コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)出身のデザイナー・橋爪大輔のブランド「ビスケットヘッド(biscuithead)」のトランクショーが、8月4日から9月3日まで、ポータースタンド(PORTER STAND)品川駅店にて開催。コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)でチーフパタンナーとして活躍してきた橋爪大輔が、2015年秋冬にスタートした同ブランドは、“ポップで楽しい”“コンセプチュアルな”服と、そのまわりのものを作ることをコンセプトに、毎シーズン、ユニークかつユーモラスでありながら、パターン技術に優れた着心地の良いアイテムを提案し続けている。「biscuithead 蚊取線香シャツ」(3万3,000円)期間中には、本イベントのために製作したポーター(PORTER)とのコラボレショーンによるオリジナルアイテム「biscuithead×PORTER ホルスター 」(1万2,000円)が、水鉄砲付き数量限定で登場。また、いずれもポータースタンド限定販売で、「biscuithead 蚊取線香シャツ」(3万3,000円)をピンクとブラックの2色、「biscuithead カットソー」(1万2,000円)をレッド・ブルー・イエロー・ホワイト・ブラックの5色など、ブランドで人気のインラインアイテムもバリエーション豊富に展開する。店内は「夏祭り」をテーマに、同ブランドの色鮮やかなアイテムとともにポップで楽しい装いとなる。【イベント情報】「biscuithead TRUNK SHOW」by PORTER STAND会期:8月4日~9月3日会場:PORTER STAND SHINAGAWA STATION住所:東京都港区高輪3-26-27 JR品川駅 エキュート品川 サウス内時間:8:00~22:00※日曜・祝日は8:00~21:00
2018年08月06日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の新ブランド「CDG(シーディージー)」が、2018年7月20日(金)に東京・表参道GYREと大阪店にフラグシップショップをオープン。コム デ ギャルソンの「CDG(シーディージー)」は、これまでのコム デ ギャルソンのクリエーションを意味する「CDGシンボルロゴ」をつけた新しいブランド。展開は表参道GYREと大阪店の実店舗に加え、ブランド初となるオンラインショップでも展開。定番商品を始め、コラボレーションによるデザインやコム デ ギャルソンを象徴するアイコニックなデザインのアイテムを展開予定だ。新店オープン時には、Tシャツ、パーカー、ブルゾン、スニーカーなどの定番アイテムが登場。いずれもブランド名の「CDG」ロゴが力強く刻まれている。【詳細】「CDG(シーディージー)」・ポンチョ 15,000円・パーカー 15,000円・スニーカー 14,000円・ショルダーバッグ 16,000円・ジャケット 18,000円・Tシャツ 9,500円取り扱い店舗:・CDG住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2F・CDG 大阪住所:大阪府大阪市中央区南船場3-12-22 心斎橋フジビル2F・オンラインショップ
2018年07月23日軽快なマーチ(行進曲)に乗せて、登場するモデルたちはどこに向かうのだろうか? 武器は勿論、バッグは持たず、両手は常に手ブラ。必要なガジェットは身の回りにすべて携行し、午前中の明るい日差しの中、軽快に歩を進める。『サンダーバード』のテーマに始まり、『戦場にかける橋』の『クワイ川マーチ』、『史上最大の作戦』と、夢見る男たちの郷愁をくすぐるサウンドをバックにコム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)の2019年春夏コレクションが6月22日、パリファッションウィークで発表された。フロントに大きな立体ポケットの付いたサバイバルベストにボーダーT、イエローのダブルポケットのサコッシュと合わせられた同色のブルゾンに、ポップなカモフラージュパンツ。ブルゾンは漁師たちが海に落ちたときに視認性が良いように着た「ソーウエスターコート(Souwester Coat)」を連想させる。シャツやテーラードジャケットに合わせられたホルスターバッグやウエストバッグは、ウエアと同素材のセットアップ、もしくは軽量ナイロンでボディにフィットしたときのバランスが計算されている。前後で表情を変えるライフベストや防弾チョッキを思わせるさまざまなギアベストと、フルーツ柄のプリントシャツ、ギンガムチェックといったドリーミーなアイテムとの相性が意外性を生む。ミリタリー、ワークウエア、アウトドアなどのユニフォームから機能性やディテールを巧みに取り入れるアイデアやテクニックが先駆的であった同ブランドにとって、それが今やメインストリームになりつつあるメンズファッションの状況のなか、今シーズンはそのディテールの背景をコンサバティブに消化して見せることが目的だったようにも取れる。ジェンダーやシーズン性がどんどん曖昧になっていくメンズモードのなかで、ウエアのユーティリティーを高めることで活動性をフォローしながら、ネイチャー指向へは矛先を向けない。さまざまなスポーツブランドとコラボを重ねながら、そのインディペンデントな視点に救われる。Text: Tatsuya Noda
2018年07月17日川久保玲によるコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)が2019年春夏コレクションを6月23日、パリファッションウィークで発表した。残念ながら、今回シートは得られずショーはスタンディング。2重のスタンディングの後ろから最初に見えたのは、モデルの髪型。黒のジャケットにモデルの頭頂部はグレイス・ジョーンズ(Grace Jones)のようなフラットのリーゼント。白人なら80年代キース・ヘリング(Keith Haring)やケニー・シャーフ(Kenny Scharf)と良くつるんでいた、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)回りで良く紹介されていたパフォーマーのジョン・セックス。懐かしい80年代のNYアートシーンを回想していると、ショーが進むうちにそれがソフビ人形のようなウィッグ、かぶりものであることに気付かされる。マルチカラーのボーダーのスーツはシャーリングが施され、サテンのピンクシャツ、グリーンのタイ、フラットヘッドではないが、ポマードで固めたウェービーなヘア。まるでダギー・フィールズ(DUGGIE FIELDS)、日本では資生堂のパーキージーンで覚えている方もいるかもしれない英国のイラストレーターだ。花柄やカラフルなボーダーにボウタイ、ショートパンツのルックはピーウィー・ハーマン(Pee-Wee Herman)でお馴染みのポール・ルーベンス(Paul Reubens)まで思い浮かべてしまう。日本の証券会社のCMにも起用されていた彼がセクシャルな話題で公から姿を消したことが、昨今の「me too」の問題提起につながるのか考えさせてしまうのが、コム デ ギャルソンというブランドの面白いところ。ここまで挙げたさまざまな人物の共通点は、彼らがアバンギャルド。ヒップなアウトサイダーな表情をしていながら、パブリックイメージはスーツで登場していたことだ。今シーズンのテーマは「クレージースーツ」。カモフラ柄シフォンのパーツを重ねたスーツや。身頃、袖にシャーリングを施したエドワーディアンスタイルのロングジャケットや、メッシュのアスレチックシャツを解体し、ハイテク素材で再構築したアスレジャーへの解答とも取れるデザインなど、スーツという枠に固定しながら、現在のあらゆるファッションの要素をコラージュしている。首にチェーンを巻き、ケージを背景にしたモデルたちがケージの中から出てきたのか。入ってきたのかは想像次第だ。Text: Tatsuya Noda
2018年07月10日コム デ ギャルソン・シャツ ボーイ(COMME des GARÇON SHIRT BOY)が、2019年春夏コレクションを発表した。
2018年07月05日川久保玲によるコム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇON SHIRT)が2019年春夏コレクションを発表した。
2018年07月04日ペイントアーティストのバーナイ(baanai)による2回目の個展、「in my Brain:私の脳みそ」が、代官山SISON GALLERy(シソンギャラリー)にて6月16日から30日まで開催される。バーナイは、海とサーフィンを創作のエネルギー、インスピレーションの源として活動するアーティスト。2015年に、コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)の川久保玲に作品ファイルを送ったのをきっかけに、洋服、DM、ショッピングバッグなど、3度に渡りアートワークが起用された。また、カリフォリニア発のファッションブランド「RVCA(ルーカ)」や、最近ではオーディオメーカー「オーディオテクニカ」とのコラボレーションでも話題となっている。今回の展示では、バーナイにとって、アーティスト以前の一人の人間として頭の中にあるものを、新しい実験やチャレンジとして表現した作品、約80点の展示販売を行う。以下、バーナイからのメッセージ。「前提として、私は、自分自身がどうしようもない人間であることを猛烈に自覚しています。しかし、そんな人間でも絵を描くことだけには、命をかけているという想いと自負があります。以前どこかで『あらゆる芸術は霊格の高いものでなければいけない』という言葉に出合うことがありました。その『霊格の高さ』を長年自問自答してきた結果、『感謝と謙虚さ』が辿り着いた私の解釈でした。そして、『ARIGATOUGOZAIMASU』は、その『感謝と謙虚さ』両方を内包する言葉です。今回の展示では、1年365日1日も休まずに絵を描き続けたらどんなものが生み出されるのか、そして『ARIGATOUGOZAIMASU』を描き続けたらどんな事が起こるのかという、自分なりの実験であり挑戦をしています。どうしようもない人間だと自覚した私が、徹底的に自分を追い込んだからこその『果てしなき解放』を作品から感じていただけたらこの上ない喜びです。」【展覧会情報】baanai個展「in my Brain:私の脳みそ」会期:6月16日〜30日会場:SISON GALLERy(シソンギャラリー)住所:東京都渋谷区猿楽町3-18時間:12:00〜20:00休廊日:月曜日
2018年06月05日ペイントアーティスト・baanai(バーナイ)の個展「in my Brain:私の脳みそ」が、代官山SISON GALLERy(シソンギャラリー)にて、2018年6月16日(土)から6月30日(土)まで開催される。過去にコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)のアートワークを手掛け、ルーカ(RVCA)やオーディオテクニカとのコラボレーションも話題となったbaanai。「in my Brain:私の脳みそ」では、アーティストである前に1人の人間として、頭の中にあるものを表現している。“あらゆる芸術は霊格の高いものでなければいけない”という言葉を追求し辿り着いた“感謝と謙虚さ”をテーマに実験的でチャレンジングな作品を制作。テーマを内包する“ARIGATOUGOZAIMASU”の文字を散りばめた、アバンギャルドかつノイジーでカラフルな約80点の作品を展示販売する。【詳細】baanai個展 “in my Brain:私の脳みそ”会期:2018年6月16日(土)~6月30日(土) 11:00~19:00 ※月曜休み会場:SISON GALLERy住所:東京都渋谷区猿楽町3-18
2018年06月04日雑誌『SWITCH』が、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 川久保玲のロングインタビューを2018年5月20日(日)号にて独占掲載。コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)の2018年秋冬コレクション「白の衝撃(ホワイトショック)」にフォーカスを当てた特集となっている。1969年にコム デ ギャルソンを設立した川久保玲。レディースウェアからスタートしたブランドは、これまでにない独創的でアバンギャルドなスタイルを世に送りだし、瞬く間に多くの脚光を浴びた。中でも、ブランド史で今なお語り継がれているのは、1982年にパリで発表したコレクション。当時モード界で禁欲的なカラーとして敬遠されていた黒を用いたファッションは、「黒の衝撃」と呼ばれファッション界を震撼させたのだ。今回『SWITCH』が特集を組んだのは、2018年1月にパリで発表されたコム デ ギャルソン・オム プリュス 2018年秋冬コレクション。ランウェイには、『恐竜がいた』で谷川俊太郎と共作した下田昌克の手がける斬新な恐竜マスクが登場。そして白を主役としたピースを発表したコレクションテーマは、「白の衝撃」だった。「黒の衝撃」から約36年の時を経て川久保玲が打ち出したファッションは、従来の価値観の否定と反骨精神を表現した川久保玲の哲学を体現したものとして、ブランド唯一無二の世界を創造したのだ。本誌では、そんな「白の衝撃」の裏に隠された「PUNK」と「CAMP」という二律する言葉を唱える川久保玲とコム デ ギャルソンの精神を紐解くロングインタビューを掲載。また同コレクションのスペシャルストーリーを谷川俊太郎による書き下ろしの詩を加えた「恐竜がいた」として発表するほか、ショーが完成するまでのドキュメントストーリーや、スタジオシューティングを記録した「白の衝撃」などを掲載する。【詳細】SWITCH Vol.36 No.6(2018年6月号)特集:川久保玲 白の衝撃発売日:2018年5月20日(日)価格:1,000円+税
2018年05月20日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)青山店では、カルティエ(Cartier)のアイコニックな腕時計「タンク」のヴィンテージモデル25点を2018年5月21日(月)から6月10日(日)まで、展示販売する。今回コム デ ギャルソン青山店に集結するヴィンテージ「タンク」は全て、アート・時計・宝石のディーラーであるハリー・フェイン(HARRY FANE)が収集した、歴代の貴重なモデル。ハリー・フェインは、ロンドンに自身のショールーム「OBSIDIAN」を構え、1978年からカルティエのヴィンテージ収集や販売を続けている。カルティエ黄金期である1920年代のレアなアイテムも多数所有しており、世界的なコレクターの大家として知られている。長い時を経ても色褪せることのない、価値の高いヴィンテージ「タンク」が日本国内に揃う、過去に例を見ない貴重な機会となっている。【詳細】カルティエ ヴィンテージ タンク 特別展販売期間:2018年5月21日(月)~6月10日(日)場所:コムデギャルソン 青山店住所:東京都港区南青山5-2-1
2018年05月17日川久保玲によるコム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇON SHIRT)が2018-19年秋冬コレクションショーを開催。
2018年05月14日コム デ ギャルソン・シャツ ボーイ(COMME des GARÇON SHIRT BOY)が2018-19年秋冬コレクションショーを開催。
2018年05月14日渡辺淳弥によるコム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)は、パリ15区にある高架橋下のパーキングを会場に2018-19年秋冬コレクションを発表した。コレクションタイトルは「Functional decoration」。ストリートウエア、ワークウエア、そしてテーラードをミックスさせながら、機能的な装飾を意識した服作りを見せた。ショー冒頭にはファイアーマンジャケットやダッフルコート、チェックのブルゾンなど、シンプルなシルエットのアイテムが登場したが、幅の広い反射テープ=機能的な装飾が施されている。この反射板の要素はコレクション全体に渡って多用され、ジャケットのヘムやバッグ、パンツの裾にあしらわれていた。今シーズンもコラボレーションアイテムは多く、新規ではカナダグース(CANADA GOOSE)が登場。その他にも、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)、カーハート(Carhartt)、リーバイス(Leviʼs®)など、ワークウエアを中心にしたラインアップに変化はないが、ただコラボレーションするだけで終わらせていない。カリマー(karrimor)とはリュックサックを解体したブルゾンを制作し、ザ・ノース・フェイスとは巾着型に畳めるブルゾンを制作。そしてショー後半のハイライトとなったのが、モデルの早変わりだ。ランウェイの途中にあるつい立の裏に潜り込み、リバーシブルのジャケットを裏返して登場した時は然程驚かされなかったが、手にしていたバッグが実はジャケットだったことがわかり、様々なバリエーションが登場して会場を湧かせることとなった。テーラードをワークウエアにさりげなく、しかし印象的に融合させる1つの方法を提示して見せていた。
2018年05月12日川久保玲によるコム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)は、工事中のシャトレ劇場の舞台を会場に2018-19年秋冬コレクションショーを開催した。コレクションタイトルは「White shock」。パンクを表現するときに用いられる黒を、今回はあえて白にしたといい、「通常行わないことが刺激をもたらす」としている。ブルゾンやジャケットにはウレタンを挟んだ素材を多用し、細かくカットしたパーツを、縫い代を表に出しながらパッチワークしている。モチーフとしては、建築物のタイルや小石を敷き詰めたコンクリートの地面、航空写真やアメリカンコミック、迷彩や文字をカットアップしたものなど様々で、互いに無関係なものが無機質に並べられている印象。一部を除いてジャケットやブルゾン類の身頃合わせはアシメトリーで、それによってヘムも斜めになったアイテムが多く見られた。ボトムには、バギーなショートパンツや丸みを帯びたサテンのキルティングのパンツなどをコーディネート。柔らかくて優しい雰囲気を醸し、無機質なプリントとの対比、素材の硬軟など、様々なコントラストを感じさせた。そして、ショー冒頭と後半、モデル達に合わせられたアーティスト下田昌克の手による恐竜の骨のマスクも、そのコントラストに強さを加えるものの1つとなっていた。
2018年05月12日渡辺淳弥によるジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)が、パリで2018-19年秋冬コレクションショーを開催した。今シーズン、コレクションの中心アイテムとなったのは多様なブレザー。フォルムへの探求はベーシックなアイテムに立ち返り、裏打ちされた確かな技術を要するカッティングにより七変化させていくという、情報化・消費化社会の現代において服の本質をついたような渡辺淳弥アプローチであった。
2018年05月09日川久保玲によるコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、パリのパヴィヨン・カンボンを会場に2018-19年秋冬コレクションショーを開催した。川久保玲は、1964年の作家スーザン・ソンタグ(Susan Sontag)著『キャンプについてのノート』で論じた「Camp」という審美的様式に共鳴。例えば、反体制や反骨精神の象徴だったパンクは、現在スタイルとして確立されて新しいものを生み出さなくなったが、並外れたもの、不真面目なものを意味する「Camp」という概念が新基軸となるのではないか、と考えたという。そうして生まれたルックは、村々を旅して回る旅芸人・サーカス集団のイメージを持たせながら、層を重ねるレイヤーのテクニックを用いて、コム デ ギャルソンらしい並外れたボリューム感を出したものばかり。繭を縫い付けたドレスには、レースなど何層にも布を重ねたジャケットをコーディネートし、ゴールドの紙とニット地を合わせたドレスには、ラメ地を何層にも重ねたジャケットを合わせている。層を重ねるテクニックは多用され、その全ての断面がローエッジ。ポルカドット、フローラルプリント、アメリカン・カートゥーン、レース、紙、スパンコール刺繍地など、あらゆる素材とモチーフが渾然一体となり、今まで以上に宇宙やカオスを想起させる。しかし、多色使いがオプティミスティックな空気感を与え、新しい何かを生み出そうとする内側からの強いエネルギーを感じさせる全16体のコレクションであった。
2018年05月08日デザイナーたちの過去の名作がそろうショップ、Archive Storeにて、コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)の隠れた名作が並ぶ展示会「Collection of Comme des Garçons since 1980s」が4月14日から5月31日まで開催。コム デ ギャルソンが「黒の衝撃」や「BodyMeetsDress-DressMeetsBody」で国際的な注目を集め続けた80年代から90年代。「穴あきニット」や「コブドレス」などそれまでの美の規範に抗うかのような前衛的・革新的デザインは、様々なメディアで取り上げられた。2017年、ニューヨーク・メトロポリタン美術館での特別展「Rei Kawakubo / Comme des Garçons. Art of the In-Between」を始めとして、アートの文脈でも多く語られるようになった。しかしその一方で、そうした文脈には属さずとも、現在でも異彩を放つ隠れた名作たちが多く存在している。本展では、これまで取り上げられることの少なかった80年代から90年代のアーカイブを中心に、同ブランドの隠れた名作たちをそろえる。西洋モードにセンセーションを巻き起こした時代のアーカイブが一堂に会すると共に、後世に語り継がれるであろう近年のコレクションピースもお目見えする貴重な機会となる。【展示会情報】EXHIBITION「Collection of Comme des Garçons since 1980s」会期:4月14日〜5月31日会場:Archive Store住所:東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビルB2F
2018年04月16日コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)やメゾン マルジェラ(Maison Margiela)の貴重なアーカイヴをセレクトしたショップ「Archive Store」が3月7日、渋谷・神南にオープンする。コム デ ギャルソン「ドレス」2017年近年、ラフ シモンズ(Raf Simons)やメゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela、現 マルタン マルジェラ)、ヘルムート ラング(Helmut Lang)といった、デザイナーたちの過去の名作に注目が集まっている。消費され価値が更新されていくモードの流れに埋もれることなく、それらの作品は時と共に輝きを増している。ヴィンテージという概念にも当てはまらず、アートとも異なる、そんな貴重な「アーカイブ」が一堂に集まる場所がこれからの時代に必要なのではないか、という思いから「Archive Store」が誕生した。店内では、2003年のディオール オム(Dior Homme)のナポレオンジャケットや、2003年のラフ シモンズのカスタムボンバージャケット、1999年のメゾン マルジェラ アーティザナル コレクションのドッグタグネックレス、メゾン マルジェラのインビテーションプレートといったデザイナーたちの貴重な過去の作品をラインアップ。ティファニー(TIFFANY&Co.)や、ヨウジヤマモトなどのブランドも取り扱う他、定期的にポップアップイベントを開催。特定のブランドのアーカイブだけを集めたイベントや、様々なブランドからキュレーションされた企画展などが予定されている。メゾン マルジェラ アーティザナル コレクション「Artisanal Bottle Cap Vest」2006年3月7日から3月31日までは、洋服やファッションに対するマルジェラの哲学が最も色濃く反映された「アーティザナル(Artisanal)」コレクションから、傑作と呼ばれるアイテムたちを集めたエキシビジョンを開催。「0」「0 10」を冠した同コレクションは、世界中から集めたヴィンテージ、アンティークをひとつひとつ解体し、構成要素を綿密に検討した後、再構築した特別な作品たちを展開。 また、手作業によって仕上げられるため生産数は限りなく少なく、完成までに膨大な時間が掛けられている。時を経ても異彩を放ち続ける珠玉の名作たちを、「Archive Store」で堪能してみては。【店舗情報】Archive Store住所:東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビルB2F公式サイト:www.archivestore.jp【イベント情報】Archive Store オープニングレセプション日程:3月7日時間:19:00〜21:00OPENING POPUPMaison Martin Margiela” Archive Items会期:3月7日〜3月31日
2018年03月09日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)の2018-19年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。キーワードは、ベーシックになっているものを新しく構築すること。新しい着眼点から洋服と向き合うことで洋服そのものにより豊かな表情をもたらしているように映る。テーラードジャケットやトレンチコート、MA-1、ダウンジャケット、スカジャンなど男性的な要素の強いピースが主役。かっちりとしていて知的、またはスポーティーでワイルド。そういったアイテムそのものの印象は壊れていないが、シルエットそのものは原型を維持することなくアレンジされる。アームはストンと落ちるストレートなラインは消え、テキスタイルをふんだんに使ったドレープ、フレアなシルエットといったフェミニンなスタイルで登場する。かと思えばボディよりずっと長くアームをとってシャープに決めたもの、斜めにカットアウトしてフレンチスリーブ風にしたものもある。ジャケットと相性のよい白シャツ。クラシックなピースは、昨シーズンもブランドが取り組んでいたプリーツ加工によってベーシックから距離をとる。アームラインとボディの一部分にランダムにプリーツを配して、アシンメトリーなフォルムとアンバランスなシルエットを構築させた。テーラードのピースが多い中、印象的に差し込まれたフラワーファブリック。どこか懐かしみを感じさせるレトロなフラワープリントは、ソフトな質感のワンピースに取り入れられた。やはりここでも定番を崩すことがキーワードに。本来は首下~胸元で止まっているはずの襟口がデコルテを強調するように、大きく開かれている。今季のニュースは2つのブランドとのコラボレーションシューズの登場だ。ドイツのバッファローとのコラボレーションでは厚底スニーカーを提案。リアルパイソンで仕上げたシューズはエッジの効いた仕上がりだ。またリーボック(Reebok)とは、スタッズ付きのハイカットスニーカーをデザインしている。
2018年03月08日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2018-19年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。今シーズンの起点となったのは、デザイナーの川久保玲の心を捉えた「キャンプ」という思想だ。アメリカ出身で小説家、エッセイストとしても活躍するスーザン・ソンタグが唱えるその考え方は“不真面目、悪趣味の中に新しい価値があるのではないか”という発想。彼女の思想に共感した川久保玲は、様々なテキスタイルを使ってこのメッセージを発信する。巨大で重量級。左右に大きく広がるもの、ゴロンと丸みを帯びているもの。時に花のようなシルエットで、時にジャケットと認識できる“洋服の形”で。コレクションピースはまるでオブジェのような圧倒的な存在感がある。シルエットから共通項を見出すことは困難であるが、テクニックの視点でみると「レイヤー」を統一したキーワードに据えていることは見てとれる。凹凸、うねり。そういった洋服の表情を引き出す部分には、レース、ニット、オーガンザ、加えてスポンジのように弾力のあるメッシュ地など、テクスチャーの異なるファブリックを断層のように重ね合わせて製作。花の形、雲のような形、不規則な曲線ライン。そういった個性的なシルエットの中から何重にも重なったテキスタイルの内側が顔を出している。この「レイヤー」のテクニックは、ボトムス、ましてはアンダウェアーの部分でも共通して取り入れられた。引きずるようにのびたスカートには、ガードルなどセクシーなランジェリーがやはり重なり合うようにレイヤードされている。本来洋服の中に隠れている下着が、繰り返される重ね合わせによってパンチの効いた形でランウェイに現れている。フットウェアは今季もナイキとコラボレーションした。洋服同様に「レイヤー」というキーワードがシューズにも落とし込まれ、ソールは黒と白の素材を層のように重ねた厚底ソールになっている。
2018年03月08日コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)が、2018-19年秋冬コレクションを発表。
2018年02月06日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)とコンバース アディクト(CONVERSE ADDICT)のコラボレーションスニーカーが登場。2017年11月10日(金)に発売される。ベースとなったのは、60年代のヴィンテージディテールを追求しながら、機能面も充実させた「CHUCK TAYLOR」のハイカットスニーカー。シャープなシルエットのトウキャップ、大きな星マークと2つの小さな星マークが横に並んだ三ツ星デザインのヒールラベルなど、クラシカルなデザインが魅力だ。さらに、温度調整素材を採用したアッパーや高機能なインソール&アウトソールを搭載し、機能性も兼ね揃えている。今回は、コム デ ギャルソンとコラボレーションすることで特別なデザインに。側面に施された、シリコン製の「CDGロゴ」がポイントだ。またソールやアンクルパッチをブラックにすることでシックに仕上げた。カラーはナチュラルとブラックの2色展開となっている。【詳細】コム デ ギャルソン×コンバース アディクト発売日:2017年11月10日(金)価格:28,000円+税取り扱い:コム デ ギャルソン青山店、コム デ ギャルソン直営店9店舗、ドーバーストリートマーケットギンザほか【問い合わせ先】コンバースインフォメーションセンターTEL:0120-819-217
2017年11月03日トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)が2018年春夏コレクションを発表した。
2017年11月02日渡辺淳弥によるジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)は、パリ医大のホールを会場に2018年春夏コレクションショーを開催した。自然界に存在する不思議で興味深い形状を服に落とし込む、というコンセプトで服を制作しているが、今シーズンは特に独特のボリュームを出したり、複雑な形状を生み出すカッティングの妙を見せている。多くのアイテムで、マリメッコ(Marimekko)のインテリア用ファブリックを使用。特にグラフィカルなモノクロームのモチーフは、造形的なフォルムのアイテムに非常にマッチし、筒状の空間があるドレスや円を飾ったドレスなど、精巧な作りを強調して見せていた。ヘアスタイルをパンキッシュにすることで、エッジーなイメージを演出しているが、ボタニカルモチーフのファブリックによるアイテムが、全体の雰囲気を優しい方向に導き、その相反するものとの同居が逆に心地良さを生み出している。迷彩モチーフのアイテムはオリジナルファブリックによるもので、ボンディングにすることで独特の張りがもたらされ、フォルムは彫刻的。戦闘服用の生地という迷彩への先入観は薄れて、グラフィカルなものとして、そして自然と結びついたものとして目に入ってくるから不思議だ。
2017年10月11日二宮啓によるノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)は、ヴァンドーム広場のコム デ ギャルソン社のショールームを会場に2018年春夏コレクションショーを開催した。今シーズンは、黒の使用部分を最小限に抑えながら、黒を最大限に想起させる、というコンセプトでコレクションを構築し、ストレートのイメージを念頭に置いて制作したという。黒でトリミングしたプリーツのオーガンジーを通したドレスや、プリーツのオーガンザを黒いベルトに通したドレスは、一切ミシンを使用しない縫い目の無い服で、溜息が出るほどの繊細な美しさを見せる。黒のコードでトリミングしたPVCのジャケットも、黒を強烈に印象付けるから不思議だ。ハンドニットのビニールチューブ製ハーネスを合わせたセットアップや、ニットと合成皮革のハーネスをリベットで繫いだトップスなど、実験的なアイテムの他に、合成皮革のリボンを巻いて花のように表現したライダースなど、このブランドらしい装飾性豊かなものも。後半に登場した、チュールをリベットで留めたトップスや、オーガンジーを巾着のようにしながら黒のベルトにリベットで留めたアイテムは、独特のボリューム感と軽やかさを漂わせ、PVCとオーガンジーを花の形にして集積した最後の2点のドレスの美しさと迫力には、観客は圧倒されるばかりだった。
2017年10月11日川久保玲によるコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、パリ16区内のロシア大使館を会場に2018年春夏コレクションを発表した。テーマは「マルチディメンショナル・グラフィティ」。他のアーティストの作品を組み合わせて、グラフィティを立体的に見せる、というコンセプトのもとにコレクションを構築。使用されたイメージは、ルネッサンス期の画家アルチンボルド、漫画家・イラストレーターの高橋真琴、戦国時代の水墨画家、雪村といったアーティストたちの作品群。それらをフィーチャーするという形ではなく、1つの素材と捉えてカットアップし、ポルカドット、フローラルプリントのファブリックや、布を何層にも重ねて裂いたものなどを組み合わせている。独自のボリューム感と立体感を作出し、凹凸あるグラフィティ(落書き)が完成していた。さらに小さなプラスチック製のオモチャを集積した装飾をコーディネートして、ナイーヴな側面も加えるが、それが一種ダークな世界観を生み出しているから不思議だ。何気なしに目にしてきたイメージが、想像だにしない形状で現れると新鮮なショックを覚えるが、今回のコレクションはそれを巧みに利用したともいえ、コム デ ギャルソンらしいマジックともいえるのかもしれない。
2017年10月11日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)の2018年春夏コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2017年9月30日(土)に発表された。ナチュラルでほんわかした印象を受けた。スタッズチョーカーやトゲトゲのヘッドピース、レザーのライダースジャケットなどで、一見パンクロックを感じさせつつも、北欧デザインのような優しいボタニカルモチーフ、有機的なラインデザインが揃い、日常に取り入れやすいカットソーやTシャツワンピース、シャツなどが多かったからだ。序盤のキーワードは3Dドレス。うねるようなライン、スクエア型のモノグラムなど、グラフィカルなプリントテキスタイルの上に3Dの要素がのる。渦のように深く掘った穴、無数の空洞、地面と水平の突起、半円形型のこぶ。ドレスのいたるところに散りばめられ、見たこともない超立体的なドレスが完成している。続くのは、模様に合わせたカッティングとテキスタイルの重なりを楽しむピース。スクエア型モノグラムのコートは、モチーフに合わせて直角のショルダー。ウェーブ模様のコートには丸みのある肩回り。ドット柄のトップスは裾もラウンド型にカッティングされ、ボーダーTシャツはサイドを三つ編みのように生地を編み込み、模様に合わせてドレープを作る。青々とした木々に溶け込めそうな、オリジナル迷彩柄の登場とともに、興味関心は円形にシフト。円形パーツをパズルのように組み合わせたコート、ワンピースが揃う。卵のような丸みとぷっくりと膨らんだフォルムは、なんとも女性的で可愛らしい。半円と円形パーツをコンビネーションさせたドレスは、背中に蝶々が止まったように4つの羽が広がり、幸せな気分にさせてくれる。
2017年10月03日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、2017年9月13日(水)から10月9日(月・祝)までの期間、大阪・阪急うめだ本店9階にて、期間限定ストア「black market COMME des GARÇONS」を開催。コム デ ギャルソンが“闇市”をテーマに行う「black market COMME des GARÇONS」は、百貨店での開催は今回が初となる。デザイナーの川久保玲がデザインした90年代アーカイブの復刻モデルをはじめ、限定ウェアやインテリア用品まで、全て“黒”のアイテムを30種類以上のラインナップで展開する。中でも注目なのは、コム デ ギャルソンの反骨精神の代名詞ともいえる穴の開いたニット「HOLE SWEATER」の復刻だ。1980年代初頭に発表し「ボロルック」と揶揄されたこの復刻ニットは世界初登場となる。限定色ブラックの人気アイテム「PVCクラフトペーパーバッグ」や、大きなバックルをアクセントにしたトートバッグ、1980年代に川久保玲が作った家具シリーズ「COMME des GARÇONS furniture」より、椅子「ARCHIVE CHAIR1」も登場する。【詳細】コム デ ギャルソン black market COMME des GARÇONS期間:2017年9月13日(水)~10月9日(月・祝)場所:阪急うめだ本店9階祝祭広場住所:大阪府大阪市北区角田町8番7号■アイテム例 ※すべて数量限定販売・PVCクラフト ペーパーバッグ 限定カラーブラック 11,340円・バックル トートバッグ 6,480円・ARCHIVE T-SHIRT1 13,500円・ARCHIVE T-SHIRT2 10,260円・ALPHA MA-1 73,440円・ARCHIVE CHAIR1 102,600円・HOLE SWEATER 37,800円・MOUNTAIN PARKER 36,720円・SHELLPARKER 25,920円【問い合わせ先】阪急うめだ本店TEL:06-6361-1381(大代表)
2017年09月16日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が“闇市”をテーマにしたポップアップショップ「black market COMME des GARCONS」を、10月9日まで阪急うめだ本店 9階 祝祭広場にてオープンしている。全国の百貨店では初開催となる同ポップアップ。1990年代に発表された川久保玲デザインのアーカイブが復刻モデルで登場する他、限定ウエアやインテリア用品など、30種以上の黒いアイテムが数量限定で用意される。1991年に製作された名作Tシャツを忠実に復刻した「ARCHIVE T-SHIRT1」(1万2,500円)と「ARCHIVE T-SHIRT2」(9,500円)や、人気のPVCクラフトペーパーバッグの限定カラーとなるブラック(1万500円)、大きなバックルがアクセントのトート(6,000円)、超人気アイテム「ALPHA MA-1」(6万8,000円)、1980年代に川久保玲が手掛けた幻の家具シリーズから「ARCHIVE CHAIR1」(9万5,000円)などがラインアップ。さらに、伝説のニットを復刻した「HOLE SWEATER」(3万5,000円)や、新アイテム「MOUNTAIN PARKER」(3万4,000円)、「SHELLPARKER」(2万4,000円)が世界初公開される。
2017年09月14日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は、「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン(TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS)」の新店を2017年9月1日(金)六本木・東京ミッドタウンにオープン。また同日より、原宿・GYRE内の「トレーディングミュージアム」もリニューアルオープン。通常店舗と異なるコム デ ギャルソンの発信地「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」のテーマは、「過去の価値あるもの、今のもので、且つ他に無いもの、洋服に限らずアートや美しいもの、それらをTRADEする場」であると、デザイナーの川久保玲は語る。六本木店と原宿店は”双子のような存在”と位置付けられ、どちらも通常店舗とは異なるコム デ ギャルソンの世界観を発信していく。それぞれの店舗では、コム デ ギャルソンを筆頭に、コム デ ギャルソン・オム プリュス、コム デ ギャルソン・シャツ、ザ・ビートルズ・コム デ ギャルソン、ブラック・コム デ ギャルソン、ノワール ケイ ニノミヤなどオリジナルブランドを展開。六本木店はこれに加え、コム デ ギャルソン・ガールも取扱う。円柱&曲線を活かした開放感のある空間六本木の新店、そしてリニューアル後の原宿店の目玉となるのは、コム デ ギャルソンが作り出す新しい空間だ。天井が高く白を基調とした開放感のある店内には、円柱型のオブジェが多数並ぶ。この円柱は間仕切りのような役割を果たし、その円柱オブジェの中で一つのブランドを丁寧に紹介する。足を踏み入れると、そのブランドの世界観に包み込まれるような安心感がある。気に入ったブランドのトップス、ボトムス、アウター、小物を同時にチェックできるので、ゆったりと買い物を楽しむことができる。また、円柱オブジェが所狭しと並ぶ店内は、迷路のような楽しさもある。通路はくねくねとうねるように曲がり、オブジェの中の洋服ははっきりと見えない。そのため、オブジェにたどり着くと「ここはコム デ ギャルソンのブースか。」「ここにはコム デ ギャルソン・オム プリュスが揃っている」と、ショッピング中に驚きと発見があるのが面白い。コム デ ギャルソンのエッセンスが詰まった海外ブランド「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」両店では、オリジナルブランドのほかに、インポートも取扱う。ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)やクリストファー ネメス(Christopher Nemeth)、モリー ゴッダード(Molly Goddard)、ウォルター ヴァン ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)など、タイムレス、インディペンデントといったキーワードのもと選ばれたブランドが揃う。特に六本木店は、他のセレクトショップでは見られないほどたくさんのアイテムが揃っている。象徴的であるのは、ユニークなTシャツを揃えたTシャツコーナー。カラフルなウォルター ヴァン ベイレンドンクのTシャツは円柱状のオブジェに、アートのように飾られる。ザ・ビートルズ・コム デ ギャルソンやクリストファー ネメス、ゴーシャ ラブチンスキーなどのTシャツも、その周辺に揃い、様々なコーディネートを考えながらショッピングを楽しむことができる。コム デ ギャルソンのアーカイブ展示また、新作だけでなくアーカイブ作品を通して、コム デ ギャルソンの歴史を感じられるのも両店舗の魅力。六本木店には、雑誌『SWITCH(スイッチ)』コム デ ギャルソン特集にて表紙を飾った2015年春夏コレクションより3点をピックアップ。「Rose and Blood(薔薇と血)」のキーワードが反映された、真っ赤なピースが並ぶ。原宿店には、芸術作品のようなコレクションピースを発表する起点となった、2014年春夏コレクションにフォーカス。アートピースのような迫力ある3点の洋服に出会うことができる。両店舗ともに、このアーカイブ展示は内容を変えていく予定。訪れる度に、新しいコム デ ギャルソンの歴史に触れられるかもしれない。コム デ ギャルソン・シャツ復刻シャツ&アート展示も「トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン」のキーワードである「過去の価値あるもの」を表現するものとして、コム デ ギャルソン・シャツの2000年春夏、2001年春夏コレクションからパッチワークシャツを復刻発売する。また「洋服に限らずアートや美しいもの」というテーマで選ばれた、アーティストグッズの展示も六本木店で行う。オープニングを飾るのは、レディー・ガガのシューズデザインを手掛けたとして注目を浴びる館鼻則孝だ。館鼻のシューズと共に、書籍も展示販売される。【ショップ詳細】【ショップ詳細】■TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS@ミッドタウンオープン日:2017年9月1日(金)住所:東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリア1階TEL:03-6804-6607FAX:03-6804-6631営業時間:11:00~21:00敷地面積:約300㎡■TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS@GYREリニューアルオープン日:2017年9月1日(金)住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2FTEL: 03-3486-8590
2017年09月04日