ダッソー・システムズ(ダッソー)は8月5日、航空機設計・開発のスタートアップ企業である仏Elixir Aircraftが、ダッソーの航空宇宙業界向けソリューション「エンジニアド・トゥー・フライ」を採用したと発表した。「エンジニアド・トゥー・フライ」は、3Dエクスペリエンスプラットフォームを基盤とするソリューション。社員だけでなく取引先も、セキュリティの確保されたソーシャルな環境内で協業できるため、サイクルタイムの短縮やプロセスの手戻りを抑制することができる。また、同ソリューションには標準仕様でプロジェクトのテンプレートや、ITサポートも含まれているため、最低限のIT投資で、より迅速にプロジェクトを推進することができるとしている。Elixir Aircraftは同ソリューションの導入を決めた理由を「当社のような新しい会社でも、クラウドによるITの迅速な実装、使い勝手の良さ、データ・セキュリティ、万全のテクニカルサポート、といった各種のメリットを享受できる点にあります。このようなメリットを得られることで、当社は、設計やエンジニアリングといった本来の業務に集中できます。」と説明。今後、「エンジニアド・トゥー・フライ」を利用し、独自の翼構造を備えた2人乗り航空機の設計およびエンジニアリングを、クラウド上で行っていく。なお、同社の航空機は2016年中頃の初飛行を予定している。
2015年08月05日三菱航空機は8月3日、米国ワシントン州シアトル市に子会社である米国三菱航空機の技術部門としてシアトル・エンジニアリング・センター(SEC)を開設し、本格的に業務を開始したと発表した。世界的な航空機産業の一大集積地であるシアトルに開発拠点を設けることで、航空機開発におけるエキスパートの知見を最大限に活用し、MRJの開発を加速するとしている。同日、SECの開所式典が行われ、式典には、ワシントン州のジェイ・インスリー知事、在シアトル日本国総領事館の大村昌弘総領事、パートナーである米AeroTECのリー・ヒューマン社長、三菱航空機から森本浩通社長、SECから本田健一郎所長などが出席したという。SECでは、米AeroTEC社との協働の下、適合性証明活動の加速、来年第2四半期から実施予定の同ワシントン州モーゼスレイク市に所在するグラント・カウンティ国際空港を拠点とした飛行試験の支援に取り組む。また、地元を中心に約100名のエンジニアを採用し、日本から派遣する約50名のエンジニアと合わせ、約150名のメンバーで運営していく。
2015年08月04日ANAも加盟している航空アライアンスのスターアライアンスは、7月22日にサンパウロ・グアルーリョス国際空港にて、28社目となるアビアンカ・ブラジル航空の加盟式典を実施した。会場ではスターアライアンス塗装のA320を披露。スターアライアンスのCEOであるマーク・シュワブ氏は、「アビアンカ・ブラジル航空の加盟は、南米におけるニーズに応える重要なステップです。特にブラジルは大陸の中で最も重要な市場であり、われわれは今日より、ブラジル国内に接続できることを歓迎している」とコメントしている。スターアライアンスによると、アビアンカ・ブラジル航空はブラジルで最も急速に成長している航空会社で、2010年から2014年においては市場シェアは2.6%から8.4%に、2015年5月には9%のシェアにまで拡大しているという。同社の加盟により、ブラジル国内の15空港がスターアライアンスのネットワークに加わり、すでにスターアライアンスの加盟社が乗り入れている既存の12空港とあわせ、全27空港へとブラジル国内でのネットワークが強化される。現在、スターアライアンスには28の航空会社によって、192カ国・1,330空港へ毎日1万8,500以上のネットワークが展開されている。
2015年07月23日本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company : HACI)は米国現地時間の20日、ブラジル・サンパウロ市で8月11日~13日の期間に開催される南米最大の航空ショー『2015 LABACE(Latin America Business Aviation Convention and Exhibition)』において、ブラジルでの「HondaJet(ホンダジェット)」の受注を開始すると発表した。また、ブラジルでのHondaJet販売および各種サービスを行うため、リダーアビエーションを新たにHondaJetディーラーとして加えることも発表している。ブラジル・ベロ オリゾンテ市に本社を置くリダーアビエーションは、ブラジル全土に23拠点を有し、プライベート航空機に関する南米最大かつ世界有数の運航・サービス会社。今回の『2015 LABACE』出展がHondaJetの南米初公開となり、これに合わせて、ブラジル国内におけるHondaJetのデモフライトも計画している。なお、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACIの本社工場では、現在20機のHondaJetが製造ラインで組み立てられている。
2015年07月21日国土交通省は7月14日、ドローンなどの無人航空機※における飛行空域や飛行方法を規制するため、航空法の一部を改正する法律案を閣議決定した。無人航空機は今後、様々な分野で活用されることで新たな産業・サービスの創出、そして、生活の利便や質の向上に資することが期待される一方で、落下事案が発生するなど安全面における懸念が高まりつつある。そのため、国際的な状況も踏まえた緊急的な措置として、基本的な飛行のルールを定めることが必要であるという背景から、今回の法律案が決定された。法律案では、「空港周辺など航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれがある空域」「人または家屋の密集している地域の上空」では、国土交通大臣の許可なしに無人航空機を飛行することを禁止する。また、無人航空機を飛行させる際は、国土交通大臣の承認を受けた場合を除いて、「日中において飛行させること」「周囲の状況を目視により常時監視すること」「人または物件との間に距離を保って飛行させること」を守っての飛行を義務付ける。これらの飛行エリア・飛行方法に反した場合は罰金となる。なお、事故や災害時の公共機関等による捜索・救助等の場合は除外となる。今後については、技術の進歩や利用の多様化の状況等を踏まえ、関係者との十分な調整の上で無人航空機の機体の機能や操縦者の技量の確保、無人航空機を使用する事業の発展等を図るために、必要な措置を講じるとしている。※飛行機・回転翼航空機等で、人が乗ることができないもののうち、遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるもの。超軽量のものなどを除く
2015年07月14日ホッケンミー・スープ©Singapore Airlinesシンガポール航空はシンガポール建国50周年を記念し、2015年7月から9月の3カ月間限定で日本を含むシンガポール発の厳選された路線にて「シンガポール・ヘリテージ・キュイジーヌ」(シンガポールの伝統料理)を提供する。まさにシンガポールの伝統を映す鏡「プラナカン料理」メニューは『Mrs Lee’s Cookbook: Nonya Recipes』の著者でもあるリー・チン・クン(Lee Chin Koon)氏から受け継いだ貴重なレシピをベースに、彼女の孫でもある有名シンガポール料理シェフ、シャーメイ・リー(Shermay Lee)氏が特別に考案。シンガポールの家庭に伝わる代表的なプラナカン料理が提供される。「プラナカン」とはシンガポールを含むマレー半島の人々と初期の中国人移民との結婚により生まれた子孫のことを指すマレー語で、地元で生まれたことを意味する。プラナカンの人々は、中国、マレー、ヨーロッパの各料理の技術と素材を融合させた“プラナカン料理”を何世代にも渡り受け継いでおり、その独創的な味付けと食欲をそそる香りはそれぞれの文化の融合から生み出されたものである。世界中のお客様にシンガポールの伝統料理を提供ニョニャ・ナシレマ©Singapore Airlines今回考案されたメニューは機内食の枠を越え、多くのシンガポール人が家庭で慣れ親しんできた「もう一つの我が家」のようなプラナカン料理を楽しめる内容になっている。スイートとファーストクラスでは、「バワン・ケピティン(Bawan Kepiting)」やポークリブスープなど、身体に良いスープを提供。スイート、ファーストクラス、ビジネスクラスのメインコースには、「ニョニャ・ナシレマ(Nonya Nasi Lemak)」、「アヤム・ブアクルア(Ayam Buah Keluak)」、「ニョニャ・ナシパダン(Nonya Nasi Padang)」、「ホッケンミー・スープ(Hokkien Mee Soup)」などの代表的なプラナカン料理を用意。また、シンガポールの懐かしいデザートであるアイスクリームのウェハースサンドも4つのフレーバー「バンドゥン(Bandung)」、「グラメラカ(Gula Melaka)」、「パンダン(Pandan)」、「スイートコーン(Sweet Corn)」)で楽しむ事が出来る。アイスクリームのウェハースサンド©Singapore Airlinesプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスでは、「アヤム・テンプラ(Ayam Tempra)」や「ニョニャ・フィッシュカレー(Nonya Fish Curry)」といった人気のプラナカン料理が提供される。アヤム・テンプラ©Singapore Airlinesその他嬉しい特典も!©Singapore Tourism Boardシンガポール航空とシンガポール・ヘリテージ・ボードとの特別提携の一環として、期間中は、シンガポール航空の搭乗券を提示すると、シンガポールにあるプラナカン博物館に無料で入場することが出来る。ぜひこの機会に利用してみてはいかがだろうか。こちらも合わせてCheck!【旅を深めるミニ講座】究極の美を巡るシンガポール、プラナカンの旅 ~前編~
2015年07月02日エアバス(本社:仏トゥールーズ)は現地時間の6月30日、中国航空器材集団公司(China Aviation Supplies Holding Company)がA330ファミリーを45機発注する一般条件合意書(General Terms Agreement)と、さらに同機を30機発注する同意書(Memorandum of Understanding)を締結したことを発表した。エアバスの最新航空機市場予測によると、中国の航空輸送量は世界平均を上回る成長が見込まれ、今後中国は国内および国際路線の両方の市場において航空輸送需要を牽引することが予測されている。また、今後10年間で中国国内輸送量は世界一になると見通されている。2014年から2033年の今後20年間で中国における新造機需要(100座席以上の旅客機および貨物機)は、5,300機以上と目されている。現在、中国の航空会社によって運航されているエアバス機は1,150機以上で、内、A320ファミリーが980機以上、A330ファミリーが150機以上、A380が5機となっている。双発のA330ファミリーは、最新鋭A350XWB、総2階建てA380と共にエアバスのワイドボディ機ファミリーの1機種。250席から500席以上を装備し、地域路線から中長距離のサービスまで幅広い市場ニーズに対応する。A330ファミリーの平均運航信頼度は99.4%で、現在世界中で20秒毎に離着陸を行っている。A330ファミリーはこれまでに1,500機以上の受注を獲得し、世界中のおよそ110社以上によって1,100機以上が運航されている。
2015年07月01日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)は現地時間の6月30日に、同社トゥールーズ工場でベトナム航空のA350XWB初号機を引き渡した。ベトナム航空はリース4機を含めて、合計14機のA350XWBを導入する。ベトナム航空はカタール航空に続いてA350XWBの世界で2番目の運航会社であり、アジアの航空会社では初の運航となる。同社は今週にもホーチミン~ハノイ線への国際線にA350XWBを投入し、その後、ハノイ~パリ線の国際線に投入する予定となっている。同機は、フルフラットシートのビジネスクラスを29席、プレミアムエコノミーを45席、エコノミーを231席、計305席の3クラス構成となっている。また、全てのクラスで快適空間を確保し、最新の機内エンターテイメントを提供する。
2015年07月01日6月15日~21日にパリで行われた航空宇宙機器の国際見本市「パリエアショー」で、ピーチアビエーション(以下、ピーチ)がエアバスA320を3機購入する契約を交わし話題となった。ピーチはこれまでに同機を17機リースで導入しているが、今回なぜ"自社購入"になったのだろうか? そこで今回、航空会社の飛行機リース事情について解説しよう。○1980年代の日本ではほとんどが自社購入今でこそ航空会社が飛行機をリースで導入することはごく自然な形態として認識されているが、1980年代の日本ではほとんど採用されていなかった。当時日本の航空業界においては最大の設備資産である飛行機は自社の資産として購入するのが当然との認識が、業界を寡占する大手航空会社にあった。そして、そのための資金は公的色彩の強いファイナンスでまかなわれていた。政府系銀行である日本輸出入銀行(現・国際協力銀行)と日本開発銀行(現・政策投資銀行)による制度融資である。また、売り手側の米国ではボーイング社の販売を後押しするため、購入者に対する米国輸銀の保証が付くこともあった。加えて日本政府は、当時国営だった日本航空に対して機材調達に政府保証債を発行することもでき、短期間の賃貸借リースが入り込む余地はなかったといえる。○始まりはファイナンスリースからその後、投資環境が好転すると急激な成長をみせた世界のリース会社が市場を拡大し、日本市場に入ってくる。とは言え当初は、大手航空会社側では"ショット売り"のような1機単位・短期間のリースに対するメリットの認識が薄く、購入の一形態としてのファイナンスリースから日本のリース活用が始まっていった。1980~90年代に日本で見られたリースの形態は多くが「日本型レバレッジドリース」と言われるもので、広く見れば自社購入ファイナンス手法のひとつでもあった。このリースは機体を「リース団」(投資家)が購入して12~15年の長期にわたって航空会社に貸し出し、期間満了時に買い取らせる形式のものがほとんどだった。「レバレッジ(てこ)」の名前の通り、リース団に参加する投資家は機体価額の20~30%の資金だけを用意して残りは借入金でまかない、100%分の減価償却を定率で行っていた。つまり、当初の自社の課税利益を圧縮し、税の支払いを繰り延べる間に運用益を稼ぐことを目的とするものだった。この日本型レバレッジドリースは、為替リスクと機体処分リスクを航空会社が取ることもあって広く世界に浸透し、1990年代には世界の新造航空機の3分の1をカバーするまでになった。投資家の税効果メリットの一部をリース料の低減に充てるなど、借り手側にも応分のメリットがあることもその一因となったのである。○航空機リースの隆盛が新規航空会社設立を後押ししかしその後、税制の変更により1998年に外国をまたぐ日本型レバレッジドリースが禁止、国内組成も2005年法改正でできなくなった。その後に市場に広まったのが「オペレーティングリース」である。日本型レバレッジドリースがいわゆるファイナンスリースであり、金融の一形態的性格が強かったのに比べ、オペレーティングリースは比較的リース期間が短く、機体の所有者(貸し手)の顔が見える形態である。このオペレーティングリースの主役は、豊富な資金力を背景にした世界のリース会社だ。彼らの武器は"まとめ買い"で、個々の航空会社が購入するよりもはるかに大きい百機ロットの大型発注をすることで機体メーカーとの価格交渉力を強め、売れ筋の機体を大量・安価に購入する。借り手が決まらないうちに買うので機体のデリバリーポジションは成り行きで決め、あとは「この時期にこの機体があるので借りませんか」と営業するビジネスを展開した。一見リスクが大きいように見えるが、売れ残りそうな機種には手を出さないし、リース会社が大量に機材を押さえてしまうと航空機の受給が逼迫し、貸し手優位の市場を作ることができる。21世紀に入って隆盛を加速させた世界のリース会社は航空会社よりもはるかに高いリターンをたたき出しているのだ。航空会社側にとっても賃借期間を弾力的に設定できるし、なにより自分で高額な購入資金を調達する苦労がないので、使い勝手のいい形態である。必要資金が小さいことはその後の中小の新規航空会社の設立・事業拡大を加速させた。○ピーチの自社購入は余力があればこそ就航前に必要な前払い保証金は各航空会社の与信具合によって違うが、リース料は2~4カ月分というのが相場だ。新品のA320実勢価格が5,000万ドルとして、通常の自社購入の場合は機体を受領するまでに30%を前払金(Pre Delivery Payment)として支払うため、必要資金は1,500万ドル。リース保証金は3カ月分で120万ドル程度だから、調達すべき資金は10分の1以下で済む。オペレーティングリース期間は8~10年が普通である。機体返還時の整備要件(部品・コンポーネントを新品並みにして戻す等)によっては最後に大きなコストが発生するケースはあるものの、資金繰りに苦労するLCCや新規航空会社にとって、メリットは大きい。そのため、中小各社の機材はほとんどがオペレーティングリースによって機材を導入している。そう考えると、今回のピーチの自社購入は非常に珍しいケースと言えるだろう。国内の中小各社の中で唯一自己資金に余力のある同社にとって、一種の金利支払であるリースに比べて無利子の自己資本で機材を調達した方がコストの低減になる、と判断したものと思われる。他方、日本の大手2社のJAL・ANAにおいては、ファイナンスリース終了後は資本市場での資金調達も進んだことから自己購入比率が再び高まりつつあり、2014年度時点では2社とも75%が自社購入によるものとなっている。資産計上しなくてよいリースに対して、自社購入の場合はROA(総資産利益率)が低下するためIR面でのデメリットはあるものの、確実な資産保有と自社仕様へのカスタマイズの容易さなどを優先していると言える。○まだまだ続くリースの進化そして、ここ最近多く見られるリースの形態は「セール&リースバック」だ。航空会社が機体購入契約を結んで前払金は支払うが、機体受領と同時にその機体をリース会社に売却し、オペレーティングリースを組成するというものだ。前述のオペレーティングリースと異なるのは、リース会社は投機的に機体を購入するのではなく、航空会社が買うと分かっているものを肩代わりして購入しリース化する点だ。この方式はリース会社の安価大量買いによらないため、リース料が若干高くなる傾向があり、まとめ買い対象でない人気薄の機種や最新モデルが出た後の型落ち機種で行われることが多い。しかし、航空会社が資金調達の必要額を減らすために、また、バランスシートを軽くするために、セール&リースバックでのリース化をすることも昨今普及してきた。加えて、オペレーティングリースだとリース会社からの差入保証金はリース終了まで返ってこない上に金利もつかないが、セール&リースバックだと保証金はリース会社が肩代わりするので、航空会社の手元資金が増えるメリットもある。今回は新造機に焦点を当てた事例を紹介したが、世界の航空市場には二次、三次利用されている中古機がおびただしい数であふれている。中古機マーケットは発展途上国や小規模航空会社が主流なため貸し倒れリスクも増え、リース事業の運営はますます複雑なものとなっていると言えるだろう。航空市場を支えているのが多種多様なリース会社であることは間違いない。機体の貸し手側から航空業界を眺めてみると新たな切り口に気づいたりもして、面白いものだ。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。
2015年06月30日ボーイングは米国時間の6月23日、タイ国際航空が購入してきた777では25機目にあたる777-300ERを引き渡したことを発表した。タイ国際航空はこれまでの20年間において、777のほぼ全てのモデル、また、5機の787ドリームライナーを運航している。なお、この1月にはボーイング機としては自社購入75機目となる777を受領した。
2015年06月25日航空連合のスカイチームは6月22日に創立15周年を迎えた。同連合は2000年6月22日にデルタ航空とアエロメヒコ航空、エールフランス航空、大韓航空の4社により創立され、現在、世界中の1,000都市を超えるネットワークを構築するまでに成長した。今回の設立15周年を記念して、デルタ航空は15の項目でスカイチームを紹介している。その中では、デルタ航空など3社によって同連合が創立され、現在では加盟20社を擁する世界第2の航空連合に成長し、世界1,052都市を網羅した世界のトップ航空市場の90%をカバーしていることを伝えいている。さらに、スカイチームの本部はオランダ・アムステルダムのスキポール空港近くにあり、加盟航空会社の総従業員は世界で48万人、また、同ネットワークには629の空港ラウンジが設置されており、約5秒に1回の頻度で加盟各社の運航便が世界中の空港を飛び立ち、年間6億1,200万人の乗客を乗せているという。現在加盟していている航空会社は以下の20社となっている。アエロフロート航空、アルゼンチン航空、アエロメヒコ航空、エア・ヨーロッパ、エールフランス航空、アリタリア航空、チャイナ エアライン、中国東方航空、中国南方航空、チェコ航空、デルタ航空、ガルーダ・インドネシア航空、ケニア航空、KLMオランダ航空、大韓航空、ミドル・イースト航空、サウディア、タロム航空、ベトナム航空、廈門航空。
2015年06月23日LOTポーランド航空(以下、LOT)は2016年1月14日より、成田~ワルシャワ線に新規就航することを発表した。LOTは中央・東ヨーロッパ地域を代表する航空会社として、ポーランドと日本を結ぶ初めての定期直行便を就航することとなる。LOTは、1929年に運航を開始した86年の歴史を有するポーランドのナショナル・フラッグ・キャリア。LOTの成田~ワルシャワ線は、これまで成田空港からのネットワークが少なかった中央・東ヨーロッパ地域と日本を結ぶ路線であることに加え、LOTのベースであるワルシャワ空港でのスムーズな乗り継ぎにより、ポーランド国内はもとよりチェコやハンガリーといった中央・東ヨーロッパ地域への利便性が一層高まることが期待される。また、成田空港としては、LOTの就航は2008年以来約8年ぶりにヨーロッパ(極東ロシア除く)からの新規乗り入れ航空会社となる。運航は2016年1月14日より、週3便を予定している。成田発は月・木・土曜日(LO080: NRT 11:05発/WAW14:40着)、ワルシャワ発は日・水・金曜日(LO079: WAW15:00発/NRT09:20+1 着)。時間はいずれも現地時間となっている。また、今回のスケジュールは、西行/東行双方の利用客にロンドン/リガ/プラハ/ブダペスト/ジュネーブ/コペンハーゲン/フランクフルト/パリ等を含むヨーロッパ圏内の他都市と短時間での接続を可能としている。機材はボーイング787-8を使用し、座席数は252席(ビジネスクラス18席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス213席)を設定する。機内サービスは、食事に和食を提供するほか日本語対応のIFE(機内エンターティメントシステム)でも日本からの乗客も楽しめる映画等を搭載するなど、特にアジア圏からの利用客へのおもてなしを主眼に置いたサービスを提供する。今回の路線就航に際し、LOTのセバスティアン・ミコスCEOは、「東京はアジア地域における最も重要なビジネス拠点のひとつであり、同時に最も魅力的な観光拠点のひとつでもあります。両国間の交流は年々高まっており、今回ワルシャワ~東京間の直行便を開設する必然性は弊社が実施した市場調査等の結果からも明白でした」とコメントしている。LOTの調査によると、2013年にポーランドから日本を訪れた旅行者の数はおよそ1万5,000人で、これは2012年の実績に対して45%ほどの伸びを示しているという。また、中央ヨーロッパならびに東ヨーロッパ地域全体から日本を訪れる旅行者の総数はおよそ13万6,000人に上るという。
2015年06月19日©TRIPPING!イギリスの航空サービスリサーチ会社「SKY TRAX(スカイトラックス)」が、ワールド・エアライン・アワード2015を2015年6月16日に発表。カタール航空が堂々の1位に輝いた。尚、カタール航空は過去5年のうち、3度目の受賞。アジアNo.1はシンガポール航空上位10位にランクインした航空会社のうち、5社がアジアの航空会社となった。シンガポール航空(シンガポール)が、昨年より1つランクをあげて2位、キャセイパシフィック(香港)は昨年の1位からランクダウンして3位、更に日本からは、全日空(ANA)が7位にランクイン。8位にはガルーダ・インドネシア航空(インドネシア)、9位にエバー航空(台湾)が名前を連ねた。順位/航空会社名/昨年順位1位カタール航空(2)2位シンガポール航空 (3)3位キャセイパシフィック航空 (1)4位トルコ航空 (5)5位エミレーツ航空 (4)6位エティハド航空 (9)7位全日本空輸(ANA)(6)8位ガルーダ・インドネシア航空 (7)9位エバー航空 (12)10位カンタス航空 (11)LCC航空No.1に、エアアジアWORLD’S BEST LOW-COST AIRLINEには、エアアジアが選ばれた。エアアジアが選ばれるのは7年連続。東南アジア各国を繋ぐ代表的なLCC航空だけに、益々注目だ。11位以下のランキング、各部門賞はこちら>参照元:World Airline Awards 2015
2015年06月19日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)はフランス時間の6月16日、台湾のエバー航空がA330-300を4機追加発注する覚書(MOU)を締結したことを発表した。現在運航しているA330と同様に、新しく導入するA330にもゼネラル・エレクトリック社製のCF6-80エンジンを搭載する。エバー航空は現在、A330が14機、A321が15機の計29機のエアバス機を運航している。双発のA330ファミリーは世界中で高い支持を得ているワイドボディ機で、これまでに1,500機以上の受注を獲得し、世界中のおよそ110社以上によって1,100機以上が運航されている。A330ファミリーは、最新鋭A350XWB、総2階建てA380と共にエアバスのワイドボディ機ファミリーの1機種。250席から500席以上を装備し、高い共通性を保持するこれらのワイドボディ機は、地域路線から中・長距離のサービスまで幅広い市場ニーズに対応する。
2015年06月17日デルタ航空は現地時間の5月28日、フランス・トゥールーズのエアバス本社にて新型の国際線用ワイドボディ機材(通路2列)A330-300型機を受領した。この航空機は2008年のノースウエスト航空と合併以降、初めて新規購入したエアバス機で、2017年までに納品が予定されているA330-300型機10機のうちの最初の1機となる。エンジンはGE製CF6-80E1を搭載しており、主に太平洋路線と大西洋路線の長距離国際線に使用される。デルタ航空は現在、A330型シリーズを32機運航している。同型機は今日運航されている中距離用ワイドボディ機の中で、最もコスト効率の優れた航空機とされている。新たに受領したA330型機は、同機が後継機となるB767-300型機やB747-400型機よりも、1座席あたりの燃費効率が15~25%向上する。座席数は計293席で、国際線最上位クラスとなるビジネスクラス「デルタ・ワン」に、全座席通路側のフルフラットベッドシートが34席、足もとの広い「デルタ・コンフォートプラス」が32席、エコノミークラス「メインキャビン」が227席となる。機内Wi-Fiシステムを搭載し、各座席に設置された高解像度モニターでは、1,000種類以上の映画・テレビ番組・音楽などのコンテンツを擁する最新のオンデマンド型機内エンターテインメントシステム「デルタ・スタジオ」が楽しめる。頭上には広い手荷物収納棚を設け、LEDライトの採用によりモダンな機内空間を演出する。
2015年05月29日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)は5月19日、シンガポール航空のA350XWB初号機の最終組み立てが開始されたことを発表した。シンガポール航空はA350XWBを合計で70機発注しており、引き渡しは2016年第1四半期から開始される予定となっている。現在、シンガポール航空のA350-900第1号機は最初の胴体結合作業に入っており、5月末には次の作業エリアに移動し、主翼の結合、客室装備の開始、電源投入作業を実施する。
2015年05月20日愛知県は5月15日、5月臨時県議会提出予定議案等について記者会見を開き、県営名古屋空港見学者受入拠点施設整備事業として「航空のフィールドミュージアム」を構築することを発表した。中部地域は現在、米国シアトル(ボーイング社)や仏国トゥールーズ(エアバス社)に匹敵する航空機産業の拠点を目指し、県営名古屋空港周辺地域ではその中核プロジェクトとして、日本初の国産ジェット旅客機であるMRJ(Mitsubishi RegionalJet)の開発・生産が進められている。MRJは全国さらには世界中から注目をされており、量産機引き渡しの頃にはMRJ見学者が増加することを見越し、受入体制を整えることが必要になる。先行例として、航空機産業の聖地であるボーイング社のあるシアトルには、現在も旅客機の工場があり、キングカウンティー空港には完成機が並び、ハイウェイからも見ることができる。また、空港の敷地内には、The Museum of Flight(航空博物館)があり、150機を超える航空機やヘリコプターを展示しており、エバレットの工場では、ボーイング機の製造ラインを見ることができる。また、エアバス社のあるトゥールーズは、本社および最終組立工場があるヨーロッパの航空機産業の重要拠点であり、最終組立工場はトゥールーズ・ブラニャック空港に隣接し、見学ツアーではエアバス機の製造ラインを見ることができる。また、空港の北端にはアエロスコピア博物館が1月14日にオープンし、エアバス社が製造してきた航空機などを展示している。県営名古屋空港周辺の特性として、MRJ量産工場や名古屋航空宇宙システム製作所史料室、空港施設、JAXA、自衛隊基地、エアポートウォーク名古屋等など、航空機産業の集積・航空機の観光資源が点在している。こうした施設を学校等が実施する社会見学はもとより、国内外からの来訪者を広く受け入れるため、県営名古屋空港周辺地域を航空機分野における産業観光の拠点としていく必要があるとしている。こうした考えの下で「航空のフィールドミュージアム」を構築し、周辺航空機産業関連施設等と協力・連携しながら、シアトル(ボーイング社)やツールーズ(エアバス社)に並ぶ航空機産業の拠点としてさらなる飛躍を目指すという。見学者を受け入れる新設拠点では、MRJ試験機やYS-11、零戦等の実機を展示する「実機展示ゾーン」を設置する。また、見本市や研修会等が開催できるメッセイベント会場の「メッセゾーン」、名機百選の1/25の超精密模型を日本の航空技術史を物語るギャラリーとして展示する「展示ゾーン(名機百選)」を予定している。憩いの場としては、ものづくりの体験学習の場も兼ねた「オリエンテーションゾーン」などを設ける。2017年第3四半期のオープンを予定しており、年間約35万人(オープン当初は65万人程度)を目指すという。そのほか、各施設と連携を深めることにより、県営名古屋空港全体をフィールドミュージアムとして活用するという。具体例として、「MRJ量産工場見学ツアー」や空港施設で「バックグランド・ツアー」、三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所史料室で「MHI史料室探訪ツアー」を予定。また、JAXA名古屋空港飛行研究拠点で「JAXA訪問ツアー」、航空館boonで「航空館boonで遊ぼうツアー」、自衛隊基地で「自衛隊基地見学ツアー」、また、エアフロントオアシスやターミナルビル展望デッキ、神明公園展望台など航空機の写真が撮れるベストスポットを巡る「撮影スポット・ツアー」などを構想している。こうした構想と並行して、三菱重工業はMRJ量産初号機の納入を予定している2017年4月~6月をめどに、MRJ最終組立工場内に見学コースをオープンすることを予定している。(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年05月18日ニュージーランド航空は5月14日、3カ国にわたる伝説のサーフィン・スポットで歴代の偉大なサーファーたちを集めて撮影した機内安全ビデオ、「サーフィン! サーフィン! サーフィン! 」編を発表した。同社はユニークな機内安全ビデオを製作していることでも知られており、これまでもYouTubeで公開後、数日で100万Viewを達成した「思いがけないブリーフィング」や世界的に有名な英国人冒険家ベア・グリルスを起用した作品、映画『ホビット』とのコラボ作品などを発表してきた。機内安全ビデオでありながら、ここ最近は飛行機が登場していないのも同社ならではのユニークな取り組みとなっている。今回の「サーフィン! サーフィン! サーフィン! 」編は、日本のトップサーファーである大野修聖氏、2014年世界チャンピオンのガブリエル・メディナ氏(ブラジル)、3度の世界チャンピオン、ミック・ファニング氏(オーストラリア)、ビッグ・ウェーブ・サーフィン のレジェンドであるレアード・ハミルトン氏(米国)、米国の人気サーファーであるアラナ・ブランチャード氏とアナスタシア・アシュリー氏、そしてニュージーランドのトップクラスのサーファーたちが出演している。同機内安全ビデオは、世界でもっとも美しく象徴的なサーフィン・スポットから3カ所を選び、米国のマリブ、オーストラリアのゴールドコースト、そしてニュージーランドのラグランとピハにて撮影した。日本人史上、最高位にランクされるプロサーファー大野氏は、本ビデオ出演のために訪れたニュージーランドのピハに関して、「ニュージーランドには魅力的な波があり、その文化や独特な雰囲気は他の多くの国々と違ったものだ。ニュージーランド北島の素晴らしいサーフィン・スポットであるピハで、『サーフィン!サーフィン!サーフィン!』編の撮影ができたことは、本当にラッキーだった。日本人観光客の皆さんには、サーフィンをする方もしない方も、ニュージーランドへの旅をお勧めしたい」とコメントしている。また、レアード氏はラグランでの撮影で、ハイドロボードで巨大な波に乗るシーンに登場。「ニュージーランドには、世界でもトップクラスのサーフィン・スポットがいくつかある。ラグランでの私のサーフィン体験が、サーフボードを持ってニュージーランドに来て、国中をロード・トリップする夢を描いている世界中の何千人ものサーファーたちの心に火をつけられたらいいと思う」とコメントしている。
2015年05月15日エアバスは、世界中の大学生を対象に未来の航空輸送を描く斬新なアイデアを募集するコンテスト「Fly Your Ideas」(FYI)の最終ラウンドに、東京大学の「BIRDPORT」チームが進出したことを発表した。ユネスコがサポートしている同コンテストは2年おきに開催され、今回で第4回目となる。コンテストには世界中から500以上ものアイデア応募があり、その中で東京大学のBIRDPORTチームを含む5チームが最終ラウンドに選出され、優勝を目指してアイデアを競い合う。エアバスはコンテストを通じて将来を担う若者たちの想像力を伸ばし、航空輸送の常識を打ち破るようなアイデアに挑戦する機会の提供を目指している。今回、最終ラウンドに選出されたのは、東京大学のほか、オランダのデルフト工科大学、中国の西北工業大学、ブラジルのサン・パウロ大学、英国のシティ大学ロンドンの5チームとなった。東京大学「BIRDPORTチーム」は、ドローン(無人航空機)を活用して空港から鳥を人口営巣地に誘導するというというアイデアを提案。引き離し、整列、結合というルールを利用して鳥の群れを人口営巣地「Birdport(バードポート)」へ誘導する。バードポートでは、鳥の鳴き声とデコイ(おとり用の鳥)によってその地域の鳥にとって自然で安全な営巣地が作られている。これにより、航空機のバードストライクを大幅に低減し、航空機の運用を高めることができるという。デルフト工科大学「MULTIFUNチーム」は、翼の固有振動や伸縮からエネルギーを取り入れることのできる複合材の外板を航空機の翼に取り付けるアイデアを提案。圧電ファイバが飛行中のわずかな動きからも電荷を集め、胴体に組み込まれたバッテリーパネルで生成されたエネルギーを蓄え、そのエネルギーを照明や娯楽システムといった機内システムに使用する。これにより、飛行中の航空機のエネルギー消費を削減し、地上運用時の電源全体に取って代わることも可能になるという。西北工業大学「AFT-BURNER-REVERSERチーム」は、ゲーム機のモーションセンサー技術を地上走行中に使用する航空機誘導システムに応用するアイデアを提案。赤外線と視覚情報を用い、パイロットと地上作業員に危険な障害物に対する警告を行う。これにより、航空機のターンアラウンド時間を短縮し、修理費用を削減する。年間で数百万もの費用を節減することができるという。サン・パウロ大学「RETROLLEYチーム」は、機内で出るごみを削減し、フライト後のごみ収集と分別にかかる時間を短縮するアイデアを提案。特に短距離航空会社の業務スピードを促進することが目的となっている。特注ワゴンを使用し、アルミホイル、紙、プラスチックの量を最小限に抑え、飲料の残りを集めることでごみ分別とリサイクルを効率的に行う。これによりギャレー設備の重さが最大30kg軽くなり、燃費を削減、機内スペースをより広く確保できるという。シティ大学ロンドン「BOLLEBOOSチーム」は、「WEGO」システムを利用して地上走行中にエネルギー集めるアイデアを提案。滑走路の航空機の真下に「トランスミッター」を設置し、電力を機体前輪の間に取り付ける受信機に誘導させる。これにより、地上運用に必要なエネルギーを供給し、二酸化炭素排出量を半分に削減することができるという。最終ラウンドは5月27日に独ハンブルクで行われ、最優秀チームには賞金3万ユーロが、2位のチームには1万5,000ユーロが贈呈される。
2015年05月13日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区、以下USJ)を運営するユー・エス・ジェイと日本航空(JAL)が11日、コーポレート・マーケティング・パートナーシップ契約を締結した。USJにて調印式が行われ、両社社長が出席した。パートナーシップ契約により、JALがUSJのオフィシャルエアラインとなり、JALは人気アトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」に協賛。USJの強力な顧客誘引力と、国内外に広がるJALのネットワークと送客力を最大限に活用して、魅力的な航空商品やサービスを共同で開発していく。調印式は、パーク・エントランスにあるユニバーサル・グローブ(地球儀)の前で開催され、ユー・エス・ジェイのグレン・ガンペル社長と日本航空の植木義晴社長が、調印書へ署名した。パークの人気キャラクターであるセサミストリートのエルモ、モッピー、クッキーモンスターや、JALの客室乗務員も駆けつけ、締結を祝福。色とりどりの紙吹雪が舞い上がり、お祝いムードに包まれた。調印式後の記者会見で、ガンペル社長は「JALは世界最高のブランド。このような契約を組むことができて非常に喜ばしい」と笑顔。植木社長も「USJと共に魅力的な空の旅を提供していけるよう、チャレンジしていく」と語った。各プログラムも発表され、2015年9月24日に開催するJALプレミアムナイト(貸し切りイベント)のスタジオ・パスが当たるキャンペーンを本日11日より開始。また、JALマイレージバンクの特典として、スタジオ・パスへの交換(通常営業分)を7月1日より開始する。さらに、パーク内の「JALスポンサーラウンジ」の提供、また、一部アトラクションに有効な特別エクスプレス・パス付き航空券を6月下旬より販売する。
2015年05月11日ニュージーランド航空は4月30日に就航75周年を迎えた。この就航75周年を記念して、同社が開発した世界初のソファ状になるシート、エコノミー 「スカイカウチ」を5月18日までの期間限定で、特別割引価格にて提供している。同社は1940年4月30日、オークランドからシドニーへの初フライト以来、ニュージーランドのフラッグシップ・キャリアーとして、国の歴史や成り立ちに重要な役割を担ってきた。また、2014年にはボーイング787-9型ドリームライナーを世界で初めて受領するなど、新しい機材や最先端テクノロジーへの投資も行っている。エコノミー「スカイカウチ」は横1列3座席からなり、フラットなスペースが生まれるよう設計。ファミリーやカップルでの利用にも最適なシートになっている。ひとり利用の場合は4万5,000円(通常8万円、-43.8%)、2人利用の場合はひとり当たり1万5,000円(通常4万円、-62.5%)、3人利用の場合はひとり当たり7,500円(通常1万5,000円、-50%)。なお、「スカイカウチ」は大人3人では利用できず、3人で利用する際は小児・幼児がひとりまたは2人含まれている必要がある。販売期間は5月18日までで、旅行期間は出発が5月24日~6月30日、帰国が5月24日~7月31日となっている。詳細はホームページを参照。
2015年04月30日カスペルスキーが民間航空機のリアルタイム追跡サービス「Flightradar24」の仕組みを、同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説している。Flightradar24は、民間航空機のフライト情報をインターネット上で追跡するサービス。利用者は、航空機の位置情報をリアルタイムに把握するのに役立てられる。カスペルスキーによると、インターネット上で航空機を追跡できるサービスの多くは、各航空機会社のフライト情報を随時更新できていないという。その原因は、航空会社が持つフライト情報がサービス各社に行き渡ってないことだと指摘している。Flightradar24は、他のサービスと異なり、フライトに関するデータを(から直接受信できることが特徴だ。これを可能にしているのが、放送型自動従属監視(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast:ADS-B)という技術で、最近の航空機はほとんどがADS-Bを採用している。ADS-B技術は、従来型のマイクロ波レーダーより正確に航空機の位置を特定できるよう、ディスパッチャー(運航管理者)向けに開発された。ディスパッチャーだけでなくパイロットも、飛行情報、天候、地形などを把握するための機能を備える。さらに、ADS-B Mode-S機能により、GPS位置データ(緯度、経度、高度)のほか、速度(昇降率など)、機体固有の「アドレス」、便名が、1090 MHzチャンネルで定期的に(約1秒に1回)送信される。この機能によって、航空機からフライト情報を直接受信できているのだという。航空機から送信されるデータの「スクォーク(トランスポンダーコード)」は、コードで表した情報が送信することもできる。例えば、緊急時には7700、ハイジャックされたときは7500が設定されるる。そのためどんな非常事態も完全に追跡できるのだという。フライト情報は、すべて暗号化されていないチャンネルから送信されているため、誰でもアクセスできる。1090MHz周波数帯のアンテナを手に入れ、簡単な無線受信機を組み立てられればデータを受信できるという。また、USBインタフェース付きの一般的なテレビチューナーをeBayやAliExpressなどの中国製品を扱うマーケットプレイスで探し(10~20ドルで購入できる)、カスタムドライバーをインストールするといった方法もあるという。ADS-B信号は、航空機の位置から240km離れている場合でも受信できるという。○Flightradar24はWebページ版とアプリ版を用意Flightradar24で飛行情報を見るには、専用のWebサイトかスマートフォン向けのモバイルアプリを使う。モバイルアプリには、有料版と無料版がある。機能面では、Webサイトのほうが優れる。便名(IATAまたはICAO)、航空機の登録番号、「スクォーク」コード、航空会社名、航空機のモデルなどの多彩な検索条件を指定できる。便名で検索することで、航空機の位置をリアルタイムで確認できる。すでに終了したフライトでも、航路上のある地点での飛行パラメーターなどの詳しいデータを知ることができる。一般の利用方法は、例えば、搭乗を希望しているフライトの航空機を簡単に知ることができる。これにより、どんなフライトになりそうか予測したりして楽しめる。追跡の機能は、「航空機が地図上を動く」「コックピットビュー」を搭載する。ビューの画像は、航空機の現在の高度から投影された衛星の地形画像を基に生成される。航路のデータがときどき消えたり、画面上の飛行機のノーズが突然写ることもある。モバイルアプリは、Android、iPhone、iPad、Windows Phoneの各プラットフォームに対応し、無料版と有料版の2つがある。Web版にはない拡張現実機能が利用できる。各超現実機能は、飛行中の航空機にデバイスのカメラを向けて使う。スマートフォンはGPSモジュール経由で航空機の位置データを取得し、加速度計と内蔵コンパスによって補正する。これで、アプリが航空機を認識し、航空機の写真と飛行データが画面上に表示される。
2015年04月27日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)はこのほど、大韓航空グループの航空宇宙事業本部が、A330neoファミリーに装備される大型のウイングチップ、「シャークレット」を製造するサプライヤに選定されたことを発表した。大韓航空航空宇宙事業本部は今後、新しい複合材製のシャークレットを韓国の釜山で製造し、仏トゥールーズのA330ファミリー最終組立工場に供給する。A330neoの主翼幅はこのウイングチップによって、既存のA330ceoの60.3mから64mの長さになる。これにより抵抗を減らし、揚力が増加するという。A330neoはロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と、シャークレット、そして空力性能の強化、新しい客室装備によって、既存のA330ceoと比較して1座席当たりの燃費を14%削減。A330neoは同サイズの航空機の中で最もコスト効率の優れた広胴型機となり、航続距離も最大400海里(740.8km)延長される。A330neoはまた、その他のエアバス・ファミリー機と高い運航共通性を保持している。引き渡しは2017年第4四半期の予定。エアバスと大韓航空航空宇宙事業本部は25年以上に及ぶパートナーシップを築いており、現在、様々なエアバス航空機プログラムに参加し、A320ファミリーのシャークレット、A330ファミリーの胴体パネル、床面の組み立て、A350 XWBの複合材製貨物ドアなどを製造している。
2015年04月24日ハワイアン航空は4月より、国際線全クラスのアメニティーをリニューアルした。ハワイで人気のアパレル・グラフィックデザインブランド「マヌヘアリィ」のデザイナーと提携し、ハワイアン航空オリジナルのプリント柄をデザインした、3種類のアメニティキットを展開している。今回の新アメニティキットは、ティールブルーとライトグレーのバナナリーフをモチーフにしたモダンなデザインで、ハワイの島々独特の風景、ホスピタリティ、スピリットを表現した。日本国内4空港(羽田、関空、新千歳、仙台)から就航しているホノルルへの直行便全てに導入され、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー(エクストラ・コンフォート)、エコノミークラスでそれぞれ異なるキットを提供する。ビジネスクラスとエクストラ・コンフォートで提供される新アメニティキットには、さらに快適な空の旅を過ごせるよう、プライベートブランドである「ロリィ」(ハワイ語で「リラクゼーション」を意味する)の保湿ミスト、ハンド・ボディローション、無香料リップスティックが含まれている。「ロリィ」ブランドの製品にはしっとりとした甘い香りのココナッツエッセンスが使用されており、ハワイに到着する前から南国気分が楽しめる。
2015年04月14日アメリカン航空は現地時間の4月8日、アメリカン航空とUSエアウェイズが米国連邦航空局(FAA)から運航の一元化認可を取得したことを発表した。アメリカン航空とUSエアウェイズは2013年12月に合併。USエアウェイズは2014年3月にスターアライアンスを脱退し、アメリカン航空が加盟するワンワールドに加盟している。今回、両社は18カ月以上かけてFAAから単一の許可証の取得した。この決定により、両社それぞれのポリシーと業務手順が一本化され、4月8日から全てのフライト、メンテナンス、および運航管理(ディスパッチ)業務の大半が同一化された。航空管制の連絡には、アメリカン航空とUSエアウェイズの全ての便に対して「American」というコールサインが適用される。両社から持ち寄られた465種類のマニュアルやポリシー、業務手順、およびプログラムのうちどれが新たに統一された航空会社にとってふさわしいかの検証・選択を実施。また、11万人を超える従業員が複数のフェーズにわたる数十万時間相当のトレーニングを完了し、11万5,000ページを超える新たなポリシーと業務手順を発令した。なお、今回の運航の一元化認可による利用者への直接的な影響はなく、今年中に単一の予約システムに移行するまでの間、引き続き両社のホームページやチケットカウンターにてチェックインができる。
2015年04月10日カタール航空は4月8日、ビジネスクラスとファーストクラスで提供する「ジョルジオ アルマーニ」の新アメニティーを発表した。ビジネス、ファーストクラスで提供されるアルマーニのアメニティーキットには、男性用にスキンケア商品とともにフレグランス「Acqua di Gio」「Armani pour Homme」に、アイマスク、靴下、耳栓、リップクリームがセットになっている。また、女性用にはフレグランス「Si」やクリーム「Crema Nera Extrema supreme reviving cream」が、アイマスク、靴下、耳栓、リップクリーム、ヘアブラシとともに添えられている。加えて、深夜便のファーストクラスでは、イタリアの高級アパレルブランド「ミッソーニ」のパジャマとスリッパが提供される。(c)All rights reserved
2015年04月10日今年の3月からアラブ首長国連邦の国営航空会社「エティハド航空」の顔となったニコール・キッドマンが非難を受けているようだ。同社の新エアバスのプロモーションに出演していたニコールだが、そのことで「the Association of Professional Flight Attendants(プロフェッショナル客室乗務員協会)」から反感を買ってしまっているという。ニコールが女性の権利のために働く国連親善大使であるにも関わらず、妊娠を理由に女性客室乗務員を解雇するなど不当な扱いをしてきたエティハド航空と契約を結んだというのが主な理由だ。「Hollywood Reporter」によると、協会はニコールに向けて「我々はあなたが雄弁に語っていた女性たちの代表として、エティハド航空のプロモーションに参加しないよう勧めます。女性従業員に暴力的な労働慣習を押し付け、あなたが望むような世界に反対する政府が独占的に所有している会社なのです」と声明を出したという。協会はニコールにプロモーションを降板し、正しいことのために立ち上がってほしいと考えているようだ。また、エティハド航空側は妊娠女性への不当な待遇はないと否定している。今回の件についてニコールからのコメントはまだ出されていない。(text:cinemacafe.net)
2015年04月08日Hondaの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(本社: 米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市、以下HACI)は現地時間3月27日、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration、以下FAA)より小型ビジネスジェット機「HondaJet」に対する事前型式証明(Provisional Type Certificate、以下PTC)を取得したことを発表した。これは、HondaJetの設計が安全性および耐空性の基準を満たしていることをFAAが認定し、最終の型式証明が間近であることを意味する。HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACIの藤野道格社長は、「今回のPTC取得は、HondaJetにとって非常に大きな節目です。私たちは、FAAから要求される各種試験や書類審査をほぼ完了しており、間もなく最終の型式証明を取得できる見通しを得ました」とコメントしている。FAAアトランタ航空機認定部の責任者であるメルビン・テイラー氏は、「HondaJetに対するPTCの発行をうれしく思います。新しく設立された航空機メーカーであるHACIがPTCを取得したことは、航空機メーカーとして重要なマイルストーンを達成したと言えます。HACIとFAAのスタッフの多大な努力と協力関係の結果と言えるでしょう。アトランタ航空機認定部は、先進的な航空機であるHondaJetを市場に送り出すプロセスに参加できて誇りに思います」とコメントしている。HondaJetは、これまで全米70カ所以上で2,500時間を超える飛行試験を実施している。生産工場では12機が最終組み立て工程にあり、今後FAAによる最終の型式証明取得後、機体の納入を開始していく予定となっている。
2015年03月30日ハワイアン航空では3月1日より羽田~ホノルル線の機内食をリニューアルし、ハワイらしさを感じられるメニューとして、ビジネスクラスで「牛肉のカレカレ」、プレミアムエコノミー「エクストラ・コンフォート」とエコノミークラスには「鶏から揚げむすび」を提供している。ハワイアン航空では、搭乗した瞬間から本物のハワイを感じることができるよう、ハワイらしさにこだわったサービスを提供している。カレカレとは、肉と野菜をピーナッツソースで煮たシチューで、元はフィリピンのポピュラーな伝統料理。今回の「牛肉のカレカレ」には、ピーナッツソースのかわりにカシューナッツソースを用いることで、よりマイルドな味わいに仕上げている。「エクストラ・コンフォート」とエコノミークラスに導入される「鶏から揚げむすび」は、羽田~ホノルル線就航以来の人気メニューであった「スパムむすび」をアレンジしたもので、スパムの代わりに鶏のから揚げを巻く新スタイルを採用。赤・黄・緑の3種類のカラーバリエーションがあるランチボックスの中には、海苔巻きセットと鶏のから揚げ、卵焼きと漬物を詰め合わせた。なお、同じく「エクストラ・コンフォート」とエコノミークラスの人気メニューである、ハワイのソウルフード「ロコモコ」は今後も引き続き提供する。
2015年03月12日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)は現地時間の3月6日、ベトナム航空のA350XWB初号機が塗装を終えて工場からロールアウトしたことを発表した。ベトナム航空はカタール航空に続いてA350XWBの世界で2番目の運航会社となり、アジアでは初めてのA350運航会社となる。ベトナム航空は合計10機のA350 XWBを発注しており、A350XWBは2015年2月の時点で、世界の40の顧客から約780受注を獲得している。
2015年03月09日