「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」が、グランフロント大阪にて2022年7月14日(木)から9月4日(日)まで開催されます。東京にて先駆けて開催された、巡回展です。吾峠呼世晴『鬼滅の刃』とは漫画『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴による和風血風剣戟譚。「週刊少年ジャンプ」2016年11号より連載を開始し、2020年24号にて完結を迎えた。コミックス全23巻の累計発行部数は電子版も含めて1億5000万部以上を突破し、2019年より放映を開始したテレビアニメ版は「刀鍛冶の里編」の放送も決定。2020年公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』もヒットを飛ばし、話題を呼んでいます。『鬼滅の刃』では、大正時代の日本、人喰い鬼の棲む世界を描く。炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の穏やかな日常は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで一変。妹の禰豆子は唯一生き残っていたが、鬼になってしまっていた。禰豆子を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、2人は旅立つ。『鬼滅の刃』初の原画展が大阪に巡回「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」は、『鬼滅の刃』初の原画展。“受け継ぐ”をコンセプトに、作者・吾峠呼世晴の想いの詰まった直筆原画を多数展示するとともに、空間全体で『鬼滅の刃』の世界を表現していく。先駆けて開催された東京会場では、各ゾーンごとにテーマを設け、立体展示も用いるなど没入感のある展示空間を創出。展覧会オリジナルグッズ、大阪会場の新商品も展示に加え、会場ではオリジナルグッズも発売。刀スプーン&フォークセットや禰豆子の木箱キーホルダー、各キャラクターをモチーフにしたアクリルスライドミラーコレクションなど、大阪会場から新たに発売される商品も登場します。併設会場でコラボカフェグランフロント大阪 北館1階「カフェラボ」ではコラボレーションカフェも開催。「伊之助の山の王カレー」や「伊黒小芭内・甘露寺蜜璃の甘いパンケーキ」、「炭治郎のメロンソーダフロート」など、フードやスイーツ、ドリンクなどを味わうことができます。『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展会期:2022年7月14日(木)~9月4日(日) ※会期中無休開催時間:10:00~19:30(最終入場 18:30まで)会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ/ナレッジシアター住所:大阪府大阪市北区大深町3-1問い合わせTEL:ハローダイヤル 050-5542-8600(受付時間 全日 9:00~20:00)原作:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』※展覧会詳細は、予告なく変更になる場合あり。※状況により、変更・中止・延期などの可能性あり。■チケット〈全日指定制〉価格:・日時指定券 一般/学生 2,000円、中学生/高校生 1,500円、小学生 1,000円・グッズ付き日時指定券 3,600円※各種チケットは、全日日時指定、ローソンチケットにて販売。会場での販売はなし。※購入時に入場時間帯の指定が必要。各日各回数量限定。※来場者特典として、描きおろしの原画展限定「特製ミニ色紙」をプレゼント(東京会場と同一)。チケット持参の1名につき1点の配付。※未就学児の入場は無料。18歳以上の保護者1名につき未就学児1名まで来場可能。但し、来場者特典「特製ミニ色紙」は、未就学児には配付なし。また、未就学児単独での商品購入も不可。商品購入の際は保護者1名の購入個数制限の範囲内で購入。■チケット販売スケジュール※会期を前後期の2区分に分けてチケットを販売。会期の区分による展示・公式ショップの差異はなし。〈前期分:7月14日(木)~8月5日(金)〉・第一次抽選申込受付期間:5月30日(月) 12:00~6月5日(日) 23:59/当落発表:6月8日(水) 15:00・第二次抽選申込受付期間:6月13日(月) 12:00~6月19日(日) 23:59/当落発表:6月22日(水) 15:00・一般販売(先着)発売日:7月9日(土) 10:00~〈後期分:8月6日(土)~9月4日(日)〉・第一次抽選申込受付期間:6月27日(月) 12:00~7月3日(日) 23:59/当落発表:7月6日(水) 15:00・第二次抽選申込受付期間:7月11日(月) 12:00~7月17日(日) 23:59/当落発表:7月20日(水) 15:00・一般販売(先着)発売日:7月30日(土) 10:00~※抽選販売への申し込みは、ローソンチケットの会員登録(無料)が必要。※一般販売(先着)は抽選販売の申込数に関わらず、すべての回(日にち+入場時間帯で実施。■大阪会場新商品 グッズ例・刀スプーン&フォークセット 竈門炭治郎&我妻善逸価格 1,980円 購入個数制限:5個・禰豆子の木箱キーホルダー 1,000円 購入個数制限:5個・アクリルスライドミラーコレクション(全13種/ランダム仕様) 770円 購入個数制限:10個・アクリルスライドミラーコレクションセット(全13種入り) 10,010円 購入個数制限:1個※画像は開発サンプル。実際の商品とは異なる場合あり。※商品は仕様変更および販売中止・延期、発売後の品切れが生じる場合あり。■コラボカフェ開催期間:7月14日(木)~9月4日(日)会場:カフェラボ(グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル 1階)営業時間:9:00~21:00(予定)問い合わせ先TEL: 06-6372-6441(受付時間 9:00~20:00)※コラボカフェの利用は、「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」のチケット券面記載の日にちのみ、1枚につき、1回のみ。利用当日のチケット持参者以外は利用不可。※当日のチケットがあれば、カフェの営業時間内はいつでも利用可能。※展覧会への入場後であっても、チケットの半券提示にて利用可能。※1回の利用につき、注文数の制限はなし。※営業時間は変更となる場合あり。©吾峠呼世晴/集英社
2022年06月29日2022年4月、新潟県十日町市にある美術館『越後妻有里山現代美術館 MonET』で展示中の作品が公開休止になりました。非公開になったのは、作家のクワクボリョウタさんによる『LOST#6』と、作家のカールステン・ニコライさんによる『Wellenwanne LFO』です。同美術館は「来場者のマナー違反による、接触などにより作品が破損」と発表。続いて同年6月6日に新潟市は、市内の中学生が修学旅行で訪れた際、作品を破損したことを明かしました。中学生のマナー違反による作品の破損に、ネットからは「悲しすぎる」「なんて酷いことを」といった声が相次ぎました。破損した作品の作家・クワクボリョウタさんがコメントを公表同月9日、破損した作品の1つである『LOST#6』を生み出した、クワクボさんがTwitterを更新。今回の騒動について、そして破損した作品について、このように心中を明かしました。まず、このような状況に僕が平気でいられるのは、多くの人が作品を愛してくれていることを知ったからです。支えてくれている皆さんに感謝しています。暗い展示室で何が起こったのか、どうして生徒たちがこんなことをするようになったのか、自分はまだすべてを理解しているわけではありません。まだ中学生ですから、これからの発言や対応には注意深くありたいと思っています。考えてみれば、誰でも若いうちはちょっとした失敗をするもので、今回結果だけ見れば一線を越えていたかもしれませんが、それでも誰かに怪我を負わせたわけではありません。確かに作品は完全に破壊されましたが、物は物です。幸いこの作品に使われている素材は(その多くは現地の方に譲っていただいた織り機です)どれも修理や再生が可能なようです。しかも、作者はまだ生きていて作品を修復する気力も体力もあります。だから、物理的な面ではそれほど深刻な状況ではありません。それよりも重要なのは、生徒たちが内なる不満や怒りの欲望をさまざまな違った形で表現できるよう支えることです。これはアーティストの力ではどうにもならない。大人や学校、友だちや地域の人たちの協力が必要です。少なくとも自分は、修復を通じて、この事件が彼らや彼らのコミュニティ、そして芸術を愛する人々に悪い爪痕を残さないよう、最善を尽くしたいと思います。良い夏休みを迎えましょう!@RyotaKuwakuboーより引用すみません。日本語の方に意味不明な表現があったので直しました。こちらをお納めください pic.twitter.com/fmKBZTtahq — ryota kuwakubo (@RyotaKuwakubo) June 9, 2022 2012年にクワクボさんの手によって制作された、『LOST#6』。同美術館がある十日町の織物機具の一部や農機具、用具などが使用されており、地域の風景が重ね合わせられるのが特徴だといいます。作品は、作家の魂の一部のようなもの。これまで生み出してきた作品には、いろいろな想いが詰まっているのでしょう。今回の騒動は、クワクボさんにとってつらいものだったはずです。しかし、クワクボさんは作品を破損させた中学生を強く咎めず、冷静に問題点を指摘。作品を踏み荒らすに至った中学生の心理について考え、「生徒が内なる不満や怒りの欲望を、違った形で表現できるようにしなくてはならない」と意見を述べました。クワクボさんのコメントはまたたく間に拡散され、多くの人がその内容に考えさせられたようです。・読んでいて涙が出てきた。作家としても人間としてもかっこいい。・大人として素晴らしい。正しく導く姿勢が、真の教育の形だと思った。・作品を壊されて腹立たしいだろうに、冷静に対応できてすごいなあ。作品を破損させた人をただ怒るだけでは、きっと根本的な部分は何も解決しないことでしょう。クワクボさんの言葉が中学生たちに届き、自身を見つめ直すきっかけになることを望みます。[文・構成/grape編集部]
2022年06月09日クワクボリョウタ作「LOST#6」(大地の芸術祭HPより)6月6日、修学旅行中の新潟市の中学生が十日町市にある越後妻有里山現代美術館『MonET(モネ)』に展示されていた『越後妻有大地の芸術祭2022」』の作品2点を破損させたと十日町市が発表した。展示は4月29日〜11月13日までの145日間なされる予定だったが、生徒が壊したのは4月21日のことだった。同芸術祭の実行委員長を務める関口芳史・十日町市長は定例記者会見で「大変残念な出来事でショックを受けている」とし、監視カメラの増設による対策強化の意向を示している。破損したのは「LOST#6」(クワクボリョウタ作)と「Wellenwanne LFO」(カールステン・ニコライ作)の2点。再公開については作者と相談中『大地の芸術祭』のホームページには《急きょ非公開となった作品》として、『LOST#6』を挙げ、「来場者のマナー違反による接触などにより作品が破損した」として説明している。同作品の説明がHP上に記載されている。《ゆっくりと動く光源が床に置かれた様々なモノの影を大きく壁に投影しながら移ろい、まるでこの地域を旅する車窓からの風景をみるような、あるいは映画をみるような魅惑的な世界が表される》“様々なモノ”というのは十日町の織物機具の一部や農機具、この地域で使用されてきた用具などだ──。大地の芸術祭の事務局に今回の事件について問い合わせた。──作品の現在の状況は?「カールステン・ニコライさんの作品については4月28日には仮復旧をしている状態です。クワクボさんの作品については破損の状況がかなり大きいので、すぐに復旧というのは難しいといった判断がなされています。復旧になるのか、別のかたちで作品が公開するのかについては現在、ご本人とディレクターさんと相談中です」(担当者・以下同)『MonET』展示室内には柵が設けられており、飛び越えなければ作品に近づけないようなつくりになっている。なぜこのようなことが起きてしまったのだろう。「両作品とも2021年にPRしてから、展示の方法を変えていませんので、作品に近づきやすいといった状況はなかったと我々は認識しております」作品に近づきやすい状況ではなかったが…作品の破損についてはいつ発覚したのか。また、このようなタイミングで発表がなされたことについては、「一部の生徒さんから先生のほうにお申し出があって、それから我々のほうに伝えていただいたというかたちです。発表については記者会見での市長の関口の言葉でお伝えすると“発表させていただく環境が整ったため”といったかたちです。新潟市さんや教育委員会さんと情報交換をしながら進めていくなかで、環境が整ったタイミングだったと」──被害届を出した理由については?「こういった事実があったということ、そしてどのような経緯で起こってしまったかを明らかにするために被害届を出すというかたちになりました。我々も状況を掴みきれていないところがありまして、いろいろなところを公正に調べる必要があると判断いたしました」──被害額はいくらか?「そちらについてはコメントを差し控えさせていただいております」この『MonET(モネ)』は、修学旅行生などをよく受けれていれていた施設なのだという。「近年のコロナもあり県外にあまり出掛けらられない状況のなかで、教育旅行の立ち寄り先として県内の小中学校、高校さま含め非常に人気をいただいており、利用が増えていました」そんななかで起こってしまった今回の事件。改めて現在の心境について聞くと、「4月29日に開幕した矢先のことでしたので非常に残念な出来事だったと思います。また、非常に人気のある作品でございましたので、美術館にお越しいただいたお客様に対して一部作品が鑑賞できなくなったことを改めてお詫びしたいです」当日、生徒はどのようにして作品を破損させたのか。新潟市教育員会に問いあわせたが、「当日の様子などついては現在捜査を行なっている段階でして、こちらのほうからお話することができない状況です」十日町市は壊された作品の損害賠償を新潟市に求めているという。
2022年06月07日今回の大冒険の舞台は〈ポーラ美術館〉。Googleマップで調べてみると “森の中にある地下美術館” の文字が。気になる気になる。この連載で行かない訳にはいきません。というわけで、現在公開中の超大型企画『モネからリヒターへ―新収蔵作品を中心に』展にお邪魔してきました。森で“ととのう”。-ロニ・ホーン《鳥葬(箱根)》2017-2018年 ©Roni Horn到着してまず案内していただいたのは、美術館を囲む「森の遊歩道」です。鬱蒼とした緑の中に点在する作品を鑑賞しながら散歩を終えた頃には、すっかり感覚も研ぎ澄まされ、俗に言う、“ととのった”状態に。さあ、いよいよモネやリヒターの作品に会いにいくんだ。抑えられないワクワクを抱えて、いざ入館です。----------------------------------------------------------------「残っているということ」どこからが友だちなのか、その線引きが難しい。先輩と仲良くなることが多いせいか、勝手に友だちと呼ぶのも気が引けて、結果、自信を持って友だちと呼べる人数は片手に収まる程度なのだ。そんな数少ない友だちの一人に、幼なじみ K がいる。K とは生まれた時から同じマンションに住んでいたらしい。言葉にならない“バブバブ言葉”を交わしてきた仲、正真正銘の友達である。そんな K と3年前、〈ポーラ美術館〉のある、ここ強羅(ごうら)へと来たことがある。平日の昼下がり、「暇〜」のひと言で新宿に集合。どういう訳か、「箱根に一泊しよう〜!」と盛り上がり、小田急線のロマンスカー乗り場を目指した。もちろん宿なんて決めていない。小田急線の改札まで来て驚愕した。ロマンスカーはおろか、特急も動いておらず、箱根へは鈍行で向かうしかないらしい。しかし、すっかり箱根の気になっている私たちは、もうどんな手段を使ってでも箱根へ行かなくてはならなかった。持て余した車内の時間で宿を予約し、強羅駅の宿に着いた頃にはあたりはすっかり暗くなっていた。無事に着いた安堵と、宿の飲み放題プランのおかげで“へべれけ”になった私たち。箱根の雰囲気に酔いしれて、深夜の俳句大会を催した。「大人かも電車で宿をポチッとにゃ」(K)この日、金賞の句。部屋のメモ帳に書き殴った相当数の中から選ばれた。季語は無視。ザ・酔っぱらいクオリティ。でも残っていることが大切なのだ。メモ用紙に書かれた十七文字が、あの一泊を思い出させてくれる。人はいろんな形で忘れたくない一瞬を残してきた。それが芸術になったりもした。「歳重ねまた開きましょう俳句会」(N子)今のところ私たちの芸術はこんなである。翌日、芦ノ湖の手漕ぎボートで流されて半泣きになった話なんかもあるんだけど、それはまた今度。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈ポーラ美術館〉強羅の思い出話みたいになってしまったけど、言いたかったのは、いろんな美術品が残っているって偉大だなということ。展示、素晴らしかったです。モネとリヒターが並んでいる光景はもちろん、ルノワールに始まり、セザンヌ、振り向けばピカソ。こんな豪華な並び見たことないというオールスター揃いでした。ポーラ美術館の熱意に感動させられた一日でした。森の中に突如として現れるガラス張りの建物は、まるでアート作品の一部のよう…!感覚を研ぎ澄ました状態で楽しみたい、戦後日本の多様な抽象作品たち。〈ポーラ美術館〉神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山12850460-84-21119:00~17:00(受付締切16:30)無休1,800円photo : Yumi Hosomi
2022年06月01日青森の弘前れんが倉庫美術館では、2022年度 秋冬プログラム「ナラヒロ ドキュメント展(仮)」を、2022年9月17日(土)から2023年1月29日(日)まで開催予定。煉瓦倉庫で開催された奈良美智の展覧会を振り返る「ナラヒロ ドキュメント展(仮)」は、弘前れんが倉庫美術館になる前の煉瓦倉庫で開催された、現代美術家・奈良美智による3度の展覧会の軌跡を振り返る展覧会です。弘前市出身の奈良は、1988年にドイツに渡って国際的に活動するなか、2000年に帰国。翌年から国内初の本格的な個展が全国を巡回し、2002年には煉瓦倉庫を会場に開催されました。そしてこれを契機に、2005年と2006年にも煉瓦倉庫で奈良の展覧会が開催されることになります。「奈良美智展 弘前」、通称「ナラヒロ」と呼ばれるこれらの展覧会は、市内外から集まった多くのボランティアが主体となって実現したものであり、美術館のなかった弘前に新たにアートの拠点ができることが持つ可能性について市民が意識を向ける契機となった。本展では、煉瓦倉庫と地域の関係性において重要な意味を持つ、これら「ナラヒロ」に改めて着目。3度の展覧会を、当時の印刷物やグッズ、記録映像といったさまざまな資料を通して、展覧会に関わった人びとの思いをたどってゆく。また、写真家の永野雅子と細川葉子による、展覧会準備の様子や展示風景の写真を紹介するほか、過去に出展された奈良美智の絵画作品も展示される予定です。展覧会概要2022年度 秋冬プログラム「ナラヒロ ドキュメント展(仮)」会期(予定):2022年9月17日(土)〜2023年1月29日(日)会場:弘前れんが倉庫美術館住所:青森県弘前市吉野町2-1開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日、12月26日(月)〜1月1日(日・祝)観覧料:一般 1,300円(1,200円)、大学生・専門学校生 1,000円(900円)※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下、弘前市内の留学生、満65歳以上の弘前市民、ひろさき多子家族応援パスポートの所持者、障がい者と付添者1名は無料【問い合わせ先】弘前れんが倉庫美術館TEL:0172-32-8950
2022年05月25日『スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち』が東京都美術館(台東区)で開催中だ。1859年に開館したスコットランド国立美術館は、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する。本展は、そのコレクションの中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、スーラ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示。そのほか、ゲインズバラ、レノルズ、ブレイク、コンスタブル、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家に加え、日本ではなかなか見ることのできないレイバーン、ラムジー、ウィルキー、ダイスなどスコットランド出身の代表的な画家たちの名品も。油彩画・水彩画・素描約90点を通じ、西洋美術の流れとともに、ヨーロッパ大陸と英国との文化交流から、英国美術がはぐくまれた様子を紹介している。展示構成は、スコットランド国立美術館の建物や館内の様子を描いた作品を紹介する「プロローグ」から始まり、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》やエル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》などが並ぶ「ルネサンス」、ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》、レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》といった「バロック」と続く。英国のコレクターたちが美術品の購入や文化的教養を深めるために大規模なヨーロッパ旅行をした「グランド・ツアーの時代」では、フランソワ・ブーシェの晩年の作である《田園の情景》やジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》などが見られる。「19世紀の開拓者たち」では、フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》、クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》などを紹介。「エピローグ」では、フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》という圧巻の作品で締め括られる。本展は7月3日(日)まで(休室日は月曜日)。開室時間は午前9時30分〜午後5時30分※金曜日は午前9時30分~午後8時(入室は閉室の30分前まで)。展示室の混雑を避けるため、日時指定予約制。一般1900円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1400円。天海祐希がナビゲーターを務める音声ガイドとのセット券は2400円(5月8日入場分までの期間限定)。なお、7月16日(土)〜9月25日(日)は神戸市立博物館、10月4日(火)〜11月20日(日)は北九州市立美術館 本館でも開催される予定だ。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年05月06日・とてもいい映像。・尊い…癒された。・完全なる出待ち!広島県にある、尾道市立美術館(@bijutsu1)のTwitterアカウントが投稿した、1本の動画に反響が上がっています。動画に映るのは、開館前の美術館で正面の自動ドアを開ける、警備員の姿。ロックを解除し、ドアを開く警備員の先にいたのは…30秒の動画に、あなたもきっと癒されます。『おはニャ。⬛Good morning.』(20220420) 開館前、久しぶりに正面に。。遅いニャー! #尾道 #尾道市立美術館 #猫 #cat pic.twitter.com/nNZwCGPWqC — 尾道市立美術館 (@bijutsu1) April 19, 2022 自動ドアの向こう側にいたのは、客…ではなく、1匹の黒猫!まるで警備員を待ち伏せしていたかのように、ドアの前にきれいに座っていました。実はこの黒猫は、たびたび美術館内に侵入する猫。攻防戦を繰り広げるうちに、いつしか警備員と黒猫は、強い絆で結ばれたのでしょう。「おはよう」と優しく声をかけてなでる警備員と、嬉しそうにしっぽを上げてすり寄る黒猫の姿に、心が和みます。警備員と黒猫の癒しの光景を見るためにも、尾道市立美術館に足を運びたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年04月23日4月23日(土)より目黒区美術館にて、板橋区立美術館、渋谷区立松濤美術館、練馬区立美術館など都内区立美術館10館が所蔵する、猫をモチーフとした作品を紹介する『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』が開催される。2018年から都内の区立美術館11館が協働し、「東京・区立美術館ネットワーク」として連携活動を続けている。その活動の一環として開催される同展には、木下晋《シロ 1》、柴田是真《猫鼠を覗う図》や朝倉文夫《たま(好日)》といった各館自慢の猫たちが集結。猫は、単に可愛らしいだけでなく、画家にとっては繊細な毛を、彫刻家にとってはしなやかな身体のラインを表現できるモテーフ。また、多くの芸術家にとって、猫は社会にとらわれない自由な存在としての憧れや共感の対象でもある。各館のコレクションの特徴を反映した、身近で親しみやすい猫を取り上げることで、展示をとおして、多彩な東京の区立美術館の活動についても紹介する。朝倉文夫《たま(好日)》1930年台東区立朝倉彫塑館川端龍子《眠猫》1933年大田区立龍子記念館柴田是真《猫鼠を覗う図》1884年板橋区立美術館木下晋《シロ 1》1988年 目黒区美術館【開催概要】『東京・区立美術館ネットワーク連携事業東京の猫たち』会期:2022年4月23日(土)~2022年6月12日(日)会場:目黒区美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜料金:一般800円、大高・65歳以上600円美術館公式サイト:
2022年04月07日アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン美術館所蔵の絵画を紹介する『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』が国立新美術館(東京都港区)で開催中だ。1870年に創立されたメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵している。今回は、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する2500点あまりの所蔵品から、珠玉の絵画65点を展示。うち46点は日本初公開作品となる。展示は3章構成。まず「信仰とルネサンス」では、イタリアと北方のルネサンスを代表する画家たちの名画17点を紹介。初期ルネサンスのイタリアを代表する画家フラ・アンジェリコ(本名 グイド・ディ・ピエトロ)の《キリストの磔刑》(1420-23年頃)、ルネサンスの巨匠であるラファエロが20〜21歳の時に描いた《ゲッセマネの祈り》(1504年頃)、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ヴィーナスとアドニス》(1550年代)などが日本初公開となる。続いては「絶対主義と啓蒙主義の時代」と題し、君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術を、各国の巨匠たちの名画30点により紹介。20世紀に再評価された画家であるジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》(おそらく1630年代)、17世紀オランダの画家フェルメールによる異例の寓意画《信仰の寓意》(1670-1672年頃)、生命や現世の富・名声のはかなさの寓意を伝える「ヴァニタス(虚栄)」静物画の典型である、ピーテル・クラース《髑髏と羽根ペンのある静物》(1628年)などが見どころとなっている。最後は「革命と人々のための芸術」。市民社会の発展を背景に、絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点が並ぶ。オーギュスト・ルノワール《ヒナギクを持つ少女》(1889年)、エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》(1890年頃)、フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く果樹園》(1888年)、ポール・セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》(1891-92年頃)、クロード・モネ《睡蓮》(1916-19年)といった名画を見ることができる。会期は5月30日(月)まで。開館時間は10:00-18:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。休館日は火曜日。ただし、5月3日(火・祝)は開館。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年03月11日「鈴木敏夫とジブリ展」が、2022年7月1日(金)から9月7日(水)まで、東京・天王洲の寺田倉庫にて開催されます。先駆けて、2022年4月23日(土)からは京都でも開催。スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫の軌跡を辿る「鈴木敏夫とジブリ展」は、高畑勲や宮崎駿の両監督とともに、 数々の名作を世に送り出してきたスタジオジブリ・プロデューサー、鈴木敏夫に焦点を当てる展覧会。2019年に東京・神田明神で開催され、好評を博したことから、長崎、京都を経て東京に3年ぶりに巡回。今回は、以前よりも展示品を大幅に増やし、バージョンアップした内容で開催されます。実は映画『となりのトトロ』の制作発案者であったり、名作の題字を書いていたりと、様々な面で活躍してきた鈴木敏夫。映画プロデューサーとしての軌跡や、書をはじめとする多彩な活動を辿っていく。鈴木敏夫に影響を与えた8,800冊の巨大本棚注目は、鈴木敏夫が子供時代から影響を受けた、様々な本や漫画8,800冊から成る圧巻の巨大本棚。名著の数々が、鈴木敏夫の思考術へどのように影響していったのかを探っていく。展示空間は“れんが屋”と呼ばれる鈴木敏夫の隠れ家をもとに構成されており、まるで“れんが屋”の中に迷い込んでしまったかのような雰囲気を楽しめます。『千と千尋の神隠し』油屋が東京限定で登場また、東京限定の展示、宮﨑駿による映画『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋「油屋」(あぶらや)をモチーフにした大型空間が登場します。尚、展覧会アンバサダーには、滝沢カレンが就任。音声ガイドは、講談師の六代目 神田伯山が担当。【詳細】鈴木敏夫とジブリ展開催期間:2022年7月1日(金)~9月7日(水)会場:東京・天王洲 寺田倉庫 B&C HALL/E HALL住所:東京都品川区東品川2-1-3価格:一般・大学生 1,800円、中・高校生 1,500円、小学生 1,100円※チケットは日時指定。4月発売予定。※通常チケットに加え、特典付きチケットも発売。■巡回展・京都展会期:2022年4月23日(土)~6月19日(日)会場:京都文化博物館(京都府京都市中京区三条高倉)
2022年03月09日よみうりランドに隣接する新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」が、花とデジタルのアートショー新作「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」を開催します。モネ×ルノワール×ゴッホの名画の世界へ!花×デジタルのアートショー「HANA・BIYORI」の人気コンテンツである、花とデジタル技術を組み合わせたプロジェクションマッピングショー。そのアートショー第5弾であり、偉大なアーティストが残したアート作品などを没入感のあるイマーシブデジタルコンテンツとして表現するプロジェクト「Art+」の第1弾となる今回は、印象派として名高いクロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホの「植物」が描かれている絵画にフォーカスしています。モネが人生の半分近くをかけて向き合ってきた「睡蓮」、ルノワールが絵を見た全ての人が幸せになってほしいと想いながら描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、晩年のゴッホが描いた「ひまわり」「星月夜」など、印象派の代表的な絵画の世界へと飛び込むような感覚で体験できます。1番の見どころはエンディング。モネ、ルノワール、ゴッホが描いた花が、同時に一面に舞い、画家3名の豪華絢爛なコラボレーションシーンが繰り広げられます。また、昨年も好評だった春限定バージョン「ひだまりに咲く春の花々」も公開。「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」と併せて、2種類の異なるアートショーを楽しむことができます。夜桜ライトアップも実施3月19日(土)から4月3日(日)までは、園内の桜をライトアップする「夜桜びより」を開催。開催中の和のイルミネーション「HANAあかり」と合わせ、夜桜と竹あかりが共鳴する華やかな風景を堪能できます。【詳細】「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」期間:2022年3月12日(土)~7月15日(金)(予定)※春限定バージョンは6月2日(木)まで(予定)料金:無料 ※入園料別途場所:HANA・BIYORI館内住所:住所:東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)※敷地は東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる。■「夜桜びより」期間:3月19日(土)~4月3日(日)※期間中の営業時間は20:00まで※休園日・営業時間は変更する場合あり。最新の情報は公式サイトを確認。
2022年03月09日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」が、静岡市美術館にて2022年4月9日(土)から6月19日(日)まで開催される。フランス近代絵画65点、30年ぶりに一挙来日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」では、スイス・ジュネーブに1968年に創設されたプチ・パレ美術館の所蔵コレクションを、30年ぶりに日本で一挙に紹介する展覧会。これまで、滋賀や鹿児島などでも開催されてきた、巡回展だ。プチ・パレ美術館では、“平和に奉仕する芸術”という理念のもと作品を収集。コレクションは19世紀後半から20世紀初頭にかけてのフランス近代絵画を中心に構成されており、カイユボットやシュザンヌ・ヴァラドンなど、当時正当な評価を得られていなかった画家の作品も含まれている。1998年以降は休館しているが、充実した所蔵コレクションから、国内外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。展覧会では、65点の油彩画を展示。オーギュスト・ルノワールやモーリス・ドニ、ラウル・デュフィ、アンドレ・ロート、モーリス・ユトリロ、藤田嗣治といった38作家が手がけた名品の数々が一堂に集結する。印象派からエコール・ド・パリまで、フランス近代美術の潮流を辿る移ろいゆく自然を活写した印象派にはじまり、科学と美術を融合させた新印象派、平坦な色面で神秘的な世界を表したナビ派、色彩の表現性を追求したフォーヴィスム、幾何学的形態で画面を構成したキュビスム、そして各々が個性豊かな具象絵画を追求したエコール・ド・パリに至るまで、様々な芸術運動が生み出された19世紀後半から20世紀前半にかけての、フランス近代美術の軌跡を辿っていく。中でも注目は、印象派を代表する画家・ルノワールの《詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像》。親しい友人や画商の制作依頼しか受けなくなっていた晩年のルノワールが描いた貴重な肖像画であり、薄い絵具の層を重ねてみずみずしい色調を作る、ルノワールの晩年に特有な独自の手法が見て取れる。【詳細】スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)会場:静岡市美術館住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階休館日:毎週月曜日※ただし5月2日(月)は臨時開館開館時間:10:00~19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,400(1,200)円、大高生・70歳以上 1,000(800)円、中学生以下無料※( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金※障がい者手帳等持参者および介助者原則1名は無料※一般前売ペアチケットは2枚1組2,200円※前売券・前売ペアチケットは2月26日(土)~4月8日(金)まで販売※静岡市美術館ホームページにて日時指定予約が可能※来館の際は、最新の開館状況および注意事項を静岡市美術館ホームページ、または電話で確認【問い合わせ先】静岡市美術館TEL:054-273-1515(代表)
2022年02月17日探偵コナン ライブ・ミュージアム 〜ハロウィンの贈り物〜」が、2022年2月11日(金・祝)から6月5日(日)まで、六本木ミュージアムにて開催されます。演劇×謎解き×展示で楽しむ「名探偵コナン」の世界“ライブ・ミュージアム”と銘打たれた本イベントは、「演劇」「謎解き」「展示」の3つの要素を融合させた、全く新しいタイプの参加型エンターテインメント。ゲスト一人ひとりが登場人物となり、コナン達と協力しながら、劇場版最新作へと繋がるオリジナルストーリーをベースにした謎解きに挑戦。事件発生から推理、そして解決までを、臨場感たっぷりに体験することが出来るという。参加者の“証言”が推理の鍵に、目の前で繰り広げられる推理ショー最初のポイントとして紹介したいのは、目の前で繰り広げられる推理ショー。ファンから絶大な人気を誇る安室透をはじめとする様々な登場キャラクターが、隠された真実を解き明かすために参加者の謎解きに参戦。彼らとの会話を通じて提供した“証言”が推理の鍵となるかもしれません。ハロウィン装飾に彩られた米花町街や渋谷の街を探索劇場版最新作と同じハロウィンの街を舞台にした街の散策も重要なパートです。ハロウィンの装飾に彩られた米花町街や渋谷の街を再現したセットを探索し、メッセージのやり取りをしながら街の中に隠された謎に挑戦。お馴染みの「毛利探偵事務所」や「喫茶ポアロ」など、ファンなら一度は訪れてみたい米花町の様々なスポットを再現したセットの中では、自由に写真撮影も可能です。劇場版を120%楽しむ展示また、佐藤&高木刑事や安室と警察学校の同期達のことをより深く知ることのできる「恋のハイライト通り」「警察学校組メモリアル通り」など、劇場版に登場する主要キャラクターの過去や人間関係に焦点を当てた特別展示も同時開催。劇場版公開の前にストーリーを推理するヒントにするのはもちろん、逆に鑑賞後に作品を想い起こしながら展示を楽しめます。開催概要「名探偵コナン ライブ・ミュージアム 〜ハロウィンの贈り物〜」開催期間:2022年2月11日(金・祝)〜6月5日(日) ※会期中無休会場:六本木ミュージアム開館時間:10:00〜18:00(土日祝/GW期間は〜20:00まで)料金:一般・大学生 2,000円/2,200円(前売券/当日券)、中学・高校生 1,200円/1,400円、小学生 600円/800円、未就学児 無料チケット:混雑緩和のため日時指定券方式にて販売※前売券はイープラスにて2021年12月17日(金)10:00より発売開始。当日券はイープラスと会場窓口で販売。
2021年12月17日広島県にある、尾道市立美術館(@bijutsu1)。建物内部に侵入する猫と施設の外に出す警備員の攻防がTwitterに投稿され、たびたび話題になっている美術館です。美術館にやってきた『珍客』警備員とのやり取りに、心がポカポカ「ごめんくださーい」美術館への『珍客』に、警備員が対応した結果?2021年12月8日、この日も、尾道市立美術館の正面玄関から猫が侵入。しかし、いつもとは少し様子が違いました。理由は、投稿された動画が物語っています。『いつもと違うニャ⬛be not the usual』(20211208) 久しぶりの正面!あえなくスタッフに確保されましたニャ。 #尾道市立美術館 #尾道 #猫 #cat pic.twitter.com/oBGKK0Uipx — 尾道市立美術館 (@bijutsu1) December 8, 2021 猫はいつもの警備員…ではなく、女性スタッフに外へと連れ出されたからでした!出入り口付近に降ろされた後、女性スタッフになでられた猫は何やらデレデレしている様子。お尻を上げ、女性スタッフの目の前にゴロンと寝転がり、甘えているようですね!まんざらでもないケンちゃん⬛ #尾道市立美術館 pic.twitter.com/XzDKQk5jWe — 尾道市立美術館 (@bijutsu1) December 8, 2021 投稿には、「すごくかわいい」「うっとりしている…!」「リラックスしているようで、何より」など、猫に対するコメントがたくさん寄せられています。猫のカレンダーを制作したり、イラスト入りのカードゲームを配信したりと、美術館の関係者のみならず、周囲の人は『猫のアイドル』にメロメロな様子。いつもの警備員が不在なのは残念ですが、猫は「これはこれで嬉しいニャ…」なんて、思っているのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年12月09日嬉しかった出来事や美しい景色を、写真に残している人は多いでしょう。後から見返すと、思い出が鮮明に蘇りますよね。7(@_szuna)さんは、神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平および木賀にある『彫刻の森美術館』へ行き、写真を撮りました。Twitterに投稿したところ、多くの人から感嘆の声が上がります。見る人の心をつかんだ、幻想的な1枚をご覧ください。箱根にある螺旋階段が綺麗すぎる。 pic.twitter.com/MfJf2AOXbn — 7 (@_szuna) November 29, 2021 七色に輝くステンドグラスに囲まれた、無機質な螺旋階段。温かさと冷たさが共存しているような、幻想的な雰囲気です。階段の先には何が待っているのか、どこに通じているのか、上った人だけが分かる特権ですね。素晴らしい螺旋階段の写真に、反響が相次ぎました。・すごい!きれいだなあ。・上がったら、ボスとのバトルが待ってそう。・外国みたいで、とっても素敵。特別な瞬間を切り取って、思い出に残すことができる写真。写真の数だけ、撮影者と被写体それぞれの、ストーリーがあるのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月07日日本初のタロットカード美術館「東京タロット美術館」が、東京・浅草橋に誕生。2021年11月16日(火)よりオープンする。日本初!タロットカード専門の美術館「東京タロット美術館」は、日本で最初にタロットカードの輸入販売をはじめたニチユーが手掛ける、日本初のタロットカード専門美術館だ。ニチユーの直営施設としてオープンする美術館は、同社が保有する約3,000種類のタロットカードのコレクションをもとに、企画展示を実施。普段はなかなか出会えない希少なタロットカードの公開をはじめ、絶版品を含む約500種類のタロットカードの展示販売も常時実施する。ライブラリースペースを併設また併設のライブラリースぺースでは、約1,000種類のカードの絵柄をオリジナルのカタログで閲覧できるほか、カードサンプルや関連書籍も自由に読むことが可能。そのほか手土産にもぴったりなオリジナルグッズや、セレクト商品の販売も行われる。原画展示や占星術のセッションなどなお「東京タロット美術館」では、今後タロットカードの原画展をはじめ、タロットや占星術を用いた対面セッションなど、タロットにまつわる様々な企画を計画中。来館の際は日時指定の予約制となっているため、気になる人は是非チェックしてみてほしい。【詳細】「東京タロット美術館」オープン日:2021年11月16日(火)住所:東京都台東区柳橋2-4-2 Ubase浅草橋6階営業時間:平日 10:00~20:00、土曜日 9:00~18:00 ※公式ウェブサイトから予約制。入館料:500円定休日:日曜日(イベント開催日は除く)、祝日、年末年始、他季節休業有
2021年11月18日2017年に約30年間活動した旧八戸市美術館が閉館し、生まれ変わった八戸市美術館が11月3日(水・祝)にオープンした。新しい美術館は、建築家の佐藤慎也館長のもとに「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館〜出会いと学びのアートファーム〜」をコンセプトとしている。「もの」としての美術品展示を中心とした従来の美術館とは異なり、アートを介した人の活動に焦点を当て、「もの」や「こと」を生み出す新しい形の美術館となる。同館では、美術館活動に主体的に関わる人を「アートファーマー」、美術館活動を一緒に行う市民や団体、教育機関、企業などを「共創パートナー」と呼ぶ。アーティストや美術館スタッフ、市内外から訪れる多様な人々がともに活動し、新たな文化が創造され、八戸市全体の活性化にもつながることを目指している。テープカット。手前が佐藤慎也館長、隣が開館記念「ギフト、ギフト」のディレクター、吉川由美。老朽化していた建物は、西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体によって全面的に建て替えられた。美術館を象徴する面積約834㎡、天井高約17mの巨大空間「ジャイアントルーム」では、プロジェクトで話し合ったり、つくったり、ライブイベントが行われたりと、多様な動きが同時多発的に起こる。9mのカーテンや家具で自在に空間を仕切ることができるジャイアントルーム。また、展覧会を行う「ホワイトキューブ」やコレクションを展示する「コレクションラボ」、映像展示に適した「ブラックキューブ」、パフォーミングアーツや展示、講演を行う「スタジオ」など、それぞれの機能に特化した「個室群」が並ぶ。その時々でこれらの部屋を自由に組み合わせることも可能だ。開館記念「ギフト、ギフト、」は、アートプロデューサーの吉川由美をディレクターに迎え、八戸のシンボル「八戸三社大祭」を出発点として企画された。9組のアーティストと、共創パートナー「八戸クリニック街かどミュージアム」の浮世絵コレクションからなる展覧会、向井山朋子によるパフォーマンスプロジェクトで構成されている。八戸では、お年寄りから子どもまでが山車造りに参加するなど、世代を超えて祭りが受け継がれている。そうした創造活動を、過去から未来へ、人から人へと循環する「贈与」=ギフトとして展覧会が構想された。大西幹夫「八戸三社大祭絵巻」展示風景切り絵作家、大西幹夫が八戸三社大祭300年の歴史を描いた「八戸三社大祭絵巻」の切り絵とアニメーション映像から始まり、写真家の浅田政志が祭りを支えるコミュニティを撮影した写真群へと続く。山車からイメージを膨らませた桝本佳子の陶器や半磁器。田附勝が八戸発祥といわれるデコトラ(電飾で飾ったトラック)を撮影した写真。いずれも八戸を賑わす音や声が聴こえてくるようだ。浅田政志の新作写真14点と膨大なスナップ写真(市民より提供)を展示桝本佳子《波濤/皿》2021年田附勝が撮影したデコトラ写真の展示風景三社大祭に使われた山車彫刻を、市民から集めた柄毛布で包み、彩った江頭誠のインスタレーションは圧倒的だ。また、美術館を建築した西澤徹夫、浅子佳英、森純平がアーティストとしても参加。八戸の文化をリサーチして制作した「八戸文化資源相関図」では、漁業や遊郭、消防屯所などの解説の合間に、八戸市美術館の所蔵作品が組み込まれている。また、田村友一郎、KOSUGE1-16が現代社会の中のギフトのありように問いを投げかけてもいた。江頭誠《おやすみのあと》2021年西澤徹夫、浅子佳英、森純平《八戸文化資源相関図》展示風景KOSUGE 1-16《インバウンドおじさん》2021年八戸を知ることから、日本及び世界にも通じる問題や提案が、明るさやユーモアを交えて表現された展覧会だった。今後、美術館にどのような景色が繰り広げられていくのか楽しみだ。取材・文・撮影(外観以外):白坂由里【開催情報】『八戸市美術館開館記念「ギフト、ギフト、」』11月3日(水・祝)~2022年2月20日、八戸市美術館にて開催
2021年11月15日ちいさな美物館を巡って、作品から思いを馳せるこちらの連載。第11回目の舞台は〈深沢小さな美術館〉。秋川渓谷からほど近い山中にひっそりと佇む美術館には、造形作家の友永詔三(ともなが・あきみつ)さんが手掛けた作品がずらり。美術館へ向かう道中で、友永さんの作品である森の妖精「ZiZi(ジジ)」がいたるところからお出迎えしてくれました。友永さんの小さなお城。この連載のテーマを“ちいさな美術館をめぐる旅”と掲げた時から、いつか絶対に行かなければと思っていたのが〈深沢小さな美術館〉。山道を登り、門をくぐればそこには山と一体になった庭が広がっています。水槽に泳ぐ立派な錦鯉やチョウザメに目を奪われていると、おとぎ話に出てくるような可愛らしい建物が。初めてにも関わらず、いつだったか来たことがあるかのような思いに包まれながら、私は小さなお城へと足を踏み入れました。----------------------------------------------------------------「つくる」何かをつくる人はかっこいい。頭の中で誰かの人生をつくってそれを物語にする作家さんは本当にかっこいいし、いつでもどこでも見たこともない景色へ連れていってくれる。もうありとあらゆる音楽がつくられ尽くしているだろうに、新しい音楽を生み出し続ける音楽家は天才だと思う。そういえば幼稚園児の頃、テレビから流れる音楽に「これは!」と思うたび、画面の右下に出てくる久石譲という名前を見て、「あ、この人は天才なんだ」と思ったのを覚えている。どんな遠くの駐車場に行っても必ず「月極駐車場」と書いてあるのを見て、「月極さんって信じられないくらいお金持ちなんだろうなあ」と思ったのと似ているような気もするけれど、それは、またちょっと違う。一本の桜の木から掘り出された如来像は見ているだけでうっとりするし、小さな木製の人形に命が吹き込まれた人形劇を見たことを、何年経っても忘れていなかった。ゼロから生み出すことへの憧れは尽きない。ものづくりに従事する一身として、新しいものが出来上がるその瞬間に、その一部として立ち会えることは、とても幸せだ。でもやっぱり、その作品を企画し、動いて、つくる監督には勝てないなあと常々思う。あぁ、私にも何かできないのか。最近、小さな創作を発見した。料理だ。言わずと知れた、多分生きている人ほとんどが毎日する行為で、さらに私の食はかなり偏っているので、創作だなんてだい逸れているかもしれない。でもたとえば、ご飯をお釜でおいしく炊けた、それだけで私の創作意欲はぐっと満たされる。干した野菜の旨味がぎゅっと詰まったお味噌汁をすする時、半日干すという、そのひと手間にとてつもない達成感を感じる。そうやってこさえたこの身体で、やっぱりいつかは、何かをつくりたい。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈深沢小さな美術館〉きのこのオブジェや、阿弥陀如来、NHKで放送されていた『プリンプリン人形劇』の人形たちまで、友永さんの作品は多岐に渡ります。併設された喫茶室では、友永さんの奥様が入れてくださるおいしい珈琲をいただくことも。お庭を眺めながらご夫婦とお話ししていると、なんとも懐かしい錯覚に襲われました。いつかまた、必ず帰ってきたいです。でこぼこの壁と木の扉、丸い小窓が特徴的な建物は、なんと友永さんご本人による手づくり!元々リビングだったという広々とした空間には、創作意欲が掻き立てられる作品が勢ぞろい。〈深沢小さな美術館〉東京都あきる野市深沢492042-595-0336水木休10:00~17:00500円※12月〜3月は冬季休館です。photo : Yumi Hosomi
2021年11月10日箱根仙石原にある〈ポーラ美術館〉のコレクションを展示するポーラ美術館コレクション展『甘美なるフランス』が渋谷〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉で開催中です。19世紀後半から20世紀中頃までに活躍した画家28名の絵画をじっくり鑑賞してきました。近代都市化するパリと印象派の画家たち。会場は〈Bunkamura〉の地下1階です。箱根、仙石原の森に囲まれた〈ポーラ美術館〉は、西洋絵画、日本の洋画からガラス工芸、化粧道具など約10,000点のコレクションを持つ美術館です。Photo:Yuya Furukawaポーラ美術館コレクション展『甘美なるフランス』では豊富なコレクションの中から19世紀後半から20世紀中頃までにフランスで活躍した画家28名の74点もの絵画を展示。同じ頃パリジェンヌたちが使った美しい化粧道具も展示されています。左がクロード・モネの『睡蓮』(1907年)。Photo:Yuya Furukawa展覧会は4つの章に分かれていて、印象派の作品が中心の第1章は「都市と自然」と名付けられています。印象派の巨匠モネの作品は6点の展示。1870年代の作品はパリに最初にできたサン・ラザール駅を描いた『サン=ラザール駅の線路』やパリから鉄道で15分ほどのセーヌ河畔の町アルジャントゥイユの風景を描いた『セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ』が展示されています。そしてモネといえば『睡蓮』。1890年代に50代でジヴェルニーという村に移り住み、池のある庭園を作って200点ほどの睡蓮の作品を残しました。そのうちの1点も展示されています。ピエール・オーギュスト・ルノワールの『レースの帽子の少女』(1891年)。左にあるのは同時期の19世紀後半に作られた『エナメル金彩バラ文香水瓶』。Photo:Yuya Furukawaルノワールの『レースの帽子の少女』は、光沢あるドレスを纏った少女の夢見るような表情に惹きつけられます。ふさふさとした帽子が柔らかそう。ルノワールは肖像画家としても成功した画家で、表情豊かな人物を描いた作品など全部で8点が展示されています。理想の表現を求めたポスト印象派。Photo:Yuya Furukawa第2章は「日常の輝き」というタイトル。セザンヌ、ゴッホといったポスト印象派と呼ばれる画家たちの作品が並びます。彼らは印象派の画家たちが開発した技法に影響を受けながら、それぞれが理想とする表現を目指して制作していました。ナビ派と呼ばれるボナールの『地中海の庭』は、この展示室でひときわ大きな作品です。奥に見えるのは地中海で、その手前に棕櫚(シュロ)の木、そしてたくさんの黄色いミモザの花が描かれています。女性と子どもが手前に描かれて、地中海を臨むテラスの穏やかな空気が感じられます。この作品は第1次世界大戦中の1917年から18年に描かれたもので、ボナールは同時期に同じような構図の装飾画を数点描いたそうです。これまでにない新しい表現を確立したマティスやピカソ。アンリ・マティス『襟巻の女』(1936年)。Photo:Yuya Furukawaそして第3章は「新しさを求めて」。マティスやデュフィらの「フォービズム(野獣派)」と呼ばれる強烈な色使いや、ピカソらが確立した「キュビズム」など新しい表現が生まれました。第2章の展示室とは、明らかに筆遣いや構図が違うことに気づきます。ピカソと並ぶ20世紀の巨匠のひとり、マティス。『襟巻の女』は肘掛け椅子に座る女性が描かれています。表情は微笑んでいるようですが、私にはどこか挑戦的な感じがします。背景やスカートに使われている黒い格子がそう思わせるのでしょうか。ラウル・デュフィ『パリ』(1937年)。Photo:Yuya Furukawaデュフィの『パリ』は色使いの鮮やかさが目を引きます。4つのパネルに朝から夜を描き分けて、エッフェル塔と薔薇も大胆に配置。都会的で軽やかなパリの空気を感じさせる作品だと思いました。芸術の都、パリに世界から集まったエコール・ド・パリの人々。左の2つがモーリス・ユトリロの作品。奥には28名中唯一女性のマリー・ローランサンの作品も。Photo:Yuya Furukawa第4章は「芸術の都」。新しい芸術を産んだパリには世界から若い画家たちが集まりました。シャガールやモディリアーニらはエコール・ド・パリと呼ばれて、モンマルトルやモンパルナスを活動拠点にしていました。ユトリロはエコール・ド・パリでは珍しいフランス人。生まれ育ったモンマルトルの風景を多く描いています。『ラ・ベル・ガブリエル』という作品もそのひとつです。画面の左側に壁に何かを書いているのは画家自身で、思い人への気持ちを描いているそう。そう聞くと、画家に少し親近感を感じてしまいます。Photo:Yuya Furukawa外国からやってきたエコール・ド・パリの画家たちは、戦争によって翻弄された人もいました。ロシア(現ベラルーシ共和国)出身でユダヤ人のシャガールは、一時はアメリカに亡命。シャガールの描くファンタジックな世界の背景にはそんな経験もあったのかと思わされます。19世紀後半に作られた『緑色ガラス化粧セット』。Photo:Yuya Furukawa作品には全て解説が添えられていて、画家や作品についてはもちろん、当時の社会背景まで含めて、じっくり楽しめる構成になっています。この展覧会には背景となる3つのテーマがあります。それは「時代を映す、輝く"女性像"」、「画家たちが愛した"パリ"」、「フランス各地への"旅"」というもの。19世紀後半から20世紀半ばにかけて、女性のファッションや化粧が変化し、産業革命を経てパリは近代都市に。人々が田舎で余暇を過ごし、画家たちもに郊外や南仏に移り住んで作品制作を行いました。当然、変化は美意識にも及びます。会場入り口付近にはフォトスポットが用意されています。展覧会のタイトルになっている「甘美なるフランス(ラ・ドゥース・フランス)」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその文化を賛美するため、古くから親しまれてきた表現とのこと。「甘美なるフランス」の美意識は、フランスで活躍した画家たちによって時代に応じてアップデートされながら受け継がれてきました。パリだけでなく、箱根も以前より遠くなってしまいましたが、絵画の中に表れる美意識の移り変わりを渋谷で感じてみてはいかがでしょうか?ポーラ美術館コレクション展『甘美なるフランス』東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura ザ・ミュージアム~11月23日(火・祝)休館日10月26日(火)10:00~18:00(入館は17:30まで)、金・土~21:00(入館は20:30まで)※会期中のすべての土日祝日および11月15日(月)~23日(火・祝)はオンラインによる入場日時予約が必要です。入館料(当日) 一般 1,700円 大学・高校生 1,000円 中学・小学生 700円公式サイト※会期や開館時間が変更になる場合があります。最新情報は公式サイトを確認してください。
2021年10月12日『鬼滅の刃』初の原画展となる「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」が、東京・森アーツセンターギャラリーで2021年10月26日(火)から12月12日(日)まで、大阪・グランフロント大阪で2022年7月14日(木)から9月4日(日)まで開催されます。なお、チケットは全日日時指定となり、第1期から第3期に分けて販売されます。第1期と第2期分の抽選申込受付は9月11日(土)からスタート。社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴の『鬼滅の刃』「週刊少年ジャンプ」で2016年11号より連載を開始し、2020年24号にて惜しまれつつも完結を迎えた吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)の『鬼滅の刃』。コミックス全23巻の累計発行部数は1億5000万部以上(電子版含む)。2019年4月よりTOKYO MXほか全20局にてテレビアニメ化され、2020年10月に公開されたアニメの続編『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は、全世界での興行収入が500億円を突破し、社会現象を巻き起こした。連載を終えた今でも注目を浴び、2021年からは「遊郭編」の放送も決定しています。作品あらすじ時は大正時代・日本。人喰い鬼の棲む世界。炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の穏やかな日常は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで一変。妹の禰豆子(ねずこ)は唯一生き残っていたが、鬼になってしまっていた。禰豆子を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、2人は旅立つ。吾峠呼世晴の放つ和風血風剣戟譚。※「禰」の偏は「ネ」が正式表記。“受け継ぐ”をテーマに名シーンの原画展示「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」では、作者・吾峠呼世晴の想いの詰まった直筆原画を多数展示し、本作の魅力や世界観を余すことなく伝える。コンセプトは“受け継ぐ”。等身大フィギュアたちがコミックスの表紙の数々とともに来場者を迎え、その奥には圧巻のボリュームで名場面をセレクションした展示空間を用意。竈門兄弟と仲間たちが一堂に会する場面をセレクトした空間や、鬼殺隊最強の九名が集結するゾーンなど、テーマごとに迫力の立体造形を駆使しながら『鬼滅の刃』の世界観を演出。中には、“無限城”を再現したスペースも登場。会場内一部は写真撮影が可能となっています。数ある展示を通して、主人公・竈門炭治郎たちが背負った宿命や試練、それを乗り越えようとする強い心――物語を紡いだ全ての登場人物たちの想いを語り継ぐ。オリジナルグッズ販売会場では展覧会オリジナルグッズも販売。キービジュアルを使用したポスターや、イラストを配したトートバッグ、御朱印帳、「中高一貫☆キメツ学園物語 名札バッジコレクション」などが店頭に並びます。また、吾峠呼世晴が新たに描きおろした「ウリ坊シリーズ」のTシャツやポーチ、うりじろう・うりこの「のるキャラマスコット」も販売されます。東京会場ではコラボカフェも東京展では、会場に隣接するカフェ「THE SUN&THE MOON」にてコラボレーションカフェの開催も決定。カフェ詳細は、9月18日(土)発売予定の「週刊少年ジャンプ」42号で発表予定。『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展■東京会場〈全日日時指定制〉会期:2021年10月26日(火)~2021年12月12日(日) ※会期中無休開催時間:10:00~20:00(最終入場19:30まで)会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52F■大阪会場会期:2022年7月14日(木)~2022年9月4日(日) ※会期中無休開催時間:10:00~19:30(最終入場18:30まで)会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ/ナレッジシアター住所:大阪府大阪市北区大深町3-1※各会場来場者には、吾峠呼世晴描きおろしの「特製ミニ色紙」を贈呈(未就学児は対象外)。※東京会場、大阪会場では一部、展示物やオリジナルグッズのラインナップ、仕様などが異なる場合あり。【東京会場チケット詳細】料金:一般/学生 2,000円、中学生/高校生 1,500円、小学生 1,000円、グッズ付き日時指定券 3,600円※未就学児は無料。18 歳以上の保護者1名につき未就学児1名まで来場可能。但し、来場者特典の未就学児への配付はなし。未就学児の商品購入も不可につき、購入する際は保護者1名の購入個数制限の範囲内で購入。チケット販売場所:ローソンチケット ※会場での販売なし。販売スケジュール:■第1期(対象日程 10月26日(火)~10月29日(金)、第2期(対象日程 10月30日(土)~11月21日(日))<第一次抽選>申込受付期間:2021年9月11日(土)12:00~2021年9月19日(日)23:59当落発表:2021年9月22日(水)15:00発券期間:2021年9月22日(水)15:00~2021年9月28日(火)23:00<第二次抽選>申込受付期間:2021年9月25日(土)12:00~2021年10月3日(日)23:59当落発表:2021年10月6日(水)15:00発券期間:2021年10月6日(水)15:00~2021年10月12日(火)23:00<一般発売>発売日:2021年10月16日(土)10:00~各日各回入場開始時間まで■第3期(対象日程:11月22日(月)~12月12日(日))<第一次抽選>申込受付期間:2021年10月9日(土)12:00~2021年10月17日(日)23:59当落発表:2021年10月20日(水)15:00発券期間:2021年10月20日(水)15:00~2021年10月26日(火)23:00<第二次抽選>申込受付期間:2021年10月23日(土)12:00~2021年10月31日(日)23:59当落発表:2021年11月3日(水)15:00発券期間:2021年11月3日(水)15:00~2021年11月9日(火)23:00<一般発売>発売日:2021年11月13日(土)10:00~各日各回入場開始時間まで※チケットは各日各回数量限定。 ※指定日時のみ有効。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:050-5542-8600(受付時間 9:00~20:00)※展覧会情報は予告なく変更になる場合あり。変更・中止・延期の可能性あり。
2021年10月09日「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」が、2022年3月26日(土)から6月19日(日)まで、世田谷美術館にて開催。また会期後は、大阪・静岡にも巡回予定。絵本『ピーターラビットのおはなし』120周年出版記念!「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」は、ピーターラビットシリーズの初出版絵本『ピーターラビットのおはなし』の120周年を祝した特別な展覧会です。会期中は“盛大なバースデーパーティー”をテーマに、ピーターラビットの誕生前夜から今日までの歩みをプレイバック。日本初となる絵本『ピーターラビットのおはなし』の彩色原画全点を公開するほか、その原点となった《ノエル少年への絵手紙》も一同に展示。また本邦初公開となるうさぎのスケッチやイラストレーション、私家版や草稿本、原画、関連アイテムなど約170点の紹介を行われます。ピーターラビットの原点とは?本展で目玉となるのが、前述した《ノエル少年への絵手紙》だ。ピーターラビットの“一番はじめの物語”にあたるこの絵手紙は、作者ビアトリクス・ポター(TM)が、自分の元家庭教師の幼い息子・ノエルが病気で寝込んでしまった際、励ますために書いたといわれるもの。その後この物語を自費出版し、今日のピーターラビットの活躍へと繋がる“原点”を、じっくり鑑賞できる貴重な機会となっています。大阪&静岡にもなお東京会場の会期後は、大阪のあべのハルカス美術館と静岡の静岡市美術館にも巡回予定。情報は随時アップデートされます。【詳細】「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」会期:2022年3月26日(土)~6月19日(日)休館日:毎週月曜日 ※ただし5月2日(月)は開館会場:世田谷美術館住所:東京都世田谷区砧公園1-2【問い合わせ】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)※全日9:00~20:00<巡回情報>■大阪・あべのハルカス美術館会期:2022年7月2日(土)~9月4日(日)■静岡・静岡市美術館会期:2022年9月15日(木)~11月6日(日)
2021年10月04日熊本市現代美術館は、展覧会「こわいな!恐怖の美術館」を2021年9月25日(土)から12月5日(日)まで開催する。“恐怖や不安”をアートを通して受け止める「こわいな!恐怖の美術館 展」は、無意識を揺さぶる恐怖や不安を理知的に受け止め、「それ(恐怖や不安)」をテーマにした作品を紹介する展覧会。本展では、天災や疫病など、日常生活の様々なところに偏在する多様な“恐怖と不安”を、人間の持つ自然な感情の1つとして捉え、作品として昇華したアーティスト達の独自のセンスとユーモアを体感できる。作品を通して、恐怖や不安に対する発想の転換や、“こわい”ことに向き合って新たなアイデアを促すポジティブな内容となっている。“恐怖”から“安心”までのお化け屋敷体験迷路のような「お化け屋敷」に象徴されるように、出口がどこかわからない“恐怖”を体感できるのが、会場入口に登場する「南無サンダーの演劇お化け屋敷@大學湯」。恐怖と不安を抱えながら出口を目指し、最後に「あー怖かったね」と安心するまでの“お化け屋敷体験”をセットで楽しめる。尚、「お化け屋敷」が苦手な人には回避ルートも用意する。また、屋敷という場所そのものが悪しき場所であり「化け物」だととらえる西洋型お化け屋敷を見て取れる、オディロン・ルドンが描いた幽霊屋敷の絵画作品、出口の見えなさを“行き止まり”で表現した浜田知明の《行き止まり》なども登場する。恐怖の対象を可視化する「お化け」人々は、得体のしれない“恐怖の対象”に不安を感じ、「お化け」という可視化された存在を求める心情を持っている。実際に、江戸時代から伝わる怪談「百物語」や、都市伝説上の口裂け女、人面犬、人面魚、疫病除けのアマビエなど、数々の「お化け」を定義することで、不可解な存在を受け止めて理解しようしてきた。そんな人々の心情に共鳴するかのような、“得体のしれないもの”に形を与えた田名網敬一や浜田知明の立体作品などが登場する。恐怖と結びつく暗闇、夜の時間さらに、恐怖をあおる暗闇や、ホラー映画で恐怖の出来事が起こる“夜の時間”に着目した作品も展示。薄暗いタッチで描かれた暗闇の作品を紹介する一方で、恐怖とは対照的な“夜の楽しさ”を思わせる田名網敬一のカラフルアートや夜をモチーフにしたコーダ・ヨーコの「ヨルのキオク」シリーズなども登場。様々な真夜中のイメージを目の当たりにすることができる。【詳細】こわいな!恐怖の美術館開催期間:2021年9月25日(土)~12月5日(日)会場:熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館 3階休館日:火曜日、11月24日(水) ※ただし11月23日は開館開館時間:10:00~20:00(展覧会入場は19:30まで)観覧料:一般 1,100(900)円、シニア(65歳以上) 900(700)円、学生(高校生以上) 600(500)円、中学生以下 無料※( )内は前売/20名以上の団体/各種障害者手帳を提示した人と付き添い1名(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)、電車・バス1日乗車券、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証/美術館友の会証を呈示した人。前売の販売は9月24日(金)まで。※10月10日(日)は熊本市現代美術館開館記念日を祝して入場無料。チケット取扱い:熊本市現代美術館、イープラス(e+)、ローソンチケット“ローチケ”[Lコード:81992]、セブンチケット[セブンコード:090-328]※開催内容の変更、入場制限の実施などの可能性あり。最新情報は、公式ホームページを確認。【問い合わせ先】熊本市現代美術館TEL:096-278-7500
2021年08月13日東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」に、2021年7月2日(金)より2つの庭園作品で構成される新エリアがオープンします。「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」“水に入るミュージアム”として2018年7月にオープンした「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、チームラボによる体験型アートが楽しめる新世代のミュージアム。開館からわずか1年で世界106の国と地域から125万人以上を動員するなど、東京屈指のアートスポットとして人気を博しています。今回は、超巨大な4つの作品空間を中心とする既存7作品はそのままに、2つの新たな庭園作品が追加されます。13,000株のランの花々で埋め尽くされた庭園1つ目の「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体 / Floating Flower Garden; Flowers and I are of the Same Root, the Garden and I are One 」は、空間全体が13,000株を超える生きたランの花々で埋め尽くされた庭園作品です。その最大の特徴は、人の動きに合わせて空間内の花々の位置が上下するという仕掛け。人がいる場所では花々が上がっていきスペースが生まれるため、常に花に囲まれた状態で、庭園の中を自由にゆっくりと歩き回ることができます。地球上で最後に現れた植物と言われるランは、花粉媒介を行う特定の昆虫との共進化の例で知られており、現在においても急速な進化を続けていると考えられています。庭園内の花々も、種類ごとにパートナーの昆虫の行動する時間に合わせて香りが強くなる時間が異なるため、作品空間の香りが、朝・昼・夜と時間の経過に合わせて刻々と変わっていきます。土のない場所で生き、空気中から水分を吸収する着生ラン。この作品の花々も空中で生きており、日々成長しながら、そのつぼみに花を咲かせていきます。音と光で呼応する多数のオブジェを設置した“苔庭”2つ目の「呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset / Moss Garden of Resonating Microcosms- Solidified Light Color, Sunrise and Sunset」は、空間内に卵形体のオブジェを多数設置した作品。このオブジェは、人に押されたり、風に吹かれたりすると倒れてしまうが、その度に音色を響かせながら自ら立ち上がります。これに合わせて周辺にあるオブジェも、同じ音色を響かせながら次々と呼応していきます。また、日の入りとと共にオブジェ自体が発光を開始。音だけではなく光も放ちながら、互いに呼応し続ける幻想的な光景を見せてくれます。【施設情報】「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」会期:〜2022年末新エリアオープン日:2021年7月2日(金)所在地:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO開館時間:[6月]平日 10:00〜18:00、土日 9:00〜19:00※最終入場は閉館の30分前[7月]平日 10:00〜20:00、土日 9:00〜20:00※7月22日〜7月31日は9:00〜20:00。※最終入場は閉館の1時間前。休館日:7月1日(木)、7月20日(火)料金:<入場 エントランスパス>・大人(18歳以上) 3,200円・大学生/専門学生 2,500円・中学生/高校生 2,000円・小人(4歳〜12歳) 300円・3歳以下 無料・シニア(65歳以上) 2,400円・障がい者割引 1,600円※料金・開館時間は変更となる場合あり。
2021年07月22日東京ミッドタウンでは、アートに焦点を当てた夏の期間限定イベント「ミッドタウン アート パレット(MIDTOWN ART PALETTE)」を、2021年7月16日(金)から9月17日(金)までの期間で開催されます。期間中は、気軽に楽しめるデジタルアートから特別展『北斎づくし』などの本格芸術、アートを感じるグルメまで、多彩な“アートハンティング”が楽しめます。枯山水をモチーフにした巨大なデジタルアート庭園イベントのメイン企画となるのは、緑に囲まれた芝生広場に設置される、枯山水をモチーフにした庭園「光と霧のデジタルアート庭園」。ひんやりとした霧に包まれる庭園の縁側に腰掛け、花火をイメージしたカラフルな光を眺めながら、夏の夕涼みを体験できる巨大なデジタルアートです。提灯が彩る屋外ラウンジまた、ミッドタウン・ガーデンには緑の中でアートを楽しむ屋外ラウンジがオープン。夏の夜空を彩る約60個のアート提灯と心地よい緑が演出するリラックスした空間で、思わず写真を撮りたくなるアートなメニューが楽しめます。館内で楽しむアートな限定グルメ東京ミッドタウンの館内にも、イベントに合わせた限定グルメが登場。見て美しく、味わっておいしい。そんなアートな一皿が、フィリップ・ミル 東京やディーン・アンド・デルーカ、とらやなど全16の人気店舗で提供されます。「北斎づくし」「ざわつく日本美術」など注目のアート展このほか、浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎の特別展「北斎づくし」、思わず“心がざわつく”ような展示方法や作品に焦点を当てた展覧会「ざわつく日本美術」、富士山をテーマにしたフジフイルム スクエアの企画写真展 「日本人の魂・冨嶽今昔(こんじゃく)三十六景~北斎と4人の巨匠たち~」など、様々な関連イベントにも要注目です。【開催概要】「ミッドタウン アート パレット」開催期間:2021年7月16日(金)~9月17日(金)※企画により開催期間が異なる。場所:東京ミッドタウン各所
2021年07月12日特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」が、滋賀の佐川美術館にて、2021年9月14日(火)から11月7日(日)まで開催される。なお、鹿児島市立美術館では9月5日(日)まで開催される予定であったが、8月19日(木)をもって終了。フランス近代絵画の充実したコレクションスイス・ジュネーブに1968年に開館したプチ・パレ美術館は、19世紀後半から20世紀前半にかけて芸術の都・パリを中心に制作された、フランス近代絵画を主としたコレクションを所蔵する美術館。1998年以降は休館しているものの、充実した所蔵コレクションから、国外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。日本では30年ぶり、鹿児島では初となるコレクション展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」は、プチ・パレ美術館の主要コレクションが来日する、日本では30年ぶり、鹿児島では初となる本格的なコレクション展だ。印象派のルノワールからナビ派のモーリス・ドニ、フォーヴィスムのヴラマンク、キュビスムのアンドレ・ロート、エコール・ド・パリのユトリロ、スタンラン、藤田嗣治まで、38作家による油彩画65点が一堂に集結する。19世紀後半に“光の描写”に挑んだ印象派が現れて以来、フランスでは画家たちによって次々と革新的な絵画が生み出されてきた。「プチ・パレ美術館」では、時代を象徴する巨匠の作品のみならず、その他多数の優れた周辺作家の作品も所蔵。実験的な精神に満ちた画家たちによる多彩な作品を通して、時代の活況を見て取ることができる。印象派からナビ派/ポン=タヴァン派、新印象派、フォーヴィスム、キュビスム、そしてポスト印象派やエコール・ド・パリに至るまで、フランス近代絵画の全体像とダイナミックな時代の潮流を体感できそうだ。【詳細】特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展―珠玉のフランス近代絵画―」会期:2021年9月14日(火)~11月7日(日)場所:佐川美術館住所:滋賀県守山市水保町北川2891開館時間:9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで。休館日:月曜日(9月20日は開館)、9月21日入館料:一般 1,200円、高大生 800円(要学生証提示)、中学生無料 ※ただし保護者の同伴が必要。※専門学校・専修学校は大学に準じる。※障害者手帳の持参者(手帳の提示が必要)、付添者(1名のみ)は無料。■終了した会場・鹿児島市立美術館会期:2021年7月23日(金・祝)~8月19日(木)※当初は9月5日(日)までの会期を予定していたものの変更(チケットの払い戻しについては、後日美術館ホームページにて案内)住所:鹿児島県鹿児島市城山町4-36問い合わせ先TEL:099-224-3400
2021年07月09日東京都世田谷区にある、『世田谷美術館』。砧(きぬた)公園内にある同美術館は、豊かな自然とアートを楽しむことができ、近隣住民の憩いの場となっています。そんな憩いの場に訪れるのは、どうやら人間だけではないようです。美術館に現れた『小さな訪問客』が話題に!ある日の夕方、美術館の職員用通用口の前では、警備員と客の攻防が行われていました。何かの侵入を必死に防ぐ警備員。中に入ろうとしていたのは…!通用口の前にいたのはなんと、赤ちゃんタヌキ…!出典:世田谷美術館母親とはぐれてしまったのでしょうか。ちょうどスタッフが通用口を行き来する時間帯だったため、ドアが開く度に侵入を試みようとしていたそうです。まだ体の小さな赤ちゃんタヌキは、階段を下りるのが怖い様子。その後、スタッフに見守られながらゆっくりと階段を降り、最後は茂みへ帰っていきました。美術館に現れた珍客に、ネット上ではこのような声が寄せられています。・かわいい…!無事お母さんの元へ帰れるといいな。・きぬた公園に、『たぬき』が現れたのか!・なんてかわいいお客様…。ずっと見ていられる。美術館に現れる珍しい客といえば、広島県尾道市の『尾道市立美術館』へやって来る猫も有名ですよね。美術館にやってきた『珍客』警備員とのやり取りに、心がポカポカどうやら美術館には、人間だけではなく動物も引き寄せる不思議な力があるようです…![文・構成/grape編集部]
2021年06月04日ちいさな美術館を巡って、作品から思いを馳せて物語を綴るこちらの連載。第6回目の舞台は、絵本画家・いわさきちひろさんの作品を集めた〈ちひろ美術館・東京〉。『窓ぎわのトットちゃん』でおなじみの、水彩絵の具で描かれた愛らしい子どもたちを鑑賞してきました。憧れのトットちゃん。「いわさきちひろの描く子どもの絵に似ているね」小さい頃からそう言われることが度々あり、とても嬉しかったの覚えています。不思議と大人になっても、そう言われる機会は増えていき、私はずっといわさきさんの描く子どもを意識して生きてきました。念願叶って、今回ようやく〈ちひろ美術館〉に行くことができ、そのあまりに優しく純度の高い子どもたちを見て、なぜか私は自分のこじれた幼少期を思い出してしまったのでした。----------------------------------------------------------------「子どもは未来」「将来の夢を、絵に描きましょう」と言われて、当時4歳だった私はとても困ったのだと思う。みんな、お花屋さんやバレリーナ、自分の名前を書いた看板を構えるケーキ屋さんなんかを描いていた。どうしてそんなにすらすら出てくるのか不思議だった。きっと、サッカー選手にも野球選手にもなれっこないのに。『いわさきちひろ見つめる少女(1967年)』※『わたしがちいさかったときに(童心社)』よりそれでも絵を提出しなければならない私は、課題を持ち帰り、じっくり将来について考えた。街を歩きながら、たくさん観察して、当時目に映った一番キラキラしている人たちを描いた。それは、憧れの大手コーヒーチェーン店で、緑のエプロンをしてアルバイトに勤しむ大学生の姿だった。幼稚園児の私からみると、楽しそうに仕事をしている大人の代表だったのだろう。進路を決める歳になっても相変わらず将来の夢はなくて、子どもの頃の自分に期待して、出てきた絵がそんなだったから、見つけた時はがっかりした。なんだかすごく可哀想なように思えて、よしよししてあげたい。『いわさきちひろあかちゃんのくるひ(1969年)』※『あかちゃんのくるひ(至光社)』よりずっと子供っぽい子どもに憧れていた。デパートでおもちゃを買ってくれと床に寝転んで駄々をこねる子なんか、最強に子どもっぽくて羨ましかった。初めてお小遣いで好きなアーティストのCDを買ったとか、好きなアイドルのコンサートに行ったとか報告し合っていて、たまらなく子どもらしくてかっこよかった。親を安心させたくて、誕生日に誰々の写真集を買ってくれとせがんでみたこともある。全然欲しくなかったけど。そんな、未来に希薄で、自意識過剰な子どもが大人になるとどうなるのか。今の私は、言うなれば“逆コナン君”になっている。「見た目はオトナ、中身はコドモ」だ。映画を見て号泣し、悔しければ地団駄を踏む。嬉しいことがあれば所構わずスキップをして鼻歌だって歌っている。『いわさきちひろガーベラを持つ少女(1970年頃)』子どもは未来。っていうことは、私にも未来?「オトナコドモ」の未来は意外にも明るい。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは...〈ちひろ美術館・東京〉ここで告白したように、私はとてもひねくれた子どもでした(自分で書いていて悲しくなるくらいに!)。でも、「オトナコドモ」になった今、いわさきさんの絵はまっすぐ心に入ってきて、私の中の子ども心を刺激してくれました。ちなみに、〈ちひろ美術館〉の館長は黒柳徹子さん。私もトットちゃんのように、いつまでも童心を忘れない、立派な子どもで居続けたいなと思いました。周囲の住宅地にとけ込んだ建物と木々。絵本の世界に出てきそうなお庭も素敵!椅子や額縁など、随所に木のぬくもりが。〈ちひろ美術館・東京〉東京都練馬区下石神井4-7-203-3995-0612月休 (祝の場合は翌日休)10:00~16:00(入館は15:30まで)1,000円(高校生以下は無料)※普段は撮影禁止です。photo : Yumi Hosomi
2021年06月02日上質な日本美術のコレクションで知られるアメリカのミネアポリス美術館の名品がならぶ展覧会『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』が、サントリー美術館で6月27日(日)まで開催されている。ミネアポリス美術館(通称 Mia)は、アメリカ中西部にあるミネソタ州最大の都市・ミネアポリスに1883年に設立された美術館。約9万点のコレクションのうち1割を超える約9500点が日本美術のコレクションだ。本展は室町時代から近世までの日本絵画の流れを、Miaの充実したコレクションでたどっていくもの。また、展示作品の3分の1以上が日本に初めて里帰りするものだそう。展示風景より展覧会は、日本絵画の主要ジャンルを8章構成で紹介していく。第一章「水墨画」では、躍動感あふれる描写で鳥を描いた雪村のほか、迫力とかわいらしさが同居する山田道安の屏風などを展示する。雪村周継《花鳥図屛風》室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》室町時代、16世紀とくに、山田道安《龍虎図屏風》は、虎の表情や吹きすさぶ風の描写など、細部まで楽しめる作品だ。山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀山田道安《龍虎図屏風》部分室町時代、16世紀続く第2章「狩野派の時代」では、当時の主流派であった狩野派の作品を展示。仙人と童子を描いた狩野山雪の《群仙図襖》は、9名の仙人と童子が描かれた襖。それぞれの仙人の表情やポーズを描き分けている。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》江戸時代、正保3年(1646)画面右端にいる仙人は「劉海蟾(蝦蟇仙人)」。糸を通した小銭を使ってガマガエルと遊んでおり、その姿が愛らしい。狩野山雪《群仙図襖(旧・天祥院客殿襖絵)》部分江戸時代、正保3年(1646)第3章の「やまと絵―景物画と物語絵―」では、日本独自の絵画様式となったやまと絵を紹介。もともとは中国的な主題の「唐絵」に対して、日本の風俗や事物を主題にした絵を指していた「やまと絵」は、時代を経ていくうちに日本独自の絵画様式として発展していった。武蔵野の平野を描いた《武蔵野図屛風》はその一例だ。第4章の「琳派」も日本で生まれた独自の様式である琳派を紹介している。作者不詳《武蔵野図屛風》 江戸時代、17世紀第5章の「浮世絵」は、江戸時代に花開いた大衆芸術、浮世絵を紹介。葛飾北斎や東洲斎写楽などの誰もが知る浮世絵版画のほか、肉筆浮世絵も展示。江戸の文化がいかに豊かであったかを垣間見ることができる。三畠上龍《舞妓覗き見図》江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》部分江戸時代、19世紀三畠上龍《舞妓覗き見図》は、謎が多い対幅の作品。左幅には美しい舞妓、右幅にはまぶたをこじ開けている丁稚姿の少年の図が描かれている。作品の主題はなんなのか、現時点ではわからないが、インパクトが強い作品だ。そして、第6章の「日本の文人画〈南画〉」、第7章「画壇の革新者たち」、最終章「幕末から近代へ」と続く。とくに第7章の「画壇の革新者たち」は、伊藤若冲や曾我蕭白など近年人気が高い奇想の絵師たちの作品が並んでいる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》は若冲が好んで描いた鶏が並ぶ屏風。筆の濃淡を巧みに使った躍動感あふれる鶏が描かれている。曾我蕭白の《群鶴図屛風》は、若冲とはまた異なるスタイルで鶏を巧みに描いており、両者を見比べると、絵師の特徴をわかりやすく捉えることができる。伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》江戸時代、18世紀曾我蕭白《群鶴図屛風》江戸時代、18世紀本展は室町時代から近代に至るまでの日本絵画の魅力がわかりやすくまとめられている展覧会。豊富なジャンルの日本絵画のなかから、お気に入りの絵師や作品を見つけ出しにいってみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ミネアポリス美術館日本絵画の名品』4月14日(水)~6月27日(日)、サントリー美術館にて開催
2021年06月02日東京・六本木の森美術館が、2021年4月22日(木)にリニューアルオープンします。森美術館がリニューアルオープン森美術館が、約3か月の改修工事期間を経てリニューアルオープン。オンラインでのチケット販売やQRコード認証などを活用するとともに、土日休日料金やオンライン事前購入料金を設定し、より快適な鑑賞環境を整えます。ミュージアムショップ旗艦店「森美術館 ショップ」リニューアルにあわせて、ミュージアムショップの旗艦店となる「森美術館 ショップ」を六本木ヒルズウェストウォーク3階にオープン予定。森美術館オリジナルのロゴグッズや展覧会カタログ、森美術館ゆかりのアーティストの限定グッズ、限定作品を展開するほか、花器や酒器といった若手陶芸家が手がける陶磁器、デザイン雑貨なども取り揃えられています。また、「森美術館 ショップ」のオープンを記念して、同店ではモレスキン(Moleskine)のノート「カイエジャーナル」に奈良美智のドローイングをプリントした限定版を展開します。展覧会「アナザーエナジー展」を開催なお、森美術館のリニューアルオープンにあわせて、展覧会「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」がスタート。本展では、世界各地で創作活動を続ける70代以上の女性アーティスト16名を取り上げ、それぞれの初期作から代表作、そして本展のための最新作などからそのキャリアを多角的に紹介。【詳細】森美術館 リニューアルオープン開館日:2021年4月22日(木)住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階■森美術館 ショップオープン日:決まり次第告知※2021年4月28日(水)のオープンを予定していたが、4月25日(日)からの臨時休館に伴い延期場所:六本木ヒルズウェストウォーク3階営業時間:11:00〜21:00TEL:03-6406-6280限定グッズ例:奈良美智 モレスキン カイエジャーナル(3冊セット) 3,300円(税込)■展覧会「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」会期:2021年4月22日(木)〜9月26日(日)会場:森美術館【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2021年05月19日愛知県美術館にて、展覧会「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~ 」が2021年7月17日(土)から9月23日(木・祝)まで開催されます。「ジブリパーク」開園のプレイベント「ジブリの大博覧会」「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~ 」は、懐かしの映画ポスターやグッズ、未公開の原画など、ジブリ作品にまつわる貴重な資料を展示する人気の展覧会。2015年の愛・地球博記念公園での開催を幕開けに、5年間で国内全11ヶ所を巡り反響を得ています。そんな「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~ 」が、“ふるさと”愛知でついに完結。第1回目と比べ約5倍の展示面積に拡大し、全ての展示物を勢揃いさせた集大成で、2022年秋に開園する「ジブリパーク」のプレイベントを飾ります。『天空の城ラピュタ』の “空飛ぶ巨大な船”の大型模型展示注目は、東京展でも注目を浴びた愛知県初登場となる『天空の城ラピュタ』の “空飛ぶ巨大な船”を再現した大型模型の展示。ダイナミックに頭上を浮遊する姿からは、アニメの世界観をそのまま体感することができます。また、同じく空飛ぶ機械として、『紅の豚』や『風立ちぬ』に登場した飛行機などを紹介します。スタジオジブリ作品全てのポスターを一堂に会すポスタールームでは、スタジオジブリ作品全てのポスターを一堂に展示。キャッチコピーのメモなど、一般には公開されなかった貴重な資料や原画も公開されます。歴代作品の公開当時に作られた貴重なグッズや書籍を数え切れないほど集めた「ジブリの倉庫」も必見です。ネコバスや大きいトトロのぬいぐるみも館内には、『となりのトトロ』でおなじみのネコバスや、大きいトトロのぬいぐるみも展示。スタジオジブリ35年の歩みを振り返りながら、子供から大人までジブリの世界観を楽しめます。「ジブリパーク」とは「ジプリパーク」は、国内外で多くの人に親しまれてきたスタジオジブリ作品の世界観を表現するテーマパーク。愛・地球博記念公園の未利用地や既存施設が再整備され、「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」「どんどこ森エリア」の5つのエリアが設けられます。【詳細】「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~ 」開催期間:2021年7月17日(土)〜9月23日(木・祝)開催場所:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2<入場券>※全て事前に日時指定の予約制料金:一般 1,900円/高大学生 1,500円/小中学生 1.000円/障がい者 各券種の半額入場時間枠:(1) 10:00〜10:50/(2) 11:00〜11:50/(3) 12:00〜12:50/(4) 13:00〜13:50/(5) 14:00〜14:50/(6)15:00〜15:50/(7)16:00〜16:50以下の時間枠は金曜日のみ(8) 17:00〜17:50/(9) 18:00〜18:50※指定の入場時間枠内であれば、いつでも入場可。※各入場時間枠の予定数に達し次第販売終了。販売場所:Boo-Woo チケット(オンライン予約購入)/ローソン、ミニストップ(L コード:48222)販売スケジュール:・7月入場分/6月1日(火)10:00発売・8月入場分/7月1日(木)10:00発売・9月入場分/8月1日(日)10:00発売ジブリの大博覧会の問い合わせ先:050-5542-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00)■特別プレビュー概要:開幕前日の7月16日(金)に300名限定「特別プレビュー」実施日時:2021年7月16日(金) 17:00〜19:00(入場は17:00〜17:30)参加料:無料申込方法:事前申込制。 Boo-Wooチケットウェブサイト特設ページより申し込み。応募はひとり1回まで。1回の応募で2名まで申し込み可。応募多数の場合は抽選。応募期間:2021年4月6日(火)〜5月23日(日)23:59まで当選発表:締め切り後、5月28日(金)までに登録済メールアドレスにて当落選通知を送付。当選メールに記載の予約番号で、ローソン、ミニストップ店頭で特別プレビュー招待券を発券。特別プレビューの申し込み方法についての問い合わせ先:Boo-Woo チケットカスタマーセンター 0570-084-700(11:00〜17:00)
2021年04月28日