エルメス(HERMES)が10月5日23時30分(現地時間5日16時30分)よりパリで開催する16SSウィメンズコレクションショーのライブストリーミングを配信する。翌日にはエルメス公式サイト内の特設ページにて、ショーの収録動画、及びバックステージ画像が配信される。ハッシュタグは「#hermesfemme」。ショーの様子はこちらから視聴が可能。
2015年10月04日10月4日から11日まで、京都・渉成園で開催される「プティ アッシュ」。これに際して来日した、エルメス「プティアッシュ」アーティステック・ディレクターのパスカル・ミュサールに、彼女が愛する街・京都で話を聞く機会を得た。アーティストやデザイナーと、職人の対話から生まれたユニークなオブジェに込められた思いとは?パスカルは、エルメス家第6世代で、幼少の頃からエルメスの職人の技や素材に触れて育った人物。彼女は「プティ アッシュ」が世界で初めてエルメスブティックの外で開催されるのが京都の街であることについて、「伝統の技が息づく手仕事の街である京都で『プティ アッシュ』を開催することは、勇気のいることでもありました。でも、その伝統に対する敬意を払い、さらい高い次元で手仕事とデザインを融合させたオブジェを生み出すことは、エルメスにとっても跳躍台のような意味を持つでしょう。だから、京都での開催に迷いはありませんでした」と語る。■創造とは「夢を見ながら、夢を与えること」第一次世界大戦後に馬具の需要が減少する中、新しい世界に目を向けていくことこそがエルメスの挑戦であり、選択だったというエピソードをあげ、「『プティ アッシュ』で新しい何かを共に創造することは、各メチエの作り手にとっても刺激になります。新たな素材や技との出合いは、クリエーションを豊かにしてくれるからです。こうして我々が、夢を見ながら作り上げてきたオブジェたちがまた、見る人の心を動かし、憧れを抱かせ、新たな夢に繋がることが我々のモノづくりにおいて、何より大切な哲学なのです」と続けた。インビューの合間にも、渉成園の庭にふと目を向け「ロープの結び方ひとつとっても、そのディティールから新たな発見があります。日本の知恵が詰まったこの空間は、私にとって究極のラグジュアリー。京都の街はなんて誘惑の多い街なんでしょう」と微笑む彼女は、この世界にある美しきものを慈しむ喜びを知る人なのだろう。「この場所にいると、かつて京都の要人たちが平穏を求めてこの庭を訪れた理由が分かる気がします。TVをつければ、世の中の混沌を物語るようなニュースに溢れています。今の世界は歴史がせっかく教えてくれることを理解していないのでは、と思ってしまいます。『この世界を美しさが救ってくれるのでは』と夢見るためにも、この静寂の中で過ごす時が必要なのではないかしら」とパスカルは続けた。「プティ アッシュ」とは、時を経て継がれてきた技と技が交差する瞬間なのかもしれない。そしてまた、未来に向けて新たに時を刻み始めることにも感じられる。「プティ アッシュ」のオブジェと対峙し、鍛錬や修練の先に今という“時”があるということを教えられ、そして、その美しさに憧憬した。
2015年10月02日エルメス(Hermes)が4日から11日の期間、京都・渉成園で「プティ アッシュ」を開催する。「プティ アッシュ」とは、エルメスのシルク、レザー、ジュエリーなどの異なるメチエ(部門)の至高の技と、アーティスト、デザイナーの感性が出会ったオブジェを生み出す“発想の実験室”だ。10年にエルメス家第6世代のパスカル・ミュサールの思いからスタートした「プティアッシュ」が、エルメスブティック以外の場所で開催されるのは、今回が世界初。国内の開催は、今年4月のエルメス銀座店に続き2回目となる。この度、「プティ アッシュ」が飛び出す場所に選ばれたのは、東本願寺の別邸にあたる渉成園。会場内に足を進めると、淡い青で「h(アッシュ)」と染められた白い暖簾が現れる。高揚感を抱きながらこれをくぐって会場に入ると、「プティ アッシュ」のオブジェたちが我々を迎えてくれるという仕掛けだ。さらにオブジェの向こうには、東山を借景する卯月池と庭園の緑が広がる。この場所は数ある京都の候補地の中から、池が眺められる点や程よい広さの空間が作れることがら選ばれたという。空間構成を手掛けたグラフィックデザイナーの服部一成は、銀座での開催時と同様にハンドタッチの格子が連なるモチーフを採用したファサードを用意。実験室を連想させるクリーンな方眼紙に、書院造の会場にある畳や梁が描く格子がリンクする。会場にはクロコダイルやサンルイのクリスタル、カレやネクタイなど使ったユニークなオブジエがそろう。バッグやカードケース、キーホルダー、置き時計や縄跳びなど、実に多様なアイテムが飾られている。また、日本人アーティストと「プティ アッシュ」のコラボレーションで誕生したオブジェにも注目したい。ひとつは昨年、銀座メゾンエルメスのウィンドウを手掛けたアーティスト・植松琢磨とのコラボレーションで生まれたハリネズミのオブジェ。ハリネズミの表情はホワイトレザーの伸縮で表現され、背中の針部分は豊かな色彩のレザーを六角形に加工した立体で飾られる。エルメスの職人とアーティストが、時間をかけ、各々の納得がいく仕上がりになるまで技と創造性を磨き上げた美しいオブジェのひとつだ。その他にも、日本の金継(きんつぎ)の技を使ったオブジェや扇子とも対峙出来る。金継でエルメスの磁器に新たな佇まいを与えたのは、デザイナーの板坂諭。わずかな滲みや傷などで、そのままでは商品として展開できなかった磁器に金銀の金継技術で大胆にデザインを施したオブジェが並ぶ。また、親骨部分をレザーで包んだ優美な扇子は、坂田文助商店とのコラボレーションによるもの。この他にも、エルメスのレザーを使ったオブジェを藤城成貴が、カレ、レザーと磁器を融合させてジュエリーケースにした河原シンスケが、京都での「プティ アッシュ」に新たなクリエーションで華を添える。かつて人は、新しい素材との出合いを求め、未知の世界へと漕ぎ出した。先人達が生み出した至極の素材が手に入る今日、「プティ アッシュ」はメチエの域を越えた出合いの先に、さらなる美しさを描き出そうとしているのだ。高い次元で融合する巧の技とアーティストらの感性が生み出した遊びに満ちた時空間を、ぜひ渉成園で体感して欲しい。
2015年10月02日エルメス(HERMES)が10月4日から11日まで、京都・渉成園にて「プティ アッシュ(petit h)」コレクションの展示販売会を行う。「プティ アッシュ」は、アーティストやデザイナー、異なる素材、異なるメチエ(部門)の職人の技が出会い、独創的かつ遊び心溢れるオブジェを生みだすコレクション。エルメス家第6世代のパスカル・ミュサールの思いから生まれた「プティ アッシュ」は、パリのエルメス セーヴル店で常設展示を行うほか、これまで世界各地で期間限定の展示を行ってきた。日本で、「プティ アッシュ」が東京を除く地域で披露されるのは初めてのこと。開催店舗である京都高島屋店のエルメスブティックを出て、庭園の美しい渉成園にてコレクションを披露。東京での開催と同様、空間構成はグラフィックデザイナーの服部一成が担当した。
2015年09月30日アップル(Apple)が10月5日、エルメス(HERMES)とコラボレーションしたApple Watchの新コレクションを発売する。Apple Watchのデザインと機能はそのままに、エルメスのアイコニックなシンプルトゥール、ドゥブルトゥール、カフといったレザーベルトを備えたステンレススティール製のスマートウォッチ。シンプルトゥール(38mm 13万8,000円)はフォーヴ色の「ヴォー・バレニア」、黒の「ボックスカーフ」、カピュシーヌ色の「ヴォー・スウィフト」の3色から、シンプル トゥール(42mm 14万5,000円)はフォーヴ色の「ヴォー・バレニア」、黒の「ボックスカーフ」の2種から選ぶことが出来る。また、ステンレススティールケースとペアになっているドゥブルトゥール(38mm 15万8,000円)はフォーヴ色の「ヴォー・バレニア」、「ブルー・ジーン」、「カピュシーヌ」、エタン色の「ヴォー・スウィフト」の4色から選択可能。カフ42mm(18万8,000円)は、フォーヴ色の「ヴォー・バレニア」のみの展開となっている。なお、全モデルのステンレススティールケースに、エルメスの刻印が入っている。カスタマイズ可能な文字盤には、エルメスの腕時計「クリッパー」、「ケープコッド」、「エスパス」からインスパイアされた、同モデル限定の3つのデザインがセットアップされている。
2015年09月11日米Appleは現地9日(日本時間9月10日)、新製品発表会を開催し、Apple Watchに仏エルメス社と共同開発したApple Watch用バンドを組み合わせた「Apple Watchエルメス・コレクション(Apple Watch Hermés)」を発表した。10月5日から販売される。エルメス・コレクションは全3モデルで、いずれもエルメスの既存の腕時計と同じネーミング・デザインのレザーバンドを装着。専用デザインの文字盤が用意されるほか、本体裏側にはエルメス社のロゴがレザー刻印される特別モデルになっている。現時点で日本での販売価格は未定。日本ではApple Store銀座、表参道、大阪心斎橋の各店とエルメスの銀座、大阪店、伊勢丹新宿店でのみの扱いとなる。
2015年09月10日「ユニクロ(UNIQLO)」が元「エルメス(HERMES)」のデザイナー、クリストフ・ルメールとサラーリン・トラン率いるパリ発のファッションブランド「LEMAIRE(ルメール)」とコラボレーションし、2015年秋冬シーズンの新コレクション「“UNIQLO AND LEMAIRE”(ユニクロ アンド ルメール)」を発表。10月2日(金)より順次発売となる。本コレクションは、7月に開催したフランス・パリでの発表会にて、多数のファッション業界関係者やジャーナリストの間で好評を博した。「“UNIQLO AND LEMAIRE”」のコレクションは、“流行に左右されない、エレガントな日常着として、一人ひとりの個性を引き立てる”。どの商品も品質と価格のバランスにこだわり、洗練されエレガントでありながら適度なリラックス感と着心地の良さを兼ねている。カラーバリエーションは、ネイビー、オフホワイト、グリーン、ブラック、そしてユニクロのカラーであり、フランスの国旗の色でもあるレッドがアクセントとして使用されている。コンセプトは“IN and OUT(インアンドアウト)”。ニットやアウターを中心に、ウィメンズ31型、メンズ25型の合計56型のアイテムを展開する。価格帯は、シャツ2,990~3,990円、ニット2,990~14,900円、アウター12,900~17,900円、パンツ2,990~6,990円、スカート3,990~7,990円、ドレス5,990~7,990円、ジャケット6,990~14,900円、カットソー2,490~3,490円。(いずれも本体価格。上記価格帯は現時点の計画であり、変更の可能性あり)パリのハイエンドなファッションブランドの最前線で活躍するデザイナーによるアイテムが、数千円というユニクロ価格でゲットできるとあって、期待も高まる注目のコレクションだ。この秋冬のマストハブになること間違いなし。ルメール氏とトラン氏は「UNIQLO AND LEMAIREのコレクションは、ユニクロと我々ルメールのファッションに対する共通点である、あらゆる人の日々の生活のために、質の高い洋服を作るという哲学に基づいています。双方の強みを持ち寄り、単にデザイン性を高めるだけでなく、素材においても高品質にこだわり、シンプルでありながら美しく、着ている人が心地よいと感じていただける服作りを目指しています。各商品に色々なアイデアが備わっており、一つの商品でも着方によって違う顔を演出します。また、アイテム同士を組み合わせることでも様々な着こなしを楽しめるコレクションになっています。このコレクションはデザイナーである私たちにとって挑戦するに値する、今までにないコラボレーションです。本コレクションが皆様の生活の一部になることを願っています」とコメントを寄せた。(text:Miwa Ogata)
2015年08月31日ジェーン・バーキンが高級ブランド「エルメス」に、自身の名前を冠したバッグ「バーキン」の名称変更を求めていることがわかった。「バーキン」は、ジェーンのために「エルメス」が作った革のバッグ。1984年の発売以来、人気カラーは常に入手困難状態が続くベストセラーだが、動物保護団体「PETA」がワニ革の製造過程の“残酷”な手法を非難するリポートを発表。これを知ったジェーンは「私の名前を冠したエルメスのハンドバッグを製造する過程で、クロコダイルが残酷な処置をされていることを知りました。バッグの製造過程が国際的な基準に改善されるまで、“バーキン”という名を変更するよう、エルメス・グループに依頼しました」と声明を発表した。「PETA」のリポートによると、バッグ1つ制作するのにクロコダイルは2、3頭が必要で、エルメスは「バーキン」以外のワニ革製品に使用する目的でワニを養殖しているという。ジェーンの行動に「PETA」は「Ms.バーキンのエルメスに対する態度に感謝します」と賛同を表明している。「バーキン」は荷物の多くてもエレガントに持ち運べることから、セレブにもファンの多いバッグ。ミランダ・カーやキム・カーダシアン、ヴィクトリア・ベッカムなど、小さな子を持つママ・セレブに特に人気が高い。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月30日エルメス(HERMES)が、7月29日、伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴プロモーションにレディースシューズ15-16AW新作コレクションの期間限定ショップをオープンした。期間は8月17日まで。メタリックな什器でスタイリッシュにデザインされたショップ内には、秋が待ち遠しくなるような発色の美しいショートブーツ、軽やかなパンプス、ウィークエンドスタイルにピッタリのスニーカーまで、バリエーション豊かな新作シューズを多数展開している。シューズコレクションはピエール・アルディ(PIERRE HARDY)がデザインを手がけており、レディースプレタポルテコレクションの新アーティスティック・ディレクター、ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)によるデビューコレクションと同じく、エルメスのルーツである「ライディング・スピリット」にリンクしたデザインが見られる。ショートブーツ「レクシー」(ヒール5.5cm 13万7,000円)は、クラシカルなシェーヴル・ヴェロア素材で、同メゾンのシグネチャーである“シェーヌ・ダンクル”のモチーフが、ローズゴールドの金具ジッパーのアクセントに。カラーは、ナデージュの手がけたレディースプレタポルテでもキーカラーとして使われた「レッド・ピマン」や「ブルー・キュラソー」を含む3色展開。また、70年代を彷彿させるレトロなカラーブロックも今シーズンを印象づけるデザインのひとつ。新作ロングブーツ「リーピング」は、乗馬用ブランケットから着想を得た“ロカバール”をイメージした、カラフルなストライプが特徴的だ。甲にゴールドのスタッズが印象的なスニーカー「レノックス」(27万4,000円)は、同メゾンの「コリエ・ド・シアン」(犬の首輪を意味する)のバングルからインスパイアされた。サイドに“エクスリブリス”が刻印されたエンブレムがあしらわれ、力強くも上品なエルメスらしい世界観を反映している。ハイカットのスニーカー「ジミー」(11万5,000円)は、秋冬の新素材としてムートンを採用しアップデート。「レノックス」同様、エンブレムが付いており、靴裏ラバーにも「H」がデザインされた。また、馬具モチーフのグラフィックが描かれたフラットシューズは、同柄プリントのシルクのセットアップと共にもディスプレイされ、プレタポルテとの連動性をイメージさせる。このほか、8月7日から24日まで、同店本館1階のエルメスブティックでは、インスタレーション「NUMEROS magiques」を開催。会場では“ブーツの中から飛び出す馬”や“植物に変身したバレエシューズ”など、15-16AWコレクションの新作シューズが来店者をマジカルな世界へと誘う空間が演出される。
2015年07月29日エルメス(HERMES)が15-16AWレディースシューズコレクションの新作ショートムービー「The swing」を公開した。メタリックなオブジェの間をすり抜けて、空中ブランコが行ったり来たり…。15SSのショートムービーに引き続き、サーカスやバーレスクを思わせるような婉然たるムードに仕上がっている。空中ブランコを優雅に楽しむのは、バリエーション豊かなエルメスの15-16AW新作シューズコレクションを纏った女性たち。エルメスのシグネチャー「シェーヌ・ダンクル」モチーフのエレガントなサンダルや、’70sムード漂うレディライクなサテンパンプス。そして、スポーティーなバンダナ柄スリッポンや発色の美しいロングブーツなどがくるくると舞い、新しい季節へと艶やかに誘い込む。
2015年07月23日エルメスが2016春夏メンズコレクションを発表した。コレクションのテーマは、都会の街歩き。カラーパレットはブロンズ、ネイビー、ブラックなど都会的なダークトーンのカラーに、セラドン、ディープライラックなどのアクセントカラーを加え、明るい色彩のハーモニーが軽やかで洗練された印象に仕上がっている。ダブルや2ボタンのスーツにはカシミアのマフラーを一巻きして動きをつけたり、しなやかなジャケットにはジョギングパンツを合わせたりと、都会的でありながらスポーティーな雰囲気。 プルオーバーにはスウェット風のディテールが施され、ストレートなパンツには異素材や異なるカラーのラインがひねりを加える。 スリムなテーパードパンツはすっきりとした印象で、グラフィカルなプリントを施したジャケットとも好相性。しなやかで構築的なシルエットに用いた素材は、滑らかなダブルカシミ ア、カシミアフランネル、レザーなど。“そぞろ歩き”のパートナーにもってこいの、軽くて暖かいコートも揃う。
2015年07月22日エルメス(HERMES)から、新オードトワレ「李氏の庭」(100ml/1万5,000円)が登場。エルメスブティックとエルメス香水コーナーにて展開されている。2015年のテーマ「フラヌールーいつでも、そぞろ歩き」をもとに、エルメスの専属調香師ジャン=クロード・エレナが手掛けたオードトワレ。 「人生は、庭づくりを始めたその日から始まる」という古くから伝わる言葉もある中国に魅了された彼は、中国にある数々の庭園を訪れ、それぞれに共通する象徴的な力に着想を得た。池の匂い、湿った小石の匂い、ジャスミン、スモモや金柑の木、そして巨大な竹林の香りを思い浮かべながら作られた、新しい庭園のフレグランス「李氏の庭」。つけた瞬間、凛としたレモンような爽やかな香りが漂い、雄大な地を思わせる素朴で心地よいノートが続く。パッケージには、中国の現代アート作家リ・シンが描いたイラストが採用された。繊細なグレーの濃淡で薄紙の上に描かれた、秘境の風景。威厳にあふれたジョーヌ・アンペリアル(皇帝の黄色)と、鮮やかで刺激的なアニスグリーンが混ざりあったカラーがパッケージを彩り、ボトルを美しく引き立てている。
2015年04月30日エルメス銀座店1階で4月29日より「プティ アッシュ(petit h)」コレクションが披露される。5月17日まで。「プティ アッシュ」はアーティストやデザイナー、様々な素材、エルメスの各部門の職人達の技が出合い、生み出されるオブジェコレクション。エルメス家第6世代でアーティスティック・ディレクターを務めるパスカル・ミュサールにより2010年に誕生。“発想の実験室”のように今まで独創的で遊び心あふれる作品が生み出されている。同コレクションは普段はパリのセーヴル店で展示されており、日本への巡回は今回が2回目。展示アイテムは購入可能だ(オンラインでも一部販売)。今回は日本での開催に向けて作られた、特別なオブジェもお目見えする。パリ在住のアーティスト・河原シンスケ、プロダクトデザイナー・藤城成貴の作品が登場予定。なお、展示空間の構成はグラフィックデザイナーの服部一成が手掛けた。コレクションについて、ミュサールは「プティ アッシュはメゾンが大切にする様々な素材を結び、新たな素材を探求します。ユニークなオブジェを生むことで、素材に生命を吹き込み、良識とクリエーティブな発想の出合いから生まれる新たな“役割”を与えます」と話している。
2015年04月10日『エルメスの世界』15年春夏号を紹介するショートムービーが、「エルメス(HERMES)」の公式ページで公開された。エルメスが年2回発行している『エルメスの世界』。様々なアーティストが手がける美麗なビジュアルと、幅広いジャンルにわたる興味深い内容のテキストで構成され、一たびページをめくると、自由で無限なエルメスの世界が繰り広げられる。今号ではマルセイユのプールサイドで白昼夢に誘われ、リスボンの街中で小道に迷い込み、シシリアの陽光のもと解放感に浸る……というストーリーとともに、メゾンの15SSコレクションが紹介されている。今回公開された『エルメスの世界』のショートムービーでは、馬の紳士が登場したかと思えば、場面は宇宙や過去へと目まぐるしく転換。どのシーンでも『エルメスの世界』を手に取った人々が、自由気ままに読書を楽しんでいる。『エルメスの世界』最新号は、現在エルメスブティックにて見ることができる。
2015年04月03日エルメス(HERMES)がヴェロニク・ニシャニアンによる15SSメンズプレタポルテコレクションのイメージムービーを公開した。シュールなマジックを用いた不可思議な映像でコレクションの魅力を表現した今回のムービーシリーズ。15年のエルメスの年間テーマ「フラヌール―いつでも、そぞろ歩き」に合わせ、2人の男性の気ままな散歩シーンが映し出された。各作品は「本当のフラヌールなら」から始まる1文が画面に映し出されるところから始まる。「ほかの人には見えないものが見える」と続くムービーでは、街を歩く男性が、セーヌ川沿いに並ぶ書店を横目にチラリ。すると、置かれた書物が一斉にペラペラとめくれ出し、男性の纏ったコートと同じデザインを浮かび上がらせる。一方、「まっすぐ進もうなんて思わない」では、柱の迷宮を進む男たちが、たどり着く先を気にすることなく、自分の思いのままに歩いて行く。その他、「どっちに回るかなんて気にしない」や「シャツを着替えるみたいに考えを変える」を含む全4タイトルを公開。エルメスの思い描く「フラヌール(遊歩者)」の姿がユーモラスに表現された。
2015年03月25日エルメス銀座店が3月20日からスマートフォン向けコンテンツ「エルメスの空中散歩」と連動したイベントを1階で開催中。31日まで。このコンテンツは青空に浮かぶエルメスのアクセサリーをキャッチしてコレクションするミニゲームだ。店内は雲が浮かぶなど、ゲームの世界のようなインテリアにデコレーションされている。中央に設置されたディスプレイ“デジタルの空”では、スマートフォンでキャッチゲームを楽しめる。また奥には“雲のソファ”が置かれたフォトブースが用意されており、いくつかのアクセサリーを実際に試着し、記念撮影可能だ。更に土・日曜日午後限定で、雲のお菓子(綿あめ)がサービスされる。正に空にいるかのような気分を味わえるイベントとなっている。
2015年03月21日エルメス(HERMES)が新アーティスティック ・ディレクター、ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)を迎え、15-16AWウィメンズコレクションを発表した。彼女はメゾンの原点であるライディング・スピリットをリアルで上質なウィメンズウエアに落とし込んだ。シルエットはロング&リーン。キーカラーはブルーブラック、レッド、イエロー、アイボリーホワイト、ブラックなどで1トーンでのコーディネートが主。ナデージュの感性が、エルメスの持つ素材・技術と結びつき、エフォートレスな新コレクションを導いた。ファーストルックはブルーブラックのラムレザーブルゾン×コーデュロイパンツ。ブルゾンからはライナーのキルティングがスカートのように垂れ下がる。このキルティングは乗馬の際に鞍と馬体の間に敷かれるサドルパッドからインスパイアされたもの。他のルックでもレザーのキルティングがアウターに用いられている。同じくファーストルックで注目なのは、レザーブルゾン前身頃の一見ベルベットのような光沢を放つ半円型に切り替えられた素材。これはとろけるような肌触りの上質なスウェードだ。ナデージュはこの素材を好み、カシミアと切り替えたストライプコートやニットと組み合わせたタートルネックセーターなど様々なアイテムに用いている。また、エルメスの馬用ブランケット“ロカバール”のボーダー柄が今シーズンを代表するディテール。ケープ付きコートやバッグのストラップ、ストライプで切り替えられたレザーパンツなど端々にその要素が落とし込まれている。もちろん、エルメスのアイコン“カレ”も忘れていない。サングル(馬具の腹帯)柄やバンダナ柄のシルクのセットアップが登場した。乗馬服を連想させるロングコートやスポーティーなキルティングレザーコートには大きなポケットが付く。これは鞍の形からインスパイアされたもので、サイドからも手を入れられる2ウエイ仕様。ジャケットのボタンなどには鞍に打つ鋲「クルー・ド・セル」をあしらっている。ショーラストはエルメスには珍しいイブニングスタイルが提案された。けばけばしいドレスのようなものではなく、デイリーウエアに寄り添ったシックなアイボリーホワイトと黒のカクテルウエアが並んだ。カレの柄“ブリッド・ドゥ・ガラ(式典用馬具)”のジャカードセットアップ、美しい毛並みのミンクトップス、クリーンなアイボリーのシルクニットドレスなどエレガント。ラスト3ルックに輝きを添えたのは、エルメスのハイエンドジュエリー「オート・ビジュトリー」。ティアラ、ブレスレット、ネックレスが一連となっており、このシリーズも“ブリッド・ドゥ・ガラ”からインスパイアされたデザインだ。新バッグとして「オクタゴン」が登場。その名の通り八角形で、クラッチ、ショルダー、ハンドの3タイプが登場。クロージャーに金具を用いないミニマムな表情で様々なスタイルにはまりそうだ。
2015年03月18日エルメス(HERMES)が公式サイトで、スマートフォン向けコンテンツ「エルメスの空中散歩」を公開した。「エルメスの空中散歩」は、青空に浮かぶ同メゾンのアクセサリーをキャッチするというもの。手に入れたアクセサリーはスマートフォンにコレクションされ、360度回転させて眺められる。今年2月に公開されたエルメスのショートムービーをほうふつとさせる仕上がりになっており、風に吹かれて空を気ままに飛ぶエルメスのアクセサリーたちは、2015年のテーマ“フラヌール―いつでもそぞろ歩き”を体現している。画面上を流れてくるのはメゾンのメンズ・ウィメンズのアクセサリーで、気になったアイテムは、オンラインブティックやエルメスブティックで確認出来る。更に、スマートフォンとPCを連携させることで、他のユーザーがアイテムをキャッチしている様子が表示され、友達や恋人と一緒に楽しむことも出来そうだ。なお、阪急うめだ本店イベントスペース(コトコトステージ11)、エルメス銀座店1階ではコンテンツと連動したイベントも行う。開催日時は阪急うめだ本店が3月11日から17日まで、エルメス銀座店が3月20日から31日まで。
2015年03月14日メゾンの2015年テーマとして“フラヌール―いつでも、そぞろ歩き”を掲げたエルメス(HERMES)が、そのテーマを表現したユーモアあふれるショートムービーを公開した。エルメスのウインドーに展示されたシルクのカレや傘、男性の頭に被さった帽子などが、イタズラな風に吹かれて散歩に出かける。時には風に乗って、時には亀に運ばれながら、街を飛び回り、最後にはそれぞれが元あった場所へと帰りつく。BGMの軽やかな音楽に乗って気ままに飛んで行くアイテムたちで、年間テーマの“そぞろ歩き”を表現した。動画は公式サイトやYouTubeで公開中。ほのぼのとした春の陽気の下を、エルメスの装いで出かけたくなる。そんな長閑な1シーンを想像させるムービーだ。
2015年02月24日エルメス(HERMES)が写真家のゾエ・ガートナー(Zoe Ghertner)によるショートムービー、「Ultramarine」を2月17日に公開する。ゾエはエルメスがシーズンごとに発表しているブックレット「ヴェスティエール(Vestiaire)」で撮影を数シーズン担当。写真を通してウィメンズコレクションのエッセンスを伝えてきた。そんなゾエにとって、今回公開した作品は初のショートムービーとなる。ムービーの舞台となったのは、燦々と太陽が照り付ける砂浜。1人の女性がバカンスを楽しむシーンが不ぞろいにつなぎ合わされ、ゆっくりとした時間を紡ぐ。静かな波音の中、儚げでノスタルジックな彼女の表情と、クリストフ・ルメール最後となった15SSウィメンズコレクションのセンシュアルな魅力が呼応し、優美な夏物語を完成させている。
2015年02月16日エルメス(HERMES)は15SSウィメンズシューズコレクションの新作ムービー「Girl on a wire」を公開した。「なぜ、あんなにも高いヒールでランウエイを颯爽と歩けるのか?」。そんな疑問に答えるように、今回のムービーではハイヒールやサンダルを履いた女性が、瀟洒なリズムに合わせてサーカスのロープを渡っていく。その優雅な歩みの先にはやがて青空が広がり、女性はその向こうへと歩いていく……。エルメスのハイヒールに秘められたバランス感を、セクシーかつ大胆に表現。モデルのウォーキングは何故美しいか、その秘密の一端に迫ったムービーだ。
2015年01月21日ポンピドゥー・センター・メス、エルメス財団による初の共同展覧会「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」が、4月25日から7月5日まで森美術館に巡回される。19世紀以降の芸術、建築、工業製品に見られる機能美。更に、日本の工芸品などに見られるような、世界各地の伝統文化に芽吹いたプリミティブアートや民族芸術など、シンプルであることに美しさを見出そうとした思想。今回の展示ではそうした静謐かつ詩的、普遍的な美しさを持つ作品が、国境や年代を超えて約130点出品される。その作品はパリのポンピドゥー・センターの他、ピカソ美術館、ル・コルビュジェ財団などフランスの名だたる施設から収集されており、今回が初公開となるものも数多く登場するとのことだ。また、日本展限定で仙がいの円相図、長次郎の黒樂茶碗といった、日本美術史を代表する傑作も出品される。これらは、主にセクション2「孤高の庵」にて展示。このエリアは芸術家グザヴィエ・ヴェイヤンによって構築された庵となっており、自然のシンプルな美を昇華させたオブジェや工芸品などが並べられる。また、グザヴィエ・ヴェイヤンや大巻伸嗣など、日仏の現代アーティストによる新作インスタレーションも、森美術館限定で発表される予定だ。その他、「形而上学的風景」や「宇宙と月」「機械のかたち」「自然のかたち」など、会場は全9セクションによって構成。考古学、生物学、数学、物理学、機械工学に至るまで、あらゆるジャンルの作品が展示される。その外見は一言にシンプルといっても、“ル・コルビュジェが浜辺で拾った石”といったマテリアル、北米先住民族のバード・ストーン、航空力学に触発されたコンスタンティン・ブランクーシのブロンズまで様々。中には、スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』に登場した黒いモノリスなども登場し、その造形の美しさだけでなく、カタチに込められた意図、起源、神話などを考えさせられるような展示となっている。なお、展示会の開催期間に合わせて、銀座メゾンエルメスフォーラムでは展覧会「線を聴く」を開催。自然の中に見出された線、線の生まれる場所に焦点を当てた作品が出展される。【イベント情報】シンプルなかたち展:美はどこからくるのか会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階会期:4月25日から7月5日時間:10:00から22:00(火曜日は17:00まで。5月5日は22:00まで)料金:一般1,500円学生1,000円子供500円休館日:なし
2014年12月18日「エルメス(HERMES)」がクリスマスに向けて、オリジナルのデジタルスノードームを作ってシェア出来る「エルメスが贈る、手のひらのスノードーム」イベントをエルメス銀座店、御堂筋店にて開催する。イベントは、特設ステージにて撮影し、自身が中に入ったデジタルスノードームを作るというもの。11台のカメラにより、立体的な画像が完成する。しかもスノードームのベースはメゾンのアイコンレザー「バレニア」が忠実に再現されているなど、ディテールが利いている。撮影後は、キーワードとURLが書かれたカードが渡される。PCもしくはスマートフォンでそのサイトへアクセスし、フォームにキーワードを入力すると作成された自分だけのスノードームがデジタル上で届く仕組みだ。また、写真として保存し自分の手の中で楽しむことも、大切な人に贈ることも可能。エルメス銀座店では、12月12日から25日の14時から20時(最終受け付け19時半)、エルメス御堂筋店では、12月19日から25日の16時から20時(最終受け付け19時半)に実施。銀座店では14・16・18時に、御堂筋店では16・18時に整理券が配布される予定。また、エルメス公式サイトでは誰でも利用出来るオリジナルスノードームを作るデジタルサービスを実施中。エルメスアイコンの馬がトナカイに扮した“うまトナカイ”、エルメスのバッグ、クリスマスツリーなどのモチーフを選択し、中央に配置。続いて、周りの風景を決めると完成する。エルメスのオレンジボックスに包装され、メッセージを付けてFacebookやTwitterなどのSNSを通じてシェアしたり、メールフォームで大切な人に贈ることが可能となる。
2014年12月11日「エルメス(HERMES)」とレザーの絆をテーマとしたエキシビション「レザー・フォーエバー」が12月2日から上野の東京国立博物館 表慶館で始まった。1837年に馬具作りから始まり、馬具職人の持つ技を生かすためのものづくりに取り組んできたエルメスにとって、レザーは常にその根幹にあり、何よりも大切な素材。エキシビションでは「ノウハウ」「時を重ねた風格」「夢をかたちに」「馬――最初のお客様」「ノマドの精神」といった12の視点からエルメスのレザー製品を読み解くことができる。「ノウハウ」では、エルメスそのものとも言える職人達が伝承してきた知識と技に触れることができる。レザーの表情は様々。職人達はクロコダイルや絹のようなテクスチャーのボックスカーフ、ヴォー・バレニアといった30種に及ぶレザーをそれぞれの特徴を見極めながら製品ごとに使い分けるという。レザーの状態を肌で確認しながら裁断する手。ヴォー・バレニアのように滑らかなレザーは時折、「血の道」と呼ばれる血管が通っていた跡が線上になってレザーの表面に現れる。それはレザーが尊い命を宿していた証だ。職人達は一つとして同じ表情のないレザーを愛しみながら裁断し、一刺し一刺しレザーに糸を通していく。そうした職人の手によって、平面のレザーがケリー、バーキンといったアイコニックなバッグや、書類フォルダー、ステアリングウィールに変身していく。もちろん鞍にも。エルメスが馬具を作り始めて間もない頃、その引き具が馬への負担が少ないため馬が暴れないと評判だったと聞いたことがある。そうした馬具作りのノウハウを応用して、世界でもいち早くレザーベルトを作るなど、職人の技術を生かしながら、これまで存在しなかったレザーアイテムを生み出してきたのがエルメスだ。それは人だけが持つ創造力のなせること。コンピューター社会が発達してもアイデアは生み出せないだろう。エキシビションのためにパリのアトリエからレザー職人が来日している。裁断、縫製、ステッチの技を目の前で見せてくれる貴重な機会だ。高く積み上げられたレザーの数々に囲まれ、職人の手がエレガントにレザーをバッグに変えていく様を見ていると、自分も何か作りたい、そんな衝動に駆り立てられることだろう。■エルメスのメンズアーティスティックディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンのインタビューはこちら【イベント情報】エルメス「レザー・フォーエバー」会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9会期:12月2日から23日時間:9:30から17:00(3日から7日は20:00まで)休館日:月曜日入場無料(入場引き換え券を右記より取得の上、東京国立博物館正門の専用窓口にて携帯・スマートフォンの画面を提示)
2014年12月02日「エルメス(HERMES)」とレザーの絆をテーマとしたエキシビション「レザー・フォーエバー」が12月2日から東京国立博物館 表慶館にて開催される。23日まで。このエキシビションは、馬具工房として生まれたエルメスによる革の歴史をたどるもの。バッグやオブジェなどの展示を時代と共に追うことで、職人達がものづくりを探求してきた姿を垣間見ることが出来る。会場ではアトリエの職人によるバッグ製作のデモンストレーションを開催。カッティングに始まり、縫製、ステッチなど、バッグの製作にかかわる技巧の数々が披露される。また、エキシビションの開催を記念した、特別バッグコレクションの展示も行われる予定。イベントの開催に先駆け、エルメスのアーティスティックディレクター務めるピエール=アレクシィ・デュマ氏は、「私は時折、祖先のティエリ・エルメスが、設立したばかりの1837年当時のパリのアトリエで、馬具に用いるレザーの香りを吸い込んだり触れたりしながら目を輝かせている姿を思い描く。その香りは今もなお私をわくわくさせるもの」とコメントしている。【イベント情報】エルメス「レザー・フォーエバー」会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9会期:12月2日から23日時間:9:30から17:00(3日から7日は20:00まで)休館日:月曜日入場無料(入場引き換え券を右記より取得の上、東京国立博物館正門の専用窓口にて携帯・スマートフォンの画面を提示)
2014年11月14日「エルメス(HERMES)」が11月5日から11日まで、伊勢丹新宿店本館1階の特設コーナー「ザ・ステージ」にて、体験型のイベント、エルメス 「エクリチュールの世界 ―“書く”ということ―」を開催している。来場者が、この秋に新しく発売されたエクリチュール コレクションのペン「ノーチラス」を手に取って、“書く”ことの楽しみを実際に感じられるような内容だ。エルメスから初めて誕生した筆記具「ノーチラス」は、世界的に活躍するオーストラリア人デザイナー、マーク・ニューソンがデザインし、日本の文具メーカー「パイロット」が製造を担当している。キャップレスで、格納するときにくるっと自動的に回転する仕様が特徴だ。前社長、ジャン=ルイ・デュマが唯一愛用していたのがパイロット社のキャップレスであることから、ノーチラスにも格納式が採用されたという。会場では、商品の購入はもちろん、この「ノーチラス」をユニークな方法で体感できる複数のインタラクティブが楽しめる。ライティングデスク上に文字や絵を書くと、羽の形に変形しパタパタと飛ぶ様子が壁面に映し出されたり、ヘッドフォンから流れる様々な音楽を聴きながら、書き心地を楽しんだり。また、新商品のアエログラムに今回のイベントのために作られたエルメスのスペシャルな切手を貼って、自分や大切な人へのメッセージをしたためることができるデスクを用意。専用のポストも設置されている。商品は「ノーチラス」の万年筆(18万円)とボールペン(14万9,000円)の他、デスク周りを彩るステーショナリーもラインアップ。他に店頭に並ぶのはシルクノート、携帯電話や万年筆もセットできるレザーのノートカバーなど。リニューアル時の仮囲いの壁画も手掛けていた横山裕一を始め、ジャーナリストや振付家など、デザイナーやアーティストによる手書きの文字やイラストがイベントスペースの壁面を飾っているので、そちらも楽しめる。
2014年11月05日7月30日から改装工事を行っていたエルメス(HERMES)の伊勢丹新宿店1階ブティックが11月1日、リニューアルオープンする。ブティックは増床し、エントランスが二つ設けられた。メインエントランスの扉を開くと、メゾンのアイコンであるスカーフ「カレ」が堂々と出迎える。白木による柔らかな色調の店内は、開放感にあふれ明るく心地良い雰囲気。デザインは、世界中のエルメスブティックの内装設計を手掛けるフランスのRDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・ダンテリユール)が担当した。入り口右手にあるウインドーからは、メッシュのスクリーン1枚を隔て淡く外光が差し、にぎやかな百貨店内にありながらも、開放的かつ落ち着いた空間を演出。床はゾーンごとにタイル張りとカーペットに分けられており、それぞれのスペースの居心地が考慮されている。売り場面積236平方メートルのフロアにはメンズ・ウィメンズプレタポルテからバッグなどのレザーグッズ、テーブルウエアやブランケット、クッションなどのライフスタイルアイテム、フレグランス、ノートやマーク・ニューソンデザインのペン“ノーチラス”などのステーショナリーをそろえる「エクリチュール コレクション」、マリッジリングもそろうジュエリー、そしてウォッチまで、エルメスがある様々なシーンを提案する。テーブルウエアには新しいティーセット「Hデコ」が登場。エクリチュール コレクションは銀座メゾンエルメスに次ぎ実店舗では2店舗目の取り扱いとなる。また、今店限定アイテムとして、スカーフ柄のシルクに馬モチーフのチャームが付いたブレスレット(2万円)を用意。その他にも、テーブルウエア「シュヴァル ドリアン」に描かれている馬をフレンチラッカーで再現した数量限定のタイムピースやパヴェがきらびやかなウォッチ「メドール」など、オープンに合わせて希少なアイテムを取りそろえている。更に注目なのは新ブティックのオープンを飾る、漫画家・横山裕一の手掛けたショーウインドー。リニューアル工事中、仮囲いの外壁に描かれていた横山のモノトーン漫画から一転し、カラフルでポップ、かつ立体的な漫画がエルメスのアイテム達を引き立てる。また、この度リニューアルを記念して、11月5日から11日まで、伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージにて、エルメス新作の万年筆「ノーチラス」を中心としたエクリチュール コレクションを披露するイベント「エクリチュールの世界―“書く”ということ―」を開催。Eメールが主流となった現代において忘れてしまいがちな“書く”ことの大切さ、豊かさを提案する。
2014年10月31日クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)による最後のコレクションとなった「エルメス(HERMES)」の15SSシーズン。今回は「アフリカンブリーズ」や「影から光へ」がキーワード。前半は眩い太陽のごとく白やエクリュがメインカラー。カシミアのダブルフェイスコートやパイソンのショール付きノースリーブ・コート、水蛇とニットを掛け合わせたベストなど布帛と見紛うレザーアイテムがエレガント。プリーツスカートは長めのトップスと合わせ、左右非対称なヘムが揺れる。このプリーツスカートはキーアイテムの一つ。素材・色を替え、様々なバリエーションが登場する。ゆとりのあるドレスや深いスリット、ラウンドしたブラウスなどが歩く度に美しく風にそよぐ。ラフに結んだ帯のようなベルトもキーアイテム。結んで美しく見えるようなカッティングでデザインされている。後半はインディゴやプリント、アースカラーなどアフリカの土臭さを表すように強い色合いに。仮面プリントやエルメスのスカーフ柄をディップダイでプリントしたドレスの他、「パラシュートシルク」と呼ばれる撥水加工が施されたシルク素材のブルゾンやコートなどスポーティーなテイストも。アフリカの意匠を思わせるカラフルなロングカーディガンはレザーと糸で編んだアイテムだ。ネイビーのノースリーブ・コートから覗くマゼンタのプリーツスカートが鮮烈。ラストは優しい夕暮れのようにオレンジ、甘いピンクのドレスでルメール約4年のコレクションを締めくくった。15-16AWコレクションからはナデージュ・ヴァネ=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)がアーティスティックディレクターを務める。
2014年10月14日「エルメス(HERMES)」が届ける新たなショートムービー「Men etcetera」が公開された。2014年のエルメスの年間テーマ「メタモルフォーズ―変身」というプリズムを通したエルメス14AWメンズコレクションを表現したものだ。ユーモラスでインタラクティブ、都会的な遊び心で“メタモルフォーズ”を表現した前作のショートムービー『Man on the Move』が登場したのは14SS。この秋冬バージョンでは、ホテルの一室、ひとりの男性が主人公。軽やかなステップで鏡をのぞきこむと、そこには“もう一人”の自分の姿が……。ダークトーンのレイヤーと、マット×艶のコントラストが美しい14年AWコレクションの夢の中に迷いこんだかのようなシュールなファッションショーが繰り広げられる。 少し奇妙な感覚を味わえると同時に、最新コレクションのバリエーションを楽しめるスタイリッシュな動画に仕上がっている。エルメスのメンズユニバースアーティスティック・ディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンによる今シーズンのプレタポルテコレクションの魅力を約1分に凝縮したこのショートムービーは、銀座メゾンエルメスのサイトでもフィーチャーされている。
2014年10月08日「エルメス」は9月15日、世界で5番目となる「メゾンエルメス」を上海にオープンした。住所は上海市黄浦区淮海中路217。ショップは中庭のある赤レンガ造りの趣ある建物を6年掛けて改装したもの。パリを拠点に世界中のエルメスブティックを手掛けるドゥニ・モンテル(Denis Montel)率いる建築設計事務所RDAIが設計を担当した。エルメスCEOのアクセル・デュマ(Axel Dumas)氏は、「レンガ、石、木のマリア―ジュは、この建築が歴史と現代をつなげていることを意味している。広々とした空間と暖かな光のもとで、エルメスのオブジェの多様性と豊かさを紹介していく」と話す。ショップ構成は4フロアで広さ1,174平方メートル。地上1から3階が売り場、4階にはイベントスペースが導入された。1階はシルク製品、バッグ、ジュエリー、香水など、2階はウィメンズ・メンズのプレタポルテ、シューズなどを世界観で紹介している。オープン記念限定アイテムとしてクロコダイルの鞍、アリゲーターのバッグなどのアイテムを用意。3階はホームコレクションやテーブルウエアなどのインテリアアイテムがそろう他、銀器メゾン・ピュイフォルカのラウンジバー「La Timbale」が設けられた。4階ではオープンを記念して、アーティストのフィリップ・デュマ(Philippe Dumas)のキュレーションによる展覧会「エルメスの馬」を開催している。エルメスは1997年に中国初となるブティックを北京にオープンして以降、20数店舗をオープン。上海のメゾンエルメスは、パリのフォーブル・サントノーレ、ニューヨークのマディソン・アヴェニュー、東京の銀座、韓国のドサンパークに次ぐ世界5番目。
2014年09月17日