2016年夏に公開が予定されている特撮怪獣映画『ゴジラ』の脚本・総監督を庵野秀明氏、監督・特技監督を樋口真嗣氏が務めることが明らかになった。『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、約12年ぶりの日本版ゴジラとなる本作。2人の起用について、東宝は「ハリウッド版以降、世界中から熱い期待のまなざしを向けられている。日本版ゴジラを製作するにあたり、怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館』や『巨神兵東京に現わる』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほどふさわしい人はいない」とコメントしている。アニメーション作品『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親にして、日本のみならず世界中でその名をとどろかせている庵野氏。そして、高校卒業後に『ゴジラ』(1984年公開、橋本幸治監督)のスタッフとして映画界入りし、監督を務めた2015年8月、9月公開の実写版『進撃の巨人』2部作の公開も控えている樋口氏。両氏は30年来の盟友であり、2012年には庵野氏が企画・脚本を担当し、樋口氏が監督を務めた『巨神兵東京に現わる』が高い評価を獲得。日本のエンターテインメント界をリードするふたりが全く新しいゴジラに挑戦する。一度は辞退したものの、樋口監督の熱意に心が動かされ総監督を引き受けたという庵野氏は「過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました」とオファーの経緯を説明。「今しかできない、今だからできる、新たな、一度きりの挑戦」と『ゴジラ』を位置づけ、製作に臨むという。一方の樋口氏は「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年がたち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました」と、庵野氏と思い入れの深い作品『ゴジラ』を共作するにいたる感慨を吐露。「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と呼びかけている。最新作『ゴジラ』の舞台は日本。今回のゴジラの"足型"も公開され、体長は、これまでで最大とされるハリウッド版『GODZILLA』(2014年公開、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルをはるかに上回る過去最大になると想定されている。撮影は2015年秋よりスタートする予定。(c)TOHO CO.,LTD.
2015年04月01日東宝が12年ぶりに製作することで話題の“日本版”『ゴジラ』。このほど「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるアニメーション監督・庵野秀明が脚本・総監督を、『ゴジラ』(’84)のスタッフとして映画界入りし、今年公開される実写版『進撃の巨人』の監督としても注目を集める樋口真嗣が監督を務めることが明らかとなった。ストーリーや設定など一切の情報が明かされてこなかったが、その情報の一端も明らかに。舞台となるのは、やはり日本!さらにゴジラの“足型”も今回公開。昨年公開されたハリウッド版『GODZILLA』の大きさ(全長108m)が話題となったが、本作ではそれを遥かに上回る過去最大の大きさとなるようだ。そして今回発表された庵野監督と樋口監督は30年来の盟友。2人を起用した理由について東宝製作陣は、「ハリウッドにてゴジラ復活が報じられて以降、日本のみならず、世界中から熱い期待のまなざしを向けられていました。日本版ゴジラを製作するにあたり、怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。展覧会『館長庵野秀明特撮博物館』や『巨神兵東京に現わる』でのタッグ感。そして何より、常に新しいことをやり続けているおふたりであること。12年ぶりのジャパンゴジラにこれほど相応しいおふたりはいないと思い、庵野秀明さん、樋口真嗣さんにお願いしました」とコメントを寄せている。また今回の大抜擢を受け、2人からもコメントが到着。<庵野秀明/脚本・総監督>「我々は、何を作ろうとしているのか。そして何故、空想特撮映画を作る事を決めたのか。2012年12月。『エヴァ:Q』の公開後、僕は壊れました。所謂、鬱状態となりました。6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。2014年初頭。ようやくスタジオに戻る事が出来ました。それから、1年以上かけた心のリハビリにより徐々にアニメの仕事に戻っています。そして、2015年。旧エヴァの放送から20年後の今、すでに2年以上もお待たせしている、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の完成への実現に向けた作業も、なんとか進められています。僕の周囲の方々、そしてアニメファンの皆様が、再び完結に向かうというモチベーションを支えてくれているからです。本当に、感謝します。と、同時に今は、空想特撮映画を形にする作業も行っています。始まりは、2013年1月末でした。東宝の方から直接『ゴジラの新作映画の監督をお願いしたい』と、依頼を受けました。精神的にも不安定でしたし、『無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ』と、その場は固辞しました。が、東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、同年3月、監督を引き受ける事にしました。過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました。今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受ける事にしました。エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受ける事にしました。同年5月、作品として描きたい、描くべき主題を決めました。そして同年6月、“G作品メモ”という企画書を東宝に提出、プロット等の作成を開始。ゴジラが存在する空想科学の世界は、夢や願望だけでなく現実のカリカチュア、風刺や鏡像でもあります。現在の日本でそれを描くという無謀な試みでもあります。正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。ただ、映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容等で紆余曲折あり、現在に至っています。制作者が何を書いても言い訳にしか過ぎず、善意と悪意の前に晒される事態を重々承知の上で、こんな時代のこの国で日本を代表する空想特撮作品を背負って作る、という事を少しでも理解していただけたらという願いから、拙文を寄せています。最後に、自分を支えてくれる周囲の人々と、作品を支えてくれているファン・観客の皆様の御蔭で再び、映像が作れる、という事に改めて感謝します。ありがとうございます」。<樋口真嗣/監督>「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年が経ち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました。向こう見ずな高校生も大学生のヒーローも今やアラフィフ。夢のようなことですが、これからこれを現実に落とし込まなければならないのです。寝言を並べる余裕はありません。どうしてもやりたいこと、やらなきゃいけないこと、絶対にやってはいけないこと、できることならやりたくないことが、四竦みになって私の頭の中で闘っています。さながら脳内チャンピオンまつりです。さて。遊びの時間は終わったのです。それでも、最高の仲間と立ち向かえることが逃げ出したくなるようなプレッシャーに打ち克つ唯一の方法なのです。この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆様にお届けします」。コメントの文面からも相当の葛藤と気合いを感じるが、2人が語るように多くの賛否を呼びそうな本作。今後の続報にさらなる注目が集まりそうだ。日本版『ゴジラ』は今秋に撮影、2016年夏にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年04月01日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生れた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品“江戸な日用品”をご案内していきます。大奥からも愛された江戸屋の化粧刷毛日本橋大伝馬町にある「江戸屋」は、将軍家お抱えの刷毛師だった初代が享保3(1718)年に徳川家より屋号を賜ったという由緒ある老舗。レトロな看板建築に誘われて店に足を踏み入れれば、昔ながらのショーケースや籠に洋服ブラシやヘアブラシ、天井からは多種多様なブラシや刷毛が吊るされています。そんな店内は由緒ある老舗というより親しみやすい町工房のような雰囲気が漂っています。さて江戸時代の刷毛といえば、暮らしに深く関わっていた道具。漆刷毛、染色刷毛、木版刷毛、糊刷毛、化粧刷毛と、目的に応じたさまざまな種類の刷毛がありました。また素材になる毛は、山羊、鹿、豚、馬、人毛など特性をいかして使い分けられてきました。器、着物、家作りと職人には欠かせない道具であり、また一方では婦女子の必需品だった刷毛。だから将軍家お墨付きである江戸屋の刷毛は、職人から町娘まで大変な人気だったそうです。特に化粧刷毛は、品質のよさから大奥の女性たちが絶賛していたとか。明治時代を迎えると、西洋からブラシが入ってきます。西洋のブラシを参考にして江戸屋ではブラシ製造をスタート。刷毛作りの技術を活かして、歯ブラシや洋服ブラシといった生活道具から工業用ブラシなどの特殊ブラシまで多種多様な道具を生みだしていきます。刷毛からブラシへ伝統の技は受け継がれ、今では三千種類を超える刷毛やブラシを商う店になりました。春だから手に入れたい、江戸屋の定番名品たち新学期、新生活、いくつになっても新たなスタートを感じる春という季節。そんな季節だからこそ手に入れたい江戸屋の道具があります。陽気に誘われて外出の機会も増える春。そんな時、コートやスーツを洋服ブラシでサッとはらって出掛けると、気持ちまでシャンとするもの。もし洋服ブラシをお持ちでないならば、江戸屋の手植え万能ブラシはいかがでしょう。素材選びから職人が行い、コシ、ツヤ、硬さとすべてに納得した上質な豚毛のみを使用。ひと束、ひと束を手植えする洋服ブラシは、力を入れてこすっても生地が傷みにくいそうです。少し値が張りますが、いいお洋服を着ている大人の女性ならば、いい洋服ブラシを持つことも嗜みのひとつ。フォルムもチャーミングな洋服ブラシは、粋なギフトとしてもおすすめです。メイクが変わる春、大人の女性ならば化粧品だけでなく化粧道具も見直したいですね。やわらかく肌なじみのいい山羊毛のブラシは、なめらかな質感の肌へと仕上げたい時にぴったりのフェイスブラシ。コシのある馬毛のブラシは、肌にポンポンとのせるチークブラシに最適。今年流行のナチュラルな太眉に仕上げやすいのは、弾力性が高くコシが強いムジナのアイブロウブラシ。口元を決めるのは、日本古来の馬毛を使用した紅筆かイタチ毛のリップブラシで。新たな道具で春メイクもますます楽しめそうです。キーボードや珈琲ミルに使えるお掃除ブラシに注目!最近、話題になっているのが孫の手ブラシだそうです。握りやすいヒノキの棒に少し硬めの馬毛ブラシがついているのですが、これがとっても使いやすい。ただ手仕事の道具ゆえに大量生産ができず、今は予約販売スタイルで展開中だとか。今回私が注目したのは、キッチンや水廻りに使えるお掃除刷毛です。珈琲ミルやパソコンのキーボードのお掃除にちょうどいいニッチなアイテムです。江戸の暮らしを支えた道具に磨きをかけて、時代にあわせた新たな道具を手掛けてきた江戸屋。いつの時代も愛される日用品が揃っています。取材協力/江戸屋(えどや)東京都中央区日本橋大伝馬町2‐1603-3664-5671営業時間/9時~17時休日/土日曜・祝日
2015年03月25日東京・お台場のホテル日航東京では、「江戸の趣」をテーマにしたシーズナルフェア「江戸繚乱(えどりょうん)」を開催している。これに連動し、3月27日(金)の夜、東京・恵比寿の予約の取れない人気店「賛否両論」の笠原将弘氏とホテル日航東京調理顧問の河合隆良氏のコラボレーションによる春の味覚エンターテイメントディナー「江戸NIGHT~春~」を開催する。和食の達人、笠原氏とナチュラルフレンチキュイジーヌで名高い河合氏のコラボレーションで、和と洋の融合した春の味覚を堪能する一夜限りのスペシャルディナーだ。コース料理に合わせたワインは、昨年全日本最優秀ソムリエコンクールにて優勝をした同ホテルのエグゼクティブ・ソムリエ石田博氏による自信のセレクションだ。料金は、一人20,000円(消費税及びサービス料込み)。「江戸繚乱」フェアは3月31日(火)まで開催されており、ホテル内7か所で七福神のスタンプラリーをしてにおい袋がもらえるイベントや、日本文学研究者であるロバート・キャンベル氏が監修し、デザインユニット「8108」の桶川容子氏が空間デザインを手掛けた江戸書籍コーナーが登場するほか、2Fメインロビー特設スペースにて江戸の伝統を現代に受け継ぐ職人たちの実演とともに、その制作過程が体験できるワークショップなどが展開されている。また江戸城大奥の様子をイメージしたお部屋での宿泊プランや東京産の食材や伝統調味料をふんだんに使用したルームサービスメニュー、江戸創作スイーツとブレッドの販売、さらに江戸時代に野ばらを蒸留させた化粧水が人気を集めていたことにちなみ、高濃度炭酸泉を使用したローズローションパックを使った「薔薇繚乱フェイシャル」なども登場している。「江戸繚乱」フェアを体感して、東京の春は江戸の春に通じているのを再確認してみてはいかが。(text:Miwa Ogata)
2015年03月05日叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)はこのほど、市川海老蔵特別公演「源氏物語」が行われる一部会場において、市川海老蔵<干菓子<の販売を開始した。同社は歌舞伎役者・市川海老蔵氏の古典へ挑戦する姿に共感し、干菓子を創作した。古典芸能である歌舞伎をテーマにしつつ、新たな表現への幕開けという意味で、歌舞伎幕の4色の彩りを伝統の技で表現している。商品は全4種類。抹茶の持つ苦味と甘さが調和している「抹茶(緑)」、昔からある日本の食材「黒ゴマ(黒)」、甘さと辛味がバランスよく楽しめる「シナモン(茶)」、フルーティな酸味がきいた「柚子(白)」。各2~3個ずつ詰め合わせた10個入りとなっている。価格は2,000円(税別)。販売会場は、「上野学園ホール」(3月4日)、「サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)」(3月18日)、「福井市文化会館」(3月20日)、「NHK大阪ホール」(3月21~22日)、「岩手県民会館」(3月27日)など。
2015年03月04日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星1999 JU3に向けた航行段階(巡航フェーズ)に移行すると発表した。「はやぶさ2」は2014年12月の打ち上げ以降、約3カ月間にわたり搭載機器の初期機能確認を行ってきた。今後は、2015年11-12月に予定されている地球スイングバイに向けた運用を実施していく。地球スイングバイまでの間でイオンエンジン2台による運転を期間中2回に分けて合計約600時間行い、航行速度を60m/秒増速する計画だ。スイングバイ以降のミッションスケジュールとしては、2018年6-7月に小惑星1999 JU3に到着、科学観測および試料採取を行った後、2020年11-12月に地球に帰還する予定となっている。
2015年03月03日永谷園は3月9日に『「冷え知らず」さんの生姜バーニャカウダ風スープ』、『同 生姜レンズ豆のトマトスープ トルコ風』を発売する。春夏限定販売の予定。○"ポカポカ"なおいしさが実感できる生姜入りのカップスープ両商品は、働く女性の美容と健康サポートを考え開発した「冷え知らず」さんの生姜シリーズより発売となる、春夏限定の新メニュー。"ポカポカ"なおいしさが実感できる生姜入りのカップスープで、お湯を注ぐだけで手軽に食べられ、オフィスで食べるのにぴったりの商品だという。「バーニャカウダ風スープ」は、アンチョビとにんにくが特徴の野菜に合わせる温かいソース「バーニャカウダ」を、生姜を効かせたスープに仕立てた。チーズを隠し味に使い、クリーミーで飲み応えのある新しい味わいとのこと。キャベツ、じゃがいも、いんげん、生姜、赤ピーマン、かぼちゃの具入り。「レンズ豆のトマトスープ トルコ風」は、トルコで定番のレンズ豆のスープをイメージし、レンズ豆のおいしさと生姜・スパイスを効かせたエキゾチックなトマトスープ。豆でとろみをつけたトマトベースの食べ応えのあるスープに、オニオンやチキンブイヨンでコクを加えた。キャベツ、赤レンズ豆、いんげん、生姜の具入り。いずれも、生姜度2。「冷え知らず」さんの生姜シリーズ初の食物繊維入りで、熱を加えて乾燥させ、温かパワーをプラスした「あたたかパワー生姜」入りとなる。価格はともに160円(税別)。
2015年02月10日大塚食品は2月12日、「The ボンカレー」を全国で発売する。ボンカレーは、1968年2月12日に発売したレトルトカレーで、当時は世界初の市販用レトルト食品であった。今回は、発売から47年を迎えることを記念して、素材や仕込みにこだわり抜いた「The ボンカレー」を発売する。具材には、香辛料・香味野菜・白ワインと合わせてやわらかくなるまでじっくり煮込んだ牛スネ肉や丁寧に下ごしらえをしたじゃがいも・にんじんを、あめ色になるまで炒め、深い甘みを引き出した国産の玉ネギを使用した。カレーソースは、バターと小麦粉で作った自家製ルウや国産鶏ガラを玉ネギ・にんじん・セロリでじっくり煮出したブイヨン、1頭に1本しかとれない牛テールを煮出したスープ、独自にブレンドしたカレー粉を使用し、二段仕込みを施した。二段仕込みは、香味野菜とフルーツを炒め上げることでコクとうま味を引き出していく一次加熱と、ルウにブイヨンや牛テールスープ、カレー粉を加え、とろみが出るまで温度を上げる二次加熱で行われる。仕上げには、粗びきにした6種類のスパイスとカルダモンを加えている。調理方法は、フタを開けて箱ごと電子レンジで2分間加熱する方式。価格は500円(税別)。
2015年02月05日●打ち上げ後、順調に航海を続ける「はやぶさ2」宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月28日、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者会見を開催、これまでの運用状況について説明した。現在、探査機の状態は正常。4台のイオンエンジンの稼働を確認したほか、日本の探査機としては初となるKaバンド通信にも成功した。今後1カ月で残りの初期チェックを行い、定常運用に移行する計画だ。はやぶさ2は昨年12月3日に打ち上げられており、それからほぼ2カ月が経過した。2日間のクリティカル運用が完了した後、現在は搭載機器や地上システムの機能を確認する初期運用が実施されているところで、これまでに基本的なところはほぼ完了。國中均・はやぶさ2プロジェクトマネージャが「万全」というくらい、順調に進んでいるようだ。○イオンエンジンは4台とも正常まずイオンエンジンについてだが、12月23日から4日をかけて、スラスタA~D単独の試運転を実施。正常な推力が出ていることが確認できた。そして1月12日からは2台同時運転、16日にはA+C+Dの3台同時運転にも成功。このときの推力は約28mNで、ほぼ定格通りだった(イオンエンジン1台の推力は、初号機の8mNから10mNに向上している)。イオンエンジンは非常に燃費が良い反面、推力がとても小さいという特性がある。このため、小惑星に向かう巡航運転時には長時間の連続稼働が必要になるのだが、1月19日~20日に初めてスラスタA+Dによる24時間連続自律運転を行い、無事成功。3月からの巡航運転に目処が立った。はやぶさシリーズはイオンエンジンを4台搭載するが、同時に運転できるのは最大3台。1台は予備という位置付けだ。だが初号機では、初期運用中にスラスタAに問題が出て、いきなり予備が無い「危機的な状況」(國中プロマネ)になってしまった。かろうじて帰還できたものの、これは解決すべき大きな課題だった。はやぶさ2のイオンエンジンは、國中プロマネが「かなり粒が揃ったものを作ることができた」と胸を張る自信作だ。部品レベルでの国産度を高めたほか、キセノンガス(推進剤)の供給装置も改良。初号機よりも、きめ細かい流量制御ができるよう取り組み、安定した推力を実現したという。4台とも正常だったことで、「1台の予備」を維持することができた。國中プロマネは「厳しい航海が待っている」とし、今後について決して楽観視はしないものの、順調な初期運用の結果には、「機材としては十分な余裕を持って、小惑星への往復航海に乗り出せた」と素直に喜んだ。ところで12月19日~22日にイオンエンジンのベーキングを実施しているが、これは初号機では無かった手順だ。ベーキングというのは、温度をわざと上げることで、揮発性のガスを出し切る作業。特に打ち上げ直後、真空になったばかりというのは、機体からそうしたアウトガスが出やすい。ベーキングによって、機体を乾かすというわけだ。國中プロマネによれば、イオンエンジンは真空度が完全でないと、良いオペレーションができないという。初号機では、そうした知見が十分でなかったために、スラスタAの機能を落としてしまった。そのため、はやぶさ2では、ヒーターで50℃に温めたり、姿勢を変えて太陽光を当てたり、プラズマを点火するなどして、運転前にベーキングを行った。○スラスタBを使わないのはなぜ?2台同時運転、3台同時運転の組み合わせを見ると、スラスタBだけが外されていることが分かるが、これはスラスタBに問題があるわけではなく、バックアップとして取っておくためだという。当面はA/C/Dの3台のみを使って、軌道変換を行っていく計画だ。細かい話になるが、なぜスラスタBなのか、気になる人もいるだろう。「B」はバックアップのB - という理由ではもちろん無い。先ほど、同時に運転できるのは最大3台だと説明したが、じつはスラスタは4台あるのに、直流電源は3台しかない。はやぶさシリーズでは、リレーを電源とスラスタの間に入れることで、組み合わせを変えているのだ。ただ、4台のスラスタがすべて同じ条件ではない。スラスタAとDは繋ぐことができる電源が1つに決まっているが、スラスタBとCは2つの電源から選ぶことができる。こちらの方が自由度が高いので温存しておいて、なるべく先にスラスタAとDを使い倒したいというわけだ。一方、各スラスタの配置上、太陽側にあるスラスタAとBは温度が上がりやすい。しかし温度はなるべく上げたくないという事情があって、日陰側のスラスタCとDを使いたい。条件としては、ほんの僅かな違いであるものの、以上2つの明確な理由があって、A/C/Dの3台に決まったそうだ。ちなみに、リレーがあるのなら、一定時間ごとに切り替えて、4台を均等に使っていくことも考えられるが、そうしないのは、リレーが機械式だからだ。宇宙では、無駄な機械操作はしないのがセオリー。「必要がない限り、リレーの切り替えはさせたくない」(同)という判断により、使用する3台を固定化したわけだ。なお初号機では、復路で健全なスラスタが無くなり、帰還に黄信号が灯ったとき、異なるスラスタのイオン源と中和器を組み合わせるという、裏技に近い「クロス運転」で最大の危機を脱した。はやぶさ2にも「当然ながら初号機の機能はすべて入っている」わけだが、國中プロマネの「でも今回はそういう機能は使わないで帰れるようにしたい」というのは本音だろう。●「はやぶさ2」の最大の懸念点とは…○リアクションホイールのキモはZ軸探査機の姿勢制御に使うリアクションホイールも、初号機で大きなトラブルを起こした場所だ。初号機のリアクションホイールは、小惑星に向かう途中でX軸、小惑星到着直後にY軸が故障しており、それ以降、残るZ軸だけによる綱渡りの運用を強いられていた。リアクションホイールは、円盤の回転速度を上下することで、機体の回転を調整することができる装置。1台で1軸周りの回転しか制御できないため、3軸制御のためには最低3台が必要になるのだが、初号機は厳しい重量制限があったせいで、3台ちょうどしか搭載することができなかった。通常は、冗長のために4台を搭載する。初号機での故障は、初号機用に特別に変更した部分が原因だったと考えられており、標準品を使用したはやぶさ2で同じ現象が起きる可能性はないのだが、今回はセオリー通り4台を搭載。だが、セオリー通りでないのは配置の方法だ。4台が正四面体の位置関係になるスキュー配置ではなく、Z軸のみ2重(XYZZ)にした珍しい配置になっているのだ。このように非常に特殊な配置を採用したのは、初号機での知見があるからだ。もしリアクションホイールが壊れたとしても、探査機には姿勢制御スラスタ(RCS)もあるので、燃料がある限り、3軸制御は可能。だが、初号機はRCSも使用不能になったのに、Z軸のリアクションホイールだけで、地球に帰還することができた。この1台だけでは、Z軸周りの回転しか制御できない。では残りのX軸とY軸はどうしたのかというと、初号機では、太陽光圧により発生する微弱な回転力や、キセノンガスの直接噴射などを組み合わせて、姿勢制御する新しい方法を編み出した。Z軸さえ無事なら、初号機の方法で、姿勢制御は何とかなる。だからZ軸は特に手厚く、というわけだ。ちなみに初号機では、太陽光圧は非常時の姿勢制御として利用されたわけだが、はやぶさ2では、リアクションホイールを温存するために、むしろ積極的に活用する方針。國中プロマネによれば、「イオンエンジンなどの難しい運転がない場合は、XYZの3台のリアクションホイールを停止して、Z軸の1台だけで姿勢制御する」ことを狙うそうだ。○日本初の深宇宙Kaバンド通信を確立そのほか、ここまでの初期運用で大きなトピックスとしては、はやぶさ2で新たに搭載されたKaバンドアンテナによる通信の確立がある。深宇宙でのKaバンド通信に成功したのは、日本の探査機では初めて。Kaバンドは従来のXバンドに比べて4倍高速であり、より大量の観測データを小惑星から送ることができるようになる。しかし残念なことに、日本国内には、はやぶさ2とKaバンド通信ができる地上局がない。そのため今回は、NASAの深宇宙ネットワーク(DSN)各局の協力を得て通信を行った。日本国内にもKaバンド通信が可能な地上局はあるが、これらは地球を周回する衛星向けで、深宇宙通信の能力はない。探査機との通信には、もっと大きなアンテナが必要で、そのための施設として臼田と内之浦に直径64mと34mの大型アンテナがあるものの、対応しているのはXバンドで、Kaバンドは利用できない。日本の小惑星探査は世界最先端の成果を上げているが、こと深宇宙との通信設備に関して言えば、米国から遥かに遅れていると言わざるを得ない。臼田局は、ハレー彗星探査機「さきがけ」「すいせい」の時代に作られたアンテナで、すでに30年が経過している。今後も使い続けるのは「寿命の問題もあり難しい」(同)という状態だ。そこで、JAXAでは「我々は"臼田後継"と呼んでいるが、臼田局を作り替えることを計画している」(同)とのこと。具体的なスケジュールはまだ検討中だが、國中プロマネによれば、「XバンドとKaバンドの送受信が可能な設備を整えたい」そうだ。なお米国はDSN局として、世界3カ所にゴールドストーン局、キャンベラ局、マドリード局を整備。これにより、24時間の運用を可能としている。臼田後継が実現したとしても、日本から探査機が見えている時間だけの運用になり、小惑星近傍ではいずれにしてもNASAの協力を得なければならないが、それでも早急の整備を望みたいところだ。○ハードは大丈夫、では最大の懸念は…このようなプロジェクトでは、どうしても探査機本体に注目が集まりがちであるが、小惑星探査は探査機だけで行えるわけではない。國中プロマネは、「地上の設備、ネットワーク、人の技量」が必要だと指摘。いま一番心配しているのは、「ハードウェアではなく、いかに人間組織を作り上げるか」ということだという。はやぶさ2は小惑星1999 JU3に約1年半滞在し、この間に、小惑星の観測、表面物質の採取、インパクタの運用、ランダー/ローバーの投下などを実施する。探査機の運用で、もっとも忙しい時期だ。「24時間連続のオペレーション。8時間3交代くらいで1年半を乗り切る」(同)ということで、実力のあるスタッフが大勢必要になる。また、たくさんのデータを取得したら、その分析も必要となる。小惑星のどこに何がありそうか、科学的なデータを積み上げないと、着陸地点を決めることができない。大勢の科学者が必要で、大学や研究機関の協力が不可欠だ。小惑星に到着するまであと3年半。それまでに人を育て、協力体制を構築しなければならない。今後は、どれだけ強力な「チームはやぶさ2」を準備できるかがポイントだと國中プロマネは見ており、「万全の体制で他国に負けない小惑星探査がしたい」と改めて意気込みを述べた。
2015年02月04日働く女性にとって、“健康的で美しい体づくり”は仕事と同様、大事にしたいことの一つ。理想的なボディを手に入れるには、その場しのぎのダイエットではなく、普段から体の内側をキレイに保っておくことが不可欠! そこで、海外セレブの肉体改造も出掛ける料理家・副島モウさんが、話題の「クレンズダイエット」をフード版レシピで新提案。旬の野菜をたっぷり使った栄養満点のヘルシー料理を食べて、体の内側からピカピカにしちゃいましょう! 今回紹介する『カボチャと鶏肉のスープカレー』のレシピは、免疫力を高める旬の食材も豊富に使っているので、風邪予防にもぴったり。年始の忙しい時期を乗り切るためにも、皆さんに食べていただきたいレシピです。■カボチャと鶏肉のスープカレー >>レシピを見る 副島モウ(そえじまもう)1981 年10 月28 日 佐賀県生まれ。エコール辻フランス・イタリア料理カレッジに入学。渡仏。TOULOUSE Les Jardin de l’ Opera にて修行。帰国後、GRAND HYATT TOKYO、BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYOを経て料理研究家パトリスジュリアン師に師事。その後独立。レシピ開発、企業コンサルティング、料理教室(L’atelier nuage)、雑誌、TVフードコーディネーション、ケータラー、調理学校講師、『RENDEZ-VOUS DES AMIS』オーナーシェフ、海外セレブの専属シェフと、その活動は多岐にわたるデトックスしながら免疫力もアップ!
2015年01月29日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生れた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品“江戸な日用品”をご案内していきます。江戸薫る染め小物屋のトートバック染め小物の「濱甼高虎(はまちょうたかとら)」は、江戸時代の「紺屋」が前身です。時代が変わるなかで、紺屋から染元として呉服卸へ。そして昭和50年代の後半から染め小物を仕立て商う店となりました。神輿や祭り好きな諸兄から好まれる袋物や袢纏(はんてん)、そして暖簾に手拭までを手掛けています。江戸好きを魅了するお店なのですが、今回ご紹介するのはデイリーユースにぴったりなオリジナルのトートバッグです。江戸意匠を染め抜いた袋物で知られている濱甼高虎ですが、6年ほど前からトートバックをつくりはじめました。「今までの袋物とイメージが異なりますが、今の暮らしにあう袋物を作ろうと4、5型ぐらいからはじめたんです」と濱甼高虎オリジナルトートの生みの親・髙林 晋さん。しかし作ってみると思った以上に反応はよく、口コミなどで少しずつ広がり、今では手拭や袴、刺子などの生地で仕立てた20~30種のトートバックが店頭に常時並んでいます。オーダーメイドで自分好みの仕立て大人女子にご提案したいのは、オーダーメイドで仕立てる刺子地のトートバックです。手拭地や袴地で作るトートバックもステキなのですが、デイリーユースでガンガン使うには丈夫な刺子地がおすすめ。ちなみに江戸時代の火消しは、刺子の頭巾や袢纏で消火にあたったそうです。命をかけた現場で身を守れるヘビーデューティな生地として刺子は重宝されていました。また耐久性に優れているものの、濱甼高虎の刺子地は柔らかいので手や肩に持った時の肌触りも気持ちいい。そしていかにも和モノという雰囲気にはならず、今どきのカジュアルスタイルにしっくり馴染みます。オーダーする場合、まずは表生地から選びます。色は、白、黒、赤、緑、紺、紫、ねず、と7色(白は、染めなしの刺子地)揃っています。最近では、単色だけではなくバイカラーやトリコロールのデザインも人気だとか。表生地、サイズ、持ち手の長さ、裏生地、ポケット有無など、いろんな仕様を相談しながら決めていきます。ただジッパーなど通常使わない付属品は、オーダーといえどもご遠慮いただくそうです。価格はサイズにもよりますが大体1万円~2万円ぐらい。製作期間は、大体1カ月ぐらいだそうです。江戸の心意気を東京のライフスタイルへ伝統の技や江戸の心意気を継承しながらも、今の暮らしに取り入れられるものを発信していく濱甼高虎。「トートバックといっても袢纏や暖簾などを仕立てる時と、染工法など技術的な事は何も変わりません。大量生産しているわけでもなく、職人がひとつひとつ手作業で作り上げています」と髙林さん。1年がスタートするこの時期、私だけの“トートバック”を作ってみませんか。濱甼高虎(はまちょうたかとら)東京都中央区日本橋浜町2-45-603-3666-5562営業時間/9時~18時(土曜は~17時)休日/日曜・祝日
2015年01月29日ダイキンは1月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開している小惑星探査機「はやぶさ」発の技術を応用した電力ピークカット制御技術を、ルームエアコンへ適用する技術検証を開始すると発表した。同技術は、「はやぶさ」が宇宙空間で限られた電力を有効利用するために開発された技術を基に、それぞれの機器が独立して並列にピーク電力を下げる制御法を、家電機器の消費電力ピークカット制御に応用するものである。家庭内の照明、冷蔵庫やエアコンなどの機器に優先順位をつけ、同時に消費電力を制御することができる。具体的には、すでにリモコンなどで使われている赤外線通信の技術を利用し、電力消費を抑えるための制御信号を一斉送信するシンプルなシステムで、高速なデマンドレスポンスの実現が可能である。また、大掛かりな追加投資をせずに短期間で効果を出すことができるため、通信インフラに課題がある新興国においても、使用電力量の低減や電力の安定供給が期待できるという。現在、JAXAでは航空宇宙分野における研究開発成果の民間転用を進めている。その一環として、同技術に関連する技術的仕様を公開し、多くの企業や団体に採用を促している。ダイキンは、この技術公開の取り組みに協力し、製品に適用するための検証を進めていくとしている。
2015年01月27日ダイキン工業は1月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による「小惑星探査機『はやぶさ』発の技術を応用した電力ピークカット制御の技術」をルームエアコンへ適用する技術検証を開始した。電力需要が集中する時間帯の消費電力量を低く抑える効果が期待できる。JAXAは民生用家電機器への応用を促進することを目的として、「小惑星探査機『はやぶさ』発の技術を応用した電力ピークカット制御の技術」を1月13日に公開した。宇宙空間において「はやぶさ」が限られた電力を有効活用するための技術だ。家電機器に応用すれば、照明や冷蔵庫、エアコンなどの家電機器に優先順位を付けて、消費電力を制御できるようになる。このたびダイキン工業は、ルームエアコンのピークカットを目指して、同技術を適用する技術検証を開始した。すでにリモコンなどで採用されている赤外線通信の技術を利用したシンプルなシステムで、大掛かりな追加投資をせずに短期間で効果を出すことが可能だという。通信インフラに課題がある新興国などにおいても、使用電力量の低減や安定した電力供給が期待できる。また、1月28日から30日に東京ビッグサイトで開催される「新電力EXPO」において、同技術を搭載したルームエアコンのテストモデルを展示する。
2015年01月26日主婦の友インフォス情報社は1月23日、江戸離婚コメディーコミック『お江戸離婚(みくだりはん)ものがたり ふつつかものでした』を発売する。○江戸時代の離婚雑学がわかる一冊同書は、貴重な資料である離縁状『三くだり半』を元に、江戸の離婚劇をマンガ化したもので、江戸時代の離婚方法、慰謝料、初婚よりバツイチ以上の女性がモテた話など、読めば驚くような離婚雑学がわかる一冊となっているという。夫が三くだり半(現在の離婚届のようなもの)という手紙を、 妻に渡すことが離婚のきまりだった江戸時代。しかし実態は、「私のために争って~(ハート)」と男を振り回す浮気妻もいれば、 身を売ってまで離婚を強行した妻、初夜で夫に愛人がいることを知り「三くだり半、出してちょうだい!!」とブチギレた武家の妻など、ふつつかものだった妻たちが多く存在したとのこと。「第一話 夢見がちお嬢様の結婚と、現実」「第四話男だって、駆け込みたい!」「第七話 あんたとは、身売りしてでも別れたい」など、7つの物語で構成されており、160ページ、価格は1,000円(税別)。
2015年01月22日宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこのほど、小惑星探査機「はやぶさ」に端を発した電力制御技術を家電へ応用するための通信情報をオープンプラットフォームで公開した。「はやぶさ」では、イオンエンジンに一定の電力を供給する必要あり、搭載された計200個のヒーターのスイッチを、温度状況に合わせて切り替える必要があったため、電力のピークカット技術が採用された。このときの技術は、HEMS(Home Energy Management System)やBEMS(Building Energy Management System)などと同様に、コンピューターが各機器の電力使用量を監視し、一度サーバーに情報を集積して、各機器に電力を割り振る方式だった。この方式では、1個体とサーバーが双方向通信するため、個体の数が増えると、制御に時間がかかってしまう。今回の技術では、各機器に優先順位を設定することにより、制御装置から各機器へ、使用できる電力の総量のみを通信し、それぞれの機器が優先順位に応じて使用する電力を自分の判断で変更する。双方向で通信する必要が無いため、従来の制御方式とは違い、個体数が増えても制御速度が落ちることはない。各機器が独立分散の並列処理をするため、制御系統に機器を新たに追加、もしくは途中で離脱させる場合にも対応できる。制御システムの構築には配電盤・家電に小さな機器を取り付けた上で、家電機器側に設けられる並列処理のための論理を導入するだけで済む。既存設備を活用できるため、導入コストを抑えることができる。今回公開されたオープンプラットフォームは、同報発信する情報の記述方法にあたるもので、同方式を利用したいという家電機器メーカーに対しては、JAXAから並列処理のための論理を無償で提供する。JAXA宇宙科学研究所の川口淳一郎 教授によれば、同技術は電車の電力制御や、携帯電話での情報処理などへも応用可能で、電力事業に関する新たなビジネスモデル創出の鍵となり得るとのこと。なお、同技術は1月28日~30日に東京ビッグサイトで開催される「新電力EXPO2015」でデモンストレーションが実施される予定となっている。
2015年01月21日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「ホウレン草入りドライカレー」を含めた全4品。メインはドライカレー。ターメリックライスを添えて……。ドライカレーは煮込む時間が短時間な所もGOOD! ホウレン草入りドライカレー カレー粉とケチャップをメインに作るドライカレーはホウレン草入りで栄養も満点。 炊飯器でターメリックライス バターとターメリックの香りが広がります! 水菜のゴマドレッシングサラダ シャキシャキ野菜に香り高いドレッシングをたっぷりかけて。 フレッシュイチゴヨーグルト 甘酸っぱいイチゴをヨーグルトと一緒に召し上がれ。 ⇒今日の献立一覧はこちら
2015年01月05日青森県青森市の青森県観光物産館アスパムで、青森県のご当地カレーを味わえる「あおもりカレーまつり」が開催される。開催日時は1月10日~12日の10時~15時まで。○お米には青森県産「つがるロマン」を100%使用出品されるのは、「長谷川自然豚絶品カツカレー」(各日50食)、「陸奥湾産ホタテとイカのホワイトカレー」(各日100食)、「東通牛とろ牛カレー」(各日200食)、「海峡いか墨カレー」(各日150食)などの県内ご当地カレー20種類。ご当地カレーパン8種類。全てに青森県産の「つがるロマン」を使用し、食べ比べもできるハーフサイズ(ライス150gほど)で提供する。合わせて、ほうれん草をパン生地とカレールーに使った「Wほうれん草カレーパン」(50個限定)や、具材に五穀を使った「五穀の黒カレーパン」(各日120個)、カレー味のメロンパン「カレーなるメロンパン」(各日60個)など、ご当地カレーパン8種も登場。そのほか、「りんごカレー」、「大間マグロカレー」といった県内地場カレーが当たる「お楽しみ抽選会」(9時~18時)も開催される。
2015年01月04日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生まれた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品“江戸な日用品”をご案内していきます。江戸市民が愛した「江戸箒」(えどほうき)とは?年末モードも高まってきましたが、年末といえば大掃除。江戸の町では、寛永17(1640)年以来ずっと江戸城の煤払いにあわせて、12月13日に一斉に大掃除が行われていたそうです。大店(おおだな)と呼ばれるような商家では、高張提灯をたて店員総出で大掃除にとりかかっていたようです。その様子は、江戸の祭礼や行事をまとめた『東都歳事記』にも描かれています。夕方には掃除を終えてみんなで湯屋に出掛け、夜はご祝儀酒で盛り上がる。慌ただしい年末の楽しい商習慣だったと思います。それは年末の最終出社日に行う大掃除プラス納会のようなものですね。さて江戸の大掃除に活躍した道具といえば、江戸の町で作られていた江戸箒だったはず。この江戸箒を今に伝えるお店が、東京は京橋にある白木屋傳兵衛です。天保元(1830)年創業の店には、昔と変わらない材料や作り方で箒職人が作りあげた江戸箒が並んでいます。江戸箒の特長を聞いてみたところ「シンプルな装飾、軽くてコシがあること、小ぶり」という3点を挙げてくれました。江戸市民が装飾性よりも実用性を好んだこと、また庶民たちが暮らす長屋は狭かったので小ぶりな仕様になったと言われています。音や排気を気にせず、いつでもお掃除今の時代、箒を買いに来るきっかけって何なのでしょうか?掃除機が壊れたから、赤ちゃんがいるから、日中に掃除ができないから、生活工芸品として気になるから、昔使っていたから、その答えはさまざま。確かに、どれだけ音が小さくなったとはいえ集合住宅に住んでいる都市生活者は、深夜や早朝に掃除機は使いにくい。赤ちゃんがいるなら音もそうですが排気も気になるはず。だから掃除のために箒を選ぶ、という人が増えているのは理解できます。そして掃除道具であるものの、どんな空間にも馴染むシンプルなデザインの江戸箒は、暮らしや道具にこだわる人にとって魅力的に映るのかもしれません。白木屋傳兵衛には、長短2種類(江戸長柄箒¥12,960~、江戸手箒¥6480~)の江戸箒があります。はじめて箒を購入する方には、短いタイプから試してみることをおすすめしているそうです。ワンルームを掃くぐらいならば短いので十分だとか。箒で掃除をするメリットは、自分の都合で掃除ができることはもちろん、床を傷めない上に自然素材同士なので畳やフローリングの風合いを引き出すことができる、という点があります。また掃き清める行為自体、スッキリして気持ちがいいものです。暮らしにあわせた道具を選びを白木屋傳兵衛では、卓上用の小箒(¥1,026)や洋服払いの箒(¥1,836)なども販売しています。仲の良い友人や会社の同僚へのちょっとしたお歳暮やお年賀に贈るのもいいかもしれません。そして使っていない箒で妊婦のお腹をなでると安産祈願にもなると昔から言われていて、安産祈願とかかれたミニ箒も売られているので、由来を含めてプレゼントすると喜ばれそうです。新たな年からは、道具にあわせた暮らしではなく、暮らしにあわせた道具を選べるようになりたいものです。取材協力/白木屋傳兵衛東京都中央区京橋3-9-8 白伝ビル1Fフリーダイヤル /(0120)375389 (ミナゴミハク)営業時間 / 月曜~土曜 10:00~19:00 休日/日曜、祝日公式サイト
2014年12月19日すかいらーくの和食レストラン「夢庵」はこのほど、「食探訪フェア」の第6弾として、"北海道・オホーツク編"を開始した。2月からスタートした「食探訪フェア」は各地のご当地食材、およびメニューをご紹介することで、ユネスコ無形文化遺産に認定された和食と、日本の豊かな食文化を再発見しようというプロジェクト。第6弾では北海道産のいくら、いか刺し、紅ずわいガニ、赤エビなど、北海道・オホーツクの素材を使用したメニューを提供する(全ての食材に関して、産地を北海道・オホーツクに保証しているものではない)。「海鮮大漁丼御膳」(1,399円)は、海鮮丼と天ぷらを組み合わせたお膳。濃厚な甘みとプリプリの歯ごたえが自慢の赤エビに加え、北海道産のいか、いくらなど海の幸をたっぷり使用している。「かに三昧膳」(1,249円)は、だしをきかせた「かにせいろ」にいくらと大葉を添えた。小鉢は、かにを生かしたサラダとクリームコロッケ、天ぷらの3種類を用意した。「贅沢すき焼き御膳」(1,299円)には、北海道産牛肉を使用した。甘さのある割り下と牛肉のうま味の相性のよい味わいが楽しめる。同フェアは2015年2月18日まで開催する。価格はすべて税別。
2014年12月12日既報の通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」をH-IIAロケット26号機で打ち上げた。本レポートでは、打ち上げ後に開催された記者会見の内容をまとめてみたい。○連続成功は「自分たち自身との戦い」2001年より運用を開始したH-IIAロケットの打ち上げは、今号機で26回目。失敗は6号機の1回のみであり、今回の打ち上げで成功は20機連続、成功率は96.2%となった。兄弟機H-IIBも合わせると、24機連続で成功率は96.7%ということになる。唯一の失敗だった6号機の打ち上げは2003年9月だった。以来11年間、H-IIAは一度も失敗することなく運用を続けているが、MHIの阿部直彦宇宙事業部長は「1つ1つの部品を確実に作って、1つ1つの作業を確実に行ってきた結果」だと評価。今後、連続成功のさらなる継続には「慣れ、マンネリ、油断、奢りを自ら戒めることが重要」とし、「自分たち自身との戦いだと思っている」と気を引き締めた。成功を続けることで、商業打ち上げの受注に勢いを付けたい同社であるが、これまでのところ、受注実績は、韓国KARI、カナダTELESAT、スカパーJSATの3件にとどまる。商業打ち上げの受注では、信頼性、コスト、能力という3つの要素が重要だ。このうち、信頼性についてはすでに及第点であり、能力についても第2段の高度化で改善のめどが立っている。最後に残る大きな課題はコストの高さだった。しかし、これについては近年の円安が追い風になりつつある。阿部氏は「1ドル=80円台の時代はまったく歯が立たなかったが、今であれば、オンタイム打ち上げ率の高さやサービスなどとの組み合わせで、ある程度戦えるところまで来た感触を得ている」という。「来年のTELESATの打ち上げをしっかりやることで、我々の評価が上がる。世界標準でやれるということを世界に認めてもらう」と意気込みを述べた。また今回の打ち上げは、ウィンドウが10日間しかないという特殊なものだった。打ち上げ執行責任者を務めたMHI宇宙事業部の二村幸基技監・技師長は「基本的にはいつもと同じ気持ちだった」としつつも、「期限を切られているのに厳しい天候が続いていて、非常にプレッシャーを感じていた」と打ち明ける。「我々としては、最善を尽くし、打ち上げ可能な時期に確実に打ち上げるために準備をしてきた。今日というチャンスが訪れたので、それを必ずモノにするつもりで、作業者一同が打ち上げに臨んだ」と振り返る。天候不良により2回の延期はあったものの、世界が注目した「はやぶさ2」の打ち上げを無事完遂することができたとあって、安堵の表情を見せた。○今回も「厳しいオペレーション」を覚悟「まず報告したいのは、はやぶさ2の宇宙航海がようやく始まったということ。応援していただき、大変ありがとうございます」…会見の冒頭、JAXAの國中均・はやぶさ2プロジェクトマネージャが最初に口にしたのは感謝の言葉だった。「はやぶさ2」はなかなか予算が付かず、実施が危ぶまれた時期もあった。開発が正式に始まったのは2012年。小惑星1999 JU3に向け、探査機を2014年末に打ち上げるためには、本当にギリギリのタイミングであった。國中プロマネの発言は、実現の追い風となった国民からの高い支持の声に対するものだったのだろう。過去にはこんな話も…【レポート】「はやぶさ2」が危ない? 小惑星探査機の後継機、海外で打上げかしかし、なんとか実現に漕ぎ着けた「はやぶさ2」であるが、これでやっとスタートラインに立ったに過ぎない。探査機の場合、本当に大変なのはこれからだ。國中プロマネは会見では終始硬い表情で、ほとんど笑顔を見せることがなかったのだが、気持ちはすでに「これからの旅路」に向いているような印象を受けた。以下、國中プロマネの言葉を並べる。「これから6年間、深宇宙航海が続く。プロジェクト一同としては大変緊張している。宇宙航海は決して簡単ではない。初号機ができたからといって、同じ航海ができるとは考えていない。初号機の経験をもとに、良い探査機を作り込んだと自負しているが、はやぶさ2の総重量はたったの600kg。そんな"小舟"で宇宙の大海原に乗り出そうというわけだから、きっと厳しいオペレーションが待っているだろう」「はやぶさ2は、我々が望んで仕立てた新しい船。これを作り込むこともJAXAの仕事だが、その船を使いこなすこともJAXAの仕事である。新しい船で新しい目標に向かって、ようやく出帆したところ。必ずや6年後に地球に帰ってくることを目標に、いいオペレーションにしたいとチーム一同念じている」「もちろん成功することを目標として努力するが、成功は常に約束されているものではない。小惑星に辿り着いて、着実に観察し、それから着陸・離陸を行い、さらに地球に帰ってこなければならない。はやぶさ2は、これをシーケンシャルに行わなければならないという、大変難しいミッション。途中で1つでも装置を失えば航海は危うくなる」「そういうことがないように探査機を作り込んできたが、宇宙という大自然に小舟を放り込んだ以上、この後一体何が起こるかは分からない。気を引き締めて、慎重に、かつ挑戦的に、仕事をしなければ成功しない。この2つをうまく使い分け、往復探査を成功させるために、緊張感を持って作業に取りかかりたい」初号機での経験を反映させ、信頼性を高めたとは言え、小惑星探査の実績はまだその1回だけだ。「2回目だから前回よりは簡単に行くだろう」というのは楽観的に過ぎる。おそらく、今回も様々な困難が待ち構えているだろうと筆者も思う。だがそれでも、そうした苦難を乗り越えた上で、最後にはぜひとも成功をもたらして欲しい。なお、打ち上げ後の探査機の状態は健全であることが確認されている。2日間のクリティカル運用フェーズで太陽電池パドルの展開、サンプラーホーンの伸展、リアクションホイールによる3軸姿勢制御の確立などを実施し、その後2~3カ月の初期運用フェーズで搭載機器の初期チェックを行う予定。イオンエンジンの初点火も、この初期運用フェーズで実施される見込みだ。
2014年12月11日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「魚介のスープ」を含めた全4品。週末はちょっと豪華に! メインは魚介の旨味が絶品のスープ! お好みのワインを添えて。 魚介のスープ スープは魚介の旨味がたっぷり! 残さず召し上がれ! 白菜とニンジンの甘酢炒め ピリ辛の甘酢でサッパリとした一品! カリッとガーリックトースト パンはお好みのものでOK! ヨーグルトゼリー ぷるんとおいしいヨーグルトゼリー! キウイジャムを添えて……。 ⇒今日の献立一覧はこちら
2014年12月06日食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」(スープストックトーキョー)が、JAL機内食“AIR シリーズ”として、機内食だけで展開する特別なスープを12月1日(月)より提供開始した。スープストックトーキョーを運営するスマイルズとJALが機内食の共同開発を始めたのは、2008年6月のこと。2012年9月には日本人が慣れ親しんでいる「海苔弁」を機内食として展開し、2013年1月からはスープストックトーキョーとして初めて機内食にスープを提供した。今回のJAL機内食“AIR シリーズ”では、「もし地上35,000ftに店舗をつくるなら」と、架空の店舗として“世界で一番高い場所にあるSoup Stock Tokyo 35,000ft 店”を想像し、機内食だけで食べることができるオリジナルのメニューを開発した。スープストックトーキョーの担当者によると、“AIR シリーズ”を開発するにあたり最も気を付けた点は"安全面”だといい、「お客様がフライト中に万が一にも体調を崩されては困りますので、より慎重にメニュー開発を行いました」と話す。メニューは、帆立と野菜をふんだんに使った「帆立と野菜のチャウダー」がメイン。サイドメニューには柚子胡椒の辛みが利いた「柚子胡椒風味のたらこパスタ」を用意、これに石窯パン、グレープフルーツを添えた計4品で構成されている。チャウダーとパスタ、それぞれの味を楽しんだ後、パスタをチャウダーに加えて食べることもでき、一食で2つの味わい方ができるようになっている。チャウダーは、帆立の旨みがミルクに溶け込んだやさしい味わいで、幅広い客層の乗客に「おいしい」と感じられるような味付けにと考えられたもので、スープの中身を具だくさんにすることで、フライト中の多少の揺れでもこぼれにくいよう工夫されている。パスタに使用されているたらこは着色料を使用せず、北海道で水揚げされたスケソウダラの卵を塩のみで漬け込んでいるのだという。メニューの一品一品、素材の一つ一つにまで、さまざまな工夫と細やかな心配りが感じられる。空の上でいただくスープストックトーキョーのスープは、機上の楽しみの一つになりそうだ。JAL機内食“AIR シリーズ”が提供されるのは、JALが運航する成田発国際線 (シカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンディエゴ、フランクフルト、ヘルシンキ、パリ、シドニー線および羽田発ロンドン、パリ線)のプレミアムエコノミークラス・エコノミークラスで、来年の2月28日(土)までの期間限定となる。(text:Miwa Ogata)
2014年12月05日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12月3日13時22分4秒、H-IIAロケット26号機で小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げを実施した。ロケットは正常に飛行し、打ち上げの約1時間47分後に「はやぶさ2」を分離。所定の軌道に投入することに成功した。同ロケットの打ち上げ成功はこれで20機連続。2回の延期のあとで迎えた打ち上げ当日。朝から曇ったり晴れたりの気まぐれな天気だったが、打ち上げの瞬間は青空が見えるまずまずのコンディションに。定刻通りに打ち上げられたロケットは飛行中、雲に隠れることもあったものの、竹崎展望台からはSRB-Aの分離まで見ることができた。しかし、地上から見えなくなってもロケットは働き続けている。搭載衛星を分離して、所定の軌道に投入することがロケットの仕事。これが確認できて初めて、ロケットの打ち上げは「成功」と言えるのだ。打ち上げを見届けた後、我々報道陣は竹崎展望台3階のプレスセンターで衛星分離の瞬間を待つことになるのだが、居合わせた広報担当のJAXA/MHI職員は終始リラックスした雰囲気で、飛行が順調であることをうかがわせた。そして15時10分ころ、分離の一報が届くと、プレスセンターでも拍手がわき起こった。分離が無事完了して、バトンはロケットから探査機へと手渡された。ここからが「はやぶさ2」の6年にわたる長き旅路の始まりである。決して簡単なミッションではないだろうが、人類に新たな小惑星のサンプルをもたらすことを期待したい。なお同日17時20分より記者会見が開催されたのだが、その内容については別途レポートする。
2014年12月04日NECは12月3日、宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから、H-IIAロケット26号機にて打ち上げが成功した小惑星探査機「はやぶさ2」において、システム設計・組み立て・試験・インテグレーション支援を担当しており、今後4カ月にわたる初期運用の支援に取り組んでいくと発表した。はやぶさ2を構成する主な機器には、「電気推進系(イオンエンジン)」「化学推進系(RCS:Reaction Control System)」「通信系(アンテナ)」「ターゲットマーカ」「再突入カプセル」などがある。また、同社は化学推進系を除くバス機器全般の設計・製造のほか、イオンエンジンやサンプラー、中間赤外カメラといった搭載機器の設計・製造も担当している。「はやぶさ2」のミッション機器データ処理装置では、一部機器との通信に小型科学衛星「ひさき」(2013年打ち上げ)により世界で初めて軌道上実証された、先進の人工衛星用データ通信インタフェース規格「SpaceWire/RMAP」を採用し、ロバスト性(強靭性)を一段と向上させているという。はやぶさ2のミッションを達成するために必要な機器としては、中間赤外カメラのほか、「光学航法カメラ」「近赤外分光」「レーザ高度計」「サンプリング装置」などがある。
2014年12月04日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12月3日、午後1時22分4秒に種子島宇宙センターより小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げた。当日の種子島宇宙センター近隣の天気は高気圧に覆われ、打ち上げ時の天候は晴れ、風速は北西の風4.3m/sで、気温は約16℃と、雲はあるものの穏やかな天気となった。打ち上げの107秒後にH-IIAロケット26号機の2本の固体ロケットブースター(SBR-A)が切り離され、4分10秒後に衛星フェアリングの分離が実施された。なお、はやぶさ2は打ち上げ1時間47分後に分離が行われる予定となっており、その後、相乗り衛星の「しんえん2」、「ARTSAT2-DETHPACH」、「PROCYON」が順次切り離される予定となってる。
2014年12月03日小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げるH-IIAロケット26号機がついにその姿を現した。打ち上げが延期されている間、ロケットはVAB(大型ロケット組立棟)の中で出番を待っていたが、12月3日0時より、予定通り機体移動を開始。およそ25分で、500mほど離れた第1射点への移動を完了した。打ち上げは同日13時22分04秒に実施される予定だ。現在(10時半)の射場の天候は晴れ時々曇り。風はほとんど感じられず、非常に穏やかだ。すでに天候不良で2回の延期があった「はやぶさ2」の打ち上げであるが、今日は全く問題なさそうだ。さて、その26号機であるが、いつもとちょっと違うのは、第2段の塗装が白色になっていることだ。通常、この部分の色はオレンジ色。今回、塗装が白くなっているのは、「基幹ロケット高度化」プロジェクトで開発された技術が適用されたからである。このオレンジ色の正体は断熱材だ。H-IIAロケットの推進剤は第1段も第2段も液体水素と液体酸素の組み合わせであるが、これらの物質の沸点は極めて低く(水素はマイナス253℃、酸素はマイナス183℃)、蒸発を抑えるためには、極低温を維持する必要がある。断熱材は、そのためのものだ。しかし、液体水素は特に沸点が低くて蒸発しやすい。燃料タンクを断熱材で覆っていても蒸発してしまい、打ち上げの直前まで、蒸発した分を補充しているほどだ。第2段の場合、軌道上でも蒸発する分があるのだが、通常、搭載衛星を分離するまでの時間は30分間ほどと短いため、あまり大きな問題にならない。ところが26号機の場合、地球を1周してから2回目の燃焼を行うため、稼働時間が長い。そのため、白色塗装で太陽からの熱の入射を抑えて、蒸発量を下げる必要があるのだ。この白色塗装は21号機で実証実験が行われており、"本番"として適用したのは今回が初のケースとなる。白色塗装によって、水素の蒸発量を25%削減できるということだ。また、軌道上を飛行中にターボポンプを定期的に冷やす必要があるのだが、この冷却には液体酸素が使われる。冷却のために流した液体酸素は、第2段の推進には寄与しないので無駄になってしまうが、冷却の方式を変えたことで、この予冷で消費される液体酸素の量を60%削減できるそうだ。H-IIAロケットで静止衛星を打ち上げる場合、従来は、衛星側のエンジンを使って、頑張って軌道修正をする必要があった。しかし、商業打ち上げで競合する欧州のアリアン5ロケットは赤道上に射場があるため、衛星側の軌道修正の負担が小さい。これが、H-IIAで商業打ち上げを受注する際の大きな障壁となっていた。そこで考えられたのがH-IIAロケットの"高度化"だ。軌道面の修正は、遠地点側で行えば効率が良く、より衛星の負担を減らすことができるようになる。しかし、そのためには第2段の稼働時間を5時間程度にまで延ばす必要があり、推進剤の蒸発をなるべく抑えなければならない。この技術を今回適用したというわけだ。三菱重工業(MHI)は2013年、商業打ち上げで高度化を適用する初のケースとして、カナダTELESATより通信放送衛星「TELSTAR 12V」の打ち上げを受注した。今回の26号機の打ち上げは、その試金石にもなっているのだ。
2014年12月03日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は12月1日、11月30日、12月1日と打ち上げ日を延期してきた小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)/H-IIAロケット26号機(H-IIA・F26)の打ち上げ日程を、改めて12月3日とし、予定通りに実施する計画であると発表した。新たな打ち上げ時刻は12月3日の13時22分04秒(日本標準時)で、当日の射場周辺の天候は12月1日9時30分の種子島宇宙センター発表のものによると、くもりで西北西~北西の風が6~8m/s程度、気温は11℃~16℃程度とし、雨や打ち上げ時に制限がかかりそうな風速は生じないとの予測となっている。
2014年12月01日小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが12月1日に決まった。平日になってしまったのはやや残念であるものの、延期が1日だけで済んで、引き続き現地に滞在している人も多いだろう。種子島ではどこでもロケットの打ち上げを見ることができるが、条件が良い場所となると、何カ所かに限られる。中でもオススメは「公式」の見学所である。この4カ所ではカウントダウンの音声も聞くことができて、みんなで盛り上がるには最適だ。ここで簡単に紹介するので、選択の際の参考にして欲しい。○長谷公園まず定番と言えるのは「長谷公園」だ。かなり広さがあり、駐車場のキャパシティも500台と最も多い。敷地が劇場のように前下がりになっているため、後方でも良く見えるのが嬉しいところだ。射点までの距離は6kmほどあるものの、心臓に響くような大音量が楽しめるのは現地ならではだ。ぜひ肉眼で見て、打ち上げのナマの迫力を体感して欲しい。1つだけ残念なのは、H-IIAを打ち上げる第1射点の場合、機体の一部が大型ロケット組立棟(VAB)の建物で隠されてしまうことだ。場所によって隠れ具合は違うので、長谷公園で見る場合には、なるべく左側にした方が良いだろう。なおH-IIBの第2射点の場合、隠れることはないので、どこから見ても大丈夫だ。○宇宙ヶ丘公園次に紹介したいのは「宇宙ヶ丘公園」。距離は長谷公園と同じくらいだが、キャンプ場も併設されており、野営しながら見る場合には特に便利だ。ロケットの下側が少し手前の山に隠されてしまうものの、第1射点も第2射点も遮るものがなく、打ち上げをよく見ることができる。駐車場は250台。○前之峯グランド「南種子町営陸上競技場(前之峯グランド)」は南種子町の市街地から近いのは便利であるが、射点がほとんど見えないので、せっかく種子島に来たのであれば、あえてここを狙う理由はない。特別な事情でもない限りは、他の3カ所の方が良いだろう。○恵美之江展望公園そして今年新しく整備されたばかりで注目なのが「恵美之江展望公園」だ。この場所の魅力は何と言っても距離の近さである。打ち上げ時は射点から3km以内が立ち入り禁止になり、プレスセンターがある竹崎展望台もその外側にあるわけだが、恵美之江展望公園は本当にギリギリ3km。北側から射点を見るため、今回のようにお昼頃の打ち上げだと逆光になってしまうものの、近いので撮影向きだ。長谷公園ほどではないものの、結構広さはあり、500人くらいは入れそうな印象。打ち上げ時には仮設トイレも用意されていて安心だ。ただし、この恵美之江展望公園は打ち上げ当日のみ解放されており、前日からクルマで乗り入れるようなことはできない。南種子町役場によれば、今回の開場時間は9時半を予定しているとのことなので注意して欲しい。他の見学所に比べて距離が半分という長所の反面、アクセスの悪さが難点。見学所までは未舗装の道路が1kmほど続いており、雨天時には路面状況が相当悪くなりそう。道幅も狭く、運転に慣れている人でなければ、避けた方が無難だろう。また駐車場は130台までと狭いので、入れない可能性もある。難易度はちょっと高めで、ハイリスク・ハイリターンな見学所と言えるかもしれない。なお、これら公式見学所については、以下のサイトにも情報があるので参考にすると良いだろう。今回、泣く泣く諦めた人も、機会があればぜひ来島して、現地で打ち上げを見ていただきたい。ファン!ファン!JAXA! 打ち上げ見学場所マップ南種子町役場 ロケット打ち上げ見学場宇宙航空研究開発機構(JAXA)
2014年11月30日宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月29日、11月28日に打ち上げ延期を決定したH-IIAロケット26号機による小惑星探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)の新たな打ち上げ日を12月1日に決定したと発表した。同決定は29日に開催された臨時天候判断会議の結果によるもの。打ち上げ日時の詳細は12月1日の13時22分43秒(日本標準時)となっている。また、これに伴いJAXAでは12月1日の12時25分から、種子島宇宙センターでの打ち上げの様子をライブ中継する予定だとしている。なおJAXAでは、今後の天候状況などによっては、再延期の可能性もあるとしている。
2014年11月29日既報の通り、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが延期された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は11月28日、JAXA種子島宇宙センターで記者会見を開催し、打ち上げの延期について説明した。登壇者は、JAXAから國中均・はやぶさ2プロジェクトマネージャと長田弘幸・鹿児島宇宙センター射場技術開発室長、MHIから平嶋秀俊・宇宙事業部MILSET長。今回、延期の原因となったのは氷結層を含んだ雲だ。雲の中に微小な氷晶があるような状態のとき、そこにロケットが突っ込んでいくと、機体に落雷する恐れがある。H-IIAの場合、少しくらいの雨や風で打ち上げは中止にならないが、氷結層を含む厚い雲があると一発でアウトだ。新しい打ち上げ日については「12月1日以降」とされており、現時点では未定。JAXAが発表している天気予報を見る限り、ずっと天候不良が続きそうな見通しで、最短の12月1日に打ち上げられるかどうかは微妙な状況。打ち上げ時刻については、12月1日の場合13時22分43秒で、打ち上げが延期になると、毎日2分ほど前倒しになっていくようだ。事前に天候が悪そうなことは分かっていたものの、2日前のこのタイミングで延期の発表があるとは思っていなかったので、正直ちょっと驚いた。「はやぶさ2」は地球以外の天体に向かうため、軌道の都合で、打ち上げられるウィンドウは10日間しかない。延期するにしても、もっとギリギリまで粘ってから判断するかと思っていたのだ。これについて、平嶋MILSET長は「氷結層については3日くらい前から分かっていて、状況の変化を検討してきたが、予測の確度が上がってきて、もう変わりようがない」と説明。11月30日は見込みが全く無いということで延期を決めたという。國中プロマネは「天候の問題は仕方ない。しかし、はやぶさ2は6年間のミッション。1~2日延びたからといって大きな影響はない。気持ちを引き締めて準備を進めたい」とコメント。10日間というタイムリミットがあるが「種子島に入った当初、特に10月は台風の直撃を受けて、宇宙センターに入れないような状況もあった。射場作業が進められずに困ったが、もう台風の季節は過ぎている。冬の気候は安定しており、楽観視している」とした。今回の打ち上げは日曜ということもあって、各地でパブリックビューイングを予定していた。楽しみにしてたファンも多いだろうが、國中プロマネはファンに対し、「申し訳ないが数日待って欲しい。我々と一緒に打ち上げを見て、はやぶさ2の門出を応援していただければ」とメッセージを述べた。※さて、何の気休めにもならないが、ここで、天気が良かった本日午前の種子島宇宙センターの風景をご紹介しておこう。ああ、打ち上げが今日だったら……。
2014年11月28日