ウッディなテイストが落ち着く店内で料理を楽しむ東京・神田にある「スパイスボックス」は、南インド料理とカレーを味わえるお店。白いタイル張りのビルの1Fで営まれているお店ですが、店の周りは茶色いタイルで縁取られています。黒を基調とした看板と、黒い文字で描かれた店名が目印です。店内はウッディなテイストのおしゃれな内装。テーブル席だけでなくカウンター席もあるため、1人でも入りやすい雰囲気です。「落ち着いて料理を楽しめる雰囲気作りを心がけています」と、店主は語っています。シェフはインドの5つ星で修業を積んだ凄腕の持ち主2016年1月にオープンしたこちらのお店。本場インドのケララ州にある5つ星ホテルで修業を積んだ日本人シェフが腕をふるう、人気店です。その味を求めて、お店には幅広い年齢層の方が訪れます。「スパイスボックス」という店名は、各種のスパイスを入れる容器の名称に由来。「さまざまなお客さんに楽しんでもらいたい」という想いも込められています。ランチライムは「お得な2種盛りカレー」が大人気!「お得な2種盛りカレー」は、ランチタイム限定の人気メニューです。5種類ものカレーの中から、自分好みの2種類の味をチョイスしましょう。チキンカレー(甘口)、チキンカレー(辛口)、野菜とダルのカレーに、フィッシュカレー。そして本日のカレーと、どれにしようか悩んでしまいます。1番人気なのはチキンカレー(辛口)と、野菜とダルカレーの組み合わせです。チキンカレー(辛口)は、本場のスパイスを感じられる逸品。ココナッツのコクで味に深みがでています。野菜とダルカレーは、なんと1日に必要な野菜摂取目標量の2/3がとれるのがうれしいものです。「ビーフカツレツ」や「チキンビリヤニ」もイチオシ「ビーフカツレツ」もお店の人気メニューのひとつ。こちらはケララ地方の郷土料理で、日本で食べることができるお店は少ない、貴重な逸品。粗挽きの牛肉をスパイスと共に炒め、じゃがいもと混ぜ合わせたものを揚げ作ります。トマトのグレイビーソースを付けていただきましょう。「チキンビリヤニ」も、お店自慢の人気メニュー。ご飯とチキン、グレイビーを層にしてオーブンで焼き上げて作る、スパイスカレーとチキンの炊き込みご飯です。ナッツやパクチーなどのさまざまな食感や風味が楽しい、本場スタイルの逸品で、スパイシーな中に爽やかさが感じられます。化学調味料や添加物を使わない体にやさしい料理が自慢「スパイスボックス」では、野菜とココナッツオイルをベースに作る体にやさしいカレーをいただけます。本場の味を楽しめるこちらの料理は、どれも化学調味料や添加物を使用せずに作っており、やさしい味わいが自慢です。ランチタイムはご飯が無くなった時点で、料理の提供が終了になります。お店のオープン直後は比較的並ぶことなく入店できるので、おすすめです。大変人気のあるお店のため、ディナータイムは予約をしてから訪れるのがいいでしょう。お店はJR各線や東京メトロ銀座線「神田駅」から、徒歩5分ほどの場所にあります。西口から商店街を抜け、交差点を右折。「外堀通り」つきあたりの交差点を渡らず左折し、直進するとお店が見えてきます。あなたも「スパイスボックス」でスパイスが香る本場の味を堪能してみませんか。スポット情報スポット名:スパイスボックス住所:東京都千代田区内神田1-15-12 第二斉木ビル1F電話番号:03-5577-3909
2018年04月18日スパイスをつかった本格インドカレー作ってみたいと思っても難しそう、なんて思われている方、必見ですよ。今回は来年で創業70周年を迎える日本最古のインド料理専門店〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さんに、家庭でもできる本格インドカレーのレシピを教えていただきました。伝統と継承の〔ナイルレストラン〕の歴史と、看板メニューである〔ムルギーランチ〕もご紹介します。材料も近所のスーパーで買うことができて、とっても簡単に、そしてスピーディーに作ることができるので、ぜひ試してみてください!〔ナイルレストラン〕その歴史〔ナイルレストラン〕は、1949年、東銀座で創業。日本で最古のインド料理専門店と呼ばれています。その歴史は深く、創業者である初代A.M.ナイル氏は、インドの独立運動家として活動をした後、兄が留学したことのある日本へ渡ります。京都帝都大学に在学し、そこでのラシュ・ビハリ―・ボース氏との出会いが、〔ナイルレストラン〕開くにあたり大きな影響を与えます。そんな〔ナイルレストラン〕は来年70周年を迎え、日本のインドカレーのパイオニアとして今もなお活躍中なんです。東銀座という場所柄、歌舞伎座も近いのでお客さんには歌舞伎役者さんも多く、子供の頃からカレーはナイルで育ったという役者さんも多いそうですよ。芸能人もよく来店されているそうです。現在は二代目G.Mナイル氏がオーナーを務め、およそ70年間、同じ場所、直系で営業しているスタイルは珍しいですよね。〔ナイルレストラン〕を代表する《ムルギーランチ》伝統と継承の〔ナイルレストラン〕の歴史を聞くと、食べたくなりますよね。さっそく注文してみました。《ムルギーランチ》1,500円(税込)〔ナイルレストラン〕の歴史の中でもダントツの人気を誇るのが、こちらの《ムルギーランチ》です。鶏ももを柔らかくなるまで煮込み、ライスと温野菜が一緒になっているプレートです。インド料理は北インド料理と南インド料理の2種類あるのですが、〔ナイルレストラン〕は南インド料理になります。南インド料理はご飯食が多いのですが、手でカレーを食べる文化なので、全て混ぜて食べるのです。つまり、こちらの《ムルギーランチ》もプレートにのっている具材を躊躇なく豪快に混ぜてしまいましょう。チキンの骨は店員さんが丁寧に外してくれます。カレーのグレービーが残らないように混ぜ続けるのがポイントです。「早く食べたい!」という気持ちも我慢して混ぜましょう。混ぜることによって、ジャガイモが全体に広がって食べやすくなります。なるほど、野菜のうまさに輪郭がしっかりとでてきますね……!辛味もしっかりとしていてスパイシーで本格的なカレーを味わえます。これは人気があるのも納得です。夜はこちらの《ムルギーランチ》も食べられる《ナイルレストランお任せコース》がなんと税込みで2,800円で楽しむことができます。土地柄、銀座なのにリーズナブルですよね。これが〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さん直伝の家庭でも簡単にできる本格インドカレーレシピ!〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さんに家庭でも簡単にできるインドカレーのレシピを特別に教えてもらいました!今回はせっかくですので〔ナイルレストラン〕でも実際に使われている《インデラ・カレー》を購入してみました。思ったより簡単にできるので皆さんもぜひチャレンジしてみてください!私も自宅で挑戦してみました!《インデラ・カレー》400g1,150円(税込)今回教えていただいたカレーは、人気のチキンカレーです。まずは材料から。●チキンカレー4人前・鶏モモ肉……2枚程度(約300g)(肉の下味用)ヨーグルト……少々(肉の下味用)インデラ・カレー(カレー粉)……少々・玉ねぎ……中玉1つ・ニンニク……小さじ1・しょうが……小さじ1・ホールトマト缶……1缶・インデラ・カレー(カレー粉)……小さじ1・ガラムマサラ……小さじ1・カルダモン(粒)……10粒程度・コリアンダー(粉)……小さじ2・バター……少々・サラダ油……少々・塩……適量・生クリーム……お好みで①皮をむいた鶏肉を一口大にカットし、《インデラ・カレー》とヨーグルトでマリネします。できれば半日以上、難しい場合は最低でも1時間はマリネしましょう。②次にベースをつくります。バター7、サラダ油3の割合でカルダモンの粒10個を炒めます。カルダモンの粒がふくらんできたら、みじん切りの玉ねぎを入れます。玉ねぎが透き通ってきたら、みじん切りのニンニク、生姜、を入れてキツネ色になるまで炒めましょう。③パウダースパイスを加えます。ガラムマサラ小さじ1、コリアンダー小さじ1〜2、《インデラ・カレー》小さじ1を入れてさっと炒め合わせます。ここにホールトマト缶を1缶、水を少々加え全体を伸ばしましょう。④マリネした鶏肉をヨーグルトごとすべて入れましょう。沸騰したら10〜15分くらい煮込んでください。⑤いよいよ仕上げです。塩で味を調えましょう。インド料理は醤油や味噌のような発酵調味料がないので、塩はひとつまみではなく、味を確かめながらしっかりと味付けをしたら完成です。お好みで生クリームを入れてもマイルドになっておいしく食べられるそうですよ。完成です♡トマトの酸味が効いて、ヨーグルトでマリネした鶏肉に味わいがありとってもおいしくできました。鶏肉をマリネをしておけば30分程度で作ることができます。レシピを聞いて気づいたのですが、チキンカレーの場合は、何時間も煮込む必要はないそうです。牛肉なら2時間煮込むことはありますが、鶏肉はすぐに火が通るので30分あればつくることができるのだとか。こんなにお手軽に本格インドカレーができるなんて、驚きです!東銀座で継承される伝統の味今回お話を聞かせていただいたナイル善己さんは「70周年を迎えますが伝統を守りレシピを創業から変わらず営業を続けていきます。変わらないね、おいしかったよ、といってもらえるようなお店を目指していきます」とおっしゃっていました。創業当時から同じ場所、同じ味で守り続ける伝統の味、いつまでもこの場所で続けてほしいですね。ご自宅でもぜひ、直伝のカレーレシピを試してみてくださいね!【店舗情報】〔ナイルレストラン〕●住所:東京都中央区銀座4-10-7●電話:03-3541-8246●営業:平日/11:30~21:30、日曜・祝日/11:30~20:30、定休日/火曜日、日曜営業●アクセス:日比谷線・都営浅草線東銀座駅A2出口から徒歩1分、昭和通りと晴海通りの三原橋交差点近く〔ナイルレストラン〕公式ホームページ
2018年04月13日静かで隠れ家のようなお店は、一人でも気兼ねせず入れる表参道駅から歩いて数分のところにある、カプリーズ青山という雑居ビルの地下1階に「ハブモアカレー」はあります。お店のドアは飴色で、ドア横に設置されている照明と共に昭和レトロな雰囲気。お店の中はカウンター席とテーブル席の全部で20席。カウンター席はコの字型をしていて、テーブル席が置かれている場所は天井が高く開放的な空間。店内には静かな音量でBGMが流れ、落ち着いた印象を与えてくれます。一人で入っても気兼ねしない、都会の隠れ家のようなお店です。カフェの間借りから口コミの評判を受け実店舗オープンこのお店のシェフは元々、東京都内にあるカフェを間借りしてカレーのお店を始めました。その後、カフェを訪れた人の口コミによって評判が広がり、2015年に表参道で実店舗をオープンさせることになります。お店はカレー屋として位置づけられていますが、旬の野菜やなかなか日本では見ることのできない野菜をスパイスで味付けした創作料理店でもあります。メニューにあるのは日替わりのカレープレートのみお店で提供されるのは、「本日のカレープレート」(1,280円)という一種類のメニューのみです。このプレートは、2種類のカレーと3種類の付け合わせで構成。お盆の真ん中には深めのお皿にターメリックライスがのせられています。日替わりのカレープレートを作るにあたっては、素材の味やスパイスの風味がバランスよく引き立つよう考えられ作られています。使われる素材は野菜中心で、旬のものや、日本では珍しい西洋野菜を厳選。油や刺激のあるスパイスは極力控えて調理されているので、辛い物が苦手な人も安心です。日替わりメニューなので毎日違う味が楽しめる「ハブモアカレー」で提供されるメニューはひとつですが、その内容は日替わりで、違ったカレーや付け合わせを楽しめます。カレーに添えられる3種類の付け合わせのうち、2種類は好みのものを選択可能です。テーブルに置かれている「カレーの御託」には、お店の思いやコンセプトやおすすめの食べ方が記載されていて、「食べ方の掟」では一品ずつ味わった後に全部をご飯に乗せて食べるのがおすすめとされています。素材の味を知り尽くしているシェフのおすすめの食べ方でカレーを味わってみるのも良いでしょう。素材の味とスパイスの風味を両方楽しんでほしいご飯、カレー、付け合わせからなる組み合わせは、和定食を思わせながらも中身はスパイスをふんだんに使った創作インド料理です。スパイスを使うとどうしてもその味が強くなりがちですが、「ハブモアカレー」の料理は、野菜のうま味だけではなく苦みも感じられるように作られています。素材の持つ味とスパイスの風味の両方が楽しめるようなカレーを作ることが、これからのお店が向かう目標です。「ハブモアカレー」があるのは、東京メトロ千代田線の表参道駅、B2出口から徒歩約3分の場所です。青山通りを渋谷方面に向かって進んでいく途中にあり、オレンジ色の看板が目印。スパイスとハーブを使った魅力的なカレーを一度味わってみませんか?スポット情報スポット名:ハブモアカレー住所:東京都港区北青山3-12-7 カプリース青山 B1F電話番号:03-3407-7001
2018年04月11日東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、4月18日から5月13日まで「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展を開催する。簡素で美しい生活様式やテキスタイルを始め、今日でも手仕事による技法や歴史、文化が色濃く継承されているインド。中でも「カディ(Khadi)」と呼ばれる綿布は、ものづくりのオートメーション化が著しい近年も、手紡ぎ、手織りによってインド各地でつくられている。つくり手によって紡がれる一本一本の糸、多様な織り目による白の表情。その美しいテクスチャーには、インドの近代史と哲学が織り込まれており、インド国旗に糸車が配された背景には、輸入品を断ち国産の綿布に身を包む不買運動から、独立、そして明日への希望の象徴となったカディがあった。マルタン・シン インタビュー映像「In Conversation with Martand Singh: Handmade in Rajasthan project for Rajasthan with Prasad Bidapa」よりインドの文化を先導し、50年の長きにわたるテキスタイルの開拓、展示、遺産保全などの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン(Martand Singh)は、インドの独立、雇用、死生、創造という観点からカディを「自由の布」と呼び、この綿布で仕立てられる衣服、カディ・クルタ(Kurta)を日常着として纏っていた。クルタは今日でも、セレモニーの正装として、ある時は寝間着として、多岐にわたる場面で着られている。シンを通じてインド・テキスタイルは世界に伝播し、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)では、1980年代から彼とのコラボレーションを通じて、インド文化との対話ともいえる衣服づくりを行ってきた。その対話は、テキスタイルから発想するブランド、ハート(HaaT)の中で、今日も継続している。本展では、つくり手そのままの表情を見せるカディとその思想を、マルタン・シンの活動の根幹を担ってきた人々を現地で取材した映像とともに紹介。インドのものづくりに宿る精神と息吹を体感出来る。HaaT「BLOCK PRINT SHEETING BAG」※本展会期中21_21 DESIGN SIGHT SHOPにて販売©️ISSEY MIYAKE INC.(Photo by Shin Inaba)関連イベントとして、4月18日の17時からは「展覧会チームによるギャラリートーク」、5月11日の17時からは本展企画監修を務めるハートの「皆川魔鬼子によるギャラリートーク」を開催。なお、予約不要、参加費は無料。さらに、本展の会期中、21_21 DESIGN SIGHT SHOPでは、インド・テキスタイルを始めとしたインドの手仕事によるアイテムを紹介する他、HaaT/AOYAMAでは4月18日より、「INDIAN CRAFTSMANSHIP −インドのものづくり−」と題し、ハートとインド最高水準のクラフツマンシップの出会いから生まれたカディシリーズを始め、アーカイブの伝統的な衣服のかたちやプリントを施した贅沢なアイテムを、マルタン・シンにまつわる展示とともに紹介する。【イベント情報】「Khadi インドの明日をつむぐ – Homage to Martand Singh –」展会期:4月18日~5月13日会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン時間:10:00~19:00休館日:火曜日入場料無料「INDIAN CRAFTSMANSHIP −インドのものづくり−」会期:4月18日~会場:HaaT/AOYAMA住所:東京都港区南青山4-21-29
2018年03月30日イケア(ikea)とデザイナー、ピート・ヘイン・イークがコラボレーションした新コレクション「インドゥストリエル(INDUSTRIELL)」が、2018年4月1日(日)より全国のイケアストアで販売される。「インドゥストリエル」とはピート・ヘイン・イークは、オランダ人のデザイナー兼職人で、廃材を使用した、美しい家具を作ることで知られている。捨てられていく素材に価値を見出していく彼の姿勢は、創業当時からのイケアのサステイナブルな考えと合致。また、「職人による手づくりの家具を、高品質のまま低価格にし、より多くの人に普及できないか」というブランドの思考とも意気投合し、今回コラボレーションが実現した、「インドゥストリエル」のアイディアが生まれた。「インドゥストリエル」は、量産体制の工程を踏みながらも、手作りのような温かみのある製品を生み出し、手頃な価格で提供していくというもの。また、サステイナブルという視点にも重点を置き、「一点もの」にこだわった商品を量産するため、木材、ガラス、陶器、テキスタイルなどの素材を最大限に活かすことを追求した。作成過程に拘った、"ハンドメイド"のような仕上がりの新アイテムコレクションからは、チェアやテーブルといった家具用品から、キッチンクロスや花瓶などのホームファッションアイテムまで幅広く展開される。パイン材を使用したチェアやテーブルは、作成過程において、1本1本の木を可能な限り使用。イケアのサプライヤー約1000人に、それぞれ異なる方法で作業を進めてもらうことで、人間味や個性の溢れる仕上がりとなった。陶器の花瓶では、型から手作りにすることで、異なるフォルムが生まれるように工夫。手織りに見えるキッチンクロスは、ピート・ヘイン・イーク本人が手描きした模様を使い、高性能の機械織り機で量産されている。なお、発売を記念して、2018年3月29日(木)には、デザイナーのピート・ヘイン・イークとイケアのクリエイティブリーダー Karin Gustavssonが、千葉・イケア トーキョーベイに来店。トークショーやサイン会が開催される。【詳細】イケア×ピート・ヘイン・イーク 新コレクション「インドゥストリエル」発売日:2018年4月1日(日)発売場所:全国のイケアストアアイテム例:・インドゥストリエル アームチェア 19,990円・インドゥストリエル テーブル 39,990円・インドゥストリエル チェア 14,990円・インドゥストリエル キッチンクロス 799円・インドゥストリエル 花瓶 2,499円■トークショー&サイン会日時:2018年3月29日(木) 16:00~17:30場所:イケア トーキョーベイ 2Fイケアレストラン※イケア ファミリ― メンバーの人が対象。イベントの参加費およびカードの入会費は無料。※イケアのウェブサイトより申し込み。定員に達し次第終了。
2018年03月22日今『バーフバリ』の勢いがとにかくヤバイ!『バーフバリ』は前後編からなるインド映画で、現地ではまるで暴動のように盛り上がったというのもうなずけるほどハチャメチャにおもしろくて血湧き肉躍る、壮大なスケールの王道エンターテインメント作品。一度観たらやみつきになり、何度も劇場に足を運ぶ中毒者が続出。さらには『バーフバリ』を観て健康になったという報告が相次ぐなど、映画の感想とは思えない様子のおかしさは『バーフバリ』未体験者の興味をかきたて、さらに中毒者を増やし続けているのです。写真・文 尹秀姫『バーフバリ』旋風が日本にも!そんな熱に浮かされた人々が「バーフバリ」を唱え続けるなか、現地の映画館と同じような環境で上映される “マサラ上映会” が続々開催。私語厳禁な通常の上映と違って、マサラシステムは声出しOK、鳴り物・紙吹雪などを使ってみんなで映画を楽しもう! というもの。これが『バーフバリ』との相性バツグン! というわけで今回は、マサラ上映の東の聖地・キネカ大森で2月3日に開催された「『バーフバリ 伝説誕生』&『バーフバリ 王の凱旋』2作連続絶叫爆裂マサラ上映~宣誓!マヒシュマティ三代のWooooow!!(王)篇~」をレポートします!コスプレ、鳴り物、ツッコミ何でもアリの上映会当日は開演1時間前にキネカ大森に到着。この日はクラッカーと鈴、お掃除セットを用意しました。時間が足りなくて紙吹雪を作れなかったのが心残りではあるものの、クラッカーは自分なりに想定していた倍の数を用意。しかし24個では全然足りなかった…。自前のお掃除セットとクラッカー、鈴。しばらくすると、さっそくコスプレした方々を発見! 敵役バラーラデーヴァの武器は本物と同じく伸びる仕様だったり、女性陣のサリーは劇中登場する衣装を模して作られていたりと、みなさん愛の火力が高すぎです!バラーラデーヴァの武器、鉄のモーニングスターは伸縮自在。3本の矢を使った弓射シーンを再現。うるわしい女性陣のサリーは、映画を観ればアレ!とわかる。手作りうちわがまるでアイドル現場のよう。かっこよすぎるバーフバリ2名は王の貫禄たっぷり。バーフバリがモチーフになっているサリーはこのために誂えたそう。バーフバリが治める国・マヒシュマティ国民お手製の小物が飾られたスペースもあり、映画への期待を盛り上げてくれます。なかには手作りハンコで王国のモチーフを彫った方も! 入場前、手に押していただきました。ファンが作ったグッズの数々が奉納され、祭壇化。手作りとは思えないほどクオリティの高いハンコ。何も用意してない、という人もご安心を! キネカ大森のスタッフが作った紙吹雪とクラッカーがもらえます。鳴り物の貸出もあり。紙吹雪を作るキネカ大森スタッフ。声を出すのはちょっと…という人には鳴り物が〇。インドビールも冷えてます!上映に先立って、まずはマサラ3原則に関する説明が。マサラ3原則とは、「壊さず、盗まず、喧嘩せず」。この3つを守れば、あとは大声で笑おうが泣こうが、一緒に歌い叫ぼうがかまわないというのがマサラシステムのいいところです。予行演習も済ませ、いよいよレッツ・バーフバリ!マサラ3原則を説明するスウィーティーせんきちさん。上映前、コスプレ勢のみなさんで記念写真をパチリ。上映中はいたる場面でクラッカーが飛び散り、タンバリンや鈴が打ち鳴らされ、紙吹雪が舞い、ペンライトが光り、「バーフバリ」「私だ!」の声がこだまする楽しい上映会でした。アヴァンティカが初めて登場するシーンでは彼女にまとわりつく蝶と同じ青の紙吹雪が舞ったり、敵役ビッジャラデーヴァがお酒を飲むたびに「また酒を飲んで!」と叱咤する声が聞こえたり、自由な雰囲気の中にもバーフバリを心底楽しみたい、さらにおもしろくしたいという愛と工夫がてんこもり。約5時間にも渡る2本連続上映を楽しみ尽くしたみなさんの笑顔が、イベントの楽しさを物語っていますよね!終演後も興奮冷めやらず、紙吹雪が舞い散る!そして終演後、ありえないほど積もった紙吹雪は、みんなできれいにお片付け。片付けまでがマサラです!マサラ上映としてもありえない量の紙吹雪。今回『バーフバリ』☓マサラ上映に参加してみて、この楽しみを味わってしまったらもう普通の上映には戻れないのではないか、と心配になるほど楽しみました。通常上映で観た時は、漏れそうになる心の声を我慢するのに必死だったのですが、声を出してもOKなマサラシステムはとてもストレスフリー。すでに10回以上劇場で観ているというマサラの達人から、今日が初めてという初心者まで、一緒に楽しめるのもいいところ。興味を持ったら、ぜひマサラ上映に参加してみてください!そして今回、取材させていただくにあたってご協力いただいた映画会社ツインさま、キネカ大森さま、そして何より「王のためなら!」と快く撮影にご協力いただいたマヒシュマティ国民のみなさまに感謝します! なかにはこの後、チネチッタ川崎ので “追いバーフバリ” する強者もいたようです(笑)。ちょうどこの原稿を書いている最中、映画会社ツインのTさんより「バーフバリの曲をBGMにするとはかどりますよ」と言われたのでやってみたところ、本当に原稿の進みが早かったことを報告して、レポートを終えたいと思います。バーフバリ! ジャイホー!Informationまだまだ上映中! 『バーフバリ 王の凱旋』前編最後に明かされる最大の謎に対する答えが今、明らかに! インド映画史上、最高興行収入達成。インドの神話「マハーバーラタ」を元に、数奇な運命に翻弄される伝説の王バーフバリの物語。上映館については公式サイトをご確認ください。DVD&Blu-ray発売中 『バーフバリ 伝説誕生』王の伝説はこうして生まれた--。これを観ずには語れない、『バーフバリ』シリーズ前編。インドでは前編から後編上映までに2年もかかったそうで、この衝撃のラストから2年も待ったインドの人は本当によく耐えたと思います。価格:4,700円+税発売・販売元 ツイン©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.キネカ大森『バーフバリ 王の凱旋』のほか、『バーフバリ 伝説誕生』もアンコール上映中!東京都品川区南大井 6-27-25 西友大森店 5FSNSではこちらの#でチェック!#バーフバリ #バーフバリ王の凱旋 #Baahubali #Baahubali2 #バーフバリ連続絶爆マサラ #マサラ上映 #マヒシュマティ
2018年02月07日インドの炊き込みご飯。「香り・うまみ・食感」の三位一体インドやパキスタンでポピュラーな炊き込みご飯、ビリヤニ。大阪・中津にあるビリヤニ専門店「ダイヤモンド ビリヤニ」は、スタイリッシュなブラックの看板とのれんが目印です。店内は異国情緒たっぷり。ビリヤニのおいしさの秘訣とされる「香り・うまみ・食感」にこだわり、伝統的な製法を大切にしながら、お店ならではのオリジナルな味わいも演出。炊きたての絶品ビリヤニは、プレートの付け合わせと混ぜ合わせて、さまざまな味の変化を楽しむことができます。「最上のビリヤニ」のレシピをベースに試行錯誤を重ねた味2016年12月、中津のスパイスカレー専門店と福島のインドレストランがタッグを組み、「ダイヤモンド ビリヤニ」がオープンしました。本場のビリヤニは100人前もつくれる大釜で一気に作り上げるそうですが、「ダイヤモンド・ビリヤニ」では、お1人様分ずつ炊き上げるスタイルです。ビリヤニの中でも最上と称される、インドのハイデラバードで作られるビリヤニをベースに試行錯誤を重ね、お店独自の香り高い味わいを完成させました。プレートの中で混ぜ合わせれば、味わい方は千差万別おすすめメニューは、店名にもなっている「ダイヤモンド・ビリヤニ」(1,380円)です。骨付きチキン、白身魚とアサリ、マトンの3種類があり、中でも人気なのは骨付きチキン。インドの高級米バスマティ・ライスと、6種類のホールスパイスや鶏ガラスープでていねいに炊き上げられた香り高い一品です。プレートにはカレーソース、ヨーグルト、ミントソース、オニオンスライス、レモン、ナッツ、スパイスゆで卵、フライドオニオン、エビの甘辛煮、生野菜のスパイスあえが添えられています。これらを混ぜ合わせて好みの味を見つけるのも楽しみのひとつです。期間限定のビリヤニも見逃せないきのこたっぷり、生クリームやカシューナッツでリッチな味わいの「たっぷり木の子のクリーミーチキンビリヤニ」や、うまみ濃厚な有頭エビをエビ味噌とスパイスで仕上げた「海老ビリヤニ」など、期間限定の特別メニューも見逃せません。その時だけの出会いが楽しめるのもこのお店の魅力。限定メニューを求めて何度でも訪れたくなります。限定の変わり種ビリヤニは、事前にチェックしてみてください。注文ごとにていねいに炊き上げる本格派釜の中で具材のうまみとスパイスの香りとお米が一体となった、輝くようなインドの宝石ごはん「ビリヤニ」。注文が入るごとに炊き上げているので、炊きたてが楽しめるのが魅力です。ふわりと立ちのぼるスパイスの香りを楽しみながら、本格派のビリヤニを味わえます。「ダイヤモンド ビリヤニ」は、阪急京都線「中津駅」から徒歩およそ3分、市営地下鉄御堂筋線「中津駅」から徒歩およそ5分のところにあります。電車でのアクセスもよく、ひとりでも気軽に入りやすい店なので、ふらっと旅気分で異国の味を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:ダイヤモンド ビリヤニ住所:大阪府大阪市北区中津3-17-2電話番号:06-6225-7181
2018年01月18日アンティークのシャンデリアが醸し出す高級感大阪・梅田にある「インドレストランバー バンジャーラ 梅田店」。お店はビルの6階にあります。ダークブラウンを基調とした落ち着いた空間は、オリエンタルな雰囲気と高級感に溢れており、ほのかに漂うスパイシーな香りもたまりません。内装にもこだわり、アンティークのものはインドから買い付けをしたものばかり。オーナーをはじめスタッフは全てインド人ですが、日本語対応可能なので心配は不要です。インドの歴史を感じる異国情緒あふれるお店店名に使われている「バンジャーラ」は、インドの南西海岸部に住む移住民のこと。ジプシーと呼ばれ、幸せな生活を送るための情熱と旺盛な食欲をもっていることで知られています。お店の創業は、1995年。当初は豊中にオープンし、梅田店は1998年からスタートしました。バンジャーラ特有の迫力と情熱を大切にし、お客さんにもおいしい料理を堪能していただきたいとの思いで料理を提供し続けるお店です。焼きたてナンとカレーがベストマッチしたランチ焼きたてナンとカレーのセットをお得に楽しみたい人におすすめなのは「ランチセット」です。ランチセットは、Aランチ・Bランチ・ベジタブルランチ・スペシャルランチの計4種類から選択可能。ランチのカレーは数種類の中から選べます。お店イチオシは、チキンカレーと野菜カレーだそう。なお、スープとサラダ、飲み物はどのセットにもついてきます。飲み物はマサラティ―かホットコーヒーが選べるので、お好みのものを選んでください。分厚くてもちもちのナンは、クセになること間違いなしです。香辛料とヨーグルトに長時間漬け込んだ本格派インド本国の食材とスパイスをたっぷり使った、食べごたえある「タンドリーチキン」は、お店でも大人気のメニュー。スパイスや粉末のパプリカを加えたヨーグルトに6時間漬け込んでじっくり焼いていきます。お皿からはみ出しそうになるくらい大きなチキンはかなりボリューミー。アツアツのうちにどうぞ。インドのデザートやドリンクも充実ナンをはじめ、インド風パンの種類も充実しており、ナンの中に玉ねぎやポテト、ガーリックを詰めたものもあります。また、日本ではなかなか味わうことができないインドのデザートもあります。インド風のフルーツナン「ナンケーキ」も絶品。アルコール類も豊富に揃っているので、インドへのプチトリップ気分を楽しむには最適。お店ではベリーダンスのショーが行なわれることもあるので、チェックしてみてください。お店は、阪急各線「梅田駅」から徒歩4分ほどの場所にあります。ランチはもちろん、夜は食べ放題・飲み放題のコースもあり、さまざまなシーンで活用できるのが嬉しいポイント。豊富なメニューの中から選ぶナンとカレーは、何度訪れても食べ飽きません。スポット情報スポット名:インドレストランバー バンジャーラ 梅田店住所:大阪府大阪市北区芝田1-12-14 渡辺ビル5号 6F電話番号:06-4802-0326
2017年12月22日武蔵関駅前通り商店街にあるカレー屋「スワガット」東京・武蔵関駅前通り商店街にあるカレー屋さん「スワガット」。レンガのビルの1Fと2Fがお店になっており、赤い看板が遠くからでも目を引きます。お店の外にはたくさんのメニューが写真付きで飾られています。店内にはテーブル席とカウンター席があり、お子さま連れのファミリーにも楽しんでもらえるよう座敷の席も用意されています。本場の味が楽しめる絶品インド料理!こちらのお店では、インド料理を中心にタイやベトナム・ネパール料理などが味わえます。多くの人にインド料理を楽しんでほしいというのがお店の願いです。「スワガット」はネパール・インド語で「ウェルカム」を表す言葉。多くの人に訪れてもらいたいという思いが込められた店名となっています。目指しているのは街の雰囲気になじむお店。おいしそうなスパイスカレーの香りに惹かれて多くの人が訪れています。味のおいしさはもちろんのこと、手軽に通うことができるお得な価格設定も人気の理由のひとつです。本格的なナンとともに味わう絶品インドカレーお店自慢のカレーはチキンやキーマ、ダルカレーなどたくさんの種類が用意されています。辛さは年配の人や子どもでも安心して食べることのできるマイルドから、辛口、激辛とえらぶことができるのもポイントです。好みの味わいをチョイスしてください。カレーと一緒に味わいたいのが窯で焼かれる薄い生地の本格的なナンです。ふんわりパリパリと色々な食感を楽しむことができるのが魅力!噛めば噛むほど広がる甘みも特徴です。おかわりも無料なので思い切り堪能できます。自慢のメニューはカレー以外にも! 本場の味わいを堪能お店の自慢メニューは「チーズナンセット」です。ていねいに焼き上げたチーズ入りナンは、普通のナンとはまたひと味違った味わい。そのまま食べてもよし、カレーと一緒に食べてもよしの濃厚なおいしさを楽しむことができる一品です。「野菜チョウミン」もぜひ味わってほしいおすすめメニュー。ネパール風の焼きそばで、たくさん入った野菜とスパイシーな味わいをお試しください。ヘルシーさも魅力のインド料理を思い切り堪能しようスパイスは元気の源。スパイスをたっぷり使用して作られるインド料理は、栄養価も高く元気になれます。老若男女問わずおすすめのインド料理を思い切り堪能してください。デートでもグループでも家族連れでも、幅広く利用できるのもこの店の特徴です。ぜひ足を運んで、毎日でも通いたくなるクセになる味わいを楽しみましょう。「スワガット」は西武新宿線「武蔵関駅」から歩いて5分の武蔵関駅前通り商店街の中にあります。スパイシーな味わいを求めて絶品インド料理を食べに足を運んでみてください。スポット情報スポット名:SWAGAT住所:東京都練馬区関町北2-29-8電話番号:03-5991-4533
2017年12月19日インド映画の世界興収1位を打ち立てた、 感動作『DANGAL』(原題)が2018年4月に日本で公開される。規格外のキャラ、感動、そして胸熱で世界でも絶賛されている映画『DANGAL』はインドの1つの家族を描いた映画。生活のためにレスリングの選手活動を諦めた過去を持つ父。そんな想いを息子に想いを託そうとしていたが…生まれてくる子供はみんな女の子。しかも4人連続。息子への夢から発想転換。娘に格闘技センスを見出し鍛え始める…という話。女性は若くして嫁いで行くもの…という通念があるインドの田舎を舞台に、そんなことお構いなし、練習場を作って、娘に厳しい特訓をさせたりさせたり、髪を切らせたりといった一見めちゃくちゃなスパルタ教育をする父。選手として活躍するものの、押さえつけられた反動で娘は反抗。そして、そんな中から見出される”愛とは?”。レスリングを取り扱っているが、コア部分は家族の根本的なテーマを扱っている。実話をもとにしたストーリーだ。世界で異例のヒット作品内の言語がヒンディー語であるにも関わらず異例のヒットを続ける『DANGAL』。インド映画では世界興収歴代1位(340億円を突破)を打ち立てた。中国では約200億円を突破。『君の名は。』の96億円が大ヒットだったのだから、それがいかに凄いことかは想像に難しくない。配給のディズニーが手掛けた作品では『美女と野獣』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に次ぐ興行収入だった。主演はインドの大俳優アーミル・カーン主演はアーミル・カーン。世間の常識を全く知らない奇妙な男の周りに起こる出来事を、涙あり笑いありで描いた『PK』や『きっと、うまくいく』の主演でも有名だ。『DANGAL』あらすじレスリングを愛する男。生活のために選手として生きることはあきらめたが、道場で若手をコーチングしながら、いつか息子を金メダリストにすることだけを夢見ていた。ところが、生まれたのは女の子。それからというもの、神頼みやありとあらゆる産み分けを試すも、4人連続の女児。すっかり意気消沈してしまい、道場からも遠ざかっていたが、ある日、ケンカで男の子をボコボコにした長女・次女の格闘センスに希望を見出す。それからというものコーチとして、二人を鍛えはじめる。男物の服を着せ、髪を切り・・・一家は、町中の笑いものとなるが、外野は意に介さ ず、ブレずに特訓に熱を込める父と、ささやかな抵抗を企て続ける娘たち。やがて、目覚しい才能を開花させた娘たちはー。作品詳細原題:DANGAL監督・脚本:ニテーシュ・ティワーリー音楽:プリータム・チャクラボルティー『汚れたミルク あるセールスマンの告発』撮影:サタジット・パンデ『女神は二度微笑む』出演:アーミル・カーン『きっと、うまくいく』『PK』/サークシー・タンワル『始まりは音から~インド詩七篇』/ファーティマー・サナー/サニヤー・マルホートラ日本公開:2018年4月 TOHO シネマズシャンテ他 全国ロードショー配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/ギャガ
2017年12月09日インドの“いち家族”を描いた実話映画でありながら、全世界興行収入340億円を突破し、インド映画の世界興収No.1という大ヒットを記録した『DANGAL』(原題)が、2018年4月に日本でも公開されることが決定した。レスリングを愛する男。生活のために選手として生きることはあきらめたが、道場で若手を指導しながら、いつか息子を金メダリストにすることだけを夢見ていた。ところが、生まれたのは女の子。それから神頼みに始まりありとあらゆる産み分けを試すも、4人連続の女児。すっかり意気消沈し、道場からも遠ざかっていたが、ある日、ケンカで男の子をボコボコにした長女・次女の格闘センスに希望を見出し、翌日からコーチとして、2人を鍛えはじめる。男物の服を着せ、髪を切り…一家は、町中の笑いものとなるが、外野は意に介さず、ブレずに特訓に熱を込める父と、ささやかな抵抗を企て続ける娘たち。やがて、目覚しい才能を開花させた娘たちは――。規格外のキャラクター、規格外の感動、規格外の胸熱、世界でも絶賛に次ぐ絶賛で話題を呼ぶ本作。中国では、そのヒットが日本でもニュースとなった『君の名は。』の興収96億円に、Wスコア以上の差をつける200億円越えという驚異的大ヒットを記録し、英語除外する歴代外国語映画興収はぶっちぎりのNo.1に。さらに、香港でもインド映画歴代No.1を樹立している。主演を務めるのは、『きっと、うまくいく』『PK』のアーミル・カーン。そのほか、サークシー・タンワル(『始まりは音から~インド詩七篇』)、ファーティマー・サナー、サニヤー・マルホートラらが出演。監督・脚本はニテーシュ・ティワーリーが務める。『DANGAL』(原題)は2018年4月よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月06日インドの神様「ガネーシャ」がお出迎え大阪あべのルシアス内にある「神戸アールティー あべのルシアス店」は、象をモチーフにしたインドの神様・ガネーシャが目印の本格インド料理店。店内はインドから取り寄せた柱や、伝統的なデザインの細かい彫刻絵画など、こだわりの装飾で異国情緒あふれる空間となっています。「アールティ」とは「祈り」という意味で、インドの神様たちに守られている寺院をイメージして造られたそう。まさにインドへ旅をしている気分になれます。たっぷりとスパイスの味が染み込んだ「タンドリーチキン」経験豊富な熟練コックをインドから招き、お店をオープンした「神戸アールティー」では本場インド料理の数々を食べることができます。大好評の「タンドリーチキン」は、厳選した数種類をブレンドしたスパイスをヨーグルトに混ぜて下味用のソースを作ります。そのソースをたっぷり肉に練り込み、じっくりこんがり焼き上げたら完成!インドビールやインドワインなどのドリンクメニューも充実しているので、ぜひお酒と合わせて食べたい逸品です。トロットロッにとろけるチーズナンが絶品「神戸アールティー」でカレーとセットのプレーンナンは、ふわっふわっの食感。なんとプレーンナンは食べ放題です。そんなプレーンナンに負けない人気を誇るのがこちらの「チーズナン」。オリジナルブレンドのナチュラルチーズは、チーズ専門業者に特別に作ってもらうこだわりよう。濃厚でトロットロッにとろけます。あまりの美味しさにチーズナン目当てで訪れる人も少なくないとか。野菜不足の人にはおすすめの「ベジタブルビリヤニ」ビリヤニとはインドの炊き込みご飯のことで、スパイスと具材を一緒に炊き込み、その旨味をお米にしみ込ませています。インドではお祝い事にいただく特別な料理です。「ベジタブルビリヤニ」は野菜がたっぷり入っていて、ヘルシー志向の方には嬉しいご飯。罪悪感ゼロで美味しく味わえます。この店ではベジタリアンやハラールの方にも対応できる料理を用意しています。カレーの辛さは自分好みでオーダーできる「神戸アールティ」の創立者はなんと日本人女性。インド人の旦那さまと結婚したのがきっかけで「こんなに美味しいカレーを日本人の人にも知ってほしい」という想いから、始めはイベントへの出店やカレー教室などから始まったそう。老若男女・世代を問わず人気のこの店では、カレーの辛さを自分好みに調節可能です。辛いのが苦手な方も安心して食べることができます。JR・大阪市営地下鉄各線「天王寺駅」徒歩5分、映画館などが入るルシアスビルの地下1階にあります。インドには行ってみたいけれど難しい、という人にぜひ訪れて欲しい、旅人気分が味わえるお店です。スポット情報スポット名:神戸アールティー あべのルシアス店住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1 ルシアスビルB1F電話番号:06-6646-5578
2017年12月05日一人でも友達同士でも気軽に入れる和み系インドカフェ京都・木屋町にある「ラジャ カフェ」は、インド料理と占いカフェのお店です。緑を取り入れることでゆったりと癒され、訪れた人が元気になれる空間づくりを意識したという店内。インテリアのチョイスや配置など、すべてオーナーであるラジャ氏のアイデアです。色鮮やかな電飾や店内装飾で、賑やかな温かみのある雰囲気になっています。友人たちとのおしゃべりを楽しむのに最適なソファ席に、一人でも気軽に過ごせるカウンター席。常連客やリピーターで店内はいつも賑わっています。インド人オーナーが占う、インド手相占いが人気!店名にもなっているオーナーのラジャ氏は、10年以上前に来日。はじめはIT関係の仕事に就いていましたが、人のためになる仕事や日本人にインド文化を伝えたいというかつての夢を叶えるため、このカフェをオープンしました。オーナーによる手相占いはよく当たると評判で、お忍びで芸人さんも訪れているようです。今の自分を知り、人生を前向きに導いてくれるインド手相、気になる方はぜひ受けてみてはいかがでしょうか。みんなで食べたい! スパイスが効いた創作オムレツおすすめのフードメニューは、「トルティーヤオムレツ」(1,000円 税込)。数種のスパイスとチーズ、たまごをミックスした生地を、トルティーヤで包んだ創作オムレツです。トルティーヤとオムレツの異なる食感がやみつきになります。チリソースにつけて、気軽に手でつまんで食べるスタイルも好評です。ピリ辛のチリソースとまろやかなオムレツの相性はバッチリ。切り分けられて提供されるので、複数人でシェアしやすい一皿です。栄養たっぷり! スムージーのオリジナルカクテル「オリジナルスムージーカクテル」(アルコールあり 1,000円/アルコールなし 700円 各税込)は、ここでしか飲めないスムージーカクテルです。「ベリーバナナ」は、バナナにイチゴ、ブルーベリー、ヨーグルトで作られ、女性に大人気です。飲みやすくて、栄養たっぷりの爽やかドリンク。リキュールの入っていない、ノンアルコールスムージーもあります。キュートなイラストが入ったメイソンジャーに思わず写真に収めてしまうこと間違いなし!明るく温かいオーナーの笑顔がみんなを幸せにする「ラジャ カフェ」は友人同士での利用が多く、20代を中心に人気です。21:00~24:00や、金・日曜は多くの人で賑わうため予約がおすすめ。オープン当初は大変だったそうですが、人と人とのつながりでこれまでやってこられたと話すオーナー。感謝の気持ちを忘れず、いつも温かい笑顔でお客さんを迎えてくれます。訪れた人が元気でハッピーな気持ちになれる、パワースポットのようなお店です。お店は、阪急京都本線「河原町駅」から徒歩およそ5分です。出入口3から河原町通を歩き、ふたつ目の角を右折。次の角を左に曲がったところの右手に見えてくる錦会館の2階にあります。「ラジャ カフェ」で元気をチャージして、また明日から頑張りましょう!スポット情報スポット名:ラジャカフェ住所:京都府京都市中京区高瀬川筋四条上ル紙屋町365 錦会館2F電話番号:080-1514-0349
2017年10月31日ユニークな看板が目印「レインボウスパイス」東京の立川にある「マサラカリー レインボウスパイス」は、ジェット機のキャノピーを再生利用したユニークな看板と、店名のレインボウにちなんで外壁に描かれた虹が印象的です。席はカウンターのみで、DIYで作り上げられた内装がキュートな雰囲気。こじんまりとしたあたたかみのある空間が、たくさんの人に親しまれています。店内には本場のスパイス瓶が並び、本格派の味わいを期待させます。店名の由来は空に架かる虹のような7色のスパイス店名の「レインボウスパイス」は、たくさん組み合わせて使用するスパイスを7色の虹に例えて名づけられました。本場のスパイスを独自にブレンドしたカレーは、市販のカレールーやカレー粉を使用しないのが特徴です。小麦粉不使用なので、ボリュームはありながらヘルシーで胃もたれしないと好評。高校生から年配の人まで、幅広い年代に愛されているお店です。カレー2種盛り! 「ランチタイムサービスダブルカリー」好きなカレーを2種類選べる「ランチタイムサービスダブルカリー」は、ランチタイムの人気メニュー。ボリュームしっかりありながら、ヘルシーにぺろりと食べられ好評です。ディナータイムは、その日の気分によって4種類の中から好きなカレーを選べる「ディナータイムダブルカリー」がおすすめです。じっくり煮込んだ「ゴア風ポークビンダルー」赤ワインビネガーとスパイスで漬け込んだ豚肉をやわらかく煮込んだマサラカリーが、「ゴア風ポークビンダルー」です。辛味と酸味が絶妙にマッチしていると好評です。じっくり時間をかけて煮込まれたこのカレーは、「レインボウスパイス」の人気メニューです。ごはんは、カレーによく合うカリフォルニアの中粒米、カルローズ米が使用されています。独自の配合でブレンドした本格インドカレーが魅力ユニークな看板が目を引く「レインボウスパイス」は、本場のスパイスを独自にブレンドしたインドの本格カレーが味わえるお店です。じっくり時間をかけて煮込んだカレーは、それぞれの素材に適したスパイスの配合を調整しています。多種類のスパイスが使われていても、サラリと胃もたれしにくいのが特徴です。手作りのガラムマサラで高められた香りが、さらに食欲をかきたてます。「マサラカリー レインボウスパイス」は、JR各線「立川駅」南口徒歩1分。ぜひ、本格インドカレーを味わってみてください。スポット情報スポット名:マサラカリー レインボウスパイス(MASALA CURRY RAINBOW SPICE)住所:東京都立川市柴崎町3-3-4 英ビル 1F電話番号:042-524-3117
2017年10月29日家族連れでも利用しやすいカジュアルな店構えカジュアルな店構えで、家族連れでも利用しやすい「インド食堂 アンジュナ」。ランチタイムは行列ができていることも珍しくありません。扉を開けると食欲を刺激するスパイスの香りが立ち込めています。所々にインドらしいインテリアが飾られ、インドの雰囲気を醸し出している店内。まるでインドの食堂で食事をしているように感じられ、料理を引き立てます。インド全域で食べ歩きをしたオーナーがオープン東京を中心としたインド料理有名店で修業し、インド全域を食べ歩いた経歴をもつオーナーが2000年4月にオープン。オーナーは現在もインド各地の料理の研究や、新しいインド料理の可能性を追求しています。店名の「アンジュナ」は、インドの西海岸ゴアにあるアンジュナビーチから命名。南インド料理を中心に、インド料理全般を幅広く提供し、東京で本格的なインド料理を味わえると評判のレストランです。絶妙なスパイス加減はカレー通も唸らせる味インド食堂 アンジュナで一番のおすすめメニューは「マトンカレー」。羊の肉と玉ねぎ、トマトを、10種類以上のスパイスと一緒に羊の肉が柔らかくなるまでじっくり煮込んで作られています。口いっぱいに広がる南インド風の辛口カレー。程よい苦みのあるクローブの風味と、粗挽きの黒コショウがたっぷり入っていて食欲を刺激します。インド食堂 アンジュナを訪れたら、ぜひとも注文したい一品です。カレーと相性抜群のタンドール釜で焼き上げたナンマトンカレーのほかに、「キーマカレー」と「バターチキンカレー」もおすすめ。「キーマカレー」は、鶏ひき肉をしっとりジューシーに南インド風に仕上げてあります。辛さが苦手な人におすすめなのは、全く辛くない「バターチキンカレー」。北インド風のクリーミーなカレーです。種類がたくさんあるカレーと、本格タンドール窯で焼き上げたナンとの相性は抜群。とろけるチーズ入りのナンや、アーモンドとレーズン入りのナン、玉ねぎとトマトが入りのピザ風のナンなど、ナンの種類もたくさん用意されています。幅広い年齢層から支持を集める人気のインド料理店「インド食堂 アンジュナ」が目指しているのは、0歳から90歳まで、幅広い年齢層に愛されるお店。激甘から激辛までいろいろな種類のインドカレーを用意し、家族連れでも利用しやすいお店です。カレーとの相性抜群のナンを焼くタンドール釜は、インド料理全般を幅広く提供できるように工夫されていて、スパイスを効かせた伝統的なインド料理のほか、牡蠣やサンマなど日本の食材を使ったオリジナルメニューもいろいろと開発。期間限定のカレーも揃えるインド料理レストラン。京王線高幡不動駅南口より徒歩1分。駅を出て右の線路沿いを左折し、まっすぐ進むと左側にお店があります。絶妙なスパイス加減でカレー通も唸らせるカレーを味わってみませんか?スポット情報スポット名:インド食堂 アンジュナ住所:東京都日野市高幡3-7 ユニバーサルビル 101電話番号:042-593-3590
2017年09月22日こんにちは、島本薫です。吹く風もずいぶん涼しくなり、いよいよ夜の長い季節の始まりですね。今回は、暑さの残る秋の夜長にぴったりの、美しい手づくり絵本の話をお伝えしましょう。■豊かな時間と人の手が生み出した、インドの「手づくり絵本」表紙の絵は版によって異なる。初版に使われた「ドゥーマルの木」は、結婚を祝福する木だという。その本は、手にしただけで胸が震えるものでした。タイトルは『夜の木』。ずっしりした大型本で、厚みのある黒い表紙には、鮮やかな色彩で一本の木が描かれています。うねうねと流れるような曲線の木は、中央インドで暮らすゴンド族の伝統的なアート手法で描かれているのだとか。まだページをめくってもいないのに、こんなにどきどきするなんて――。とても不思議で、新鮮な感覚でした。これが、手をかけ、時間をかけてつくられた本当の「手づくり」の力なのでしょうか。扉を開ける前から、この本にかけられた豊かな時間の流れが伝わってきます。なにも急いで読むことはない。ゆったりと、心ゆくまで時間をかけて、一つひとつの絵や言葉を味わえばいい。そんな絵本との付き合い方を思い出させてくれ、自分のまわりの時間がゆっくり流れ出すのを感じます。2008年の「ボローニャ・ブックフェア」で、優れたデザインの本に贈られるラガッツィ賞を受賞し、世界中の注目を集めたこの絵本。手にしただけで静かで豊かな力が伝わってくる『夜の木』とは、どんな絵本なのでしょう。第2版の表紙の木には、リスの姿が見え隠れ。■絵本『夜の木』には、木にまつわるインドの神話的世界が美しく描かれている第3版の表紙は「12本の角のある木」。『夜の木』は、原題を “The Night Life of Trees” といい、中央インドのゴンド民族出身の3人のアーティストが、木にまつわるインドの神話的な世界を描いたものです。闇夜に光る精霊の宿る木。愛し合う木々。生き物との関わり。昼間は何も語らずそこにいる木々が、夜のしじまの中で見せる不思議な横顔と、どこか懐かしい世界の始まりの頃の物語。黒い紙の上に広がる鮮やかな木々は、大胆さと繊細さがあいまった独特の力強さを放ち、ページをめくるたびに見る者の心を引きつけて放しません。とはいえ高尚で近寄りがたいわけではなく、時に優しく時にユーモラスな語り口で、読み手の五感をゆさぶる絵本なのです。――絵本が「五感」をゆさぶる?そうなんです。絵と言葉だけではなく、ざっくりした紙の手ざわりやインクの匂いも、原初の世界を彩るのに一役買っています。この紙も、『夜の木』のためにつくられた手づくりのものなんです。第4版の「森で踊る孔雀」に使われている若草色は、日本版だけのオリジナルだという。■紙漉き・印刷・製本――すべてが手作業でつくられる『夜の木』は、すべての工程が――なんと絵本に使う紙までが、人の手でつくられています。古いコットン生地の繊維を溶かし、職人が手で漉(す)いて、自然の風で乾燥させた紙からは、なんともいえない独特の風合いが伝わってきます。黒を背景にした『夜の木』のための紙をつくるときは、原料に黒い古布だけを使い、漂白や品質調整のための化学薬品は使わないのだとか。笑いながら、おしゃべりしながら、時には昼寝をするほどのゆとりの中でつくられた紙。この紙ができたら、次は一枚一枚、シルクスクリーンでの印刷作業です。木製のスクリーンにインクを盛って手刷りする人、刷った紙を取る人、刷った紙を乾燥棚に載せる人と、3人1組で一色ずつ色を重ねること数十回。機械を使えば一度に数十ページを印刷できるこの工程も、『夜の木』の場合、なんと1ページにつき82回も刷っては乾かすことを繰り返しているそうです。すべてのページが揃ったら、麻紐でかがり、製本です。人の手でボール紙に貼り合わされた表紙をつけて、ようやく完成。この表紙も版ごとに変えているというから、ニクイではありませんか。一冊の本ができるまでにかけられた長い時間の流れ。これも、『夜の木』に流れる悠久の時間と響き合っているのでしょう。こうしてつくられた絵本の裏表紙には、「xxxx of 2000」などのシリアルナンバー(手書きです!)がつけられ、まさに世界にひとつだけの本となって、読者のもとに届くのです。■世界中の本好きを魅了するインドの小さな出版社、タラブックス第5版の絵は「聖なる木」。2016年4月に販売を開始後、すぐに完売となった。この魅力的な本を送り出しているのは、南インドのチェンナイ(マドラス)にあるタラブックス(Tara Books)という小さな出版社です。タラブックスを立ち上げたふたりの女性編集者は、「手づくり」にこだわった本をつくろうとしていたわけではありません。その根底にあったのは、口承文化を尊ぶ多言語の国インドでは手に入らない、インドの子供のための、インドならではの本――大人の自己満足ではなく、子供が楽しめる本をつくりたいという想いでした。ハンドメイドの本が誕生したのはあくまで偶然。手漉きの紙に手印刷したサンプルページを見た外国の編集者から、「これと同じものをお願い」と言われたのがきっかけだそうです。実際、タラブックスでは機械印刷でつくられた本も多く、こちらも高い評価を得ています。手づくりの本には、手づくりならではのリスクがつきものです。職人を育てる手間も必要なら、ミスプリントもある。この日までに何千部用意してほしい、と言われても、「ごめんなさい、この本は一年待ちです」と伝えることも多いのだとか。それでも、会社を大きくして利益を上げることを優先するのではなく、互いの顔がわかる人数で、ゆっくりじっくり本をつくる選択をとってきた姿勢が、質の高い本を生み出しているのでしょう。タラブックスの本は世界中で愛され、共感を呼んでいます。日本でも『夜の木』のほか約10冊の本が翻訳出版されているほか、タラブックスの本づくりや働き方そのものに注目した本も生まれました。2017年11月からは、板橋区立美術館でタラブックスの絵本や本づくりの姿勢を紹介する展示会も開催される予定です。忙しい毎日に豊かな時間をもたらしてくれる、宝物のようなタラブックスの手づくり絵本。第5版が完売となってから一年近く経ち、2017年9月に待望の第6版が発売されることになりました。がんばっている自分へのご褒美に、大切な誰かへの贈りものに、この機会にぜひお手に取ってみてください。第6版の表紙は「蛇と大地」を描いた木に。完売必須のため、確実に手に入れたい方は書店で予約を。■『夜の木』(原題“The Night Life of Trees”)書籍・イベント情報『夜の木』(原題: “The Night Life of Trees”)著:バッジュ・シャーム、ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティ訳:青木恵都発行:タムラ堂大型本:40ページ価格:3456円原著初版:2006年※2008年のボローニャ・ブックフェアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)を受賞。『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』著:野瀬奈津子、矢萩多聞、松岡宏大発行:玄光社単行本:216ページ発売日:2017/6/30価格:2376円※タラブックスの本づくりを紹介しながら、「働くということ」について考えさせられる一冊になっています。絵本はどうも……という人は、こちらから読むことをお勧めします。あわせて読めば、より深い世界に浸れること間違いなし。■展覧会「世界を変える美しい本インド・タラブックスの挑戦」原画や大判のシルクスクリーンが展示されるほか、本ができるまでの過程を記録した映像も公開されるそうです。会場:板橋区立美術館会期:2017年11月25日(土)〜2018年1月8日(月・祝)
2017年09月09日白を基調とした落ち着いた空間がお出迎え!大阪市北区梅田にある「café & books bibliothèque(カフェ&ブックス ビブリオテーク)梅田店」は落ち着いた雰囲気のブックカフェです。高い天井に、白を基調とした空間が広がっています。茶色のソファーがアクセントになっており、くつろぎのスペースを演出。壁にはいろいろなジャンルの本が飾られており、まるで一種のアート展のようです。ライブミュージックも開催されているので、音楽を聞きながら読書をすることもできます。たくさんの人が集まるコミュニティー空間の役割を担っているお店です。都会の街角を演出、人が集まる空間づくりを目指すお店都会の街角を演出し、たくさんの人が集まる空間づくりをコンセプトにしている「カフェ&ブックス ビブリオテーク」。本屋とカフェをベースに、本をはじめ、アートの情報を発信したり、ライブやイベントを開催したり、さらにはワークショップも楽しめるお店です。お客さんのライフスタイルに合わせて、いろいろなことを提案していくお店を目指しています。期間限定の商品! 「コットンキャンディボンボンスムージー」「カフェ&ブック ビブリオテーク」では、2017年6月1日(木)~8月31日(木)までの期間限定で、コットンキャンディボンボンスムージーを3種類提供しています。スムージーは自家製のオーガニックジュースやヨーグルト味を使用。「ストロベリーボンボン」(税込み1,836円)は、大粒の甘酸っぱいイチゴをたっぷり使用し、コットンキャンディーの甘さと相まって絶妙なバランスとなっています。バナナやマスカットのスムージーも楽しめる「キャラメルバナナボンボン」(税込み1,620円)は、キャラメルをトッピング。バナナとキャラメルの甘さの中に、さっぱり味のヨーグルトスムージーが相性抜群です。「マスカットボンボン」(税込み1,836円)は、フレッシュなマスカットをふんだんに使用し、自家製スムージーとしてオーガニックジュースをチョイス。マスカットの甘酸っぱさと、オーガニックジュースのさっぱりした味わいがおいしいスムージーです。スイーツをはじめ、本やライブが楽しめるお店フレッシュなフルーツとあっさりとしたスムージーの味わいの中に、生クリームやバニラアイスの甘みが絶妙にマッチするのが「カフェ&ブックス ビブリオテーク」のスムージー。スイーツを味わえるだけでなく、本を読んだり、ライブミュージックを楽しんだりできる魅力的なお店です。様々な人との繋がりの場になれるようなお店作りを目指し、今日もいろいろな情報を発信しています。大阪市営地下鉄谷町線の東梅田駅で下車し、徒歩5分のところにあります。駅からも近いため、学校や会社帰りにフラッと立ち寄れるのも嬉しいポイント。旬のフルーツを使い、自家製のスムージーと一緒に楽しめる「カフェ&ブックス ビブリオテーク」に足を運んでみませんか。スポット情報スポット名:café & books bibliotheque住所:大阪府大阪市北区梅田1-12-6 イーマB1F電話番号:06-4795-7553
2017年08月10日日常に潜む、旅のスイッチわたしは独身の頃から旅をするのが大好きでした。わたしの旅はほとんどの場合が「人と食」がメインテーマ。食文化を追うと自然とローカルな生活や人々の暮らしに入っていけますし、作り、食べる、食べてもらうという気持ちは世界共通で「おいしいね」という笑顔と共に、少し深く関われると思うからです。数年前の今頃、日本の梅雨を抜け出して、ますます暑い国インドにはじめて行ったときも空港からすでにスパイシーな空気に満ちていて心がワクワクしたのを思い出します。日常の中にあるふとした瞬間の湿度や音や匂いは旅の記憶と繋がっていて、一瞬であの時、あの場所に連れ戻されるような……記憶や味が鮮明によみがえるような、そんなスイッチが隠れていますよね。最近のむしーーとした暑さでインドを思い出しながらこのジメジメした蒸し暑さに負けない元気な夏おやつを考えました。夏バテ防止にも、エネルギー量の高いおやつを!おにぎりを添えればそのまま食事にも、パパのおつまみにもなる夏のおやつ。小腹が空いたときにぴったり!夏バテ防止にしっかり食べて元気に過ごして欲しいですね!■インドの旅おやつ①「とうもろこしのサマーサモサ」サモサは、インドの屋台でも売られている軽食、スナックのひとつです。野菜とひき肉を香辛料たっぷりに混ぜ合わせ三角形の皮に包んで揚げたもの。子供が大好きな「とうもろこし」を使って、甘くてスパイシーな味わいにします。添えるソースを変えれば、大人用にもアレンジ可能です。<材料>約20個分・生のとうもろこし1本・豚ひき肉200g・玉ねぎ4分の1・カレー粉小さじ半分・塩小さじ半分・砂糖小さじ1・餃子の皮(厚めのモチモチ系がおすすめ)20枚・揚げ油適量<作り方>1、とうもろこしは包丁で実を削ぐ2、玉ねぎはみじん切り3、材料を全てボールに入れ手でよく混ぜる4、餃子の皮の真ん中に丸く丸めて置いて、まわりの皮を三方向から中心に持ってくる5、水をつけて皮どうしをくっつける※穴があると揚げる時はねるのでしっかり押さえるように包む6、フライパンに2cmほど油を入れる7、170度くらいの油でこんがりきつね色になるまで揚げて完成!そのままでもおいしいし、レモンを絞っても爽やかでGood!子供ならケチャップ、大人あ、スイートチリソース+タバスコ+レモンソースをお好みで付けて、いろいろアレンジを楽しんでくださいね。インドの旅おやつ②「マンゴーラッシー」インドの夏の始まりは「マンゴーサマー」と呼ぶ程に、マンゴーのおいしい季節なんです。道端の屋台で飲むマンゴーラッシーのおいしさは今でも鮮明に覚えているほど!ヨーグルトを使用しているラッシーは栄養価も高いです。うちの娘はヨーグルトが苦手ですが……カレー屋さんでのむラッシーは大好き!苦手なものを克服すべく、一緒に作っておいしさを実感してもらえたらうれしいですね。<材料>・マンゴー缶1個分(生のマンゴーを使ってもOK)・ヨーグルト150gくらい・牛乳 or 水 150~200くらい(牛乳だと濃厚に!お水だとさっぱり!)・氷3~4個・レモン汁少々(お好みで)<作り方>ミキサーに材料を全部入れ、よく混ぜて完成!サモサにもぴったり!夏はおいしい果物がたくさん!スイカ、スモモ、ぶどう……果物を変えていろんな味のラッシーを楽しんでみてください!楽しくおいしく旅する毎日!スパイシーな夏おやつを作ってみてくださいね♪
2017年07月15日南インド料理を堪能! 「エリックサウス 東京ガーデンテラス店」地下鉄永田町駅を降りて徒歩1分ほどの「東京ガーデンテラス」2階にあるのが、本場の南インド料理が堪能できるレストラン「エリックサウス 東京ガーデンテラス店」です。ランチでは自慢のカレーやビリヤニが食べられ、夜には本場南インドのおつまみとお酒を堪能できます。おしゃれでカジュアルな空間なので、女性一人でも入りやすい雰囲気です。野菜の風味を堪能できる! 「ベジタブルビリヤニ」「ベジタブルビリヤニ」(1,000円)は、スパイスの程よい辛さと味わい深さがクセになる一品。南インドの聖地ともいわれるハイデラバードのクラッシックスタイルで重ね蒸しをして、オーダーごとに一人前ずつ丁寧に仕上げて提供しています。独自のスパイス使いが野菜本来の風味を引き出した、野菜好きにはたまらないビリヤニです。ラム肉の旨味がじゅわっ! 「ラムビリヤニ」ハイデラバードのクラッシックな重ね蒸しスタイルで作られる「ラムビリヤニ」(1,390円)は、旨みたっぷりのラム肉が絶品の一品。インドの最高級香り米であるバスマティライスに、青唐辛子がメインのスパイシーなマサラとこだわりのハーブやスパイスを加え、香り豊かで贅沢なごちそう炊き込み御飯になっています。一人前ずつ仕上げているので、時間に余裕を持って注文すると◎。南インド料理の真骨頂! 「日替わり菜食カレー」「日替わり菜食カレー」(500円)は、その時々の旬の野菜を使った一品です。撮影時は「ゴビマサラ」。南インドではとてもポピュラーだそうで、カリフラワーをメインにした菜食カレーです。ドライでスパイシーな仕上がりが思わずクセになる一品! お試しで食べたい人にはプチサイズ(200円)がおすすめです。日本にいながら本場の味が堪能できるお店に、足を運んでみてください。スポット情報スポット名:エリックサウス 東京ガーデンテラス店住所:東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 2F電話番号:03-6272-5529
2017年04月09日映画『勝手にふるえてろ』が、2017年12月23日(土)より全国公開される。原作は、綿矢りさによる小説『勝手にふるえてろ』作家・綿矢りさは、2001年に『インストール』でデビューし、2003年の『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞、さらに『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を最年少で受賞した。これまでに高い評価を得る彼女の作品の魅力は、微妙な年頃の女性の行き場のない感情のリアルな描写だ。『勝手にふるえてろ』で主人公となるのは、恋愛経験ゼロ、おたく系女子の24歳OLヨシカ。彼女は、突然告白してきた暑苦しい同期の“ニ”と繰り広げるリアルな恋愛と、中学時代からの片思いの相手“イチ”との脳内恋愛を同時進行している。本作では、そんな遅咲きな主人公・ヨシカの、悩んでは傷つき暴走する恋の行方を、誰しもが最後まで応援したくなる痛快コメディとして描く。主役は映画初主演となる女優・松岡茉優主演を務めるのは、『ちはやふる上の句』、『ちはやふる下の句』に出演した女優・松岡茉優。本作が映画初主演となる。ヨシカは、絶滅した動物が好き過ぎて、アンモナイトの化石についてネットで調べていたら気づくと朝になっていたり、中学時代の初恋の相手との過去を思い出しては、胸をトキめかせる、ちょっと変わった恋愛ド素人OL。どこか憎めない不器用すぎる女子を、リアルに、時にイタく演じ切る。そして、リアルな彼氏“ニ”を演じるのはロックバンド 黒猫チェルシーでボーカルを務めながら、役者としても独特の存在感を放つ渡辺大知。一方、脳内恋愛の相手“イチ”には、『君の膵臓を食べたい』『恋と嘘』など話題作への出演を控える北村匠海が決定。ヨシカの中学時代からの片思いの相手をクールに演じ切る。そして監督は、『恋するマドリ』、『東京女子無印物語』などで、現代の女性のリアルをかつ優しい視線で描いてきた大九明子が務める。主題歌は黒猫チェルシーの「ベイビーユー」映画『勝手にふるえてろ』を彩る主題歌は、黒猫チェルシーの「ベイビーユー」に決定。北海道・岩見沢で開催されたJOIN ALIVEの舞台で、ヴォーカルの渡辺大知から発表された。「ベイビーユー」は、本作のために書き下ろした新曲となる。松岡茉優が歌う!ラブコメ予告解禁予告動画ではテクノ音楽にのせて始まり「えとうよしか、10月生まれ、B型、雪国育ち、一人っ子、彼氏なし、絶滅した動物が好き」という早口な独り語りが続く。次の瞬間には、乙女モード全開になりイチへの片思いを可愛く告白するヨシカの姿が映し出される。『勝手にふるえてろ』あらすじ“脳内片思い"の毎日に“リアル恋愛"が勃発!?2人の彼氏(?)の間で揺れながら、傷だらけの現実を突き抜ける 暴走ラブコメディ!24歳のOLヨシカは中学の同級生「イチ」(北村匠海)へ10年間片思い中!そんなヨシカの前に、突然暑苦しい会社の同期「ニ」(渡辺大知)が現れ告白される。「人生初告られた!」とテンションがあがるも、ニとの関係にいまいち乗り切れないヨシカ。ある出来事をきっかけに「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」と思い立ち、同級生の名を騙り同窓会を計画。ついに再会の日が訪れるのだが…【作品情報】『勝手にふるえてろ』公開日:2017年12月23日(土) 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー原作:綿矢りさ著『勝手にふるえてろ』文春文庫刊監督・脚本:大九明子主演:松岡茉優、渡辺大知(黒猫チェルシー)、石橋杏奈、北村匠海(DISH//)、古舘寛治、片桐はいり※古舘寛治の「舘」:正式には 外字の舘(※舎官)。
2017年03月17日女優・松岡茉優が、今年公開予定の『勝手にふるえてろ』で映画初主演を務めることが決定。本作は、芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を実写化した痛快コメディだ。私には彼氏が2人いる──。突然告白してきた暑苦しい同期のニと中学時代からの片想いの相手イチ。「人生初告られた!」とテンションが上がるも、イマイチ、ニとの関係に乗り切れないヨシカ。一方で、「一目でいいから、いまのイチに会って前のめりに死んでいこうと思ったんです」という奇妙な動機から、中学時代からひきずっていた片想いの相手・イチに会ってみようと、ありえないうそをついて同窓会を計画。ついに、再会の日が訪れるのだが…。“脳内の片想い”と“リアルな恋愛”。同時進行で進むふたつの恋の行方は――?原作は、2001年に「インストール」でデビューし、その後「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を受賞した綿矢氏による同名小説で、微妙な年頃の女性の行き場のない感情をリアルに描き、高い評価を受けている作品。また監督・脚本を務めるのは、『恋するマドリ』『東京女子無印物語』『でーれーガールズ』など、現代の女性のリアルをかつ優しい視線で描いてきた大九明子。映画では、24歳まで恋愛経験ゼロの遅咲きな主人公・ヨシカが繰り広げる、悩んでは傷つき暴走する恋の行方を、誰しもが最後まで応援したくなる痛快コメディに仕上げている。今回主演を務めるのは、『桐島、部活やめるってよ』『ちはやふる』『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』など、映画やドラマ、バラエティやCMで活躍を見せる若手女優の松岡さん。今回の役どころは、絶滅した動物が好き過ぎて、アンモナイトの化石についてネットで調べていたら気づくと朝になっていたり、中学時代の初恋の相手との過去を思い出しては、胸をトキめかせる、ちょっと変わった恋愛ド素人OLのヨシカ。理想と現実を行き来しながら、正直で悪意に満ちた本音をとりとめもなく吐き出しながらも、どこか憎めない不器用すぎる女子をリアルに、時にイタく、キュートに熱演している。映画初主演の松岡さんは、「原作を拝読したとき、ヨシカの気持ちが暴れ放題のモノローグがあまりにも気持ち良くて、映像になったらどうなるんだろうと色々想像しておりましたが、大九監督の脚本が上がってびっくり。大胆でファニーなアレンジにわくわくしました。たくさんの人の肩を叩けますように。たくさんの人が人を愛おしく見つめてくれますように」とコメント。大九監督は、「原作の切れ味の良い文体に惹かれました。文体の魅力を映像にするのは非常に困難でしたが、自分の見たい映画を作ることができました」と自信を見せ、「松岡茉優さんは、彼女が18歳で出会ったときから完璧に、『松岡茉優』でした。わたくしすっかり甘えております。松岡さんとは3本目。無茶な脚本を渡しても一緒に闘ってくれるという安心感もありました」と主演の松岡さんについても語っている。原作について、“気取った恋愛は書かないぞ”と決めて書き出したと明かした綿矢氏は、「情けなくも自分の信じるロマンに身も心も没頭する主人公が脚本にも受け継がれていて嬉しかった。映画撮影にもお邪魔したが、リアリティーと遊び心が絶妙に混ざりあった作品作りの雰囲気が伝わってきた」と絶賛している。『勝手にふるえてろ』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月14日奥沢家の三姉妹の等身大の悩みを、京都の春夏秋冬を追いつつ描いた綿矢りささんの『手のひらの京(みやこ)』。物語の柱の一つは、恋愛だ。「ひとりの男性と出会う、複数の人と付き合う、恋愛しない。方向だけざっくり決めて、書き始めました」おっとりしている図書館司書の長女・綾香は、嫁き遅れることに焦りを感じている。新入社員として働き始めたばかりの次女・羽依は恋愛体質ゆえ、社内恋愛や社内の人間関係でなにかと身辺騒がしい。リケジョの大学院生で三女の凜は、恋愛にまるで興味がなく、思うのは、京都を出たいということばかり。「お相手に難ありの男性を登場させてしまうのは、やっぱりクセのある人が書いていて楽しいからですね。そういう人は、こちらが仕組まなくても事件を連れてきてくれるので」実は本書は、京都出身の綿矢さんが、初めて小説舞台に京都を選んだ作品でもある。「あまり頻繁に帰ったりできなくなって、京都が遠くなってみると、懐かしさの濃度が強くなったんですね。京都はこぢんまりした街なので、見過ごされているところがないというか、路地を曲がったら急に殺風景とかもないし、街自体がひとつの空気を作り出している。独特の力がある土地だなと思います」京都を全肯定する京都人を、テレビなどでは見かけるが、「どこに生まれても人によって郷土愛の深さが違うように、実際は京都でも、住んでいる人たちの京都への本音はいろいろかなあと」たとえば、文中で<京都の伝統芸能>とユーモラスに紹介されている<いけず>。「京都的ないけずができるかどうかは、家族にその使い手がいるかどうか次第。名人がいないと、なかなか見事な技は発揮できません(笑)」京都への思いの温度差も、同じ家庭に育ちながら、三姉妹で少しずつ違う。それぞれの京都を描くことで、京都らしさが立体的に見えてくる。◇わたや・りさ作家。1984年、京都府生まれ。2004年、19 歳のとき『蹴りたい背中』で史上最年少の芥川賞作家となる。『ウォーク・イン・クローゼット』(講談社)など、著書多数。◇四季折々に味わい深い、京都の自然や街の雰囲気、行事、風物など。繊細な描写を通して、京暮らしの一年を体感しているような気分になれる楽しさも。新潮社1400円※『anan』2016年11月9日号より。写真・土佐麻理子(綿矢さん)森山祐子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
2016年11月02日著者撮影皆さんはタイ・バンコクにもインド人街があることをご存知ですか?バンコクの中華街であるヤワラートを抜けた先のパフラットと呼ばれるエリアには、インド人が経営する布地屋が多く、行き交う人々もサリーを着ていたり立派なひげを蓄えていたりと一味違っています。今回はそんなパフラットについてご紹介します。 誰でも無料で朝食がいただけるシーク教寺院著者撮影まずはインドのお寺を見学してみましょう。こちらはシーク教のお寺なのですが、実は朝8時から10時半ごろまで誰でも無料の朝食をいただくことができるんです。こちらはシーク教徒でなくても、日本人でも、誰でもウェルカムという懐の広いお寺。せっかくなので無料の朝食をいただいてみましょう。お寺に入ったらまずは靴を預けます。階段付近で黄色のバンダナを配っているので、お借りしましょう。これをしっかりと頭に装着します。シーク教徒は頭にターバンを巻く習慣があるので、ビジターである我々もそれに習ってバンダナを巻くわけです。今回は私が訪れた際には、ラッキーな事に親切なシーク教徒の方に中を案内していただくことができました。彼に連れられてやってきたのは4階にある広間です。まずはこちらでお参りをします。前にある祭壇の前で土下座をしてお参りをし、そして心ばかりのお布施を箱にいれます。それが終わったら係の方が私の手にペースト状の食べ物をよそってくれました。これは何だろう?とドキドキしましたが、とってもあまーいお菓子でした。お参りを済ませたら2階の朝食会場へ。銀色のお盆を受け取ったらバイキング方式で食べ物をよそっていきます。ここでは自分が食べきれる分だけを取るのがルール。いただいた食べ物を粗末にせずに、しっかり食べきりましょう。著者撮影私は食べきれるか不安だったのちょっとだけよそったのですが、実際に食べてみると辛さが苦手な方でも全く問題ない味で、とっても美味しかったですよ。衛生面でも問題なさそうです。ちなみに、右下のボールはドーナツのシロップ漬けのような甘いお菓子で、左上はチャイです。 路地裏のインド料理店著者撮影シーク教寺院の裏口から出てみると、細い路地の一帯が市場のようになっていました。その中で目についたのがこちらのお店。ショーケースの中にカラフルなお菓子が並んでいます。著者撮影見ていると、お店の方にお茶を飲んでいかないかと誘われたので、ちょっと寄っていくことにしました。お店の中はインド系の方々でいっぱい。地元の人に愛されているお店のようです。著者撮影ここでいただいたのは生姜とスパイスがガツンときいた本格的なチャイ。ここに居るとバンコクを飛び出してインドに来ちゃったみたいに感じます。 インド人街のデパート・インディアエンポリアム著者撮影最後にシーク教寺院の横にあるデパート、インディアエンポリアムへ。ここにはサリーなどのインド系の民族衣装や布地が売っています。ここも異国に迷い込んだようで見応えがあります。トイレが比較的綺麗なのでトイレ休憩にも使えます。ただしトイレットペーパーは備え付けられていないので持参してくださいね。最上階はフードコートになっておりインド料理の店が軒を連ねていましたので、こちらでランチもいいですね。■India Emporium営業時間:9時~18時皆さんもバンコクの中の小さなインド、パフラットに出かけてみてくださいね。
2016年07月07日CCI国際綿花評議会は5月10日“コットンの日”を記念し、東京・目黒のウェスティンホテル東京でアメリカ綿の力で日本の伝統工芸の新しい職人像を提案する新プロジェクト、パワー・オブ・コットン(POWER of COTTON)を発表した。会場では、COTTON USAとアンリアレイジ(ANREALAGE)森永邦彦のコラボレーションによるワークウエアを披露するとともに、森永と寄贈先である伝統工芸工房モメンタムファクトリー・Oriiの折井宏司社長のトークセッションも行われた。今回のプロジェクトは日本の社会課題や伝統領域に革新を起こすことで、アメリカ綿の先進性やアメリカという産地に対する理解を広げ認知度を高めることを目的に行われたもの。ヴォーグジャパンの協力のもと、COTTON USAとアンリアレイジの森永がコラボレーションし、富山県高岡市で美術工芸品や銅像の伝統的着色技法を応用した発色技法など革新的な取り組みを行っているモメンタムファクトリーのユニフォームを制作。日本の伝統産業における後継者問題に対して、アメリカ綿を使用した革新的なユニフォームを作ることで新しい職人像を提案し、職人に興味を持ってもらうことで職人になりたいという若者の減少に歯止めをかけようという取り組みを行った。無地や白がフラッシュやライトによって柄やカラフルな色に変わる16SSコレクションの技術を取り入れ、勲章と光をコンセプチュアルに表現したユニフォームを作成した森永はトークセッションで、「アメリカ綿であることに注目してもらえるようなものにした。また、職人が着るユニフォームのイメージを壊したかった」とした上で「工房の床や壁、ユニフォームについているシミは汚れではなく積み重ねた時間や歴史を象徴する勲章のようなもの。工房に着いていたシミをスキャンして柄を作り、光が当たったときに柄が勲章のように浮かび上がるようなデザインした。また、使っていくうちに付く新しいシミが光を放つシミと共存するように色は白にした」と説明。折井社長は「初めて見たときには職人からもわっという歓声が上がった。これからの仕事のやる気にもつながるし、責任をもってやっていかなければいけないと感じた」とコメント。また、折井社長は「伝統産業を継承するには新しい風が必要だし、これからもどんどん前に進みたい」と強調。森永は「アメリカ綿とテクノロジーの相性の良さも実感できた。今回の取り組みでアメリカ綿や伝統工芸に興味を持ってくれる人が増えれば」と話した。当日はアメリカ綿のイメージにふさわしい著名人を選ぶ「COTTON USA AWARD 2016」の授与式も同時開催され、藤原紀香、小柴風化、溝端淳平が受賞した。
2016年05月11日インドに全長3メートルを超すマイケル・ジャクソンの石像が登場した。1枚の黒色花こう岩からできたこの石像は、マイケルの大ファンだという石材店の社長がVels 大学総長にプレゼントしたものだという。この石像の制作にはおよそ270万円が費やされたそうで、インドのマイケル・ジャクソンと呼ばれるダンサーのプラブー・デーヴァによって披露された。(C)BANG Media International
2016年04月12日東芝は4月7日、インドの送変電・配電事業の拠点である東芝電力流通システム・インド社内に、鉄道車両向け電気品などの製造拠点となる新部門を設立したと発表した。同国の鉄道分野は世界上位の需要規模を有しており、政府による貨物輸送力強化に向けた専用鉄道の建設や主要都市でのメトロ敷設計画の増加など、鉄道車両需要が急増している。また、政府が進める「メイク・イン・インディア」活動を背景に、鉄道関連品の国産化を求める動きも存在する。東芝は今後、東芝電力流通システム・インドの敷地内に電力変換装置および車両制御情報システムの製造ラインを建設し、2017年4月から製造を開始する予定。これより、現地生産によるコスト競争力の確保および部品供給やメンテナンスなどインド市場の要求に適した体制を構築することで同国での受注拡大を目指すとしている。また、将来的には中近東やアフリカ市場など周辺国の需要対応も視野に、グローバル製造拠点としての機能も見込んでいるという。
2016年04月07日フードライターの平野紗季子さんがオススメするお店をご紹介。今回教えてくれたのは『インド富士子』の二種類盛りカレーです。***東小金井のカレーの名店『インド富士』の2号店が高円寺にオ ープンした。その名も『インド富士子』。ってそのネーミングちょっと可愛すぎやしませんか、ずるいぞ富士子、突然の親近感が出てしまう。というわけで街の人々に早速愛されている富士子。「ここで店をやるって想像したら、なんだかいい予感しかしなかったんです」と言うオーナーの小城正樹さんの予感は的中で、2月に開店したばかりとは思えないほど角のとれた居心地の良さが既に醸成されている。ガッと食べてサッと帰るのもいいけれど、小技の光るインドなおつまみをあれこれ、スパイスたっぷりのインド富士ソーダ(まるでインドのコカ・コーラ!サワーもあるよ)を飲み飲みしつつ、のんびりカレーをいただくまでのゆらり流れる一連の富士子タイムはいい感じ、としか言いようがない。小城さんがインドを旅しながら(とりわけ南インドを中心に)出会った味をベースに仕上げられたカレーは、辛みと油分をそっと抑えたなんともリラックスな味わい。世の中には“カレーと俺のボクシング”的な強烈カレーに汗をかきかき挑む楽しさもあるけれど、ふーっと肩の力を抜いてさらさらカレーを頬張ってスパイスの香りに揺られているのもまた幸福なこと。「お茶漬け系って感じかなー」という小城さんの言葉がじーんと沁みた。◇ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。◇東京都杉並区高円寺南3‐59‐11TEL:非公開18:00~23:00火曜休Twitter(@indfjk)でその日の営業状況が確認できます。※『anan』2016年4月6日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子
2016年04月04日●現地での仕事に必要なコトバ、ネットワークの状況は?インドがIT産業に力を入れていることを知っている人は多いだろうが、インドに行って仕事をするという機会は少ないと思う。今回、エンジニアである筆者はインドを訪問したので、その経験から、IT事情を含め、インドの最新情報をお伝えしたい。現在、インドは自国の産業を育成することに力を入れており、旧来の文化と最新の科学技術が混在した状況にある。そのため、産業は発展している一方、社会インフラの整備は遅れ気味で、大気汚染や産廃処理、上下水道の整備、電力網などには課題が多い。こうした事情をまず押さえておきたい。○ビザの申請 - 頻繁に変わる法律に注意インドに渡航する場合、ビザを取得する必要がある。インドのビザは複数の種類があり、目的に応じて適切なビザを取得しなければならない。インドのビザを発行する機関に足を運べるなら、申請書類を作成して提出するとして、1週間前に取りかかっても何とかなるだろう。しかし、郵送でやりとりする必要がある場合は、少なくとも2週間、何度か失敗した場合を考慮して3週間は期間を見ておいたほうが安全だ。また、インドのビザに関する法律はちょくちょくかわる。このため、古い情報は参考にならないことがある。ビザを申請する段階での最新の情報を調べてから、作業に取り掛かるようにしたい。本稿執筆時点では、Webの申請書作成フォームから必要書類を作成して印刷したものを提出する必要がある。手書きによる書き直しは受け付けてくれないため、間違えていたらまた作り直し。入力フォームのセッションタイムも長いとは言いがたく、操作にもたつきがあれば最初からやり直しになるので、注意したい。申請の受け付けも必ずしも日本語が流暢な人が出てくるとは限らない。日本語と現地の言葉が混ざった状態でやり取りが行われていたりする。したがって、期間に余裕があり、経費をかけてもよい場合は代行業者に申請を頼んでもよいと思う。○英語とヒンディー語 - 長期滞在ならヒンディー語も習得IT関連の業務なら、英語が通じればインドでも仕事はこなせる。中途半端にヒンディー語を覚えるよりは、その分英語の勉強をしておいたほうがよい。インドでは宗教が多様であり、習慣も多岐にわたっているいるので、言葉によるコミュニケーションが不自由な状況に慣れているところがある。よって、中途半端な英語でもコミュニケーションする意志を持っていれば、仕事はこなせると思う。インド人の英語で注意したいのが発音だ。LとRの発音が本来の英語よりも巻いているので、理解できないことがある。また、ヒンディー語にRLの連続音をさらに丸めた上に発射するような音があるので、これを頻発されるとかなり理解しにくい。そういう時は、別の言葉で話してくれと伝えるなりして、意思の疎通を図ればよいだろう。ただ、英語を理解しない人と会話をしたほうが仕事が円滑に進む状況にあるなら、ヒンディー語を学んだほうがよいと言われたこともある。○ネットワークの確保 - 2G/3G/4Gが展開中コンベンションセンターや現地企業の会議室であれば、何らかの方法でインターネット接続は提供されるだろう。問題はそれ以外の場所での接続だ。一定以上のランクのホテルであればインターネット接続が提供されているが、このインターネットが必ず使えるとは考えないほうがよい。部屋によってはつながらないし、つながっても宿泊客が増える時間帯になると事実上使えなくなることがある。1カ月未満の滞在であれば、日本の空港でWi-Fiルータをレンタルしていくことをお薦めしたい。場所によっては4Gが入るので、運が良ければホテルの部屋から4G経由でインターネットに接続できる。通信量制限が存在するので日本と同じような感覚では使えないが、メールのチェックやsshでログインしての作業など、テキストベースの作業であればWi-Fiルータの通信量上限内でも十分仕事はできる。画像や動画など大量の通信が発生する作業は、残念だがWi-Fiルータ経由での使用は諦めておこう。SIMフリーのスマートフォンやタブレット端末を持っている場合、海外でSIMカードを購入して使用する手もある。欧米ではWi-Fiルータを借りるよりもこの方法のほうが簡単なこともあるが、インドではまだ簡単ではないようだ。いずれ状況は変わると見られるが、現在は日本からWi-Fiルータをレンタルしていく方法が確実だ。○電力 - 頻繁に発生する停電インドに限らず、電力網が十分に発展していない国や地域では停電が頻発する。インドも例外ではなく、いきなり停電することがあるが、大抵しばらくすると復旧する。海外出張であれば、バッテリーを搭載したノートPCを持っていくだろうから、突然の停電が問題になることはないはずだ。停電がよくあるということだけ覚えておきたい。○時間 - 気長に待つこれは取引対象となる企業の文化や人そのもの、もしくは相手が行政の関係者であるか政治関係者であるか、またはその立場がどの程度の人なのかに依存しているが、必ず約束した時間通りに話が運ぶとは思わない方が、なにかとスムーズに進むところがある。時間通りに話が進まないときは、じゃぁ待とうか、くらいの心持ちでいる方がうまくいくようだ。○食事と水 - 水には特に注意どの国を訪れる時も同じだろうが、現地の料理と馬が合えば幸運だ。インド料理は体に良いものも多く、日本にいる時よりもたっぷり野菜を食べる生活を送ることができるかもしれない(もちろん宿泊するホテルや利用するレストランのグレードによる)。気候のせいか、利用しているミルクの違いのせいか、インド風のミルクティ「チャイ」がおいしい国でもある。1つ気を付けたいのが「水」だ。生水は飲まないことを鉄則にしていただきたい。欧米に渡航している時の感覚で水に接すると腹を下し、場合によっては仕事どころではなくなる。体に入れる水はミネラルウォーターや、少なくとも一度沸騰させた水に限定しておきたい。外食する際はある程度覚悟しておく必要がある。シャワーや歯磨きでも水を飲まないように気をつけたい。●日本の仕事をこなしつつ、インドに数カ月滞在するのもいいかも!?○人によっては居心地のよいインドインドは人によって好みが大きく分かれると言われる。都市部のストリートに積み上がったゴミの山や牛がゴミをあさっている姿、日常風景になっている立ちションや、大量の野良犬と野良猿。2車線の道路がなぜか5車線以上の使われ方をするクラクションまみれの道路に、日本と比べると大きく遅れている公共インフラの整備。衛生状況はお世辞にもよいとは言い難く、日本の生活を当たり前だと思っていると面食らうだろう。しかし、全体に流れる人間そのものの力の強さや雑多感、人なつっこさ、文化的な面白さ、それに日本と比較してかなり廉価な物価など、魅力的な側面も多い。インターネットを介して日本の仕事をこなしながら、インドで数カ月間過ごすというのは悪くない選択肢だ。インターネットの接続性はそれほど悪くないので、十分に仕事はできる。日本から欧米へ渡航するように、日本からインドに渡航して仕事をする機会が増えるかどうかは、今後の世界経済の発展に依存しているところがあるため何とも言えないが、面白い国ではある。欧米に飛ぶ機会が多いのなら、ビザの申請はちょっと面倒だが、一度インドに飛んで文化の違いを体験してみるのもよい経験だと思う。○おまけ:国際スーラジクンドクラフトメラ2016インドのニューデリーから自動車で1時間ほど南方へ移動した場所に「スーラジクンド」と呼ばれる場所がある。1000年ほど前にデリーおよびその周辺地域へ向け生活用水を確保する目的で大きな人工ため池のある地域だ。スーラジは太陽、クンドはため池という意味で、スーラジクンドで太陽の池という意味になる。現在、そのクンド(ため池)は生活用水確保の目的ではすでに使用されておらず、観光資源として活用されているそうだ。スーラジクンドが属するハリヤナ州はこの観光地に目を付け、ため池周辺で30年前からインド中の工芸品を集めて一堂に展示および販売する祭りを開催するようになった。インドでは2月が春に相当して気候がよいことから、毎年2月1日~15日の日程でイベントを開催。 スーラジクンド祭りは地域の関係者も巻き込んで大きくなり、周辺各国からクラフトマン、アーティスト、演奏者を招いて大規模なイベントを開催するようになった。30周年を迎えたスーラジクンド国際クラフトメラ2016では、約30カ国からクラフトマンやアーティストを招いてイベントが開催された。2016年2月、筆者はIT関連の業務ではなく、このイベントで演奏する演奏者としてインドに渡航していた。もともとは中国の関係者が招待されていたようだ。インドと中国は2015年にパートナーシップ・ネーション(協力関係にある国家)となり、今回の祭りには中国からクラフトマンやアーティスト、演奏者を招待していた。これに関しては、2015年10月にインターネット上の複数のメディアに掲載されているニュースで確認できる。それがどうも開催を目前にして、立ち消えてしまったらしい。祭りの最中に発行された新聞には、ビザの発行に関する問題が発生したため関係者が渡印できないといった理由が述べられていたが、インドが日本方式の新幹線を採用したことや安倍首相とインド首相の会談があったタイミングなどを考えると、どうもそれだけが理由ではなさそうに思える。コーディネーターの人は、「こっちの人は日本人と中国人の見分けがつかないから、対応策として急遽日本人を呼んだんだよ」と、冗談とも本気ともつかないことを言っていたが、あながち間違っていないかもしれない。祭り前日の記者会見では、当局関係者や司会者が「パートナーネーション・チャイナ」という言葉を使っていたが(重要度の高い言葉として使われていた)、初日には似たようなニュアンスを持った言葉としてフォーカスカントリー・ジャパンという言葉が使われ、2日目にはフォーカスカントリー・ジャパン&チャイナという言葉が使われるようになっていた。苦肉の策としてひねり出された新しい言葉が「フォーカスカントリー」(注目している国)だったのだろう。最初から日本の招待を目的の1つにしていたような言葉遣いに徐々に変えていった辺り、当局の運営の巧みさを覚えた。なお、この祭りに日本からのクラフトマンやアーティスト、演奏者が参加したのは初めてだそうだ。●日本の仕事をこなしつつ、インドに数カ月滞在するのもいいかも!?○人によっては居心地のよいインドインドは人によって好みが大きく分かれると言われる。都市部のストリートに積み上がったゴミの山や牛がゴミをあさっている姿、日常風景になっている立ちションや、大量の野良犬と野良猿。2車線の道路がなぜか5車線以上の使われ方をするクラクションまみれの道路に、日本と比べると大きく遅れている公共インフラの整備。衛生状況はお世辞にもよいとは言い難く、日本の生活を当たり前だと思っていると面食らうだろう。しかし、全体に流れる人間そのものの力の強さや雑多感、人なつっこさ、文化的な面白さ、それに日本と比較してかなり廉価な物価など、魅力的な側面も多い。インターネットを介して日本の仕事をこなしながら、インドで数カ月間過ごすというのは悪くない選択肢だ。インターネットの接続性はそれほど悪くないので、十分に仕事はできる。日本から欧米へ渡航するように、日本からインドに渡航して仕事をする機会が増えるかどうかは、今後の世界経済の発展に依存しているところがあるため何とも言えないが、面白い国ではある。欧米に飛ぶ機会が多いのなら、ビザの申請はちょっと面倒だが、一度インドに飛んで文化の違いを体験してみるのもよい経験だと思う。○おまけ:国際スーラジクンドクラフトメラ2016インドのニューデリーから自動車で1時間ほど南方へ移動した場所に「スーラジクンド」と呼ばれる場所がある。1000年ほど前にデリーおよびその周辺地域へ向け生活用水を確保する目的で大きな人工ため池のある地域だ。スーラジは太陽、クンドはため池という意味で、スーラジクンドで太陽の池という意味になる。現在、そのクンド(ため池)は生活用水確保の目的ではすでに使用されておらず、観光資源として活用されているそうだ。スーラジクンドが属するハリヤナ州はこの観光地に目を付け、ため池周辺で30年前からインド中の工芸品を集めて一堂に展示および販売する祭りを開催するようになった。インドでは2月が春に相当して気候がよいことから、毎年2月1日~15日の日程でイベントを開催。 スーラジクンド祭りは地域の関係者も巻き込んで大きくなり、周辺各国からクラフトマン、アーティスト、演奏者を招いて大規模なイベントを開催するようになった。30周年を迎えたスーラジクンド国際クラフトメラ2016では、約30カ国からクラフトマンやアーティストを招いてイベントが開催された。2016年2月、筆者はIT関連の業務ではなく、このイベントで演奏する演奏者としてインドに渡航していた。もともとは中国の関係者が招待されていたようだ。インドと中国は2015年にパートナーシップ・ネーション(協力関係にある国家)となり、今回の祭りには中国からクラフトマンやアーティスト、演奏者を招待していた。これに関しては、2015年10月にインターネット上の複数のメディアに掲載されているニュースで確認できる。それがどうも開催を目前にして、立ち消えてしまったらしい。祭りの最中に発行された新聞には、ビザの発行に関する問題が発生したため関係者が渡印できないといった理由が述べられていたが、インドが日本方式の新幹線を採用したことや安倍首相とインド首相の会談があったタイミングなどを考えると、どうもそれだけが理由ではなさそうに思える。コーディネーターの人は、「こっちの人は日本人と中国人の見分けがつかないから、対応策として急遽日本人を呼んだんだよ」と、冗談とも本気ともつかないことを言っていたが、あながち間違っていないかもしれない。祭り前日の記者会見では、当局関係者や司会者が「パートナーネーション・チャイナ」という言葉を使っていたが(重要度の高い言葉として使われていた)、初日には似たようなニュアンスを持った言葉としてフォーカスカントリー・ジャパンという言葉が使われ、2日目にはフォーカスカントリー・ジャパン&チャイナという言葉が使われるようになっていた。苦肉の策としてひねり出された新しい言葉が「フォーカスカントリー」(注目している国)だったのだろう。最初から日本の招待を目的の1つにしていたような言葉遣いに徐々に変えていった辺り、当局の運営の巧みさを覚えた。なお、この祭りに日本からのクラフトマンやアーティスト、演奏者が参加したのは初めてだそうだ。
2016年03月07日ブイキューブは3月4日、インドのWeb会議サービス事業者であるINTELLISYS(インテリシス)と、ビジュアルコミュニケーション分野において提携することを発表した。INTELLISYSは、狭帯域でも映像と音声のスムーズな送受信を可能とする独自技術を持ったWeb会議サービス「Vennfer」を提供しており、インド国内では商務省などの政府機関や金融機関向けにUS$40M(約45億円:US$1=113円換算)規模のWeb会議サービス事業を展開している。同社は、「Vennfer」がこれまで対応できなかったインドの市場ニーズを充足するサービスとして、ブイキューブのビジュアルコミュニケーションサービス「V-CUBE」を、インド国内で販売を開始するという。ブイキューブは今後、INTELLISYSと提携し、インド国内を中心にアジア地域での事業展開を共同で推進していくとしている。
2016年03月07日●日本が手にしたインド市場先行者の特権インド政府は同国初の高速鉄道整備プロジェクトで日本と協力することを決めた。新幹線が海外で採用されるのは台湾に続き今回で2件目。建設工事や車両などで日本企業の大型受注が見込まれるインフラ輸出の目玉案件だ。高速鉄道計画が林立するインドでは、中国企業や欧州勢なども自国のシステムを売り込んでいる模様。2路線目以降のシステム選定は予断を許さない状況だが、インド市場に先行して乗り込む日本勢は、他の路線にも新幹線を導入することができるのだろうか。○新幹線採用の裏側新幹線の採用が決まったのは、ムンバイとアーメダバードを結ぶ約500km、全12駅の路線。総事業費9,800億ルピー(約1.6兆円)が見込まれる大規模なプロジェクトで、日本政府は総事業費の最大81%を金利年率0.1%、償還期間50年の好条件で貸し付ける。線路は東海道新幹線などと同じように、在来線が乗り入れない専用の軌道となる。車両の営業最高速度は時速320kmだ。インドで新幹線の採用が決まった理由は、日本政府が提示した破格の資金援助だけではない。日本政府は高速鉄道整備の調査段階からインド政府を巻き込み、新幹線の優位性を売り込んでいた。ムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道の事業性調査(フィージビリティスタディ)は、日本政府とインド政府が費用を出し合って共同で実施した経緯がある。調査を行った国際協力機構(JICA)によると、日本側は世界の高速鉄道システムを比較しつつ、日本方式の安全性、省エネ性能、定時運行率の高さなどを説明し、インド政府の新幹線採用を後押ししたという。○新幹線採用の成否を分けたポイントは日本が調査を行ったという意味ではインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画も同じだが、新幹線採用の成否を分けたポイントはどこにあったのだろうか。国土交通省によると、インドでは相手国政府に調査費用の一部を負担させたことで、調査段階からインド政府を「責任ある立場」に引き込むことができたのが大きかったという。インドネシアの調査では、日本側が費用を全額負担していた。日印両国政府は調査期間中、定期的に会合を開き、実際の調査にあたる日本企業チームから報告を受ける場を設けていた。この機会を捉え、日本勢は新幹線の優位性をインド政府に説明していた。結果的に、ムンバイ~アーメダバード間では複数の国による入札もなく新幹線の採用が決まった。○制度づくりに関与できるのは日本の特権インド版新幹線の建設に向け、日本が手始めに取り組むのが近く開始予定の制度設計支援プロジェクトだ。JICAがコンサルタントを雇用し、高速鉄道の強度、耐震性、運行速度、安全基準などの制度設計に助言を行う。日本の助言を受けてインド側が策定する新制度は、ムンバイ~アーメダバード間を走行する高速鉄道の設計基準となる。JICA南アジア部で南アジア第一課 課長を務める田中 耕太郎氏の話では、日本は調査の段階から、高速鉄道整備の前提となる制度設計の重要性をインド側に訴えていたという。インドの高速鉄道に関する制度設計に参加できるのは、同国初の路線を獲得した日本の特権だ。新幹線の更なる売り込みに向け、高速鉄道整備の最上流ともいえる制度づくりに関与できる立場を日本が活用しない手はない。●気になるインド版新幹線の事業性線路の長さで日本の倍以上のネットワークを有する鉄道大国のインドだが、最高時速が300kmを超えるような高速鉄道を整備するのは今回が初めて。当然ながら、高速鉄道事業の根拠となる法律や制度などは一から作る必要がある。高速鉄道事業の根拠法を策定するのはインド側だが、新幹線をモデルに最初の路線を建設する以上、制度づくりで日本を参考にするのは理にかなった判断だ。日本としても、インドの新幹線がスムーズかつ安全に動かなければ、世界の高速鉄道市場で信用を失いかねない状況であることを考えると、制度づくりからインドと歩みを共にする意義は大きいといえる。○日本の安全基準がインド高速鉄道市場を左右?新幹線と同等の安全基準が適用されれば、インドを舞台に過熱する高速鉄道の受注合戦にも影響がでるものと考えられる。今後の新規路線建設プロジェクトにおいて、乗客の死亡事故が開業以来1件も起きていない新幹線と同レベルの安全性が求められるとすれば、鉄道システムの提案が可能な国は限られてくるものとみられるからだ。JICAの制度設計支援が徹底したものであればあるほど、インドの高速鉄道市場に海外勢が参入する際の技術的なハードルは上がる。日本の助言を受けて策定する新幹線整備に関する新制度を、インドが全国に適用するかは現時点で未知数だ。ムンバイ~アーメダバード間を含め計7路線の高速鉄道を計画するインド政府が、路線によって違う規格のシステムを採用し、それに合わせた制度を個別に策定する可能性もゼロではない。山形新幹線と秋田新幹線を走る「ミニ新幹線」のように、日本でも路線によって違う規格が採用されている例はある。しかし、7本の高速鉄道を計画するインドが、路線ごとに異なった制度を用意するのは合理的ではないというのが一般的な見方だ。ムンバイ~アーメダバード間のインド版新幹線は、制度を含めてインド高速鉄道市場のデファクトスタンダードになる可能性がある。日本の基準がインドのスタンダードになれば、後続案件に新幹線を売り込む日本勢の優位性は高まる見通しだ。日本が全面的に協力するインド版新幹線だが、同国で採用が拡がるには、ムンバイ~アーメダバード間の評判が重要になってくる。安全性は当然として、気になるのは鉄道事業として同路線が上手くいくかどうかだ。高速鉄道経営の難しさは、台湾新幹線の現状を見ても明らか。インドに新幹線は時期尚早とする見方も根強く存在する。両都市を結ぶ高速鉄道に需要がなければ、インド初の高速鉄道とはいえ、物好きな富裕層の乗り物になってしまう可能性も否定できない。●東海道新幹線を建設した日本の経験を活用○東海道新幹線との不思議な符合JICAの田中氏によると、現在のインドの所得水準は、世界銀行から融資を受けて、東海道新幹線の東京~新大阪間を建設した1960年代の日本と似ているという。アジア開発銀行(ADB)の「アジア経済見通し2015年改訂版」をみると、インドの実質GDP成長率は2015年が7.4%、2016年が7.8%の見通し。10%前後で推移していた当時の日本には及ばないが、経済の拡大期に新幹線の導入を決めたのは両国の類似点といえる。東京~新大阪間とムンバイ~アーメダバード間は、距離的にも約500kmと同程度。ムンバイとアーメダバードが古くからの商都であることも、インド版新幹線の事業性を予測するうえで見逃せないポイントだ。日印の類似点だけを数え上げてインド版新幹線の将来を見通すのは危険だが、東海道新幹線がドル箱路線と呼ばれるまでに発展している現状をみると、このタイミングでインドが高速鉄道を導入するのも決して早すぎるとは言えないだろう。○日本の比ではない沿線人口2004年に日本貿易振興機構(JETRO)が行った調査によると、ムンバイは東京都に匹敵する約1,200万人の人口を抱えている。アーメダバードの人口は約580万人で、大阪市に比べれば2倍以上の規模だ。両都市を結ぶ新幹線の沿線人口は約1.8億人と膨大で、途中には100万都市が点在しているため乗降需要も見込める。在来線を利用する場合、ムンバイからアーメダバードまでの所要時間は最速で7時間。新幹線は約2時間で両都市を結ぶ。同区間を飛行機で移動するなら所要時間は約1時間半だが、新幹線の運賃設定は飛行機の半額程度が見込まれるため、既存の交通手段に対する競争力は十分に発揮できそうだ。運賃が飛行機の半分と聞くと、インド版新幹線を運賃収入だけで黒字化するのは難しそう。インド側は旅客輸送以外の収入源を探っている模様で、駅および駅周辺の開発についても関心を示している。JR東日本が展開する「エキナカ」事業や鉄道事業者による不動産開発の事例がインド側の参考になるかもしれない。○建設工事がスムーズに進むかは未知数日印共同の事業化調査によれば、インド版新幹線の着工は2018年、完工は2023年の予定。制度設計支援プロジェクトが2017年10月頃まで続くことを考えると、インド側は施工業者や車両・システムメーカーの選定を短期間で速やかに進める必要があるだろう。建設工事やシステム整備には日本企業が関与する見通しだが、どのような入札が実施されるかは現時点で未知数。鉄道ビジネスに携わる日本企業に話を聞くと、海外で長い線路を建設する工事は時間が掛かるうえ儲けが少ないため、単純にビジネスとして見た場合は割に合わないという。日本企業が建設工事を請け負うには、現地のゼネコンと組むなどの工夫が必要だろう。システム面では、新幹線のノウハウを握るJRがどのような形で関与するかも気になるところ。「メイク・イン・インディア」を推進したいインド政府は高速鉄道の技術移転を求めているため、車両・システム整備を行う日本企業は、現地企業とのアライアンスにも気を配る必要がある。インドの高速鉄道市場で有利な立場を獲得した日本だが、同国で新幹線輸出の実績を積み上げるためには、ムンバイ~アーメダバード間の整備を着実に進めることが不可欠だ。
2016年02月19日