スカーレット・ヨハンソンが交際歴2年のコメディ俳優、コリン・ジョストと婚約した。パブリシストが「People」誌などに認めたという。「彼女は新たな誓いをする準備ができたようです。どちらも仕事に対して意欲と才能があり、お互いに尊敬しあっています。お似合いの2人です」と関係者は語っている。交際直後からすでにコリンはスカーレットとの結婚を意識していたようで、2017年12月、「Us Weekly」誌にコリンの友人が「彼はいろんな友達にスカーレットと結婚したいと言っています。彼女を連れ歩き、みんなに見てもらうのがうれしいみたいです」と語っていた。これまで2人が交際について細かく語ることはなかったものの、一緒にイベントに出席することもたびたびあり、直近では先月『アベンジャーズ/エンドゲーム』のプレミアで笑顔を見せた。スカーレットはライアン・レイノルズ、フランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックとの結婚・離婚歴があり、ロマンとは現在4歳になる娘ローズちゃんをもうけている。一方、コリンは初婚である。結婚式の日取りなどは決まっていない。(Hiromi Kaku)
2019年05月21日女優のスカーレット・ヨハンソン(34)が、人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ(以下SNL)』の脚本を手がけ、キャストとして出演もしているコリン・ジョスト(36)と婚約した。代理人がAP通信の取材に対し事実と認めたという。2017年、ヨハンソンがSNLにゲスト出演した際に2人は出会い、その後間もなく交際に発展。ニューヨークでデートする様子が頻繁にキャッチされていた。ヨハンソンは2008年に俳優のライアン・レイノルズと結婚後、2011年に離婚。2014年にはフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックと結婚し、長女ドロシーを出産するも、2017年1月に破局。同年9月に離婚が成立している。その2カ月後には、ジョストと初めて公の場に登場し、交際を公表した。「スカーレットとコリンは互いに愛し合っていて、同じ趣味、同じユーモアセンスをシェアできる素晴らしい関係。スカーレットは本当に幸せそうですよ」と関係者はPEOPLE誌に語っている。現在4歳になる長女ローズちゃんとジョストの関係も良好だという。日取りや場所など、式の詳細は明かされていない。ヨハンソンにとっては三度目の結婚となる。
2019年05月20日ディズニー・アニメーションのクラシカルな傑作を、『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』の鬼才、ティム・バートン監督が実写映画化した『ダンボ』(公開中)に注目が集まっている。先日、バートン監督とともに来日した演技派コリン・ファレルにインタビュー。サーカス団の元スターで戦争帰還兵のホルトを静かな演技で好演したファレルに、『ダンボ』の魅力、そして、バートンとのタッグについて話を聞いた。――観る前はティム・バートン色は薄そうと思っていましたが、フタを開けてみるとハミ出しものを受け入れリスペクトする、バートン色全開の映画でしたね。まったくの同意見だよ。子どものころから『ピーウィーの大冒険』『ビートルジュース』から『シザーハンズ』まで、抽象的な人物像にアウトサイダー的な人間性を感じられるからすごく好きだったし、彼の作品のテーマだと思う。アウトサイダー的というものは、自分がどこにも属していないと感じていたり、その世界であなたは外の人だからと感じているキャラクターたちで、まさにダンボこそが体現している。肉体的にユニークなところがあって、僕が演じるホルトも2人の子どもたちも、ダニー・デビートが演じている団長でさえ、ある意味アウトサイダーなんだよね。ティム・バートンの素晴らしいところは、素晴らしいイマジネーションで緻密な世界を作り上げることができるけれども、ちゃんとハートを持ったキャラクターを掘り下げることができることだよ。――その天才ティムバートンとの仕事の中で、ハッとするような瞬間はありましたか?毎日彼と仕事できることは喜びで、すべての映画作りのプロセスに関わっている感じがした。すごく遊び心があって、エネルギーに満ちていて、本当にものを作っている感じがして、そこに自分もいられる感じがあった。もちろん、見た目は彼のイマジネーションから来ているけれども、モニターの前で彼自身も資料を観ながら演じてしまう。そういうことも含めて、かわいらしくもあり、しっかりと向き合っている様子を毎日観ること、そして一緒に仕事ができることは美しい体験だったよ。――ホルトは複雑なキャラクターですが、共感も呼びそうですよね。演じることで自分を見つめ直すことはありましたか?どういう役柄を演じていても、自分の視点で客観的なところから入っていくので、自分を見つめる瞬間はその過程で発生する。自分の体験は、どの役柄の時も少し想いを馳せているもので、今回はシングルファーザーであることにとても共感したし、彼は戦争で2年も子どもたちの元を離れていて、僕も仕事で離れていることが多いので、そういう心情面でもわかる気がした。もちろん、戦争とは比べものにならないけれどね。やわらかいタッチで心動かされるキャラクターだと今回すごく思っていて、ティム・バートンのキャラクターはいつも全部そうだよね。感情を爆発させるキャラクターはあまりいなくて、だからこそより多くの観客に届くのではないかなと思っている。――日本でもディズニー作品は大人気ですが、オリジナルの『ダンボ』も含めて、ディズニー作品に思い入れはありますか?子どもの頃に『ダンボ』は観ていなくてね。今回の映画はイギリスで撮影したけれど、3カ月前に撮影に行く飛行機の中で初めて観た。『ジャングルブック』や『わんわん物語』、『101匹わんちゃん』などは子どもの頃に観ていたけれど、テーマとして共通しているアウトサイダー的な普遍的な要素が響いたと思うし、きっと誰もが自分の人生のステージで自分が属する場所がないのではと感じているものだと思う。外側から見た場合、本当に社会にハマッていて、自分の立ち位置を持っていると思っていても、実は中身はそうでなかったりもする。それは普遍的な感じがするよね。――社会にコミットしていなかったような瞬間は、経験がありますか?もちろんさ。いまだってそうだよ(笑)。ただ、社会にどういうことを言われようが、自分がどう思うかの感情のほうが大きいものでね。上手く属している、属していないと言われたところで、自分がどう思っているかが大切なわけで、人間だからこそつねに葛藤する問いなのではないかと思う。もちろん生きるという命は贈りものではあるけども、同時に痛みを伴うもので、そういうバランスと葛藤し続けるものではないかな。――そういう役柄を演じていたいものでしょうか?どうだろうね(笑)。でも、いつも僕は、葛藤し続けているキャラクターを演じ続けているよね。喪失や痛みであったり、別離を経験しているとか、親として子育てを悩んでいるとか、いろいろな状況下で悩んでいる。そういうキャラクターを演じているから、それが人生であり、ホルトもまたそうだ。とても複雑で戦争に2年間行って、奥さんがなくなり、その悲しみとも葛藤しながら、同時にふたりの子どもを育てられるのかという不安とも格闘しているわけだからね。――また、マイケル・キートンですが、立ち位置的にはヴィランズに相当するのかも知れないですが、ステレオタイプな存在とは違い、彼は外圧でしかなく、ダンボの問題はダンボ自身なんですよね。ダンボ次第で羽ばたけもするし、そうならないかもしれないという。そのとおりで、ダンボ自身はこの物語で終始変わっていない、ピュアでイノセンスな存在として、中心にずっとあり続けるものだ。変わるのはダンボへの見方という、まわりの視点なんです。社会が奇妙だの、変わっているだの、人と違うだの、ちょっと下に観ているけれども、周りにいる人間たちがそれを受け入れ、成長していく物語だと僕は思う。――今回のホルトのような魅力的なキャラクターを演じることが多いですが、今後演じてみたいディズニー作品のキャラクターはありますか?特にないよ(笑)。これだけ演じれば十分だというくらい、『ウォルト・ディズニーの約外』と『ダンボ』でディズニーのキャラクターを演じさせてもらっているからね。特に前者は脚本を最初に読んだ時に、本当に心がハッとするくらい打たれたものがあった。十分すぎるくらいだよ。■プロフィールコリン・ファレル1976年5月31日生まれ。アイルランド出身。ジョエル・シュマッカー監督の『タイガーランド』(00)の演技で高く評価され、トム・クルーズと共演した『マイノリティ・リポート』(02)や、『フォーン・ブース』(02)、『リクルート』(03)、そして『マイアミ・バイス』(06)などが商業的に大成功を収め、大スターとしての地位を確固たるものにした。以後も『Dr.パルナサスの鏡』(09)、『トータル・リコール』(12)、『ウォルト・ディズニーの約束』(13)、『ロブスター』(15)など立て続けに話題作に出演している。近年では超人気シリーズ、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)が、新たな代表作になった。(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年04月03日ディズニーアニメの名作を実写映画化した『ダンボ』のジャパンプレミアが3月14日(木)、都内で行われ、ティム・バートン監督と出演者のコリン・ファレルが出席した。■親日家のバートン監督、「来日するたび、元気をもらっている」『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などで知られ、親日家としても知られるバートン監督が、プロモーション来日するのは2年1か月ぶり。会場には、バートン監督の作品にちなんだコスプレのファンも多数来場し、「日本は本当にアーティスティックな国だね。来日するたび、皆さんから元気とエネルギーをもらっているよ」と感謝の気持ちを伝えた。もともと『ダンボ』の大ファンでもあり、「空を飛ぶゾウという存在が、多くのことを語りかけてくれるんだ。奇妙で周りから浮いている存在だけど、そんな“違い”こそが強さであり、特別な意味合いを持っている。複雑な時代だからこそ、ダンボを通して、シンプルで純粋な感情を伝えたいと思った」と映画にこめた思いを語った。■コリン・ファレルが14年ぶりの来日!温かな歓迎に感謝一方、ダンボを助け、その運命を握るキーマンとなるサーカス団の元看板スター、ホルト役で出演しているコリンは、なんと今回14年1か月ぶりの来日。ファンの大声援を受けて「温かく歓迎してくれて、本当に感謝しているよ」とにっこりし、その発言を日本語に訳す通訳に、「僕ってそんなにたくさんしゃべったかな?」とツッコミを入れるお茶目な一面も見せた。ホルトは最初こそ、ダンボの存在に否定的だったが、大きな耳を笑われながらも健気に前に進もうとする姿に心を打たれるという役どころ。「ダンボの中心には、美しいハートがある。他人との違いこそが、自分を特別な存在にしてくれるし、映画はそれを祝福してくれるんだ」と話していた。■西島秀俊が“バートン愛”を熱弁「テーマ性に勇気づけられた」ジャパンプレミアには、日本語吹き替え版でホルトを演じ、ハリウッド声優に初挑戦した西島秀俊が駆けつけ「バートン監督の大ファンなので、非常に光栄。どの作品も登場人物が個性的ですが、その個性が周りを幸せにするというテーマ性に、『自分らしく生きていこう』と勇気づけられた」と“バートン愛”を熱弁。ホルト役のコリンと対面し、「体と心を通して、コリンさんの繊細な演技を体感できて、すばらしい経験だった」と称えていた。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月14日ティム・バートン監督が実写映画化した『ダンボ』のワールドプレミアが現地時間の3月11日にロサンゼルスにて行われ、バートン監督をはじめコリン・ファレル、マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーンら豪華キャストが集結、華やかに執り行われた。ハリウッドにあるエル・キャピタン・シアターで行われた今回のワールドプレミア。会場は本作で描かれる大都会ニューヨークの巨大テーマパーク“ドリームランド”の煌びやかなサーカスの世界観が再現されていた。そんな会場に、次々にキャスト&スタッフが登場。まず、今回ディズニー・アニメーション『ダンボ』をベースに、オリジナル脚本で実写化したバートン監督は、「個人的に『ダンボ』は大好きだし、“空飛ぶゾウ”というシンボル的なイメージや、様々な感情や思いを呼び起こすところに、特別な愛情とつながりを感じるのさ」とダンボ愛を語り、「本作品で取り上げられる個性の違いを強みに変えた時、人間の強さや美しさに姿を変えるというメッセージが込められているんだよ」と本作について明かした。また、元看板スターでダンボの世話をすることになるホルト役を演じたコリンは、以前「稀代のビジュアルアーティストのティム・バートン監督と『ダンボ』という題材ほど、幸せな組み合わせはない!」と今回のオファーを即決していた。「ティムが、アウトサイダーを取り上げた作品は傑出ばかりだよね」と語るコリンは、「強い個性によって受け入れてもらえないという『ダンボ』の映画もその例外ではないのさ。単に違いを受け入れるのではなく、お互いにその異なる部分を称賛し合うことが大切だという作品に込められたメッセージが込められているんだ」とコメントした。さらに、近年のバートン監督作品に欠かせない俳優のひとり、エヴァは演じるドリームランドの看板スター・コレットを彷彿とさせる煌びやかな衣装で登場。「たくさんのハートが込められたとても美しいストーリーよ」と本作について説明したエヴァは、「新しい解釈を取り入れた本作品は、感動的であり続けながら、そこにティム・バートンのカラーが加わっていて、とても特別なの」と語っていた。また本イベントには、『マレフィセント』の続編『Maleficent: Mistress of Evil』(原題)の公開を控えるアンジェリーナ・ジョリーや大女優ヘレン・ミレンも祝福に駆け付けより一層華やかなプレミアとなっていた。『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』など、これまで強い個性を持つキャラクターたちの成長を描いてきたバートン監督。バートン色が加わった新たなダンボの物語は、一体どんな胸を高鳴らせる体験が待っているのか、公開が待ち遠しい。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年03月13日3月9日(土)今夜のフジテレビ系「土曜プレミアム」では、トム・ハンクス主演の人気ミステリーシリーズ第3弾として2016年に公開された『インフェルノ』を本編ノーカットで地上波初放送する。本作はダン・ブラウン原作の大人気ミステリー小説を『アポロ13』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のロン・ハワード監督がメガホンを取って映像化する大ヒットシリーズの3作目。トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授が歴史の裏に隠された秘密や陰謀を巡る壮大な謎を解き明かしていく本シリーズの1作目『ダ・ヴィンチ・コード』ではイエス・キリストの生誕にまつわる謎をテーマに、2作目『天使と悪魔』では“反物質”をめぐる秘密結社とバチカンの戦いが描かれた。今回放送される『インフェルノ』は人口増加という地球の未来に関わる危機を解決しようと、“ウイルス”を生み出し伝染病を利用して人類を淘汰しようとする大富豪ゾブリスト(ベン・フォスター)が、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇(インフェルノ)>に隠した暗号(コード)の謎を解きウイルス拡散を防ごうと、ラングドンがフィレンツェからヴェネチア、トルコのイスタンブールへと謎解きと冒険をくり開げる…というストーリー。共演には『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演女優賞やゴールデングローブ賞にノミネート、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などで知られるフェリシティ・ジョーンズをはじめ、『ジュラシック・ワールド』のイルファン・カーン、同じく『ジュラシック・ワールド』などのオマール・シーなどが出演。また今回の放送にあたっては「春の超大作映画SP地上波初放送祭り」第2弾として、旅行券が当たるデータ放送プレゼントキャンペーンも実施。こちらもお楽しみに。土曜プレミアム『インフェルノ』は3月9日(土) 21時~フジテレビ系で本編ノーカット地上波初放送。(笠緒)
2019年03月09日実写映画『ダンボ』の公開に先駆け、監督のティム・バートンとホルト役のコリン・ファレルが来日することが分かった。ディズニー・アニメーションの名作『ダンボ』をベースに、オリジナル脚本で新たなダンボの物語を描いた本作。「(『ダンボ』が)お気に入りのディズニー・アニメーション」と語るバートン監督は、映画のPRとしては今回2年1か月ぶりの来日。親日家としても知られるバートン監督は「3月にコリンと一緒に大好きな日本へ行くことになったんだ。マッテテネ!」とメッセージを寄せている。一方、ダンボを助け、その運命を握るキーマンとなるサーカス団の元看板スター、ホルト役で出演しているコリンは、なんと今回14年1か月ぶりの来日。今回、「稀代のビジュアルアーティストのティム・バートンと『ダンボ』という題材ほど、幸せな組み合わせはない!」と出演を即決したというコリンは、「ティムとの仕事はとても楽しいんだ」「ティムのエネルギーを感じて、ダニー(・デビート)たちと一緒に撮影する。おまけにセットが素晴らしい。毎日が本当に最高だったよ」と、とても充実した撮影だったと明かしている。なお、今回来日する2人は、3月14日(木)に実施される作品の世界観をイメージしたジャパン・プレミアへの登壇も予定している。『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンボ(2019) 2019年3月29日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2019年02月27日英国俳優コリン・ファースが『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督とともに贈る最新作『喜望峰の風に乗せて』が、2019年1月11日(金)より公開。日本でも絶大な人気を誇るコリンが、本作にかけた思いを語った。■ストーリー1968年、アメリカとロシアが宇宙を目指していたころ、イギリスは海洋冒険ブームに沸いていた。そんな中、単独で海に出て一度も港に寄らず、世界一周を果たすという過酷なヨットレースが開催される。華々しい経歴のセーラーたちが参加する中、ビジネスマンのドナルド・クローハースト(コリン・ファース)が名乗りを上げた。アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現れ、ドナルドは家族の愛を胸に出発。だが、彼を待っていたのは、厳しい自然と耐え難い孤独、そして予想もしなかった自身の行動だったーー。ヒーローを待望するメディアの狂騒、町の人々の期待、彼らに翻弄されながら夢にかける男の葛藤、夫を信じて待ち続ける妻ーー。それぞれの真実に心を震わされる実話がこの冬、日本に上陸する。■英国男優総選挙、驚異の3連覇達成!その人気の秘密とは?映画雑誌「SCREEN」の人気企画“英国男優総選挙”で本年度も第1位に輝き、見事3連覇を成し遂げたコリン。いまや最も英国を代表する俳優といっても過言ではない圧倒的な知名度と人気は底知れず。女性のみならず男性からも熱い支持を受けている。そんなコリンが映画デビュー作『アナザー・カントリー』(94)を経て、一般的に知られるようになったのはBBCのTVシリーズ「高慢と偏見」(95)のダーシー役。上流階級の高慢でハンサムな“ツンデレ”青年を魅力たっぷりに演じて世の女性を虜にしたが、当時35歳。意外にも“遅咲き”のブレイク俳優だった。以降、現代版ダーシーの『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズや、『ラブ・アクチュアリー』(03)、『マンマ・ミーア !』など2000年代に立て続けにヒット作に出演し、日本でも広く人気を獲得。そして、世界的ファッションデザイナーであるトム・フォードの初監督作『シングルマン』(09)では恋人を失ったゲイの大学教授を演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネート、翌年の『英国王のスピーチ』(10)では吃音に悩むジョージ6世を演じ同賞をついに獲得、名実ともにその評価を確固たるものに。その後、新星タロン・エガートン扮する若くてやんちゃな青年エグジーに英国紳士のたしなみ&一流のスパイの技術を徹底的に教育する、気品溢れる英国紳士ハリー役を演じた『キングスマン』(14)、続く『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)は世界中で大ヒットを記録。かつてないほどの若い世代からも支持を集め、英国俳優のトップをひた走る存在としてその名をほしいままにしている。『キングスマン』シリーズはつい先日、最新作である前日譚の続報が出され、世界中から期待が寄せられている。■『喜望峰の風に乗せて』は新たな挑戦「彼の中に自分自身を見た」数々のブレイクの波を起こしてきたコリンが、新たな挑戦として選んだのは、『喜望峰の風に乗せて』で世界一周単独ヨットレースに参加したアマチュアセーラーで実在の人物ドナルド・クロ―ハースト役だった。「彼の中に自分自身を見た」と映画化を熱望し、製作段階の初期から参加。人間の心の弱さや深淵を見つめた新境地に挑んでいる。コリンは本作への出演について「海に出たことがなくても、船乗りでなくても、探検家でなくても、人は皆、自分の能力以上のところに到達したいと思ったことがあるはず。危険と分かっていても大きな望みを持ち、何かとりとめのないことを計画したいという気持ちに強く共感したんだ。誰もがクロ―ハーストの挑戦する気持ちに共感できるはずなのに、こういった物語を映画化しようとする人は少ない。この物語を読んだとき、多くの人々の心に響くものがあると感じたから僕も挑戦してみることにしたんだよ」と、本作に惹かれた理由を語っている。周りから無謀だと言われながらも海へと飛び出すクローハースト。それはコリンの上品でスマートな英国紳士イメージを根底から覆すことにもなる。ひとり海に出て現実を目の当たりにし、無精ひげにヨレヨレのシャツ姿になってからがクローハーストの真の旅の始まり。魅力的な男が一転、海の上で命をかけて格闘し、迫真の演技をみせるコリンから目が離せない。『喜望峰の風に乗せて』は2019年1月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:喜望峰の風に乗せて 2019年1月11日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S 2017
2018年12月14日実写版『ピノキオ』に、トム・ハンクスがゼペットじいさん役で出演交渉中だということが分かった。「The Hollywood Reporter」などが伝えた。実写版『ピノキオ』は、現時点でポール・キング(『パディントン』シリーズ)が監督、クリス・ワイツ(『ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の脚本)とアンドリュー・ミアーノ(『シングルマン』)がプロデュースを担当することが決まっている。脚本は、キング監督、ワイツ、キング監督が『パディントン』シリーズで組んだサイモン・ファーナビーが共同で手掛けるという。近年、ディズニーは『美女と野獣』、『アラジン』など人気アニメから実写映画へのリメイクを進めており、先週公開された実写版『ライオン・キング』の予告編は24時間で2億2460万回再生されるほどの注目を集めている。この記録は、2億3800万回の『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』に次ぐ、歴代史上2番目の再生回数。オスカー受賞2回の経験を誇る名優トムがゼペットじいさんを演じれば、実写版『ピノキオ』に対するファンの期待もより大きくなりそうだ。トムは来年2月からSF映画『Bios』(原題)の撮影に臨む。実写版『ピノキオ』は来年5月に撮影を開始予定のため、『Bios』の撮影と重なってしまうのであれば出演は難しくなるという。(Hiromi Kaku)
2018年11月30日全米図書賞ノミネート作家 デイヴ・エガーズの「ザ・サークル」が実写化。映画『ザ・サークル』として、エマ・ワトソンとトム・ハンクスをキャストに迎え、SNSを題材にしたサスペンススリラーを描く。2017年11月公開。SNS社会が孕む脅威を鮮明に描く映画『ザ・サークル』の舞台の中心となるのは、世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業「サークル」。「サークル」の創設者でありカリスマ経営者のイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)は、全人類が全てを隠すことなく、オープンにする“完全な”社会を理念に掲げている。憧れの最先端企業に採用され、日々奮闘する24歳の新人メイ・ホランド(エマ・ワトソン)は、とある事件をきっかけに、ベイリーの目に留まることとなり、自らの24時間を全て公開するという新サービス「シーチェンジ」のモデルケースに大抜擢される。瞬く間に1000万人超のフォロワーを得て、アイドル的存在となるメイ。ベイリーの理想である“全人類の透明化”を実現するため更なる新サービスの公開実験に臨むこととなるが、そこには予想外の悲劇が待ち構えていた―。現在進行形のSNS社会が孕む脅威を、実力派キャストを揃えて、スリリングに描いていく。エマ・ワトソン×トム・ハンクスの初共演『ザ・サークル』で主演に抜擢されたのは、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役や『美女と野獣』のベル役を演じたエマ・ワトソン。本作では、地味でまじめな田舎の優等生から、エキセントリックなインフルエンサーに変貌していくメイを熱演する。またベイリー扮するのは、2度のアカデミー賞を獲得している実力派俳優トム・ハンクス。ふだんのチャーミングなイメージとは一変、かげりのあるキャラクターを演じる。ジョン・ボイエガやカレン・ギランも出演そのほか『スター・ウォーズフォースの覚醒』のジョン・ボイエガ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のカレン・ギラン、『6才のボクが、大人になるまで。』のエラー・コルトレーンらが脇を固める。【詳細】映画『ザ・サークル』公開時期:2017年11月監督・脚本:ジェームズ・ポンソルトキャスト:エマ・ワトソン、トム・ハンクス、ジョン・ボイエガ、カレン・ギラン、エラー・コルトレーンほか原作者:デイヴ・エガーズ上映時間:110分製作国:アメリカ
2018年09月14日トム・ハンクスがシェイクスピア原作の舞台「ヘンリー四世」で熱演している最中、体調を崩した観客が気を失ってしまうという事件が起きた。「Orange County Register」によれば、舞台は急病人を病院へ搬送するために15分ほど中断されたとのこと。その間、肥満体の騎士サー・ジョン・フォルスタッフの衣装を身につけていたトムは役になりきったまま即興劇を始め、ざわついていた観客たちの注目を引き付けた。「席から立ち上がったり、チケットを破るような下劣な悪党みたいなことをしちゃダメだ。俳優やシェイクスピアに対する侮辱になってしまうよ」と衣装で太らせた身体を揺らし、おどけたトム。劇場の外に出ようとする人たちに対し、「休憩なんてないんだからね!」とフォルスタッフらしい口調で念を押した。また、舞台の上に観客の1人を上げてアドリブに付き合ってもらい、観客席から笑いと拍手がわき上がる場面も。「観客が着席していた方が急病人をスムーズに搬送できる…」、そんな考えから、機転を利かせたアドリブで見事に観客をまとめたトムだった。そのおかげで救急処置に長けた舞台のスタッフが急病人の手当に集中し、救急隊員の到着後、速やかに引き継ぐことができたという。幸い、急病人は病院で意識を取り戻し、すでに退院もしたそうだ。ハリウッドきってのナイスガイと呼ばれるトムが、また“イイ人伝説”を更新した。(Hiromi Kaku)
2018年06月18日ニコール・キッドマンとコリン・ファレル、ハリウッドを代表する俳優の2人が共演する『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』と、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』が続けて公開!■ソフィア・コッポラ作品史上最も豪華なキャストが集結!『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』アメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは――。本作は、トーマス・カリナンの小説「The Beguiled」を女性目線で実写化したソフィア・コッポラ監督初のスリラー作品。南北戦争時代の女子寄宿学園を舞台に、学園に住む7人の女性と匿われた負傷兵との愛憎劇を描いた。またキャストには、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、ニコール、コリンらが出演している。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は2月23日(金)公開■ニコール×コリンが夫婦役! 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な2人の子どもに恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。しかし、彼らの特権的な生活は、ある少年を家に招き入れたときから奇妙なことが起こり始める。子どもたちは突然歩けなくなり、目から赤い血を流す。そしてスティーブンはついに容赦ない選択を迫られることになる…。本作は、『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督最新作。『ロブスター』では結婚できずメタボで冴えない中年男を演じたコリンが、本作ではあることをきっかけに少年に追い詰められる心臓外科医スティーブン役で出演。また彼の美しい妻役にニコール、謎の少年役を、『ダンケルク』で注目を集めた期待の新星バリー・コーガンが演じている。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』は3月3日(土)公開コリン、立て続け共演に「ニコールと僕しか俳優のいない小規模劇団みたいなもの」『The Beguiled』『聖なる鹿殺し』両作品共に、2017年カンヌ国際映画祭でそれぞれ監督賞、脚本賞を受賞した力作だが、コッポラ監督がコリンに『The Beguiled』への出演の打診をしたとき、彼は『聖なる鹿殺し』でニコールとの共演を終えたばかりだったそうで、コリンは「ニコールと僕しか俳優のいない小規模劇団みたいなもの」と皮肉ったのだとか。『The Beguiled』では、女学園の園長とそこに現れる負傷兵を演じる2人。ベッドで寝ているコリン演じる兵士の身体を、ニコール演じる園長が濡れた布巾で拭っていくシーンをはじめ、魅力的な兵士を前に男子禁制の園に生きる園長は次第に兵士に魅了されていくのだが…。ニコールは「女性たちが集まって、コリン・ファレルを窮地に追い込むっていうのは面白いわねって思ったの」とオファーを受けた当時から楽しみにしていたようだ。一方、コリンはニコールとの共演について「ニコールとの共演は喜びだよ。彼女がセットに現れると俳優から電気技師までみんなちょっとずつ良くなるのさ!」とコメント。この2作品の公開はもちろん、今後の再びの共演も期待したい。『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は2月23日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』は3月3日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月21日メリル・ストリープとトム・ハンクスが初競演を果たし、本年度アカデミー賞最有力と呼び名の高いスティーヴン・スピルバーグ監督作品『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』。この度、本作の初の映像となる予告編と新場面写真が公開された。本作は、極秘報告書“ペンタゴン・ペーパーズ”を取り巻く物語。到着した予告編は、メリル演じるアメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハムと、トム演じる同紙の編集主幹ベン・ブラッドリーの密談シーンからスタート。2人が話しているのは、“例の文書”、ベトナム戦争が泥沼化しアメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、国防総省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた通称“ペンタゴン・ペーパーズ”のこと。その存在をNYタイムズがスクープ。また映像では、NYタイムズのスクープ記事が差し止められ、政府からの圧力に屈したことが明白な中、グラハムが「臆病もの」と揶揄されながらも信念を貫き、報道の自由を守り抜くため最後の決断を迫られる緊迫した場面や、グラハムを支えるブラッドリーが「この記事を諦めれば、自由の炎が消えるぞ!」と力強く訴える場面など、観る者を圧倒させるシーンが登場している。スピルバーグ監督は「いま、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、先に予定していた作品を前倒しすることを決め、撮影を敢行した本作。政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、国の主役であるはずの国民に真実が伝えられず、何が真実で、何が正しいのかがわからなくなってきている現代。“いま”だからこそ伝えるべき作品と強烈なメッセージを込め、この危機的状況に警鐘を鳴らす作品となっている。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年11月28日オスカー俳優として絶大な人気を誇る、メリル・ストリープとトム・ハンクスが、待望の初競演を果たすスティーヴン・スピルバーグ監督作『The Post』(原題)が邦題『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』として、2018年3月の日本公開が決定。あわせて、メイキング&場面写真が解禁となった。ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)をはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する――。早くも本年度アカデミー賞有力作の呼び声高い本作は、スピルバーグ監督が「いま、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に製作を発表、先に予定していた作品を前倒ししてまで撮影を敢行したことで話題を呼んでいる。スピルバーグの強い呼びかけに応えたのは、メリルとトムという2大オスカー俳優!輝かしいキャリアを誇る2人の名優が共演するのは、なんと本作が初めて。今回解禁された場面写真では、緊迫したシーンを垣間見ることができる一方、メイキング写真では、リラックスしたムードで撮影に臨む風景も。2人の息の合った圧巻の演技バトルにより一層の期待が高まる本作。脚本はリズ・ハンナと、『スポットライト世紀のスクープ』でアカデミー賞脚本賞を手にしたジョシュ・シンガーが手がけ、音楽はジョン・ウィリアムズが担当するという世界最高の布陣。すでに「Variety」紙、「Indie Wire」といった有名媒体をはじめ、「Gold Derby」「Awards Daily」「Awards Circuit」といった大手オスカー予想サイトでも賞レースのフロントランナーとして上位に挙げられており、大本命として大きな期待がかかっているとのこと。今後の続報からも目が離せない。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月14日『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレヴォロウ監督が、『スター・ウォーズ エピソード9』(原題)から降板したことが明らかになった。ディズニーとルーカスフィルムが「StarWars.com」で正式に発表した。トレヴォロウ監督と「別々の道を行く」ことになったルーカスフィルムは、「企画段階を通して、コリンは素晴らしいコラボレーターでした。しかし、このプロジェクトに対し、私たちはお互いが異なるビジョンを持っているという結論に達したのです。コリンの幸運を祈ります。また、本作における情報を近々お届けします」とコメントしている。「Digital Spy」によると、トレヴォロウ監督がメガホンをとることが決定したのは2015年8月。当初から多くの『スター・ウォーズ』ファンはその人選を不安視していたという。さらに、今年6月にアメリカで公開されたトレヴォロウ監督の最新作『The Book of Henry』(原題)が酷評の嵐を受け、ファンはますます不安に。それでもトレヴォロウ監督は自分が『スター・ウォーズ』を監督するのにふさわしく、みんなに喜んでもらえる映画を作る必要があると意欲に燃えていたのだが…。『スター・ウォーズ エピソード9』は2019年5月24日(現地時間)に公開予定。(Hiromi Kaku)
2017年09月06日コリン・ファース&タロン・エガ―トンがコンビを組み、全世界4億ドル超えの大ヒットを記録した『キングスマン』の続編『キングスマン:ゴールデン・サークル』。この度、過酷な雪山アクションを控えたコリン、タロン、そして本作から参戦するペドロ・パスカルの3ショットが公開された。今回公開されたのは、主人公・エグジーに扮するタロンと本作から登場する新たな同盟スパイ機関“ステイツマン”のエージェント・ウィスキーに扮するペドロ、前作で死んだと思われたものの驚きの復活を遂げることが明かされているハリーに扮するコリンの3人が何やら神妙な面持ちでカメラを見つめる超貴重なオフショット。タロンとペドロは頑丈そうなウェアを着こんで、スキー板とストックを小脇に抱え重装備でスタンバイ。しかしコリンだけコートとビシっと決めたスーツという雪山に向かうにはあまりも軽装…。一緒に雪山に突入していくつもりなのか、はたまた2人とは違う行動を企てているのだろうか。前作に引き続き監督を務めるマシュー・ヴォーンは新たに参戦するスパイ機関“ステイツマン”について、「素晴らしいキャラクターたちだよ。彼らは巨大ジェット機を持つとんでもない億万長者で、基地がケンタッキー州の巨大な蒸留所にあるから全員アルコール関連のニックネームがついているんだ。この奇妙なアメリカ人たちとイギリス人(キングスマン)を組ませることにしたんだ」と明かしている。この3人が演じる英米スパイが起こす化学反応に期待が高まるばかりだ。『キングスマン:ゴールデン・サークル』は2018年1月5日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月21日エマ・ワトソンの『美女と野獣』に続く主演最新作にして、トム・ハンクス、ジョン・ボイエガらの豪華共演で贈る『The Circle』が、『ザ・サークル』として全国公開決定、驚愕のショート予告映像も到着した。世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業“サークル”。憧れの企業に採用された新人のメイ(エマ・ワトソン)は、ある事件をきっかけに、カリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)の目に留まり、「サークル」が開発した超小型カメラによる新サービス“シーチェンジ”のモデルケースに大抜擢される。自らの24時間をカメラの前に公開したメイは、瞬く間に1000万人超のフォロワーを得て、アイドル的な存在になるのだが…。まさに現代を生きるすべての人に問いかける、SNSサスペンス・エンターテイメントとなる本作。憧れのSNS企業に採用され、新しい環境に期待を膨らませる主人公メイには、世界的大ヒット作『美女と野獣』でベル役を見事に務め上げたエマ・ワトソン。『ハリー・ポッター』シリーズで子役のころから世界中の注目を浴び、自身もSNSの影響力の凄まじさをイヤというほど知るエマが、24時間、リアルライフを世界にさらす主人公という興味深い役どころに挑戦する。また、先進的な考えを持ち、全社員から愛される“サークル”のカリスマ的リーダーには、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズや『ハドソン川の奇跡』などで知られ、二度のアカデミー賞に輝く大ベテラン、トム・ハンクス。今回は、どこか裏がありそうな世界的SNS大企業の経営者を演じている。そのほかにも、サークル社の共同創設者タイには、『スター・ウォーズ』シリーズに出演し、さらに『パシフィック・リム』の続編にも抜擢されているジョン・ボイエガ、メイの友人でともにサークル社で働くアニーに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのカレン・ギラン、メイの幼馴染のマーサに『6才のボクが、大人になるまで。』で主人公を12年間演じ続けたエラー・コルトレーン。また、メイの父親を演じるのはビル・パクストン。『タイタニック』や『エイリアン』シリーズなどで知られ、本作は今年2月に急逝した彼の遺作となっている。デイヴ・エガーズによる同名小説をもとに、この豪華キャストをまとめるのは、新進気鋭のジェームズ・ポンソルト監督。脚本はポンソルト監督とエガーズが共同執筆し、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を始め、多数のティム・バートン作品や『世界でひとつのプレイブック』などを手がけているダニー・エルフマンが音楽を担当する。早くも到着した初映像となるショート予告では、世界一ホットなSNS企業 “サークル”を訪れる、期待に満ちあふれたメイの姿から始まる。SNS上であらゆるものをシェアすることで、世界はより良くなっていくという信念を持つカリスマ的リーダー、ベイリーとそのビジョンに心酔していくメイ。しかし、その数々の魅力的なサービスに続いて流れるのは、「あなたにはプライバシーはありません」という不穏なナレーション…。行き過ぎたSNS社会で、メイの未来は、我々の未来がどうなってしまうのか…!?現代人とは切っても切り離せない、便利で楽しいはずのSNSが一変し、脅威となる様に好奇心がかき立てられる予告編となっている。『ザ・サークル』は11月10日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月16日最新実写版『ダンボ』に、コリン・ファレル、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン、マイケル・キートンが出演することが決定した。ディズニーの公式ファンクラブD23のイベント「D23エキスポ」で公開された短編ビデオに登場したティム・バートン監督は、同実写版の制作開始を発表し、ニコ・パーカーとフィンリー・ホビンズも含めたキャスト陣を明かした。同作の公式のあらすじによると、コリン演じるサーカス団のスターだったホルト・ファリエが戦争から帰還し、ダニー演じるサーカス団のオーナーによって耳の大きい象の子どもの面倒役に配属されたことで、人生が大きく変わっていく様を描いているという。サーカス団は困難を迎えているものの、ニコとフィンリー演じるホルトの子どもたちが、その子象が飛べることを発見したことで、起業家V.A.ヴァンディヴァー(マイケル)と空中曲芸師コレット(エヴァ)が手を組み、子象をスターにのし上げるべく乗り出す。実写をベースにアニメの要素も組み込む同作は、イギリスで撮影されることになっており、現在のところ2019年3月29日に全米公開となる予定。アーレン・クルーガーが、脚本を執筆しているほかジャスティン・スプリンガーと共にプロデュースも担当している。オリジナル版『ダンボ』は、耳が大きいことで周りからいじめられていた一人ぼっちの子象が、自分の力を証明しようと奮闘する姿が描かれている。(C)BANG Media International
2017年07月18日ダン・ブラウン原作の大ベストセラー小説を、監督ロン・ハワード、主演トム・ハンクスで映画化する第3弾『インフェルノ』。本作のブルーレイ&DVDリリースに合わせ、ハンクス演じるラングドン教授の協力者となる医師を演じたフェリシティ・ジョーンズのインタビューが到着した。ハンクスが頭脳明晰なハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドンを演じる本作。「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」ほか原作シリーズ累計1,440万部を突破したダン・ブラウンの大ベストセラーシリーズを映画化。今回は、人類滅亡の恐ろしい計画を企てている生化学者ゾブリストが、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄(インフェルノ)篇>に隠した暗号の謎に挑む。大惨事を未然に防ぐため、タイムリミットと戦いながら奔走するラングドンに協力することになる医師シエナ・ブルックスを演じているのが、いまハリウッドで大注目の女優の1人、フェリシティだ。『博士と彼女のセオリー』では天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士の妻ジェーンを演じ、アカデミー賞にノミネート。昨年公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では“希望をあきらめない”主人公ジン・アーソにも抜擢された。本作について「素晴らしい作品よ」と話すフェリシティは、「初めてロン・ハワードに会ったときの話から、非常にコンテンポラリー(現代的)なものになるんじゃないかとは思っていたわ」と言い、「是が非でも出演したいと思ったの。いまの時代に大きく関わる作品だと感じたのよ」と出演を決意した理由を明かす。「私が演じるのは、すごく知的な若い女性シエナ・ブルックスよ。彼女を演じていて楽しかった理由の一つは、彼女がすごく科学的な考え方をすることよ。極めて論理的な人だし、ラングドンを相手にしても怖気づいたりしないの。彼の間違いをすぐに正して、彼を苛つかせることもあるくらい。歯に衣をきせない女性を演じるのは楽しかったわ」。そして、あらゆる面が見かけどおりでは“なさそうな”シエナをどう演じるかについて、「ロン(・ハワード監督)と何度も話し合いを重ねたわ。謎めいた部分をどの程度出していくか、どの程度隠すか、というさじ加減が難しかったわ。見え見えな感じにはしたくないでしょう。彼女にはいろいろな面があるから、とても演じ甲斐があったわ」とふり返っている。共演のハンクス、ハワード監督とそれぞれがアカデミー賞受賞者という最強チームと仕事ができて「本当に嬉しかった」と彼女は言う。「2人ともお互いのことが大好きなのよ。以心伝心だし、作品作りに関しても考えていることが同じなの。私もこれからキャリアを積んでいって、いつか、何度も同じ人たちと仕事をして以心伝心の仲になれたらいいなと思うわ」と、羨ましげに語ってくれた。ラングドン教授が謎を解くために過去のことを掘り下げる、これまでのシリーズ作品とは違い、本作は人口過剰という非常に今日的なテーマを扱っている。ベン・フォスターが演じるカリスマ的存在の生化学者ゾブリストは、急速な人口増加のせいで滅亡に向かっている人類を救う唯一の方法は、何百万もの人間を抹殺することだと信じているのだ。そのために、彼は恐ろしいウィルスを拡散させようとしている。ゾブリストの計画を阻止できるのはラングドンしかいない。彼は、13世紀のイタリアの詩人ダンテが書いた、悪夢のような恐ろしい地獄の描写から始まる「神曲」の中に隠された手がかりを追っていくが…。「手がかりを見つけて謎を解いてゆくという楽しみを味わえるのと同時に、シリアスで哲学的な要素もある映画なのよ」とフェリシティが話す本作。クライマックスに待つ、示唆に富んだ“どんでん返し”も見逃せない。『インフェルノ』ブルーレイ&DVD は発売&レンタル中、デジタルセル・デジタルレンタル配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年02月25日住み慣れた街や国を離れても、チャンスに懸けて一念発起、“家族のためにたたかうお父さん映画”が、今週末相次いで公開される。オスカー俳優トム・ハンクスは遠いサウジアラビアの砂漠へ向かい、名バイプレイヤーの小日向文世は停電した東京を脱出…。奇しくも、そろって“ハの字眉”が印象的な、ちょっと情けなかったお父さんが新天地で大奮闘を見せ、“人生はきっとなんとかなるさ”という前向きなメッセージを贈る、人生応援映画2作品となっている。●“ハの字眉”米国代表、トム・ハンクス『王様のためのホログラム』 2月10日(金)公開ピューリッツァー賞候補になった作家デイヴ・エガーズの原作を、『クラウド アトラス』の鬼才トム・ティクヴァ監督とトムのタッグで映画化。仕事も家も家族も失ってしまった中年サラリーマン、アラン・クレイが人生の一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置“3Dホログラム”を売りに行く。ところが担当者はいつも不在。次から次へと襲いかかる異文化の嵐に戸惑いながらも、奮闘する姿が描かれていく。すべてを失ったアランの第一の目的は、休学中の愛する娘キッドのために養育費を稼ぎ、大学へ復学させること。トムは、かつてのコメディ作品を彷彿とさせるコミカルな演技でふんだりけったりな困り顔のサラリーマンを熱演し、現代の中年サラリーマンの悩みと憂鬱を等身大に体現。彼が演じた主人公アランは、はるかかなたの異国の地で娘のために、そして自分の新しい人生のために、どのような道を切り開くのか、乞うご期待!●“ハの字眉”日本代表、小日向文世『サバイバルファミリー』 2月11日(土)公開『ウォーターボーイズ』『スウィング・ガールズ』などで知られるヒットメーカー、矢口史靖監督の最新作。鈴木家は一家4人、どこにでもいるごく普通の家族で何気ない日常を送っていた。ある日停電が起き、すぐ復旧すると思っていたはずの電気が元に戻らず、世の中は大混乱。途方に暮れていた鈴木家だったが、さえない父・義之が“停止した街”東京から脱出する!と一世一代の大決断を下す。水と食料を求め、西を目指す鈴木一家。困難が次々と襲い掛かる中、さまざまな人と出会いや試練を経て少しずつたくましくなっていく義之。天然なお母さん・光恵役に深津絵里、無口な息子役に泉澤祐希、スマホがすべての娘役に葵わかなという鈴木家が、何が起きるかわからない超不自由世界で繰り広げる究極のサバイバルに注目だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サバイバルファミリー 2017年2月11日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝電通アルタミラピクチャーズ王様のためのホログラム 2017年2月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 HOLOGRAM FOR THE KING LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年02月08日『ハドソン川の奇跡』での熱演も記憶に新しいトム・ハンクスが、自らベストセラー小説の映画化を熱望した『王様のためのホログラム』。このほど、予告編にもちらりと登場して話題となっていた、ベン・ウィショーの登場シーンの本編映像が解禁となった。大手自転車メーカーの取締役を解任され、家も家族も失ってしまった中年サラリーマン、アラン・クレイ(トム・ハンクス)。そんなアランは、今度は地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に、最先端の映像装置<3Dホログラム>を売りに行く。ところが砂漠に到着すると、用意されたオフィスはボロテント、設備は整っていない。抗議したくとも担当者はいつも不在でプレゼン相手の国王すら、いつ現れるのかも分からない。心身ともに追いつめられたアランを助けてくれたのは、予想もしない人物だった――。異国の地サウジアラビアでさまざまな困難に見舞われるも、新たな人生を歩もうとする中年男アランを、ハンクスが喜々として演じている本作。今回到着したのは、いよいよ国王へのプレゼンが叶ったシーンだ。アランはついに機会を得て仲間とともに、国王へのプレゼンをスタート。アランの会社(アメリカ)とサウジアラビアの砂漠を繋いでみると、最先端技術の3Dホログラムで姿を現したのは、人気英国俳優ベン・ウィショー!本作のメガホンをとったトム・ティクヴァ監督とは、自身が大きな注目を集めた『パフューム ある人殺しの物語』、トムとも共演した『クラウド アトラス』と立て続けに組んでおり、本作でも友情出演を果たしている。ホログラムのベンは、相手の顔を触ろうとしたり、ボールを投げてみたりと、少ない出演シーンながら、ちょっぴりお茶目に存在感をいかんなく発揮。現在、日本ではキャリー・マリガン共演の『未来を花束にして』 が公開中だが、目下、エミリー・ブラント主演の『メリー・ポピンズ・リターンズ』(原題)や、キュートなクマの声を演じた『パディントン』続編の製作が進んでいる。新作の公開は来年以降となるため、本作はお茶目なベンに出会える貴重な機会となるかもしれない!?『王様のためのホログラム』は2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:王様のためのホログラム 2017年2月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 HOLOGRAM FOR THE KING LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年02月02日来年2月に日本公開となるトム・ハンクス主演映画『王様のためのホログラム』。数々の作品に出演するトムだが、今回は彼自らが映画化を熱望し実現。そんなトムが熱望した、本作の原作者でアメリカ文学の旗手として注目のデイヴ・エガーズとは一体どんな人物なのだろうか?立派な車もステキな家も美しい妻も、煙のように消えてしまった。すべてを失くした男の名はアラン。大手自転車メーカーの取締役だったが、業績悪化の責任を問われ解任されたのだ。愛する娘の養育費を払うためにIT業界に転職し、一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置「3Dホログラム」を売りに行く。ところが砂漠に到着すると、オフィスはただのボロテントでエアコンもなく、Wi-Fiもつながらなければランチを食べる店さえない。抗議したくても担当者はいつも不在(居留守かも?)、プレゼン相手の国王がいつ現れるのかもわからない。上司からはプレッシャーをかけられ、ついには体も悲鳴をあげる。追いつめられたアランを助けてくれたのは、予想もしない人物だった──。原作は、タイム誌ベストブック、ピューリッツァー賞候補になった作家デイヴ氏の全米図書賞ノミネート作品。それを今回、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァ監督が映画化する。キャストには、『ハドソン川の奇跡』や『インフェルノ』など続々と話題作に出演するトムが、家も家族もなくし、エリート人生から転落したものの、一発逆転をかけてサウジアラビアという異国の地にやってくる主人公アランを演じるほか、人気英国俳優ベン・ウィショーがカメオ出演を果たしている。原作者のデイヴ氏は早くに両親を亡くし、弟を育てながら送った青春の回想記「驚くべき天才の胸もはりさけんばかりの奮闘記」を出版。デビュー作にして、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに14週連続でランクイン&ピューリッツアー賞にノミネートされた同書は90年代最も注目される本とされ、一躍時代の寵児に。また、執筆だけでなく出版社「McSweeney’s」を立ち上げ、移民家族の子どもたちの読み聞かせ支援センターを併設するなど社会活動家としての顔も。さらにはスパイク・ジョーンズ監督作『かいじゅうたちのいるところ』の脚本、ガス・ヴァン・サント監督作『プロミストランド』の原案を手掛けるなど、映画界でもマルチな才能を発揮し活躍している。そして、「王様のためのホログラム」が全米図書賞にノミネートされたほか、次作『The Circle』(原題)も主演をトム、共演にエマ・ワトソンが出演することで早くも話題に。2作続けてデイヴ・エガーズ氏の作品に出演することとなったトム。一体、トムはなぜ彼の作品に立て続けに出演するのか…?アメリカで本作が出版されるやいなや、大絶賛のツイートを投稿したトム。ティクヴァ監督も書籍が店頭に並んだわずか2日後にデイヴ氏に連絡。デイヴ氏は「まさかこんなにすぐに何かが起こるとは思っていなかった。本が世に出て皆にまず読んでもらいたいと思っていたけど、2人に会って初めて(映画化について)話したときから実現させる、ということを私たちはなんとなく分かっていたと思う」とふり返る。ティクヴァ監督は「この主人公はとても真実味があり、彼を演じることができるのはトム・ハンクスしかいないと思った。ちょうど『クラウド アトラス』の直後だったからかもしれないけど、この作品は、コメディとしてアプローチしたい、とトム・ハンクスに話したんだ」とトムの出演を熱望し、一方のトムも「この作品をほかの人にやらせるなんて僕にはできない」と主演を熱望。そんな経緯で今回の原作の映画化が初めて実現したのだ。サウジ・アラビアという砂漠の地で「なぜ、こうなった?」と問い続ける主人公に訪れた“中年の危機”をシニカルな視点で切りこみ、ユーモアを交えて描かれた本作。また、来年の映画公開に合わせて、12月20日(火)より単行本の刊行も決定。一足先にこちらもチェックしてみては?『王様のためのホログラム』は2017年2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月19日コメディアンのキャシー・グリフィンが、自身が遭遇したセレブのゴタゴタを綴った本を発表。ハリー・スタイルズがナイスガイで有名なトム・ハンクスに絡んだことを暴露されている。2014年、とあるパーティーでトムと談笑していたキャシー。2人のもとにベロベロに酔っぱらったハリーが突然現れ、トムに質問をし出した。しかしその内容が憎めないかわいらしいものなのである。「ねぇねぇ、“プライベート・ライアン”を救い出してお母さんのもとに生きて帰らせなきゃならなかったの、覚えてる?ねぇ、覚えてる~?」とトムに詰め寄るハリー。トムが「イエス」と言うと、今度は「じゃあ『キャプテン・フィリップス』に出てたときも覚えてる?男が『いまはおれがキャプテンだ』って言ったの覚えてる?」と聞き、トムは「うんうん、覚えてるよ」と答えた。礼儀正しいトムは、ハリーにキャシーを紹介しようとするも、軽く受け流され、ハリーの質問は続く。「『フォレスト・ガンプ』は~?いつも走ってたよねー」と、トムがアカデミー主演男優賞を獲得した記念すべき映画も覚えているかと聞くハリー。「あれは良い映画だったね」との答えをトムからもらうと満足したのか、ハリーは去って行ったという。絡んだとは言え、トムの主演作をしっかり見ていることはアピールできた?すっかり凍り付いてしまったトムはキャシーに「ああいう人たちを見るとリハビリ施設に車で送ってあげたくなるよ」とつぶやいたそうだ。(Hiromi Kaku)
2016年11月24日『ハドソン川の奇跡』『インフェルノ』に続くトム・ハンクスの主演最新作『A Hologram for the king』が、『王様のためのホログラム』として2017年2月10日(金)より日本公開されることが決定。異国の地で奮闘する予告編とポスタービジュアルが解禁となった。立派な車もステキな家も美しい妻も、煙のように消えてしまった。すべてを失くした男の名はアラン。大手自転車メーカーの取締役だったが、業績悪化の責任を問われ解任されてしまった。愛する娘の養育費を払うため、アランはIT業界に転職し、一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置3Dホログラムを売りに行く。ところが、砂漠に到着すると、オフィスはただのボロテントでエアコンもなく、Wi-Fiもつながらなければランチを食べる店さえない。抗議したくても担当者はいつも不在(居留守かも?)、プレゼン相手の国王がいつ現れるのかもわからない。上司からはプレッシャーをかけられ、ついには体も悲鳴をあげる。追いつめられたアランを助けてくれたのは、予想もしない人物だった――。『ハドソン川の奇跡』では勇気の決断で乗客乗員155人を生還させた実在の機長を演じ、大ヒットベストセラーの映画化シリーズ『インフェルノ』では3度目の天才教授ラングドンを演じるトム・ハンクスが、今度は、ハの字眉でちょっと情けなさも滲み出る、よれよれスーツの営業マンを演じる本作。タイム誌ベストブック、ピューリッツァー賞候補になった作家デイヴ・エガーズの全米図書賞ノミネートの原作を、ハンクス自らが熱望し、『クラウド アトラス』でタッグを組んだ鬼才トム・ティクヴァ監督のもと映画化。“中年の危機”をシニカルな視点で切りこみ、抜群のユーモアを交えて描きだした。トムが演じるのは、家も家族もなくし、エリート人生から転落したものの、一発逆転をかけてサウジアラビアという異国の地にやってきた主人公アラン。予告編からも、地球の裏側、だだっ広い砂漠の地で、待てど暮らせどいつ現れるか分からない王様相手に、最先端の映像装置<3Dホログラム>をプレゼンしようと奮闘していることが分かる。次から次へと襲いかかる異文化の嵐に戸惑いながらも、アランは新たな人生を歩き始めることができるのか?また、『007』シリーズや『リリーのすべて』で知られ、『パフューム ある人殺しの物語』などティクヴァ監督作品には欠かすことのできない、人気英国俳優ベン・ウィショーのカメオ出演も見逃せない!数々の名作に主演し、アカデミー賞に5度ノミネート、2度の受賞を果たす圧倒的なスターのトムが、原作の大絶賛ツイートを投稿。1,200万人を超えるフォロワーへと拡散させ、4年の時を経てついに映画として結実した本作。「トーキング・ヘッズ」や「シカゴ」など80年代のヒット洋楽やブラックジョークもふんだんに織り交ぜ、「遠い遠い異国の地で気づいた。人生は、なんとかなる!」というメッセージで贈るハートフル・ストーリーに、これからも注目していて。『王様のためのホログラム』は2017年2月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月04日エミリー・ブラントとリン=マヌエル・ミランダが出演する『メリー・ポピンズ』の新作『Mary Poppins Returns』(原題)にコリン・ファースが出演するようだ。「Variety」誌によると、現在、出演を交渉中のコリンは、フィデリティ信託銀行の社長ウィリアム・ウェザオール役を打診されているという。今年コリンは『ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ』(現在日本公開中)、『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(10月29日(土)日本公開)と精力的に出演しており、『Mary Poppins Returns』公開までも待機作を多く控えている。オリジナル版の『メリー・ポピンズ』から20年後のロンドンを舞台に描く今作には、魔法使いでナニーのメリーのことが大好きだったバンクス家のジェーンとマイケルも登場。それぞれエミリー・モーティマーとベン・ウィショーが演じる。名女優メリル・ストリープもメリーのいとこ役としての出演が決定している。監督は『シカゴ』や『NINE』、『イントゥ・ザ・ウッズ』などミュージカル映画を得意とするロブ・マーシャル、音楽は『アダムス・ファミリー』や『ヘアスプレー』のマーク・シャイマンとパートナーのスコット・ウィットマンが手掛けるということだから、期待を裏切らないミュージカルになるだろう。(Hiromi Kaku)
2016年10月20日「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの最新作『インフェルノ』。この度、数々の謎を解き明かしてきたトム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授の、天才的な頭脳の秘密が分かる特別映像が到着した。ロン・ハワード監督が贈る、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続くシリーズ第3弾『インフェルノ』。ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号の謎を解き、ガリレオの暗号の謎を暴いてヴァチカンを救った宗教象徴学者ラングドン教授が、本作では人類滅亡の恐ろしい計画を企てている生化学者ゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄(インフェルノ)篇>に隠した、暗号の謎に挑む。このほど到着した映像では、彼の活躍を演じるトム本人がふり返り、「インディ・ジョーンズとシャーロック・ホームズを足して2で割った感じだ」とラングトンを例えている。ラングトンは芸術、歴史、建築、地政学、文化など、ありとあらゆる知識と、ずば抜けたひらめき・推理力も持ち合わせ、さらに過酷な謎に体を張って挑む勇敢な心も持っており、これまでのシリーズでは天才的な頭脳と驚異的なアクションを披露している。そんな彼の人並み外れた能力の秘密をさらに明かしてくれたのが、シリーズ全作品を手掛けるハワード監督。「ラングトンは天才だ」と語る監督は、ラングトンの凄さが“記憶力”にあると明かしている。映像の中盤では、モナリザの絵画に浮かび上がる文字を、瞬時にすべて記憶してくラングドン教授の姿が映し出される。その秘密について監督は「大学の教授だが、映像記憶という能力がある」と解説。この映像記憶は、目で見たものをそのまま写真のように脳に記憶できる能力。歴史上の人物では、ダ・ヴィンチや三島由紀夫なども持っていたとされており、瞬時の光景を鮮明に思い出せるため、本をそのまま暗記できたり、その場の状況を緻密に絵に書き起こせたりするという。特殊能力を持ち、華麗な謎解きを見せてきたラングドン教授だが、なんと今回はその天才的な頭脳を万全に発揮できないピンチ。本作のラングドンは頭にケガを負い、状況を全くつかめない記憶喪失となっているのだ。シリーズで最も追い詰められるラングドン教授について監督は「ラングドンは自分のイメージとはかけ離れた“ある能力”を認めざるを得なくなる」と意味深なコメントも残している。持ち前の天才的な頭脳が使えない中、命を狙われながら人類存亡のために謎に挑むラングトンが、一体自身のどんな能力を見出すのか必見だ。『インフェルノ』は10月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月19日トム・ハンクスが主演し、空前のミステリーブームを巻き起した「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの映画化第3弾『インフェルノ』。本シリーズの注目ポイントといえば、ハラハラドキドキの入り組んだ謎解き要素に加え、毎回登場するハンクス演じるラングドン教授とコンビを組む“相棒”の存在だ。『ダ・ヴィンチ・コード』では『アメリ』のオドレイ・トトゥが演じていたが、本作で“相棒”となる女医シエナ・ブルックス役に抜擢されたのは、英国女優のフェリシティ・ジョーンズ。話題作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主演にも抜擢された、いま最注目の女優フェリシティには、知られざる“3つのスゴいこと”があった。スゴいこと[1]すでに女優歴20年! 着実にステップアップフェリシティは、1983年イギリス生まれの32歳。12歳のとき、アメリカのTV映画「The Treasure Seekers」(原題)でデビューすると、数々のTVシリーズなどで活躍し、イギリスの大女優ヘレン・ミレンと共演した『テンペスト』(’10)やアメコミ人気作『アメイジング・スパイダーマン2』(’14)など話題作に出演。2011年、故アントン・イェルチンと恋人役を演じた『今日、キミに会えたら』がサンダンス映画祭の審査員特別賞を受賞するなど高く評価され、彼女自身も映画誌「エンパイア」の読者が選ぶ“エンパイア賞”新人女優賞に輝いた。着実に積み重ねてきたそのキャリアは、早くも20年におよぶ。スゴいこと[2]アカデミー主演女優賞ノミネートの演技力!『博士と彼女のセオリー』では、人気俳優エディ・レッドメイン演じる物理学者スティーブン・ホーキング博士の妻ジェーン役を熱演したことも記憶に新しい。難病と闘う夫を献身的に支えながらも、ひとりの女性としての知られざる葛藤を体現したその姿は観客から喝采を浴び、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、一躍、演技派トップ女優の仲間入りを果たした。さらに彼女は、12月16日(金)に公開が控える『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも大抜擢され、これまでのイメージを一変させるアクションにも挑戦、その演技力の幅を見せつけている。スゴいこと[3]キュートな顔立ちと妖美漂う容姿でトップモデル!過去には、映画サイト「TC Candler」による「世界で最も美しい顔100」にも選ばれたこともある、世界が認める美貌の持ち主。小柄(身長160cm)でキュートな顔立ちながら、時折“小悪魔”的な表情をのぞかせるのが魅力。「ドルチェ&ガッバーナ」のコスメラインや「バーバリー」の広告キャンペーンのモデルにも起用されている。有名ファッション誌「VOGUE」や「ELLE」などでは“新たなファッションリーダー”として取り上げられ、ファッションアイコンとしても注目される存在となっている。そんな演技力と美貌を兼ね備えたフェリシティが本作で演じるのは、ケガを負い、記憶喪失となったラングドン教授をかばう女医シエナだ。彼女は人並み外れたIQと抜群の身体能力で、ラングドンの謎解きを手助けしていく。そんなシエナについて、フェリシティは「すべてが見かけどおりではない彼女が、とても気に入っているの」と語る。さらに、「ただ、ラングドンの後にくっついて走り回るだけではなく、自身の意志で行動する女性になっているわ」と、自ら積極的に謎に迫っていくキャラクターであることも明かしている。次々と話題作に出演するフェリシティ、本作での活躍にも注目だ。『インフェルノ』は10月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月09日トム・ハンクスが『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続いてロバート・ラングドン教授に扮する超大作『インフェルノ』の記者会見が現地時間6日に、イタリアのフィレンツェにあるヴェッキオ宮殿・五百人広間で行われ、ハンクスをはじめ、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー、イルファン・カーンと原作者のダン・ブラウン、ロン・ハワード監督が登場した。その他の写真本作でラングドン教授が挑むのは詩人ダンテの『神曲』の謎で、ある時期の記憶を失った状態で事件に巻き込まれ、謎に解き明かしながら、同時に人類の命運を左右する“ある選択”を迫られる。劇中にも登場する五百人広間に集まった報道陣を前にハンクスは「フィレンツェという美しい場所で素晴らしい役者たちとともに演じることができたのは地球上で一番ラッキーだった」と語り「ラングドンは、本当にかっこよくて、知的で、タフな男。僕は役者だからそんなかっこいい彼のことを、演じることができるんだ。かっこいい男のフリをするのが、俳優の仕事だからね」とユーモアを交えてコメントした。また、ラングドンと行動を共にする医師シエナを演じたジョーンズは「トムとフィレンツェの素晴らしい建築物の間や美しい廊下を走り回るのはいつでも楽しかった。それに私はすばらしいキャラクターを演じることができた。こんなにも才能溢れる方々と一緒のお仕事に参加ができたことが本当に喜びです」と述べ、ハンクスと繰り返しタッグを組んできたハワード監督は「この映画のように、スリルあふれる物語を作り上げるということはまず世界のことを考えて、そして新たな物語を作ることが大切だと思っている」と説明した。自身のペンで“ロバート・ラングドン”を生み出したブラウンは「初めてこのシリーズを書いたときは、映画化されるなんてとても想像していなかった」と振り返るも「最初の映画が公開されてからは、このシリーズを書くときは、トムたちのことを24時間いつでも頭に描きながら書いているんだ」と言い「読者は本を読み、そして映画を観て、何が違うのかを観ることで、喜びを感じるんじゃないかな」とコメントした。ちなみにブラウンはラングドン教授が登場する新作小説『Origin』を来年の秋に発刊することを発表しており、ブラウン、ハンクス、ハワード監督のチームが今後も続いていくことを予感させる会見になった。『インフェルノ』10月28日(金) 日米同時公開
2016年10月08日俳優トム・ハンクスの主演映画『ハドソン川の奇跡』(公開中)で映し出される、2009年にアメリカ・ニューヨークで起こった航空機事故の裏側にあった3つの奇跡的な偶然について、航空アナリスト・鳥海高太朗氏が解説した。本作で描かれているのは、奇跡と称された航空機事故の生還劇の裏側。ハンクス演じる主人公のサリー機長は、全エンジンが停止した航空機をニューヨークのハドソン川に不時着させ、乗員乗客155人全員生存という奇跡を起こす。鳥海氏は、世界が目撃したこの事故に、3つの偶然と呼べる奇跡があったと分析する。その一つ目は、事故の原因であるバードストライク(エンジンに鳥が入り込んで衝突すること)。これは海や川が近くにある空港の近くで起きやすいものの、両エンジン共に停止してしまうことは珍しいようで、鳥海氏も「通常だと起きないですね。今回は両エンジンともにバードストライクが起きるという不運な偶然が重なってしまいました」と語る。加えて、「今回は離陸してすぐに起きたので、高度がとても低かった」と指摘。仮に高度が高ければ、エンジンが2つ不良になっても近くの空港まで行けるのだが、この事故では160万人が住むマンハッタンの街中に突っ込む可能性があった。鳥海氏は「サリー機長はそれを瞬時に判断し、ハドソン川に不時着させることを決断したのでしょう」と推測している。二つ目は、着水したハドソン川に泊まっていた船や橋など周囲を巻き込まなかったこと。鳥海氏もこれを「奇跡ですね」と端的に口にする。また、「スピードのある航空機ですので着水してから数百メートル川を滑走する可能性がありました。それに橋もありましたし大きな建物もたくさんあった」と現場の状況を解説し「それを巻き込まずに死者を出さなかったのは、経験のあるサリー機長だからこそ」と称賛している。そして三つ目は、ハドソン川が凍っていなかったことだ。1月のニューヨークは1年で最も寒い時期で、事故当日の気温はマイナス6度。鳥海氏は「もし川が凍っていて着水した時の角度が悪かった場合、機体が破損する可能性が高かった」と強調し、「水温が氷点下だった場合、川に投げ出されていた乗客が凍死していた可能性がありました」とさえ語る。川が凍結していなかったことに加え、不時着時の角度が完璧だったため、機体が沈まないうちに全員脱出できたことも奇跡だと明かしている。さまざまな偶然が重なった事故の当事者であり、英雄としてもてはやされたサリー機長。しかし、彼は自身の下した決断によって殺人未遂の罪に問われてしまう。映画では、なぜ誰一人の命も落とさなかった彼が、容疑者になってしまったのか、その裏側に迫っている。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月30日アカデミー主演男優賞に2度輝く名優トム・ハンクスが、クリント・イーストウッド監督と初タッグを組んだ話題作『ハドソン川の奇跡』を引っさげ、3年ぶりに来日を果たした。「クリントとの仕事は素晴らしいの一言」とふり返るトムの“仕事を選ぶ基準”とは?「ハリウッドにはいまも昔もたくさんの脚本が存在するんだ。ありがたいことに僕のもとにも、数多くの脚本が届くけど、大切にしているのはやはり作品のテーマ性。そこに映画化すべき価値があるかどうかが重要だね。俳優として新たな発見があれば、なおうれしいよ。最近はベストセラーの映画化も多いけど、小説として優れていても、映画に向いていないものもある。具体的な判断基準というよりは、俳優としての“直感”を大切にしているよ」。そう語るトムの主演最新作『ハドソン川の奇跡』は2009年、ニューヨークで実際に起こった旅客機の不時着水を題材にしたサスペンスフルな人間ドラマ。トム演じるベテラン機長が、文字通り“直感”で乗員乗客155人全員の命を救い、全米はもとより世界中から英雄視される一方で、国家運輸安全委員会は「理論上、近くの空港に緊急着陸できたはず」という数値データを突きつける。機長の判断は、乗客を危険にさらす無謀な賭けだったのか?「機長として完ぺきな判断をしたはずが、犯罪者扱いされてしまう。わずか208秒間の出来事で、数十年のキャリアを失いかねない事態に巻き込まれた主人公の苦悩たるや、想像を絶するよ。それだけに演じがいもあるし、いわばテクノロジーと人間の“戦い”というべき現代的なテーマも興味深かった。例えば、あの日トラブルに見舞われた旅客機が自動運転だったら?99%自動化できたとしても、経験に裏打ちされた1%の決断が必要だと思うね」テーマ性もさることながら、アメリカ映画界の宝であるイーストウッド監督との仕事を断る理由はない。実際、予定していた長期休暇を返上し、本作に取り組んだというから、その思い入れの強さは格別だ。「現場では本番前のテストや、くどくどした説明は一切なし。まさに直感的に『さあ、始めよう』って感じで、カメラが回る。だから時間が浪費されることもないし、俳優はエネルギーと集中力のすべてを演技に注げるんだ。驚くべき現場だよ」(text:Ryo Uchida)
2016年09月24日