中高一貫校や高等学校の情報を調べていると、いくつかの学校に「スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)」という肩書きがあることに気づくはずです。このSSHを、単に「理数教育に特化した学校」と解釈してはいませんか?実際には、SSH指定校は理数教育を充実させるのはもちろんのこと、それらを通して、新しい時代に必ず必要となる重要な能力を高めてくれる学校であると言えます。そればかりか、「難関大学への進学者が多い」という説も。今回は、そんなSSHについて、詳しくご紹介します。スーパーサイエンスハイスクールは「理科大好き」な子どもを増やすために誕生!かつて、日本では、子どもたちの「理科離れ」が大きな問題となっていました。しかし、理科で学ぶ内容は、豊かな生活や社会経済の発展、産業競争力の強化には欠かせないものです。そこで、文科省は、「理科好き」を増やすための施策として、「科学技術・理科大好きプラン」を開始しました。そのプランの一環として2002年度に誕生したのが、SSHです。SSHとは、先進的な理数教育を実施する高等学校等を文科省が指定する制度、および指定された学校のことを言います。SSHに指定された学校は、文科省からの支援を受け、理数教育に重点を置いた新しいカリキュラムの研究開発を実施。将来、国際的に活躍する科学技術関係人材の育成に役立てます。文科省は、2019年度現在、新規性のあるカリキュラム等の研究開発を行なう「開発型」と、過去にも指定を受けている学校がより実践的な研究開発を行なう「実践型」の2型に分けて学校を指定しています。これらを「基礎枠」(指定期間5年)とし、ほかに社会との共創に取り組む「科学技術人材育成重点枠」(期間最長5年)、幹事校・参画校・接続大学でコンソーシアムを組む「高大接続枠」(期間最長5年)を設置。計3枠2型の指定校を選定しています。2019年3月に発表された新規の指定校は、「基礎枠」の「開発型」が14校(国立1校、公立13校)、「実践型」が18校(国立1校、公立13校、私立4校)、「科学技術人材育成重点枠」が4校(公立3校、私立1校)、「高大接続枠」が1コンソーシアム(幹事校県立1校、参画校県立4校、接続大学1大学)。既存の指定校と合わせると、2019年度の指定校は全212校となります。理数教育に特化しているだけじゃない。「創造性」「独創性」が高められる国立研究開発法人 科学技術振興機構によれば、SSH指定校の役割は以下の通り。高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。(引用元:国立研究開発法人 科学技術振興機構 次世代人材育成事業|スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは)単に生徒たちに理科や数学を勉強させるだけではなく、先進的な理数教育を通して生徒たちの創造性・独創性までをも高めていくということがわかります。「創造性」「独創性」という言葉に馴染みのない方も、「創造性=クリエイティビティ」「独創性=オリジナリティ」と変換すると、イメージしやすいのではないでしょうか。どちらも、「AIやロボットによって代替されない、人間の労働として価値のあるもの」として、今注目されている能力です。また、ご存知の通り、2020年度には大学入試改革が行なわれ、これまであった知識偏重型の入試に替わり、「思考力・判断力・表現力」を問う新しいスタイルの大学入試が始まります。創造性・独創性を高めていくことは、こうした新しい入試問題に対応する能力を高めることにもつながるのです。安田教育研究所の安田理さんは、SSH指定校出身者が優秀であることを示す発言をしています。SSHとは、文部科学省が科学・理数教育が充実した高校を指定する制度。安田氏は「SSH認定校は、難関大学への進学者が多い」と言う。(引用元:PRESIDENT Online|“センター廃止”がプラスに働く中高30校)スーパーサイエンスハイスクール指定校による、212通りのユニークな取り組みでは、具体的に、SSH指定校はどのようにして生徒たちの創造性・独創性を高めているのでしょうか。各校は、学習指導要領の範囲を超えたカリキュラムを開発・実践することができるため、大学や研究機関等と連携した授業や、コンテストや研究会への参加など、それぞれの特色を活かしながら、多種多様なかたちで取り組んでいます。また、対象となる生徒もさまざまです。たとえば、東京都立日比谷高等学校のSSH対象者は全校生徒で、希望すれば誰でも参加できるスタイルです。東京大学をはじめとする近隣の大学や研究機関と連携を図り、最先端の現場に触れたり、第一線で活躍する研究者の指導や助言を受けたりできることが特徴のひとつだそう。また、中高一貫校のなかには、中学生を対象とする学校もあります。茗溪学園中学校高等学校では、中学1年生から段階的に「探究スキル」を身につけていき、高校2年次の必修科目「個人課題研究」を探究活動の集大成としての位置づけに。国内だけでなく、海外の学校と共同で行なうプログラムや、科学研究の世界コンテストに参加するなど、グローバルに活動しています。一方、同じ中高一貫校でも、高校1年生から本格的に探究学習に取り組むのが聖光学院中学校高等学校です。その前段階として、中学3年次に「探究基礎」を実施。同科目では、レゴ(R)ブロックを使った「レゴ®シリアスプレイ®」メソッドを取り入れ、想像力や創造力、表現力のトレーニングを行なうことで、探究学習の基礎を身につけさせます。このように、各校が工夫して取り組んでおり、現在は212校が212通りのプログラムを進めているのです。***最先端の理数教育を受けながら、時代に合った能力を高めることのできるSSH指定校。北は北海道、南は沖縄まで全国各地に存在しています。興味のあるご家庭は、受験校を選ぶ際にSSH指定校を確認してみてはいかがでしょうか。(参考)ウィキペディア|スーパーサイエンスハイスクール|次世代人材育成事業|スーパーサイエンスハイスクール東京都立日比谷高等学校|SSH活動について茗溪学園中学校高等学校|スーパーサイエンスハイスクールベネッセ教育総合研究所|マナブコラム「レゴ®シリアスプレイ®」コエテコby GMO|次世代の科学技術系人材をはぐくむ「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」文部科学省|科学技術・理科大好きプランの主な施策リセマム|2019年度SSH指定校が公表、新設「高大接続枠」に船橋高校ら内定Z-KAI|第2回:2021年度以降の新しい大学入試で問われる「思考力・判断力・表現力」とは?ITmedia ビジネスオンライン|“会社員”が消える日――「雇用激減時代」の未来地図PRESIDENT Online|“センター廃止”がプラスに働く中高30校
2019年08月17日横浜赤レンガ倉庫で、“スヌーピー”と“サイエンスアート”がコラボレーションする、スヌーピ×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」が、4月18日から5月12日まで開催される。© 2019 Peanuts Worldwide LLC20世紀のアメリカを代表する漫画家チャールズM.シュルツによる新聞連載コミック『ピーナッツ』のキャラクター、スヌーピー。コミックは現在も75ヵ国21の言語、2,200紙で掲載されており、60年以上にわたって世界中の人々に愛されている。本展は、1993年に大阪の商業施設「スヌーピータウン」プロジェクトに参加しピーナッツに携わるようになり、シュルツと親交を深めた日本人アーティスト・大谷芳照が仕掛け人となり、サイエンスとコラボレーションさせた新たなスヌーピーの世界を紹介する展覧会。タイトルの「ファンタレーション(FANTARATION)」とは、「素敵な直感」を意味する“fantastic”と“inspiration”の造語。本展では、その「素敵な直感」から生まれた作品計約80点を展示する。愛知工業大学の協力によるロボット「スヌーピーダンスロボ」や、画用紙に描いた絵が映像の中で動くインタラクティブな「不思議なスケッチブック」、木工作家や造形作家などそれぞれのジャンルで活躍するアーティストが制作した新しいスヌーピー作品を展示する他、大谷がシュルツ監修のもと「スヌーピータウン」プロジェクトのために制作し、その後アメリカに寄贈された「からくりオブジェ」を特別展示。またグッズコーナーでは、ぬいぐるみやマスコット、キーホルダー、スマートフォンケース、トートバッグなど、会場でしか買えない展覧会オリジナルグッズなど約350アイテムを販売する。前売りチケットは4月17日まで販売中。“斬新かつ新鮮なスヌーピーの世界”を楽しんでみては?【展覧会情報】スヌーピー × おもしろサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」会期:4月18日~5月12日会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース時間:11:00~19:00(入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,000円(900円)、高校生800円(700円)、中学生600円(500円)、小学生400円(300円)※()内は前売り料金
2019年04月12日「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」が、北海道の 札幌芸術の森美術館にて2022年4月19日(火)から6月28日(火)まで開催される。ピクサーを支える"科学"に迫る「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」は、ピクサー・アニメーション・スタジオの作品を生みだす技法と科学に迫る人気の展覧会。「The Science Behind PIXAR」の名称で、2015年にボストンサイエンスミュージアムにて初開催されてから、アメリカ、カナダ、日本、香港を巡回し、計250万人以上を動員した。日本国内では東京、新潟、大阪、福岡、名古屋にて開催され、広島でも2022年2月11日(金)から3月27日(日)まで開催される。アニメーション制作の裏側を"体験"『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』など、世界中の人々を魅了する作品を生み出してきたピクサー・アニメーション・スタジオ。近年では『2分の1の魔法』や『ソウルフル・ワールド』といった映画も公開されている。「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」では、そんな魅力的なアニメーションを生み出す制作のひみつを、実際のアニメーションに触れながら解き明かしていく。体験できる8つの工程来場者が展覧会で体験できるアニメーション制作の工程は、以下の8つだ。各エリアでは、一部作品を除いてキャラクターと写真撮影することもできる。1.モデリング(Modeling) - キャラクターの形をつくるアーティストが描いたスケッチをベースに、コンセプト・アートに沿ってデジタルモデラーがキャラクターのバーチャル3Dモデルを制作する。2.リギング(Rigging) - キャラクターの動きをつくるモデリングによって生み出されたキャラクターをリアルに動かすために仮想の骨や関節、筋肉をつくり、キャラクターの動きを設計する。3.サーフェイス(Surfaces) - 髪や服などの外見を決めるキャラクターの髪や服装などの質感を決める。たとえば洋服の素材は何か、新品か、古びているかなどをオブジェクトの表面を加工して表現していく。4.セット & カメラ(Sets & Cameras) - 物語の世界をつくるセットデザイナーがバーチャルの世界を構築。カメラアーティストが構成・カメラアングル・レンズタイプなどを決め、バーチャルの世界を撮影する。5.アニメーション(Animation) - キャラクターを動かしてみるアニメーターがキャラクターに演技をつけ、ストーリーに命を吹き込み、キャラクターの感情を表現していく。6.シミュレーション(Simulation) - キャラクターの髪や服を動かすシミュレーションプログラマーにより、キャラクターの髪の毛や衣服をリアルに動かす設定をする。7.ライティング(Lighting) - 昼や夜などの明かりを調節する照明デザイナーが照明効果でシーンに強弱をつけ、ストーリーの感情を引き出していく。観客の視線を誘導し、情感溢れるシーンに仕上げる。8.レンダリング(Rendering) - 映画館などで楽しめる状態にするすべての制作工程を最終的な2Dイメージへと仕上げ、アニメーションを作り上げる。【詳細】「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」会期:2022年4月19日(火)~2022年6月28日(火) ※4月25日(月)休館会場:札幌芸術の森美術館(北海道札幌市南区芸術の森2-75)時間:4月、 5月 9:45~17:00/6月 9:45~17:30(最終入館は閉館の30分前)観覧料金:一般・大学生 1,500円(1,400円)、中高生 1,300円(1,200円)、小学生 900円(800円)※( )内は前売料金、 または20人以上の団体料金※小学生未満は無料※65歳以上は当日料金1,400円。 年齢のわかるものの提示が必要※障がい者手帳・療育手帳等を当日窓口に提示すると、本人と付き添い1名が無料となるチケット発売開始日:2022年1月22日(土) 10:00※状況により、内容や入場時間などの変更、中止となる場合あり※最新情報は札幌芸術の森美術館、STVイベントホームページにて告知※画像は東京展開催時の様子。内容は会場によって異なる場合あり【問い合わせ先】札幌芸術の森美術館TEL:011-591-0090「PIXARのひみつ展」はボストンサイエンスミュージアムがPIXARとの協力により開発したものです。© Disney/Pixar. All Rights Reserved. Used Under Authorization.
2019年03月17日2月16日に銀座本店がグランドオープン遺伝子情報に基づいて、理想のカラダに導くボディメイク・サイエンスエステ「SLENDA GINZA」銀座本店が、2月16日(土)にグランドオープンする。体質に合わせた最適なプログラムを提案してくれるエステサロンだ。2月1日よりWEB予約を開始「SLENDA GINZA」では、科学的アプローチを用いて、ボディメイクのプロフェッショナルによる最適なプログラム提案を受けることが出来る。「SLENDA GINZA」の遺伝子検査と分析は、業界最速の60分。糖質燃焼属性、脂質燃焼属性とタンパク質の吸収属性を分析することにより、最適なボディメイクプログラムを提供する。3Dボディスキャナーが導入され、シェイプアップしたい部分の現状と効果をひと目で確認可能。独自のメソッドを用いたボディメイクエステプログラムは、ボディメイクアロマが薫る個室空間にて実施される。美容のプロと栄養管理士による食事管理や、遺伝子検査結果に合わせたオリジナル処方によるサプリメントで、食事や栄養面のサポートも受けることが出来る。2月1日(金)より、WEB予約が開始される。(画像はSLENDA GINZAホームページより)【参考】※SLENDA GINZA
2019年02月01日トップライター:中森かなめ1994年から毎年開催され、今年で25回目を迎えた『工学院大学わくわくサイエンス祭 科学教室』。今年の夏も工学院大学八王子キャンパスで開催されました。科学の面白さが体験できる多摩地域最大級の科学イベントに、娘(中1)といっしょに行ってみると、娘をひきこむ科学体験テーマがたくさんありました。サイエンスに対する意識が変わる!小学生のときから、理数系科目に苦手意識がある娘。学校の定期テストでは点数こそとれているものの、苦手意識は払しょくできずにいました。そんな娘に担任の先生は「授業で教科書とにらめっこして先生の説明を聞いているだけでは、理数系科目に対する意識は変わりませんよ。科学館や水族館などに行って、実際に自分の目で科学現象や動植物の生態を見てきたほうがいい」と助言をしてくださいました。先生から言われると「そうかも!」と思える素直さが娘のいいところ。さっそく夏休みに娘はお友だちと新江ノ島水族館を訪れ、水の中で暮らす生物を観察し、海や川の中にはいろんな生物が棲んでいることを楽しく学んできました。そして、夏休みも終盤にさしかかったところで、工学院大学で科学教室が行なわれると聞きつけ、誘ってみると「面白そうだね」との反応があったのです。紙で学ぶ、完成するまであきらめない気持ちこうして訪れた科学教室は、テレビのお天気キャスター気分を体験できる『お天気コーナー』や、自分だけのろうそくを作ってものが燃える仕組みを学ぶ『カラーアロマキャンドルをつくろう!!』をはじめ、84個もの演示テーマがありました。この中から、まず娘が興味を示したのが、建築を学ぶスタートとして紙を使ってモノづくりの楽しさを体験できる『紙から建築をまなぼう!』です。『紙から建築をまなぼう!』ブースでは、五重塔や自由の女神など、国内外の有名建築物を工作できました『紙から建築をまなぼう!』ブースで使うものは、“カッター”“カッターマット”“型紙”そして“完成するまであきらめない気持ち!”とあります(笑)。型紙に記されている実線をカッターナイフで切り、点線を山折りし、破線を谷折りすれば、折り紙建築ができ上がり。難易度中級レベルのエッフェル塔を選んだ娘は、作業に取りかかってしばらくして、「完成するまであきらめない気持ちは本当に大事!」と笑っていました。難易度中級レベルに挑戦し、根気よく作業を進める娘各ブースでは、大学生や大学院生、附属中高の生徒のみなさんが「教える側」として活躍していて、娘は建築学専攻の女子大学院生とお話しながら、作業を進めていきました。細かい作業は嫌いではないという娘の作業ぶりを見て、院生のおねえさんは「去年、大学の卒業制作で建築模型を作ったんですけど、わたしは細かい作業が苦手で……。助手として手伝ってほしかったな~」と、ほめてくれて娘もうれしそうでした。完成したエッフェル塔。細かい作業だったので、制作に1時間ほどかかりました身の回りのものは科学が関係している!?次に向かったのは『CAD/CAMとNC工作機械を操作してネームプレートを加工しよう』ブースです。実は、娘の祖父は長年工作機械メーカーで主に海外営業を担当していて、昨年引退したばかり。ここで工作機械と対面するのも何かの縁かもしれません。ネームプレートに加工する文字や大きさをコンピューターでデザインし、自分がデザインした名前の加工のようすや、工作機械に命令するプログラムをコンピューターの画面を見ながら確認した娘。コンピューターが加工しやすいように文字を削っていくので、漢字の書き順どおりに文字ができ上がっていくわけではないということが、娘には新鮮だったようです。大学生に教えてもらいながらコンピューターにプログラムしていきますその後、『チタン製のカラフルなしおりを作ろう』ブースで、化学実験をしつつ軽い金属製のしおりを作り、『缶バッジを作ろう』ブースでてこの原理を利用してオリジナルの缶バッジを作った娘。身の回りの物は、科学が関係していることが多いということを実感することができました。『チタン製のカラフルなしおりを作ろう』ブース。リン酸の液にチタンのプレートを浸し、電流を流すことでプレートの色が変化します娘が参加したプログラムのほかに、『巨大シャボン玉に入ろう』や『液体ビー玉を作ろう』など、興味深い科学体験テーマがたくさんありました。同イベントは毎年8月最後の週末に行なわれるそうなので、来年の夏休み前にウェブサイトをチェックしてみてください。中1の娘は、「小学生のときにこのイベントの存在を知っていれば、夏休みの自由研究にきたのに!」と悔やみつつ、工学院大学をあとにしたのでした。イベント情報施設名 工学院大学八王子キャンパス 住所 東京都八王子市中野町2665番地1 問い合わせ E-mailksec@sc.kogakuin.ac.jp電話042-628-4835 工学院大学Webサイト 中森かなめ(なかもりかなめ)東京都在住・40代夫と娘(中1)と3人暮らし。大学卒業後、出版社勤務を経て、渡仏。1年弱遊学した後、フリーランスライターとなる。結婚して出産後、しばらく休業するも、娘が5歳のときに復帰。現在も細々と執筆業に励む。
2018年11月07日ソニア パーク(Sonya Park)がクリエイティブディレクターを務めるショップ・ブランドのアーツ&サイエンス(ARTS&SCIENCE)が、ドイツで制作を行う木工作家エルンスト・ガンペール(Ernst Gamperl)の展覧会「Ernst Gamperl 3rd Exhibition」を、11月11日まで東京と京都で同時開催中。Ash, ø 31 cm, height 64 cmPhotos by Bernhard Spöttelエルンスト・ガンペールは、現代に生きる世界中の職人たちによる美しい手仕事を世に広めることを目的とした、ロエベ(LOEWE)のクリエイティブディレクターであるジョナサン・アンダーソンが主催するインターナショナル・アワード「ロエベ クラフト プライズ 2017」にて、大賞を受賞したウッドターナー/デザイナー。受賞後、日本では初となる同展では、大きめのオブジェを始め独創的な表情に富んだ作品の数々を展示している。Photos by Bernhard Spöttel彼が日本で個展を開らくこととなったのは、ソニア パークがイタリアのデザイン・フェアに訪れ、彼の作品を一目見て魅力に気づき、開催を持ちかけたことが始まり。2010年のdisplay by ARTS & SCIENCE、2014年のAT THE CORNER by ARTS & SCIENCEに続き、今回で3回目となるガンペールの展覧会。様々な理由で倒木となってしまった木をあえて素材に用い、形成し、乾燥が進んだ時に生まれるシェイプの変化、「木」そのものが持ち合わせる特性を引き出し、奥深い魅力を湛える錚々たる作品が並ぶ。作品との色々な付き合い方が可能になるのも、その作品の本質に確固たる力があるからこそ。ガンペールの作品を通して、クラフトの奥深さを感じてみてほしい。アーツ&サイエンス公式サイトでは、アーティスト、作品の裏側を物語るページ()も公開中。【イベント情報】Ernst Gamperl 3rd Exhibition会期:10月26日〜11月11日<東京>会場:AT THE CORNER住所:東京都港区南青山 6-1-6 パレス青山 109<京都>会場:&SHOP KYOTO住所:京都府京都市中京区木屋町通二条東入東生洲町482-3
2018年10月31日『カメラを止めるな!歩数計』が11月に発売へ2018年11月15日、タニタから、3Dセンサーを搭載した『カメラを止めるな!歩数計』が発売される。同商品は、大ヒット映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督とタニタのコラボレーションによって実現。同作の海外タイトルである「ONE CUT OF THE DEAD」のロゴがプリントされた、シンプルな歩数計となっている。3Dセンサーが搭載されているので、身に付けているだけで、しっかり歩数がカウントされる。設定不要で、電池を入れるとすぐに使うことができる。カラーはブラックのみ。販売価格は、3,024円(税込み)。ヴィレッジヴァンガードオンラインストア、タニタオンラインショップで予約を受け付けている。2018年話題になった映画『カメラを止めるな!』2018年6月23日(土)に一般公開された『カメラを止めるな!』は、東京のミニシアター2館(新宿K’s chinema、池袋シネマ・ロサ)の上映からスタート。SNSなどで話題となり、動員数160万人を超える大ヒット作品となっている。2018年9月末時点で、興行収入は21億円を超えている。上田慎一郎氏は監督、脚本、編集を手がけた。(画像は「カメラを止めるな!歩数計」特設サイトより)【参考】※タニタ プレスリリース※「カメラを止めるな!歩数計」特設サイト※タニタ オンラインショップ※「カメラを止めるな!」公式Twitter
2018年10月12日夏休みには、子どもたちの「知りたい」気持ちを満たし、知識が豊かになるような場所へのお出かけはいかがでしょうか?子どもたちのさまざまな好奇心を満たすことのできるイベントを2回に渡ってお伝えしたいと思います。1回目となる今回は、「サイエンス編」! 理科に関わるさまざまなイベント情報をお伝えします。≫ 夏休み知育イベント情報【アート編】子どもの感性を磨く! ■世界最高レベルのリアルな恐竜に会える!●世界一受けたい授業THELIVE恐竜に会える夏!人気テレビ番組『世界一受けたい授業』による、ステージで恐竜が見られるイベントが開催されます。実物大リアル恐竜ライブショー「DINO-A-LIVE」で注目されている会社「ON-ART」とコラボレーションして、ティラノサウルスやトリケラトプス、ステゴサウルスなど、誰もが知っている有名な恐竜を実物大の大きさでリアルに再現。ステージ上で進むストーリーに引き込まれて、恐竜好きではなくても、その世界観に引き込まれてしまうかもしれません。子役から大人気の芦田愛菜ちゃん、俳優の八嶋智人さん、山崎樹範さんたちが出演し、愛菜ちゃんのダンスや歌も披露。子どもから大人までドキドキ、ワクワクできそうな新型アカデミックライブが体感できそうです!「世界一受けたい授業THELIVE恐竜に会える夏!」会場:横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナなど、全国の会場期間:7月21日(土)~8月19日(日)の各土日に開催観覧:大人:6,500円 子ども(3歳~小学生):4,900円公式サイト: 世界一受けたい授業THELIVE恐竜に会える夏! ■昆虫はやっぱりスゴイ! 驚きいっぱいのイベント●特別展「昆虫」(国立科学博物館)「カマキリ先生」として人気を博している俳優の香川照之さんがオフィシャルサポーターを務める特別展「昆虫」。昆虫好きな子どもがいたら、絶対に連れていきたいと思える内容の展示が数多くあります。会場には膨大な量の昆虫標本、2メートルの「巨大模型」もあり、虫好きの子どもが見たら、大興奮間違いなさそうです。また、日本初公開の、琥珀に閉じ込められた「絶滅目の昆虫」も。これはアリエノプテラ目という種類で、人類よりもはるか昔から存在していた昆虫の姿を垣間見れます。きわめて小さな昆虫の細部を知るために必要な技術の発達を学ぶコーナーもあり、カブトムシのマイクロCTスキャン画像と、再構成された3D画像などが展示。また、会場では昆虫採集のテクニックも学べるので、実際に昆虫採りに行く準備もできそうですね。学んで、知って、採り方までわかるという、昆虫好きにはたまらない展示です。特別展「昆虫」会場:国立科学博物館会期:2018年7月13 日(金)~10月8日(月・祝)入場料:一般・大学生:1,600円、小・中・高校生:600円、未就学児は無料、その他セット券もあり。公式サイト: 特別展「昆虫」 ■理科力を鍛えよう! プログラミングも学べるイベントプログラミング、サイエンスなど体験できるイベントがあります。2020年度から小学校で始まるプログラミング教育について、不安な気持ちを抱えているママたちもぜひ一緒に体験してみませんか?●丸の内キッズジャンボリー 2018(東京国際フォーラム)子どもたちとその家族に、さまざまな体験を通じて感動や発見、驚きを届けたいと、今年で12回目となる「丸の内キッズジャンボリー2018」が開催されます。プログラミング教室やサイエンス教室など、直接先生から学ぶことができる体験も数多く用意されています。「プログラミングの可能性と楽しさを体験! NTTドリームキッズ プログラミング教室」のブースでは、NTTで開発された、誰でも簡単にプログラミングを楽しめるプログラミング言語を使ってその可能性を知り、楽しさを体験することができます。また、「理科っ子になる夏! バイエル サイエンス・ファーム」では、顕微鏡を使った観察や、獣医の体験、そしてバナナなどからDNAを取り出す実験、理科実験のサイエンスショーなど、さまざまなワークショップが体験可能。理科が好きな子はもちろん、苦手な子も、理科が好きになるきっかけになるかもしれません。「丸の内キッズジャンボリー 2018」会場:東京国際フォーラム会期:2018年8月14日(火)、15日(水)、16日(木)10:00~17:00対象:未就学児、小学生、中学生とその保護者入場料:無料(プログラムにより材料費等の実費あり)※セミナーやワークショップへの参加は事前申込または当日整理券が必要な場合あり。公式サイト: 丸の内キッズジャンボリー 2018 ■イベントに参加すれば、自由研究ができる!子どもたちの自由研究がひとりで解決できそうになければ、イベントに参加してそこで終わらせてしまうのもひとつの手ですよね。自由研究にまつわるイベントをご紹介します。●夏休み 2018 宿題・自由研究大作戦!(東京ビッグサイト)毎年大人気のイベント「夏休み宿題・自由研究大作戦」が、今年も東京、大阪、仙台の3都市で開催されます。小学生とその保護者を対象に、夏休みの宿題や自由研究に役立つさまざまなプログラムが準備されていて、好きなものを選んで参加することができます。このうち、ダスキンが提供するプログラムでは、栽培キットを使って水耕栽培された野菜を収穫することができます。農作物がどのようにできるのか、どんな環境で育つのか考えるきっかけとなるかもしれません。また、ライオンが提供するプログラムは、洗剤や柔軟剤の仕組みや効果について学ぶことができます。実験を通して洗剤による洗浄力を体験し、タオルの触感を比較することで柔軟剤の効果を体験できるのだそうです。このように、身近なものを通して、サイエンスの世界を垣間見ることができるプログラムが数多く用意されているので、気になったらまずは参加方法を調べてみてくださいね。「夏休み2018自由研究・宿題大作戦」会場:東京ビッグサイト期間:7月26(木)~28日(土)9:00~16:00入場料:無料(プログラムは参加料が必要なものもあり)予約:入場には登録が必要。(プログラムによって要予約、当日券、整理券配布のものなどさまざまな参加方法あり)公式サイト: 夏休み2018自由研究・宿題大作戦 ■夏休みサイエンスイベント情報一覧●世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!恐竜について学べる実物大のリアル恐竜ライブショー。会場:横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナなど、全国の会場期間:7月21日(土)~8月19日(日)の各土日に開催公式サイト: ●特別展「昆虫」珍しい展示や虫の採り方など昆虫にまつわる企画展。会場:国立科学博物館会期:2018年7月13 日(金)~10月8日(月・祝)公式サイト: ●丸の内キッズジャンボリー 2018会場:東京国際フォーラム会期:2018年8月14日(火)、15日(水)、16日(木)10:00~17:00公式サイト: ●夏休み 2018 宿題・自由研究大作戦!多くの企業が参加して、多彩な体験型のプログラムを実施。会場:東京ビッグサイト会期:7月26(木)~28日(土)9:00~16:00公式サイト: ●2018夏休みサイエンススクエア科学に触れ、楽しめる体験が数多く集まるイベント。会場:国立科学博物館会期:2018年7月24日(火)~8月12日(日)※期間中月曜日は閉室公式サイト: ●サンシャイン水族館 特別展 化ケモノ展何かに化ける「擬態」を特徴とする生き物が見られる。会場:サンシャイン水族館会期:6月28日(木)~11月25日(日)公式サイト: ●すみだ水族館 危険な生きもの大作戦!猛毒、凶暴、豪腕などの特性を持つ生きものが集合。会場:すみだ水族館会期: 2018年6月29日(金)~9月2日(日)公式サイト: ●よこはま動物園ズーラシア ナイトズーラシア開園時間が延長され、夜の動物たちの様子が観察できる。開催日:8月 4日(土)~8月26日(日)の土日場所:よこはま動物園ズーラシア公式サイト: ●夏休み子ども科学実験ショー2018実験など、化学が学べる集まる参加体験型。会場:科学技術館日時:8月4日(土)、5日(日)公式サイト : 子どもがすでに興味のあるものに参加するのもいいですが、まったく知らなかったことを知るチャンスとしても、夏休みのイベントが一躍買ってくれそうですよね。次回は、アート編として、芸術にまつわるイベントをご紹介します。 ※この記事は、2018年7月10日時点のものになります。会期、チケットなど最新の情報は、必ず公式サイトなどにてご確認いただいてから、お出かけいただけますようお願いいたします。
2018年07月21日人気キャラクターのスヌーピーを、心あたたまるサイエンスを通して表現するサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」が開催。2018年3月1日より開催される東京展を皮切りに、全国へ巡回する。© 2017 Peanuts Worldwide LLC第一線で活躍する日本のフィギュア作家達が制作した作品の他に、愛知工業大学からはスヌーピーがダンスする「スヌーピーダンスロボ」、4足から2足歩行へと進化する「スヌーピーロボ」など3作品が出展。そして、『ピーナッツ』の4コマ漫画を約5,000枚使った4Dモザイクアートなど、本展のために約3年の歳月をかけて準備された作品が会場を飾る。さらに、本展の総合プロデューサーである大谷芳照が、原作者のチャールズ M. シュルツと出会うきっかけともなった、大阪の商業施設「スヌーピータウン」プロジェクトのために制作、その後アメリカに寄贈されたオブジェが約4半世紀ぶりに凱旋帰国し、展示される。また、グッズコーナーでは、約100アイテムを越える本展オリジナルグッズも多数発売予定。第1弾は2018年3月1日から19日まで、松屋銀座にて開催。その後、ジェイアール名古屋タカシマヤ、阪急うめだ本店、広島三越ほか、全国への巡回が決定している。以降の会場は順次発表。前売り券は各プレイガイドにて、2月28日まで販売予定。サイエンスアートが繰り広げる新しいスヌーピーの世界を楽しんで。【イベント情報】スヌーピー × おもしろサイエンスアート展「SNOOPY™ FANTARATION」東京展会期:2018年3月1日〜3月19日時間:10:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は17時閉場)会場:松屋銀座 8階イベントスクエア入場料:一般 1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円
2017年12月05日アイリスオーヤマのグループ企業であるアイリスプラザは、人感センサー付で人の動きを感知して自動でON/OFFする、人感センサー付の「人感センサー付セラミックヒーター 800W JCH-M081T」を2016年9月20日に新発売しました。持ち運び楽々!人感センサー付で人の動きを感知して、自動でON/OFFする人感センサー付の「人感センサー付セラミックヒーター 800W JCH-M081T」。持ち運ぶのに便利なハンドル付きなので、お仕事中の冷える足元やお料理中の冷える足元の暖めにぴったりです。このヒーターのポイントは?ポイント1人感センサー付き人感センサー付で人の動きを感知して、自動でON/OFFします。人の出入りが多い所も、その度に電源のON/OFFを切り替える手間を省けます。また、人が居ないところを暖め続けることもなく節電にも効果的です。ポイント2すぐに暖まる電気式ヒーターなので、電源が入ると、すぐに温まります。ポイント3コンパクトで色々な場所に使えるコンパクトサイズでスペースを取らないので、狭い場所でも使いやすいです。リビング、ダイニング、寝室、子供部屋、洗面所・脱衣所などお部屋の様々なところで大活躍します。ポイント4強弱切り替え付きお部屋の温度に合わせて、強:800W・弱:400Wの2段階切り替えが可能です。使用目的に応じて、人感センサー自動運転と連続運転の切り替えが可能!モード切替で連続運転の「連続モード」と、人感センサーによる運転の「センサーモード」を切り替えできます。また、「連続モード」の場合、安全のため運転を開始してから3時間後に電源が自動で切れます。「センサーモード」の場合、安全のため人の動きを12時間感知しなかった場合には自動で電源が切れます。もしもの電源の切り忘れにも安心です。商品概要「人感センサー付セラミックヒーター 800W JCH-M081T」商品サイズ(cm):幅約17.6×奥行約14.5×高さ約28本体重量:約1.8kg材質:BS樹脂、スチール定格電圧:AC100V定格周波数:50/60Hz消費電力:50Hz:760W60Hz:710W温風切替:2段階人感センサー感知範囲:上下方向:60°、左右方向:90°人感センサー感知距離:2m安全装置:電流ヒューズ・温度ヒューズ・サーモスタット・転倒安全スィッチコードの長さ:約2m公式HP
2016年10月07日テーブルの上に黒い物体が映る1本の動画。なんとこれ、センサー式の柿の種排出機なのだとか。【動画はこちら→】排出部分に手をかざすと、それに反応して柿の種を出してくれるというものです。あづま 美加さん(@ShoxMi121)がTwitterに投稿したのは、 職場からもらったというこの機械を実際に使ったときの映像ですが、なんとも言えない結末が話題を呼んでいます!こちらがその“センサー式柿の種排出機”。あづまさんはわさび味を入れた模様です。早速手をかざします。すると……出た!!これは間違いなく“センサー式の柿の種排出機”!!と言いたいところですが。シーン……。なんと出てきたのは1粒だけ!もっとこうじゃらじゃらと、せめて10粒ぐらいは出てくると思っていたのですが……。1粒ずつしか出てこないとなると、いくら自動マシーンとはいえあまりにも手間がかかりすぎるような気もします。ちなみに旦那さんが試すとじゃらじゃらと出てきてくれたそうですが、再び試した投稿者さんに今度は1粒も出してくれなかったとのこと。最終的に上のふたを開けて普通に食べたということです(笑)。この動画に対しては、「ケチ臭い!」「ダイエットに良いかも♪」などのコメントが寄せられています。良い意味で想像を裏切ってくれた“センサー式の柿の種排出機”が放つ勇姿の一部始終は、関連記事の『【おもしろ玩具動画】便利そうな“センサー式柿の種排出機”の予想外な能力』からご覧ください♪1粒出てきたときの手の動きから、投稿者さんの「え??」という気持ちが読みとれますね!●文章/パピマミ編集部
2016年10月05日ケイト(KATE)から、唇の水分に反応し、自分だけの血色感カラーに変化する色変化リキッドルージュ「ケイト カラーセンサーリップティント」(新商品・全7色)が2016 年8月1日(月)に発売開始。2016 年秋のリップメイクのトレンドは、唇中央に色を濃くのせ、外側に向かってぼかしたような仕上がりの“グラデーションリップ”。ぷっくりとした立体的な仕上がりを求め、輪郭をとらずに、唇中央部ににじみ出るようなカラーを重ね、輪郭をぼかしたままにすることで、元々の唇の形を綺麗に見せ、やり過ぎ感のない魅惑的な口もとメイクに注目が集まっている。ケイト カラーセンサーリップティントケイト カラーセンサーリップティント(カネボウ化粧品)■全7色 1,400円(税抜)唇の水分に反応して、じんわり色づいたような自分だけの「血色グラデ」ができる色変化リキッドルージュ。唇にフィットし、綺麗に塗れる三角チップで自然なグラデーションを簡単につくることができる。・無香料・保湿成分(オリーブ果実油、アーモンド油、ホホバ種子油)▲カラーバリエーションケイト CC リップ&チーククリームケイト CC リップ&チーククリーム (カネボウ化粧品)全2 色 850円(税抜)唇と頬に自然な血色感をつくるリップ&チーク。これ1つで「色補整・保湿・UV カット・カラーフィット・スムースアップ」の 5つの機能を持つ多機能 CC リップ。ベタっとし過ぎず、あえてムラっぽくつくから、抜け感のあり、肌そのものが自然に赤らんでいるような柔らかな血色感に。・無香料・SPF20・PA++** SPF 表示、PA 表示は国際的に定められている試験法で測定した値。▲01 GROW RED発色のよいレッド▲02 CLASSY PINK自然になじむピンクお問い合わせカネボウ化粧品〒103-8210 東京都中央区日本橋茅場町 1-14-10TEL:03-6745-3050 FAX:03-6745-3586
2016年07月29日2016年2月12日、重力波の初観測が発表されました。それはアインシュタインが存在を予言してからおよそ100年後のことでした。でも「重力波」と聞いても「いったい何のことだか、さっぱりわからない」そんな人が、ほとんどではないでしょうか。当然ですよね。これまで体感したことのない未知の波長ですから。かぎりないロマンをかきたてるサイエンス。でも科学の世界はむずかしく、敷居が高いもの。そんな文系女子におすすめの「わかりやすくて深いサイエンス本」を紹介します。■猫たちが語りだすサイエンス『真夜中に猫は科学する エクレア教授の語る遺伝や免疫のふしぎ』(薬袋摩耶/イラスト浅生ハルミン/亜紀書房)猫の集会。それは人間にとっては謎だらけのシロモノでしかありません。ところが、この本ではちがいます。毎週水曜日の夜、猫たちはひとところに集まって勉強会をひらきます。ある夜は「ウイルスと細菌は、どのようにちがうのか」。別の晩は「ワクチンと免疫について」と、いうふうに。また、「iPS細胞とは何か」などと最新の科学の話題を猫にでも理解できる言葉で語っています。個性的な猫たちの会話に楽しく耳をかたむけながら、サイエンスの専門用語を覚えることができます。そして、科学が抱える問題点がみえてくる、ユニークな入門書です。■原因不明の病を克服した、サイエンスライター『生命(いのち)のふしぎ』(柳澤桂子/集英社文庫)著者は生命科学者として、またサイエンスライターとして活躍中。経歴だけに注目すると「まあ、エリートなのね」と、いいたいところですが、彼女はおよそ20年間も寝たきりの生活を送っていました。まったく原因がわからず、病名もあいまい。そのためにどのように治療をすればよいのか、方針がたてられなかったのです。しかし、あるうつ病の薬が効き、劇的に回復します。そんな奇跡の人の言葉の、ひとこと、ひとことが胸にひびきます。「孫が生まれてから、私は地球の行く末を今までより深刻に考えるようになった。(中略)この子がお嫁さんになって、子供を産んで、またその子が子供を産んで、と連綿と続く未来が具現化して、心に映るようになった。その子供たちは、延々と私の遺伝子のコピーを受け継いでいくのである。私という個体が消滅したのちも、私の一部が残っていく。そして、いつかは人類滅亡の日を迎えるであろう。私は、子供を産んでしまったことをなかば悔いているが、子供や孫の存在が幸せをもたらしてくれることも確かである」(本書より抜粋)サイエンスエッセイとしてはもちろんですが、ことばに奥行きがあり、人生論としても逸品です。■なぜ、私は私なの?『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』上・下巻あり(ダニエル・Eリーバーマン/訳・塩原通緒/早川書房)ヒトの体のしくみは、謎につつまれています。この本は健康本でもなければ、人類学の解説書でもありません。けれども、なぜ人間は人間になったのか。という疑問にいどむためには、進化の歴史は避けて通れない道。現在、私たちの体内ではなにかが変わりはじめているのでしょうか? それを知るためには人類史をたどり、科学の発達していく過程をあきらかにすることが必要なのです。おもしろそうだけど初心者には読みこなすのが大変そう。そんなため息が聞こえてきそうですが、ひとつひとつの章が短いので、すぐに読破できました。登場人物が多い外国の小説を読むよりも、むしろ理解しやすいかもしれません。物事を大きなスケールで考えられるようになる大作です。ミステリアスで、簡潔なサイエンスの世界のドアをノックしてみませんか?
2016年04月17日子どもの理科離れが指摘されていますが、自然科学系の博物館や展示施設は大人気! 楽しみながら勉強にもなる、そんなサイエンス系のおすすめお出かけスポットをご紹介します。■プロジェクションマッピングと直径11mの円形4Kシアターは圧巻! 宇宙ミュージアム「TeNQ」科学の進歩や日本人宇宙飛行士の増加、さらには漫画『宇宙兄弟』のヒットなども手伝って、昨今、宇宙に興味を持つ人が増えてきたように思います。そんな「宇宙大好き」な人におすすめなのが、この宇宙ミュージアム「TeNQ」です。暗い空間で不思議な音が響くトンネル「トンネル0(ゼロ)」を通って、最初に案内される「はじまりの部屋」では、ナビゲーターの静かな語りの後、全幅約20m、全高4.5mのプロジェクション・マッピングがスタート。壁の凹凸を巧みに使って演出されたプロジェクション・マッピングを見ることで、来場者は一気にミュージアムの世界観に引きこまれます。そして、その衝撃のまま、続いて進むのが、最大の見どころとも言える「シアター宙(ソラ)」。シアター宙は、直径11mの円形のスクリーンを、上から覗き込むかたちで見るスタイル。4K超の大迫力の高解像度映像を見ていると、まさに目の前に宇宙が広がっているような感覚に包まれます。シアター宙で上映される映像プログラムは2種類あり(2016年4月時点)、一度目の当たりにすると、きっとどちらも見たくなってしまうはずです。圧巻の映像美に酔いしれた後は、展示を見て、子どもと一緒に「知りたい!」欲求を満たしましょう。「サイエンス」エリアでは、東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトにより、最新の宇宙研究に触れることができます。と言っても、難しい研究ばかりではなく、子どもでも楽しめる展示がちゃんと用意されているので、ご安心を。天井に映る地球の映像を寝転びながら見上げたり、マルチビジョンで太陽系探査機から送られてくる宇宙の最新映像を眺めたり、「宇宙って本当にあるんだ…」と実感できることでしょう。続く、「イマジネーション」エリアには、遊びのコンテンツが多数用意されています。子どもに特におすすめなのは「アストロボール –Go!Go!Sphero–」。球体ロボット「Sphero」を手元のタブレットで操作して、制限時間内にゴールを目指す…というゲームなのですが、これがなかなか難しく、楽しいのです。大人が苦戦する横で、子どもが悠々とゴールする…ということも珍しくありません。訪れた際は、ぜひ親子でチャレンジされることをおすすめします。そのほかにも、子どもから大人まで楽しめるコンテンツが満載。最後には、写真撮影スポットも用意されていて、楽しかった思い出とともに、記念写真も撮影できますよ。・ 東京ドームシティ|宇宙ミュージアム『TeNQ(テンキュー)』 ■乗り物は立派なサイエンス! 電車とバスの博物館「サイエンス」と言うと、勉強に直結するものに目がいきがちですが、子どもが大好きな乗り物だって、立派な科学。東急田園都市線・宮崎台駅直結と駅からのアクセスも良く、子どもの好きな電車とバスの両方を一度に楽しめるのが、東急電鉄の運営する「電車とバスの博物館」です。2016年2月のリニューアルにより、子ども向け施設が充実したこともあって、おすすめ度はさらに上がっています。到着し、入館する時点で、まずテンションが上がること間違いなし。入場ゲートが実物の自動改札機になっており、普段「自動改札機にピッとする」ことに憧れのある子どもだちにとっては、非常にうれしい仕掛けと言えるでしょう。館内に入り、最初に目にするのは、夜明けから終電後までの東急線の1日が大型ジオラマで再現された「東急ヒストリーパノラマシアター」。ジオラマの中を模型の電車が走るさまに、子どもは釘付けになってしまうはず。実際に行ったママによると「子どもがここから動かなかった(笑)」というコメントも。シアターでは、短編映画「電車を運転する仕事」、「運行を支える仕事」も放映されています。ほかにもたくさんの展示がありますが、子どもと一緒に行くのであれば、この後は「キッズ・ワールド」に移動するのがおすすめ。親子が並んで操作できる「キッズシミュレーター」では、運転体験ができるだけでなく、専用サイトにアクセスして車両をデザインしておくと、シミュレーターの運転中にデザインした車両が登場。すれ違いを楽しむことができます。また、デザインした車両はペーパークラフト(有料:1枚200円)で購入もできますよ。そのほか、大人でも楽しめる本格的な運転シミュレーターや、昔のバスに乗れる展示もあり、親子で心ゆくまで楽しめる作りになっています。 館内には授乳室も完備。ほどよい広さなので、お子さんを抱っこしての移動でも気にならないようです。・ 電車とバスの博物館|東急電鉄 ■ウルトラヒーローと一緒に科学を学ぼう! 千葉市科学館 春休み・GW特別企画展大好きなヒーローと一緒に科学を学べたら、子どももうれしいですよね。千葉市科学館で春休み・GW特別企画展として開催されている「科学アカデミーへようこそ ウルトラマン ~めざせ!地球を守る未来のヒーロー~」なら、それが可能です。宇宙の基本を知って、ウルトラマンのいるM78星雲を探したり、ウルトラマンのパワーの源やエネルギーに関する実験をしたり、特撮の技術を学んだりできる、「ウルトラ講座」。3分の制限時間内で、つみ木や脳トレゲームにトライする「3分でできるかな」。ウルトラマンの能力のすごさを実感できる「シュワッチ体験」。そして、ICタグのついたカードを持って館内をめぐり、問題を解く「ウルトラクイズラリー」の4つのミッションを実行すると、ヒーロー認定書をもらうことができます。第1弾が2016年3月18日~4月17日、第2弾が4月22日~5月31日までと、2期に分かれており、第1弾と第2弾では、アカデミーの内容や展示が若干変わるそうです。ウルトラマン大好きなお子さんやパパ・ママはぜひ訪れてみたいですね。・ 千葉市科学館:イベント詳細 以上、ウーマンエキサイト編集部がセレクトした、おすすめのサイエンス系お出かけスポットをご紹介しました。春のお出かけの参考になれば幸いです。
2016年04月11日フォーカルポイントは6日、ゴルフや野球のスイングを解析するアプリ連動型3Dモーションセンサー「Zepp 2」を発売した。価格(税別)はゴルフ用、野球用ともに19,980円。Zepp 2本体のほか、ゴルフ用はグローブマウント、野球・ソフトボール用にはバットマウントが付属する。Zepp 2は、本体に加速度センサーと3軸ジャイロセンサーを2つずつ内蔵。測定したスイングデータを、Bluetooth LEによってスマートフォンやタブレットに送信し、端末側の専用アプリで保存・解析する仕組み。ゴルフ用はグローブに取り付けることでクラブのヘッドスピード、ポジション、スイングテンポ、スイング軌道などを、野球・ソフトボール用はバットのグリップエンドに取り付けてバッティング速度、ヒットゾーン時間、ヒット時の角度、スイング軌道などを解析する。専用アプリには、使用者の身長や利き手などを登録。さらに、ゴルフ用はハンディキャップ、グリップの握り方、グリップの位置、所有しているクラブ・シャフトの種類、クラブの長さといった項目を登録しておける。野球用で登録可能なのは、バッターボックスの立ち位置、バットの先端位置、所有しているバットの種類・長さ・重さなど。解析後は、個人データとスイングデータにより、正しいトレーニングプログラムを提案してくれる。プロ選手などがアドバイスする「スマートコーチ」機能を持ち、ゴルフ用にはプロゴルファーのミッシェル・ウィーやキーガン・ブラッドリー、PGAツアーコーチのリック・スミス、野球用にはMLB選手のマイク・トラウトと女子ソフトボール米国代表選手のジェニー・フィンチが登録されている。Zepp 2の本体サイズは約W25.4×D25.4×H12.3mm、重量は約6.25g(センサーのみ)。電源は内蔵バッテリーで、連続使用時間は最大約8時間、マグネット式専用USB充電器が付属する。マウント装着時の重量は、ゴルフ用が約11g、野球用が約22g。対応機種は、iPhone 4s以降、iPad(第3世代)以降、iPad mini(第1世代)以降、iPod touch(第5世代)以降で、すべてiOS 8以上が必要。および、Android 4.3かつBluetooth LE搭載のスマートフォン/タブレット。
2016年04月07日オムロンは3月29日、変位センサの新シリーズとして、センサヘッドを移動させながら連続してミクロンオーダーの高精度で測定できるファイバー同軸変位センサ「ZW-7000シリーズ」を2016年4月1日より発売すると発表した。同シリーズは、センサから白色光を色別(波長別)に集光位置を変化させて照射し、焦点を結んだ波長光だけを反射光として受光し、その色情報にとって高さを測定する「白色共焦点方式」を搭載。従来のレーザー三角測距方式では不安定となっていたざらつきのある粗面を移動しながらの測定においても、安定して正しく測定することを可能とした。また、小型サイズのセンサヘッドを複数台並べて同時測定することにより、測定タクトの短縮化を実現したほか、1つのセンサヘッドで異なる材質・形状の部品を測定することを可能としたため、測定対象物に合わせたセンサヘッドの購入検討や設計が不要となり、立ち上げ工数の低減も可能とした。さらに、ラフな設置でも安定測定できるため、対象物に応じたセンサヘッドの取付調整の工数を削減することもできるという。加えて、センサヘッド部は光学部品のみで構成されているため、電気的なノイズや磁気的なノイズは受けないことから、ヘッド周辺のEMC対策や熱対策を不要化することができるため、従来の変位センサでは配慮が必要だった周辺対策をなくすことができる。なお、同シリーズは測定範囲別に3製品だラインアップされており、いずれも外形寸法が30mm×30mm×76.25mm、サンプリング周期が最速20μs、質量が約180gとなっている。
2016年03月29日ロームは3月22日、ワイヤレスで加速度、気圧、地磁気、角速度を測定できるセンサ評価キット センサメダル「SensorMedal-EVK-001」を開発し、販売開始したと発表した。同キットは、モーションセンシングに必須である4つのセンサと電波法認証取得済みのBluetooth Smartモジュール、16bitローパワーマイコンなどを基板実装したもの。各種センサとBluetooth Smartモジュールをローパワーマイコンで制御することで、省エネのセンサ環境を簡単に構築することが可能。スマートフォンやタブレットなどといったモバイル機器との連動が想定されており、タブレットで評価するためのAndroidアプリも公開されている。なお2016年3月より、チップワンストップ、コアスタッフの2社にて同キットのインターネット販売が開始されている。同キットを評価するために必要な各種ドキュメント、評価アプリは公式Webサイトにて公開されている。
2016年03月22日TISは3月17日、電池レスかつ配線レスの無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」に対応したセンサをアマゾンウェブサービス(AWS)のIoT(Internet of Things)のマネージド型クラウドプラットフォーム「AWS IoT」と組み合わせて提供することを発表した。TISでは、需要が拡大しているIoT関連システムの構築支援に向けて各種アライアンスや関連技術の取り込みを進めており、EnOceanセンサの取り扱い開始もその一環だという。EnOceanは光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術(環境発電技術)」を使用した電池不要の無線通信規格。特にスマートホームやビルオートメーション分野で急速に普及が進んでいるという。また、TISはAWSパートナーネットワーク(APN)の「AWSプレミアコンサルティングパートナー」に認定されており、数十億個のデバイスとそこから収集される数兆件のデータを確実かつ安全に処理することが可能なAWS IoTにEnOceanのセンサを接続してデータの収集・蓄積が可能なことを検証した。今後は、AWS IoTにEnOceanセンサを組み合せたIoT向けプラットフォームを製造業などを中心に提供していく方針だ。
2016年03月18日スイッチサイエンスは2月26日、Arduinoの初心者向けキット「The Arduino Starter Kit」の日本語化を行い、日本語に対応した「The Arduino Starter Kit(日本語版)」を2月25日に販売開始したことを発表した。同キットは、Arduinoが2012年に発売した電子回路や電子工作の初心者に向けたキットで、Arduinoを使った作例が掲載された書籍「THE ARDUINO PROJECTS BOOK」と、その書籍に沿って実験するために必要な部品が含まれている。同書籍には15種類の作例が掲載されており、Arduinoの基本的な使い方から少し複雑なプロジェクトまで、さまざまなレベルの作例を通して、電子回路や電子工作、Arduinoについて学ぶことができる。同キットはこれまでに、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、中国語に対応していた。日本語版の価格は1万2500円。注文は同社Webサイトから行うことが可能となっている。
2016年02月26日○ライフサイエンスに特化した画像解析サービス東京大学 本郷キャンパスの一角にある「アントレプレナープラザ」には、同大学との関わりが深いベンチャー企業が集う。そのうちのひとつが、ライフサイエンス分野の研究者に向けた画像解析サービスを提供するエルピクセルだ。画像解析を利用した技術には、衛星データや地理情報を解析するための技術や、製品や部品の個体を識別する技術などさまざまなものがあるが、同社はライフサイエンス分野の画像解析に特化しているのが特徴だ。エルピクセル 代表取締役 島原佑基氏は、「ライフサイエンスだけでいいのか? とよく言われますが、医療、製薬、農業など、ライフサイエンス業界は、それだけでGoogleのような会社が作れてしまうほど、とても広い。むしろ絞りきれていないと感じているくらいです」と説明する。大学院時代に「メンブレントラフィック」という細胞内の物質輸送システムに関する研究を行っていたという島原氏。研究室では、顕微鏡で観察される細胞内のタンパク質や脂質の動きを画像にして解析するソフトウェアを開発していた。生物系の研究者は数学が苦手で、画像処理も不得意だという人が多く、研究室ではたくさんの共同研究が行われていたという。「そのニーズに耐え切れず、会社にした」(島原氏)というくらい、その需要は大きい。「現在、学術論文の9割には画像が掲載されていると言われています。三大科学誌『Nature』、『Science』、『Cell』の過去3年分を調べたところ、一番多い画像は電気泳動の結果を撮影した写真でした。また、蛍光顕微鏡、および蛍光ではない顕微鏡で撮影した画像がそれぞれ4割くらい。重複しているものも考慮すると、全論文の半分程度は顕微鏡画像が載っているといえるでしょう。生物学者と顕微鏡画像の処理は、切っても切れない関係にあります」(島原氏)ライフサイエンスに精通していて、なおかつ画像処理に明るい人材は少ない。同社はAdobeと共に研究者向けの画像処理の講義を行っているが、そこで約3300名の参加者に対し「画像処理は必要ですか?」と質問したところ、約9割は必要であると答えたという。しかしながら、「大学で画像処理を学ぶ機会はありますか?」という質問に"YES"と答えたのはたったの3%。画像処理について教えられる人材が大学にほとんどいないというのが現状だ。そこで同社は画像処理に関して、Webでの情報発信やeラーニング教材の開発も行っている。ライフサイエンスの分野において、画像処理技術の需要にサービスの供給が追いついていないのは、日本だけでなく海外でも同様だ。島原氏は「世界中に教育活動を行っていきたい」と、画像処理に関する教育活動についても積極的な姿勢を示している。現在、同社の主力事業は、研究機関・企業との共同研究やシステムの受託開発だというが、今年の夏には画像解析のデファクトスタンダードとなるような、クラウド上で利用できるソフトウェアをリリースする予定だ。ライフサイエンスにおける画像解析は案件ごとに特化しており、ソフトウェアとして一般化することは難しいという印象だが、島原氏は「最初からすべてを解決しようとは思っていません。細胞個数のカウントの自動化、細胞面積の計測、動きのトラッキングといったニーズの大きいところから、まずは広げていきたいと思っています」と説明している。○大学発ベンチャー、成功の秘訣は?大学発ベンチャーのなかでも東京大学発の企業は日本で一番多く、現在約200社程度が存在している。しかしながら、一時期のベンチャーブームが過ぎ去り、ピーク時には年度あたり約250社まで増えた大学発ベンチャーの新設数は、2013年度時点で52社にまで減少。ここ数年は横ばい傾向にある。大学発ベンチャー設立のハードルはどこにあるのだろう。「事業化の大きなハードルは“人”ではないでしょうか。私は起業する際にあまりハードルを感じなかったのですが、その理由は周りに強力なパートナーがいたから。逆に、それがなければうまくいかなかったと思っています」(島原氏)同じ研究室の助教とポスドクと共に同社を立ち上げた島原氏だが、「3人とも副業として会社を始めたのも成功の要因として大きかったのでは」と分析。1年目は3人全員が人件費ゼロで活動し、結果的に利益の一部を大学へ寄付するまでになったという。「仕事はひとつにしなければいけないとか、副業はダメだとか、日本の人は変にまじめなところがありますが、飲み会やスポーツに費やしている時間を、おもしろいことをやるという感覚でビジネスに当ててもよいのではないでしょうか」(島原氏)こうして“カジュアル”に起業したというエルピクセルだが、着実に成長を続けている。同社の目標は、大学と企業の架け橋となるような研究所を作ることだ。この研究所について島原氏は、「触媒を与えると軌道に乗るようなすばらしい技術は周りにたくさんあります。我々がまずきちんと成功して、そこから得られたノウハウを持って、技術シーズの活用をエンカレッジしていけるようになったらおもしろいですね。大学発ベンチャーのハードルはすごく高い。アカデミアから企業に行くことに抵抗を感じる人が多いのが現状です。研究者にとって、ベンチャー企業は大学よりも自己実現できる良い場所だということをきちんと示して、ここに来れば優秀な研究者たちが集まっているんだと思ってもらえるような場所にしていきたいです」と語る。同社サービスへのニーズは日本国内のものだけにとどまらない。海外からも引き合いが多く、近々ジョイントベンチャーを立ち上げ、海外拠点を作る予定だ。エルピクセルの今後のさらなる飛躍に期待したい。
2016年02月24日旭硝子は2月23日、スマートフォンのセキュリティ強化のために用いられる指紋認証センサの搭載を可能にしたカバーガラスの販売を開始したと発表した。同カバーガラスでは、指紋認証センサを搭載する部分を特殊加工して薄くしつつも、ガラスの強度と、高い平坦度と、指紋認証機能の安定動作を実現している。同社はすでに、スマートフォンメーカー、ICメーカー、組み立て加工メーカーにガラスを提供。実用化に向けた技術検討を進めているとしている。なお、2月22日からスペイン・バルセロナで開催されているモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2016」(MWC 2016)において、韓国の指紋認証モジュールメーカー CrucialTecが、同社製品を用いたカバーガラス一体型指紋認証センサの展示を行っている。
2016年02月23日仏パロットは2月22日、ドローン向けの小型マルチスペクトル・センサ「Sequoia」を発表した。同製品は緑(500nm、帯域幅40nm)、赤(660nm、帯域幅40nm)、レッドエッジ(735nm、帯域幅10nm)、近赤外線(790nm、帯域幅40nm)という4区分のスペクトル帯で画像を記録することができる。また、64GBの内蔵メモリのほか、4つのマルチスペクトル・センサーのキャリブレーションを自動で行う光度センサも搭載している。特に農業での利用に有効だと考えられており、ドローンと組み合わせて使用することで効果的な作物管理、生産性の向上、環境パフォーマンスの向上、収穫量の最適化、時間の節約、費用の削減などに寄与するとしている。具体的には農場の要注意エリアの特定、栄養不足状態の検出、殺虫剤の投入量の最適化などが可能になるという。同社は「Sequoiaを通じてすべての農業従事者が『ビッグデータ』を利用できる環境を実現します。」とコメントしている。
2016年02月22日ソニーは2月16日、1/2.6型・有効2,250万画素の積層型CMOSセンサー、Exmor RS「IMX318」を発表した。スマートフォンやドローンへの採用を想定している。サンプル価格は税別2,000円で、2016年5月から出荷予定。IMX318は、1/2.6型で有効2,250万画素の積層型CMOSセンサーだ。1.0μmの微細な単位画素でありながら、ノイズ低減技術を駆使したことで夜景も美しく撮影できるという。像面位相差オートフォーカスとコントラストオートフォーカスを組み合わせた「ハイブリッドオートフォーカス」を、業界で初めて(※)積層型CMOSセンサーに内蔵。これにより、0.03秒の高速オートフォーカスを実現した(60fps動画時で0.017秒)。さらには、3軸手ブレ補正機能も内蔵。外部のジャイロセンサーと連携して手ブレを補正すると同時に、レンズの歪みも補正する。4K/30fpsの動画撮影にも対応。イメージセンサーからの出力インタフェースを最新規格「C-PHY1.0/D-PHY1.2」としたことにより、4K/30fpsの動画撮影と同時に2,250万画素の静止画も記録できる。※ソニー調べ。
2016年02月16日ロジクールのゲーミングブランド「Logicool G」シリーズから、高精度センサーを搭載するゲーミングマウス「ロジクール G502 RGB チューナブル ゲーミングマウス」(型番:G502RGB)が2月26日に発売される。直販サイト「ロジクール オンラインストア」での価格は11,130円(税別)。「PMW-3366」という高精度光学センサーを搭載するゲーミングマウス。センサー解像度は200dpi~12,000dpiで調整できる。ボタン数は「12」で、キーボードのキーを自由に割り当て可能。ボタン寿命も2,000万回クリックと長い。オンボードメモリを内蔵し、最大3つのプロファイルを記憶させておき、ゲームプレイ中でも切り替えられる。1,680万色から選択できるイルミネーションカラーによって、使用中のプロファイルを判別しやすくなっている。3.6gのウェイトを最大5個まで搭載することによって、重さとバランスを自分好みにチューニング可能。マウスの接地面に合わせたセンサーキャリブレーション機能も搭載している。インタフェースはUSBで、ケーブルは高耐久の編み込みケーブルを採用。ケーブル長は2m。最大加速は40G、USBレポートレートは1,000レポート/秒となっている。本体サイズはW77×D131×H38mm、重量は168g(ケーブル含む、ウエイト含まず)。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10。
2016年02月04日米国政府は2016年1月30日(現地時間)、幼稚園児から高校生まですべての米国に住む学生に対し、コンピューターサイエンスを学ぶ機会を増やすため、40億ドルを拠出する計画を発表した。さらにMicrosoftも同政策についてサポートすることを同日発表している。「Computer Science for All」と題した発表内容によれば、日本の幼稚園年長組から高校までの13年間を指す米国の「K-12教育」で、コンピューターサイエンスを学ぶ学生はわずか4分の1。22の州は科目を単位として認めていない。米国政府は2018年までにSTEM教育を受けた51パーセントの生徒が、コンピューターサイエンスに分野で働き、今後の米国産業を支えるために重要だと考えていることから今回の計画に至った。Microsoftは自社の企業市民活動である「YouthSpark」を通じて、7,500万ドルの支援を行い、コンピューターサイエンスの活動を支援する。同社プレジデント兼CLOのBrad Smith氏は「他国ではコンピューターサイエンス分野に注力しているが、米国内の高校でも(STEM教育を実施しているのは)12パーセントに達していない」と、政府よりも厳しい視点で支援すべき背景を説明した。本施策に協力する企業はMicrosoft以外にも、AppleやFacebook、Salesforce.org、QualcommといったIT業界ではなじみ深い社名が並ぶ。CTO of U.S.のMegan Smith氏は、Barack Obama大統領が2016 State of the Union Addressで発言した「今後数年間、すべての学生が実践的な仕事に就けるため、コンピューターサイエンスと数学の授業を提供し、進捗状況を構築する必要がある」を引き合いに出しながら、「コンピューターサイエンスは、経済的機会や社会的流動性のために必要な『新たな基本スキル』であると認識している」と説明している。阿久津良和(Cactus)
2016年02月01日データビークルは1月29日、電通、アプレッソ、takram design engineeringと共同開発したデータサイエンス専用変換ツール「Data Ferry」(データフェリー)を5月9日より発売すると発表した。初めに、代表取締役 CEOを務める油野達也氏が新製品を開発した経緯を説明した。油野氏によると、データ分析がうまくいかない原因はデータの切り分け方にあり、データ切り分けにおける課題を解決する製品として、同社が昨年7月に発表したのがデータ分析ソフト「Data Diver」だ。「データ分析は、収集・分析・行動といったステップを踏む。データの切り分けがよくないパターンは2つあり、1つはIT部門が収集と分析を行い、現場が行動を行っているパターン、もう1つはIT部門が収集を行い、分析を外部のデータサイエンティストが行い、現場が行動を行っているパターン。前者の場合、現場がどのように行動するべきかわからなくなっており、後者の場合、データサイエンティストはお金と時間がかかる割には、業務についてわかっていないという問題が生じている」そこで、「Data Diver」はプログラミングの知識がなくても高度な統計技術を利用できるようにすることで、現場が分析まで踏み込めるようにした。ただし、「Data Diver」を展開する中で、「データ連携ソフトが高い」「データをタイミングよく入手できない」といったデータ連携やデータ整備における課題が見えてきたという。こうした課題を解決するため開発されたのが「Data Ferry」だ。油野氏には、データ分析を行うデータサイエンティストには専用機が必要であると考え、「素性のよいエンジン」を探していたところ、アプレッソに行き着いたと語った。「『高度な改善要求に耐えられる製品を持っていること』『共に戦えるエンジニアがいること』『海外で実績を持つファクトリー体制があること』という要素がそろっているエンジンを探していたが、正にアプレッソがそうだった」(油野氏)「Data Ferry」にエンジンを提供するアプレッソの代表取締役社長を務める小野和俊氏も説明会に登壇した。小野氏は代表取締役社長という立場ながら、根っからの"技術者"ということで、今でもアプレッソの製品のエンジニアリングに関わっているという。小野氏は、油野氏が挙げた「素性のよいエンジン」の条件を引き合いに出し、同社の技術力の高さをアピールした。「これまで、各所からコンサルティングも提供してはどうかとの声もいただいてきたが、一貫してプロダクトの開発に注力してきた。また、ビッグデータの分析に対するニーズの高まりなどを踏まえ、大量のデータを高速処理できる機構も独自で開発しているほか、Javaエンジニアも多数そろっており、技術力には自信がある。また、エンジニアについても、新規の戦略アライアンスなどに対応できる開発体制を構築しており、開発生産性を最大化するための環境への投資も積極的に行っている。製品のグローバルかも着実に進めており、販売に加え、シンガポールに開発拠点を設けたり、英語・中国語でサポートを提供したりするなど、力を入れている」「Data Ferry」の機能については、製品企画担当の藤田大地氏が説明を行った。藤田氏は、「Data Ferry」のコンセプトについて、「分析に特化したツールであり、基本となるEAIは安定した国産エンジンを搭載している。ターゲットはIT部門以外としているため、設定はすべて自然言語で行える思い通りに、ユーザー自身がデータを加工できるような仕組みを用意している」と語った。「Data Ferry」の技術面におけるキモは専用ストレージ「Analytical Source Lake」だ。各種データソースを統一されたデータセットに変換し、分析可能な形で醸成・蓄積することができる。Analytical Source Lakeに蓄積されたデータについて集計、テーブル統合、サンプリング、クレンジングが行われる。加えて、藤田氏は「Data Ferry」の特徴として「完全なプログラムレス」「データベース内蔵」「分析に関する処理をすべて自動化」「オンプレミスとクラウドを双方向で接続」「データのマスキングによるセキュリティ対策」を挙げた。「Data Ferry」はクラウドサービスとして提供され、利用料は月額40万円から(1ユーザーID、初期データ容量は1TBまで)。オンプレミスの販売については、国内のSIベンダーと協業を進めているところだという。
2016年01月29日東京大学(東大)は1月25日、接触面の静止摩擦係数を検出するマイクロ触覚センサの開発に成功したと発表した。同成果は、同大学 IRT研究機構 下山勲 教授、同大学大学院 情報理工学系研究科 修士課程1年 岡谷泰佑 氏らの研究グループによるもので、1月24日~28日にかけて中国・上海で開催される国際学会「MEMS2016(The 29th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems)にて発表される。これまでに、床面との接触力や滑りを計測するためのさまざまな触覚センサが研究・発表されているが、これらのセンサでは実際に足裏が滑り出さなければ、摩擦係数を計測することは困難だった。今回の研究では、高いピエゾ抵抗効果を持ち、高感度にひずみを検出することが可能なn+型シリコンをゴム材料中の複数点に配置することにより、センサを物体に押し付けただけでその表面の静止摩擦係数を検出することが可能となった。同センサを物体に押し付けると、センサ全体は滑らないにも関わらず、ゴム材料の端部分だけが滑り出し、左右方向に変形する。この左右方向への変形量は、ゴム材料を物体に押し付けた際の押しつけ力の大きさと物体表面の静止摩擦係数に依存するため、ゴム中に配置したn+型シリコン素子を用いて押し付け力と左右方向への滑り量とを検出・比較することで、物体との接触面の静止摩擦係数を計測できるという仕組みになっている。同技術により、靴裏と床との滑りやすさを検出して警告する靴や路面の滑りやすさを警告するタイヤの実現、ロボットの転倒防止などにつながることが期待されると同研究グループは説明している。
2016年01月26日1月12日から15日まで東京ビッグサイトで行われていたウェアラブルEXPOでは、さまざまな新技術や製品がお披露目されていた。ここではセンサー類と、技術そのものについて触れてみたい。○5cmの高低差もわかる気圧センサーやスマホから使える統合センサーオムロンブースでは圧力センサーを発表。感度を最大に上げると、5cm単位の上下移動を検知できるという。利用例としては、腕の位置で計測値が変わる血圧計に組み込み、腕の高さを合わせるというデモを行っていた。歩数計に組み込めば、「坂を上っている」と「平地を歩いている」の差を判断して消費カロリー推測に役立つと、自社のコンシューマー製品を意識した説明だった。また、各種センサー(温度、湿度、照度、音量、気圧、加速度)を、腕時計くらいの大きさに統合した環境複合センサーをコンセプト展示。現場での熱中病防止、オフィスでの環境チェック、見守り用といった応用例を紹介していた。ロームは、複数のセンサーを集めた「ロームセンサーメダル」を展示。圧力・加速度・地磁気センサーと管理用プロセッサ、そして通信用のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを一体型にしたものだ。得られたデータをスマートフォンアプリで処理・表示させるという、ロームのセンサーデバイス評価キットとなっている。センサーメダルという名前が示す通り、33mmの円形だ。体のあちこちに取り付けてセンシングする使い方も想定している。○非接触給電規格の違いを気にせず使える端末用ICスタートアップブースでは、MAPSがワイヤレス給電のICを展示していた。現在のワイヤレス給電は、WPA(Qi)、A4WP(Rezence)、PMAという3つの規格があるが(正確にはA4WPとPMAが統合してAirFuelという名称になっている)、MAPSが開発したICはこの3規格すべてに対応する。使用している無線の周波数がA4WPとWPC/PMAで異なるため、3規格すべてに対応するにはアンテナが2本必要。だが、アンテナを1本にしてWPCとPMAだけ対応という設計も可能だ。ワイヤレス給電のデファクトスタンダードが確立する前に、ユーザーが対応規格を気にせず利用できるのは嬉しい。○おまけ(あまりウェアラブルではないもの)NTTアドバンステクノロジは、高騒音下の中でもクリアな音声を伝えるマイク「R-Talk HS310」を展示。元々はソフトウェアライブラリとして発売していたが、単体製品を望む声に応えたそうだ。アミューズメント施設や工場、コンサート会場といった騒音レベルが高い場所でも、スタッフが円滑に音声連絡や音声認識を行えるという効果が期待されている。ヘッドセットには、音声収録用のマイク(2本)と環境音取得のマイク、合計3つのマイクがあり、音声のみをきれいに拾い上げる。アミューズメント施設を想定したデモでは、ややエコーなどの不自然さがあったものの、騒音が見事にカットされていた。セメダインブースでは、同社の導電性接着剤SX-ECAシリーズを使用した光る服を展示。正確には製品版ではなく、抵抗値を下げて配線として使いやすくした試作品を使用しているそうだ。単に導電性のある接着剤のほか、配線にも利用できるという。現在は一般市販されていないが、発表以来かなり反響があったため、販売を検討しているそうだ。イノテック、ローム、スター精密の合同ブースでは、電源なしのBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを使ったソリューション提案をしていた。スーパーやショッピングモールでの行動調査として、BLEビーコンを使って位置を判断するというのはよくある話だが、提案ではカートにBLEビーコンを取り付けている。しかも、車輪の動きで発電(エナジーハーベスト)するため、電池交換が不要だという。カートが止まっているとデータが送られてこないが、止まっているカートからもデータが来ると不必要なデータが増えるので、これで問題ないという説明だった。データ収集用の機器は、蛍光灯型の照明機器に組み込むため、工事も容易だという。
2016年01月19日STマイクロエレクトロニクス(ST)は1月18日、FlightSense技術を採用した第2世代のレーザー測距センサ「VL53L0」を発表した。同製品はToF(Time of Flight)法に基づくモジュールで、940nmVCSEL光源、SPAD光子検出器、高性能マイクロコントローラを集積。発光が肉眼では見えない発光波長940nmの光源を使用すると共に、赤外線フィルタと組み合わせることでクラス最高の周辺光耐性を実現している。また、内蔵マイコンとデジタル・アルゴリズムにより、最終アプリケーションにおけるホスト処理とシステム消費電力を最小限に抑える。「VL53L0」は、2m以上離れた距離で、1つの画像フレームにおける完全な測定動作を通常30ms未満で実行することができ、動画モードとバースト・モードの両方でインスタント・フォーカスが実現する。従来の技術では、低照度や低コントラストの場面のインスタント・フォーカスは困難だったが、FlightSense技術を採用したことで、対応可能となった。また、測距精度にも優れているため、デュアルカメラ・ベースの奥行きマッピングなどのスマートフォン・アプリケーションが強化され、ロボット、ユーザ検出、ドローン、IoT、およびウェアラブルなどのさまざまな分野に応用することができるようになる。同製品の発表によりSTは「測距性能の新たな基準を確立し、ロボット・IoT分野における新たなアプリケーションの可能性を切り開きます。」とコメントしている。
2016年01月18日富士フイルムは1月15日、APS-Cサイズのセンサーと28mm相当 (35mm判換算)の単焦点レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X70」を発表した。2月18日の発売を予定している。価格はオープンで、推定市場価格は税別90,000円前後。X70は、APS-Cサイズの「X-Trans CMOS II」センサーと、焦点距離18.5mm(35mm判換算で28mm相当)・F2.8のフジノンレンズを搭載した高級コンパクトカメラ。X-Trans CMOS IIセンサーは1,630万画素、ローパスフィルターレス。画像処理エンジンとして「EXRプロセッサーII」を搭載し、AFは最速0.1秒の像面位相差式を採用している。Xシリーズでは初めて、タッチパネル操作が可能な液晶モニターを搭載。タッチシャッターやスマートフォンのようなメニュー操作が行える。また、180度回転式のチルト機構によって、ローアングル・ハイアングル撮影や自分撮りに活用できる。APS-Cセンサーと23mm相当の単焦点レンズを搭載した姉妹機「X100T」と同様に、富士フイルムならではの「フィルムシミュレーション」機能を使用可能。クラシッククロームのほか、Velvia、PROVIA、ASTIAといった往年のフィルムの色合いを楽しめる。なお、X100Tとは異なり、X70はファインダー機能を搭載していない。X70の主な仕様は、以下の通り。撮像素子 : X-Trans CMOS IIセンサー (APS-C、有効1,630万画素)レンズ : フジノン単焦点レンズ (焦点距離18.5mm、開放F2.8)感度 : ISO200~6400、拡張でISO100 / 12800 / 25600 / 51200に対応記録メディア : SD / SDHC / SDXCカード (UHS-I対応)液晶モニター : 3型・約104万ドット、タッチパネル付き動画撮影 : 最高1,920×1,080 / 60p撮影可能枚数 : 約330枚サイズ / 重量 : W112.5×H64.4×D44.4mm / 約340g (バッテリーとメモリーカード含む)
2016年01月15日