2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた作家・島本理生による恋愛小説を、「嵐」の松本潤主演で映画化した『ナラタージュ』。10月12日~10月21日に韓国にて開催される第22回釜山国際映画祭の「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」への正式招待が決定した。今回で22回目を迎える釜山国際映画祭は、世界各国から集まった映画作品が多数上映されるほか、マーケットも開催されるアジア最大級の国際映画祭。本作が正式招待された「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」は、その年の話題作や新作を上映する部門であり、2016年は『怒り』(監督:李相日)、『君の名は。』(監督:新海誠)、そして『ダゲレオタイプの女』(監督:黒沢清)が上映されたことでも知られる。そして今回、10月12日に行われるレッドカーペットと13日に行われる公式上映に、本作でヒロインを務めた有村架純と行定勲監督が参加。主演作『ビリギャル』がアジア圏でも大ヒットしたことが記憶に新しい有村さんだが、国際映画祭への参加は今回が初めてとなる。「この度、釜山映画祭に参加させていただくことになりました。海外の映画祭自体は初めてで、いつか行けたらいいなと、ずっと思っていたので、とてもとても光栄に思います」と有村さん。「海外の方にも、映画『ナラタージュ』が、どのように届いて下さるか、不安もありながら、でも、少しでも何か残って下さることを期待して。当日を、楽しみにしております」と喜びのコメントが届いている。また、今回でなんと11回目の参加となる行定監督は、「私の映画にとって釜山国際映画祭は世界への扉を開いてくれる場所です。そこで『ナラタージュ』を上映できることを嬉しく思います。かつて『GO』『春の雪』『クローズド・ノート』という恋愛映画を熱狂的に受け入れてくれた釜山の観客が、私の恋愛映画の集大成である『ナラタージュ』をどんな風に観てくれるかがいまから楽しみです」と、過去の上映作品に言及しながら意気込みを語っている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日10日(現地時間)、アンジェリーナ・ジョリーが長男マドックスくんを除く5人の子どもたちとトロント映画祭に出席した。アンジーがプロデュースしたアニメ映画『The Breadwinner』(原題)のプレミア上映とだけあって、アンジーは白の爽やかなドレス、女子の中では年長のザハラちゃん(12)も総レースの赤いワンピースでおめかし。パックスくん(13)、ノックスくん(9)、双子のシャイロくん(11)&ヴィヴィアンちゃん(9)はカジュアルな装いでレッドカーペットに登場した。「People」誌によると、アンジーたちは、『The Breadwinner』の監督ノラ・トゥーミー、主人公パルヴァナ役の声を担当したサアラ・チョウドリーと合流し、和やかムードで記念撮影。アンジーは集まっていたファンにサインしたり一緒にセルフィーを撮ったりとファンサービスにも気軽に応じたようだ。アンジーは製作に携わったこの作品だけでなく、11日には自身が監督した『最初に父が殺された(原題:First They Killed My Father)』のプレミア上映も控えている。同作はカンボジアの人権擁護活動家ルオン・ウンの回想録を映画化したもので、アンジーは製作と脚本にも名を連ねている。(Hiromi Kaku)
2017年09月11日7月28日より公開中の浜辺美波と北村匠海のW主演で贈る映画『君の膵臓をたべたい』。膵臓の病に侵されたクラスの人気者の少女と、彼女の病気を家族以外で唯一知る地味なクラスメイトとの交流を描いた本作が、この度公開45日間で興行収入30億円を突破。さらに、「第22回釜山国際映画祭」へ正式招待が決定した。本作は、ティーンに限らず、OLやサラリーマン、カップル、夫婦など幅広い年代が観賞しており、SNSでは「人生で一番泣いた」「泣きすぎて頭が痛い」「何度観ても泣ける」など、様々な感動コメントが飛び交い、リピーターの姿も見られる。Twitterでは、タイトルにちなんだ「君の○○を○○たい」というワードがトレンド入りし、ついに7月28日(金)の公開初日から9月10日(日)まで45日間で、興行収入3,052,806,400円、観客動員数は2,414,957人を記録!2017年の東宝実写作品での1位の興行収入として、現在も記録を更新中だ。そんな本作が、この度「第22回釜山国際映画祭」のオープンシネマ部門への正式招待が決定。アジア最大の国際映画祭となる本映画祭は、昨年は『君の名は。』や『怒り』などが出品され注目を集めた。本作の上映は、10月15日(現地時間)に上映を予定しており、当日は主演の浜辺さんと月川翔監督の参加も予定。すでに韓国での配給も10月25日より決定しており、さらに韓国以外にも、アジアを中心とする10以上の国と地域で配給も決定している。本作において、いままでにないくらい身近でも反響を感じていると言う浜辺さんは、「今回、釜山国際映画祭というアジア最大の映画祭に、数々の作品のなかから、『君の膵臓をたべたい』を上映いただけるということもとても光栄に思っています。国際映画祭は初めてなので、海外の人がどんな風に観てくださるか、いまからどきどきしますが、とても楽しみです」とコメントしている。『君の膵臓をたべたい』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:君の膵臓をたべたい 2017年7月28日より全国東宝系にて公開(C) 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
2017年09月11日是枝裕和監督の『三度目の殺人』がコンペティション部門に出品され、北野武監督の『アウトレイジ 最終章』がクロージング上映された第74回ヴェネチア国際映画祭。このほど、メキシコが生んだ映像の魔術師ギレルモ・デル・トロ監督が放つファンタジー・ロマンス『The Shape of Water』(原題)が、最高賞にあたる金獅子賞を獲得したことがわかった。舞台は1962年、アメリカと旧ソビエトの冷戦時代。清掃員として、政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に“極秘の実験”を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との、言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか…。本作は、『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』などの世界的ヒット作で知られる、メキシコの巨匠デル・トロ監督によるファンタジー・ロマンス。ひとりの孤独な女性と、水の中で生きる不思議な生物との超越した“愛”を描き、公式上映の際には映画祭の会場は興奮のるつぼに!イタリア現地時間9月9日、日本時間10日未明に行われた授賞式で、見事、金獅子賞の栄冠に輝いた。メキシコ人監督の金獅子賞受賞は、史上初。孤独だが、慈愛に満ちた女性イライザを演じたのは、『ブルージャスミン』『パディントン2』のサリー・ホーキンス。彼女を支える優しい隣人には『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス、イライザと恋に落ちる生き物に息吹を与えるのは『パンズ・ラビリンス』でもデル・トロ監督とタッグを組んだダグ・ジョーンズ。また、冷徹な政府の調査官に『ノクターナル・アニマルズ』のマイケル・シャノン、そして、イライザの頼もしい同僚に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーと本年度アカデミー賞ノミネート俳優が扮し、観る者を未知の世界にタイムスリップさせる。類まれなる美しさをたたえた映像世界で描かれた、空想をも超える純愛と覚醒に、世界が喝采を贈った本作。ファンタジー映画の新たなる金字塔として、早くもアカデミー賞ノミネート確実との声も上がっている本作に、引き続き注目していて。『The Shape of Water』(原題)は2018年、日本公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日パックスは写っていないが同行していた(写真:ロイター/アフロ) アンジェリーナ・ジョリーが現地時間10日、子連れで第42回トロント国際映画祭に登場し、輝くような笑顔を見せた。 ジョリーに伴ってレッドカーペットを歩いたのは、パックス(13)、ザハラ(12)、シャイロ(11)、ノックス&ヴィヴィアン(9)の5人。長男のマドックス(16)以外が一堂に会したことになる。 ジョリーはカナダ・アイルランド・ルクセンブルグ合作のアニメーション映画『The Breadwinner』のプロデューサーの一人として同作のプレミアに出席。タリバーンの支配下にあるアフガニスタンで、父を不当に逮捕された少女パルヴァナが家族を支えるために男装して奮闘する物語だ。 子どもたちと歩くジョリーは、いつになく柔和な表情を見せ、観客のサインにも快く応えていた。
2017年09月11日公開初日を迎えた映画『三度目の殺人』の舞台あいさつが9日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、福山雅治、役所広司、広瀬すず、満島真之介が出席した。第74回ヴェネチア国際映画祭のコンペディション部門に本作が選出され、5日には主演の福山らキャスト陣と是枝裕和監督が同映画祭の公式会見やレッドカーペットイベントに参加。公開初日を迎えたこの日は、現地にいる是枝監督が欠席したが、主演の福山らキャスト陣が登壇して舞台あいさつが行われた。日本時間9~10日にかけてコンペディション部門の発表が行われるヴェネチア国際映画祭の話題となり、公式上映時に現地にいた福山は「手応えはあったと思いますよ。エンドロールが始まる前に拍手をいただいて、これは届いたかなという実感がありました。間があって、パラパラという感じだと思ったら、(拍手が)ドンっと来てすごいなと思いました」と観客のリアクションに手応え。その福山とともにヴェネチア国際映画祭初参加の広瀬も「お客さんの顔を見て、そこに響き渡っている音が忘れられないというか、愛おしい音たちなんだと本当に幸せな気持ちになりました。拍手の音とか声を出して『ふ~』と言ってくれる方の色んな音がすごく耳に残っています」と振り返った。映画のタイトルにちなみ、「一度や二度、三度と、ついついやってしまうことは?」という質問に、福山が「ギターを買ってしまうことですかね。毎回どうしようかと迷って、毎回購入を逡巡するしみったれたところが好きじゃないですね」と自戒を込め、役所も「こういう舞台あいさつに宣伝部から答えを考えてとくれと言われるんです。今日も朝から考えているんですけど決まらないんですね。"何とかなるんだろう"というところがダメなんです(笑)」と苦笑い。一方の広瀬は「ハマった食べ物でお店に3日連続で行ったりします。串揚げが大好きで、一回ドハマリした時は週4~5で行きました。毎日でも全然と思っちゃうぐらいです」と一途な性格の一端をのぞかせていた。2013年公開の映画『そして父になる』以来、是枝監督とは2度目のタッグとなる福山が主演を務め、是枝組初参加となる役所を迎えた本作。是枝監督が近年描いてきたホームドラマから一転し、かねてより挑戦したいと考えていたという法廷を舞台に、勝利至上主義の弁護士・重盛(福山)が担当することになったある事件を軸に物語が展開する心理サスペンスとなっている。
2017年09月10日今年で4回目を迎える「京都国際映画祭」の開催概要会見が9月6日(水)、よしもと祇園花月にて行われ、木村祐一とKBS京都の平野智美アナウンサーのMCにより、今年のキャッチコピーや上映作品などが発表された。また、本映画祭がワールドプレミアとなる映画『火花』から、主演を務めた菅田将暉と桐谷健太のコメントが映像で到着した。「京都国際映画祭」は、「京都映画祭」の伝統と志を引き継いだ「映画もアートもその他もぜんぶ」というテーマを持った映画祭。今回のキャッチコピーは「京都三泊四日。」。京都の街に新鮮な驚きを与え、感動のステージを創り上げていく。MCに立った木村さんは、「(映画祭に対する)地元のみなさんの期待度、浸透度を感じる」と話した後、「京都には言われたくないことを知ってる人もたくさんいる」と、自虐ネタでまず笑いを誘う。また、実行委員長・中村伊知哉氏は、西本願寺を始め、岡崎公園、府立植物園など京都らしい場所を使うこと、さらにアニメ100周年など新しいイベントも盛り込んでいることをアピール、「3泊4日の間、世界中のみなさんに楽しんでいただきたい」とコメントした。そして今回のオープニングセレモニーが、“世界文化遺産”・西本願寺の重要文化財でもある「南能舞台」にて開催されることが発表。去年の二条城も「ビックリした」という木村さんは、「まさか今年は西本願寺の能舞台に上がれるとは」と驚いた様子。続いて、映画部門についての説明では、京都国際映画祭総合プロデューサー・奥山和由氏が登壇。過去3回以上のプログラムの充実ぶり、アニメ部門が新しく発足、さらに目玉として『火花』がワールドプレミアで上映されることをアピール。そして個人的に、「五社英雄監督特集」を切望していたことを告白。厳しく教えられた過去のエピソードを披露し、原点を見直すということも大切、原点という意味で「五社英雄監督特集」が実現したと話した。「特別招待作品」は、本映画祭以降に公開予定、日本未公開の海外作品など、刺激的な作品をゲストの参加とともに紹介。『火花』をはじめ、ベルギー女性監督のもとイザベル・カレ、國村準、安藤政信、門脇麦らが出演する『KOKORO』、萩本欽一に密着したドキュメンタリー『We Love Television?』、若手注目株・健太郎主演の『デメキン』、日本初上映の台湾映画『全ては愛のため』ほか9作品が紹介された。300万部を超えるベストセラーとなった「ピース」又吉直樹の著書を板尾創路監督が映画化した『火花』からは、予告編とともに主演の菅田さん、桐谷さんからコメント映像も。2人は、たくさんの人に見てもらえるのがうれしいと話し、コメディ映画ではなく青春映画であること、公開されることが楽しみと話していた。さらに、各テレビ局と吉本興業による共同プロジェクト「TV’DIRECTOR’S MOVIE」では、既存のジャンルにとらわれない意欲的な作品創りを目指した作品がずらり。テレビ朝日共同制作作品「N.Y.マックスマン」の主演を務めた稲葉友は、ニューヨーク帰りの探偵役であることのほか、撮影の裏話も披露。見どころとして歴代のマックスマン3人が並んでの変身シーンを挙げて、自身も変身ポーズを見せると、舞台上からも「カッコいい!」の声が上がっていた。テレビ東京共同制作作品「海辺の週刊大衆」からは、「NMB48」の渋谷凪咲が登壇。初めての映画でヒロイン役だったことをふり返り、「みなさんから愛されなくてはと本番前イチゴをたくさん食べて挑みました」とコメント。主演の又吉さんとの撮影中のエピソードも披露した。続いては、毎日放送共同制作作品「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」に出演した「NMB48」から谷川愛梨、内木志、村瀬紗英が挨拶。ストーリーのあらすじに触れたあと、新喜劇メンバーとの撮影中の裏話として「みなさんがやさしかった」「川畑座長がNMBにくわしかった」などのエピソードを話した。今年からアニメーションカテゴリーも追加され、ナビゲーターに「京都特別親善大使」のアニメ「有頂天家族」が決定したことが発表された。世界最高齢のアニメーション作家集団「G9+1」プロジェクトの紹介も行われ、日本のアニメを創設したベテランクリエーターたちの新作や過去の短編作品の上映、舞台トークも予定されている。「京都国際映画祭 2017」は10月12日(木)~15日(日)まで、よしもと祇園花月ほかにて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年09月08日●映画の社会的な面に反応があった『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞したほか、何度もカンヌ映画祭に作品が正式出品されている黒沢清監督。最新作である『散歩する侵略者』もまた、カンヌ映画祭で世界に発信されることとなった。誰もが名前を知りながら、実態についてはあまり知られていないカンヌ映画祭だが、映画監督にとっては「嬉しさと不安」が半々の特殊な場だという。『散歩する侵略者』は、劇団「イキウメ」の同名舞台を実写映画化した作品だ。ある日、自分の夫(松田龍平)が”侵略者”となって帰ってきた妻(長澤まさみ)や、”侵略者”と出会ってしまったジャーナリスト(長谷川博己)が、自分の立場を選択しながら物語が動いていく。人間から概念を奪うという独特な設定を持ったこの侵略サスペンスは、カンヌでどのように捉えられたのだろうか。○カンヌの反応は?――第70回カンヌ国際映画祭 「ある視点」部門に正式出品された『散歩する侵略者』ですが、現地での反応はいかがでしたか?みなさん真剣にご覧になっていたようですね。楽しい娯楽映画的な要素もふんだんに入れて作っているつもりではありますけど、こういう内容ですから、作品の訴えている社会的な面を真剣にとらえようとされている感じでした。――日本の反応とは違いそうでしょうか?キャスティングが豪華なので、日本だと次々と有名な方が出てくることに目に奪われるかもしれないですね。内容的には日本の方が見ても複雑で考えさせられる要素があると思うんですが、きらびやかな感じがするので、娯楽映画として素直に受け取ってくれるのかなという気がします。――何度もカンヌ国際映画祭に参加されている黒沢監督ですが、カンヌには身が引き締まる感覚などありますか?他の映画祭と比べて特殊と言いますか……ただお祭りのようにみんなが映画を楽しみにしてくれているだけじゃない、厳しい目があります。みんなが批評家ですから「ダメなものはダメと言ってやる」「どこか弱点を見つけて攻撃してやる」という緊張感が映画祭全体に漂っています。世界の批評の目にさらされるのは、何度行っても複雑な感じですよね、作っている方としては。呼んでおいてひどいこと言うのか! と(笑)。――嬉しいと同時に不安というような……。半々ですね(笑)。嬉しいは嬉しいんですけど、何を言われるんだろうという不安もあります。誰からも非難されないような無難な作品は逆に、最初から選ばれないんですけどね。ある種の社会性を持っている作品や、従来の作り方と違った作り方をしている作品は、同時に攻撃の対象にもなるから、怖いですよ。カンヌはギリギリのところでどちらに転ぶか、判定が難しい作品を好んで出してくるので、うまくいけば全く新しい映画が出たと言われることになります。そういう意味では刺激的な映画祭ですね。●「ダメなものはダメと言う」緊張感○映画表現の醍醐味を――現地ではっとした意見はありましたか?取材でもやはり、カリカチュアライズされているとはいえ「現代の日本はこういう状況にあるのか」という質問は多く受けました。みんながあまり何も言えず、でもある種の危機が迫っていて、どう訴えていいかわからない危機的状況にあるのか、というようなことです。――今回は侵略者が人間の「概念を奪う」という独特なシーンが出てきます。この表現にいたるまで難しそうだなと思ったのですが、いかがでしたか。難しかったです。とても秀逸なアイディアだと思ったんですが、舞台上では「この作品ならではのルールなんだな」と成立しているものが、映画では現実的に何が起こっているのか、実際の家の中や街角で表さなければならない。いろいろ考えたんですけど、概念とは何かってわかんないですね(笑)。科学的には説明しないことにしました。ただ、重要な概念を奪われると、人はなぜかスッキリして解放されるというふうにしました。それがこの映画のルールだとなるべく早めに理解してもらえれば嬉しいです。「概念、もらった」と言われると、へなへなとなって涙が出ちゃった、そして自分の中が変わっている……という。――演劇のお客さんはルールを飲み込むことに慣れているけど、映画だとまたもう少し観ている人の感じ方が違うかもしれないですよね。そこは実写映画という表現独特のリアリティで、舞台やアニメとも違うところですよね。舞台だと日本人が外国の作品をやってもOKですから、羨ましいですよ。映画で日本人が金髪のカツラつけて日本語をしゃべって、外国人という設定だったら、誰一人真面目に見ないですよね。わかっていても、「それは嘘でしょ」と指摘されてしまう。現実じゃないとわかっていながら、常に現実と見比べながら受け取られてしまう。でもその分うまくやると、記憶の中で本当に現実に起こったんじゃないかという錯覚も起こせるんです。それが映画作りの醍醐味で、空から攻撃が来るシーンをうまく撮れば、本当にそんな攻撃が起こったように、その瞬間は迫真の表現として伝えられる。それが映画ならではの表現だと思います。(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会
2017年09月08日第九回下北沢映画祭が、しもきた空間リバティ、下北沢トリウッド、ライブハウス近松、HIBOU HIBOUにて2017年10月7日(土)から10月9日(月・祝)までの3日間開催される。下北沢映画祭とは、ジャンルを問わない一般募集した映画作品のコンペティションをメインに、音楽や演劇、ファッション、グルメなど様々なプログラムを楽しむことが出来るイベントだ。9回目となる今年のテーマは、「Light up! Cinema 映画を照らせ」。ミニシアターの閉館など、映画を取り巻く環境が劇的に変化している現在にフォーカスし、映画を様々な角度から捉えるための5つのプログラムを開催する。会場は、しもきた空間リバティ、下北沢トリウッド、ライブハウス近松、ギャラリーHIBOU HIBOUの過去最多となる全4会場をセッティング。コンペティションでは、応募総数244作品の中から選ばれた9作品を期間中3日間にわたって上映し、最終日に各受賞作品が決定される予定だ。プログラムの第1弾として10月7日(土)には、映画『ディスタンス』を下北沢トリウッドにて上映。監督岡本まな自身のばらばらに暮らす家族と、その物語をカメラを通して紡ぎ出す、セルフ・ドキュメンタリー映画の本作。上映後には、岡本まな、詩人の文月悠光、音楽家の柴田聡子によるトークショーも行われる。そして、プログラム第2弾で発表されたのは、タナカカツキをメインクリエーターに迎えた上演作品だ。イベント内で、マンガ家、映像作家、サウナ大使、水中園芸家など多くの顔を持つ彼の“あたまの中”を徹底解剖。ギャラリーHIBOU HIBOUとの連動企画も開催する。新たに発表されたラインナップには、映画館に勤める男性と映画館閉鎖までを描いたウルグアイの名作『映画よ、さようなら』の上演が決定。上映後、映画館の減少に伴い映画の多様性が失われゆく今、これからどのように映画と出逢っていくべきかを俳優の中島歩らと共に考えていく。他にも、ヒップホップカルチャーを全世界に広めた伝説の映画『WILD STYLE』をアーティスト2組のライブと共に上映。さらに期間中、今回のコンペティションのゲスト審査員、今泉力哉監督の第2回下北沢映画祭準グランプリ作品『最低』と今泉監督が手掛けた乃木坂46個人PVの上映も決定している。【詳細】第九回下北沢映画祭期間:2016年10月7日(土)~10月9日(月・祝)会場:・しもきた空間リバティ 世田谷区北沢2-11-3イサミヤビル4F・下北沢トリウッド 世田谷区代沢5-32-5-2F・ライブハウス近松 世田谷区北沢2-14-16・HIBOU HIBOU 世田谷区北沢2-7-2開催内容:■ドキュメンタリー「ディスタンス」上映日時:2017年10月7日(土) 19:30~(開場19:15)会場:下北沢トリウッドチケット料金:1,800円(税込)■スクリーンで映画と出逢う世界~あなたが想う映画体験のこれから~日時:2017年10月8日(日) 10:30~(開場10:15)会場:ライブハウス近松チケット料金:2,000円(税込)+1ドリンク■映画とラップの過去・現在・未来日時:2017年10月8日(日) 19:00~(開場18:45)会場:ライブハウス近松チケット料金:2,500円(税込)+1ドリンク■タナカカツキと“ととのう”会 ~アートを日常に翻訳する~日時:2017年10月9日(月・祝) 13:30~ 開場は15分前会場:しもきた空間リバティチケット料金:2,000円(税込)■第9回下北沢映画祭コンペティション日時:2017年10月7日(土)~9日(月・祝)会場:下北沢トリウッド、しもきた空間リバティチケット料金:各回800円(税込) 通し券1,600円(税込) 授賞式1,000円(税込)■今泉力哉監督フィルモグラフィ 振り返りプログラム「乃木坂46個人PV無料上映」日時:2017年10月8日(日) 15:30~会場:ライブハウス近松「第2回下北沢映画祭 準グランプリ受賞作『最低』上映」日時:2017年10月9日(月・祝) 17:00~会場:しもきた空間リバティ
2017年08月20日ラヴ・ディアスとは?“怪物的映画作家"と評され、世界の映画祭を次々と制覇してきたラヴ・ディアス。フィリピンが生んだ巨匠。2016年のベルリン国際映画祭で、『痛ましき謎への子守唄』が銀熊賞を受賞、約半年を経てベネチア国際映画祭で『立ち去った女』が金獅子賞に選ばれる。ラヴ・ディアスは1年で、世界三大映画祭の2つを制覇してしまった。そして、最新作『立ち去った女』が2017年10月より全国で順次公開されてく。無実の罪で30年も投獄『立ち去った女』は、『ショーシャンクの空に』の原点となった、ロシアの文豪レフ・トルストイの短編にインスパイアされた作品。殺人の罪で30年間も投獄されてしまう無実の女、そして、その黒幕は、彼女のかつての恋人だった…というストーリー。背景にはフィリピンの現代史を盛り込みつつ、哲学、宗教、寓話的な要素、そして詩情をも取り入れ、揺れ動くヒロインの心情、人の善悪をじっくり描き出すヒューマンドラマだ上映時間は短く3時間48分ラヴ・ディアスのこれまでの作品は超長編。5~6時間は当たり前で、9時間に達する作品もあった。それでも、その独特なリズムは”魔術的魅力”を持ち、見る人は徐々に引き込まれていく。『立ち去った女』の上映時間は奇跡的にも”3時間48分”。ラヴ・ディアスの世界観を初めて体験する人には絶好の機会かもしれない。『立ち去った女』あらすじ殺人の罪で、30年もの間投獄された無実の女ホラシア(チャロ・サントス・コンシオ)。真の黒幕は、彼女のかつての恋人ロドリゴ(マイケル・デ・メサ)だった。出所したホラシアは、自分を陥れた男を追って、孤独な復讐の旅に出る。彼女の前に現れたのは、アヒルの卵売りの男、物乞いの女、そして心と身体に傷を抱えた謎の“女"(ジョン・ロイド・クルズ)。困っている者、弱い者たちに優しく手を差し伸べ、惜しみない愛を注ぐホラシア。そんな彼女を慕う者たちの助けで、復讐すべき男との距離は徐々に縮まっていく…。作品詳細『立ち去った女』原題:Ang Babaeng Humayo/英題:The Woman Who Left監督・脚本・編集・撮影:ラヴ・ディアス出演:チャロ・サントス・コンシオ、ジョン・ロイド・クルズ、マイケル・デ・メサ2016/フィリピン/タガログ語/モノクロ/上映時間:228分/配給・宣伝:マジックアワー
2017年08月14日ヴェネツィア国際映画祭で2冠、各国の映画祭で数多くのグランプリを獲得した映画『ブランカとギター弾き』のトークイベントが8月9日(水)シネスイッチ銀座にて行われ、監督の長谷井宏紀と、監督の20年来の友人であるという俳優・加瀬亮が登壇した。日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得た長谷井監督が、フィリピンを舞台に撮影した本作は、母親を買うことを思いついた孤児の少女ブランカと、盲目のギター弾きの“幸せを探す旅”を描く物語。今回のイベントは、加瀬さんが「こんばんは。宏紀くんとはほぼ20年付き合いがありますが、商業映画での初監督ということで駆けつけました。宜しくお願いします」と監督と長年の友人であると明かしスタート。監督との出会いに関しては「昔、宏紀くんが大きな一軒家に住んでいて、その家にミュージシャンやデザイナー、写真家、絵描きいろいろな人が集まって暮らしていて、面白いって聞いたので、遊びに行ったんです」と話し、「朝から夜までずっといろいろなことを話していました。今回初長編監督、ということなんですけど、この前に短編映画を4本くらい観ていて、一番最初に監督が作った作品にはスタッフで参加したりました」とコメント。本作については「ただ今作は、はっきりとしたストーリーがあったので、彼が「何を信じたいのか」がよく見えました。いい作品だと思います」と感想を述べる。そんな本作はフィリピンが舞台ということで、長谷井監督がフィリピンに興味を持った発端の話になると、「ある友人が撮ったモノクロのスモーキーマウンテンの写真を見て、自分の中で気になって、行って見たいという好奇心が生まれた。実際行ってみると、彼が捉えた美しさとは違った美しさ、子どもの力に出会えた。かっこいいな、って思って、この美しさをほかの人と分かち合いたいなって思った」と作品の起点となる出会いを明かす。そして、最初に撮った短編はすごく衝撃的だったと話す加瀬さんは「その次の作品には今作にも出ているピーターが出演しているね。だから『ブランカとギター弾き』は僕にとって、ある意味では繋がっている。フィリピンに行って、スラムの人に出会って、宏紀くんはきっと何かが吹っ切れたんだね。具体的に何があったのか気になるな」と質問すると、長谷井監督は「スラムでサーフィンしている子どもがいたんだけど、サーフィンボードが冷蔵庫の蓋だったんだよね。その自由さとかエネルギーとか、サーフボードを手に入れて波に乗るっていう発想ではなくて、そこに冷蔵庫の蓋があったから、波に乗る、という発想はすごいなって思った」と一人の少年との出会いを語った。続いて実際の撮影の話になると、長谷井監督は「クライマックスのブランカが泣いて笑う、という演技はやっぱり11歳の女の子には難しいことだった。そのシーンは撮影最終日に撮ったんだけど、カメラを回しっぱなしにしたまんま、スタッフさんが撮影をふり返って、という話をブランカ役のサイデルにすると、サイデルはやはり思いが有り余って、涙が出ちゃうんだよね。同時に笑うというのができない。そんな中、みんなが歌って踊り始めた。ジョークを交えたりしてね。とても良い雰囲気だった。そこでサイデルが笑っちゃうんだよね。こんなに幸せなことないって思って、中々そこではカットがかけられなかった(笑)」と苦労を語ると、加瀬さんも「泣くってシーンがあっても、周囲や自分がそういう雰囲気ではなかったら、やっぱりすっとは泣けないんだよね。経験があるからとか、技術があるからとは違う。人間が普段、涙を流すときって、“泣くもんか”や“泣きたくない”っていう気持ちがあるはずだし。だから、無理矢理に流した涙や笑いは、やっぱり画面の中でも見えかたが変わってくると思う」と自身の経験をふり返りながら話していた。20年来の友人であり、同い年である2人。そんな2人の話は大いに盛り上がり、予定の30分を越してのトークイベントに。最後に加瀬さんは「話し込んでしまってすみません。今日はありがとうございました。これからも長谷井宏紀を宜しくお願いします」と挨拶しイベントは幕を閉じた。『ブランカとギター弾き』はシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ブランカとギター弾き 2017年7月29日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) 2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
2017年08月10日第30回東京国際映画祭が、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで、六本木ヒルズやEXシアター六本木などで開催される。期間中は世界中から集まった数々の作品に加え、オールナイトイベントや無料の野外上映、オーケストラによるシネマ・コンサートなどが行われる。安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおい人気女優の作品上映30回目の開催を迎える2017年の東京国際映画祭では、日本を代表する女優安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮﨑あおいの4名にフューチャー。彼女たちの最新作、そして自らターニングポイントとなったと評価する作品を2本ずつ上映する。安藤サクラは、姉・安藤桃子が監督を務め、自ら主演した『0.5mm』をピックアップ。蒼井優は山田洋次監督作『家族はつらいよ2』を、満島ひかりは越川道夫監督作『海辺の生と死』と、それぞれ2017年公開の最新作を選択した。宮﨑あおい出演作からは『怒り』が選ばれている。期間中は、作品上映だけでなく、監督やクリエイターを招きトークイベントも行う予定だ。『ゴジラ』シネマ・コンサート10月31日(火)には、東京国際フォーラムで『ゴジラ』シネマ・コンサートが開催。1954年、記念すべき第一作として公開された『ゴジラ』(監督:本多猪四郎)の上映に合わせ、伊福部昭作曲の劇中曲全曲を直弟子で作曲家の和田薫による指揮、東京フィルハーモニー交響楽団が完全演奏。劇中歌「平和への祈り」もChor Juneによる合唱で再現する。さらに、上映に先立ち「ゴジラ 現在・過去・未来」として、ゲストトークショーも。1989年の『ゴジラ vs ビオランテ』から『ゴジラ FINAL WARS』までプロデューサーを務めた富山省吾、『シン・ゴジラ』監督の樋口真嗣、そして『ゴジラ』シネマ・コンサートプロデューサーの岩瀬正雄が登壇。60余年にわたりファンやクリエイターを刺激続ける、「ゴジラ」の魅力を語る。無料の野外シアター2017年10月26日(木)から11月3日(金・祝)までは、六本木ヒルズアリーナを会場に野外シアター「Cinema Arena 30!」がオープン。過去29回の上映作品から代表作を一挙に上映する。参加無料なので、気軽に楽しめそうだ。さらに、10月上旬は美しい夜景をバックにした大スクリーン上映会「Tower Light Cinema」も。秋の夜風に当たってロマンチックな夜を過ごしてみてはいかがだろう。米映画黄金期のクラシックフィルム上映も東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催企画として行われるのは、「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」。1949年に開館した、ニューヨーク州ロチェスター市の映画&写真のアーカイブであるこの博物館はアメリカで2番目に古く、無声アメリカ映画を始めとする数々の貴重な作品の可燃性原版やプリントを所蔵している。当日はエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督の未完作品として知られる『クイーン・ケリー』[スワンソン・エンディング版]を始め、1920年代から30年代の作品を中心に、アメリカ映画黄金期の名作を美麗な35ミリフィルムで上映する。【概要】第30回東京国際映画祭開催期間:2017年10月25日(水)〜11月3日(金・祝)会場:六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木 ほか<チケット>発売日:2017年10月14日(土) ※一部9月下旬より抽選販売作品あり。※チケットやプログラムの詳細は公式サイトで確認。URL:
2017年08月03日「CINEMA CARAVAN」が総合演出を担当する野外映画祭イベント「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」が神奈川県城ケ島公園にて1日限定で実施される。本イベントは、映画館で上映される機会に恵まれないオリジナル映画を上映する場をつくり、これからの日本映画の活性化をはかるプロジェクトだ。当日は映画上映とともに、フードやドリンクを楽しみながら、映画監督と意見交換などもできる体験型のイベントとなっている。「CINEMA CARAVAN」とは「地球と遊ぶ」をコンセプトに、五感で体感できる移動式映画館プロジェクトで、関東圏のGWの風物詩となった“逗子海岸映画祭”の企画チームでもある。当日上映される映画は、いずれも本映画祭が初公開となるオリジナル作品。 幻想的なライティングや素朴な手づくりの装飾が施された非日常的な空間の中で、映画を楽しむことができる。会場となるのは神奈川県三浦半島の最南端にある、首都圏では数少ない島・城ケ島。園内では、目の前には真っ青な大海原が広がり、日が暮れれば満天の星空に恵まれる絶景の自然スポット。ここで映画祭が開催されるのは初ではあるものの、今後も持続的に実施し、地域の活性化も図っていくという。なお、当日は「CINEMA CARAVAN」制作による三浦市指定重要無形文化財にも指定された「海南神社 例大祭」の映像など、地域に根付く文化を世界に発信する映画も上映する。映画を目で”観る”だけでなく、五感をフルに使ってカラダ全部で楽しむ“体感型”の映画祭。自然あふれる中で、幻想的な体験をしてみては?「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」は神奈川県城ケ島公園にて9月30日(土)、1日限定開催。(text:cinemacafe.net)
2017年08月03日これまで、埼玉県秩父市や山梨県北杜市で開催されてきた「夜空と交差する森の映画祭」。今年は初の離島開催!愛知県西尾市の「佐久島」を横断しながらオールナイトで開催されます。離島にて初の野外映画フェス!佐久島を横断しながらオールナイトで開催「夜空と交差する森の映画祭2017」のステージは3つ。佐久島の《橋でしか渡れない小さな島》、《小中学校のグラウンド》、そして《山の中の森》を島を横断しながらめぐり、オールナイトで映画を上映します。愛知県の渥美半島と知多半島に挟まれた三河湾で最大の有人島が、今回の舞台佐久島です。佐久島までは一色港から市営渡船でおよそ20分。穏やかな海に囲まれ、三河湾国定公園に指定された緑豊かなこの島には、各所に常設でアート作品が展示やスタンプラリーが設置されており、森の映画祭の前後には島のアートを楽しむこともできます。開催時期の10月の平均最高気温は22度、平均最低気温は17度と比較的あたたか。温海洋性気候の島には暖地性植物が多く生息しており、南の島の気分が味わえます。●今年のテーマは「しゅわしゅわ」!泡沫で儚くて甘酸っぱい世界を表現佐久島内の3つの上映ステージでは、それぞれ別の「しゅわしゅわ」した"甘酸っぱくてせつない、儚く移ろいゆく思い出"が表現されています。まるで物語の世界に入っていくような、例年よりさらに物語性の強い世界が展開されるとのこと。森の奥深く山の中のステージ【祭囃子の隙間から】では、「ざわめきの向こうに君を見つけた。」をコンセプトに、夏祭りのような世界観を。学校のグラウンドを利用したステージ【放課後、伸びた影と】では、「偶然を装った、君との帰り道。」をコンセプトに学校帰りの夕暮れをイメージ。そしてメインステージ、一直線に伸びた橋の向こうに浮かぶ大島の【真夜中に抜け出して】では、「君と星を見に行く。」をコンセプトに、こっそり夜中に好きな人と待ち合わせるようなドキドキ感のある、爽やかな空間を目指します。島内外の協力によるフードブース出店や、オフィシャルドリンクブース「夜空のドリンクスタンド」を展開する「ポップコーンベアーズ・キッチン」や、グッズ販売などを行う「モリス・マーケット」は、今年も出店します。●長編映画「アバウト・タイム」および短編映画17作品を含む第一弾ラインナップを公開上映作品の第一弾ラインナップも、公開されました。「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が幸せを願うすべての人に送る、愛と人生のガイドブック「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」が、長編作品の1作目に決定。短編映画17作品も、同時解禁されています。作品の詳細は、公式ウェブサイトで公開されています。その他の長編映画や短編映画についても、随時公開される予定です。●ワークショップ「佐久島×アート×ICT」映画祭に先だって、西尾市佐久島振興課と愛知工業大学情報科学部水野慎士研究室およびNTTドコモによるワークショップ「佐久島×アート×ICT」の実施が決定しました。これは、ドコモ・イノベーションビレッジの協力のもとで、佐久島の住民やゆかりのある人たちを対象として実施され、佐久島の魅力と今年の森の映画祭のコンセプトである「しゅわしゅわ」をベースにプロジェクションマッピングのアイディア出しを行うというもの。まとまったアイディアは、愛知工業大学水野研究室のサポートにより具現化され、森の映画祭当日に展示される予定です。●チケット販売は7月24日(月)から!各種チケットの一般販売は7月24日(月)AM7:00より、オンラインチケット販売サービスのPeatixにて開始されます。入場券とフェリーの往復渡船券をセットにした「入場券セット」や、入場券および新宿から佐久島までの交通がセットになった「バスツアーセット」、その他、佐久島小中学校のグラウンドに特設されたテントサイトの「テントサイト利用券」や島内の民宿への「宿泊券」などが、同時に発売予定です。当日販売の予定はないそうなので、気になる方は早めにチェックしてくださいね。●イベント概要名称:夜空と交差する森の映画祭2017日時:2017年10月7日(土)オールナイト開催10月7日(土) 開場 17:00 上映開始 18:3010月8日(日) 上映終了 05:00 閉場 08:00会場:愛知県西尾市一色町 佐久島内3箇所世界観:しゅわしゅわ内容:・映画上映ステージ3箇所・各種出店ブース・テントサイト / 民宿宿泊・その他会場演出等協賛:スギ薬局 / レントシーバー協力:NTTdocomo / 愛知工業大学情報科学部水野慎士研究室 / Filmarks(フィルマークス) / TSUTAYA / KOJIMA PRODUCTIONS / こんぺいとう倶楽部 / 39の市 / haletto後援:愛知県 / 西尾市 / 青山学院大学総合文化政策学部主催:森の映画祭実行委員会 (代表・サトウダイスケ)公式サイト:
2017年08月02日2006年より毎年開催されている「国連 UNHCR 難民映画祭」が、9月30日(土)の東京・スパイラルホールでの上映を皮切りに、過去最大規模の全国6都市(東京・札幌・名古屋・大阪・福岡・広島)にて開催される。「国連 UNHCR 難民映画祭」は、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、およびUNHCRの日本における公式支援窓口である特定非営利活動法人国連UNHCR協会が主催し、難民問題啓発を目的に、世界中から集めた難民問題の現状をリアルに感じることのできるドラマやドキュメンタリー映画を日本各地で上映するイベントだ。難民問題は、現在グローバルイシューとして日に日に深刻度を増しており、日本でも連日ニュースで目にする問題だ。しかし、日本にいながらにして難民問題のリアルな現実に触れたり、その状況を実感することはなかなか難しい。本映画祭では世界の各地でいままさに起きている難民の物語を日本にいる人々に紹介することで、難民について知るきっかけのひとつとなることを目的としている。今回の映画祭の目玉作品の1つ『シリアに生まれて』は、シリアを逃れ難民となり新しい人生を生きようとする、7人の子どもたちに密着した日本初上映のドキュメンタリー作品で、4Kカメラで撮影された美しい映像が見どころだ。2011年以来、シリア危機によって故郷を後にした数百万人もの人々、その多くは子どもだ。子どもたちが歩む苛酷な道のりについて、本作をきっかけに思いを巡らせてみてはいかがだろうか。入場は無料。本日8月1日(火)より申込み開始で、抽選となる。申し込みは、「国連 UNHCR 難民映画祭」の公式ホームページより受付中。(text:cinemacafe.net)
2017年08月01日『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語を描いた映画『ブルーム・オブ・イエスタディ』。昨年、東京国際映画祭にて最高賞となる東京グランプリとWOWOW賞をW受賞するという快挙を成し遂げた話題の本作から、この度予告編が到着した。時は、現代。ナチス戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者のトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画することになった2人。人付き合いが苦手なトトは、フランスからやってきたザジに最初は激しく反発するが、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもらう。やがて2人は、自分にない何かを求め合うように強く惹かれていく。だが、実は2人の出会いは、偶然ではなかった。ドイツ、ウィーン、ラトビアへと過去を追いかける旅路の途中で、ザジが隠していた驚くべき“事実”が明かされ…。本作は、ナチス戦犯を祖父に持ち、ホロコーストの研究に人生を捧げるトトと、ナチスの犠牲者となった祖母を持ち、同じくホロコーストの研究に青春を捧げるザジの2人が、過去を追いかける旅を通して人生を発見し前に進む希望の旅。クラウス監督が、主人公と同じように家族にダークな過去があると知り、大変ショックを受け、自らホロコーストの調査を開始。その際に、加害者と被害者の孫世代が歴史をジョークにしながら楽しそうに話している姿に触れ、本作のアイディアが浮かんだという。トト役には、『パーソナル・ショッパー』などオリヴィエ・アサイヤス監督作品で知られる、ラース・アイディンガー。また、セザール賞に4度ノミネートされ、2度の受賞を果たしたダルデンヌ兄弟監督『午後8時の訪問者』のアデル・エネルがザジに扮している。到着した予告編では、トトと研修生としてやって来たザジが“アウシュヴィッツ会議”を成功するために行動を共にする姿が映し出される。映像では、食事中に「あなたといると想像しちゃう。体を」「虐殺の話をしながら誘惑するのか?」という破天荒な会話劇が繰り広げられる中、「後ろを向くのが仕事だから、前向きになれない」というトトに、「なれるわ。生き方を変えれば」と諭すザジ。そして2人はドイツ、ウィーン、ラトビアへとルーツを探す旅へ出る…。新しいアプローチで戦史に迫った本作。一体この先、どんな物語が待ち構えているのか?『ブルーム・オブ・イエスタディ』は9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年08月01日北野武監督18作目となる最新作『アウトレイジ 最終章』が、8月30日(水)よりイタリアにて開催される「第74回ベネチア国際映画祭」の“クロージング作品”に決定。また、公式上映には北野監督が参加予定となった。関東「山王会」vs関西「花菱会」の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の「花菱会」幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、国際的フィクサー「張グループ」vs巨大暴力団組織「花菱会」一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その「花菱会」では卑劣な内紛が勃発していた…。『アウトレイジ』シリーズは、北野監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクトで、裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント。2010年の『アウトレイジ』、2012年の『アウトレイジ ビヨンド』は、累計興収22億円超を記録。そんなシリーズが、前作から5年の月日を経てついに最終章を迎える。キャストには、前作に引き続き「大友組」元組長・大友役のビートたけし、関西最大の組織「花菱会」幹部・西野役の西田敏行のほか、塩見三省、名高達男、光石研、中村育二、松重豊、白竜らが出演している。そしてこの度、本作が世界最速で上映されるワールドプレミアとして、「第74回ベネチア国際映画祭」開催最終日である9月9日(土)授賞式後、映画祭の締めくくりに上映されることが決定。北野監督は、「映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな」と喜びを語り、森昌行プロデューサーは「招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております」とコメントしている。また、北野監督とベネチア国際映画祭の関わりは深く、これまでに第54回ベネチア国際映画祭にて『HANA-BI』が最高賞である金獅子賞、第60回ベネチア国際映画祭にて『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。『アウトレイジ』シリーズとしては、1作目の『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、続く『アウトレイジ ビヨンド』は、第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、今回の決定で3部作全てが世界三大映画祭にて上映される快挙となった。『アウトレイジ 最終章』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月27日北野武監督の最新映画『アウトレイジ 最終章』が、8月30日よりイタリアで開催される第74回ベネチア国際映画祭のクロージング作品として上映されることが27日、明らかになった。『アウトレイジ』シリーズは、北野監督によるシリーズプロジェクトで、裏社会の男たちの抗争を描いたバイオレンス・エンタテインメント。2010年に『アウトレイジ』、2012年に『アウトレイジビヨンド』が公開され、累計興収22億円超を記録している。これまでもシリーズ第1作の『アウトレイジ』が、第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、第2作目『アウトレイジビヨンド』が第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、今回の決定により、3作品すべてが世界三大映画祭で上映されることになった。今回の決定を受けて、北野監督は「映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな」と喜び、森昌行プロデューサーも「招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております」とコメントを寄せている。『アウトレイジ 最終章』は、ビートたけし演じる主人公の大友が、関東の山王会と関西の花菱会の巨大抗争後、韓国に渡り、フィクサーの張会長のもとに身を寄せる。そこに、韓国出張中の花田(花菱会)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、張会長 vs 花菱会という一触即発の様相を呈する中、花菱会では内紛が勃発。そんな中、大友が日本に戻ってくる、というストーリーが展開する。
2017年07月27日世界的音楽家・坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画が、この度、8月30日(現地時間)にイタリア・ベネチアで開幕する「第74回ベネチア国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門に公式出品されることが発表。あわせて映画の正式タイトルが『Ryuichi Sakamoto: CODA』に決定し、11月4日(土)より公開されることが明らかになった。坂本さんは、1978年「千のナイフ」でソロデビューし、細野晴臣、高橋幸宏の3人でイエロー・マジック・オーケストラ「YMO」を結成し世界的人気に。80年代には『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』に出演しその音楽も手掛け、多くの賞を受賞。以後、作曲家、演奏家、音楽プロデューサーとして幅広いジャンルで活動。90年代後半になると、社会問題・環境問題に意識を向けるようになり、その変化は音楽表現にも表れるように。そして2014年、中咽頭がんと診断され、1年近くに及ぶ闘病を経て復帰。今春には8年ぶりのオリジナルアルバム「async」をリリースした。本作は、2012年から5年間という長期間に渡る本人への密着取材によって実現。さらに膨大なアーカイブ素材が映画を彩っている。震災以降の坂本さんの音楽表現の変化に興味をもち、密着取材を始めたのは、本作が劇場版映画初監督となるスティーブン・ノムラ・シブル。坂本さん自身が「全てさらけだした」という本作は、過去の旅路をふり返りながら、新たな楽曲が誕生するまでの“坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー”となっている。坂本さんにとって本映画祭は、2013年にコンペティション部門の審査員として参加したゆかりの深い映画祭。今回は自身の出演作品が、日本での公開に先駆けてワールドプレミアを果たすことになった。『Ryuichi Sakamoto: CODA』は11月4日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月27日7月13日から韓国・富川(ブチョン)市で行われていた、第21回富川国際ファンタスティック映画祭が23日閉幕した。世界最大級のジャンル映画の祭典とあって、期間中多くのゲストが登場した。日本からは、『蠱毒 ミートボールマシン』の田中要次、百合沙、笹野鈴々音、西村喜廣監督、『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督による日韓合作『風の色』に主演した古川雄輝、藤井武美、審査員として杉野希妃らが参加。オープニングを飾ったサスペンス・コメディ『7号室』(原題)に主演した、人気グループ「EXO」のD.O.(俳優名は、ド・ギョンス)とシン・ハギュンをはじめ、カンヌ映画祭女優賞を受賞した『シークレット・サンシャイン』ほか全作品が上映されたチョン・ドヨン、『オクジャ』のポン・ジュノ監督や、ドラマ「キム課長」が大ヒット中のナムグン・ミンも短編『Light My Fire』の監督としてトークを行った。『気狂いピエロの決闘』のスペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアのマスタークラスも行われた。『蠱毒 ミートボールマシン』が初主演作となる田中さんは、上映後に大勢からサインを求められると「この映画に出演してよかった」と感激ひとしおだった。さらに富川国際ファンタスティック映画祭の常連である西村監督は、次回作『エンバーマー』が富川国際ファンタスティック映画祭の企画マーケットでスペイン・シッチェス映画祭賞を受賞した。ドラマ「イタズラなKiss」で韓国でも人気の古川さんが極寒の北海道での水中シーンで低体温症になったことを告白すると、心配した多くのファンがどよめいた。クロージング作品は日本で現在大ヒット中の『銀魂』。残念ながら小栗旬らキャストは参加出来なかったが、チケットはソールドアウトとなり大いに盛り上がった。(photo / text:Ayako Ishizu)
2017年07月24日富士山の麓で行われる映画フェス「湖畔の映画祭」が、山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場にて2017年8月4日(金)から8月6日(日)まで開催される。「日本一美しい映画祭」といわれる「湖畔の映画祭」は、国内インディペンデント映画を中心に上映する、日中は大自然を満喫し、夜は月光の下で様々な映画を楽しむイベントだ。会場となる本栖湖キャンプ場には、映画祭専用のテントエリアを開設され、キャンプをしながら映画鑑賞という贅沢な体験をすることができる。上映作品のなかでも特に注目なのは、カンヌ国際映画祭受賞作である『淵に立つ』。主演の平穏な暮らしを営む夫婦が心の奥底に抱えていた秘密が、夫の昔の知人の登場をきっかけにあぶり出されていく。謎めいた魅力あるたたずまいで夫婦を翻弄していく男を演じるのは『私の男』などに出演した浅野忠信、夫婦はそれぞれ古舘寛治、筒井真理子が演じる。映画鑑賞以外にも、「ナンバーガール」で知られる田渕ひさ子、NHKのEテレ「シャキーン」に楽曲提供を行ったT字路sなどアーティストのライブや森の中でのヨガ、上映作品の監督たちのトークイベントなどのイベントが目白押し。また50名以上の映画監督、プロデューサー、俳優らが舞台挨拶に訪れる。映画祭を実施するために必要な環境保全費を募るプロジェクトも同時開催。参加特典は、思い出として保存できる紙の入場券や、リストバンドだ。【詳細】「湖畔の映画祭」開催日:2017年8月4日(金)~8月6日(日)会場:山梨県富士五湖・本栖湖キャンプ場住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18アクセス:・車の場合 東京より車で2時間半 河口湖ICより40分・電車/バスの場合 河口湖駅下車 路線バスにて60分チケット(通し券):・一律前売り 3,500円(税込)・当日券 4,000円(税込)※18歳未満は当日券2,000円(税込)※親1名につき小学生以下1名無料取扱いサイト:チケットぴあ、e+宿泊:・周辺のホテル・民宿等は各自で予約が必要・テントエリア利用料1人につき 1,500円(税込)・公式Webサイトにて本栖湖キャンプ場バンガローの予約可(抽選)上映作品一例:『淵に立つ』(深田晃司監督)『14の夜』(足立紳監督)『ポエトリーエンジェル』(飯塚俊光監督)『トータスの旅』(永山正史監督)『アウトドア・ビギンズ』(リム・ジンスン監督)出演アーティスト:T字路s/田渕ひさ子/クリトリック・リス/玉手初美/久遠(Project Agni)
2017年07月22日野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭2017」が、2017年10月7日(土)に愛知県西尾市の佐久島でオールナイト開催されることが決定。「夜空と交差する森の映画祭」は、毎年異なるテーマを掲げ、そのテーマに沿って作られたステージで映画上映を行う幻想的なイベントだ。埼玉県秩父市と山梨県北杜市を経て、4回目を迎える今年は初の離島でのオールナイト上映となる。離島を最大限に活用できるよう、佐久島を横断する形で3つの映画上映ステージを設けた。テーマは「しゅわしゅわ」。サイダーの泡のように甘酸っぱくて儚い世界を、それぞれ3つのステージで表現した。山の中のステージ「祭囃子の隙間から」では、”ざわめきの向こうに君を見つけた。”をコンセプトに、夏祭りのような世界観を、また学校のグラウンドを利用したステージ「放課後、伸びた影と」では、学校帰りの夕暮れのイメージを描き出す。またメインステージとなる大島の「真夜中に抜け出して」では、「君と星を見に行く。」をキーワードに、こっそり夜中に好きな人と待ち合わせるようなドキドキ感のある空間を目指していく。また、上映作品は種類豊富なラインナップ。「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』が決定。また、小松菜奈と菅田将暉のW主演が話題の『溺れるナイフ』や、アニメ作品『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』なども上映。その他、短編映画17作品や長編映画も展開予定だ。映画でロマンチックな一夜を過ごした後は、夜明けのヨガを楽しんで。朝日でキラキラと輝く海を目の前に、秋の気持ちいい風を感じながら、身体も心もリフレッシュしたい。会場には、フードブースも設けられ、「夜空のドリンクスタンド」を展開する「ポップコーンベアーズ・キッチン」が登場。また、昨年同様「モリス・マーケット」がグッズ発売を行う。さらに、参加者が作り上げるフリーマーケット「ふろしきマーケット」も開催。是非出品したいモノを”専用ふろしき”に包んで、会場に持ち込んでみては。【概要】夜空と交差する森の映画祭2017日時:2017年10月7日(土)オールナイト開催10月7日(土) 会場開場 17:00 上映開始 18:3010月8日(日) 上映終了 05:00 会場閉場 08:00※「祭囃子の隙間から」のみ完全閉場 05:00会場:愛知県西尾市一色町 佐久島内3箇所チケット:7月24日(月)7:00よりPeatixにて販売開始・入場券とフェリーの往復渡船券をセットにした「入場券セット」・入場券および新宿から佐久島までの交通がセットになった「バスツアーセット」・テントサイト利用券・島内の民宿への「宿泊券」など※当日発売は予定なし。チケット・上映作品詳細はURLから確認。URL:■上映作品例『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『溺れるナイフ』『そうして私たちはプールに金魚を、』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』『つみきのいえ』『水戸黄門Z』
2017年07月22日埼玉県秩父市・山梨県北杜市を経て4回目を迎えた「夜空と交差する森の映画祭」。今回は海を越えて愛知県西尾市の「佐久島」へ上陸する。佐久島の“橋でしか渡れない小さな島”“小中学校のグラウンド”“山の中の森”と、島を横断する形で3つの映画の上映ステージを設け、今年のテーマである「しゅわしゅわ」な世界観とともに、一夜限りの幻想的な森の映画祭をオールナイトで開催する。佐久島は愛知県の渥美半島と知多半島に挟まれた三河湾内に位置する有人島のうち1番大きな島。佐久島行きの船乗り場である一色港から市営渡船でおよそ20分。穏やかな海に囲まれ、三河湾国定公園に指定された緑豊かな祭りとアートに出会える。また、年間を通して様々なイベントが開催されているほか、島内の各所に常設でアート作品が展示やスタンプラリーが設置されており、森の映画祭の前後では島のアートなどを楽しむことが可能。開催時期である10月の平均最高気温が22度で平均最低気温は17度と比較的暖かく、温海洋性気候のため暖地性植物が多く生息して南の島の気分を味わえる独特の風景も広がっている。今年のテーマは「しゅわしゅわ」。泡沫で儚くて甘酸っぱい世界を表現していく。佐久島内の3つの上映ステージでは、それぞれ別の「しゅわしゅわ」した“甘酸っぱくてせつない、儚く移ろいゆく思い出”を表現。まるで物語の世界に入っていくような、例年よりさらに物語性の強い世界を目指す。森の奥深く山の中のステージ<祭囃子の隙間から>では、「ざわめきの向こうに君を見つけた。」をコンセプトに、夏祭りのような世界観を。学校のグラウンドを利用したステージ<放課後、伸びた影と>では、「偶然を装った、君との帰り道。」をコンセプトに学校帰りの夕暮れをイメージ。メインステージにあたる一直線に伸びた橋の向こうに浮かぶ大島の<真夜中に抜け出して>では、「君と星を見に行く。」をコンセプトに、こっそり夜中に好きな人と待ち合わせるようなドキドキ感のある、爽やかな空間を目指していく。気になる上映作品の第1弾ラインナップ公開では、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督が幸せを願う全ての人に送る、愛と人生のガイドブック『アバウト・タイム愛おしい時間について』が長編作品の1作目に決定し、ほか短編映画17作品を上映されることが解禁された。また、今後長編映画や短編映画は随時公開されるとのこと。気になる方は公式ホームページをチェックしてみて。そのほか島内外の協力によるフードブース出店や、オフィシャルドリンクブースとして「夜空のドリンクスタンド」(supported by ENcounter shibuya)を展開する「ポップコーンベアーズ・キッチン」や、グッズ販売などを行う「モリス・マーケット」は例年通り出店する。さらに、ワークショップ「佐久島×アート×ICT」の実施も決定。これは、ドコモ・イノベーションビレッジの協力のもとで、佐久島の住民やゆかりのある人たちを対象として実施され、佐久島の魅力と今年の森の映画祭のコンセプトである「しゅわしゅわ」をベースにプロジェクションマッピングのアイディア出しを行うとのこと。これらのアイディアは、愛知工業大学水野研究室のサポートにより具現化され、森の映画祭当日展示される予定だ。各種チケットの一般販売は、オンラインチケット販売サービスのPeatixにて7月24日(月)7時より開始される。入場券とフェリーの往復渡船券をセットにした「入場券セット」や、入場券および新宿から佐久島までの交通がセットになった「バスツアーセット」、そのほか、佐久島小中学校のグラウンドに特設されたテントサイトの「テントサイト利用券」や島内の民宿への「宿泊券」なども同時に発売予定。但し、当日のチケット販売の予定は無いということでご注意を。甘酸っぱい「しゅわしゅわ」した世界を味わいながら、大切な人とともに、アートと自然を満喫できる貴重な一夜を体験してみては?「夜空と交差する森の映画祭2017」は10月7日(土)オールナイト開催(17時開場、翌8時閉場)。(text:cinemacafe.net)
2017年07月20日2017年夏、北海道札幌市で「さっぽろ夏まつり」と「札幌国際芸術祭2017」が同時開催!どちらか片方でも豪華なイベントですが、両方が楽しめる今年の夏は例年にも増して札幌の街が盛り上がっています。ここからは、そんな2つのイベントの見所に加えグルメ情報もご紹介していきましょう。2017年夏、札幌で開催される2つのイベントがアツい!夏の旅行先で人気がある北海道。なかでも札幌の2017年夏は、「第64回 さっぽろ夏まつり」と「札幌国際芸術祭 2017」が同時開催されることで話題を呼んでいます。そんな2つのイベントは、国内最大規模のビアガーデンが展開されたり街全体がアートと化したりと魅力が満載です。今年の夏北海道へお出かけを予定している方はぜひ足を運び、札幌でしか味わえない旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?第64回 さっぽろ夏まつりさっぽろ夏まつりは、北国の短い夏を思い切り楽しもうと1954年(昭和29年)に初開催されました。今回で64回目を迎えるさっぽろ夏まつりですが、今年の見所はどういったものがあるのでしょうか?ご紹介していきます。●ビール好きにはたまらないビアガーデン in さっぽろ夏まつりさっぽろ夏まつりで注目したいのがビアガーデンです。国内最大規模の13,000席が用意され、6つの会場それぞれで異なるビールを楽しめるのが魅力。特に8丁目会場では、ジョッキの高さをはるかにしのぐ迫力満点の4.2L タワーピッチャーが登場。ビアガーデン好きにはたまりませんね。さらに5丁目会場には、ホルモンとジンギスカンの「ホルジン焼き」といったご当地グルメも充実しており、札幌夏のグルメを満喫できます。開催日時2017年7月20日(木)〜8月15日(火)12:00〜21:00(一部会場を除く)●異色のコラボ!DJ盆踊り in さっぽろ夏まつりさっぽろ夏まつりで毎年盛り上がる「北海盆踊り」はもちろんのこと、今年は「DJ盆踊り」も見所の1つとなっています。DJを務めるのはコンビニの一角でDJパフォーマンスを行うなど、その一風変わったスタイルで有名となった岸野雄一氏。誰にも予想できない「DJ」と「盆踊り」の異色コラボは必見です!開催日時2017年8月14日(月)20:30〜21:45(予定)会場大通公園2丁目【開催概要】名称:第64回 さっぽろ夏まつり開催期間:2017年7月20日(木)〜8月17日(木)場所:大通西2丁目~11丁目アクセス:地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通駅」下車すぐ公式サイト:札幌国際芸術祭 2017札幌国際芸術祭 2017は、3年に一度札幌市内で開催される国際的なアートフェスティバルです。著名な作品が並ぶ芸術祭とは異なり、すすきのの街やキャバレーなど、市内のあらゆる場所・施設が芸術作品に変えられるのは札幌国際芸術祭ならでは。今年はNHK朝の連続テレビドラマ「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英氏をゲストディレクターに迎え、100組以上のアーティストと共に57日間に及ぶ札幌国際芸術祭が開催されます。●フォトジェニックなスポット「モエレ沼公園」にも注目!札幌国際芸術祭 2017のサブテーマである「ガラクタの星座たち」。モエレ沼公園では、かつて不燃ゴミの最終処分場であったという歴史に焦点を当てた映像作品やロボット作品など、様々なアート作品が展開されます。ガラスのピラミッド「HIDAMARI」また、イサム・ノグチ氏によって設計された園内にも注目。ここには「海の噴水」やガラスのピラミッド「HIDAMARI」といった写真映えするスポットも点在しており、写真撮影が好きな方、SNSに写真をアップしたい方へもオススメです。普段あまり芸術に関心がない方もきっと素敵な思い出ができるであろう札幌国際芸術祭 2017。いろんなアート作品を通し、いつもとは違う札幌の魅力にふれてみてください。【開催概要】名称:札幌国際芸術祭 2017開催期間:2017年8月6日(日)~10月1日(日)場所:札幌市アクセス:新千歳空港からJR札幌駅まで電車で約40分公式サイト:イベントと一緒にグルメもご紹介!「第64回 さっぽろ夏まつり」「札幌国際芸術祭 2017」へ訪れた際はぜひ食べてみてほしいグルメがあります。他県ではなかなか味わえないグルメとなっているのでお忘れなく!●話題の「シメパフェ」を楽しもう!最近テレビや雑誌などのメディアで取り上げられ、話題となっているのが札幌カルチャー「シメパフェ」です。シメパフェとはその名の通り、お酒を飲んだ後や食事をした後締めにパフェを楽しむというもの。さらに2017年の夏は、札幌国際芸術祭と同時開催ということで会場でしか食べられないパフェも登場します。甘いものが好きな方、1日の最後はパフェで締めくくってみましょう!●Dining & Sweets SINNER(ダイニング&スイーツ シナー)ダイニング&スイーツ シナーは、札幌市内で人気のシメパフェです。定番のキャラメルプリンカフェや季節ごとに内容が変わるプレミアムパフェがオススメ。●SIAF × MIRAI.ST(札幌国際芸術祭×ミライスト)札幌国際芸術祭 2017との限定コラボパフェです。ミライスト自慢の濃厚なソフトクリームと酸味のあるフルーツがたまらない一品。●北海道を訪れたなら「ジビエ」は外せない!高タンパク・低カロリーなことから、近年注目を浴びているジビエ。そして北海道では「エゾ鹿肉」を使用した料理が人気です。特に夏は、シカが若い木の芽や若草を春先に食べ栄養を蓄えていることから脂が乗り、肉の旨味を味わえる季節といわれています。この夏は市内の料理店でぜひジビエを堪能してみてください。
2017年07月18日例年、内外から注目を集める東京国際映画祭。今年、記念すべき30回目を迎える本映画祭と日本の映画業界を、共に創り、盛り上げるべく、オフィシャルなサポーターをクラウドファンディングにて募集。リターンとして、映画関係者と同じ写真付きパスや、レッドカーペット特別体験、さらにオープニング、およびクロージング上映・パーティなどが用意される。1985年、日本ではじめて大規模な映画の祭典としてスタートした東京国際映画祭(以下、TIFF)。日本の映画史とともに歩んできたといっても過言ではなく、昨年度は、『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『怒り』など、話題を呼んださまざまな作品が上映された。TIFFには、才能あふれる新人監督から熟練の監督までを対象に、世界中から厳選されたハイクオリティなプレミア作品が集結。国際的な審査委員によってグランプリが選出される「コンペティション」には、2016年は86の国と地域から1,409本もの応募があり、年々注目度が高まっている。例えば、2011年の第24回グランプリ作品『最強のふたり』はTIFFでの上映後、フランス語映画として世界歴代1位の観客動員を記録し、日本でもロングランヒットとなった。そして、今年は30回目という節目の年を迎える。メインビジュアルとしては、リオオリンピック・パラリンピック閉会式のフラッグハンドオーバーでクリエイティブ スーパーバイザー、チーフアートディレクターを務めた佐々木宏(クリエイティブ・ディレクター)、浜辺明弘(アート・ディレクター)を迎えて制作。新たな30年を祝う「祝祭感」、そして何処にもない「TOKYO」の魅力を強く打ち出したいとの思いから、日本を代表する写真家で、映画監督でもある蜷川実花の写真を起用し、蜷川さんが写す、様々な「東京」の表情を1本の“TokyoFILM”という映画に例えた。また、アニバーサリーイヤーとなるだけに、日本映画界のクリエーターに刺激を与え、スクリーンで輝き続ける現代のミューズ、安藤さくら、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいという実力派女優4名の特集上映を実施するという。会期中に上映される作品は、公開前の超大作から、ここでしか見ることができない貴重な作品や、ドラマや恋愛もの、コメディにアニメーションまで多種多様で、およそ200本強。大好きなジャンルの映画にどっぷり浸かるもよし、いままで見たことのないジャンルの映画に飛び込んで新たな発見をするもよし。今回は、ハロウィーンに盛り上がれるイベントや、無料で参加できるイベント、食のイベントなどのスペシャルイベントを多数実施するため、その費用や、一部はセキュリティの強化費用へも充てるという。本年度より、TIFFのフェスティバルディレクターとなった久松猛朗氏は、「今年は30回という記念の開催に当たり、より多様で多彩なプログラムを組み、日本はもとより世界中からたくさんの魅力的な監督や男優・女優の皆さんをお招きして、より祝祭感溢れる、誰もが参加して楽しめる“映画のお祭り”にしたいと考えています。多くの方々に「参加」していただき、楽しんでいただければと願っています」と、プロジェクトにかける思いをコメント。5,400円からの“ライトサポーター”(EXシアターコンペ部門作品の当日座席交換券など)から、レッドカーペットやイベントなど、映画祭の裏側も体験できる“ゴールド”“プラチナ”“ダイアモンド”まで、幅広いリターンが用意されている。第30回東京国際映画祭は10月25日(水)~11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年07月14日エイドリアン・ブロディが8月4日(現地時間)にスイス南部のロカルノで開催されるロカルノ国際映画祭で生涯功労賞「名誉豹賞」を受賞することになった。歴代の受賞者には作曲家のエンリオ・モリコーネ、テリー・ギリアム監督、高畑勲さんらが名を連ねている。エイドリアンは1989年、16歳のときにマーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレンの3大巨匠がメガホンを取ったオムニバス映画『ニューヨーク・ストーリー』でデビュー。2002年の『戦場のピアニスト』で実在のユダヤ系ポーランド人のピアニストを演じ、史上最年少(当時29歳)でアカデミー主演男優賞を獲得したことで話題に。フランス版アカデミー賞と呼ばれるセザール賞の主演男優賞、ボストン映画批評家協会賞の主演男優賞にも輝いた。その後も華々しい活躍を続けている。エイドリアンの「名誉豹賞」受賞の決め手は『戦場のピアニスト』の功績と、多才な俳優として手本になっていること、ハリウッドやその他の国々のフィルムメーカーからの圧倒的な支持されていることだと公式サイトが発表。彼の肩書は「俳優」よりも「アーティスト」の方がしっくりくると絶賛している。来月に行われるロカルノ国際映画祭では、『戦場のピアニスト』を上映し、エイドリアンと会える機会も設けられるとのことだ。(Hiromi Kaku)
2017年07月05日映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が、7月2日(現地時間)、「第17回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭」にてワールドプレミアを開催。世界各地に熱狂的なファンが多い三池崇史監督と、海外の映画祭が初となる主演・山崎賢人が参加し、上映前の舞台挨拶と上映後のQ&Aに登壇した。<スタンド>と呼ばれる特殊能力を持つ高校生、仗助。彼の住む杜王町では、最近、変死事件が続発していた。仗助は偶然、同じくスタンド使いであり、一連の事件に関わる凶悪犯アンジェロの犯行を邪魔してしまったことから、次の標的にされてしまう。家族と町を守るため、アンジェロと戦うことを決意した仗助。彼のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものをなおすことができる「クレイジー・ダイヤモンド」。そんな最も優しい力を持つ仗助は、彼に危険を知らせに来た承太郎と共に、最凶の力を使うアンジェロに立ち向かう。果たして、仗助と町の運命は――?「ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭」は、スイスのヌーシャテルで6月30日から7月8日まで開催中のヨーロッパを代表する映画祭。本作は「インターナショナル・コンペティション部門」に選出されており、ワールドプレミアとして世界の映画ファンへ向け本作が初お披露目。会場には仗助のコスプレをした人もいるなど、現地ファンも本作の公式上映を心待ちにしていた様子。公式上映を前に三池監督は、「どう楽しんでもらえるのかを一緒に楽しめたら」と語り、初の海外映画祭となる山崎さんは、緊張の面持ちで「海外の人たちがジョジョをみてどういう反応をみせるのか気になりますし、その中で一緒に映画を観られるのは貴重な体験だと思うので自分も楽しみながら、最高のキャストと最高のスタッフで作りあげた、この三池監督のジョジョワールドを皆さんに楽しんでもらえたらと思います」とコメント。そして上映前、観客から大歓声で迎えられ、現地ファンの前に登場した2人。三池監督は、「今朝、ホテルで目が覚めて、窓の外を見ると人が誰もいなくて、夜、お客さんが来てくれるか不安でしたが、こうして多くのお客さんに来て頂けてほっとしています」と心境を語り、山崎さんは監督から“ジョジョ”と紹介されると、観客からの盛大な拍手に手を振って応え、「こんばんは、山崎賢人です。『ジョジョの奇妙な冒険』を見てもらえることにとても興奮しています。ヌーシャテルのみなさんを愛しています」と流暢なフランス語を披露。挨拶の後、現地ファンと共に2人は本作を観賞。そして映画の上映が終わると自然と拍手が巻き起こり、“トレビアン”の声と共にそのままスタンディングオベーションに。熱気冷めやらぬ中行われたQ&Aでは、現地ファンから撮影で一番大変だったことについて聞かれると、「スタンドを出す、スタンドで戦うこと」と山崎さん。それを受け三池監督は、「CGIの予算に限りがあったので、彼には自力でスタンドを出してもらいました」と冗談を交えて回答していた。次にジョジョを映画化した理由についての質問には、「長い間、荒木先生が連載をされており、現在1億部を超えています。誰にも実写化できないと言われ、何年も前から様々な人が実写化に挑戦したがなかなか実現しなかった。そして、今回、山崎賢人という俳優が登場し、勇気をもって映画化した」と明かし、続編について聞かれると、「続編ができるかどうかは、初めて観た皆さんがおもしろかったと世界へ向けて発信してくれるかにかかっています」とアピール。また、仗助というキャラクターについて聞かれると山崎さんは、「仗助に対してはすごく憧れる部分がありますね。自分自身がなかなかできないようなことをやってくれるので、かっこいいキャラクターだなと思います」と想いを語った。実際に本作を鑑賞した人たちは、「三池監督の作品を見るのは初めてです。僕はジョジョの大ファンで、原作マンガもアニメも好きですが、映画もとてもよくできていて素晴らしいと思います!」「僕はマンガを読んだことがなかったのですが、とても驚きました。すごくいい映画でしたね」「パンチを出すときの怒りの表情などがとても豊かで良かったです。彼はとても良い仕事をしていましたね。とても楽しめました」と大絶賛。そんなイベント後、三池監督は「ぐったりと疲れたけど楽しめた。映画を真剣に観てくれて、真剣に楽しんでくれたのが伝わってきました」と話し、山崎さんも、「いい経験ができ、感動しました」「日本とはお客さんの感覚が違いしますが、今回そのお客さんたちと一緒に観ることができていい経験になりました。スタンディングオベーションは嬉しかったですね」と存分に楽しめた様子だった。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は8月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 2017年8月4日より全国にて公開(C) 2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2017年07月04日日本人として初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得た長谷井宏紀監督が、フィリピンの街角を舞台に撮影し、世界中の映画祭で高い評価を得た『ブランカとギター弾き』。このほど、俳優の浅野忠信も感銘を受けたという愛と勇気の物語から、主人公となる少女ブランカと盲目のギター弾きの出会いの本編映像が、シネマカフェに到着した。舞台は、カラフルでエネルギーにあふれたフィリピンの首都マニラのスラム街。“お母さんをお金で買う”ことを思いついた孤児のブランカは、ある日、盲目のギター弾き・ピーターと出会う。ブランカはピーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、2人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運ぶように見えたが、一方で、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っていた…。Youtubeの歌姫として国内外で人気を集めていたブランカ役のサイデル・ガブデロは演技初挑戦ながら、美しい歌声と演技力で観る者を強く惹きつける。彼女に生きる術を教える盲目のギター弾きには、実際に生涯を通してフィリピンの街角で流しの音楽家として活躍していたピーター・ミラリ。そのほか、出演者のほとんどは路上でキャスティングされている。劇中、演奏される、スペインをルーツにした素朴で温かいフィリピン民謡「カリノサ」は、「お母さんはいくらで買えるの?」という孤児の少女と盲目のギター弾きの“幸せを探す旅”を彩っていく。このたび届いた本編映像は、そんな2人の物語がまさに動き出す、出会いのシーン。ブランカはどこからともなく聞こえるギターの音色を耳にし、その音がするもとへ駆け寄る。その音色を奏でているのは、盲目のギター弾き・ピーター。彼の奏でる優しい音色に、思わず笑みがこぼれるブランカは、ピーターが路上でギターを弾き、お金を稼いでいることを目の当たりにし、ピーターの目が見えないことを確かめようと近づいていく。ピーターはその気配に気がつき、「何してるんだい?この辺の子かい?」と声をかける。驚いたブランカは思わず走ってその場を立ち去ってしまうのだった――。本作の監督を務めた長谷井監督は、短編『LUHA SA DESYERTO』の撮影中に、マニラのキアポ協会の地下道でギターを弾いていたピーターと出会いを果たしたという。まさに本シーンのブランカとピーターのように、ギターの音色に導かれ、出会い、本作が生まれることになった。ギターの音に導かれて出会った2人の出会いは、まさに物語が動き始める重要なシーン。また、その後に続く予告映像では、長谷井監督と長年親交があり、本作に「涙が止まらなかった」と明かしている浅野さんがナレーションを務めている。『ブランカとギター弾き』は7月29日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月02日6月22日(木)~25日(日)まで有楽町にて開催された「フランス映画祭2017」。このほど、11本の新作上映作の中から観客が選ぶエールフランス観客賞に、『夜明けの祈り』が選出。映画祭団長であるカトリーヌ・ドヌーヴほか、イザベル・ユペール、トラン・アン・ユン監督、ポール・ヴァーホーヴェン監督など、そうそうたる顔ぶれが来日した映画祭が大盛況の内に閉幕した。今年で、実に25回の節目を迎えた「フランス映画祭」。初日6月22日には、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロとの共演作『ルージュの手紙』を引っさげ、カトリーヌ・ドヌーヴが団長としてオープニングセレモニーと上映前舞台挨拶に登壇。フランスの大女優の登場に、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。ステージ上で花束を受け取ったドヌーヴは、「25回目のフランス映画祭の団長を務めることができ、大変感動しておりますし、今年もフランスの映画を多く皆さんにお見せすることができます。今回11作品が選ばれていますが、そのうち4作品は女性監督のものであります。これは大変重い、意味があるものだと思います。また新しいことでもあり、私はこのチョイスに賛同いたします」と挨拶。そしてステージ上に各作品のゲストが登場すると、同じくフランスを代表する『エル ELLE』のイザベル・ユペールと笑顔で抱き合い、ステージ上でお互いに来日できたことを喜んでいた。さらに、「フランス映画祭2017」の親善大使の北野武監督が登壇、「僕にとってフランス映画は、ジャン・ギャバンから始まって、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』、それから大女優のカトリーヌ・ドヌーヴさんの『昼顔』『シェルブールの雨傘』などから影響を受けています」と、ドヌーヴからも影響を受けたことを告白。「映画には観終わった後に恋人同士や友達同士で語り合って、お互いの見方を知っていく、そういう役目もあると思うので、その点ではフランスの映画は語り合うのに適しています。大女優さんと大監督が揃って、25回目を迎えられたことは本当におめでたいことですし、私もこの壇上で挨拶させてもらうことは非常に光栄に思っています」とスピーチすると、ドヌーヴも笑顔を見せていた。そして、『ルージュの手紙』や『エル ELLE』、マリオン・コティヤール&ルイ・ガレル共演『愛を綴る女』(ニコール・ガルシア監督)、オドレイ・トトゥ&メラニー・ロラン&ベレニス・ベジョの3大女優共演『エタニティ永遠の花たちへ』(トラン・アン・ユン監督)など、上映された新作映画全11作品の中から、見事エールフランス観客賞に輝いたのは、『ココ・アヴァン・シャネル』『ボヴァリー夫人とパン屋』のアンヌ・フォンテーヌ監督による最新作『夜明けの祈り』。1945年、第二次世界大戦が終結した年。ポーランドの修道院で起きた悲劇的な事件により、心身共に傷ついた修道女を救うために尽力した医師マドレーヌ・ポーリアックの知られざる史実を映画化。主演には、類いまれな美貌と実力を兼ね備えた新星女優ルー・ドゥ・ラージュを迎え、神の意のままに生きようとする修道院長をアガタ・クレシャ、マチルドと固い友情で結ばれていくシスター・マリア役をアガタ・ブゼクが務めた。自らの危険を顧みず、無償の人道支援に身を投じたヒロインの勇気ある行動、そして彼女たちの情熱と祈りがたぐり寄せる、奇跡のような“夜明け”のラストが多くの観客の心を揺さぶり、高い評価につながった様子だ。フランス映画祭の観客賞といえば、これまで『最強のふたり』『タイピスト!』『エール!』、そして昨年は『92歳のパリジェンヌ』など、日本において記録的大ヒットとなったり、根強いファンに愛されている作品ばかり。本作も、さらに大きな注目を集めるはずだ。『夜明けの祈り』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。『ルージュの手紙』は今冬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜明けの祈り 2017年8月5日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES
2017年06月28日昨秋の第29回東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映され、東京グランプリ&WOWOW賞のW受賞を果たした『ブルーム・オブ・イエスタディ』(原題:DIE BLUMEN VON GESTER)が、9月30日(土)より劇場公開されることが決定した。時は、現代。ナチス戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者のトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画することになった2人。人付き合いが苦手なトトは、フランスからやってきたザジに最初は激しく反発するが、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもらう。やがて2人は、自分にない何かを求め合うように強く惹かれていく。だが、実は2人の出会いは、偶然ではなかった。ドイツ、ウィーン、ラトビアへと過去を追いかける旅路の途中で、ザジが隠していた驚くべき“事実”が明かされ…。日本を含め、世界各国でヒットを記録した『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語。ホロコーストをテーマにしながら、オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌の連続に、「笑っていいのかな」と思わずにはいられない、斬新な作風は驚きの連続。ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、ナチスの犠牲者となった祖母を持つインターン女性が出会い、自らのルーツを探す旅を通して、過去に囚われていた自分たちの人生を再発見していく。主人公のトトに扮するのは、オリヴィエ・アサイヤス監督の『アクトレス ~女たちの舞台~』『パーソナル・ショッパー』などで知られるラース・アイディンガー。都会的でスマートな役柄が多かった彼が、人生につまずきっぱなしの人間味にあふれた男を、情感をこめて演じた。また、ザジ役にはダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』でも高く評価されたアデル・エネル。いま、最も期待されているフランス若手女優の1人で、本作では撮影前にはひと言も話せなかったドイツ語をマスター。おかしくて、やがて切なくなるほど大胆不敵な役柄を、果敢に演じている。過去を嘆くだけの時代に終止符を打ち、未来を希望と共に生きようとする世代のために、新しいアプローチで戦史に迫った本作。ナチス映画の歴史が変わる!?エポック・メイキングな物語といえそうだ。『ブルーム・オブ・イエスタディ』は9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日