海外旅行が当たり前になったとはいえ、まだまだ世界と日本には様々な違いがあります。その一つがチップの習慣。日本にはチップの習慣がないので、旅行先でいくらチップを渡せばいいのか、迷ってしまう人は多いのでは?私の住むバリ島でも、外国人と日本人のチップの払い方の差がときどき話題になります。不名誉なことに、日本人のチップの払い方については、あまり評判はよくない模様……。チップの習慣を知らないだけなのに・・・バリ島ではチップを払う習慣は基本的にはありませんが、何か特別な用事を頼んだときは別。どこかに送ってもらったり、何かを買ってきてもらったり、いつもとは違うサービスを受けたときは、対価としてチップを払うのがベターです。これらは価格が決まっているサービスではないので、具体的な金額を提示されることは稀です。いくら払えばよいか訊ねても「Up to you(おまかせします)」と判断をゆだねられることも多く、チップに慣れていない私たち日本人は戸惑ってしまうんですよね。チップの相場もわからないし、このくらいかな?とお財布を探るとき、つい低めの金額を打診してしまった経験はありませんか?紙幣だから大丈夫だろうと、一番安いお札を渡したら、実際には缶ジュース1本も買えない金額だったなんてことも。また、金額を提示されなかったから払わないというのも、よくあるパターン。もし、こちらがサービスを提供した側だったら、ちょっとガッカリしてしまうのではないでしょうか。これは若い観光客だけでなく30代以上の年代にも見られる傾向で、経済的に裕福そうな人も低めの金額を出すケースが少なくないそう。その結果、日本人はケチというイメージを持つ人が、私の周囲にも何人もいます。チップの習慣がないだけで、こちらは悪気はないんですけどね……。検証!日本人のチップ相場が安いワケケチと思われては心外!そもそも、なぜ日本人は相場よりも安くチップを渡してしまうのでしょう。個人的には次の要素が関係していると思っています。「最大の感謝の気持ちは”ありがとう”」日本人の美徳である、おもてなしの心。おもてなしの対価として、もっとも尊ばれるのは、相手にありがとうと笑顔で感謝の気持ちを伝えること。でもそれは、日本のお話。外国では、感謝の気持ちはお金で示しましょう。「お金を払うなんて失礼」せっかく受けた好意を、お金に換算するなんて相手に失礼だと思ったことはありませんか?人の優しさはプライスレス!何か別の形(お土産など)で感謝を示したいというのは、日本人の奥ゆかしい優しさの表れです。でも、ちっとも失礼じゃありません。日本の伝統的な工芸品よりも、現金の方が役立つことは間違いありません。「騙されたら大変!」チップを出し惜しみする最大の理由がこちらではないでしょうか。日本でも詐欺が増えているとはいえ、外国の比ではありません。実際、発生頻度を比べれば、外国の方が日本よりも詐欺が多いのは事実でしょう。ボラれたら大変だ!という気持ちが優先して、多く払うことを躊躇ってしまってはいませんか?チップ相場問題に終止符!個人的には国によってチップの相場が変動するのが、面倒だと思っていました。同じサービスでも先進国では1,000円くらい、途上国では100円以下なんて、イチイチ覚えていられませんもの。そこで私が実行しているのが、スタバのカフェラテをチップの相場にする方法。日本ではショートサイズが330円、トールサイズが370円です(税別)。国によって価格は多少前後すると思いますが、大幅には変わらないでしょう。この金額は、欧米諸国では小額かもしれませんし、アジアやアフリカ、南米などの地域では高額なのかもしれません。この金額を払う目安にしているのが、頼んだ用事が20分以内に終わるかどうかです。正直、チップとしてこの金額が妥当なのかはわかりませんが、20分のおつかいでスタバのラテが買えたら、個人的にはちょっとラッキーかなという感覚から設定しています。スタバを利用しない人でも、その金額で何か他の飲み物くらいは買えますしね。それにチップを渡す方も、スタバのカフェラテを1杯分奢ったと思えば、それほどの負担には感じないのでは?自分の損より相手の得をチップはそもそも感謝の気持ちをお金に代える行為です。つい自分の損得を考えてしまいがちですが、既にサービスを受けているのに損も得もありませんよね。服を買ったり食事をしたりするように、目に見える得はないかもしれませんが、人から受けた優しさにはモノ以上の価値があるのではないでしょうか。形に残らないサービスだからこそ、気持ちよくチップを払えるようになりたいですね。
2016年11月05日わずか数センチという小さなチップに、どこまでも繊細で美しい柄を描くネイルアーティストのHana4(はなよ)さん。技を極めた伝統工芸の世界を尊敬する彼女が「いろんな伝統工芸の匠と出会って作品をつくりたい」と訪ねた一人が、江戸小紋の染色作家・小宮康正氏だ。祖父、父を重要無形文化財保持者(人間国宝)にもち、自らも染色職人として高い技術を誇る小宮氏と出会い、語り、感じたこととは?そして、その経験からつくりだされたネイルアートはいかに。ここに、Hana4×江戸小紋のコラボレーションが生まれた。>>江戸小紋職人・小宮康正さんを訪ねてネイルアートの世界で群を抜く、緻密で美しい世界を描く彼女は、技を極めた匠の職人を心から尊敬している。「ネイルアートを通じて若い世代に伝統工芸を身近に感じてほしい」と、その世界から得たインスピレーションをネイルアートで表現することを始めたのだ。■ネイルチップに込められた江戸小紋のストーリー夜明けまでかかって仕上げたという江戸小紋のネイルアート。ひと目見るだけでその細かさに目を奪われるが、それだけではない。小宮氏の工房で見せてもらった「型つけ」の作業から、生地に色が入るまでのストーリーが、小さなチップの中に表現されているという。「一番左が精巧な文様が入った“伊勢型紙”を表しています。この型紙の文様が、真っ白な絹に群青色の糊で写されていく様子を、最初の3つで表現しました。そして、4番目は染めが終わったところ。ここで白とネイビーの点が反転しているんです。5番目は、いろんな色、たとえばグレーとかネイビーとかグリーンとか現代的な色を入れたら、柄自体は変わらなくても見え方は変わるのかなと想像しながら描いてみました」。型紙の上から防染糊を置く「型つけ」がされたもの。染めたときに、群青の糊がついた部分は染まらず白く残る。実際にHana4さんがiPhoneで撮影したインスピレーションを受けた始まりの画。■“星”をめぐる小宮氏の言葉いつもなら何も見ずにサラサラ描けるHana4さんの手が、今回は止まる時間が長かったという。工房のことを思い出しながら、撮らせてもらった写真を見ているうちに、「あれ?“星”が写ってるぞ」、と気づいたという。星とは、型紙にあるほんの小さな点。継ぎ目をずらすことなく文様を写してゆくためにとても大事な点だ。この小さな星を見て、Hana4さんのデザインはスッと決まった。小宮氏は、師匠でもある父親から「40歳までに自分の仕事を終えろ」と言われて、実際に35歳のときに終わった瞬間を悟ったという。ほんの少し星がずれてしまったこと、それに妥協してしまった気力の衰え…。他人から見ればなんら変わる事ない仕事ぶりでも、本人には終わったと分かる瞬間があるのだという話を、型付けの作業を見ながらしてくれたのだ。「私も目と指を駆使する細かい仕事なので、いつか体力・気力に終わりがくるということをずっと恐れている部分もあるんです。だから、小宮先生が自分の終わりに気づき、それを受け入れたときの気持ちは絶対に簡単なものじゃなかったんだろうなって想像できた。でも、この話を聞いて、私がいま、こうやって怖がったり、悩んだりすることは意味がないわけじゃないんだとも思えたんです」。星まで表現した3つのチップ。4つ目からは頭に伊勢型紙がインプットされたかのように、何も見ずに描けたというから驚きだ。■ひとつひとつの点を丁寧に打ち続けるHana4さんが小宮氏の話の途中で思わず泣いてしまうシーンがあった。「やり続けて飽きることは?」と聞かれた小宮氏が、「本当にうまくいったという仕事はない、だからやり続けるしかない、1日1日を生きるしかない」と答えたときだ。「ネイルも同じことを繰り返しているように見えるけれど、同じ時間はひとつもないんです。いい感じだなとか、今の点は失敗したな、とか。小宮先生も「自分の打つ点にも違いがあって、息子さんが打った点もまた違って、それは個性だ」ということを言われて。そこにすごく共感できて、必至になってネイルを描いている自分も間違いじゃないんだって、嬉しかったです。このチップを作っているときも、点のひとつひとつが違っていいんだな、個性って言ってもらえるんだな、と自信をもって丁寧に点を打ちました」。■伝え続けるということ「技術者として終わりがあっても教えることに終わりはない。それを続けていけば次の世代につながることになる」、そうHana4さんは言う。小宮氏は息子に伝え、Hana4さんもセミナーを通じて生徒に技や、伝統工芸を通じて感じた「道具を大切にする精神」までもを伝えている。そして、伝統工芸の心をネイルアートに乗せて伝えるという仕事にも魅力を感じている。「このチップで私がシェアしたいのは、小宮先生のこれまでの決意だったり、つないでいる伝統だったりです。柄だけをうまくコピー&ペーストできる人はいると思うし、模倣はいいけれど、それで紹介されても困る(笑)。デザインのシェアはして欲しいけれど、今回はストーリーを伝えたいのです。あと、心に残っているのは『伝統は最先端』という言葉(※)。これは伝統をつないでいる小宮先生だから言える言葉だし、ネイルはまだまだ伝統でも文化でもない。そういう部分で羨ましかったり、いろんな感情が生まれていた気がしています」。小さい頃から絵が大好きで、色に魅せられたというHana4さん。「色になりたい!」と願った少女が、ネイルアートという世界をひとつの“文化”にまで押し上げようと奮闘している。小宮氏の自宅に飾られていた、江戸小紋の人形たち(左)小宮康正氏(右)Hana4さん(注釈)※「そのままでは世の中に受け入れられない。変わる事によって伝統は受け入れられ、止まった時点で滅びるとすると「伝統は最先端」でないと生きられないのが現実」と取材時に小宮氏が語った。■ProfileHana4(はなよ)ネイルアーティスト。ファッショッンプレス、エディターアシスタントなどを経てネイリストからフリーランスネイルアーティストとなる。キャンバスに描くように繊細な絵を描くネイルアートはインスタグラム等でも「すごすぎる」と話題に。現在はサロンをもたず、ファッション誌や講師として活躍中。ちなみに、大学時代はテキスタイルを学び、3Dでの色の表現に苦労したとか。「私はやはり平面が好きです!」
2016年09月18日『孔雀の羽根を床にこすりつけると想像を絶するむしのようなキモさになるのは皆様ご存知ですか?』というコメントとともに、おーいし@あわきんさん(@iguanalove15055)がTwitterに投稿した、孔雀の羽根の動画。一瞬、何のことやら?と思ったのも束の間、床にこすりつけられた孔雀の羽根がウネウネと這って行く姿に、鳥肌が……!【動画はこちらから→】大きな孔雀の羽根が1枚、床に置かれると……ウネウネウネウネとそのまま床を這うように前進!その姿はまるで、得体の知れない生き物のよう。投稿へのコメントでは、「ゲジゲジみたい」「エヴァの使途にいそう」「まるで深海魚」など、いずれも気持ち悪さに定評のある生き物の名前が挙がっていました。また、このあまりの気持ち悪さに、嘘なのではないかと疑いの声も寄せられましたが、加工一切なしの本物とのこと。「嘘であってほしい」という思いは無惨に打ち砕かれました。気持ち悪さを覚悟の上で不思議な孔雀の羽根の動きの全貌を見たい方は、関連記事の『【フシギな羽根動画】床を虫のように這うクジャクの羽根がキモすぎると話題』よりご覧ください♪それにしても、新種の生き物として認定したいくらいですね……。●文章/パピマミ編集部
2016年09月08日Q-pot.(キューポット)からコーヒータイムコレクションが2016年8月6日(土)に発売される。サクサクのクッキー生地に、チョコチップを贅沢に練りこんで焼き上げた“チョコチップクッキー”。そんなスイーツをモチーフにした、ネックレスやリング、そしてイヤリングなどが展開される。ネックレスはまるで本物のような見た目と、可愛らしいハートのチェーンがポイント。チェーン部分は他にも、ボーダー柄リボンがついたデザインなど様々。また、コーヒー&ドーナッツコレクションにもこの秋、カフェモカモチーフが仲間入り。Q-pot.ブレンドコーヒーネックレスにたっぷりのホイップクリームをトッピングできる。至福なカフェタイムのお供に、新作アクセサリーを身につけてみてはいかが。【詳細】Q-pot. コーヒータイムコレクション発売日:2016年8月6日(土)取扱店舗:Q-pot.直営店、Q-pot. ONLINE SHOPアイテム例:・チョコチップリボンクッキー ネックレス 9,000円+税・チョコチップハートクッキー ネックレス 9,000円+税・チョコチップクッキー リング 4,800円+税・チョコチップクッキー イヤリング(1ピース) 4,800円+税・Q-pot.ブレンドコーヒーネックレス 17,000円+税・カフェモカチャーム 4,600円+税【問い合わせ先】Q-pot. 原宿本店03-5467-5470
2016年08月02日2017年2月6日(月)、ディズニーアンバサダーホテルに「チップとデール」、「スティッチ」をテーマにした新たな客室がオープンする。宿泊日の6ヶ月前となる2016年8月6日(土)より予約がスタート。既存の一部の客室を順次リニューアルして新設するこれらの客室では、それぞれのキャラクターのストーリーを彷彿とさせるインテリアとキャラクターアートを組み合わせることで、キャラクターの持つ豊かな世界観を表現。「チップとデールルーム」は、アールデコ・スタイルのヘッドボードに描かれたチップとデールの茶目っ気のある表情が印象的な客室。カーペットやベッドスローには、樫の木の葉っぱや二人の大好物のドングリがあしらわれているほか、浴室の扉や鏡には、楽しげなふたりの姿が映っている。ソファーに置かれた、チップとデールの特徴的な鼻をイメージしたクッションもキュートだ。一方、映画の舞台であるハワイをイメージし、色彩豊かなハワイアン・アールデコのスタイルでスティッチの世界が描かれているのが「スティッチルーム」。カーペットは、花やパイナップルのモチーフに混じってスティッチの足跡のシルエットがデザインされているほか、壁紙には、フラを踊ったり、絵本を読んだりしているスティッチが描かれている。いずれの客室にも、それぞれのキャラクターをイメージしたオリジナルポーチが付属。お気に入りのキャラクターがちりばめられた客室での滞在は、いつまでも忘れられない思い出になりそうだ。【概要】ディズニーアンバサダーホテル「チップとデールルーム」「スティッチルーム」宿泊開始日:2017年2月6日(月)予約開始日:2016年8月6日(土)■チップとデールルーム価格:53,400円〜67,700円客室数:31室広さ:38〜41㎡定員:大人3名■スティッチルーム価格:46,200円〜72,000円客室数:21室広さ:38〜45㎡定員:大人3名※2017年3月31日(金)までの料金。2017年4月1日(土)以降の料金は未定。※予約は、東京ディズニーリゾート総合予約センターまたは東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイトより。
2016年07月11日森田剛が映画初主演を務め、殺人鬼を演じていることでも話題の【R15+】指定の問題作『ヒメアノ~ル』。このほど、本作に出演するムロツヨシの“キモ頭”画像が解禁となった。ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田。ある日、同僚の先輩である安藤から密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカとの恋のキューピッド役を頼まれた彼は、ユカのカフェで高校時代の同級生・森田と再会することになる。その後、岡田はユカの口から、彼女が森田らしき人物からストーキングをされていることを知らされ、不穏な気持ちを抱き始める。かつて過酷ないじめを受けていた森田は、欲望のままに無抵抗な相手を殺害していく快楽殺人者となっていた…。「めんどくさいから殺していい?」そんな狂気の連続殺人鬼を森田さんが熱演し、共演者やスタッフをも震撼させたという本作。容赦ない衝撃描写を体現する森田さんと、彼が演じる“森田”に狙われることになる若者たちのコミカルな恋愛劇が交錯して描かれる本作で、濱田岳演じる岡田のキモい先輩・安藤を演じているのが、ムロさんだ。現在、ドラマ「重版出来!」や映画『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』に出演するなど、ジャンルを問わず活躍する異彩を放つ演技派俳優…ではあるが、今回は、坊主頭の両サイドにツノという、いわゆる“サリーちゃんのパパ”のような髪型をした劇中写真がお披露目。ムロさん演じる安藤は、カフェ店員のユカ(佐津川愛美)に恋心を抱くが、ユカは岡田のことが好きだということを知り、失恋のショックから突如、この髪型で現れるのだ。この髪型は、古谷実による原作が基になっており、ムロさんはなんとカツラではなく地毛で勝負!さらに、左サイドは完全に剃るのではなく、あえて剃り残し、より“キモさ”を演出している。ムロさんは、「安藤は世の中が自分をどう見ているという、現実を受け止めながら、“ど“が付くほどピュアな男。それでいて、常識を持った犯罪者一歩手前の人という感じ」と、安藤という人物を分析しており、「とにかく、おかしな人ではあるので、そのバランスを考えるのが難しかったですね」と、演じる上での苦労を吐露。そんなムロさんの怪優っぷりは、劇中のいたるところで炸裂。この衝撃作にどんな影響を及ぼすのか、注目していて。『ヒメアノ~ル』は5月28日(土)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月18日ソシオネクストは3月23日、NHK(日本放送協会)と共同で、HEVC符号化方式に対応した8K映像のデコード(復号)を1チップで処理できる LSI「SCH801A」を開発し、サンプル品によるデコード動作を確認したと発表した。8Kの映像はフルハイビジョンの16倍にあたる約3300万画素での表現を実現し、日本では2016年中に衛星を用いた試験放送が開始される予定のほか、実用放送も2018年から開始される予定となっている。復号は、圧縮された形で送信されてきたデジタル映像信号をテレビにもとの解像度で表示するために行われる処理だが、従来、複数の高性能プロセッサによる並列処理を行う必要があった。同LSIでは、超高精細度テレビジョン衛星放送の映像符号化方式(ARIB STD-B32 第1部の内のHEVC符号化方式)に対応した8K、60p、1チャネルでのデコードを実現するもので、外部インタフェースにPCI Express Gen2を1レーン、HDMI 2.0-Txを4チャンネル搭載し、テレビ用SoCと組み合わせて利用するものとなっている。今回の試験では、試験用ストリームデータを用いて、8Kデコード処理の動作を確認したという。なお、同製品については、2016年11月の量産出荷開始を予定しているほか、同社では受信復調や表示制御チップなど、8Kテレビの受信に必要な機能をすべて提供していく予定としているほか、テレビ以外の周辺応用に向けたシステムの開発も進めていくとしている。
2016年03月23日テレビ愛知は4月8日~5月15日の期間限定で、山口県周南市の「周南市徳山動物園」の監修のもと「キモい展」を名古屋パルコ「パルコギャラリー」(愛知県名古屋市)にて開催する。同展は、「怖い」「気持ち悪い」と感じるような生き物「キモアニ」を集め、展示する展覧会。「水のキモアニ」「陸のキモアニ」「蟲のキモアニ」などのカテゴリごとに、さまざまな生き物をそろえる。同展覧会を監修する「周南市徳山動物園」は、2013年と2014年の夏に「ぞくぞく! 不思議動物キモだめし」を開催。さらに、2015年にはゴキブリにスポットをあてた「ゴキブリ展」を開催し、およそ1万人の来場者数を記録したという。展示する生き物の紹介に関しては、ただ不気味さを取り上げるだけではなく、「何でそんな色なの?」「何でそんな形なの?」といった疑問点を切り口として、さまざまな視点から紹介するとのこと。また、生き物と素手でふれあえる「キモアニふれあいコーナー」も開催される。現在の予定では、ゴキブリの1種である「レッドローチ」、甲虫の幼虫「ジャイアントミルワーム」、ヘビの仲間である「コーンスネーク」と「ボールパイソン」、世界最大級のオオヤスデである「タンザニアオオヤスデ」の5種類の生物が登場予定とのこと。安全には十分に配慮した上でふれあいが行われるという。また、「ゴキブリ皿」「ムカデ皿」「ムカデマグカップ」「クリアファイル」などの展示関連グッズも販売予定となっている。ほかにも、4月29日~5月8日では、名古屋パルコ西館1階の店頭イベントスペースにて「キモいKITCHEN」を展開。イナゴのつくだ煮をそのままトッピングしたソフトクリーム「バッタソフト」(400円)などのコラボレーションメニューを販売する。同展の開催時間は各日10:00~21:00で、入場は閉場の30分前まで。入場料は800円(前売り券は700円)となる。全国のサークルKサンクスにて3月8日販売を開始している。※価格は全て税込
2016年03月14日NXPセミコンダクターズ(NXP)は3月8日、17mmx14mmx1.7mmのシングルチップシステムモジュール(SCM)「i.MX 6Dual」「i.MX 6Quad」を販売開始したと発表した。同製品は、スマートグラス、ウェアラブル、次世代医療機器、IoTゲートウェイ、産業機器、携帯機器などの製品開発に向けたSCMで、i.MX 6アプリケーションプロセッサとパワーマネジメントIC(PMIC)、フラッシュメモリのほか、乱数ジェネレータ、暗号化エンジン、改ざん防止機能などのシステムレベルのセキュリティ技術を集積している。また、DDRメモリに対応しているため、高速DDRのレイアウトの煩雑さを不要にし、製品開発時間を25%短縮することが可能だという。
2016年03月08日米Qualcommは11日(現地時間)、LTEカテゴリー16に対応したモデムチップ「Snapdragon X16 LTE modem」を発表した。最大1Gbpsでの通信(下り)が可能を謳っている。14nm FinFET技術を使って製造されるとのことで、同プロセスを使用する「Snapdragon 625」と統合された上での製品化が予想される。下りで最大1Gbpsを実現するLTEカテゴリー16をサポートし、キャリアアグリゲーションは下りで変調方式に256QAM、20MHz幅のLTEを4波束ねての利用に対応する。上りは、変調方式に64QAM、20MHz幅のLTEを2波束ねての利用に対応している。また、LLAおよびWi-Fiの5GHz帯といったキャリアネットワークに割り当てられていない周波数帯でLTEが利用できるというLTE-Uなどをサポートする。量産は2016年の下半期から始まるとアナウンスされている。
2016年02月12日マスタードシードは5日、ASRock製マザーボードの新モデルとして、チップセットにA88Xを搭載した「FM2A88X Pro+ R2.0」「A88M-G/3.1」「FM2A88M Pro3+」「A88M-ITX/ac」を発表した。12日に発売し、店頭予想価格は「FM2A88X Pro+ R2.0」が税別8,780円前後、「A88M-G/3.1」が税別9,240円前後、「FM2A88M Pro3+」が税別7,850円前後、「A88M-ITX/ac」が税別10,180円前後。○FM2A88X Pro+ R2.0サージや雷、静電気放電からマザーボードを保護する「FULL SPIKE PROTECTION」や高密度ガラス繊維PCB、固体コンデンサを採用し、安定性や信頼性を高める。2基のPCI Express x16スロットを備え、2-Way CrossFireに対応するほか、APUと外付けグラフィックスカードを組み合わせたDual Graphicsをサポートする。2系統の画面出力(DVI-D、D-Sub)を搭載し、2画面出力に対応。また、サウンド面ではELNA製オーディオコンデンサによる低ノイズ化に加え、ヘッドセットアンプ(TI NE5532)を採用する。○A88M-G/3.1M.2スロットやUSB 3.1ポートといった最新のインタフェースをサポートするマイクロATXモデル。ASRockのマザーボード全体の設計思想である「Super Alloy Technology」や、電力サージからの保護機能「FULL SPIKE PROTECTION」といった機能を備える。3系統の画面出力(HDMI、DVI-D、D-Sub)により、3画面出力に対応する。○FM2A88M Pro3+「FULL SPIKE PROTECTION」や高密度ガラス繊維PCBを採用するマイクロATXマザーボード。こちらも3系統の画面出力(HDMI、DVI-D、D-Sub)により、3画面出力に対応するほか、FM2+APU搭載時はHDMIから4K解像度での出力が可能となる。○A88M-ITX/ac無線LANとBluetoothのコンボモジュールを搭載し、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LANとBluetooth 4.0が利用可能なMini-ITXマザーボード。「FULL SPIKE PROTECTION」や高密度ガラス繊維PCB、3系統の画面出力(HDMI、DVI-D、D-Sub)を備える。
2016年02月05日明治は11日、「明治エッセル スーパーカップ アーモンドチョコチップ」を発売した。○リッチな味わいと軽快な食感が楽しめるスーパーカップ同商品は、カップアイスの定番として好評の「明治エッセル スーパーカップ」シリーズより発売となる、同ブランドでは初めてのフレーバー。じっくりとローストしたアーモンドを使用した香り高いアーモンドペーストを、なめらかでコクのあるベースアイスに混ぜ込み、パリパリとした食感のチョコチップを加えた。香ばしいアーモンドアイスとカカオ感のあるチョコチップを組み合わせることで、リッチな味わいと軽快な食感が楽しめるという。内容量200mlで、希望小売価格は130円(税別)。
2016年01月13日NXPセミコンダクターズ(NXP)は1月12日、車載レーダー向けの新製品として7.5×7.5mmのシングルチップ77GHzレーダー・トランシーバーを発表した。今回NXPが発表したチップにより、車両のどこにでも「人目に触れない」形で組み込むことができる切手大サイズの新世代レーダー・センサー・アセンブリの実現が可能となる。同社は、自動運転に向けて車載センサの搭載数が着実に増える中で、同製品は自動車設計者に大きなメリットをもたらすとしている。なお、消費電力は従来のレーダーICに比べ40%低減しているという。NXPは同製品について「自動運転車では、堅牢性が高く高解像度の360度全方位視界を実現するためにレーダー・センサが必要で、従来のサイズのレーダー・ハードウェアを用いた場合、これを実現するのは極めて困難であり、自動車メーカーでは『人目に触れない』ほどのサイズを可能とする小型レーダー・センサの実現により、既存の超音波センサによる駐車距離制御システムへの代替とする取り組みも進められているとしています。さらに、性能と機能を向上により、バンパーに穴を開けるなどクルマの外観を損ねることも回避できます」とコメントしている。
2016年01月12日日本テキサス・インスルメンツ(日本TI)は1月7日、ホームシアター、業務用や教育用のプロジェクション・ディスプレイ向けに、「0.67インチ4K UHDチップセット」を発表した。「0.67インチ4K UHDチップセット」はデジタル・シネマを上映する全世界の映画館の8割以上での採用実績を持つDLP Cinemaテクノロジーをベースとしており、DMD(デジ タル・マイクロミラー・デバイス)の高速スイッチング動作と、先進のイメージ・プロセシング機能を組み合わせたものとなっている。イメージング・プロセシング機能を内蔵した高速チップを使用していることから、400万枚の微小ミラーで、スクリーン上に800万ピクセルを投射することが可能。個々のミラーは、1秒間に9,000回以上のスイッチング動作が可能で、毎フレームに2個の別個、分離したピクセルをスクリーン上に投射し、4K UHDのフル解像度を提供するとしている。供給開始は今春を予定している。
2016年01月07日旭化成エレクトロニクス(AKM)は1月6日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の「CES 2016」にて、DACチップのフラッグシップモデル「VERITA AK4497」を発表した。PCM 768kHz/32bitやDSD 22.4MHzの入力に対応。2月にサンプルの出荷を開始し、2016年夏に発売する。AK4497は、旭化成エレクトロニクスのハイエンドDACチップ「VERITA AK4490」の上位モデルという位置づけ。ハイエンドオーディオ、プロフェッショナルオーディオ、AVレシーバー、CD/SACDプレーヤー、ネットワークオーディオ、USB DACなどに使用する目的で開発された。VELVET SOUNDテクノロジーにより、S/N比は128dBを実現。THD+Nは-116dBとなっている。また、低域のノイズを改善したオーディオ専用の「LSIプロセス」を採用し、音の情報量を向上させた。IRD(Impulse Response Designed)フィルターを搭載し、きめ細やかで自然な信号波形を実現。内蔵のデジタルフィルタ機能は、従来製品で採用されていた5種類に加え「ハーモニックサウンド」フィルターを採り入れた。
2016年01月07日ブロードコム・コーポレーション(ブロードコム)は1月7日、車載用チップの新製品として、GNSS(全地球衛星測位システム)無線接続チップ「BCM89774」を発表した。同製品は広帯域な無線受信技術を備え、GPS(米国)、GAL(欧州)、QZSS(日本)、GLONASS(ロシア)、BDS(中国)およびグローバル補強システムのSBASなど、GNSSのすべての可視衛星の3バンド同時受信が可能。また、密集した都会の環境や緑地にブロックされた地域での測位性能も向上したという。さらに、センサーハブとCPUを単一チップ上に統合することで、消費電力を大幅に低減すると同時に自動車メーカーは部品点数とコストを低減することができるほか、AECQ100の自動車業界向け環境ストレス要件についても検証済みとなっている。加えて、TS16949認証取得の工場施設で製造され、PPAP(生産部品承認プロセス)に完全に準拠している。「BCM89774」は現在、サンプル出荷を開始している。
2016年01月07日セメダインは、低温硬化形の導電性ペースト「セメダイン SX-ECAシリーズ」を用いて、布に多数のLEDチップを直接実装した「着るセメダイン」を、1月13日~15日に東京都・有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されるに「第2回 ウェアラブルEXPO(第45回 ネプコンジャパン 2016)」に出品することを発表した。ブース番号はE24-20。「着るセメダイン」は、布のしなやかさを損なわず、布に直接回路形成とチップ実装できるセメダイン「セメダイン SX-ECAシリーズ」を用いて作られたウェアラブルデバイス。同社ではその開発経緯について、「よりコンパクトに、より自然に、より高い耐久性を」といったウェアラブルデバイスに共通した課題を解決すべく、その進化を加速させるためのプロトタイプとして、服飾デザイナーや製作パートナーと共に、「セメダイン SX-ECAシリーズ」を用いて風合いを損なうことなくテキスタイルに直接回路形成し、直接LEDチップを多数実装した「着るセメダイン」をデザイン・製作したと説明している。また、「セメダイン SX-ECAシリーズ」の特徴について、湿気で硬化するため、室温程度の環境温度下でも十分な導電性を実現することや、硬化後も柔軟性に優れ各種素材の変形に追従すること、さらにはシリコーンゴム、布、紙、各種フィルムなどさまざまな素材への接着性に優れ直接回路形成できること、液状のためディスペンス、印刷などで簡便に回路形成、部品接続が可能である点を挙げている。同社では、今後も「セメダイン SX-ECAシリーズ」の特性を活かした各素材への回路形成方法や接続方法のノウハウ蓄積を進め、医療・介護、スポーツ、ヘルスケアなどの分野におけるウェアラブルデバイスへの展開を図っていくとのことだ。なお、「着るセメダイン」が出品される「第2回 ウェアラブルEXPO」へ入場するには、イベント公式Webサイトにて請求できる「招待券」と「名刺2枚」が必要となる。招待券は1枚につき1名のみ有効(会期中3日間有効)で、複数名の場合は人数分の招待券が必要(同展は商談のための展示会のため学生・18歳未満は入場不可)。イベント開催時間は10:00~18:00(最終日は17:00終了)。
2016年01月06日産業技術総合研究所(産総研)は12月7日、半導体ICチップの偽造を防ぐ「ICの指紋」を低コスト、高信頼性、コンパクトに実現できる素子とそれを用いた回路技術を開発したと発表した。同成果は、同研究所 ナノエレクトロニクス研究部門 ナノCMOS集積グループ 大内真一 主任研究員、柳永勛 上級主任研究員、松川貴 研究グループ長、エレクトロインフォマティクスグループ 堀洋平 主任研究員らによる研究グループによるもので、12月9日(現地時間)にワシントンD.C.にて行われる「国際電子デバイス会議(2015 International Electron Devices Meeting:IEDM)」にて発表される予定。今回開発された「指紋」発生回路は、「指紋」となるICチップの固有番号を、「多結晶シリコンFinFET」で構成したSRAM回路によって発生するもの。このSRAM回路の起動時の初期値が0になるか1になるかは、製造時の素子性能のばらつきを反映して決まり、起動ごとに同じ値を示す。「指紋」発生回路には複数のSRAM回路が用いられ、SRAM回路数のビット数の番号を発生させることができる。個々のSRAM回路の初期値は製造工程でランダムに決まるため、発生した番号はICチップに固有の番号となる。固有番号ビット数を多くすれば同じ固有番号を持つ確率は小さくなるので、そのICチップを複製や偽造することはできない。今回の研究では、多結晶シリコンFinFETを用いた「指紋」発生回路が、通常型FinFETの回路の3倍以上の安定性で固有番号を発生でき、高い確度でICチップを認証や同定できることが明らかになった。通常型FinFETの回路で128ビットの固有番号を同等の安定性で発生させる場合に比べ、多結晶シリコンFinFETの導入によって、少なくとも約15000トランジスタ分の回路を省略できると見積もられる。同技術で用いられる多結晶シリコンFinFETは、作製工程の初期段階にIC基板の一部に多結晶シリコン薄膜を堆積させた後、標準的なFinFET素子と同一の製造工程で同時に形成されるため、短工程で終了することができる。また、製造工程の条件が変化した場合でも発生される固有番号に偏りは生じないという。同研究所は今後、製造工程の後工程で認証用回路のトランジスタを挿入する、デバイスレベル三次元構造への適用を検討していくとしている。
2015年12月07日ロームは11月20日、産業機器、民生機器の表示パネルに最適な単ランク対応1608サイズの高光度チップLED「SML-D15シリーズ」を開発したと発表した。「SML-D15シリーズ」は、光度バラツキの大幅な低減と、光度の安定化に成功。従来比1/4の光度バラツキとなる高精度を実現したことで単ランクでの供給を実現し、各アプリケーションの光度バラツキ解消と設計負荷軽減に貢献するとしている。また、LED発光素子の見直しと最適化により、従来品に比べて最大3倍の高光度化を実現。1608サイズ(1.6×0.8mm)としては業界トップクラスの高光度だという。さらに、車載部品の信頼性基準であるAEC-Q101にも対応している。なお、同シリーズは9月よりサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は100円/個(税抜)。生産拠点は、前工程がローム(京都)およびROHM-Wako Electronics(Malaysia) Sdn. Bhd.(マレーシア)、後工程がROHM Semiconductor (China) Co., Ltd.(中国)となっている。
2015年11月20日米Venture Beatによれば、現在米Intelでは1000人以上の部隊が同社製モデムチップを2016年登場のiPhoneに搭載すべくAppleとの共同開発を進めているという。もしこれが実現すれば、現状で米Qualcommの独占となっているiPhone向けのモデムチップ供給がIntelを合わせたデュアルソース体制となり、iPhone 6sでSamsungとTSMCの2社供給体制となったSoCと合わせ、ほぼすべての主要部品のデュアルソース化を実現することになる。Venture Beatでは今年2015年3月にもAppleとIntelの協業を伝えていたが、チップの出荷は年内で、搭載製品は来年登場という点は変わらず、より具体的な話が出てきた。それによれば、現在Intelは同社「XMM 7360」というLTEモデムをiPhone搭載用にカスタマイズしており、少なくとも来年発売のiPhoneの一部に搭載されての出荷が見込まれるという。XMM 7360はCat 10の450Mbps通信に対応したTDD/FDD-LTEモデムであり、TD-SCDMAサポートも可能など、中国市場での利用も可能になっている。Intelは2010年に独Infineonの3Gモデム部門を買収したが、Infineonは翌年にAppleがiPhone 4Sをリリースした際、それまでの「iPhone向け3Gモデムチップ提供ベンダー」という地位を失っている。AppleはiPhone 4の世代までモデムチップにInfineon製品を採用していたが、米Verizon WirelessへのiPhone供給にともないCDMA対応版iPhone 4にQualcommを採用して以降、iPhone 4Sでは全面的にQualcomm製品へと移行して、現在でも同社の独占供給体制を維持している。もし2社の並行供給体制へと移行すれば、Intel (Infineon)は実に6年ぶりにAppleからの受注を取り戻したことになる。現在、iPhone 6sの世代ではモデムチップにQualcommのGobi 9x45というLTE Cat 6の300Mbps通信対応製品が採用されているが、おそらくは2016年登場の次期iPhoneの世代でQualcommにおいてもXMM 7360の下り450Mbpsに匹敵する、Cat 9または10のモデムを採用することになるとみられる。なお、XMM 7360では現状で3GでのCDMAサポートが行われておらず、各国の携帯キャリアのネットワークでの検証等の問題から、iPhone 6sのSoCで行われたような異なる性能を持つ2社のチップを同じSKUに混ぜて出荷するようなことは難しいと考えられる。そのため、Venture Beatでも指摘しているように、「Intel製チップ搭載製品はアジアや南米など特定地域向け」という形でSKUを完全に分け、従来からあったように対応バンドやネットワーク違いという形で区別してくると予想される。
2015年10月19日既報の通り、ベルギーimecとEDAベンダであるCadence Design Systemsは5nmプロセスを用いたテストチップの設計を完了した(テープアウト)。2015年10月時点で最先端プロセスとなる5nmのテープアウトはいかにして実現されたのか、imecで5nmテストチップの設計を担当しているプリンシプル・エンジニアのPraveen Raghavan氏(写真)にインタビューする機会を得たので、詳細をお届けしたい。――具体的的にEUVリソグラフィとArFリソグラフィはどのように使い分けるつもりか?次のような3通りの方法を試そうと思っている。SAQP(自己整合4重露光) 193i(波長193nmのArF液浸リソグラフィ)でライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやビアはEUVリソグラフィを用いてて1回露光でパターニングする。SAQP 193iでライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやヴィア形成には193iの多重露光を用いる。ラインもビアもすべてEUVリソグラフィだけでパターニングする。SAQPを用いないので、カットマスクは必要ない。――テストチップは具体的に何か?マイクロプロセッサとそのためのTEGだ。――用いたEDAツールは?Cadenceの「Innovus Implementation System」という最新型の配置配線ツールを用いて、5nmに向けてデザインルール、ライブラリ、配置配線技術をCadenceと一緒に最適化した。SoC開発者がInnovus Implementation Systemを用いて設計すると最適なPPA(Power/Performance/Area:消費電力・性能・および専有面積)が得られると同時にTTM(Time To Market)を加速できる。大規模並列処理アーキテクチャにより、従来のツールに比べてPPAが1~2割改善され、フロー全体で実行速度を高速化しながら大きな回路規模への対応を実現できるフィジカル・インプリメンテ―ション、システムだ。――ニュースリリースに添付されている図面は何か?9トラック・ライブラリを使ったM2(最下段から数えて2番目のCuメタル層)の配置配線例だ。M2は下から2番目のメタル層だが、最初のルーチンなメタル層である。M1はタングステンのコンタクト層が含まれていて複雑で、ルーチンなパターンではない。図の中で、規則的に並んだ赤い横線がM2のラインで、色付けされたさまざまな縦のバ―はカットマスク・パターンである。これによってM2ラインをカットして所望の回路パターンを得るわけだ。最初に述べたリソグラフィ手法の(1)では、カットマスクパターンはEUVを用いて1回露光で形成できる。(2)ではカットパターンは193iを用いて多重露光で形成する。(3)ライン形成にもビア形成にもEUV用いる場合は、直接M2パターンを形成できるのでカットマスクパターンは無用である。
2015年10月13日ASUSTeK Computerは2日、Intelの最新チップセットIntel H170/B150を搭載したマザーボードを発売した。Intel H170マザーボード5モデルとIntel B150マザーボード1モデルの計6モデルをそろえる。Intel H170/B150は、Skylakeこと第6世代Intel Coreプロセッサに対応したチップセット。すでに搭載製品が発売済みのIntel Z170に続く発表となる。オーバークロックに対応するIntel Z170は比較的ハイエンド向けだが、Intel H170/B150はメインストリームからエントリー向けに提供される。○Intel H170マザーボードIntel H170マザーボードでは、 ゲーマー向けのPRO GAMINGシリーズ1モデルと、汎用性の高いスタンダードシリーズ4モデルをラインナップする。Intel Z170マザーボードで搭載されていたクロックジェネレータ「PRO Clock」が非搭載となったほか、USB 3.1もH170 PRO GAMINGのみの対応となる。○Intel B150マザーボードIntel B150マザーボードは、マイクロATXのエントリーモデル「B150M-A D3」のみの投入となる。
2015年09月02日ユニットコムは30日、「iiyamaBiz」ブランドの新製品として、PCの盗難や不正アクセスからデータを保護するセキュリティチップ(TPM)を搭載したPCを4モデル発表した。BTOに対応し、税込価格は70,179円から。○bz-M5220-C-SucureT+PRO-HD-TPM「bz-M5220-C-SucureT+PRO-HD-TPM」は、官公庁や金融機関など、機密性の高い情報を扱う業務に適したミドルタワーPC。税込価格は70,179円から。暗号化処理専用のモジュールを、ほかの内部デバイスから独立して搭載。PCがハード的・ソフト的に不正改ざんされていないかどうかをチェックする。TPM内部に保存された暗号鍵は外部に出すことなく保護し、内部で2,048bitの暗号処理を行い、ハッシュの計算処理や乱数の生成を行う。そのほかにも、ストレージ内のデータ暗号化や不正アクセスの防止、暗号化メールの送受信と盗聴/なりすましの防止、個人認証とWindowsログオン情報の保護なども行う。これらTPMの設定を行うユーティリティソフトの導入ガイドも付属する。主な仕様は、CPUがIntel Celeron G1840(2.80GHz)、チップセットがIntel B85 Express、メモリがDDR3-1600 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、電源が500W 80PLUS GOLD認証。光学ドライブは非搭載。OSはWindows 8.1 Pro 64bit。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×4、USB 2.0×4、HDMI×1、DVI-D×1、D-sub×1、DisplayPort×1など。本体サイズは約W190×D415×H357mm。○bz-S5220-C-SecureT+PRO-HD-TPM「bz-S5220-C-SecureT+PRO-HD-TPM」は、電源を300W 80PLUS GOLD認証にした省スペースデスクトップモデル。税込価格は70,179円より。本体サイズは約W96×D420×H330mmで、USB 2.0ポートが6基になっている以外、仕様は「bz-M5220-C-SucureT+PRO-HD-TPM」とほぼ共通。○bz-S5220-i3-SecureT+PRO-HD-TPM「bz-S5220-i3-SecureT+PRO-HD-TPM」は、CPUにIntel Core i3-4170(3.7GHz)を搭載するモデル。税込価格は80,979円より。CPUと内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 4400)以外は「bz-S5220-C-SecureT+PRO-HD-TPM」とほぼ共通の仕様。○bz-M5220-i3-SecureT+PRO-HD-TPM「bz-M5220-i3-SecureT+PRO-HD-TPM」は、CPUにIntel Core i3-4170(3.7GHz)を搭載するミドルタワーモデル。税込価格は80,979円より。CPUと内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics 4400)以外は「bz-M5220-C-SucureT+PRO-HD-TPM」とほぼ共通の仕様。
2015年08月20日サイコムは5日、「Skylake」のコード名で知られるIntelの第6世代Core iプロセッサおよび、新チップセットZ170を搭載した、ハイエンドデスクトップPC「Radiant GZ2500Z170」とゲーミングPC「G-Master Spear Z170」の販売を開始した。価格は前者が税込94,200円から、後者が税込136,290円から。○Radiant GZ2500Z170ATX規格を採用したミドルタワー型のハイスペックPC。BTOに対応しており、標準構成は、CPUがIntel Core i5-6600K(3.50GHz)、チップセットがIntel Z170 Express、メモリが4GB(4GB×1)、ストレージが7200回転の500GB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、ケースがLancool UNIVERSAL、電源がCorsair CX500M(500W)。OSはオプション。この構成で価格が税込94,200円。CPUをIntel Core i7-6700Kに変更すると税込111,610円となる。○G-Master Spear Z170ハイスペックと高い拡張性を併せ持つミドルタワー型ゲーミングPC。BTOに対応しており、標準構成は、CPUがIntel Core i5-6600K(3.50GHz)、チップセットがIntel Z170 Express、メモリが8GB(4GB×2)、ストレージが7200回転の500GB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce NVIDIA GTX 960 2GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、ケースがCoolerMaster CM690III、電源がCoolerMaster V750。OSはオプション。この構成で価格が税込136,290円。CPUをIntel Core i7-6700Kに変更すると税込153,700円となる。
2015年08月05日着物の新たな魅力を次世代に伝えるイベント「2015 きものサローネ in 日本橋」の開催に合わせて、パレスホテル東京では10月1日から20日まで、日本を代表するキモノデザイナーの斉藤上太郎とのコラボレーションメニューを提供する。今回展開されるメニューは、斉藤上太郎のブランド「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」の15-16AWコレクションテーマ“DARK FAIRYTALE(ダーク・フェアリーテイル)”をイメージして製作されたもの。昨年も登場した「ファッションアフタヌーンティー ~JOTARO SAITO kimono style collection~」には、おとぎ話の代表的モチーフである林檎の形をしたショコラや、コレクションのテーマモチーフである牡丹が描かれた花柄サブレ、パイソン柄のブラックエクレアなどが詰め込まれた。ブランドロゴが記された3種のマカロンも添えられており、価格は3,900円(税込)、グラスシャンパン付きで5,600円(税込)となっている。今年は新たに「ファッションカクテル ~JOTARO SAITO kimono style collection~」も登場。コレクションテーマと同じく「DARK FAIRYTALE」の名を冠したカクテル(税込2,200円/サービス料別)は、ダージリンリキュールをベースに、コレクションのテーマカラーを活かした深い色味のフレッシュベリー3種や、ジンジャービアー、大葉など和の素材が組み合わせられた。バニラビーンズを添え、甘みと辛みのコントラストが楽しめる香り豊かな一品に仕上げられている。また同期間に、1階のロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」に着物で来場し、アフタヌーンティーを注文すると、特製スイーツをプレゼントするサービスも実施される。【限定コラボメニュー詳細】■「ファッションアフタヌーンティー~JOTARO SAITO kimono style collection~」提供場所:1F ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」提供期間:10月1日~10月20日料金:1名 3,900円、グラスシャンパン付き 5,600円(税込・サービス料別)■「ファッションカクテル~JOTARO SAITO kimono style collection~」提供場所:1F メイン バー「ロイヤル バー」/ 1F ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」提供期間:10月1日~10月20日
2015年07月29日インバースネットは19日、FRONTIERブランドから、インテルのH81チップセットを採用し、GeForce GTX 980 Ti搭載カードの選択も可能なマイクロタワー型デスクトップPC「GX」シリーズを販売開始した。直販価格は税別56,800円から。W174×D392×H365mmとコンパクトなマイクロタワーながら、3.5インチ内部×4、5.25インチ外部×1と拡張性が高いデスクトップPC。基本構成の主な仕様は、CPUがIntel Core i3-4170(3.70GHz)、チップセットがIntel H81 Express、メモリが4GB(4GB×1)、ストレージが500GB SATA3 HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が80PLUS BRONZEの600W電源など。OSはWindows 7 Home Premium 64bit。BTOラインナップとして、CPUではIntel Core i5-4460やIntel Core i7-4790、メモリは最大16GBまで、グラフィックスではNVIDIA GeForce GTX 980TiやNVIDIA Quadro K2200などの選択が可能。ストレージは最大2TB HDDもしくは1TB SSDに加え増設用SSD/HDDも選択できる。
2015年06月22日東芝は6月19日、トランジスタの絶縁膜欠陥に起因する「ランダムテレグラフノイズ(RTN)」を利用した新たなチップ個体認証技術を開発したと発表した。同技術は、RTNの複製困難性、固有性や電気ストレスに対する安定性に着目し、電子回路を構成する個々のデバイスのばらつきを、チップ固有のID「チップ指紋」として利用することで、暗号・認証を実現するセキュリティ技術「PUF」に応用したもの。また、短時間でRTNを検出するアルゴリズムを新たに考案し、100万回以上利用しても「チップ指紋」を識別できることを確認したという。同社は今後、同技術の早期実用化に向けて、さらに信頼性と性能を高めたPUFセキュリティシステムの研究開発に取り組んでいくとしている。
2015年06月22日PEZY Computingは5月8日、磁界結合を用いた、高速・低消費電力を特徴とする近接チップ間無線通信技術(ThruChip Interface:TCI)を手掛ける米ThruChip Communicationsの全株主と、2015年6月末までに3分の2超となる支配株式の取得、ならびに残る株式を2016年2月までにすべて買い取り、完全子会社化する契約を締結したと発表した。PEZYは、TCI技術を現在開発中の4096コアを搭載し、8.2TFLOPSの倍精度演算性能を目標に掲げる次世代MIMS型大規模メニーコアプロセッサ「PEZY-SC2」に適用する計画とするほか、半導体業界に広くライセンス提供を行っていく予定とする。TCI技術は、慶應義塾大学理工学部の黒田忠広教授が確立した近接チップ間の無線通信手法で、既存の有線通信手法と比較して、低消費電力ながら高速通信が可能であること、電気的に非接触であるためにインピーダンス整合が不要であること、磁界結合のためのアンテナはウェハ内に前工程で作成可能で後工程作業が増えずに歩留まりにも影響が無いこと、すでに黒田研究室にて多数の実チップによる検証がなされていることなどの優位点があるという。また、ThruChipのCEOでTransmetaの創業者CEOなどでも知られるDavid R. Ditzel氏がPEZYと8年間の技術顧問契約を締結しており、今後のTCI技術やプロセッサ技術分野の応用などを担っていく予定だとしている。
2015年05月11日NECディスプレイソリューションズは24日、「ビューライトシリーズ」の新製品として、3チップDLP方式を採用したレーザープロジェクタ「NP-PH1202HLJD」を発表した。5月21日より発売する。価格はオープン。独自開発の「循環冷却防塵構造」を採用したレーザープロジェクタ。光学ユニットを密閉し、内部で空気を循環させて光学部品を冷却させることで、外気に含まれるチリや埃による光学部品の汚損を防止する。また、レンズシフトを行うために必要な隙間を凹凸設計にすることで、チリや埃の侵入を抑えて耐久性も向上させている。3チップDLP方式を採用し、1,920×1,080ドットの投写に対応。レーザー光源を採用することで明るさ12,000ルーメンを達成した。製品寿命も約20,000時間と長い。画質を向上させる機能として、解像度変換技術「アドバンスド・アキュブレンド」と、被写体の周囲を暗くすることで立体感を得る「3rd SweetVision」を搭載する。4台のプロジェクターを使って3,840×2,160ドット(4K)の投写を可能にする「タイリング機能」に対応。4K信号に対応したHDMI端子(リピーター機能)の搭載により、外付け機器を使わずに4K映像を投写できる。複雑なマルチ画面設定が自動で行える「タイルマトリクス機能」や、映像の境界を目立たせなくさせる「エッジブレンディング補正」など、マルチ画面時における利便性の高い機能を内蔵する。主な仕様は、投写方式が3チップDLP方式、最大表示解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、明るさが12,000ルーメン、コントラスト比が10,000:1(ダイナミックコントラスト:オン時)、光源がレーザーダイオード。映像入力インタフェースはHDMI×1、D-Sub×1、DisplayPort×1、BNC×1。映像出力インタフェースはHDMI×1。100BASE-TX対応有線LANポートとUSB×1基を搭載。本体サイズはW680×D860×H333mm、重量は約68kg。なお、レンズは別売りとなっており、5月下旬に6モデルが発売される。価格はオープン。
2015年04月24日丸美屋食品工業は、容器入りふりかけ「期間限定 ひよこチップ入り手のりたま」を、12月31日までの期間限定で全国で販売している。○約6mmの小さなひよこチップ同商品は、のりたま発売55周年を機に発売したもの。ふりかけの中には、約6mm前後のかわいいひよこ型のチップが入っている。デザイン的・機能的にも卓上に置きやすく、持ち運びもしやすい手のひらサイズ。希望小売価格は150円(税別)。
2015年04月23日