神奈川県・パシフィコ横浜で開催のCP+2015、ウエスタンデジタルのブースでは、デジタルカメラ利用者に向けた外付けHDD製品の紹介を行っていた。CP+に来場するユーザー層を考え、「撮影した画像のバックアップ」という用途が中心だ。カメラからのバックアップ用途ではNAS(ネットワークHDD)向けのWD Red、動画編集に関しては性能面で優れるWD Blackをプッシュしていた。さらに、外付けHDDの「My Book Duo」「My Passport Pro」を利用してデータの二重化を意識したバックアップを提案。主にMac環境に対しては、Thunderboltインタフェースを搭載した外付けHDD「My Book Thunderbolt Duo」によって、外付けHDDでも高速なデータ転送が可能という点をアピール。全体的な外付けHDD製品に関しても、特色を出していたのが印象的だ。
2015年02月15日2011年に閉館した映画館「恵比寿ガーデンシネマ」が、名称を「YEBISU GARDEN CINEMA」と変更し、恵比寿ガーデンプレイス内にリニューアルオープンする。オープン日は3月28日。このたびリニューアルオープンする「YEBISU GARDEN CINEMA」は、2011年に閉館した恵比寿ガーデンシネマを超える文化芸術の情報発信を行うことを目的として開業する。館内は、デザイン家電「amadana」の元クリエイティブディレクターで、「HOTEL CLASKA」「ユナイテッド・シネマ豊洲」などを手がけた鄭秀和が率いる建築デザイン事務所「インテンショナリーズ」がデザイン。2スクリーンに合計280席を設け、シートにはカップホルダー付きのワイドタイプとラグジュアリータイプを採用。4Kデジタルプロジェクターと7.1ch サウンドにて上映可能な環境を備える。また、オープニング第1弾となる上映作品は、『ダラス・バイヤーズクラブ』で2014年アカデミー賞3冠を獲得した注目の監督・ジャン=マルク・ヴァレが手がけた『カフェ・ド・フロール』。そのほか、イザベル・ユペール主演の『間奏曲はパリで』(4月4日公開)、『ラスト5イヤーズ』、『MOMMY/マミー』(どちらも4月25日公開)、『ゼロの未来』(5月公開)といったラインナップとなっている。今後はアート系映画の上映のほか、演劇やミュージカル、ファッション、クラシックコンサートなどの「ライブビューイング」などの取り組みも行い、恵比寿ガーデンプレイスや施設内テナントが企画するアートイベントなどとも連動していくとのことだ。
2015年02月10日サンワサプライは20日、最大200倍までの光学ズームが可能なUSB接続のデジタルマイクロスコープ「デジタル顕微鏡」(400-CAM037)を、同社が運営する直販サイト「サンワダイレクト」にて販売開始した。価格は3,980円。手元のカメラを見たい対象に当てると、接続したPCに映像が表示される。センサーは30万画素CMOSで、取り込む画像は640×480ドット。カメラ部分には、25~200倍までの倍率調整用リングと、撮影用のボタンが装備されている。8灯のLEDライトをカメラ部に備え、暗所でも使用できる。また、カメラの高さや傾きが自由に調節できるスタンドも付属し、定点撮影にも対応。同梱の画像用専用ソフトウェアでは、拡大や縮小、加工などが行える。本体サイズは、長さ110mm、直径33mm。重量は約100g。ケーブル長は約40cm。
2015年01月20日TOHOシネマズの新劇場“TOHOシネマズアミュプラザおおいた”が4月16日(木)にオープンすることが決定した。劇場には巨大スクリーン“TCX”や、最新音響設備“ドルビーアトモス”が九州で初導入される。その他の画像“TOHOシネマズアミュプラザおおいた”は、大分駅ビル“JR おおいたシティ(アミュプラザおおいた)”内にオープンする10スクリーン、約1800席のシネマコンプレックス。劇場内には巨大スクリーン“TCX”や、立体音響“ドルビーアトモス”、米国クリスティ社製の映画館向けスピーカーシステム“ヴィヴ・オーディオ”、TOHOシネマズの他劇場でも好評を博しているプレミアボックスシート(R)が九州で初めて導入される。なお、TOHOシネマズは3月13日(金)にTOHOシネマズ六本木ヒルズをリニューアルし、4月10日(金)にTOHOシネマズ ららぽーと富士見を、4月17日(金)にTOHOシネマズ新宿をオープン。2016年春にTOHOシネマズ仙台(仮称)を、2017年秋には上野に新たな劇場をオープンさせる。TOHOシネマズアミュプラザおおいた4月16日(木)オープン
2015年01月14日ワコムは、米国・ラスベガスで1月9日まで開催されている国際家電見本市「2015 International CES」の同社ブースにおいて、デジタル・インク(手書きインクデータ)とデジタルペンの技術を駆使した近未来のデジタル文房具時代を体験できるテーマ展示を実施している。CESのワコムブースに展示されているのは、OSやプラットフォームの境界を越えてデジタル・インクを活用できる「WILL (Wacom Ink layer Language)」だ。同社のクラウドサービスと連携しながら、WILLに対応したさまざまなタイプの試作機を家庭やオフィスの環境で展示し、デジタルペンならではの直感的な操作性とデジタル・インクの持つ可能性とを組み合わせた、近未来ライフスタイルが紹介されるという。また、同ブースには、アクティブ静電結合方式を採用した「アクティブ ES」ペンの体験コーナーも用意されている。「アクティブ ES」ペンを実際に手に取って、新しいタイプのモバイル機器と一緒に使用しながらその直感的な使い心地を体感できるということだ。ちなみに、CESの展示時間は、会期最終日の1月9日が9:00~16:00となっている(日付と時間はアメリカ東部標準時)。
2015年01月08日イオンシネマによる忙しい主婦向けの新サービスとして開始された新企画「ママコンシェルジュ」がスタート。第1回イベントとして、14日にイオンシネマ板橋にて、絵本の読み聞かせと“ママの学校”と称した主婦向けの講座が開催された。その他の画像全国に74劇場を展開する「イオンエンターテイメント」と生活支援サービス事業を手掛ける「株式会社カジタク」の共同プロジェクトとして始まった同企画。忙しい母親たちを支援すべく、イオンシネマの劇場ロビーに「ママコンシェルジュ」カウンターを設置し、自宅へのハウスクリーニング出張や、家事代行サービス、ベビーシッターなどの相談や受付を行なう。それと同時に映画館を子育てのためのコミュニティの場として活用し、無料のプログラムで子どものためのイベントや母親のための様々な講座を展開していくという。この日のイベントは満員。子どもたちを連れた母親のほか、父親も含め家族全員で参加する人々の姿も見られた。通常の映画上映とは異なり、子育て中の母親と子どもたちのためのイベントということで、たとえ赤ちゃんがイベントの最中に泣き出すようなことがあっても気にしないでよいとの告知や、映画館に慣れない子どもたちのために真っ暗にするのではなく薄明りのままイベントを行うなど、様々な配慮が施されていた。絵本をスクリーンに映し出すという方式で5冊の本の読み聞かせが行われたが、クイズ形式の絵本では子どもたちが身を乗り出して答えるなど大盛況。子どもたちを飽きさせぬため、手遊びのゲームを交えるなど工夫が凝らされており、客席からは「楽しかった!」といった声が上がっていた。その後の「ママの学校」では家事を効果的に行い、時間を短くするための様々なアイディアを伝授。洗濯や食生活、健康などの知恵や知識についてクイズ形式で展開され、熱心に耳を傾ける母親たちの姿が見られた。今後、片づけをいかに効果的に行うか? 夫をイクメンにするにはどうしたらよいか? キャラ弁の作り方など各回ごとにテーマを設定し講座を展開予定。「ママの学校」の校長を務め、この日も講師として講座を行なった楠見敦美氏は子育て中の母親を取り巻く現状について「特に小さな子供を持つお母さんにとって、映画を映画館で楽しむというのはすごくハードルが高いんです」と語り、今回のプログラムを通じて「家事の代行サービスの存在や家事を効率よく行なえるいろんな技術を伝えることで、子育て中のママにも映画などを楽しんでもらえるようにしたい」と語った。特に地域の映画館を媒介することによって「単発のイベントとしてではなく、ママたちが交流できる場となれば」とコミュニティとしての役割にも期待を寄せていた。
2013年09月17日名作映画をオーケストラの生演奏とともに鑑賞できるコンサート「名作シネマとオーケストラ」(通称:シネオケ)のリハーサルが、7月17日、東京・上野の東京文化会館 大ホールで行われた。「名作シネマとオーケストラ」の公演情報シネオケは、最新のデジタル技術により、映画から台詞や歌以外のオーケストラ楽曲部分のみを完全に取り除き、その映画全編をオーケストラの生演奏とともに巨大スクリーンで鑑賞できるコンサート。昨年、佐渡裕が指揮をとった『ウエスト・サイド物語』で日本初上陸し、東京・大阪で2万人を超える観客が大絶賛した。今回は、ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマン主演のロマンス映画『カサブランカ』(2011年7月アメリカで初演)、ミュージカル映画の傑作『雨に唄えば』(2013年3月ロンドンで初演) 、アルフレッド・ヒッチコック監督のホラー映画の代表作『サイコ』(2010年7月アメリカで初演)の3作品が上演される。本公演で指揮を務めるニール・トムソンは、バーンスタイン、小澤征爾、クルト・ザンデルリングに師事し、ロンドン交響楽団などの指揮やコンクールの審査員を務めるなど、多才なイギリスの指揮者。シネオケの海外公演では『サイコ』『雨に唄えば』などで指揮を務めている。自身も『サイコ』楽曲のファンだというトムソンは、リハーサルで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏者たちに情熱的に指示を出した。『サイコ』は、オープニングから音楽によって観客に緊張感を与え、全編を通して不安と恐怖心をあおる。トムソンは実際にメロディを口ずさみながら、音の強弱、メロディの抑揚などを細かく確認し、背筋が凍るようなドキドキ感と、張りつめた緊張感を演奏に吹き込んでいった。特に、クライマックスの「キッキッキッキッ」という鬼気迫るバイオリン演奏から押し寄せる恐怖は、生のオーケストラ演奏による臨場感があってこそ生まれるもの。これらの演奏が映画とひとつになったとき、これまでに味わったことのない感動を覚えるだろう。また7月19日(金)18時よりフジテレビのエンタメ情報番組『男おばさんL』の軽部真一と笠井信輔の両アナウンサーによるスペシャルトークショーも行われる。「“シネオケ”とは何か?」など、見る前に知ると一層面白くなるポイントを紹介する予定。同18時30分開演『サイコ』公演のチケット購入者のみ入場可能。取材・文:門宏■名作シネマとオーケストラ7月19日(金) 14:00開演 vol.2「カサブランカ」7月19日(金) 18:30開演 vol.4「サイコ」7月20日(土) 12:00開演 vol.2「カサブランカ」7月20日(土) 16:30開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 12:00開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 16:30開演 vol.4「サイコ」会場:東京文化会館 大ホール指揮:ニール・トムソン管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2013年07月18日2013年5月に閉館する銀座テアトルシネマが、映画『声をかくす人』を皮切りに、名作を上映するクロージング上映会“さよならカウントダウン5”を27日(土)より実施することが発表された。その他の画像銀座テアトルシネマは1987年に開館し、27年間愛されてきた銀座一丁目に建つ映画館で、銀座テアトルビルの売却決定に伴う譲渡先と協議の結果、その歴史に幕を閉じることとなった。銀座エリアでは、新作だけでなく“今月の名画座”として古きよき作品を上映する映画館・銀座シネパトスも来年3月に閉館することが決まっており、単館系映画館が続いて消えてしまう結果となった。27日(土)より実施されるクロージング上映会の1本目の作品は、リンカーン大統領暗殺に加担した容疑でアメリカで初めて死刑になった実在の女性、メアリー・サラットの人生を軸に、大統領暗殺事件の新たな真実を描く『声をかくす人』。ほか、ジャン・レノが主演する、由緒あるレストランを守るために奮闘する姿を描いた人間ドラマ『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』や『塀の中のジュリアス・シーザー』『アムール(原題)/Amour』『エンジェルズ・シェア(原題)/ The Angels’ Share』が上映されるという。また、27日(土)から来年5月3日(金)の期間中に、対象作品の鑑賞券半券で応募すると、映画のポスターやプレスシートなどのプレゼントがもられるキャンペーンも実施される。この機会に、銀座の文化を支えてきた歴史ある劇場に、足を運んでみてはどうだろうか。『声をかくす人』10月27日(土)より銀座テアトルシネマ他全国ロードショー『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』12月22日(土) 銀座テアトルシネマ他全国ロードショー『塀の中のジュリアス・シーザー』2013年1月26日(土)銀座テアトルシネマ他全国ロードショー『アムール(原題)/Amour』2013年3月公開『エンジェルズ・シェア(原題)/ The Angels’ Share』2013年4月13日(土)公開
2012年10月26日昔の作品のDVDなどを購入する際に『デジタル・リマスター』という文字を目にしたことはありませんか?最近では、テレビで放送される映画作品でも『デジタル・リマスター版』とついているものがありますよね。ではこの『デジタル・リマスター』とは、一体どういった事をしているのかご存じでしょうか?今回は、デジタル・リマスター作業の国内最大手、株式会社IMAGICAの映像アーカイビング担当・三浦和己さんに、デジタル・リマスターというのは具体的にどんなことを行っているのか聞いてきました。――デジタル・リマスターと聞くと、「きれいになっている」といった漠然としたイメージしかないのですが、具体的にはどんなことを行っているのでしょうか?デジタル・リマスターの作業ですが、映画をデジタル・リマスターする場合は、まずはフィルムに記録されいる映像をデジタルデータにする所から始まります。すでにデジタルデータになっているものに対してはこの工程は省かれます。――なるほど。フィルムの場合はいったんデジタルデータに変換するのですね。そうですね。いったんデジタルにしてからもう一度マスタリング作業を行うのでデジタル・リマスターなんです。変換したデータは、特殊な機材を使って映像の中に映りこんでいるゴミや汚れを取り除きます。これは基本的には機材が検知して消すのですが、それでも取り除ききれない汚れなどもあるので、そこは手作業で修正します。――手作業の部分もあるんですね!? それは大変な作業ですね……。状態のいいフィルムであれば比較的容易な作業なのですが、古いフィルムですとかなり劣化が進んでいたり、フィルム自体が変形していたりするとデジタルデータに変換する事自体が大変なので、非常に時間がかかりますね。――先ほどデジタルデータとして記録されている汚れなどを取り除くということは、その汚れている部分のデータは消えてしまうということですか?そうですね。ゴミや汚れを物理的に取り除いている訳ではないので、取り除いた部分は情報がなくなってしまいます。――その部分はどうやって修復するのですか?映画というのは静止画の連続で作られているので、ゴミを取り除いたフレームの前後にもゴミがない状態の同じような絵があるんです。その同じような絵をゴミを取り除いた部分に貼(は)り付けて、埋めてあげるんですね。そうするとキレイな状態になります。――なるほど!それなら違和感なく補修できますね!次に、音声データが欠けていたりノイズが入っていた場合はどうやって修復するのでしょうか?音声データの場合は、ほかのシーンで同じ発音をしている部分を持ってきて修復します。例えば『あ』の発音がどうしても聞き取れない部分がある場合、ほかの『あ』の発音をしている部分からデータを持ってくるんです。また、BGMの場合は、音源が残っているのならばそれを使って修復したりしますね――音声も映像の修復と同じような方法なのですね。そのほかに、デジタル・リマスターをする際に行っていることはありますか?汚れを取り除くだけでなく、画面の揺れを止める、明るさを一定にする、といった作業を行いますね。こういった作業を私たちは『デジタル修復』と呼んでいます。後は赤・青といったカラーや画面のコントラストなどの色を直す作業を行います。この作業は当時の製作者の方がどういう意図でどういった色にしたのか、というのが演出上重要になってきますので、当時のスタッフの方に参考意見を伺ったりして調整します。――できるだけオリジナルに近づける、ということなのですね。ただ場合によっては、オリジナルに近づけるのではなく、いまの人たちが見てきれいだと思うものを目指すこともあります。修復を行う際には、このバランスをどのようにするかというコンセプトの設定が重要なポイントとなります。そのあたりが難しい所ですね。――なるほど。そういったいくつもの行程を経て、古い映画や映像がデジタル・リマスターとして美しくよみがえるのですね!三浦さんによると、リマスターを行うのに数カ月もの作業を要する作品もあるそうです。こうした技術者の方の努力によって私たちは古い作品を美しく見ることができる訳ですね。(貫井康徳@dcp)
2012年08月30日出産後、映画館から足が遠のいてしまっている女性映画ファンに朗報!シネマカフェではママとベビーのための上映付ランチイベント、シネマカフェ「baby cafe」の開催が決定。第1回となる8月27日(月)は、注目の海外TVドラマ「PAN AM/パンナム」を9月のDVDリリースに先行して上映する。本イベントはお子様連れのお母様を対象に、おしゃれな空間で非日常を味わいながら、お料理と映画鑑賞を楽しんでいただくことを目的としたもの。映画館に行く機会は減ってしまったが、時には家ではなく大きなスクリーンで映画を観たいという女性読者の声が多く寄せられたことを受け、同内容のイベントとしては今回初めて実現した。上映作品は、お母様向けの最新話題作と親子で観たい良質作品、両方を軸にラインナップ。今後、ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントも予定している。会場となる「COPON NORP」は食とアート、映画、音楽の融合を追及した表参道の隠れ家的なレストラン。お子様連れでは敬遠しがちな落ち着いた雰囲気のレストランを気兼ねなく利用できるのも本イベントならでは。とはいえ、場内にプレイスペースを設けたり、おむつ替えスペース、授乳スペースなども完備されているので、小さなお子様連れでも安心である。第1回目上映作品は最新海外TVドラマ「PAN AM/パンナム」。パンアメリカン航空(通称パンナム)で働く客室乗務員4人を主人公にした本作は、いつの時代も女性の憧れである華やかな空の世界を覗けるだけではなく、恋愛ドラマや60年代ファッションなど、女性が楽しめる見どころが満載。特にコンサバかつフェミニンな装いは“良き母”ファッションのお手本に!4人のリーダー格であるマギー役を演じるのは、ガーリーな魅力がキュートなハリウッド女優、クリスティーナ・リッチ。当日は第1話をDVDリリースに先駆けていち早く上映する。ハイブランドが軒を連ね、ファッションタウンとしてのイメージが強い表参道自体、近年キッズ・フレンドリーな街としておしゃれママからの注目度が上昇中。お子様とのお出かけに、子育ての息抜きに、ぜひ参加してみては?詳細・参加申し込みは特設ページから。cinemacafe.net baby cafe日時:8月27日(月)12:00開場会場:COPON NORP(東京・表参道)人数:親子20組、先着受付中料金:ランチお一人様3,000円(未就学児無料)■関連作品:PAN AM/パンナム [海外TVドラマ]© 2011 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.
2012年08月09日現在では主流となった、デジタルで撮影・制作された映像作品にいち早く焦点を当てた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012」の開催が14日に迫った。新たな映像作家を見い出すメイン・プログラムの長編コンペティション部門には、将来が嘱望される世界各国の新進監督の12作品がスタンバイ。日本人監督は3名が名を連ね、今回各人が取材に応じてくれた。その他の写真『Heart Beat』でノミネートされた浅沼直也監督は、弱冠19歳で脚本家デビューを果たしている20代の新鋭。バスケットボール部に所属する幼なじみの男女3人が体感する青春の光と影を瑞々しく描き出した本作は、今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でも話題を呼んだ。中でも作品のクライマックスとなるバスケットのゲームシーンは「役者に3ヶ月間の特訓を課して挑んだ」とのこと。また、今後については「今回もそうですが、人間だからこそ感じる心の痛みや、そのときに抱く感情の揺れを描いた作品を作っていきたい」と語る。一方、『月の下まで』を手掛けた奥村盛人監督は新聞記者から転じた異色の経歴の持ち主だ。作品は「郷里の岡山と同じぐらい愛着のある第2の故郷」と監督が語る高知の港町を舞台に、漁師の父親と知的障害を持つ息子が互いの信頼を取り戻すまでを描出。東京を基準にしない監督のある意味、地方に根ざした独自の視点が印象深い。「逆境に負けない人間の強さと逞しさを描くと同時に、土佐の風土や伝統、町の人々の気概までも伝えたかった。世界の作品が揃う中、地方の小さな町を舞台にした自分の作品がどう受けとめられるのか楽しみ」と先を見据える。また、『チチを撮りに』を作り上げた中野量太監督は、過去に発表した短編作品で数々の賞を獲得している実力派。「母子家庭で育ったからかも」と本人が語るように、家族をテーマにした悲喜劇を作り続けている。実力派女優、渡辺真起子を主演に迎えた本作も同様。元夫の死に直面した母とその娘2人の心の軌跡がユーモラスに綴られる。「目指すは、喜びと悲しみが表裏一体となった本当の意味での“笑い”が存在する重喜劇。一生懸命生きる人間の持つ愛しさや切なさ、輝きを描きたい」と意気込む。今年はミヒャエル・ハネケに師事した監督など外国勢も多士済々。その中で、彼ら国内組がどんな結果を出すのか注目したい。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012期間:2012年7月14日(土)~7月22日(日)会場:SKIPシティ(埼玉県川口市) *映画祭期間中はJR京浜東北線川口駅東口より無料バスを運行問合せ:048-263-0818(映画祭事務局)取材・文・写真:水上賢治
2012年07月12日トランク、切手、国旗など「旅」をテーマに、全15種類のバリエーションがそろう、マークスのミニデジタルカメラ。どれもキーホルダー付きなので、外出時には、バッグに取り付けて気になったものをメモの代わりに撮影したり、旅行の時にも荷物にならないので、旅先のシャッターチャンスを逃すことがない。操作方法はとっても簡単、単4アルカリ電池を入れて2つのボタンを操作するだけ。こんなに小さいのに、セルフタイマーモードや連続撮影モードも搭載し、機能も充実している。お気に入りのデザインを選んで、クリスマスパーティや忘年会の楽しい瞬間を撮影してみない?ミニデジタルカメラ価格:¥2,730サイズ:H42×W58×D15mmイメージセンサー:130万画素CMOSセンサー画像解像度:1,3MB(1280×1024)、VGA(640×480)内部メモリ:8MB SDRAM電源:単4アルカリ電池1本(別売)USBケーブル付取扱説明書・3カ月保証書付お問い合わせ: マークス公式サイト
2011年12月12日現在では主流のデジタルでの撮影、制作された映像作品にいち早くフォーカスしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2011の開催が近づいた。メインの長編コンペティション部門は81の国と地域から集まった494作品の中から12作品がノミネート。日本勢は俳優の小橋賢児の初監督作品をはじめ将来性豊かな3名の監督が選ばれ、今回各人が取材に応じてくれた。その他の写真まず最初は、『SPINNINGKITE』がノミネートされた加瀬聡監督。フリーの助監督として活躍する一方、自ら映画ワークショップも主催する彼はキャリア豊富な新鋭だ。今回の作品は、まだアクアラインが通る前の木更津を舞台に、人生の岐路に立った若者たちの姿を鮮やかに活写。「千葉と東京の対立構図といった自らが社会に出る前後に抱いていた思いや焦燥感、痛みを1度描きたいと思っていて。その自分の想いをようやく実現できた作品。世界の作品が集まる国際映画祭で自分の作品がどう受けとめられるのか楽しみ」と語る。一方、児童養護施設で育った青年と牧師の娘の心の旅を鋭く描く『チルドレン』を手がけたのはまだ25歳の新鋭、武田真悟監督。すでに幾つかの国内映画祭で受賞を果たしている本作は、先日発表された第33回PFFぴあフィルムフェスティバル2011でも映画ファン賞に輝いた。武田監督は「この作品は高校生の男女が不遇な家庭環境を恨むのではなく、乗り越えていく物語。自身の生い立ちも反映しています。家族が負の連鎖に陥るようなよくある杓子定規なものではなく、新たな家族像を模索する今までにない家族ドラマを創作したかった」とこの作品に込めた想いを語る。また、ドキュメンタリー映画『DON’T STOP!』は、俳優はもちろん、近年はPV監督やDJなど多彩な才能を発揮している小橋賢児の映画監督デビュー作。この作品で彼は、“CAP”の愛称で慕われる車椅子の46歳不良オヤジの米国ルート66を駆け抜ける4200キロの旅に密着した。小橋監督は「作家の高橋歩さんからこの計画を聞いた瞬間、“同行して映画にしたい”衝動に駆られて。その日から実現に向けて動きだしました(笑)。この旅で、人生に絶望していたCAPも変わったし、僕自身も変わった。現在、苦境にいる人が、この作品を通じて、一歩を踏み出すことで新たな世界と可能性が広がることを感じてもらえたらうれしい」と語る。この3作品を含め、今年もデジタルシネマの最前線をいく作品とクリエイターが勢ぞろい。アメリカの映像業界紙『VARIETY』で“世界の見逃せない50の映画祭”に選ばれた本映画祭に期待してほしい。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭201110月8日(土)~10月16日(日)文:水上賢治
2011年10月06日「第五回シネマプロットコンペティション2010」(主催:ユナイテッド・シネマ)のグランプリ作品発表イベントが11月18日(木)、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、審査委員長を務めた森田芳光監督らが出席した。「これを映画にしたいしたら面白い」という思い、ひらめきのアイディアを一般募集し、優秀作品を選出、映画化する企画で、応募総数1,554作品から、主婦のクレーマーのある出来事を綴った、三村さゆりさんのプロット『クレーマー』がグランプリに選ばれた。山口県在住で、この日のために上京した三村さんは、森田監督から「発想は自身の経験から?」と聞かれ、「いえ、クレーマーらしき人を見かけて題材になると思って、1時間くらいで書きました」とサラリ。森田監督は「怖いですね」と強心臓ぶりに舌を巻き「彼女が自分でシナリオを書いて、監督もやったらいいですよ。性格もこう見えて図太そうです」と“寸評”。会場の笑いを誘った。三村さんには賞金30万円が贈られた。準グランプリ(賞金:10万円)には、死に場所をハンティングする若者と老人の交流を綴った、井上洋美さんの「死にハン。」。井上さんは「今日はちょっと調子に乗って帰って、明日から謙虚な自分に戻ります」と喜んだ。ほかに、ユナイテッド・シネマ賞(副賞:ユナイテッド・シネマ年間パスポート)に、「見守っちゃる。」を選出。今回の映像化作品は、テーマ部門でテーマ部門賞に輝いた馬場大介さんの「バルーンリレー」に決定した。その他の受賞作品の映像化は未定。一方、森田監督は自身のデビュー時をふり返り「こういう機会が30年前にあったら絶対応募したのに…原稿用紙200枚くらい書いて受かると思って投函していた人間ですから」とボヤキ節も。「誰も撮らせてくれないから、家を担保に借金して映画を作りました」と武勇伝を披露。受賞者らを激励(?)した。「シネマプロットコンペティション2010」公式サイト■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2011年秋、全国にて公開予定© 2011『僕達急行』製作委員会武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会■関連記事:堺雅人仲間由紀恵の加賀友禅振袖姿にウットリ堺雅人主演!『武士の家計簿』劇場鑑賞券を5組10名様プレゼント堺雅人と仲間由紀恵が夫婦で節約に奮闘!『武士の家計簿』試写会に35組70名様ご招待森三中・黒沢と“夫婦”役の松山ケンイチ小雪との結婚の質問には…松山ケンイチ&瑛太が初共演コメディで“鉄ちゃん”コンビ結成!「運命的な感じ」
2010年11月18日2010年が明けました。シネマカフェ読者のみなさま、今年もよろしくお願いいたします。さて、このコラムですが、1月より装いも新たにスタートいたしました。タイトルは「シネマモード」。作品にまつわる話はもちろん、ファッション、インタビュー、パーティの話題なども交えて、より楽しいコラムにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。リニューアルの第一弾は、昨年から次々と映画化や舞台化されてきた“モードの女王”ガブリエル・ココ・シャネルのお話。ついに、『シャネル&ストラヴィンスキー』が、1月16日(土)に公開となります。昨年公開された2作『ココ・シャネル』、『ココ・アヴァン・シャネル』では、シャネルがどんな人物だったか、ビジネスウーマンとして、女としてどんな人生を歩んだのかが丁寧に描かれた伝記的側面が大きいものでしたが、この作品は、20世紀を代表するロシアの大作曲家、イゴール・ストラヴィンスキーとの恋愛に的を絞り、ココ・シャネルの思想、価値観により肉薄して、人物像をより具体的に浮き彫りにしています。不思議なもので、ひとつのことがらをクローズアップすることで、全てが見えやすくなるような気がすることも。それが、伝説的なパフューム「No.5」と傑作バレエ音楽「春の祭典」(ストラヴィンスキー作)が歴史に刻まれるための必然的な出会いなら、なおのことです。恋多き女と言われるシャネルですが、すべての恋愛をこと細かく解説していくよりも、ひとつの愛に焦点を当てることで、見えてくる魅力、人間性というのもあるのです。恋がどんな風に彼女の創作に影響したのか。男たちがなぜ彼女に惹かれ、なぜ惹かれながらも去って行ったのか。フランス映画らしく、無駄なセリフは少なく、演技も演出もしっとりとポエティック。20世紀初期のクラシカルかつアヴァンギャルドというアンビバレントな魅力をスモーキーカラーの映像に乗せて。監督は『ドーベルマン』、『ブルーベリー』などを撮った鬼才ヤン・クーネン。昨年から続いたシャネル関連映画の中でも、最もヨーロッパ映画らしさを漂わせているのがこの作品なのですが、スタイリッシュな作風が最もシャネルというブランドのイメージに近いとも言えるでしょう。もちろん、登場するきらびやかなファッションそのものにもうっとり。メゾンは、シャネルのコレクションやアーカイヴ、そしてココが実際に暮らしたパリ・カンボン通りのアパルトマンをも使用する許可を出し、多数の衣裳やアクセサリーの貸し出しにも応じたのだとか。前の2作もメゾンからの協力を受けているものの、さらに『シャネル&ストラヴィンスキー』では、現在のデザイナー、カール・ラガーフェルドが特別に制作した衣裳を用いています。最もシャネル社との協力関係が密になっている作品と言えるでしょう。それもそのはず、主演のアナ・ムグラリスは、カールの大のお気に入りで、彼にとってはここ数年創作の女神=ミューズであり続けている女性。『ココ・アヴァン・シャネル』の主演、オドレイ・トトゥも、シャネルNo.5のイメージキャラクターを務めてはいますが、アナとカールの関係は、2002年からとより親密です。親密な関係性ゆえ、ヤン・クーネンは当初、シャネルのミューズであるアナをココとして起用することに躊躇していたようですが、「彼女はココそのものだったから、そのことの方が大切だった」と起用を決めたとか。これ以上ないほど恵まれた環境で、本物に囲まれながら制作された『シャネル&ストラヴィンスキー』。20世を代表する世紀の女の美学にたっぷりと浸れる1作です。(text:June Makiguchi)■関連作品:シャネル&ストラヴィンスキー 2010年1月16日よりシネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© EUROWIDE FILM PRODUCTION■関連記事:香りと音楽に込めた恋『シャネル&ストラヴィンスキー』試写会に10組20名様ご招待ファッション小噺vol.109王道の伝記&ピグマリオン精神に見る“シャネル”
2010年01月15日