2019年1月6日に開催されるゴールデングローブ賞授賞式のアンバサダーに、イドリス・エルバの長女イサン・エルバ(16)が選ばれた。イサンはイドリスが最初の結婚でデンマーク人の元妻キムさんとの間にもうけた子ども。授賞式を主催している「ハリウッド外国人映画記者協会」(以下、「HFPA」)が発表した。昨年、「ミス・ゴールデングローブ」から「ゴールデングローブ・アンバサダー」という名称に変更されたこの役には、授賞式で受賞者を舞台にエスコートすることや、トロフィーを渡す手伝いが任される。過去にシモーン・ガルシア・ジョンソン(父:ドウェイン・ジョンソン)、スタローン3姉妹、フランチェスカ・イーストウッド、ダコタ・ジョンソンなど、セレブの子ども(主に娘)が務めてきた。イサンはアンバサダーに任命されたことに「とても光栄」と喜び、「人々に『HFPA』の活動だけでなく、私が気にかけていることについても伝えられる」と意気込んでいる。彼女はメンタルヘルスに関心があり、心の病と闘う友人たちのことも目の当たりにしたという。そのため、特にアフリカ系アメリカ人や仲間に「助けを求めることを恐れてはならない」と声を大にして言いたいそうだ。(Hiromi Kaku)
2018年11月16日2018年の日本人のノーベル賞受賞が報じられました。研究者となりノーベル賞を受賞するには子どもの頃からよっぽど優秀だったのではないかと感じてしまいますが、必ずしもそういったわけではないようです。ノーベル賞受賞者の子ども時代はどんなものだったのか、過ごし方や共通点について見てみましょう。日本人とノーベル賞ノーベル賞には、物理学賞、科学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6つの部門があり、毎年1回各部門3人まで賞が贈られます。今年、日本人でノーベル賞を受賞したのは、京都大学の本庶佑特別教授。ノーベル医学生理学賞を受賞しました。日本人のノーベル賞受賞者(外国籍取得者含む)は、1949年湯川秀樹氏を始めとして合計27人に。その内2000年以降の受賞者が19人となっており、特に2008年以降は物理学や科学、生理学・医学での受賞者が増えています。何年も続けて科学者が受賞している背景としては「研究への長年にわたる安定したサポート」「常に危機感を持っている」「若い人材の育成重視」があると言われています。物理学・科学・医学、生理学などの部門は研究成果が見られるまでに時間がかかるものがほとんどで、日本の堅実な研究成果は今後もノーベル賞などにより世界から注目されることになるのではないでしょうか。幼少期に勉強好きだったわけではない!?ノーベル賞を取るのはどんな人なんだろう?と考えた時、子どもの頃によっぽど勉強をして成績が良かったのでは?と思うのではないでしょうか。実際のノーベル賞受賞者がどんな子ども時代を過ごしていたのかを見てみましょう。・2008年ノーベル物理学賞益川敏英教授子どもの頃は勉強せず遊ぶ方が多く、宿題を全くやらずに怒られるような子でした。知的好奇心のバランスを欠いていて興味のないものは一切やらない。数学や物理、化学は得意でも、国語や英語は0点を取る程苦手で、特に国語は漢字が全く覚えられなかったそうです。好きな本だけを徹底的に読み、数学関係の本は古本屋をまわってでも読みあさっていたといいます。・2015年ノーベル生理学・医学賞大村智教授農家の出身で、子どもの頃は毎日農作業の手伝いをしていました。姉によると「私たちより勉強していなかったのに信じられない。いたずらっ子で、近所では悪玉と呼ばれていた。ベルトを振り回してしょっちゅうけんかをしていた」とのことです。・2014年物理学賞中村修二教授小中学、高校時代は暗記科目が嫌いでしたが、小さいころから理数系の科目は好きで成績も良かったそうです。じっくり考えることが好きで、数学や物理の問題を考えて解くのを楽しんでいたといいます。・2012年生理学医学賞山中伸弥教授子ども時代は夕方遅くまで園庭でタイヤを転がしたり、ブランコやシーソーや鉄棒で創意工夫を凝らして自由に遊ぶ子だったといいます。科学少年で理科の実験が大好きで、ひまを見つけてはラジオを分解して親に怒られていたそうです。ノーベル賞受賞者の子供時代の共通点ノーベル賞受賞者が特別に幼少期から勉強好きとは限らないということが分かりました。受賞者の子ども時代の共通点について見てみましょう。 (1) 好きなことへの集中力が高い受賞者の一番の共通点としては、興味をもったことを徹底的に解決しようとする傾向があり、その好奇心と集中力が並外れているということです。興味を持ったことへの集中力の基礎は、大半が子ども時代に作られています。子どもが興味を持つものは、その対象がどんなものであっても否定せず温かく見守ることが必要です。 (2) 強い信念を持っている受賞のための研究成果が出るまでには、たくさんの挫折や困難があったはずです。また、未だ受賞していない研究者も日々そういったものを乗り越えながら研究を続けているはずです。それを乗り越えるための強い信念を持っていることが大切ですが、どうしたら子どもに強い心と信念を持ってもらうことができるでしょうか?多くの受賞者が言うのは「子ども時代に見聞きした、周りの大人たちの行動が今の自分に重要な影響を与えている」とうこと。あれこれ口出しするより、行動で示す方が子どもはたくさんのことを学ぶようです。強い信念を持つ子になるには勉強だけではなく、柔軟な発想、親の温かい見守り・尊敬される行動が必要なようです。 (3) アクティブ気質研究者に多い気質というのは、アクティブタイプであるということ。特徴としては、わんぱく、やんちゃ、ずっと動き回って落ち着きがない、テンションが高め、考えずに行動しトラブル多め、運動はわりと得意など。知性とは程遠いイメージがありますが、このタイプは好奇心が旺盛で、気になることは自分で試して理解したいという子が多く、研究者にピッタリです。かのアインシュタインもこのタイプだったと言われています。子供がわんぱくで手を焼いているというママも、こういった行動を規制せず危険じゃない限りは興味の持つ事をとことんやらせてあげるといいかもしれませんね。息子は好きな漫画の影響でノーベル賞をとりたいと言っていて、そのタイミングで日本人の受賞というニュースを聞き、受賞者の子ども時代についてとても興味を持ちました。息子も好奇心を持つものには集中して取り組む傾向があり、一見するとかなり偏りがあると感じますが、科学者の多くはそういった偏りを持っていたのだなと感じました。科学者になる、ノーベル賞をとる、ということだけではなく、子どもの能力を引き出し伸ばしていくためには、子ども時代からの大人の関りが必要だと実感しました。子どもの可能性は無限であり、大人には想像できないような未来につながることもあります。大人から見たら大したことないと思うことであっても、興味を示した時にはとことんやらせてあげることが大切なのではないかと思います。
2018年11月06日『テルマ』は、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞外国語映画賞のノルウェー代表作品に選出。映画『ラースと、その彼女』『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などを手掛けたクレイグ・ギレスピーによる英語リメイクも決定した話題作です。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ニンフォマニアック』などで知られる鬼才ラース・フォン・トリアーの親戚…そんな説明は必要ないほど、国際映画祭を賑わす人気監督に躍進したヨアキム・トリアー。彼が得意とするのは、登場人物の心の機微をすくい取る繊細な描写。映画『テルマ』は、父親と幼い娘テルマが狩りを楽しむシーンで幕を開けます。舞台は凍結した湖の先にある、ノルウェーの雪深い森。鹿に狙いを定めいたはずの父親は突然、テルマにライフルの銃口を向けます。固唾をのんで見守っていると、場面は一転。美しく成長し、オスロの大学へ通うテルマの姿が映し出されます。信心深く、厳格な両親の元で育った彼女にとって、大学生活は刺激に満ちあふれたもの。発作に襲われたテルマを気遣ってくれた同級生の美女アンニャに憧れ、初めてのお酒とタバコを経験。次第に、テルマとアンニャは強く惹かれ合う関係となります。高まる恋心と比例するかのように、テルマの発作は悪化の一途をたどり、彼女の周囲では不可思議な現象が頻発。原因を探るために検査入院したテルマは、幼いころに精神衰弱で投薬治療を施されていたことと、両親からは死んだと聞かされていた祖母が精神を病んだまま老人ホームで暮らしていることを知ります。テルマが家族の秘密に近づいた矢先、アンニャ失踪の知らせが!彼女の部屋を調べたテルマは、失踪の原因が自分にあると確信。両親との対峙を決意しますが…。ホラー映画のお約束といえば、クレイジーな男性の殺人鬼にか弱い女性が襲われるというもの。ところが、名作ホラー『キャリー』や『RAW 少女のめざめ』のように、超自然的な力を思春期のメタファーとして描く場合、女性は男性を凌駕する存在に。力に覚醒した女性は社会に恐れられはしますが、心身ともに自由を得ます。テルマも同じく、両親に殺される寸前まで追い詰められながら、純粋な愛を貫いていきます。彼女が支配から解放されるシーンでは、多くの観客がカタルシスを感じるはず。ヨアキム・トリアー監督は劇中、キリスト教で特別な意味合いを持つ、水(=再生と浄化)や蛇(=悪魔)などのイメージを繰り返し登場させています。テルマの信仰心に由来する罪悪感を視覚的に表現することで、観客の心に強く印象付けているのです。また、テルマ役のエイリ・ハーボーは世界的には無名でしたが、監督の巧みな演出へ見事に対応し、シーンごとに違った表情を披露。ベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を獲得しました。6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグやオスカー女優のアリシア・ヴィキャンデルを輩出した賞だけに、今後の飛躍が期待されています。余韻を残す結末の捉え方は、あなた次第。テルマはキャリーのような悲劇的運命を辿ったヒロインなのか、それともロマンティックなラブ・ストーリーの勝者なのか。ぜひ、あなたの目で見届けて。『テルマ』初恋を機に、美少女の本能が覚醒する北欧ホラー。監督・脚本/ヨアキム・トリアー出演/エイリ・ハーボー、カヤ・ウィルキンスほか10月20日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。©PaalAudestad/Motlys※『anan』2018年10月24日号より。文・田嶋真理(by anan編集部)
2018年10月21日第90回アカデミー賞、第75回ゴールデン・グローブ賞、外国語映画賞など、数々の賞を受賞し世界を震撼させた北欧ホラー『テルマ』。本作で映画デビューを飾った新人女優カヤ・ウィルキンスの場面写真が、この度お披露目となった。■ストーリーノルウェーの人里離れた田舎町で、信仰心が深く抑圧的な両親のもとに育った少女テルマ。なぜか彼女には、幼少期の記憶がない。オスロの大学に通うため一人暮らしを始めたテルマは、同級生のアンニャと初めての恋におちる。募る欲望と罪の意識に引き裂かれながらも、奔放な彼女に強く惹かれていくテルマ。 だが、それは封印されたはずの“恐ろしい力”を解放するスイッチだった…。テルマは不可解な発作に襲われるようになり、その度に周りで不気味な出来事が起こる。そして、アンニャが忽然と姿を消してしまう。果たして、テルマの発作とアンニャ失踪の関係は?両親が隠し続けてきたテルマの悲しき過去が明かされる――。■期待の新星!ヨアキム監督を唸らせたカヤ・ウィルキンス本作で初の演技を披露することとなったカヤ・ウィルキンスは、スウェーデン系アメリカ人で、オケイ・カヤ(Okay Kaya)という名前でアーティスト、モデル、ミュージシャンとしても活動。監督のヨアキム・トリアーたっての希望で出演が決定し、エイリ・ハーボー演じる主人公テルマと惹かれ合い恋に落ちるアンニャを演じている。ヨアキムは「ミュージシャンとして活動している彼女をずっと気になっていて、今回映画に出演して欲しいと説得したんだ。演技経験がないとは思えないほど、俳優としての才能も持ち合わせていたよ」と、カヤの演技力を絶賛。「すべてのことを簡単にこなしてしまうタイプで、いわば天才肌だね!」と女優としての才能を認め、ストレスが続く撮影の日々の中でも周囲の人を癒し続けるカヤに対し、「最高にクールな女性だよ」と語っている。また主役を演じたエイリも「カヤとの仕事はとても素敵な経験だったわ」と撮影をふり返り、「オーディションにやってきたとき、一目で魅了されたの」とカヤの演技に驚かされた様子を語る。撮影を終えたいまでもエイリとカヤの友情関係は続いているそうで、カヤと出会えたことをとても幸せに思っていると語るエイリの口ぶりからも、2人のリラックスした雰囲気が伺える。今年6月にデビューアルバム「Both」をリリースし、カヤが監督を務めたメロウで独創的な世界観を併せ持つ新曲「Vampire」のミュージックビデオも話題を集めいてるカヤ・ウィルキンソン。今後要注目の人物としてチェックしたい。『テルマ』は、10月20日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:テルマ 2018年10月20日よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開©PaalAudestad/Motlys
2018年10月10日第10回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が4日、明らかになった。最優秀作品賞には『万引き家族』『寝ても覚めても』が選出された。同映画祭は国内映画賞のトップバッターとして注目を集め、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰する。最優秀作品賞には、「人は寄り添わなければ生きていけない。この作品は家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」として、是枝裕和監督の『万引き家族』、及び「理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」と、濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が選ばれた。『万引き家族』出演の安藤サクラ、松岡茉優は最優秀女優賞に選出され、『寝ても覚めても』主演の東出昌大は、『孤狼の血』『娼年』など好演した松坂桃李とともに最優秀男優賞に。また、異例のヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同が、特別賞に選ばれている。最優秀新進男優賞には、吉村界人と吉沢亮が並ぶ。『リバーズ・エッジ』をはじめとした、7本の映画に出演した吉沢は「多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評価され、同賞に。また、最優秀新進女優賞には深川麻衣、伊藤沙莉が選出された。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年10月04日グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)から英国王立空軍(ザ・ロイヤル・エアフォース)創立100周年記念新作トランクコレクション「RAF100」が、2018年7月4日(水)より順次発売される。英国王立空軍(ザ・ロイヤル・エアフォース)が誕生したのは、今からおよそ100年前、第一次世界大戦の最中だった。当時からイギリスのパイロットたちを支えてきたのが、グローブ・トロッター。堅牢なアルミニウムでカバーしたトランクを彼らのためにデザインし、過酷な環境下にさらされた英国王立空軍を助けてきた。ザ・ロイヤル・エアフォースの創立100周年記念し、グローブ・トロッターから新コレクション「RAF100」がデビュー。当時と変わらず大切にしたのは機能性。従来の概念を超越させた、優れたデザイントロリーケースを提案する。特徴的なのはヴァーティカルオープン。縦に開くこの仕様は、ケースが直立した状態での開閉が容易にできる機能性を持つ。加えて、20インチトロリーケースには、最新のコーナーホイールとインターナルトロリーシステムを採用。コンパクトで丈夫な作りとなっている。ボディには、ザ・ロイヤル・エアフォースの飛行機の機体からインスピレーションを得て、2本のリベットを配した。すべてのケースには、ザ・ロイヤル・エアフォースの紋章バッジがあしらわれ、特別感漂うデザインとなっている。【詳細】グローブ・トロッター「RAF100」コレクション発売日:2018年7月4日(水)より順次発売※9月末まで受注受付予定・14インチ ミニユーティリティケース(37×27×14cm) 180,000円+税・RAF スリムアタッシェケース※縦開き(39×32×11cm) 270,000円+税・20インチ トロリーケース※縦開き(55×39×20cm) 355,000円+税・RAFラゲージタグ 13,000円+税【問い合わせ先】グローブ・トロッター 銀座住所:東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ1FTEL:03-6161-1897
2018年07月07日ティファニー(Tiffany&Co.)は、グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)とコラボレーションしたトラベルケースを、2018年7月中旬よりティファニー 銀座本店で発売する。ブランドを象徴するアイコニックな“ティファニー ブルー”で彩られたレザーのトラベルケースは、頑丈でありながら軽量でスタイリッシュなルックスが魅力。持ち手やベルト部分はボディとカラーのトーンを変えることで、デザインに上品なアクセントをプラスしている。バニティケースや、トロリーケースなど、様々なサイズを展開。ラグジュアリーなムードとクラフトマンシップが宿ったトラベルケースは、旅行の気分を高めてくれること必須だ。【詳細】ティファニー×グローブ・トロッター発売時期:2018年7月中旬展開店舗:ティファニー 銀座本店、オンラインストア■アイテム・バニティケース 170,000円・トロリーケース(18インチ) 255,000円・トロリーケース(20インチ) 295,000円 ※オンライン限定・トロリーケース(26インチ) 370,000円 ※オンライン限定・トロリーケース(30インチ) 380,000円 ※オンライン限定・ジュエリーケース 210,000円※すべて予定価格【問い合わせ先】ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクTEL:0120-488-712
2018年07月02日ついに6月1日(金)本日、本年度ゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞作した『レディ・バード』が公開を迎えた。その監督を務めたのは、個性派女優として人気があり、次世代クリエイターとして期待がかかるグレタ・ガーウィグ。このたび、彼女の監督としての一面が明かされる特別映像が、シネマカフェにいち早く届いた。自身初の単独監督作でありながら、アカデミー賞監督賞、脚本賞にダブルでノミネートを果たしたグレタ。自伝的要素も織り交ぜながら手がけた脚本について「本作は実体験から着想を得てはいるけど、実際の出来事ではないの。実体験を書き始めても、すぐに物語がひとりでに回り始めるのよ」と、その成り立ちを説明。シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメという、いま最もノリに乗っている若手俳優たちから、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツといった実力派俳優が揃ったが、「私の書いたセリフを読む俳優を見たとき、やりがいを感じたわ。俳優はひらめきの源だから自由に演技してほしい。全員に焦点を当てる時間は群像劇にはないから、インパクトが必要なの」と俳優たちへの想いを語り、彼らとのコラボを楽しんでいたようだ。そんなグレタの監督ぶりについて、特別映像の中でシアーシャとローリーは「グレタは映画製作のあらゆる過程に審美眼がある。彼女は俳優の元々の性格を役に組み込ませるのが本当に上手なの」(シアーシャ)、「初の単独監督作とは思えないわ!彼女は本当に仕事熱心。でも、クルーやキャストと冗談を言い合ったり、臨機応変にふざけることもできるのよ」(ローリー)と、どちらも大絶賛。グレタの人柄と才能に、ハートをがっちりと掴まれてしまったようだ。さらに、ティモシーとルーカス・ヘッジズもこう明かす。「俳優出身の監督ならではの恩恵と豪華さがあるよね。グレタ特有の色調があって、すごくリアルなんだけど笑いもある。彼女の初めて見る一面だったよ」(ティモシー)、「台本に書かれてたものより立体感のあるシーンにするために、カメラを回し続けたりもした」(ルーカス)。映像ではさらに、シアーシャとルーカスがじゃれあいながらキスをするシーンのメイキング映像も見ることができる。指示を出しながら笑いが止まらないグレタと、彼女に応えるようにテンションの高い演技を見せる2人。現場全体にエネルギーが満ち、それぞれの感性が刺激しあっている様子が見てとれる、こちらの映像にもぜひ注目を。『レディ・バード』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2018年06月01日クレア・フォイが2シーズンに渡りエリザベス女王を演じ、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を獲得した大ヒットドラマ「ザ・クラウン」。現在、同ドラマの製作現場で生じた男女間のギャラ格差が話題になっている。「ザ・クラウン」は、エリザベス女王を中心としたイギリス王室の人間模様や歴史を描いたドラマ。登場シーンが多く、主役であるエリザベス女王役のクレアが最も高いギャラを得ているのだと思われていたが、実際は夫のフィリップ殿下を演じているマット・スミスの方が高かったのだという。1か月前に同ドラマの製作会社「Left Bank Pictures」がこの事実を明かしたことで、ファンや共演者のマットまでが製作側を「おかしい」と批判。マットは「クレアは親友の1人だ。ギャラは平等に、フェアに支払われるべき」、「ぼくは完全に彼女の味方だ」とクレアのサポートを宣言した。クレアは「The Teleglaph」紙にマットとのギャラの格差が報じられたことについて、「私を目覚めさせてくれたわ。自分が意見を持ってもいい、自分のために権利を主張してもいいとわかった」と前向きに語っている。「私自身の(ハリウッドに対する)アプローチが変わったし、この業界で働くほかの女性たちもそうだろうと思うわ。ポジティブなことばかりよ。(自分が話題になって)恥ずかしいって気持ちもあるけれど」。(Hiromi Kaku)
2018年04月26日「グローブ・トロッター創業120周年記念アーカイブ展」が、グローブ・トロッター 銀座2Fにて開催される。会期は2018年4月21日(土)から5月20日(日)まで。「グローブ・トロッター創業120周年記念アーカイブ展」では、ブランドの歴史を回顧できるアーカイブケースを展示。本社が所在するイギリスから取り寄せた100年前のトラベルケースなど、普段は見ることができない貴重なアイテムを紹介していく。また、ブランドと縁が深い英国王室のロイヤルベビー生誕を祝し、ロイヤルファミリーの特別映像等も上映。グローブ・トロッターのトラベルケースは、エリザベス女王がハネムーンケースとして愛用して以来、複数のケースを所有していることでも知られている。また、2018年5月上旬にはロイヤルベビー誕生を記念し、キャサリン妃と所縁のある「ザ・ゴーリングホテル」とのコラボレーションコレクション「ザ・ゴーリング(The Goring)」を発売する予定だ。【詳細】「グローブ・トロッター創業120周年記念アーカイブ展」会期:2018年4月21日(土)〜5月20日(日)時間:14:00〜20:00(土日祝日のみ 12:00〜20:00)場所:グローブ・トロッター 銀座2F(東京都中央区銀座5-2-1)TEL:03-6161-1897入場料:無料
2018年04月22日グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)は、英国のロイヤルベビー誕生を記念し、キャサリン妃と所縁のある「ザ・ゴーリングホテル」とのコラボレーションコレクション「ザ・ゴーリング(The Goring)」を2018年5月上旬に発売する。創業100年を超える「ザ・ゴーリングホテル」は、結婚式前夜にキャサリン妃が宿泊した老舗ホテル。バッキンガム宮殿の近くに位置する同ホテルは、古くから王室との繋がりも深い、ロンドン屈指のラグジュアリーホテルだ。今回キャサリン妃の第三子出産を記念して、英国の格式と伝統を守る両ブランドによるコラボレーションが実現した。ハンドメイドの魅力が詰まったコラボレーションアイテムは、20、26インチのトロリーケース、30インチのスーツケース、ミニトランク「ザ・ロンドン・スクエア」、ヴァニティケース、銀座店限定メモリーケースの全6品がラインナップ。味わい深いバーガンディカラーのボディとアイボリーのレザーストラップ、そしてネイビーのコーナーレザーのコンビネーションによる高級感あるクラシックなデザインは、英国王室との関係性も深いグローブ・トロッターならでは。また、裏地には、艶やかなブルーのダマスク柄シルクを採用。これは、老舗織物会社・ゲインズバラシルク社製のもので、「ザ・ゴーリングホテル」の多くの部屋やスイートに豪華に飾られているほか、バッキンガム宮殿やケンジントン宮殿などの家具や内装、英国王室専用の馬車にも使用されている由緒正しき素材だ。なお、グローブ・トロッター 銀座では、4月21日(土)から5月20日(日)までの期間、英国ロイヤルベビー生誕とグローブ・トロッター120周年を祝うアーカイブ展も開催。アーカイブケースと共にロイヤルファミリーの映像を上映する。【商品情報】グローブ・トロッター×ザ・ゴーリングホテル「ザ・ゴーリング(The Goring)」発売時期:2018年5月上旬アイテム・価格:・20インチトロリーケース(W55×H40×D20cm) 290,000円+税・26インチ トロリーケース(W70×H42×D26 cm) 350,000円+税・30インチ エクストラディースーツケース(W81×H48×D26cm) 360,000円+税・ザ・ロンドン・スクエア(W20×H19×D11cm) 153,000円+税・ヴァニティケース(W33×H24×D24cm) 176,000円+税・メモリーケース(W33×H26×D19cm) 173,000円+税 ※銀座店限定取扱店舗:グローブ・トロッター 銀座・伊勢丹新宿店メンズ館・日本橋三越本店・銀座三越店・阪急うめだ本店・福岡岩田屋店
2018年04月15日絶望の中、彼女がくだす決断とはー。©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbHドイツ、ハンブルク。主人公カティヤはトルコからの移民であるヌーリと結婚。ヌーリは麻薬の売買をしていましたが、足を洗って真面目に働き、息子も生まれて幸せな家庭を築いていました。ある日、ヌーリの事務所の前で白昼に爆弾が炸裂し、ヌーリと愛息ロッコが犠牲になってしまいます。トルコ人同士の抗争が原因ではないかと警察は疑いますが、移民街を狙った人種差別主義のドイツ人によるテロであることが判明。証拠不十分、アリバイ、目撃証言無効…身を抉られるような裁判にカティヤの心の傷は深まっていきます。突然愛する家族を奪われた悲劇に、生きる気力を失いそうになりながらも、ある決断を下するのでしたー。 悲痛な感情の演技が光る ダイアン・クルーガー©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH『イングロリアン・バスターズ』『トロイ』などのハリウッド大作に出演しつつも、ヨーロッパのアート系作品にも出演し、ワールドワイドに女優として活躍しているダイアン・クルーガーが、母国であるドイツでドイツ語の演技に初挑戦した『女は二度決断する』。ダイアン・クルーガーは本作の撮影に入る前に約6ヶ月かけて、テロや殺人事件で被害者になった30家族から、家族を失った者が感じる悲痛な心境について話を聞き、この作品を通じて、とてつもない苦しみや悲しみの重みを引き受けなければならないと感じたそうです。 もし、突然の悲劇によって最愛の家族が失われたら…©2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathé Production,corazón international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH本作は、人種差別により外国人を排除することを目的としている、国家社会主義地下組織がドイツ全土で起こした実際の連続テロ事件に着想を得て制作されました。加害者である犯人の動機を問題にせず、ただ、突然のテロにより最愛の家族を失った者が感じる悲痛な感情を私的に描いています。ヨーロッパだけでなく日本でも、自国とは異なる文化が入ってくる昨今、誰しもが主人公カティヤのようになってしまう可能性があり、誰しもがその確率を含んでおり、決して他人事ではありません。愛する家族を奪われたひとりの女性が、捜査や裁判の過程によって更に心を引き裂かれる…もしも、自分の家族に突然悲劇が起きたならば、その時にどのするのか?ということを常に提示される作品です。 【情報】 『女は二度決断する』 4月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!監督・脚本:ファティ・アキン出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ウルリッヒ・トゥクール、ヌーマン・アチャル配給:ビターズ・エンド原題:Aus dem nichts
2018年04月04日悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた、グレタ・ガーウィグの単独監督デビュー作『レディ・バード』。 本年度ゴールデン・グローブ賞、本年度アカデミー賞(R)をはじめ、各映画賞席巻の100部門受賞&191部門ノミネートした話題作から、この度予告編が解禁された。今回到着した予告編では、 シアーシャ・ローナン演じる主人公クリスティン(レディ・バード)が、友情に恋愛に、そして家庭や進学と、あらゆる青春の難問に正面からぶつかっていく姿が活き活きと描かれている。また、本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞し、アカデミー賞(R)主演女優賞にもノミネートされたシアーシャ。観れば“近年最も魅力的なキャラクター”と絶賛された彼女の虜になってしまうかも。そして、多感な17歳の少女の成長物語を彩る音楽を手掛けるのは、『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』などポール・トーマス・アンダーソン監督作品で有名なジョン・ブライオン。さらに、「モンキーズ」の「As We Go Along」が、母と娘のグッとくるハートウォーミングなラストに優しく寄り添っており、物語を彩る音楽も本作の注目ポイントだ。『レディ・バード』は 6月1日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:レディ・バード 2018年6月、全国にて公開© Universal Pictures
2018年03月30日『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞女優となったエマ・ストーンが“伝説のテニスの女王”になりきり、第75回ゴールデン・グローブ賞ノミネートされた『Battle of the Sexes』が、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』として7月6日(金)より日本公開されることが決定した。アカデミー賞受賞『スラムドック$ミリオネア』の製作チームが再集結した本作。描かれるのは、女子・現テニス世界チャンピオン・29歳vs男子・元世界チャンピオン・55歳の対決という、全世界が息をのんだ “女と男の戦い”。果たして勝者はどちらか?そして、この戦いの本当の目的とは――?監督は、作品賞を始めアカデミー賞4部門にノミネートされた『リトル・ミス・サンシャイン』のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリスのコンビ。1970年代当時の女子テニス世界チャピオン、ビリー・ジーンには世界中から愛されて大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』で見事オスカーに輝いたエマ・ストーン、その対戦相手となる男子テニスの元世界チャンピオン、ボビー・リッグスには『フォックスキャッチャー』で同賞にノミネートされたスティーブ・カレル。スポーツ界はもちろん、政治や社会、学校や家庭における女と男の関係までも変えた、実際にあった世紀の戦い。「#Me Too」や「Time’s Up」が世界的広がりを見せるいまこそ目にしたい、最高に爽快で痛快なラストが、真に自分らしくあるための勇気と希望を与えてくれるはずだ。■STORY1973年、全世界で9,000万人の目をくぎ付けにした決戦があった。女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスの戦い。女子の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会”を立ち上げた。待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”として挑戦状を叩きつけたのが、ボビーだ。ギャンブル癖のせいで最愛の妻から別れを宣告されたボビーは、この試合に人生の一発逆転もかけていた。果たして、一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンが、すべてをかけて戦う理由とは?全世界が見守るなか、“バトル・オブ・ザ・セクシーズ=性差を超えた戦い”が幕を開ける――。『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は7月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月14日毎年、アカデミー賞では受賞者の発表の合間に歌曲賞にノミネートされた5曲がそれぞれの歌い手によって披露される。今年はメアリー・J・ブライジが“Mighty River”(『マッドバウンド 哀しき友情』)、スフィアン・スティーヴンスが“Mystery of Love”(『君の名前で僕を呼んで』)、ガエル・ガルシア・ベルナル、ミゲル、ナタリア・ラフォルカデが“Remember Me”(『リメンバー・ミー』)、キアラ・セトルが“This Is Me”(『グレイテスト・ショーマン』)、コモン、アンドラ・デイが“Stand Up For Something”(『マーシャル 法廷を変えた男』)を歌い、会場を沸かせた。グラミー賞のノミネート経験を9回持つメアリー、歌手歴18年のスフィアン、音楽業界に携わって18年のミゲルなどアーティストとしての実績を持つ彼らとは違い、俳優業を中心に生きてきたガエル。パフォーマンス前から「緊張を越えた緊張」と胸中を明かし、「まさかオスカーで歌うだなんて想像もしていなかったよ」と「ETonline」に語っていたが、その結果、パフォーマンス後に「ガエルって、歌えないんだ…」という辛辣なコメントがSNSに相次いだ。一方で、「歌っている顔がすごくセクシーだったから問題ないでしょ」と擁護の声も。5つのパフォーマンスの中でも最も盛り上がりを見せたのは、キアラの“This Is Me”だ。バックコーラスを従え、迫力と感情あふれる圧巻の歌声を聴かせたキアラは、この歌が自身の体型に関する悩み、自分に対する否定的な気持ちを打ち消してくれたと語っていた。『グレイテスト・ショーマン』でキアラと共演したゼンデイヤは「あなたを誇りに思うわ。最高だった!」とツイッターで絶賛した。(Hiromi Kaku)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation君の名前で僕を呼んで 2018年4月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年03月05日『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多4部門受賞で幕を閉じた第90回アカデミー賞。賞レースの最後を飾る授賞式はやはり特別。ゴールデン・グローブ賞では黒一色だったレッド・カーペットは、一転してカラフルなドレスをまとったセレブたちで華やいだ。主演女優賞に輝いたフランシス・マクドーマンドはゴールドの刺繍をほどこしたドレス。これまでの数々の授賞式と同じように、スタイリストに頼らず自分で決めたドレスにほとんどノーメイク。受賞スピーチでは、今年候補になった女性たちに立ち上がるように呼びかけ、彼女たちを讃えると同時に女性会員の少なさを際立たせた。助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「リーム・アクラ(Reem Acra)」の赤のドレス。インパクトあるエンジェル・スリーブを、180センチを超える長身で見事に着こなした。■純白ドレスが映える!主演女優賞候補のマーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)は「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールの白のコラムドレス。ストラップレスの胸元から腕にかけてほどこしたフローラル・モチーフの飾りがポイントで、アクセサリーは控えめなダイアモンドのイヤリングのみ。白は今年のトレンドカラーで、『君の名前で僕を呼んで』で主演男優賞候補のティモシー・シャラメはタイもシャツも真っ白の「ベルルッティ(Berluti)」のスーツに黒のブーツを合わせた。助演女優賞候補のメアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド哀しき友情』)は「ヴェルサーチ(Versace)」、プレゼンターのローラ・ダーンも「カルバンクライン(Calvin Klein)」の白ドレス。ヘレン・ミレンと主演男優賞のプレゼンターを務めたジェーン・フォンダは「バルマン(Balmain)」の純白のドレスに「ショパール(Chopard)」のジュエリー、胸には「TIME’S UP」のピンを付けた。■ピンクや赤で華やかに!主演女優賞候補のシアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)はバックに大きなリボンをつけた「カルバンクライン(Calvin Klein)」のストラップレスの淡いピンクのドレス。彼女と同作のグレタ・ガーウィグ監督は「ロダルテ(Rodarte)」のマスタード・イエローのドレス。花のモチーフのネックレスはティファニーのアーカイブ・ピース。同じく主演女優賞候補のサリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)は「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」、メリル・ストリープは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のオートクチュールの赤のドレスに、「アラン・ミクリ(Alain Mikli)」のめがねを合わせた。■メタリックやゴールドで光り輝く!ケイシー・アフレックに代わって、ジョディ・フォスターと主演女優賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ローレンスは「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のメタリックなドレス。髪はウェーブをつけて自然に下ろしたスタイル。もう1人、メタリックなドレスで目を引いたのはガル・ガドット。「ジバンシー(Givenchy)」のフリンジが揺れるデザインに「ティファニー(Tiffany&Co.)」のダイアモンドのネックレス、髪はアップにまとめてリップは赤、というクラシカルなスタイルが印象的。ルピタ・ニョンゴは、右肩からウエストにかけて黒のアクセントを効かせた「ヴェルサーチ(Versace)」のゴールドのドレス。アメリカで記録的なヒットが続く公開中の『ブラック・パンサー』で演じたヒロインに通じる、自信に満ちた女性の美しさをアピールした。■個性的なドレスの形で魅せる!『グレイテスト・ショーマン』のゼンデイヤは「ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)」のオートクチュール。ワンショルダーのチョコレートブラウンのシフォン・ドレス。髪をシニョンでまとめてダイアモンドのイヤリングを際立たせた。監督賞のプレゼンター、エマ・ストーンは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の赤のジャケットにピンクのサッシュベルト、黒のパンツというスタイル。2015年のゴールデン・グローブ賞でも「ランバン(Lanvin)」のジャンプスーツに続いて、パンツ・スタイルで個性を見せた。ニコール・キッドマンは「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のストラップレスの青。シアーシャとは逆に、フロントに大きなリボンがついて深いスリットも入ったデザイン。■男性陣だってファッショナブルに意思表示を男性で目立ったのは、平昌オリンピックで活躍したフィギュアスケートのアメリカ代表選手のアダム・リッポン。レザーのハーネスが付いたタキシードは「モスキーノ(Moschino)」のジェレミー・スコットのデザインだ。先述のティモシーの主演作『君の名前で僕を呼んで』で89歳にして脚色賞を受賞したジェームズ・アイヴォリーのタキシードジャケットからのぞいたシャツにはティモシーの顔が。助演男優賞を受賞したサム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)の胸には「TIME’S UP」のピンがつけられていた。惜しくも受賞はかなわなかったが、短編アニメ部門『Negative Space』(原題)が候補になった桑畑かおる監督は、古田泰子のブランド「トーガ(TOGA)」のブルーのドレスに「TIME’S UP」のピンを付けた。「TIME’S UP」のピンは助演男優賞候補のリチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)の胸にも。ほかにウーピー・ゴールドバーグは、エリザベス・テイラー・エイズ基金のサポートを示す赤いリボン、リン・マニュエル・ミランダは銃による暴力に反対するオレンジのピンをつけるなど、それぞれの主張をファッションに反映させていた。(text:Yuki Tominaga)
2018年03月05日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた同作は、監督賞、美術賞、作曲賞も獲得し、最多4冠を達成した。受賞スピーチでギレルモ・デル・トロ監督は、数週間前にスティーヴン・スピルバーグから「もし受賞したらレガシーの一部なんだ。誇りに思え」と言われたことを明かし、「本当に誇りに思います」と感無量の様子。そして、「いま状況を変えようとしている若い人たちに捧げたい」と語った。同作は、1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代が舞台。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか、というストーリー。作品賞は、『シェイプ・オブ・ウォーター』のほか、『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』『スリー・ビルボード』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日『クリード チャンプを継ぐ男』で「ロッキー」シリーズの歴代新記録を打ち立て、ロッキーことシルベスター・スタローンにゴールデングローブ賞助演男優賞をもたらした監督、ライアン・クーグラー。彼が「この作品こそ自分が監督するべき作品だった」と熱を込めて手がけた最新作が、マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー』だ。公開前には「やはりナーバスな部分もあるんです。みんなが気に入ってくれるかな?って心配で…でもそれ以上に、早く見て欲しくてワクワクしている気持ちもあります。すごい興奮していますよ!」と期待と不安を口にしていたが…その心配はいらなかったようだ。2月16日に全米公開が始まると、いままでの超ヒット作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『ジェラシック・ワールド』、『アベンジャーズ』についで週末の興行成績歴代5位という驚異的なオープニング記録を樹立した本作。国王とヒーロー、2つの顔を持つ“ブラックパンサー”が、祖国である超文明国家ワカンダの秘密──“ヴィブラニウム”を守るという己の使命・責任と葛藤しながら、国内外の敵たちと戦う、新ヒーロー誕生の全てを描く。「今回、一番大きな軸とした部分は、文化的アイデンティティだったわけなんですね。ワカンダというのは架空の国ですが、本当に現実に限りなく近い<アフリカ文化>というものを尊重しながら、そういった要素を盛り込んでいきたいと思ったんです。ワカンダは、地球上最も歴史ある国、という設定でもあるので、長年受け継がれてきた歴史観や時代の流れが感じられるものを全編に散りばめたい、と」。「とはいえ、アフリカが舞台とはいえども、日本をはじめ世界中の観客が自分たちの歴史と重ね合わせて楽しむことができる、そういった普遍的な部分も必要です。自分の国の歴史や文化、ご先祖様との繋がりなどを大事に守っていく――そういう点はみんなが共感できると思います。アフリカ文化と普遍性、この両方を組み合わせてうまくバランスをとりながら、一つ一つのディティールに力を入れました」。ワカンダ王国の風景はもちろん、登場人物が着ている民族衣装、奏でる音楽、使う言葉や文字まで…架空の国でありながら描かれるもの全てがリアルに感じられ、その世界観をすっと受け入れることができた。それは、ライアン監督が細部に至るまでこだわり抜いて作り込んだがゆえに生まれた説得力が成せる技だろう。オリジナル要素の中でも筆者が気になったのが「ワカンダ フォーエバー」という掛け声とともに腕をクロスさせる独自のポーズだ。初めて目にしたはずなのに、既視感さえ感じるほどにリアルで、あれ一つでワカンダの国民性や育んできた文化・歴史を感じさせる“ワカンダ・ポーズ”。一体どうやって生まれたのか?誕生秘話に迫った。「ワカンダという国は、基本的に全員が子どもの頃から戦士として育てられる、いわば軍隊の国でもあるわけなんです。ですので、あれはワカンダ式の“敬礼”のつもりだったんですよ。僕は、ホワイトハウスでオバマ前大統領がズラリと並んだ兵隊に敬礼をした姿を見て、『かっこいいな』と思ったんです。そこで僕もワカンダ式のかっこいい敬礼を考えました」。「それに、あのポーズは“愛”も表現しているんですよ。胸元、つまりハート(心)に目の前の貴方を包み抱く…大切に護るよという“LOVE”の意味です。古代エジプトのミイラも全てこのポーズですよね?それは自分の歴史やルーツをいつも心に留めて、大事にし、それと共に再び生まれますように、というシンボルでもある。それらを合わせたポーズなんです」。目の前の貴方に敬意と愛を伝える――あのポーズにリアリティがあり、独自の世界観を表現できている理由は、国や時代を超えて人類が共感し得る“愛”が根底に込められていたからだったのか。鑑賞後にはきっと一緒にポージングしたくなること請け合いだ。ライアン監督は子どものころからマーベル作品が大好きだったという。同じように、映画『ブラックパンサー』を観たことをきっかけにマーベル作品を好きになったり、さらにはアフリカ文化、ひいては自国の文化に興味や関心を抱く子どもたちが生まれることだろう。そういった子どもたちへ向けて、監督は熱いメッセージを送った。「アフリカ系アメリカ人とか、黒人とかに限らずに、自分の文化的・歴史的ルーツを大事にする心を、みんなに感じてほしいですね。僕は30歳ですが、子どもの頃からもっとご先祖様とか自分自身のルーツを大事にする気持ちがあったら良かったな、と思うんです」。「若い世代の人は、おじいちゃんの世代のものを『時代遅れでかっこ悪い』と、自分のルーツを恥じてしまう部分があると思うんですが、“恥じないで誇りに思おうよ!”というメッセージを受け取ってほしいですし、自分がどこから来たのか?というルーツにも興味を持って、色々調べ始めたりしてほしいです」。「またヒーローという意味では、ティ・チャラはいまどき珍しいほどに善人のヒーローだと思うんですね。常に正しいことをやろうとする。そして、自分が正しい判断を下すためには、どんな意見にでも耳を貸す。自分がアドバイスを求めたり相談すること自体を恥ずかしがったりはしない。だからみんなも、人にいろんな助けを求めることは全然恥ずかしいことではないから、もっといろんな人の力を借りて、より良い人間になっていてほしいなって思います」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther
2018年03月04日「第41回日本アカデミー賞授賞式」が3月2日(金)に開催され、『三度目の殺人』が最優秀作品賞を受賞した。10部門において優秀賞を受賞している『三度目の殺人』は、作品賞以外にも、最優秀監督賞、最優秀脚本賞など、計6部門で最優秀賞を受賞し、圧倒的な強さを見せた。なお、最優秀主演男優賞は『あゝ、荒野 前編』の菅田将暉、最優秀主演女優賞は『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優、最優秀助演男優賞は『三度目の殺人』の役所広司、最優秀助演女優賞は広瀬すずが受賞した。『三度目の殺人』は、是枝裕和監督が法廷を舞台に、狭い接見室のガラス越しに展開される弁護士と犯人のただならぬ攻防を描いた心理サスペンス。殺人の前科のある三隈(役所さん)が、解雇された工場の社長を殺害。犯人の国選弁護士(福山雅治)は、死刑確実といわれる判決を無期懲役に持ち込もうと意気込む。だが、三隈は接見のたびに供述を変え、被害者の娘(広瀬さん)との接点も明らかになるなど、裁判は迷走していく。坦々としたやり取りに、手に汗握る緊迫感が加えられた芝居と演出が光る作品だ。個人でも最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞の3冠に輝いた是枝監督は、恐縮の面持ちで「現場で脚本があまりに変わっていくので、プロデューサー陣が“これは本当にやばいんじゃないか”と、何度か会議室に呼ばれました。この規模のものを、オリジナルの脚本を書いた人間が監督をするというレアなケースだと思いますが、信頼していただけて感謝をしています」と想いを込める。そして、授賞式にはいなかった主演の福山さんに向けて、「福山雅治さんが、僕が悩んで先が見えなくなったとき、常に“大丈夫ですよ、音楽もそういうときに、いいものが生まれたりするから”と、信頼して任せてくれました。本当に感謝しています。彼のもとへ届けたいと思います」と、心のこもったメッセージを送った。是枝監督とともにステージに立った広瀬さんは、「なんか…お腹が痛いです。素敵な景色を見させていただきました。ありがとうございます」と告げ、役所さんも「原田組(※『関ケ原』で優秀男優賞を受賞)と是枝組の間に挟まって、複雑な気持ちですが…、おめでとうございます、監督!」と笑顔で祝った。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞が3月2日(金)に都内で行われ、話題賞が発表された。浜辺美波と北村匠海がW主演で同賞の新人俳優賞も受賞した『君の膵臓をたべたい』が作品部門に、そして『帝一の國』で主演を務めた菅田将暉が俳優部門において受賞となった。全国の映画ファンによって選ばれる話題賞は、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を通じ、一般視聴者の投票によって選出される。第3回より設定され、若い映画ファンの注目を集める賞という位置づけだ。プレゼンターには、昨年『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で同賞を受賞した岩田剛典が登場。「本日はおめでとうございます。早速、発表させていただきます」とにこやかに読み上げ、菅田さんらに笑顔で賞状等を渡した。菅田さんは『帝一の國』において、生徒会長選挙に命をかけ、自分の国を作るという途方もない野心を持つ1年生・赤場帝一に扮した。「話題賞ということで、いまオールナイトニッポンのパーソナリティもやらせていただいているんですけど、『帝一の國』は同世代の皆が集まり、何か僕ら世代の話題になるものを作ろうとしていたので、すごくうれしいです」と語った。ちなみに、菅田さんは劇中で披露したふんどし姿も話題になったことから、「ベストフンドシスト賞2017」(日本ふんどし協会)大賞も受賞している。また、『君の膵臓をたべたい』を受賞した企画・プロデュースの臼井央氏は、「この作品自体が、すでにタイトルや原作自体が話題だったんですけど、映画も(受賞)と、とても喜ばしいです。新人賞のふたりの若い俳優など、若い力が原動力となって作ったのではないかと考えています」と、力強く語っていた。(cinamacafe.net)■関連作品:帝一の國 2017年4月29日より全国東宝系にて公開© 2017フジテレビジョン 集英社 東宝© 古屋兎丸/集英社君の膵臓をたべたい 2017年7月28日より全国東宝系にて公開© 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
2018年03月02日第41回日本アカデミー賞の授賞式が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、俳優の菅田将暉が最優秀主演男優賞に輝いた。『あゝ、荒野前編』での演技が評価を受けた菅田は、壇上に立ってもしばらく言葉が出てこない様子。「本当にありがとうございます。こんな信じられないことはあんまりないと言いますか……」と驚きを見せた。役者だけでなく、アーティストやラジオのパーソナリティとしても活躍する菅田は「2017年、いろいろ他にも賞もいただいたりしました。だんだん自分がどこにいるのか、そして今人格的に何なのか、何を大事にしているのか、ということを実感する機会を自分で作らないと、ない」と語る。しかし「今日はなんかちゃんと菅田将暉として、すごく嬉しいです。そして月並みですが、『ああ、荒野』に関わった皆様、そして映画が大好きな皆様、本当にありがとうございました」と頭を下げた。ここ数カ月で第42回報知映画賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン、第72回毎日映画コンクール、おおさかシネマフェスティバル2018と数多くの賞に輝いた菅田将暉。日本アカデミー賞でも栄光をつかんだ。
2018年03月02日『三度目の殺人』の役所広司が、第41回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。これまで幾多もの最優秀賞を受賞してきた役所さんだが、助演男優賞における最優秀受賞は初となった。役所さんは、「もしかしたら…っていう気持ちはあったんですけど。本当に感謝しなければいけない。是枝監督、ありがとうございました」と微笑みをたやさず、檀上から是枝裕和監督に語りかけた。助演男優賞には、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』より西田敏行、『家族はつらいよ2』の西村雅彦、『探偵はBARにいる3』の松田龍平、『武曲 MUKOKU』の村上虹郎、そして、『三度目の殺人』と『関ヶ原』の2作品より役所さんが選出・受賞され、その中から『三度目の殺人』での受賞となった。役所さん自身、初めての是枝組参戦となった『三度目の殺人』では、殺人の前科があり、解雇された工場の社長を殺害したとされる容疑者・三隈を演じた。7回にわたる接見室でのシーンでは、供述を二転三転させ、事件の闇深さを体感させた。初の是枝組について、役所さんは「本当にずっと作品のファンで、どうやって撮影しているのか、現場を1回見てみたい、出てみたいと思っていました。だから、やっと叶った。監督の粘り強さはすごかったですね」と述懐。是枝監督も、「今回は僕も念願叶ってご一緒できて。本当に目の前で役所さんが演じているのを見ながら、“演出って何だろう”と考えさせられてしまうくらい、僕が脚本に書いたもの以上を提示されているので、見逃さないでいるので精いっぱいでした。本当に勉強になりました」と名優に言葉を尽くした。受賞スピーチにおいて、役所さんは「映画の仕事をさせてもらってから随分たちますけど、アカデミー賞の会場に来ると、素晴らしい監督やスタッフの人たち、日本映画を支えてきた人たちに会うのが楽しみで。影響を受けたり、教えられたり、真似をして日本映画の中でずっと働かせてもらっています」と、自身の道のりとともに映画業界への愛情を表現。「今回は、本当に素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございました。今度の映画では、福山さんとの芝居が多くて、本当にふたりで作り上げました、感謝したいと思います。年を取ってきましたけど…(笑)、この賞をきっかけに、これからも、もうしばらく頑張っていこうと思います」と、変わらず俳優として歩んでくれることを約束した。(cinamacafe.net)■関連作品:三度目の殺人 2017年9月9日より全国にて公開© 2017フジテレビジョンアミューズギャガ
2018年03月02日エミー賞最多8部門を制覇し、ゴールデン・グローブ賞でも2冠を獲得したHuluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。待望の日本上陸を前に、主演のエリザベス・モスらキャストやスタッフ陣によるインタビューが収録されたスペシャル映像が、いち早くシネマカフェに到着した。カナダの巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説を米国HuluがTVドラマ化し、世界中で話題を呼んでいる本作。海外ドラマファンならずとも必見のシーズン1が、いよいよ2月28日(水)より配信がスタートする。このたび届いた映像の冒頭では、愛娘のハンナと幸せそうな笑みを浮かべるジューン(エリザベス・モス)の姿が映し出される一方、男たちによって無理やり引き離される2人の姿も捉えられ、ただならぬ緊張感が漂うシーンが映し出される。“不妊率が爆増、深刻な少子化”を迎えた世界が舞台捕えられたジューンは、その名を奪われ、フレッド・ウォーターフォード司令官に“侍女”として仕えることになり、“オブフレッド”(=フレッドのもの)という名を与えられる。舞台となる世界では、環境汚染によって不妊率が爆増、各国で深刻な少子化の解消が火急の課題となっていた。宗教主義国“ギレアド共和国”では、妊娠可能な健康な身体を持つ女性は家族、仕事、財産、人権を奪われ、“子どもを産むための道具=侍女”として上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが法律で定められている…。この異様な世界について、「極端な思想を持つ政権が、強硬な姿勢で国を変えていく」と言及する製作総指揮ウォーレン・リトルフィールドの言葉通り、本ドラマでは、“愛娘と一緒に過ごす”という、母親にとって当たり前の幸せさえも奪われた、理不尽で恐怖に包まれた世界が広がっている。その一方で、ウォーターフォード夫人役を務めるイヴォンヌ・ストラホフスキー(「CHUCK/チャック」)は、「誰にとっても不快なこの状況に、皆なんとか対処していくのよ」と語り、さらにプロデューサーのブルース・ミラーも「背景となる世界は暗いが、テーマは違う。希望を捨てずに戦う姿勢を描いているんだ」と語っている。エリザベス・モス「オブフレッドは決して諦めない」いつの日かこの生活から抜け出そうと僅かな希望を持つ者、生き別れになった愛娘にもう一度再会しようと力強く生き抜くと決める者…。そんな侍女たちの決意を物語るかのように、映像でもオブフレッドらが前を見据えて、力強くゆっくりと歩きだすシーンが収められ、彼女たちの生きざまからは、本作が“死”を恐れ現実に従う者の物語ではなく、それ以上に “絶対に屈しない”という強い意志を持って立ち向かおうとする“女性の強さ”を描いた物語であることが痛切に感じられる。さらに「こういうことが起きてもおかしくない。非現実的なようで、ごく身近な世界なのかも」と断言するのは、モイラ役を務めるサミラ・ワイリー(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)だ。男性絶対優位の権力構造、正妻が侍女に抱く女の嫉妬や確執、その一方で描かれる侍女同士の絆や友情、子への無償の愛…。センセーショナルな設定や衝撃的な展開がありながら、どこか“現実味”が漂い、あり得そうな世界に感じられるのが本作の醍醐味。女性の人権が侵害されてきた過去や現在への批判、そして未来への警鐘を含み、決して絵空事ではない点が全世界で物議を醸している理由だろう。映像の最後では、エリザベス・モスが「オブフレッドは全て奪われる。人権も、世界も、友人も――。それでも決して諦めないの」と力強く語り掛けるとともに、覚悟を決めたかのような表情を浮かべるオブフレッドの姿も映し出されていく。“侍女”オブフレッドが目指す先に希望はあるのか、物語の行方を見届けて。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1は2月28日(水)よりHuluにて独占配信開始、以降毎週水曜日に1話ずつ追加予定(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2018年02月23日第75回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞を、第70回カンヌ国際映画祭では主演女優賞を受賞したほか、数々の映画賞を受賞&ノミネートしたファティ・アキン監督最新作『女は二度決断する』。この度、アキン監督とデニス・モシットの来日と合わせて、主演のダイアン・クルーガーが、『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』より約11年ぶりに来日することが決定した。英国ロイヤル・バレエ団でバレリーナを目指すが、怪我のため断念し、その後パリでモデルとして成功を収める傍ら、有名な俳優学校ル・クール・フローランで演技を学び、『ザ・ターゲット』でスクリーンデビューを飾るダイアン。そして『トロイ』で国際的にブレイクし、以降、『ナショナル・トレジャー』『戦場のアリア』『イングロリアス・バスターズ』『パパが遺した物語』などに出演し、またヘアケアブランド「LUX」のテレビCM出演や、「CHANEL」のスキンケアラインの広告塔、現在も「VOGUE」「ELLE」で表紙を務めている。本作は、ドイツで実際に起こった連続テロ事件に着想を得たもので、ダイアンは突然のテロにより最愛の家族を失った主人公の女性・カティヤを演じている。またダイアンが初めて母国ドイツでドイツ語の演技に挑戦した野心作でもあり、見事カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞した。ダイアンは本作について「犯人側の動機は問題にしていません。ただ、家族を失った者が感じる悲痛な感情を描いています」と語り、「撮影に入る前に約6か月かけて30家族ほどのテロや殺人事件の犠牲者となった方々に話を聞いて、とてつもない苦しみや哀しみや重みを引き受けなければいけないと感じました。この経験は私の人生を完全に変えました。撮影中、何度も自分が演技をしているのではないような感覚になったんです。自分の目の前で起きていることに反応しているような…。いまも私の中にカティヤはいます。この作品は私にとってとても大切な映画になりました」とコメントしている。『女は二度決断する』は4月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月22日『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンが主演し、本年度ゴールデン・グローブ賞で作品賞&主演女優賞2部門受賞、各映画賞席巻の累計83部門受賞&187部門ノミネートと、大注目の映画『レディ・バード』。この度、特報映像が到着した。到着した映像では、自分自身を“レディ・バード”と名乗るシアーシャ演じる17歳の女子高生クリスティンが、地元カリフォルニア州サクラメントを嫌い、「都会の大学に行く!」と宣言。それに対し母親が「地元の大学にして」と諭すも、それを無視して走行中の車から飛び降りるという衝撃のシーンが登場。また寄り添いあい、愛を叫ぶ姿も映し出され、痛々しいけど愛おしい…青春時代を思い出す、そんな映像となっている。『レディ・バード』は6月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月22日『レ・ミゼラブル』で世界を泣かせたヒュー・ジャックマンと、2年連続ゴールデン・グローブ賞&アカデミー賞W受賞へ王手をかけている音楽チームが贈る『グレイテスト・ショーマン』。このほど、本作で改めてその魅力を再確認する、ヒューとザック・エフロンの歌声響く特別映像がいち早くシネマカフェに到着した。19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師、P.T.バーナムをヒューが演じる本作。このたび到着した映像で歌われる「The Other Side」は、バーナムが上流階級相手のショーで成功しているフィリップ・カーライルを自分のショーに参加させようと説得する場面の曲。そのフィリップを演じているのが、ザックだ。ヒュー&ザックにミュージカル風の対決をさせるという意図のもとに作られた本楽曲は「ペースが速くてエネルギッシュ、それでいて共感できるものにしたかった」と、『ラ・ラ・ランド』に引き続き、アカデミー賞にノミネートされているジャスティン・ポールが想いを明かす。ハードなダンスは“テイク30”!ヒューも「20年若かったらよかったのに」とはいえ、「ザックとのシーンは難しかったよ。小道具のグラスを用いたり、帽子を翻したりスワップ(交換)したり、踊ったりいろんなことが起こる(笑)。20年若いときの足だったらよかったのにと、時々、思ったよ」と、この曲のダンスはヒュー泣かせの難易度だった様子。ザックもまた、「僕がいままでやった中でも最もハードなダンスで、テイク30になったとき、ヒューは僕の目をみて『これで決めるぞ』と決意の表情をした。自分を向上させようとするヒューを見ていると、自分も150%の努力をして応えてしまう。ああいう感じは大好きだ」と語り、このダンスに苦戦しつつも、ヒューとお互いに高めあったことをふり返っている。ハードなダンスに備えて9週間リハーサルを共にしたというヒューとザック。撮影終了後にも一緒にミュージカルを鑑賞したり、アメフトを観戦したりする姿をSNSにアップするほど仲良しになり、来日記者会見でもヒューは「ザックが(次の)ウルヴァリンさ」と冗談を飛ばしていた2人の息の合ったシーンに期待が高まる。「アコースティック・ギターの雰囲気があり、ウエスタン酒場での撃ち合い場面の感じになった」とポールが説明する「The Other Side」で、フィリップはどのようにしてバーナムに説得されるのか?2人の息の合ったパフォーマンスはもちろん、ドラマの行方にも注目していて。『グレイテスト・ショーマン』は2月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月15日エミー賞やゴールデングローブ賞を多数受賞している話題作「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。この度、本作の第1話に、原作者のマーガレット・アトウッドがカメオ出演していることが分かった。舞台は、環境汚染が原因で少子化が深刻化し、妊娠ができる健康な身体を持つ女性は家族・仕事・財産・人権を突然奪われ、「子どもを産むための道具=侍女」として上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが法律で定められた世界。エリザベス・モス演じる主人公ジューン(オブフレッド)は、“守護者”と呼ばれる男たちに捕らえられ、侍女としての教育を受けるためある特別施設に送り込まれるのだが、その施設では、かつて受けた“暴行”について語り始める侍女に対し、指導を行うおばが「それは教訓を受けさせるため」「暴行されたのも自分のせい」と教育するなど、恐ろしく異様な世界が広がる。今回カメオ出演が明らかになったアトウッド氏が演じるのは、そんな侍女たちを徹底的に教育しマインドコントロールしようとする厳格な空気漂う“おば”の一人。劇中では、侍女として割り切れず、施設での現実離れした光景に戸惑うオブフレッドに対し激しくビンタする場面も登場しており、あわせて公開された場面写真では、オブフレッドと彼女を後ろから睨むアトウッド氏が写し出されている。また重苦しい空気が漂う写真とは違い、笑顔で談笑する2人の姿を捉えたメイキング写真も到着した。今作に参加したアトウッド氏は、「俳優陣も素晴らしく、圧巻の演技を見せてくれます。作品としての価値も非常に高いです」と確かな手ごたえを感じている様子。さらに、「ドラマは緊張の連続で、特にオブフレッドに感情移入してしまうとハラハラし通しだと思います。オブフレッドは、自身が不信感を募らせる世界に私たちを案内してくれます」と語っている。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1は2月28日(水)よりHuluにて独占配信開始、以降毎週水曜日に1話ずつ追加予定(全10話)。(cinemacafe.net)
2018年02月15日『博士と彼女のセオリー』でゴールデン・グローブ賞作曲賞を受賞したヨハン・ヨハンソンが9日(現地時間)、ベルリンの自宅アパートで亡くなっているのが発見された。死因は14日現在、明らかにされていない。48歳という若さでこの世を去ったヨハンソンはアイスランド出身。クラシックと電子音楽を合わせたサウンドで知られ、最近は『メッセージ』(16)、『マザー!』(17)などを手がけた。ヨハンソンは『プリズナーズ』(13)、『ボーダーライン』(15)、『メッセージ』でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と組み、『ボーダーライン』ではアカデミー賞作曲賞候補になった。タッグを組んだ監督から追悼の言葉が続々と…『博士と彼女のセオリー』(14)でもオスカーにノミネートされたが、同作のジェームズ・マーシュ監督は「打ちのめされています」「私は大切な友人を失いました。私たちは、彼が内に抱えていた美しい音楽を失ったのです。ヨハンは素晴らしく、そしてユニークなアーティストでした。彼の人柄はその音楽の中に生きています。思慮深く、知りたがりで、優しく、風変わりで、ときどき憂うつで、ときどき軽妙。そして何より、純粋なのです」と、映画サイト「IndieWire」にメールで追悼の言葉を寄せた。ヨハンソンが音楽を担当した『マザー!』のダーレン・アロノフスキー監督は「ヨハンは紳士でした。彼は音響や音楽に対して、全くユニークなアプローチをする素晴らしいコラボレーターでした。大変な喪失です」と突然の死を悼む声明を発表した。より良い作品づくりを第一に!“芸術家”としての姿勢実は『マザー!』ではヨハンソン作曲のスコアは使用されていないそうだ。同郷の作曲家で友人のオーラフル・アルナルズのツイートによると、ヨハンソンは1年かけて作曲したが、作品に音楽は必要ないと気づき、自らアロノフスキー監督に進言して楽曲を全て取り下げたという。同作にヨハンソンは、音楽と音響コンサルタントとしてクレジットされている。ヴィルヌーヴ監督の『ブレードランナー 2049』(17)にも参加したが、映画完成直前に降板が発表された。ヴィルヌーヴ監督はアル=アラビーヤ(アラビア語国際ニュース衛星放送)のインタビューで、2人で話し合ったうえで違う方向性を目指し、降板が決定したと明かしている。また『メッセージ』では、マックス・リヒター作曲の既存曲がクライマックスで使われていたためにアカデミー賞候補になれなかったが、リヒターの楽曲を残したヴィルヌーヴ監督の決断について、ヨハンソンは「とてもいい判断だと思う。全面的に支持する」と「slashfilm.com」のインタビューで語った。自分の手柄よりも、作品をより良いものにすることを第一に考える姿勢は真の芸術家のものだ。1月にサンダンス映画祭で上映されたニコラス・ケイジ主演の『Mandy』(原題)、先述のマーシュ監督の新作でコリン・ファースとレイチェル・ワイズ出演の『The Mercy』(原題)、ルーニー・マーラとホアキン・フェニックス出演の『Mary Magdalene』(原題)と今後も立て続けに音楽を手がけた映画が公開され、確実に彼の時代が来ると期待が高まり始めた矢先の早すぎる死は、あまりに惜しい。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月14日セクハラ撲滅運動「Time’s Up」の支援表明として、ゴールデングローブ賞授賞式ではレッドカーペットに“黒一色”で集合したセレブたち。先日行われたグラミー賞では、“白いバラ”を身につけることが支援表明の証であった。この動きは2月18日(現地時間)にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われる英国アカデミー(BAFTA)賞でも取り入れられるようで、「WWD」によればノミネートを受けた女優たちや招待客が黒ずくめで参加するという。授賞式まで3週間を切っての決断だったこと、授賞式はロンドンファッションウィーク中に開催されることから、ファッションデザイナーやスタイリストは大きなプレッシャーを抱えることになりそうだ。BAFTAのスポークスマンは、ドレスコードを特に黒に設定しているわけではなく、出席者には自由に着たいものを着てほしいと語っている。今年のBAFTAはいままで12回も司会を務めてきたスティーヴン・フライに代わり、2001年ぶりとなる女性の司会者としてジョアンナ・ラムリーが選ばれたことですでに話題になっていた。BAFTA主演女優賞にはアネット・ベニング、フランシス・マクドーマンド、マーゴット・ロビー、サリー・ホーキンス、シアーシャ・ローナンがノミネートされている。(Hiromi Kaku)
2018年02月01日1月7日(現地時間)、ゴールデングローブ賞で主演男優賞に輝いたジェームズ・フランコ。その際にセクハラ撲滅キャンペーン「Time’s Up」のピンバッジをつけていたのを見たジェームズのセクハラ被害者たちが、彼の過去の悪行をこぞって告発。それに対しジェームズは完全否定したが、11日に行われたクリティクスチョイス・アワードの授賞式を欠席している。主演男優賞にノミネートされていたにもかかわらずだ。ジェームズは今シーズンの賞レースですでにゴールデングローブ賞、放送映画批評家協会賞などで主演男優賞を獲得した。しかし、昨日発表されたアカデミー賞では主演男優賞にノミネートされなかった。セクハラ事件が明らかになる前に一部の投票は済んでいたとのことだが、騒動後の投票が大きく影響したようだ。被害者の1人としてジェームズの過去の行いを非難した女優のサラ・タイサー=カプランは、「TIME」誌に「彼がオスカーにノミネートされなかったからといって、(声を上げるのを)止める気はない。彼は自分の振る舞いと女性に対する接し方を変えなければならない」と語っている。また、サラは自分やほかの被害者にジェームズからの正式な謝罪を求めているという。(Hiromi Kaku)
2018年01月24日