ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品となる映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』日本公開日が、北米に先駆け10月1日(金)に決定した。当初2020年4月の日本公開を予定していた本作。MGM、ユニバーサル、ならびに本作の製作マイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリにより全世界の映画興行における状況を検証した結果、これまでに3度の公開延期が発表されてきたが、ついに公開日が10月1日(金)に決定。シリーズ21作目『007/カジノ・ロワイヤル』(06)から最新作までの5作でジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグにとっては最後のボンド役となる。主題歌には、ビリー・アイリッシュを起用し、本楽曲「ノー・タイム・トゥ・ダイ」はグラミー賞最優秀映像作品楽曲賞を受賞した。本情報が解禁となった今日7月16日は、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』日本公開日のちょうど“77日前”。早速、午前8時から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公開記念スペシャルサイト「#007 待ちきれない」を立ち上げ、本作を劇場で観ることを心待ちにしている各界のファンから寄せられた数々の期待コメントを掲載していく予定という。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は10月1日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年10年1月より全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.
2021年07月16日dTVが24日、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『E.T.』、『グーニーズ』など名作映画の視聴数が上昇していると発表した。近年、90年代中盤以降に生まれた、いわゆる“Z世代”を中心にレトロブームが起こるなか、dTVで配信している映像作品の視聴数にも変化が。数年前まで80年代の映画作品の視聴数は伸び悩んでいたが、ここ数カ月でじわじわと増加しているという。日本テレビ系『金曜ロードショー』(毎週金曜21:00~)で、海賊の隠した宝物を探す10代の若者7人の冒険を描いた『グーニーズ』が放送された11日から13日までの3日間と、前週の3日間(4日〜6日)を比較してみると、どの80年代映画も視聴数が増加傾向という結果になった。例えば、地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたSFファンタジー『E.T.』は前週と比較して約2倍、過去に戻り両親の青春時代に巻きこまれた少年の冒険談を描いた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は約2.5倍に視聴数が増加。また、『グーニーズ』に至っては前週比約3倍の視聴数になったという。
2021年06月24日岡田准一と堤真一初めて共演したのは2005年公開の映画『フライ,ダディ,フライ』。同作では娘にケガを負わせた高校生への復讐を誓う気弱なサラリーマン(堤)と、コーチとして彼を指導する高校生(岡田)という間柄を演じた。その後もドラマから映画になった『SP』シリーズ、『海賊とよばれた男』などで共演しており、岡田いわく「大事な時に来てくださる」存在だという。そんなふたりが主人公と因縁の相手役という形で相まみえるのが映画『ザ・ファブル殺さない殺し屋』である。男ふたりが互いを語る。少しテレくさそうに、冗談めかしつつ――しかし、そこには確たる尊敬の念と信頼感があり、何より彼らが互いの演技、生きるさまをしっかりと見てきたことが感じられる。――久々の共演となりました。岡田さんは堤さんが宇津帆を演じることが決まって、いかがでしたか?岡田:僕にとっては、堤さんは大事な作品でいつも共演してくださって、支えてくださる方なんです。大好きな俳優さんであり先輩。普段、沢山話すわけではないですけど、画として一緒に映った時の相性がすごく良いと勝手に思っています。大事な時に来てくださるんですよね、偶然もあると思いますが、『フライ,ダディ,フライ』も『SP』もそうですし、『海賊――』も。自分が「頑張んなきゃ!」って思う作品の時に来てくださるんです。特に今回『ザ・ファブル』新シリーズで誰が(宇津帆役を)やるんだろう? と思っていたんですけど、堤さんと聞いた時は嬉しかったです。やってくださるんだ!と。堤:『海賊――』が5年前?岡田:5年前ですね。堤:そんなに昔の気がしないですね。歳を取ってくると、時間が過ぎるのが早いんで(笑)。『SP』も今回も意外と(出演するか否かを)考えたんです。アクションは基本的にやりたくないもので(苦笑)。アクション系の作品は結構悩むんですよ。時代劇でも、アクション中心の作品だと考えてしまう。「どうしようかな…?」って。今回のお話をいただいた時も、脚本を読む前は「俺はアクション映画はいいや。身体も動かないし、しんどいから」って。トレーニングも一切イヤなんで(苦笑)。でも脚本を読んだら(アクションは)やらなくてよかったし、宇津帆みたいな役をやったことがなかったんで。――確かに堤さんが、宇津帆のような清々しいまでのハッキリとした“悪”を演じるのは珍しいですね。堤:それでも、まだちょっと悩んだんですよ。「俺、こういうのできるかな…?」って。原作の画をちらっと見て「俺とは雰囲気が違うんじゃないかな」とも思いましたが、まあ(主演が)岡田くんだし、そういう意味では初めてこういう役にチャレンジするには(岡田に)甘えられるなと。多少僕がダメでも、岡田くんがアクションで持っていってくれるだろうから、僕がヘタこいてもいいかなって感じでお受けしたんです(笑)。――岡田さんを信頼して引き受けたわけですね?堤:いま、岡田くんのアクションのすごさは圧倒的で、海外でもハリウッドでも通じる人だと思いますし、お芝居もいろんな役をやってきているから。主役がドンっとしてれば、(自分の演技は)関係ねぇかな、僕は隣でコソコソっとやってればいいやって(笑)。――今回、約5年ぶりに共演されていかがでした?岡田:『ダディ』の時、堤さんはおいくつでした?堤:撮ったのは2004年くらい? 40でしたね。岡田:いまの僕の歳くらいですね。堤:あの時でさえつらかったもん、身体。肉離れやったじゃん?岡田:やりましたね、走るシーンで。堤:夜中の撮影でね。日が沈む前にリハーサルをやって…。まあ、ただ走るだけなんですけど、最初、カメラテストで助監督さんが走って、本番前に僕が走るようにしてたんだけど、夕方ごろはちゃんとウォーミングアップして、柔軟もやってたんだけど、夜中の3時くらいになると、待ち時間もあるから一度、寝ちゃうんですよ。その前は(テストで)助監督が走ってたけど、その頃になるとテストも僕が走るようになってて、その時に(足を)ブチっとやっちゃったんです(苦笑)。岡田:その頃がいまの僕の年齢。でも、キレキレでしたよ、堤さん。ちょっと怖かったですもん。いま、自分もそういう年齢なんだなぁ…って。僕が勝手に思っていただけだと思いますけど、作品に向かい合う集中力とか。いまは“達人系”になられていて、フラっと現場に入られて、フラっと芝居をやられる感じがありますが、当時はまだちょっと…。堤:40だもんね。20代とか30代の頃は、家に帰ってもずっと役のことしか考えてないので、気持ちが病んできて、疲れるくらいだったけどね。40くらいになると、切り替えをどうしていいか模索するようになって、その頃から、舞台なら袖ではずっとしゃべってて、出た瞬間に芝居をしてスイッチを入れたりできるようになりましたね。岡田:途中から変わりましたよね。自分のリズムを、お話されながら整えて、お芝居をされるようになったので。それまでは集中して臨む感じでしたけど。お話されながらアップして、気持ちを落としたりせず、スッと入ってスッとできるようなアップをされるようになって。『ダディ』と『SP』で違いましたし、『SP』でもドラマと映画でもまた違いました。――堤さんが演じた宇津帆という役柄について、どのように感じましたか?岡田:『ザ・ファブル』はまず敵役と主軸のストーリーがまず何より大事だと思います。僕の役は、アクションとちょっとズレている面白さを担う役なので。その敵役を堤さんがやってくださって嬉しかったです。脚本でもしっかりと宇津帆とヒナコ(※物語のカギを握る少女で平手友梨奈が演じた)のことが描かれていて、すごく楽しみにしていました。役者としてやりがいのある、面白味のある役で、これを堤さんがどう演じるのかな? と楽しみでした。――宇津帆は表ではNPO団体の代表を務めて称賛を浴びつつ、裏の顔を持つ男ですね。堤:原作の漫画の絵を見たら、気持ち悪い雰囲気がしたんですよね。でも宇津帆が慈善事業をやっている時に、どこか気持ち悪さを匂わすというより、心底慈善事業をやりたくてやってる人に見えないとダメだと思っていました。「裏は実はこうなんですよ」という気配を一切なくすこと、伏線を引くような芝居を絶対にしちゃいけないと思っていました。漫画は「このひと、なんか気持ち悪いな」と思わせるけど、それを芝居でやると慈善事業が成り立たないわけで、本当に慈善事業をやっている人の顔を見せないといけないなと。ヒナコに対しても、本当に愛情を持っているのか? そのあたりは監督とも話したんですが、少なくとも彼女の前では確実に、本当に愛情を注いで、彼女のためを思っているように見えないとダメだと。悪党って「俺は悪いことしてんだぞ!」「人殺してるんだぞ」って感じでいるよりも「殺すのにも理由があるんですよ」というタイプの方が怖いなと思うんです。自分が正義だと思ってやっていることが、周りにとって大迷惑という人間の方が怖いなと。だから表面的な悪党の芝居はしてはいけないと思ってやっていました。――こういうメチャクチャ悪い役を演じるのは、俳優として楽しいですか?堤:「あぁ、楽しい!」というより、いま言ったようなさじ加減の難しさのほうがありましたね。まあ、僕は芝居をやって「楽しい」というのは…僕が楽しいのは酒飲んでる時だけだから(笑)。岡田:僕は現場で、宇津帆がヒナコと心を通わせてるなっていうのは感じましたね。堤さんと平手さんがコミュニケーションを取りながら演じられてきたんだろうなということを、最後の森のシーンで感じましたね。ふたりの関係性を作り上げて、現場に立っていたので、漫画で読んだ印象よりも、現場でふたりが過ごした時間軸があるのを感じたので、映画ではどういう感じに映っているのかなって楽しみでした。――堤さんから見て、『フライ,ダディ,フライ』の頃と比べて、岡田さんは変わりましたか?堤:あの頃から身体は動かしていたけど、まだすごくかわいさがあった感じかな? 高校生の役だったしね。岡田:当時23歳くらいで高校生の役だったので。堤:いまは立派におじさんに…いや、大人になられて(笑)。岡田:40ですからね。高校生の役から40歳ですから(笑)。堤:あの頃はかわいい感じが残ってたけど、いまはいろんなことを自分で積極的にやっていらっしゃるし、僕とは全然違うリーダーシップがありますよね。これからのジャニーズ事務所を支えていかないといけない…。岡田:大きい話になってますね(苦笑)。そう考えると20代前半から長いですよね。でもここから先も、またお会いできたらいいですよね。大事なところでお会いしたいです!『ザ・ファブル殺さない殺し屋』公開中(C) 2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会取材・文:黒豆直樹
2021年06月21日ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが豪華共演し、ドタバタ劇を繰り広げる『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』。この度、デ・ニーロ演じる“B級映画プロデューサー”が手掛けることになった新作の女性監督の面接の様子を捉えた、熱い想いと笑いが入り混じる本編映像をシネマカフェが入手した。物語の舞台は1970年代ハリウッド。B級映画プロデューサーのマックス(デ・ニーロ)は、出資者である映画マニアでギャングのレジー(フリーマン)への借金返済のために、悪魔のような起死回生のアイディアを思いつく。老人ホームで自堕落に過ごしていた往年の西部劇スター、デューク(ジョーンズ)を担ぎ出し、“ニセ”映画製作に乗り出すことになった。しかし、マックスは事務所に眠っていた『西部の老銃士』という“ボツ”企画を適当に引っ張り出してきただけで、はじめからこの映画を完成するつもりはなかった。今回到着した場面は、マックスの事務所に訪れた監督候補のメーガン(ケイト・カッツマン)への面接の様子を捉えたシーン。メーガンはこの脚本から主人公が持つ苦悩を感じ取り強い共感を覚えていたと語り、「私はこの主人公のことがよく分かるんです。私には自信がある」と熱弁を振るう。面接に同席し、その話を聞いている主演俳優のデュークはすっかり彼女の話に聞き入っていた。マックスたちは「どちらかというと男の映画だ。撃ち合い、アクション、酒、女遊びがメインだ」とまったく相手にしていない様子だが、メーガンは「そんな単純な映画じゃありません」と強く反論する。デュークは「メガホンは彼女に」と提案するが、マックスらプロデューサー陣はまだグダグダと乗り気でない様子。すると、デュースはすかさずピストルを手にすると天井に向けて発砲!こうしてメーガンが監督を務めることに。その後、メーガンは感極まった表情で、幼い頃の父とのデュークにまつわる思い出を彼に打ち明けるのだ。物語の本質を鋭く見抜いたメーガンに対して、マックスたちの主張はいかにも“映画プロデューサーが言いそう”なことばかり。そんなギャップをBGMも活用しながらムードたっぷりかつコミカルに描いており、作品が持つ陽気さが伝わるシーンとなっている。本作のジョージ・ギャロ監督は、「『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は2つの映画だ。これはマックスによる保険詐欺の物語だが、彼らが作ることになる映画の話でもある」と映画の構造を語る。映画製作にまつわる映画だけに、様々な形で映画業界の裏側が登場するのも本作の魅力の1つだが、数々の名作で主演を飾ってきたデュークも一目置くメーガンの製作チームへの加入がこの“ニセ”映画作りにどんな影響を及ぼしていくのか、見逃せない。『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カムバック・トゥ・ハリウッド!! 2021年6月4日より全国にて公開© 2020 The Comeback Trail, LLC All rights Reserved
2021年06月03日フェンディ(FENDI)のシューズ「コリブリ(Colibri)」のメイド・トゥ・オーダーサービスが192通りにアップデート。フェンディ 銀座店を皮切りに、2021年6月から順次、東京、大阪、名古屋、福岡といった主要都市の限定店舗にてメイド・トゥ・オーダーイベントを開催する。「コリブリ」シューズのメイド・トゥ・オーダーが192通りに2018年春夏コレクションにて披露されたポインテッド・トゥのシューズ「コリブリ」のメイド・トゥ・オーダーでは、フロント・トゥ、ヒールのカスタマイズ、イニシャルの刺しゅう入れのパーソナライズが可能だ。フロント・トゥは、定番の「FFロゴ」をあしらったテクニカルメッシュをはじめ、ヌードピンクのキャンバス、アニマル柄のヘアカーフ、中央に「カーリグラフィ(Karligraphy)」ロゴを施したミンクファーなど、計8種類にバリエーションを増やし、より多彩なデザインが実現可能に。ヒールは、ブラック、ゴールド、メタリックグレーの3色から色を選び、5.5cm/8.5cmのどちらかの高さをセレクトできる。さらに、かかとに配したリボンには好きなイニシャルを3文字まで刺繍しパーソナライズすることも可能。全192通りのデザインの中から、オリジナリティ溢れる自分だけのオーダーを楽しめる。【詳細】フェンディ「コリブリ」メイド・トゥ・オーダーイベント・2021年6月1日(火)~13日(日) フェンディ 銀座店・2021年6月16日(水)~22日(火) フェンディ 伊勢丹新宿店・2021年6月23日(水)~30日(水) フェンディ 表参道店・2021年7月3日(土)~11日(日) フェンディ 大阪店・2021年7月14日(水)~25日(日) フェンディ 福岡岩田屋店・2021年7月29日(木)~8月8日(日) フェンディ 名古屋松坂屋店※上記の他、フェンディ 阪急うめだ本店、フェンディ 松屋銀座での開催も予定。【問い合わせ先】フェンディ ジャパンTEL:03-3514-6187
2021年05月31日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に胸をときめかせた映画の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「’80年代は『不良少女とよばれて』(’84年・TBS系)、『ポニーテールはふり向かない』(’85〜’86年・TBS系)など、出演した大映テレビ制作のドラマがすごくヒットしたから、5年ほど女優業にどっぷりつかっていました。当時の“大映ドラマ”の放映はたいてい半年間だったのですが、撮影期間は7カ月ほど。現在のようなデジタル機材ではなく、フィルムで1カットずつ撮影していくので、すごく時間がかかるんですね。撮影現場に泊まり込みたいって思うくらい、家に帰っても寝るだけの生活でした。それだけに撮影がすべて終了し、次回作が始まるまでのオフは貴重で、1人で新宿に出ては映画館をハシゴ。とくに好きだったのがハリウッド映画でした」そう話すのは女優の伊藤かずえさん(54)。映画『花街の母』(’79年)でデビューし、中学時代は『水戸黄門』(第12部・’81〜’82年・TBS系)にレギュラー出演。このころ、約2万人が参加したオーディションを勝ち抜いて、映画『燃える勇者』(’81年)で、真田広之の相手役となるヒロインの座を射止めた。その翌年には、アイドルデビュー。小泉今日子、中森明菜、早見優らと同期の“花の82年組”だ。「当時、アイドルはデパートの屋上広場などで歌う“営業”が多くて、全国を回っていました。アイドルとしては無名でしたが、大映ドラマを見た人が会場に集まるようになって。池袋のサンシャイン広場で営業したときは、スタッフさんから『中森明菜さんが来たときと同じくらい、人が集まりました』って驚かれました」それほど大映ドラマは、’80年代カルチャーの代表格だ。撮影に追われた日々、唯一の息抜きとなり、ストレスを発散させてくれたのが、ハリウッド映画だったという。「『セント・エルモス・ファイアー』(’86年)みたいな青春群像劇も好き。『アウトサイダー』(’83年)のマット・ディロンもかっこよかったなあ。『リーサル・ウェポン(’87年)は難しいことを考えず、単純に楽しめました。映画館には1人でふらっと見に行くことが多くて、1日休みだと2〜3本、ハシゴしていましたね』『フラッシュダンス』(’83年)、『トップガン』(’86年)などヒット作はほぼ制覇したなかで、もっとも印象に残っているのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(’85年)だという。「なんといってもタイムトラベルする面白さ!パート3まであったけど、最初が最高の出来だったな。タイムトラベルして過去に介入することで、どんどん時空が歪んでいって、2つの未来が出現したり、主人公をいじめる悪役のビフが、成功してビルを建てちゃったり……、パート2以降は話がややこしくなるじゃないですか(笑)」そうした複雑さがあるが、張り巡らされた伏線はエンディングまでにきっちり回収されるから、観賞後はスッキリ感で満たされる。それを味わいたくて、映画館には2度も足を運んだ。「2回目は『ポニーテールはふり向かない』で共演した坂上忍くんと一緒に行ったんですよ。あんなにワクワクする映画ってなかったので、誰かと共有したくて、映画好きな忍くんを誘ったんです」ところが、あまりに好きすぎて、坂上の逆鱗に触れることにーー。「私が親切のつもりで『ここ、あとで重要だから覚えておいて』って、いちいち説明しちゃったんです。終わった瞬間に『お前とは二度と映画を見に行かない』って、すっごいキレられました(笑)。忍くんは、そのときのことをすっかり忘れていますけど」いまでも映画は大好きだが、コロナ禍で思うように外出できず、自宅でサブスクの動画配信サービスを利用しているという。「“1カ月1,000円以内で、こんなに見られるんだ”って驚きます。最近は海外ドラマにもハマって、明け方まで見てしまうこともありますが、やっぱり映画館の大きなスクリーンは恋しいですね」「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月19日2003年にニューヨークで産声を上げ、2011年に栗山民也の演出により日本初演されたミュージカル、『スリル・ミー』。その10周年を記念した公演が、4月1日から5月2日まで東京芸術劇場シアターウエストで上演されている。トリプルキャストのうち成河×福士誠治の回を観劇したのだが、座席に着いてまず、久々に味わうこの作品に特有の“静けさ”に圧倒されてしまった。コロナ禍の劇場はどこも静かだが、観客の異常なまでの期待感と集中力から来るこの緊迫感は、それとは一線を画すもの。やがて客電が落ちると、唾を飲み込むことすらためらわれるような空気のなか、“私”と“彼”の物語が始まった。猟奇的な誘拐殺人を犯した“私”が、収監から34年の時を経て、“彼”とともに起こした事件の真相を語り出す――。本作が10年にわたり観客を虜にし続けている理由は、まずはやはりこのストーリー、そして音楽にあると言っていいだろう。“私”による告白と、“彼”も登場する回想とを行き来しながら進むストーリーは、謎解きミステリーとしても、ふたりの歪んだラブロマンスとしても、また若者の心の闇や司法の限界といった問題を突き付ける社会派ドラマとしても味わえる。そんな重層的なストーリーを、観終わってからもしばらく身にまとわりつくような、不穏だがメロディアスな音楽が的確にあぶり出していくのだ。そしてもちろん、再演の度にキャストの入れ替えが行われることも大きな理由のひとつ。全く同じ動きをしているはずなのに、演者によって作品の印象が大きく異なるが故に、何度も足を運びたくなるというのが本作の定説だ。しかも、19歳の少年と初老の囚人とを衣装やメイクの変化なしに演技力ひとつで演じ分ける“私”と、サイコパス然とした冷酷な麗しさと取り乱す様の両面を見せる“彼”、どちらも難役なだけに芝居としての観応えも抜群。この日の成河と福士も、各々の歌、セリフ、仕草、表情、そしてふたりの視線や接触の応酬、どれをとっても一分の隙もない演技で、観客を作品世界へと引きずり込んでみせた。だがやはり、どんなに面白くてキャストが魅力的でも、「あの空間にまた身を置きたい」と思わせるものがなければ、ここまでの人気舞台にはなっていないのではないだろうか。隅々まで意志がみなぎっているような重厚なセット、ピアニストを出演者のひとりとして扱いキャストと息を合わせる様子ごと見せる趣向、セットの代わりに状況説明の一助を担う一方でキャストの表情に絶妙な陰影をつける綿密な照明……。栗山演出のもとではそのすべてが美しく融合しているため、冒頭で述べた緊迫感は、キャストの笑顔と茶目っ気が空気を一気に緩和させるカーテンコールまで、100分間にわたって持続する。配信では決して味わえないこの緊迫感に邪念なく身を任せるために、観劇する際にはぜひ、眠気が訪れたり咳払いが出たり腹の虫が鳴ったりする心配のないよう、体調を万全にして臨まれたい。文:町田麻子撮影:田中亜紀ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年5月2日(日)まで会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年04月17日アメリカのシカゴで実際に起こった殺人事件を題材にしたミュージカル『スリル・ミー』が東京芸術劇場ウエストで上演中だ。舞台は、監獄の仮釈放審議委員会。収監者である「私」の5回目の審議が始まり、34年前、19歳の「私」と幼なじみの「彼」が犯した罪が静かに語られていく。舞台上にあるのは、1台のピアノと少しばかりの小道具。ヒリヒリとした緊張感と美しいピアノの旋律が流れるなか、明かされる真実。たった2人の俳優が、100分間、ノンストップで展開する衝撃作だ。2005年にニューヨークのオフ・ブロードウェイで初演されて以降、世界中で上演されている本作。日本版初演は、11年に栗山民也が演出を手掛け、田代万里生×新納慎也、松下洸平×柿澤勇人のペアで上演。その後、キャストを替えて再演を重ねてきた。今回は、日本初演10周年を記念した公演で、初演以来のタッグである田代×新納ペア、18〜19年公演で初登場して大反響だった成河×福士誠治ペア、そして、オーディションで選ばれて、初めて本作に挑戦する松岡広大×山崎大輝ペアの3組が出演する。松岡×山崎ペアのゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。ニーチェの信奉者で、自らを“超人”として犯罪を犯すことに快感を得る「彼」を山崎が、「彼」を愛していた「私」を松岡が演じた。実年齢が23歳の松岡と25歳の山崎が、等身大に演じる「私」と「彼」は、いい意味で若さを味方につけた。若さゆえの狂気や暴走っぷりが感じられて、妙な説得力があった。本作に出演してきた歴代の俳優陣と比べると、舞台のキャリアが浅いため、きっとプレッシャーに感じた部分もあっただろうが、周囲に流されることなく、「私」と「彼」の物語に新風を吹き込んだと感じた。初日の幕が開き、松岡は「個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして『彼』に向けて存分に演じられたらと思います。これからも慢心せず、慢心していきたいと思います」とコメント。山崎は「今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います」と話している。それぞれのペアで全く印象が異なる三者三様の『スリル・ミー』。東京公演は5月2日まで。5月4、5日は群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター。5月15、16日は愛知・ウインクあいち大ホール。5月19〜23日は大阪・サンケイホールブリーゼで上演予定。ぜひお見逃しなく。取材・文:五月女菜穂
2021年04月07日ミュージカル『スリル・ミー』がこのほど、東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。出演は田代万里生、新納慎也、成河、福士誠治、松岡広大、山崎大輝。同作は1920年代に世界中を震撼させたアメリカ・シカゴで実際に起きた事件を基に作られた究極の心理劇ミュージカルで、2005年のニューヨーク、オフ・ブロードウェイで開幕以降、 世界中で上演され続けている。日本では2011年に100名の小劇場からスタートし、「私」と「彼」、男2人だけの空間を覗き見るような劇場体験は、1度観たら虜になる衝撃のミュージカルとして、これまでに6度の上演を重ね、日本初演から10年目の今年、更なる進化を遂げて開幕した。今回は、3組のペアで上演。日本初演から10年を記念して9年ぶりのペア復活となる、成熟した表現でありながら醸し出される純粋さが魅力の田代万里生(私)と新納慎也(彼)。卓越した技術と人間の深層心理までをも掘り起こすような、2018年公演から引き続きの出演となる成河(私)と福士誠治(彼)。そして、演出の栗山民也によってオーディションで選ばれた、若さ故の脆さ、危うさ、未知なる進化を予感させる松岡広大(私)と山崎大輝(彼)。それぞれ三者三様の魅力を見せる。東京公演は東京芸術劇場シアターウエストにて5月2日まで行われ、5月4日〜5日に群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター、5月15日〜16日に愛知・ウインクあいち大ホール、5月19日~23日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。東京公演当日券は各公演、開演時間までホリプロステージにて販売し、劇場窓口での当日券の販売はなし。○演出栗山民也 コメントあぁ、10年続いたんだ老朽化で取り壊しになる寸前の麻布にあった「アトリエ・フォンテーヌ」、その100席ほどの何もない空間が、私たちの初演の劇場でした。ピアノが一台、とにかく二人の俳優とピアノを弾く音楽家だけで、とても豊かでとても危険な世界が創れると勇んではじめた作品です。あっという間に10年が経ちました。そして本日、3組それぞれの公演の初日が無事開きました。3組といっても、どこか違った3様のドラマですが。舞台ってライブだから何が起こるかわからないね、とはよく言われることですが、その時その場所に居合わせたことの奇跡だけを信じるしかありません。それがなんと心躍ることか。人と人が出会い、ぶつかることで起こるその時だけのスリルを、全身で体験してください。このコロナでの荒涼とした状況が続く中、人間であることを忘れないために、私たちの中に住む無数の感情だけはしっかりと動かしましょう。栗山民也○田代万里生 コメント個人的には10年前の初演から、劇中の台詞「5度目の正直」ならぬ「5度目の出演」となります。作品のモチーフは今から97年前の1924年にシカゴで起きた事件。終身刑プラス99年の懲役と判決された2人ですが、もうすぐ本当に99年を迎えるということもあり、演じていて今回はよりリアルに感じています。再び「私」として舞台に立てること、そして栗山民也さんの演出のもと、超人・新納慎也さんと再びペアを組める奇跡に感謝して、皆様に最高の『スリル・ミー』をお届けします。○新納慎也 コメント9年ぶりの僕と万里生のペア、そして日本初演10周年を迎える記念すべき『スリル・ミー』がとうとう開幕しました! まさか4回目の『スリル・ミー』が出来るなんて思っていなかったので本当にありがたく思っています。しかも相手役が初演と変わらずに万里生で、あの時を再現するかのように、そしてあの時を超えるかのように二人で日々切磋琢磨して頑張っています。僕ら二人が『スリル・ミー』を演じていることを感慨深く思って観てくださるお客様も多いと思いますが、純度100%、最初に出来た純正ver.1.0.0が僕らの『スリル・ミー』です。その後色々な方が『スリル・ミー』を演じ、ペアによって見え方違ったり、別作品に見えたりすることもこの作品の魅力ではあるのですが、これが純正品だと誇りを持っています。10年前、稽古の始めに演出 栗山民也さんが開口一番でおっしゃった「これは壮大なる愛の物語だ」という言葉を大切に、10年経っても追及し続けています。この作品ほど劇場で観られて良かったと思える作品はないと思いますので、ぜひ劇場でしか体験出来ない緊迫感を味わいに来てください。○成河 コメント待ちに待ったこの日、とうとう開幕しました。2年前に演じた時とは情勢も違いますが、お客様とどのような時間が共有できるのだろうとすごく前向きにわくわくしています。劇場内しっかり対策しているので感染症対策的には安全ですが、演劇的にはとても危険な場所を用意しましたので、人間が危険に身を置く、ということをお客様も一緒に体験していきましょう。○福士誠治 コメント2年前演じた『スリル・ミー』。今回また新しい『スリル・ミー』が出来上がったと感じております。成河くんという「戦友」とまた出会えたことはとても嬉しく財産です。3組の色々な『スリル・ミー』が繰り広げられますが、まずは自分たちの世界を作って、演劇の楽しさやお客様との一体感、『スリル・ミー』ならではの緊張感を味わっていただけたら嬉しいなと思います。○松岡広大 コメント初日、無事に開幕しました。「私」役の松岡広大です。個人的には本当に色々とまだまだだな、と思うこともありますが、本日出来る限りのことをお客様に向けて、そして「彼」に向けて存分に演じられたと思います。これからも慢心せず、邁進していきたいと思いますので、どうかどのペアも愛していただけたらと思います。○山崎大輝 コメント無事初日を終えることが出来まして、今までで一番緊張する作品でした。今回、やれる限りのことは出来ましたが、もっと詰めていくことはたくさんあるので、今作ったものをさらに突き詰めていきたいと思います。ここから約1ヶ月以上ありますが、どのような風に僕たちのペアが進んでいくのか、ぜひ皆さま気にしてくださると嬉しいなと思います。
2021年04月05日ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンのハリウッド3大レジェンドが繰り広げる“ニセ”映画製作を巡るドタバタ劇『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』から、日本版予告編が解禁となった。今回解禁された予告編は、「この映画はオスカー間違いなしだ!」と豪語するB級映画プロデューサーのマックス(デ・ニーロ)、「俺は荒野の方が性に合う」と名台詞をキメる往年のスター・デューク(ジョーンズ)、マックスに「クソ映画に出資した金を返せ」と凄む映画マニアでギャングのレジー(フリーマン)の3人の登場から幕を開ける。プロデュース最新作が記録的な失敗をしたマックスは、映画に出資していたレジーから借金返済を迫られていた。そんな折、ある映画の撮影中に大スターが事故死したことで500万ドルもの保険金が下りたことを知り、マックスは悪魔のような起死回生のアイディアを思いつく。老人ホームで人生に悲観していたデュークを口説き落とし、彼を主演に、レジーから更なる出資を得て“ニセ”映画製作に乗り出すマックス。「なぜこんな老いぼれに?」というデュークの問いに「あんたに“かけた”んだ」と返すマックスだが、デュークに撮影中に死んでもらうつもりで保険を“かけた”のだった。撮影中、マックスの奮闘によりデュークは次々とピンチに見舞われるが、昔取った杵柄でことごとく回避し、マックスの思惑に反して素晴らしいシーンが次々とカメラに収められていく。3人の運命と“ニセ”映画の行方に期待が高まる予告編に仕上がっている。また、マックス、デューク、レジーそれぞれのキャラクターにフィーチャーした3種類のポストカードセット付きムビチケカード(税込1,500円)を、本作の一部の上映劇場にて発売中。先着・数量限定のため、なくなり次第終了となる。なお、ムビチケ前売券(デジタル前売り券)をオンライン購入した場合は、特典がポストカードに代わり同デザインのオリジナルスマホ画像セット(3種)となる。『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』は6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カムバック・トゥ・ハリウッド!! 2021年6月4日より全国にて公開© 2020 The Comeback Trail, LLC All rights Reserved
2021年04月05日度肝を抜くアクションにハッピーな笑いも詰まった岡田准一主演映画『ザ・ファブル殺さない殺し屋』の主題歌が、レディー・ガガとアリアナ・グランデのコラボレーション曲「レイン・オン・ミー」に決定したことが分かった。昨年5月にリリースされた「レイン・オン・ミー」は、2020年の音楽シーンを席巻し、全米・全英シングルチャート共に初登場1位、総ストリーミング再生回数は12.5億回を越え、YouTube再生数も2億8,000万回を突破。2021年のグラミー賞で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にも輝いた話題の楽曲。また、「降り注いでくるのは苦しみの雨 降り注いでくるの 覚悟はできている、どうぞ降って できれば濡れたくないけれど、生きてはいるから どうぞ降って、雨よ、雨」という歌詞と、ガガとアリアナの2人によるパワフルな歌声が放つポジティブなメッセージは、本作のヒロイン、ヒナコ(平手友梨奈)を通して描かれる映画のテーマともぴったり。そしてそんな楽曲と映画本編がコラボしたトレーラーも到着。4年前にある事件で両親を殺された車椅子の少女ヒナコと、殺し屋休業中のファブルとの偶然の出会いからスタートし、心を閉ざしていたヒナコがファブルと関わるうちに揺れ動き、一方のファブルもヒナコと出会ったことで、少し人間らしい感情が現れ成長していく姿が映し出される。しかし、弟を殺された恨みを果たすべく、ヒナコを利用して復讐を目論む宇津帆(堤真一)が登場。その魔の手がファブルの日常に迫る…。さらに主題歌のサビと共に、ヨウコ(木村文乃)の華麗なアクション、激しいカーアクション、崩れる足場の中でのファブルの超絶アクションが展開していく。『ザ・ファブル殺さない殺し屋』は6月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ファブル殺さない殺し屋 2021年6月18日より全国にて公開©2021「ザ・ファブル殺さない殺し屋」製作委員会
2021年04月05日岡田准一主演、6月18日(金)より公開される映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の主題歌が、レディー・ガガとアリアナ・グランデの「レイン・オン・ミー」に決定した。本楽曲と本編シーンが合わされたミュージックトレイラーも公開されている。本作は2019年6月21日に公開され、累計130万人以上を動員した大ヒット作『ザ・ファブル』の続編。南勝久による人気同名コミックを原作に、佐藤アキラという偽名を使い一般人のフリをしてデザイン会社・オクトパスでバイト暮らしをしている伝説の殺し屋“ファブル”の物語を、世界基準のアクションと笑い、そして豪華キャストで送り出す。2020年5月22日にリリースされた「レイン・オン・ミー」は、2020年の音楽シーンを席巻し、総ストリーミング再生回数は12.5億回を越え、YouTube再生数も2億8,000万回を突破。2021年のグラミー賞では最優秀ポップ・デュオ / グループ・パフォーマンス賞にも輝いた。「降り注いでくるのは苦しみの雨 降り注いでくるの 覚悟はできている、どうぞ降って / できれば濡れたくないけれど、生きてはいるから / どうぞ降って、雨よ、雨」という歌詞とガガ&アリアナのパワフルな歌声が放つポジティブなメッセージは、本作のヒロインであり、困難に立ち向かう車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)を通して描かれる映画のテーマとも合致する。公開されたミュージックトレイラーは、4年前にある事件で両親を殺され、絶望を抱えながらも生きようともがく車椅子の少女・ヒナコと休業中の殺し屋・ファブル(岡田准一)との偶然の出会いからスタート。公園でリハビリ中のヒナコに対し、「歩けるようになる」と声をかけるファブルのひと言から、それぞれの想いを乗せて『レイン・オン・ミー』が始まり、心を閉ざしていたヒナコの心情はファブルと関わり揺れ動く。一方、殺し屋として生きて来たファブルも、ひとりの少女と出会ったことで少しずつ人間らしい感情が現れ、成長していく。そして過去に弟を殺された恨みを果たすべく、ヒナコを利用してファブルへの復讐を目論む・宇津帆(堤真一)と、彼に協力する凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)も登場。その魔の手がファブルの日常に迫る緊迫したシーンからも目が離せない。サビが流れると、華麗にアクションを決めるヨウコ(木村文乃)や、激しいカーアクションをはじめ、団地の巨大な足場が崩れていく中を駆け抜けるファブル。超絶アクションが、アップテンポな曲に乗せて描かれる。ファブルに心を開き始めていたヒナコが“両親を殺した犯人がファブル”だと聞いて銃を手に取る。果たして彼女の取った行動とは。そして少女を救うため“誰も殺さず”に戦うファブルの行く末は。『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』6月18日(金)より公開
2021年04月05日当時のソ連の政治体制を皮肉り、熱狂的なファンを生んだカルト映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』を監督ゲオルギー・ダネリヤ自らがアニメ化した『クー!キン・ザ・ザ』が公開決定、その予告編が解禁となった。著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りで裸足の宇宙人と遭遇する。そして思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまった!そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所。ほとんど「クー!」(名詞・形容詞・副詞・感嘆詞など)しか言葉が存在しない異星人たちを相手に、地球に帰ろうと2人は奮闘を始めるが…。1989年、2001年、2016年と三度劇場公開され、「クー!」という意味不明な言葉でカルトSF映画の傑作として世界中で多くのファンを生んだ、実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』をダネリヤ監督自ら、アニメ化した本作。社会主義体制の真っ只中で制作された実写版を、レトロ感溢れながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築した。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、ダネリヤ監督が実写版では再現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。この度解禁された予告編からも、ロシア・アニメの伝統を継承したようなアニメならではのキッチュなキャラクターに置き換え、実写版以上にシュールさが加速する様子がうかがえる。合い言葉「クー!」から始まり、実写版の象徴ともいえる釣鐘形宇宙船も3Dグラフィックスを交えて独特の浮遊感で登場、実写版の音楽も担当したギヤ・カンチェリのサウンドトラックが鳴り響く映像が完成した。実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、本作『クー!キン・ザ・ザ』は大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺。ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年に88歳で逝去し、遺作となっている。アニメ版『クー!キン・ザ・ザ』は4月4日(日)にヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺にて追悼先行上映、5月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クー!キン・ザ・ザ 2021年5月14日よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© CTB Film Company、Ugra-Film Company、PKTRM Rhythm
2021年03月31日アメリカで実際に起こった衝撃的な殺人事件を題材に、2003年にニューヨークでミュージカル化された『スリル・ミー』。たったふたりの出演者と1台のピアノが織りなす緊迫した舞台はたちまち話題を呼び、世界各国で上演される人気作となった。2011年、栗山民也の演出、田代万里生×新納慎也と松下洸平×柿澤勇人の出演で初演された日本版も熱狂的な人気を博し、キャストを替えてたびたび再演される定番作品に。そして2021年4月1日(木)、日本初演10周年を記念した公演が、東京芸術劇場シアターウエストで開幕する。舞台は監獄の仮釈放審議委員会。誘拐殺人の罪で収監されている“私”の5回目となる審議が始まり、物語は34年前へとさかのぼる。19歳の“私”と、その幼なじみでニーチェを信奉する“彼”。愛し合うふたりはある日、血の契約書を取り交わす。魅惑の旋律とともに100分間ノンストップで綴られる、彼らの犯罪の裏にあった真実とはーー。10周年キャストのひと組目は、田代万里生(私)と新納慎也(彼)の“伝説の初演”ペア。田代は伊礼彼方とのペアでその後も登板しているが、新納にとっては2012年以来の“彼”役となる。ふた組目は、2018~19年公演で初めて登場し、大旋風を巻き起こした成河(私)×福士誠治(彼)のペア。幅広い分野で活躍するふたりらしく、今回の公演を“再演”ではなく“リクリエイション”と位置付ける。そして3組目は、オーディションで栗山自らが選んだ松岡広大(私)と山崎大輝(彼)のペア。ともに演劇界期待の若手俳優であり、山崎に至ってはミュージカル自体が初挑戦というフレッシュなコンビだ。ぴあではビジュアル撮影時に3組へのインタビューを敢行しているが、本当に同じ作品の話をしているのか!? と思ってしまうほど、作品テーマについても挑む心境についても全く異なる話が飛び出していた。演じるペアによって大きく印象が変わることも、この『スリル・ミー』人気の秘密のひとつ。1日で3ペア観ることも可能な公演日程が組まれており、観比べながらどっぷりと浸かってみるのも一興だ。文:町田麻子ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼチケット情報
2021年03月31日デビュー30周年プレ・イヤーをスタートさせたウルフルズの新曲「よんでコール・ミー」が、3月21日より放映されるダスキン新CMソングに決定した。今回のCMのために書き下ろされた「よんでコール・ミー」は、コロナ禍において“今まで”のように会えない日々の中で、改めて今「会う」ということをテーマに生まれた楽曲。リリース時期については後日発表される。また、5月よりスタートする年内コンサート・シリーズのタイトルが『ウルフルズ road to 30th anniversary LIVE 2021 「よんでコール・ミー」』に決定した。チケットぴあでは3月28日までチケットの先行受付が実施されている。<ライブ情報>『ウルフルズ road to 30th anniversary LIVE 2021 「よんでコール・ミー」』●5月5日(水・祝) フェスティバルホール(大阪)開場17:30 / 開演18:30●6月5日(土) オリンパスホール八王子(東京)開場17:00 / 開演18:00※4月1日(木)より「J:COMホール八王子」に名称変更。●7月2日(金) 刈谷市総合文化センター・大ホール(愛知)開場18:00 / 開演19:00ゲストミュージシャン:Gt.桜井秀俊(真心ブラザーズ) / Key.浦清英入場チケット料金:8,000円(税込)※全席指定※未就学児入場不可■チケットぴあにてチケット先行受付中セブン-イレブン特別受付(抽選)受付期間:3月18日(木) 18:00~3月28日(日) 23:59受付URL:<コンサート当日、会場窓口にて3,000円キャッシュバック>※小学生、中学生、高校生、専門学生、大学生(大学院生を含む)の方がキャッシュバック対象です。※自動車学校、予備校生、カルチャースクールはキャッシュバック対象外です。※入場後の受付はいたしません。必ず、会場入場前に窓口にて学生証(コピーは不可)をご提示ください。※小学生は、保険証など年齢確認のできる身分証(コピーは不可)を必ずご提示ください。※学生証は顔写真無しでOK。※受付は会場窓口のみの対応になりますため、公演中止の際はキャッシュバックできませんので、予めご了承ください。関連リンクウルフルズ 公式HPウルフルズ Official Twitterトータス松本 レギュラーラジオ番組:FM COCOLO 「Got You OSAKA」
2021年03月19日ストーリー性のある演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げるエンタテインメント集団「梅棒」による第11回公演『ラヴ・ミー・ドゥー‼︎』が2021年2月19日(金)からサンシャイン劇場で上演されている。2001年に日本大学芸術学部のダンスサークル「BAKUの会(現:Dance Company BAKU)」内で結成された、梅棒。09年にストリートダンス界最大のコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT vol.16」で特別賞を受賞し。12年に国内最大の振付作品コンテスト「Legend Tokyo chapter.2」で最優秀作品賞とオーディエンス賞を同時受賞。以降、活動の中心を劇場公演としているが、話題のテレビドラマやミュージカル、アーティストのライブやミュージックビデオなどの演出・振付も数多く手掛けている。幼なじみだった、内気でオタクな男子と、不良の男子と、アイドルになった女子の3人の青春とその後のドラマを描いている本作。第3回公演『男なら、やってやれ!!』(2014)をベースに、設定や表現などをブラッシュアップさせ、続編とも再演とも言える形に仕上げている。「推し」がいる(ある)人なら、きっと共感せずにはいられない、ハートウォーミングなストーリーだった。誰もが知っているであろう聴き馴染みのある曲や、青春時代を思い出す懐かしい曲、あまり聴いたことはなかったが本作を通じて新たな魅力を見出した曲など、多種多様なJ-POPで紡がれる梅棒作品。梅棒のメンバーと同世代の筆者にとっては、「ここでこの選曲か〜!」と唸るシーンが多々あった。振付もジャズダンスがメインではあるが、正統派のアイドル振りから、ドープなヒップホップまで、いつもよりもジャンルが幅広い印象で、とても見応えがあった。全編を通じてセリフはほとんどなく、ダンスだけで表現することも特徴として挙げられるが、本作では、作・総合演出の伊藤今人が、話題の「あの人」に扮して、ストーリーテラーのような役割を果たす(ネタバレになるので詳細は伏せるが、そのモノマネの完成度が高く、笑った笑った)。大人だけでなく、子どもも楽しめる作品なのが嬉しい(ただし、未就学児童は入場不可)。さて、キャストについても触れておきたい。EXTRAシリーズ『ウチの親父が最強』(2019)に出演したことをきっかけに、梅棒の新メンバーとして加入した多和田任益。185センチの長身と甘いマスクで、二枚目の役柄を演じるイメージがあったが、本作では、まさかの(?)内気なオタク役。ダンスも芝居も全力で、俳優として一皮も二皮も剥けた印象だった。本作が梅棒メンバーとしての“デビュー作”となるわけだが、看板を背負って、堂々と演じきった(踊りきった)と思う。『仮面ライダージオウ』(2018)で人気を博し、ABEMA『オオカミくんには騙されない』、ドラマ『社内マリッジハニー』など映像作品を中心に活躍して、3年ぶりの舞台出演となる押田岳や、モーニング娘。の5期メンバーとして活躍し、現在はドラマや舞台に出演している新垣里沙など、ゲストメンバーも奮闘している。伊藤今人は開幕に先駆け、「愛するもののためならどんな困難も乗り越えられる。僕らにとっての『舞台』はまさにそうだったなあと再確認させられた稽古期間でした。お客様にとっても『舞台』がかけがえのないものであるということを再確認していただけるはずです」と語る。そして、「こんな世の中だからこそ、ご来場いただける方には最大級の喜びと明日への活力を持ち帰っていただけるように、最大限のパフォーマンスでお迎えし、おもてなしいたします。ぜひお越しください。ご観劇が難しい方々にも、この愛よ届け!と強く強く願って」とコメントを寄せている。東京公演は28日(日)まで。その後、愛知公演、大阪公演が予定されている。取材・文:五月女菜穂梅棒 11th STAGE 『ラヴ・ミー・ドゥー!!』作・演出:伊藤今人振付・監修:梅棒出演:伊藤今人 / 鶴野輝一 / 遠山晶司 / 塩野拓矢 / 櫻井竜彦 / 楢木和也 / 天野一輝 / 野田裕貴 / 多和田任益 / 押田岳 / 新垣里沙 / 鎮西寿々歌 / 池田遼 / YOU / 涼宮あつき / J / 野元空 / えりなっち【東京公演】2021年2月19日(金)~2021年2月28日(日)会場:サンシャイン劇場【愛知公演】2021年3月6日(土)・7日(日)会場:愛知県産業労働センター ウインクあいち【大阪公演】2021年3月11日(木)~2021年3月14日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
2021年02月23日梅棒11th STAGE『ラヴ・ミー・ドゥー‼』の東京公演が2月19日(金)よりサンシャイン劇場にて上演される。佳境に入り熱量が増す稽古場から出演者のコメントが到着した。伊藤今人(梅棒/作・総合演出)もともとあった作品をリメイクする、ただリメイクするだけでなく、続きの物語だけど再演的要素もある新しい試みだったので、どうかなと思ったのですが、結果すごく素敵な作品になっているなと、いい方向に出ているなと思います。梅棒でもいろいろなテイストの作品がありますが、今観て元気になれる最適な作品という気がします。一年ぶりの梅棒の本公演になりますが、間違いなく元気にするので是非観に来てください!多和田任益(梅棒)梅棒メンバーになって初めての公演なので、前回客演で出ていた時の景色は残りつつも全てが初めての感覚で、梅棒メンバーとしてやっている自覚や出来ることは何だろうということをずっと考えて稽古をしてきました。初めて振付をすることに不安もありましたが、先輩メンバーたちが背中を押しつつ助けてくれたので、自分なりに精一杯挑戦できました。お客様に楽しんでもらいたい一心で創り上げてきたので、劇場に来ていただけたらパワーを受け取ってもらえる自信はあります。是非劇場にお越しください!押田岳この稽古場の空間が好きで、初めて会う人でもみんな一人一人の思っていることがわかって、ひとつのところを目指している感覚がすごくあるので、ピリッとするところはするし、楽しくできるし、いい雰囲気で作品をクリエイトしていくことにしっくりきています。ちょっと難しい時期ですが、みんなでこれだけ熱量をもって創っているので、絶対楽しんでもらえると思うので余裕がある方は来ていただけたら嬉しいです。新垣里沙稽古に参加させていただいて、(梅棒の作品で)あれだけ人を感動させて心を動かすには、ここまで大変なことを裏ではしていたんだというのを自分の身に感じてわかって、私が梅棒作品を観たあの時感じた思いや感動を今度は私がお客様に渡す番だ!と思って稽古に臨んでいます。今色々な思い、選択で迷っている中観劇に足を運んでくださると思うので、来ていただく方を絶対後悔はさせないような作品に仕上がっていると思います!梅棒 11th STAGE 『ラヴ・ミー・ドゥー‼』は、2月19日(金)~28日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。愛知、大阪公演あり。
2021年02月15日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。最後に、オーディションで選ばれたペア、松岡広大(私)と山崎大輝(彼)の対談をお届けする。これぞ厳正、栗山民也のオーディション──今回が初共演ということで、まずはおふたりの関係性を確認させていただきたいのですが……?松岡今日が初対面です!山崎会うや否やビジュアル撮影して、その足でここに来ました(笑)。松岡でも共演が決まって、動画は見させていただきましたよ。すごく歌える方だなって。山崎ありがとうございます。僕も広大君のインスタグラム見てますよ。それでなんとなく、あんまり喋らない方なのかなと思ったんですけど、お会いしたら全然そんなことなくて。「初対面だから喋らないと」みたいなギアが入ってるんですか?松岡全くないです! 単純にうるさい人間です(笑)。というか、人と話すのが好きなんですよ。どういう価値観とか論理を持っている人なのか、知っておいたほうが意思疎通がはかりやすいと思いますし。だからあの、無礼だと思われたらドーンと突き放してください(笑)。山崎いやいや、それはないですよ! 僕も、最初はどうしてもちょっと人見知りしちゃうんですけど慣れればけっこう喋るタイプで、広大君が静かだったら空回りしちゃうと思ってたから(笑)、喋る人で良かったです。松岡僕も、山崎さんが明るい方で安心しました!稽古でもっと深く知るのが楽しみです。──おふたりともオーディションを受けられたとのことですが、挑戦しようと思ったきっかけは?松岡僕は松下洸平さんと柿澤勇人さんのバージョンを観た時から、なんとなく「やりたいなあ」と思っていたんです。その後、僕が“演劇界の帝王”として尊敬している成河さんがやっているのを観て、「決めた! 俺もやる!」と(笑)。俳優の力量が試される作品だと思ったこと、栗山民也さんとはいつか絶対にご一緒したいと思っていたこともあって、お声がけいただいてすぐに挑戦を決めました。山崎僕はお声がけいただくまで作品を観たことがなかったんですが、ピアノ一台のふたり芝居と聞いて、「うわうわ、すごい!」と。なおかつ内容も濃密で、実際にあった事件が元になっているという点にも惹かれて受けさせていただきました。ただ、僕はミュージカルのオーディション自体あまり経験がなかったので、本当にめちゃめちゃ緊張してしまって。その時が初対面だった栗山さんもね? もうあの……松岡(眼鏡をずらしてじっと対象を見つめる仕草で)こういう感じでしたよね(笑)。山崎そうそう! これは届いているのだろうか? という気持ちになりました(笑)。松岡すごく分かります。細かいところまで見てくださっているからこそなのですが、あまりの反応のなさに、これが“厳正なオーディション”ってやつなのか! と思いました。山崎ほんっとにそう。だから受かったと聞いた時は、嬉しいと同時にすごく安心しましたね。「成河さんが出るのは聞いてない!」(松岡)「3組というのはやはりプレッシャー」(山崎)松岡僕ももちろん非常に嬉しかったんですが……成河さんがまたやられるとは聞いてないぞ、とも思いました(笑)。オーディションを受ける前、ちょうど『ねじまき鳥クロニクル』でご一緒していたので、受けるんですってお話もしてたんですよ。その時は「ああそうなんだ、頑張ってね~」としか言われなかったのに、蓋を開けてみたら同じ役。光栄ですが、やはり緊張します。山崎3組あるって、やっぱりプレッシャーではありますよね。しかもこの作品は、これまでにも何組もの方々が演じられている。選んでいただいた以上は新しいものを作りたいけれども、オリジナルを無理に狙って物語が成立しなくなるのもおかしいし、という葛藤があります。松岡そうですよね。とにかく作品に真摯に向き合って、選ばれた理由、僕たちの世代だからできることを、自分たちで見つけていくしかないのだと思います。俳優が変われば見え方も変わるのはごく自然なことだと思うので、果敢に挑戦していきたいですね。──ちなみに、逆の配役を考えたことは?松岡・山崎ないです!松岡おこがましいかもしれないですけど、「『私』は俺だ」って、なぜか最初から思っていたんですよね。できる! やってみせる! という、変な自信があったんです。逆に、自分が「彼」を演じている姿は想像ができなかった。「私」と僕にはきっと、どこかで共通項があるのだと思います。山崎僕は「彼」としてお声がけいただいたので、単純に初めからそっちに精いっぱいでした(笑)。冷酷な「彼」は、今の僕から見たら遠い役。でも僕は、自分に近い部分がある役のほうが演じやすいと思う一方で、遠い役を演じることで、自分の中から“裏面”の僕が出てくるような気もしてるんですよ。今回も、僕の中に眠る冷酷さが呼び覚まされるんじゃないかと期待してます(笑)。松岡はははは! それ、すっげー楽しみです(笑)。“化け物先輩”のことは、気になるけど気にしない!──今日のビジュアル撮影から、いよいよ作品が動き出した形です。ぜひ感想をお聞かせください。松岡すごく緊張しました! スタッフの皆さんは柔らかい感じでいてくださるんですけど、作品の歴史や系譜を考えるとやはり、ずっしりとした重厚感をまとっているような気持ちになって。山崎そうですね。まだホンをしっかり読んでいるわけではない中でも、役をちょっと“降臨”させようと思って臨んではいたので。広大君とお会いしたこともあって、自分は『スリル・ミー』に出るんだ、という実感がどんどん湧いてきました。同時に乗り越えなきゃいけない壁も具体的に見えてきて、めちゃめちゃ楽しみなんですけど、やっぱり不安も湧きましたね(笑)。松岡僕だって吐きそうです(笑)。田代万里生さんと新納慎也さんのペアにご挨拶する機会もあって、お客さんが観比べることになる相手を具体的に意識するようにもなりましたし。おふた組とも、僕たちとは明らかに厚みが違う“化け物先輩”ですからね!(笑)山崎本当にそうで、色んなことが具体的になればなるほど、「俺で大丈夫か!?」って思います(笑)。だから僕は、もちろんほかのペアのことは気になるんですけど、できるだけ気にしないようにしようと思ってて。オーディションの準備の時から、いただいた参考音源はあまり聴かないようにしてましたし、稽古が始まってからもそうするつもりです。松岡そもそもとんでもない方々な上に、おふた組ともこの作品で一度成功していらっしゃいますからね。僕も、学ぶところは学びつつ、意識し過ぎないようにしたいと思っています。フレッシュなふたりならではの作品にしたい──歌の手応えなどはいかがでしょうか。松岡またおこがましい話になるんですけど、オーディションで歌った楽曲に関しては自分の声に合っているというか、セリフを喋るように歌えた感覚があって。今まで積んできた、声と体のトレーニングが少し形になってきているのかなと思います。自分で思っているだけなので、お客さんからしたらまだ全然だと思いますけど(笑)。山崎さんはいいですよね! 歌えるから。山崎いやいや、そんなことないです本当に! というのも、昨年4月に『チェーザレ 破壊の創造者』で初めてミュージカルに出ることになって、ポップスとはやっぱり全然違うから、稽古が始まる前からボイストレーニングをしてたんですよ。でも稽古が始まったら、そこにもやっぱりアッキー(中川晃教)さんみたいな“化け物先輩”がいっぱいいて……松岡アッキーさんいたら「終わった…」ってなりますよね(笑)。山崎そう(笑)、それで本当に、もっともっと準備して稽古を迎えないといけないんだなってこう、改めて叩き込まれた感じがあって。『チェーザレ 破壊の創造者』は中止になってしまって、今回がミュージカル・デビューになるので、今はただただ未知数というか……“ヤバそう”という言葉しか出てこない(笑)。でもなんとか、胸を張って舞台に出られるようにしたいですね。――最後に、改めて意気込みをお願いします。山崎この作品が本当にすごいなと思うのは、出演者がふたりしかいなくて、そのふたりが違うだけなのに、すごく色んな色を見せてくれるところ。僕らにはフレッシュな僕らなりの色が出てくると信じて、作品ファンの皆さんに満足していただけるよう、精いっぱいやりたいと思っています。松岡「観るものを虜にするミュージカル」と、チラシなどにも書いてありますが、本当にその通りだと思います。まずは、その言葉に相応しい作品にできるように。日本語に翻訳されたことでニュアンスが変わっている部分もあると思うので、英語のスクリプトにもあたって、この作品が伝えたいことを丁寧に突き詰めたいと思っています。そして、なぜ2021年の4月に上演するのかといったことも含めて、ひとりの人間として真摯に考えて臨みたいです。取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子松岡広大さんと山崎大輝さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6f6f28bd-a3d9-43f3-8d0b-70ec1752d53f&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年01月22日ザ・ロウ(THE ROW)は、シグネチャーバッグ「マルゴー(MARGAUX)」のメイド・トゥ・オーダーサービスを、銀座三越の期間限定ストアにて実施。期間限定ストアは、 2021年1月20日(水)から2月9日(火)まで開催される。「マルゴー」のメイド・トゥ・オーダーサービスでは、艶やかなエキゾチックレザーを用いたカスタマイズが可能に。ベーシックなブラックをはじめ、明るいライトブルーや、ヴィヴィッドなピンク、深みのあるグリーンといった表情豊かなエキゾチックレザーを用いた、自分好みの「マルゴー」バッグをオーダーできる貴重な機会となっている。期間限定ストアでは、メイド・トゥ・オーダーに加え、ザ・ロウの人気アイテムも集結。キャンバス素材のライナーを配してより実用的に仕上げた「マルゴー」バッグの新作や、ミニマルでクラシックなレザートートバッグ、チャンキーなクレープソールを配したフロントジップブーツなど、洗練されたデザインのアイテムが勢揃いする。【詳細】ザ・ロウ 期間限定ストア開催期間:2021年1月20日(水)~2月9日(火)開催場所:銀座三越 本館1階 ザ・ステージ住所:東京都中央区銀座4−6-16■メイド・トゥ・オーダー・マルゴー 10 3,978,000円+税・マルゴー 7.5 2,600,000円+税■展開アイテム・マルゴー AIR 15 489,000円+税・パークトートスリー 199,000円+税・ジップブーツ 169,000円+税
2021年01月21日文/RKRK資生堂のプレステージスキンケアブランド『ザ・ギンザ(THE GINZA)』から、初のフレグランス『ザ・ギンザ パルファム』『ザ・ギンザ オードパルファム』が日本限定で発売されています。歴史のある画廊などが軒を連ね、タイムレスな本質を知る街、銀座。ここから気品あふれる至福のフレグランスが登場しました。今回登場したアイテムは、銀座・並木通りに咲く“菩提樹(リンデン)”の花の香りをひとつずつ採取して再現されました。銀座を象徴するようなこの香りは、『ザ・ギンザ』誕生から親しまれているスキンケアの香りです。ミューズ・冨永愛さんも絶賛ミューズを務める冨永愛さんは、「特別な時や心の調子を整えたい時にフレグランスを使うことが多い」とのこと。『ザ・ギンザ オードパルファム』の印象については、「誇り高く、優しく、とても癒されるような香りですね。まるで自信が漲ってくる感覚」と、内面に変化がもたらされそうだとコメント。さらに、冨永さん自身は自分の体調・状況を把握するために「自分自身に話しかけること」を大切にしているそうで、『ザ・ギンザ オードパルファム』の誕生コンセプト“癒しの香りで自分自身と向き合う時をもたらし、自身の美しさを磨く”に共感を覚えたと語りました。また、大切な人へギフトを贈るときは、「背景やストーリー性のあるものを選ぶことが多い」そう。今回のフレグランスと銀座のストーリーについて「とても素敵」と明かしていました。心地よく、凛とした気持ちになる香り今回の2アイテムは、銀座に咲き誇る菩提樹(リンデン)の花が基調になっています。トップは国産スダチがフレッシュに香り、まるでフローラルブーケに包まれたような癒しのミドルノートへと向かいます。そしてラストは、柔らかくも深みのあるムスキーが広がり、三温糖の優しい甘味でうっとりするような香りへと移ります。ボトルはフレグランスならではの“ゆらぎ”が表現され、反射によって色が変わるというとても繊細なデザイン。制作は日本の伝統工芸ともいえる技術の集大成で、熟年の職人たちの手作業で作られています。『ザ・ギンザ パルファム』¥40,000(税抜)パルファムタイプで、濃厚な至福の香りをたっぷりと堪能してみてください。【商品情報】『ザ・ギンザ パルファム』価格:¥40,000(税抜)20mL※パルファムは、THE GINZA COSMETICS GINZA / 資生堂ビューティ・スクエア/ SHISEIDO THE STORE /ザ・ギンザ 帝国ホテル店 / ザ・ギンザ オンラインショップ のみでの取り扱いとなります。※2021年1月8日(金)より上記店舗にて先行発売、2021年2月1日(月)より国内空港免税店にて発売『ザ・ギンザ オードパルファム』¥18,000(税抜)デイリーにほんのり、特別な時にしっかりつけてみるのも素敵ですね。【商品情報】『ザ・ギンザ オードパルファム』価格:¥18,000(税抜)50mL心地よく香るフレッシュフローラルに包まれて、香りから春を迎えてみませんか?【参考】タイムレスな本質を追求する資生堂のプレステージ スキンケアブランド「ザ・ギンザ(THE GINZA)」日本限定パルファム/オードパルファム誕生 - PR TIMES©︎株式会社資生堂
2021年01月17日写真家のHisa(@Hisa0808)さんが撮影した偶然の産物に、7万件以上の『いいね』が寄せられています。Hisaさんが撮影したのは、岐阜県にある世界遺産の白川郷。夜中、雪が降り積もる美しい白川郷を撮影していたところ、偶然1台の車が通り、ある有名映画のような写真になったといいます。その写真がこちら!偶然撮れた白川郷バックトゥザフューチャー。 pic.twitter.com/vliBSNKNvo — Hisa (@Hisa0808) January 10, 2021 白川郷を駆け抜ける映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のよう!偶然通っていた車は映画に登場したタイムマシン、『デロリアン』でしょうか…。車の光が長い線となって写真に記録されたため、異世界へとつながる道のようになったのです。投稿には、海外からもコメントが寄せられていました。・ワオ!これは実に美しい写真だね!・幻想的!めちゃくちゃかっこいいですね。・これはすごい。このまま異次元に飛んでいけそう。車が途中で停まってしまったり、ほかの車が来たりしたら、この写真は撮ることができなかったでしょう。近未来と昔ながらの風景が重なる写真は多くの人の心を震わせたようです。HisaさんはTwitterやInstagramにも素敵な写真を投稿しています。気になった人は、ぜひ覗いてみてください!Twitter:@Hisa0808Instagram:ag.lr.88[文・構成/grape編集部]
2021年01月12日ザ・ギンザ(THE GINZA)から日本限定で「ザ・ギンザ パルファム」と「ザ・ギンザ オードパルファム」が登場。「ザ・ギンザ パルファム」と「ザ・ギンザ オードパルファム」を2021年1月8日(金)より日本国内の直営店にて先行発売、「ザ・ギンザ オードパルファム」を2月1日(月)より国内空港免税店にて発売する。"菩提樹の花"の香りザ・ギンザから、初のフレグランスがラインナップ。香りは、銀座に咲き誇る菩提樹(リンデン)の花の香りを一つひとつ採取して再現した。国産スダチの天然香料がフレッシュに香り立つトップノートから始まり、フローラルブーケを身に纏うかのようなミドルノートへと移行。ラストは、柔らかく深みのあるムスキーな香りと、三温糖の軽やかな甘みが広がる。"オーロラ"のようなボトルデザイン「ザ・ギンザ パルファム」のボトルデザインは、フレグランスならではの"ゆらぎ"を表現した。裏面の造形にオーロラ蒸着を施すことで、面の角度によって色が変わる奥ゆかしくも華やかな佇まいに。また、精巧で繊細な同デザインは、全9工程に及ぶ過程を経て日本の職人が一から手作業で作り上げた。【詳細】■「ザ・ギンザ パルファム」20ml 40,000円+税発売日:2021年1月8日(金)取扱店舗:ザ・ギンザ コスメティックス 銀座 / 資生堂ビューティ・スクエア/資生堂 ザ ストア / ザ・ギンザ帝国ホテル店 / ザ・ギンザオンラインショップ■「ザ・ギンザ オードパルファム」 50ml 18,000円+税先行発売日:2021年1月8日(金)発売日:2021年2月1日(月)取扱店舗:<先行発売>ザ・ギンザ コスメティックス 銀座 / 資生堂ビューティ・スクエア/ SHISEIDO THE STORE / ザ・ギンザ帝国ホテル店 / ザ・ギンザオンラインショップ<一般発売>国内空港免税店
2021年01月10日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、2018-19年公演に引き続いての登板となるペア、成河(私)と福士誠治(彼)に話を聞いた。“再演”ではなく“リクリエイション”──まずは、今作に再び挑もうと思った理由をお聞かせください。福士僕、“再演”って人生で初めてなんですよ。同じ役をまたやることに対して、「ん……」っていう気持ちが実はあるのですが、今回に関しては流れるように決まりましたね(笑)。ソンちゃん(成河)とまたやれるなら、スケジュール的には大変だけどやるか! と思いました。成河めっちゃ分かる。僕も前回一緒に作った誠ちゃん(福士)とじゃなかったら、またやることに興味は湧かなかったと思います。日本には1か月稽古して1か月公演しておしまい、という文化がありますけど、僕は演劇って、本来は5年くらいかけて作り続けるものだと思ってるんですよ。だから今回も、“再演”でも一から作るのでもなく、前回からの“続き”だと思って臨むつもり。その価値があると思える限り、まだまだ何年もやれると思ってます。福士そこには性格の違いがあって、僕は芸術追求タイプのソンちゃんと違って燃え尽き症候群タイプだから、1回1回「終わったー!」ってなるんですけど(笑)。成河もちろん僕も、その都度燃え尽きながらはやりますよ(笑)。でも少し時間が経って、自分たちが描いた絵を俯瞰で見ながら創作を続けられるって、贅沢なことじゃないですか。福士渦中にいるとどんどん描き足していっちゃうけど、俯瞰で見ると消しゴムで消せるからね。邪魔だったものを消して、作品を研磨するイメージで臨めたら、とは僕も思っています。成河そうそう。そういう意味では“再演”じゃなく、“リクリエイション”っていう言葉がふさわしいのかなと思いますね。プライベートは大嫌い!? でも似ているところがいっぱいあるふたり──ふたり芝居ということで、お互いの信頼関係が大事になってくると思います。おふたりは前回が初共演でしたが、どのように信頼関係を築いていかれたのでしょうか。成河一緒にいっぱい旅行をしました! …嘘です、1回も行ってない(笑)。福士行ってないね(笑)。心の旅行はいっぱいしましたけど。成河いやだって、分かるでしょう? ふたりともめちゃめちゃ照れ屋でナイーブだからこそ、こんだけお喋りなんですよ(笑)。福士でも僕、ソンちゃんとはずっと喋っていられるな。何かひとつ話題をポンって置いたら、それに対してふたりであーだこーだ言えるところが、わりと最初からあった気がするんですよ。成河懐かしい、前回の稽古中もそうだったね。誠ちゃんとは、好きなもの嫌いなものは全然違うんですけど、色んな物事に対する距離感が似てるんじゃないかと思います。福士あと、現場が楽しくないとダメなところ。もちろんプロとしてお仕事をしているんだけど、根本に楽しい気持ちがあったほうが面白い、って思ってるところが似ているんじゃないかな。成河すごく分かる。あと僕がものすごく共感してるのは、オールラウンダーだっていうところ。ひとつのジャンルを極めることも大事ですけど、俳優ってそんな単純なものじゃないような気が僕はしているから、色んなジャンルに垣根なく挑戦する誠ちゃんに共感するし、僕もそうありたいと思ってます。だから誠ちゃんのこと、ずっと“旅人”って呼んでるんですけど(笑)。福士そ、僕たちはゴールのない“旅人”(笑)。成河本当、似てるところがいっぱいあるふたりだよね。プライベートは大っ嫌いだけど!(笑)福士あはははは! それめちゃくちゃ面白い、すげー“垣根”あるじゃん(笑)。──大っ嫌いなんですか(笑)。成河大っ嫌い。ははははは! いや、プライベートを知らないんですよ(笑)。福士そうそう、旅公演でちょっとご飯食べたりはあったけどね。成河結局ふたりとも“旅人”だから、それぞれ自分の時間が大事なんです(笑)。福士たとえば夕方5時くらいに偶然会って、お互いその後の予定がなかったら、「飯行こう」って絶対なると思うんです。で、そうなったら多分、ずーーーっと話し続ける(笑)。成河そうだね、半日くらい(笑)。福士でも実際には、お互い6時くらいから予定があったりしてすれ違うことが多い。仕事に対する姿勢も、プライベートも“旅人”なふたりなんです(笑)。1ミリでいいから“正解”のその先へ──前回の公演を通して、演出の栗山民也さんにはどんな印象をお持ちですか?福士僕は結構、いい意味での“してやられた感”がありますね(笑)。前回の時点で既に色々な人がやってきていた作品ですけど、成立さえしていれば同じ動きじゃなくてもいいじゃんと思って、ソンちゃんと色んな動きを提示したんです。でもある時、「形式的に動くことで生まれる神話的なものが君たちの狂気性に繋がる」と言われて、「彼」という人間がスコンって腑に落ちてしまった。「彼」の心の動きを考えて一生懸命積み上げていたピラミッドが、そのひと言で一気に3段から5段になって土台がしっかりしちゃった気がして、なんか悔しかったです。成河ああ分かる! リクリエイションを本気でしようと思ったら、決められた動きっていう“正解”は一番邪魔なもの。俳優は失敗をしながら深めたり積み上げたりしていくもので、そのプロセスが極めて重要なんですよ。でも栗山さんが持っているのは、とても強力な正解だから。それでも誠ちゃんとは、「今俺たちが思い付いたプランなんて正解と比べたらめちゃめちゃダサいかもしれないけど、それでも言ってこうぜ、傷ついてこうぜ!」ってやってましたけどね(笑)。福士そう、1回プレゼンはするんです(笑)。でも説得されちゃう。今回もきっとそうなるとは思いますけど、1ミリでもいいから“正解”の先に行きたいというのが意気込みです。「私」と「彼」の愚かしい振る舞いが自分たちの教訓にならないといけない成河僕が前回、一番説得力を感じた栗山さんの言葉は、「この作品は“資本主義の病”を描いている」というもの。きっと色んな捉え方ができるから『スリル・ミー』は人気があるわけで、“究極の愛”というのもそのひとつだと思います。ただ僕の中には「本当にそれでいいの? そのひと言では語れない作品なんじゃないの?」という問いがあって、そんな時に“資本主義の病”と言われてとてもしっくり来たんです。この話を、純粋に愛し合っているふたりを周りの大人がダメにした、という他人事にしてはいけない。ふたりの愚かしい振る舞いが、今も資本主義社会に生きる僕たち自身の教訓にならないといけないと、少なくとも僕は思っています。福士100年前の事件だけど、同じような愚かさって、今の時代にもあるものだからね。あんまりこういうことばっかり言うと、お客さんが観に来たくなくなっちゃうかもしれないけど(笑)。成河いやでも、それが演劇だと思うよ。人間の欲とか悪意、闇みたいなものって、あまりにも近づきすぎると取り込まれてしまう危険があるけど、演劇だと遠くから観て、問題解決につなげることができる。確かに、究極の愛を描いた作品として大切に思っているお客様にとっては聞きたくない話かもしれないけど、栗山さんはどっちの柱も持っている中でこっちの柱を僕たちに預けてくれている感覚があるから、今回も僕たちはこの柱でやらせていただくと思います。福士いやあ面白いな~、聞き入っちゃった。前回も、こういう対談取材でソンちゃんの話を聞いていたおかげで、稽古にスッと入れたことを思い出しました。今回も、稽古が始まる直前くらいにまたこういう取材を組んでもらいたいですね。……いや、それより稽古しないといけないか(笑)。まずは歌を思い出さないと、だって僕たち、ビジュアル撮影中に音源が流れてたのに「え、この歌って俺が歌ってたっけ?」っていうくらい忘れていたんだよ?(笑)成河そうそう、「どっちだっけ?」みたいな(笑)。しょうがないよ、旅人だから!福士はい、旅人ですからもう(笑)。──おふたりならではの興味深いお話の数々、ありがとうございました!福士あ、もう大丈夫ですか? 好きな食べ物の話とか、しなくていいですか?成河好きな食べ物かぁ~、時間かかるよ俺! ……めんどくせー、みたいな顔しないで(笑)。──じゃあせっかくなのでお願いします。広げなくていいので(笑)。福士はい(笑)。おごってもらえるならお寿司で、いつでも食べたいのは唐揚げかな~。成河あ、唐揚げ好きなの? めちゃ似合いそうだね! 唐揚げのCMやってほしい。福士やりたいな~。ソンちゃんは、パクチーでしょ?成河違う違う。いやパクチーなんだけど、パクチーは食材やん?福士ああ、そういうこと。成河だからね、トムカーガイ。世界の料理の中で、タイ料理が一番の好物です!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子成河さんと福士誠治さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=6f6f28bd-a3d9-43f3-8d0b-70ec1752d53f&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2021年01月08日何者にもなれない、4人の男女の破滅的でエモーショナルなラブストーリー『ソング・トゥ・ソング』が現在公開中。この度、ライアン・ゴズリングとリッキ・リーがバラードの名曲「It Hurts To Be Alone」を歌う本編映像と新場面写真が到着した。アメリカで指折りの音楽の街・オースティンで、それぞれに幸せを探す4人の男女の人生が交差する本作。個性豊かな4人を演じるのは、ルーニー・マーラ、ライアン、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンといった豪華な面々。さらにリッキ、イギー・ポップ、パティ・スミス、ジョン・ライドン、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」など様々なミュージシャンが参加し、多彩な音楽と共に映画に彩りを与えている。今回到着した映像は、シンガーソングライターのリッキと、バンド活動もしているライアンの歌唱シーン。劇中では、ライアンが売れないソングライターBVを、彼の恋人のひとりとしてリッキが出演。映像では、「求めてくれたらついていくのに」と訴える彼女に、BVは「全部捨てて?」と問うと、「もちろん。あなたの頼みなら」「でも頼まない」と返すシーンからスタート。そして、まるで彼女の気持ちを歌ったかのような、恋に破れ拒絶されるとはどういうことかを描いた「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」の名曲を演奏しながら歌う、美しいシーンとなっている。『ソング・トゥ・ソング』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ソング・トゥ・ソング 2020年12月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Buckeye Pictures, LLC
2021年01月05日ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンらが豪華共演するテレンス・マリック監督の最新作『ソング・トゥ・ソング』。この度、本編映像と新場面写真が解禁となった。今回解禁された本編映像は、今年74歳の誕生日を迎え、本作では本人役で出演する“パンクの女王”パティ・スミスが、恋に悩むルーニー・マーラ演じるフェイに自分の結婚体験をもとにアドバイスを送り励ますシーン。「1980年に結婚して夫を亡くしたのが1994年だけど、ずっと指輪をしてる。まだ夫だからね。離婚してない」と左手の薬指にはめた結婚指輪を見せる。実際にパティ・スミスは夫のフレッド・ソニック・スミス(元MC5)を1994年に亡くしており、自分自身のことを話していることが分かる。フェイが「いい感じの人がいて、私を救えるのは彼だと…」と悩みを打ち明けると、パティは「以前は過ちを犯したけど…うまくやれる」とフェイの顔に手を添え、静かに微笑み合う2人。「いい?」とフェイを励ますように確認しキスするパティに思わず「大好き」とつぶやくフェイ。パティとルーニーの、2人の役を越えた親密さが伝わってくるシーンとなっている。インタビューでパティとの共演について聞かれたルーニーは、「彼女との出会いは、決して忘れることのできない、信じられないほど特別な体験だった。人生や愛について彼女の言いたいことを全部聞くことができてラッキーだった」と語っている。『ソング・トゥ・ソング』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソング・トゥ・ソング 2020年12月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Buckeye Pictures, LLC
2020年12月30日「私」と「彼」、たったふたりの出演者が一台のピアノと共に繰り広げる100分間ノンストップのミュージカル、『スリル・ミー』。実際にあった衝撃的な殺人事件を題材にアメリカで生まれ、日本では2011年に初演された人気作が、2021年4月に2年ぶりに再演される。これまで様々なペアが演じてきた「私」と「彼」は、日本初演10周年となる今回もトリプルキャスト。3組のうち、まずは“伝説の初演”ペア、田代万里生(私)と新納慎也(彼)に話を聞いた。話し合いを繰り返して作り上げた初演──日本版オリジナルキャストのおふたりが登板するのは、2012年以来約10年ぶりになりますね。田代そうですね、その間ほかの作品でも一切共演がなかったので、僕は新納さんの“共演NG”なのかと思ってました(笑)。でもふたりとも、ずっと頭の隅に『スリル・ミー』のことはあって、たとえば僕が韓国に行った時に……新納あぁ、お土産もらった! 作品名が入ったエアポッズのカバーが、自宅のポストに入ってました(笑)。でも僕は、年齢的なこともあって「彼」役は卒業したつもりでいたので、今回のお話をいただいた時は冗談だと思ったんです(笑)。万里生が(伊礼)彼方と組んだ公演を観に行った時も、「まだやれるのに」って思っていたらすごく嫉妬しただろうけど、もう“ご隠居”みたいな気分だったから(笑)、そういうのは全くなくて。田代OBみたいな感じで観てたよね(笑)。新納そう、「良かったよ~」とか言って(笑)。だから本当、びっくりしましたね。田代僕は伊礼さんと組んだ時も、「次もしやる時は新納さんと伊礼さんの両方と組みたい!」って思ってましたけどね。どっちも大好きだから。新納いやいや…...だって19歳の役ですよ?(笑) でももちろん、またやれるのは嬉しいこと。10年近い時を経て、若い俺はこう考えてたけど今は違う、とかも出てくると思うと楽しみです。──初演時の思い出や、印象的なエピソードなどをお聞かせください。新納とにかくふたりでああでもないこうでもないって、ものっすごく色んな話をした思い出がありますね。「私」と「彼」の関係性とか価値観を共有するための話し合いを繰り返したね。田代僕は当時まだデビューして2年くらいで、分からないことだらけだったから、新納さんからいっぱいアドバイスをいただきました。新納スポンジのように、って言うのかな。万里生が短い期間でぶわ~っと色んなことを吸収して成長していって、なんてピュアな人なんだ! と思ったことを覚えています。田代あの時は僕らのほかに松下洸平君と柿澤勇人君のペアもいて、大枠の動きだけは一緒につけてもらいましたけど、そのあとは演出の栗山(民也)さんが、ずっと僕らだけを見て作ってくださったことも印象的。忘れられない“栗山語録”がいっぱいありますね。新納あるある、まずはあれだよね、稽古初日の「これは究極の愛の物語です。じゃあ始めよう」。僕はその時、「そうなの? これ愛の物語なの!?」って(笑)。田代めっちゃドSな「彼」を作って来てたのに(笑)。新納そう! 栗山さんの読みの深さに、最初から驚かされました。演出も、「ここで椅子を叩いて」とか「ここで髪をかき上げて」とか、とにかく細かくて。最初は意味が分からないんですけど、稽古するうちに、そう動かざるを得ない気持ちになっていくのが栗山演出の不思議なところ。田代本当にそう。栗山さんの言葉は、その時は理解できなくても後になって「なるほど!」ってなることがあるから、自分なりの解釈とかは加えずに、なるべくそのまま台本に書いておくようにしてるんです。それで今日、初演の台本を見返したら、1ページ目に「演劇は時間だ」と。新納……分かるような分からんような。田代僕もまだ分からない(笑)。でももしかしたら、こうやって考えてること自体がもう答えなのかもしれないなと思います。「新納さんは触ってくれない」(田代) 演じる役者によってニュアンスが変わるのも『スリル・ミー』の魅力──先ほどお話にも出た通り、田代さんは2014年に伊礼彼方さんとも組んでいますが、新納さんと伊礼さんの「彼」はやはりだいぶ違いますか?田代全っ然違います! まず僕との年齢差が違うし、おふたりのキャリアと個性ももちろん違う、だから視覚的にも、硬さ柔らかさ強さ太さも全部違う。それによって、僕の「私」も大きく変わります。具体的な例で言うと、伊礼さんはスキンシップが多くて、肩をガッてつかんで「お前!」とかがしょっちゅうあるんですけど、新納さんは触ってくれないんですよ(笑)。新納ふははは! そうだっけ?田代そう、だから「私」の「触ってください」っていうセリフの意味が変わってくる。伊礼さんだと「いつも触ってくれるのに今日はどうして」で、新納さんだと「1回でいいから触って」っていうニュアンスになるんです。新納ああ~。それはでも、栗山さんが求めるものの違いもあると思うけどね。僕は栗山さんから、「『彼』は一歩足を踏み出すことにも手を動かすことにも何か目的がある人」って言われていたから、自由に動くことなんてとてもできなかった(笑)。田代確かに。栗山さんのダメ出しからして違うくらい、演じる役者によって全然違う『スリル・ミー』になるところもまた、この作品の面白さなんでしょうね。唯一無二の個性VS醸し出される貴族感──お互いが思う、役者としての魅力を教えてください。田代何だろう、もう唯一無二すぎて(笑)。だって新納さんみたいな人って、ほかにいないじゃないですか。新納確かに、「新納さんみたいになりたい」って言われたことないね、言われたいのに(笑)。田代いや、思ってもなれないから(笑)。新納さんは個性の塊のような方。しかも、個性的すぎてカンパニーに馴染まないみたいなこともなく、むしろムードメーカーとしてみんなを引っ張っていってくださるんです。あと観客としてよく感じるのは、ここぞという時の、劇場まるごとグッて抱え込むような力。迷いなくできる勇気というか、確信を持って演じられるところは、本当にすごいなと思います。新納ええ~? ありがとう(笑)。万里生はやっぱり、醸し出される“貴族感”だよね。この人、絶対育ちがいいんだろうなって思わせるような役は、僕にはどうあがいてもできない。それは本人の人柄でもあって、この人はピュアさが隠せないんですよ(笑)。ビジュアル撮影をしていた時も、「何そのポーズ!」「面白い!」とかずっと言っていて(笑)。田代新納さんに会えて嬉しかったんです!(笑)新納僕は役者には、どんな汚れ役であっても品が必要だと思ってるんですけど、万里生にはそれが最初から備わっていると思います。あとはやっぱり、安定した歌唱力。ミュージカルでは“喋るように歌う”ことが求められることもありますけど、譜面通りに歌ったほうが得というか、伝わりやすいことも多い。万里生はさすが、そのチョイスの仕方が天才的だなと思いますね。初演時とはまた違うふたりの『スリル・ミー』を 「どうか優しい目で観てください(笑)」(新納)──そんなおふたりの今回の「私」と「彼」に、自分たちで“〇〇ペア”と名前をつけるなら…...?新納……“おっさんずラブ”ペア(笑)。田代やめてよ!(笑) 観ていただいたら、年齢は全く気にならないと思いますから。新納はい、めちゃめちゃ若作りしてやります(笑)。“おっさんずラブ”じゃないなら……まあ“出戻り”だよね。“チーム出戻り”(笑)。田代いやいやいや(笑)。“真実の愛”ペアでお願いします!──素敵です(笑)。では最後に改めて、待ちわびていたお客様にメッセージをどうぞ!新納この作品にしても『エリザベート』にしてもそうなんですけど、僕は初演を立ち上げて、その作品が“ドル箱”になった頃にはもういない、っていう目によく遭うんです(笑)。作品が有名になると、初演のメンバーって美化されていくもの。「すごかったらしい」とか聞くたびに、「そうでもないんだけど、まあ答え合わせする日は来ないだろうから、美化されておいたらよろしい」って思ってたんですけど(笑)、その日がやってきてしまった。美化されたものを越えなきゃいけない、というプレッシャーを感じているので……どうか優しい目で観てください(笑)。田代僕はそうですね、新納さんとまた組めること、“共演NG”ではなかったことが(笑)、まずはとにかく嬉しくて。僕と新納さんが出会ってからの10年間、ずっと一緒にいたわけではないけれどお互いアンテナを張り合っていたことが、幼なじみの「私」と「彼」としての関係性に滲み出たらいいなと思います。もちろん舞台上の僕らが“新納さんと万里生”に見えてほしくはないんだけど、僕らの中にしか生まれない呼吸だったりリズム、目線だったりがあると思うから、初演の時とはまた違う僕らの『スリル・ミー』を、ぜひ楽しみにしていてください!取材・文:町田麻子撮影:杉映貴子田代万里生さんと新納慎也さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント! ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=da881039-be0d-4908-bfcb-1512e9f6eb73&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。ミュージカル『スリル・ミー』原作・脚本・音楽:Stephen Dolginoff翻訳・訳詞:松田直行演出:栗山民也出演:田代万里生(私役)×新納慎也(彼役) / 成河(私役)×福士誠治(彼役) /松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)ピアニスト:朴勝哲落合崇史篠塚祐伴【東京公演】2021年4月1日(木)~2021年5月2日(日)会場:東京芸術劇場シアターウエスト【群馬公演】2021年5月4日(火)・5日(水)会場:高崎芸術劇場 スタジオシアター【愛知公演】2021年5月15日(土)・16日(日)会場: ウインクあいち大ホール【大阪公演】2021年5月19日(水)~2021年5月23日(日)会場:サンケイホールブリーゼ
2020年12月25日ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ケイト・ブランシェットら豪華俳優陣を迎えたテレンス・マリック監督の最新作『ソング・トゥ・ソング』。この度、ナタリー・ポートマンが自身が演じたロンダ役や監督、臨場感溢れる音楽祭のシーンなどについて語る映像が到着した。アメリカで指折りの音楽の街オースティンで、それぞれに幸せを探して交差する4人の男女の人生を描いた本作。夢を諦めたウェイトレスのロンダを演じたナタリーは、恋人関係になる成功した音楽プロデューサーのクック(マイケル・ファスベンダー)とロンダの関係について「彼と約束を交わしてもうまくいかないことは誰の目にも明らかだと思う。でもロンダにとっては悪いことばかりとも言い切れないと思う。魅力的な男性が現れ、新しい世界を見せてくれるんだもの。魅了されると思う」と自らの考えを明かす。また、実際にオースティンの音楽祭で撮影された本作のライブシーンについては「本物の音楽祭で撮影できて最高だった。あの場所には、本物の音楽祭と人々のエネルギーがあったもの。音楽祭のリアルな様子や人々の興奮が画面から伝わってくると思う。きっと観ている人も会場にいるような気分になれる」と静かに興奮した様子で語った。本作については「初めての体験をもたらしてくれる作品」と語り、「イメージと音楽と恋愛とが見事に融合した作品。とても美しい」と絶賛を贈っている。『ソング・トゥ・ソング』は12月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソング・トゥ・ソング 2020年12月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Buckeye Pictures, LLC
2020年12月21日©Louis Vuitton Malletierルイ・ヴィトンは、パーソナライゼーションの真髄(こころ)を不朽のものとし、メゾンのインハウス・マスター・パフューマー、ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードと共に、フレグランスにおけるメイド·トゥ·オーダー サービス「オート パフューマリー」を開始いたします。グラースで創造される唯一無二のクリエーションすべてのはじまりは、香水や皮革製品の産業が古くから栄えた南仏グラースに佇む、ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードのクリエイティブ アトリエ「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」──2012年以来、メゾンのために至高のフレグランスが調香されてきた場所です。そして今、ジャックは、1854年の創業からルイ・ヴィトンのDNAに深く根差してきたスペシャルオーダーの伝統に倣い、お客様の要望に応じてパーソナライズした唯一無二のフレグランスを生み出すために、メイド·トゥ·オーダー サービスのアトリエを開設します。「私のクリエイティブ アトリエで作られる唯一無二のフレグランスをお客様に纏っていただければと考えました。私にとって、このメイド・トゥ・オーダー サービス『オート パフューマリー』は、メゾンの本質を象徴します。なぜなら、究極のパーソナライゼーションは、常にルイ・ヴィトンの中心にあるからです」とジャックは語ります。この唯一無二の特別な機会は、お客様の香りのポートレートを作成することが目的です。ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードは、お客様の嗜好から、想い出、ライフスタイル、香りの習慣にいたるまで、あらゆるカウンセリングを行います。そのプロセスの中で、ジャックとお客様との間に本物かつ親密なコラボレーションが実現するのです。この特別なコンサルテーションの後、ジャックはグラースにある自身のアトリエ「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」で調香をはじめ、数種類の配合を考案します。そのために、世界の隅々にまで赴いて手に入れた最高級の原料を厳選し、そのお客様のパーソナリティに最もマッチした香りの変化を生み出します。その後、微細なディテールにいたるまで香りのニュアンスを洗練させ、まさしくオーダーメイドの調合を完成させるのです。卓越したショーケースフレグランスの配合が最終決定するまでに数ヶ月を要します。その後、「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」の中心に設けられたメイド・トゥ・オーダーのフレグランス専門の新たな空間「アトリエ・ダール」において、手作業で調合されます。一方、フレグランスを収納する専用トランクは、ルイ・ヴィトンのすべてのスペシャルオーダー品が生み出される歴史的なアニエールのアトリエで製作されます。このパーソナライズできるユニークなトランクは、100mlボトル4本、200mlボトル3本、100mlトラベルケース1個、トラベルスプレー1個、レフィル16本を収納します。サステナブルなサービスルイ・ヴィトンのすべてのフレグランスと同様に、メイド・トゥ・オーダー サービス「オート パフューマリー」には、リクエストによるレフィルサービス*が提供され、フレグランスを販売するルイ・ヴィトンの一部店舗にてご利用いただけます(*日本ではレフィルサービスの取扱いはなし)。それぞれのお客様専用の配合は、「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」にあるルイ・ヴィトンのアーカイヴで永久に記録として残るため、お客様の香りのシグネチャーは、永遠のものとなります。スペシャルオーダー:歴史的なサヴォアフェール創業以来、ルイ・ヴィトンは、稀少で卓越した製品を望まれるお客様に寄り添い、パーソナライゼーションの真髄(こころ)を不朽のものとしてきました。その伝統は、1854年からトランクを製作してきたルイ・ヴィトンのDNAに刻み込まれています。1859年には、パリ近郊にあるアニエールにアトリエが開設されました。現在にいたるまで、世界中のトラベラーのために作られるトランクやスペシャルオーダー品の数々は、このアトリエの熟練した職人たちによって製作されています。著名な指揮者レオポルド・ストコフスキーのために作られた象徴的な「デスク・トランク」やバローダのマハラジャが所有した「ティー・ケース」も、このアトリエで生まれました。近年では、FIFAや全仏オープン、NBAなど、世界で最も格式の高いスポーツのトロフィーを運搬するためのケースをはじめ、「スニーカー・トランク」や1920年代の化粧ケースの現代版となる「ヴァニティ・ケース」もこの歴史的なアトリエで製作されました。【ルイ・ヴィトンについて】1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」という精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854#LVParfums #LouisVuitton #ルイヴィトン企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年12月09日テレンス・マリック監督の最新作『ソング・トゥ・ソング』から、ライアン・ゴズリングがルーニー・マーラにさりげなくも猛アプローチをする初デートシーンの本編映像が解禁された。アメリカで指折りの音楽の街、オースティンで、それぞれに幸せを探す4人の男女の人生が交差する本作。人生は選択の連続。愛、友情、家族、成功……何かを手に入れるために、誰かを(時には自分を)裏切らなければならないとしたらどうする?巨匠と名優たちが「人生にとって本当に必要なものは何か」という大切なテーマを、マリック監督の独創的なスタイルと圧倒的な映像で描き出していく。今回解禁された本編映像は、ライアン演じるBVとルーニー演じるフェイの初デートの場面。閑散としたビルの上階スペースを2人で歩き回りながら、フェイに惹かれているBVは「たぶん彼氏がいる」「彼の名前は?」と少しおどけながらフェイの恋人について聞き出そうとする。口をつむぐフェイにBVは「ウソをついて。好きなように話せばいい、俺といる時はね」と優しく告げ、自然に親密な視線を交わす2人。そんな2人の距離がぐっと縮まった瞬間が切り取られているが、この後、BVとフェイにはまさかの運命も待ち受けている。『ソング・トゥ・ソング』は12月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソング・トゥ・ソング 2020年12月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Buckeye Pictures, LLC
2020年12月07日映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開35周年を記念し「バック・トゥ・ザ・フューチャー」inコンサートが、2021年3月5日(金)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホール、3月28日(日) に東京国際フォーラム・ホールAにて、開催することが決定しました。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」inコンサートは、1985年製作の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の1作目をノーカットで舞台上の大スクリーンで上映。そして全編のサウンドトラック部分を映画に合わせてオーケストラが生演奏するシネマ・オーケストラ・コンサートです。2015年5月の世界初演後、米・ハリウッドボール、ロンドン・アルバートホールをはじめ世界中で上演され、日本では2015年に東京と大阪、2019年4月に東京で、総勢21,000人を動員した大ヒット公演。このコンサートのために、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の音楽を担当したアラン・シルヴェストリが元々のオーケストラスコアに加えて、新たに約15分のスコアを作曲しました。映画の始まりからワクワクする音楽的演出が施されており、フルオーケストラが迫力の生演奏で、観客をタイムトラベルへ誘います。主人公マーティ達が登場する現代(1985年)と、タイムスリップ先の過去(1955年)が舞台となっている本作、ぜひ1950年代(70年前!)or 1980年代(40年前!)のファッションでコンサートに参加して、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界を思う存分楽しもう!巨大スクリーンとフルオーケストラの生演奏を、劇場で体感してみては!?「バック・トゥ・ザ・フューチャー」あらすじ1985年。友人の科学者ドク(クリストファー・ロイド)と知り合った高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)は、彼が愛車デロリアンをベースに開発したタイムマシンを見せられる。試運転を始めようとしたところに、ドクに恨みを持つテロ集団が襲い掛かる。銃弾を浴びて倒れる彼を見たマーティはデロリアンで逃げ出し、そのまま1955年にタイムスリップ。デロリアンの燃料切れで1985年に戻れなくなったマーティはその時代に生きるドクに助けを求めて帰ろうとするが、まだ高校生である母親に惚れられてしまう。(Yahoo!映画より)大阪公演【会場】大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホール【日時】2021年3月5日(金) 19:00開演(18:00開場)東京公演【会場】東京国際フォーラム・ホールA【日時】2021年3月28日(日) 14:00開演(13:00開場)※英語上映・日本語字幕あり ※上演時間:約2時間30分予定(休憩1回含む)※デロリアンの展示は中止とさせて頂きます。予めご了承ください。【出演】指揮:齊藤一郎管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団(東京公演)/大阪交響楽団(大阪公演)
2020年12月07日