圧力鍋を購入しようと検討すると、コンロに直火で利用するものから炊飯器のような電気式の物もあり…。単に、直火式だけを想定していたママにとっては、悩みのポイント。そこで、まずはどんなモデルが人気なのかを探ってみることに。
2018年06月12日チエ イマイ(CHIE IMAI)は、2018-19年秋冬コレクションを、東京・内幸町の帝国ホテルで2018年4月12日(木)に発表した。フィンランドの豊かな自然から着想今季は「MOSAIQUE de CHIE Blueberry fields forever」をテーマに、フィンランドの大自然をデザインに落とし込んだコレクションを展開。自然の持つ、大らかで幻想的な雰囲気とともにショーがスタートした。ワインカラーでシックに冒頭を飾るのは、シックなワインカラーのファーをあしらったルック。袖や裾を囲むようにラインを描いたり、ワンピースにポンポンで装飾したり、重みのあるカラーリングとは対照的な、ファーの軽やかな質感がウェアを彩っていく。光を反射してまだら模様のような複雑な色彩を描き出すケープの中にはレース時のミニドレスを合わせ、上品さの中にも可憐な表情が見えるようにバランスを取っている。華やかなフェミニティダークトーンから一転、ベビーピンクのドレスは春の訪れのように明るい空気感をもたらす。淡いキャメルのファーで首元を飾り、フレッシュなフェミニンさを表現。ピンクの軽やかさに、煌くボタンのディテールをプラスすることでより華やかに。雪のように白いファーのケープにも、ラインストーンなどの装飾を施し、煌びやかに仕上げた。最高級ファーであるミンクにバラの花の刺繍をあしらったコートは、ブラックのコートに鮮やかに咲く花々が映え、思わず目を惹くような存在感を放つ。レースやレザー素材などレース地を切り替えたコートは、大きめにデザインされた丸襟、ボリューム感を持たせた袖、ウエストからふわりと広がりを見せるフレアのシルエットで、清楚なエレガンスを提示。また、高品質なスパニッシュラムなどのレザー素材も登場。ジャカード地と組み合わせたスカートは、引き締まった表情で気品と知的さを同時に見せた。モザイク・ドゥ・チエはブルーベリーの柔和な色彩にフィナーレを飾るのは、チエ イマイのアイコンであるモザイク・ドゥ・チエ。フィンランドの豊かなブルーベリー畑から着想を得た、柔らかなブルーをメインにしたモザイク・ドゥ・チエは、穏やかで優しい表情が印象的。自然の色彩を纏ったショートジャケット、コート、ケープは、繊細な造形の金ボタンや、赤いファーのアクセサリー、はたまた、ベアのぬいぐるみなどをアクセントに、ソフトなフェミニンさを表している。
2018年04月15日太宰府天満宮では、フィンランドとつながりの深い2人の日本人アーティスト、陶芸家の石本藤雄と、写真家の津田直による「太宰府、フィンランド、夏の気配。」を、5月12日から7月1日まで開催。宝物殿では「実のかたち」と題し石本藤雄の陶器作品を、そして文書館では「辺つ方(へつべ)の休息」と題して津田直の写真作品を展示する。太宰府天満宮宝物殿企画展示室では、石本藤雄の陶展「実のかたち」を開催。石本は、1970年から現在に至るまで、ヘルシンキを拠点に数々の作品を発表してきた。フィンランドのライフスタイルブランド、マリメッコ(Marimekko)においてテキスタイルデザイナーとしての才能を開花させ、当時手がけたファブリックは今なお、世界中で愛され、多くの人々に使われ続けている。1989年以降は活動の軸足を陶芸へと移し、現在はフィンランドを代表する陶器メーカー「アラビア」のアート・デパートメント部門に構えるアトリエにて、陶の表現を追求。その作品世界の魅力は、人間を取り巻く広大な自然へ向けたまなざしから導き出されるモチーフと、独自の感性で施される色彩の豊かさにある。幼少期を過ごした故郷、愛媛県・砥部町での原風景は、フィンランドでの暮らしの中で触れてきた草木、花、生き物、海、陽射し、風、あらゆる自然環境と響き合い、石本作品の表情となって現れてきた。立体作品「冬瓜」©Chikako Harada/Fujiwo Ishimoto見どころは、会場中央に“ゴロン”と展示される、冬瓜をモチーフにした新作である陶の立体作品「冬瓜」。ヘルシンキ在住の石本にとっては馴染みの少ない冬瓜だが、その個性的な形に魅力を感じ、初夏をテーマにした本展のために初めて作陶のモチーフに選んだ。形に加えて特徴的なのは、使われている土と釉薬。テラコッタの質感をそのまま活かしたものや、艶のある黄色や緑色など、写実性にとらわれない石本の豊かな陶表現を間近で感じることが出来る。冬瓜モチーフは壁面に展示されるウォールレリーフと大皿にも登場する。ガラスケースに仕切られた壁面では、太宰府天満宮のシンボルである梅をモチーフにしたウォールレリーフを展示。石本の記憶に刻まれた梅の実のイメージを掘り起こし、かたどられた作品は、枝に実をつけたばかりの様子から熟して自然に落ちる光景まで、さまざまな姿を想起させる。ここにも、実物の梅にとらわれた写実的な表現に興味はない、という石本の作品世界が凝縮されている。会場の一角には、ヘルシンキでの制作風景やアトリエの様子を写真で見せるとともに、新作の角皿と丸皿を展示するためにアトリエに設置してある棚を再現。梅や冬瓜に加えて、南天やブドウ、ヤマモモの実が描かれた大皿を発表する。本展のために作陶された果実のオブジェも、太宰府天満宮宝物殿にて23点のみ限定販売する。© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film太宰府天満宮文書館では、津田直の写真展「辺つ方の休息」を開催。津田直は、日本だけでなく世界中を旅しながら、人間と自然の関わりを見つめ続けている写真家。行く先々で目の前に広がる風景に全身で向き合い、自然を切り取る、その独特なアプローチによって数々のランドスケープ作品を発表してきた。近年では、土着の信仰に支えられた聖域や独自の民族的文化を守り続ける集落での撮影、古代文明をたどるフィールドワークに基づく作品づくりにも取り組んでいる。2017年5月、冬から夏へと季節が移り変わる瞬間を追い求めたフィンランドでは、群島の岩場や岸辺から見つめた草木がいち早く夏の到来を察知して新芽を開く様や、人々が世代を超えて大切にしているという、短い夏を満喫するための小屋とそれを取り巻く自然の姿に、北欧の初夏を見出した。植物の息吹、氷が解けた湖面、陽の光や風、といった被写体に目を凝らして写し取った一瞬に、津田作品の世界観が感じられる。本展タイトルである「辺つ方の休息」の辺つ方(へつべ)とは、岸に近い方または岸辺を意味する古語。北欧の夏の始まりを撮影したのが、フィンランド南西部に位置するヴァーノ(Vänö)島の岸辺だったことから、この言葉を津田自身がノートに記していた。そしてもう一ヶ所、撮影のために滞在したユヴァスキュラ(Jyväskylä)にあるサマーコテージは、フィンランド人が夏の間の休息を楽しむ小屋であることから、「辺つ方の休息」というタイトルが生まれた。また、石本藤雄が手掛けたテキスタイルデザインの代表作「レポ(Lepo)」は、フィンランド語で「休息」という意味。今回のフィンランドでの撮影時には、現地の家庭で日常的に愛用されている「レポ」との出会いがあったという。「辺つ方の休息」というタイトルにはその記憶も込められており、本展会場の一部分に「レポ」の実物テキスタイルを用いた特製の座布団を並べ、くつろぎながら作品を鑑賞できるようにした。会場となる太宰府天満宮文書館は通常、一般公開されない施設で、本展期間中は特別公開。畳敷きの空間を活かして、大広間には津田の作品に合わせた特別な展示台を設計した。畳のサイズにぴったりとはまる展示台は、低くて平らなものもあれば、高さと角度のあるものもあり、岩場の多いヴァーノ島とユヴァスキュラの自然の中を歩くような気持ちにさせる仕掛けが。文書館の玉座にあたる空間に展示するのは、北欧の初夏の夕暮れをおさめた2作品。昼間の時間が徐々に長くなる夏のはじまりの一瞬だ。オープニングイベントとして、アーティストによるトークイベントを開催。本展会期初日である5月12日の13時から14時半には、本展のために来日する石本藤雄が、デザインジャーナリストの高橋美礼を聞き手に迎え、ヘルシンキで作陶を続ける日常と本展のために手掛けた新作について語る。5月13日の13時から14時半には津田直が、同じく高橋美礼を聞き手に、ヴァーノ島とユヴァスキュラの湖畔での撮影秘話や、石本との不思議な縁について、展示作品以外のスライド画像を交えながら語るスライドショー&トークイベントを実施する。どちらも宝仏殿・地下1階の講座室にて開催、申し込み方法など詳細は特設サイト()にて。それぞれの作家が向けるまなざしを通して、自然が息づく夏のはじまりが体感出来る展覧会をぜひ楽しんで。【展覧会情報】太宰府、フィンランド、夏の気配。石本 藤雄「実のかたち」展 / 津田 直「辺つ方の休息」展会期:5月12日〜7月1日会場:太宰府天満宮 宝物殿企画展示室・文書館住所:福岡県太宰府市宰府 4-7-1時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)料金:宝物殿・文書館共通チケット 一般700円(600円) 高大生300円(200円) 小中生150円(100円)、宝物殿・文書館 それぞれ 一般400円(300円) 高大生200円(100円) 小中生100円(50円)※( )内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金休館日:毎週月曜(6月25日は開館)
2018年04月11日6月末までの期間限定開催フィンランドのテキスタイルブランド「FINLAYSON(フィンレイソン)」の日本総代理店を務める、株式会社アンドフィーカは、六本木ヒルズにあるレストラン「Finland Kitchen Talo(フィンランドキッチン タロ)」において、コラボレーションフェアを開催します。「フィンレイソン」とは1820年創業の「フィンレイソン」は、古くから北欧フィンランドの家庭で愛用される商品を提供し続けている、テキスタイルブランド。寝装品をはじめとする上質なアイテムは、2014年の上陸以来、日本国内でも広く浸透しています。フェアの概要ウィンドウには花をデザインした「TAIMI(タイミ)」、壁紙には象柄の「ELEFANTTI(エレファンティ)」が施され、店内はフィンレイソンの雰囲気に満ちています。その他、来店特典のオリジナルステッカーの配布や、スタッフ着用エプロンの販売など、楽しみな企画が満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※フィンレイソン 公式サイト
2018年03月04日卒園式・入園式のママさんにオススメスタイルこの時期になると、卒園式や入園式、または卒業式や入学式などでの服装や髪型を気にするお母さんも多いのではないでしょうか?そこで今回は、スーツやワンピーススタイルにおすすめのアレンジヘアです。ダウンスタイルなのでやりすぎ感もなく、ちょっと華やかさを演出できますよ。3種類の編み方で作るダウンヘアアレンジ1. 髪全体をコテで軽く巻き、ワックスをつけたら、左側のトップとサイドの髪を3つに分けます。2. 右側のトップとサイドの髪を分けておきます。3. 左の前側の毛束をヘアゴムで結んだらくるりんぱにします。ヘアゴムを少しずつ下にずらしながらくるりんぱを繰り返して毛先まで変形くるりんぱにします。変形くるりんぱは表側から毛束を通すのと裏側から通すのを交互に繰り返すと、より立体的になってボリュームが出ます。4. 左側の真ん中の毛束は三つ編みに、右端の毛束はツイスト編みにして、それぞれ少し崩します。5. 左サイドの3つの毛束で三つ編みを作り、右耳の後ろに持っていき、アメピンで固定します。6. 右側の取り分けておいた髪をネジって耳の後ろへ持っていき、アメピンで固定して完成です。普段とは少し違う、華やいだヘアスタイルに少し大変ですが変形くるりんぱと三つ編み、ツイストの3種類を作ることで少し凝った印象になります。「3種類編むのはちょっと大変……。」そんな方は変形くるりんぱをやめてツイストを2つにしてみたり、少し変えてみるといいかもしれないですね! ぜひ試してみてください。美容師/伊藤 礼(ピリカ ラプ HAIR and MAKE)
2018年02月09日フィンランドで長く愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミの児童文学を原作に、『星の見える家で』のサーラ・カンテル監督が映画化した『Onneli ja Anneli』(原題)が、『オンネリとアンネリのおうち』の邦題で6月に日本公開されることが決定した。オンネリとアンネリはとっても仲良し。ある日2人は、バラ通りで「正直者にあげます」と書かれた手紙とお金の入った封筒を拾い、そのお金で、バラの木夫人というおばあさんから夢のように素敵な水色のお家を買うことに。オンネリは9人きょうだいのまん中で、アンネリは離婚したお父さんとお母さんの間を行ったり来たり。2人の両親は忙しすぎて、自分たちがいなくても気づかない。「わたしたち、2人の家に住んでいい?」気難しそうなお隣さんや、魔法が使える陽気なおばさん姉妹、ちょっぴり変わったご近所さんと交流しながら、2人だけの楽しい生活が始まる。しかし、ある日お隣さんに泥棒が…。小さな女の子オンネリとアンネリ、2人に起こる事件を描いた本作は、本国フィンランドでは3週連続1位に輝き、その後シリーズ化された3作品はのべ100万人を動員、国民の5人に1人が観る大ヒットを記録。また、フィンランド・アカデミー賞 衣裳デザイン賞を受賞しており、フィンランドの家具やインテリア、食器や小物、ふたりおそろいの服…、何から何までとびっきりキュートな世界が広がっている。なお本作は、「トーキョー ノーザンライツフェスティバル2018」にて2月12日(月・祝)に先行上映も決定している。『オンネリとアンネリのおうち』は6月、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月06日北欧フィンランドから東京都千代田区のフィスカース ジャパン株式会社は、フィンランドのインテリアブランドである「Iittala(イッタラ)」の公式オンラインショップを開設しました。「Iittala(イッタラ)」とは「Iittala(イッタラ)」のルーツは、フィンランド南部のイッタラ村で生まれたガラス工房です。流行に左右されないデザインは、個々の良さを生かしつつ、組み合わせることによりさらに魅力が増し、用途が広がることで有名。古くから支持される製品を作り続け、今では、生活を豊かにするブランドとして認知されています。充実したサイトへ公式オンラインショップでは、テーブルウェアやインテリアなど、様々なアイテムを扱っています。ポイントプログラムや、北欧インテリアに関する情報など、有意義なコンテンツ満載です。(画像はプレスリリースより)【参考】※イッタラ公式オンラインショップ
2018年01月15日2017年はフィンランド独立100周年。本国はもちろんのこと、日本でもさまざまな関連イベントが催されていたので、きっとご存知の方も多いことでしょう。そんなおめでたい年を祝して、フィンランドの人気ブランドでは100周年記念グッズを販売しています。ですが、それぞれのプロダクトにどんな思いが込められているかは、意外と知られていないかもしれません。そこで今回は、実際にヘルシンキのお店を訪ねてお話を聞かせていただきました。デザインの変遷がわかる、歴代アラビアの人気マグコレクションフィンランドを代表するテーブルウエアブランドの〔アラビア〕は、1880年代に陶磁器メーカーとして創業した歴史ある会社。老舗ガラスメーカーの〔イッタラ〕社の傘下に入ったことで、現在は1つのブランドとして世界中の人々から愛用されています。〔アラビア〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”は、〔アラビア〕社の歴史とデザインの変遷がわかる、歴代の人気マグコレクション。1910年代〜1950年代、1960年代〜2010年代(2000年代はナシ)の2種類があり、それぞれ5つのマグカップがセットになったスペシャルボックスとして販売されています。見比べると、時代を追うごとにデザインが変化していくのがよくわかります。例えば、60年代(右から3つめ)のものは線が細く、70年代(右)は線が太い。これは当時のデザインの流行が反映されているのだそうです。また、80年代(左)はアメリカ出身のデザイナーがエジプト文字にインスパイヤーされて描いたもの、90年代(右から2つめ)はフィンランドの有名デザイナーであるヘイッキ・オルボラ氏が手がけたポストモダンスタイル。このように、デザイナーによってもガラリと変わります。「現代では食洗機や電子レンジを使ったりするでしょう。だからデザインはそのままに、現代のライフスタイルに合うようにアレンジして、全てこの形になりました。このマグの形に合わせて歴代のデザインをもう一度ひき直したんですよ」(イッタラ・ストア・エスプラナーディストアマネージャーJouniさん)それぞれのマグは2017年が終わっても販売するそうですが、ボックスセットでの販売と底面の100周年の表記は2017年末まで。フィンランドでは、在庫がなくなり次第販売を終了するとのことです。世界的な建築家・デザイナーのアルヴァ・アアルトが1930年代に手がけた〔イッタラ〕の《ベース(花瓶)》は、フィンランドの美しい湖をイメージしたとも言われています。このように、フィンランドを象徴するプロダクトを2017年の限定色「ウルトラマリンブルー」で展開したのが、〔イッタラ〕の“フィンランド独立100周年記念グッズ”です。他にもタンブラーの《カルティオ》やプレート《カステヘルミ》など全9種類10点がありますが、取材した店舗ではキャンドルホルダーの《カステヘルミ》はすでに売り切れていました。フィンランド国内では、2018年1月末をめどに販売を終了するそうです。イッタラ・ストア・エスプラナーディフィンランドを深く知るきっかけになる、フィンレイソンのストーリーフィンランド最古の歴史を持つテキスタイルブランド〔フィンレイソン〕。2017年用に特別に作られたテキスタイルには、《ケスティット》(右)と《ピンッカ・プンッカ》(左)の2種があります。約100年前、〔フィンレイソン〕は病院のブランケットを手がけていたそうで、《ケスティット》は当時のジャガード織ブランケットの柄を元にデザインされたものです。また、《ピンッカ・プンッカ》は兵役時代へのオマージュ。実際にこの柄が現場で取り入れられていたかは不明ですが、規則的なチェック柄にわざと不規則なズレを施したのは、「フィンランド人は几帳面すぎるから、たまには少しだけルールから外れてみるのもいいのでは?」というデザイナーの遊び心が込められているのだとか。このデザインは以前から存在していましたが、2017年の特別バージョンとして発売されたのがブルー。いずれもフィンランド国内では、在庫がなくなり次第販売を終了するそうです。こちらはフィンランドらしいサウナグッズコレクション《タンミニエミ》。リネンやコットンが使われたシックな色合いは、現在のフィンレイソンのイメージと少し違う、と思う方がいるかもしれません。「もともとは落ち着いたトーンのものが多かったのよ。そういう意味で、“フィンランド独立100周年記念グッズ”はフィンレイソンの原点に戻った、とも言えるわね」と、スタッフのMilkaさんが教えてくれました。ちなみに商品のタグには、サウナをこよなく愛するフィンランドの前大統領、ウルホ・ケッコネン氏の写真が使われています。なお、こちらのコレクションは2018年以降も販売予定なのでご安心を。フィンレイソンエスプラナーディ店年秋に発売された新色も!やっぱり目が離せないマリメッコテキスタイルブランドのマリメッコは、《ルーツウニッコ》(上)、《ヴェルイェクセトゥ》(下)という新たな2種類のテキスタイルを“フィンランド独立100周年記念グッズ”のメインとして発表しています。《ルーツウニッコ》は、おなじみの《ウニッコ》柄をベースにしたもの。チェックのアレンジが施されたのは、《ウニッコ》誕生50周年の2014年ですが、2017年バージョンとして、新たにブルーが起用されました。また、兄弟を意味する《ヴェルイェクセトゥ》は、フィンランドの自然や人々の生き方をイメージされたもの。「人々が語り継ぐ神話やおとぎ話の世界観を表現したデザインです。フィンランドにとって森はとっても大切な存在。だから、そこに暮らす動物たちはみんな、兄弟や姉妹同然だと思っているんです」(PRスペシャリストLilaさん)《ヴェルイェクセトゥ》は各色ありますが、《ピンク×ブラック×ブラウン》は夕焼けの森をイメージしたものだとか。2017年秋に発売された新色です。定番のコレクションとして今後も続投するそうなので、展開が楽しみですね。マリメッコ本社なお、これまで紹介した100周年記念グッズの一部は、フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕のホームページからオーダーが可能。日本まで届けてもらうこともできます。フィンランド100周年グッズを購入する限定グッズといえば、〔フィンエアー〕の機内でも〔フィンレイソン〕や〔マリメッコ〕のオリジナルデザイン商品を買うことができます。これらは“フィンランド独立100周年記念グッズ”ではありませんが、搭乗しないと手に入れることができない超レアアイテム!(上の2点)。なお、ホームページから購入できるオリジナル商品もあるので(下)ぜひチェックしてみてください。●ライター河辺さや香フィンエアー「まねしたい」がいっぱい。おしゃれで楽しいフィンランドの冬暮らし大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日北欧の国・フィンランドといえば、ほっこりかわいい雑貨や、デザイン家具、鮮やかなテキスタイルなど、センスの良いホームプロダクトが多いことで知られています。実は、日本に比べて冬の日照時間が短く、家で過ごす時間が必然的に長くなるという背景があるのです。そこでヘルシンキに住む女性に、家での過ごし方について教えていただきました。まさに“おうち時間を充実させるエキスパート”、まねしたい暮らしのセンスや工夫が満載です!“温かくて快適”な自宅こそが、冬に過ごしたい場所フィンランドの航空会社〔フィンエアー〕に勤めるMariさんは、首都ヘルシンキ郊外で2人の息子さんと旦那さんの4人、それに愛犬(写真)と暮らしています。国内外への出張が多いMariさんにとって、自宅は疲れを癒やし、心からくつろぐための大切な場所。特に冬は自宅のサウナ(※1)に入るのが、かけがえのない時間だそうです。「サウナに入ることは、冷えた身体をゆっくり温めるだけではなく、一人になって自分を見つめる大事な時間でもあるんです。普段は子どもたちと一緒に過ごすのですが、サウナだけは一人でと決めています。冬は特に気持ちがよくて好きだわ」(Mariさん)他にも、冬ならではの楽しみ方をたくさん教えてくれました。「フィンランドの冬は日が短いから、あっという間に暗くなっちゃう。だから、家の中でキャンドルを灯したり、暖炉をつけたり、インテリアとしてライティングを楽しんでいます。我が家にあるのは『ウインターライト』(写真)。小さなライトが連なってロープ状になったものをこう呼ぶんですが、単に部屋の中を明るくするという目的だけでなく、太陽が出ているような気分になれたり、賑やかな雰囲気になったりと、いろんな効果があるんです」(Mariさん)また、自宅にお友達を呼んで夕食を囲んだり、子どもたちとお菓子を焼いたり、温めた赤ワインやお茶をゆっくり飲んだりと、食卓周りでのお楽しみも多いそうです。「夕食を手作りして友人たちと小さなパーティーをするのが、ホリデーシーズンの定番。冬は肉やポテト料理など、比較的どっしりしたメニューを作りますね。テーブルウエアは〔マリメッコ〕(※2)がお気に入り(写真)」(Mariさん)Mariさんいわく、フィンランド人にとって〔マリメッコ〕は幼い頃から慣れ親しんできたもので、いつも人々に喜びを与えてくれる存在なのだそう。鮮やかなコントラストで部屋の雰囲気を明るくしてくれたり、ときにはシックな色使いが気分を落ち着かせてくれたりと、色柄の違いによって様々な効果があるそうです。Mariさんの食卓はとってもカラフルで、見ているだけで楽しそうな様子が浮かんできます。「今フィンランドでは、欧米でも流行している『hygge(ヒュッゲ)』がキーワードになっています。デンマーク語が由来の言葉で、『気楽にくつろぐ』という意味です。どうやったらヒュッゲを実現できるか、いかに居心地のいい場所にできるか、自分の家に対してもまさにそんな風に考えています」(Mariさん)夏はアクティブに、冬はゆっくりリラックス。こんなメリハリのある生活が好きマリメッコ本社に勤めるLilaさんも、冬暮らしを楽しんでいる女性の一人。「冬の楽しみにしていること、たくさんあります。例えばジュースとスパイスと一緒に煮込んだホットドリンク『グロッギ』を大きなマグで飲んだり、週末にパンを焼いたり、水彩画を描いてみたり……。ゆっくり本を読むのも好き。家の中にいる時間が長いから、居心地のいい雰囲気になるようにインテリアにも気を遣っています」(Lilaさん)インテリアで特にLilaさんがこだわっているのは家具選び。長く使えて生活の質が上がるようなものをじっくり厳選します。そのほとんどが木材だそうです。「だから家具はめったに買い替えないけれど、ファブリックで季節感を出すようにしています。ときには〔マリメッコ〕で好きな生地を買って(写真)、クッションカバーやカーテン、テーブルクロスを手作りすることもあるの。それ自体も私流の冬の楽しみ方ね。フィンランドの冬ってとにかく暗いの(笑)。だから、みんな比較的明るい色を好むんだと思う。自分が着たりインテリアに取り入れたり、きれいな色に囲まれて過ごすといい気分になるわよね」(Lilaさん)「夏は日が長いから、外へ出かけていってアクティブに過ごすのが向いている。反対に冬は、家でリラックスしてゆっくり過ごす。私はフィンランドの1年って、生活にバラエティがあっていいなって思っているの。自分にとっても変化があるから、楽しいわ」(Lilaさん)季節の違いを楽しむことで、生活が豊かになる今回お話を聞いたお2人は、自宅に長く居る時間を満喫している様子がとても印象的でした。日本でもまねできそうなことがいくつかあったのではないでしょうか。ぜひお2人のようにとっておきを見つけて、冬の“おうち時間”を楽しんでみてください。※1寒冷なフィンランドでは、多くの一般家庭でサウナを備えています。※2フィンランドを代表するテキスタイルブランド●ライター河辺さや香フィンエアーマリメッコ本社終了間近!フィンランド独立100周年記念のかわいすぎる限定グッズ大自然のワンダーランド!家族で楽しむ冬のフィンランド
2017年12月21日先日、コオロギをふんだんに使ったパンがフィンランドで発売された。「虫が入ったパンなんて絶対に食べたくない」と嘆く人もいるかもしれない。なかには、見たくもないとか、思わず拒絶反応を示してしまう人は多いだろう。そもそも「虫を食べる文化」がない人々にとっては、まず虫を食べようという発想すら浮かばないものである。でもそれ以前に今、なぜ虫を食べる必要があるのだろう?そのストーリーを知れば、あなたの固定観念が少しだけ揺らぐかもしれない。「虫は有益な食材になり得る」と国連機関が決めたワケ実は「虫を食べる」という行為は各国で古くからある慣習。今後それが私たちの日常食になるとして、近年世界的に注目されている。2050年、地球で暮らす人口は90億人を超えるとされ、人類は食糧危機を迎えるといわれている。食糧危機を引き起こす数多くの要因のうち、人口増加、気候変動がもたらす異常気象による農作物の不作などがあるが、その解決策の一つとして国連食糧農業機関(FAO)が2013年に昆虫食を「有益な食材になり得る」と推奨したことをきっかけに、世界的に見直されることになった。今年5月スイスでは法律が改正され、特定の虫を食用として販売することが認められたほか、2018年1月よりEUでは昆虫の取引が自由化されるという。その一方で、ここ日本で実際に試してみようと思う人は、まだ多くはなさそうだ。それでは、虫の気配を感じさせない、こんなお洒落なパンだったらどう思われるだろうか。フィンランドの朝ごはんの新定番は「コオロギ・トースト」?実際にいまでも世界では、1900種以上の昆虫を摂取する人が、すでに20億人存在するという。つまり、その20億人にとっては、虫を食べるという行為は「常識」なのだ。自分にとっての「普通」は、必ずしも他者にとってそうではないばかりでなく、時代や状況、経験などとともに少しずつ変化していく。なにより、そんな私たちの意思とは関係のないところで、現在多くの人間たちに忌み嫌われている虫たちが、将来私たちの救世主となる時代がやってくる。とはいえ、ゴキブリや蛆、カブトムシの幼虫、シロアリの卵を口に入れる場面を想像するだけで、筆者はやはり身の毛がよだつ。しかしそれはおそらく、ステレオタイプな昆虫食のイメージが強く染み付いているからで、その実体験がないからかもしれない。現在は日本国内でも様々な昆虫料理が考案され、料理店もでき始めている。たとえば以前「TOKYO GOOD FOOD」で紹介した新宿区高田馬場にある「米とサーカス」。このような虫を使った食品や料理がどんどん生み出されていけば、きっと虫を食べるという行為自体が、新たな価値観やライフスタイルとして、今後私たちの生活に取り入れられていくかもしれない。少しでも興味を持った方は、一度試してみてはどうだろうか。***FazerWebsite | Facebook | TwitterAll photos by FazerText by Sara SugiokaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「未来のごちそうは、虫ごはん」。スイスから学ぶ、人類が「肉」を「虫」と入れ替えなきゃいけない理由。 スイスの大手スーパーに並ぶのはなんと…“虫”バーガーに“虫”団子。「気持ち悪い」が多くの人の素直な感想なのではないだろうか。しかし、私たちの意思に関係なく、日本の...
2017年12月15日今年、民主主義の独立国として100周年を迎えるフィンランド。このアニバーサリーイヤーを記念し、フィンランドブランドが一堂に会して独立100周年を祝うポップアップイベント「FIN/100」が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて、独立記念日である12月6日から25日まで開催される。本イベントは、フィンランドデザインのプロダクトを展示、販売するショップだけでなく、訪れる人々がフィンランドの価値観や情報を交換し、相互に理解できるようなカンバセーションが生まれるニュートラルな場所を作り上げた。 これまでフィンランドブランドを牽引してきたブランドから、新進のフレッシュなブランドまで参加し、「SININEN HETKI/BLUE MOMENT」をコンセプトとして、キュレーションされた空間に8ブランドの商品が並ぶ他、本イベントに共感するデザイナー、アーティストとともに3つの特別商品が展開される。「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)フィンランドのアーティストやデザイナーの作品を広く紹介することを目的としたアート、デザイン、クラフトに特化したコンセプトストアのロカル(LOKAL)から、グラフィックデザイナーのハンナ・コノラ(Hanna Konola)による、インテリアのアクセントとしても印象的なブロックの特別版「FIN/100 BLOCKS」(6,500円)を100個限定で発売。模様の中に平仮名の文字が取り入れられ、並び変えれば「ふぃん/100」の文字が出現する。「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)アーティストのカンパニー(Company)は、本イベントのために描きおろした、オリジナルドローイングによるスカーフ「SEKAMETSÄHUIVI(FINNISH FOREST SCARF)」(2,500円)を300枚限定で販売。こちらはギフトラッピングとしても使用できる。「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)デザイナーデュオのロナン&エルワン・ブルレックは、デザインをする上で大切にしているプロセス、ハンドドローイングのスケッチを厳選し、彼らの直筆サイン入りシールつき限定のポスター「HAPPY FIN/100 POSTER」(5,000円)を販売。こちらは全5種類、各20枚限定発売。また、イベント会期中は、フィンランドセンターが招待するアーティストによるワークショップ、新作デザインやプロジェクトの発表など、大小さまざまなフィンランドにまつわる「100のできごと」を実施。12月7日は、ミナ・ペルホネン(minä perhonen)の皆川明によるトークイベントを開催。アルテックとのコラボレーションや、アルテックヘルシンキストアでのポップアップトア、そしてフィンランドと日本の暮らしと文化など、皆川明が考えるフィンランドを語る。その他、9日はヘルシンキで誕生したテキスタイルブランドのカウニステによるワークショップ、11日は「ヨハンナ・グリクセン DAY」と題したワークショップとトークイベント、15日はデザイナーのダニエル・リーバッケンによるトークイベント、16日は書籍『カイ・フランクへの旅 ”フィンランド・デザインの良心”の軌跡をめぐる』の発売記念トークイベント、20日には無印良品とエル・デコのトークイベント、22日はフィンランドの豊かな自然をたっぷりと含んだボタニカルな味わいが魅力のジン「キュロ ナプエ(Kyrö Napue) 」を、イッタラのグラスで楽しむワークショップを行う。他にも、Company、Daniel Rybakken、Johanna Gullichsen、Laura Väinölä、MUSUTA、Riitta Ikonen、Sami Tallberg、Timo Wright、今村玲子、岩井謙介、岩間洋介、IMA、上原かなえ、カウニステ、川合将人、小西亜希子、島塚絵里、関本竜太、高橋正明、中林友紀、野村空人、萩原健太郎、深澤直人、福田利之、堀 綾子、前村達也、森 百合子、山口太郎、横尾香央留、a fleur、和田菜穂子など、様々なクリエイターやブランドが参加。なお、「100のできごと」の詳細、参加募集情報は特設サイト()にて公開。フィンランドが100年の年月で積み重ね、築き上げてきた暮らしや文化、これからのフィンランドが垣間見られるはずだ。【イベント情報】FIN/100会期 : 12月6日〜12月25日会場 : 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所 : 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内時間 : 10:00〜19:00会期中無休
2017年12月06日松屋銀座で12月12日まで株式会社松屋は、松屋銀座において「ライフ イン フィンランド」を開催中です。2017年12月12日(火)まで全館にわたり実施します。フィンランド大使館との共催イベント長年、北欧のインテリアコーナーの充実などに尽力してきた同社が、フィンランドのライフスタイルに注目して、その魅力を紹介するイベントを開催します。今年はフィンランド独立100周年にも当たり、同国大使館商務部との共催です。イベントの概要各フロアには、日本でもなじみ深いブランドの記念アイテムや期間限定販売の雑貨など、関連商品が揃っています。また、8階MGテラスに特設スペースが設けられ、フィンランド式薪式テントサウナの展示などから、フィンランド人の生活を身近に感じることができます。(画像はプレスリリースより)【参考】※ライフ イン フィンランド 紹介ページ松屋銀座 ホームページ
2017年12月01日「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)“朝ごはんを通して世界を知る”がコンセプトの、東京・外苑前にあるカフェレストラン、ワールド・ブレックファスト・オールデイ(WORLD BREAKFAST ALLDAY)は、「フィンランドの朝ごはん」(1,500円)を12月5日から2018年2月4日まで提供する。クリスマスシーズンに合わせてスタートする、ワールド・ブレックファスト・オールデイの「フィンランドの朝ごはん」。フィンランドでは、寒くて小麦がよく育たないため、寒さに強いライ麦を育てており、朝ごはんにはライ麦で作ったパンを数種類食べる。中でもフィンランドの国民的な料理として人気なのが「カルヤラン・ピーラッカ」。ミルク粥をライ麦の生地で包んだパイに、卵とバターで作るムナボイをのせていただく。今回はクリスマスシーズンによく食べられるビーツと根菜のサラダの「ロソッリ」に、サーモンの塩漬けやチーズと合わせてワンプレートにした。期間中はクランベリージュースにスパイスを入れたホットドリンク「グロッギ」といった、フィンランドの国民的なドリンクやデザートも。また、ワールド・ブレックファスト・オールデイではフィンランドにまつわるイベントも開催予定。
2017年11月29日フィンランドの“育児パッケージ”を知っていますか? 福祉大国のフィンランドでは、出産を控えた妊婦さんに、赤ちゃんに必要なベビー服や小物、ケア用品などのベビーグッズ1年分が無料で贈られるうれしいシステムがあります。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のオリジナル版以前にフィンランド大使館で育児パッケージのお披露目会があり、実物を見てきました。やさしいパステルカラーの北欧デザインのおしゃれなベビー服とグッズがぎっしりと詰まったボックスをもらえるなんて、「うらやましい!」と思ったのを覚えています。妊婦さん、そして家族も嬉しい育児パッケージが日本で買える唯一のオンラインショップが「FINNISH BABY BOX」。育児中のパパ3人がはじめたという「FINNISH BABY BOX」のCEOヘイッキ・ティーッタネンさんと、PR兼通訳のミッコ・コイヴマーさんが来日した際に、話を聞いてきました。※写真左がミッコさん、右がヘイッキさん 育児パッケージが届いたときの感動。親になる実感、育児の楽しみを伝えたいヘイッキさんは、6歳、4歳、2歳の子どものお父さん。初めての出産を控えたときに育児パッケージが届き、その中身に感動。自分がパパになることを改めて実感したと言います。ヘイッキさん自身は3人のお子さんが産まれた後に、それぞれ育児休暇を取得。3人合わせて、合計14カ月間育児休暇を取ったそうです。「育児休暇中は、奥さんは仕事に復帰していて、私が子どもの世話をしていました。育児は大変なことも多いけれど、すてきなこと、楽しいこともたくさんある。それを育児パッケージで伝えていきたい」ヘイッキさんと同じように子どもがいる3人のパパが集まり、2014年夏に「FINNISH BABY BOX」がスタートしました。初めはアメリカ、カナダ、中国など11カ国から注文を受けました。日本での販売が始まったのは、2015年の夏から。今では注文の約4割が日本からという人気ぶりで、世界81カ国から注文を受けているそうです。※こちらは「FINNISH BABY BOX」のムーミン版「FINNISH BABY BOX」は、その国の気候や気温、月齢に合わせて中身をセレクト気になるのが、その中身。フィンランドと日本の気候やライフスタイルは大きく異なるので、どういうふうに中身をセレクトしているのかが気になります。「その国の気候や気温、赤ちゃんが冬を迎える時期に生後何カ月になるか、注文を受けるときに確認して、中身を選んでいます。最初は、フィンランド政府が作ったパッケージをまねていましたが、それではいろいろな国の人のニーズに対応できない。たとえば、冬が寒いフィンランドのアウターは、東京で使うには厚手すぎる。またお客さんからのフィードバックも大事にしています。フィンランドでは、新生児でも上からかぶるタイプの服が多いですが、日本はラップタイプが主流です。またフィンランドでは、足付きロンパースやサスペンダー付きのパンツが一般的ですが、日本ではつま先がないもの、普通のパンツが多い。お客さんのニーズに合わせて、中身もバージョンアップさせています」一番の魅力は、北欧らしいおしゃれでカラフルなテキスタイル。トップスやパンツは、1枚で2〜3通りの組み合わせができるよう、柄物と無地のものがバランス良くセットされています。このとき見せてもらった柄は、スイカと鳥の羽根。他にはない個性的な柄、またビビッドからスモーキーなカラーまで、色のセンスも抜群です。ちなみに、男女両方の赤ちゃんに使えるよう色も偏りなく入っています。オリジナル版に加え、ここでしか買えないアイテムが揃うムーミン版も「FINNISH BABY BOX」では、オリジナル版(5万4000円)に加え、ムーミン版(6万9000円)も販売しています。オリジナル版には、日本にまだ上陸していないブランド「reima」(レイマ)社のアイテムが数多く入っているそう。「reima」は、高品質でプレミアムなブランドとして、フィンランドで人気のブランドです。ムーミン版のアイテムは、ほとんどがオリジナルで、「FINNISH BABY BOX」でしか購入できないものばかり。日本でよく見るムーミンとひと味違い、珍しい柄や個性的な表情のムーミンがなんとも魅力的です。お値段は少々高めですが、46、7点ものグッズが入っていること、質の高いベビーウェアやグッズを厳選している、日本未入荷の服やアイテムが手に入るプレミアム感を考えると、決して高くないように思います。また、育児パッケージ一式が入った箱は、ベビーベッドとして使えます。中にマットレスがついていて、付属のベッドシーツをかければ、そのままベッドに。箱は頑丈な紙でできているので、ベビーベッドとしての役目を終えたら、おもちゃ入れや道具入れ、また処分するのが簡単なのもうれしいポイントです。今後については、「0歳から1歳までのものだけでなく、幼児(1歳~2歳くらい)のボックスも作りたい。また個人の方以外にも、自治体や企業にも出産のギフトとしてぜひ採用してほしい」と話してくれました。出産を控えている人はもちろん、友人同士で合同の出産祝いを考えている人、おじいちゃんおばあちゃんからのギフトとしてもぴったりな育児パッケージ「FINNISH BABY BOX」をぜひチェックしてみてください。「FINNISH BABY BOX」<写真・文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年09月25日映画『希望のかなた』が2017年12月2日(土)より公開される。「難民問題」に向き合うヒューマンドラマ『希望のかなた』は北欧フィンランドの首都・ヘルシンキが舞台。生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドは、“いい人のいい国”だと聞いていていたフィンランドで、無常にも難民申請を却下され、ネオナチからのいわれのない暴力にさらされる。そんな中、レストランオーナーのヴィクストロムをはじめとする市井の人々が救いの手を差しのべ、彼らの小さな善意に救われるという物語だ。世界が忘れかけている“当たり前”の人間性を、辛辣なユーモアと無償の優しさをもって描いたヒューマンドラマとなっている。なお本作は、2017年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。フィンランドの名匠がメガホンを握る監督は“フィンランドの名匠”と呼ばれる、アキ・カウリスマキ監督。社会への深い洞察を得意とする彼は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を“難民三部作”に変え、今回の『希望のかなた』で全世界の課題となった「難民問題」に向き合う。シリア人のキャストを起用カーリドを演じるのは、シリア人俳優シェルワン・ハジ。映画初主演ながら、ダブリン国際映画祭にて最優秀男優賞を受賞した注目の俳優だ。そして、サカリ・クオスマネン役のヴィクストロムを始めとする、個性的なカウリスマキ組の常連役者と監督の愛犬・ヴァルブも出演している。ストーリー内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。【作品詳細】『希望のかなた』公開日:2017年12月2日(土)監督・脚本:アキ・カウリスマキ出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN / 英語題:THE OTHER SIDE OF HOPE配給:ユーロスペース© SPUTNIK OY, 2017
2017年09月23日日々普通に暮らしているだけで起きてしまう”臭い”。何か対策はとっていますか。今回は、様々ある消臭方法の中でも「芳香剤」に注目しました。「スプレー式」「ビーズ式」「スティック式」の3タイプを実際に使用し、あなたの目的にあったものをお教えします。いつも過ごしている自分の部屋。ずっとそこにいるからこそ、なかなか気づけないのが部屋の臭いです。分からないからとそのままにしておくと、急な来客があったとき、その人に「あれ……?なんだか、この部屋ちょっとクサくない?」と心の中で思われてしまうかも。そんなことが起こらないように、しっかりとお部屋の臭い対策を考えましょう。今回は部屋の臭い対策で広く使われている芳香剤を、「スプレー式」「ビーズ式」「スティック式」毎に比較し、その効果と持続性、そしてどのくらい持つかを検証しました。■目次1.スプレー式の効果2.ビーズ式の効果3.スティック式の効果まとめ1.スプレー式の効果まずスプレータイプの芳香剤を試してみます。こちらを10秒間室内にて噴出し、その効果を調べてみました。■使用はじめの香りの強さスプレーした直後は芳香剤の香りが部屋中を満たしてくれて、爽やかな気持ちになれました。■香りの持続30分ほど部屋から抜け出し戻ってみると、まだほんのりと香りがする状態。そこからさらに1時間、2時間と時間置いて部屋を出入りしてみましたが、意外と香りが残っていました。即効性があり、短い時間なら部屋の中で香り続けます。■商品自体の持ち裏に書いてある使用方法を見た所、「1回1秒のスプレーで150回使用できます」とのこと。毎日3秒使ったとして、約50日間使用できます。2.ビーズ式の効果続いて使用したのは、ビーズ(ボール状ゲル)の芳香剤。キャップを外し、内カバーをはがして風通しの良い場所に置きます。自分の鼻の高さくらいの場所におくと、香りを一層実感できました。香りを充満させるために、風通しの良い窓の近くに置く方も多いかと思いますが、窓の近くだとはせっかくの香りが外に流れてしまいます。窓よりもドアの近くに置き、ドアを開閉するたびに発生する風で香りを部屋に行き渡らせましょう。■使用はじめの香りの強さ設置したばかりだと香りに気づきませんが、容器を開封して鼻を近づけて見ると、なんとも爽やかな香りがします。キツすぎる香りは苦手という方には、ちょうど良いのかもしれません。■香りの持続開封後、30分程部屋をあけて戻ってきましたが、正直あまり香りがするようには感じられませんでした。そこで筆者は芳香剤の位置を扇風機の前に変更し、さらに1時間、扇風機をつけっぱなしにして部屋を留守にしてみることに。1時間後部屋に戻ってみると、スプレー程ではありませんが確かに香りがしていました。■商品自体の持ち説明書を読んでみると、「約45日で交換の目安」と書いてありました。部屋に1ヶ月半置いておくだけならば、非常に簡単で誰にでもできるニオイ対策だと言えるでしょう。3.スティック式の効果最後に試したのはスティック式の芳香剤です。スティック式はガラス瓶に薬液を注いで、瓶に薬液を吸い上げるスティックを刺して窓際に置くだけです。香りの強さは刺すスティックの本数で調整できます。今回は内包されていた8本全てを使用し、試してみました。■使用はじめの香りの強さ説明書によるとスティックが液体を吸い上げるのに3時間ほどかかるとのことでしたが、なんと窓際に置いた時点でもう香りがし始めていました。個人的には「むしろ香りすぎているくらいかな?」と感じるほどです。■香りの持続液体を自然気化させているだけあって、香りの持続もかなり長いです。スプレーのように数時間したら元通り、ということはありません。日ごろから部屋を芳香剤の香りがするようにしたい方におすすめでしょう。■商品自体の持ち説明書には「約1.5~3ヶ月間持続します」と書いてありました。筆者が買ったスティック式芳香剤は410円(税込み)でしたが、この値段で最長3カ月持つと考えると、コストパフォーマンス的にも良いと言えるのではないでしょうか。まとめ今回は部屋の芳香剤を実際に使って検証してみました。急な来客時にのみ部屋の香りを良くしたいという方は、スプレー式の芳香剤がおススメです。一方、常に部屋の香りをフレグランスにしたいという方は据え置き式の芳香剤が良いでしょう。とくにスティック方の芳香剤ならば、効果がはっきりと分かります。皆さんもぜひお好みの香りで、ご自分の部屋を演出してみてはいかがでしょうか。芳香剤はこちらからも入手可能ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2017年09月22日コロンと可愛いシルエット、鮮やかな発色が目を引くフィンランド発のバッグブランド「LUMI」(ルミ)。フィンランド語で「雪」を意味するLUMIは、ラルフローレンのバッグデザイナーを経験したフィンランド出身のサンナ・カントラと、ティファニーの時計アートディレクターを経験したフランス人デザイナーのブルーノ・ボーグランによるブランド。2000年に誕生したLUMIは雪の結晶を象徴に、いつまでも色褪せることのないレザーバッグブランドとして人気を博しました。現在ヨーロッパを中心に世界 25 カ国以上で展開されています。カラフルでそんなスタイルにも合わせやすい LUMI のアイコンバッグである「スーパーマーケットバッグ」や、LUMI のものづくりの原点である“サスティナブル”なコンセプトを持つユニセックスな「ナチュラルライン」など、一貫して北欧らしいシンプルで控え目ながらも美しいデザインとその機能性で愛されています。6月に渋谷のセレクトショップDESPERADOで開催されたポップアップでもその人気が伺えました。日本での正式販売は今シーズンから。いよいよ9月13日より、大阪からポップアップが始まります。実物を見ることができる機会を見逃さないで!大阪場所:大丸心斎橋店 北館 B1F アンテナプラス u大阪市中央区心斎橋筋 1-7-1日程:2017年9月13日(水)〜19日(火)展開アイテム:レディースコレクション東京フィンランド大使館主催 『Lifestyle Finland/Pop-up Shop @aoyama』展示&ポップアップショップ日程:9月21日(木)〜22日(金)場所:青山クリスタルビル B1,B2 Lounge by T&G内東京都港区北青山3丁目5-12アイテム:レディース&メンズコレクション東急百貨店本店日程:10月5日(木)〜11日(水)場所:東急百貨店本店 2階 特設スペース東京都渋谷区道玄坂 2-24-1アイテム:レディース&メンズコレクションLUMI 2017 AW イメージヴィジュアル
2017年09月12日フィンランド語で「雪」を意味する「LUMI(ルミ)」は、フィンランド発のバッグブランド。雪が連想させる「白」という色のように、誠実で平等、無垢をテーマとしたバッグを製作し続けています。フィンランドで愛され続けるLUMIのアイテムが、2017年秋冬コレクションより、日本でも正式に販売されることが決定。それに先駆けて、渋谷のセレクトショップDESPERADOではLUMIの最新アイテムを手に入れることができるポップアップストアが開催中です。会期は6月25日(日)までと短いので、気になった方は渋谷へ急いで!個性を出すカラフルレザー2000年にスタートし、ヨーロッパを中心に世界20ヶ国以上で取り扱われるLUMI。そんなLUMIのバッグは、豊富なカラーリングと北欧らしいミニマルなデザインが人気です。その多様な個性は一つとして同じものはない、雪の結晶を象徴としています。会場ではLUMIの哲学を十分に感じられる、2017年春夏コレクションがいち早くお披露目中。LUMIの代表的とも言えるバッグ「SUPERMARKET BAG」は、名前の通りスーパーのビニール袋をモチーフにデザインされたバッグ。レザーのツヤ感とポップな色合いが相性抜群です。写真は定番の3色。サイズは、写真右端のX-Small(¥21,000+tax)から写真左端のX-Large(¥40,000+tax)まで幅広い5サイズ展開です。手触りの良い柔らかな「シープスキンナッパ 」を使用した、VIVID LINEは手のひらに収まるサイズ感がキュートなLUMIの革小物ライン。ガマ口のようなデザインの「AURORA JEWELRY PURSE(¥3,200+tax)」 はジュエリーポーチや小銭入れに幅広く使えます。フィンランドのオーロラをイメージしたという、カラフルな色合いが目にも鮮やか。その数なんと30色!二つのカラーを取り合わせた花びらのようなお財布は、男女問わず使い勝手が良いアイテム。キャンディのようにヴィヴィットなカラーリングから、落ち着いたネイビーやブラックのものまで、こちらも色とりどりです。ロングウォレット「SYLVI MAXI TRIFOLD WALLET(¥2,2000+tax)」や、コロンとした形がキュートな三つ折りタイプの「VIVI TRIFOLD WALLET(¥18,000+tax)」など種類も様々。好みが分かれやすいお財布も、このバリエーションなら毎日使いたい一品が見つかるかも!カード入れが豊富で収納性も文句無し。より上質を目指した限定ライン「LIMITED EDITION 」は手触りが柔らかくより高品質なレザーと複雑な加工技術でデザイン性を追求した、バッグと小物の限定ラインです。トートバッグ「BUBBLES LINDA Small(¥3,6000+tax)」と、ショルダーバッグ「BUBBLES ROSITA Micro Bag(¥16,000+tax)」は、レザーのゴツゴツとした肌触りがやみつき。その特殊な質感はコンクリートの建物をイメージして作り出したそう。「FLOATER LINDA Large Reversible Tote(¥5,4000+tax)」はリバーシブルデザイン。シンプルなブラックと、退廃的でモードなシルバーをお好みで使い分けられます。シンプルなデザインで引き立つレザーの良さ「NATURAL LINE 」は、レザーが持つ自然な風合いを活かしたベーシックなデザイン。他のラインとはがらりと印象が変わってくる落ち着きのある色味です。「OIVA Backpack (¥4,2000+tax)」はスクエアデザインがボーイッシュなリュック。ヌーディな色味が素材の持つ暖かな印象を引き立てます。素材には自然由来の成分のみでなめされた「ベジタブルタンレザー」を使用。土に埋めると15日程で自然に還るというエシカルな面も見逃せません。「RAWTUS LINE」は、厚さ0.6mmのレザーを使用したライン。ふんわりと肌に吸い付く柔らかさは、少し触れただけでは革素材でできていると分からないほど。素材が薄い分、バッグ自体の軽さもお墨付き。ビッグサイズのトートバッグ「RAWTUS EAST-WEST Tote(¥36,000 +tax)」は容量の大きさからは考えられないほど軽量で、肩に負担をかけずに使用できそう。くるりとまとめて持ち運べば、短い出張や旅行にもぴったりです。実際に手に取ることができるポップアップショップは6月25日(日)までの短期間。気になる方はLUMIの虹色の世界を覗きに行ってみて。LUMI OFFICIAL LAUNCH POP UP SHOP会期:6月20日(火) 〜 6月25日(日)営業時間:12:00 〜 20:00会場:DESPERADO住所:東京都渋谷区桜丘4-23Tel:03-5459-5505
2017年09月12日540万人の人口に対して330万のサウナがあるという、サウナ好きのフィンランド人。そもそもサウナの発祥は1500年ほど前のフィンランドにあるといわれ、国民の多くが自宅にプライベートサウナを持つ一方で、町にもさまざまな公共施設があります。本場のフィンランド式サウナを体験するべく、今、ヘルシンキで大人気の新サウナ施設に訪れることにしました。フィンランド湾に面する海岸沿いのエリア、ヘルネサーリ地区に2016年5月にオープンしたロウリュ(LÖYLY)は、公共サウナとレストランバーを併設したスポット。オープン以来、地元市民はもちろん観光客にも人気を博し、ヘルシンキの新名所となっています。まず目を惹くのがそのアーティスティックな建築。熱処理加工したマツを建築材に採用する、都市にいながらも木に囲まれるリラックス空間です。海風が吹くテラスも抜群に気持ちがいい!フィンランドでは男女混浴、全裸がサウナ入浴の基本ですが、この施設では水着の着用が必須。男女別の更衣室とシャワーもあるので、日本人も抵抗なく利用できるはずです。アルコールを提供するラウンジスペースにはストーブも完備されていて、飲んだり入ったりと自由に時間を過ごすことができます。 施設内にあるスモークサウナと薪ストーブ式サウナは、いずれも一度に20人程度が入室できる広さ。黙ってじっと汗を流している人もいれば、世間話を楽しむグループもいたりとさまざま。頃合いを見て、利用者同士コミュニケーションを取り合いながら、室内にある焼き石に水を掛けていくのですが…。室内に一気に充満する蒸気に、これが本場のサウナか!と感激を覚えながらも、サウナ慣れしていない体には度が過ぎる場合が。そんな時は我慢せずに退出し、ウォーターフロントのウッドデッキテラスで体を冷します。望めばそのまま海に飛び込むことも可能です。フィンランドの人達は、サウナで温めた体を海水に投じる行為を真冬(平均気温-5℃)もやるんだとか!取材に訪れた日もコートが必要なほどの冷え込みでしたが、サウナと海を往復する人の姿も多かったです。施設のレストランは、サウナ利用者以外も気軽に入ることができます。フィンランドの伝統的なサーモンスープや国内産ビーフを使用したハンバーガーを、海を眺めながら味わえますよ。とてもカジュアルで、ドリンク1杯から利用OK。サウナの利用金はタオル、マット、シャワールームに備え付けのシャンプーとボディソープを含めて2時間19ユーロ。また、別料金で10人まで入室可能なプライベートサウナも完備しています。建築、設備、ロケーションはもちろんですが、老若男女問わずさまざまな人達が利用しているのもこの場所の魅力。サウナで国際交流を深めてみてはいかがでしょうか?ロウリュ(LÖYLY)【連載】Fashion in Finland を見る
2017年09月06日東京ドーム天然温泉「スパ ラクーア」が2003年の開業以来初となる大規模改装を実施。2017年10月5日(木)にリニューアルオープンする。今回の改装では館内デザインが一新され、フランスやフィンランドなどの伝統的スパ療法が取り入れられる。さらに新しい露天風呂や健康にこだわった飲食コーナーなども加わり、上質な癒しとくつろぎの空間へと生まれ変わる。本場フィンランド式サウナが新設6階の男女スパゾーンには、露天風呂の「檜風呂炭酸泉」や「酸素泉」、本格的な「フィンランドサウナ」など、新陳代謝の促進や美肌にも効果的とされるコンテンツを追加。本場フィンランド式サウナは、熱く焼けたサウナストーンの上に水をかけて蒸気を発生させることにより、体感温度を調節することができるサウナだ。フランスの伝統的スパ療法「ヴィシーシャワー」も導入5〜9階の女性専用スパゾーンでは、日本の温浴施設としては初となる、フランスの伝統的スパ療法の「ヴィシーシャワートリートメント」を導入。8つのシャワーの水圧により全身の血管やツボを圧迫し、血行促進効果・デトックス効果を高める。さらに、フランスの高級マリンコスメティックブランド「アルゴテルム」の商材を使用した上質なトリートメントが体験可能なほか、既存のボディスクラブやモロッコエステのリニューアルを含め、スパラクーア独自の水を使ったアクアトリートメントが充実する。室温約60度のホットルーム8・9階のヒーリング バーデ内の1エリア「惺空洞」は、室温約60度のホットルーム「鈦虹洞」へ生まれ変わる。ファイテン社の独自技術「アクアチタン」を含浸した木材を使用し、温熱との相乗効果により、発汗効果を高めた空間となっている。オーガニックフードやフレッシュジュースなどもさらに、休憩エリア「ラクーアリビング」を新設。ここでは“オーガニック&リラックス”をテーマにしたカフェレストランがオープンし、身体に優しい食材を使用したメニューやフレッシュジュース・フルーツカクテルなどを楽しめる。まるで自宅のリビングのように、くつろぎながら飲食することが可能だ。【詳細】東京ドーム天然温泉 スパ ラクーアリニューアルオープン日:2017年10月5日(木)※工事のため2017年9月4日(月)〜10月4日(水)は全館休館住所:東京都文京区春日1-1-1 ラクーアビル営業時間:11:00〜翌9:00入館料:18歳以上 2,850円、小学生以上18歳未満 2,052円※2017年9月3日(日)までは、18歳以上 2,634円 小学生以上18歳未満 1,836円※休日割増料土日祝、特定日)+324円、深夜割増料(深夜1時〜翌6時在館)+1,944円あり※ヒーリング バーデ(18歳未満利用不可)+864円※特定日日程及び特定日の利用に関しては問い合わせ【問い合わせ先】スパ ラクーア フロントTEL:03-3817-4173画像提供:竹中工務店
2017年08月12日この春お子さんが入園&入学されるお母さま方、おめでとうございます。入園&入学式は、お子さんの成長を実感できる、とってもよろこばしいイベントですよね。そこで気になるのが、入園&入学式でのママの服装。記念写真などにも残るし、この先のママ友付き合いにも影響しそう。スーツ、ワンピース、着物……どれがいいのか迷いますよね。それぞれの着こなしマナーやメリット&デメリットをご紹介します!入園&入学式の服装はこれがキホン!入園&入学式の服装選びのキホンは「セミフォーマル」です。デニムやサンダルなどカジュアルな服装はNG。男性ならダークスーツにネクタイ、女性はひざ丈のスカートやワンピースにストッキングを着用します。欧米のドレスコードでは、厳密には女性のセミフォーマル=カクテルドレスやロングドレスなのですが、入園&入学式にはふさわしくないのでやめましょう。また、式典会場ではコート類は脱ぐのがマナー。4月はまだ肌寒い地域もあり、体育館などが冷えることもありますが、カイロやインナーなどで防寒対策をしてください。もう1つ重要なのが、入園&入学式の主役はあくまでお子さんだということ。ママだけが張り切って悪目立ちしないよう、控えめなフォーマル感を心がけてください。髪型やアクセサリーも華美になりすぎないよう注意しましょう。入園&入学式のママスーツ、着こなしのマナーとは?入園&入学式のママの服装で、最も一般的なのがスーツです。色味は全体として明るいトーンを選ぶのが一般的。入園&入学式はおめでたい式典なので、淡いイエローやピンク、明るいブルーなどのパステルカラーや白が好まれる傾向があります。ちなみに、卒園&卒業式は「お別れ」でもあるのでダークカラーを選ぶのが一般的です。ただし、最近はそこまで気にしない方も増えているようです。着こなしのマナーは、スカートならひざ丈を選び、ヌードカラーのストッキングをはくこと。黒や柄物のタイツは基本的にNGです。パンツでもOKですが、華やかな雰囲気のジャケットを合わせるなどして「お仕事感」が出ないように工夫するといいでしょう。スーツのメリット&デメリット■スーツのメリット◎着まわし力が高い最近はママ向けの「セレモニースーツセット」もいろいろあります。スカートにダークカラーと明るいカラーのジャケットがセットになった「3点セット」などが人気です。組み合わせしだいでガラリとイメージが変わるので、卒園&卒業や保護者会などにも着まわしOK。◎温度調節がしやすい式典会場の体育館は寒いのに、その後の食事会のお店は暖房で暑い……なんてことは多いもの。スーツなら、ジャケットの着脱やインナーで調整がしやすいです。■スーツのデメリット◎人とかぶりやすいベーシックなセレモニースーツだと、周りのママたちと似たような印象になりがち。「浮かない」という意味では安心ですが、あまりにも周りとかぶっているとちょっと恥ずかしいですよね。◎型に流行があるワンピースや着物と比べ、スーツのデザインは流行に左右されやすい傾向が。数年ぶりに着てみたら「なんか古くさい?」なんてことも。体型に合わなくなることも多いので要注意です。入園&入学式でワンピースってアリ?ママスーツほどかしこまらず、気軽に着られるワンピースも人気があります。プレママ(妊婦さん)の場合もワンピースならしめつけがなく安心です。ワンピースもスーツと同じように、ひざ丈にヌードカラーのストッキングを合わせるのがキホンです。コットンやジャージ素材だとカジュアルな感じになってしまうので、シルクやツイードなど「きちんと感」や「華やかさ」のある素材を選ぶといいでしょう。黒はセレモニーワンピースとして一般的ですが、入園&入学式の場合は暗い印象になってしまうこともあるので要注意です。コサージュやボレロなどをうまく合わせて、「ハレ」の式典にふさわしい着こなしを意識しましょう。ワンピースのメリット&デメリット■ワンピースのメリット◎体型を気にせず着られる/ラクちんワンピースなら、プレママやウエストまわりが気になる方も安心。式典のあと座敷で食事会が……というときも、お腹まわりが苦しくなりません。◎セレモニー以外でも着られるシンプルできちんとしたワンピースなら、結婚式やちょっといいレストランでの食事など活躍のシーンがいろいろあります。■ワンピースのデメリット◎温度調整がしにくいスーツのようにジャケットの着脱ができないので、ストールやインナーなどで工夫しましょう。ワンピースの上にショート丈のジャケットやボレロをはおるのもオススメです。入園&入学式で着物を着るなら? 基本のマナーとは入園&入学式には「訪問着」を選ぶのが一般的です。他に「付け下げ」、控えめな柄の「小紋」、慶事・弔事どちらでも着られる「色無地」などでもいいでしょう。色はブルーや控えめなイエロー、紫などが年齢を選ばないのでオススメです。ピンクや赤なども華やかですが、年齢が上がるとかわいすぎて不釣り合いになることも。着こなすさいは、襟を抜き過ぎないよう注意してください。また、色無地を着るときはバッグや帯などの小物で華やかさを演出するといいでしょう。着物のメリット&デメリット■着物のメリット◎人とかぶらないそもそも着物を着るママは少ないうえ、着物の柄や色はさまざまなので、人とかぶることはまずないでしょう。きれいに着物を着こなしていれば「ちょっとちがうな」と一目置かれそうです。◎流行に左右されない/一生着られる着こなしや小物には多少の流行がありますが、着物そのものは流行に左右されません。体型が変わっても着られますし、年齢を選ばない色や柄なら一生着られます。■着物のデメリット◎動きにくい普段から着慣れていないと、着物で動き回るのはちょっと大変です。下のお子さんがいる場合などは、パートナーや祖父母などの手を借りたほうがいいかも。◎雨だと大変着物は雨で濡れると生地の傷みや汚れが気になります。ポリエステル素材などの「洗える着物」や雨用のカバーがついた「雨草履」もあるので、頻繁に着物を着る方は検討してみてもいいでしょう。入園&入学式のアクセサリーはどうする?入園&入学式は「フォーマル感」が大切なので、アクセサリーをじゃらじゃらつけるのはマナー違反。パールのネックレスやピアス、イヤリングがキホンです。ゴールドやシルバーなら、華奢で上品なデザインを選びましょう。髪に飾るバレッタやコームにもパールをとり入れるとより華やかになります。コサージュも定番です。「おばさんっぽくなるのが心配」という方は、布花とパールを組み合わせた異素材ミックスのデザインや、ダリアなどかわいい感じのデザインを選ぶといいでしょう。ダークカラーのジャケットに明るい色のコサージュをつければ華やかに、明るい色のジャケットに同系色を合わせればさりげなく華やかさをプラスできます。入園&入学式のOKバッグ、NGバッグ上品でフォーマル感のあるバッグを選びましょう。大きすぎるバッグやブランドロゴがでかでかと主張しているようなバッグはNGです。■「外す」心配のないブラックフォーマルバッグブラックフォーマルはちょっと堅苦しい、お祝いごとなのでもう少し華やかにしたいという方は、結婚式に出席するときくらいの「きちんと感」があるフォーマルバッグやクラッチバッグを選びましょう。入園&入学式は室内履きや書類を持参することも多いので、サブバッグもセットで用意しておくのがオススメです。マナーをおさえた服装で素敵なセレモニーに今回ご紹介した入園&入学式のママのファッションは、あくまで一般例です。お住まいの地域や学校、園によってもドレスコードや雰囲気はちがってきます。できるなら、事前にどんな雰囲気かチェックしておくといいでしょう。入園&入学式は、ご家族の記念として写真にも残るセレモニー。マナーを守った服装で、素敵なイベントにしてくださいね!
2017年03月19日マリメッコ(marimekko)は、2017-18年秋冬コレクションをパリ・ファッション・ウィーク期間中の2017年3月5日(日)に発表した。フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤーとなる2017年。マリメッコはそれを祝し、フィンランドアート、建築、そして母国の自然が文化全体へ与える影響について改めて見直し、クリエーションに取り組んだ。今季は、モデルプレゼンテーションに加え、スウェーデンのファッションシーンで活躍する写真家のKacper Kasprzykによるムービーを交えて展開。このムービーは、ヘルシンキの各所で撮影されたもので、スカンディナヴィアの雄大な自然も捉えられている。新作のプリントも豊かな自然に呼応するように、表情豊かで多種多様だ。モノトーンで描かれた幾何学的なモチーフやフラワープリント、深みのある色合いのウニッコも登場している。シックなプリントにシンクロして、装いそのものも落ち着いた印象だ。アイコンとなるシャツは、スリット入りのロングドレスや、チュニックとワンピースの狭間くらいの丈感と量感のロングトップスなど、フォルム違いでバリエーション豊かなラインナップだ。また、コットンシリーズに加えてファブリックそのものも種類豊富に。膝下で切り替えフレアに仕立てたクロップドパンツや、タック入りのワイドパンツはレザーで製作。ボアコートや、ボリューミーなロングダウンも揃っている。スタイルはロングシルエットがムードで、ロングシャツ×ロングパンツの組み合わせが繰り返される。インナーにハイネックトップス、足元はブーツをチョイスすれば、より一層細く長いシルエットが完成する。
2017年03月09日「嫌だ。当てないで」質問をする先生から目を逸らし、無言の訴えが教室中の空気を包む。学生時代、誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか?テストのために必死で覚えた方程式や元素記号。「こんなの大人になって何の役に立つの?」こう思った経験は?教科書の内容をただ覚える、「受験のための勉強」でいつの間にか自分自身の「知りたい」を忘れてしまっていないだろうか?2016年、教育大国フィンランドで始まった新たな教育制度。新時代の北欧式ゆとり教育、大事なことは「ふんいき」で学ぶ。
2016年12月26日「フィンランド・デザイン展」を阪急うめだ本店にて開催。会期は、2016年12月14日(水)から26日(月)まで。夏は白夜、そして冬は厳しい寒さに見舞われるフィンランド。そんな特殊な環境のもと、家の中で過ごす時間が長いからこそ、暮らしをより良くするアイデアが生まれる。そこで作られた雑貨やインテリアは、シンプルながらも、ぬくもりがあり、まるで外に広がる北欧の豊かな緑を思わせるような自然の力が宿る。クリーンで鮮やかな色彩感覚もその魅力だろう。本展では、そんなフィンランドのデザインを紹介。2017年に100年を迎えるフィンランドの歴史を「礎」「完成」「異才たち」「飛躍」「いま」の5つのセクションに分け、各時代の要デザイナーとデザイナーを支え育ててきた企業に焦点を当て、彼らの作品である食器や家具を展示する。紹介される作品には、 「イッタラ(Iittala)」や「マリメッコ(marimekko)」といった日本でも人気のブランドも登場。また、20世紀を代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトによる椅子に実際に座ることができる「椅子体験コーナー」も用意した。普遍的なデザインの中に見事な機能美を融合した大巨匠の作品は、実際に座ってみることでより、その心地よさやぬくもりを実感出来るだろう。さらに会場では、展示だけでなく、アイテムの販売も行っている。まだ日本でもあまり知られていないものも含め、フィンランドの注目ブランドが一同に集まり、照明やボウルなどを展開する。お気に入りの1つを見つければ、これからの寒い季節、家の中での暮らしをさらに楽しくしてくれるだろう。【詳細】2017年度フィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」会期:2016年12月14日(水)〜26日(月)会場:阪急うめだ 9階 阪急うめだギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8-7開催時間:日〜木 10:00〜20:00 / 金・土 ・12月18日(日)〜24日(土) 10:00〜21:00 (イベント最終日、12月26日(月)は18時閉場)※入場は閉場の30分前まで入場料:一般 800円 / 大学・高校・中学生 600円 ※小学生以下無料※阪急阪神お得意様カード 、ペルソナカード 、ペルソナSTACIAカード、ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレス ・カード、エメラルドSTACIカードの呈示で 、本人に限り、入 場 料から100円割
2016年12月16日11月7日(月)~9日(水)の3日間、フィンランドのライフスタイルを体験できる2つのイベントが、東京ビッグサイトと表参道で「Finland Lifestyle Week」と題して開催される。美しい湖や森、 北欧ならではの雰囲気、 サウナ、 自然のやすらぎなど、 癒しの要素を持ち合わせた北欧の国、フィンランド。フィンランドといえば、「ムーミン」や「マリメッコ」などがフィンランド発のブランドとして日本でも親しまれているが、インテリアやデザイン、カルチャー分野でも北欧デザインとして、自然と共存するフィンランドの人々のライフスタイルのエッセンスは、現代の私たちにとって新たな暮らしのヒントになると注目されている。11月7日と8日、表参道の「SO-CAL LINK GALLERY」では、今回初上陸も含めたファッションブランドの展示が行われる。ピュアでシンプルな北欧デザインが特徴の雑貨ブランド「モゾ・アクセサリー」や、ミニマルなフォルムとスタイリッシュなデザインでユニセックスな「ヒューマンズ・ウェア」を展開する「ノーメンネスキオー」、そして北欧で最も大きな宝飾メーカーの一つ「カレワラ ジュエリー」などなど、現在のフィンランドを象徴する注目ブランドがラインナップ。一般の方入場可能時間帯は11月7日17~20時のみ。また東京ビッグサイトで開催されるインテリア ライフスタイルの展示会「IFFT/Interior Lifestyle Living」では、過去に類を見ないフィンランドの巨大パビリオンが設置され、会期中8日(火)には、ムーミンキャラクターズ社、会長兼クリエイティブディレクターでもあり、ムーミン原作者トーベ・ヤンソンの姪にあたるソフィア・ヤンソン氏を招いたトークショーも行われる。(IFFTは、商談に特化した見本市で一般客の入場は不可)旬のフィンランドのデザイン、カルチャーに触れることができるこの機会をぜひお見逃しなく。(text:cinemacafe.net)
2016年10月30日フィンランドの最新映画を日本に紹介する「フィンランド映画祭2016」が、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催される。期間は2016年11月4日(金)から8日(火)まで。毎年秋の行事として定着し、最新のフィンランド映画がスクリーンで鑑賞できる貴重な機会となっている同映画祭。今年も多彩なジャンルから選りすぐりの話題作5本がラインアップする。オープニング作品として上映されるのは、ある湖を舞台にし、その周りの自然や動物たちをフィンランドの神話と合わせて映し出すドキュメンタリー『湖のものがたり』。他にも、キャンプに来ていた4人の若者を主役に、実際の未解決事件をモチーフにしたスリラー『ボドム』や、スウェーデン女王にしてフィンランド大公も兼ねた、若きクリスティーナの波乱の人生を描いた歴史ドラマ『王となった少女』がラインナップ。さらに、パリの建築家とフィンランドのDJが、リトアニアで出逢う切ないラブ・ストーリー『朝までの二夜』やウラン鉱山災害による環境破壊や構造汚職を描いた社会派ドラマ『巨山』が上映される。【詳細】フィンランド映画祭2016期間:2016年11月4日(金)〜8日(火)会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ住所:東京都港区6-10-2入場料:1,500円均一(税込)上映作品: 『湖のものがたり(原題:Järven tarina / Tale of a Lake)』 『ボドム(原題:Bodom)』 『王となった少女(原題:The Girl King)』 『朝までの二夜(原題:2 yötä aamuun / 2Nights till Morning)』 『巨山(原題:Jättiläinen / The Mine)』
2016年09月26日フィンランドの妊婦さんに無償で配られるベビーグッズがぎっしり詰まった「マタニティボックス」のことが日本でも話題となり、その子育て事情のすばらしさに感動した人も多いのでは。そんなフィンランドだからこそ、子連れ旅行も楽々!みんな大好きムーミン村や、子ども向けトリートメントも取りそろえたフィンランドいち大きなスパリゾートなど、子どもにも興味津々のアクティビティも数多く、家族みんなで楽しめることはうけあい。子どもがいるから海外旅行はあきらめる、のではなくて、子どもがいるからこそ出かけたい旅先です。完璧なバリアフリー!ベビーカーの人は交通費が無料!子どもと一緒の旅はとても楽しいもの。かけがえのない一生の思い出になることは間違いありません。おすすめの旅先は数あれど、近年イチオシの子連れ旅の行き先はなんといってもフィンランド!同国の、国を挙げての子育てサポートが日本でもよく話題になりますが、その恩恵を旅行者でも享受することができるのです。今回訪れたのは、フィンランドの首都ヘルシンキと、そこから電車で2時間ほどの街ナーンタリ。ヘルシンキまではフィンエアーが日本各地から直行便が飛んでいて、乗り継ぎの必要がないのは子連れにとってはストレスが少なくうれしいところ。ちなみに、フライト時間は10時間20分と、日本から直行便で行けるヨーロッパの主要都市としては“日本に最も近い”というのも注目です。街を歩いてみると、お店や駅の入り口に段差がなく、ほとんど完璧なバリアフリーであることに気づきます。ベビーカーを押している人も多く、出歩きやすいことは一目瞭然。でも、フィンランドの実力はそんなものではありません。なんと、ベビーカーを押している人はトラム(路面電車)やバスの乗車賃が無料に。それは「ベビーカーを押しながらいちいちお財布を取り出すのは大変」だからなのだそう。特別な無料パスなどを取得する必要もなく、ただベビーカーを押している、それだけが優遇される理由。男性も女性も関係ありません。また、ほかの都市へ向かうフィンランド鉄道VRの長距離線では、ファミリーコンパートメントや小さなプレイエリアつきの車両があるものがあり、乗車賃は一般と同じです。かわいらしい内装の“キッズ車両”には小さな滑り台などの遊具が設置されているほか、絵本もあり、自由にのびのびと遊ぶことが可能。列車内ではWiFiが利用できるのでちょっと大きな子は動画を見たりして過ごしていました。ほかの子連れファミリーもキッズ車両を利用することが多いので、お友だちができちゃったりもするかもしれません。ちなみに、キッズ車両は外側にイラストが描かれていますが、そのうちのひとつはアメリカの絵本作家リチャード・スカーリーのものでした。電車に乗る前からうれしくなってしまいますね。キッズ車両はカラフル。狭い座席に座らせるより、子どもたちがリラックスしている。これなら移動も楽々!イケメンすぎるスナフキン!? “生”ムーミンたちに会える!というわけで、国内の移動自体も楽しいフィンランド。向かった先のナーンタリには「ムーミンワールド」があり、日本人観光客にも大人気のスポットです。いわば“アンパンマンワールド”といった風情で、フィンランドでは未就学児くらいの小さな子どもに特に人気があるもよう。ベビーカーを押したファミリーが多いのもさることながら、手で引っ張るタイプのワゴンのレンタルがあり、子どもはその中に入って運ばれたり、荷物を入れたワゴンを自分で引っ張って楽しんだりすることができます。これには子ども心もくすぐられまくるようで、歩き始めたばかりとおぼしき赤ちゃんもよちよちとワゴンを押しながら楽しそうに歩く様子も見られました。世界で唯一、ムーミンのお家があるムーミンテーマパーク。室内にも当然入って見ることができる園内にはムーミンの家やボート小屋などがあり、物語の世界を忠実に再現。意外と広く、丘の上の方にのぼっていけばちょっとしたハイキングもできます。木々や花々を眺めつつ、そこここにニョロニョロの棲家があったり、魔女の家があったりして、冒険気分に。大人はのんびりと、子どもたちは生き生きと動き回ります。そして園内でのハイライトはなんといっても“生”ムーミンたちに会えること。ミニシアターでは頻繁にキャラクターたちが寸劇を披露しているほか、もちろんエンカウンタータイムも設けられています。残念ながらすべてフィンランド語(大きいほうのシアターでは英語の字幕がつきます)ですが、ミーやスナフキンとお話をすることもでき、なによりスナフキンのイケメンぶりに、子どものために一緒についてきただけのつもりのママも思わず鼻の穴が膨らみそう。アニメのスナフキンに比べるとやさしく甘い顔つきなところがほんのり気になりますが、子どもそっちのけで「一緒に写真を…」なんて言っちゃうかも。生身のフィンランド人男性ですから、背が高いためそこもまぁ違和感といえば違和感ですが、ここはかなりの興奮ポイントではないでしょうか。あまりにも元気でマシンガントークのミーも、アニメに比べかなりスリムなムーミンも、日本のアニメを見て抱いていたイメージとだいぶ異なります。それでも長蛇の列に並んで写真を1枚撮ってもらっておしまい、というのではないので、メインアクティビティとしてかなり楽しめるでしょう。イケメンすぎるスナフキンが…。エンカウンターの時間が長めなので、並んだりせずともすぐにお目当てのキャラクターに出会える生まれたばかりの赤ちゃんから大人までスパ、プール、サウナも楽しめる!ムーミンワールドで1日中遊んで疲れたら、すぐ近くにあるナーンタリホテル&スパへ。車で5分ほどの距離ですが、ムーミンワールドの目の前から小さな汽車ポッポがホテル前まで連れて行ってくれるので、子連れファミリーはぜひこちらへ。有料ですが、最後のひとはしゃぎとなることは間違いなし!そしてホテルに着いたらスパへGO!という理想的な動線を描くことができます。このホテル、特にファミリー向けリゾートとしてオープンしたわけではないそうですが、夏のバケーションシーズンには子連れのゲストでいっぱいになるほどファミリー人気が高く、生まれたばかりと思しき赤ちゃん連れからティーンのちょっと大きめの子ども連れまで、幅広く利用されています。大会議室が本格的な遊具がそろうキッズルームに変身し、常時スタッフが一緒に遊んでくれる“保育園”に。小さな子どもも親がトリートメントを受けている間もここに預かってもらえば安心です。子ども向けのマッサージもありますので、一緒にトリートメントを受ける、なんていう珍しい体験もできそう。付近の海の底の泥を使ったラップ、ホットストーンセラピー、アロマセラピーなどのトリートメントがそろっています。もちろん、トリートメントを受けずにひたすらプールとサウナを行ったり来たりするのもフィンランドらしいアクティビティ。家族でサウナ!というのはフィンランド人の多くが幼少時代の思い出として持っているもので、それは日本人の私たちにとってもほっこり素敵な思い出になることはうけあい。大人も子どもも同じように、そして気兼ねなく楽しめるホテルなのです。ナーンタリホテル&スパリゾートのプールは屋内のほうが広い。サウナも同じプールエリアにあり、中で男女分かれている北欧ファッションをお土産にムーミンワールドやホテル、町なかでもたくさんの子どもたちを見ることになりますが、フィンランドの子たちはみんな独特でカラフルな服装をしていることに気づきます。ビビッドな色合い、雲や雨、木々など自然のものをモチーフにした絵柄が特徴的で、とにかくかわいい!の一言しかありません。しかし、こうした北欧ファッションの子ども服はどのお店でも6~7歳くらいまでのサイズしかなく、実は小さいころにしかできないスタイル。買わずに帰ったら後悔必至なので、1日でもショッピングの日を設けるのがおすすめです。デザイン・ディストリクトにはおしゃれなお店が集中。子ども服やさんもたくさんあるので要チェックショッピングに向いているのはやっぱりヘルシンキ。要領よく北欧デザインハンティングをするには「デザイン・ディストリクト」がいいでしょう。25の通りに北欧デザインの雑貨や洋服、ジュエリーなどのクリエイティブなお店が集中して点在しています。マップがあるのでそれを頼りに歩けば行きたいお店もすぐに見つけられます。子ども服はフィンランドを代表するブランド、マリメッコでも取り扱っていますが、セレクトショップでもスウェーデンなど近隣諸国のブランドのものも見つけることができるので、何軒もはしごするのもよさそう。ディストリクト内にはおしゃれなレストランやカフェも多く、どこでもベビーカー、子連れ大歓迎のムードで気軽に入ることができます。今回入った「TheCock」もデザイン・ディストリクトにあり、ビーガンから肉食まで誰でも満足のカジュアルなフュージョン料理のお店。たくさんの赤ちゃん連れママが楽しくランチをしていました。さらにうれしいのは、ここには「Tokyo Bowl」なる丼もののメニューがあり、洋食に飽きてしまってちょっと食欲が落ちてきた子どもには(ひょっとしたら大人にも)最高のごちそうです。近年の世界的な和食ブームはわざわざ日本からインスタント味噌汁などの緊急食を持っていく必要をなくしてくれ、子連れ旅行の際には特にありがたく感じます。おしゃれエリアにもどんぶり飯が登場!焼き鮭とサラダのてんこ盛りだがなかなかヘルシーとかく子連れ、特に子どもが小さいうちの海外旅行は大変だから、と敬遠しがちですが、フィンランドは「もっと子どもが小さいときに来ればよかったな」とすら思ってしまうかも?福祉のよい国は誰にでも平等にやさしいのでした。取材協力:フィンランド政府観光局、フィンエアー<文:岩佐史絵、写真:松永光希>
2016年08月30日こんにちは、ライターの渦マキです。近年、耳にするようになったフィンランドの教育“フィンランド・メソッド” 。どのような内容なのか、そして日本の教育現場においてフィンランドを見習うことはできるのかを考えてみたいと思います。●2000年に入って注目されはじめたフィンランドの教育2000年に入って、『OECD(経済協力開発機構)』の学習到達度調査『PISA』でフィンランドが上位に入ったことを機に、“フィンランド・メソッド”と呼ばれるようになり、フィンランドは教育先進国 として注目されるようになりました。しかしながら、実際のところフィンランドにおいては、“フィンランド・メソッド”という教育法は存在しません。『PISA』の結果に衝撃を受けた教育関係者たちがそのように呼び始めただけのようです。●フィンランド教育で注目すべき点●(1)国をあげての教育制度の改革「今、不況の中で一番投資が必要なものは子どもの教育である」という意見の教育大臣指揮のもと、教育改革が始められました。そこには企業への投資よりも、これから成長して行く子どもたちへの投資が最も有効だ という理念があります。授業料が小学校から大学まで無料だそうです。●(2)学校の順位付けがない(学校間のレベルの差がない)フィンランドの基礎学校は、6年間の初等教育と3年間の中等教育の9年一貫制 。卒業後は全員が進学資格をもっています。卒業後は、入学試験などは行わずに後期中等教育(高校か職業専門校)に進むことができます。基礎学校での評価で学校が決められます。また、学校に格差がない ので、子どもたちは大抵は地元の学校に通います。さらに、地域の格差ができにくい環境作りがされています。成績が本意ではなかった場合、10年生として無料で教育を受けることができます。●(3)教師の質が高い日本のように大学の教育学部を卒業し、教育職員検定に合格した者が教師になれるといったものではありません。大学で専門教科を学び、その後教師用のトレーニングを受け、特定の修士号を取得しなければ教師にはなれません。教師になったら、教材や授業のカリキュラムを独自に作るということも全て任され、教科書も教師が選ぶという徹底ぶりです。教師への全幅の信頼がなければ、こうした権利は与えられないのではないでしょうか。●(4)学習に遅れが生じる子どもは授業の前後で補習を行う教え合ったり、話し合ったりすることで子どもたちに協調性を育ませる。クラスの学習についていけない子どもに関しては、授業が始まる前後に補習で補います。教師の采配でフレキシブルにクラスを能力によってグループ分けして授業をすすめていきます。たとえば読み書きが苦手な子どもたちを教師だけではなく、それを得意とする子どもたちにも協力してもらって同じレベルに伸ばしていきます。クラスも少人数制です。子どもたちの協調性も培います。●日本でフィンランド式教育法は有効か日本でフィンランドの教育体制を見習い、同じように変えて行くことはできるのでしょうか?フィンランドの教育では、学習は大切なもの。しかし、その前に人間としての成長が最も大切なことだと社会全体が認識しています。それには子どもに十分な“遊び時間” を与えることが重要だと考えられています。日本における学歴社会では、学校での勉強時間の他にも塾などで子どもの自由時間は減って行くことになります。「いい大学を出て、いい会社に入社する」といった学歴信仰が子どもにとって本当に幸せなのかをよく考え直してみる時期なのかもしれません。現在の日本の社会を考えてみると、フィンランドのような教育体制を目指すことは今は難しいかもしれませんね。日本も国をあげて子どもの教育に投資していかなければ、将来国家全体に関わってくるという認識が求められます。【参考文献】・『フィンランドの教育力ーなぜ、PISAで学力世界一になったのか』リッカ・パッカラ(著)●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年06月16日安心して子育てができるように。各自治体はさまざまな方法で子育て支援を展開しているが、その中で千葉県浦安市では行政との切れ目のない子育て支援とともに、フィンランド政府が無料で妊婦に支給している「マタニティボックス」にならった、「こんにちは あかちゃんギフト」を支給している。実際どのような取り組みなのか、同市のこども部に話をうかがった。○妊婦と行政をつなぐ切れ目のない支援そもそもフィンランドの「マタニティボックス」とは何なのか。フィンランド政府は妊婦に対し、給付金と「マタニティボックス」のどちらか一方を支給しているが、ほとんどの妊婦が「マタニティボックス」を選択するという。新生児のベッドにもなるボックスの中には、マットレスやおむつ、新生児の衣服まで、さまざまなグッズが詰め合わされており、"育児スターターキット"として国民に親しまれている行政支援となっている。この「マタニティボックス」にならった「こんにちは あかちゃんギフト」は、同市が平成27年度より本格導入した「子育てケアプラン」の取り組みの中で支給される。プランは妊娠届け出後、妊婦と行政とのつながりが希薄になりがちであることを危惧して導入されたもので、妊娠届提出時・出産前後・1歳の誕生日前後と3つのライフステージごとに、保護者と保健師やケアマネージャー(市の人材養成研修を受けた一般市民)とが一緒に相談しながら作成する。プランには目標・セルフケア・家族からの支援の項目があり、きめ細かさよりも一人ひとりに無理のないプランの作成を目指している。○約2万円相当を無料でプレゼント出産前後のプランの作成後に支給されるのが、この「こんにちは あかちゃんギフト」だ。生後~1歳未満での使用を想定したもので、マザーズバッグや肌着、靴下など約2万円相当の赤ちゃん用品がセットになっている。新生児の敏感肌を守るため、国産であることとオーガニックコットンにこだわっているという。「現在、利用者の声を集計しているところですが、『こんなにもらえるなんて』『非常に心強い』などという声が届いています」と同市子ども部のスタッフは話す。また同市はギフトのほかにも、出産前後でのプラン作成後に「こんにちはあかちゃんチケット」(5,000円分の金券)を、1歳の誕生日前後でのプラン作成後に「ファーストアニバーサリーチケット」(1万円分の金券)を支給している。「子育てケアプラン」は平成27年度から本格実施となった取り組みだが、平成27年4月~平成28年2月の時点で、妊娠届提出時のプラン作成者は1,051件、出産前後のプラン作成者は1,253件、1歳の誕生日前後のプラン作成者は786件となっているという。平成28年度の「こんにちは あかちゃんギフト」は利用者からの声を反映し、オレンジなど女の子を意識したカラー展開にするとともに、Tシャツやモンキーパンツなど一部の衣服は1歳半でも使えるサイズ展開にした。これらは浦安市在住者への支援であるが、切れ目のない支援やマタニティーギフトの展開を始める自治体は増加傾向にある。こうした支援は育児問題の解決のみならず、「国や地域が子どもを歓迎してくれている」という精神的な支えにもなってくれるだろう。
2016年04月05日フィンランドを代表する気鋭のヴィジュアルアーティスト、ヴィレ・アンデション(Ville Andersson)の日本初となる個展「アン イントロダクション(An introduction)」が、2月26日から5月20日まで東京・渋谷のディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)にて開催される。ヴィレ・アンデションは、フィンランド最高芸術賞と称される「Young Artist of the Year 2015」を受賞した現在注目のアーティストのひとり。ドローイング、写真、グラフィックなど多様な技法で、現実と空想との境目を行き来するような幻想的なビジュアルを生み出している。また、黒、白、グレーといった質素な色のみで構成される作品でも知られ、白い背景の中に白い被写体が映し出された作品なども製作している。これまでにエスポー現代美術館やヘルシンキ・コンテンポラリー・ギャラリー、ヴィトラリア・グラス+A美術館などで積極的にグループ展や個展を開催。12年のスティーナ・クルーク財団賞を受賞した他、14年には現代美術国際見本市(ARCOmadrid)のスパニッシュ・アート・クリティックス・アソシエーション・アワードのファイナリストにも選出されている。なお、今回の個展では作品展示に加え、日本未発売の作品集も販売される予定だ。【イベント情報】「アン イントロダクション」会場:ディーゼルアートギャラリー住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti地下1階会期:2月26日~5月20日時間:11:30~21:00入場無料休館日:不定休
2016年02月22日