前回に続き、ブライス役のザカリー・ナイトンと一緒に「フラッシュフォワード」をお勉強。今回は主要登場人物のひとりである外科研修医・ブライスを演じるザカリー自身に迫っていきます。最近ではマイケル・ベイ製作のホラー映画『ヒッチャー』への出演も記憶に新しいザカリーですが、放送開始当時の「フラッシュフォワード」に対する注目度を思えば、俳優としての知名度も一層上がったはず。街で声をかけられる機会も増えたのでは?「確かに街で気づかれることは多くなったけど、僕が住んでいるカリフォルニアのベニスはクールな人たちが住んでいる町なんだ。たとえ気づいても、わりと知らんぷりしてくれることが多いかな(笑)」。1978年10月25日生まれ、現在31歳のザカリーは、子供の頃からずっと俳優になりたかったのだそう。「それで大学に入る前、演技学校に通い始めたのだけど、学生時代はいつもバカなことをやって、みんなを笑わせるのが好きだった。いまは子供の頃に夢見ていた未来を歩めていると思う。作品にも共演者にも恵まれているしね。あとは、マーティン・スコセッシやスティーヴン・スピルバーグの映画に出られたら最高なんだけどな」。「自分で観るのは『フラッシュフォワード』や『LOST』みたいなSF系が好き。でも、ヒューマンドラマやコメディもよく観るよ。嫌いなジャンルは…ないなあ(笑)」というザカリーですが、「フラッシュフォワード」のオンエアは友人たちと一緒に観ることが多かったのだとか。「友人たちがハラハラしながら観ているのを見るのが好きなんだ(笑)。僕自身は先の展開を知っているんだけどね。どうも友人たちは僕が医者を演じていることに納得がいかないみたいだ。でも、有名な病院で本物の医者につき、外科医の仕事を学ばせてもらったんだよ。“見なきゃよかったな”と思う場面にも遭遇したけど、すごく楽しい経験だった。それに、アメリカでは『フラッシュフォワード』の後に『グレイズ・アナトミー』を放送していたから、続けて観ることもあったね。医者の役をやるようになってから医療ドラマもよく観るようになったよ。気づけば、医療ドラマってたくさんあるんだなって」。昨年のほとんどを『フラッシュフォワード』の撮影に費やしたザカリー。現在は新ドラマへの出演も予定されていますが、多忙な俳優生活の息抜きはもっぱらサーフィンを楽しむことだそう。「12歳からずっとサーフィンに夢中で、L.A.やマリブ、メキシコまでサーフィンをしに足を延ばすこともあるよ。撮影中は週末しかできなかったけど、オフのときはサーフィン三昧なんだ」。インタビュー中も終始ニコニコ。何だか毎日が楽しそうなザカリーですが、未来に悩む『フラッシュフォワード』の登場人物たちとは違い、「僕は今を生きるタイプ!」とのこと。「俳優にとってはその瞬間ごとを生きることが大切だと思うし、こうして君にインタビューを受けているいまだって僕は今を生きている。あまり先のことは考えないんだ」。次回はそんなザカリーが竹内結子さんと共演した第9話「ケイコ」をフィーチャーします。(text:Hikaru Watanabe)「フラッシュフォワード」海外ドラマ専門チャンネルAXNにて日本独占放送7月25日(日)より毎週日曜21:55〜22:50ほか[字幕版]7月29日(木)より毎週木曜23:00〜23:55ほか[吹替版(二か国語)]公式サイト:© ABC Studios■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.160奇想天外「フラッシュフォワード」を予習!竹内結子、海外ドラマ初挑戦作試写会でネタばれトーク寸止め竹内結子初海外ドラマの共演米俳優のベタ褒めに「大丈夫?何てこと」遂に上陸!「LOST」ファイナル・シーズン&「FLASHFORWARD」ジャパンプレミアに5組10名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.1332010年の注目ドラマをチェック!
2010年07月22日1984年以来、世紀の変わり目を挟んで3作が製作され、多くのファンを熱狂させてきた『ターミネーター』シリーズ。アーノルド・シュワルツェネッガーの印象が強いせいか、一見、男性中心の物語と思われがちだが、リンダ・ハミルトン扮するサラ・コナーに代表されるように、強く、美しい女性像が描かれてきたのも特徴のひとつと言える。まもなく公開を迎える最新作『ターミネーター4』でも、旧来のシリーズ同様に女性の活躍を見ることができる。ブライス・ダラス・ハワードが演じるのは医師、そして妻としてクリスチャン・ベイル扮する主人公のジョンを支えるケイト。そして、ジョンと物語の鍵を握る謎の男・マーカス(サム・ワーシントン)を結びつける、女性パイロットのブレアを好演しているのはムーン・ブラッドグッド。公開を前に、2人に話を聞いた。仲良さそうに、おしゃべりに花を咲かせながらインタビュー・ルームに入ってきた2人。まずは、女性の視点で見た本作の魅力を尋ねると、ブライスが口を開いた。「これまでは、リンダが演じたサラが物語の軸として存在していたけど、今回からは中心となる女性キャラクターがケイトとブレアの2人になって、見どころが増えたんじゃないかしら?アクションとSFの要素がこの映画の中心だと思われがちだけど、ジョンとケイト、それからマーカスとブレアという2組の男女のロマンスがあることで、物語の味付けが変わって、より女性にも親しみやすくなったと思うわ」。劇中でケイトは、お腹の中に新たな生命を宿すが、ブライス自身、本作の撮影に入る前に子供を授かっている。「自分の役柄だけでなく(実生活における)夫の存在、そしてお腹の子供を含めた人類の未来を強く意識した」と語るように、自らの人生経験が役柄に強く反映されたようだ。ケイトの感情が最もよく表れているのが、戦いへと赴くジョンとの別れのシーン。この場面を演じる上で、クリスチャンと話し合う時間を設けたという。「妊娠という事実が2人の関係にどこまで影響するのか、というところまで想像を膨らませて話し合ったの。この場面は、決して映画の中で主流のエピソードとは言えないかもしれないけど、ここを疎かにすれば、物語が浅くなってしまう。親としての感情、“犠牲”ということについても深く考えさせられたわ。自分の実生活に置き換えて、ジョンのように我が身を人類のために捧げられるか?と考えたとき、理性ではそうすべき、と思っても自分の中で消化しきれないところもありました」と屈指の名シーンの誕生の裏にあった、彼女自身の揺れる思いを明かしてくれた。ムーンが演じたブレアは、激しいアクションシーンに加えて、複雑な感情表現が求められる役柄である。子供の頃から本シリーズのファンだったというムーンは、「出演が決まったときは嬉しくて跳び上がったわ!」とその喜びを語るが、そこからブレアの人物像を作り上げていく作業は、決して楽ではなかった。「出演が決まってからしばらくは、手許に決まった台本がない状態だったんです。だから、どこから役作りを始めたらいいのか?という感じで…。戸惑いつつも、過去のシリーズを観たりしながら、自分なりに彼女のバックボーンについて考えを巡らせました。父親はパイロットで、母親を早くに亡くしてしまい、愛情を知らずに大きくなった。他人を信じたいんだけど、信じることが出来ない…といった具合にね」。ブレアの人生、そして人類の未来にとって重要な意味をもたらすことになるのが、脳と心臓以外は全て機械で出来たマーカスという謎の男の出現。人間と機械の間で苦悩するマーカスは、ブレアの輪郭をくっきりと浮かび上がらせる強烈な“光”のような存在と言える。「そう、ブレアはマーカスが人間だと信じることで、これまでの自分を乗り越えようとするの。そのことが原因で、ジョンと衝突することになっても、彼女は信念を曲げようとしない。ブレアを演じる上で、彼女の持つ“強さ”を何よりも意識しました」。タイプは全く違えど、それぞれに“美しさ”と“強さ”を持った2人の女性の生きるさまは、同性の共感、憧れを呼ぶこと間違いなし!脈々と受け継がれてきた、女たちの熱き戦いにも、ぜひ注目してほしい。■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:「ドラえもん」にターミネーター乱入猫型ロボットvs不死身のアンドロイドが実現!帰ってきたぜ!『ターミネーター4』シュワちゃん出演シーン含むTVスポットが到着“人類を救う男”クリスチャン・ベイルと“球界のターミネーター”清原が対面!『ターミネーター4』始動!クリスチャン・ベイルが妻と娘とプロモ・ツアーに出発クリスチャン・ベイルら登場!『ターミネーター4』ジャパン・プレミアに50組100名様をご招待
2009年06月12日