11月3日に幕を閉じた「東京国際映画祭」。フランス映画『アマンダ(原題)』が最高賞となる「東京グランプリ」を受賞したり、稲垣吾郎さんの主演最新作が観客賞を受賞したりと、何かと話題となっています。そこで、東京国際映画祭のプレイバックPart2では、イケメンからいま話題の人物までを一挙にご紹介します。写真・角戸菜摘、大内香織まずは、大人の色気が漂う長谷川博己さん!【映画、ときどき私】 vol. 197今回はアジアの気鋭監督3名による共同製作プロジェクト『アジア三面鏡2018:Journey』と阪本順治監督『半世界』(2019年2月公開)の2作品に参加している長谷川さん。話題作への出演が続くだけでなく、現在NHK連続テレビ小説『まんぷく』にも絶賛出演中。今後、さらなる人気を獲得することは間違いなしですが、スラッとした佇まいに多くの女性たちが釘付けになっていたようです。大人気の若手俳優・福士蒼汰さん!現在公開中の『旅猫リポート』で主演を務めた福士さんは、本作で共演した広瀬アリスさんと三木康一郎監督とともに颯爽と登場。劇中で “相棒” でもあった俳優猫のナナとも一緒にレッドカーペットを歩き、そのかわいさで観客を虜にしていました。癒し系コンビの大森南朋さん&加瀬亮さん!11月16日より公開の『鈴木家の嘘』で共演している大森さんと加瀬さん。岸部一徳さんや原日出子さんといったベテラン勢と登場し、和やかな雰囲気で会場を包んでいました。飛躍的な活躍を見せる村上虹郎さん!『銃』(11月17日公開)で主演を務めた村上さんは、今回の映画祭では宝石の原石という意味が込められた若手俳優に贈られる「東京ジェムストーン賞」を受賞。まさに宝石のようなまぶしい笑顔が印象的です。劇団EXILEが大集合!『jam』(12月1日公開)では、青柳翔さんや町田啓太さん、鈴木伸之さんをはじめ、劇団EXILEが総出演し話題に。ズラリと並んだ男性キャストたちからは、作品の熱気が伝わってくるようです。パリピといえば、DJ KOOさん!ひときわ目をひく衣装でノリノリなDJ KOOさんは、多彩なジャンルの文化とコラボレーションする特別企画「TIFFプラス」での参加。レッドカーペットもパーティ気分で大盛り上がりするのが正しい楽しみ方といえそうです。声優の宮野真守さん!人気、実力ともにトップクラスの宮野さんですが、今回はクロージング作品の『GODZILLA 星を喰う者』(11月9日公開)を担当。ゴジラも登場し、みなさんでお揃いのポーズをバッチリと決めていました。ベテラン俳優の市村正親さん!『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』(11月30日公開)で、吹替声優を務めた市村さん。実写映画の吹替えには初挑戦ということですが、ミュージカルで何度も演じてきた役だけに、見事な安定感はさすがです。日本が誇る名優・役所広司さん!今回の映画祭では、「映画俳優 役所広司」という特集が企画され、これまでの代表作が5作品上映された役所さん。いまや日本映画界には欠かせない存在のひとりですが、レッドカーペットにはそんな役所さんを起用してきた沖田修一監督と白石和彌監督とともに参加されていました。こちらは、イギリスの名優レイフ・ファインズ!『ハリー・ポッター』シリーズなどで知られレイフですが、今回は監督作『ホワイト・クロウ(原題)』を引っさげての来日。アンバサダーである松岡茉優さんのエスコートで、にこやかな笑顔を見せてくれました。と、とにかく豪華な俳優陣が続々とレッドカーペットを埋め尽くしていますが、話題のクルーといえば、やはりこちら……。“カメ止め”のキャスト&スタッフ!日本映画界において、今年1番の “事件” ともいえる作品を挙げるなら、ほかでもなく『カメラを止めるな!』。本作は製作費300万円の映画ですが、すでに興行収入は28億円を突破しており、まだまだ “カメ止め旋風” は続きそうです。男子の伝統衣装もスゴイ!Part1でも女性の伝統衣装をご紹介しましたが、観客の熱い視線が注がれたのは、『海だけが知っている』に出演した台湾の先住民である子役のジョン・ジアジュンくん。ふんどし姿で気合の入ったポーズと表情は、六本木でも注目の的に。映画を通して新たな世界を知ることができるチャンス!映画祭のレッドカーペットでは、俳優や監督などに直接サインをもらえたり、写真を撮ってもらえたりと、お目当ての俳優たちと触れ合える絶好の機会。興味のある方はぜひ次回参加してみては?さらに、今回見逃した映画でも、これから劇場で楽しめる作品もたくさんあるので、気になるものはぜひチェックしてみてください!
2018年11月07日1年のなかでも、世界各国であらゆる映画祭が行われていますが、アジア最大級の国際映画祭といえば「東京国際映画祭」。日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭として、毎年注目を集めています。第31回を迎えた今年も10月25日から11月3日まで六本木を中心に開催され、大きな賑わいを見せました。そこで今回は、総勢400名を超すゲストが登場した豪華絢爛のレッドカーペットの様子から映画祭をプレイバック! まず、Part1では本映画祭を彩った話題の女優たちにフォーカスしちゃいます。写真・角戸菜摘、大内香織最初は、アンバサダーを務めた松岡茉優さん!【映画、ときどき私】 vol. 196淡いピンクのロングドレスを身にまとい、天使のような笑顔を見せる松岡さん。会場の空気を一気に柔らかくし、観客たちを魅了してしまうのはさすが。松岡さんは、昨年新設された「東京ジェムストーン賞」という若手俳優に贈られる賞を前回受賞しています。若手女優の筆頭として今後の活躍がますます楽しみなところです。日本映画界を未来を支える女性監督&女優が勢ぞろい!特別上映された『21世紀の女の子』は、15名の女性監督たちがそれぞれ制作した短編オムニバスを集めた作品で、出演した若手女優たちを含め約40名が大集結。山戸結希監督を筆頭に、女優の石橋静河さんや松井玲奈さんなど、瑞々しい女子たちの魅力でレッドカーペットが埋め尽くされ、堂々と歩く姿も印象的でした。注目の若手女優・山本舞香さん!『ギャングース』(11月23日公開)に出演の山本さんは、このところどんどん大人っぽさが増していて、大胆に入ったスリットがなんともセクシーです。現在、大活躍中の広瀬アリスさん!今回は、公開中の映画『旅猫リポート』と11月17日公開の『銃』で参加した広瀬さん。一部分が白に切り替えられている個性的な黒のロングドレスは、キュートな広瀬さんにぴったりです。さらに、ananの連載でおなじみの横澤夏子さん!横澤さんは、11月23日公開『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』で映画初主演を務めています。今回は赤のドレスに身を包み、女優オーラ全開です!すっかり大人の女性になった篠原ともえさん!『漫画誕生』(2019年秋公開)で共演したイッセー尾形さんらと登場した篠原さん。「やっぱり日本人なら和服!」と言いたくなるほど、しっとりとした着こなしを見せていました。いまや国際的な女優・寺島しのぶさん!オープニング作品の『アリー/ スター誕生』(12月21日公開)でスペシャルサポーターを務めた寺島さんは、フリンジから足元がチラリと覗く黒と白のドレスで登場し、大人の余裕を感じさせます。日本人で唯一の審査員に選ばれた南果歩さん!コンペティション部門の審査員を務めた南さんは、ピンクのドレスを上品に着こなし、審査委員長のブリランテ・メンドーサ監督らと登場されました。海外の女優陣も負けてない!ここまでは日本人の女優陣たちを取り上げてきましたが、映画祭のために来日した魅力的な海外の女優たちもレッドカーペットを歩き、会場の視線を虜にしていたので、こちらもご紹介します!まずは、新進女優クロエ・ヤーマン!今回はコンペティション部門の『三人の夫』で映画初主演をはたしたクロエ。あまりのセクシーさに、隣にいるフルーツ・チャン監督も圧倒されている様子です(笑)。セクシー対決ならシャイーナ・マグダヤオ!胸もとが大きく開いている大胆なドレスを見事に着こなしているのは、『悪魔の季節』という作品に出演したフィリピン人女優のシャイーナ。中国からも女優陣が大集合!「2018東京・中国映画週間」では、監督や俳優陣など多数が参加していましたが、思い思いのドレスで一堂に会する様子は、なかなかの迫力です。伝統衣装も見逃せない!映画祭では、世界中の映画人が集まっていることもあり、その国の伝統衣装などが見られるのも楽しみのひとつ。長谷川博己さんなども出演している『アジア三面鏡2018:Journey』からは、ヒロインを演じたナンダーミャッアウンさんが着ている鮮やかな青が目を引くミャンマーの衣装なども見ることができ、興味深いところです。人気のキャラクターも参戦!そのほか、女子が大好きなちびまる子ちゃんをはじめ、くまモンなどの人気キャラクターまで登場し、会場を盛り上げていました。女優たちの美の競演により、豪華なレッドカーペットとなりましたが、続くPart2では、イケメン俳優から話題のあの人までを一挙にご紹介します!
2018年11月07日第31回東京国際映画祭が、11月3日に閉幕。「コンペティション部門」から『アマンダ』(原題)が最高賞となる東京グランプリと最優秀脚本賞のW受賞という快挙を成し遂げたほか、稲垣吾郎主演作『半世界』が観客賞を受賞した。■コンペティション部門今年の「コンペティション部門」では、2018年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界109の国と地域、応募作品1829本の中から、厳正な審査を経た16本の作品を期間中に上映。日本からは『半世界』(阪本順治監督)と『愛がなんだ』(今泉力哉監督)が出品された。<東京グランプリ>『アマンダ』(原題)そして今回最高賞“東京グランプリ”を受賞したのは、美しいパリを舞台に、悲しみから乗り越えようとする青年と少女の心の機微を優しく丁寧に紡いだフランス映画『アマンダ』(原題)。最優秀脚本賞とのW受賞となった。今年フランスで主演作が3本公開される大注目の若手俳優ヴァンサン・ラコストを主演に迎え、恋人役に『グッバイ・ゴダール』のステイシー・マーティン。アマンダ役には演技初挑戦となるイゾール・ミュルトゥリエが演じている。今回のW受賞に監督のミカエル・アースは、「受賞に慣れていないのに2つも受賞し、しかもひとつはグランプリと、大変幸せで誇りに思います」「観客のみなさんとは、作品上映後に素晴らしい議論が交わせました。地球の反対側くらい離れていても映画が人々を感動させる、これ以上大きなご褒美はありません。みなさんの情熱と寛大さに感謝します」と受賞の喜びと感謝を述べている。ストーリー便利屋業をしているダヴィッドは、パリに出てきたてのレナに出会い、恋に落ちる。しかしその直後、姉の突然の死によって彼の人生は無残に壊れていく。ダヴィッドはショックと辛さを乗り越え、まだ若い姪っ子アマンダの世話をしながら自分を取り戻していく――。<観客賞>『半世界』続いて、過去には『リトル・ミス・サンシャイン』『紙の月』『勝手にふるえてろ』など、歴代の話題作が受賞している観客賞は、今年は阪本順治脚本・監督作『半世界』が受賞。本作は、人生半ばに差し掛かったとき、残りの人生をどう生きるかを描いたヒューマンドラマで、稲垣さんを主演に、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦と実力派俳優たちが出演している。今回の受賞を受け、稲垣さんは「この映画をご覧になった皆さんが気に入ってくださり大変うれしく思います。公開に向けて大きな励みになります。ありがとうございました」とコメント。また授賞式では、阪本監督が「父の遺言でスピーチは短めにといわれております」と笑わせながら、「たくさんの方が投票してくださったおかげです。みんなでお祝いします。ありがとうございます」と感謝を述べていた。ほかにも「コンペティション部門」では、『氷の季節』が審査委員特別賞とイェスパー・クリステンセンが最優秀男優賞。『堕ちた希望』のエドアルド・デ・アンジェリス監督が最優秀監督賞、ピーナ・トゥルコが最優秀女優賞。『ホワイト・クロウ』(原題)が最優秀芸術貢献賞を受賞した。■アジアの未来長編映画3本目までのアジア新鋭監督の作品をいち早く上映するアジア・コンペティション部門「アジアの未来」。最優秀作品となる作品賞は、中国・新疆ウイグル自治区を舞台に描いた『はじめての別れ』が受賞。文化の違いを超えて国際的に活躍していくことが期待される監督に贈られる国際交流基金アジアセンター特別賞は、中国映画『武術の孤児』のホアン・ホアン監督が受賞。■日本映画スプラッシュ海外への飛躍を強く意識した部門「日本映画スプラッシュ」からは、松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第6弾、野尻克己監督作『鈴木家の嘘』が作品賞を受賞。監督賞は『銃』の武正晴監督、『メランコリック』の田中征爾監督に贈られた。■東京ジェムストーン賞昨年は、松岡茉優、石橋静河らが受賞した期待の若手俳優に贈られる「ジェムストーン賞」は、木竜麻生、村上虹郎、リエン・ビン・ファット、そしてカレル・トレンブレイが選ばれた。『アマンダ』(原題)は2019年初夏、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開予定。『半世界』は2019年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:半世界 2019年2月、全国にて公開予定Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERS
2018年11月05日稲垣吾郎が主演を務める阪本順治監督最新作『半世界』。10月30日(火)、現在開催中の第31回東京国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミア上映され、稲垣さんと阪本監督が記者会見&舞台挨拶に登場した。■稲垣吾郎、環境の変化の中で「この作品にめぐりあえたのは幸せ」この日、ワールドプレミア上映に先立って行われた記者会見の会場はすし詰め状態、記者たちで溢れかえる熱気あふれる会見となった。本作で、妻(池脇千鶴)と反抗期の息子がいる炭焼職人を演じ、これまでのイメージを払拭するかのような体当たりの演技を見せている稲垣さんは、「さえない夫、ダメな父という役がハマってるという評判ですが」と言われると「ハマっていると言われると複雑なところもありますが」と笑わせつつ、「今回大きかったのは、自分の環境の変化があっていろいろなことがあった中で役者としては初めてのお仕事でしたので、この作品にめぐりあえたのは幸せなことだと思っています」と真摯にコメント。「こうしてその作品を皆さんに届けられるのがうれしいです」と胸の内を明かした。その後も、記者から途切れることなく質問が飛び、阪本監督に対して登場人物たちがいわゆる会社員ではないキャラクターであること、地方都市を舞台にしていることの意味を問う質問が飛ぶと、監督は「90%ロケだった『エルネスト』、3か国をまたいだ『人類資金』といった作品の後に、あらためて地元に帰るような気持ちで映画を撮りたい、間口は狭いけれど深い内容を描きたいと思いました。地方都市で完結するのではなく、小さな世界から世界を見る、ということをやってみたかったのです」と回答。1つ1つの質問に丁寧に答える監督の様子に、記者たちも深くうなづく場面も観られた。さらに続いて行われた舞台挨拶では、初めて一般観客に本作がお披露目。この貴重な機会に、稲垣さんや監督も笑顔を見せていた。『半世界』は2019年2月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:半世界 2019年2月、全国にて公開予定Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERS
2018年10月31日第31回 東京国際映画祭 特別企画「FASHION GALA」が2018年10月26日(金)に東京・六本木ヒルズアリーナで開催された。そのメインコンテンツのひとつとして、開催されたのがGQ ジャパン(GQ JAPAN)のプロデュースによるファッションショー。洋服はすべてビームス(BEAMS)で展開する2018年秋冬コレクションで、スタイリングはGQ ジャパンのファッション・ディレクターの森口徳昭が手掛けた。豪華モデルが勢ぞろい、レッドカーペットでのランウェイ今回のランウェイには、モデルのマギー、ラッパーのIO(KANDYTOWN)、松井愛莉、小関裕太、葉山奨之、朝比奈彩、桜田通、山崎紘菜、青柳翔、萩野由佳(NGT48)、ゴニル(SUPERNOVA)、中山咲月が、ビームスのオリジナルラインをはじめ今シーズン入荷される新作アイテムを着用して登場。なお、特別演出として安藤政信も参加している。マギー:クラシックなエレガントスタイルマギーは、グレーのウールチェスターコートを軽く羽織って登場。インナーにはシンプルな黒のトップス、ブルーのグラフィカルなプリントスカートを着用。足元には秋冬のトレンドカラーであるフューシャピンクのショートブーツを合わせた。■着用アイテムコート:セドリック シャルリエ 242,000円+税シャツ:オリアン 23,000円+税スカート:カルロッタ・カネパ×エッフェ ビームス 72,000円+税シューズ:ペリーコ サニー 46,000円+税ピアス:ラピュイ×レイ ビームス 4,000円+税スカーフ:マニプリ 11,000円+税グローブ:レイ ビームス 7,900円+税サングラス:ノーアイディア×レイ ビームス 5,500円+税IO(KANDYTOWN):上品なヒップホップスタイル提案IOは、総勢16名の新鋭ヒップホップクルー、KANDYTOWNに所属するラッパーであり、近年ではモデルとしても活動している。彼は、オーバーサイズのボアコートに、マルチカラーのストライプ柄プルオーバー、迷彩柄のスウェットジョガーパンツをあわせた。柔らかなカラーリングで合わせることでヒップホップスタイルも上品に。■着用アイテムジャケット:ダニエル・W・フレッチャー 159,000円+税ニット:ファンニ レマメイヤー 110,000円+税パンツ:デウス エクス マキナ 15,000円+税シューズ:スタイリスト私物その他:本人私物松井愛莉:トレンドを取り入れたフェミニン×マニッシュの絶妙スタイルマニッシュなスタイリングで登場した松井愛莉。ジャケットとパンツというシンプルなアイテムの中に、今年のトレンドを上手く取り込んでいる。クロップド丈のメンズライクなジャケットは、手元がフェミニンなピンク色のファー。また、丸みのあるシルエットのパンツは、秋冬のトレンドであるチェック柄を採用している。足元はエレガントなゴールドのメタリックパンプスで女性らしさを底上げ。■着用アイテムジャケット:ラキャンターヌ 43,000円+税ニット:デミルクス ビームス 16,000円+税パンツ:ラキャンターヌ 38,000円+税シューズ:ペリーコ 46,000円+税イヤリング:イリスフォーセブン 19,000円+税ネックレス:レイ ビームス 3,500円+税グローブ:デミルクス ビームス 10,000円+税小関裕太:個性的に溢れた“フォーマルドッキング”フォーマルなアイテムを、あえて個性的な組み合わせで魅せたのは小関裕太。風に揺れるぐらいの軽やかなタキャシのガウンコートの下には、肉厚なシャツと、長さの異なるジレをレイヤードした。足元から見える赤い靴下の合わせ方も面白い。■着用アイテムコート:タキャシ 47,000円+税ジレ:コーヘン 32,000円+税シャツ:タキャシ 39,000円+税パンツ:アルテュメス アンド コー 100,000円+税ネクタイ:アルテュメス アンド コー 16,000円+税グローブ:ビームス 6,800円+税シューズ:フラテッリ ジャコメッティ 138,000円+税その他:私物ビームス 六本木店オープンに先駆けて本イベントは、翌日の10月27日(土)、最大級の店舗面積となる新旗艦店「ビームス 六本木ヒルズ」のオープンに先駆けて開催された。「ビームス 六本木ヒルズ」は、メンズおよびウィメンズのカジュアルからドレスまでを取り揃えるビームスの新旗艦店となる。六本木ヒルズのウェストウォーク内2階と3階に所在し、2階にカジュアルを、3階にはドレスアイテムを並べている。【問い合わせ先】ビームス 六本木ヒルズTEL:03-5775-1620(2F/カジュアル)、03-5775-1623(3F/ドレス)
2018年10月29日レディー・ガガ映画初主演作『アリー/ スター誕生』が、現在開催中の第31回東京国際映画祭にて“日本初”お披露目され、拍手喝采に包まれた。そしてこの度、本作のメイン曲をガガがアカペラで披露する特別映像が公開された。10月25日に開幕し、11月3日まで開催中の第31回東京国際映画祭。歌姫レディー・ガガ初主演×監督・主演ブラッドリー・クーパーのタッグで贈る、アカデミー賞最有力の呼び声高い本作は、同映画祭のオープニング作品としてこの度日本初披露。エンドールでは、すすり泣いたり、涙ぐんだりする観客が多く、上映終了後は拍手喝采に包まれていた。そんな映画史上最高にエモーショナルな感動体験を実現させたのは、ガガ本人による書き下ろし楽曲の数々と、ガガの圧巻のパフォーマンス。映画のサウンドトラックは、全米2週連続1位、全英でも1位、そして世界81か国のiTunesで1位と、全世界で異例の大ヒットを記録している。そして今回、メイン曲「シャロウ~『アリー/ スター誕生』愛のうた」を、ガガが見事なアカペラで披露する特別映像が到着!映像では、ショッピングモールの駐車場に仲良く腰掛けるアリー(レディー・ガガ)が、「話を聞かせてよ。心の穴を必死に埋めてきたのね」と、隣に座るジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に向かって静かに歌い出す姿からスタート。そして立ちあがったアリーは、ジャクソンのためだけに見事なアカペラを披露。アリーの歌声に乗せて、アリーとジャクソンが“うた”を介して次第に心を通わせてゆくシーンが重なり合う、感動的な映像となっている。これまで開催されてきた海外の映画祭でも、劇中のアリーとジャクソンと同じように、お互いにとても深い信頼関係が築けたと明かしていたガガとブラッドリー。ガガは「私がブラッドリーと一緒に初めてステージに上がるシーンで、彼は『俺のことを信頼してくれればいいから』というシーンがあるのだけれど、実は撮影裏でも毎日そんな感じだったのよ」と撮影秘話を披露し、ブラッドリーも「僕ら2人の関係は、本当にジャックとアリーの関係みたいだったんだよ。彼女が僕に自信をくれたのさ。最初のミーティングの時に、10分も経つと、僕らは一緒にデュエットをしていた。どうしてそんなことになったのか分からないんだけどね(笑)」とお互いの相性の良さを語っている。『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年10月26日今週末に楽しめるニューなトピックスをまとめてチェック!ムンクの名画「叫び」がムンク大回顧展で初来日、サカイがポラロイドオリジナルズとコラボし人気モデルを限定復刻発売、下北沢で第10回目となる映画祭を開催etc...週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け! ーー今週のお出かけ情報の詳しい内容はこちらからーー
2018年10月26日女優の徳永えりが25日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた第31回東京国際映画祭(TIFF)のレッドカーペットイベントに登場した。「日本映画スプラッシュ」部門に選出された『月極オトコトモダチ』で主演を務めた徳永は、穐山茉由監督、芦那すみれらとレッドカーペットに登場。ジョルジオ アルマーニのブラックロングドレスで大人の色気を放った。同作は、「男女の友情ってレンタルできるの?」をテーマに、夢と現実の間で悩む男女が織りなす不思議な「関係性」を描いた物語。初の映画単独主演となる徳永えりが、男の“レンタル友達”を利用するWEBマガジン編集者の望月那沙を演じている。31回目となる今年の東京国際映画祭は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷などで開催。映画祭の顔となる「コンペティション部門」では、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出し、日本からは阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれた。撮影:蔦野裕
2018年10月26日映画『半世界』(2019年2月公開)で主演を務める稲垣吾郎が25日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた第31回東京国際映画祭(TIFF)のレッドカーペットイベントに、長谷川博己、渋川清彦、池脇千鶴、阪本順治監督と共に登場した。コンペティション部門に選出された『半世界』は、阪本監督の完全オリジナル作品で、40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、希望を描くヒューマンドラマ。主人公の炭焼き職人・紘を稲垣、故郷に帰還する紘のかつての同級生の瑛介を長谷川、紘と瑛介の同級生の光彦を渋川が、そして、紘の妻・初乃を池脇が演じる。レッドカーペットには、稲垣、長谷川、渋川、池脇、阪本監督がそろって登場。稲垣は「ありがとうございます。すごく感激しています。僕自身、こういった映画祭でレッドカーペットを歩くのは初めてだったのですごく新鮮な気持ちです」と心境を伝え、「監督をはじめとするスタッフのみなさま、キャストのみなさまの気持ちのこもった素晴らしい作品に仕上がったので、早くみなさんに見ていただけるのを楽しみにしています」と語った。31回目となる今年の東京国際映画祭は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷などで開催。映画祭の顔となる「コンペティション部門」では、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出し、日本からは阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれた。左から渋川清彦、長谷川博己、稲垣吾郎、池脇千鶴、阪本順治監督撮影:蔦野裕
2018年10月25日第31回東京国際映画祭(TIFF)が10月25日(木)に開幕。同日、メイン会場である東京・六本木ヒルズアリーナにて、オープニングを飾る豪華なレッドカーペットが行われた。■今年のアンバサダーを務める松岡茉優、「楽しい時間に」第31回東京国際映画祭アンバサダーを務めるのは、女優の松岡茉優。昨年のTIFFで主演作『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)が観客賞に輝き、松岡さん自身も期待の若手俳優に贈られるジェムストーン賞を受賞した、まさにTIFFの顔にふさわしい人選だ。華々しく映画祭の幕開けを彩った松岡さんは「たくさんの国から、すばらしい作品が届き、そして発信するこの場所が大好きです!」とTIFFへの強い思い入れを語り、「毎年楽しみにしている映画祭のアンバサダーを務めさせていただき、光栄です。楽しい時間にしましょう」と駆け付けた映画ファンに呼びかけていた。■稲垣吾郎、コンペ出品作『半世界』引っさげTIFFに初登場!映画祭の顔ともいうべき「コンペティション部門」では、2018年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界109の国と地域、そして応募作品1829本の中から、厳正な審査を経た16本の作品が期間中に上映され、グランプリをはじめ各賞を競い合う。今年は2本の日本映画が選出されており、そのうちの1本である『半世界』を代表し、主演の稲垣吾郎をはじめ、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦、阪本順治監督(『エルネスト もう一人のゲバラ』『北のカナリアたち』)がレッドカーペットに登場。本作で炭焼き職人を演じた稲垣さんはTIFF初登場を果たし、ファンとの交流を味わっていた。阪本監督が「素は非常に素朴で、土の匂いを感じる人」(9月25日に行われたTIFFラインナップ発表会での発言)と評した稲垣さんの“新境地”に注目だ。■宮野真守×櫻井孝宏!関智一×野島健児!人気声優に大きな歓声近年、TIFFが力を入れているのが、日本が世界に誇るアニメーションの国際的な発信。今年は『ゴジラ』史上初のアニメ作品となる劇場3部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』。が、栄えあるクロージング作品に選ばれており、レッドカーペットには宮野真守(ハルオ・サカキ役)、櫻井孝宏(メトフィエス役)という当代きっての人気声優が揃い踏み!同作は“破壊の王”ゴジラ・アースvs.“虚空の神”ギドラ”の激突をダイナミックに描いている。また、特別招待作品として上映される「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1『罪と罰』」「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」からは、こちらも大人気の声優である関智一(狡噛慎也役)、野島健児(宜野座伸元役)が登場し、ファンの大歓声を浴びていた。■圧巻の存在感!“映画俳優”役所広司がレッドカーペットに降臨レッドカーペットで圧巻の存在感を刻んだのが、俳優の役所広司。今年の「Japan Now部門」にて「映画俳優 役所広司」と題し、貴重な90年代の出演作から最新作までを紹介し、俳優キャリア40周年を迎えた役所さんの歩みをふり返ることになったのだ。上映されるのは『Shall we ダンス?』『うなぎ』『CUREキュア』『キツツキと雨』『孤狼の血』の5本。全ての上映回にて、役所さんが登壇するQ&Aが予定されており、どんな秘話が飛び出すか注目が集まっている。レッドカーペットには『キツツキと雨』の沖田修一監督、『孤狼の血』の白石和彌監督も駆けつけた。■2018年最大の事件『カメラを止めるな!』チームも参上!同じく「Japan Now部門」で上映される『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督をはじめ、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずきら20数名がレッドカーペットに参上!製作費300万円、当初は都内2館での封切りだったが、口コミで評判が広まり、現在までに興収28億円を超えている本作。TIFFでの上映(10月31日)もすでにチケットは完売しており、2018年最大の事件となった『カメ止め』旋風は、いまも勢いが止まらない!【第31回東京国際映画祭開催概要】期間:2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)(10日間)会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用(text:cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール半世界 2019年2月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERSGODZILLA 星を喰う者 2018年11月9日より全国にて公開©2018 TOHO CO., LTD.PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰 2019年1月25日より公開© サイコパス製作委員会PSYCHO-PASS サイコパスSinners of the System Case.2 First Guardian 2019年2月15日より公開©サイコパス製作委員会
2018年10月25日第31回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナでレッドカーペットイベントを開催。アンバサダーを務める女優の松岡茉優がトップバッターを飾った。松岡は、ピンクのロングドレスで登場。「本日はたくさんの方が来てくださり、ありがとうございます」と笑顔であいさつした。そして、「東京国際映画祭の会場は、普段はショッピングだったり、もちろん映画館もありますし、老若男女いろんな方が訪れる素敵な場所。そこが、たくさんの国からたくさんの素晴らしい映画が届く、そして発信する場所になるのが私はとても大好きで、毎年楽しみにしています。そんな大好きな映画祭のアンバサダーに選ばれてとても光栄です」と同映画祭への思いを語り、「とてもとても楽しい時間にいたしましょう」と呼びかけた。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。31回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷などで開催する。映画祭の顔となる「コンペティション部門」では、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出。日本からは阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれた。
2018年10月25日第23回釜山国際映画祭(BIFF)が10月4日から13日まで、韓国・釜山市のリゾート地、海雲台で開催された。今年は、音楽家の坂本龍一がアジア映画人賞を受賞し、開幕式では『戦場のメリー・クリスマス』と、韓日中合作の新作アニメ『MY TYRANO:Together, Forever』のテーマ曲をピアノ演奏。坂本さんは感謝の言葉と共に「今、この朝鮮半島にとうとう平和が訪れようとしていますね。同じアジア人としてこの上ない喜びです。おめでとうございます」とスピーチし、大きな拍手を浴びた。釜山での出会いについて坂本さんに質問をしたところ、「ツァイ・ミンリャンや、(音楽を担当した)『天命の城』のチームと再会できて嬉しかったですが、大好きなキム・テリ(『お嬢さん』)さんが来なくて残念でした」と語った。また、開幕式で歩いたレッドカーペットはいままで参加したどの映画祭より長かったと驚いていた。■チャン・ドンゴンはじめスターが勢揃いそのレッドカーペットには、チャン・ドンゴンとヒョンビンをはじめ、司会を務めたキム・ナムギルとハン・ジミン、「EXO」のレイ、「少女時代」のスヨン、パク・ヘイル、ナム・ジュヒョク、開幕作『Beautiful Days』のイ・ナヨンとチャン・ドンユンら韓国のスター、香港のサミー・チェン、ジジ・リョンらに加え、日本からは『寝ても覚めても』の東出昌大と唐田えりか、『愛しのアイリーン』の安田顕、『止められるか俺たちを』の井浦新と白石和彌監督、『夜明け』の柳楽優弥、ニュー・カレント部門の審査員を務めた國村隼らが登場した。中でも初参加となる東出さんへの注目度は高く、その韓流スターばりのスタイルの良さと優雅な身のこなし、そして『寝ても覚めても』での演技を現地の記者たちは絶賛。5日に開催された「マリ・クレール・アジア・スター・アワード」では、唐田さんと共に、アジアの顔賞に選ばれた。■台風直撃も、映画祭は昨年以上の盛り上がり今年は10月6日に台風25号が釜山を直撃したため、多くの屋外イベントが中止となったり、飛行機が欠航のため『斬、』の池松壮亮、蒼井優が現地入り出来ず、塚本晋也監督が1人で舞台挨拶を行うなどアクシデントが多かったが、チュ・ジフン、ユ・アインらのイベントは会場を移して無事敢行された。2014年に、セウォル号沈没事故の政府対応を告発した『ダイビング・ベル/セウォル号の真実』の上映を巡り、映画祭側と釜山市長(当時)とが対立、イ・ヨングァン執行委員長が解任されたことから、ここ数年は映画監督らのボイコットなど混乱していたBIFF。だがムン・ジェイン大統領が映画祭の独立性を支持したことで、今年初めにイ・ヨングァン氏が理事長として復帰、多くの映画人が戻ってきた。まだ完全正常化とまでは言えなかったが、観客数は195,000人以上と、悪天候にもかかわらず昨年を上回った。2019年は名実ともにアジア最大の映画祭にふさわしいものになることを期待したい。なお最終日に発表されたニュー・カレント賞(新人監督賞)は、中国のチュウ・シーウェイ監督、チャン・チェン主演の『SAVAGE(雪暴)』と、韓国のクォン・マンギ監督の『Clean up』が受賞。また俳優賞は、イ・ジュヨン(『Maggie』)と、チェ・ヒソ(『Our Body』)の女優2人に贈られた。(text:Ayako Ishizu)
2018年10月15日10月4日より韓国・釜山にて開催中の「第23回釜山国際映画祭」。日本からは今年も多くの作品が出品され、台風の影響を受けつつも映画祭にはメインキャストを務める俳優陣が登場し、拍手喝采を浴びていた。■安田顕主演『愛しのアイリーン』(公開中 9/14~)主演の安田顕が“42歳ダメ男役”を演じ、物語のもう一人の主人公といえる少女役をフィリピンの新星ナッツ・シトイが演じる『愛しのアイリーン』。同映画祭「アジア映画の窓」部門(A Window on Asian Cinema)に出品された本作。オープニングセレモニーには、安田さん、ナッツ・シトイ、監督を務めた吉田恵輔が登場。安田顕、初の国際映画祭レッドカーペット! 「心から感謝」本作が「自分の代表作になるかもしれない」と語っていた安田さんは、「素直にうれしかった。アジア最大の映画祭という晴れやかな舞台を経験できたこと、そしてこの場に立たせてくれた『愛しのアイリーン』に関わった全ての人に心から感謝したいです」と歓喜。また、「見てくださった方たちからとてもいい感想をいただいていて、うれしく思っています。ご覧になった方の心に残る映画だったらいいなと思っています」とコメントし、今後も様々な国で上映されることについては「どんな反応がいただけるのか、今から楽しみ」と期待を語っていた。一方、20年前は塚本晋也監督のスタッフとして訪れ、今回は監督としてこの場に立つこととなった吉田監督は、「とにかくうれしいです。オープニングに参加したことはもちろん、見たのも初めてだったので」と興奮気味の様子だった。■白石和彌監督作『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)若松孝二監督逝去から6年。若松プロダクション出身の白石和彌監督が、師匠・若松孝二が時代と共に駆け抜けた時代を描きだす映画『止められるか、俺たちを』。同映画祭「アジア映画の窓」に出品された本作からは、白石監督と、若松孝二役を演じた井浦新が登場し、舞台挨拶とQ&Aに参加した。真っ赤な旗を広げ、存在感たっぷりに登場!レッドカーペットでは、「止められるか、俺たちは」という文字と共に、たくさんのサインが書かれた真っ赤な旗を広げ歩いた白石監督ら。この旗は、白石監督が全国キャンペーンに持ち歩き、本作を応援してくれる人にサインをもらっていたのだという。歩き終わって口をついて出たのは、「やっぱり若松さんに見せたかったな」の一言。その言葉に、井浦さんも黙って頷いていた。井浦新、撮影をふり返り…「恩師とまた出会えたような」チケットは発売直後、秒殺で完売し、公式上映には満員の観客が詰めかけていた本作。上映後のQ&Aでは、観客から井浦さんへ「若松監督を演じて、一番大変だったところは?」と質問を投げかけられると、「撮影前は、自分に本当に演じらるのかとプレッシャーと不安で、本当に大変だった。しかし、撮影中は恩師とまた出会えたような夢の時間を過ごした」と回答。最後には、「この映画には、若松監督と若松プロに対する愛がいっぱい詰まっている。でも、それを知らない人にも真っ直ぐに伝わって欲しい」と思いを伝えると、会場からは盛大な拍手が送られていた。白石和彌監督コメントいつもと同じく暖かく迎えてくれた釜山映画祭ですが、『止められるか、俺たちを』を携えて来た釜山は少し景色が違って見えました。若松監督とキム・ジソクさんとまた会えたような気がします。なお、本作は2017年から新設された「キム・ジソク賞」にノミネートしており、こちらの受賞発表は本作の公開日と同日の13日(土)に行われる。■『十年 Ten Years Japan』(11月3日公開)日本映画界の若手の活躍の場を広げるため、是枝裕和監督が総合監修を務め取り組んだ国際共同プロジェクト『十年 Ten Years Japan』。こちらも台風が釜山を直撃したことで監督たちが現地に入れるかというピンチもあったが、撮影のために不参加となった石川慶監督以外の早川千絵監督、木下雄介監督、津野愛監督、藤村明世監督は無事なんとか現地入り。本作はオムニバス映画となっているが、今回その中のひとつ、『いたずら同盟』に主演し、同映画祭の審査員を務めている國村隼も駆けつけた。國村隼「ぜひこれは参加したい」オファーを受けた理由とは…上映後の舞台挨拶では、國村さんは「『十年』という映画は香港で始まったムーブメントですが、実は私は香港とは縁があります。香港が中国に返還される前、2~3年ほど滞在して5~6本の作品に出演しました。そのため、『十年』という企画は自分にとって身近に感じることができました。また、今度はその日本版が是枝裕和監督指揮のもと製作されることになり、木下監督にオファーをいただいたとき、ぜひこれは参加したいと思いました」と本作に参加した理由を明かす。また、各作品でメガホンをとった監督たちも、「高齢者に限らず、社会の役に立たない人は生きている価値がないという思想に対して恐れと憤りを持って、この作品を作ろうと思いました」(早川監督/『PLAN75』)、「これから先、記録というデータが多くなった時、曖昧な記憶の存在を忘れてしまうのではないか、目に見えず残らないものを忘れてしまうのではないかという危機感を持ち、この作品を作りました」(津野監督/『DATA』)。「自分の息子が生まれて3日後にこのプロジェクトの話をもらい、その時に10歳のこどもを描こうと決めました」(木下監督/『いたずら同盟』)、「東日本大震災と原子力発電所の事故により放射能で空気が汚染され、私はそれを経て『空気が怖い』と思うようになりました。10年前は『空気が怖い』と思うことなんて想像できませんでした。もしかしたら、10年後は、空気から逃げて、地下に住む未来がくることもあるのではないかと思い、このお話を作りました」(藤村監督/『その空気は見えない』)と、それぞれ製作の経緯を明かしていた。■『RAILWAYS』シリーズ最新作『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』(11月30日公開)國村隼&青木崇高、映画祭参加に喜び『RAILWAYS』シリーズ最新作となる有村架純と國村隼のW主演映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』。國村さん、青木崇高、吉田康弘監督、シリーズを手掛けてきた阿部秀司エグゼクティブプロデューサーが登壇した上映前の舞台挨拶では、釜山国際映画祭が大好きでプライベートも含め4度ほど来場しているという青木さんは、「國村さんは今回(コクソンの)悪魔のような役ではなく、とても素敵な役で出ていらっしゃるので映画を楽しんでください」と観客へコメントを送り、國村さんは「この釜山国際映画祭に戻ってこれて本当に嬉しいてす」と語り、「一般のお客様にご覧いただくのは今回が初めてで、それをこの映画祭のお客様に、目の肥えた韓国の方たちに届けられて本当に嬉しいことです」と喜びを噛み締めた。吉田監督「前作、前々作に負けない作品に」その後、エンドロールが終わると会場からは大きな拍手が巻き起こり、4名が再登壇。Q&Aでは、最初に吉田監督が本作に参加したきっかけを聞かれると、「前作、前々作に負けない作品にしたい、今作は違いを生み出すために女性運転士と義理の父のバディムービーにしたい想いから製作をしました」と明かした。10年前の映画を鑑賞した観客から、記憶の中でしか出てこない人物を演じての感想を聞かれた青木さんは、「撮影日数が1週間もなかった中で、全編を通して、重要な役柄として出演するキャラクターとどう向き合うのかを最初に考えました」と思いを述べ、また「(本編のシーンで駿也が父親を想い、泣くシーンに対して)なんとか父親として、駿也がリアルな感情からアプローチできるよう、彼と一緒に過ごし、撮影外でも親子の時間を作ることに専念しました」と役作りを明かす。主演のひとり、有村さんの起用についても、阿部氏は「新しい作品を作るにあたってテーマを変えて女性運転士をキーワードにした際、監督と2年前ほどに話して、有村さんが適任だ」とふり返り、吉田監督は「あまり過去の説明をしない映画にしたかったので、セリフ以外の表情でもすべてを繊細に表現できる有村さんだからこそ決めました」とキャスティングの裏話を語っていた。■『寝ても覚めても』(公開中 9/1~)東出昌大が主演する映画『寝ても覚めても』。カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロンドン映画祭に続いての正式上映となった今回。本作からは、同映画祭初参加となった東出さんとヒロインの唐田えりかが登場。東出昌大、韓国でも大人気!空港到着時から大きな歓声で迎えられ、ホテルチェックイン時も人だかりができるほどだった東出さん。レッドカーペット登場の際、2人の名前が読みあげられると満席の会場から割れんばかりの拍手と大きな歓声が響き渡たり、ゆっくりとレッドカーペットを歩き、随所で手を振ると会場からはさらなる大きな歓声が。また、会場にはプライベートで駆けつけた本作の出演者、渡辺大知(黒猫チェルシー)が2人に歓声を送るという一幕もあった。レッドカーペット後、「モデルをやっていたので、随分とレッドカーペット的なものは歩いてきましたけど、やはりアジアの最大級の釜山映画祭、色んな国の俳優さん、監督さん、映画祭の方々がいて凄く華やかだな、と感じました」(東出さん)、「韓国でも活動してきたので、釜山映画祭のオープニングセレモニーのレッドカーペットを歩くことができたのはとても嬉しかったです」(唐田さん)と、それぞれ歩いた喜びの感想を語っていた。■「ガラ・プレゼンテーション部門」に出品! 『斬、』(11月24日公開)池松壮亮&蒼井優、台風に阻まれ渡航叶わず…塚本晋也監督が初の時代劇に挑む『斬、』。ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、トロント国際映画祭に続いての出品となった今回は、塚本監督と主演の池松壮亮、ヒロインの蒼井優が参加予定だったが、池松さんと蒼井さんは前日より猛威を振るっていた台風25号によって飛行機が欠航となり、成田空港まで駆けつけたものの釜山入りが叶わず、急遽塚本監督ひとりでの公式行事の参加となった。公式上映前の舞台挨拶では、塚本監督が「つい先ほどまで池松さんと蒼井さんは、全て準備して成田空港まで来ていたんです。今ふたりは別の作品の撮影中なのですが本日はお休みを頂いて、朝から釜山に向かう予定でした。ギリギリまで頑張って粘ってくれたのですが残念です」と2人の欠席を報告。上映が終わると、満員の客席からは大きな拍手が湧き起こり、一般の観客からの多くの質問が投げられていた。監督に会うためだけに今日のチケットを買ったという監督の熱心なファンからは、「揺れ動くカメラで、執拗に追いかけてゆく感じをいつも受けます。それをずっとやり通せる集中力が監督の映画からは見られます。その執拗な集中力はどこから得られるのでしょうか?」という質問が投げかけられ、それに対し監督は「客観的に観て『こういう話なのね』っていうのではなく、なるべく観客があたかも映画の中に入って一緒に体験している感じになってほしいといつも思っています。カメラはそれに付いてきているだけです。狙ってやっているわけではなく、生々しい感じにしたいのでやっています。しつこいということに関しては私の資質ですね。どこから来ているのかは、両親に聞きたいぐらいです(笑)」と答えるなど、熱い質問に時に笑いを交えながら丁寧に対応し、終了時間となっても熱心なファンからの質問が続いていた。「第23回釜山国際映画祭」は10月13日(土)まで開催。(cinemacafe.net)■関連作品:寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMASかぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発― 2018年11月30日より全国にて公開©2018「かぞくいろ」製作委員会十年 Ten Years Japan 2018年11月3日よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開©2018 “Ten Years Japan” Film Partners止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション愛しのアイリーン 2018年9月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開Ⓒ 2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ斬、 2018年11月24日よりユーロスペースほか全国にて公開(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
2018年10月10日昨年の第30回東京国際映画祭で主演男優賞、芸術貢献賞をW受賞し、大きな話題となった中国サスペンス『迫り来る嵐』から、待望の予告編と場面写真がシネマカフェに到着した。■あらすじ舞台は1997年、中国の小さな町。古い国営製鋼所で保安部の警備員をしているユィ・グオウェイ(ドアン・イーホン)は、近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に、刑事気取りで首を突っ込み始める。警部から捜査情報を手に入れたユィは、自ら犯人を捕まえようと奔走し、死体が発見される度に事件に執着していく。ある日、恋人のイェンズ(ジャン・イーェン)が犠牲者に似ていることを知ったユィの行動によって、事態は思わぬ方向に進んでいく…。果たして、ユィに待ち受ける想像を絶する運命とは――。■中国の新鋭監督×注目俳優で描く重厚なサスペンス香港返還が近づく90年代後半、経済発展に向けて中国社会は激変し、かつての工場文化は廃れ始めていた。本作は、そんな時代を象徴するようなダークで重厚な迫力に満ちたサスペンスであり、殺人事件を追うことで時代に取り残される事実から目を背けようとする男の切ないドラマ。メガホンをとったのは、本作が長編デビューというドン・ユエ監督。自身で脚本も担当し、初監督とは思えないダイナミックな演出を見せ、プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏絶賛のもと東京国際映画祭でワールドプレミア上映されると、見事に最優秀男優賞(ドアン・イーホン)と芸術貢献賞をW受賞。本年の「アジア・フィルム・アワード」では新人監督賞を受賞し、高い評価を得た。刑事に憧れるあまり、狂気の際まで踏み込む主人公を演じたドアン・イーホンは、人気TV ドラマ「項羽と劉邦」で知られ、『ミッション:アンダーカバー』など現在の中国映画界で最も出演依頼の多い俳優のひとり。物語の行方を左右する重要なヒロインには、『修羅の剣士』『レイン・オブ・アサシン』などで活躍を見せるジャン・イーイェン。10月1日には第55回金馬獎ノミネート発表会見が行われ、本作は新人監督、主演男優、オリジナル脚本、美術、デザイン(メイク&衣装)、音響効果の6部門にノミネートされ、さらに注目を集めている。■本格派サスペンスの誕生を感じさせる予告編今回到着した予告編は、前半、バックに流れる美しい歌声とは対照的に、舞台となる工場地帯、降りつづく雨に打たれるフードを被った主人公の男が映し出され、どんよりとした閉塞感のある空気を感じさせる。映像後半、刑事気取りの主人公が怪しい男を発見してからは、女性の死体、犯人らしき男と格闘する主人公、謎の美しい女性、車に人が轢かれる瞬間など、緊迫感あふれるシーンが一気に畳み掛ける。そして、最後に登場する「真実は目の前でこぼれ落ちるー」のコピーの意味とは…?“真実の不確かさ”が映画の重要な要素となる本作。日本でヒットした韓国映画『殺人の追憶』や、中国映画『薄氷の殺人』をも凌ぐ本格派サスペンスの誕生を感じさせる映像となっている。『迫り来る嵐』は2019年1月5日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:迫り来る嵐 2019年1月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラスシネマ有楽町ほか全国にて順次公開© 2017 Century Fortune Pictures Corporation Limited
2018年10月02日全国的に異例の大ヒットを記録している『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、ホラーとファンタジー映画を中心とする全米最大規模の映画祭「ファンタスティック・フェスト2018」で最優秀監督賞を受賞したことがわかった。6月23日(土)に都内わずか2館で公開が始まって以降、多くの観客に愛されている本作は、累計上映決定館数は323館(9月26日時点で上映中の劇場は212館)にのぼり、観客動員数は160万人を突破!そんな “カメ止め”旋風は、海外でもとどまるところを知らない。9月25日(日本時間26日)、アメリカ・テキサス州で開催された「ファンタスティック・フェスト」では、本作(英題:ONE CUT OF THE DEAD)を手がけた上田監督がホラー部門の最優秀監督賞を獲得。「ひねりをきかせた、最高のゾンビ映画」「どこまでもチャーミングなゾンビ映画」といった声が相次ぎ、観た人の間では劇中に登場する“ポンッ”で盛り上がった様子だ。同映画祭は、世界中からホラー、ファンタジー、SF、アクションなどの映画が集まる米国最大のジャンル映画祭で、過去に、園子温監督の『冷たい熱帯魚』が脚本賞(ファンタスティック部門)を、井口昇監督が『電人ザボーガー』で監督賞(ファンタスティック部門)を受賞している。『カメラを止めるな!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年09月27日女優の松岡茉優が、第31回東京国際映画祭(10月25日~11月3日)のアンバサダーに決定し25日、都内で行われたラインナップ発表記者会見に出席した。赤いドレスですらりとした美脚をのぞかせた松岡は「東京国際映画祭に華を添えられるように、そして若手の力を示せるように頑張りたいと思います」とアンバサダーとして決意表明。最初に聞いた時は「私でいいんですかね?」と思ったことも打ち明けた。昨年の同映画祭では、主演映画『勝手にふるえてろ』が評価され、新設された東京ジェムストーン賞を受賞。「せっかく第1回の賞に選んでもらったからには、その賞が今後もっと華やいだものになるために頑張ろうと1年邁進してきたので、その1年後にアンバサダーというのは、いいタイミングで進んでいるんじゃないかなとちょっと自信が持てました」とうれしそうに話した。今年は出演映画『万引き家族』がカンヌ映画祭のパルムドールを受賞したことでも注目を集めた松岡。「自分が生まれ育った東京国際映画祭を経験しているから、レッドカーペットだって歩けると思っていたんですけど、寒さと緊張で足が震えちゃって、やっぱりカンヌはすごかったです」と振り返りつつ、カンヌに負けない東京国際映画祭の魅力について「アットホームさ。私たちの地元でやってるという温かさ。映画が大好きな人たちが肩を組んでいるような熱量はカンヌにも負けてないと思います」と熱く語った。また、『万引き家族』がJapan Now部門で上映されることに「うれしいです」と笑顔。「日本のみなさんにも、海外のみなさんにも、もう1度見てもらえるという時間が大変うれしいです」と喜んだ。31回目となる今年の東京国際映画祭は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷などで開催される。会見には、コンペティション部門出品作品である『半世界』の阪本順治監督、『愛がなんだ』の今泉力哉監督と主演の岸井ゆきの、アニメーション特集『アニメーション監督湯浅政明の世界』より湯浅政明監督も登壇。司会は笠井信輔アナウンサーが務めた。
2018年09月25日女優の松岡茉優が9月25日(火)、都内で行われた第31回東京国際映画祭(TIFF)のラインナップ発表会に出席し、今年の同映画祭アンバサダー就任を発表した。■松岡茉優さん「熱量はカンヌに負けていない!」昨年のTIFFで主演作『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)が観客賞に輝き、松岡さん自身も期待の若手俳優に贈られるジェムストーン賞を受賞しており、「この1年で、いいルートができている」とTIFFとの強いつながりを噛みしめていた。今年は出演作『万引き家族』(是枝裕和監督)が第71回カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、自身も現地入り。「寒さと緊張でガタガタだった」とふり返り、「映画好きが肩を組む熱量は、カンヌに負けていない!」とカンヌを経験したからこそ実感したTIFFの魅力を熱弁。東京生まれの松岡さんにとって、TIFFは「地元の映画祭ですといえるもの」だといい、「私にとって遊びの場であり、カルチャーを学ぶ場である六本木ヒルズが“お祭り”になりますからね」と声を弾ませていた。■アンバサダー就任、故樹木希林さんが知ったら、何て言う?『万引き家族』で共演し、今月15日に亡くなった樹木希林さんに対しては「たくさんの思い出があり、私にとっては宝物です。(映画の中で)1度お別れはしているので、2度目のお別れというか、かなしいなという気持ちはあまりなくて……」としみじみ。「樹木さんと同じ時代を生きられたことが誇りですし、ご一緒させていただいた身として、次の世代につないでいければ。私も樹木さんのようになりたい」と思いを新たにしていた。司会者から「もし、今回のアンバサダー就任を樹木さんが知ったら、何て言うと思うか?」と問われると、「きっと『また、髪型とかこだわるんじゃないの?』『見てくれを気にするんでしょ!』って言われそうですね(笑)」と生前のエピソードを交え、答えていた。■今年のベネチア国際映画祭、金獅子賞&銀獅子賞(審査員グランプリ)作品がいち早く上陸!会見には松岡さんをはじめ、コンペティション部門に出品される『半世界』の阪本順治監督、『愛がなんだ』の今泉力哉監督と主演の岸井ゆきの、アニメーション特集「アニメーション監督 湯浅政明の世界」から湯浅政明監督が出席した。コンペティション部門には、109の国と地域、1829本の応募から厳正な予備審査を経た16本(うち日本映画が2本)が出品され、『ローサは密告された』で17年の米国アカデミー賞のフィリピン代表になったブリランテ・メンドーサ監督が、国際審査委員長を務める。また、特別招待作品として、今年のベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『ROMA ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)、銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞した『女王陛下のお気に入り』(ヨルゴス・ランティモス監督)がいち早く日本上陸することも決定している。(text:cinemacafe.net)
2018年09月25日10月25日(木)から開幕する「第31回東京国際映画祭」にて、9つある主要部門の中の「コンペティション部門」に、『半世界』と『愛がなんだ』という日本映画2作品が出品決定した。■コンペティション部門――映画祭の顔となる「コンペティション部門」。今年の東京国際映画祭「コンペティション部門」では、2018年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界109の国と地域、そして応募作品1829本の中から、厳正な審査を経た16本の作品を期間中に上映する。そんな「コンペティション部門」に出品が決定した2作品を紹介。■稲垣吾郎主演『半世界』(2019年公開)『エルネスト もう一人のゲバラ』『北のカナリアたち』などを手掛ける阪本順治監督が手掛ける『半世界』は、諦めるには早すぎて焦るには遅すぎる、40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、「人生半ばに差し掛かった時、残りの人生をどう生きるか」という、誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を描く完全オリジナルストーリーのヒューマンドラマだ。主演には稲垣吾郎を迎え、炭焼き職人の“山の男”紘役に挑戦するほか、長谷川博己、渋川清彦、池脇千鶴と豪華演技派が集結している。阪本順治監督コメント『半世界』は、私が以前から書き溜めていた異なる2本のあらすじを融合させ、さらに換骨奪胎に臨んで作り上げた物語です。ある地方都市の同級生3人と、その家族や背景を淡々と紡いだものです。グローバリズムが叫ばれて久しいけれど、世界の一体化なんぞ、たかが経済のため。紛争も経済のひずみから。飯喰って働いて子孫を作って、こっちも世界じゃないのかよ。そんな想いが、この作品への動機となりました。そして、製作過程において、映画作りは自分の居場所を見つける作業ではなく、自分の中に他者の居場所を見つける作業だということを、あらためて知ることができました。新しい地図を携えて、未知なる土地へと。そんな私たちの新たな道行きを、ぜひご堪能ください。■角田光代原作の可笑しく切ないラブストーリー『愛がなんだ』(2019年春公開)直木賞作家・角田光代の傑作小説を映画化した『愛がなんだ』。“正解のない恋の形”を模索し続けてきた恋愛映画の旗手・今泉力哉が監督を務め、「片思い」を徹底的に考察する、可笑しく切ないラブストーリーを作り上げる。またキャストには、岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこらが名を連ねている。主人公は28歳のOLテルコ。彼女は、想いを寄せているマモルに自分の時間のすべてを捧げてしまう。しかし、マモルはテルコのことが好きではない。完全なる一方通行の恋。周りが見えなくなるほど、マモルへの想いが膨れ上がっていくテルコ。全力すぎる片思いの末に、テルコが下した思いがけない“決断”とは…。今泉力哉監督コメント誰かを心から好きだ、という感情を持ちながらも、それを伝えずにいる、という人はたくさんいると思う。それはやはり伝えないからこそ保たれている関係性が壊れるのを恐れているからだ。「好き」という言葉から逃げながら、それでもマモちゃんのそばにいたいテルコ。それは角度によってはストーカーやサイコパスに見えるかもしれない。でもストーカーやサイコパスになる可能性がない恋愛なんて存在するのだろうか。それを愛と呼べるのだろうか。テルコをはじめとした、<誰かを思いきり好きな登場人物たち>に嫉妬しながら、また、その好意が持つ温度に気をつけながら、この映画を作りました。みなさまにも楽しんでもらえれば幸いです。今回は、「両作品ともに本年の日本映画を異なる形で代表する作品」として、「コンペティション部門」に2作品が決定。この2作品以外のコンペティション部門選出作品は、9月25日に行われる「ラインナップ記者会見」にて発表される。「第31回東京国際映画祭」は10月25日(木)~11月3日(土・祝)六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) 、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)にて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:半世界 2019年、全国にて公開予定Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERS
2018年09月21日「第75回ヴェネチア国際映画祭」のコンペティション部門に出品され、銀獅子賞(審査員大賞)と女優賞(オリヴィア・コールマン)をW受賞した『THE FAVOURITE』(原題)。日本でも来年公開が決定している本作の邦題が、このほど『女王陛下のお気に入り』に決定したことが分かった。■ストーリー18世紀初頭、フランスとの戦争状態にあるイングランド。虚弱な女王、アン(オリヴィア・コールマン)が王位にあり、彼女の幼なじみ、レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が病身で気まぐれな女王を動かし、絶大な権力を振るっていた。そんな中、没落したサラの従妹アビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして参内し、その魅力がレディ・サラとアン女王を引きつける。レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。戦争の継続をめぐる政治的駆け引きが続く中、急速に育まれるサラとの友情がアビゲイルにチャンスをもたらすが、その行く手には数々の試練が――。■オリヴィア・コールマンが女優賞受賞! エマ・ストーン&レイチェル・ワイズら実力派集結出演するのは、『ラ・ラ・ランド』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のエマ・ストーンや『ボーン・レガシー』『ロブスター』のレイチェル・ワイズ、『思秋期』のオリヴィア・コールマンなど実力派女優に加え、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィンといったフレッシュなキャストも出演。今回女優賞を受賞したオリヴィアは、18世紀初頭、最後のイングランド国王と呼ばれたアン女王を熱演。エマは、貴族への返り咲きを狙う女官アビゲイル役で、純真なだけでなく権力争いの中で欲望に目覚めていく役で新境地を開き、女王の幼なじみで女王を操るレディ・サラ役をレイチェルが演じている。なお、『ロブスター』でカンヌ国際映画祭審査員賞、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞したギリシャの鬼才、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めている。『女王陛下のお気に入り』は2019年2月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:女王陛下のお気に入り 2019年2月、全国にて公開予定(C)2018 Twentieth Century Fox
2018年09月12日10月25日(木)より開幕となる「第31回東京国際映画祭」の“顔”となる3作品が決定。オープニング作品には『アリー/ スター誕生』、GALAスクリーニング作品には『人魚の眠る家』、そしてクロージング作品には『GODZILLA 星を喰う者』が選ばれた。■オープニング作品『アリー/ スター誕生』(12月21日公開)映画祭の開幕を飾るオープニング作品に選ばれたのは、先日行われたヴェネチア国際映画祭やトロント国際映画祭でも絶賛された、レディー・ガガ主演、ブラッドリー・クーパー主演&監督作品『アリー/ スター誕生』。映画初主演のガガが、スターになることを夢見る主人公・アリーを、ブラッドリーが本作で監督デビューを果たし、さらにアリーの才能を見出すロックスターのジャクソンとしてガガと共に主演。アリーが華やかなショービジネスの世界で愛と挫折を経験しながら、スターへの階段を駆け上がっていく様子を描いた心揺さぶられる圧巻のドリーム・エンターテインメントだ。■GALAスクリーニング作品『人魚の眠る家』(11月16日公開)今年初の試みとなる「GALAスクリーニング」は、オープニング・クロージング作品に並ぶ上映で、映画祭期間中のハイライトとして、観客および世界に注目してほしい作品をセレクト。今回選ばれたのは、東野圭吾作家デビュー30周年を記念して書かれたベストセラー小説を、堤幸彦監督の手によって映画化した『人魚の眠る家』。愛するわが子の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた夫婦の運命とは…。篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演するほか、坂口健太郎、川栄李奈ら若手実力派も参加している。■クロージング作品『GODZILLA 星を喰う者』(11月9日公開)そして最後を飾るのは、静野孔文と瀬下寛之が監督を務める「ゴジラ」映画史上初の3DCGアニメーション作品『GODZILLA』三部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』。第一章『GODZILLA 怪獣惑星』、第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』に続く最終章では、超科学が生み出した<メカゴジラシティ>をも焼き尽くし、地上の覇者となった究極の生命<ゴジラ・アース>と高次元怪獣<ギドラ>がついに激突する!なお、声の出演として、宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜ら人気実力派が顔を揃えている。「第31回東京国際映画祭」は10月25日(木)~11月3日(土・祝)六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) 、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(千代田区)にて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC人魚の眠る家 2018年11月16日より全国にて公開Ⓒ2018「人魚の眠る家」 製作委員会GODZILLA 星を喰う者 2018年11月9日より全国にて公開©2018 TOHO CO., LTD.
2018年09月12日8月29日から開催していた第75回ヴェネチア映画祭が8日に閉幕。最終日の授賞式で、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA』(原題)が最高賞の金獅子賞を受賞した。同作は1970年代のメキシコシティを舞台に、ある中流家庭とそこで住み込みで働く家政婦に焦点を当てた物語。言語はスペイン語で、白黒の映像で綴られている。メキシコシティで育ったキュアロン監督の思い出を反映させた内容だという。「ニューヨーク・タイムズ」紙によると、金獅子賞を受賞したキュアロン監督は、この賞が同作のモデルとなった家政婦のリボさんへの「誕生日プレゼントだ」と喜びを語り、キャストたちには「私を育ててくれた女性たちを演じてくれてありがとう」と感謝を述べた。今年の審査員長のギレルモ・デル・トロ監督とキュアロン監督は、ともにメキシコ出身で大の仲良し。デル・トロ監督は金獅子賞の受賞者を読み上げるときに、「さぁどれどれ…僕は受賞者の名前をちゃんと発音できるかな?」というジョークが飛び出したそうだ。そのほかの受賞者・作品は以下の通り。銀獅子賞(審査員大賞)ヨルゴス・ランティモス監督 「The Favourite」(原題)銀獅子賞(監督賞)ジャック・オディアール監督「The Sisters Brothers」(原題)女優賞オリヴィア・コールマン「The Favourite」(原題)男優賞ウィレム・デフォー「At Eternity’s Gate」(原題)脚本賞ジョエル&イーサン・コーエン「The Ballad of Buster Scruggs」(原題)審査員特別賞ジェニファー・ケント監督「The Nightingale」(原題)(Hiromi Kaku)
2018年09月10日「第10回下北沢映画祭」が、2018年10月26日(金)から28日(日)までの3日間、北沢タウンホールほか、下北沢の全4会場にて開催される。「下北沢映画祭」では、ドラマ・CG・アニメーション・ミュージックビデオ、ドキュメンタリーなどジャンル不問の映画作品コンペティションをメインに行う他、音楽や演劇、ファッション、グルメなど下北沢の多彩なカルチャーに触れられるプログラムも実施。今回は第10回目の開催となり、節目を迎える。「第10回下北沢映画祭」のテーマは「To be continued お楽しみはまだまだ続く」。映画、ドラマ、ゲームで「to be continued」というワードを見た時のワクワク感や期待感を映画祭を通して感じて欲しい、という思いが込められている。今回のコンペティションには、アニメーション作品や会話劇など、バラエティに富んだ10作品がノミネート。ゲスト審査員は、映画『勝手にふるえてろ』の大九明子監督が務める。また、「柄本佑×三宅唱」の特集上映を10月26日(金)に実施。『きみの声はうたえる』でのタッグも記憶に新しい2人が関わる3つの作品、『ムーンライト下落合』『NAGAHAMA』『八月八日』を一挙公開。その翌日27日(土)には、『ちょっとの雨ならがまん』を下北沢ReGで上映する。日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を描いた作品だ。そして、北沢タウンホールでは「演劇×映画」特集を10月28日(日)に開催。10周年を迎える劇団ゴジゲン主宰の松居大悟監督最新作『君が君で君だ』など演劇にまつわる映画を上映する。上映後は松居監督をはじめ、関係者によるトークセッションも開催される。【詳細】第10回下北沢映画祭開催日程:2018年10月26日(金)~10月28日(日)会場:北沢タウンホールほか全4会場■柄本佑×三宅唱、特集上映日時:10月26日(金) 19:30(19:15開場)会場:下北沢トリウッド住所:東京都世田谷区代沢5-32-5-2Fチケット:1,800円■ちょっとの雨ならがまん in 下北沢日時:10月27日(土) 11:45(11:30開場)会場:下北沢ReG住所:東京都世田谷区代沢5-30-10チケット:2,000円+1ドリンク600円■「演劇×映画」特集日時:10月28日(日) 10:45(10:30開場)会場:北沢タウンホール住所:東京都世田谷区北沢2-8-18チケット:2,000円
2018年09月07日エマ・ストーン出演最新作『THE FAVOURITE(原題)』が、批評家から絶賛を受け、第75回ヴェネチア国際映画祭で早くも各賞の最有力として注目されていることが分かった。■ヴェネチア国際映画祭にて各賞の最有力にあがる現在開催中のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門の1作として、現地時間8月30日(木)、注目のエマ・ストーン出演最新作『THE FAVOURITE(原題)』のワールドプレミア上映が行われ、当日から解禁になった映画評では、現時点で批評を掲載した16のメディアが全て絶賛するという異例の高評価。さらにRotten Tomatoes(ロッテントマト)では100%フレッシュをたたき出している(9月3日時点)。ほかにも星取りで軒並み5つ星(5点満点)、A評価を連発する中、早くも作品賞、監督賞、主演・助演女優賞はもちろん、脚本賞、撮影賞、コスチュームデザイン、美術での賞レースのトップランナーとして注目を集めている。監督を務めたのは『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』の鬼才、ヨルゴス・ランティモス。出演には『ラ・ラ・ランド』や、最新作『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』で実在のテニス選手を演じたエマ・ストーン。オスカー女優で監督の過去作にも出演したレイチェル・ワイズ。ゴールデン・グローブ賞に輝く名女優オリヴィア・コールマンなど、ランティモス監督が信頼を寄せる実力派3女優に加え、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィンといった、フレッシュな美形英国俳優たちが脇を固めている。■ヨルゴス・ランティモス監督とは?ギリシャの監督であるヨルゴス・ランティモスは、両親によって完全に外界から遮断された家庭環境で育てられた少女2人を描いた『籠の中の乙女』や、パートナーのいない人間はホテルに連れていかれ、期間内にパートナーを見つけられないと動物に変えられてしまうという『ロブスター』など、シュールかつ怪しげな世界観を描いてきた。どの作品にも共通して不可解かつ独特のルールが存在し、そのルールに翻弄される主人公も魅力のひとつ。中でも『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』では、コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガンを迎え、1人の医師がある少年を自宅に招き入れたことをきっかけに、息子と娘が突如歩けなくなったり、目から血を流したりと、全く理解できない現象に襲われる物語を描いた。一見ホラーの側面を持ちながら、「これはコメディだ」と語る監督の本作は、カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞。それだけに、本作『THE FAVOURITE(原題)』でも、歴史ものの側面をもちながら、どれだけランティモス・ワールドが展開されるのか、ファンならずとも目が離せない。3人の女性が巻き起こすパワー・ゲームがどのように描かれるのか、引き続き注目したい。『THE FAVOURITE(原題)』は2019年2月公開予定。(text:cinemacafe.net)
2018年09月05日「第23回釜山映画祭」に出品される作品がこのほど発表。日本からは、池松壮亮主演の『斬、』や柳楽優弥主演『夜明け』。ほかにも『止められるか、俺たちを』『母さんがどんなに僕を嫌いでも』『愛しのアイリーン』などが選ばれた。■『斬、』(11月24日公開)池松壮亮×蒼井優共演の時代劇世界中に多くのファンを持つ塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ完全オリジナル作品『斬、』。江戸時代末期、江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄されるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る衝撃作だ。文武両道で才気あふれる浪人を池松壮亮、浪人の隣人である農家の娘を蒼井優と、今作で2人共初めて塚本作品へ参加する。劇中で見せる、2人のぶつかり合うような演技合戦は必見。ガラ・プレゼンテーション部門に正式出品今回本作は、毎年世界の厳選された4~6作品が上映され、過去に日本からは、是枝裕和監督『三度目の殺人』、新海誠監督『君の名は。』が出品された、ガラ・プレゼンテーション部門に正式出品が決定。塚本作品が、この最も話題のフィルムメーカーの最新作を紹介し、芸術性と功績を称えるガラ・プレゼンテーション部門への出品は初めてとなる。塚本晋也監督コメント釜山映画祭は、映画祭が始まった年から呼んでいただき、お客さんのあまりの熱狂ぶりに感動しました。毎回心にあたたかいお土産を持ち帰らせていただきます。このたびも釜山のお客さんとお会いできるのが今からとても楽しみです。そしてこの映画が皆さんの心にどう映るのかが楽しみです。ヴェネチア、トロント、釜山と、『斬、』にとって大切な三本柱を立てることができました。とてもよいスタートがきれたと思っています――塚本晋也■『夜明け』(2019年1月18日公開)是枝裕和・西川美和監督の愛弟子が監督デビュー是枝裕和と西川美和監督が立ち上げた制作者集団「分福」が満を持して送り出す新人監督、広瀬奈々子のデビュー作『夜明け』。ある秘密を抱えて逃れてきた青年と、彼を偶然助けることとなった見ず知らずの初老の男・哲郎の物語を描く、広瀬監督のオリジナル作品だ。ある秘密を抱えて逃れてきた青年を柳楽優弥が、初老の男・哲郎役を小林薫が演じ、映画初共演を果たす。コンペティション(ニューカレンツ部門)に出品そんな本作が、本映画祭のコンペティション(ニューカレンツ部門)に出品が決定。是枝監督のもとで監督助手を務めてきた愛弟子のデビュー作に、『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭・史上最年少で主演男優賞を受賞した柳楽さんが主演する、まさに“運命の映画”といえる本作。公式上映には柳楽さんと広瀬監督の参加も予定されている。柳楽優弥コメント映画祭に参加出来る事がとても嬉しいです。以前参加した際に、釜山国際映画祭はとても活気に溢れた映画祭という印象を受けたので、今回も参加出来る事をとても楽しみにしております。広瀬監督の作品が多くの方に届いたらいいなと思います。広瀬奈々子監督コメント昨年、釜山国際映画祭のAPMという場で映画の企画をプレゼンする機会があり、街全体に帯びる映画への情熱と、他国の映画人への懐の深さを感じ、またここに戻ってくることを一年間目標にしてきました。素晴らしい映画祭でデビュー作を上映できることを心から嬉しく思っています。言葉にできないものを言葉にしないまま描くことに挑戦した本作を、韓国、アジアの方々にどのように受け取ってもらえるかとても楽しみです。今ここでしか味わうことのできない様々な景色や言葉に触れ、たくさん吸収してきたいと思います。■『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)白石和彌監督×門脇麦×井浦新2012年に逝去した故・若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションによる、映画製作再始動第1弾『止められるか、俺たちを』。1969年、若松プロダクションの門を叩いた少女の目を通して、若松孝二と共に映画、政治、青春が駆け抜けていった一瞬の時を描く。主演の門脇麦が、若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役を、監督に若松プロダクション出身の白石監督を迎え、そして若松孝二役は、『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』、そして監督の遺作となった『千年の愉楽』などに出演してきた若松組常連の井浦新が務める。アジア映画の窓へ出品決定そして今回本映画祭にて、「アジア映画の窓」(A Window on Asian Cinema)出品決定。さらに、アジア映画の成長を支援しアジアの若い映画監督の発掘にその生涯を捧げて亡くなったキム・ジソクを敬い、2017年の第22回釜山国際映画祭から新設された賞「キム・ジソク賞」へのノミネートも決定した。白石和彌監督コメント若松監督が生前最後に参加した釜山映画祭でプレミア上映できる事、心から嬉しく思います。釜山映画祭は私自身も毎作品呼んで頂いているとても重要な映画祭です。しかも昨年から創設されたキム・ジソク賞にノミネートとのことで大変驚いています。デビュー作の「ロストパラダイス・イン・トーキョー」で初めて釜山映画祭に参加して、ジソクさんにお酒をたくさん飲ませて頂いた事、昨日のように覚えています。いろんな思いが過りますが、みんなで釜山映画祭の参加を楽しんできます。釜山には若松監督の手形もあるので、仲間たちと触りに行きます。■『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(11月16日公開)実体験を基にしたコミックエッセイの映画化歌川たいじが実体験をもとに書き綴ったコミックエッセイを、『すーちゃんまいちゃんさわ子さん』の御法川修監督が映画化した『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。主人公・タイジを太賀、母・光子を吉田羊が演じ、親からも友達からも愛されたことがない青年が、壮絶な過去を乗り越えて、自分を拒絶してきた母の愛をつかみ取るまでの奇跡の実話が描かれる。アジア映画の窓部門へ出品決定『止められるか、俺たちを』と同様、本作も「アジア映画の窓」部門への出品&上映が決定。吉田さん、御法川監督が舞台挨拶を行う予定となっており、吉田さんにとって釜山映画祭への参加は今回が初、御法川監督にとっても初の釜山映画祭への作品出品となる。御法川修監督コメント原作を初めて手にした日から5年。作りたい気持ちと、作らねばならないという気持ちが重なる題材に巡り合うことは稀なことです。本作の企画は、自分とプロデューサーの個人的な情熱だけを頼りに始まりました。最初は行き先の不安な船出でした。やがて太賀さんと吉田羊さんが企画に光を与えてくれ、映画化実現への鼓動が大きくなりました。長い月日を重ねて完成した映画が、釜山国際映画祭でお披露目されることになり、込み上げる気持ちを抑えられません。本作で描かれる母と子の物語が、アジアの玄関口から世界中へと羽ばたいてくれることを期待します。■『愛しのアイリーン』(9月14日公開)主演・安田顕×吉田恵輔監督『さんかく』で映画界の注目を集め、『ヒメアノ~ル』『犬猿』なども手掛けた吉田恵輔監督の最新作『愛しのアイリーン』。本作は、監督が“どんな映画よりも最も影響を受けた作品”と公言する、新井英樹の伝説の漫画の映画化。嫁不足の農村に暮らす非モテの40代男と、貧しく若いフィリピン女性の国際結婚を軸に、夫婦、親子、家族における壮絶な愛の形をダイナミックに描ききった異色のラブストーリーだ。安田顕が主人公の42歳ダメ男・岩男役、物語のもう一人の主人公といえる少女アイリーン役には、フィリピンの新星ナッツ・シトイが抜擢された。アジア映画の窓部門へ出品決定そして本作もまた、『止められるか、俺たちを』『母さんがどんなに僕を嫌いでも』同様、「アジア映画の窓」部門への出品決定した。コメント到着!今回の釜山国際映画祭への正式出品決定を受けて、安田さんは「この映画が多くの方の目に届く機会ができて、嬉しいです。この作品に込められたテーマ、熱量が、アジア含め、海外の方々がどのように感じるか、とても楽しみです」と喜びと期待を語る。一方、吉田監督は「20年前、塚本晋也監督のスタッフとして訪れた、生まれて初めての映画祭。まさか自分が監督となり再び訪れることになるとは。こんなに嬉しい事はないです。皆様に感謝!!」と現在の心境を明かしている。■『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』(11月30日公開)有村架純と國村隼W主演『RAILWAYS』シリーズの最新作日本の美しい風景を走る鉄道とともに、迷いながらも成長していく人々の姿を清々しく描く『RAILWAYS』シリーズの最新作『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』。本作は、鹿児島県~熊本県を結ぶ<肥薩おれんじ鉄道>を舞台に、愛する人を失った血の繋がらない3世代3人の、“ふぞろい”な家族の再出発を描いた作品。有村架純と國村隼がW主演を務める。アジア映画の窓部門へ出品決定『止められるか、俺たちを』などと同様、本作も「アジア映画の窓」部門へ出品されることが決定。加えて、國村さんがアジアの精鋭新人監督のコンペ部門である「New Currents」部門の審査員にも決定。韓国では2016年に公開され700万人を超える動員を記録し、カンヌ映画祭でも上映され反響を得た『哭声/コクソン』。この演技により、韓国の最も権威ある映画賞・青龍映画賞で男優助演賞と一般投票で選ばれる人気スター賞の2部門に輝いたことがきっかけで、映画祭たっての希望により実現したという。國村隼コメント『哭声/コクソン』という作品は私にとって初めての韓国映画でした。ナ・ホンジン監督のイメージをどのくらい形に出来たのか未だにわかりませんが、多くの韓国の方々に支持して頂いた驚きと嬉しさは今も忘れることは出来ません。そしてそのご縁もあってでしょうか、今年の釜山国際映画祭に審査員としてお招き頂きました。たいへんな重責に躊躇する気持ちも大きかったのですが、これもご縁とお引き受けする事になりました。また、もうひとつ嬉しい事に、私の最新作『かぞくいろ』も招待作品として決定し、各国の皆さんにお披露目出来る事をとても光栄に思っています。釜山映画祭に集う人たちとお目にかかるのを、今から楽しみにしています。吉田康弘監督コメント憧れの釜山国際映画祭に参加できてとても嬉しいです。作品の中で提示した『かぞくのかたち』は、韓国の皆様にも共感してもらえるのではないかと密かに期待しております。アジアの映画ファンの皆様と一緒に作品を観ることが今からとても楽しみです。■「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」大竹しのぶの初短編映画大竹しのぶが主演を務める短編映画「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」。東京の回転寿司店えお舞台に、大竹さん演じる母と篠田諒演じる息子の会話と沈黙、そこに流れる微妙な想いのやりとりを描く作品だ。監督・撮影・脚本は、学生時代に監督として「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」をはじめ3本の短編映画を制作、複数の国際映画祭に出品。「GU」のTVCMや「LOFT」のWebムービーなどの撮影も担当している新鋭・奥山大史が手掛けた。短編コンペティション部門へ出品決定奥山監督は先日、第66回サン・セバスチャン国際映画祭にて、初長編監督作品『僕はイエス様が嫌い』が日本人としては史上最年少での正式出品が決まったことで話題になったが、本映画祭では短編コンペティション部門に正式出品作品として招待されることが決定した。大竹しのぶコメントこのような作品に仕上がるとは、夢にも思いませんでした。妙な身体と顔のバランス、目の動き、顔の角度、細やかな計算によって見えてくるリアリティーに驚かされました。撮影は、まるで映画のようにワンカット長回しのようなこともあれば、細かく何度もやり直したり。それが終わったかと思うと、今度はインスタントカメラで何百枚もの撮影…。目の動きや口を「あえいおう」と開けたり、角度を変えて何度も何度も撮りました。一体これから何が生まれるのだろうと、全く想像がつきませんでした。映画では、ワンカット、ワンカットに想いを込めるといいますが、この作品の場合、1コマ、1コマに想いがこもっているので、凄い力を持っていると思います。人間というのは、複雑です。悲しく、淋しく、恐いものであるけれど、そこには必ず愛があるのだろうと思うのです。出演させていただいて、こちらが勉強になりました。奥山監督のその才能が海外の映画祭で認められたこと、大変嬉しく思います。監督独自の世界観で、また撮れる日が来ることを楽しみにしております。その時はまた、呼んで頂けたら嬉しいです。奥山大史監督コメント釜山国際映画祭に監督作を出品させていただけること、とても嬉しいです。この映画では、新しい技術を使いながらも、懐かしさをも出したかったので「写ルンです」で約3000枚撮影し、それを素材にアニメーションにしました。釜山の方々には、新しさと懐かしさを同時に楽しんでいただけたら嬉しいです。「第23回釜山映画祭」は10月4日(木)~13日(土)の期間で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:母さんがどんなに僕を嫌いでも 2018年11月16日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、イオンシネマほか全国にて公開Ⓒ2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会夜明け 2019年1月18日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「夜明け」製作委員会止められるか、俺たちを 2018年10月13日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018若松プロダクション
2018年09月05日来月10月に開催される「京都国際映画祭2018」において、9月3日によしもと祇園花月にて、開催概要発表会見が行われた。「京都映画祭」の伝統と志を引き継ぎ、“映画もアートもその他もぜんぶ”をテーマに行われる「京都国際映画祭」。5年目を迎える本映画祭今年のキャッチコピーは「京都上映中。」。名作を生み出してきた京都の街全体で、映画のある幸福をたくさんの人たちと共有したい、という思いが込められている。昨年に引き続き、世界文化遺産である西本願寺の重要文化財、南能舞台にてレッドカーペット・オープニングセレモニーを行うことも決定し、多数のゲストを迎えること、「牧野省三賞」、「三船敏郎賞」の授賞式が行われることも併せて発表された。■充実の「映画部門」企画「映画部門」では奥山和由京都国際映画祭総合プロデューサーが「こういう映画祭は大きくなるほど軸がずれていく怖さもある、5回という区切りの中で原点を振り返ってみていきたい」と映画部門の大テーマは原点復帰になるとコメント。まず、テレビ局と吉本興業による共同制作プロジェクト「TV DIRECTOR’S MOVIE」からは、「ガンバレルーヤ」よしこ主演の『Bの戦場』、宮川大輔出演の『サクらんぼの恋』含む7作品。「サイレント・クラシック映画」では、高橋寿康監督の新たに発見された『照る日曇る日』、時代劇の基礎を築いた名監督の一人、伊藤大輔監督の幻の作品『明治元年』などの名作を。一人の人、一つのテーマにスポットをあてる「特集上映」では、「深作欣二監督特集vol.1」、「宮川一夫特集」「京の映画」「特別上映」といったテーマでの上映。「映画祭連携企画」では、京都で行われている様々な映画祭・映画イベントが手を組み、作品の紹介上映を実施。そして、昨年新設された「アニメーション」では、従来のアニメーションだけでなく、コマ撮りという特殊な手法にも注目し、様々な作品の上映と関連イベントを行う予定だ。■中島貞夫監督が描く時代劇がワールドプレミア上映!さらに、「特別招待作品」として、京都を代表する巨匠・中島貞夫監督の59年に及ぶ映画人生の集大成となる、20年ぶりの長編最新作『多十郎殉愛記』のワールドプレミア上映も決定。14日(日)によしもと祇園花月でクロージング作品として上映される。この日流れた映像では、本作で主演する高良健吾のコメントも登場。高良さんは1か月ほど京都に入り込んで徹底的に勉強し、切られ役は吉本の若手から20人ほどを抜擢して、3週間徹底的に訓練したという本作。高良さんは「この映画はいまの時代劇の技術的な限界に挑戦するというよりは、役者の限界、体力、肉体の限界に挑戦した時代劇になっている」と作品を説明し、「みんなでこだわって作った、それが映っていると思う、とても自信があるので見ていただけるとうれしい」とアピールしていた。■『Bの戦場』大野拓朗も登場さらにこの日、「TV DIRECTOR’S MOVIE」で上映される『Bの戦場』から、大野拓朗がゲスト登場。主演のよしこさんについて「だんだん可愛く見えてしまうのを楽しんで見ていただきたい」と笑顔を見せ、沖縄でも大好評だったとのことで、「京都でももっと盛り上げていけたら」とアピールしていた。■映画だけじゃないアートにも注目ほかにも、「夢あるなぁ」をテーマに展開される「アート部門」では、今年から新たな会場になった「元淳風小学校」、「岡崎公園・ロームシアター京都 ロームスクエア」、「図書館」などで様々な展示が行われる。「京都国際映画祭2018」は10月11日(木)~14日(日)まで開催。(cinemacafe.net)
2018年09月05日8月29日から9月8日まで開催中のヴェネチア国際映画祭に、世界各国から映画人が集結。金獅子賞の行方も気になるところだが、今回は映画祭中盤の現時点でSNSやメディアで話題になった奇抜&不思議なファッションをご紹介!まずはリメイク版『サスペリア』で映画音楽家デビューを果たしたレディオヘッドのトム・ヨーク。正装でキメる俳優陣の中、ブルーのグラデーションが鮮やかなスーツに足元はサンダル、髪型はマンバンとカジュアルないで立ちで登場。「ワーストドレッサー」の称号を与えるメディアもあれば、「クレイジーだけどトムだからこその着こなしだ!」と褒めるメディアも。続いては同じくリメイク版『サスペリア』のクロエ・グレース・モレッツ。レッドカーペットで「Miu Miu」の衣装を選ぶことが多いクロエは、今回も「Miu Miu Resort 2019」のポロシャツとワイドパンツをチョイス。しかしポロシャツのサイズが合っておらず窮屈そうで、ワイドパンツの裾についているファーが「まるでイエティ(雪男)みたい」と不評だった。最後は審査員の1人、ナオミ・ワッツ。ピンクの「Armani Prive」のドレスは「Mirror」紙などのメディアが「ベストドレッサー」と称える一方、ツイッターでは「ナオミがふせん紙に埋もれてる」との声が上がっている。(Hiromi Kaku)
2018年09月04日レディー・ガガが活動休止を経て、スクリーンで完全復活を見せる『アリー/ スター誕生』。日本時間9月1日深夜(現地時間8月31日)、第75回ヴェネチア国際映画祭のアウトオブコンペティション部門にてワールドプレミアを迎え、主演のガガと初監督&主演のブラッドリー・クーパーが記者会見とレッドカーペットに登場した。■“女優”レディー・ガガに上映中から拍手喝采、スタンディングオベーションも会場前に敷かれたレッドカーペットは、“女優”ガガをカメラに収めようとするマスコミと、会場に駆け付けた2,000人ものファンで溢れかえり、近年稀に見る盛り上がりを見せた。さらに、レッドカーペットには本年度のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めたケイト・ブランシェットをはじめ、スーパーモデルのイリーナ・シェイク、世界的デザイナーのドナテラ・ヴェルサーチなど世界的なセレブが本作のプレミアを祝って駆けつけた。そして、淡いピンクのファードレス姿のガガとブラッドリーが登場すると、会場は地鳴りのような歓声に沸き、一斉にフラッシュがたかれることに。2人は集まったファンに丁寧に王子ながら、スクリーニング会場へ。ワールドプレミア試写では、ガガ演じるアリーが初めてステージに上がりメイン楽曲「Shallow」を歌うシーンで上映中にも関わらず会場から拍手喝采が起きる異例の称賛、上映後にはガガとブラッドリーに割れんばかりのスタンディングオベーションが巻き起こった。■ガガ、主人公アリーに自身を重ねる…「私は戦った」また、同日行われた記者会見では、300席ほどある会見場はマスコミで超満員に。さらに立ち見でも入りきらず、外の会場では100名ほど待機するほどの事態となった。本作が映画初主演となったガガは、「この作品にはとても美しいストーリーがあり、世界中の人々の心を動かす物語だと思う。そこには愛、人間としてのプライドがある。多くの人に観てもらえる機会を楽しみにしているわ」と作品への自信のほどをコメント。自身が演じたアリーのキャラクターについては、「私はあまり容姿に恵まれていなかったから、レコード会社の上層部はわたしの歌を他の歌手に歌わせたがったけれど、私は戦った」と打ち明けながら、「私は自分のやり方でやりたかった。常に自分の歩む道は自分で決めたかったのよ。そこがアリーと同じところね」と語り、どんな逆境に置かれても“ありのままの自分”を信じ続けるアリーと自身を重ね合わせた。■「ブラッドリーは私をより自由にしてくれた」役作りについても「映画のスクリーンテストのとき、ブラッドリーはメイク落としを私の顔に置いて、メイクはいらないと言ったの」と明かし、「不安定な状態になるんだけど、でもブラッドリーは私の中からそういう“脆さ”を引き出してくれた。アリーを演じるにあたって、彼は私をより自由にしてくれた。ここに100人の人がいて、たとえ99人が(自分を)信じてくれなくても、ただ1人の人が信じてくれればいい。それがブラッドリーだったのよ」と、“監督”ブラッドリーに絶大な信頼を寄せていたことを告白。印象的なシーンについては、先述の初めてアリーがステージで歌うシーンを挙げ、「ブラッドリーが“感じるままに楽しんでやればいい”と言ってくれたからそうした。まるで人生で初めて歌うような気持ちがして、忘れられない経験だったわ。とてもスペシャルな体験だった」とふり返って語った。また初監督兼主演を務めたブラッドリーは、「ガガを主演にこの物語を撮ることができたことは、とても幸運だった」と断言。「僕が演じたジャクソンは、自らの名声については全く気にかけていない。彼は自分の意志を大事する。そうしてアリーと運命的な出会いをするんだ」と彼の役柄について語り、「僕にとっての名声は“一瞬にして訪れて去ってゆくノイズ”のようなもの。あとに残るのは孤独。そんなリズムをこの映画にも持たせたかった」と、監督として導きたかった作品の方向性について明かした。■「アカデミー賞候補は間違いない」の声も今回のヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、トロント国際映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭と名だたる映画祭への出品が続き、早くもアカデミー賞の最有力候補として名高い本作。世界的に注目を浴びる本作の初お披露目、そしてガガの昨年の活動休止宣言からの完全復活とあって、世界中から数多くのマスコミが集まった。現地では圧倒的な完成度に、早くも批評家から称賛の声が続々と集まっており、映画批評サイト「ROTTEN TOMATOES」では94%フレッシュの高評価。「衝撃」「傑作」との声が相次いでいる。現地の大手興行社からの「興行的大成功と、アカデミー賞候補は間違いない」とのコメントも報じられ、辛口批評で有名な「ガーディアン紙」のファーストレビューが「ガガはまるで、アカデミー賞女優ストライサンドの靴をまとったよう」と名女優を引き合いに出しながら星5つの最大評価を与えたほか、「レディー・ガガの圧倒的パフォーマンスにノックアウト!」(タイム誌)、「ブラッドリー・クーパーは、映画史に残る素晴らしい偉業を達成した」(Vulture)と絶賛の嵐が巻き起こっている。『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年09月02日「夜空と交差する森の映画祭 2018」が開催!開催場所のシチュエーションを活かして、一夜限りの幻想をつくりあげる野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2018」。5周年を迎える2018年は、サーキットとグランピングができるキャンプ場を併設した、栃木県の森の中のモビリティテーマパーク「ツインリンクもてぎ」にて2018年10月6日(土)に開催されます。ツインリンクもてぎ主催は、森はもちろん、離島や日本最長の大吊橋などさまざまなロケーションで野外映画イベントを実現してきた「森の映画祭プロジェクト」。2014年に初開催された「夜空と交差する森の映画祭」で、複数の上映スクリーンで数十本の長短編映画をオールナイトで楽しめる“野外映画フェス”というジャンルを開拓しました。「夜空と交差する森の映画祭 2018」では、「ツインリンクもてぎ」の広大な自然環境のなか、野外映画の醍醐味を感じられる仕掛けが目白押しとなっています。見どころ満載の上映作品個性豊かな4つの映画上映ステージ「そのとき。」「いつか、」「それから、」「そして、」では、およそ50本の多彩な映画が上映されます。上映作品は、エドガー・ライト監督「ベイビー・ドライバー」やグザヴィエ・ドラン監督「わたしはロランス」、新海誠監督「秒速5センチメートル」などのメジャー作品から、松岡茉優主演のSFファンタジー「パンプキンレクイエム」や、いじめをテーマにしたタップダンサーSoumaとブレイクダンサーShigekixダブル主演の「Bullying and Behavior」などの短編映画まで幅広く、お気に入りがきっとみつかるはず。©2017 TriStar Pictures, Inc. and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.©Makoto Shinkai / CoMix Wave Filmsフードコートやマーケット・トーク企画も映画ウェブメディア「シネマズ」編集長の「ヤギシタシュウヘイ」、コラムニスト「カツセマサヒコ」によるトーク企画や、会場内のあちこちに散らばったページや人物からページを集める収集型パンフレットで、今年の世界観である「交差(出逢い)」を体感できます。さらにフードコート「ポップコーンベアーズ・キッチン」のほか、アジア最大級のデザイナーズマーケット・Pinkoiとのコラボでアジアで活躍する作家が来日して一夜限りのマーケットを実施する「モリス・マーケット」などのエリアが「夜空と交差する森の映画祭 2018」を盛り上げます。ハンモックエリアなども登場!会場内にはグランピングができるキャンプ場「森と星空のキャンプヴィレッジ」や臨時テントサイト「サーキットテントサイト」、ハンモックシートで映画を楽しめる「ハンモックエリア powered by the good day TOKYO」なども展開予定です。「ツインリンクもてぎ」の入場料やワンドリンクチケットを含む「夜空と交差する森の映画祭 2018」の入場券は8月末まで早割料金 9,800円で販売中。東京・品川や栃木県・宇都宮、山梨県・甲府市からバスツアーやシャトルバスも運行予定です。「夜空と交差する森の映画祭 2018」概要イベント名夜空と交差する森の映画祭 2018日時2018年10月6日(土) オールナイト開催時間上映開始 18:30/上映終了 5:00会場栃木県 ツインリンクもてぎ ( 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1 )チケット早割入場券 9,800円(8月31日まで)/通常入場券 11,500円(9月1日~)※いずれも1ドリンクチケット付き駐車場2,500円往復シャトルバス券(宇都宮駅⇔会場) 4,000円品川発往復バスツアー 8,000円/山梨発往復バスツアー 9,500円内容映画上映ステージ4カ所(およそ50作品の映画を上映)飲食ブース/ワークショップ/テントサイト/そのほか会場演出やトークイベントなどアクセス駐車場あり・品川からの往復バスツアー・「宇都宮駅」からの臨時シャトルバスお問い合わせmail@forest-movie-festival.jp公式発表済みの作品(合計39作品)エドガー・ライト監督「ベイビー・ドライバー」グザヴィエ・ドラン監督「わたしはロランス」新海誠監督「秒速5センチメートル」小原正至監督「AYESHA」松本 動監督「公衆電話」ArK (A.T.と近藤勇一のユニット)監督「IMC」森田博之監督「世界で一番最後の魔法」永井和男監督「霞立つ」二羽恵太監督「MoBrain」磯部鉄平監督「予定は未定」秦俊子監督「映画の妖精 フィルとムー」田中晴菜監督「いきうつし」佃 光監督「ミズノの帰還」田中 大貴監督「FILAMENT」高山康平監督「『コメディ』」浅野光太郎監督「オクサワ珈琲店」西岡眞博監督「ニジェール物語」鈴江誉志監督「インスタントカメラ」柴口 勲監督「ひこうき雲」西海一紗監督「一晩中」安藤恵哉監督「Rain」今尾 偲監督「太宰橋」中野 森監督「シンデレラのさえずりを聞け」張大尉監督「カップケーキ」三宅美奈子監督「夜間飛行」藤原里歩監督「βカロテンはクズを救う。」堀井彩監督「想像してごらん」小野光洋監督「それでもおとめは荒野をめざす」市原俊幸監督「終の風」佃 尚能監督「THE SEA」竹中貞人監督「ZOB」遠藤健一監督「あの日の伝言」東かほり監督「土曜日ランドリー」清水健斗監督「漂流ポスト」近藤勇一監督「パンプキンレクイエム」かげやましゅう監督「ファットボーイ・スリムガール」大石 結介監督「RICE BALL」田村祥宏監督「Bullying and Behavior」イベント情報イベント名:夜空と交差する森の映画祭 2018催行期間:2018年10月06日 〜 2018年10月06日住所:栃木県 ツインリンクもてぎ 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1電話番号:0285-64-0001(ツインリンクもてぎ)
2018年08月30日音楽家の坂本龍一氏が、10月4日に開幕する第23回釜山国際映画祭で「今年のアジア映画人賞」を受賞することが明らかになった。昨日、同映画祭の公式ホームページで発表された。「今年のアジア映画人賞」は、アジアの映画産業や文化の発展のために、抜きんでた功績を残してきた映画関係者や団体に与えられる賞だ。坂本氏は『戦場のメリークリスマス』をはじめ、数々の素晴らしい映画音楽を生み出してきた。『ラスト・エンペラー』ではアジア人としては初めてのアカデミー賞作曲賞を獲得。同作と『シェルタリング・スカイ』はゴールデングローブ賞作曲賞も受賞した。そのほかグラミー賞やBAFTA賞の受賞歴もある。2014年に中咽頭がんを公表し、音楽活動を休止するも、2015年には『母と暮らせば』で復帰。同年には『レヴェナント:蘇えりし者』がゴールデングローブ賞とグラミー賞にノミネートされている。釜山国際映画祭は坂本氏のこのような実績に触れ、映画史に残る卓越した音楽家と称えた。さらに今年は坂本氏にとってデビュー40周年であることにも言及。10月4日の映画祭開幕式では、坂本氏が記念公演を行うという。(Hiromi Kaku)
2018年08月23日第10回目の開催を迎える「下北沢映画祭」が今年も開催。10月26日から28日の3日間、北沢タウンホール他、全3会場にて行われる。下北沢映画祭では、ジャンルを問わないコンペイティションをメインプログラムに、音楽や演劇、ファッションやグルメなど下北沢を彩る様々なカルチャーを切り口にしたプログラムを発信。記念すべき10回目となる今回のテーマは「To be continued お楽しみはまだまだ続く」。映画やドラマ、ゲームで「to be continued」というワードを見た時のワクワク感、期待感を映画祭を通して感じて欲しい、という思いが込められている。今年は北沢タウンホール、下北沢唯一の映画館トリウッド、ライブハウスのReGと、多彩な会場で5プログラムを開催。キービジュアルは昨年に続き、デザインユニット・コニコが手がけている。Ⓒ2018 「君が君で君だ」製作委員会10月28日には、“演劇の街”である下北沢にちなみ「演劇×映画」特集を北沢タウンホールにて開催。10周年を迎える劇団ゴジゲンを主宰する松居大悟が監督を務める最新作『君が君で君だ』を上映。またもう1作品、演劇にまつわる映画を併映予定です。上映後は松居監督をはじめ、関係者によるトークセッションも行われる。尚、その他の上映作品やイベント詳細は公式サイト()にて9月上旬より随時発表される。【イベント情報】第10回 下北沢映画祭会期:10月26日〜28日会場:北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18)、下北沢ReG(世田谷区代沢5-30-10)、下北沢トリウッド(世田谷区代沢5-32-5-2F)
2018年08月21日