人気俳優・山田孝之が「カンヌ映画祭」を目指す映画制作の過程を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」が、1月6日(金)今夜からテレビ東京系にて放送がスタートする。1999年に俳優デビューし、映画初主演を務めた2005年公開の『電車男』が大ヒットした山田さん。その後も『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『GANTZ』シリーズや『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などに出演。『闇金ウシジマくん』シリーズで見せるハードなスタイルから「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せるコミカルさまでその演技のふり幅の広さ、多彩さは他の追随を許さない。いまや日本を代表する俳優に成長した山田さんが今回挑むのは、自身2年ぶり2度目となる「ドキュメンタリードラマ」。前回のドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」では、スランプに陥った山田さんが親交のある映画監督・山下敦弘を呼び出し「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼、そこにドキュメンタリー監督・松江哲明が加わってドラマが生まれたのだが、今回も山田さんが山下監督を呼び出し「世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたい」と言い出し、2人で「カンヌ映画祭」に向け映画制作をスタートさせる。松江監督も参加して“映画制作に奔走した山田孝之の2016年夏の記録”として作品化したという。放送にあたり山田さんは番組公式サイトで「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」とコメント。「ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があった」としながらも「行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます」と続け「これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。また山下監督も山田さんと過ごした昨夏をふり返り「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たり…山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」。松江監督も「とんでもない映像は撮れていることは保証できます。おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」とそれぞれコメント。「山田孝之がつくる映画」とは一体どのような内容なのか…本放送で確かめて欲しい。ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」は1月6日(金)より毎週金曜深夜0時52分~放送。(笠緒)
2017年01月06日来年3月2日(木)から開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」。この度、毎年業界内外から注目を集める「コンペティション部門」の審査員に、女優の武田梨奈が決定。併せて俳優の斎藤工からの応援コメントも公開された。大賞となる「ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門」の審査委員長には、『不良番長』などで知られる内藤誠監督が就任。審査員には、光武蔵人監督やプチョン国際ファンタスティック映画祭・実行委員長のチェ・ヨンベ、KINOTAYO現代日本映画祭実行委員会のディミトリ・イアンニらが参加する。さらに、毎年多彩な作品が集まる「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門」では、これまで作品ゲストで映画祭に参加してきた武田さんが初の審査員として登場。「まさか審査員として参加する日が来るとは思いませんでした」と驚く様子を見せるも、「最年少審査員としてたくさんの映画と人に触れ、“世界で一番、楽しい映画祭”を堪能したいです」と熱く意気込みを語った。そのほか、『トイレのピエタ』の松永大司監督、アニメーション監督の八代健志など注目のクリエイターが審査員として参加する。なお、オフシアター・コンペティション部門では応募数532作品の中から7作品、ショートフィルム・コンペティション部門では351作品中20作品が選出。映画祭期間中の厳選なる審査を経て、クロージングセレモニーでグランプリやそのほかの受賞作品が発表。どんな作品がノミネートされたのかは、後日ラインアップ記者会見で発表予定となる。さらに今回、本映画祭の開催にあたり、無類の映画好きとしても知られ、本映画祭ともゆかりの深い俳優・斎藤さんから応援コメント動画が到着。斎藤さんは「ほかの映画祭にはなかなかない、実家のこたつのような、あたたかくて居心地のものすごく良い映画祭」と本映画祭の印象を話し、今後も行けるときは必ず参加したいとも語っている。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」は2017年3月2日(木)~6日(月)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2016年12月27日テレビ東京にて来年1月より放送されるドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」。この度本作のオープニングテーマを、2004年にメジャーデビューした「フジファブリック」が担当することが決定した。本番組は、世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたいという山田孝之が、映画監督の山下敦弘と映画製作に奔走した過程を記録したドキュメンタリードラマ。山下監督と友人のドキュメンタリー監督・松江哲明と共に作品化し、山田さんがつくる映画とは一体どのような内容なのかを、この「山田孝之のカンヌ映画祭」として放送する。「フジファブリック」は、楽曲「夜明けのBEAT」がドラマ「モテキ」の主題歌、そして映画のオープニングテーマとして連続起用され話題に。今回のオープニングテーマは、山下監督と松江監督のリクエストに「フジファブリック」が答える形で制作され、曲タイトルは「カンヌの休日 feat. 山田孝之」となっており、タイトル通り山田さんがボーカルで参加!「フジファブリック」の山内総一郎と共に歌声を披露しているという。疾走感に溢れ力強くパンチのあるサウンドは、番組の中で周りも気にせず猪突猛進に目的に向かって進んでいく山田さんの姿とリンク。歌詞は、カンヌ映画祭で賞を取った映画のタイトルで全編構成されており、映画好きの人にはどの作品が隠れているのか注目して欲しい。なお、本楽曲が収録されたニューシングル「カンヌの休日 feat. 山田孝之」は、来年2月15日(水)にリリース予定となっており、ほかにも叙情的なミディアムバラードの「Here」と、「カンヌの休日」のフジファブリックバージョン、インストゥルメンタルの4曲が収録。初回生産限定盤には「カンヌの休日 feat. 山田孝之」のMVが収録されたDVDもセットになっている。今月リリースしたばかりのニューアルバム「STAND!!」を掲げた全国ツアーが、来年1月からスタートする「フジファブリック」。今回の新曲も披露されること間違いなし。「フジファブリック」と山田さんがどのように楽曲を歌い上げるのか…「山田孝之のカンヌ映画祭」はオープニングテーマから見逃せない。「山田孝之のカンヌ映画祭」は2017年1月6日より毎週金曜日深夜0時52分~テレビ東京系にて放送。「カンヌの休日 feat. 山田孝之」は2月15日(水)よりリリース。(cinemacafe.net)
2016年12月27日カンヌ、ベネチア、ベルリン三大国際映画祭の主要賞を制覇したポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督の最新作『イレブン・ミニッツ』が2017年3月2日(木)ブルーレイ&DVDで発売が決定。「スコリモフスキ監督来日映像」をはじめ、豪華映像特典の内容もわかった。午後5時に始まって5時11分に終わる今作の物語は、大都会に暮らすいわくありげで見ず知らずの人々に起こる11分間のドラマを、モザイク状に構成したスコリモフスキ監督初の群像劇。特殊な時間設定のあるドラマや限定的な抽象的空間というスコリモフスキ監督が得意とする映画スタイルによって描く“運命のいたずら”が、衝撃のクライマックスに向かって動くリアルタイム・サスペンスの秀作として、劇場公開時に話題を集めた一作だ。ブルーレイ&DVDの共通特典映像として、スコリモフスキ監督来日映像をはじめ、監督来日時インタビュー、監督劇場マナーCM、オリジナル予告編、日本版予告編などを収録予定。また、初回限定封入特典としては、ポストカード(ティザーデザイン1枚)を封入する予定。スコリモフスキ監督のファン、マストアイテムと言えそうな一枚だ。『イレブン・ミニッツ』 は2017年3月2日(木)よりリリース。<『イレブン・ミニッツ』リリース情報>『イレブン・ミニッツ』DVD価格:¥3,800+税『イレブン・ミニッツ』ブルーレイ価格:¥4,700+税発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 2015 SKOPIA FILM, ELEMENT PICTURES, HBO, ORANGE POLSKA S.A., TVP S.A., TUMULT(text:cinemacafe.net)
2016年12月22日俳優・生田斗真が9日、マカオで行われた第1回マカオ国際映画祭『土竜の唄香港狂騒曲』セレモニーに、共演の本田翼、三池崇史監督、原作者の高橋のぼるとともに登場した。同作は高橋のぼるによる人気コミックを原作に、2014年に実写映画第一弾が公開、興行収入21.9億円のヒットを記録した。警察官の菊川玲二がヤクザに潜入捜査を行う様子を描き、続編となる今作ではチャイニーズマフィアと対決していく。生田らは同イベントからVIP待遇を受け、プライベートジェットで渡航。さらにリゾートホテル・ベネチアンホテルにてレッドカーペットを用意され、500人を超える観客に対してリムジンで現れた。映画祭での上映前舞台挨拶では、生田が英語で挨拶。「記念すべき、第一回マカオ映画祭に呼んでいただきありがとうございます」と礼を述べ、「僕たちが日本から持ってきた映画、土竜の唄はお祭りのような映画です。たくさん笑って、身体が熱くなって、日頃の嫌なことを全部吹き飛ばしてくれる映画です」と長尺での英語を披露すると、観客から日本語で「かっこいい!」と声援を受け、「みなさん日本語わかるんですね!」と苦笑した。また、上映後は場内がスタンディングオベーションで拍手喝采となった。一緒に観た生田は「マカオの皆さんはいろんなところで笑いが起きたり、拍手が起きたり、歓声が沸いたりで反応が僕たちと違ってとても楽しかったです」とコメントした。生田は「三池監督の隣にマカオの観光大使(マカオ国際映画祭主催者)が座っていた」と明かし、「この作品大丈夫かな?」と心配していたが、映画の下ネタですごく笑ってくれたため「下ネタは万国共通」と実感できたという。一方本田は「皆さんすごく笑ってくれて、日本語もわかる方が多かった」と安心した様子。三池監督はレッドカーペットでの熱狂に対し「キャーキャー言われる生田斗真を同じ男として嫉妬しますね」と語り、生田の英語挨拶に「イケメンすぎますね!」と感心していた。
2016年12月12日先日、記者会見の模様(「記者会見には蒼井優さんも登壇。今年の東京国際映画祭は10月25日から始まります!」)もお伝えした東京国際映画祭が開催間近となりました。チケット発売はいよいよ今週末の15日正午から!そこで、上映200作品を超える映画祭期間中に、ROBE読者の皆さんに観ていただきたい注目映画を5作品をご紹介します。また、先日日本外国特派員協会(FCCJ)にて行われた岩井俊二監督の記者会見の様子もお届け。この映画祭での上映を逃したら日本での鑑賞はできないかもしれない作品もあるので、ぜひお見逃しなく!1.『ダイ・ビューティフル』ジュン・ロブレス・ラナ監督 / コンペティション 部門 / ヒューマンドラマ、コメディ(以下、監督名 / 東京国際映画祭出展部門 / ジャンル を記載)ビューティ・コンテスト出場を生業とするトランスジェンダーのトリシャが亡くなる。死後も美しくありたいという彼女の願いを、友人たちは叶えようとする…。笑いとポジティブな姿勢に貫かれた、驚愕の感動作。TIFFで女優賞に輝いた『ある理髪師の物語』(’13)の監督最新作。 LGBTをはじめとしてジェンダーへの考え方も大きく変わってきた今においてとてもタイムリーな映画じゃないかなと思います。「女性性」や「美」というワードは、これまで以上にその定義に広がりを見せはじめています。過去作『ある理髪師の物語』も根柢にはアイデンティティーや自由、セクシュアリティーといった要素があったとのことで、今回はよりそういった要素が強そうな作品です。 2.『太陽を掴め』中村祐太郎監督 / 日本映画スプラッシュ 部門 / ラブストーリー、青春、ミュージック吉村界人×浅香航大×岸井ゆきの、新鋭・中村祐太郎監督が描く、89分間の“真っ赤な青春群像劇”。 心揺さぶる激唱で伝える、ヒリつくように純真な「青春×音楽」映画が誕生! #吉村界人#太陽を掴め 続きはサイトで 吉村界人さん(@kaito_.yoshimura)が投稿した動画 - 2016 8月 6 6:36午前 PDT先日の記者会見に登壇された松居大悟監督が3年前にエントリーしていたということからもお分かりの通り、青田買い必至の部門=「日本映画スプラッシュ 部門」。特に注目したいのがこの『太陽を掴め』です。演者・制作ともにフレッシュな才能溢れる今作ですが、俳優(アーティストといったほうが適切)の吉村界人氏から日本の演劇界はしばらく目が離せないのでは?ぼくのりりっくのぼうよみのMV出演も記憶に新しいところですね。office-saku所属というのも納得の、まるで松田優作と尾崎豊を彷彿とさせる強烈な個性を放っています。荒削りという言葉がいま最も似合う圧倒的な彼の世界観は、Instagram(@kaito_.yoshimura)でチェックしておきましょう。3.『ザ・ネオン・デーモン(原題)』ニコラス・ウィンディング・レフン監督 / 特別招待作品 / サスペンスロスに出てきたばかりの若いモデル、ジェシーは一見素朴だが、誰もがその存在に目を奪われる特別な魅力をもった女の子。エージェントの目にも留まり、トップデザイナーのショーにも出るなど順調な道を歩みだすジェシー。しかし、仲良くなったヘアメイクのルビーと彼女の友達は、ジェシーに対して嫉妬を募らせていき、やがてジェシー自身もトップを目指すうち、全てを見失っていく…。『ドライヴ』で世界中を魅了したニコラス・W・レフン監督が、究極のヒロイン、エル・ファニングを迎え、悪夢のようなモデル業界を艶やかに描いた、カンヌでも話題騒然となった待望の最新作。ファッション文脈でROBE読者としては外せない作品。すでに2017年1月の日本公開が決定している本作ですが、一足先にこのTIFFで鑑賞してしまいましょう!エル・ファニングの圧倒的魅力がファッションモデル界の残酷さを美しく描き切ってくれている模様です。「僕は美しく生まれたわけではないから、"美しい" ということはファンタジーなんだ」と語るレフン監督とエルの対談を収めたi-D Meets: Elle Fanning x Nicolas Winding Refnのショートムービは必見です。 4.『ミスター・ノー・プロブレム』ヒューマンドラマ / メイ・フォン監督 / コンペティティション大戦中の重慶で戦争と無縁の生活を送る富裕層、農場を任される番頭、そこに闖入する青年らを中心に、3幕の寓話がスタイリッシュなモノクロ画面で味わい深く描かれる。ロウ・イエ監督作の脚本家として著名なメイ・フォンが、長編第1作として1943年の短編小説を監督。アジア映画の特徴の一つとして、プログラミング・ディレクターも語っていたのが、「モノクロ映画」。映像のデジタル技術の発展に逆行するかのように昨今広がりを見せているそうです(かといってモノクロフィルムで撮影しているとは限らないところが "今" である証拠)。 5.『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』岩井俊二監督 / Japan Now 部門 / 青春小学生の典道(山崎裕太)、祐介(反田孝幸)、純一(小橋賢児)らは、花火を横から見ると丸いのか、平べったいのかという素朴な疑問を持ち、花火大会の夜その答えを見つけに近くの灯台に行くことを計画する。一方、なずな(奥菜 恵)はその日、典道か祐介のどちらかプールでの勝者とカ・ケ・オ・チすることを企てた…。本映画祭にて単独特集が組まれている岩井監督の名を世間に轟かせることとなった作品。ロケ地の千葉県海上郡飯岡町(現在の旭市)は、ドラマ『モテキ』で満島ひかり演じる中柴いつかも巡ってましたね。この作品は1993年当時テレビドラマの一編として放映され、1995年に再編・映画館上映された変わり種。物語の前後半でパラレルワールドがたどるストーリー展開は45分とは思えぬ奥深い展開です。極め付けは、ファミコン、スラダン、セーラームーンといった90年代初頭のトレンドワードが随所にちりばめられた台詞の数々。当時から確立されていたいたかのような岩井美学の詰まった映像もあいまって、思わず「あの頃の自分」と重ね合わせてしまうはず。四半世紀近い時間がもたらすノスタルジーに、大人は誰もが胸が苦しくなることでしょう。 FCCJにて行われた岩井俊二監督の記者会見の様子東京国際映画祭に先駆け都内のFCCJにて、岩井俊二監督の記者会見が行われました。「正解の定義は難しいと思いながら作っている」「映画市場が活性化することで、アート映画が作りやすくなる」「アニメもすごくつくりたいんですよ」など言葉の節々に深い想いを込めながら回答される岩井監督に、海外プレスも熱い視線を向けていました。当日プレス向けに上映された『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも、初見のプレスが多いなか、鑑賞中声を出して笑っている場面が数多く見受けられました。今後はよりアジアでの作品作りも積極的に行っていくとのことで、すでに中国市場を見据えた作品作りが進行中とのことです。岩井監督は、先月韓国での『リップヴァンウィンクルの花嫁』公開に合わせたプロモーションにて、日本人として初めて韓国キー局のニュース番組(NHKのニュースウォッチ9のような放送番組だそう)にゲストで招待されています。すでに中韓を中心にアジアではカルト的人気を誇る岩井作品。しかしながら『Love Letter』が公開された1995年当時、政治的理由により韓国の放送電波に日本語を流せず予告編が放映できなかったそうです。その出来事を踏まえ、「韓国でニュース番組に招待いただいたように、日本と他国とを繋ぐ "きっかけ" になることが使命だとしたら、映画を作り続けることでそれを務めていきたい」と述べられていました。長い時間をかけ作品で国と国が分かり合えることこそ、 "アート" が持つ最大の魅力ですね。東京国際映画祭期間中は、各作品に監督自ら登壇されることが予定されています。「劇場公開当時はいつも胃が痛いが、映画祭での上映は自分にとってもヴァケーションのようで楽しみ」と仰る監督と、過去作品を一緒に楽しめる貴重な機会になること間違いなしです。 東京国際映画祭のスケジュールを公式サイトで確認!→() いかがでしたか?これらのほかにも、オープニング作品にはメリル・ストリープとヒュー・ジャックマンが来日することで話題の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり(原題:Florence Foster Jenkins)』、トニ・コレットとドリュー・バリモアの女同士の友情が眩しい『マイ・ベスト・フレンド(原題:MISS YOU ALREADY)』そして、アジア・インディーズのミューズとして各国国際映画祭で注目を集める杉野希妃監督・主演の『雪女』など注目作品が目白押し。東京国際映画祭のチケットは10月15日(土)12:00〜 東京国際映画祭公式サイトよりご購入いただけます。 第29回 東京国際映画祭 (Tokyo International Film Festival)〈会期〉2016年10月25日(火)〜11月3日(木・祝)〈チケット販売開始時期〉一次販売 10月15日(土)12:00~二次販売 10月22日(土)12:00~※ 上映スケジュールは現在未定※ 詳細は東京国際映画祭公式サイトよりご確認ください〈部門紹介〉◆コンペティティブ・コンペティション部門※ 今年のコンペティション部門はのべ1,502作品の応募を勝ち抜いた16作品を上映・アジアの未来 部門・日本映画スプラッシュ 部門◆ショーケース・特別招待作品 部門・Japan Now 部門・ワールド・フォーカス 部門◆クローズアップ・国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA 部門・日本映画クラシックス 部門・ユース 部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2016年11月13日映画『サーミの血』が、2017年9月16日(土)より、新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国で順次公開される。北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描くのは、サーミ人の少女の成長物語。彼女が願ったのは、ただ、自由に生きていくこと。都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ち、外の世界に出ていく。差別に抗い、生き抜くいていく感動作だ。サーミ人とは?サーミ人とは、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族で、トナカイを飼い暮らす人々。その他の国では、フィンランドやノルウェーにも住んでいるそうだ。言語はスウェーデン語ではなく、フィンランド語に近い独自の言語を持つ。特に映画の舞台となる1930年代は、分離政策の対象、また劣等民族として差別されていた。例えば、寄宿学校ではサーミ語を使うことさえ許されなかった。そして今なお、支配階級と劣等民族の構図はまだ存在していると言う。サーミ人による映画監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人の血を引き、主演のレーネ=セシリア・スパルロクは、今もノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人だ。そのため、民族衣装や小道具に至るまで正確に再現されている。なお、音楽は『ニンフォマニアック』『メランコリア』など、ラース・フォン・トリアーの作品を手掛けてきたデンマークの作曲家クリスチャン・エイドネス・アナスンが担当。世界各国で称賛を受ける2016年東京国際映画祭では審査委員特別賞と最優秀女優賞をダブル受賞を皮切りに、北欧最大の映画祭のヨーテボリ国際映画祭2017最優秀ノルディック映画賞を獲得。ヴェネツィア国際映画祭では新人監督賞を受賞した。『サーミの血』あらすじ-幻想的で美しい自然の大地ラップランドに、サーミの歌が響く-1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う少女エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師は「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げる。そんなある日、エレはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。トナカイを飼いテントで暮らす生活から何とか抜け出したいと思っていたエレは、彼を頼って街に出た――。作品情報映画『サーミの血』原題:Sameblod監督・脚本:アマンダ・シェーネル音楽:クリスチャン・エイドネス・アナスン出演:レーネ=セシリア・スパルロク、ミーア=エリーカ・スパルロク、マイ=ドリス・リンピ、ユリウス・フレイシャンデル、オッレ・サッリ、ハンナ・アルストロム2016年/スウェーデン、ノルウェー、デンマーク/108分/配給・宣伝:アップリンク
2016年11月10日「広島国際映画祭2016」が11月11日(金)から13日(日)までの3日間、広島県広島市内4会場で開催される。【チケット情報はこちら】ワールドプレミア/ジャパンプレミアを含む、国内外から選りすぐった作品を上映する本映画祭。今年は岩井俊二監督の特集企画を実施。岩井の最新作で、女優の黒木華が第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した『リップヴァンウィンクルの花嫁』をはじめ、代表作『リリイ・シュシュのすべて』、ドキュメンタリー映画『市川崑物語』など、新旧作品を上映。さらに、岩井が企画プロデュース・脚本を務めた連続ドラマ『なぞの転校生』全12話オールナイト一挙上映も行われる。そのほか、上映作品には、戦時中の広島県呉市を舞台にした『この世界の片隅に』、広島出身の西川美和監督の監督デビュー作『蛇イチゴ』など、広島にゆかりのある映画人、および広島で撮影された新旧作も名を連ねる。海外からは、伝説の映画製作会社「ディアゴナル」の創設者であるフランスのポール・ヴェッキアリ監督が来場し、最新作『劣等生』を上映。また、特別招待作品として、ホセ・ルイス・ゲリンが監督を務めた『ミューズ・アカデミー』が、2017年1月の全国公開に先駆け上映される。豪華ゲスト陣を迎えての舞台挨拶やトークショーも充実。『母と暮せば』の女優・吉永小百合、先述の岩井俊二監督や西川美和監督らが登壇を予定している。チケットは発売中。■広島国際映画祭201611月11日(金)~13日(日) NTT クレドホール、八丁座(広島県)ほか登壇予定:吉永小百合/岩井俊二/片渕須直/こうの史代/西川美和/ポール・ヴェッキアリ/ホセ・ルイス・ゲリンほか前売チケット:フリーパス(3日通し券) 2300円 / 1日券 1200円高校生以上は有料。1日券は期間内いずれか1日有効。フリーパスは開催期間通して有効。
2016年11月09日10月25日(火)より東京・六本木を中心に開幕したアジア最大級の映画祭、第29回東京国際映画祭が、昨日11月3日に閉幕。EXシアター六本木にてクロージングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事が東京グランプリ作品『ブルーム・オブ・イエスタディ』のクリス・クラウス監督らにトロフィーを授与。また、「ARIGATO(ありがとう)賞」を受賞した『君の名は。』新海誠監督や、女優の高畑充希、俳優の妻夫木聡、『シン・ゴジラ』のゴジラをはじめとする各賞受賞者たちが揃って登壇した。第29回東京国際映画祭で、栄えある東京グランプリに輝いたのは、ホロコーストのイベントを企画する男を描いた『ブルーム・オブ・イエスタディ』。『4分間のピアニスト』でも知られるクリス・クラウス監督は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督と同じ舞台に立てることに感激しながら、「先ほど拙いフランス語で二十歳頃彼の映画をずっと観ていましたと伝えました。それなので夢が叶ったような気分です」とコメント。「この映画を撮ることは簡単ではなかった。でもこの受賞によってフランス、ドイツ、そして日本でも公開されることを期待しています。この映画に出演してくれた素晴らしい俳優とスタッフがいなければ、この映画はできませんでした」とスタッフに感謝を伝えた。なお、同作はWOWOW賞にも選出された。また、スウェーデン北部の山間部で暮らす民族を描いた『サーミ・ブラッド』は、審査員特別賞と最優秀女優賞(レーネ=セシリア・スパルロク)をW受賞。自身もサーミ民族の血を引くアマンダ・ケンネル監督は、「主演女優とその妹を誇りに思っています。この2人がいたからいまここに立てている。そして東京国際映画祭ではいろんな人と多く語り合うことが出来ました。映画祭という場はいろいろな国の社会を知ることが出来る場であると改めて思いました」と主演のレーネを称え、映画祭をふり返った。さらに、非業の死を遂げたトランスジェンダーの女性を友人たちが美しく葬ろうとするフィリピンの『ダイ・ビューティフル』が、最優秀男優賞(パオロ・バレステロス)と観客の投票により決定する観客賞に輝き、パオロが「実は最優秀女優賞を獲るのではないかと思っていました」と会場を沸かせるコメント。「監督は私を信じて、この役を任せて頂き、本当にありがとうございます。この作品を通して、たくさんの友情が生まれました」と語った。最優秀監督賞にはクロアチア=デンマーク合作『私に構わないで』ハナ・ユシッチ監督、最優秀芸術貢献賞にはメイ・フォン監督の『ミスター・ノー・プロブレム』が選ばれた。そして、昨年から新設された日本映画界への貢献が目覚ましい俳優や監督らを表彰する「ARIGATO賞」の受賞者として、新海監督、高畑さん、妻夫木さん、『シン・ゴジラ』プロデューサーの山内章弘氏とゴジラが登壇。『ウォーターボーイズ』が俳優の転機となったという妻夫木さんは、「日本映画の汗臭さ、泥臭さ、一体感をすごく感じた。映画は一人で作っているのではない、監督、スタッフ一丸となっていいものを作るんだという気持ちでいるから良いものができると感じている。そこから映画に惚れて、いままでやってきた。映画界からこのような賞を貰えるとは思っていなかったので、これを励みにまた一からがんばりたいです」と、力強く豊富をコメント。『アズミ・ハルコは行方不明』がコンペ部門に出品されていた高畑さんは「ミュージカルでデビューした後、映画に出るようになったので、映画界から賞をいただけて、しかもゴジラさんといっしょに壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。これからも一生懸命がんばります。こちらこそ“ありがとう”ございました」と喜びと感謝を口にした。『君の名は。』の興収200億円超えも予想されている新海監督は、「受賞理由として“新星現る”とあったが、僕自身は10年前から映画を作っている。きっと今年発見してくださったということなんだと思います。それはとても幸せなことです。今後もいまの観客は何を観たいのか、物語が負うべき役割はなんなのかを考えながら、これからもアニメーション映画を作っていけたら幸せです。僕の名前で賞をいただいておりますが、すばらしいスタッフやキャストがいたおかげなので、『君の名は。』という作品にいただけたものだと思います」とコメント。『シン・ゴジラ』の山内さんは、「僕の会社の先輩ゴジラにこのようなすばらしい賞をありがとうございます。62年前に誕生して、日本では12年ぶりに復活しました。これはなかなか難しいこと。11月3日は初代ゴジラが公開された日。そんな日にこのような賞をいただけて不思議な縁を感じております」と、Twitter上で“シン・ゴジラ実況”も盛り上がった記念日の受賞を、感慨深げに語った。<第29回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者>【コンペティション部門】東京グランプリ『ブルーム・オブ・イエスタディ』審査員特別賞『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞ハナ・ユシッチ監督『私に構わないで』最優秀女優賞レーネ=セシリア・スパルロク『サーミ・ブラッド』最優秀男優賞パオロ・バレステロス『ダイ・ビューティフル』最優秀芸術貢献賞『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞『ダイ・ビューティフル』【アジアの未来部門】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ監督『ブルカの中の口紅』【日本映画スプラッシュ部門】作品賞:『プールサイドマン』【WOWOW賞】『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠(映画監督)、高畑充希(女優)、妻夫木聡(俳優)、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清(映画監督)、マーティン・スコセッシ(映画監督)【最優秀監督賞】ヴァレリオ・マスタンドレア(text:cinemacafe.net)
2016年11月04日第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが3日、東京・EXシアター六本木で行われ、最高賞である東京グランプリにクリス・クラウス監督によるドイツ=オーストリア合作映画『ブルーム・オヴ・イエスタディ』が輝いた。東京グランプリの発表は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督が担当。「映画はそのときの悲劇の瞬間を描写しますが、年々にそのイメージが薄れ、思い出も消えてしまいます。卓越した映画作りとは、それを越えて過去の罪を正しい視点でまた伝えるというもの」とした上で、『ブルーム・オヴ・イエスタディ』と作品名を発表した。クリス・クラウス監督は、ベネックス監督からトロフィーを、そして、プレゼンターとして登場した小池百合子東京都知事から表彰状と麒麟像を受け取ると、それらを高々と掲げて喜びを爆発。「非現実的でシュールな気分です。特に、19、20歳のころにベネックス監督の映画を見ていたので、同じ舞台に立てて夢がかなったような気持ちです」と興奮気味に話した。同作は、ホロコーストというヘヴィーな題材を、ユーモアや恋愛を交えて描いた作品。クラウス監督は「この映画をつくることは簡単ではなかったので、本当に感動しています」と感慨深げに語り、「この賞によって、これからドイツやフランス、日本でも公開されることを期待します」と願った。なお、今年のコンペティション部門ノミネート作品は、98の国と地域の応募の中から選ばれた16作品。日本からは蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』の2作品がノミネートされていたが、受賞はならなかった。第29回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者【コンペティション部門】東京グランプリ/東京都知事賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』審査員特別賞:『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞:ハナ・ユシッチ(『私に構わないで』)最優秀女優賞:レーネ=セシリア・スパルロク(『サーミ・ブラッド』)最優秀男優賞:パオロ・バレステロス(『ダイ・ビューティフル』)最優秀芸術貢献賞:『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞:『ダイ・ビューティフル』WOWOW賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【アジアの未来】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター 特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ(『ブルガの中の口紅』)【日本映画スプラッシュ】作品賞:『プールサイドマン』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠、高畑充希、妻夫木聡、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清、マーティン・スコセッシ
2016年11月03日女優の高畑充希が3日、東京・EXシアター六本木で行われた第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーに出席。『君の名は。』の新海誠監督、俳優の妻夫木聡、日本が誇るキャラクターであるゴジラと共に、"ARIGATO(ありがとう)賞"を受賞した。"ARIGATO(ありがとう)賞"は、映画界に貢献している人たちに「ありがとう」の意を伝える賞。トロフィーを受け取った高畑は「こんなすてきな賞をいただけて、すごく幸せな気持ちです」と感激し、「私はミュージカルからお芝居の世界に飛び込んだので、まさかそこから10年たって、映画の世界でこんな賞をいただけて、しかもゴジラさんと一緒に壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。とても幸せです」と喜びを語った。そして、「いつもこの先どうなるのかわからないまま、運やいろんな方とのご縁でここままでやってきたような気がします。すごく恵まれているこの10年間だなと思います」としみじみ。「まだ映画の現場に関われた数は少ないんですが、いい現場にいっぱい関われているので、これからもっと映画のことを知っていきたいなと思います。これからも必死に頑張ります」と決意を新たにし、「こちらこそありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。高畑は、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子役で注目を集め、映画でも『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)の主演ほか、『怒り』(16)、そして、今年の東京国際映画祭のコンペティション部門出品作品『アズミ・ハルコは行方不明』など話題作へ出演。日本全国のヒロインに成長し、多才な役作りにこれからの女優の未来を期待して"ARIGATO賞"に選出された。
2016年11月03日第29回東京国際映画祭の最終日となった3日、コンペティション部門の観客賞が発表され、フィリピン映画『ダイ・ビューティフル』が受賞。東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて授賞式が行われ、ジュン・ロブレス・ラナ監督とエグゼクティブ・プロデューサーのペルシ・インタランが登壇した。コンペティション出品作品の中から、観客の投票によって決定する観客賞。このたび、クロージングセレモニーに先駆けて同賞の授賞式が行われ、突然死したトランスジェンダーの生涯を描いた『ダイ・ビューティフル』が選ばれた。トロフィーや花束、賞金、そしてハッピを贈られたジュン・ロブレス・ラナ監督は、「東京国際映画祭のコンペティション部門に選出いただいたと聞いたときはびっくりしたと同時に、緊張しました」と打ち明け、「この映画はフィリピンの観客にどう受け入れられるかわからなかったので、日本でもどう受け入れられるかわからなかった」とその理由を説明。「ですので、今回の受賞は非常に光栄に思いますし、びっくりしています」と喜びを語った。そして、「この受賞を受けて、映画の力をより信じるようになりました」と続け、「映画は人種、言語、肌の色を関係なく、結束させる力を持っているという確信をさらに強いものしてくれました」と力強くコメント。さらに、主演のパオロ・バレステロスをはじめとするキャストやスタッフへの感謝の思いも述べた。なお、今年のコンペティション部門ノミネート作品は、98の国と地域の応募の中から選ばれた16作品で、日本からは蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』の2作品が参加。いよいよ本日、グランプリが決定する。
2016年11月03日映画『聖の青春』が11月2日(水)、東京国際映画祭のクロージング作品として上映され、主演の松山ケンイチ、東出昌大、森義隆監督が舞台挨拶に登壇。さらにゲストとしてリオ五輪メダリストの吉田沙保里、三宅宏実、羽根田卓也も来場し映画祭を盛り上げた。“怪童”と呼ばれ名人になることを嘱望されながらも病に斃れた棋士・村山聖の姿を描く本作。20キロもの増量をして村山になりきった松山さんの役作り、羽生善治三冠そっくりに“変身”を遂げた東出さんの演技も大きな話題を呼んでいる。アジア最大級の国際映画祭でクロージングの大役を務めることになったが、松山さんは映画祭初日のレッドカーペットで、多くのゲストにも対面しており「メリル・ストリープさんにお会いできたことも、安倍総理…いや、安倍マリオさんにお会いできたことも光栄でした」とニッコリ。「日本の伝統文化である将棋――その独特の粋な美しさが存分に描かれているので、世界中の人に見てもらいたいです」と語った。東出さんは、自身が演じた羽生さんを主人公の村山さんから見ての“ヒロイン”と表現。「最初にこの話をいただいたとき、将棋で映画って大丈夫かな?動きもないし、複雑なルールだし…と思っていたんですが、この映画に映っているのは、人の生き方であり、男たちの戦いでした。これを国際映画祭で見ていただいて、伝わるものは絶対にあると思いました」と胸を張る。そして、リオ五輪でレスリング、重量挙げ、そしてカヌーでそれぞれ世界を相手に真剣勝負を繰り広げ、見事にメダルを獲得した吉田さん、三宅さん、羽根田さんが花束を手に登場。三宅さんは映画について「ハンカチが要ります!たくさん涙を流しました」と語る。また、映画の中の聖の姿について「私たちアスリートはオリンピックを目標に、メダルを獲りたいという思いでやっていますが、聖は難病を抱えて、命を削ってやり続けている。『もし私なら…?』と考え、きっと好きなことをやり遂げたいだろうなという気持ちになりました」と己に置き換えて、聖への共感を口にした。また、登壇陣には映画にちなんで「最近、経験した勝負は?」という問いが投げかけられたが、松山さんは「腹が痛くなって、エレベーターが来なくて自分との勝負でした…」と語り、笑いを誘う。これに監督が乗っかり「それで言うと、僕は30を超えてから2敗くらいしています(苦笑)」と告白。東出さんから慌てて「国際映画祭だから!」と制止が入り、会場は笑いに包まれていた。『聖の青春』は11月19日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月02日10月25日のオープニングイベントで始まった、第29回東京国際映画祭。初日のレッドカーペットをTVなどでみたという方も多いのでは?「映画祭なんて、どうせ映画業界人や映画ファンだけのイベントでしょ?」と思っている方々、たしかに激戦を勝ち抜いた国内外のアップカミングな作品を観ることができるこれ以上ないイベントではありますが、特にセレモニー関連は《ファッション》としても楽しめるイベントなのです。ミニマムにまとめた眉上バングヘア×真っ赤な振袖第29回東京国際映画祭のフェスティバルミューズを務めている黒木華(くろき はる)さんは、鶴をあしらえた艶やかな振袖。お色も赤い着物に金色の帯でお祝いムード満点です。ミニマムにまとめたヘアメイクが、より鮮やかさを引き立てています。椎名保ディレクタージェネラル、岩井俊二映画監督、そして安倍晋三内閣総理大臣らとともにレッドカーペットを闊歩。 ブラックのロングドレスでIラインを強調行定勲監督をはじめとし、熊本県出身者で制作したことでも話題の映画『うつくしいひと』からはヒロインの橋本愛さん。引きずるほどのフルレングスドレスと厚底シューズはマークジェイコブス、トレードマークでもある黒髪ボブで最大限にIラインを強調させています。ヴァーガンディー色のリップが、彼女のミステリアスな雰囲気にマッチ!ベストドレッサーは彼女で決まり!橋本愛さん(@ai__hashimoto)が投稿した写真 - 2016 10月 25 5:22午前 PDT ブルーグリーンのドレスは、水色ネイルでアクセント女優の安藤サクラさんは、胸元の開いたレーシーなステラマッカートニーのドレスでインタビュー対応していました。映画『島々清しゃ』の舞台にもなっている沖縄県・慶良間諸島の海の色そのままのブルーネイルが絶妙なアクセントに。ROBEさん(@robetokyo)が投稿した写真 - 2016 10月 25 8:32午前 PDT オールブラックはフィンガーウェーブでさらなる優美さを演出 「東京国際映画祭に育てていただいたといっても過言ではない」と述べたのは、アジアで評価の高い杉野希妃監督。各ゲストが海外メゾンブランドを着こなすなか、TADASHISHOJIの優美なドレスで会場を魅了していました。フィンガーウェーブで決めた黒髪も相まって、まるで中国の夜会のような雰囲気がたまりません。 鶴はジャポニズム意識?大柄ドレスはメガネで〆るハリウッドから緊急来日したのは、大女優メリル・ストリープ。W主演をつとめたヒュー・ジャックマンの来日は叶わなかったけれども、1人でカーペットを歩く様子はさすがのオーラを放っていました。鶴をあしらった和風なドレスは、ヴァレンティノからチョイス。野暮ったい印象になりがちな大柄ドレスは、素直にメガネを合わせたキリッと仕上げています。抜け感のあるコーディネートからは、大人の余裕を感じさせます。これぞ大女優の貫禄!ヘアメイク・ドレス・靴・所作のどれをとっても、レッドカーペットは彼女たちをこれ以上なく魅力的に見せる技がたくさん詰められています。寒くなってファッションが面白くなる季節だからこそ、着こなしのインスピレーションをレッドカーペットから得るというのも楽しいはず!東京国際映画祭は11月3日まで東京・六本木ヒルズほか会場にて開催中。会期中は、ROBEのSNS(Twitter / Instagram)でアップする情報をぜひフォローしてみて。各SNSにて @robetokyo で検索!◆ ROBE的おすすめ映画をチェックする Text. Midori Tokioka
2016年11月01日東京国際映画祭にて11月1日(火)、映画『ミュージアム』の上映が行われ、大友啓史監督が舞台挨拶に登壇したが、当初、出席の予定のなかった主演の小栗旬がサプライズで飛び入り参加!観客からの質問にも応じ、会場をわかせた。『るろうに剣心』シリーズの大友監督と小栗さんのタッグで同名人気漫画を実写化。雨の日に起きる謎の“カエル男”による猟奇的な殺人事件を沢村刑事は捜査していたが、やがて犯人の魔の手は沢村の家族にまで及び…。この日の舞台挨拶は、まずは大友監督がひとりで登壇し「小栗くんは来ませんのでご了解を…」と申し訳なさそうに挨拶。その小栗さんの演技について監督は「本人も『自分で見たことない顔をスクリーンの中で初めて見た』と言ってたし、俳優仲間も『あんな小栗、見たことない』と言ってる」と称賛。また、小栗さん演じる沢村を追い詰めるカエル男を妻夫木聡が演じていることが先日明かされ、大きな話題を呼んでいるが「普通に見て、(妻夫木さんだと)分かんないですよ。なりきっている」とたたえた。また、本作について、東日本大震災以降の日本社会を覆う“空気”が反映されているとも。「震災以降、自分たちには予知できないこと、理解できないことが予知できない方向から襲い掛かってくるということが日本で起こりかけていると思います。顔が見えない“何か”が降りかかってくる、悪意や危険が迫ってくる不安が日本中に芽生え始めているのを感じます」と語り、まさにそんな状況が映画で描かれていると強調した。ここで、ゲストとして被り物をしたカエル男が登場したが、そこへ、反対側の入り口かあら小栗さんが颯爽と登場し、会場は騒然!小栗さんは飄々とした様子で「来ることを伝えてなくて、ずっと(会場横で)待ってたんですけど、『今日は監督、語ってるな』と思いつつ、待っている時間が長かったです」と挨拶。大友監督は小栗さんのサプライズ登場に驚きつつ「心強いです。カエル男と2人で延々と回ってて、寂しかったです。こいつ、喋んないから(笑)」とホッとした表情を見せていた。小栗さんは、過激な描写も多く含まれる本作の撮影について「出来上がった作品も過激ですが、現場でもその状態が常にあって、むしろ現場で見ていた方がキツイというシーンもあり、目をつぶりたくなるような現場が多かったです」とふり返る。この過酷な役柄になりきるため、撮影終盤の監禁されるシーンに際しては実際に監禁状態で過ごすなど、ハードな役作りをしていたそうだが「役がなかなか抜けなかったのでは?」と心配するファンの質問に「年末の28日まで撮影だったんですが、残りの年末の数日と正月の3が日、モチを食い続けて、役のことはすっかり忘れました(笑)」と明かし会場は笑いに包まれた。また、国際映画祭らしく、中国からの留学生からは映画市場が成長を続ける中国で、作品に出演する気は?という質問も。小栗さんは「もちろん、お話をいただければどこにでも行きます。日中韓インドネシアなど“アジア”という枠で面白いものを作れたらと考えています」と意欲を示していた。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月01日第29回東京国際映画祭が、2016年10月25日(火)から11月3日(木・祝)の10日間、六本木ヒルズで開催されています。映画祭の開催にあたり、超人気ハリウッド女優メリル・ストリープが来日し、記者会見を行いました。この記事では、会見でのメリル・ストリープの様子と、主演した映画「マダム・フローレンス!夢見るふたり」の見どころをご紹介します。東京国際映画祭ってなに?東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭です。1985年に日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生し、今年で29回目の開催を迎えました。アジア映画最大の拠点である東京に、世界中から優れた映画が集まり、国内外の映画人、映画ファンが新たな才能と感動に出会い、交流する場となっています。また、国際的な審査委員によってグランプリが選出される「コンペティション」には昨年、86の国と地域から1,409本もの応募があり、年々注目度が高まっています。メリル・ストリープが記者会見に登場!今回の映画祭のオープニング作品に選ばれたのが、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」。ニューヨーク伝説の歌姫をメリル・ストリープが、そして彼女をささえる夫役をヒュー・グラントが演じています。これを記念して、10月24日(月)に、六本木ヒルズでメリル・ストリープの来日記者会見が行われました。大勢のメディア関係者が集まり、取材会場には長蛇の列が!2006年の「プラダを着た悪魔」で敏腕編集長を演じたメリルをみて以来、大ファンの編集部員。登場を今か今かと待っていると…キター!舞台袖から現れたメリルのオーラがまぶしい!67歳と思えない肌のツヤもまぶしい!さっそうと登場したメリル、まずは一言ごあいさつ。…とここでハプニング。マイクがオフになっていて、仕切り直しに。そんなトラブルにも「うふふ、OK」と笑顔で対応しておられました…素敵すぎる。冒頭のあいさつでは、映画祭のオープニング作品に選ばれたことを誇りに思っている事を話し、「今日は監督、ヒュー・グラントなど出演者みんなで来たかったけど、たまたま私だけヒマだったので来ました」というジョークも。会場がいっきに和やかな雰囲気になりました。あいさつに続き、記者からの質問タイムへ。食へのこだわりを聞かれると、日本の寿司が大好物であること、前日に京都でみた豆腐の種類の多さにはかなり興味をひかれたと答え、「ファンタスティック」と表現しておられました。さらに自身が演じたフローレンスについて、料理を一切せずいつもデリバリーか外食だったことを明かしました。家にはキッチンがなかったとの話も。しかもデリバリーでオーダーするのはいつもサンドイッチとポテトサラダだったそうです。作品中、フローレンスが何を食べているのか、チェックしてみるとおもしろそうですね!続いて大統領選に関して何か思うことは?との問いには、「アメリカ国民みんな思っていることだけど…早く済んでほしいと思ってる」と本音をぽろり。会場が笑いにつつまれました。メリルのなごやかなお答えに、終始なごやかムードにつつまれた記者会見でした。「プラダを着た悪魔」の鬼編集長のイメージが強かったのですが、とってもソフトでユーモラスな素顔のメリル。今回の映画でみせる天真爛漫な姿のほうが、素顔に近いのかもしれませんね。「マダム・フローレンス!夢見るふたり」の見どころ絶世のオンチなのに、カーネギーホールを超満員にした伝説の歌姫がいた― 1944年のニューヨークで、「奇跡」のリサイタルが開かれた。出演者の名は、フローレンス・フォスター・ジェンキンス。たぐいまれな「オンチ」の彼女が、なぜカーネギーホールでの公演を実現できたのか。フローレンスの夢を追い続ける姿と、それを支える夫を描いた感動の実話を、豪華キャストが演じます。そんなストーリーのみどころはこちら!●歌ウマ女優メリルが鍛えた「オンチ」な歌声超オンチの歌姫を演じるため、2ヶ月間、オペラのコーチをつけてまずは正しく歌えるようにレッスンしたというメリル。その後、さいごの2週間で音を崩していくトレーニングをしたそう。「下手に歌うというのは、想像したよりもずっと大変だった」とのコメントを残しています。そして「本物のフローレンスなならどう歌ったかは考えず、自分の中のフローレンスならどうアプローチするかと考えた」とのこと。下手だけど、音楽にたいする愛情と強い思いを感じられる歌声になったといいます。実際は歌ウマ女優として知られるメリルが鍛えた歌声に注目です。●ピンクにフリル!超個性的なコスチューム少女の心を持ちつづけたというフローレンスは、普段からやや子どもっぽい要素のある服を好んだそう。30年代初期をイメージして作り上げたという彼女のファッションは、いまの時代からみても魅力的で乙女心をくすぐられるような可憐なものばかり。また、舞台に立つ時には、NYトップのセレブリティならではのゴージャスな装飾品やヘアスタイルに身をつつんで登場します。強烈なインパクトをもつ彼女のファッションから目が離せません!■作品情報タイトル「マダム・フローレンス!夢見るふたり」公開日2016年12月1日(木)出演者メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグほか監督スティーブン・フリアーズ公式サイト配給会社GAGA原題FLORENCE FOSTER JENKINSコピーライト (C)2016 Pathé Productions Limited.■イベント詳細名称第29回東京国際映画祭主催公益財団法人ユニジャパン開催期間2016年10月25日(火)から11月3日(木・祝)開催場所六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほか都内の各劇場および施設・ホール公式HP
2016年10月27日話題作への出演が続く注目の若手俳優・吉村界人主演の映画『太陽を掴め』が10月26日(水)、開催中の第29回東京国際映画祭にて上映され、吉村さんをはじめ、共演の松浦祐也、脚本の木村暉、髭野純プロデューサー、そして中村祐太郎監督が舞台挨拶に登壇した。多くの名監督を輩出した東京学生映画祭で『雲の屑』がグランプリと観客賞をダブル受賞の新鋭監督・中村祐太郎の新作で、吉村さんに加え、浅香航大、岸井ゆきの、柳楽優弥らが出演。ミュージシャンとフォトグラファーとその元恋人という高校時代の同級生の3人が織りなす青春模様を鮮烈に描き出す。主演としてステージの真ん中に立った吉村さんは「緊張してます…(苦笑)」とやや固い表情ながらも「この映画はみんなで作った、全員が主人公の映画だと思っています」と語る。すでに学生映画界では知らぬ者がおらず、邦画の未来を担う監督として期待を集める中村監督だが、吉村さんとの出会いは、東京学生映画祭グランプリの『雲の屑』の上映会だったそう。「吉村くんが観に来ていて、そこで意気投合し、次の日に『喫茶店で会おう!』となり、『一緒に映画を作ろう』と話しました」と運命的な出会いと明かす。吉村さんは、監督の作品のどこに惹かれたのかという問いに「映画を観ていると、この映画、主役の人が監督のことをすごく好きなんだなと感じる作品があって、それを(中村監督の作品から)すごく感じました。俳優がすごく愛されていて、主役も監督のことが好き。そういう愛のある映画が好きなんです。それと、作品だけでなく、監督に会ったときに感じた“生命力”、(監督という)人間がものすごく好きでした」と強い絆を結び、中村監督に絶大な信頼を寄せていることをうかがわせた。髭野プロデューサーは「企画の最初の時点で、東京国際映画祭での上映と劇場公開を目標としていたので、実現できて幸せです」と感慨深げ。12月24日(土)に劇場公開を迎えるが、改めて観客に応援を呼び掛けた。『太陽を掴め』は12月24日(土)よりテアトル新宿、名古屋シネマスコーレほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日現在大ヒット上映中の新海誠最新作『君の名は。』。この度、10月25日(火)まで韓国・プチョン(富川)で開催されていた「第18回プチョン国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門にて、優秀賞(Special Distinction Prize)と観客賞(Audiences Prize)をW受賞したことが分かった。本作は、8月26日(金)に公開されるやいなや、その圧倒的な映像美と心震わせる感動の物語が話題となり、10~20代にとどまらず幅広い世代が劇場に殺到。連日様々なメディアに特集が取り上げられ、ブームを超えたまさに社会現象へ。そして、今月23日(日)までの59日間では、動員数1,260万、興行収入は164億円を突破。週末映画ランキングは驚異のV9を達成している(10月24日時点)。今年で18回目になる「プチョン国際アニメーション映画祭」は、芸術的に優れたアニメを発掘し、その深い魅力を世の中に見せるアジア最高のコンペティションを有するアニメ映画祭。今年は長編作品としてニュージーランド、フランス、韓国、スイス、スペイン、カナダなどの作品がノミネートされており、その中から本作が二冠を達成。同部門で優秀賞と観客賞をダブル受賞するのは初とのことだ。これを受けて新海監督は「2つも賞をいただきありがとうございます。韓国の皆さんの『君の名は。』への熱を改めて感じる機会となりました。この度、このような賞をいただけて大変嬉しく思います」とコメントを寄せている。先日世界三大ファンタスティック映画祭の一つ「第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭」でAnima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞し、すでに世界89の国と地域で海外配給が決定している本作。世界からも注目を集める中、今月21日(金)より海外初の劇場公開となった台湾では、全台湾で46スクリーンで上映(内、台北は18スクリーン)。台北での公開週末3日間の興行収入ランキングでは1位を記録し、好スタートを切っている。『君の名は。』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年10月26日第29回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕。東京・六本木ヒルズアリーナでオープニングレッドカーペットが行われ、蒼井優、佐々木希、高畑充希、黒木華ら女優陣が美の競演を果たした。トップバッターを飾ったフェスティバル・ミューズを務める黒木華は、鶴があしらわれた着物姿を披露。最後にゲストとして登場した安倍晋三内閣総理大臣と共にカーペットを歩く重要な役割も果たした。『乱鶯』に出演する稲森いずみも着物姿を披露。白を基調としたデザインで大人の色気を漂わせた。『アズミ・ハルコは行方不明』に出演する蒼井優と高畑充希は、それぞれ上品なワンピースを着こなし、2人並んで存在感を発揮。『いきなり先生になったボクが先生に恋をした』に出演する佐々木希は、肌を露出した黒いシースルーのベアトップドレス、『うつくしいひと』で主演を務める橋本愛は、黒い花柄のロングドレスで魅了した。また、『種まく旅人~夢のつぎ木~』主演の高梨臨は、おなかと背中が開いた個性的なドレス、『島々清しゃ』に出演する安藤サクラは、胸元がセクシーなロングドレスで登場。『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で主演を務めるメリル・ストリープや、『マイ・ベスト・フレンド』出演の平原綾香、『星くず兄弟の新たな伝説』出演の谷村奈南らもカーペットに華を添えた。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。29回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。上映本数は204作品で、オープニング作品はメリル・ストリープ主演の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作品は松山ケンイチ主演の『聖の青春』。出演者による舞台あいさつなどイベントも連日行われる。撮影:蔦野裕
2016年10月26日10月25日(火)、六本木ヒルズアリーナにて第29回東京国際映画祭が開幕され、豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。15時から開始されたオープニングイベントだったが、途中から、かなり強い雨に見舞われた。しかし、レッドカーペットを歩く登壇陣も観客も雨にも負けず、熱い想いで年に1回の映画祭を盛り上げた。男性陣といえば、スーツ姿やタキシードがメインになりそうなものの、今年はそれぞれの個性がかなり打ち出されていた。『イタズラな Kiss THE MOVIE~ハイスクール編~』に主演する佐藤寛太(劇団EXILE)は、堂々と黒のスーツに紺のシャツというシックな姿で登場。うちわやメッセージボードを持って集まったファンに丁寧にこたえようと、白い歯を見せて交流を楽しんでいた。また、アニメーション特別企画「TIFFアニ!!」の声優・中村悠一&櫻井孝宏もレッドカーペットに登場した。人気声優2人がバシッとタキシード姿で決めて公の場に出ることはそうないこととあって、緊張の面持ちを見せていた彼らだった。もはや映画祭やレッドカーペットの常連となった印象の斎藤工は、第29回は『種まく旅人~夢のつぎ木~』に出演する。慣れた様子で周囲の声援に笑顔でこたえた斎藤さんのいで立ちは、黒スーツを基調にしながらも、ハットや黒のアクセサリーで存在感を出すスタイル。足元はごつめのブーツでしめ、秋冬の装いも同時に楽しんでいるようだった。そして、いま若手のホープとして頭角を現しているのが、『淵に立つ』に出演している太賀。スーツやタキシードではなく、今年流行りのタートルネックにグレーのコートを羽織り、アクセント的にレッドカーペットを思わせる深紅のマフラーで決めていた。海外からは、『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』に主演するイェソン(SUPER JUNIOR)が登場。超人気グループのメンバーの来日とあって、観客のボルテージも最高潮に。あいにく降りだしてしまった雨にも一切動じない様子の観客に、負けじと笑顔を見せたイェソン。黒のスーツの胸元にピンバッジをあしらい、独特のおしゃれを楽しんでいるようだった。そして、第29回のクロージング作品『聖の青春』に出演する松山ケンイチ、東出昌大は、作品を彷彿させる袴姿で登場。物語ではライバル関係にある2人だったが、レッドカーペットでは2人そろってタイトルが入った扇子を手にし、多くのマスコミや観客の声援に応えていた。第29回東京国際映画祭は、11月3日(木)まで開催中。(cinamacafe.net)■関連作品:種まく旅人夢のつぎ木 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016「種まく旅人」製作委員会
2016年10月25日第29回東京国際映画祭が10月25日、東京・六本木ヒルズで開幕。オープニング作品『マダム・フローレンス!夢見るふたり』に主演するアカデミー賞女優のメリル・ストリープ、クロージング作品『聖の青春』で実在の天才棋士を演じる天才棋士を演じた松山ケンイチらがレッドカーペットに登場した。その他の画像第29回東京国際映画祭は10月25日から六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールで開催。近年は注目度の低下を指摘する声もあり、来年迎える第30回を前に、映画祭への関心を取り戻せるか勝負の年となる。コンペティション、特別招待作品、アジアの未来、ワールド・フォーカス、日本映画スプラッシュ、CROSSCUT ASIAなど各部門の上映に加えて、『映画監督 細田守の世界』、『Japan Now監督特集 岩井俊二』、アジア・オムニバス映画製作シリーズ第1弾:『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』など、提携企画を合わせた国内外の約204作品が上映され、出演者やスタッフらによる舞台あいさつやティーチインイベントが連日行われる。コンペティション部門の審査委員長をジャン=ジャック・ベネックス(映画監督/脚本家/プロデューサー)が務め、平山秀幸(映画監督)、ヴァレリオ・マスタンドレア(俳優)、ニコール・ロックリン(プロデューサー)、メイベル・チャン(映画監督)という幅広いジャンルの映画人が審査にあたる。今年は、蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃監督が主演も務める『雪女』の日本映画2本がコンペティション部門に選出されている。第29回東京国際映画祭11月3日(木)までTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて開催中取材・文・写真:内田 涼
2016年10月25日10月25日(火)、六本木ヒルズアリーナにて第29回東京国際映画祭が開幕され、レッドカーペットを豪華女優陣が華やかに歩いた。ドレスや着物など、それぞれのあでやかな様相も光り、お祭り気分を盛り上げた。第29回のフェスティバルミューズを務めた黒木華は、記念すべき一人目のレッドカーペットとなった。紅の着物をたおやかに着こなした黒木さんは、チャーミングな笑顔で、集まった人々の期待に応え、華やかにオープニングを飾ってくれた。反対に白色の着物を着用したのは、『乱鶯』に出演する稲森いずみ。ひときわ妖艶な魅力を放ち、となりの古田新太と仲睦まじい様子を見せていた。『島々清しゃ』に出演する安藤サクラは、胸元がざっくりと開いた深緑のロングドレス。ところどころシースルーになったあつらえで、ヘルシーな色気をふりまいた。ときおりカメラマンから飛ぶ、「セクシーに、色っぽく!」という声かけにも、「セクシーにぃ!?」などとおどけつつも、サービス精神旺盛にしなを作って見せた。『うつくしいひと』主演の橋本愛は、長身を生かした小花をあしらった黒のロングドレスを披露。華奢な体を包みこむ薄手のドレスは、橋本さんの美のオーラを一層まき散らしていた。裾の長いドレスを引きずらないようにと、橋本さんがちょこんとドレスをつかみレッドカーペットを歩く様子が、また可憐に映った。黒つながりでいえば、『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』に出演する佐々木希も、同じく黒のロングドレス。ただし、こちらはデコルテがしっかりと見えるような作りで、白肌がなまめかしく輝き、一粒パールもまたその美を際立てていた。一方、周囲の度肝を抜いたのが『種まく旅人~夢のつぎ木~』主演の高梨臨。清楚なイメージとは真逆をいく、へそ出しならぬ、腹&背中がぱっかりと開いたドレスで新たな魅力を打ち立てた。仲良さげに登場したのは、『アズミ・ハルコは行方不明』からW主演の蒼井優と高畑充希。蒼井さんは、ベルヴェット調の首元まで詰まったワンピースを、高畑さんはサイケデリックな柄のワンピースという個性あふれるいでたち。終始楽し気に笑顔で寄り添っていた2人は、何やらひそひそと話しながら、レッドカーペットを堪能していた。そして、ひと際大きな歓声が上がったのは、第29回オープニング作品『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で主演を務めるメリル・ストリープの登場の瞬間だった。来日したオスカー女優を一目見ようと、集まったファンからは大きな声援が飛んだ。そんな様子を温かなまなざしで見ていたメリルは、投げキスをしたり、サインをしたりと、ひとりでも多くのファンの気持ちにこたえようと懸命だった。第29回東京国際映画祭は、11月3日(木)まで開催中。(cinamacafe.net)■関連作品:種まく旅人夢のつぎ木 2016年11月5日より全国にて公開(C) 2016「種まく旅人」製作委員会
2016年10月25日熊本県の人気キャラクター・くまモンが25日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われている第29回東京国際映画祭(TIFF)のオープニングレッドカーペットに、熊本出身の女優・橋本愛らと登場した。くまモンは、「熊本復興支援チャリティ上映」として選ばれた『うつくしいひと』で主演を務める橋本、美尚中、米村亮太朗、行定勲監督とともに登場。タキシード姿でかっこよく決め、手を振るなど愛嬌を振りまいて観客を喜ばせた。『うつくしいひと』は、熊本にロケハンに訪れた映画監督と若い女性の出会いと小さな旅の物語。熊本出身の橋本愛、美尚中、高良健吾、石田えりなどが出演する。くまモンは、これまでも同作の上映イベントに登場し、出演者と共に作品を盛り上げていた。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。29回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。上映本数は204作品で、オープニング作品はメリル・ストリープ主演の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作品は松山ケンイチ主演の『聖の青春』。出演者による舞台あいさつなどイベントも連日行われる。
2016年10月25日第29回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで15時よりオープニングレッドカーペットがスタート。フェスティバル・ミューズを務める黒木華がトップバッターで登場し、着物姿を披露した。映画祭の顔として主要イベントに参加するフェスティバル・ミューズを務める黒木が、同映画祭の椎名保ディレクター・ジェネラルと共に登場すると、会場は一気にヒートアップ。着物姿の黒木は、歓声を浴びながら艶やかにカーペットを歩いた。そして、ステージでは「私も東京国際映画祭に来るのは初めてなので、みなさんと一緒に楽しんでいけたらいいなと思います」と笑顔であいさつした。レッドカーペットには、上映作品の監督・出演者が続々と登場。「コンペティション部門」に出品される『アズミ・ハルコは行方不明』の蒼井優、高畑充希、『雪女』の青木崇高、山口まゆをはじめ、『いきなり先生になったボクが先生に恋をした』のイェソン(SUPER JUNIOR)、佐々木希、『種まく旅人~夢のつぎ木~』の高梨臨、斎藤工、『うつくしいひと』の橋本愛、クロージング作品『聖の青春』の松山ケンイチらが開幕を彩る。また、オープニング作品『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のメリル・ストリープら海外ゲストも参加する。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。29回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。上映本数は204作品で、最高賞であるグランプリを競う「コンペティション部門」をはじめ、エンターテインメント性の高い話題作を集めた「特別招待作品部門」、日本を代表する作品を国内外に発信する「Japan Now部門」など、さまざまなカテゴリーで上映。出演者による舞台あいさつなども連日行われる。
2016年10月25日日本映画史にその名を刻む巨匠、溝口健二と増村保造の作品42本を上映する“溝口健二&増村保造映画祭変貌する女たち”が12月23日(金)から東京の角川シネマ新宿などで開催されることが決定した。“溝口健二&増村保造映画祭変貌する女たち”溝口健二は1920年に映画界に入り、1923年に監督デビュー。妥協を許さない徹底した演出、画面構成は日本だけでなく世界の映画作家、批評家、ファンから高い評価を集め、『雨月物語』『祇園の姉妹』『西鶴一代女』など多くの作品が“映画史に残る名作”として語り継がれている。そんな溝口の下で助監督として学び、溝口が遺作を発表した翌年に監督デビューを果たしたのが増村保造だ。増村は、若い頃にイタリアに留学し、そこで得た経験を活かして独自の語り口を確立。若尾文子を主演に迎えた『妻は告白する』『赤い天使』『刺青』など多くの名作を発表したほか、1970年代にはテレビの世界でも活躍した。両監督はそれぞれが独自の美学、演出、思想の下で女性の生き様を描き出しており、今回の映画祭では“変貌する女たち”と銘打って14本の溝口作品、28本の増村作品をスクリーンで上映。田中絹代、京マチ子、若尾文子、香川京子、岸田今日子、安田道代ら銀幕で輝く名女優たちの姿も大きな見どころだ。なお、本映画祭は3作品(『浪華悲歌』『武蔵野夫人』『西鶴一代女』)を除いて、デジタル素材で上映され、『雨月物語』は4K復元版の上映になる。映画祭は、12月23日(金)から東京の角川シネマ新宿で幕をあけ、順次、全国で開催される予定。溝口健二&増村保造映画祭変貌する女たち12月23日(金) 角川シネマ新宿ほか全国順次公開上映作品『浪華悲歌』『祇園の姉妹』『残菊物語』『お遊さま』『武蔵野夫人』『西鶴一代女』『雨月物語』『祇園囃子』『山椒大夫』『噂の女』『近松物語』『楊貴妃』『新・平家物語』『赤線地帯』『くちづけ』『青空娘』『暖流』『巨人と玩具』『最高殊勲夫人』『からっ風野郎』『足にさわった女』『妻は告白する』『爛』『女の一生』『「女の小箱」より夫が見た』『卍』『清作の妻』『刺青』『赤い天使』『妻二人』『痴人の愛』『華岡青洲の妻』『セックス・チェック 第二の性』『積木の箱』『濡れた二人』『盲獣』『千羽鶴』『女体』『でんきくらげ』『しびれくらげ』『遊び』『大地の子守歌』
2016年10月22日小栗旬主演で贈る『ミュージアム』が、10月14日(金)「釜山国際映画祭」の“Midnight Passion部門”にて上映。舞台挨拶には、大友啓史監督とカエル男が登壇し会場を沸かせた。雨の日だけに発生する連続猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自らをアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、驚愕の次のターゲットに気づく。カエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく沢村。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?その本当の目的とは?そして、沢村が絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは――!?あなたは最悪のラストを期待する。いま最も勢いのある俳優・小栗さんと、『るろうに剣心』シリーズの大友監督の史上最強タッグが仕掛ける本作。先日、“カエル男”のキャストの正体が妻夫木聡だと明らかにされ、またさらに話題となっている。今月9日には、ワールドプレミアが行われた「シッチェス・カタロニア国際映画祭」に続き、今回は15日まで韓国の釜山で行われていた、アジア最大の映画祭「釜山国際映画祭」で本作が上映された。上映前に行われた舞台挨拶では、大きな歓声と拍手の中、大友監督が登場。また、監督の紹介でカエル男が登場すると、再び大きな歓声が巻き起こっていた。そして上映開始時刻となると、釜山シネマセンターの800人収容の会場は、続々駆けつけたお客さんで満員御礼!映画の上映が開始されると、冒頭の殺人現場のシーンから会場がザワザワ…。映画がクライマックスに近づくにつれ、会場中に緊張の糸が張り詰められる感覚が伝わってくるようだった。本編上映後、「ONE OK ROCK」の主題歌と共にエンドロールが流れるが、誰一人として席を立つ人はおらず、上映終了後に作品と監督に対し大きな拍手が起きていた。その後、大友監督にサインと写真を求める韓国のファン、そして日本からわざわざ本作を観に来たファン約100人に対し、サインや写真のサービス。カエル男はシッチェス・カタロニア国際映画祭に続き、ここでも大人気!カエル男にはセルフィを求める観客が後を絶たず、釜山でも大盛況で幕を閉じた。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月20日阿部寛が“ダメ人生”を送る中年男を演じた是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』。このほど、北欧ノルウェー最大の国際映画祭、第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にて、グランプリに当たるシルバー・ミラー賞を受賞したことが分かった。ダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部さん)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家。いまは探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母・淑子(樹木希林)。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなり、“元家族”で一夜を共に過ごすことになるが――。“海よりもまだ深い”人生の愛し方を優しく教えてくれる本作が、毎年約3万人の観客を動員するノルウェー最大の映画祭、フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭にてシルバー・ミラー賞(グランプリ)を受賞。今年は10月6日(木)~10月16日(日)まで開催されていた同映画祭は、1991年からノルウェーの首都オスロで開催、アジア、アフリカ、ラテンアメリカから約100本の長編映画が上映され、メイン・コンペティション部門では1本の作品をグランプリとして選出する。今回の快挙に是枝監督は、「寒い北国の、小さな映画祭で、とても暖かなご褒美をいただきました。勲章が似合わない映画だと自分では思っていましたが、国境を越えて観客の方々に泣いて、笑って貰えるのは、やはりとても嬉しいことでした」と、その喜びを語っている。『海よりもまだ深く』ブルーレイ&DVDは11月25日(金)より発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月18日日本で大ヒット上映中の新海誠監督最新作『君の名は。』が、この度、ファンタジーとホラー、そしてアニメーションに特化した国際映画祭である第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて、Anima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞する快挙を成し遂げたことが分かった。『君の名は。』は、その圧倒的な映像美と心震わせる感動の物語が話題となり、幅広い世代が劇場に殺到。10月14日までの公開50日間で、観客動員数は1,149万人、興行収入は149億円を記録する大ヒットとなっており、ブームを超えたまさに社会現象を巻き起こしている。この勢いは日本だけに留まらず、既に世界89の国と地域での海外配給が決定。台湾の10月21日(現地時間)公開を皮切りに、香港では11月17日公開、イギリスでは11月24日公開、韓国では1月と各国で順次公開が予定されている。また本作は、これまでにも、7月のロスの「ANIME EXPO 2016」で行われたワールドプレミアをはじめ、9月の「第64回サン・セバスティアン国際映画祭」正式出品における特別上映、10月の「第21回釜山国際映画祭」でのガラ・プレゼンテーション部門公式上映が行われ、それぞれ大盛況。さらに、イギリスで行われた由緒ある国際映画祭、「第60回BFIロンドン映画祭」では長編アニメーション映画として国内外問わず史上初、公式コンペ「Official Competition」にノミネートされており、いまや世界中から大きな注目と期待を集めている。そしてこの度、スペインで開催された第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭(以下、シッチェス映画祭)のコンペティション部門に出品された作品を対象にした各賞が発表され、『君の名は。』がAnima’t部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞する快挙を達成!同部門では、過去に細田守監督作の『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』や、原恵一監督の『百日紅~Miss HOKUSAI~』が受賞している。シッチェス映画祭は、ポルト国際映画祭(ポルトガル)、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)と並ぶ、世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられ、ファンタジーとホラー、そしてアニメーションに特化した国際映画祭。世界的に見ても、規模、知名度ともに最大級。さらには今後の賞レースを占う映画祭と位置付けられており、本作への世界的な評価の高さが伺える結果となった。新海監督は「シッチェス映画祭で最優秀長編作品賞の受賞、本当に光栄に思います。『君の名は。』は入れ替わりや彗星来訪、東京と地方、土着の伝統や神道など様々な要素から成る物語ですが、その骨子はストレートなボーイミーツガールです。この映画をスペインの方々に楽しんでいただけたことに、私自身とても励まされました。本当にありがとうございました」と、喜びのコメントを寄せた。『君の名は。』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月16日15日に閉幕する第21回釜山国際映画祭(BIFF)。アジアを代表する映画祭として毎年拡大を続けてきたBIFFだが、今年は台風18号により海雲台ビーチの会場が大きく破損したり、韓国映画監督組合がボイコットを表明したためパク・チャヌクら大物監督が不参加となるなど、波乱の10日間だった。トラブルの発端は2年前、セウォル号沈没事故におけるパク・クネ政権の対応を批判する映画『ダイビング・ベル』の上映にまで遡る。与党側の釜山市長は上映中止を要請したが、イ・ヨングァン前執行委員長は表現の自由と映画祭の独立性を主張し上映を実施。これが原因となりイ・ヨングァン氏は今春解任され、さらには検挙までされてしまったのだ。これには韓国内外の映画人が反発。一時は開催さえ危ぶまれたが、“SUPPORT BIFF, SUPPORT MR. LEE”(釜山映画祭とイ・ヨングァン氏を支持しよう)が映画祭参加者の合い言葉となり、ベテラン女優ユン・ヨジョンが老娼婦を演じた『THE BACCHUS LADY』のような秀作も含め299本もの作品が上映され、イ・ビョンホン、チョン・ウソンらの大物俳優はレッドカーペット参加は見送ったものの、ファンとの対話の場には出席。また是枝裕和監督らアジアを代表する映画人が、映画祭の今後について語り合うなど実りもあった。現在、ハリウッド映画『マグニフィセント・セブン』がヒット中で、さらには『インサイダーズ/内部者たち』で今回、釜山日報映画賞の主演男優賞を受賞したイ・ビョンホンはオープントークに登場。「17年前に亡くなった父は映画好きで、僕が物心ついた頃からテレビの名作劇場を観ながら解説をしてくれたり、映画館に連れていってくれました。僕がハリウッド映画に出た姿を観たら、どんなに喜んだことでしょう。僕はいつも父に観てほしいと思いながら演じています。そして父と同じように、息子を映画館に連れて行きたい」と映画愛と父親への愛を語った。台湾のホウ・シャオシェン(『黒衣の刺客』)、韓国のイ・チャンドン(『ポエトリーアグネスの詩』)、日本の是枝裕和は「3人のマスター:アジア映画の連帯」と題したトーク・セッションに登場。イ・チャンドン監督は「今回の釜山市の対応は、イ・ヨングァン氏だけでなく、映画祭スタッフ、そして映画祭の参加者を傷つける結果となった。もっとヨングァン氏を、そして映画祭を讃えなくてはいけない。そして元の活気ある映画祭を取り戻さねば」と率直に問題に斬り込み、是枝監督は「僕は今回映画の上映はありませんが、ここで語るためだけにやって来ました。映画作りでは、自分のことよりも映画のために何が出来るかを考えないといけない。映画祭も同じで、20年後の映画祭のために何が出来るかを考えるのが大切」と語った。『ダゲレオタイプの女』の黒沢清監督は手形セレモニーに、女優で映画祭執行委員長のカン・スヨンと出席。「自分の作品に自分の肉体の痕跡を残したことがないのですが、その初めての機会が釜山で嬉しいです。新しい一歩になる気がします」と笑顔を見せた。ほかにも多くの映画人が、BIFFへの思い入れと支援を表明し、カン・スヨン執行委員長は映画祭の独立性を守ると誓った。来年のBIFFこそは、一点の曇りもない、映画の祝祭となることを望みたい。(photo / text:Ayako Ishizu)
2016年10月15日まもなく開幕を迎える第29回東京国際映画祭。このほど、10月16日(日)に無料野外上映イベントとして「東京国際映画祭 Tower Light Cinema ~映画の話をしに来ませんか~」を実施されることになった。この「Tower Light Cinema」では、東京タワーをバックに港区芝公園にて映画鑑賞。参加者には、“好きな映画3本”を書いたシネマプレートを付けてもらい(スタッフや警備の人も含む)、それをきっかけに、見ず知らずの参加者同士で映画について語らうという試みで、シネマプレートは最後に回収。後日、そのデータをリスト化し、参加者の“映画愛”を東京から世界へ発信するという。上映するのは、最新作『グッバイ、サマー』がヒット中のミシェル・ゴンドリー監督の2008年の作品『僕らのミライへ逆回転』。ジャック・ブラックらが演じるレンタルビデオ店の店員たちが、ひょんなことからハリウッド映画をホームビデオで勝手に次々にリメイク。そのことから巻き起こる騒動を、ゴンドリー監督が映画愛をたっぷり詰め込んで描くハートフル・コメディだ。なお、東京国際映画祭の会期中にも、六本木ヒルズアリーナが野外シアターに大変身する無料上映プログラム「野外上映 Cinema Arena」を実施(雨天・荒天の場合は中止)。岩井俊二監督による名作『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』、4K・HDRでの世界初上映となる『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV英語版』、トム・クルーズ主演の『トップガン』『オブリビオン』、1984年版の『ゴーストバスターズ』や『愛と青春の旅立ち』『スタンド・バイ・ミー』など80年代の大ヒット作から『オデッセイ』などまで、迫力満点の野外上映を体験することができそうだ。「東京国際映画祭 Tower Light Cinema ~映画の話をしに来ませんか~」は10月16日(日)17:30~港区立芝公園にて開演。※雨天中止※椅子持ち込み禁止。レジャーシート等を持参のこと。「第29回東京国際映画祭野外上映 Cinema Arena」は10月26日(水)~10月30日(日)六本木ヒルズアリーナにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年10月14日