ロバート・ゼメキス監督がジョセフ・ゴードン=レヴィットを主演に迎えた新作『ザ・ウォーク』が10月22日(木)に開幕する第28回東京国際映画祭のオープニング作品に決定した。その他の情報本作の主人公フィリップ・プティは、1974年、当時世界一の高さ(411メートル)を誇っていたワールド・トレード・センターのツインタワーをロープでつなぎ、その上を命綱なしで渡りきり、世界中を驚かせた。映画は実話を基に、プティの半生、彼らが挑んだ無謀にして壮大な計画を成功させるまでの一部始終が描かれる。本作は9月に開催される第53回ニューヨーク映画祭のオープニング作品にも決定している。『ザ・ウォーク』2016年1月23日(土)、全国ロードショー
2015年07月28日韓国で開催された第19回ブチョン国際ファンタスティック映画祭(略称 BiFan)で、23日(現地時間)夜『猫侍 南の島へ行く』が上映され、主演の北村一輝が舞台挨拶を行った。本作は北村さん自ら原案、脚本も手がけたほど力の入った一作で、上映前に「低予算で作ったので、いっぱい隙もありますし、クオリティーも低めの作品ですが」と冗談めかして挨拶すると、ファンから「高いよ!」と日本語で合いの手が入った。「でも今、世の中の映画はCGなどを使ったりどんどん先に進もうとしていますが、なにかを忘れているような気がします。猫のダンスでごまかしたところもありますが(笑)、本来の娯楽映画らしい、分かりやすい、家族揃って観てもらえる映画を作ったつもりなので、少しでも笑って、楽しんでいただければ嬉しいです」と笑顔で語った。『猫侍 南の島へ行く』は、「猫侍」で人気となった剣豪・久太郎と白猫・玉之丞の萌えコンビの冒険をオフビートに描いていく。上映後に再び登壇した北村さんが観客に向かって「想像した以上に馬鹿な映画で、怒ってませんか?」と訪ねると、会場から大きな拍手と歓声があがった。「韓国映画の質の高さを知っていながら、そういう国でこんな馬鹿な映画を上映する、この覚悟がすごいなと自分で自分をほめてあげたいです」と笑わせた。BiFanは、ホラー、コメディ、アクションなど235本もの作品が上映される、世界最大規模のジャンル映画の祭典。そこでの上映ということもあり「映画は人と一緒。いろんな人間がいるように、いろんな映画があっていいと思います。そんな、いろんなものを受け止めて行く人間、そういう社会になればいいなと思います」と北村さんは、観客にアピールした。MERSの影響もあり、海外からのゲストが例年より少ない中での来場ということもありファンの歓迎ぶりも熱烈で、北村さんも一人一人と握手するなど、笑顔でそれに応えていた。BiFanは、アーロン・クォック主演の香港映画『Port of Call』(フィリップ・ユン監督)をグランプリにあたるブチョン・チョイス賞に選んで26日に閉幕。日本の『暗殺教室』(羽住英一郎監督)はヨーロッパ・ファンタスティック映画連盟賞を、『百円の恋』(武正晴監督)が優秀なアジア映画に贈られるNetpac賞に輝いた。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年07月27日世界の新鋭監督が顔を揃えた“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015”が26日に閉幕し、同日に各部門の受賞作が発表された。注目の長編コンペティション部門は、キューバのエルネスト・ダラナス・セラーノ監督が手がけた『ビヘイビア』がグランプリに輝いた。その他の画像今後の活躍が期待される監督たちの作品がしのぎを削った長編コンペティションで最高賞を受賞した『ビヘイビア』は、薬物中毒の母親を抱える過酷な環境下を生き抜く少年と、彼を見守り続けるベテラン女教師の交流を主軸とした人間ドラマ。残念ながら会場には不在だったセラーノ監督はコメントを寄せ、「私はこの映画で描かれているような環境で育ちました。また、ここに登場する子供たちの多くは映画で描かれた通りの人生を送っています。演技経験のない中で頑張ってくれた彼らの存在なくしてこの作品は成立しなかった。彼らに感謝したい」と喜びを語った。この作品について審査委員長を務めた堀越謙三氏は「今回の審査員4名全員が最高点をつけていて議論をする必要さえなかった」と審査員全員の意見が一致したことを明言。「かつて小津安二郎監督が“人間は品行は悪くてもいいが、品性が悪くてはいけない”と言った言葉を残している。その言葉を思い出す内容だった」と作品を絶賛した。また、堀越氏は総評で海外作品がいずれも高いクオリティであったのに対し、日本映画は厳しいクオリティであったことを指摘。「この映画祭に限らずに言えることだが、いまの若い日本の作り手は非常に個人的なテーマが多く、内容がドメスティック。そういった作品が海外で評価させることは難しい。フィクションの物語をきちんと描いて観客を納得させられる、そんな作品を作ることを若い監督たちには目指してほしい」と日本人監督たちの奮起に期待した。また、監督賞はメキシコのホルヘ・ペレス・ソラーノが手がけた『絶え間ない悲しみ』が受賞。結果として中南米の作品が大きな存在感を発揮する本開催となった。なお、各賞は以下の通り。●長編部門(国際コンペティション)最優秀作品賞:『ビヘイビア』(エルネスト・ダラナス・セラーノ監督)監督賞:『絶え間ない悲しみ』(ホルヘ・ペレス・ソラーノ監督)脚本賞:『君だってかわいくないよ』(マーク・ヌーナン監督)SKIPシティアワード:『あした生きるという旅』(内田英恵監督)●短編部門(国内コンペティション)最優秀作品賞:『わたしはアーティスト』(藪下雷太監督)奨励賞:『オンディーヌの呪い』(甲斐さやか監督)/『空っぽの渦』(湯浅典子監督)●アニメーション部門(国内コンペティション)最優秀作品賞:『夢かもしれない話』(朴美玲監督)奨励賞:『女生徒』(塚原重義監督)/『息ができない』(木畠彩矢香監督)審査員特別賞:『幕』(水尻自子監督)取材・文・写真:水上賢治
2015年07月27日人気アニメ『機動戦士ガンダム』史上初となる大規模特集上映が、10月22日~31日開催の「第28回東京国際映画祭」で実施されることが明らかになった。例年より会期を10日間に延長し、フェスティバルエリアの拡大も予定しているという「第28回東京国際映画祭」。昨年は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明氏の作品を特集上映した「庵野秀明の世界」も話題となったが、今年は昨年に放送開始から35周年を迎えた富野由悠季監督の第1作『機動戦士ガンダム』をはじめ、TVアニメ、劇場作品に、上映自体が稀な短編等数十本の上映を予定しているさらに、シリーズの草創期から最新作まで、作品に携わったクリエイターの登壇など、東京国際映画祭でしか見ることができないイベントも企画。同映画祭にて、一つのシリーズに特化してアニメーション作品を特集することは史上初となる。『パシフィック・リム』(2013年)の大ヒットも記憶に新しいギレルモ・デル・トロ監督など、世界中のクリエーターたちに多大な影響を与えている『機動戦士ガンダム』シリーズ。同映画際は、日本独自のコンテンツや風習が注目を集める昨今、日本が世界に誇るロボットアニメーションの祖であり、日本人の未来観・宇宙観に多大な影響を与え続ける『機動戦士ガンダム』シリーズを特集上映することで、日本の複合的な魅力を世界に広めていくという。先日にもTVアニメ最新作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が発表され、さらに拡大を続ける『機動戦士ガンダム』シリーズだが、「第28回東京国際映画祭」での作品タイトルや詳細については、順次発表される。(C)創通・サンライズ
2015年07月26日韓国で開催中の第19回ブチョン国際ファンタスティック映画祭(略称BiFan)で、22日(現地時間)に園子温監督が“I AM (NOT) SONO SION”と題したマスタークラスを行い、映画祭プログラマーのアリス・ユー氏の進行のもと自作について70分以上に渡り、熱く語った。ジャンル映画の祭典であるBiFanでは、園監督の人気はとても高く、過去には審査員を務めたことも。今回も500人以上入る富川市庁舎ホールは超満員だった。「園子温監督といえば?」というキーワード・ウォールには、「アブノーマル」、「暴力」、「SEX」といった数々の刺激的な言葉が並んでいたが、これを見た園監督は「ここに並んだ単語で映画を作ってみようかな」と語って観客を沸かせた。「実際、これらの言葉が今までの僕だとしたら、来年はまったく違う映画を作ってみたいし、一方でシンボル的にこれらのものをそのままぶつけて撮ってみるのも面白い」と語り、観客の反応を楽しんでいた。また、「血は大嫌い。指に一滴の血を見ても嫌だし、僕自身は暴力は嫌いです」と答えると、観客は大爆笑。「『自殺サークル』など映画の中で流れる大量の血は、傷ついたことや、道に迷っていることを表すための比喩なんです」と語った。今回上映された最新作『リアル鬼ごっこ』と『ラブ&ピース』のスタイルが正反対であることについて聞かれると、「僕はピカソが大好き。次から次へとタッチを変え、これが自分だと決めつけない彼のようなスタイルが好きなんです。常に前回と180度違うものを作りたいし、ちょっと実験的でありたい。これが自分のスタイルだ、と将来決めるかもしれないが、まだ僕はそこに達してはいない」と答えた。BiFanでは今年、園子温特集として『自殺サークル』、『愛のむき出し』他、全8作品を上映。24日の『恋の罪』の上映では、同作で知り合い結婚した園子温夫人の神楽坂恵と共に舞台挨拶を行った。神楽坂さんは韓国訪問が初めてで、その熱い歓迎ぶりに感激の面持ちだった。(photo / text:Ayako Ishizu)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年07月25日文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台にしたコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭 in 台東」(以下、したコメ)が、今年も9月18日~22日に開催される。「したコメ」は、俳優でありお笑いタレントでもあるいとうせいこう氏が総合プロデュースし、東京随一の下町の魅力をコメディ映画を通じて伝えるコメディ映画祭で、今年で8回目を迎える。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の人々、映画・喜劇を愛する人々が一体となる、住民参加型の企画となっている。上野会場は東京国立博物館 平成館と上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上 音楽堂)、浅草会場は浅草公会堂と浅草フランス座演芸場東洋館で、声優口演ライブや映画講義、コメディ栄誉賞・ビートたけし氏の『菊次郎の夏』リスペクト上映、台東区フィルム・コミッション支援作品『青天の霹靂』上映などのプログラムを予定している。第3回映画祭からは、したまちコメディ映画祭・コメディ栄誉賞に決定した人に敬意を表し、その人にちなんだ楽曲をミュージシャンたちが演奏する「リスペクトライブ」を実施している。今回は、長年テレビ・映画・ラジオなどで多くの人々を魅了してきたビートたけし氏に敬意を表し、リスペクトライブを開催する。今年の参加アーティストは、同映画祭のテーマ曲を担当している浅草ジンタ、また、ライブ&司会を担当しているポカスカジャン、3回目の参加になるホフディラン、初参加となる谷中出身のアーティスト海藻姉妹、そして、ビートたけし氏の大ファンで映画の宣伝を自ら行うほどリスペクトしているサンボマスターも参加する。さらに、サンボマスターの演奏で、ビートたけし氏が自身で作詞・作曲を手掛けた「浅草キッド」を歌うことも決定している。リスペクトライブは、映画祭の最終日となる9月22日(時間調整中)に開催する。加えて、ライブ終演後のクロージングセレモニーではしたまちコメディ栄誉賞の授賞式を実施し、式にはビートたけし氏も出席する。リスペクトライブの会場は浅草公会堂で、チケットは前売3,500円/当日4,000円(全席指定)。
2015年07月21日女優の永作博美が、台湾で開催されていた第17回台北映画祭で、外国人初となる最優秀主演女優賞に輝いた。台北映画祭は、中華圏映画に受賞が限られた金馬映画祭と並ぶ、台湾における最大級の映画祭の1つ。今回、受賞したのは今年2月28日から公開された永作主演の映画『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』で、台湾出身の女性監督チアン・ショウチョン氏がメガホンを取った。永作は、りりしいたたずまいの中に哀しみをにじませた、珈琲焙煎を営む女性主人公の吉田岬を演じ、共演には、佐々木希をはじめ、臼田あさ美、イッセー尾形、村上淳、永瀬正敏、浅田美代子らが参加した。当日の授賞式には、チアン監督が出席。「一人の監督にとって一人の優秀な俳優と言語の壁を越えて互いに信頼し合い、心で通じ合いながら仕事をするという経験は、何事にも代え難い貴重な体験でした」と永作との撮影を振り返り、「私の感じている感動は言葉で表現することはできません。彼女のために舞台に上がり、賞を受けることができたのは、私にとって何より光栄な事でした」と受賞の喜びを語った。一方の永作は「今とても驚いています」と率直な感想と共に、「そして私の代わりに舞台に立って下さった監督の言葉に感激しました。間違いなく言語を越えようと、お互いの気持ちを繋げようと、心を預けたように思います」とチアン監督にメッセージ。「この映画に携わったすべての皆さんのお陰は間違いありません。ありがとうございます。そしてこの映画に寄り添って下さった台湾の皆様に心より感謝致します」とコメントを寄せた。なお、受賞理由については、「明確なバックグラウンド説明がない中、それでもなお彼女自身の独特の魅力で、幾層にも重ね合わされた豊富できめ細やかでそして的確な演技にてこのキャラクターにみずみずしい命を吹き込み、輝かしく光を放つ印象的でかつ忘れられない女性のイメージを作りあげた」と発表されている。(C)2015「さいはてにて」製作委員会
2015年07月20日16日(現地時間)、第19回富川国際ファンタスティック映画祭が韓国の富川(プチョン)市で開幕し、イ・ミンホ、ムン・チェウォン、オ・ダルス、オ・ジホ、チョン・ギョンホ、イ・ジョンヒョン、チョンウ、キム・コウン、映画祭広報大使のクォン・ユル、オ・ヨンソらがレッドカーペットを飾った。また、香港からはジョニー・トー映画でおなじみの 人気俳優サイモン・ヤム、日本からは 山田孝之の実姉の椿かおりも登場した。「花より男子」で人気になり、『江南ブルース』では映画初主演を果たしたイ・ミンホは、今年を代表するスターとして、女優ムン・チェウォンと共にプロデューサーズチョイス賞を受賞。イ・ミンホは「映画俳優として初めて賞をいただきました。このことは一生忘れないでしょう。そしてムン・チェウォンさんと同時に受賞するのも意義を感じます。無名のころに競演した二人が今こうして受賞できて、うれしいです。これからも俳優として精進を重ねるつもりです」と喜びを語った。『国際市場で逢いましょう』や『10人の泥棒たち』など出演する映画がすべて大ヒットする、個性派俳優のオ・ダルスは功労賞であるファンタジア賞に輝いた。オ・ダルスは「とても光栄です。これからも皆さんに演技を通じて笑顔を贈れるようがんばります。そして『10人の泥棒たち』で共演したサイモン・ヤムさんがこの場にいることも、とてもうれしいです」と挨拶した。サイモン・ヤムは今年のメインゲストの一人で、『PTU』など代表作6本が特集上映される。日本の園子温監督の特集上映もあり、園監督のティーチインも行われる予定。また後半には『猫侍2』の北村一輝も来場する予定だ。富川国際ファンタスティック映画祭は、ソウル近郊の富川市中心部で26日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年07月17日新進気鋭の映画監督とアーティストの掛け合わせによる音楽×映画で展開する、異色の映画祭「ムージック・ラボ 2015(MOOSIC LAB 2015)」が、今年も8月22日から9月11日までK’s cinema(東京・新宿)にて開催される。この開催に向け、同映画祭のポスタービジュアルと予告編が公開された。12年にスタートした「ムージック・ラボ」は、新進気鋭の映画監督とアーティストの掛け合わせによる映画を制作し、それらをコンペ形式・対バン形式で上映するというイベント。これまでに、ミュージシャンの大森靖子、アイドルグループ「BiS(ビス)」、『こっぴどい猫』で国内外の映画祭で高い評価を得た“21世紀型ダメ恋愛”を描く映画監督・今泉力哉などが参加してきた。4年目を迎える今年はコンペティション部門に、小根山悠里香(映画監督・女優)×「Maison Book Girl」(アイドルユニット)のコラボレーションによる映画『マイカット』や、サーモン鮭山(俳優)×「ベッド・イン」(地下アイドル)による映画『101回目のベッド・イン』、根本宗子(脚本・演出家)×「せのしすたぁ」(ご当地アイドル)による映画『ねもしすたぁ』、室谷心太郎(映像作家)×細身のシャイボーイ(横濱の唄歌い)による映画『劇場版 復讐のドミノマスク』などが出品される。また、過去作品もアーカイブ上映される他、外部からの特別招待作品なども充実。35mmフィルムでの上映となる、ペ・ドゥナ主演で贈る山下敦弘監督の名作『リンダリンダリンダ』や、安藤サクラ主演の『百円の恋』(武正晴監督)、池松壮亮主演の『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(松居大悟監督)などが上映される。なお、今年の予告編を手掛けたのは、19歳の映像作家・スズキケンタ。イメージモデルは、昨年の「ムージック・ラボ」で女優賞を受賞した佐藤玲が起用された。
2015年07月16日7月31日(金)~8月23日(日)、長野県八ヶ岳自然公園にて野外映画上映イベント「星空の映画祭」が開催される。『シンデレラ』や『ビリギャル』ほか、9作品を上映予定だ。八ヶ岳の麓に位置する長野県諏訪郡原村の八ヶ岳自然公演にて開催される本映画祭。夏の間だけ開館する1,300メートルの野外映画館は、まさにその名の通り星空の下で映画鑑賞ができる素晴らしいロケーションだ。30回目の開催を迎える今年の上映作品には、新旧の名作映画がラインナップ。今年上映された大ヒット作『シンデレラ』『ベイマックス』などディズニーの大作をはじめ、有村架純主演の『ビリギャル』や、宮崎駿初監督作品『ルパン三世カリオストロの城』、不朽の名作『サウンド・オブ・ミュージック』など、幅広い作品が楽しめる。会場では、ドリンクやフードなどが出店する「星空屋台村」も登場予定。映画と星空、そして八ヶ岳の大自然が堪能できる本イベント。夏休みのお出かけ先としてぜひチェックしてみて。「星空の映画祭」は、八ヶ岳自然公園にて7月31日(金)~8月23日(日)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年07月12日竹野内豊を主演に“偽装家族”の幸せを描いた『at Home』。この度、本作がアカデミー賞の前哨戦としても注目されている映画祭、「モントリオール世界映画祭」のフォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に正式招待されることが決定。竹野内さんから喜びのコメントが到着した。どこにでもある平凡で幸せな家族。けれども、実は家族全員で、犯罪で生計をたてている一家。父さんは空き巣泥棒、母さんは結婚詐欺師、長男は偽造職人…。ある夜、家族の元に一本の電話が。結婚詐欺がバレ、相手に母が拉致され身代金まで要求されてしまう。能天気にみえた家族、その裏にあるそれぞれの苦しい過去。血もつながっていない、けれどこの幸せを守るためなら、誰よりも必死になれる。これも一つの家族の姿だった…。『未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』を手掛けた蝶野博監督が人気小説家・本多孝好の珠玉の短編小説を映画化した本作。父親役の竹野内さんを始め、母・皐月に松雪泰子、長男・淳に坂口健太郎、長女・飛鳥に黒島結菜、次男・隆史に池田優斗と豪華面々が集結している。モントリオール世界映画祭は、2008年『おくりびと』が最優秀作品賞を受賞、その後2010年に『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞、2011年に『わが母の記』が審査員特別賞グランプリを、そして昨年は『ふしぎな岬の物語』が審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査委員賞の2冠を、『そこのみにて光輝く』が最優秀監督賞を獲得したことなどで知られており、毎年8月下旬から9月初頭にかけてカナダのモントリオールで開かれる国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の北米最大規模の国際映画祭だ。主演作で海外映画祭の参加は初となる竹野内さんは「とても嬉しいです。監督やスタッフ、キャストの方々と作り上げた映画ですので、監督の喜びを考えると、感慨もひとしおです。また、自分が主演させていただいた映画で海外映画祭に出品されたことは初めてに等しいので、外国の方々に、この“他人同士”という一風変わった設定がどのように受け止められるのかがとても楽しみですし、人と人の、日本的な機微を感じてもらえたらと思っています」とコメントを寄せている。『at Home』は、8月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:at Home アットホーム 2015年8月22日より全国にて公開(C) 映画『at Home』製作委員会
2015年07月11日山梨県本栖湖で開催される野外映画上映と音楽のイベント「湖畔の映画祭」が、8月1日(日)~3日(月)まで開催される。千円札に描かれる“逆さ富士”でも知られる、富士五大湖の一つである本栖湖で開催される「湖畔の映画祭」。“大自然のなかの文化祭”と謳われた本イベントでは、国内インディペンデント映画の上映を始め、音楽や屋台などのフード出店など、総合的にイベントを楽しむことができる。会場は、湖畔に沈む太陽を眺めるながらライブが堪能できるレイクサイドステージと、富士山を臨みながら映画と合間のアコースティックライブに聴き入ることができるフジステージ、キャンプファイアーとビール、地元料理を楽しめるバーステージと、湖畔というロケーションを存分に生かした各ステージでイベントを堪能することができる。上映されるインディペンデント映画は、個性に溢れ、刺激的で作家性に富んだ作品がセレクトされている。安藤サクラ主演の『百円の恋』を始め、ロックバンド「ニューロティカ」のドキュメンタリー『あっちゃん』、日韓合同作品の『あおひげ』など多彩なラインナップがずらりと並ぶ。富士山麓というロケーションで、映画に音楽、そしてキャンプを堪能できる本イベント。映画、音楽好きに限らずアウトドア好きもぜひチェックしてみて。「湖畔の映画祭」は8月1日(日)~3日(月)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年07月07日先日開催されたフランス映画祭2015のオープニング作品に選出され、見事、観客賞を受賞した映画『エール!』。本国でも750万人の涙を誘う大ヒットとなった本作から、最高に愛おしい予告映像が到着した。フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員耳が聴こえない。美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。夢に向って羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら…と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦める決意をするのだが…。主人公ポーラを演じるのは、本作がスクリーンデビューとなる新人ルアンヌ・エメラ。人気オーディション番組で注目を集め、本作の主演に抜擢。セザール賞、リュミエール賞で「最優秀新人女優賞」を受賞し、いまフランスで最も注目を集める女優・歌手だ。予告映像でも、ルアンヌ演じるポーラは、迫力のある綺麗な歌声を披露する。しかし、その歌声は、耳が聞こえない彼女の家族には届けることができない上、家族を置いていけないという気持ちの狭間で、ポーラは葛藤する。また、両親も、自分たちの前から娘がいなくなることに動揺し、険悪なムードに。互いを想い合うゆえに不協和音が生じ始めた家族へ、ポーラが歌に込めた想いとは…。家族愛にあふれるストーリーに思わずホロリ、そして、どこかクスっと笑ってしまうシーンもある、明るくコミカルな感動作。まずは、この予告編映像をご覧あれ。『エール!』は10月31日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月06日6月26日(金)~29日(月)まで東京・有楽町にて開催されたフランス映画祭2015で、オープニングを飾った『エール!』が、「ダフト・パンク」などのフレンチ・エレクトロを描いた『EDEN エデン』や、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』、ジュリエット・ビノシュ&クリステン・スチュワート&クロエ・グレース・モレッツ豪華競演の『アクトレス ~女たちの舞台~』などを抑え、最も観客からの支持を集めた「観客賞」を受賞したことが分かった。フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員、聴覚障がいを持っている。だが、美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟の一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。だが、ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じられず、大反対。ポーラは悩んだ末、夢を諦める決意をするのだが…。2014年12月に本国フランスで公開されるや、観客を笑いと涙で包み、4週連続 1位、12週連続でTOP10入りを果たし、観客動員数750万人超えの大ヒットを記録した本作。奇跡の歌声を披露する主人公ポーラを演じるのは、人気オーディション番組で注目を集めた新星女優ルアンヌ・エメラ。本作で、セザール賞「最優秀新人女優賞」を受賞した。同映画祭に併せて初来日を果たしたルアンヌと、エリック・ラルティゴ監督は、オープニングセレモニーに登壇、映画上映後には観客からの質問に答えるティーチインイベントに参加した。オープニングセレモニーで「日本に来られて本当に幸せです!」と嬉しそうに語った2人が、ティーチインイベントで舞台に姿を現すと、会場から大きな拍手が巻き起こり、2人も感無量といった様子に。温かい拍手に交じり、涙で鼻をすする音もいたるところから聞こえていた。ルアンヌは観客からの質問に応じながらも、「フランスと日本の手話は違いますか?」と逆質問。すると、1人の聴覚に障がいのある男性が手話で「素晴らしかった!ブラボー!全て理解することができました」と力強く応答し、そのやりとりを見ていたエリック監督は、「もし健聴者が日本語を覚えようと思ったら、きっと15年くらいはかかってしまうと思います。でも手話を使ったら、外国に行っても1日、2日でコミュニケーションを取ることができるんです。これは本当すばらしいことだと思います!」と発言。感極まった表情のルアンヌとともに、一体感あふれる感動的なトークイベントとなった。言葉の壁を超えた感動と、涙と笑いに包まれ、会場から大喝采を浴びた本作。『最強のふたり』や『タイピスト!』などのように、今秋、ルアンヌの歌声が日本を圧巻することになるかもしれない。『エール!』は10月31日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月01日「フランス映画祭 2015」が6月26日(金)に開幕。都内でオープニングセレモニーが開催され、団長を務め、上映映画『ヴィオレット』に出演するエマニュエル・ドゥヴォス、オープニング作『エール!』主演のルアンヌ・エメラら来日ゲストが一堂に会した。良質なフランス映画をいち早く紹介する催しとして愛され、今年で23回目を迎えるフランス映画祭。今年は26日(金)から29日(月)まで開催され、作品の上映と共に来日ゲストによる上映後のトークイベントなどが開催される。ゲストを代表して挨拶に立った、今年のフランス映画祭団長を務めるエマニュエルは、日本語で「こんばんは。東京に来られてとても嬉しいです。でも仕事ばかりでは残念です(笑)。東京を楽しみたいと思います」と語り、喝采を浴びる。さらに「数ある映画祭の中でも、フランスの映画人がこぞって行きたがるのが、この東京の映画祭です。今年も素晴らしい映画祭になることを望んでいます」と語った。オープニング作の『エール!』は本国で700万人動員の大ヒットを記録し、日本でも10月の公開を控える作品。ペリエ家は、高校生のポーラ以外、彼女の両親も弟も聴覚障害を抱えている。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師がパリの音楽学校のオーディションを勧めるが、彼女の歌声を聴くことができない家族は大反対!悩んだ末に夢を諦めるポーラだったが…。オープニング上映を前に舞台挨拶に登壇したエリック・ラルティゴ監督は、映画を説明し「日本に来ることができて嬉しく思います」と挨拶。ヒロインのポーラを演じたルアンヌも「夢がかないました!」と愛らしい笑顔を見せ、会場は温かい拍手に包まれた。「フランス映画祭 2015」は6月29日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月26日ユニフランス・フィルムズが開催する「フランス映画祭 2015」が、6月26日(金)から29日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)にて開催される。本国で動員700万人超えの大ヒットを記録した話題の映画『エール!』を皮切りに、今年は新作11作品とクラシック作品1作のフレンチシネマがラインナップしてファンを魅了する。「フランス映画祭 2015」開催を記念して、「パスザバトン(PASS THE BATON)」ではスペシャルコラボレーションアイテム「水玉ハンドペイントスニーカー」を発売する。赤と白のドットがポップでキュート、フレンチシックなエッセンスにあふれたこのコラボスニーカーは、「フランス映画祭 2015」のメイングラフィックをインスピレーションソースにした一足だ。京都三条富小路にショップ兼アトリエを構えるアーティスト「CHICKENNOT(チキンノット)」が、日本丸の使い古された帆布を再利用しパスザバトンオリジナルの「1960’s Mainsail Boat Shoe」1足1足にハンドペイントで水玉を描いてり、全て1点もの。よく見るとひとつひとつ柄が違っているので、自分だけのオンリーワンアイテムになる。「水玉ハンドペイントスニーカー」は、表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」にて6月26日(金)から数量限定で発売となる。(売り切れ次第終了)。価格は、22,680円。(text:Miwa Ogata)
2015年06月25日オープンエアーで名作映画が上映される「Films at the Fort(フィルムズ・アット・ザ・フォート)」が、シンガポールのFort Canning Park(フォート・カンニング・パーク)で2015年8月14日~23日に開催される。©Films at the Fortフィルムズ・アット・ザ・フォートとは広大な緑に囲まれたフォート・カンニング・パークに、夕暮れ時の涼しい風が吹き始めるころ、フィルムズ・アット・ザ・フォートは幕を開ける。シンガポールでも珍しいこの野外映画祭は、連日午後5時から開場。会場に設置されたブースでは、美味しいワインや食事が提供される。©Films at the Fort夕暮れのピクニックを楽しんでいるうちに、上映が始まる7時半を迎える。毎晩異なる1作品が10夜連続で上映されるこの映画祭は、連夜訪れても愉しめそう。公式サイトからチケットを購入すれば、誰でも参加できる。昨年、一昨年と、チケットが完売しているそうなので、お目当ての作品の上映日は早めにチェックしよう。※年齢制限のある作品については年齢以下の子供の入場は認められないので注意。この映画祭の会場であるフォート・カンニング・パークには、電車で行くならシティーホール駅、ブラスバサ駅、ドービーゴート駅が便利。タクシーなら、ドライバーに「フォートカンニングパーク(Canning Rise Road)内の、シンガポールナショナルミュージアムと道を挟んで反対側にあるコンサートスペース」と伝えよう。気になる上映作品は2015年の映画祭では、上映に10作品が選ばれている。誰もが知る「ショーシャンクの空に」、「ロッキー」などの名作の他に、第87回アカデミー賞(2015年)の8部門でノミネートし、日本でも現在上映中の「イミテーション・ゲーム」や、ベン・スティラーとナオミ・ワッツが共演した日本未公開作品「WHILE WE’RE YOUNG」も上映される。「Walking Under Water」は、国籍を持たない海の漂海民族「バジャウ族」の少年と海の豊かさが描かれる作品。この作品はチケット1枚につきS$2が主人公の少年の教育のために寄付されるという。©Films at the Fort入場者には、日本でも人気の「Ben & Jerry’s(ベン&ジェリーズ)」のアイスクリームが、無料で提供されるのも嬉しい。フォートカンニングパークといえば、2015年5月末に新しくパリの美術館「ピナコテーク・ド・パリ」の分館が開館したばかりの話題のスポット。メロウな雰囲気に包まれる夕暮れの中で、美味しいワインと共に名作映画に酔いしれてみては?
2015年06月24日エレファントハウス配給の河瀬直美監督作『あん』が、イタリアのシチリア島に位置するマルタ共和国の首都・バレッタで今年から開催されているバレッタ映画祭にて、メインの長編コンペティション部門の最優秀作品賞と、主演の樹木希林が最優秀女優賞のダブル受賞を果たした。本作は、縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)と「どら春」の求人募集の張り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木さん)の物語。初週77館スタートで、23日目にして興行収入3億円を突破。樹木さんを始め、河瀬監督、永瀬正敏、内田伽羅、原作者のドリアン助川らが出席した今年のカンヌ国際映画祭でも拍手喝采を浴びていた。バレッタ映画祭の審査委員長を務めるのはローランド・ジョフィ。カンヌ国際映画祭で自身の監督作品『ミッション』(’86)がパルム・ドールを受賞している重鎮だ。今回の日本映画のダブル受賞という結果には、現地の映画祭関係者や来場者たちからも大きな反響があったという。本映画祭での受賞結果を受け、現地にメッセージを送った河瀬監督は「この度は、映画『あん』を最優秀作品賞に選んでいただきまして、本当にありがとうございます。主演の樹木希林さんにも成り代わりまして、お礼を申し上げます」と感謝を述べるとともに、受賞の喜びを噛み締めている様子。さらに、「この作品は日本の四季を通して、3世代の異なる人たちが、本当にシンプルですが、心の交流を描いた作品です。徳江さんが最後に残した言葉は、本当に底辺を観た人間が、それでも尚かつその命を前向きに生き抜いたそんな人たちの言葉だと思います。その人たちから受け取ったものを、千太郎やワカナが引き継いで、心に刻み、一歩を踏み出す先に、皆さんの笑顔があることを信じて作りました。国境も越えて、人は人がそこにいるということを認め合うことで何かしら、あたたかな気持ちが生まれるのではないかと思います」と作品に込めた熱い思いを語った。現在、世界40か国以上での配給も決定している本作。映画『あん』が、海を越えて世界を感動で繋いでくれるかもしれない。『あん』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月23日昨年初の開催を迎え、1,000人以上を動員した野外オールナイト上映イベント「夜空と交差する森の映画祭」が今年も開催。上映ラインナップ第一弾が発表され、チケットが6月29日(月)10時より発売される。日本初の野外映画上映イベントである本映画祭。第2回となる本年度は、「映画鑑賞から映画体験へ。」をコンセプトに、全4ステージそれぞれが、映画を楽しむことができる非日常空間としての演出が施される。メインステージである「MIDNIGHT GARDEN/ミッドナイトガーデン」では長編映画の上映やステージ企画が行われ、短編映画を上映するサブステージには、ホラーやファンタジーなどを中心とした「MYSTERY FOREST/ミステリーフォレスト」、ラブコメやヒューマンドラマを中心とした「ROMANTIC VALLEY/ロマンチックバレー」、アクションやSFなどを中心とした「BURNING SQUARE/バーニングスクエア」があり、それぞれ特有のコンセプトに合わせた世界観で森の映画祭を盛り上る。そしてこのほど、第1弾上映ラインナップが発表され、メインステージで上映される長編映画として、ティム・バートン監督作品『ビッグ・フィッシュ』の上映が決定。その他のステージで上映される短編映画にも、ユニークなラインナップがずらりと並ぶ。また、森の映画祭公式キャラクターがモチーフのワークショップを中心とした「MORIS MARKET/モリスマーケット」や、ポップコーンベアーがモチーフのフードコート「POPCORN BEAR’S KITCHEN/ポップコーンベアーズキッチン」など、映画祭を盛り上げる出展も予定している。真夜中の森の中で映画を一晩中鑑賞するという貴重な体験ができる本映画祭。映画好きだけでなく、アウトドア好きもぜひチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2015年06月22日オールナイトの野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2015」が10月3日に、山梨県の白州・尾白の森名水公園「べるが」にて開催される。このほど、上映作品の第1弾ラインナップ、ステージ情報が発表された。初開催となった昨年は、1,000人以上を動員した「夜空と交差する森の映画祭」。前回は地形や環境にテイストを合わせたステージ演出だったが、今年は“映画鑑賞から映画体験へ。”をコンセプトに、それぞれのステージ特有の世界観で映画を楽しむことができる非日常空間を目指す。各ステージの情報も公開。長編映画の上映やステージ企画を行うメインステージ「MIDNIGHT GARDEN / ミッドナイトガーデン」を始め、短編映画を上映するサブステージには、ホラーやファンタジーなどを中心とした「MYSTERY FOREST / ミステリーフォレスト」、ラブコメやヒューマンドラマを中心とした「ROMANTIC VALLEY / ロマンチックバレー」、アクションやSFなどを中心とした「BURNING SQUARE / バーニングスクエア」など、森のいたる場所で映画が上映される不思議な1日となるはずだ。また、今年の第一弾ラインナップとして発表されたのは、メインステージで上映される長編映画のひとつ、ティム・バートン監督によるファンタジー映画『ビッグ・フィッシュ』(03年)。ダニエル・ウォレスのベストセラー小説を原作に、主演にユアン・マクレガー、さらにバートン監督の妻のヘレナ・ボヘム=カーターら豪華キャストを迎え、ファンタジーと現実を織り交ぜて描いた父と息子の感動物語。「第76回アカデミー賞」作曲賞にノミネートされた劇中歌にも注目したい。また、同映画祭の公式キャラクターがモチーフとなったワークショップを中心とした「MORIS MARKET / モリスマーケット」や、公式キャラクターのポップコーンベアーがモチーフとなったフードコート「POPCORN BEAR’S KITCHEN / ポップコーンベアーズキッチン」なども展開する予定。チケットは、6月29日から「Peatix」にて販売開始となる。
2015年06月22日大島優子が「AKB48」卒業後初の主演を務める『ロマンス』。世界12大国際映画祭の一つ、第18回上海国際映画祭の「パノラマ」部門のオフィシャルセレクション正式招待作品として出品された本作。6月20日(現地時間)よりワールド・プレミア上映され、本作を手掛けたタナダユキ監督が参加した。特急ロマンスカーのアテンダントの北條鉢子は、ひょんなことから映画プロデューサーを名乗る怪しい中年男客・桜庭に“母親からの手紙”を読まれてしまう。桜庭に背中を押され、もう何年も会っていない母親を捜すことになった鉢子。かつて家族で訪れた箱根の景勝地をめぐる“私とおっさん”の小さな旅が始まった──。今回、1928年にオープンした歴史ある映画館「大光明電影院」で上映が行われた本作。「AKB48」で活躍していたということもあり、大島さんのファンを含め、劇場はほぼ満席状態。上映前にタナダ監督が登壇し、「今日は『ロマンス』を観に来てくださってありがとうございます。監督のタナダユキです。楽しんでいってください」と観客に中国語で挨拶。その後、「大島さんの卒業後初の主演映画」と話すと、日本語にもかかわらず、「大島さん!」という声と拍手、歓声があがり、上映前から盛り上がりをみせていた。上映中も序盤の鉢子と彼氏のやりとりで笑いが起こり、終盤まで常に笑いが絶えず本編終了後は盛大な拍手に包まれた。そんな中、行われた上映後の舞台挨拶では「本作を作るにあたって、大島さんが何をやったら魅力的に映るかを考えた」とタナダ監督が話し、「大島さんを『AKB』時代から好きだった」と話すと、客席から「大島最高!」の声と再び拍手が起こった。最後にタナダ監督は、「機会があったら、上海でも撮影したい」としめくくり、大喝采の中、幕を閉じた。『ロマンス』は8月29日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンス 2015年8月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2015 東映ビデオ
2015年06月21日中国・上海にて、第18回となる「上海国際映画祭」が6月13日~21日まで開催されている。日本の映画も「2015上海・日本映画週間」という枠の中で7本、この枠の他にも8本が上映される。中国では日本映画が上映される機会は少なく、この映画祭を楽しみにしている人も多いのだという。○「今日はどのくらい高く飛ぶかな? 」上海・日本映画週間では毎年豪華なゲストが日本から訪れる。今年のオープニングセレモニーにも、俳優として栗原小巻さん、戸塚祥太氏、イーキン・チェン氏のほか、監督として土井裕泰氏、三島有紀子さん、深川栄洋氏、小林聖太郎氏、鈴木舞さん、そして、2015上海・日本映画週間の親善大使を務めるふなっしーが登場した。その中でも、中国版ツイッター「ウェイボー」をのぞいてみると、人気を二分したのは戸塚祥太氏とふなっしーだったことがうかがえた。戸塚祥太氏に関しては、「戸塚祥太に会いたい、なんで映画祭は夏休みにやらないの? 」「戸塚くん単独で見たのは初めて。まつげがすっごい長い~」「舞台挨拶があるって知らなかった。ジャニーズの人が来るなんて! 」などとコメントする人が見受けられた。一方、ふなっしーの人気も負けず劣らずである。「ふなっしーが上海の日本映画週間にやってきた。今日はどのくらい高く飛ぶかな」「かっこいいイーキン・チェンとかわいいふなっしーが同じ舞台に。でも少しも違和感なかった」「ファンが争ってふなっしーとツーショット写真を撮るから、一時会場が混乱してた」。ふなっしー自身もきっと、中国にたくさんファンがいることを実感できてうれしかったに違いない。○「『ビリギャル』を見てから中毒みたいに」もちろん、映画そのものも話題にのぼっている。「『予告犯』のチケットは1,200枚あったんだけど、12分で売り切れたらしいよ」という噂もあるように、映画のチケットを入手するのはかなり大変だったよう。実際、ウェイボーでチケットを譲ってくれる人を探す人も多いようだ。運良くチケットを手に入れることができた人が映画の感想を述べている。「『恋するヴァンパイヤ』を見たけど、私の桐谷美玲さんはやっぱり美しいと再確認した」「有村架純の『ビリギャル』を見てから中毒みたいになっちゃった。日本映画週間の映画、全部見ちゃいそう」「『トワイライトささらさや』の新垣結衣の人妻役がすごくいい! 」「映画を見て泣くなんてあまりなかったけど、『トワイライトささらさや』では泣いちゃった。おすすめ」。上海国際映画祭は今週末の6月21日まで続く。日本映画が楽しめる貴重なチャンス、ぜひたくさんの中国人に見てもらえればと思う。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年06月19日良質なフランス映画を一挙に上映し、毎年、映画ファンを魅了している「フランス映画祭」が今年も6月26日から29日の期間で開催。上映作品や来日ゲストのラインナップなども発表され、徐々に盛り上がりを見せる同映画祭。その注目ポイントをご紹介。「フランス映画祭」は1993年からスタートし、今年で第23回目を迎えるユニフランス・フィルムズ主催の映画祭。最新作を中心に、貴重なリバイバル作品などが上映され、多くの観客が詰めかける。また、フランス生まれのカジュアルブランド「ラコステ(LACOSTE)」がサポーターを務めているのも、同映画祭ならではの取り組みだ。毎年、注目を集める映画祭の“団長”にはこれまで、カトリーヌ・ドヌーブやジャンヌ・モロー、ソフィー・マルソー、ジュリエット・ビノシュ、リュック・ベッソンなど名立たる女優や監督たちが務めてきたが、今年はアルノー・デプレシャン監督作の常連で『キングス&クイーン』(04年)や『クリスマス・ストーリー』(08年)など、フランス映画ファンにはお馴染みのエマニュエル・ドゥヴォスが務めることとなる。今年注目したい作品は、本国フランスで観客動員数700万人超えの大ヒットを記録し、同映画祭のオープニング作品となった『エール!』。フランスの田舎町を舞台に、主人公の高校生・ポーラ以外、父も母も弟も家族全員が聴覚障害者という家族の絆を、“音楽”を通してコミカルに描いたもの。主演に抜擢され、本作で「セザール賞」最優秀新人女優賞を受賞した新星女優ルアンヌ・エメラは、同映画祭に合せて初来日も決定している。もう1本、音楽に関する作品で注目したいのが、「ダフト・パンク(Daft Punk)」や「ディミトリ・フロム・パリ(Dimitri From Paris)」「カシアス(Cassius)」など90年代のフレンチ・エレクトロ・シーンを描いた作品『EDEN エデン』。レイヴやエレクトロ・ミュージックの誕生からフレンチ・ハウスの世界的成功、そして“フレンチタッチ”ジェネレーションの軌跡を辿りながら、その世代のエネルギーや野心を象徴するひとりのDJの成功と挫折、愛と友情を描いた青春ドラマ。劇中曲には「ダフト・パンク」を始めとするフレンチ・エレクトロが多数登場し、映画ファンのみならず音楽ファンも必見の1本に仕上がっている。「これぞ、フランス映画」という作品も上映される。フランス映画の旗手、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』はマストで押さえたい1本だ。どこにでもいる普通の主婦が“特別な女ともだち”と出会ったことで、平凡だった毎日が刺激と興奮に満ちた人生へと変わっていき、女性としての輝きを増していく様を描いたものだ。主人公を演じるのは今、フランス映画界で最も脚光を浴び、名だたる監督たちからのオファーが絶えない女優アナイス・ドゥムースティエ。男性の心を持ちながらも女性の服をまとい、本来の自分の美しさを花開かせていく“女ともだち”役には、13年に日本でも大ヒットした映画『タイピスト!』のロマン・デュリスが抜擢されている。その他にも、ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣が競演する『アクトレス ~女たちの舞台~』、『ドライ・クリーニング』(98年)、『恍惚』(04年)、『美しき絵の崩壊』(14年)など、人間が持つ複雑な欲望を描いてきたアンヌ・フォンテーヌ監督の最新作『ボヴァリー夫人とパン屋』、ヴィム・ヴェンダースが“神の眼”を持つといわれた写真家セバスチャン・サルガドの軌跡を追ったドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』、ダリエル・ダリュー主演の1953年の名作『たそがれの女心』など、美しく、洒脱な作品が全12本上映されるのでチェックしてみて。【イベント詳細】「フランス映画祭 2015」場所:有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ日劇住所:<有楽町朝日ホール>東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F:<TOHOシネマズ日劇>東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9F期間:6月26日~29日料金:<前売券>1,500円:<当日券>一般 1,700円、学生 1,200円
2015年06月18日23回目を迎える『フランス映画祭2015』がいよいよ開幕!映画のみならずフランスを満喫できると毎年人気と注目が集まるイベントです。今年の団長を務めるのは、『キングス&クイーン』や『クリスマス・ストーリー』などに出演し、フランス映画ファンにはお馴染みの女優エマニュエル・ドゥヴォス。その他、フランスの今を彩る豪華ゲストも数多く来日し、トークショーやサイン会なども開催される予定となっています。本国で驚異的な大ヒットとなった注目作『エール!』がオープニングを飾るほか、フランソワ・オゾン監督最新作『彼は秘密の女ともだち』やジュリエット・ビノシュ主演作『アクトレス ~女たちの舞台~』といった豪華ラインナップ。フランス映画ファンにはたまらない話題作の数々が日本での公開に先駆けて楽しめます。クラシック作品から最新のフランス映画まで、厳選された12本を一気に味わえる貴重な機会をお見逃しなく!また、上映会場外においても、映画祭で来日するゲストによる特別講義や対談、クラブでのイベントなど関連企画も充実しており、6月最後の週末はフランスが熱くなりそうです。ゲストや最新情報については公式HPにて随時掲載されているので、お出かけ前のチェックは欠かさずに!イベントデータ:『フランス映画祭2015』会期:6月26 日(金)~6月29日(月)会場:有楽町朝日ホール(メイン会場・有楽町マリオン11F)TOHOシネマズ 日劇(レイトショー会場・有楽町マリオン9F)主催:ユニフランス・フィルムズ
2015年06月17日アジア最大の短編映画の祭典『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015』が6月15日に最終日を迎え授賞式が開催。イラン映画『キミのモノ』がグランプリを獲得した。その他の写真今年で17回目を迎える同映画祭は6月4日より渋谷、原宿、表参道、二子玉川、横浜などで12日間の日程で開催されてきた。コンペティション部門は作家の冲方丁、俳優で映画監督の奥田瑛二、映画作家の河瀬直美、俳優の要潤、女優の藤原紀香、韓国の人気俳優チョン・ウソンという豪華メンバーが審査員を務め、期間中に上映された85作品(応募総数は4559作品!)の中から、“インターナショナル部門”、“アジア インターナショナル部門”、“ジャパン部門”の優秀作品を選定。その3作品からさらに、グランプリが選ばれた。『キミのモノ』は手に入ることのない物を自分の物だと主張するふたりの少年の姿を描いた作品で、テヘランで映画制作を学んだイラン人監督のレザ・ファヒミ監督にとっては2作目のショートフィルムとなる。“アジア インターナショナル部門”に続き、最優秀賞にあたるグランプリの受賞を知らされたファヒミ監督は満面の笑みを浮かべ「夢を見ているよう。この作品に携わり、協力してくれたみなさん、そして子供たちに感謝したいです。撮影を行った7日間、私たちは子供の視線で世界を見ていました」と喜びと感謝を口にした。なお同作は来年の米アカデミー賞の短編部門のノミネート選考対象となる。審査員6名はいずれも子供の視点で現実を描いた同作を激賞。藤原は子供の所有欲を描きつつ「大人になっても所有や侵略が世界の平和を脅かしている。メッセージをダイレクトに感じました」と語り、海外映画祭常連の河瀬も「世界の縮図に思えて、刺激的で勉強させてもらいました」とうなずいた。“インターナショナル部門”優秀賞はチュニジア出身のロットフィ・アコー監督の『父親』、“ジャパン部門”優秀賞(東京都知事賞)は沖縄出身の岸本司監督の『こころ、おどる-Kerama Blue-』に贈られた。授賞式には音楽をテーマにした“ミュージックShort部門”にGLAYやKABA-BOONも来場。ネット上の投票でネスレアミューズ映画祭のアワードを受賞した園田俊郎監督がネスレ日本の支援を受けて制作した『恋する占女リータ!』もこの場でお披露目され、主演の浅見れいな、大和田健介、IVANらによる舞台あいさつも行われるなど、多彩なゲストに声援が送られた。取材・文・写真:黒豆 直樹
2015年06月17日6月13日から21日まで上海にて開催中の第18回上海国際映画祭(SIFF)にて、14日、昨年11月10日に亡くなった俳優・高倉健を偲んだ「高倉健トリビュート上映会」が行われた。高倉さんは、日本映画界を代表する名優であることはもちろん、中国においても「良き友人」とも称され、自らが日中友好の懸け橋となり、日本の俳優として多くの中国人に影響を与えている。今回の上映会は、上海映画祭側より高倉さんへの追悼の意と、尊敬すべき俳優への賛辞として立ち上げられ、日本映画製作者連盟がそれを受けて開催される運びとなった。上映会では、オープニング作品として高倉さんの代表作のひとつである『鉄道員(ぽっぽや)』を上映。上映に先立ち行われたオープニングセレモニーでは、同作の監督であり、高倉健と共に多くの名作を生み出した降旗康男が登壇。降旗監督は、「『ケンさん、いま上海で日本では見られなくなった、大きな映画館の座席があなたの映画を待つ人たちで埋まっています』と記憶の中の健さんに報告しました」と語り、高倉健の死を偲ぶとともに、この特別企画の主催への感謝の挨拶が行われた。およそ1,000人の観客からは、挨拶中に何度も拍手がわき起こり、映画界における高倉さんが繋いだ日中の絆を強く感じさせた。さらに会場では、高倉さん主演の中国映画『単騎、千里を走る。』の監督を務めたチャン・イーモウより特別メッセージを放映。映画を通して交流を深めた高倉さんとの思い出や、「そのお人柄、感性、心のありかた、仕事への態度は、私にとってずっとお手本でした。高倉さんは、私が一生手本とする方で尊敬の対象です」といったイーモウ監督の思いが語られた。同作で中国を訪れた際の高倉さんの様子や、中国での撮影の思い出を高倉さん自身が語った特別映像も放映された。『鉄道員(ぽっぽや)』の上映終了後、中国ではエンドロールがはじまると会場が立ち去る人が多い中、ほとんどの観客がエンドロールが終わるまで席を立たず、幕が閉じると同時に拍手喝采が沸き起こった。映画を観た観客はからは、「やっぱり高倉健さんはタフでかっこいい大人の男だった」(40代・男性)「上映中は感動しっぱなしで、ずっと泣いていました」(20代・女性)、「なにも話さなくても、口元で演技をする高倉さんの姿には素晴らしいものがあります」(20代・女性)など、幅広い世代から絶賛されていた。今回の特別企画では、文化大革命後に初めて公開された日本映画であり、中国で10億人が見たと言われ、中国の観客にとって高倉さん知るきっかけとなった『君よ憤怒の河を渉れ』や、多くの中国の映画ファンを魅了しながらもこれまで上映される機会のなかった『網走番外地 望郷篇』を含む、全5タイトルが映画祭最終日の21日まで上映される。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』の山下敦弘監督が、「関ジャニ∞」の渋谷すばる、二階堂ふみを主演に迎えた音楽映画『味園ユニバース』が、モスクワ国際映画祭で上映されることが決定した。渋谷さんの単独初主演ながら、日本国内では興行収入2億5千万円を超えるスマッシュヒットを記録した本作は、現時点で世界11か国、12の映画祭での上映が決定しており、各国で高い評価を得ている。本作を観た海外メディアは「この年の日本映画の中で最も人々の感情に訴えかける映画だ」と高評価。今回上映が決まったモスクワ映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並び、世界4大映画祭のひとつ。本作は、同映画祭の中でも最も歴史があり、世界で注目を受ける優れた作品が上映される人気部門のひとつである「8 1/2 films部門」に出品されることが決定している。今回の出品決定を受けて、渋谷さん、二階堂さん、山下監督からコメントが届いている。■渋谷すばる「世界中の人が見てくれているなんて、嘘みたいです(笑)。実感が沸きませんが、自分だけでなく、監督を中心にみんなで作った作品なので、嬉しいですね。いままで音楽という道にこだわって仕事をしてきましたが、本作への出演が、音楽以外のフィールドにも自分の視野を広げる良い機会になり、ほかのことにも挑戦したいと思うようになりました」■二階堂ふみ「『味園ユニバース』という作品が沢山の方々に見て頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます」■山下敦弘「ロシアでの上映というのが自分の監督した映画としては初めてなので、どう受け入れられるのか、少しドキドキしていますが、とにかく、渋谷くん・二階堂・赤犬が一人でも多くの人たちに観てもらえる事が、とても嬉しいです」『味園ユニバース』は8月19日(水)よりDVD&ブルーレイ発売開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年06月12日いとうせいこうが総合プロデュースを務める「第8回したまちコメディ映画祭in台東」が、9月18日(金)~22日(火・祝)に開催されることがこのほど決定。併せて本映画祭のメインビジュアルを、「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの水木しげるが担当していることが明らかになった。「したまちコメディ映画祭in台東」は、文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」をキーワードに、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて味わうことができる住民参加型の映画祭だ。これまで、第1回:しりあがり寿、第2回:五月女ケイ子、第3回:吉田戦車、第4回:リリー・フランキー、第5回目:みうらじゅん 、第6回:辛酸なめ子、第7回:安齋肇と、名だたる漫画家、イラストレーターが担当してきた「したコメ」のメインビジュアル。第8回目を担当する水木氏が「夢に見た楽しげな情景です」と語るビジュアルには、レッドカーペット上で雷門の提灯を大玉運びする妖怪たちの姿や、風神・雷神さまが飛び出してきている様子が、楽しく賑やかな雰囲気で描かれている。カーペットの先頭を歩くカエルは、映画関係者の参拝も多いという本覚寺蟇大明神のカエルを表現。右下の狸は、狸を守護としてまつっている浅草寺鎮護堂の狸をイメージしたものとなっている。そして右下のやかんには、水木しげる氏のサイン“MS”が。今回のビジュアルに関して、総合プロデューサーのいとうせいこうは「送られてきた完成品を目にして、思わず手を合せました。ありがたや!笑いの力であらゆる厄を祓って下さる縁起のいいビジュアルです。どうぞみなさんも笑いと合掌を!」と歓喜のコメントをしている。国内外の新作を始め、旧作・名作・珍作・異色作が上映されるという「したコメ」。「心に元気を!」のキャッチフレーズの通り、元気がもらえる本映画祭をぜひチェックしてみて。「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は9月18日(金)~22日(火・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2015年06月12日7月15日(水)にBD&DVDで発売予定の『娚の一生』がドイツの権威ある映画祭、第15回日本映画祭「ニッポン・コネクション」にて観客が選出する「ニッポン・シネマ賞 2015」の第2位を獲得。受賞を受け主演の榮倉奈々と廣木隆一監督の感激のコメントが到着した。同映画祭は、2015年6月2日(現地時間)から7日(現地時間)までドイツのフランクフルト市で開催された日本映画の映画祭で、最新の日本映画を観ることができるため、ドイツ国内だけでなく世界各地の多くの人々が来場。現在来場者数は1万6千人を越え、日本国外開催で最大級の現代日本映画の交流の場となり、才能豊かな若手監督が注目される場としても注目を集めている。受賞を受け榮倉さんは、「お客様のリアルな心の評価で賞をいただけて、とても嬉しく、誇らしく、満足感でいっぱいです。時代や世代を超えて、末長く、たくさんの方に届く映画であってほしいと願います。そしてまた、こんな風に感じられる映画に出演していきたいという意欲を掻き立ててもらいました。感謝しています」と感謝の想いをコメントした。一方、廣木監督は、「日本の美しい風景の中でゆるやかに育まれる男と女の機微がドイツの観客に感じてもらえた事は特に嬉しいことです。海江田とつぐみのやりとりに笑いがあり、三重県伊賀上野の田園や京都の竹林など日本特有の美しさを感じてもらえたと思っています」と同映画祭に実際に参加した感想をコメント。また、「上映の後に映画の勉強をしてる学生が『ゆっくり流れる時間が良かったし、僕らのベストワンだ』と声を掛けてくれたのが嬉しかったです。また、実際にその場に立ち会えた事、映画を選んでくれたマリオンに感謝です。ありがとう!ニッポン・コネクション」と現地でゲストと交流の時間を持てたこと、同映画祭創設メンバーの一人であるマリオン・クロムファスへの感謝を語った。なお、『娚の一生』は7月11日(現地時間)からアメリカ・ニューヨークで開催される北米最大の日本映画祭「第9回JAPAN CUTS ジャパン・カッツ!」の上映作品にも選出。日本映画の『娚の一生』が日本国内だけでなく、海を越えてどこまで評価を獲得していくか期待が高まる。<『娚の一生』ブルーレイ&DVDリリース情報>発売日:7月15日(水)【ブルーレイ】豪華版⇒ ¥5,700+税【DVD】通常版⇒ ¥3,500+税【DVD】豪華版⇒ ¥4,700+税発売元:ポニーキャニオン/小学館(C) 2015 西炯子・小学館/「娚の一生」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:娚の一生 2015年2月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 西炯子・小学館/「娚の一生」製作委員会
2015年06月11日中村蒼が主演する『春子超常現象研究所』が、第37回モスクワ国際映画祭「Official Out of Competition」部門で上映されることがこのほど決定した。長編デビュー作『さまよう小指』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で最高賞、シネガーアワードを受賞した竹葉リサ監督の最新作である『春子超常現象研究所』。ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ男と春子、そしてそれを取り巻く個性あふれるキャラクターたちが騒動を巻き起こす異色のコメディーだ。主演のテレビ男を演じる中村蒼は、『東京難民』『トワイライトささらさや』や、NHK大河ドラマ「八重の桜」、TBS連続ドラマ「アリスの棘」、テレビ東京スペシャルドラマ「永遠の0」など、数多くの話題作に出演。さらに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015ではニューウェーブ賞を受賞し、最も注目されている若手演技派俳優のひとり。今年は既に7月と10月に「本棚食堂」の続編、10月には映画の続編ドラマ「図書館戦争BOOK OF MEMORIES」へ出演することが決定している。ヒロインである春子を演じるのは、「第7回ミスTGC」で準グランプリに輝き、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを経て、現在トップモデル、女優として活躍する野崎萌香。ほかにも、女芸人として活躍する一方女優としてもキャリアを重ねる青木さやかや、タレント・歌手であり俳優としても活躍するブラザートムなど、個性的なキャストが名を連ねる。また本作の衣装を、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装を手掛け、東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表するMikio Sakabeが担当。日本のアニメ・マンガの要素を取り入れ、東京ファッションシーンの新鋭デザイナーとして注目を集める彼女が、映画の衣装監督を務めるのは今回が初であり、ファッション界から早くも注目されはじめている。また、今回の決定にあてて、中村さんと竹葉監督からコメントが届いている。<中村蒼>『春子超常現象研究所』モスクワ国際映画祭で上映です! まさかこんなことになるとは! まさに超常現象!!監督!スタッフの皆さん ! おめでとうございますー!!<竹葉リサ>モスクワ映画祭といえば、世界四大映画祭。「四」という数字って、カルト的でこの作品にあっていてとても光栄です。「春子超常現象研究所」は、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭、そのほか、北米の映画祭をこの春まわってきました。それぞれ国によってリアクションが様々で、独特な会場のネルギーを感じる事ができ毎回毎回、楽しくてイキそうでした。中村蒼さんのお芝居に対する評価の高さが万国共通だったとか、野崎萌香さんのありえない可愛さは人種を問わなかったとか、現地で熱狂的なファンの方々に囲まれて、各国のカルトな波動をミシミシとうけた2015年春でした。様々な文化圏で「トリッピーな映画」として愛されはじめている「春子超常現象研究所」ですが、天下のボリジョイサーカスや猫のサーカス、アバンギャルドポエムが盛んなロシアで、コアなファンをクリティカルヒットしてこようと思います!未知なる文化圏へ。ピロシキ食べて、たのも~う!!正統派イケメンを封印した中村さんが演じるテレビ男や、女性監督ならではのポップな演出や小道具が見どころの本作。今年のロッテルダム映画祭でも絶賛された本作に、モスクワの観客がどんな反応を示すか、大いに期待がかかる。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日