カフ部分を開けば自動でオン・閉じれば自動でオフオムロンヘルスケア株式会社は3月21日、管理医療機器「オムロン 上腕式血圧計 HCR-1801」の発売を開始した。同社は家庭用・医療用健康機器の開発・販売を行っており、この上腕式血圧計はカフと呼ばれる筒状の腕帯部分を手前に倒すだけで自動的に電源がオンになり、閉じることでオフになる。また、正しい姿勢で測定できているかを判断する「測定姿勢チェック表示」機能も備えている。腕を入れるだけの上腕式血圧計心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力を血圧と呼んでいる。血圧は毎日決まった時間に測定することが望ましい。同社の調査によれば、腕を入れるだけで測定できる血圧計を選んだ理由で最も多かったのは「簡単に操作できそう」だったという。近年、若年層にも高血圧の人が増えており、毎日の測定を習慣化したいところだが、測定時に正しい姿勢でないと、正確に血圧を測定できない。HCR-1801では、腕を通した腕帯の角度で正しい姿勢かどうかを判断し、画面で表示する。また、測定中に体を動かしてしまった場合には「体動マーク」が点灯する。文字は従来品の上腕式血圧計HEM-1020と比べて、117%に拡大。大きな文字で測定結果がわかりやすく表示される。そのほか、測定時に腕を安定させる「らくらくサポート腕置き」により、正しい姿勢を保ちやすくなっている。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年04月01日NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡亨、以下 NTT Com)とオムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長 CEO:山田義仁)は、製造業DXに向けた共創(以下 本共創)を、2022年10月3日より開始します。本共創では、NTT Comの専門とするIT領域の技術と、オムロンの専門とするOT(ファクトリーオートメーション)領域の技術を連携することで、地球環境と共存したモノづくりの実現を加速させるソリューションの開発および提供を目指します。1.背景製造業では、多様なニーズへの対応や、高いQCD(※1)追求だけでなく、「地球環境」の保全と共存したモノづくりの実現といったSDGs達成に向けた取り組みが急速に求められています。製造現場においては、製造工程の脱炭素化が、課題のひとつとなっており、全体最適を実現するために自社工場のみならずサプライチェーン全体を考慮した脱炭素化に向けた取り組みが求められています。製造現場におけるCO2排出量などのデータは、自社工場やサプライチェーン各社の複数システムがOT領域に保持しています。モノづくりにおける脱炭素化の実現に向けては、それらのOT領域のデータを、IT領域の技術を活用しデータ主権を保護しながらサプライチェーン全体で共有できる仕組みを作り、製造工程におけるエネルギー効率の向上などに活かすことが必要です。2.本共創の概要NTT Comとオムロンは、データ主権を保護しながら国内外の組織間で安全なデータ共有を実現する、日欧連携共同トライアルに2021年度より取り組んできました(※2)。これまでは、「Gaia-X」(※3)で使われる「IDSコネクター」(※4)を用いた相互接続検証を行ってきましたが、今回本取り組みを拡大します。具体的には、オムロンの持つモノづくり現場の自動化技術や経験、広いラインナップの制御機器と、NTT ComのICTインフラを連携させた実験環境を両社共同で2022年10月から構築し、OT領域のデータを、データ主権を保護しながらサプライチェーン全体で共有できるソリューションの開発及び提供を進めます。主な取り組み内容は以下の通りです。[1] 欧州の各種データ連携基盤との相互接続を可能とするデータ連携プラットフォームの実用化NTT Comのデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform(※5)(以下 SDPF)」や、NTT Comと株式会社NTTデータが開発するデータ連携プラットフォーム(※6)(以下 本プラットフォーム)を活用することで、「Catena-X(※7)」、「SCSN(※8)」 など欧州の各種データ連携基盤との相互接続を実現します。さらに、データ主権を保護した上でCO2排出量などの国際データ連携が可能な本プラットフォームの実用化と、本プラットフォームを活用したソリューションをIT領域で提供します。[2] IT領域とOT領域を安全につなぐ相互接続検証両社は、製造業各社の製品や生産に関するOT領域のデータを企業間で共有するために、IT領域に位置する本プラットフォームと、OT領域に位置するコントローラーを安全に相互接続します。5Gなどのモバイル系ネットワーク、グローバルネットワーク、エッジコンピューティングサービス「SDPF Edge(※9)」、「withTrust(R)(※10)」と、オムロンのコントローラーを接続し、生産工程で把握した原材料の種類やエネルギー消費量、品質などのデータを精緻に収集、分析、活用できる仕組みを共同で検証します。[3] 高い生産性とエネルギー効率を両立したモノづくり現場の実現オムロン独自のモノづくり現場革新コンセプト「i-Automation!」を具現化した自動化ソリューションをOT領域で提供することで、高い生産性とエネルギー効率の両立を支援します。生産現場の設備の稼働率や制御方法の最適化により最小化されたカーボンフットプリントを精緻にデータ化し、CO2排出量の削減・可視化を可能としていきます。また、資源循環に向けた各資源の使用状況や廃棄状況の可視化と再利用促進の実現に向けた共同での技術検証を開始します。<本共創のイメージ図>3.今後の展開両社は、本共創のイメージ図にある[1]、[2]、[3]を、製造業を中心とするお客さまにワンストップで提供し、ITとOT領域のトータルな課題解決を目指します。さらに、本プラットフォームを欧州の各種データ連携基盤だけでなく、グローバルな製造業向けシステムやクラウドの接続に拡大させ、全ての製造業が国際標準インターフェイスに対応しグローバルに成長し続けることを支援します。両社は製造業DXを推進することで、地球環境と共存したモノづくりの実現を加速させ、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。(※1):QCDとは、Quality(品質), Cost(コスト), Delivery(納期)の頭文字を並べた言葉で、製造業において重視すべき3つの要素です。(※2):日欧連携共同トライアルについては、以下のニュースリリースをご参照ください。・NTTコミュニケーションズ主導で実施する欧州「GAIA-X」と企業・団体の各種システムの相互接続トライアルにオムロンが参画(オムロン 2021年10月14日) ・欧州「GAIA-X」に対応し企業間の安全なデータ流通を実現する国際データ流通プラットフォームの日欧連携共同トライアルを開始(NTTCom 2021年10月14日) (※3):「Gaia-X」とは、2019年10月にドイツ政府・フランス政府が発表した、セキュリティとデータ主権を保護しつつ、データ流通を支援するためのインフラ構想です。(※4):「IDSコネクター」とは、IDSAが提供する、データを送受信するクラウド、エッジコンピューター、デバイスなどに実装し適切に設定を行うことで、法令や契約にもとづき各データへのアクセスを制御できる仕組みです。(※5):「Smart Data Platform」とは、企業のDXに必要なすべての機能をワンストップで提供する、NTT Comの次世代のプラットフォームです。(※6):データ連携プラットフォームとは、日本電信電話株式会社が提供する技術をもとにNTT Comと株式会社NTTデータが開発に取り組んでいる、欧州のデータ連携基盤とも相互接続が可能な、新たなデータ連携プラットフォームです。データ連携に課題を持つ業界団体や企業とも共創し、カーボンニュートラルの達成、資源循環社会の実現、電力の安定供給などの実現に必要となるデータ連携の推進に取り組んでいきます。 (※7):「Catena-X」とは、ドイツの自動車メーカーなどが運営するデータ連携基盤です。さまざまな企業、団体、組織間で安全にデータを連携することを可能にし、国や地域をまたいだ企業間でのEV電池部品製造時のCO2排出量算出やデジタル取引の実現を目指します。以下のWebページをご参照ください。( )(※8):「SCSN (Smart Connected Supplier Network)」とは、製造業のサプライチェーンで使用するデータを安全にデータ連携することを可能とする、オランダのデータ連携基盤です。以下のWebページをご参照ください。( )(※9):「SDPF Edge」とは、SDPFにおいて端末から近い位置にサーバーを配置しデータを処理することで、リアルタイム性の確保や通信量の削減などの分散処理型コンピューティングモデルを実現する、エッジコンピューティングサービスです。運用一体型の月額定額制で、エッジアプリケーションを搭載可能なサーバー仮想化機能であるマネージドエッジコンピューティング基盤を提供します。 (※10):「withTrust(R)」とは、秘匿性の高いデータを安全に流通・連携させる仕組みです。<NTTコミュニケーションズ株式会社について>NTTコミュニケーションズ株式会社は1999年に設立され、通信事業者ならではの高品質なインフラと技術を活かし、ネットワーク、クラウド、コロケーション、アプリケーション、セキュリティなどの多岐にわたるICTサービスを展開しています。2022年よりドコモグループにおける法人事業の中核を担う企業として、社会・産業のグローバルレベルでの構造変革や、新たなワークスタイルの創出、地域社会のDX支援などの価値を提供していきます。詳細は をご確認ください。<オムロン株式会社について>オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、電子部品など多岐にわたる事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約30,000名の社員を擁し、約120の国と地域で商品・サービスを提供しています。詳細については、 をご参照ください。<i-Automation!について>オムロンは、独自のコンセプト“i-Automation!”を進化させ、モノづくり革新を牽引しながら、地球環境との共存と働く人の働きがいを実現し、持続可能な産業の発展に貢献する新たなオートメーションを創出します。未来のモノづくりに向け、「人を超える自働化」、「人と機械の高度協調」という新たな生産性のあり方を追求し、これらを支える「デジタルエンジニアリング革新」を通じ、オートメーションで人、産業、地球の豊かな未来を創造してまいります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月28日オムロン式美人で美ボディをオムロン式美人では、自宅でできるエクササイズを紹介している。夏に向けて体を絞りたいこの時期。しかしあまりお金はかけたくない、と言う人にはぴったりの内容となっている。さらに、オムロン式美人の関連サイト【Rhythm(リズム)】では、お腹やウエストに効果的な、体幹を使ったポーズや、全身を使ったねじりのポーズなどを紹介。今からコツコツ始めて、夏までにキュッとくびれたウエストを手に入れたい人。薄着の季節に、自信を持ってオシャレをしたい人などは、ぜひ今から始めてみてはいかがだろうか?ヨガポーズで夏までにウエスト引き締め【ウォーリア1~アドバンスバージョン】は、全身の筋肉を使ったポーズ。腹筋に負担をかけることで、お腹周りの気になる脂肪に効果的だ。【捻り三角のポーズ】は、少々難易度の高いポーズ。体幹を使ってバランスを取り、お腹周りを捻っていく。左右の足に均等に体重を乗せ、腹筋を上手く使ってバランスを取るのがポイントとなるポーズ。【ハイランジのねじりのポーズ】は、全身をまんべんなく鍛えられるポーズ。お腹周りの内臓に刺激を与えあることでデトックス機能を高め、脂肪燃焼を促していく。この他にも、片足でバランスを取るものや、背中や腰を鍛えるものなど、様々なポーズを紹介。お金も場所も取らずに行えるので、自宅で手軽に美しいボディラインを手に入れたい人には最適の内容となっている。オムロン式美人とはオムロン式美人は、結婚や出産など、女性のライフスタイルが時代と共に変化しつつあることや、価値観が多様化している現状、さらには月経や更年期など、女性ならではの体の変化をサポートすることを目的に立ち上げられた。「ちょうどいい」をコンセプトにし、女性の、いつまでも健康で美しくいたいと言う思いに寄り添ったプロジェクトである。女性が、自分に合わせて、無理のないペースで続けられるような商品やサービスを提供、開発を進めている。(画像はプレスリリースより)【参考】※オムロン式美人通信のプレスリリース※オムロン式美人ホームページ
2017年05月27日オムロンは3月30日、オムロンアデプトテクノロジーズの産業用ロボット3カテゴリ「スカラロボット Cobra」、「パラレルロボット Quattro/Hornet」、「垂直多関節ロボット Viper」の49モデルを、4月1日より世界39カ国150拠点で販売開始すると発表した。これに伴いオムロンは、視覚センサやマシンオートメーションコントローラなどといった制御機器とロボットとのシームレスな接続環境に加え、技術サポートやメンテナンスサービスを加えたソリューションを提供していくとしている。全ロボットシリーズは、共通の統合開発言語により制御することが可能で、またマシンオートメーションコントローラ「形NX/NJシリーズ」と簡単に接続することができる。さらに、統合型ソフトウェア「Automation Control Environment」を利用することで、ロボットと視覚センサなどを利用したアプリケーション構築に必要な機能を統合し設計・管理することが可能となっている。これにより、従来のロボット導入の障壁となっていたPLCや視覚センサ、安全対策機器などの制御技術との摺合せ作業、複数のプログラミング言語や設計用ツールの習得が簡単になり、生産現場への迅速なロボット導入や生産品目の変更に伴う段取り替えや生産ラインの変更が容易になる。オムロンは、「幅広い制御機器ラインアップと高度なオートメーション技術にロボット技術を融合することで、自動車や食品飲料品、デジタル機器などの生産現場における最先端の生産設備から、これまで人手に頼らざるをえなかった作業工程まで、幅広い用途に応じたロボットの活用を提案することで生産現場を革新します」とコメントしている。
2016年03月30日オムロンは3月29日、変位センサの新シリーズとして、センサヘッドを移動させながら連続してミクロンオーダーの高精度で測定できるファイバー同軸変位センサ「ZW-7000シリーズ」を2016年4月1日より発売すると発表した。同シリーズは、センサから白色光を色別(波長別)に集光位置を変化させて照射し、焦点を結んだ波長光だけを反射光として受光し、その色情報にとって高さを測定する「白色共焦点方式」を搭載。従来のレーザー三角測距方式では不安定となっていたざらつきのある粗面を移動しながらの測定においても、安定して正しく測定することを可能とした。また、小型サイズのセンサヘッドを複数台並べて同時測定することにより、測定タクトの短縮化を実現したほか、1つのセンサヘッドで異なる材質・形状の部品を測定することを可能としたため、測定対象物に合わせたセンサヘッドの購入検討や設計が不要となり、立ち上げ工数の低減も可能とした。さらに、ラフな設置でも安定測定できるため、対象物に応じたセンサヘッドの取付調整の工数を削減することもできるという。加えて、センサヘッド部は光学部品のみで構成されているため、電気的なノイズや磁気的なノイズは受けないことから、ヘッド周辺のEMC対策や熱対策を不要化することができるため、従来の変位センサでは配慮が必要だった周辺対策をなくすことができる。なお、同シリーズは測定範囲別に3製品だラインアップされており、いずれも外形寸法が30mm×30mm×76.25mm、サンプリング周期が最速20μs、質量が約180gとなっている。
2016年03月29日オムロンは3月16日、産業用太陽光発電システム向けの屋外三相パワーコンディショナ「KPT-A99(9.9kW)」「KPT-A100(10kW)」「KPT-A123(12.375kW)」を発表した。3製品のうちKPT-A99とKPT-A100がは4月末より、KPT-A123は6月より販売を開始する。発電容量が50kW未満(低圧)の太陽光発電システムにおいては、KPT-A123を用いると4台で49.5kWのシステム構成が可能となり、従来主流であった10kWタイプに比べ、導入・設置・保守などのトータルコストを削減することができる。また、50kW以上の高圧システムにおいては、従来主流であるセントラル型に比べて設置が容易で、分散型の設置によりリスクを分散し、パワコン停止に伴う発電量損失を最小限に抑えることが可能。さらに、高周波絶縁方式により漏洩電流を防止できるため、従来必要とされていた絶縁の役割を担う商用トランスの設置が不要となる。3製品の価格はいずれもオープン価格で、オムロンは3年間で合計3万台の販売を目標としている。
2016年03月16日リコーとオムロン、SMBCベンチャーキャピタル(SMBCVC)は2月24日、産業革新機構(INCJ)、三井住友銀行(SMBC)からのLP出資(有限責任組合による出資)を受け、テクノロジー系ベンチャーファンド「テックアクセル1号投資事業有限責任組合(テックアクセルファンド)」を3月1日に設立すると発表した。同ファンドは、技術シーズの事業化における高いハードルを越えるためにベンチャー企業と事業会社が連携することで、グローバル市場で競争力のある有望なテクノロジー系ベンチャー企業(テックベンチャー企業)を創出し、日本産業界の発展に寄与することを目的としている。テックアクセルファンドの運営はリコー、オムロン、SMBCVCの3社で新たに設立した合同会社テックアクセルベンチャーズが担う。リコー、オムロンは単なる「目利き力」に留まらず両社の新規事業開発部門が主体となり、研究/開発部門、生産部門が連携する事業会社の垣根を越えた取組みにより、技術シーズの事業化に向けたオープンイノベーション型支援を実施する。また、今後も取り組みに賛同する事業会社を出資者として募り、支援の質・幅を拡げることでベンチャー企業の支援強化を図っていく予定。加えて、SMBCの金融ソリューションノウハウやネットワークの活用支援、INCJの産学官のネットワーク活用を通じた活動支援など出資者との連携によりテックベンチャー企業を多面的にサポートする方針だ。ファンドの規模は50億円、投資対象は産業構造の変革につながるイノベーション領域となり、主としてIoT・ビッグデータ、エレクトロニクス、情報通信などの関連分野でテクロノジーをベースとしたベンチャー企業を想定している。ファンド設立の背景として、政府の成長戦略の1つに「産業の新陳代謝の促進」が掲げられる中、大企業を呼び込み企業や研究機関の資源を最大限に活用したベンチャーを育成する仕組みが求められている。しかし、日本の大企業がシード・アーリーステージのテックベンチャー企業と連携するには、ベンチャーの保有する技術や自社戦略との事業シナジーを見極めにくく、リスクも高いため具体的な案件に結びついていないのが実態だという。また、独立系のベンチャーキャピタルではインターネットサービス分野などとは異なり、テックベンチャー企業への投資は目利きが難しく、製品開発までに多様な技術と時間を要するため投資は限定的な側面もあり、日本ではテックベンチャー企業が不足している。一方、大企業もテックベンチャー企業を支援できるリソース(人材、技術、設備、生産ノウハウ、顧客接点など)は保有しているが、自前主義から脱却できず、本社主導のコーポレートベンチャーキャピタルでは自社との事業シナジーに主眼が置かれるため、魅力的な技術を保有するシード・アーリーステージのテックベンチャー企業との連携が限定的という問題点があったという。これまで、ベンチャー企業との連携により新規事業創出に取り組んでいたリコーとオムロンは前述の問題意識を踏まえ、テックベンチャー企業に対して個社単体では成し得ない複数の事業会社のリソースをワンストップで提供できる技術事業化プラットフォームの創出を目指し、ベンチャー企業支援を行うSMBCVCとともにテックアクセルファンドを設立するに至った。
2016年02月24日オムロンは1月12日、±5cmの高低差における気圧の変化を正確に検知する「絶対圧センサー」を開発し、同日より量産を開始すると発表した。今回量産を開始する「絶対圧センサー」は、気圧を検知するMEMSセンサーチップと信号を処理するICチップを縦2.0×横2.5×厚み0.85mmの小型パッケージに搭載し、高低差±5cmに相当する±0.6Paの気圧変化を高精度に測定することが可能。圧力検出部における可動領域を拡大することでMEMSセンサーチップの高感度化を実現すると共に、ICチップにデジタルフィルターを内蔵することで低ノイズ化が図られており、同社従来品比10倍の高精度化を達成した。同製品をスマートフォンやタブレットPC、フィットネス・健康管理向けウェアラブル端末などに搭載することで、立つ、座る、寝る、倒れるなどの人の動作や、階段などの昇降を高精度に判別するアプリケーションが実現するとしている。なお、同製品は1月13日~15日に東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」に出展される予定となっている。
2016年01月12日オムロン ヘルスケアが開設したプロジェクト「オムロン式美人」ではこのほど、20~30代女性を対象に実施した「体の悩み・気になること」の結果を明らかにした。その結果をもとに、自分自身に贈るクリスマスのおすすめグッズを提案している。同プロジェクトが4月に行った調査によると、「体の悩み・気になること」の1位は「首と肩のこり」(64%)、2位が「冷え性」(51%)、3位が「むくみ」(30%)、4位が「生理痛」(28%)だった。5位以下は、「気分の落ち込み」「眠気」「PMS(月経前症候群)」などが続いている。これらの症状は、体を温めて血流をよくすることで解消につながることも多いという。そこで同プロジェクトでは、自分の体の不調や疲れを、自宅で温めながら緩和できるマッサージャーをクリスマスプレゼントとして提案。部位や症状別におすすめアイテムを紹介している。「足が冷たい」「むくみが気になる」人には、足先を温めながら、足、ふくらはぎのマッサージをするマッサージャがおすすめとのこと。「オムロン エアマッサージャ HM-260」(1万9,800円)は、足先を温める「ヒーター機能」つき。温めながら、足先・足首・ふくらはぎをエアバックで加圧してマッサージする。背中や腰が常に凝っている人には、座るタイプのマッサージャがよいという。「オムロン シートマッサージャ HM-330」(1万9,800円)は、シートタイプで手持ちの椅子やソファなどに乗せて使用できる。12個のもみ玉が背中全体を温めながらマッサージする。また、マッサージタイムに読んで自分に合ったセルフケアを見つける本として、書籍『リズム美人の365日セルフケアダイアリー』(1,100円 / 企画: オムロン四季美人 / 発行: ブルーロータスパブリッシング)も紹介。同書では、月経や四季、1日のリズムに応じた温活の方法を知ることができるとしている。監修は、対馬ルリ子ライフクリニック銀座の対馬ルリ子院長と、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会の岸紅子代表理事が務めた。※価格はすべて税別、マッサージャ2品の価格は編集部調べ
2015年12月14日オムロンは12月1日、10月7日から21日まで募集していた同社の卓球ロボットの名前が「FORPHEUS(フォルフェウス)」に決定したと発表した。「FORPHEUS(フォルフェウス)」は"Future Omron Robotics technology for Exploring Possibility of Harmonized aUtomation with Sinic theoretics"の頭文字をとっており、同社独自の未来予測理論「SINIC理論」に基づくロボット技術を表現した造語。「For(向かう)」、「ORPHEUS(人間の創造性を象徴するギリシャ神話の吟遊詩人)」と読ませることで、"人間の創造性に向かっていくオムロンの姿勢"を表しているという。名前の選考にあたりオムロンは社内に選考委員会を設け、応募総数2445件の中から、1)人と機械の融和や卓球ロボットのコンセプトと親和性が高いこと、2)グローバルに通用すること、3)日本並びに海外の主な国において第三者の著作権や商標などの権利を侵害しないこと、4)オムロンの商標ルールに適合していることの4つ条件を満たす候補を3つ選び出し、全グローバル社員による投票が実施された。なお、同ロボットは12月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2015」のオムロンブースでデモンストレーションとして出展される。
2015年12月01日オムロンは11月19日、同社の産業機器の制御用コントローラであるマシンオートメーションコントローラ「形NJ101」シリーズ にデータベース接続CPUユニット「形NJ101-9020(制御軸数 0軸)」と「形NJ101-1020(制御軸数 2軸)」をラインアップに追加すると発表した。同シリーズは、マシンオートメーションコントローラのエントリーモデルで、今回、新たに追加される製品は、同シリーズに生産現場の情報を収集・活用できる機能を搭載、専用ツールやミドルウェアを介さずに、「Microsoft SQL Server」などの各種データベースと直結することを可能としたものとなる。最速20msごとにデータを送信することが可能で、制御周期単位でマシンデータを収集・格納することが可能だ。また、変数とファンクションブロックを使うだけでデータベース接続ができるため、ICT関連のプログラミング知識を必要とせずに使用が可能であり、既存の設備に後付することも可能だという。接続可能なデータベースは「Microsoft SQL Server」のほか、「Oracle Database」、「IBM DB2」、「MySQL」、「Postgre SQL(新規対応)」、「Firebird」としている。さらに、画像処理システム FHシリーズと組み合わせることで、検査画像とマシンデータを紐付けて保存するシステムを構築することも可能だとしている。なお2製品は2015年12月1日より販売が開始される予定だという。
2015年11月20日オムロン ヘルスケアは17日、Bluetooth対応でiPhoneへデータ転送できる手首式血圧計「HEM-6321T」を発表した。11月30日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は14,800円前後(税別)。HEM-6321Tは、オムロン ヘルスケアの手首式血圧計としては初めてBluetoothを搭載(Bluetooth 4.0+Low Energy)。測定データをBluetooth接続したiPhoneへ転送し、iPhone用アプリ「からだグラフ」でグラフ化して閲覧できる。パソコン用の健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を使うと、グラフの確認以外にも、血圧データの変化から分析を表示する「データナビ」、朝晩の血圧データをグラフにしたものを印刷できる「朝晩血圧手帳」も利用可能。なお、からだグラフとウェルネスリンクの利用には健康サービス「WM(わたしムーヴ)」への登録(無料)が必要だ。測定を開始する際は、カフ(腕に巻くバンド部分)が適切な強さで巻けているかどうかをチェックして知らせる機能や、手首式血圧計で血圧を正しく計測できるように「測定姿勢ガイド」機能を搭載。測定時に血圧計が心臓の高さまで持ち上がると、青色のランプが点灯して自動で測定を開始するが、誤った姿勢だとオレンジ色のランプが点灯してユーザーに知らせる。2人分の血圧値と脈拍を日時とともに記録し、それぞれ最新の測定記録から10分以内に測定された記録(最大3回分)の平均値と、100回分の測定記録を本体で確認できる。また、「サイレント測定」を採用したことで、オフィスや外出先でも測定できるとしている。電源には単4形アルカリ乾電池×2本を使用し、電池寿命は約300回の測定。本体の液晶画面はバックライトを搭載。本体サイズはW89×D25×H61mm、重量は約100g(電池を含まず)。対象となる手首の太さは周囲13.5~21.5cm。同時に、バックライトを搭載せず、1人分のデータを記録する「HEM-6320T」も発表した。こちらの推定市場価格は12,800円前後(税別)。
2015年11月17日オムロンは11月6日、高精度な地震検知を実現した小型感震センサーを開発し、2016年1月より販売を開始すると発表した。同社によると、世界最小クラスの大きさになっているという。同センサーは、MEMS3軸加速度センサーと、独自のSI(Spectral Intensity:スペクトル強度)値演算アルゴリズムにより演算負荷を低減することで回路を小型化し、あわせて低消費電力動作を実現。機器組込みの際の設置の自由度を向上するとともに、電池での長時間駆動にも対応可能となっている。また、地震の揺れの大きさを表わす震度階級とも相関性の高いSI値を採用することで、震度5強相当以上の揺れを高精度に判定できるため、装置や設備の的確な停止を可能にする。このほかにも通信機能を搭載しているため、今後は感震センサーをネットワーク化し、地震による建物などの被害状況を把握することにより、地震発生後の復旧対策への活用が期待される。同社は2018年度までの販売目標を50万個としている。
2015年11月06日オムロンは11月5日、サーバーに組み込むだけで、膨大な画像データの中から最適な顔写真を検索することができる、企業向けソフトウェア「OKAO Vision画像検索ライブラリ」を11月6日より発売すると発表した。同製品は、顔の向き、顔のサイズ、顔の位置、人数、個人認証、視線、目の開閉、表情、年齢、性別、撮影日、撮影場所の12種類の検索項目を搭載、たとえば「子供の笑顔の写真」など、特定の画像を検索できるという。また、「カメラ目線」や「目をつぶっている」などの画像を判別し、自動的にベストな画像を抽出する「ベスト画像抽出機能」や、期間を指定することでアルバムに最適な画像を抽出できる「アルバム用画像選択機能」も搭載している。たとえば、あの時撮った“あの写真”を今すぐ見たい!見せたい!というニーズに対応。例えば「家族全員で撮った写真」や「子供の笑顔の写真」など、さまざまな条件で画像を探し出すことが可能だという。同社ではこれにより、フォトブックや画像共有クラウドサービスなどを手掛ける企業各社では、「フォトブックを作成する際に簡単に画像を選択したい」、「画像検索サイトで簡単に最適な画像を表示したい」、「フォトフレームに良い画像を表示したい」といったユーザーニーズに応えるサービスの提供を容易に行うことが可能となるとしている。
2015年11月05日オムロン ヘルスケアは11月5日、米Vital Connectのウェアラブル生体センサ「ヘルスパッチ MD」の販売を11月20日より研究機関向けに開始すると発表した。ヘルスパッチMDは、胸部に貼り付けて使用するワイヤレス心電送信機で、心電図や心拍数などの生体情報を測定することができる。測定は、センサモジュールを使い捨てタイプのパッチに挿入し、胸部に貼り付けて行う。パッチには粘着剤の異なる「Active」と「Gentle」の2種類があり、使用者の状態や活動状態に応じた使い分けが可能。バッテリーは最大で連続96時間使用でき、重さは約11gとなっている。測定データはBluetooth通信によってスマートフォンなどに送信し、専用のソフトウェアで確認することができる。同社によれば、将来的には心疾患の早期発見や退院後の患者の容態確認などに活用可能なソフトウェアの開発を検討しているという。ヘルスパッチ MDの価格はオープンで、想定市場価格はセンサモジュールが7万円(税別)前後、パッチ(5枚入り)が6万円(税別)前後となっている。
2015年11月05日オムロン ヘルスケアは10月20日、音波式電動歯ブラシ「メディクリーン HT-B312」を発表した。発売は11月9日。価格はオープンで、推定市場価格は税別9,980円前後だ。HT-B312はメディクリーンシリーズの新モデル。歯と歯のすき間や凹凸部の汚れを落とす「タテ振動」と、歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットの汚れをかき出す「ヨコ振動」を組み合わせた「タテ・ヨコ振動」によって、手磨きでは落としにくい部分の歯垢も除去する。毎分約25,500回振動する「クリーンモード」、毎分約13,000~33,000回振動する「歯ぐきケアモード」、毎分33,000回振動する「ポイントケアモード」の3モードを搭載。また、替えブラシとして、歯垢を除去する「トリプルクリアブラシ」、2種類の微細毛で歯周ポケットなどへアプローチする「極細マイルドブラシ」、奥歯などへ届きやすい「すき間みがきブラシ」、歯の表面に付着したステインを除去する「極細スパイラルブラシ」の4本が付属し、目的に応じて使い分けられる。ブラシ含むサイズはW21×D21×H230mm、重量は約64g。約10時間でフル充電され、7日間連続して使用可能だ(1日2回、各回2分で使用した場合)。カラーはブラックとシルバー。オムロン ヘルスケアは同日、ポイントケアモードを省略した「HT-B311」、クリーンモードのみ搭載する「HT-B308」も発表した。推定市場価格はHT-B311が7,980円前後、HT-B308が5,980円前後だ(いずれも税別)。
2015年10月20日オムロン ヘルスケアは10月19日、「オムロン シートマッサージャ HM-330」(以下、HM-330)と「オムロン エアマッサージャ HM-260」(以下、HM-260)を発表した。両製品ともに11月20日発売。価格はオープンで、推定市場価格はいずれも税別19,800円前後だ。○オムロン シートマッサージャ HM-330HM-330は、ソファーやイスに設置可能なシートタイプのマッサージャー。左右のもみ玉にはヒーターを内蔵しており、50℃以下でじんわりと温めながら腰や背中をマッサージできる。もみ方は「同時もみと交互もみ繰り返し」「同時もみ」「交互もみ」の3モードから選択可能だ。マッサージの速さは、もみ玉が毎分約32回転する「遅」と、毎分約38回転する「速」の2段階で切り替えられる。サイズは約W430×D130×H610mm、重量は約4.5kg(ACアダプタ含まず)。カラーはディープブラウンとワインレッドの2色。カバーは取り外して洗濯もできる。○オムロン エアマッサージャ HM-260HM-260は、ふくらはぎから足先まで包み込んで、エアーバッグによって加圧するブーツタイプのマッサージャー。足首、ふくらはぎ、足先の順に加圧して足全体をマッサージする「もみほぐし」のほか、足先、足首、ふくらはぎの順で加圧する「しぼりあげ」、足首からふくらはぎを加圧し、ふくらはぎ中心にマッサージする「もみほぐし(ふくらはぎ)」の3モードを切り替え可能だ。マッサージの強さは弱/中/強の3段階から選べる。また、足裏部分にはヒーターを内蔵しており、足先を温めながらのマッサージもできる。サイズは約W610×D60×H550mm、重量は約1.7kg(アダプター含まず)。カラーはディープブラウンとワインレッドで、カバーを取り外して洗濯可能だ。また、突起部分を持つ「足専用アタッチメント」も付属する。
2015年10月19日オムロン ヘルスケアは9月17日、パーソナル保湿機「HSH-101」を発表した。発売は10月19日。睡眠中の顔まわりを保湿し、起きた時ののどや鼻、肌の乾燥を抑制することを主な目的として開発した。価格はオープンで、推定市場価格は税別32,800円前後だ。また、「保湿とねむりの関係」をテーマとしたメディアセミナーも開催。オムロン ヘルスケアの睡眠改善インストラクターである西口恵氏が新製品について説明したほか、睡眠の質を向上させるためのヒントなども紹介した。○パーソナル保湿機の新モデルパーソナル保湿機とは、三菱電機とオムロン ヘルスケアが共同で企画・開発し、2014年10月に発表された製品。今回はその第2世代として「HSH-101」が発表された。上下2段の吹き出し口から、それぞれ常温風と約45℃の低温スチームを送り出す独自のスチーム搬送技術を引き続き搭載する。顔まわりを集中的に保湿するため効率がよく、また部屋全体を加湿しないため窓が結露しにくい。HSH-101は保湿が必要になったら知らせてくれる「保湿ナビ」機能を新たに採用。これは本体に内蔵した温度・湿度センサーが部屋をモニタリングし、肌やのどにうるおいが必要な環境になると、サボテンマークの「保湿ナビランプ」が光るというものだ。電源オフの状態であっても、コンセントに電源プラグを挿しておけば自動でモニタリングしてくれる。運転音は従来と同様、約27dB(目安として、人のささやき声が約30dBとされる)。間欠運転によって発生するオン・オフ切り替えの音が眠りを妨げるというユーザーの声を受けて、オン・オフの切り替えをなめらかに行うよう改良した。さらに、従来は30分間隔だったが、HSH-101では60分間隔で間欠運転を行う。サイズはW150×D328×H277mm、重量は2.9kg。タンク容量は1Lで、最大スチーム発生量は1時間に210mlとなっている。カラーはホワイト、ピンク、グレージュ。ピンクとグレージュは数量限定で、グレージュはオムロン ヘルスケアの限定カラーだ。なお、三菱電機もブラッシュアップした第2世代のパーソナル保湿機を発売。基本的な仕様は同じで、カラーや販路が異なる。オムロン ヘルスケアは主にコンシューマー向けとなり、家電量販店やオンラインショップなどで販売するが、三菱電機は主に業務用として取り扱う。○睡眠に求めるのは「疲労回復」「保湿とねむりの関係」と題したセミナーでは、オムロン ヘルスケアの睡眠改善インストラクターである西口恵氏が、睡眠にまつわる基本的な知識から、保湿が睡眠に与える影響まで説明した。日本人の睡眠時間は世界的に見て短いというデータがあるが、西口氏によれば、睡眠不足は集中力の低下やストレス、肌荒れ、はては肥満や高血圧など生活習慣病にもつながりうるという。オムロン ヘルスケアが20代~60代の男女を対象に行った調査では、睡眠に関する不満・悩みが改善されることで「疲労回復」を期待すると回答した人が最も多かった。西口氏は「肌荒れが改善するとか仕事の効率がアップするとか、そういった回答が多いのでは、と思っていたが、疲労回復を期待している人が突出して多くて意外」とコメント。もちろん睡眠には、その日の疲れを回復するという役割もある。疲れを回復したり肌や髪を修復したりする成長ホルモンが分泌される寝つき後3時間が、前日の疲れをとるためには特に重要だといえよう。快適な環境を整えることも、質の高い睡眠には必要となる。快適な環境を作るために「湿度」に着目して開発されたのがパーソナル保湿機だ。三菱電機の調べでは、パーソナル保湿機を使用したことで、鼻・のどのうるおいを感じた人は約7割。また、オムロン ヘルスケアの睡眠計を用いてモニター調査をしたところ、パーソナル保湿機使用時と非使用時で約8割の人に変化があらわれたという。
2015年09月17日オムロンは9月16日、産業用ロボットメーカーの米アデプト テクノロジー(アデプト)を約2億100万ドルで買収すると発表した。公開買付けは9月23日(米国時間)に開始し、10月22日(米国時間)に終了する予定。アデプトはロボット制御する技術やビジョンセンサー技術に強みを持つ。特に、ロボット制御技術では、高速性となめらかな軌跡制御を両立させる技術を保有しており、繰り返し精度において業界最速クラスの性能を実現している。オムロンは自社の制御機器とオートメーション技術にアデプトのロボット技術を取り込むことで、自動車、デジタルデバイス、食品飲料などの産業に向けた「新しいオートメーションの創造」を推進し、産業の抱える課題に応えるためのソリューションを、メンテナンスやサポートと共に提供するとしている。
2015年09月16日○ユーザー主導の多様なアプリ開発に期待オムロンは9月11日から、ネットワークカメラ「家族目線」(HVC-C2W)を発売する。税込価格は29,800円。同時に赤ちゃんとペットの見守り用アプリ(スマートフォン/タブレット用)を提供。さらにAPIを公開することで、ユーザー視点に立った多種多様なアプリコミュニティの成長を目指す。8月25日の発表会では、オムロンのアプリケーションオリエンティド事業部 事業推進部長 細川速美氏が事業戦略上の位置づけを述べた。もともとオムロンはB2Bの会社ではあるが、IoT時代における各種センサーデバイスで最もデータ量が多いものとして、画像(センサー)があると切り出す。とはいっても、画像センサーのデータを一般の人が取り扱うのは難しい。これを誰でも使えるデバイスにするのが、センサーメーカーとしての使命であると、家族目線の開発経緯を紹介した。B2Bにおいても画像センサーに対する要求項目は多く、これらすべてに対応するのは難しい。そこでAPIを公開することによって、多くのアプリケーション開発者に開発をゆだねるオープンイノベーションの手法を取り入れることにした。APIとは「Application Programming Interface」の略で、製品の仕様を外部に公開することで、その製品を活用する幅を広げるものだ。例えば、GoogleカレンダーはAPIを公開しており、様々なアプリやWebサイトから、Googleカレンダー(および機能)を利用できるようになっている。オムロンには、20年近く積み上げてきた顔情報センシング技術「OKAO Vision」があり、5億ライセンス以上の出荷実績を持つ。そこから11種類の機能を、今回の家族目線に組み込んだ。これによって、多種多様なアプリケーション開発が可能になるという。すでにパイロットモデルを半年前に作成し、ハッカソンやアイディアソンに30回提供してきた。開発者向けのコミュニティ「Sensing Egg Project」もスタートさせ、WebやFacebookで情報発信することで開発者が集まれる場を提供している。結果、80件近いプロトアプリが創出されたことで、事業としての手ごたえを感じたという。今回の家族目線はコンシューマー向けに出荷する一方、企業向けとしても客層分析や人数カウントとしての利用も期待できるとした。○赤ちゃんやペットを見守るデモンストレーション細川氏に続いて、新製品「HVC-C2W」の概要を、オムロン アプリケーションオリエンティド事業部 事業推進部 HS企画課長の寺川氏が紹介した。HVC-C2Wは、Wi-Fiでインターネット接続できるところに設置し、クラウドを通じてアクセスするネットワークカメラ。複数のスマートフォンやタブレット、パソコンから接続可能だ。カメラそのものは1,280×720ドットの解像度を持ち、OKAO Visionのセンシング機能(11種類)に加えて、動体検出と音声検出機能を加えた計13種類のセンシング手法が使える。これらセンシング手法を用いて、ユーザーにプッシュ配信で状況を知らせたり、静止画記録を行う。製品のデモでは、11日から配信を予定している「家族目線 赤ちゃん」アプリを使用し(Android版。iOS版は9月下旬公開予定)、赤ちゃんが笑顔になった際に通知・撮影を行う動作を披露。また、赤ちゃんが本格的に泣く前の"グズり"を検知して通知することで、洗濯ものや料理で目を離したときにも対処できることをアピールした。カメラには赤外線投影機能もあるので、夜間の見守りも行えるという。同時に「家族目線 ペット」アプリも配信を予定している。部屋にいるペットの動体検知によって、ペットの「お気に入りの場所」を知ったり、逆に危険地帯に入ったりしたことを通知できる。さらに、正面を向いた自動撮影にも対応するそうだ(アプリはAndroid版が先行して公開され、iOS版は9月下旬を予定)。もうひとつ、子どもの帰宅や祖父母の無事を確認する「家族目線 おるすばん(仮称)」も提供予定(Android版9月下旬、iOS版10月)だ。
2015年08月25日オムロンは7月30日、米モーション制御機器メーカー・デルタ タウ データ システムズ(DT)を買収すると発表した。なお、株式の取得は9月初旬に完了する見込み。DTは、モーション制御に特化したコントローラーの専業メーカー。高水準のモーション制御を可能とするコントローラー「PMAC」を開発、製造・販売しており、米韓を中心とする半導体・液晶ディスプレイ製造装置や、工作機、包装機メーカーに提供している。オムロンは「製造装置を駆動させるモーション制御分野における技術開発力とエンジニアリング力の強化を図るとともに、両社の製品・技術を組み合わせた最適なモーション制御ソリューションを、両社の販売網を通じてグローバルに提供していきます。」とコメントしている。
2015年07月31日オムロンは6月30日、同社の無停電電源装置(UPS)用の仮想化サーバ冗長構成専用自動シャットダウン・ソフト 「PowerAct VHA」(PAVH)を発表した。価格は8万1,000円(税別)、発売は7月21日。同社は既に自動シャットダウン・ソフトとして「PowerAct Pro」を提供しているが、VMwareが提供するソリューションには対応できていなかったという。新製品は、VMwareのvSphereによるHigh Availability(HA)構成でのサーバの自動シャットダウンに対応する。同社調べでは、国内のサーバ出荷台数は約60万台/年であり、うちサーバの仮想化環境を構築する割合は約50%の30万台、さらに、冗長(HA)構成を行なう割合は50%、サーバ台数としては10万台という。同製品により、この市場で同社製UPSを利用可能になるとしている。同製品は1ライセンスのみで、接続しているサーバ/ストレージ/UPSなど物理デバイス数の制限無く利用可能とのこと。例えば図のような物理サーバ2台による冗長構成の場合でも、必要な同製品のライセンス数は1個とのこと。この他、UPSの電源冗長構成への対応、プラグインによりvCenter Serverのコンソール上にPAVHの画面を表示、ネットワーク上のUPS(SNMP/Webカード)のIPアドレスが不明な場合でも自動検出可能といった特徴を持つ。
2015年07月01日オムロン ヘルスケアは6月10日、夜間血圧の平均値は一見正常でも、睡眠時無呼吸症候群が発生した時の血圧が200mgHg以上に上昇するタイプの高血圧があることがわかったと発表した。同成果は同社と自治医科大学 循環器内科学部門の苅尾七臣 教授らの共同研究によるもので、6月12日にイタリア・ミラノにて開催される「第25回 欧州高血圧学会」のシンポジウムで発表される。血圧は朝は低く、日中に上昇し、睡眠中は落ち着くのが一般的だが、朝の血圧が高い「早朝高血圧」や夜間睡眠中も血圧が高い「夜間高血圧」の患者は脳卒中などの心血管病リスクが高いことが知られている。中でも夜間の血圧は病態や予後との関係が深いと考えられている。夜間高血圧の原因としては、睡眠時無呼吸症候群、心不全や腎不全などがある。特に、睡眠時無呼吸症候群は、降圧治療をしていても血圧がコントロールされない「治療抵抗性高血圧」の最も多い要因と考えられており、患者数は日本だけでも200~300万人と推定されている。両社は睡眠時無呼吸を検知した際に血圧測定を開始し、急激な血圧の上昇を検出する研究用試作機を開発し、その実証研究を2012年より実施してきた。その結果、睡眠時無呼吸の重症度や夜間血圧の平均値は同じでも睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇の程度には個人差があること、さらに、夜間血圧の平均値は一見正常であっても、睡眠時無呼吸が発生した時の血圧には、高い人では200mmHg以上に上昇する危険なタイプの高血圧があることが判明した。また、睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇は、就寝前の降圧治療によって上昇を効果的に抑えられることも確認したという。今後、同研究の症例取得を進め、睡眠時無呼吸に伴う睡眠時無呼吸に伴う血圧上昇と心血管病の発生リスクとの関連を研究していくほか、試作機を改良し、2015年度中の販売開始をめざして開発を進めていくとしている。
2015年06月10日オムロン ヘルスケアはこのほど、冷えに悩む女性を対象に、「温活」をキーワードとした情報サイト「オムロン式美人温活部」を開設した。同社が実施した「女性特有の体の悩みに関するアンケート(2015年5月調査)」によると、最も多い悩みの1位は「首、肩のこり」で、2位は「冷え」、3位が「むくみ」であったという。冷えや、冷えが引き起こす体の不調に悩む女性が多いことから、このほど温活をヒントにした情報サイトをオープンした。同サイトの「温活部 アンバサダー」には、栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさん、日本ホリスティックビューティ協会代表理事でホリスティック美容家の岸紅子さんが就任。両氏による温活に関するオリジナルコラムも連載する。エリカ・アンギャルさんのコラムは、「あたため美人による食習慣のレッスン」をテーマにしたもので、第1回目は、冷えやすい日本の女性があたため上手になるためのポイントを紹介している。岸紅子さんのコラムでは冷えのタイプ別に、睡眠、運動、入浴など、改善のためのヒントを紹介。第1回目は冷えのタイプをチェックできる「冷えのチェックシート」を公開している。コンテンツ「温活セルフケアダイアリー」では、看護師、セラピスト、ヨガ/バレエ講師など5名の健康・美容のスペシャリストが、季節にあった日々実践できる冷え対策を紹介。編集部によるオリジナルコラム「温活ニュース」は、編集部の女性スタッフが、冷え対策におすすめのグッズ、温活体験談などを発信していく。
2015年06月08日プチ不調とはオムロン ヘルスケア株式会社は6月2日、コミュニティサイト「オムロン式美人温活部」を6月1日にオープンしたと発表した。同サイトは、女性なら誰しも頭を悩ます冷えや不眠といった“プチ不調”を解決するため、“温活”をキーワードに楽しく学びながら考えていくというもの。プチ不調とは、病気とまではいかないけど、なんとなくだるい、肌荒れが治らない、生理痛がひどい、不眠などの症状のことで、これらは冷えからくるものである可能性が高い。温活ライフを始めようサイト内では、同じような悩みを持つオムロン式美人温活部の女性編集スタッフがオリジナルコラムを執筆し、さらに、名だたるアンバサダーやスペシャリストも登場、いろいろな視点から温活術を紹介する予定だ。冷えは万病の元ともいわれ、体を温めることは、体の持っている本来の力を取り戻すということ。冷え対策におすすめの商品紹介や、スペシャリストによる温活術を学ぶことで、気軽に温活ライフをスタートさせることができる。(画像はプレスリリースより)【参考】・オムロン式美人温活部
2015年06月07日オムロン ヘルスケアは5月18日、ツートンカラーを採用した体重体組成計「カラダスキャン HBF-223」と「カラダスキャン HBF-224」を発表した。発売は5月20日。価格はオープンで、推定市場価格はHBF-223が3,980円前後、HBF-224が4,980円前後だ(いずれも税別)。○カラダスキャン HBF-223HBF-223は、ポップなツートンカラーの体重体組成計。ピンクとオレンジ、グリーンを用意する。5月20日には、気分や行動に合わせたおすすめカラーを診断してくれるWebページ「ハッピーカラー診断サイト」が公開される予定だ。測定項目は体重、BMI、体脂肪率、内臓脂肪レベル。電源を入れて本体に乗るだけで、過去の測定データから誰が乗ったかを推定する自動認識機能を持つ。「子どもアルゴリズム」を搭載しているため、6歳から測定可能だ。サイズはW285×D28×H210mm、電池を含む重量は1.3kg。電源は単4形マンガン乾電池×4本で、電池寿命はおよそ1年。収納時、壁などに立て掛けても滑らないよう、四隅にストッパーラバーを備える。○カラダスキャン HBF-224HBF-224は、シックなツートンカラーの体重体組成計。ダークブルーとブラウン、グリーンの3色を用意する。骨格筋率を測定可能だ。そのほかの仕様はHBF-223とほぼ共通。
2015年05月18日オムロン ヘルスケアは3月16日、平均10秒で予測検温が完了する婦人用電子体温計「MC-683L」を発表した。発売は4月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別2,280円前後だ。MC-683Lは、平均10秒で約5分後の体温(平衡温)を予測表示できる舌下用の体温計。予測検温が完了すると、液晶部分のライトが約10秒点灯する仕様になっている。感温部は、よりくわえやすいフラットな形状で、安定した計測が可能だ。予測検温後にMC-683Lをくわえ続けると実測検温が自動でスタートする。サイズはW20×D12.7×H136.8mm、電池含む重量は14g。電源にはボタン形アルカリ電池(LR41)×2個を使用。最大で約1,100回の使用が可能だ(予測検温の場合)。カラーはピンク、ホワイト、ベージュ。
2015年03月16日オムロン ヘルスケアは1月29日、Bluetooth/NFC通信機能を搭載し、測定データをiPhoneやAndroidスマートフォンで簡単に転送して専用アプリで管理することができる上腕式血圧計「HEM-7510C」を発表した。2月6日より発売する。同製品は、BluetoothとNFCの両方の近距離無線通信技術を搭載した上腕式血圧計である。測定データはiPhoneやAndroidスマートフォンで簡単に転送し、健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を活用してスマートフォン専用アプリ「からだグラフ」やPCで血圧の変化をグラフで管理することが可能。また、別売品の通信トレイ「HHX-IT4」を使って、USBケーブルで測定データをPCに転送することもできる。さらに、測定状態や結果をわかりやすく文字と光で伝える「お知らせディスプレイ」を搭載。測定を開始すると、測定中であるというメッセージを文字でお知らせするとともに、カフ(腕帯)が適切な強さで正しく巻けているかをチェックし、結果を光と文字で表示する。そして、測定終了後には、正しく測定ができた場合には「測定が完了しました」、測定中に体が動いたり、カフの巻き方がゆるかった場合には、「再測定をおすすめします」というメッセージとともにその理由を表示するので、正しく測定ができたかどうかがひと目でわかり、安心して毎日の血圧測定を行える。
2015年02月02日オムロン ヘルスケアは1月29日、同社の上腕式血圧計フラッグシップモデルに当たる「HEM-7510C」を発表した。発売は2月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別17,800円前後だ。HEM-7510Cは、血圧データをBluetooth 4.0あるいはNFC(近距離無線通信)経由でスマートフォンに転送できる家庭用血圧計。別売の通信トレイ(HHX-IT4)を用いれば、USBケーブルでパソコンにデータを転送することも可能だ。データの管理には、無料の専用アプリ「からだグラフ」もしくは健康サポートサービス「ウェルネスリンク」を利用する。測定を開始する際、カフ(腕に巻くバンド部分)が適切な強さで巻けているかどうかをチェックしてユーザーに知らせる機能を持つ。カフの巻き方がゆるくて正しく測定できなかった場合、「再測定をおすすめします」というメッセージとともに、「体を動かさないでください」「カフをぴったり巻きましょう」というアドバイスも表示する。本体自体に2人分の血圧データを各90回分保存可能で、2人の測定値を朝夜の時間帯ごとにそれぞれ個別で管理する。液晶モニタには、血圧の週平均値8週間分をグラフ化して表示。また、朝に測定した血圧の週平均値が「最高血圧 135mmHg/最低血圧 85mmHg」(家庭血圧の基準値)を超えた場合、「朝の血圧が高めです」というメッセージで知らせる。脳卒中などと関係があるとされている早朝高血圧の確認に役立つ。サイズはW124×D161×H90mm、電池を含まない重量は480g。電源には単3形アルカリ乾電池×4本を使用し、約300回の血圧測定が可能だ。専用アプリの対応OSは、Android 2.3以上とiOS 7.0以上。アプリを利用するにはドコモ・ヘルスケアが提供する健康サービス「WM(わたしムーヴ)」への会員登録(無料)が必要だ。また、オムロン ヘルスケアは同日「HEM-7324C」も発表した。上記HEM-7510Cの下位モデルに当たる血圧計で、本体自体には1人分の血圧データを90回分保存できる。電池を含まない重量は380g。推定市場価格は税別14,800円前後だ。早朝高血圧確認機能やBluetooth・NFC対応など、その他の主な仕様はHEM-7510Cとほぼ共通。
2015年01月29日オムロン ヘルスケアは1月27日、歩数だけでなく、階段上りや早歩き歩数を測定し、それらの測定データをiPhoneやAndroidスマートフォンで、簡単に管理することができる通信機能付きの活動量計「HJA-403C カロリスキャン」を発表した。1月30日より発売する。同製品は、気圧センサを搭載し、測定した気圧変動から上下の移動を認識する他、加速度センサが測定した身体活動の加速度信号から歩行とそれ以外の身体活動を認識する。これにより、平地での歩行と階段歩行を識別し、階段上りの歩数を測定する。さらに、加速度センサが4Mets以上の歩行を早歩きとして測定するため、通勤途中や日常生活でのちょっとした努力の成果が"階段上り歩数"、"早歩き歩数"として確認できる。また、Bluetooth/NFC通信機能を搭載する。測定したデータは、健康サポートサービス「ウェルネスリンク」、およびスマートフォン用データ管理アプリ「からだグラフ」で簡単にデータ管理できる。「からだグラフ」では、従来の歩数、消費カロリーに加え、早歩き歩数、階段上り歩数がグラフで表示される。この他、4週間で減らしたい体重を設定すると、減量目標を達成するために必要な1日の目標活動カロリーが自動算出される。その目標活動カロリーを達成するために必要な活動時間を、階段上りならあと何分、早歩きならあと何分とわかりやすく表示するとともに、1日の活動カロリーの進捗状況を、インジケータで知らせてくれるので、達成度がひと目でわかる。そして、1日の目標活動カロリーを達成するとバンザイマーク、150%に達したら音符マークが表示されるので、モチベーションが高まるとしている。
2015年01月28日