この春お子さんが入園&入学されるお母さま方、おめでとうございます。
入園&入学式は、お子さんの成長を実感できる、とってもよろこばしいイベントですよね。

(c)milatas - Fotolia.com
そこで気になるのが、入園&入学式でのママの服装。記念写真などにも残るし、この先のママ友付き合いにも影響しそう。
スーツ、ワンピース、着物……どれがいいのか迷いますよね。それぞれの着こなしマナーやメリット&デメリットをご紹介します!
入園&入学式の服装はこれがキホン!
入園&入学式の服装選びのキホンは「セミフォーマル」です。デニムやサンダルなどカジュアルな服装はNG。
男性ならダークスーツにネクタイ、女性はひざ丈のスカートやワンピースにストッキングを着用します。
欧米のドレスコードでは、厳密には女性のセミフォーマル=カクテルドレスやロングドレスなのですが、入園&入学式にはふさわしくないのでやめましょう。
また、式典会場ではコート類は脱ぐのがマナー。4月はまだ肌寒い地域もあり、体育館などが冷えることもありますが、カイロやインナーなどで防寒対策をしてください。
もう1つ重要なのが、入園&入学式の主役はあくまでお子さんだということ。
ママだけが張り切って悪目立ちしないよう、控えめなフォーマル感を心がけてください。髪型やアクセサリーも華美になりすぎないよう注意しましょう。
入園&入学式のママスーツ、着こなしのマナーとは?
入園&入学式のママの服装で、最も一般的なのがスーツです。
色味は全体として明るいトーンを選ぶのが一般的。入園&入学式はおめでたい式典なので、淡いイエローやピンク、明るいブルーなどのパステルカラーや白が好まれる傾向があります。

(c)karin - Fotolia.com
ちなみに、卒園&卒業式は「お別れ」でもあるのでダークカラーを選ぶのが一般的です。ただし、最近はそこまで気にしない方も増えているようです。
着こなしのマナーは、スカートならひざ丈を選び、ヌードカラーのストッキングをはくこと。黒や柄物のタイツは基本的にNGです。
パンツでもOKですが、華やかな雰囲気のジャケットを合わせるなどして「お仕事感」が出ないように工夫するといいでしょう。
スーツのメリット&デメリット
■スーツのメリット
◎着まわし力が高い
最近はママ向けの「セレモニースーツセット」もいろいろあります。
スカートにダークカラーと明るいカラーのジャケットがセットになった「3点セット」などが人気です。
組み合わせしだいでガラリとイメージが変わるので、卒園&卒業や保護者会などにも着まわしOK。
◎温度調節がしやすい
式典会場の体育館は寒いのに、その後の食事会のお店は暖房で暑い……なんてことは多いもの。スーツなら、ジャケットの着脱やインナーで調整がしやすいです。

(c)kai - Fotolia.com
■スーツのデメリット
◎人とかぶりやすい
ベーシックなセレモニースーツだと、周りのママたちと似たような印象になりがち。
「浮かない」という意味では安心ですが、あまりにも周りとかぶっているとちょっと恥ずかしいですよね。
◎型に流行がある
ワンピースや着物と比べ、スーツのデザインは流行に左右されやすい傾向が。
数年ぶりに着てみたら「なんか古くさい?」なんてことも。体型に合わなくなることも多いので要注意です。
入園&入学式でワンピースってアリ?
ママスーツほどかしこまらず、気軽に着られるワンピースも人気があります。プレママ(妊婦さん)の場合もワンピースならしめつけがなく安心です。
ワンピースもスーツと同じように、ひざ丈にヌードカラーのストッキングを合わせるのがキホンです。
コットンやジャージ素材だとカジュアルな感じになってしまうので、シルクやツイードなど「きちんと感」や「華やかさ」のある素材を選ぶといいでしょう。
黒はセレモニーワンピースとして一般的ですが、入園&入学式の場合は暗い印象になってしまうこともあるので要注意です。
コサージュやボレロなどをうまく合わせて、「ハレ」の式典にふさわしい着こなしを意識しましょう。
ワンピースのメリット&デメリット
■ワンピースのメリット
◎体型を気にせず着られる/ラクちん
ワンピースなら、プレママやウエストまわりが気になる方も安心。式典のあと座敷で食事会が……というときも、お腹まわりが苦しくなりません。

(c)milatas - Fotolia.com
◎セレモニー以外でも着られる
シンプルできちんとしたワンピースなら、結婚式やちょっといいレストランでの食事など活躍のシーンがいろいろあります。
■ワンピースのデメリット
◎温度調整がしにくい
スーツのようにジャケットの着脱ができないので、ストールやインナーなどで工夫しましょう。ワンピースの上にショート丈のジャケットやボレロをはおるのもオススメです。
入園&入学式で着物を着るなら? 基本のマナーとは
入園&入学式には「訪問着」を選ぶのが一般的です。他に「付け下げ」、控えめな柄の「小紋」、慶事・弔事どちらでも着られる「色無地」などでもいいでしょう。
色はブルーや控えめなイエロー、紫などが年齢を選ばないのでオススメです。ピンクや赤なども華やかですが、年齢が上がるとかわいすぎて不釣り合いになることも。
着こなすさいは、襟を抜き過ぎないよう注意してください。また、色無地を着るときはバッグや帯などの小物で華やかさを演出するといいでしょう。
着物のメリット&デメリット
■着物のメリット
◎人とかぶらない
そもそも着物を着るママは少ないうえ、着物の柄や色はさまざまなので、人とかぶることはまずないでしょう。
きれいに着物を着こなしていれば「ちょっとちがうな」と一目置かれそうです。
◎流行に左右されない/一生着られる
着こなしや小物には多少の流行がありますが、着物そのものは流行に左右されません。体型が変わっても着られますし、年齢を選ばない色や柄なら一生着られます。

(c)kim - Fotolia.com
■着物のデメリット
◎動きにくい
普段から着慣れていないと、着物で動き回るのはちょっと大変です。下のお子さんがいる場合などは、パートナーや祖父母などの手を借りたほうがいいかも。
◎雨だと大変
着物は雨で濡れると生地の傷みや汚れが気になります。ポリエステル素材などの「洗える着物」や雨用のカバーがついた「雨草履」もあるので、頻繁に着物を着る方は検討してみてもいいでしょう。
入園&入学式のアクセサリーはどうする?
入園&入学式は「フォーマル感」が大切なので、アクセサリーをじゃらじゃらつけるのはマナー違反。パールのネックレスやピアス、イヤリングがキホンです。
ゴールドやシルバーなら、華奢で上品なデザインを選びましょう。髪に飾るバレッタやコームにもパールをとり入れるとより華やかになります。

(c)milatas - Fotolia.com
コサージュも定番です。「おばさんっぽくなるのが心配」という方は、布花とパールを組み合わせた異素材ミックスのデザインや、ダリアなどかわいい感じのデザインを選ぶといいでしょう。
ダークカラーのジャケットに明るい色のコサージュをつければ華やかに、明るい色のジャケットに同系色を合わせればさりげなく華やかさをプラスできます。
入園&入学式のOKバッグ、NGバッグ
上品でフォーマル感のあるバッグを選びましょう。大きすぎるバッグやブランドロゴがでかでかと主張しているようなバッグはNGです。
■「外す」心配のないブラックフォーマルバッグ
ブラックフォーマルはちょっと堅苦しい、お祝いごとなのでもう少し華やかにしたいという方は、結婚式に出席するときくらいの「きちんと感」があるフォーマルバッグやクラッチバッグを選びましょう。
入園&入学式は室内履きや書類を持参することも多いので、サブバッグもセットで用意しておくのがオススメです。
マナーをおさえた服装で素敵なセレモニーに
今回ご紹介した入園&入学式のママのファッションは、あくまで一般例です。
お住まいの地域や学校、園によってもドレスコードや雰囲気はちがってきます。できるなら、事前にどんな雰囲気かチェックしておくといいでしょう。
入園&入学式は、ご家族の記念として写真にも残るセレモニー。マナーを守った服装で、素敵なイベントにしてくださいね!