15SSコレクションのランウエイから、今春夏メイクのヒントを紹介するシリーズ。5回目は「クリストファー・ケーン(Christopher Kane)」。デザイナーのケーンが学生時代の恩師に捧げた、過去と現在をつなぐコレクションは、セクシーでコンテンポラリーだが、同時に伝統を重んじる気品に溢れている。バレリーナのようなソフトなチュールや、深みのあるブラウンレッドのドレス、トランスペアレントなブラウスなど、その美しさに目を奪われる。メイクもコレクションに合わせて、フレッシュで光り輝くイメージ。透明感のあるシンプルな色使いで、その人が本来持つ個性を引き出してくれる。モイスチャークリームで保湿をした後、肌に輝きをもたらす美容液「NARSskin オプティマルブライトニングコンセントレート」を使用。メイクを長持ちさせる効果のある美容液は、なめらかでキメの整った艶肌へと導く。次に、UV効果のあるモイスチャライザーをオン。しみや毛穴など気になる部分はカバーしつつ、質感はナチュラルに。さらにルースパウダーを重ねて美しい光をプラス。仕上げにクリストファー・ケーンが「ナーズ(NARS)」とコラボレーションした「ザ マルティプル Violet Atom」を、ハイライトとして鼻筋などの顔の高い位置に軽くたたき込む。淡い紫のカラーが虹色の輝きを放つ。頬骨からこめかみにかけてもCラインを描くように指で広げ、同様にまぶたや口元にも乗せる。光を受けて輝く肌は、見る角度によって揺らめくように色を変える。女性としての自信が静かに満ち溢れるフレッシュなメイキャップは、エレガントなスタイルにフィットする。リードアーティストはナーズのルチア・ピエローニ(Lucia Pieroni)。主な使用アイテムは、「NARSskin ルミナスティックモイスチャークリーム」「ピュアラディアント ティンティッドモイスチャライザー」「ライトリフレクティングセッティングパウダー」「ザ マルティプル Violet Atom:Christopher Kane for NARS Collection)[2015年5月限定発売]」(すべてナーズ)など。
2015年03月21日ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、トム・クリストファー(Tom Christopher)の個展が、6月19日より大阪のホテルニューオータニ内「ギャルリーためなが」にて開催される。1993年にニューヨークで開催されて以来、パリ、東京、大阪など合わせて18回目となるギャルリーためながでの個展。今回は最新作を含む30点を展示。摩天楼やイエローキャブ、自転車メッセンジャー、行き交う人々など、写実性をベースにわずかなデフォルメを加えたニューヨークの姿を描き出す。クリストファーは1952年カリフォルニア州ハリウッド生まれ。81年よりニューヨークを描きはじめ、作品はニューヨーク市立美術館やCBS社、タイムワーナー社に収蔵される。95年にロックフェラーセンター壁画、98年にタイムズ・スクエアに巨大壁画を制作。2001年にはワールドトレードセンターを描いた作品が話題となった。米国のみならずスイスやドイツなどでも個展を開催している。【イベント情報】トム・クリストファー展―サムシング アバウト ニューヨーク シティ(Something about New York City)―会場:ギャルリー ためなが 大阪住所:大阪市中央区城見1-4-1ホテルニューオータニ大阪1階会期:6月19日から7月13日時間:11:00から20:00入場無料
2014年06月11日『ダークナイト ライジング』の日本公開を来月に控える鬼才クリストファー・ノーラン監督が、ウォリー・フィスターの監督デビュー作で製作総指揮を務めることとなった。フィスター監督は『メメント』(’00)、『バットマン』3部作、『プレステージ』(’06)などで撮影監督を務めたノーラン組の常連スタッフで、『インセプション』(’10)ではアカデミー賞撮影賞に輝いた人物。ノーランと妻でプロデューサーのエマ・トーマスは待望の監督デビュー作となる彼のスリラー作品(タイトル未定)に製作総指揮として参加する。ノーラン夫妻が2002年のスリラー作品『インソムニア』でタッグを組んだアルコン・エンターテイメント社が本作の資金調達を担当する。同社のプロデューサー、ブロデリック・ジョンソンとアンドリュー・A・コソーヴの2人は「ノーランとエマは映画作家、コラボレーター、ストーリーテラーとして大掛かりなことから細かいことに至るまで、非常に優れた才能があり、また2人と一緒に働けるのが嬉しいです」とコメントした。リージェンシー・ボイスが共同プロデュースを務め、ジャック・パグレンが脚本を担当する同作は、ストーリー内容と出演者は未定で、クランクインは今年の年末を予定している。■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
2012年06月15日フランスからハリウッド映画への愛を込めた『アーティスト』と、パリを舞台に映画の魅力を描いた『ヒューゴの不思議な発明』。共に古き良き時代の映画にオマージュを捧げる2作が最多5部門に輝き、幕を閉じた第84回アカデミー賞。フランス映画として初の快挙を果たした『アーティスト』の功績を筆頭にして、今年は様々な記録が塗り替えられた、歴史的なアカデミー賞授賞式となった。今年最大の注目の的となっていたのは、前述の2作が手にする栄冠のゆくえ。ノミネーションの段階では、『ヒューゴの不思議な発明』が最多11部門でのノミネート、『アーティスト』はそれに続く10部門のノミネートであった。蓋を開けてみると、授賞式前半に発表された撮影賞に美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響編集賞を受賞と、瞬く間に『ヒューゴの不思議な発明』が5部門で受賞し、体勢有利かと思われた。だが後半に入ると一転、『アーティスト』の逆襲と言わんばかりに、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、作曲賞、衣裳デザイン賞、そして作品賞を獲得、同じ5部門で最多受賞の快挙を果たした。惜しくも作品賞を逃した巨匠マーティン・スコセッシだが、映像技術的な面が高く評価された点において、自身初の3D映画にさらなる可能性と手ごたえを感じたのではないか。俳優部門でも後世に大きな可能性を伝える感動の瞬間があった。まず助演男優賞のクリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)は御歳82歳にして、史上最高齢のオスカー受賞となった。1950年頃に舞台デビューして以来、半世紀以上にもわたり名演を見せてきた大御所俳優が、授賞スピーチで「ケネス・ブラナー、ジョナ・ヒル、ニック・ノルティ、マックス・フォン・シドー、あなたたちと一緒にノミネートされて本当に誇らしく思っています」と肩を並べた老若の候補者に対して贈られた称賛と労いの言葉からは彼の真摯な姿勢がうかがえ、また彼を見つめる同い年のマックス、さらに同じ舞台出身のケネスの眼差しからはクリストファーへの愛と尊敬の念が感じられた。大御所の貫禄を見せつけたひとりと言えば、もちろんメリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)の29年ぶりの快挙も外せない。のべノミネート回数は17回、うち14回は涙をのんできたわけだが、自分で「アメリカの半分が『またか!』って思ったこでしょう」と言えるまでには、ノミネート常連ならではの並々ならぬ重圧とプレッシャーもあったはず。ストイックな女優魂と愛情あふれる彼女の快挙に、サンドラ・ブロックら涙を浮かべる女優たちの姿も見られた。さらに、外国語映画賞においても『別離』がイラン映画としては初のオスカー受賞という快挙を果たした。ノミネート自体、実に13年ぶりの快挙であったが、それまでにもベルリン国際映画祭での史上初の3冠を始め、セザール賞にインディペンデント・スピリット賞と、本作に対する欧米での高評価はイラン映画としては近年稀に見るほどであった。受賞スピーチの舞台に立ったアスガ―・ファルハディ監督は、「多くのイラン人が世界各国で我々を見ており、喜んでいただいていると思います。いま戦争の話、そして攻撃の話が出ています。そしてイランという国は我々の文化と離れて語られており、政治の影に隠れてしまっています。この賞をイランの人々に捧げます。あらゆる文化、あらゆる文明を尊重する国民です。そして憎しみ、そして敵対的な行動を憎しむ国民です。ありがとうございました」と、イランの国民・文化についての理解を訴えると共に、新たな歴史の1ページがもたらした希望を世界に向けて発信した。様々なドラマが今年も見られたアカデミー賞。結果だけ見れば下馬評通りの受賞と思った方も少なくないだろうが、人物の偉業に寄った作品や社会派の作品が好まれやすい傾向の中で、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』の快挙は、純然たるエンターテインメントを楽しむという映画本来の感動を再確認させてくれる機会になったのでは。あなたは今年のアカデミー賞の結果をどう考える?特集:第84回アカデミー賞第84回アカデミー賞受賞結果■作品賞『アーティスト』■監督賞ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)■主演男優賞ジャン・デュジャルダン (『アーティスト』)■主演女優賞メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)■助演男優賞クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)■助演女優賞オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)■外国語映画賞『別離』(イラン)■オリジナル脚本賞『ミッドナイト・イン・パリ』■脚色賞『ファミリー・ツリー』■撮影賞『ヒューゴの不思議な発明』■編集賞『ドラゴン・タトゥーの女』■美術賞『ヒューゴの不思議な発明』■衣装デザイン賞『アーティスト』■メイクアップ賞『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』■作曲賞『アーティスト』■歌曲賞「Man or Muppet」(『ザ・マペッツ』)■録音賞『ヒューゴの不思議な発明』■音響編集賞『ヒューゴの不思議な発明』■視覚効果賞『ヒューゴの不思議な発明』■長編アニメ映画賞『ランゴ』■長編ドキュメンタリー映画賞・『Undefeated』(原題)■短編ドキュメンタリー映画賞・『Saving Face』(原題)■短編アニメ映画賞『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore』(原題)■短編映画賞『The Shore』(原題)■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ショーン・ヤング、オスカーのアフター・パーティ会場前で警備員を殴り逮捕される【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!
2012年02月28日第84回アカデミー賞授賞式で、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが助演男優賞を獲得した。マイク・ミルズの実体験を基に、晩年に突然ゲイであることをカミングアウトする父親と息子の愛と人生の再スタートを描いた本作。クリストファーは、自身に正直に自由を謳歌する父親をユーモアたっぷりに演じている。現在82歳、その俳優歴は半世紀以上にのぼる大御所中の大御所。『サウンド・オブ・ミュージック』(’64)のトラップ大佐役など数々の作品で名演を見せてきた彼だが、意外にもオスカーノミネートは2009年の『終着駅-トルストイ最後の旅-』が初めてで、今回の受賞は同賞において最高齢での初受賞となった。今回の助演男優賞部門は、同い年のマックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)や、ニック・ノルティ(『Warrior』)などベテラン勢が揃ったが、クリストファーがこれまでの映画賞レースと順当の強さを見せた。手にした金のオスカー像に向かって「あなたは私より2歳しか年上じゃないんだね。母の種にいたときからこのスピーチを予定してました」と冗談を飛ばすや、ほかの候補者に称賛を贈り「(共演の)ユアン・マクレガーとこの賞を共有したい」と語った。特集:第84回アカデミー賞 Harbaugh / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日