ヤン・イクチュンが詩人役で主演する映画『詩人の恋』。この度、公開まであと約1か月となった本作を一足早く鑑賞した著名人たちからコメントが到着した。“平凡な人生を歩いてきた男が突然同性に激しい感情を抱いたら?”という発想から、済州島の日常風景を背景に、無垢な詩人とその妻、孤独な青年が、社会の影を知る姿を映し出す本作。『あゝ、荒野』ではヤン・イクチュンとW主演を務めた菅田将暉は「正直今何を書いたらいいのかわかりませんただ僕はまたヤン・イクチュンによって歩む道が変わりそうです」とコメントを寄せる。また『あゝ、荒野』出演にあたって鍛え上げたボクサー体形から、今作では約8キロも増量し、ぽっこりふくらんだお腹と、ドーナツをほおばる食いしん坊のクマのように愛らしい姿をみせているヤン・イクチュン。光石研は「無表情なのに美味しそうにドーナッツを食べる彼が忘れられない!」と印象に残ったシーンを挙げている。ほかにも「済州島の景色、俳優の芝居、ストーリー、僕には全てがとても心地よかった」(松永大司監督)、「生身のヤン・イクチュン氏の持つ、優しさと美しい感受性、既存の価値観を飛び越える柔らかな人間性を、これほど素のままに生かされた作品も、他に観たことはありませんでした」(西川美和監督)と絶賛するコメントが到着した。著名人コメント心の種はいつもどこからやってくるのだろうかヒトはいつもそればかりだ全然知らないのに知った顔で泣いている自分に腹が立つ何に涙しているのか俺は何を願っていたのやらこの美しさはなんなのか正直今何を書いたらいいのかわかりませんただ僕はまたヤン・イクチュンによって歩む道が変わりそうです菅田将暉 (俳優)恋とは「遠い存在」に焦がれること。本作は、恋の遠さや美しさを印象づける一方、愚直に他者とぶつかり合う。不器用な彼らが愛しい。誰かを「遠くに行かせない」のも愛ならば、「遠くへ来てしまった」と気づく瞬間も愛なのだ。文月悠光 (詩人)この映画が面白いのは、主人公の詩人の気持ちがわかりやすい言葉に置き換えられないところだ。言葉はなんて便宜的なのだろう。済州島の美しくも恐ろしい風景に新しい気持ちが浮かび上がってくる。なんという贅沢。大森立嗣 (映画監督)ヤン・イクチュンの抑えた演技こそこの映画のキモ!裏済州島ロケも相まって、人々に深みが増す!平凡な人生なんて無い!しかし、無表情なのに美味しそうにドーナッツを食べる彼が忘れられない!光石研 (俳優)詩人である繊細な主人公をヤン・イクチュンがとても丁寧に演じていたこともあり、途中からドキュメンタリーを観ているような感覚になった。済州島の景色、俳優の芝居、ストーリー、僕には全てがとても心地よかった。松永大司 (映画監督)恋の話だと思っていたら、愛と人生についての物語だった。ヤン・イクチュンの「繊細」は人生で起こりうる選択の瞬間を強烈に突きつける。欲と愛の間で彷徨う実直な人々を演じた共演者たちも見事!ヤン ヨンヒ (映画監督)灰色片思いを初体験したおっさんのつらさ、葛藤。痛々しいのに、イクチュンのかわいさがそれをやさしく包み込んで、社会に根付く闇まで照らすの。イクチュンかわいい(大事なことなので 2 度言う)。よしひろまさみち (映画ライター)ここではない、どこかに。そう願ってしまう瞬間は、生きていれば誰にでもある。葛藤の末、どこにもいけない歯痒さも。もしも心に「詩」を持てたなら、苦渋の選択はいつしか美しい懐古に、想いは浄化されるのかもしれない。呉美保 (映画監督)甘くてふわふわなものだけを食べて暮らしていくわけにはいかない。それでも、胸の奥をじんわりと熱くする甘美な悲しみを糧にして、彼はこれからも生きていくのだろう。内田紅甘 (女優/エッセイスト)俳優が「物書き」を演じる時、ただ一つだけ難しい所作があると思います。何を書くべきか、どう書こうか、「書きあぐねている姿勢」。それだけは実際に筆を持って、白い紙を前にして悩んだことを重ねた人にしか再現できないものだと思います。本作の中で自らの詩と格闘するヤン・イクチュン氏の姿は、やはり「書く人」そのものでした。そして生身のヤン・イクチュン氏の持つ、優しさと美しい感受性、既存の価値観を飛び越える柔らかな人間性を、これほど素のままに生かされた作品も、他に観たことはありませんでした。西川美和 (映画監督)『詩人の恋』は11月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:詩人の恋 2020年11月13日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
2020年10月14日菅田将暉とのW主演作『あゝ、荒野』も話題を呼んだヤン・イクチュンが、ボクサーから一転、売れない詩人を演じる『詩人の恋』。この度、ヤン・イクチュンがこれまでにない様々な表情を見せる場面写真が到着した。女性監督キム・ヤンヒの長編デビュー作となる本作は、平凡な人生を歩いてきた男が同性に激しい感情を抱いたら?という発想から生まれた。韓国のリゾート地・済州島の日常風景を背景に無垢な詩人とその妻、孤独な青年が社会の影を知る姿を映し出していく。この度解禁された場面写真は、特にヤン・イクチュン扮する詩人のヒョン・テッキのさまざまな表情に注目。ぽっこりお腹やドーナツをほおばる顔、お昼寝シーンなど、これまでの彼のイメージが一変するはず。また、テッキが特別な感情を抱く青年セユン(チョン・ガラム)に向ける優しい表情のほか、ふたりの衝突が伺えるシーンや、 セユンが涙を流す写真も。妊活中の妻ガンスン(チョン・ヘジン)との微笑ましい様子が伺える一方で、テッキとセユンの切なげなシーンも印象的だ。『詩人の恋』は11月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:詩人の恋 2020年11月13日 新宿武蔵野館ほか全国公開© 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
2020年08月23日『息もできない』『あゝ、荒野』など、監督や俳優として活躍するヤン・イクチュン。その主演作『詩人の恋』が、11月13日(金)に新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。この度、本作の日本版予告編が公開された。初長編監督作『息もできない』で世界の映画祭、映画賞で25以上もの賞に輝き、菅田将暉とのダブル主演で話題を呼んだ『あゝ、荒野』前篇・後篇ではボクサー役を演じたイクチュン。幅広く役をこなす彼が、本作では日がな一日のんびりと過ごす詩人ヒョン・テッキに変身した。『あゝ、荒野』の役を演じるために鍛え上げたボクサー体形から約8キロも増量。ぽっこりふくらんだお腹と、ドーナツをほおばる姿は食いしん坊のクマのように愛らしい。テッキの妻役には『名もなき野良犬の輪舞ロンド』のチョン・ヘジン、テッキの人生に大きな影響を与える青年セユンに Netflix オリジナル韓国ドラマ「恋するアプリ LOVE ALARM」の新星チョン・ガラムら、韓国を代表する俳優たちが集結した。2016年の全州プロジェクトマーケット長編企画部門で観客賞とグランプリに輝き、第18回釜山映画評論家協会賞では脚本賞を受賞するほか、第30回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映され、好評を博した本作。韓国のリゾート地、済州島を舞台にメガホンをとったのは、2007年の短編デビューから苦節10年、念願の初長編監督作となるキム・ヤンヒ。平凡な人生を歩いてきた男が突然同性に激しい感情を抱いたら、という発想から、済州島の日常風景を背景に無垢な詩人とその妻、孤独な青年が社会の影を知る姿を映し出す。公開された日本版予告編は、イクチュン扮する詩人のヒョン・テッキがドーナツ屋で働く青年に心魅かれていく姿が描かれ、冒頭のクスっと笑えるポップなシーンから中盤以降は一転、切ない雰囲気を醸し出している。テッキはほぼ稼ぎもなく、小学生には「詩人なのに太っている」とからかわれ、売れない詩人のヘタレ感が満載だ。ぽっこりお腹と、ドーナツをほおばる姿はまるでウォンバットのような可愛らしさで、ヤン・イクチュンがこれまでのイメージとは違う新しい一面を見せている。また、微笑ましい様子が伺えるいっぽうで、テッキと妻、テッキが魅かれる青年の切ない三角関係が見どころだ。テッキには彼を愛し支える妻がいるが、青年に特別な感情を抱いてしまう。詩人と妊活中の妻、そして孤独を抱える青年が直面する切なすぎる現実。彼らにどのような結末が待っているのだろうか。『詩人の恋』11月13日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2020年08月14日韓国の名優、映画監督として知られるヤン・イクチュンが『あゝ、荒野』のボクサー役から一転、ぽっこりふくらんだお腹で売れない詩人を演じた『詩人の恋』。この度、日本版予告編が解禁された。ヤン・イクチュン扮する詩人のヒョン・テッキがドーナツ屋で働く青年に心魅かれていく姿が描かれ、クスっと笑えるポップなシーンから始まる日本版予告編。テッキはほぼ稼ぎもなく、小学生には「詩人なのに太っている」とからかわれ、売れない詩人のヘタレ感が伺える。ぽっこりお腹と、ドーナツをほおばる姿はどこか可愛らしさがあり、『息もできない』『あゝ、荒野』などのヤン・イクチュンが、これまでのイメージとは違う新しい一面を見せる。微笑ましい様子が伺える一方で、テッキと妻ガンスン(チョン・ヘジン)、テッキが魅かれる青年セユン(チョン・ガラム)の切ない三角関係が見どころ。テッキには彼を支える、妊活中の妻がいるが、孤独を抱える青年に特別な感情を抱いていくように..。それぞれが直面する切なすぎる現実。彼らにどんな結末が待っているのか、気になる映像となっている。『詩人の恋』は11月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:詩人の恋 2020年11月13日 新宿武蔵野館ほか全国公開© 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
2020年08月14日ヤン・イクチュン主演作『詩人の恋』の公開日が11月13日(金)に決定。あわせてポスタービジュアルが公開された。本作は、2016 年の全州プロジェクトマーケット長編企画部門で観客賞とグランプリに輝き、第18回釜山映画評論家協会賞では脚本賞を受賞するほか、第 30 回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映され、好評を博した人間ドラマ。韓国のリゾート地、済州島を舞台に、平凡な人生を歩いてきた男が突然同性に激しい感情を抱いたら?という発想から、済州島の日常風景を背景に無垢な詩人とその妻、孤独な青年が社会の影を知る姿を映し出す。メガホンをとったのは、2007年の短編デビューから苦節10年、念願の初長編監督作となるキム・ヤンヒ。日がな一日のんびりと過ごす詩人ヒョン・テッキをヤン・イクチュンが演じるほか、テッキの妻役には『名もなき野良犬の輪舞』のチョン・ヘジン、テッキの人生に大きな影響を与える青年セユンにNetflixオリジナル韓国ドラマ『恋するアプリ LOVE ALARM』の新星チョン・ガラムら、韓国を代表する俳優たちが集結した。公開された日本版ポスタービジュアルは、ヤン・イクチュン扮する詩人のヒョン・テッキが思い悩んだ表情で机に向かい、後ろにはぼんやりと青年が写っているのが印象的な一枚に仕上がっている。「近くて遠い、君と僕」のキャッチコピーがふたりの距離の切なさを物語っているかのようで、ポスター下部には【詩人の妻】と【青年】が登場し、男と女と男のいびつな三角関係の雰囲気を醸し出している。『詩人の恋』11月13日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
2020年08月04日菅田将暉とのW主演で話題を呼んだ『あゝ、荒野』や初監督作『息もできない』が世界の映画祭・映画賞で25以上もの賞に輝いたヤン・イクチュンの『The Poet and The Boy』(英題)が、邦題『詩人の恋』として11月13日(金)より全国にて順次公開されることが決定した。幅広く役をこなす、変幻自在の韓国の名優ヤン・イクチュンが、本作では、日がな1日のんびりと過ごす詩人ヒョン・テッキに変身。『あゝ、荒野』でボクサー役を演じるために鍛え上げた体形から約8キロも増量し、ぽっこりふくらんだお腹とドーナツをほおばる食いしん坊な姿を披露。そのテッキの妻役には『テロ,ライブ』のチョン・ヘジン、テッキの人生に大きな影響を与える青年セユンにはNetflixオリジナル韓国ドラマ「恋するアプリ LOVE ALARM」のチョン・ガラムら、韓国を代表する俳優たちが集結した。韓国のリゾート地・済州島を舞台にメガホンをとったのは、2007年の短編デビューから10年の時を経て念願の初長編監督作となるキム・ヤンヒ。平凡な人生を生きてきた人がふとしたきっかけから同性に激しい感情を抱いたら?という発想から、済州島の日常風景を背景に無垢な詩人とその妻、孤独な青年が社会の影を知る姿を映し出す。2016年の全州プロジェクトマーケット長編企画部門で観客賞とグランプリに輝き、第18回釜山映画評論家協会賞では脚本賞を受賞したほか、2017年の第30回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映され、好評を博した。解禁された日本版ポスタービジュアルは、ヤン・イクチュン扮する詩人のヒョン・テッキが、思い悩んだ表情で机に向かい、後ろにはぼんやりとドーナツ屋で働く青年が写っているのが印象的。「近くて遠い、君と僕」のキャッチコピーがふたりの距離を物語っているかのようで、ポスターの下部には【詩人の妻】と【青年】が登場し、男と女と男の三角関係を予感させる。韓国を代表する実力派俳優たちが紡ぐ、この切ない物語の結末が気になるビジュアルとなっている。『詩人の恋』は11月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:詩人の恋 2020年11月13日 新宿武蔵野館ほか全国公開© 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
2020年08月03日ヤンヤン(YanYan)の2020年秋冬コレクションから、新作ニットウェアが登場。2020年8月頃より、ヤンヤン取り扱いセレクトショップ、オンラインストアで発売される。“おばあちゃんのワードローブ”から着想ラグ&ボーン(rag & bone)でディレクターを務めたPhyllis Chanと、香港デザイナーSuzzie Chungのデュオによるニットウェアブランド「ヤンヤン」。ブランドが得意とする中国の伝統的な漢服からインスピレーションを得たデザインに、今シーズンは“おばあちゃんのワードローブ”からイメージを膨らませたノスタルジックなムードを、モダンでフレッシュにアップデートして落とし込んでいる。展開されるアイテムは、カラフルなニットベストや、ジャカードの花柄ワンピース、小さな花のデコレーションを散りばめたカーディガンなど。フラワー刺繍付きカラーブロックワンピ目玉となるのが90年代を彷彿とさせるカラーブロックのニットシリーズだ。ミニドレスやスカート、ベストなどには、“サムスイポー”の手芸店でデザイナーが見つけたオーガンザでできた花飾りから着想したフラワーデコレーションをあしらっている。“サムスイポー”とは、デザイナー2人の生まれ故郷・香港にある、生地屋や骨董屋、食堂、カフェ、ギャラリーなどが立ち並ぶ街。香港の古き良き時代と、モダンなテイストが入り混じったこの街の雰囲気を反映し、ノスタルジーかつプレイフルなムードが漂うニットウェアに仕上げた。“カンフー”着想のカーディガン中国武術のカンフーからインスパイアされたジャケットやベストには、チャイナボタンを彷彿とさせるディテールを配して。色鮮やかなでオリエンタルな絵柄を、ニットの編地で表現している。薔薇のビーズ付きカーディガンに新色ブランド誕生時から人気を博している、バラのビーズを散りばめたニットシリーズは、ホワイト×グレーのカラーブロックで登場。カーディガンやプルオーバー、ミニドレスなどを取り揃える。工場の残り糸を使ったカラフルなパッチワークなおヤンヤンのニットウェアは、工場で行き場に困っている残り糸を用いて使用。今シーズンはよりサステイナブルなものづくりを目指し、誰もが使い道に迷ってしまいそうな統一性がなく量も少ない残り糸を使い、色彩豊かなパッチワークを生み出している。【詳細】ヤンヤン 2020年秋冬コレクション 新作ウェア発売時期:2020年8月頃販売店舗:ヤンヤン取り扱いセレクトショップ、オンラインストアアイテム例:・CHECKED SS MINI DRESS 42,500円・CHECKED MINI SKIRT 35,000円・LAZA KUNGFU JACKET 48,000円・ROSIE GRANDPA CARDIGAN 45,000円【問い合わせ先】LYDIATEL:03-3797-3200
2020年07月06日仲間由紀恵が熱血高校教師“ヤンクミ”を演じる伝説的学園ドラマ「ごくせん」。この度、6月から本作の第1シリーズを“特別編”として放送することが決定した。2002年、2005年、2008年と3シリーズにわたり放送、2009年には映画化もされた「ごくせん」。ヤンクミが受け持つ不良生徒たちには、松本潤や小栗旬、亀梨和也、速水もこみち、三浦春馬らいまや様々な作品で活躍する豪華キャストたちが出演している。そんな本作から、松本さんや小栗さん、石垣佑磨、成宮寛貴、生瀬勝久、宇津井健、沢村一樹、伊東美咲らが出演する第1シリーズ(2002年放送)が特別編として18年ぶりに放送。今回の放送に関して仲間さんは「皆さん、今は様々なことに気をつけながら生活する毎日だと思いますが、こんな時だからこそ、このドラマを見て笑ってスカッとして元気を出していただけたらと思います。私にとっても思い入れのあるこの作品。久しぶりに見て頂けることを嬉しく思っています」とコメントを寄せている。<第1話あらすじ>白金学院高校では、山口久美子(仲間由紀恵)と藤山静香(伊東美咲)、2人の新任教師の赴任に華やいだ空気が漂っていた。これまで、男子校であるこの学校には養護教諭の川嶋菊乃(中澤裕子)はいたが、学科を担当する女性教師を迎えるのは今回が初めて。だが、初めて教壇に立つ久美子が3年D組の担任になると聞いた教師たちは、揃って不安を口にした。3年D組は、問題児ばかりをかかえたクラスだったからだ。教室に入ると、予想通り生徒たちの手荒い“歓迎”を受ける久美子。そんな不良グループのリーダーは、教師を殴って前の学校を退学になったという沢田慎(松本潤)。この慎の取り巻きに、内山(小栗旬)、南(石垣佑磨)、野田(成宮寛貴)、熊井(脇知弘)といった連中が。実は、久美子には、学校関係者には絶対に明かせないある秘密があった。久美子の家は、泣く子も黙る任侠集団の大江戸一家。祖父で、三代目の黒田龍一郎(宇津井健)に育てられた久美子は、組の四代目を継ぐ立場にあるお嬢だった――。「ごくせん2002特別編」第1話は6月3日(水)22時~、第2話は6月10日(水)22時~日本テレビ系にて放送。※第3話以降に関しては、詳細が決まり次第発表(cinemacafe.net)
2020年05月27日チェコ出身の鬼才ヤン・シュヴァンクマイエル監督の長編2作目『ファウスト』(’94)が、日本で初めてBlu-rayでリリースされることが決定した。奇妙な地図に導かれ、男がたどり着いたのは古びた館。その地下には劇場があり、錬金術の実験室につながっていた。現れた悪魔に誘惑された男はメフィストフェレスを呼び出し、あらゆる快楽と知識とを引き換えに、悪魔の王ルシファーに自分の魂を売り渡す契約をとりかわしてしまう…。株式会社WOWOWプラスは、世界の名作映画をBlu-rayで発売するシネフィル・レーベルを展開。今回リリースされる『ファウスト』は、シュヴァンクマイエル監督の『アリス』に続く長編第2弾。実在したとされる魔術師の伝説を、独自の解釈に基づいて映像化した本作は、アート・アニメーションの錬金術師、シュヴァンクマイエル監督が粘土細工やストップモーションアニメを駆使し、幻想的な映像で伝説を描いている。価格は4,800円(税抜)、封入特典として特製ブックレットが付いてくる。『ファウスト』Blu-rayは4月24日(金)リリース。(cinemacafe.net)
2020年04月24日“怪物新人”“次世代ライジングスター”と呼ばれるヤン・セジョンが主演する癒し系ラブコメディ「30だけど17です」から、DVD特典映像となるヤン・セジョン、アン・ヒョソプ、シン・ヘソンの和気あいあいとした撮影現場のメイキングの一部が公開された。心を閉ざして人との関わりを持たない冷血漢でありながらも、根は優しくて繊細な主人公ウジンを抜群の演技力で演じ、「ヤン・セジョンでなければウジンは考えられない」と視聴者から絶賛された本作。ヒロインのソリを演じるシン・ヘソンは、親しみやすい愛らしさと卓越した演技力で人々をひきつけてやまないことから“平凡さが個性”と称される実力派。外見は30歳でも中身は17歳というソリを、あるときは天真爛漫に、あるときは繊細に表現して視聴者の共感を呼び、大いに愛された。韓国では放送スタートと同時に同時間帯視聴率トップの座を得ると、最終回まで1位を独走。2018年末に行われたSBS演技大賞では、シン・ヘソンが最優秀演技賞を受賞したほか、ヤン・セジョンが優秀演技賞(共に月火ドラマ部門)、イェ・ジウォンが助演賞、アン・ヒョソプが新人賞、ソリの少女時代を演じたパク・シウンが青少年演技賞を受賞して5冠を達成し、ドラマの人気ぶりを証明した。そんな本作のDVDリリースを記念して、特典映像の中から撮影現場のメイキングの一部が公開。有能な舞台デザイナーであるウジンを演じるヤン・セジョンと、ウジンの甥っこチャンを演じるアン・ヒョソプが、一緒に暮らす家で怪しい物音を聞き、2人で様子をうかがいに行くシーンでは、驚いてヤン・セジョンがアン・ヒョソプに抱きつき“胸に顔を埋め”ながら、動きや見え方を確認していると、「張り付くみたいに」とさらにぴったりくっつくようスタッフからの指示が。また、シン・ヘソン演じるソリが涙をながすシーンでは、「ウジンはかがんでソリの目線に合わせる」「向かせて顔を寄せる」など動きの一つ一つを声に出しながら監督に確認するヤン・セジョン。その後も涙をふく順番を「サッ、サッ」と左右の手を動かしながら1人で確認する姿などもいちいち可愛い。アン・ヒョソプが一気にドリンクを飲み干すシーンでは、量が多くて大変だろうと本番直前に量を減らして調整してあげるヤン・セジョン。まるで本当の甥っことおじさんのような、微笑ましいやり取りにも注目。このほかにも、本作の名シーンや胸キュンシーンのメイキング映像が盛り込まれている。「30だけど17です」DVD-BOX1は発売中、DVD-BOX2は8月2日(金)リリース。<「30だけど17です」リリース情報>TSUTAYA先行でレンタル中DVD-BOX1発売中DVD-BOX28月2日(金)発売各\15,000(税抜)発売・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメントセル販売元:TC エンタテインメント※TSUTAYA TV にて先行配信中(C)SBS(text:cinemacafe.net)
2019年07月09日「30だけど17です」のDVDリリースを記念して、本作で主演を務めるヤン・セジョン演じるウジンの胸キュンシーンが満載のスペシャル映像が公開された。ウジン(ヤン・セジョン)は17歳のときバイオリニストを目指す他校の女子生徒に一目惚れするが、告白を決意した日にバスの事故があり、自分のせいで初恋相手を死なせてしまったと、他人に心を閉ざして生きてきた。一方、17歳のとき事故に遭い昏睡状態のまま眠り続けたソリ(シン・ヘソン)は、30歳になったある日目を覚ます。バイオリニストになる夢も、家も友人も何もかも失ってしまったソリは、わずかな記憶をたどり自分が住んでいた家を訪ねるが、その家にはウジンと甥っ子のチャン(アン・ヒョソプ)が住んでいた。ソリの家族が見つかるまで、という条件付で一緒に生活を始める3人だったが…。本作は、17歳で時間が止まったままの2人が贈るヒーリングラブコメディ。主演するのは、2016年にデビューするやいなや、立て続けに4本もの作品に出演し、作品ごとに違った顔を見せることから“怪物新人”“次世代ライジングスター”と呼ばれるヤン・セジョン。本作では、心を閉ざして人との関わりを持たない冷血漢でありながらも、根は優しくて繊細なウジンを演じ、視聴者から絶賛。ヒロインのソリ役は、“平凡さが個性”と称される実力派シン・へソンが天真爛漫に、あるときは繊細に表現している。交通事故で17歳の心のまま30歳になって目覚めたソリと、彼女の事故がトラウマで17歳のまま心を閉ざしてしまったウジンが、お互いの正体を認識しないまま再会、2人が次第に惹かれあい、初恋が動き出していく本作。今回公開された映像では、天窓を開けようとしたソリが落ちそうになったところを、ウジンがお姫様抱っこでキャッチするシーンや、甥のチャンとソリが仲よくしている様子にヤキモチをやく場面。さらに、気持ちが通じあってからのキスやハグなど胸キュンシーンがギュッと凝縮されている。「30だけど17です」DVD-BOX1は7月3日(水)、DVD-BOX2は8月2日(金)リリース。<「30だけど17です」リリース情報>7月2日(火)よりTSUTAYA先行でレンタル開始DVD-BOX17月3日(水)発売DVD-BOX28月2日(金)発売各\15,000(税抜)発売・レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメントセル販売元:TC エンタテインメント※TSUTAYA TV にて先行配信中(C)SBS(cinemacafe.net)
2019年06月25日BIGBANG、2NE1らを輩出し、K-POP三大事務所に数えられるYGエンターテインメントの創始者であるヤン・ヒョンソク代表(50)が6月14日、全ての役職から辞任することが分かった。同事務所の公式ブログ『YG LIFE』を通じて発表した。ヤン代表は「YGと所属芸能人を愛してくださるファンの皆さんにとても申し訳ないです」と書き出した。「私は口にするのも恥ずかしく、恥辱的な言葉が分別なく事実のように話されている状況に耐えてきました。しかしこれ以上は大変そうです。これ以上YGと所属芸能人、そしてファンに私のせいで被害が及ぶ状況は絶対にあってはならないと思いました」と心境を告白。つづけて「私は本日付けでYGのすべての役職と業務を辞めます」と辞任の意向を示した。ヤン代表は「現在のマスコミ報道と、流れているうさわの事実については今後、調査の過程を通して全ての真実が必ず明かされると信じています。ありがとうございます」と結んだ。今月12日、YG所属のアイドルグループ・iKONのリーダーB.I(キム・ハンビン)に麻薬投薬疑惑が浮上。B.Iはグループを脱退し、YGと契約を解消した。B.Iは’16年に元練習生のA氏から麻薬を購入したとされており、警察は売買についてのメッセージのやりとりを確保していた。ヤン代表には、当時A氏に対してB.Iの薬物投与に関して口止めするよう脅迫した疑惑が浮上している。A氏の代理でパン・ジョンヒョン弁護士が国民権益委員会に公益通報したことで明らかになった。
2019年06月14日韓国の次世代ライジングスターと名高いヤン・セジョンが主演を務める「愛の温度」。8月3日(金)からのDVDリリースを記念し、ドラマ本編から恋に積極的な“国民の年下男”ヤン・セジョンとヒロイン役ソ・ヒョンジンの胸キュンラブシーンだけを厳選、特別編集したスペシャルムービーが公開された。本作は、脚本家志望の年上女子と、年下イケメンシェフが愛の“最適”温度を見つけていく年の差純愛ラブストーリー。6歳年上のヒロインに一目で恋に落ちたジョンソンを演じるのは、“国民の年下男”と名付けられたヤン・セジョン。彼が演じるジョンソンは、ヒロインに気持ちをストレートに表現し、ときには優しく抱きしめ、ときには大胆な愛情表現も。恋に臆病なオトナ女子の心を溶かす年下プリンスの愛にトキメキが止まらない!そんなジョンソンからの熱いアプローチを受けるヒロイン・ヒョンスには、「また!? オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)~」で多くの女性の共感を得たソ・ヒョンジン。最初は年下のジョンソンを快く思っていなかったが、次第に彼の偽りがないまっすぐな心に向き合い、惹かれていく、等身大の女性を好演する。今回、本作から公開された映像は、“国民の年下男”ヤン・セジョンの胸キュンラブシーンだけを厳選、特別編集したスペシャルムービー!ヒョンスが6歳年下のジョンソンのまっすぐな愛に触れて心を開き、お互いがかけがえのない存在になった後の、愛があふれる胸キュンシーンが連続。ヤン・セジョンの無邪気な笑顔をはじめ、ロマンチックなハグや可愛い“じらしキス”など、女子が憧れるシチュエーションが満載となっている。「愛の温度」は8月3日(金)よりTSUTAYA先行でレンタル開始。DVD-BOX1は8月3日(金)、DVD-BOX2は9月5日(水)リリース。(text:cinemacafe.net)
2018年07月26日韓国で人気の“国民の年下男”ヤン・セジョン主演作「愛の温度」が、8月3日(金)よりTSUTAYA先行でレンタル開始&発売されることが決定。このリリースを記念して、DVD-BOX1に収録される特典映像より、ヤン・セジョンのメイキング映像が到着した。夢のために大企業を辞めて、脚本家のアシスタントとして働くヒョンス(ソ・ヒョンジン)。ある日、後輩のホンア(チョ・ボア)に誘われたマラソンイベントで料理人のジョンソン(ヤン・セジョン)と出会う。会ったその日に6歳下のジョンソンから告白されたヒョンスは、突然の出来事に驚き、からかわれたのかと不快感をあらわにする。後日、人生思うようにいかず落ち込んでいるヒョンスの前に現れたジョンソン。やがて2人の距離は近づいていくが、ジョンソンのフランス留学をきっかけに別れが訪れる。想いを抱えたまま離れ離れになった2人は、5年後、運命の再会をするが…。本作は、モデルであり「浪漫ドクター キム・サブ」でドラマデビューし、「師任堂(サイムダン)、色の日記」での爽やかイケメンぶりが大きな話題となったヤン・セジョンと、「また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)~」で多くの女性の共感を得たソ・ヒョンジンの共演作。好きになった女性には駆け引きせず、素直に行動する爽やかさ200%の料理人ジョンソンをヤン・セジョンが、恋は落ちるものではなく自分の意志で選択するものだと思っていた現実的な脚本家ヒョンスをソ・ヒョンジンが好演。直感的年下男子と鉄壁年上女子の歯がゆくも愛らしい、年の差純愛ラブストーリーだ。そんな本作のDVDリリースを記念して、今回DVD-BOX1に収録される特典映像を少し公開!映像は、ヤン・セジョン演じるジョンソンが、ヒョンス(ソ・ヒョンジン)を自転車に乗せてバス停まで送るシーンのメイキング。自転車の後ろに「乗って」と誘うも、断られてしまうヤン・セジョン。笑顔からすねた表情になり、スタッフからは笑いや「可愛い」といった声が掛かる。また、ソ・ヒョンジンを後ろに乗せこぎ出した瞬間、自転車がよろけてしまう場面や、メイキングのカメラを見つけて視聴者にアピールするヤン・セジョンの姿も収録されている。「愛の温度」は8月3日(金)よりTSUTAYA先行でレンタル開始。DVD-BOX1は8月3日(金)、DVD-BOX2は9月5日(水)リリース。(cinemacafe.net)
2018年06月28日今年2月、アイサを抱っこするジャネット・ジャクソン(写真:The Mega Agency/アフロ) ジャネット・ジャクソン(52)が、1歳5カ月になる息子アイサの身を案じて警察に通報していたことがわかった。Entertainment Tonightが報じている。 米国では、相手と連絡がつかなかったり、身に危険が迫っている可能性がある場合は警察に通報し、現場に急行してもらえる「福祉チェック」というシステムがある。ジャクソンは現地時間2日夜、別居中の夫ウィッサム・アル・マナとホテルに泊まっていたアイサの置かれている状況を確かめるべく、警察に連絡したという。 ジャクソンの兄がEntertainment Tonightに語ったところによると、アイサのシッターがアル・マナの暴力的な振る舞いから逃げてバスルームに立てこもり、ジャクソンに助けを求める電話をかけてきたという。 マリブ郡警察はアル・マナらの投宿しているホテルに赴くも、調査の結果危険性はないと判断し、その場を後にしている。 カタール人富豪のアル・マナとジャクソンは2012年に結婚。2017年1月には第一子となるアイサが誕生したが、その3カ月後に別居。結婚生活を「まるで監獄のようだった」と振り返っていたジャクソン。夫に合わせてイスラム教に改宗したが、伝統的な“イスラムの妻”であることを強要され、言葉の暴力もたびたび受けていたと明かしている。 夫妻は現在もなお親権を争っているため、今回の騒動は夫の印象を貶めるためのジャクソン側の策謀ではないかとの見方もある。
2018年06月04日2月11日から14日に開催された靴の総合見本市「ミカム(MICAM 85)」で、今回から新たに、期待の若手12ブランドを集めた「エマージングデザイナー(Emerging Designer)」ゾーンが設置された。選考にはシューズデザイナーのエルネスト・エスポジト (Ernesto Esposito)、アートディレクターのマルコ・ブラガ(Marco Braga)やファッションエディターのアレックス・ヴァカーニ(Alex Vaccani)などがあたり、その革新性、市場性、技術性など様々な角度から各々異質なブランドを基本と言うことを軸に選出されたという。アンダーカバー、A&Sとコラボを手掛けるアデューアデューとアンダーカバーのコラボレーションアデューとアーツ&サイエンスのコラボレーションパリをベースに活動するアデュー(ADIEU)は仏でハンドメイドのシューズメイキングを学んだベンジャミン・キャロン(Bemjamin Caron)と、アルベール・エルバスやギ・ラロッシュ、イヴ・サンローランなどで経験を積んだイザベル・ゲドン(Isabelle Guedon)が5年前にブランドをスタート。今年1月にピッティ・ウオモで発表されたアンダーカバー(UNDERCOVER)の2018-19年秋冬メンズコレクションショーで、今回出品されているコラボレーションモデルが登場した。彼らは以前から日本のアーツ&サイエンス(Arts & Science)とのコラボを行っており、アンダーカバーとはソニア・パークの紹介がきっかけだったと言う。「ベンジャミンと(高橋)盾は、音楽を始め興味のあるものや影響されたものがまったく同じ。同じ環境で育った双子みたいなの(笑)。だから作るものもすぐに理解し合えた。ピッティ・ウオモで発表されたアンダーカバーのショーには鳥肌が立つほど興奮した」とイザベルは話す。パリを拠点にしているが、現在、素材はフランスが中心ながら、生産はポルトガルで行っており、天然ゴムを使用したラバーソールのクリーパーズシューズがアイコンモデル。今シーズンはファブリックのチェック柄やラバーラップのスニーカーなど、レザー以外の素材のモデルが新たにラインアップされている。----パリからのニューカマー、ソロヴィエールとル・フロウ・パリソロヴィエール同様にパリで2014年6月にスタートしたソロヴィエール(SOLOVIERE)は日本のセレクトショップを中心に、メンズ、ウィメンズともに人気が拡大しているブランド。アレクシア・オーベールがデザインするトスカーナレザーを使ったイタリアンメイドのカーフスエードのフラットシューズは既に日本ではヒットアイテム。日本市場での成功はもとよりグローバルに拡大しつつあるブランド。既に人気のスニーカーに加え、2018-19年秋冬はハイキングシューズ、ウィメンズのプリンセスブーツ、サテンのリボンパンプスなどもラインアップ。カラーも豊富に展開されている。ル・フロウ・パリハンドペイントに見える詩的なパターンをスニーカーに描き出すル・フロウ・パリ(Le Flow Paris)は2016年にデビューしたブランドながら、ファーストコレクションの「Cold Wave」でジバンシィ(GIVENCHY)とのコラボをはじめ、既に複数のラグジュアリーブランドとの取り組みもスタートしている。デザイナーのリオネル・フロッキ(Lionel Le Floch)は正式に靴のデザインを学んだことはなく、自身のバスケットボールの経験とヒップホップとジャズ、アートからの影響を靴のデザインに反映させているというが、写真家のケヴィン・クーリオ(Kevin Couliau)と日本の画家、アキヒト・タクマの影響が大きい、と本人は話す。ハンドペイントに見えるソールのパターンはインジェクションで、伝統的なスニーカーのテクニックを現代に応用し、アスレジャーと欧米でブームの墨絵が合体した超軽量のアートソールは新しいシグニチャーとして注目されている。----NY発のアジアンデザイナーが巻き起こす新しい流れゼイニューヨーク同様に日本からの影響を話すのはNYをベースにブランドを展開するゼイニューヨーク(They New York)。NYでデザインとマーケティングを学んだアンジェラ&ジャック・リン兄妹(Angela and Jack Lin)のスニーカーはミニマムデザイン。その影響は「無印良品の原研哉と建築家の安藤忠雄」とジャックは話し、自社サイトは日本語でも表示される。「実家は30年以上続く台中にある靴工場で、100%日本のブランドのOEM。父も祖父も日本語を話し、横浜に住んでいたこともある。これまで自社ブランドは手掛けたことがなかったが、バウハウスや日本の近代グラフィックや建築をコンセプトデザインに自分たちの思いを表現することを考えた。生産はすべて台湾の家族の工場。靴のシルエット内に縫い目のない熟練した職人による製法が特徴」と話す。ジャック・リン(Jack Lin)また、ミニマルで未来的なデザインを特徴とするアブセンス(ABCENSE)もYoyo PanとJhuosan Wang男女二人の台湾人のデュオブランド。さらに、スニーカーブランド、iRiは韓国人デザイナーのジャネット・ヤン(Janet Yeung)とラティフ・ナワブ(Lagtif Nawab)の男女デュオブランドと、アジアのデザイナーたちが昔からの技法とハイテクをハイブリッドさせて生み出す靴は、新しいマーケットを生み出しつつある。いずれも自分たちのHPからのオンラインでの販売を中心に人気が広がり、日本からのオーダーも増えつつあるという。イリ(iRi)はジジ・ハディドやケラーニなどが履いていることで話題となり、NYをベースにネオプレーン素材を使ったグラフィカルなカラー、大胆なシャークソール、幾何学的なヒールとデザインの視認性が高いことも人気の理由だ。イリさらにオブジェ風のヒールが特徴のイスラエルのコービ・レヴィ(KOBI LEVI)、とフランスのドンドックス・パリ(DONDOKS PARIS)、イタリアのグッドバイブス(GOOD VIBES)とマダム・コセッテ(MADAME COSETTE)、英国のメラ・ヴォディアノーヴァ(MERAH VODIANOVA)、ベルギーのWHF(WEBERHODELFEDER:ウェーバーホーデルフェデラー)が選出され、イタリアだけはなくグローバルな視点で、未来に向けたシューズデザインに積極的にスペースを提供する新しいMICAMの姿勢を訴求した。----経産省のジャパンブースには6社が参加CUTE一方、日本のシューズメーカーはパビリオン7のコスモポリタンゾーンに経済産業省がJAPANブースを出展。今回、リーガル、ブーツを主力に展開する東京のブラザーブリッジ、2013年にスタートしたジェンダーレス、エイジレス、ボーダレスをコンセプトとする東京発信のブランドChaka、シューズのアッパーとソールをジッパーで着せ替えできるJohnny & Jessy、ひらがなの“にゅ”のロゴがアイコンのスニーカーを展開するサンガッチョ ジャパン、神戸長田の靴メーカータイムテーブルが海外に向けにスタートしたYale+No.88の6社が参加。フィレンツェで学んだ後、セミオーダー靴を手掛けるブランド「nabe」を手掛ける靴職人の渡辺ヒロシのデモンストレーションと、足のサイズを3D計測するスキャナーのCUTEがデモ機を展示した。渡辺ヒロシText: Tatsuya Noda
2018年02月20日石川県・金沢市にある金沢21世紀美術館では、ジャネット・カーディフ(Janet Cardiff)とジョージ・ビュレス・ミラー(George Bures Miller)のアジア初となる大規模個展「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」が2018年3月10日まで開催中。Portrait Cardiff & Miller | 2012 Photographed in Grindrod, BC, Canada Photo: Zev Tiefenbach本展では、近作の大型作品を始めとする新作を含む、いずれも日本初公開作品となる8点のインスタレーションで構成。金沢21世紀美術館の一つひとつが独立した展示空間に合わせて、いくつもの物語が共鳴するように展開する。高度な音響・映像技術と独創的な造形が駆使された彼らの作品は、「聞く」「見る」といった複合的な知覚経験を伴い、鑑賞者はまるで魔法にかけられるかのように、彼らが創りあげた独特の作品世界へと引き込まれえる。これまで日本国内では、メゾンエルメスで展示された「40声のモテット」の他、ヨコハマトリエンナーレや越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭といった芸術祭にも参加し、いくつかの作品を発表してきた。現代美術シーンで高い評価を受け続けている彼らの作品世界を余すこと無く体験する絶好の機会。《The Marionette Maker》2014「The Marionette Maker」(2014年)は、トレーラー内で眠っている女性の夢の世界をその夢の住民が書き記し、さらにその夢を再現しているという入れ子の作品。1台の古いキャンピングトレーラーの中に広がるマリオネットたちの小さな世界、音楽を奏でそれに合わせて踊りだすマリオネットや動物たち。見る人がまた彼女の夢の中で世界をふかんしているかのような不思議な雰囲気に包まれる。《The Carnie》2010 Photo: Larry Lamay 「The Carnie」(2010年)は、悪夢や狂気の世界に引きずり込まれるような不気味なカーニバルの光景が広がる作品。1940年代に製造され、各地のカーニバルに巡業したであろうアンティークのメリーゴーランドの馬やキリン、鹿といったさまざまな木製の動物たちがまぶしい光を浴びながら回転する。動物の口に取り付けられたスピーカーからは奇妙な音が流れ、天蓋につるされている古いマネキンは、天使のように宙を舞う。《Conversation with Antonello》2015 Collection of the Vancouver Art Gallery, Gift of the Artists 「Conversation with Antonello」(2015年)は、ロンドンのナショナルギャラリーで2015年に開催された展覧会「サウンドスケープ」において、同館所蔵のヴェネチア・ルネッサンスの画家、アントネロ・ダ・メッシーナによる絵画「書斎の聖ヒエロニムス」(1475年)をもとに制作発表された。フランドル派から影響を受けた細密描写が用いられた精緻な二次元の空間表現を三次元の建築模型にして、のぞき込むとさまざまな角度から立体的に体感できる。All works: Courtesy of the artists, Gallery Koyanagi, Tokyo and Luhring Augustine, New York 【展覧会情報】ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー会期:11月25日~2018年3月11日会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1時間:10:00~18:00(金、土曜日は20:00まで、1月2日と3日は17:00まで)料金:一般1,000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上800円休館日:毎週月曜日(1月8日と2月12日は開場、12月29日~1月1日、1月9日、2月13日)
2017年12月10日『The Coloured Sky:New Women II』THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton今回展示されているビデオ・インスタレーションは、中国の現代アーティスト、ヤン・フードンの作品『The Coloured Sky:New Women II』。この作品は、2013年の『New Women』の続編で、35mmモノクロフィルム制作を基本としていたフードンが手掛けた初めてのデジタルカラー作品。あえて人工的なセットで造りあげたという浜辺のロケーションで、レトロな水着をつけた魅惑的な5人の女性を映し出し、夢と現実の狭間に浮かぶ「秘密の園」へ観るものを誘います。5つのスクリーンには女性たちと、太陽、海、浜辺、遊び、食べ物、西洋美術へのオマージュが投影されます。さらに本物の馬と剥製の鹿が登場し、何が真で、何が偽であるか、という中国の故事を引用した映像も挿入されています。THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton彼のビデオアートは中国の伝統に触発されている一方で、新しい感覚を伝え、観客にとって劇的な経験を生み出します。近年、彼の作品には、これらのビデオを使用するインスタレーションが含まれています。複数の視点を意識した彼の作品は、神話、個人的な記憶と経験を通してアイデンティティの構造と形態を追求しています。THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒 / © Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis VuittonTHE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 / 15 分 48 秒 /© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis VuittonTHE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声/15 分 48 秒© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton『The Coloured Sky:New Women II』展示概要会期:2017年10月18日~2018年3月11日会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京住所: 東京都渋谷区神宮前 5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F時間: 12:00‐20:00入場料: 無料ヤン・フードン(1971~)プロフィール1971年北京生まれ。中国を代表するフィルムアーティストとして、現在は上海を拠点に活動。当初画家として活動していましたが、フィルム制作へをはじめると、1990年代後半から頭角を現し、中国全土にわたり開催された、影響力のある前衛的な数々の展覧会で紹介されるようになりました。以来、クンストハレ・ヴィーン(2005年、ウィーン)、アジア・ソサエティー(ニューヨーク、2009年)、国立現代美術館(アテネ、2010年)、パラソルユニット(ロンドン、2011年)などで個展を行ったり、世界の著名な国際芸術祭にも参加。2013年のバークレー美術館&パシフィックフィルムアーカイブ(アメリカ)との共催でクンストハレ・チューリッヒで開催された展覧会は、ヨーロッパにおける初の大規模な個展で大きな反響を呼びました。2016年には「Filmscapes」と冠したフードンを大々的に取り上げた展覧会がオーストラリア映像センターとオークランド・アートギャラリー・トイ・オ・タマキで開催されました。ヤン・フードン フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて撮影© Fondation Louis Vuitton / Felix Cornuフォンダシオン ルイ・ヴィトンとエスパス ルイ・ヴィトン東京パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンは、現代アートとアーティストに特化し、同様にそれらのインスピレーションを辿ることができる 20 世紀の作品を扱う芸術機関です。フォンダシオンが所蔵するコレクションと主催する展覧会を通じ、幅広く多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。建築家フランク・ゲーリーが手掛けた建物は、フォンダシオンのその独創的で将来の発展に目を向けた芸術への取り組みを体現し、すでに21 世紀を象徴する建築物として認められています。2014年10月の開館以来、100 万人を超える来館者が訪れました。パリにオープンして以来、フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、当館にて実施される企画のみならず、他の財団や博物館を含む、民間および公共の施設や機関との連携においても、国際的な取り組みを積極的に展開していくことを掲げています。所蔵するコレクションの展示を目的に東京をはじめ、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京に設けられた文化スペースにて開催する『Hors-les-murs.(壁を越えて)』プロジェクトのアーティスティック・ディレクションを担っています。
2017年11月01日日本を代表する若手実力派俳優・菅田将暉と韓国映画の鬼才にして名優ヤン・イクチュンをW主演に迎えた『あゝ、荒野』。10月21日(土)に後篇の初日を迎えるや、プロ並のハードトレーニングをこなし鍛え上げられた肉体で挑んだ菅田さん、ヤン・イクチュンの迫真の演技に「感じる映画」「心を持っていかれた」と熱を帯びた声が続々寄せられている本作から、2人が選んだ運命の対戦のボクシングシーンが公開された。ふとしたきっかけで出会い、ボクシングジム海洋拳闘クラブの掘口(ユースケ・サンタマリア)のもとでボクシングをはじめた新次(菅田将暉)とバリカン(ヤン・イクチュン)。正反対の2人だが、義兄弟のように寝食を共にし、特別な絆が生まれていく。ともにプロボクサーとなり、新次は宿敵・裕二(山田裕貴)を倒すため、建二は自分の殻を破るため、もがきながらも心の空白を埋めようとトレーニングに明け暮れる日々。だが、やがて2人の関係も変化し、「新次のようになりたい」という強い思いを持ったバリカンはジムの移籍を決意する。このたび到着したのは、それぞれの思いを胸に、闘うことでしかつながることのできない2人、“新宿新次VSバリカン建二”の運命の対戦を収めた5分超えの本編特別映像だ。後篇の目玉となる2つの試合、新次VS裕二戦、新次VSバリカン戦の撮影は、5日間連続で行われ、最後の試合はセレモニーにしたい、という現場の熱に押されるかのように、撮影中は異様な雰囲気に包まれていたという。リングの真ん中で揉み合い、殴り合う新次こと菅田さんとバリカンことイクチュンの姿に、リングの外で見守るほかのキャストやエキストラによるギャラリーの声援もヒートアップ、何度も「カット!」を叫ばないと現場が止まらないほどになったという。次第に2人だけの世界へと没入していく、このファイトシーンの緊張感、衝撃は一瞬たりとも見逃せない迫真の名シーン。リングの上で拳を交えることで、肉体的、精神的にもすべてをさらけだし、繋がりたいと切に願ったバリカンの思いに応える新次。前後篇、5時間超の長尺である本作で、その興奮が最高潮に達する2人の死闘を、まずはここから確かめてみてほしい。『あゝ、荒野』前篇、後篇は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月31日© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton中国の現代アートと映画を代表するアーティスト、ヤン・フードン(Yang Fudong)を招いた新たな展覧会が、10月18日から翌3月11日まで東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催される。本展はパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトン(FONDATION LOUIS VUITTON)のアーティスティック・ディレクションの下、所蔵するコレクションの中から主に未公開の作品を世界中のエスパス(東京、ミュンヘン、北京、ヴェネチア)にて紹介する「Hors-Les-Murs(壁を越えて)」プロジェクトの一環として企画された。ヤン・フードンは画家として正規の教育を受け、ビデオ、映画、インスタレーション、写真からなる多岐にわたった作品を生み出しており、夢のように謎めいた視覚言語を創造してきた。フードンはビデオ作品の映写にマルチスクリーンを好んで用い、観る者をその世界に没入させる効果を生み出す。意図的に沈黙を貫く現実味を欠いた登場人物たちは、振り付けのように予め決められた身振りに従って動き、観る者を常に、完璧な美を呈する空間へと誘う。また、フードンは中国の文化的伝統を苦もなく引用する一方、こうした物語を現代社会に関連付ける事柄をつぶさに観察。その結果生まれる時代を超越したストーリーは、現代性と伝統の狭間に生きる世代が世界を問い、探る場となる、ノスタルジックな雰囲気に満ちた異世界へと観る者を引き込む。今回展示されるフォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する「The Coloured Sky: New Women II」(2014年)は、35mmモノクロフィルム制作を基本とするヤン・フードン初となるカラーフィルム作品。この5チャンネル・ビデオ・インスタレーションは、圧倒されるほどの鮮烈な色使いが、彼の表現様式の新たな美的展開を示す。鮮やかに彩色された人工的な世界が描かれた本作は、意図して人工的に作られた浜辺のセットを舞台に、時代を感じる水着を身に着けた、あどけなくも誘惑的な5人の若い女性を映し出し、5つのスクリーンは太陽、海、浜辺、遊び、食べ物、西洋美術への言及、そして1頭の馬と1頭の雄鹿が所々に登場する映像を映し出す。片方は本物、もう片方は、剥製の動物たちは何が真で何が偽であるかを諭す紀元前3世紀に遡る中国の故事「鹿を指して馬と為す」を引用している。中国と西洋、両方の様々な時代の映画と文化を様式的に取り込むというフードンの典型的な作風的特徴が見てとれる作品となっている。【展覧会情報】YANG FUDONG THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II SELECTED WORK FROM THE COLLECTION会期:10月18日~2018年3月11日会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7F時間:12:00~20:00料金:入場料無料
2017年10月26日菅田将暉とのW主演作『あゝ、荒野』も話題のヤン・イクチュン。2009年、自身で製作・監督・主演・脚本・編集をこなした初の長編映画『息もできない』が、国際映画祭で25もの賞を受賞。以降、日本をはじめ世界が涙し、震えた同作をベストフィルムに名を挙げる役者は枚挙にいとまがない。俳優としては、韓国だけではなく『かぞくのくに』『夢売るふたり』『中学生円山』など多くの日本映画にも出演。繊細で緻密な演技、映画への真摯な姿勢と、親しみやすくチャーミングな素顔を併せ持つ稀代の男に、一度会えば、共演者、スタッフは皆イチコロなのだとか。この秋は『あゝ、荒野』を筆頭に、そんな俳優“ヤン・イクチュン”の魅力が思う存分スクリーンで堪能できる出演作が目白押しだ。■『あゝ、荒野』(前篇:公開中、後篇:10月21日より公開)孤独をブチ壊せ!若者の魂の叫びが青春映画の歴史を塗り替える少年院あがりの新次(菅田将暉)は因縁の宿敵・裕二(山田裕貴)を倒すため、理髪師のバリカン(ヤン・イクチュン)は吃音と赤面対人恐怖症の自分自身を変えるため、ふとしたきっかけで出会い、共にプロボクサーを目指す。お互いを想う深い絆と友情を育み、それぞれが愛をみつけ、自分を変えようと成長していく彼らは、やがて逃れることのできないある宿命に直面する。ライバルにして同志である新次と共鳴し合うバリカンは、リングの上で新次と繋がろうとする。自分をすべてさらけだす2人だけの世界、シンプルでピュアなぶつかり合いの先に彼らは何をみるのか。2021年、ネオンの荒野・新宿でもがきながらも、心の空白を埋めようと生きる2人の男の絆と、彼らを取り巻く人々との人間模様を描くせつなくも苛烈な青春が現代に突き刺さる!●『我は神なり』 (10月21日より公開)『新感染』監督が人間の善悪を浮き彫りにする社会派アニメーション話題作『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が長編2作目に手掛けた社会派アニメーション映画では、ヤン・イクチュンは主人公ミンチョルの声を務めている。ダム建設により、立ち退きを迫られた田舎村で起きたある事件。立ち退き補償金に目をつけたインチキ詐欺教団とその弱みにつけこまれ、盲目的に信仰に傾倒する村人たち。唯一真実を知った荒くれの中年ミンチョルの訴えもむなしく、彼は“悪魔に憑かれた男”の烙印を押されてしまう。誰にも見向きもされず、ひとり立ち向かう男を、イクチュンは熱演する。●『詩人の恋』(第30回東京国際映画祭 ワールドフォーカス部門出品)不遇の詩人と青年との思いがけない恋…。東京国際映画祭の招待作品10月25日より開催される、第30回東京国際映画祭のワールドフォーカス部門に出品されている韓国映画。初短編『One Day to be Passing By』(’07)で釜山国際短編映画祭の最優秀監督賞を受賞したキム・ヤンヒ監督の長編デビュー作。済州島に生まれ育った30代後半の詩人(ヤン・イクチュン)。彼は生計のため、島の学校で詩作の授業の教鞭を執っている。彼の妻は子どもを望んでいるが、彼は気が乗らない。しかし、ついに産科に検査を受けに行く。ある日、ドーナツ店で詩を書いていた彼は、アルバイトの青年(チョン・カラム)に魅了され、これまで感じたことのない感情に支配されてしまう――。済州島を舞台に、ヤン・イクチュンが不遇の詩人である穏やかな男に扮し、妻役に『テロ,ライブ』『王の運命―歴史を変えた八日間―』のチョン・ヘジンを迎えた話題作。詩人と青年の愛といったテーマが重層的に流れていく。この秋、世界中から愛される変幻自在のマルチ俳優ヤン・イクチュンから、目が離せない。(text:cinemacafe.net)
2017年10月22日金沢21世紀美術館にて、2017年11月25日(土)から2018年3月11日(日)まで「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」を開催する。ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーは、1995年から共同制作を始め、現在カナダとベルリンを拠点に活動するアーティストユニット。高度な音響・映像技術と独創的な造形を駆使し、作り出される独特な世界観が特徴だ。本展は、2人のアジア初となる大規模個展となっている。彼らの作品は「聞く」「見る」といった知覚を刺激し、見る者はまるで魔法にかけられたかのように、一気に作品の世界へと引き込まれる。本展では、メリーゴーランドと奇妙な音が狂気の世界へと誘う《The Carnie》(2010)、寝ている女性の上でマリオネットたちが踊り出す不思議な夢の世界《The Marionette Maker》(2014)などの近作の大型作品をはじめ、新作を含む日本初公開作品となる8点のインスタレーションで構成。美術館のひとつひとつが独立した展示空間となり、いくつもの物語が共鳴するように展開される。一瞬で現実を飛び越え、彼らの物語に没入してしまう展示方法となっている。【詳細】金沢21世紀美術館「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」会期:2017年11月25日(土)~2018年3月11日(日)開場時間:10:00~18:00(金・土曜は20:00まで、但し2018年1月2日、3日は17:00まで)※チケット販売は閉場の30分前まで休場日:毎週月曜日(但し2018年1月8日、2月12日は閉場)、2017年12月29日~2018年1月1日、9日、2月13日会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1丁目2-1料金()内は20名以上の団体料金及び前売:一般=1,000円(800円)大学生=800円(600円)小中高生=400円(300円)65歳以上=800円※チケットぴあ(Pコード:768-702)、ローチケHMV(Lコード:53934)でも取り扱い有り。販売期間は2017年10月10日(火)から2018年3月11日(日)まで。【問い合わせ先】金沢21世紀美術館TEL:076-220-2800
2017年10月13日今年1月に出産し、本人も認めるほどの激太りぶりが話題だったジャネット・ジャクソン。8月にはなんと30キロのダイエットに成功したことが報じられ、SNSにツアーに向けてダンスレッスンに励むほっそり姿のジャネットの写真が掲載された。そして現在、9月からツアーで歌と踊りに明け暮れているジャネットはさらにスリムになり、ロサンゼルスで開催された公演のアフターパーティーに登場した。シアー素材のオフショルダー&ベルスリーブのトップスにサッシュベルト、レザーのマキシスカートで全身をブラックで統一。ヘアスタイルはアリアナ・グランデ風に高い位置でポニーテールに。オフショルダーで鎖骨くっきり、サッシュベルトでウエストの細さを強調し、絞り上げたボディを堂々と披露した。「People」誌によると、ジャネットは長男を出産して8週間後からワークアウトを開始したという。その内容は1日あたり45分から1時間、1週間に最低4日、トレーナーのポーレット・シブリスとともに、有酸素運動ではなくウェイトトレーニングを集中的に行ったそうだ。ジャネットは過去にもたびたび激太りと激やせを繰り返しているが、今回も再びダイエットに成功!年内は引き続きアメリカ国内とカナダでツアーを行うので、さらに引き締まった身体が見られそうだ。(Hiromi Kaku)
2017年10月10日寺山修司による唯一の長編小説を前後篇の2部作で映画化した、菅田将暉とヤン・イクチュンW主演作『あゝ、荒野』の前篇がもうすぐ公開される。この度、前篇公開に先立ち、後篇のポスタービジュアルと特別映像が公開された。今回到着したポスタービジュアルは、菅田さん演じる新次とヤン・イクチュン演じるバリカンの2人が、リング上で対峙する姿を切り取ったもの。鍛え上げられた肉体を披露しているこのポスターには、「振り向くな、 後ろには夢がない。」という言葉の天才・寺山氏の一節も書かれている。またあわせて公開された特別映像は、監督もクルーも入らず、菅田さんとヤン・イクチュンの2人だけで撮影し合い、“新次とバリカン”としての日常を収めたもので、2人の仲の良さが垣間見える仕上がりに。ジムのリングでスパーリングする様子やトレーニング中の食事風景、共に暮らすトレーナー・堀口(ユースケ・サンタマリア)の部屋に忍び込み、女性からもらった花束に湧き立つ2人の様子などが映し出され、「兄貴!」と連呼する新次に笑顔で応えるバリカンの様子は、まさに兄弟のようで微笑ましい、主人公2人のアナザーストーリーをイメージさせる映像となっている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月05日今年1月に第1子を出産し、その後すぐに夫ウィサム・アル・マナと離婚したジャネット・ジャクソン。このたびジャネットの兄ランディが、「People」誌に離婚の真相を初めて語った。ランディによれば、ジャネットは妊娠中、毎日ウィサムに「ビッチ」とののしられていたという。「言葉での暴力を振るわれていた。ジャネットは、自分の家にいながら『囚人のようだ』と感じていたんだ」。これに対し、ウィサムの弁護士は「個人的で深く傷が付くような主張に何か返答することはありません」と声明文を出している。ジャネットとウィサムは2012年に結婚。2016年にジャネットが妊娠し、予定していた世界ツアーの延期を発表した。50歳での出産ということで世界中の注目が集まる中、今年1月にエイサくんが誕生。しかしそのわずか3か月後から夫妻はロンドンの裁判所で離婚手続きを始めている。ランディは、妊娠中に精神的な虐待を受けていたジャネットを見かねて「家を出てうちにおいで。もしくは俺がそっちに行こうか?修羅場になるだろうけど」とウィサムからジャネットを引き離すことに奔走したそうだ。「母親と姉のレビーまでロンドンに出てきたよ。両親は高齢だから知らせたくなかったし、できる限り守りたいと思っていたんだけどね。でも結局は知ることになった…」とランディはジャネットの離婚が家族全員に影響したことを明かした。(Hiromi Kaku)
2017年09月13日若手実力派の筆頭格・菅田将暉と、韓国映画『息もできない』で世界を席巻したヤン・イクチュンがW主演を務める『あゝ、荒野』。このほど、その魅力を3分半に凝縮したプロモーション特別映像が公開。さらに、本作の第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門への出品が決定した。いまなお世代を超えたカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、唯一遺した傑作小説を、『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり、2021年の新宿を舞台に再構築して映画化。そんな本作からこのたび公開されたのは、メイキングシーンや、菅田さんやヤン、ユースケ・サンタマリアのインタビューが凝縮された約3分半もの特別映像。菅田さんとヤンは階級を合わせるため、それぞれ10kgの増量と10kgの減量というウエイトコントロールを実施したそうで、トレーニングに励む貴重なメイキングシーンほか、本編映像もふんだんに盛り込まれている。W主演の2人はお互いの印象について、「ヤン・イクチュンって、やっぱりあぶねぇな、と思いました。もちろんいい意味で!」と新次役の菅田さんが語れば、バリカン役のヤンは「本能的に演技をする、スリムな身体の中にエネルギーを感じる」と語り、称え合う姿が印象的。また、2人がボクシングを始めるきっかけを作り、傍らでいつも見守っていたボクシングジムのトレーナー・堀口役を演じたユースケさんは、「(この映画を)スポ根ものって受け取る人もいるけど、そうじゃなくて…、これはもう『あゝ、荒野』なんですよ」と、いつものジョーク抜きで(?)熱く語っている姿も必見だ。さらに、本作が10月12日~10月21日まで開催される、アジア最大級を誇る第22回釜山国際映画祭への出品が決定。岸監督は本作で初参加となる。アジアの若手監督の才能を見つけ出し、アジア映画の成長をサポートすることに生涯を捧げていた釜山国際映画祭の創設メンバーであり、先日、カンヌ滞在中に急逝したキム・ジソク氏の名を冠せた「キム・ジソク特別賞」が今年から新設され、本作もノミネートされている。10月14日(木)に公式上映が行われ、菅田さんとヤン、岸監督の参加が予定されている。出品決定にあたり、菅田さんは「岸監督、スタッフ、キャスト全員が命を削り、本気で挑んだこの作品が日本をはじめ、世界中の方々にもご覧いただけるという素晴らしい機会をいただき本当に嬉しく思っています。この熱量が多くの人に伝わるのではないかと今から楽しみです」とコメント。ヤンは、「この作品が、釜山国際映画祭に参加できるようになったこと、誠に嬉しく、そして誇らしく思います。私たちの映画、『あゝ荒野』は、日本だけでなく、全世界の観客にも十分共感できるものだと確信しています」と、自信を覗かせている。岸監督も「この作品を携え、菅田将暉さんとヤン・イクチュンさんとともに、釜山映画祭に参加できることを嬉しく思います。5時間を超えるこの物語が、世界の観客の皆さんにどのように受けとめてもらえるのか、いまからとても楽しみです」と、気合いの入ったコメントを寄せている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日菅田将暉、ヤン・イクチュンのW主演が話題の映画『あゝ、荒野』の完成披露上映会舞台挨拶が8月27日(日)、都内にて行われ、菅田さん、イクチュンさんら全10名が「孤独をブチ壊せ」と描かれた壁をブチ破って登壇した。ボクサー役を演じるにあたって、撮影の半年前から肉体改造を行ったという菅田さんは、「僕とヤンさんの体重差が、撮影半年前は20キロ。僕は50数キロ、ヤンさんが70数キロで、劇中では60数キロに(合わせる)という絶望的なスタートだったんですけど、僕は増量&ヤンさんは減量しました」と、壮絶な過程を告白。しかし、見事にリバウンドしたというイクチュンさんは、この日ややぽっこりしたお腹を菅田さんに見せつけており、愛おしそうになでられていた。『あゝ、荒野』は、寺山修司による唯一の長編小説を前後篇の2部作で映画化した、魂を揺さぶる衝撃作。ふとしたきっかけで出会った、見た目も性格も対照的な新次(菅田さん)とバリカン(イクチュンさん)。しかし孤独を抱えているという共通項があったふたりは、ジムのトレーナー・片目(ユースケ・サンタマリア)とプロボクサーを目指すように。いつしかお互いを想う深い絆と友情を育み、成長していくが、ある宿命に直面することになる。トレーナー役のユースケさんは、「心が痛かったです。俺の愛する菅田くんとイクチュン、山田(裕貴)くんがリングの上でボロボロになっていくんです」と言えば、でんでんさんも「何回でもやるんだもんね!よく皆、スタミナがあったね」と盛り上げる。しかし、ユースケさんが、「でんでんさんが来て1日で突き指をして、ジャブしか受けられなくなった(笑)」とバラすと、ボクサーチームも大盛り上がり。続けてユースケさんが「(イクチュンさんを鍛える)シーンを、全部ジャブでしのいだ。でんでんさんの力ですよ、俺はできない!」と褒めそやすと、菅田さんも「でんでんさんが現場にきてから士気が上がりました!」と存在を讃え、イクチュンさんも「でんでんさんは、ボクシング選手を育てるのではなく超人を育てるトレーナーでしたね」とニヤリとしていた。そんな菅田さんと山田裕貴による、激しいスパーリングも本作の見どころのひとつ。ボディには本当に当たっていたというエピソードトークを繰り広げたふたり、山田さんが「お芝居を超えたっていうか、本当にボクシングをしていたのが画に出ていたからよかった」と満足気な表情でつぶやくと、すかさず菅田さんが「その後、某少女漫画原作作品でお会いしたときは、何こいつ気どってるんだろうって思った(笑)」とバラすと、山田さんも「そうだね、かっこつけてたよね(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。そのほか、完成披露上映会舞台挨拶には、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、木村多江、岸善幸監督が出席した。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(cinamacafe.net)
2017年08月27日今年1月に第1子長男を出産したジャネット・ジャクソンが、出産のため延期していたツアーに繰り出すため、準備を進めている。5月1日(現地時間)にオフィシャルサイトやSNSで公開した動画には、本人も「ハイ!ジャネットよ。誰だかわかってもらえないかもしれないから一応…(名乗っておくわ)。そう、赤ちゃんを産んだから太っちゃったのよ」と認めるほど、激太りして誰だかわからない自分の姿を自虐的に笑っていたジャネット。それから4か月、8日に公開した写真には、ツアーに向けてダンスのレッスンを行っているほっそりとした姿のジャネットが!関係者が「ETonline」に語ったところによると、ジャネットは産後約30キロのダイエットに成功。9月7日から再開するツアーのために、並々ならぬ情熱を燃やして準備中なのだそう。ツアーは12月17日まで北米で全56公演を予定しており、息子のイーサくんもジャネットと一緒に各都市を回ることに。ジャネットの兄のランディも同行し、イーサくんの世話とジャネットのメンタルサポートに徹するという。(Hiromi Kaku)
2017年08月09日新宿ピカデリー9周年記念『息もできない』特別上映が8月7日(火)、同所にて行われ、製作・監督・脚本・編集・主演を務めたヤン・イクチュンと、俳優の東出昌大がトークイベントに登壇した。本作の大ファンであるという東出さんは、ヤン監督と念願の初対面を果たし、熱狂のあまり質問攻めにした。役者としても活躍するヤン監督と、「もし共演するなら?」とMCから聞かれた東出さんは、「本当にそんな話がもしあるならば、ありがたいです!どんな役でもやりたい次第です!」と前向きに受け入れていた。2009年の公開時、世界の国際映画祭や映画賞で25以上もの賞に輝いた『息もできない』は、イクチュン監督の初長編デビュー作。父への怒りと憎しみを抱いて、社会の底辺で生きる取り立て屋で生計を立てる愛を知らない男と、傷ついた心を隠して勝気にふるまう愛を夢見た女子高生が出会い、惹かれ合い、やがて運命を共にしようとする切ない物語。「全シーン、全カットいい!どこから突っ込んでいいのか、わからないくらい素晴らしい!」と絶賛する東出さんを前に、イクチュン監督もニコニコと嬉しそうに笑顔を振りまいた。イクチュン監督も、東出さんの出演作を観たと話し、「『桐島、部活やめるってよ』を観ました。無表情な中にも、重みの感じられる演技が印象的でした。監督にとっては、俳優の序盤の頃の作品がとても大事かなと思っています」と感想を伝えられると、恥ずかしいのか、東出さんは照れ笑いを浮かべた。もし共演できるなら、という話に花を咲かせた2人。イクチュン監督は、「もし実現するなら『ロード・オブ・ザ・リング』のような感じで、CGで東出さんをホビットにして、私をガンダルフにして、一緒に出演できたらいいですね(笑)」と突拍子もない案をぶつけたが、東出さんは「ぜひ!」と笑顔で応じていた。韓国や台湾などのアジア映画を敬愛している様子の東出さんは、「ヤン監督は日本と韓国の橋渡しをしてくださる方でもあると思うんです。国境をまたいで、境界をまたいで、芸術分野でお互い頑張れるのは素晴らしい。尊敬していますし、こっちも尊敬される役者や作品であれればと思います」と、日本の役者としても気合いを入れていた。『息もできない』は新宿ピカデリーにて、8月7日、8月8日、8月10日<三夜>限定上映。(cinamacafe.net)■関連作品:息もできない 2011年1月22日よりシネマライズにて期間限定公開
2017年08月07日俳優やアーティストとして活躍する菅田将暉と、韓国の名優・ヤン・イクチュンがW主演した映画『あゝ、荒野』。10月より前後篇2部作公開となる本作から、「BRAHMAN」の主題歌が切ない予告編とポスタービジュアルが到着した。かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。1960年代後半、激動の時代において演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が唯一遺した傑作小説「あゝ、荒野」を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督が満を持して映画化に挑む本作。舞台を1960年代から近未来へとおきかえ、かつて母に捨てられた新次役を菅田さん、吃音・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二役をヤンが演じるほか、2人の人生を一転させるキーマン・ボクシングジムのトレーナー通称“片目”こと堀口役をユースケ・サンタマリア、新次の宿命のライバル・裕二役を山田裕貴、ジムのオーナーの愛人・京子役を木村多江。さらに今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也らが出演している。到着した予告編では、親に捨てられ、怒りに身を任せ自分自身も持て余すほどのエネルギーを放つ年院上がりの新次と、自分の中に抱え込み吃音と赤面対人恐怖症で誰にも打ち明ける術を知らなかったバリカンの運命的な出会いからスタート。何も持たなかった2人だが、ボクシングを通して自分とはなんなのかを模索し、人生を変えるために決断していく様子が、彼らを取り巻く人々と共に、“新宿”の荒野に映し出される。さらに、パンクバンド「BRAHMAN」が歌う切なげな主題歌「今夜」が、ボクシングへの情熱で心の空白を埋めようとする2人の刹那の青春をより一層盛り上げている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年07月19日