日立アプライアンスは8月24日、業界最大(※)洗濯容量11kgを実現したドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-V9800」(以下、BD-V9800)を発表した。会場では開発の背景や新製品の技術説明とともに、さまざまなデモンストレーションも行われた。※日立アプライアンス調べ。○外形サイズはそのままで洗濯容量をアップ発表会の初めには、日立アプライアンス 取締役 家電・環境機器事業部長の松田美智也氏が登壇し、現在の洗濯乾燥機の動向やニーズについて語った。松田氏は「2013年の駆け込み需要の反動で、2014年は洗濯機の需要台数が大幅に落ち込んだ。しかし、2015年の需要は前年度比約106%の約440万台まで回復。今後も好調に推移すると予想している。日立ではユーザーの声をピックアップし、今後もニーズに合わせた製品を開発していきたい」とコメントした。日立アプライアンスの調査によると、洗濯物について「できるだけまとめて洗うようにしている」人が多く、ふだん洗っているものとしては、カーテンや毛布といった大物が上位5位までに挙げられた。そこで、サイズは従来のまま、まとめ洗いや大物洗いがしやすい大容量化を目指したという。さらに、すすぎについて、回答者の65%が「洗剤の溶け残り」「肌トラブル」などの不満や不安を抱えているとわかった。そこで、大容量化に加えて「しっかりすすげる」ことにもこだわったとする。○すすぎ残しの不安を解消洗濯機の不満点として挙げられた、すすぎ残しを解消するため、BD-V9800は「ナイアガラすすぎ」コースを搭載した。ナイアガラすすぎの特徴は、たっぷりの水で衣類をすすぐ「大流量Wシャワー」と、高速遠心力で洗剤をとばすという2点だ。大流量Wシャワーは、「水道水シャワー」と、毎分最大約80Lの循環水「ナイアガラ循環シャワー」を組み合わせたもので、たっぷりの水によって繊維の奥の洗剤まで落とす。さらに、槽内の排水穴を増やして排水効率を高めたドラム槽を、毎分約1,200回転させて遠心力を発生させる。この遠心力によって、水分といっしょに衣類に残った洗剤も飛ばす。発表会では、従来製品BD-V9700の「標準コース」と、BD-V9800の「ナイアガラすすぎ」で使用された水の比較も行われた。蛍光剤入りの洗剤で衣類を洗濯し、すすぎ後に絞った水をコップに入れて比較する。どちらのコップも一見すると無色透明に見えたが、ブラックライトを当てたところ、ナイアガラすすぎのコップには反応がなかったのに対し、標準コースのコップは水に残留していた蛍光剤が淡く光るのが確認できた。○黄ばんだ衣類も元通り!?ビッグドラムシリーズは、従来から大流量を特徴とした「ナイアガラ洗浄」を採用している。これは、毎分約80Lという大流量の水を衣類に通して汚れを落とすという洗浄方法。この方法で洗濯すると、繰り返し洗濯してもタオルがごわつかず、衣類の黒ずみも低減できるという。新製品では、さらに「温水ナイアガラ洗浄」コースを搭載。これは、衣類を温めながら、高濃度の洗剤を温風で衣類に吹き付けるというもの。洗剤の酵素が活性化しやすいといわれる40℃~50℃に衣類を保ち、汚れが落ちやすくなる。会場には、ナイアガラ洗浄で洗濯した白い枕カバーやシャツなどを展示。皮脂汚れなどで黄色く変色した袖口が、ナイアガラ洗浄によって白くなっているのが確認できた。また、日常的に温水ミストを使用することで、黄ばみの予防にもなるという。○風アイロンの力がさらに強力に日立アプライアンスのドラム式洗濯乾燥機といえば、乾燥機使用後でもシワが少なく仕上がる「風アイロン」機能も特徴だ。風アイロンは大容量のドラム内で衣類を大きく舞い上げ、時速約300kmの風を当てることで、衣類のシワを伸ばしながら乾燥させるという仕組み。風量とともに湿度もコントロールすることで、シャツの袖やズボンなどシワが取れにくい細長い衣類についても、きれいにシワを伸ばせるという(湿度コントロールは乾燥容量3.5kgまで)。約60℃以下の低温で乾燥させるため、衣類を傷めにくいのも特徴だ。BD-V9800は先述のとおり、ドラム容積が2L増えた分、乾燥時に衣類が舞い上がるスペースも増加。また、洗浄槽内で衣類を持ち上げて移動させる「リフター」の形状を変更することで、槽内の衣類がまんべんなく前後にかき混ぜられるようになった。このため、衣類の乾燥ムラや風当たりムラも抑えられ、「風アイロン」機能の効率もアップした。○幅60cmのスリムタイプも今回の発表会では、BD-V9800のほか、幅が狭い場所向けの幅60cm「ビッグドラム スリム」も発表された。スリムタイプは操作部に液晶タッチパネルを採用した「BD-ST9800」と大型ホワイト液晶を採用した「BD-S8800」の2種類を用意。さらに、洗濯・脱水容量が10kgの「BD-V5800」も同時に発表された。
2015年08月24日日立アプライアンスは8月24日、従来機のままの本体サイズで洗濯容量11kgを実現したドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-V9800」(以下、BD-V9800)を発表した。発売は9月19日。価格はオープンで、推定市場価格は310,000円前後(税別)。BD-V9800は、たっぷりの水と遠心力で洗剤をしっかり洗い落とす「ナイアガラすすぎ」コースを新たに搭載した。同社の縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-D11XWV」でも採用されていたもので、「水道水シャワー」と最大流量毎分約80Lの大流量「ナイアガラ循環シャワー」の2つのシャワーを合わせた「大流量Wシャワー」が、繊維の奥の洗剤まで落とすというものだ。また、同時にドラム槽を毎分約1,200回転で高速回転。これによって生み出された強力な遠心力が、水分とともに衣類に残った洗剤を飛ばす。洗浄機能に関しては、「温水ナイアガラ洗浄」を新搭載。押し洗い・たたき洗い・もみ洗いを組み合わせた「ナイアガラ洗浄」に、洗剤液を温風で衣類へ吹き付ける「温水ミスト」機能がプラスされたものだ。洗剤液を吹き付けながら衣類の温度を約40℃~50℃にすることで、洗剤の酵素パワーを活性化。これにより、衣類の黄ばみも落とせるとしている。新ドラム形状を採用することで、洗濯容量11kgを実現。ドラム底板の支柱を従来の3本から6本に増やし、背面凸部を薄型化。剛性を高めつつ、ドラム直径は4mmアップさせており、本体の外形寸法を変えることなく、ドラム槽の容積が前年モデルの82Lから84Lへと拡大している。槽内の布がひねりながら動く新リフターも採用。容積拡大と新リフターにより、時速約300kmの高速風で衣類のシワを伸ばしながら乾燥する「風アイロン」機能において、よりシワをきれいに伸ばせるなど仕上がりが向上した。このほか、衣類が6kgの場合、洗濯~乾燥の運転時間で約98分を実現する「おいそぎコース」や、柔軟剤の香りが残るように洗う「香りコース」などを新たに採用している。サイズはW735(ボディ幅:695mm)×D620×H1,060mm、重量は約83kg。洗濯・脱水容量は11kg、乾燥容量は6kg。左開きタイプと右開きタイプを用意。本体カラーはシャンパン(N)とシルバー(S)で、右開きタイプはシャンパンのみとなる。日立アプライアンスは同日、幅600mmのスリムタイプ「ビッグドラム スリム」や洗濯容量10kgのビッグドラムも発表した。スリムタイプは液晶タッチパネル採用の「ビッグドラム スリム BD-ST9800」が340,000円前後(税別)、大型ホワイト液晶採用の「ビッグドラム スリム BD-S8800」が300,000円前後(税別)。洗濯容量10kgの「ビッグドラム BD-V5800L」が270,000円前後(税別)となっている。
2015年08月24日日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月24日、SaaS型ITサービス管理ソリューション「HP Service Anywhere」にビッグデータを分析する機能を拡張したと発表した。「HP Service Anywhere」は、オンプレミス型ITサービス管理ソリューション「HP Service Manager software」をベースに、IT運用管理に必要不可欠な機能をSaaS型で提供するもの。今回、同社のビッグデータプラットフォーム「HP Haven」の技術が「HP Service Anywhere」に組み込まれた。これにより、HP Service Anywhereにおいて、自然検索、ユビキタスな知識の提供、トレンド分析機能といった機能が提供可能になり、意思決定にビジネスデータを活用できるようになる。また、ビジネスに関する体系的な洞察をとらえ、企業やエンドユーザーがより良い解答をより迅速に見つけることを可能にする、ソーシャルIT管理機能を提供。そのほか、ビッグデータを活用した調査、強化されたポータル、最適なライブサポート、新たなアイディエーションモジュールを支援し、IT部門とのコラボレーションが可能な作業環境を創出する。「HP Service Anywhere」の価格は、最小構成で268万5000円から(15ユーザー、12カ月から)となっている。
2015年08月24日阪急うめだ本店1階のコンコースウィンドーで9月14日まで、アーティストのゾイ・ブラッドリー(Zoe Bradley)による花々が咲き誇る豪華なアート作品が展示されている。“劇場型百貨店”というストアコンセプトのもと、日本の風物詩や季節の訪れをアートで表現している、阪急うめだ本店1階のコンコースウィンドー。秋を先取りした今回の展示では、アーティストのゾイ・ブラッドリーが、ペーパースカルプチャー(紙彫刻)によってファッションテーマである“ゴージャス”を表現した。全7面のウィンドーには、鮮やかな花々や真っ赤なラッフルドレス、バタフライヘッドピースなど、華やかな作品の数々が展示されている。中でも注目なのが、ひとつひとつの花芯部分にスワロフスキークリスタルが施されたビッグドレス。およそ1,400個ものスワロフスキークリスタルを使用することで、より煌めきを放った華やかなドレスに仕上がった。
2015年08月23日●ビッグデータで映像作品に化学反応を!KDDIは20日、動画配信サービス「ビデオパス」において、テレビ朝日と業務提携すると発表した。KDDIのビッグデータを活用した動画コンテンツの共同制作などを予定している。本稿では、都内で開催された共同記者会見の模様をお伝えする。○新しい化学反応に期待KDDIの高橋誠専務が登壇して詳細を説明した。KDDIでは、かねてから映画や音楽など様々なコンテンツやサービスを(Multi-Use)、LTE、WiMAX、CATVなどTPOに合わせたネットワークで(Multi-Network)、スマートフォンやタブレットなど好きなデバイスで楽しめる(Multi-Device)、「3M戦略」を推し進めてきた。ビデオパスは、月額562円(税別)で映画・ドラマ・アニメなどが見放題になるサービス。国内最大級となるエピソード総数15,000本を用意、利用者には先行独占配信や会員特典などを提供している。高橋氏によれば、契約数は今日現在で100万を突破しているという。KDDIではビデオパスの契約数をさらに伸ばす施策として、ビッグデータ解析を活用する。具体的には、KDDIが保有する利用者の情報(年齢性別などの顧客データ、視聴履歴などの行動データ)に、ソケッツ社が保有する動画コンテンツのメタデータ(怖い、美しいといった基本データなど)を追加。それを、コンテンツの作り手(テレビ朝日)に提供する。このビッグデータ解析により、ビデオパス利用者に最適な作品の長さ、山場の作り方などが明らかになる。コンテンツ制作者はこれを参考にすることで、ビデオパス利用者のニーズに合ったコンテンツが制作可能になる、という算段だ。テレビ朝日とは、地上波番組と連動したオリジナルコンテンツの共同制作も予定。このほか放送中の最新話の配信など、両社の持つ強みを最大限に活かしたサービスも展開していく。高橋氏は、今回の提携を「コンテンツの作り手と、お客様のキャッチボールが実現できる」と表現し、「新しい化学反応が起こるのではないか」と期待感を口にした。なおKDDIでは、ビデオパスをより深く楽しめるサービスとして「長期優待データギフト」や「データくりこし」といったサービスを9月から開始させる予定だ。●業務提携に至った経緯○テレビ業界で勝ち残るためにテレビ朝日からは、角南(スナミ)源五常務が登壇して説明した。角南氏は「近年、テレビの見方が変わってきた。手元のスマートフォンを見ながらテレビを視聴するダブルスクリーン視聴、タブレットでオンデマンド配信を楽しむタイムシフト視聴などが当たり前になった」と切り出す。”2018年度までに、国内で最大のコンテンツ総合企業になる”という目標を立てている同社。この激変する時代に勝ち残るためには「インターネットの動画配信サービスに対応することが急務である」と危機感を募らせていた。「通信回線の高速化、デバイスの高機能化により、好きな場所、好きな時間に動画コンテンツを楽しめるようになった」と角南氏。テレビがインターネットにつながるようになったことで、動画配信サービスは今後、主戦場であるテレビの領域においてもその存在感を高める可能性がある。しかしテレビ局がネット動画配信サービスに参入するには容易ではない。「そんな折り、KDDIさまから大変ありがたいお話をいただいた」と業務提携に至った経緯を説明した。角南氏はKDDIの魅力として「強固な顧客基盤がある。グループにはケーブルテレビの大手ジェイコムも控えている。ビデオパスを始めとする付加価値サービスが充実しているほか、ビッグデータの活用も積極的に進めている」と説明。「今後、ビデオパス会員を増やすことが両社に共通するKPI(重要業績評価指標)となってくる」として、業務提携による相乗効果に期待を寄せた。○個人情報の取り扱いは慎重質疑応答では、記者から個人情報の安全性について質問がおよんだ。これについて高橋氏は「視聴データなど、個人情報を含まない統計データを中心に提供する」と説明。「個人情報の取り扱いにはKDDIとしても常に神経を尖らせている」として安全性を強調した。ビデオパスの利用にはau IDが必要だが、これについてはマルチキャリア化の予定は(現時点では)ないとのこと。また、ビッグデータを活用したコンテンツの制作について、高橋氏は「あくまでコンテンツ制作者の”手助け”になればというスタンス」と説明している。
2015年08月20日NECは8月18日、ビッグデータの高精度な予測分析に必要な期間を従来比約3分の1に短縮する「特徴量自動設計技術」を開発したと発表した。ビッグデータに対して高精度な予測分析を行うためには、対象データが分析に大きな影響をおよぼす条件を発見し、条件に当てはまるデータである「特徴量」の生成手順を設計するとともに、データの生成・評価を行い、これらの一連のプロセスを繰り返す必要がある。しかし、「特徴量」の設計には高度なデータの相関分析や、人手による実験・検証が必要なため、従来は専門知識をもつデータ分析技術者が手動で設計を行ってきた。例えば、ビールの売上予測では、特定の気温を上回った場合に売上が大きな影響を受けるが、データ分析技術者は、売上と気温データからこのような関係性を発見し、売上に影響を与える特定の気温データ(特徴量)を生成・評価することで、高精度な分析・予測結果を算出してきた。今回NECが開発した技術は、この「特徴量」の生成にかかるプロセスの自動化を実現する。具体的には、分析対象となるビッグデータに対して、データ変換の組み合わせを高速に探索する「高速アルゴリズム」によりデータ分析に有効な「特徴量」を自動的に算出する。また、「特徴量」の算出において「標準化」、「移動平均」などデータ分析技術者の「データ変換処理」のノウハウをライブリ化することで、多様な特徴量を簡単に生成することが可能となった。同技術を用いて行った実証実験で、ビルの電力需要を予測したところ、事前のデータ処理からビッグデータに混在する多数の規則性を発見する「異種混合学習技術」による分析・予測までの全体期間を、分析技術者が設計した場合に比べ、同等の精度で3分の1まで短縮することができた。これにより、大量のデータを分析する必要のある小売店舗の商品別の予測分析などを、従来以上に素早く・タイムリーに提供することが可能になる。NECは同技術を2015年度中に実用化するとしている。
2015年08月18日IDC Japanは8月12日、国内ビッグデータソフトウェア市場の2014年の実績と2019年までの予測を発表した。これによると2014年の国内ビッグデータソフトウェア市場規模は、前年比39.3%増の110億9,100万円。さらに、国内ビッグデータソフトウェア市場は極めて高い成長を継続し続け、2019年の同市場規模は470億6,100万円、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は33.5%になると同社は予測している。ビッグデータソフトウェア市場を、「Data Organization & Management」「Analytics & Discovery」「Decision Support & Automation Applications」の3つの市場セグメントに分類し行ったこの市場規模調査によると、2014年の国内ビッグデータテクノロジー市場規模は、「Data Organization & Management」では前年比成長率40.5%の57億5,000万円、「Analytics & Discovery」では同30.0%の20億1,800万円だった。ビッグデータテクノロジーを採用する企業はネット系企業などから一般企業に拡大しており、商用ソフトウェアやクラウドサービスの採用が増加しているが、このような市場の質的転換が今後も継続する一方、IoT(Internet of Things)の普及やデジタルエコノミーの拡大によるデータソースの増大、企業の競争力強化のためのデータ活用の拡大などから、市場は中期的に高い成長を遂げると同社は予測している。
2015年08月13日電通ブルーは8月6日、写真や動画の共有に特化したSNS「Instagram」のビッグデータを活用した「#ハッシュタグコンサルティング」の提供を9月から開始すると発表した。同サービスは、Instagramの日本語ハッシュタグランキングデータを統計的に調査・解析するFBrankとの独占提携によるもの。同社の統計的手法を用いてハッシュタグを最適化し、効果的なプロモーションを支援するほか、投稿用のコンテンツ制作やプロモーション、PRなど企画立案から効果測定までをワンストップで提供する。また、電通ブルーは同日、Instagramのビッグデータを活用したランキングサイト「Tokyo Trend Photo」をリリース。Instagram上でのトレンドを一目で把握できると同時に、美しい写真をザッピング的に楽しむことが可能となる。
2015年08月07日トレタとかっこは8月6日、飲食店向け予約台帳アプリ「トレタ」に蓄積された飲食店の予約のビッグデータ分析業務において、8月1日に業務提携を締結したと発表した。両社よると、長年、飲食業界はIT技術を業界全体として取り入れられず、多くの業務が手作業で行われ、その結果、正確なデータに基づく顧客の行動分析を行えていなかったという。これを受け両社は、トレタに蓄積された累計約280万件にも及ぶ予約データを解析することにより、リアルな顧客の行動分析が可能になると考えたと説明する。今回の提携は、飲食業界では初めてとなる顧客行動の分析を実施するもので、将来的には飲食店向けに本格的なCRMサービスの提供を目指す。両社は今後、データ分析や、ITの利活用を得意としない利用者に代わり、直感的に次のアクションに繋がる判断材料を提供するサービスの開発について協業を進めていく。
2015年08月07日統計数理研究所とSAS Institute Japan(SAS)は8月6日、企業や公共団体がビッグデータを活用するための実践的研究の場として「ビッグデータイノベーションラボ(BIL)」を共同で設立すると発表した。ビッグデータ活用の重要性が叫ばれて久しい昨今、多くの企業や公共団体などの組織がビッグデータの活用による価値の創出について模索・検討しているが、データの蓄積や計算資源などの準備に多大なコストがかかること、人的資源の不足などの理由から、実際に活用し成果を出している組織は限定的だ。統計数理研究所 教授の中野純司氏は記者会見で、「データ量が多いとこれまでの統計手法が利用できないことがあり、新しい統計理論、手法の開発が必要となってくる。また、新しい計算機技術の開発も求められる」とビッグデータ解析・活用の難しさを指摘した。このような状況を踏まえ、統計数理研究所とSASは、従来から統計数理研究所に設置されている人材育成・統計思考力育成事業を行う「統計思考院」のビッグデータ解析の研究基盤を拡張し、BILを設立させることで合意した。統計思考院ではこれまでにも、共同研究に繋げることを目的とし、産業界・学術界を問わずデータ分析に関する相談を受け付けていた。悩みごとレベルのものから高度なものまでさまざまな相談が寄せられていたというが、BILは、ビッグデータに特化した研究の場という位置づけだ。BILにおいて統計数理研究所は、データ解析のためのインフラストラクチャとして大規模で複雑なデータから有益な情報を抽出するためのスーパーコンピューター、クラウドシステムなどの計算資源、および統計を専門とする研究者を提供。またSAS側は、最新の分析アルゴリズム、機械学習処理を高速で実行するためのビッグデータ分析に特化したビジュアライゼーションおよびインメモリ・アナリティクス技術、Hadoopクラスター上での分散並行処理を基盤とするソフトウェアを提供する。これにより企業や公共団体は、BILでビッグデータ分析の有効性を検証することができる。「ユーザー、統計数理研究所、SASが一体となり、ビッグデータ分析の“はじめの一歩”の壁を打破していくことを目指している」(中野氏)BILは9月に設立・稼働開始する予定。
2015年08月07日アドウェイズは8月5日、100%子会社である愛徳威軟件開発(上海)(以下、アドウェイズテクノロジー)を通じ、中国EC市場におけるビッグデータを活用したデータサービス「Nint for China」の提供を開始したことを発表した。中国EC市場は驚異的に成長しており、中国の消費者の3人に1人が中国にいながら海外の商品をオンラインで購入する越境ECを利用。これは、訪日外国人観光客の取込と並んで、日系企業にとって見逃せない販売チャネルとして注目が高まっている。アドウェイズの中国現地法人であるアドウェイズテクノロジーは、2009年10月より、中国EC市場のマーケットデータの蓄積を開始し、中国最大のECデータサービスプロバイダーとして、中国内でEC事業を展開する企業にデータの提供を行なってきた。今回提供を始める「Nint for China」では、これまで中国国内企業向けに提供してきた中国EC市場のデータを、日本企業向けに日本語レポートとして提供する。レポートには、ジャンル分析(規模、トレンド)、ブランド分析(シェア、売上)、価格分析(特定ジャンル、各ブランド)、属性分析(色・素材・サイズetc)、人気商品分析(特定ジャンル、各ブランド)といった種類がある。
2015年08月06日ビッグローブは3日、同社提供の通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」において、新たに月間12GBまでの高速通信が利用できる「12ギガプラン」の提供を開始した。利用料金はデータ通信のみのプランであれば月額税別(以下同)3,100円、音声通話付きであれば月額4,000円。「BIGLOBE LTE・3G」では、これまで月間1GBまでの「音声通話スタートプラン」、月間3GBまでの「エントリープラン」、月間6GBまでの「ライトSプラン」が用意されていた。新たに加わった「12ギガプラン」では、月間12GBまでの高速通信が利用できるほか、「エントリープラン」などで設けられている直近72時間で規定の通信容量に達した場合の通信制限は設けられていない。また、9月からは「ライトSプラン」「12ギガプラン」の音声通話付きプラン契約ユーザー向けに、データ通信容量を分け合えるオプションサービス「シェアSIM」(音声通話付き)が提供される。「シェアSIM」の初期費用は3,000円、月額の利用料金は月額1,200円。
2015年08月03日ビッグローブは、同社提供の通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」とSIMフリースマートフォン「AQUOS SH-M01」「ZenFone2(ZE551ML)」のセット商品の販売を3日より開始した。AQUOS SH-M01は、Android 4.4を搭載した約4.5インチサイズ(フルHD)のスマートフォン。出荷時点で各種設定が済まされており、SIMカードも挿入された状態となるため、すぐに利用できる。また、故障・水没など万一のトラブル時に端末を交換できる月額税別400円の「BIGLOBE端末あんしんサービス」にも加入できる。同端末の主な仕様は以下のとおり。CPUはクアッドコア2.2GHzのMSM8974、メインメモリは2GB、ストレージは16G。カメラはメインが約1310万画素、サブが約120万画素。サイズ/重量は、高さ約128mm×幅約63mm×厚さ約9.8mm~9.9mm/約120g。バッテリ容量は2120mAh。カラーはホワイトのみ。端末代金の総額は47,520円(月額定額で支払うアシストパック利用時で月額1,980円×24カ月)。音声通話と月間3GBまで利用できるエントリープランを選択した場合、端末代込みで月額3,780円で利用できる(24カ月間)。このほか、初期費用の3,000円が必要。ZenFone2(ZE551ML)は、Android 5.0を搭載した約5.5インチサイズ(フルHD)のスマートフォン。3000mAhの大容量バッテリーにより、長時間の連続使用が行える。同端末の主な仕様は以下の通り。CPUはクアッドコア1.83GHzのインテル AtomプロセッサZ3560、メインメモリは2GB、ストレージは32GB。カメラはメインが約1300万画素、サブが約500万画素。サイズ/重量は、高さ152.5mm×幅77.2mm×厚さ3.9mm~10.9mm/約170g。カラーはブラックとグレーの2種。端末代金の総額は35,760円(月額定額で支払うアシストパック利用時で月額1,490円×24カ月)。音声通話と月間3GBまで利用できるエントリープランを選択した場合、端末代込みで月額3,290円で利用できる(24カ月間)。このほか、初期費用の3,000円が必要。
2015年08月03日日清食品は27日、カップ焼そば「日清焼そばU.F.O.辛口シーフードビッグ」を発売する。○魚介の旨みに、ローストした「日清焼そばU.F.O.」は、1976年の発売以来、39年にわたって幅広い層から支持されているロングセラーブランド。同商品は、食欲をかき立てる魚介の旨みを利かせた海鮮だれに、ローストした唐辛子と花椒で辛さを加えたソースが特徴のカップ焼そばとなる。麺は、「日清焼そばU.F.O.」ならではのコシのある中太麺を採用。ソースは、魚介の旨みを利かせた海鮮だれに、ローストした唐辛子と花椒で辛さを加えた。具材は、イカ、カニ風味かまぼこ、大切りキャベツ、スクランブルエッグ。またパッケージは、辛さを表現したオレンジ色をベースにシーフードらしい青色のロゴを配し、店頭で一際目立つ存在感のあるデザインに仕上げた。内容量152g(麺130g)で、希望小売価格は205円(税別)。
2015年07月26日大日本印刷株式会社(DNP)と日本IBMは7月23日、DNPがマーケティング向けに利用するビッグデータ分析基盤を構築したと発表した。同基盤は、ビッグデータを超高速処理するために設計・開発されたというプロセッサ「POWER8」搭載サーバをはじめとする、IBMのデータ分析ソリューション群を使用しているとのこと。DNPは現在、購買履歴やWebサイト閲覧履歴などの各種ビッグデータを利用・分析して企業のマーケティング活動を支援するサービスを推進している。今回同社は、今後も需要が拡大するという各種ビッグデータの分析環境を整備するために、IBMのソリューション群を使用して新たなビッグデータ分析基盤を自社のデータセンター内に構築することで、生活者に最適なプロモーション施策の立案が行える高度なマーケティング活動の実現と、収益性向上および競争力強化を目指す。その第1弾として、購買履歴やアンケートの回答からライフスタイルや購買・生活行動などの観点で生活者の価値観を分析する「DNP生活者情報活用支援サービス」のデータ分析に、同基盤を利用する。同基盤は、POWER8を搭載するLinux専用機「IBM Power Systems S812L」サーバ12台と、大容量の非構造化データを並列分散処理するHadoopの機能を備えるソフトウェア製品「IBM InfoSphere BigInsights」を組み合わせ、高速な分析を実現したという。また、最新のデータ分析テクノロジーを専門のメンバー以外も容易に利用可能にするため、従来のデータベース技術者のSQLスキルをそのまま生かしてHadoopを利用できる「IBM InfoSphere BigInsights」のBigSQL機能により、既存の「IBM PureData System for Analytics」と「IBM SPSS Modeler」により構成する分析システムとデータを連携し、ユーザーが一元的にデータを加工・分析可能になったとしている。今後DNPは、今まで別個の環境で運用していたマーケティング支援サービスの分析を同基盤に集約することで、運用コストの軽減、対応スピードの向上、分析に関する知見の社内での共有などを実現するという。また同基盤を、社内の各種の分析業務のプラットフォームとして利用していく。同基盤でバッチ処理高速化、アクセスログ解析、予測ロジック開発などを行うとともに、生活者の同意を前提として多様な企業のデータと連携することで情報活用の可能性を広げ、生活者動向の把握によるWebサイトでのリコメンデーションやモノのインターネット(IoT)分野などでの利用を目指す。なお同基盤は、DNPと日本ユニシスが2012年8月9日に発表した業務提携における、企業とその顧客への対応力やスピードを強化する「マーケティングプラットフォームの共同開発・展開」の一環として構築したという。同基盤の構築に関しては、日本ユニシスがプロジェクトおよび品質の管理を支援し、日本情報通信がシステム構築(SI)を担当したとのことだ。
2015年07月24日サミュエル・L・ジャクソンが主演を務め、アメリカ大統領に扮したサバイバル・アクション映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の特別映像が公開になった。秘境にたったひとりで放り出された大統領と少年ハンターが立場の違いを超えてタッグを組み、テロリストたちとバトルを繰り広げる。その他の画像/特別映像公開映画は、アメリカ大統領の乗った専用機エアフォース・ワンがテロリストに撃墜される場面から始まる。大統領は何とか脱出するが、降り立った場所はフィンランドの雄大な自然の森だった。そこで彼は13歳の少年ハンターと出会う。身分や立場がまったく通用しない状況に放り込まれた大統領と、親の期待に応えることができない臆病な少年は、いつしかタッグを組み、ふたりの間には友情が芽生えていく。一方、大統領を狩る“ビッグゲーム”に燃えるテロリストたちは大統領の捕獲を目指して行動を開始。アメリカ政府の援助や後ろ盾のない状態でふたりのサバイバル・ゲームがはじまる。このほど公開された映像は、怒涛のアクションシーンに加えて、大統領と少年が友情を築いていくシーンを多数収録。年齢や身分のまったく異なるコンビが大自然で大暴れする場面が描かれる。『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』8月15日(土)より全国ロードショー(C)2014 SUBZERO FILM ENTERTAINMENT. ALTITUDE FILM ENTERTAINMENT. EGOLI TOSSELL FILM
2015年07月17日吉野家とTポイント・ジャパンは16日、Tポイントプログラム契約を締結したと発表した。2015年度内を目処に、吉野家が展開する牛丼チェーン店「吉野家」1,179店舗(2015年6月末)にて、Tポイントサービスを開始する。○ビッグデータを活用し、商品開発や販促施策を充実吉野家は、Tポイントの導入により、Tポイントのデータベースを活用したCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)に取り組み、ロイヤルユーザーの継続利用、新規顧客の定着化など、顧客に応じた費用対効果の高い販促策を実施する。また、Tポイントのビッグデータを活用することで、精度の高い顧客属性や行動分析、Tアンケートを活用した消費者インサイトの把握などを通して、商品開発や販促施策などの充実に繋げる。このほか、店舗開発においても、データベースをもとに新店の売上予測の精度アップを図るという。なお、牛丼チェーンは、T会員からのTポイントサービス参加要望が高い業種であるといい、吉野家でのサービス開始をきっかけとして、一層のTポイント利用率向上と顧客満足度向上を期待するとしている。
2015年07月17日バンダイが展開するカプセル玩具「ガシャポン戦士DASH」シリーズより、『機動武闘伝Gガンダム』に登場したモビルファイター(MF)をセットにした『ガシャポン戦士DASHプレミア01』の予約受付が、「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年12月発送予定で、価格は5,400円(税込)。本商品は、1994年~1995年にテレビ朝日系で放送され、昨年で20周年を迎えたTVアニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMFなどのミニ可動フィギュア5体を「ガシャポン戦士DASH」シリーズの限定セットとして立体化したもの。「デビルガンダム」「ゴッドガンダム(ハイパーモード)」「ガンダムヘッド」「モビルホース風雲再起」「ノーベルガンダム」の5体がラインナップされている。デビルガンダムは、地球環境浄化用MFとして開発された機体で、下半身には巨大なハサミと節足動物を思わせる六本足を持つガンダム。約65mmというビッグサイズで立体化され、前足も後足も自由に可動でき、ガンダムヘッドとともに決戦の舞台を再現することができる。ゴッドガンダム(ハイパーモード)は、現在発売中の『ガシャポン戦士DASH 01』のゴッドガンダムをベースにしており、ハイパーモードのゴールドカラーで彩色。さらに「通常彩色ハイパーモードパーツ」も付属しており、『ガシャポン戦士DASH 01』のゴッドガンダム(別売)に取り付けることもできる。モビルホース風雲再起は、ゴッドガンダムに加え『ガシャポン戦士DASH 01』の「マスターガンダム」を搭乗させることも可能。そしてノーベルガンダムには、ビームリボンも付属し、ミニサイズながら劇中に近いアクションを楽しむことができる。商品価格は5,400円(税込)で、「プレミアムバンダイ」の予約締切は、2015年8月31日23:00。商品の発送は、2015年12月を予定している。(C)創通・サンライズ
2015年07月14日ドイツのフランクフルトで開催中のISC 2015において、ビッグデータ処理の性能を測定するGraph500ベンチマークで、理化学研究所 計算科学研究機構(理研AICS)の京コンピュータが1位となったことが発表された。これは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業CRESTの九州大学(九大)の藤澤克樹教授の率いるグループの成果である。このグループには、九大の他に、東京工業大学(東工大)、京コンピュータを運用している理研AICS、京コンピュータを開発した富士通などが含まれている。京コンピュータは、2014年6月のGraph500で1位となったが、2014年11月のGraph500では米国ローレンスリバモア研究所のSequoiaに抜かれて2位に後退していた。それを今回、アルゴリズムの改良で処理データ量を減らして約2倍という性能向上を達成し、1位に返り咲いたものである。Graph500では、例えば、1億2000万人の日本人が、1日平均16回通話したとする。そして、誰から誰に通話したかという1億2000万×16=19億2000万件の通話記録を入力データとして受け取る。そして、1人の人から、通話のあった人をすべて見つけ、次に、それらの人と通話のあった人をすべて見つけ、さらに、それらの人と通話のあった人全員を見つけるということを繰り返して、通話記録に含まれるすべての人を出来るだけ短い繰り返し回数で見つけるというビッグデータの問題を解く。また、Twitterの個々のフォローの集合を入力として、1人の元となる発言者から、第1次のフォロワー、第2次のフォロワーというようにたどって行って、何ステップで何人にたどり着けるかという解析も同様の処理である。このような解析から通話やフォローの多い人のグループを見つけ出すというように、関係性の高いものを見つけ出すことができる。しかし、入力データが膨大なので、京コンピュータの場合は82,944台の計算ノードに分散してデータを配置する。このため、計算ノード間で多くの通信が必要となり、高い処理性能を実現するのが難しい問題である。このデータは、人間と人間を通話という関係でつないだ形になっており、グラフの世界では、人間をノード、1回の通話をエッジとして表す。今回、京コンピュータが解いた問題は、2の40乗ノード(約1.1兆ノード、前の1億2000万人の通話の例のおおよそ1万倍のデータ)、17.6兆エッジのグラフを調べるものであり、38621.4GTEPS(Giga Traversed Edge Per Second)、毎秒38兆6214億エッジの接続を調べるという処理速度を達成して1位となった。なお、2014年11月には、Sequoiaが23751GTEPSで1位、京コンピュータは19585.2GTEPSで2位となっていたが、今回は、京コンピュータが38621.4GTEPSと性能を伸ばしたのに対してSequoiaは前回のスコアに留まっており、京コンピュータが再びトップに立った。
2015年07月14日『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のPRのため、来日キャンペーンを実施していたアーノルド・シュワルツェネッガーが、マツコ・デラックスとTV番組「マツコとマツコ」でまさかの初共演を果たしていたことが判明。“マツコロイド”という、世界初のアンドロイドによるインタビューに、「スパイシー(痛快)!」と、“ターミネーター”であるシュワも大満足していたことが分かった。SF映画の金字塔といわれるシリーズ最新作をひっさげ、ついに日本への“アイルビーバック”を果たしたシュワルツェネッガー。今回の企画は、毎週土曜23時放送の「マツコとマツコ」(日本テレビ系)で、T-800ターミネーターことシュワに、マツコが自身そっくりのアンドロイド、マツコロイドを介してインタビューを実施するというもの。同時通訳は、テレノイド(遠隔操作型アンドロイド)に扮した、おなじみの戸田奈津子が担当するという、まさに夢のプロジェクトとなった「マツコとマツコ」といえば、ロボット工学の第一人者である大阪大学・石黒浩教授の監修のもと、世界に誇るアンドロイド技術を駆使して作られた“マツコロイド”を使って、「アンドロイドがいる時代のテレビや世界がどうなるのか?」を考えていく世界初のバラエティ。一方、シュワの出世作である本シリーズは、人工知能の可能性とその危険性をいち早く取り入れ、『ターミネーター』では殺人マシンのサイボーグT-800ターミネーターの恐怖を、『ターミネーター2』ではT-800とジョン・コナーとの心の交流を、最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』ではT-800とサラ・コナーの父と娘のような絆を、驚愕アクションと人間ドラマ、そしてタイムスリップのSF要素と共に描いていく。さらに最新作では、シュワが若い頃のシュワと対峙するシーンが大注目されており、シュワもマツコも「自分自身との共演」という不思議な共通項があった。マツコロイドとテレノイド通訳が待ち受けている部屋に入ってきたシュワルツェネッガーは、最初こそ驚きの表情を見せたもの、さすがはハリウッドスター、即座に状況を理解。マツコロイドに「この状況はどう思うか?」と聞かれて、「スパイシー(痛快)でインタレスティング(面白い)!」と絶賛!これまで、世界中で数多くの取材を受けてきたシュワ自身にとっても、アンドロイドにインタビューされるのは生まれて初めてだったという。シリーズ最新作について、シュワは「10年前だったら、この映画はできていなかった」と力説し、マツコは「技術の進歩がすごい」と驚きの表情をみせる。また、シュワの指に光る指輪に興味津々のマツコに、「知事の時のリングと、『ターミネーター』のリング」と嬉しそうに語った。インタビューの最後にマツコ本人がインタビュー部屋に登場すると、シュワのテンションもMAXとなり、自身のスマホを取り出して、マツコとマツコロイドとの3ショットでセルフィー(自撮り)を開始。マツコは「すごい鍛えていて、ゴツかった!」と大興奮で語り、シュワも「この企画は素晴らしい!」と満足げだった。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日(金)より全国にて公開。「マツコとマツコ」は7月11日(土)23時より日本テレビ系列にて放映。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ターミネーター:新起動/ジェニシス 2015年7月10日より全国にて公開(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年07月09日日本ユニシスは7月7日、ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤「データ統合・分析共通PaaS」をクラウド上で提供を開始した。同基盤は、マップアール・テクノロジーズのHadoopディストリビューション「MapR」と、日本ヒューレット・パッカードのビッグデータ向けリアルタイム分析基盤「HP Vertica Analytics Platform」を組み合わせ、日本ユニシスが開発した「汎用データ処理ツール」を付加してホスティング型プライベートクラウド上のPaaSから提供するもの。同基盤は、データの統合や分析に必要なソフトウェア環境をひととおりそろえてクラウド上で提供するため、企業は環境構築に時間をかけることなく、ビッグデータ分析に取り組むことが可能。「汎用データ処理ツール」は、各種データの収集、形式変換やクレンジング、マスターやテーブルの更新、データ分析結果を業務アプリケーションやBIツールで参照するため、ビッグデータ分析に伴う作業を軽減し、関連技術を新たに取得しなくても一連の作業を行うことを実現する。現在、稼働するクラウド環境は「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」となっており、「Microsoft Azure」にも今後対応する予定。提供価格は、初期費用100万円、月額費用75万円から。
2015年07月08日日本IBMは7月3日、ビッグデータを容易に分析し、そこから得た発見や予測を迅速かつ低コストでビジネス戦略に活用できるクラウド上で利用するデータベース「IBM dashDBEnterprise MPP」、IBM DB2をクラウドで提供する「IBM DB2 on Cloud」を発表した。「IBMdashDB」は、表計算ソフトウェア、各種ビジネス・インテリジェンス・ツール、R言語、地図アプリケーションおよびNetezzaテクノロジーの分析関数などの利用に対応することで、業務データの単純な分析やレポート作成の業務効率化に加えて、分析ロジックの検証や開発が可能。また、分析およびレポートツールである「IBM SPSS」「IBM Cognos」「IBM Watson Analytics」などと連携して、高度なアナリティクスを行うことも可能。データ容量や稼働環境に応じて、IBM Bluemix上で無料で利用を開始することができる。「IBM dashDB Enterprise MPP」は、増加するデータ・ボリュームに合わせて水平拡張可能なアーキテクチャ、並列処理(MPP)環境におけるクエリの分散処理でさらなる高速化、データ分析を高速化する「IBM DB2 with BLU Acceleration」のインメモリ・アナリティクス技術と、Netezzaテクノロジーに基づく高度な分析をデータベース上で行うIn-Databaseアナリティクスを融合するサービスなどを備えている。「IBM dashDB Enterprise MPP」の利用料金は月額224万9100円(12TBのデータ容量まで)から、「IBM DB2 on Cloud」の利用料金は月額14万2800円から(いずれも税別)から。
2015年07月04日日本HPは7月2日、スケールアウト・コンピュート・プラットフォーム「HP Apollo」ファミリーの新製品として、ビッグデータに最適化した「HP Apollo 4000シリーズ」2機種を発売した。価格は66万7,000円(税別)から。近年急速に普及しつつあるオブジェクト・ストレージや、国内でも主流なテクノロジーとなったApache Hadoopなど、ペタバイト(PB)級のスケーラビリティを持つソフトウェア・ベースの分散型ストレージでは、高密度実装やシンプルな拡張性、柔軟性を持つサーバ・プラットフォームが求められるという。同社は、今回発売した新製品により、この要件に応えるとしている。同社は併せて、Apache Hadoopディストリビューションである「Cloudera Enterprise」と「Hortonworks Data Platform(HDP)」、オブジェクト・ストレージ「Scality Ring」の販売開始も発表した。Cloudera Enterprise Basic Editionの1年巻の標準時間サポート付 フレック・スライセンスの価格は26万5,000円(税別)から、Scality RINGの200TBベース・ライセンスの価格は961万5,000円(同)からで、いずれも7月2日に発売した。Hortonworks Data Platform Enterpriseは2015年夏に提供開始予定。これまでもリファレンス構成や技術情報の公開など、積極的な情報発信をしてきたというこれらのソリューションに関し、同社は今後、販売まで含めて総合的に取り組み、各社の日本法人と共同で国内市場を牽引するとのことだ。新製品のうち「HP Apollo 4200 System」は、従来比で2倍の内蔵データを収容可能な2Uラック・サーバ。2Uサイズに最大224TBとなる28本の3.5インチ(LFF)ドライブまたは50本の2.5インチ(SFF)ドライブを内蔵で可能であり、標準的な2Uラック・サーバとして、既存のラックをそのまま利用できるとのこと。価格は66万7,000円(税別)から。同じく「HP Apollo 4530 System」は、1ラックにペタバイト級ストレージを実現する高密度サーバ。4Uラック型シャーシに3台のサーバ・ノードと各ノード15本の3.5インチ(LFF)ドライブを提供。Hadoopやビッグデータ分析など、CPUパワーとスピンドル数のバランスを重視する場合に最適という。価格は229万1,000円(税別)から。Apollo 4000は「HP Moonshot」との組み合わせにより、Hadoopインフラ基盤である「HP Big Data Reference Architecture」を構成する。このリファレンス・アーキテクチャでは、標準的なHadoopディストリビューションの非対称的な展開が可能となり、ユーザーは必要に応じてストレージとComputeを別々に拡張できるという。これにより従来の最大2倍の処理能力を半分の物理スペースで実現し、TCOの大きな削減とパフォーマンスおよび消費電力の効率を改善するとしている。
2015年07月03日東京都江東区の東京ビッグサイトで7月1日から4日(一般公開日は3日と4日)、世界20カ国470社が出展する本の祭典「第22回 東京国際ブックフェア」が開催される。○有名作家によるセミナーも開催同イベントでは、出版業界の最新情報や話題を集める本の紹介、特別価格での販売など、本と出版に関する様々な催しが行われる。国内からは、事・辞典、ハンドブックなど大型出版物を主に展示する「朝倉書店」、児童書を中心に出品する「イースト・プレス」、戦後70年の節目に当たり、関連書目を中心に紹介する「岩波書店」、有名作家の復刻かるたやトランプなどを出品する「奥野かるた店」などが出展する。海外からは、ベトナムから日本初出展の「FAHASA」、サウジの魅力を紹介する「サウジアラビア王国大使館文化部」、トルコの文学者たちとその作品について、現代作家を中心に紹介する「トルコ大使館文化部/ユヌス・エムレ インスティトゥート」などがブースを展開する。そのほか、一般公開日には、著名人による無料セミナー(事前申込制)や、サイン会も実施する。7月4日13時からは、『春の庭』で芥川賞を受賞した柴崎友香氏、『サラバ!』で直木賞を受賞した西加奈子氏による読書推進セミナー「宝物になる『言葉』と出会うには?」が開催される。開催時間は10時から18時まで。入場登録料は1,200円だが、WEBからの事前登録者は無料となる。
2015年06月24日お笑いタレントのビビる大木が、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(11月公開)の"うぬぼれ男"役として、日本語吹き替えに初挑戦することが18日、明らかになった。また、本作の日本公開日が11月21日に決定した。本作は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作小説『星の王子さま』初のアニメーション映画。現代を生きる9歳の女の子を主人公に、『星の王子さま』の”その後”を描く。大木が声を担当する”うぬぼれ男”は、人から拍手で称賛されることにのみ生きがいを感じる、変わった大人の象徴で、帽子をとってお辞儀するために帽子をかぶるような間抜けな男。劇中では、最も空気が読めないおかしな勘違い男でありながら、いつもニコニコしていて、楽しげで憎めないキャラクターとして描かれる。ワーナー映画は「そんなおかしなキャラクターですから、声を吹き込む方は楽しい人気者であってほしい」と考え、「バラエティ番組を中心にあらゆる世代から人気を集め、大河ドラマ等で演技力を実証するビビる大木さんにオファーさせていただきました」と起用理由を説明。また、演じた”うぬぼれ男”とは、トレードマークが蝶ネクタイという共通点もあり、大木は、声優初挑戦ながらも自身を投影させて、演じきっているという。大木は、日本のみならず、世界中で著名な原作の映画化および初の声優ということで、「ついにドデカイビッグビジネスがきたな!と思いました」とコメント。また、「笑いながら話すというとてもクセのある役どころで、アフレコでは苦労しましたが、愛嬌のあるキャラクターになったのではないかなと”うぬぼれ”ています(笑)」と自信をのぞかせ、「大人が見ても『はっ』とさせられるセリフがたくさんちりばめられている作品」とアピールした。なお、主人公の女の子役の吹き替え声優は鈴木梨央、お母さん役は瀬戸朝香、飛行士役は津川雅彦が務める。(C)2015 LPPTV - Little Princess - ON Entertainment - Orange Studio - M6 Films
2015年06月23日1943年に発表されたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる永遠の名作「星の王子さま」初のアニメーション映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』。鈴木梨央、瀬戸朝香、津川雅彦らの参加が発表され日本語吹き替え版のキャスト陣も声優を集める中、新たに、アニメーション映画声優初挑戦となるビビる大木の参加が明らかとなった。主人公となるのは、進学校への入学を目指して日々勉強に追われる9歳の女の子。少女はある日、引っ越した家の隣に住む年老いた飛行士から、昔、不時着した砂漠で出会った男の子の思い出を聞く。それは、老人が誰にも明かしたことのない物語だった――。さまざまな個性的なキャラクターが登場する本作で大木さんが演じるのは、もっとも空気が読めない可笑しな勘違い男“うぬぼれ男”。“うのぼれ男”は、人から拍手で称賛されることにのみ生きがいを感じる、変わった大人の象徴。帽子を取ってお辞儀をするために帽子を被るような間抜けな男だ。それでもいつもニコニコしていて、楽しげで憎めないキャラクターとなっている。大木さんの起用理由についてワーナー映画は「そんな可笑しなキャラクターですから、声を吹き込む方は楽しい人気者であってほしいと願い、バラエティ番組を中心にあらゆる世代から人気を集め、大河ドラマ等で演技力を実証するビビる大木さんにオファーさせていただきました」とコメント。このラブコールを受け、大木さんは「日本だけではなく世界中で知られている本の映画化、初の声優ということで、ついにドデカイビッグビジネスがきたな!と思いました(笑)」と喜びを語るとともに、「うぬぼれ男は、笑いながら話すというとてもクセのある役どころで、アフレコでは苦労しましたが、愛嬌のあるキャラクターになったのではないかなとうぬぼれています(笑)。大人が観ても、『はっ』とさせられるセリフがたくさんちりばめられている作品です」と自画自賛しつつも、作品の魅力を明かした。先日行われたカンヌ国際映画祭でも大絶賛された本作。マークが蝶ネクタイという共通点もあり、声優初挑戦ながらも自身を投影させて演じきっている大木さんの“うぬぼれ男”にもぜひ注目をしたい。『リトルプリンス 星の王子さまと私』は2015年11月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月23日グッドスマイルカンパニーは、6月18日~21日の4日間にわたって東京ビッグサイトで開催される「東京おもちゃショー 2015」に初出展する。同社は、東京ビッグサイトの西1~4ホールの西1ホール1-44にブースを展開。現在、小学低学年女児を中心にTVアニメ、アーケードゲームで大人気の『プリパラ』のキャラクターフィギュア「ねんどろいどこ~で」シリーズの展示、体験コーナーを設け、触って楽しめるブースで子供たちを迎える。フィギュアの展示コーナーでは、すでに発表されている「ねんどろいどこ~で」のラインナップから、「真中らぁら」「南みれぃ」「北条そふぃ」「東堂シオン」を展示し、写真撮影も可能。さらに、公開前の"あの子"の展示も予定されているという。体験コーナーも併設し、本商品を細部まで観ることができるほか、最大の魅力である"コーデ(着せ替え)"を実際に楽しむことができるという。一般公開日となる6月20日~21日には、タカラトミーアーツ、タカラトミー、グッドスマイルカンパニーの3社合同で「プリパラスタンプラリー」も展開。中学生以下の来場者(男女問わず)の子供たちを対象に、上記3社のブースに設置されているスタンプを集めると、オリジナルステッカーがプレゼントされる。参加に必要なスタンプシートは、3社のブースすべてで配布され、ルールはシートに記載。各日の準備数がなくなり次第、ステッカーの配布は終了となる。また、販売コーナーでは『ねんどろいどこ~で 真中らぁら キューティーリボンコーデ』と『ねんどろいどこ~で 真中らぁら トゥインクルリボンサイリウムコーデ』を先行販売。各2,400円(税込)で、1人2点まで購入可能。さらにこれらの商品いずれかを購入すると、1会計につき1枚「オリジナルうちわ」がプレゼントされる。そのほかにも『ねんどろいどぷらす ラバーストラップ プリパラ』もイベント価格500円(税込)で発売予定。(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PP製作委員会
2015年06月17日SAS Institute Japanは6月17日、「SAS Event Stream Processing」の最新版を国内で提供開始した。SAS Event Stream Processingは、イベント・ストリーム処理により、高速にビッグデータをリアルタイムに分析して意思決定の迅速化を支援するソリューション。最新版では、トランザクション処理、センサー、デバイス、トランスミッションなどを通じて継続的に高速に生成されるデータのストリーミング処理を、インタラクティブかつ直感的なインターフェイスで定義するための機能が強化された。SAS Event Stream Processingは、既知の洞察をリアルタイムのストリーミング・アナリティクスと統合し、ストリーミング・データを発生と同時に評価・分析する。蓄積される前のデータを発生と同時にリアルタイムで処理・分析することでパターンを検出し、「どの情報が保持されるべきか」「必要なアクションやアラートの引き金となる要因は何か」などの判断を下す。製造業者の場合、装置の故障の可能性を示す突然の変化をとらえるために、重要な設備にセンサーを取り付け、そこから送られてくるデータをリアルタイムで分析し、変化を察知すると、システムがアラートを発行して、エンジニアを調査に向かわせる。これにより、コストがかかるラインの停止を事前に回避するための調査や対応を実施したり、運転の中断を回避するためのメンテナンスを余裕を持って計画したりすることが可能となる。
2015年06月17日UBMメディア株式会社UBMメディア株式会社は、「ダイエット&ビューティーフェア2015」を開催する。同時に開催されるのは、国内唯一のスパ&ウエルネスの専門展示会「スパ&ウエルネス ジャパン」、初開催の「アンチエイジング ジャパン」だ。日程は9月7日(月)~9月9日(水)の3日間。東京ビッグサイト(西1・2ホール&アトリウム)にて。秋の恒例イベント「ダイエット&ビューティーフェア」は、14回目の開催。秋の恒例イベントだ。今年度の開催規模は昨年の10%増と予測されている。「ビューティ&ウエルネスサミット」では、美容・健康業界の現状分析と将来の予測がおこなわれる。美容・健康業界の最新情報やトレンドをおさえたイベント・セミナーの開催も予定されている。初開催の「アンチエイジング」今年度の注目は「アンチエイジングジャパン」。高齢社会を迎える中で、今後、さらなる市場拡大が期待される分野だ。エイジング化粧品からリラクゼーションに至るまで40企業の商品やサービスが出店を予定。特別記念イベントも開催される。新設コーナー他にも「美・ボディメイキング」「ヘルス&ビューティフード」などの出展コーナーが新設。栄養の偏りや、運動不足になりがちな現代の女性に向け、「やせ」ではない「美・ボディ」をつくる施術デモンストレーションや、次世代トレーニングセミナーなどを予定している。(画像はプレスリリースより)【参考】・ビューティ&ウエルネスの国内最大規模展示会 第14回「ダイエット&ビューティーフェア2015」 第6回「スパ&ウエルネス ジャパン2015」 初開催の「アンチエイジング ジャパン2015」 9月7日(月)・8日(火)・9日(水)東京ビッグサイトにて開催
2015年06月15日○Jリーグに導入されたトラッキングシステムのメリット東京ビッグサイトで5月13日~15日まで、日本最大級のIT専門展「Japan IT Week 春」が開催された。今回は12の専門展を併催しており、「クラウド コンピューティング EXPO 春」にはパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」で3,500件以上もの導入実績を持つニフティが出展。パートナー企業を招き、1日あたり10回以上ものブース内セミナーを開催していた。その中から、ディーネット 営業本部 萱野大輔氏が登壇した「サッカーの戦略とビッグデータ」を紹介しよう。萱野氏はまず、サッカー界におけるIT活用の実例について紹介した。Jリーグでは2015年から、トラッキングシステムを採用している。これは、6台の専用カメラでピッチ全体を撮影し、選手/ボール/審判の動きをリアルタイムに追尾・データ化できるというもの。データをアニメーション化してファン向けのエンタテインメントサービスに利用するだけでなく、チーム強化の観点で積極的に活用していく動きがある。データを見ると、試合中にトータルで何キロ走ったかを示す「トラッキングデータ走行距離」や、質の良いダッシュを行った「スプリント回数」などが一目瞭然。萱野氏は「2014年のFIFAワールドカップで優勝したドイツは、数年前からトラッキングシステムなど様々なデータを蓄積し、その分析・活用に取り組んでいました。その成果が、優勝という形で実を結んだのだと感じています」と、ビッグデータの有効性について語る。実は萱野氏も学生時代にサッカーを経験しており、その母校は多くの有名選手たちを輩出している筑波大学 蹴球部。そこで同期として一緒にプレーしていたのが、元サッカー日本代表であり、現在はSC相模原の代表を務める望月重良氏だ。二人はお互いに“重ちゃん”“大輔”と呼び合う仲であり、今回の講演ではなんと望月氏がスペシャルゲストとして登場。元プロサッカー選手の視点から、サッカー界におけるデータ活用について解説した。○元サッカー日本代表・望月氏が語るデータの重要性望月氏はトラッキングシステムの導入について「選手個人のデータが収集でき、すぐに見られるのは大きな強みです」と語る。昔は録画された映像を自分たちの目で見ながら、必要な数字を記録していった。しかし、トラッキングシステムがあればリアルタイムに自動でデータ化できるため、分析にかかる時間や手間が大幅に短縮可能。なおかつ、得られる情報量も圧倒的に多くなる。これは選手自身にとっても非常に有用な情報だ。「たとえば、サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手は、1試合あたりどのくらいスプリントでゴール前に入れたか、全体で何キロ走っていたかを自分で確認し、コンディションの目安にしています。選手にとって、情報はそれだけ大切なものなんです」と語る。また、トラッキングシステムは自分たちだけでなく、相手チームの分析にも活用できる。データを基に相手チームのストロングポイント・ウィークポイントを分析し、どうすれば優位に試合を進められるか、戦略策定に役立てられるのだ。さらにデータは試合だけでなく、普段のトレーニングにも活用できる。どのようなトレーニングを行い、どこまで効果が得られたかをデータ化するのである。「こうした情報は、選手たちにとって貴重な財産であり、成績にも大きく影響してきます。今後はサッカーに限らず、スポーツ界全体でデータ活用が進んでいくはずです」と、望月氏はスポーツとデータ活用の重要かつ密接な関係を指摘した。データ活用の解説が一段落したところで、話題は元サッカー日本代表として望月氏が経験してきた裏話へと突入。現役時代で印象に残っている監督や選手、2018年 FIFAワールドカップの二次予選を前にした日本代表やハリル監督などについて語った。ここで進行役から、ファンによる「結婚の予定はありますか?」という質問を投げかけられた望月氏は、「今月入籍しました」と驚きの発言。会場からは、入籍を祝福する盛大な拍手が巻き起こった。○ビッグデータ活用が日本のスポーツ界を勝利に導く話題は再びビッグデータ活用へと戻り、「ビッグデータ活用は、スポーツにとって“早く導入したチームが勝つ”とも言えるほど大きな効果があります。時代の流れに乗り遅れないよう、効果的にビッグデータの分析・活用を実践していくべきだと感じますね」と語る望月氏。さらに「スポーツなので、勝たなければ意味がないと思うんです。勝つ可能性を広げるために、自分たちや相手を分析し、改善していくことが求められます。そのために、いろいろな面で進化していきたいですね」と続けた。ここで再び萱野氏にバトンタッチし、ディーネットが手がけるビッグデータ解析用プラットフォームマネジメント「CloudServ.」について解説が行われた。ディーネットでは、ミドルウェア・ハードウェアの構築から運用保守までを同社が、アプリケーションの運用メンテナンス部分をパートナー企業が実施する。インフラ部分は、優れた計算能力に加えて高信頼性を誇る「ニフティクラウド」を採用し、万全の体制でデータの収集から保存、解析、そして可視化を通じた分析や戦略策定が行えるという。最後に望月氏は「サッカーチーム自体にはまだこうしたノウハウがないので、SC相模原も信頼できるパートナーと一緒に取り組みながら、大きく成長していきたいと思います。私の場合、パートナーはもちろん大輔のいるディーネットですね」と今後の展開を語り、講演は盛況のうちに幕を閉じた。
2015年06月12日