「ザ・ボーイズ」のスピンオフドラマ「ジェン・ブイ」でアンドレ・アンダーソン役を演じていたチャンス・パードモが、バイク事故で亡くなったことが明らかになった。27歳だった。チャンスの代理人は「彼の芸術への情熱と人生への飽くなき好奇心は、彼を知るすべてのみなさんが感じたことでしょう。また、彼の優しさは彼が愛した人々の中に受け継がれていくはずです。最愛の息子であり、兄弟であった彼の喪に服したいという家族のプライバシーに配慮していただけますと幸いです」と声明を発表した。「ジェン・ブイ」のXアカウントは、製作会社のAmazon MGMスタジオやプロデューサーたちによる追悼メッセージを掲載。「私たちはどうしてもこの件に対して理解できないでいます。チャンスを知る人ならだれでも知っていることですが、彼はいつも魅力的で笑顔を絶やさず、生まれながらの熱意にあふれた人で、類まれな才能を持つ演技者であり、そして何よりとても優しく素晴らしい人でした。このように過去形で書いていても、やはり理解が追いつきません」とチャンスを称えながらも死を受け入れられない様子がつづられている。共演者のパトリック・シュワルツェネッガーは、「心が痛む。本当に。才能豊かな俳優で最高の友人だった。あまりにも早すぎるよ。『ジェン・ブイ』で彼と働けて楽しかった。どうか安らかにお眠りください」とXで追悼した。(賀来比呂美)
2024年04月01日千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館では、2024年3月9日(土)より、『カール・アンドレ彫刻と詩、その間』が開催される。今年1月24日、88歳で亡くなったカール・アンドレ(1935-2024)の、日本の美術館として初めて行われる個展である。カール・アンドレは、1960年代後半、アメリカを中心に起った「ミニマル・アート」の代表的な彫刻家。マサチューセッツ州の工業都市、クインシーに生まれ、アンドーバーの名門フィリップス・アカデミーで学んだ彼は、1957年、ニューヨークに居を移し、翌年よりフランク・ステラとスタジオを共有して、コンスタンティン・ブランクーシに影響を受けた彫刻を作成し始めた。1966年に137個のレンガを直列に並べた《レヴァー》を発表して以降は、木材、金属、石などの素材を工業製品のような同一規格に加工し、床置きするスタイルを確立。そこに置かれることで周りの空間に作用するそれらの作品を、作家自身「場としての彫刻」と表現した。カール・アンドレ夫妻と所属ギャラリーの全面的な協力を得て実現する同展では、日本では紹介されることが稀な「小さな彫刻」8点とともに、代表的な床置きの大型彫刻13点を紹介。なかでも人の背丈を超えるL字の金属板が並び、壁との間にできた空間を人が通ることのできる横幅約15mの巨大な作品《上昇》は注目だ。さらに知る人ぞ知るカール・アンドレの詩の仕事も紹介する。詩を共通の趣味とする両親のもとに育った彼は、キャリアの初期から詩を制作していた。タイプライターで断片的な単語を打ち込んで構成されるカール・アンドレの詩は、読んでも眺めても楽しめる。会期中は、若き日にカール・アンドレがスタジオを共有したフランク・ステラのコレクション展示他、ギャラリートークやパフォーマンス、ワークショップなど、イベントも多数。詳細や申し込み方法は、美術館ホームページで確認を。<開催概要>『カール・アンドレ 彫刻と詩、その間』会期:2024年3月9日(土)~6月30日(日)会場:DIC川村記念美術館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)料金:一般1,800円。65歳以上・大学1600円公式サイト:
2024年02月27日12月11日(現地時間)、「ブルックリン・ナイン-ナイン」のレイモンド・ホルト署長役などで知られるアンドレ・ブラウアーが、病気のため亡くなったことが分かった。61歳だった。アンドレのパブリシストが「Variety」誌に認めた。アンドレは1998年に「ホミサイド/殺人捜査課」、2006年に「THIEF/シーフ」でエミー賞主演男優賞を受賞。「ブルックリン・ナイン-ナイン」のホルト署長役では、4度もエミー賞助演男優賞候補になった。同ドラマの公式Xアカウントは、署長の衣装に身を包んだアンドレの画像と共に追悼。ドラマの中でホルト署長の夫ケビン・コズナーを演じたマーク・エヴァン・ジャクソンは、アンドレとの2ショットをXに投稿し、「あぁキャプテン、私のキャプテン」と嘆いた。テリー・ジェフォーズを演じたテリー・クルーズは、「こんなに早く逝ってしまったなんて信じられない。あなたと出会い、一緒に笑い、あなたのかけがえのない才能に接しながら8年という輝かしい年月を共有し、働けたことを光栄に思います」とつづった。ホルト署長の補佐役ジーナ・リネッティを演じたチェルシー・ペレッティは、「大好きです。心地よいあなたの声が聴けなくなるのは寂しい」「よく、出入口をふさいであなたが出られないようにして交わした会話をこれからも大切にします。それと、あなたの相棒という普通じゃない機会をもらえたことも」とインスタグラムでアンドレを偲んだ。ほかにもノーム・スカリー役のジョエル・マッキノン・ミラー、マイケル・ヒッチコック役のダーク・ブロッカーらが追悼している。(賀来比呂美)
2023年12月14日9月12日に開幕したミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』の取材会とゲネプロが初回公演に先駆けて行われ、取材会に参加したウエンツ瑛士ら出演者のコメントが到着した。本作は、日本のミュージカル界を牽引する脚本家の高橋亜子と演出家の鈴木裕美が、長い時間を費やしテーマ探しや作品の骨組みを話し合いながら創り上げた作品。そこに気鋭の作曲家・清塚信也が加わり、“音楽”というキャンバスに“音の藝術”を描く。『アンドレ・デジール 最後の作品』ゲネプロより20世紀初頭に不慮の死を遂げた大画家アンドレ・デジール。共にデジールを信奉していたエミールとジャンは、運命に導かれるように出会い、2人で一緒に絵を描くようになる。その絵の素晴らしさゆえに巧妙な贋作ビジネスに巻き込まれ、アンドレ・デジールの『最後の作品』を描くよう依頼を受けることに。その作品を巡り、別の時代に生きるデジールとエミールの人生が交差した時、思いも寄らない愛と真実が浮かび上がる。エミール役はウエンツ瑛士と上川一哉、ジャン役は上山竜治と小柳友がそれぞれWキャストで務め、熊谷彩春、綾凰華、藤浦功一、柴一平、戸井勝海、水夏希といった実力派が様々な役を演じる。■ウエンツ瑛士 コメントオリジナルミュージカルの初演ということで、何が起こるか分からないところからチケットを買うという難しい状況ではあると思いますが、僕らは間違いなくチケット代以上のものを舞台上で生むことを約束しますので、とにかくご覧いただきたいです。そして、オリジナルだからこその発見や、清塚さんが作って下さった音楽に亜子さんの訳詞ではない日本語の歌詞が乗るということで、改めて伝わるものがあるかもしれません。そういう部分も含めて、お客さまには未知なものに飛び込んでいただくのですから、僕らは地に足をつけて自信を持って、しっかりと演じていきたいと思います。絶対にまた観たくなるお芝居、歌、そして共鳴を一生懸命お届けしますので、是非とも、わくわくした気持ちで会場にお越しいただければ嬉しいです。■上川一哉 コメント“共鳴”というテーマのもと、一回一回生まれていく新しい共鳴がたくさんあると思います。お客様との共鳴、相手との共鳴、カンパニー内での共鳴など、さまざまな共鳴をしっかりキャッチして、僕自身も楽しみながらお客さまにお伝えしたいです。あと、小柳友という今回がミュージカルデビューとなる彼との稽古の中で、たくさん学ばせていただきました。この素晴らしい経験を大切に、まだまだこれから2人で共鳴し合いながら、深めていきたいなと思っています。また、この作品はもう一度観たくなる、小説のような内容になっていますので、二度ご覧になることで発見することもたくさんあると思います。どこか謎解きのような部分もありますし、たくさんの方に何度も何度も来ていただいて、一緒に共鳴していただきたいです。■上山竜治 コメント日本語に合わせて清塚信也さんが作ってくださった曲が本当に素晴らしくて、僕も大ファンになりました。高橋亜子さんの素晴らしい脚本をもとに、鈴木裕美さんが大事に演出をされて、ミュージカルを超えて、すごいお芝居を観ているような感覚になる作品です。あと、Wキャストで同じ役でも作り方が全く違います。僕が演じるジャン・コルディエは、エミールの才能に惚れて、「お前は絶対大丈夫だ」と言って、とにかく背中を押す、こういう友達が欲しいなって思う存在です。瑛士君はその場で生まれたライブ感を大事にしてお芝居をされる方なので、そのライブ感と共鳴しながら、お客さまをすごいところへお連れしたいと思います。ぜひ劇場に足を運んでください。■小柳友 コメント小柳友、35歳、ミュージカルデビュー。まさか35歳で新しい世界に行くとは思っていませんでした。今回、オリジナルだからこそ自由に作らせて頂けた部分もあったので、自分らしさを出せたんじゃないかなと思います。ジャン・コルディエというキャラクターは、人が好きで、人を楽しませることが好きで、人の笑顔が好きな人。そこは自分に通じる部分もあり、演じていて楽しいです。ミュージカルという世界が僕に合っているかは正直まだ分かりませんが、褒めてくださる方や、続けてほしいと言ってくださる方もいて、ミュージカルを続けたいと思える作品になりました。キャスト、スタッフのみなさんともまたお会いしたいですし、本当にこの素晴らしいカンパニーを、劇場で観ていただけたらなと思います。<公演情報>ミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』脚本・作詞:高橋亜子音楽:清塚信也演出:鈴木裕美出演:ウエンツ瑛士/上川一哉(Wキャスト)、上山竜治/小柳友(Wキャスト)熊谷彩春、綾凰華、藤浦功一、柴一平、戸井勝海、水夏希SWING/中野太一、傳法谷みずき【東京公演】2023年9月12日(火)~23日(土)会場:よみうり大手町ホール【大阪公演】2023年9月29日(金)~10月1日(日)会場:サンケイホールブリーゼチケット情報:公式サイト:
2023年09月13日9月から10月にかけて東京・よみうり大手町ホール、大阪・サンケイホールブリーゼにて、ミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』が上演されることが決定した。本公演は、日本のミュージカル界を牽引する脚本家の高橋亜子と演出家の鈴木裕美が、長い時間を費やしテーマ探しや作品の骨組みを話し合いながら創り上げた作品。音楽を担当するのは、気鋭の作曲家・清塚信也だ。物語のテーマは“共鳴”。1960年代のパリで、画家のアンドレ・デジールに果てない憧憬を抱く青年画家のエミール。才能はあるものの境遇に恵まれない彼が、絵画への愛と豊富な知識を持つジャンと出会い、深く“共鳴”することで一人では到達できない藝術を生み出す。しかしそれが裏ビジネスに利用されることとなり、二人は「“贋作”を創る」という最もタブーとされている世界に足を踏み入れる。“藝術”への熱い想いと挫折。虚と実が交差する中で、二人の“共鳴”の行方を描く。エミール役は、『太平洋序曲』『ブラッド・ブラザーズ』といったミュージカルで高い注目を集めたウエンツ瑛士と、2021年の劇団四季退団後、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』、ミュージカル『ジキル&ハイド』など話題作への出演が続く上川一哉がWキャストを務める。ジャン役は、ミュージカル『マリー・キュリー』、ミュージカル『エリザベート』への出演も記憶に新しい上山竜治と、音楽劇『ある馬の物語』や舞台『森 フォレ』への出演で話題を呼んだ小柳友によるWキャストとなる。併せて、高橋、清塚、鈴木、そしてエミール役、ジャン役を務める4人よりコメントが到着した。■作・高橋亜子 コメント始まりは六年前。鈴木裕美さんと新作ミュージカルを作る機会をいただき、どんな作品にしたいかアイデアを出し合うところから始めました。やがて自分の描きたい本質が見えてくる中、何度も打合せを重ね、脚本を構築してきました。作曲の清塚信也さん始め、素晴らしい俳優の皆さん、スタッフの皆さんが集まってくださり、いよいよスタート。身が引き締まる想いです。これは共鳴の物語です。引き寄せられるように出会い、心が共鳴し合うことで、世界と繋がることができた二人の青年の物語。けれど思わぬ運命の中で二人の関係は変質していきます。それでも残るものを、見つめてみたいと思いました。人と人が出会い、一人では見られない景色を見ることは、人生で最も素晴らしいことの一つだと思います。心が響き合うことで生まれる形のない美しいものを、皆様にお見せできればと思っています。■音楽・清塚信也 コメント日本語というのは、英語とあまりにも遠いリズムで出来ていて、本来であれば英語のために作られた曲を日本語でやるのはかなり無理があります。なので、日本語のために作られた音楽でミュージカルをやるのはとても意味のあることです。それも、この素敵なメンバーで、日本のミュージカルが作れる喜びは、それはそれは強いものです。■演出・鈴木裕美 コメントとてもとても長い時間をかけて亜子さんと話し合ってきた物語です。テーマは共鳴。共鳴というテーマは、ミュージカルという手法で語るのが最適なのは言うまでもありません。音楽の清塚さんとは『シラノ・ド・ベルジュラック』で初めてご一緒し、ミュージカルを作るのは『GOYA 』に続き2作目です。清塚さんの繊細で自由で詩情溢れる音楽と、物語に対する冷静で正確な視線には全幅の信頼を寄せています。振付の柴一平さんとは『陰陽師』など多くの作品でご一緒しており、今回はコンテンポラリー、バレエ、ジャズと多彩な振付をお願いすることになっています。俳優陣も何度もご一緒している方、初めましての方含めて実力のある方ばかりです。このミュージカルを見ることを最も楽しみにしているのは私かもしれません。■ウエンツ瑛士 コメントこのメンバーで日本初演、オリジナルミュージカルをやれる事をとても嬉しく思います。現時点で最高に面白いですが、微力ながらも稽古をしながら自分が感じた事をしっかり伝えてどんどんブラッシュアップしていきたいと思います。改めてオリジナル作品を作ることがどれほど大変か、そしてミュージカル作る事がどれほど大変か、感じています。これは本当に才能があって、努力が出来る人じゃなければ作れない作品です。しっかりとリスペクトを持って、しかし臆する事なくチームを作っていきたいです。全てを曝け出して委ねられる仲間がいる安心感。みんなでお客様に届けます。今から楽しみでしょうがないです。是非ご期待ください。■上川一哉 コメントこの度、エミール・マルタン役を務めさせていただきます。まずはこの作品とのご縁をいただけた事に心から感謝いたします。と同時に、胸の高鳴りをおさえる事が出来ない自分がここにいます。このエミールという役は僕にとって、本当に、大きな大きな挑戦です。幸せな挑戦です。ありのままの自分をさらけ出し、全力で作品と役に向き合っていきます。真っ白なキャンバスに、心そのままにエミールを描き、ご一緒させていただく素晴らしいカンパニーの皆さまと共鳴し合いながら、この作品を旅していけたらと思っています。よろしくお願いいたします。■上山竜治 コメント数年前に、演出の鈴木裕美さんが『国産オリジナルミュージカル作品を創っている』と仰っていて、盛り上がりながらお話をさせていただいたのを覚えています。それがこうして、素晴らしいキャスト、スタッフが集まり実現し、しかも自分がそこに出演させていただくことに感動しています。この作品は、孤独を感じやすいこのご時世に、手を差し伸べ合うことの大切さを感じさせてくれます。凸凹の2人が足りないものを補いながら、不器用ながらもトラウマに立ち向かっていく姿を見て、時に笑いながら、一緒に"共鳴"してもらえるように頑張りたいです。ぜひ、世界初演のオリジナル作品を劇場で、生で、ご覧ください。■小柳友 コメント今回初めてミュージカルに出演させていただきます。華やかなミュージカルの世界に一歩足を踏み入れることがはたして自分に出来るのか……と不安な気持ちでいっぱいでしたが、この脚本を最初に読んだ時、参加したい、この作品の一員になりたい、ジャン役を通してエミールと共鳴したいと強く思いました。希望を見出してくださった演出の鈴木裕美さんには感謝しかありません。錚々たるキャストの皆さんと並んでいることに正直震えておりますが、不安と期待の狭間にいる今を楽しみたいと思います。憧れてやまない藝術の世界にどっぷりと浸かりつつ、今できる自分なりの全てを尽くして、みなさまに届けられたらと思っています。<公演情報>ミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』作:高橋亜子音楽:清塚信也演出:鈴木裕美出演:ウエンツ瑛士/上川一哉(Wキャスト)、上山竜治/小柳友(Wキャスト)、熊谷彩春、綾凰華、藤浦功一、柴一平、戸井勝海、水夏希SWING/中野太一、傳法谷みずき【東京公演】9月12日(火)~23日(土)会場:よみうり大手町ホール■チケット料金(全席指定・税込)全席共通:12,000円U22:6,000円前売り開始:7月29日(土) 10:00※未就学児童入場不可【大阪公演】9月29日(金)~10月1日(日)会場:サンケイホールブリーゼ■チケット料金(全席指定・税込)S席:12,000円ブリーゼシート:8,000円U22:6,000円前売り開始:7月29日(土) 10:00※未就学児童入場不可公式サイト:
2023年06月26日昨年1月に他界したファッション界のレジェンドに迫るドキュメンタリー『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』より本編映像が解禁された。本作は、アフリカ系アメリカ人初のVOGUEクリエイティブ・ディレクター、アンドレ・レオン・タリーの生涯を描くドキュメンタリー。白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献したアンドレ・レオン・タリー。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。その人生と数々の功績を、マーク・ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム・フォードなどファッション界を代表する人物たちのインタビューとともにふり返る。解禁された映像で、「ショーで泣いたことがある」と話し始めるアンドレ。2012年に行われた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の秋冬コレクションのショー映像を背景に「例えば、パリでマーク・ジェイコブスが見事な巨大蒸気機関車を出現させたショー」と続ける。アンドレは「音楽まで覚えている」と語り、いかにそのショーが強烈なインパクトをもたらしたかが分かる。そのほかにも、リッツで開催された「シャネル(CHANEL)」のショーを挙げ、自身の部屋がモデルの昼寝場所になっていたと明かし、ケイト・モスやシャローム・ハーロウ、ナオミ・キャンベルなどスーパーモデルたちがやってきたとふり返る。マーク・ジェイコブスもインタビューの中で「ショーに赴き、直に見て感じるんです。音楽やモデル、彼女たちの動きを」と話すように、ショーに参加するアンドレの表情は真剣そのものだ。その様子から、デザイナーやモデルたちからも熱い信頼を寄せられていた理由が分かる映像となっている。『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は3月17日(金)よりBunkamura ル・シネマにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者 2023年3月17日よりBunkamuraル・シネマにて公開© Rossvack Productions LLC, 2017. All Rights Reserved.
2023年03月11日映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』が、2023年3月17日(金)より公開される。ファッション界の巨匠 アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、ファッション業界のレジェンドと称されるアンドレ・レオン・タリーの一生を描いたドキュメンタリー作品。白人が多数を占めるファッション界において、アフリカ系アメリカ人初の『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターに就任したアンドレの軌跡を追う。人種差別を乗り越え、黒人モデルや非白人デザイナーの進出に貢献したアンドレの功績は必見だ。作中には、アンドレ本人へのインタビューに加え、マーク ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム フォードなどファッション界を代表する人物たちがアンドレについて語るインタビューも登場する。<映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』あらすじ>『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターのアンドレ・レオン・タリーは、ドレスの生地を入念にチェックしている。そんなアンドレとともに仕事をする、デザイナーのトム・フォードへのインタビューをはじめ、アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む様子や、ウーピー・ゴールドバーグなど、著名人たちがアンドレについて語る。一方、華やかで夢のような芸能界から雰囲気が突如一変し、人種差別が色濃く残るアメリカ南部出身のアンドレが涙ながらに心ない言葉を浴びた過去を告白。差別や偏見を乗り越え「誇りを胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレが追い求めた“美学”とは…。『VOGUE』誌編集長のアナ・ウィンターも「皆に冒険する勇気を与えた」と語るアンドレの人生に心惹きつけられるドキュメンタリー映像だ。【詳細】映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』公開日:2023年3月17日(金)監督:ケイト・ノヴァク出演:アンドレ・レオン・タリー、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム、ラルフ・ルッチ、サンドラ・バーンハード、マノロ・ブラニク、アンドレ・ウォーカー原題:THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRE字幕翻訳:柏野文映
2023年02月23日今年1月18日に73歳で他界した、アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)の公開が決定。メイン写真が解禁された。1948年生まれのアンドレ・レオン・タリーは、「ジム・クロウ法(1876年~1964年に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)」の影響下にある時代に、アメリカ南部で幼少期を過ごした。1983年より「VOGUE」のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格。2013年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍した。〈格好良い〉とは何か、独自の美学を極めていく。また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか…。彼の人生と彼が残した数々の功績を、本人のインタビューのほか、ファッション界を代表する人物たちのインタビューとともにふり返る。アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サン=ローラン、カール・ラガーフェルド、ミシェル・オバマ、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、アンディ・ウォーホル、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、シンディ・クロフォード、ショーン・コムズ、リアーナほか、ファッション業界のみならず各界の豪華関係者が多数出演している。『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)は2023年3月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年12月28日7月8日公開のドキュメンタリー映画『アルピニスト』でフォーカスされている、天才クライマー、マーク・アンドレ・ルクレール。世界的クライマー、アレックス・オノルドも一目置く、若きフリーソロクライマーだ。スポーツクライミングが五輪種目となり、近年クライマーへの注目度は上昇の一途をたどる。SNSで積極的に発信したり、企業とのスポンサー契約を結ぶなど、現代のクライマーたちの活動、チャレンジは世間の注目を集めている。しかし本作で描かれるマークはそういった流行には目もくれず、SNSでのアピールにも無関心。まさに当時の彼は“知る人ぞ知る”存在だった。世界的には完全に無名だったマークに、絶大なるリスペクトを表明したのが、第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を獲得した『フリーソロ』で知られる世界的クライマー、アレックス・オノルドだった。アレックス自身も命綱なし、安全装置もなし、難易度の高い岩壁を、自分の手と足だけで登る危険なクライミングスタイルで、ヨセミテ国立公園エル・キャピタンでのフリークライミングを成功させたほか、パタゴニアのフィッツ・ロイの完全縦走を行うなど、数々の偉業を成し遂げている。常に死の危険と隣り合わせとなる状況では、少しの妥協、ミスが命取りに。世間一般から見ればなんとも命知らずで、無謀なチャレンジだと言われてしまいそうだが、それでも自分のスタイルを貫き、数々のビッグウォールを攻略してきたアレックス。そんな彼をして「彼はクレイジー」と言わしめたマークとはいったいどんな人物なのか?本作でその凄さが明らかとなるだろう。誰も攻略していない難易度の高い絶壁を、誰に注目されることなく、“ただ自分が登りたい”というだけのモチベーションで登り続けたマークの純粋さ、求道的な姿勢には、本物を知る男だからこそ、深く共鳴するものがあったのかもしれない。本編では、「僕が登るのは硬い岩だけど、彼は氷壁をフリーソロで登る」と、マークのスタイルについて熱弁するアレックスも登場し、最難関の山の一つ、トーレ・エガーの冬季単独登頂に挑戦するマークの偉業に迫っていく。『アルピニスト』は7月8日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルピニスト 2022年7月8日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 Red Bull Media House. All Rights Reserved.
2022年05月27日幸せに溢れた牧歌的な風景を描き続けたアンドレ・ボーシャンと藤田龍児。ふたりは生まれた国も、活躍した時代も異なるものの、過酷な状況のなかで絵を描いたなど、いくつかの共通点も持っている。東京ステーションギャラリーで4月16日(土)より7月10日(日)まで開催されている『牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児』は、彼らの代表作が並ぶ展覧会。コロナ禍の影響により、予定していた展覧会の日程が大きく変わった影響で生まれたものだ。フランスで活躍した画家アンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)。新しい展覧会を立ち上げるため、学芸員それぞれが個人的に温めていた素材を持ち寄り、並べて検討していたときに、両者の作品が響き合っているように感じられたことから、時間をかけて今回の実現の運びになった。企画を進めていくうちに、全く異なる境遇、時代に生まれたふたりの画家であるものの、重なり合う部分が少なくないことがわかっという。展覧会は藤田龍児のパートから始まる。藤田は1928年に京都で生まれ、大阪を拠点に20代から活動していた画家。もともとは幻想的で抽象性の高い作品を描くことで知られていた。藤田龍児《指紋の群面》1965年星野画廊左:藤田龍児《花》1964年 井上光央蔵 中:藤田龍児《同族W》1961年 星野画廊右:藤田龍児《擬態》1959年 星野画廊しかし、48歳のときに藤田は脳血栓で倒れ右半身不随となってしまう。利き腕の右腕が使えなくなり、一時は画業を諦めた藤田だったがが、懸命なリハビリを行い、左手で絵を描くようになる。再起後の初個展は53歳のとき、彼が発表した作品は画風が一転、のどかな風景を描くようになっていた。藤田龍児《デッカイ象》1986年星野画廊蔵藤田龍児《定年退職後》1986年星野画廊蔵藤田龍児《老木は残った》1985年北川洋蔵大きく作風を変貌させた藤田だが、いくつかのモチーフは病前から描き続けていた。《啓蟄》で描かれているエノコログサは、病前から好んで描いていたモチーフだ。丹念に描かれたエノコログサに強い生命力を感じることができる。藤田龍児《啓蟄》1986年星野画廊蔵藤田龍児《啓蟄》(部分)1986年星野画廊蔵エノコログサのほかにも、藤田は白い犬やとんがり帽子の女の子などを繰り返し描いている。そのモチーフを探しながら作品を鑑賞するのもまた楽しい。アンドレ・ボーシャンは1873年生まれのフランス人。父の営んでいた園芸農園を継いだ苗木職人であったものの、41歳で第一次世界大戦徴兵中に農園は破産、その心労で妻は精神に異常をきたしてしまう。展示風景より従軍中に測量部隊に配属され、そこで学んだ測地術をきっかけに絵画のおもしろさに興味を持っていたボーシャンは、46歳で除隊。その後は病気の妻を連れて深い森の中に隠遁、絵画制作に励みながら自給自足の生活を始めた。その後、1921年、48歳のときに、サロン・ドートンヌに作品を16点出品し、うち9点が入選。注目を集め始める。アンドレ・ボーシャン《異国風の庭にいる人々》1950年個人蔵アンドレ・ボーシャン《人物のいる山岳風景》1955年個人蔵ボーシャンが生涯に描いた2000点の作品の大半が、自然の風景や、幼い頃から慣れ親しんでいた植物がモチーフ。その作品のなかには神話や歴史の登場人物が時折まぎれこみ、大胆な構図のなかに幻想的な雰囲気を作り出している。展示風景よりそして、展覧会の締めくくりとして2人の作家の作品をあわせて展示する。時代や状況が違えど、さまざまな苦難を乗り越えた画家たちのノスタルジックな作品からは、優しい希望を感じることができるはずだ。左:アンドレ・ボーシャン《青い花瓶の花》個人蔵1953年右:藤田龍児《白い壺の花》1972年星野画廊左:アンドレ・ボーシャン《トゥールの大道薬売り》1944年個人蔵(ギャルリーためなが協力)右:藤田龍児《神学部も冬休み》1993年個人蔵アンドレ・ボーシャンと藤田龍児、二人の作家の作品をゆったりと鑑賞できる、心温まる展覧会だ。【開催情報】『牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児』4月16日(土) ~7月10日(日)、東京ステーションギャラリーにて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月05日ロンシャン(LONGCHAMP)は、グラフィティアーティスト アンドレ・サライヴァとのコラボレーションコレクション「ロンシャン & アンドレ」を2022年4月26日(火)よりロンシャン ラ メゾン表参道、銀座ほかで順次発売する。ウィンクする「Mr. A」がバッグ&アパレルにロンシャンが、パリを拠点に活躍するグラフィティアーティストのアンドレ・サライヴァとタッグを組み、メンズ・ウィメンズで使用できるユニセックスのバッグやアパレルなどを展開。特徴的なのは「Mr. A」と呼ばれる、アンドレ・サライヴァを代表するキャラクターモチーフで、バッグやTシャツ、スカーフなどに、ウィンクする「Mr. A」の姿が描かれている。アイコンバッグ「ル プリアージュ」アンドレ・サライヴァとコラボコレクションの目玉は、ロンシャンのアイコンバッグ「ル プリアージュ」。リサイクルナイロン100%のボディに、ウィンクするMr. Aの姿を大胆にあしらった。バッグのカラーも、キャンディのようなピンクや空を思わせるブルーなど、カラフルなものばかり。ショルダー バッグ Lとトラベルバッグに加えて、ハンドル付きポーチやトップハンドル バッグ XSもラインナップする。「ロンシャン・ホース」のメダイヨン付きレザーバッグまた同時に、レザー製のトラベルバッグもクリエイト。ロンシャンがアンドレ・サライヴァのためにセレクトしたカーフ レザーのバッグには、アンドレがアレンジを加えた「ロンシャン・ホース」のメダイヨンが輝いている。さらに、 世界200個限定アンドレ直筆サイン入りトップハンドルバッグ XSや、Mr. AモチーフのTシャツ、スカーフなどもラインナップする。Mr. Aと一緒に写真撮影できるプリクラも「ロンシャン & アンドレ」のコラボレーションコレクションを記念して、東京・ZeroBase 表参道に、2022年4月27日(水)から5月8日(日)まで期間限定ショップがオープン。キャンディピンクやスカイブルーで彩られた店内には、「ロンシャン & アンドレ」のアイテムが集結する。また、Mr. Aと一緒に写真が撮れるスペシャルなプリクラや、フォトスポットウォールなど、体験型のコンテンツも目白押しだ。【詳細】「ロンシャン & アンドレ」発売日:2022年4月26日(火)~順次発売・4月26日(火)ロンシャン ラ メゾン表参道・銀座、ロンシャン公式オンラインストア・4月27日(水)全国のロンシャンストア<アイテム例>・トップハンドルバッグ XS 33,000円・ショルダー バッグ L 33,000円・トラベルバッグ 37,400円・ハンドル付きポーチ 9,900円カラー:ブラック、ピンク、ブルー、グリーン・トラベルバッグ 146,300円※ショルダー バッグ L(ブルー)は公式オンラインストア、フラッグシップストア、期間限定ショップのみでの展開予定。※ショルダー バッグ L(グリーン)は期間限定ショップのみでの展開予定。■「ロンシャン & アンドレ」期間限定ショップ開催期間:2022年4月27日(水)~5月8日(日)場所:ZeroBase 表参道(東京都港区北青山3-5-22)■期間限定イベント・伊勢丹新宿店本館 1階 ハンドバッグ プロモーション期間:4月27日(水)~5月3日(火・祝)・阪急うめだ本店1階 プロモーションスペース 12期間:4月27日(水)~5月3日(火・祝)※期間限定ショップ・イベントでの購入者には、先着でオリジナルのメモパッドをプレゼント。※ストアによって展開商品は異なる。【問い合わせ先】ロンシャン・ジャパンTEL:0120-150-116
2022年04月29日人と自然が調和して暮らす世界への憧憬に満ちた作品を描くアンドレ・ボーシャン(1873-1958)と藤田龍児(1928-2002)。ふたりの画業を展観する『牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児』が、4月16日(土)より東京ステーションギャラリーにて開催される。もともと苗木職人として園芸業を営んでいたアンドレ・ボーシャン。41歳の時に第一次世界大戦が勃発し、徴兵され46歳で除隊した時には、農園は破産。妻はその心労から精神に異常をきたし、ボーシャンは病んだ妻の世話をしながら、戦時中に習得した測地術をきっかけに興味をもった絵画を描き始めた。藤田龍児は20代の頃から画家として活動していたが、48歳の時に脳血栓を発症。翌年の再発で右半身不随となったが、懸命なリハビリによって、画家として再スタートし、再起後53歳で最初の個展を開いた。ヨーロッパと日本、20世紀前半と後半に活躍した、地域も時代も異なるふたりだが、牧歌的で楽園のような風景を自然への愛情を込めて描くという共通点がある。同展では、両者の代表作を含む計116点を展示。時間がゆったりと流れ、満ち足りた気分を感じさせてくれる作品群だが、彼らは恵まれた幸福な環境でこれらの作品を描いていたのではない。破産した農園と病気の妻、あるいは大病による半身不随という苦境の中で理想郷を夢想し、つらい過酷な状況の中から、心を癒してくれるような牧歌的な作品群を生み出していた。苦難の中から生み出された、癒しの絵画たちは、困難な時代を生きる私たちに、絵を見ることの喜びを思い起こさせてくれるだろう。アンドレ・ボーシャン《トゥールの大道薬売り》1944年 個人蔵(ギャルリーためなが協力)アンドレ・ボーシャン《異国風の庭にいる人々》1950年 個人蔵藤田龍児《デッカイ家》1986年 星野画廊蔵藤田龍児《軍艦アパート》1990年 大阪市立美術館蔵【開催概要】『牧歌礼讃 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン + 藤田龍児』会期:2022年4月16日(土)〜2022年7月10日(日) *会期中展示替えあり会場:東京ステーションギャラリー時間:10:00〜18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで休館日:月曜(5月2日、7月4日は開館)料金:一般1,300円、大高1,100円美術館公式サイト:
2022年03月29日セリーヌ(CELINE)は、2020年夏のメンズカプセルコレクションとして、ドイツを拠点に活動するアーティスト、アンドレ・ブッツァー(ANDRÉ BUTZER)とのコラボレートアイテムを5月15日より発売する。CELINE 2020 SUMMER MENS CAPSULE COLLECTIONTシャツ(5万4,000円)2020年メンズサマーコレクションで発表され話題となった、アンドレ・ブッツァーとのコラボレーションアイテムがついに発売。ドイツをベースに活動するアンドレは、ペインティングのリミットと可能性を最大限に探求し、自身の世界観を表現するアーティスト。戯画化されたキャラクターを登場させながら、戯画と抽象を行き来する作風が特徴的。ポロシャツ(6万2,000円)カラーは、他にイエローとブラックも展開。レトロムード漂うダスティーなブルーグレーが今の気分。クラシック パニエ ラージ(W28×H30×D16cm / 12万円)バスケットバッグは、モチーフで差をつけたい。バカンスはもちろん、タウンユースにもおすすめ。キャンバス&カーフスキン レースアップスニーカー(7万2,000円)ワードローブの鉄板アイテムにもアーティスティックな遊び心を取り入れて。バイフォルド ウォレット(W11×H10cm / 6万2,000円)まるで持ち歩くアートキャンバス! 時にはこんなユーモアのある財布を選んでみるのもいい。ジップド コンパクト カードホルダー(W13×H7cm / 4万6,000円)キャッシュレス派なら、カードホルダーはマスト。ギフトにもおすすめ。取り扱いは、セリーヌ表参道、セリーヌ公式オンラインストア()の他、伊勢丹新宿店メンズ館、阪急百貨店うめだメンズ大阪でも展開。各店舗の営業時間や休館日については、公式ホームページや電話にて要確認。なお、本記事内に記載の価格は、すべて予定価格となっている。>>この他のセリーヌの記事はこちらから
2020年05月12日ロン・ハワードが、ホセ・アンドレのドキュメンタリー映画を監督することになった。アンドレは、L.A.、ワシントンD.C.、ニューヨーク、マイアミ、ラスベガスなどでレストランを経営する有名シェフ。2010年のハイチ地震をきっかけに、被災者に無料で食事を提供する非営利団体ワールド・セントラル・キッチンを設立した。この団体は、現在も、コロナウィルスの影響で食べるものに困っている人々を助けている。ハワードの映画は、このチャリティ活動に焦点をあてるものになるようだ。製作はナショナル・ジオグラフィック。文=猿渡由紀
2020年04月17日ジョルジュ・ブラック 晩年の境地 キュビスムの創始者であるジョルジュ・ブラック。20世紀初頭、パブロ・ピカソとともに対象物の立体的な全容を平面上に表現するために、分割と再構成という手法で革新をもたらした重要な画家として知られています。本展覧会は、これまで日本ではほとんど紹介されてこなかった、ブラックが最晩年に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズの一連の作品群が、絵画を含めてまとまった形で約90点も来日し、日本で初めて本格的に展示する大変貴重な機会です。メタモルフォーシスという言葉は…「変身」「変容」という意味。ブラックの絵画作品から発展させ、陶磁器、ジュエリー、彫刻などの装飾芸術に至る様々な形態への移り変わりが感じられるとともに、彼の絵画から立体への昇華や、最終的な目的である“すべての造形物への美化への挑戦”を汲み取ることができます。 美麗な立体への飽くなき探求 右)ジョルジュ・ブラックトリプトレモス(部分)ブローチ(金とルビー)サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵Archives Armand Israël 絵画である二次元作品から三次元に変容させるブラックの情熱は、ジュエリー作品に加えて、ガラス彫刻、陶磁器、タピスリー、ステンド・グラス他、装飾芸術に至る様々な形態へと変化させていきます。モチーフは一緒でも様々な表情を見せてくれるプロダクトから、素材と形態の組み合わせを変えながら永遠の命を与えようとする試みが感じ取れることでしょう。ブラックの絵画が貴石と貴金属によって立体に変容した様子を目にした、フランス文化大臣のアンドレ・マルローが「ブラック芸術の最高峰」と絶賛したジュエリーの数々においては、崇高な彫刻とも言えるほどに、貴石や金属の美しさに魅了された画家の美への飽くなき探求が結実しています。 絵画作品や平面作品にも注目 本展覧会では、ジュエリーをはじめとする三次元に変容した作品紹介していますが、その原点となるジョルジュ・ブラックの画業の重要な遍歴を辿れるような構成になっています。最初の作品といわれている18歳の頃に描かれた《モンソー公園》をはじめ、貴重なキュビスム絵画《静物》が出品される他、「メタモルフォーシス」の制作活動の根幹である平面作品も紹介されています。第1章に展示されている一連のグワッシュ画は、その後の立体作品が作り出される下絵となり、晩年のブラックによるエネルギーを込められた躍動的な作品群です。 ブラックの人生もメタモルフォーシス 右)ジョルジュ・ブラックペルセポネ陶器サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵Archives Armand Israël 81歳で亡くなるまでの3年間に取り組んだ「メタモルフォーシス」シリーズ。そこに至るまでの彼の人生を思うと、まさに「変容」の一言に尽きます。少年時代は家業をついで装飾画家としての修行を積み、18歳でパリ・モンマルトルに住みながら夜間講座で油彩画やデッサンを学びながら最初の淡い色彩の作品を手掛けたり、フォーヴィスムの影響を受けて色彩豊かな作品を描いたり…そして、セザンヌとピカソから影響を受けてキュビスムを創始するとモノトーンの作品を制作するなど、その画風を一つずつ紐解いていくと彼の変化をたどることができます。そして、そのキュビスム絵画を探求していくにつれ、鑑賞品を超えて装飾品として生まれ変わっていく様子も変容と言えるでしょう。本展覧会は、ブラックの集大成ともいえる晩年の境地にフォーカスしていますが、そこへの道のりに想いを馳せながら鑑賞してみてください。 【情報】ジョルジュ・ブラック展絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス会期:2018年4月28日~6月24日会場:パナソニック 汐留ミュージアム住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階時間:10:00~18:00休館日:水曜日観覧料:一般1000円、65歳以上900円、大学生700円、中高生500円、小学生以下は無料※5月18日(金)国際博物館の日は入館無料会場
2018年05月22日