当たり前すぎるし、悪相の俳優が凶悪な役を演じるのも却ってつまらない、面白くないという事なのだろうか。その意味も含めて、今回の『記憶~愛する人へ~』(’16年・tvN)はこれからの韓国ドラマのある方向性を示すと思われる作品である。 主役を演じるイ・ソンミンは今までは地味な脇役を長く続けてきた俳優の一人で、主役を演じたのは『ゴールデンタイム』(’12年)からだが、その時点で43歳という遅咲きだ。その一見地味でどこにでもいそうと思われていた俳優のキャリアは『ミセン』(’14年)で急転する。猛烈商社マンの人間臭い面を見せたこの作品は、イ・ソンミンという俳優をさらに印象付けることになり、この『記憶』でその評価は決定的になった。 『記憶』はテレビドラマとしてはかなり複雑な構造を持った作品である。むしろ、映画的といってもいい濃密さだ。主人公の敏腕弁護士はあまりにも強引な手法で弁護士の枠を超えて違法すれすれの事までこなすようになっている。だが、その裏には、子どもを不慮の事故で亡くして離婚、そして再婚して、仕事に忙殺されながらも、何とか幸せな家庭を築こうとする主人公なりの努力も垣間見えるという具合だ。そんな時、本人の体に異変が起こり(初期アルツハイマー病の宣告)、同時に一見平穏だった家庭にも、弁護士としての業務にも亀裂が入るようになる。ここで上司(イ・ソンミン)の言動に幻滅して辞表を出そうとしていた部下としてジュノ(2PM)が登場し、主人公と最後まで行動を共にするドラマ内の重要な人物となる。今や定番ともいえるK-POPメンバーの単独ドラマ進出については賛否両論あるが、この作品でも全体のマイナスにはなっていない。 前妻とのトラウマも並行して描かれるこのドラマの中で、主人公は、記憶が完全になくなる前に、何のために、何をすべきなのかを考えるようになる。症状が進んでいく残された時間の中で、主人公は最後の行動に出るが、これは誰にでも起こりうる人生の転機、岐路についての根源的な問いかけである。シナリオは、傑作『復活』『魔王』を手掛けたキム・ジウの最新作で、韓国ドラマの水準をまた一つ上げた。期待通りの秀作だ。
2017年08月21日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第17回】『町の弁護士チョ・ドゥルホ』ーパク・シニャンの成熟度について ’16年の『町の弁護士チョ・ドゥルホ』(KBS)は好評のうちに終了したのち、早々と続編制作が決定した。その主役が今いちばん韓国で演技力に定評がある俳優の1人である、パク・シニャンだ。 医師、弁護士といった職業がまさに嵌まり役で、熱血とコミカルな部分がないまぜになったオーバーな感情過多の部分さえ特徴の1つと思い当たる、他に類型を探すのが難しいタイプだ。静かな闘志を秘めて、およそ考えつくあらゆる人間の英知と感情をフルに使って、弁護に猪突猛進する。そういう役柄にピッタリな俳優はいそうでなかなかいない。もう少し庶民的な俳優のソン・ヒョンジュと対極的な位置にあるともいえる。 パク・シニャンは現在、48歳、映画もだが、ドラマは特に主演作品は少なく、作品を選ぶ俳優ともいわれている。’04年の『パリの恋人』が大ヒットしたためか、そのイメージが強かったが(『銭の戦争』はほとんど韓国版ナニワ金融道だが)、俳優としての本質は明らかに、その後の『サイン』、この『町の弁護士チョ・ドゥルホ』にある。 特にこの作品(『町の弁護士〜』)で、俳優としての評価は決定的になった。世界的に有名な俳優学校の1つであるアメリカのアクターズ・スタジオ出身かと錯覚するような部分もあり、アメリカの良心と称されたヘンリー・フォンダと言うより、韓国ではアン・ソンギ、イ・ソンミン、カン・シニルの系譜につながる、演劇的な俳優の1人だ。 今まで夥しい量の裁判、弁護士物が製作されてきたが、パク・シニャンの作品だけ違う手触りを感じるのは、一つにはこの俳優の人間的な、関西テイストをも彷彿させるキャラクターによるものだろう。様々な局面での意表を突く解決策は、シナリオの妙によるところが大であっても、俳優によってその印象がずいぶん違ってくる。そのくらい、タイトル通り庶民の味方となった“町の弁護士”としての活躍はまさに全開で、手垢の付いた正義の味方的な神話も一瞬信じたくなる錯覚を覚えるほどだ。 脇役の金貸し業パク・ウォンサンと、事務長ファン・ソクチョンとのコンビは傑作で、スパイ大作戦的な要素も加わって、視聴率の好調と続編制作決定の背景には、現在の韓国における汚職、収賄の忌避という民意の反映が大きいと思われる。
2017年08月07日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第15回】『偉大なる糟糠の妻』ーー最強にして無敵なクイーンの登場! 今日本で見ることができる韓国ドラマで、最強にして無敵なキャラクターが遂に現れた。その女優はキム・ジヨン。本来は『偉大なる糟糠の妻』(’15年)の主人公の1人のはずが、キム・ジヨンの演技は適役どころではなく、その傍若無人な態度、傲岸不遜ともいえる言動、厚顔無恥の度合い、さらに容姿と学歴のコンプレックスが高じて無神経の塊りとなるに至っては、まるで何かが憑依しているかのようだ。どう考えても、この作品の真の主人公はこのキム・ジヨンであり、これはキム・ジヨンのためのドラマである。 善人か悪人か、という二元論ではとても割り切れない、常に相手を屈服させるシャウトボーカル口調、髪を上でまとめた年代を無視したヘアスタイル、わざと目立つことを目的としたかのようなヤンキーファッション。時代も世間も完全に超越して、人に文句を言うことで一日の大半の時間を使うことを生き甲斐としているような、わが道を行く自分中心のわがまま主婦キム・ジヨンは登場するだけであらゆる画面に波紋を呼び起こす。その言動は舞台を変えればほとんど、先頃、離党届を出した、“絶叫ピンクモンスター豊田真由子”のようだ。 このドラマは、同じマンションで偶然再会した3人の女子高の同級生たちの過去に関わった殺人事件と現在の彼女たちの夫婦生活や離婚、さらに復讐劇を描いたものだが、作品内の人間関係がすべて誰かとの血縁、姻戚関係等で完結するようにがんじがらめに設定されていて、少し作為が過剰過ぎるのが難点となっている。この点だけ目をつむれば、このキム・ジヨンの存在とキャラクターを全開にさせる、絶好の環境である人間関係が用意されているともいえる。とにかく、成金上がりの亭主の妻となった、学歴コンプレックスのキム・ジヨンの決まり文句「金と贅肉はたっぷりあるから」は近年の傑作で、その亭主の浮気がいつもささいな理由ですぐ露見してしまうところも大笑いである。 後半は、主人公の主婦たちのそれぞれの亭主への三人三様の報復劇になり、タイトル通りになるにしても、実はこの3人の関係は同級生同士ではあるものの、どこまで心を許した親友なのかは最後までわからない。お互いが必要な時には喧嘩状態で、喧嘩していない時は余計で傍迷惑な相談事を持ち込み、また3人の仲が悪くなるという寸法で、韓国ドラマにおけるシナリオの構成テクニックには今更ながら感服させられる。
2017年07月24日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第14回】『隣人の妻』――同年代女性が共感した意外な痛快シーン ドラマの本筋とは一見関係のないような、さりげないシーンがいつまでも心に残るのが、名作の証拠と筆者は以前より考えているが、これは韓国ドラマでも例外ではない。そんなシーンが満載の作品を今回は紹介してみよう。 本欄では期せずしてケーブル局制作のドラマを紹介することが多くなっているが、それだけ、今のケーブル局ドラマは韓国の現在をストレートに投影しているともいえる。従来の多様な世代が見ることを前提にした家族ドラマ以外の、特定の層の「家族ドラマ」を現在見るにはケーブル局しかないといっていい。要するに自分の希望する番組を見たいのであれば、その選択は当然有料に直結するわけで、この方式を最良の形で実践しているのが韓国のケーブル局だ。 その中でも、’13年の『隣人の妻』(JTBC)はその典型的な作品例といっていい。おそらく、家族ドラマでありながら、親子の日常と同じ比重で、夫婦の性生活が扱われたのは、韓国ドラマの中でこの作品が初めてである。 医師と広告代理店勤務の共働き夫婦には中学生、高校生の2人の子どもがいる。夫婦の性生活にトラブルがあった夜の翌日、朝食は母親が適当に作るが、食事中、子どもたちはそのよそよそしい態度から、親たちの事情にある程度感づいている。これは見方によっては、少し危ない設定である。地上波放送では絶対ありえない設定とドラマ展開ともいえる。 メインストーリーはもう1組の夫婦と、会社、家庭共々、不倫も含めて密接な関係になっていく過程が中心の一種の不倫ドラマだが、2組の夫婦それぞれが親密な間柄になる設定はそんなに珍しくない。この作品はシリアスとコメディがないまぜになっている展開が新鮮で、なかでも見どころは、広告代理店勤務の母親(ヨム・ジョンア)と会社の同僚でもある、40代の独身遊び人OLとの奇妙な友人関係だ。ある時、話があるといって、その友人を夜中に呼び出し、2人でドライブして愚痴を言いながら朝まで飲み明かすシーンは痛快の一言に尽きる。 何とその回の半分近い時間を占めていて、本筋には意味のないこんなシーンが効果的に効いていたためか、ドラマの視聴者は敏感で、平均3%で同局の最高記録となった(因みにケーブルの視聴率を3~4倍すると地上波と同等になるという)。同年代の女性は、例えば、こういったシーンに最も共感したのに違いないと思うのだが、どうだろうか。
2017年07月16日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第13回】『私たち、恋してる』ーー多様な家族像のなかで描かれるさりげない場面 ケーブルテレビ局JTBC制作の、アラフォーの男女3組それぞれの家庭の事情を描いた’14年の話題作『私たち、恋してる』だが、以前もこのコラムで述べたように、近年、ケーブル局制作の作品にはアメリカTVドラマの感覚に近い作品が多く、この作品もそうしたテイストを何らかの形で内包していると言えるだろう。内容的にも見所は盛り沢山だが、今回はこの作品を少し違った角度で見てみたい。 映画プロデューサー、キム・ソンス(以下、同様に俳優名)はかつての恋人(チェ・ジョンユン)に再会した時に初めて、別れた後に生まれた娘のことを知る。しかも、元恋人がその娘を子どものいない弟夫婦に託し、新たに結婚して新しい家庭を築いている経緯も知らないままだった。その事実を突きとめたキム・ソンスは、ようやくその娘と親子の対面を果たすが、2人は何ともいえないぎこちない感覚のまま、気まずい時間を過ごす。これは間違いなく韓国ドラマの“情感”の一つといえるものだ。だが、娘も高校生というそんなに子どもでもない年齢で、お互い親子として会うにはふさわしい時期だ。2人の他人行儀な食事が済んだ後、父親は何か欲しいものはないかと娘に問うと、叔父夫婦の家族の中で質素ながら、実子同様の愛情で育てられた娘は欲しい本があるので買ってほしいと言う。快諾した父親は本を買った後、他に欲しいものはないか、服でもどうだと言うと、制服のままの娘は本だけで十分と父親に感謝する。 “小さな喜び”ともいえそうな、どうということのないシーンのように見えるかもしれない。しかし、人生とは毎日の小さな出来事の積み重ねから構築されているもので、こういった細部の描写が韓国ドラマの質を支えているという筆者の持論は今も変わらない。もちろん、韓国ドラマのすべてが傑作なわけではない。だが、ヒットした作品には必ずといっていいほどこういったシーンが含まれていることも確かだ。いや、こういう描写が少なからず入っているところに、韓国ドラマの永遠の未来があると言い換えた方がいいかもしれない。 ドラマの設定以外の、一見本筋とは外れたような、前述のさりげない些細な描写にこそ、韓国ドラマの真実がある。このドラマもその観点から見るとまた違った側面を発見するはずだ。
2017年07月10日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第12回】家族ドラマの王道を継承する『家族を守れ』ーー女性ヒロインの健気 韓国ドラマの定番ともいえる家族ドラマも見るべき作品が少なくなったといわれて久しいが、その王道の継承ともいえるのが『家族を守れ』(’15年)だ。今回新しいテーマとして選ばれたのは、本当の家族より、疑似家族の方が家族本来の大切さを気付かせてくれるという逆説的なものだが、これが予想以上の効果を上げた(最高視聴率28%強)。 家族ドラマ作りにおいて、その条件を踏み外すことなく新味を入れるのは常に課題としてあるが、今回も、経済環境の格差から想定された設定は登場人物に見事に振り分けられている。つまり、金持ちの娘はわがままで意地の悪い性格、一方、庶民の娘は心優しく、気配りができ、料理上手で、少し人が良すぎるが、親はもちろん男を立て、兄弟及び家族の幸福を誰よりも願っているという対照的な役柄だ。主人公ヘスはその理想的な存在として、自身の不幸な家族関係を恨みもせず、血のつながらない子どもたちと助け合って毎日を生きている。その点では、紛れもない正統韓国ドラマの系譜で、伝統回帰というか、先祖返りの意味も持っているわけだ。 深刻な話の展開の中でも、笑いを誘うところは随所にある。例えば、主人公の医者の父親が、金がないことを妻になじられると「天国に貯金してあるから大丈夫」だというフレーズは傑作で、楽天的なようだが、韓国のラテン系アジア人ともいえる心性をよく表している。また、間抜けな叔父夫婦もコメディ・リリーフとして、ストーリー展開の中の息抜きになり飽きさせない。 さらに、常に主人公と対立する敵役も度を越した手段で最後まで執拗に邪魔をするが、実は悪役のほうが演じるのが難しいといわれていて、この作品も例外ではない。結末はある程度、勧善懲悪と予定調和に終わるが、そうであっても、このドラマを成り立たせているのはやはり主人公ヘスの健気さに尽きる。 かつての『男はつらいよ』の妹・さくらを演じた倍賞千恵子のような女優はこれからの日本の映画、ドラマの中では絶対出てこないだろうが、その残像をこの作品に見ることも可能だ。演じたカン・ビョルは今までは地味な脇役が多かったが、今回の抜擢で、韓国ドラマはまたしても新しい女優ーーヒロインを得た。韓国ドラマ世界の鉱脈はまだ掘り尽くせないようで、その充実ぶりはこの作品でも明らかだ。
2017年07月03日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第10回】『トロットの恋人』。K-POP出身者にみる俳優の層の厚さについて 最近の韓国ドラマの傾向の一つに、K-POPグループメンバーのドラマ出演がある。主役ではないが、重要な脇役として、配役されることが多く、話題作には必ずその存在がある。ミュージシャンだけでなく、俳優としてもデビューさせるための方法の一つでもあるが、これが必ずしもミスキャストでないのが韓国ドラマの奥深いところだ。今回はまず女優から、有望な新人として、その存在が無視できない例を取り上げてみたい。 まずは何といっても、チョン・ウンジである。A pinkのメンバーの一人でもあるが、『トロットの恋人』(‘14年)を見れば、本当にこれが歌手の演技なのかと疑ったのは筆者だけではないだろう。とにかく、どう考えてもこれは断じて素人芝居ではない。元々女優ではなかったのかと錯覚するほどその演技はこなれていて、庶民的な風貌、人懐っこい雰囲気は日本でいう関西在住の芸人のような味もある。これは実際に見て確認してもらうしかないが、それほど突出した出来といっていい。 これが主役の4人の中の1人で、さらに、もう1人の主役もK-POP出身の男優(チ・ヒョヌ)なのだから、題材がトロット(韓国の演歌のことだが、伝統歌謡ともいわれている)で、舞台が音楽業界という点を差し引いても(実際、この作品はK-POP全盛時代にもかかわらず、「トロット再評価」にもつながったという)、やはり韓国ドラマの俳優陣の層の厚さは驚異的だ。 さらに、歌手に対してこういうのも変な話だが、歌のほうも最初、アイドルシンガー程度と思っていたのだが、ドラマの中で歌うトロットの名曲『人生』(リュ・ゲヨン、’03年)のカバーはあまりのうまさに舌を巻いてしまった。これは一聴すれば誰にでもわかることで、「一芸に秀でる者は多芸に通ず」の典型的な例がここにある。 チョン・ウンジの女優としての評価は、『応答せよ1997』(’12年)で既に証明されていたが、ラブコメ演技満開のこの作品の方が本人生来のキャラクターに合っているように思う。コメディ女優は、他にも、コン・ヒョジン、キム・ソナ、ハン・イェスルと枚挙にいとまがないが、その中でもチョン・ウンジは20代では断トツ、しかも圧倒的な存在で、その意味でも、この『トロットの恋人』は必見だ。
2017年06月19日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第9回】『パパはスーパースター!?』。韓国ドラマにおける子役の存在について 普通の配役以上に子役が輝くのは、子どもの設定のままでありながら、大人の役柄の特徴を出す時だ。通常、子役とは、主人公の小学生〜中学生前後の役柄が多いが、それとは別に、子役自体が重要な配役の一人になる場合がある。その典型的な最近の好例が『パパはスーパースター!?』(’15年)で、この作品を推奨するのは、単なる家族の中での子どもではなく、ドラマにおいて不可欠な構成要素としての子役だからだ。韓国ドラマの最良の部分がよく出た作品の一つだと思う。 病のため命に限りがあることに気付いたシングルマザーである女医(イ・ユリ)は、残された子どものために、その父親役にするためかつての恋人(イ・ドンゴン)とヨリを戻す決断をする。その事情を知らない元恋人はもちろん、一人娘もその再婚理由を訝しがる。 元恋人は将来を嘱望された野球選手だったが、全盛期を過ぎた今はリハビリコーチとして、何とかチーム内に留まっているものの解雇寸前の不安定な立場にいる。だが、主人公は娘の将来を考えて、自分が丈夫なうちに娘とこの元恋人が家族となるための舞台建てを用意しておこうとする。その行為のすべてがコミカルに、しかも悲しみを秘めて描かれていて、このドラマを貫くトーンの一つだが、10歳になった小生意気な小学生の娘はそう簡単に母親の言う通りにはならないし、初めて会う母の元恋人にもなかなか心を開かない(折に触れてドラマのポイントに出てくる、娘が飼っている愛犬の存在が見逃せない。必見!)。 この10歳という年齢設定は、もう子どもではないが、かといって思春期に至っているわけでもない、小学校後半の自我も芽生えてくる時期にあたる。疑似親子になるのを成立させるためには、おそらくこの年齢設定しかない。 シングルマザーである母親と相手の父親役が30代半ばという設定がここで初めて意味を持ってくる。娘は少し小憎らしい大人びた言動も取るし、いつまでも子どもだと思っているとそれなりに反抗もする。要するに親の言うことを素直に聞かなくなる寸前の年齢だが、実はこの年齢設定がこのドラマのコンセプトには絶対に必要だったわけで、日本ではなかなかいないと思われる娘役の子役(イ・レ)の存在が何といっても絶妙であり、この作品の一番の見どころである。
2017年06月12日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第8回】『パンチ〜余命6ヶ月の奇跡〜』。現実は創作をはたして模倣するのかーー 一般的に、現実の事件等をヒントにした創作が書かれることは珍しくないが、現実が創作を模倣した事件がないわけではない。例外はいつの時代にでもある。 韓国では、政府や企業間であっても、親族関連による不祥事が後を絶たないのは血縁による共同身内意識が強いことの表れでもあるといわれている。血縁による絆は良くも悪くも切っても切れないものであり、プラスに働くことより、マイナスの要素の方が多い。政治家の退任後に不正が露見しなかったことはほとんどないといっていい。 大企業はもちろん、中小企業もほとんど同族経営だからいうまでもないが、この意識の延長線上に政治もあるのだから、汚職のルーツは血縁に通じるというのにはかなりの説得力がある。その縁を強調してドラマの設定、ストーリーを考えていくとそのまま現実のある事件に似てくるのは無理もない、いや必然なのかもしれない。そう思わせるような作品は実は今までかなり作られている。 例えば、今回の朴槿恵にまつわる「崔順実ゲート」は、表面的にストーリーだけを捉えるなら、従来の韓国ドラマの一部との差はほとんどない。例えば、『パン〜余命6ヶ月の奇跡〜』(’15年)はその典型的な例の一つといえるだろう。 この作品は余命が限られている身でありながら、今までの自らの裏工作を後悔し、その贖罪にすべてを懸ける若き検事の最後の戦いを描いたものだ。離婚した妻の協力を得ながらも、かつての上司へのリベンジには困難が多く、誰が誰の味方か敵かわからないまま話は進行していく。 事件の当事者である、かつての上司??検察総長の暗躍、また、法務長官の身勝手な変節と保身と言い、その深謀の深さをストーリーにうまく織り込んであるだけに、視聴者は誰が首謀者かすぐに察することができるように作られていて、最後は予想を凌駕するような結末を迎える。 ネットユーザーたちによって実際に創作ドラマの結末が左右されるのは韓国の特徴の一つだが、それと同様に、今回国民とマスコミは現実の政治の結末まで動かした。 結果的にこのドラマの中における主人公の立場は、現実(崔順実ゲート)では国民とマスコミが見事に代弁したことになる。創作と現実はまさに紙一重である。
2017年06月05日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第7回】正統派韓国政治ドラマ『プレジデント』の二転三転の見ごたえ 今回の大統領選は予想通り、文在寅の圧倒的な勝利で終わった。9年ぶりの革新政権の誕生といることで国内外の関心も高く、当選に至るまでの選挙運動は、日本でもかなり詳細に報道されていたが、実際にはもっと生臭い戦いがあったであろうことは容易に想像がつく。大統領選挙はドラマとしてみるなら、「戦争」と同様に、これほど人生を凝縮してあらわす舞台と背景はないからだ。 だが、民主化以降の「大統領選挙」そのものを題材にした韓国ドラマは意外と少なく、大統領候補が主人公で大統領選がストーリー展開そのものになっている作品は、最近では、極論すると『レディ・プレジデント』と『プレジデント』だけと思われる(偶然なのか、2作とも’01年制作で、『レディ〜』はタイトル通り、女性大統領誕生の話で、恋愛ドラマ仕立てでありながら善戦した内容だったが、朴槿恵の退陣という現実があっただけに、今この作品に言及する意味は全くない)。 この大統領選を機に再見する意味があると思うのは、実はこの『プレジデント』である。日本の漫画『イーグル』(かわぐちかいじ作、’98〜’01年)を元にしたものだが、そんな点を全く感じさせないくらい、正統派な韓国政治ドラマの佳作に仕上がっている。アメリカ映画的といってもいい充実度だ。 ドラマは現実とは大きく違い、所属政党から、ある議員が大統領選を目指してそれを勝ち取るまでの道のりが、選挙運動の古典的なイロハを踏襲しながら、個人的な人物が脇を固める設定で描かれる。ナンパの達人でもある色男の作戦参謀、民主化運動で友人である主人公の兄を亡くした実直な選挙本部長(カン・シニルの名演が光る)、使命感に燃える“お局さま”のメディア担当とそれにまつわる微笑ましい恋愛など見所満載。また、特筆すべきは、主役であるチェ・スジョンが実生活でも夫婦であるハ・ヒラとドラマ内で夫婦役を演じたことだ。 さらに、この大統領選の展開に、主人公の隠し子と養女の存在が絡み、複雑なストーリー展開になっていくが、最後まで二転三転する選挙活動の盛衰、そして、意外な結末はちょっと予想できないだろう。筆者は原作漫画を読んでいたにも拘わらず、巧妙な作劇の中で、原作自体のエンディングの意外さを失念していたくらいだが、違う解釈の結末ながら、このドラマの方が主人公の非情さを示すためにも説得力があったのではないか。女性目線で見ても、満足度が高いドラマの一つとして、この作品を推薦しておきたい。
2017年05月29日いらなくなったらリサイクルに出すか、捨てられる運命の服。でもお気に入りの服はなかなかそうもいかず…せっかくなら、子供用の服にリメイクしてみてはどうでしょうか?手順はそこまで難しくないんです。時間がある休日などに、さっそくチャレンジしてみましょう!一時期の流行で買ったものの、今はもう流行遅れで着れない。体型が変わり、サイズが合わなくなってしまった。汚れが気になる。そんな洋服を皆さんはどうしていますか?思い出のある洋服は捨てたくないけど、もう着ないし……。とは言え、収納場所ばかりとられてしまう。いっそのこと捨てようと思っている方はちょっと待って!いらなくなった洋服でおしゃれにリメイクしてみませんか?「リメイクって難しいんじゃないの?」と思っている方にもオススメです。今回は家にあるもので、型紙も使わず簡単に、着なくなった洋服を子ども服や小物にアレンジしていきます。■目次1.着なくなった洋服はどうする?2.【所要時間:2時間半】ワイシャツ→子供用ノーカラーシャツ3.【所要時間:2時間】Tシャツ→子供用ノースリーブ4.【所要時間:1時間半】ワンピース→ハーフパンツ5.【所要時間:1時間半】Tシャツorワンピース→トートバッグ6.【所要時間:1時間】ジーンズとワイシャツ→ポーチ7.【所要時間:1時間】ハギレ→ファッション小物まとめ1. 着なくなった洋服はどうする?着なくなった洋服は、人に譲ったり、リサイクルに出したりするなどの処分方法があります。汚れや破れがひどいと、そのまま捨てることもありますね。Tシャツは用途によって切る大きさを変え、ウエスとして再利用することもできます。でもお気に入りの洋服を捨てるのは、ちょっと勇気が……。そんな時は、洋服を全く別のものとして蘇らせるというのはどうでしょうか?洋服の処分方法は色々ありますが、着なくなった洋服たちを有効活用しおしゃれにリメイクすることだってできるんです。リメイク方法はアイデア次第!今回は、大人の服を使って子ども服や小物の作り方を6点紹介していきます。2. 【所要時間:2時間半】ワイシャツ→子供用ノーカラーシャツ■使用するもの・ミシン・ワイシャツ・子どものシャツ(寸法用)■before1.最初に衿を取ります。衿元の縫い糸を、糸切りバサミで生地を傷めないようにきれいに取りましょう。2.子どものシャツをワイシャツの上に乗せて生地を切っていきます。全体的に縫い代3cm分大きく切ってください。子どものシャツの肩幅の長さは、測ってからのほうが長さを間違わず切りやすいです。3.袖部分を切ります。今回は半袖を作りますので、子どもシャツを折り曲げて好みの長さに合わせて切っていきます。片側ができたら、反対側も同じように切ります。このときに、出来上がった生地を重ねて切ると左右の長さの違いを防げます。これで生地の裁断ができました。ポケットが下過ぎるのが気になったので、位置を変えるため、生地を傷めないようポケットを取っていきます。4.子どものシャツの衿元の長さを測り、衿の長さを合わせます。まずは、衿の真ん中を切ります。5.切った両側の部分を表から内側に折り、折った部分を表側からミシンで縫います。出来上がりはこのようになります。6.最初にほどいた衿部分を縫っていきます。7.身頃の生地を、2枚とも表が内側になるように合わせ、袖口を残し、脇を縫っていきます。8.袖口を縫います。身頃部分の生地を裏返し、袖を表のまま入れ一周縫っていきます。反対側も同じように。9.裾を三つ折りにして縫っていきます。10.最後にポケットの位置を決め、縫ったらノーカラーシャツの出来上がり!■after着るとこのような感じになります。衿を取って縫い合わせただけでこんなにおしゃれに。ワンポイントに100円均一で購入したワッペンを付けてみました。所要時間:2時間半3. 【所要時間:2時間】Tシャツ→子供用ノースリーブ■使用するもの・ミシン・Tシャツ・スカート・子どものノースリーブ(寸法用)・アイロン(無くてもOK)■before1.Tシャツに子どもの服を合わせて切っていきます。縫い代3㎝分は残して大きめに切りましょう。裾の部分だけはそのまま使うので縫い代はいりません。2.首元部分も切っていきます。こちらも縫い代分は残して切りましょう。3.生地を表が内側になるように重ね、肩と脇を縫っていきます。縫えたら寸法用の服の首元の長さを測ります。4.測ったら、スカートをそれぞれの長さに測り取り、幅10㎝で切っていきます。ポケットをつける場合は、好きな大きさプラス縫い代分を切ってください。切れたら、縫い代を折り曲げ、アイロンをかけてミシンで縫いやすくします。5.この生地を本体部分につけて、首元と脇を縫っていきます。写真のように、縫うときに生地の端が見えないように一度折り曲げてから縫ってください。6.ポケットの上部分を縫って、好きな位置に付けます。ノースリーブの完成です!■after着てみるとこのような感じに。切って縫うだけで、これからの季節にピッタリなノースリーブができました!切りっぱなしのままでも可愛くて手軽ですが、今回は、強度やヨレ防止のため、首と脇部分に別の生地を縫い付けました。Tシャツなど薄い生地は伸縮性があるので、首元や脇を縫うときは引っ張りすぎないようにしましょう。所要時間:2時間4. 【所要時間:1時間半】ワンピース→ハーフパンツ■使用するもの・ミシン・ワンピース・子どものハーフパンツ(寸法用)・アイロン(無くてもOK)・ゴム通し・ウエストゴム・紐■before1.ワンピースに子どものパンツを合わせて、縫い代3㎝分大きめに切っていきます。このとき気をつけたいのは、前側半分と後ろ側半分折り曲げた生地を切りましょう。ウエスト部分は三つ折りにするので使用するゴムの太さに合わせて切ってください。このように前と後ろ、4枚分生地が取れればOKです。2.まずは、お尻側と前側の股上を縫っていきます。そのときに、前側の生地のウエスト部分を5㎝ほど開けておくとゴムが通しやすくなります。3.ポケットを作っていきます。余った生地を切り取り、縫いやすいように縫い代部分をアイロンかけします。ワンピースの裾の部分を使用すると、ポケットの上部分を縫わなくていいので簡単です。4.位置を決め、縫っていきます。5.表側が内側になるように2枚重ね、サイドと股下を縫っていきます。6.裾部分は三つ折りにし、一周縫います。7.ウエスト部分はゴムより太めに折り、縫っていきます。8.ゴム通しを使いゴムを通していきます。先ほど縫わなかった部分はこのように、ゴムを通せる穴になります。通した後は、ちょうどいい長さに切り、取れないようにミシンで縫います。9.表側のウエスト部分に紐を通せる穴をハサミで切り、紐を通します。紐を通したら、ハーフパンツの完成!■after履くとこのような感じです。後ろのポケットもいい感じ。こちらも切って縫うだけの簡単リメイク。ウエスト部分はゴムだけでもいいですが、紐をつけることによって微調整できるので便利です。今回はハーフパンツでしたが、同じ手順で丈を長くすればズボンも作れます。所要時間:1時間半5. 【所要時間:1時間半】Tシャツorワンピース→トートバッグ■使用するもの・ミシン・ワンピース2枚(リバーシブルにするため。TシャツでもOK)・アイロン(無くてもOK)■before1.作りたい大きさや、切りたい場所を決めて生地を切っていきます。ボーダーのワンピースも同様に切ります。生地は4枚になります。2.このように縫い合わせたものを2枚作ります。底を丈夫にするため、2枚の印部分を重ね写真のように赤い線の部分を縫い合わせ1枚の生地にします。3.出来上がったら、ボーダーの柄も同じ大きさに切ります。こちらは1枚で同じ大きさになればいいのですが、今回足りずに生地を足して縫ってあります。4.表を内側にし、サイドを縫っていきます。ボーダー柄も同様。5.マチを作るため、底の両サイドを三角に折り、印部分を縫っていきます。縫えたら、三角部分を切り落とすと厚さが出ず底がスッキリします。ボーダーも同様に。6.表を内側にした状態の2枚を重ねサイドを縫い合わせます。縫い合わせたら、クリーム色の生地を表に返します。7.次に持ち手を作ります。折り目をアイロンでつけ、裏面から縫って、表にします。8.持ち手を生地と生地の間に入れ、一周縫い合わせます。位置をずらして2回縫うと持ち手が丈夫になります。縫い合わせたら、トートバッグの完成です!■afterリバーシブルとして使えます。自分の好きな柄で作ると、使うのも楽しくなりますよ。生地に伸縮性があるため2枚ワンピースを使い丈夫にしていますが、もっとしっかりしたバックにしたいのであれば、トレーナーなどの厚みのある生地をオススメします。所要時間:1時間半6. 【所要時間:1時間】ジーンズとワイシャツ→ポーチ■使用するもの・ミシン・ジーパン・シャツ・チャック(作りたいポーチの大きさに合わせたもの)■before1.好きな大きさに合わせて2枚生地を切ります。2.次にシャツも同様同じ大きさで、2枚生地を切ります。3.生地の表を内側にして、サイドと底を縫い合わせます。シャツも同様に。サイドの上は少し残しておきましょう。4.マチを作るため、底の両サイドを三角に折り縫います。シャツも同様。5.2枚の生地を裏返しのまま、底の三角部分を一緒に縫い合わせます。表に返すとこのような感じで、シャツが裏地になります。6.チャックを縫います。生地は表にし、チャック部分が外側になるように縫います。チャックを付けたら、ポーチの完成です!■afterシャツの柄で作った裏地で、開けても可愛いポーチになっています。デニム生地だからしっかりしていて丈夫です。ジーンズのポケット部分がアクセントになって見た目も素敵。所要時間:1時間7. 【所要時間:1時間】ハギレ→ファッション小物今まで使った生地のハギレもまだまだ活用できます。ヘアゴムと、取り外し可能な蝶ネクタイを作ってみましょう。■使用するもの・ミシン・ハギレ・ヘアゴム・手縫い糸、針■before【ヘアゴム】1.ハギレを好きな大きさに正方形に2枚切ります。2.表を内側にして四隅を縫っていきます。そのとき表に返す用に、3㎝すき間を空けておいてください。3.表に返したら、開いている部分を手縫いで閉じていきます。4.次にリボンの真ん中の帯を作ります。リボン本体と同じ大きさぐらいの長さにするのがオススメです。5.裏にして縫い、縫い終わったら表に返します。6.リボン部分は形を整え、糸で留めます。7.先ほどの帯をゴムと一緒に巻き付け、取れないように縫っていきます。ここは手縫いでOKです。■after【蝶ネクタイ】1〜4まではリボンと同じ手順になります。5.帯部分にボタンホールを縫っていきます。まずは、大きさを決めて印をつけます。6.次に、ミシンのボタンホール機能を選び縫っていきます。縫ったらハサミで穴を開けます。7.ヘアゴムと同様、帯を縫って表にします。8.ボタンホールを真ん中にして、帯が取れないように縫っていきます。蝶ネクタイの完成!■afterシャツに付けるとこのようになります。ボタンが付いている洋服であれば簡単に取り外し可能です。所要時間:1時間まとめ今回のリメイクで使ったものは家にあるものばかりで、ほとんど買い足したものはありません。既存の子ども服を見本に使うので、型紙も必要なく簡単に作れます。所要時間は1時間〜2時間半と、半日あれば1アイテム作れちゃいます。着なくなった洋服のやり場に困っている方や、リメイクにチャレンジしたいけど一歩踏み出せなかった方。リメイクは決して難しくありません。アイデア次第で色々なアレンジが楽しめますよ。お気に入りの洋服が、カバンや小物に変身する様子を楽しみながらリメイクをしてみてはいかがでしょうか?
2017年05月29日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第6回】『私の人生の春の日』。限られた時間の中の幸福感について 韓国ドラマの特徴の一つは、鑑賞後に感じる幸福感だと筆者は常々思っているが、その典型的な例として挙げるのがこの作品『私の人生の春の日』だ。これもストーリーはとりたてて新しいものではなく、そんなに新しい要素が付け加えられているわけでもない。だが、何を語るというより、どう語るかも映像表現ーードラマの一側面であり、重要な要素だ。 テーマは、別に韓国でなくても多用されている「闘病もの」の一つで、心臓に持病を抱えていた若い女性が献体で生体移植が可能になり、一命をとりとめて平穏な人生を過ごしているところに、ずいぶん歳の違うある会社経営者と知り合う。 実はその女性に移植された心臓は、その男の事故死した妻からのものだった。さらにその女性の婚約者は男の実弟という密接な設定の中、当然、この男女の恋愛がメインストーリーになっていく。興味深いのは、その心臓移植により、どういうわけか女性の中に、男の前妻の感情も同時に移植されたのではと思わせるシーンが効果的に使用されていて、情感の中の既視感(デジャヴ)ともいえる、説明のつかない繊細な印象を見る者に与えたのは予想外の効果だっただろう。 例えば、その女性が男の子を見ると何か胸にこみ上げるものがあり、理由もなく泣いてしまうとか、子どもたちと離れると寂しく思うといった情感を抱くようになると、同時に女性は男に対するもう一つの特別な感情を意識し始める。そして、男も、妻の心臓が女性に移植されていることに気付き、恋愛感情が芽生えた瞬間、同時に女性の体調が悪化し、残された限りある日々を男の家族と共に過ごすことになる。 この静かな時間の流れは、映画はもちろん、韓国ドラマ独特の特異な点の一つだ。 最後は女性がめぐり合った男とその家族との時間に、さらに、自分の人生に感謝して短い生涯を終えることを暗示してこのドラマは終わる。タイトルはその「みじかくも美しく燃え」た日々のことを例えたもので、その時期が私の人生の春の日だったという意味が込められている(ちなみに、女性の役名はボミ、ハングルで「春」という意味である)。 視聴後に残るのは、間違いなく、切ないほどの幸福感だ。
2017年05月22日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第5回】『風船ガム』のきめ細かく密接な共感ドラマ空間 韓国ドラマにあって日本のドラマにない特徴の一つが30〜40代を主役にしたドラマだ。現在、日本で一応の結婚適齢期(?)とされている30歳前後を対象にした(主人公たちの年齢設定は30歳)前クールの『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)はかなりの例外だが、韓国ドラマは違う。その世代だけに焦点を当てた作品は少なくなっていても、家族ドラマがある限り、年代別のドラマはこれからも制作されていくだろう。 ’15年に放送されたドラマで、視聴率的にはさほど振るわなかったにもかかわらず、30代を主人公にして確かな支持を得た作品がある。その作品『風船ガム』の主演は『私の名前はキム・サムスン』(’05年)にも出演したチョン・リョウォン。当時24歳だった彼女も、10年後のこの作品では34歳でドラマ内の設定年齢(33歳)とほとんど同じで、その年齢をうまく取り入れて発想されたドラマというべきだろう。制作局はtvNで、まさに加入制の有料ケーブル放送特有の視聴者層の特性に適合した内容となっている。 まず33〜34歳の女性が主人公の韓国ドラマでは恋愛はほとんど不倫と同義語になるが、その種の不倫と復讐ドラマはまだ日本では一般的な支持を得られていないし、かつての昼メロが制作されていない現在では、さらにその枠は狭められている。だがその疑似体験として、この作品には日本のアラサーにも共感できる要素(30歳を過ぎると恋愛に臆病になるなど)が少なからずあり、俳優陣も充実している。中でも脇役として、『ラスト・ゲーム』(’15年)とは正反対のキャラクターを演じるパク・ウォンサンの存在も見逃せない。 親の再婚できょうだいのように育った男女が、年月を経て、女が不倫で悩んでいる頃に再会し、ある種予定調和のハッピーエンドで終わる話だが、この男女の間はもちろん、登場人物すべての人生の“風船ガム”は破れてもまた膨らませればいいという意味がそのまま題名になっている。身近で親密な幼なじみの間柄にある男女が、お互いの感情に気付くようになるのは恋愛ドラマのイロハだが、そこに至るまでの男女の間の距離が近づく時間がかつてないほどきめ細かく、微妙な感情の襞まで感じ取れるところが出色だ。 遅咲きの恋の成就ほど充実感が大きいというが、この作品でも例外ではない。極めて日本的な情感を読み取れる部分も多く、音楽の選曲も絶妙で、レンタルで再見する価値は絶対にある。 ※『風船ガム』DVD-BOX1、DVD-BOX2発売中価格:各14,000円(本体)+税販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント©CJ E&M Corporation, all rights reserved.
2017年05月15日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第4回】『紳士の品格』の実は侮れないネオ韓国ドラマ感覚 『紳士の品格』は’12年の作品だが、この種のドラマがあまり作られることがないだろう点でも貴重な作品だ。今まで上流階級を舞台にしていたドラマであっても、その設定の背景には登場人物の生い立ちと上昇志向が必ず隠されていたし、その人物相関図の中に「貧困」は少なからず内包されていて、韓国ドラマでは不可欠な要素の一つだったが、この作品ではそうした背景は完全に排除されている。 定番ともいえる、街中の食堂や屋台等の庶民(?)の描写がまったく出てこないだけでも画期的だが、今までのセオリーからすると、その要素を抜きにした世界でドラマを構築することが逆にいかに難しいか、これは従来の韓国ドラマの逆説の発想ともいえる。一般的な庶民の、現実の生活環境、及びその感覚は全く違うからだ。 その点だけでもこの作品がいかに異色な手触りのものかがわかるだろう。背景のヒントの一つが米ドラマ『Sex and the City』(’98~’04年)だとしても、まず、登場人物すべてにある程度の生活水準が構築されていて、それなりの職業があり、しかもセレブに近い階級にいる。生活の不安がなく、家族のしがらみもないという、ドラマが一番発生しにくい設定でストーリーを作るとなると、当然、テーマは恋愛に終始することになる。 さらに主人公の男たちが41歳という年齢設定を考えると、これは韓国でも同様だと思うが、’10年代現在の40歳前後の恋愛を描くのは、映像はもちろん小説でも、実際かなり難しい。決して若くないとは言っても、年齢的にこの時期の恋愛は大体そのまま不倫等に直結する。「不倫」と「復讐」は韓国ドラマ世界では同義語だが、その要素抜きで、この年代の恋愛ドラマが果たして成立するのか。 ドラマは登場人物たちの恋愛がゆるやかに描かれていくが、それだけで全20話を保たせるシナリオを描くにはそれなりの才能が要求される。実はこういう話がなかなか書けない。出色なのは、4人の同級生たちが40歳過ぎても毎日つるんでいるところで、友情に近い腐れ縁のコンビネーションがうまくからんで、起承転結があるようでない恋愛話がなんとなく進んでいく。 主役のチャン・ドンゴン、キム・ハヌルもワン・オブ・ゼムにすぎず、恋愛さえ二の次と思わせるほどで、これは主役俳優目当てで見た視聴者も途中で気付いたのではないだろうか。こういう意外な見所があるから韓国ドラマは侮れない。
2017年05月07日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第3回】『チャングム』から12年。イ・ヨンエ復活が意味すること 『冬のソナタ』の後、韓流ブームを決定づけたのは、何といっても、’05年に日本で放送された『宮廷女官チャングムの誓い』(以下・チャングム)で、NHKでも放送という点でも同じだが、一つ決定的に違うのは、男女双方が観賞したことだ。『冬のソナタ』はまず女性だけといってもよかったが、『チャングム』は違う。韓国ドラマに触れた男性の視聴者はこの作品が最初というのがほとんどだったはずだ。さらに、年代層も意外に広く、それまで大体50代前後だったのが、この作品で40〜70代まで広がった。加えて、セル中心の『冬のソナタ』に比べて、『チャングム』は巻数が長いこともあり、圧倒的にレンタル主体だった。このレンタル率は日本最大レンタルチェーンにその記録があり、おそらく今後もまず破られることはない、日本最高記録といわれている。 だが、主役のイ・ヨンエは、’09年に結婚で女優業を“引退”してしまう。その後、’12年に『チャングム』の続編の企画もあったが、イ・ヨンエ自身が出演を承諾しないため、結局その企画自体、頓挫してしまった。では、ほかの作品ではどうかとのことで、カムバック作まで話を持っていくために、放送局(SBS)はその前哨戦(ゴマすり?)としてか、家族も出演する特番まで制作して何とか実現にこぎつけたのが、現在、日中韓で同時放送中(KNTV)の『師任堂(サイムダン)、色の日記』というわけだ。 この特番『イ・ヨンエの晩餐』(’14年)は韓国料理の歴史をたどる趣旨のドキュメンタリーで、後半はイ・ヨンエ自身の家族も登場し、見方によっては芸能番組的な要素もあり、意外にも双子の子供たちまでが堂々と素顔のまま登場している。ここまでプライバシーを公開する必要はないのではと思われるが、スター女優の心理は一般常識では計れないようだ。 そこには、女優の存在はもちろん、成功した実業家の夫と双子の子供たちとの家庭という究極のセレブとしての完成形を誇示したい意図も感じられる。そのくらいこの特番でのイ・ヨンエはその点について象徴的で、しかも極めて魅力的である。 12年ぶりのドラマ出演という復活の裏には単なる女優業への復帰だけではなく、’18年平昌オリンピックの広報大使ともなった、新しいセレブとしてのデビューと、その確認の意味のほうが大きかったと思われる。
2017年04月24日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第2回】『冬ソナ』続編は、親世代のしがらみが子供たちの愛憎劇に! 実は筆者自身、『冬のソナタ』の続編が年内に制作されるという話を聞いた時、そんなに驚いたわけではない。何故なら、このドラマの最終回は、続編を予想させる余韻を持って終わっていたからだ。当初の企画書の段階では、ペ・ヨンジュンの病死で終わるはずだったのは有名な話だが、視聴者からの反響もあり、脚本家たちと監督で話し合い、失明はしても生存するように書き変えたという。ぺ・ヨンジュンの死で終わらないということは、チェ・ジウとの再会があり、結ばれて、続編では二人の間に子供がいる設定も可能にしていたということだ。つまり、書き変えた時点から、続編のために伏線を既に張っていたともいえる。 ペ・ヨンジュンが出演するかどうかが話題になっているが、実はこの続編は本人がいないほうが作りやすいというか、逆に既に亡くなっていることを前提にしないとこれから後の話がうまく展開しないと筆者は予想している。本人は回想の中で登場するだけにして、続編はあくまでも、正編の主人公たちの子供世代の話を中心に、両親たちの過去の恋愛のしがらみが絡んでいる設定で考えるのが普通の発想である。 さらに、この続編のためにはもう一つの条件があったと思われる。それは前回とすべて同じ俳優が出演することだ。だが、正編のドラマが終わった後、続編を構想中に予期しないことが起こる。重要な登場人物役のパク・ヨンハが実際に自殺してしまったことだ。他は同じ俳優が出演している以上、ふんだんに回想シーンで登場するこの人物を続編だけ他の俳優が演じるわけにはいかない。そこで、続編ドラマの中でも、病気、事故等で死亡したという設定にすれば、少なくとも前回の回想の中でのドラマ設定はそのまま現在に継続して、無理なく移し替えることができる。 以上から考えると、続編の冒頭シーンはサンヒョク(パク・ヨンハ)の葬儀となる可能性が高い。その場に前回の登場人物が再登場することで、これ以降のストーリーが無理なく展開するからだ。そして、その葬儀会場での、誰かのモノローグで続編が始まる。 その時点で、ドラマ内のかつての登場人物の夫婦(ぺ・ヨンジュン&チェ・ジウ/パク・ソルミ/パク・ヨンハ)の子供たちも大体16〜17歳になっていて、実際に前回のドラマから、16年経っていることにも意味が通じることにもなるが、どうだろうか。
2017年04月17日出産して、母乳をあげるというママの場合には、頻繁におっぱいを出して授乳をしなくてはならないため、授乳服をどうしようかと悩むところですよね。授乳服はママにとっても赤ちゃんにとってもメリット面が多いアイテムの一つです。ですが、特殊な服なのでデザインが気になるところ。実は昔とは違い、種類も沢山あってデザインもオシャレなものが色々と売られています。今回は、おすすめの授乳服が買えるショップをご紹介します。授乳服のメリット面について普通の服で授乳をしようとすると大変です。特に被りものタイプのトップスやワンピースですと、授乳の度に裾を捲り上げたりしなくてはならず面倒です。前開きの服でも、ボタンを毎回はずさないといけないのはちょっと大変です。その点、授乳服は、授乳が簡単にできるように工夫して設計されているので赤ちゃんを待たせることなくすぐおっぱいをあげることができます。また片手でもすぐに胸を出せるようになっているので、ママも楽に授乳を行うことできるのです。またママのお腹を冷やす心配がないので、身体の負担も減らすことができます。オシャレな授乳服が買えるおすすめのショップ!一見すると授乳服には見えないような、流行も意識したオシャレで素敵な授乳服が買えるお店をご紹介していきます。NINEMONTH(9month/ナインマンス)NINEMONTH(9month/ナインマンス)は、カジュアルでありながら授乳服には見えないような素敵でオシャレなデザインの授乳ワンピースが沢山あるのが特徴となっています。そのため、授乳期間が終わってしまった後でも着ることができるため、経済的なメリットもあります。また着用時の写真も数多く載っているので、ママのコーディネイトのイメージがしやすいのが嬉しいですね。スウィートマミー「らしくない!授乳服」をコンセプトにしているため、オシャレに敏感なママにピッタリです。またこのショップの授乳ワンピースは、授乳口が人からはわかりにくいように工夫されて作られていて、よくママのことを考えてくれています。デザインだけではなく、着心地も良くてママの動きを邪魔することのないカジュアルワンピースもたくさん!お気に入りの一着を探すのに便利です。エンジェリーベマタニティウェアでも人気があるショップですが、授乳風も素敵です。大人っぽくてシックな授乳服が欲しいというママにはおすすめ。いろいろなシチュエーションに使える授乳服がそろっており、一大イベントでもあるお宮参りにも大活躍してくれる素敵なワンピースなどがあります。どれもお洒落なので、授乳期間が終わってもそのまま使えそうです。無印良品家具や雑貨などでも人気の、あの無印良品にも授乳服があります。授乳ワンピースは、シンプルでありながらナチュラルテイストのデザインが特徴。そのため、どんなママにもおすすめです。二重ガーゼタイプとデニムタイプの2種類のワンピースがあり、カラーも2タイプとなっています。授乳口も目立たないように設計されていて、機能的。その他にも、パジャマなどの授乳シリーズのラインナップが揃っています。トップスでは、無印定番のボーダーのVネックのトップスもおすすめです。ベルメゾンやAmazon、楽天市場も!もちろん、素敵なショップは上記だけではなく、多くのメーカーが工夫をして販売しています。大手通販のベルメゾンやAmazon、楽天市場にも授乳服を扱っているブランドやショップが豊富にあります。シンプルなタイプのものからカジュアルタイプ、フォーマルシーンでも使えるタイプのものまでと幅広くそろっています。時間があるときに、あれこれ比べてみるのも楽しいですね。育児に忙しいママは授乳服が買える通販サイトを上手に利用してみましょう!オシャレで素敵な授乳服が買えるショップをご紹介してきました。そのほとんどが通販サイトを持っているので、毎日の育児や家事で忙しいママは空き時間などに気軽にアクセスしてお店へ行くことなく簡単に授乳服を買うことができます。授乳服には色々な種類やタイプのものがありますので、自分の好みや利用するシーンを考えて、選んでみてくださいね!
2017年01月24日いつも同じようなテイストの服や、体型をカバーする服ばかり買っていませんか? 出産や年齢とともに体型は変わっていきますが、自分の体型を活かした服を選ぶことで、スタイルがよく見えます。今回は、スタイル別に気をつけたい洋服選びのポイントをご紹介します。 ■まずは「自分のチャームポイント」を知ることから!授乳や加齢が原因で体型が崩れてしまい、似合う服が少なくなったと嘆く人も少なくないはず。だからといって、魅力がなくなるわけではありません。誰にでもチャームポイントは必ずあります。お風呂に入ったときや着替えるとき、ボディチェックをしてみてください。自分の体でいちばん好きな部分はどこですか? ほどよくボリュームがあるヒップ、くっきりきれいな鎖骨…チャームポイントになるパーツが映える服を選んでみてください。ボリュームあるヒップの人は、ニット素材のワンピでヒップのラインをアピールしたらキュートに。鎖骨がすてきな人は、ボートネックのトップスでさりげなく見せるといいでしょう。自分の魅力を知ることで、スタイルよく見えるのだから、一石二鳥ですね。 ■スタイル別の服選びのポイント・スリム体型スリムな人は、ゆったりしすぎた服はかえって貧弱に見えてしまいます。ニットのセットアップやスキニージーンズなど、ほどよく体のラインがわかる服を着たほうがスタイルよく見えますよ。・ぽっちゃり体型ぽっちゃりさんは、素材選びを工夫してみましょう。ボリュームあるバストが気になるなら、バストの大きさが強調されるカットソーよりもパリッとした綿、麻素材のシャツをチョイス。下半身が気になるのなら、ボトムスにハリのある素材を持ってきて。ゆったりチュニックでおなかもおしりも隠していませんか? 丈が長すぎず、ボリューム感が出ないデザインを選べば、すっきり見えます。また、スタイルに関わらず、セールで気に入ったデザインの服があったけれどサイズが合わないとき、妥協してその服を買ってしまうことはありませんか? サイズが大きすぎると、かわいいデザインでもだらしない印象になってしまうことも。スタイルよく見せるためには、ジャストサイズの服を買うことです。そして、首・手首・足首を見せる着こなしで抜け感を演出すれば、オシャレ感もアップします。■試着時にチェックすべき4つのポイント服を手に取って見るのと実際に試着したのでは、ずいぶん違った印象になるものです。「こんなはずじゃなかった、失敗した」ということにならないためにも、できるかぎり試着しましょう。試着するときのチェックポイントは次の通りです。1. 変なシワができていないか2. 胸元があきすぎていないか3. 色が自分の肌にマッチしているか4. 後ろ姿にも問題がないか今の自分だからこそ、着こなせる服はきっとあるはず。自信を持って、自分の魅力を活かした服を着てみましょう!(阿部裕子<フォークラス>)
2016年10月21日(Photo by Reo Takahashi)「“いい服”は作りたくないんだよね」 服を作っている人の口からそんな言葉が飛び出してくるなんて、誰が想像するだろうか。しかし、彼のこの「意味深な言葉」には「洋服に対するパッション」が集約されているのだった。 生活にちょうどいい機能、通称「ライフ・スペック」。そう彼が呼ぶコンセプトをもとに、株式会社オールユアーズ(以下「ALL YOURS」という。)を昨年立ち上げた木村 昌史氏。(Photo by Reo Takahashi)「ライフ・スペックの伝道師」という変わった肩書きの彼に、同社コンセプト「ライフ・スペック」の真髄を伝授してもらった。 「12年間、大手アパレル企業にいて、ゴミばかり作っている気がした」(Photo by Reo Takahashi)大手アパレル企業に12年間就職していた木村氏。彼がアパレル業界に対して気づいたこと。それは「消費者目線で洋服が作られていないこと」だった。 「あまりにもトップダウンなアパレル業界のサイクルに『嘘っぽさ』を感じた。『うちのブランドの服ってかっこいいでしょ』と言わんばかりに上から目線で生産される服が市場にあまりにも多い。お客さんのことを考えて作られている服は少なすぎる」 悲しげにそう言い放った彼が「トップダウン(上から下)」とアパレル業界を表現するのは、アパレルの生産サイクルがあまりにもまだヨーロッパ的だから。 つまり、オートクチュールに代表されるように、着ることができる人が少なければ少ないほど“いい服”、タイトなシルエットで着辛ければ着辛いほど“いい服”、カシミヤなど手に入れるのが難しい希少な繊維で作られていれば“いい服”だということを指している。(Photo by Reo Takahashi)そんなアパレル業界がはまった泥沼に「待った」をかけるべく、全く違う畑“テック業界”で行われている消費者を一番に考えた「ボトムアップ(下から上)」の姿勢を、彼は服作りに適用している。 木村氏は、おもむろに手に持っていた「iPhone」を眺めながらボトムアップなモノづくりの良さを説明し始めた。 「アップルのプロダクトはユーザーエクスペリエンス(ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験のこと)命で作られているんだよね。説明書なくても、触れば誰でも使い方がわかるくらいシンプルに設計されている。そんなユーザーフレンドリー性を重視し、低姿勢でモノづくりをしているのが最近のテック業界だと思う」 2000年初頭にiPodやiPhoneで頭角を現し、「ユーザーフレンドリー性(消費者目線)」を武器に既存のテック業界に新風を吹き込んだアップル。 そんなテック業界の黒船「アップル」のように、“生産者目線”の既存のアパレル業界を変えるべく、『すべてがあなた(消費者)のために』と社名に思いを込め「ALL YOURS」は昨年立ち上がった。 「ライフ・スペック」とはなんぞや(Photo by Reo Takahashi)冒頭でも登場したライフ・スペックというALL YOURSのコンセプト。 一体ライフ・スペックな服とはなんなのか? そんな質問に、伝道師である木村氏はこう答えた。 「まあ簡単に言うと、『何も気にしないで着られる服』。人が生活する上でストレスになるようなものをすべて取り除いた服だったり、快適になるような設計がされている、生活にちょうどいい機能を持った服だね」 「情報」ではなく、「機能」が詰まった服(Photo by Reo Takahashi)なぜライフ・スペックというコンセプトを思いついたのだろうか? それは今、市場に出回っている洋服は、機能ではなく、情報がたっぷり詰まっているからだという。メディアなのか、セレブなのか、誰かが決めた3ヶ月〜1年で終わってしまう「トレンド」と言う名の「情報」が。 「洋服は『製品寿命』が来る前に、『情報(トレンド)の寿命』がきて、着られなくなってしまうことにとても違和感があった。それで、トレンドじゃないところで消費される服を作りたいと思った」(Photo by Reo Takahashi)木村氏の“トレンドに左右されたくない”という強い思いが込められたALL YOURSの服は、「情報」ではなく、「機能」が詰まった服なのだ。そんな彼らのコンセプトであるライフ・スペックをもとに作られた服は、「DEEPER’S WEAR」というブランドで展開されている。(Photo by deepers wear)生活しやすさ、動きやすさ、耐久性など。「情報」に流されて生産、消費されるのではなく、「機能」をぎっしり詰めて作られているアメリカンワークウェア。リーバイスやディッキーズなどのブランドが100年以上も前からやっている要素を、2015年7月に「ライフ・スペック」と再定義し、「DEEPER’S WEAR」として洋服に吹き込んでいるのが木村氏であり、ALL YOURSなのではないだろうか。 人を「アクティベイト」させる洋服。(Photo by Reo Takahashi)先日7月1日で、1周年を迎えた「ALL YOURS」。 「立ち上げの当初は『ライフ・スペック』という機能性を武器にプロダクトを売ろうとしていた。でも1年経過し、お客さんに“あること”を気付かされた」としみじみと語る木村氏。 ALL YOURSの代表的なライフ・スペックな服「DEEPER’S WEAR」は2つ。撥水性スウェット「ONE SWING(ワンスイング)」と伸縮するジーンズ「HIGH KICK(ハイキック)」。少し雨が降っている時、外出したくても、雨だからやめとこうと諦めてしまった経験はないだろうか? そんな時、「ONE SWING」があれば、雨に濡れても水を弾くので、外出するのが億劫だった気持ちを一掃してくれる。また、木村氏自身も趣味の自転車を乗るときに愛用している「HIGH KICK」は、ストレッチがきき、動きやすさがズバ抜けていて、自転車を軽快に乗ることはもちろん、ジッとしているデスクワークでも体に負荷をかけずに履くことができる優れものだ。そんな生活の中で感じるちょっとしたストレスをなくし、人を「アクティベイト」させる機能を持ち合わせた服が、DEEPER’S WEARの特徴であり、最大の魅力なのだ。 雨の日に出かけたり、自転車乗ったり、ガーデニングしたり、踊ったり… お客さんに気付かされた“あること”。それは、機能の良い「商品」を売るのではなく、ALL YOURSの服を着た時にお客さんがしている“「体験」を売るほうがいいということ”だった。 「“いい服”を作りたくない」の真意(Photo by Reo Takahashi)取材時に木村氏が言った「“いい服”は作りたくない」という言葉。 彼がこの時に意味した「いい服」とは、市場で一般的に言われている“いい服”のこと。 希少な素材や高級な繊維を使用した服。または、流行りの服。つまり、ヨーロッパ的なアパレルの産業サイクルで生産される服や、情報(トレンド)で消費される服のことだ。 果たしてそれが“いい服”だとあなたは思うか? 「少しくらい粗悪な素材でも、ケアをしないで、長持ちする服の方が“いい”と思う。洋服は情報ではなく道具だから」 木村氏のこの言葉からも汲み取れるように、市場の「いい」という価値観は変化し始めているのではないだろうか。 これからの時代、必要なのは、希少性でも、ハイスペックでも、トレンドでもない。ストレスフリーで生活にちょうど“いい服”なのかもしれない。 「ちょうどいい機能」が詰まったALL YOURSの服を一度着てみれば、文字では決して伝わらない木村氏の服作りに対する「パッション」と「ライフ・スペック」を体感することができるはずだ。(Photo by Reo Takahashi) <ALL YOURS WEEKEND STORE>(Photo by Reo Takahashi)(Photo by Reo Takahashi)住所:東京都目黒区東山3-18-9-B1F ウェブサイト:ブログ:取材・撮影場所:レインボー倉庫(Photo by Reo Takahashi) この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“世界から「トレンド」が消える日。” 今では“死語”となってしまった「ノームコア」。去年流行ったファッションのトレンドだ。ニューヨーク発の言葉で「Normal(ノーマル) + Hardcore(ハードコ... ーBe inspired!
2016年07月15日