インドネシア投資調整庁の10月22日の発表によると、2012年7-9月期の対内直接投資額(実行ベース、以下同じ)は62.9億米ドル(前年同期比+21.7%)と、2四半期連続で過去最高を更新しました。世界経済は減速傾向にあるものの、インドネシアの安定的な成長が海外からの投資を増加させているとみられます。対内直接投資額の内訳は、アジアが31.9億米ドル(前年同期比27.8%増)、欧州が13.2億米ドル(同59.3%増)と高い伸びとなり、国別では、シンガポールが引き続き最大の投資国であるほか、日本、台湾が前期比で伸びています。なお、今四半期のみならず、日本からインドネシアへの直接投資は年々拡大傾向にあり、日本企業は、比較的安価で若い労働力を有している同国での生産を拡大させるとともに、同国の拡大傾向にある消費市場をターゲットにビジネスを積極的に展開させているとみられます。最近では、各自動車メーカーの設備拡大やそれに関連する部品産業の進出を中心に投資が増加しているようです。海外からの活発な投資は、インドネシアの産業の付加価値を高めることに加え、インドネシア経済の追い風となっています。そのため、同国では、インフラ整備や労働環境の改善などを進め、海外からの投資資金の流入を促していく構えです。実際、同国では、2013年の国家予算案で、中長期的な経済成長に向けたインフラ分野へ重点的に予算を割り当てる方針を示すなど、インフラの改善に注力することによって今後も高い経済成長を実現させることをめざしています。2014年の大統領選挙と議会選挙を前に、政府の構造改革の勢いが一時的に後退する可能性には注意が必要ですが、インドネシアの安定的な成長に加え、こうした政府の成長に向けた力強い姿勢は、同国への投資魅力を一層高め、今後も堅調な投資資金の流入が期待されます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)(2012年10月30日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日三菱東京UFJ銀行はこのたび、インドネシア共和国の国営銀行であるインドネシア輸出入銀行(Indonesia Eximbank)と、業務提携に係わる覚書を10月25日付で締結したと発表した。同提携により、三菱東京UFJ銀行はインドネシア輸出入銀行とのセミナー共同開催などを通じ、同行が持つ豊富な情報を顧客に提供していくとともに、インドネシアへの進出を検討している日系企業への支援および日系企業との取引を通じ同国の重要課題である地場企業の輸出事業を促進させることを狙いとしている。インドネシア輸出入銀行は、輸出事業促進を主たる目的に設立されたインドネシア政府100%出資の金融機関であり、総資産は2000億円を超え、輸出振興産業への支援を中心に業績は安定・拡大しているという。三菱東京UFJ銀行はこのたびのインドネシア輸出入銀行との業務提携により、インドネシアで活動する顧客の多様なニーズに応えることで、より質の高い金融サービスを提供できるよう努力していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月26日2012年8月、インドネシアは、2013年度(1月~12月)国家予算案で、中長期的な経済成長に向けたインフラ分野へ重点的に予算を割り当てる方針を示し、インフラ整備を中心とした資本投資額を、193兆8,000億ルピア(約1兆6,000億円※)に拡大し、道路整備、鉄道整備、空港や発電所の建設などにあてる方針を表明しました。近年の急速な経済発展に伴ない、インフラ需要が増大するインドネシアでは、インフラ整備の遅れが成長の阻害要因となっており、政府はインフラの改善に注力することによって今後も高い経済成長を実現させることをめざしています。インフラ整備は、景気浮揚の刺激となるだけでなく、より魅力的な投資先として海外からの投資を呼び込むために必要不可欠であり、安定した輸送インフラや、電力インフラ整備などは、海外からの企業進出の大きな決め手にもなるともいえます。インフラ事業は、インドネシアの高成長を支えることになることから、早期に取り組むべき課題とされています。堅調な個人消費や投資の伸びによりGDP成長率が6%を超える高成長を持続するインドネシアですが、今後、さらに飛躍的な成長を遂げるためにもインフラ整備は成長の鍵となっているといえます。なお、こうしたインフラ整備にかかる財源確保のため、今年3月に見送られた燃料への補助金削減(燃料価格引き上げ)の議論が再燃することが考えられます。燃料への補助金削減が実施された場合、これまで政府によって低く抑えられていたガソリン価格が上昇することになり、国民の反発や物価上昇圧力が高まることが予想されることから、政府は様々な政策を模索する必要に迫られています。取り組むべき課題はあるものの、今後も高い経済成長を実現させるため、中長期的な視点でみた、政府の財政・構造改革に向けた着実な取り組みが注目されます。(※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2012年9月14日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月15日大正時代から人々に親しまれて、会津のガンコおやじがプライドを持ってその味を守り続けている。会津のソウルフード「伝統会津ソースカツ丼」だ。現在、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店は23軒。その1軒1軒、味に個性があり、比べて食べるのもこれまた一興(いっこう)だ。一般的にカツ丼といえば、玉ねぎとカツをしょうゆで煮込み、その上に卵をからめたもの。しかし会津のカツ丼は、その名の通りソースで味付けしたカツ丼だ。誕生の経緯は定かでないそうだが、定義としては、「ほかほかのごはんの上にサクサクのキャベツを敷き、揚げたてのカツを店独自のソースで絡めた丼」となるよう。そんな会津オリジナルのカツ丼に一家言ある飲食店数店が一致団結して、2004年に「伝統会津ソースカツ丼の会」を誕生させた。ソースカツ丼誕生の経緯は、カフェ全盛期だった大正時代、洋食のコックが手軽なまかないとして考案したという説がある。余った肉片を当時人気だったカツレット(今のカツレツ)にして、ウナギのかば焼きからヒントを得た甘めのソースで絡める。それを食べやすいように、さっと丼に盛ったのが始まりではないかというのだ。いまなお古い街並みを随所に残す会津若松に、なんとも似つかわしい説ではないか。ところで、このレトロな街並みと相性ぴったりな、「ハイカラさん」という周遊バスをご存じだろうか?市内観光の足として利用されているこのバスは、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店23店舗のうち、15店舗の店にほど近い各バス停に停車する。1日に数軒でも回れるというツワモノは、バスに乗って食べ歩きしてみてもいいかもしれない。しかし、ソースカツ丼はいずれもボリュームたっぷりで、中には、丼からはみ出るような大きなカツを揚げている店もある。胃腸と相談しながらにすべし!同会の会長を務めている「なかじま」は、創業63年を数える老舗だ。スパイシーでまろやかなキャベツソースカツ丼と、先代社長が考案したという、コクとうまみたっぷりのソースで煮込んだソースカツ丼。“さすが老舗の逸品!”とうならされる味だ。ちなみに、使用している肉は福島県鮫川村(さめがわむら)の銘柄豚「健育美味(けんいくびみ)豚」。この豚はサツマイモを飼料として与えるなどして育てられており、深い味わいがあるだけでなく、ビタミンやオレイン酸などといった栄養分も豊富。肉のもつ強い甘みが、ソースの酸味に見事にマッチしていている点も魅力である。また、同じく創業60年以上の歴史をもつ「白孔雀食堂」のソースカツ丼は、丼からはみ出る大きなカツとやや甘みのあるソースが特徴。どんぶりからのはみ出しっぷりには最初驚くこと必至だが、いざ箸を付けると、薄くたたかれていて、見た目からは想像できない食べやすさであることが分かるだろう。お客に楽しく食事してほしいと願う店主の優しさがそこはかとなく感じられる。いずれの店も会津っぽ(会津魂)の優しさとこだわりで、長い間、店独自の味や盛り付け法を貫いてきたことは間違いない。ガンコな会津の料理人の心は、昔も今も変わらずに、この地に脈々と息づいているのだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日京都銀行は22日、「インドネシア経済の最新情勢とビジネス機会」をテーマにしたセミナーを9月19日に開催すると発表した。同行では、4月に近畿の地方銀行では初めてバンクネガラインドネシアと業務提携を行うなど、インドネシアに進出する顧客、あるいは既に進出している顧客に対し、サポート体制の充実を図っている。このたびのセミナーは、インドネシア経済の最新情勢や投資環境などについて、在大阪インドネシア共和国総領事館の主催で開催。参加費用は無料で、定員は100人程度。今後もさまざまな顧客のニーズに応えるよう、アジア地域におけるサポート体制を一層充実させていくとしている。開催日時9月19日 14:00~16:00会場京都銀行本店 東館 4階 セミナールーム(京都市下京区烏丸通松原上ル薬師前町700番地)講演内容第一部 テーマ:インドネシア経済について - 講師 : 在大阪インドネシア共和国総領事 イブヌ・ハディ氏第ニ部 テーマ:インドネシアの投資環境について - 講師 : インドネシア共和国 投資調整庁次官(講師は調整中)第三部 テーマ:インドネシアへの進出事例 - 講師 : ジーエス・ユアサコーポレーション 代表取締役社長 依田 誠氏【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日日本舞踊とクラシック音楽という異ジャンルの芸術の融合を図る企画「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」が、12月7日(金)に東京文化会館で行われる。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」の公演情報花柳流四世家元・花柳壽輔を演出に迎え、バレエの名作『レ・シルフィード』『ロミオとジュリエット』『ペトルーシュカ』『牧神の午後』『ボレロ』を日本舞踊として創作。新演出・新振付で上演する。京舞井上流五世家元・井上八千代、吾妻流六代目家元・吾妻徳彌などを日本舞踊界を代表する面々が集うほか、狂言和泉流の野村萬斎も参加する。演出を担当する花柳壽輔は、オーケストラと日本舞踊の競演という試みについて「まず最初に浮かんだのは『牧神の午後』でした。ニジンスキーが何故こういう作品をつくったのか元々興味はもっていました。彼のもうひとつの代表作『薔薇の精』が跳躍を要するのに比べ、『牧神の午後』はすり足を多用し、日本舞踊や能、京舞と共通点も感じられます。そこで、井上先生にご協力頂こうと考え、何とか口説きました」と語る。また井上八千代は「最初に『牧神の午後』のお話を頂いたとき、ほんまに私で大丈夫かなと思いました。でも、ドビュッシーの曲を聞き、水や森や風のそよぎを感じながら想像を膨らませていくうちに、楽しんでやってみたいなと。今回は『京舞の技法でニンフを舞ってみてほしい』と仰って頂いたのだと受け止めています。オーケストラの音に包まれて、大自然の中にいるように自由に舞ってみたいです」と抱負を語る。この『牧神の午後』のほか、吾妻徳彌と女性群舞20名による『レ・シルフィード』、『ロミオトジュリエット』はバレエ・ガラでおなじみの「バルコニー・シーン」を歌舞伎風に、人形振り形式による『ペトルーシュカ』、そして野村萬斎と紋付袴姿の男性群舞40名による『ボレロ』と、様々なスタイルの日本舞踊がオーケストラと競演を繰り広げる。音楽・美術も花柳壽輔が選んだ実力派が集結。指揮は「ぜひ若手を」との花柳壽輔の切望で、近年バレエ公演を多数指揮する大井剛史を抜擢。舞台美術は『ロミオとジュリエット』は朝倉摂、『ペトルーシュカ』は画家の金子國義、『牧神の午後』は千住博が担当。舞台美術の重鎮から世界で活躍する画家まで多彩な面々の手による舞台にも注目したい。東京文化会館舞台芸術創造事業「日本舞踊×オーケストラ-伝統の競演-」は、12月7日(金)に東京文化会館にて開催。チケットの一般発売は、7月28日(土)10時より開始となる。
2012年07月27日ジェーシービーと海外業務を行う子会社ジェーシービー・インターナショナルは、インドネシアの大手商業銀行であるバンク・インターナショナル・インドネシア(以下BII)と提携し、27日から同国でJCBブランドのプラチナカード「BII-JCB Platinum Card」の発行を開始した。「BII-JCB Platinum Card」は、BIIを発行主体とするプラチナ券種のJCBブランドのクレジットカードで、通常のクレジットカードよりさらに上質のサービスや、高いステータスを求める人のニーズに応えるカード。プラチナ会員限定のサービスは、カードの利用により貯まったポイントを提携航空会社のマイルに交換できるほか、BIIが提携するインドネシア国内空港ラウンジが利用できる。また、同カード会員限定の特典として、日本に関連するスーパーマーケットやレストランなどの加盟店、計21店で割引などの優待が受けられる。同特約加盟店は、今後順次拡大していく予定という。さらにJCBが全JCBブランドカード会員向けに提供する、インドネシアの日系書店、レストラン、スパ、デパートなど計80店での優待や、世界主要都市で展開する「JCBプラザ」や「JCBプラザラウンジ」、また「JCBプラザWEB-海外優待ナビ-」などの各種ブランドサービスも利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月28日美少女の瞳から溢れるキラキラ光る物体の謎?インドネシアの西ジャワ州の少女、ティナさん(19)の瞳から理解しがたい不思議な物が出ると話題になっている。ダイヤモンドカット!ティナの瞳からこぼれ出る物体(涙)は、完璧なダイヤモンドカットのようで光を照射するという。始まりは夢からティナの世界でも希に見る体験は、全てが1年前の老婦人が登場する夢から始まった という。夢を見てからティナは目に違和感を感じ病院に行き、不思議な涙を発見されたという。正体は判明できず瞳からダイヤのような異物が出ると聞くと瞳が傷つき痛むのでは?と思うが、全く無いそうだ。また、不思議な涙が出る理由と物体の正体は、まだ判明していないという。自然に形作る物として水晶や雪の結晶なども美しい形をしているが、ダイヤモンドカットは素晴らしい。以前にも同様な事があったらしいが、未だに解明されていないという不思議さもある。元の記事を読む
2012年06月13日無印良品を企画、開発する良品計画は、「Found MUJI」にて、5月25日からインドネシアの日用品を販売する。東南アジアの最南端に位置するインドネシアは、17,000以上もの島々からなる熱帯の国。常夏の気候で育まれる豊かな植物は、人々の手によって日常の道具として活かされてきた。熱帯雨林の中に点在する村々では、自然と調和した素朴なもの作りが今も根づいている。同社では、そんな自然の息づかいが感じられるインドネシアの日用品の数々を販売、日本の夏に向けて涼風を送る。・開催期間:5月25日(金)~6月20日(水) ※「Found MUJI 青山」では5月18日(金)から ・開催店舗:有楽町/池袋西武/難波/MUJIキャナルシティ博多/テラスモール湘南/Found MUJI 青山 ・販売商品:ロンボク焼き小物入れ/ケタック鉢/ケタックトレー/ケタックバッグ/ラタンソファ1シーター・2シーター など。・「Found MUJI 青山」限定販売:イエローストーン キャンドルホルダー/アルミの小箱/アルミのポット/バンダンでできたうちわ/バンダンでできたバッグなど。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月15日ガルーダ・インドネシア航空は28日、「羽田(東京) - デンパサール(バリ島)線」を新路線として開設する。羽田発1時、デンパサール着7時で、月曜・水曜・金曜・土曜・日曜の運行となる。デンパサール発は火曜・木曜・日曜が15時30分、羽田着23時30分。金曜と土曜はデンパサール15時発、羽田23時着となる。運賃は、「よくバリ45」(45日前までの購入)利用で往復5万9,000円~(航空保険料、燃油サーチャージ、各空港利用料等除く)。同路線は、日本を深夜に出発する唯一のインドネシア行き。7時にバリ島に着くため初日からリゾートを楽しめる。また、デンパサール経由で、近年ビジネス需要の高いジャカルタなどの主要都市へも同日午前中に着くことが可能という。この新路線開設は、同社の日本就航50周年を記念したもの。13日には同社最高経営責任者のエミルシャ・サタル氏が来日、都内で同社の今後の展望、経営戦略について記者会見を行った。サタル氏は就航50周年に感謝を述べ、新路線開設についても「羽田に就航することで、日本からの東京周辺以外の地方利用者も取り込むことができる」などと話した。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助のふたりが、3月17日、東京・浅草寺で奉納舞踊『清元三社祭』を披露した。この奉納舞踊は、今年「三社祭斎行700年祭」を記念して53年ぶりに『舟渡御』を再現・斎行することから行われたもの。「平成中村座」チケット情報浅草寺の五重塔前に設けられた特設舞台前には、雨にもかかわらず約2000人のファンが駆けつけた。「中村屋!」「待ってました!」「六代目!」などの声がかかり、勘九郎、七之助が素踊りにて「清元三社祭」を奉納。奉納舞踊の後には、父・中村勘三郎も登場し、勘九郎、七之助とともに挨拶を行った。勘三郎は「あいにくの雨で中止になるかもしれませんでしたが、53年振りに『舟渡御』が行われるということで、この機会を逃すと次は100何歳になってしまいますので(笑)」と笑わせ、同じ浅草の地で「平成中村座」を上演していることから「昨年11月から今年の5月まで(平成中村座を)ロングラン公演をさせていただいている同じ時に、三社祭斎行700年祭ということにご縁を感じます」と挨拶。また、今月、平成中村座で六代目勘九郎の襲名披露興行を行っている勘九郎は「三社祭といえば雨がつきものですので、この雨は恵みの雨です。本堂を指差す振付では、普段は右を指差すところで、今日は左に本堂があったので左を指差しました」と特別な振付をしたと明かした。弟の七之助は「三社祭が5月18日で、実は私もその日が誕生日です。今日は奉納舞踊をさせていただき、とても思い出に残る舞台となりました」と感慨深げに語っていた。三社祭は5月18日(金)から20日(日)まで行われる。なお、「平成中村座」は東京・隅田公園内仮設劇場にて、5月27日(日)まで開催。チケットは発売中。
2012年03月19日世界第4位の人口を有するインドネシアは、旺盛な個人消費とインフラ投資をけん引役として、安定感のある経済成長を続けています。リーマンショック後、世界経済がマイナス成長に陥るなかで、インドネシア経済は、2009年に前年比+4.6%とプラス成長を維持したほか、欧州債務問題の拡がりなどを背景に多くの国が景気下押しを余儀なくされた2011年においても前年比+6.5%と成長率を加速させ、2000年以降で最も高いGDP成長を実現しました。また、IMFの見通し(2011年9月)では、2013年にかけても6%台の成長を続ける見込みとなっています。内需を成長の原動力とし底堅い景気拡大を続けている国は他にもあるものの、インドネシアの場合、2011年5月以降、インフレ率が当局の目標の範囲内での推移となり、物価動向に落ち着きがみられること、さらには、比較的健全な財政状況にあることなど、金融・財政の両面での政策余地の高さが強みとなっていると考えられます。足元の良好な経済運営などが評価され、インドネシアの格付は、2011年12月に格付会社フィッチ、そして、2012年1月に格付会社ムーディーズによって、それぞれ投資適格級に引き上げられました。金利水準の高さとともに、こうした信用力の向上が、海外からの資金流入を一段と加速させ、遅れが指摘されるインフラ整備の推進につながるようであれば、インドネシア経済は、さらに力強さを増した成長が可能になると考えられます。(※グラフ・データは過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。)(2012年3月5日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月05日初めての国内生保会社のインドネシア生保事業参入明治安田生命はインドネシアの生命保険会社アブリスト社に5%の資本参加を行い、戦略的な業務提携を行うことを発表した。日本の生命保険会社によりインドネシアの生命保険会社へ出資が行われるのは今回が初めてである。成長を続けるインドネシア生命保険市場アブリスト社はインドネシア国内で100万人以上の顧客を抱えるインドネシア主要保険会社の一つであり、世界第4位の人口を抱えるインドネシアでは生命保険市場が成長を続けているという。役員・人材派遣や協働で業容拡大に取り組む今回の提携により、明治安田生命はアブリスト社への役員および人材の派遣や、協働で団体保険市場などの開拓に取り組むなど、事業内容の拡大をはかっている。今後の持続的成長を実現するための戦略的パートナーとしての提携であり、市場の動向や業容拡大に応じ今後更に出資することも考えているという。
2010年11月11日