2大オスカー俳優メリル・ストリープとトム・ハンクスがスティーヴン・スピルバーグ作品で初競演を果たす『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』。現地時間12月14日(金)、米首都ワシントンD.C.にある報道博物館「ニュージアム(Newseum)」にてワールドプレミアが開催され、豪華キャスト・スタッフが一同に会した。第75回ゴールデン・グローブ賞にて6部門にノミネートされ、本年度アカデミー賞最有力作の1つとして注目される本作。ワールドプレミア会場となった「ニュージアム(Newseum)」は2008年にオープンした報道博物館で、ニュースの歴史を総合的に扱うジャーナリズムの“聖地”。ホワイトハウスと米国議会議事堂を結ぶペンシルベニア通りに面した一角に位置し、映画の舞台である「ワシントン・ポスト」本社もすぐそば。まさに本作が描く「報道の自由」を象徴する会場として、ふさわしい場所といえる。スピルバーグ監督をはじめメリル、トムに、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク、トレイシー・レッツ、ブラッドリー・ウィットフォード、ブルース・グリーンウッド、マシュー・リス、アリソン・ブリーら錚々たる顔ぶれが揃う中、ホワイトハウスと議事堂を隔てるように敷かれたレッドカーペットを歩く豪華キャストたちを、一目見ようと多くの観客が集まった。■スピルバーグ監督「アメリカ社会だけではなく、世界中の観客に伝わるテーマ」会場に現れたスピルバーグ監督は、トランプ大統領就任45日後に製作を発表した本作について、「キャサリン・グラハムとベン・ブラットリーの物語は、どれだけ時が経っても永遠に語り継がれるべきだと思っていたんだよ。ジャーナリズムが非難されていることや、メディアが軽視されていること、ニュースが虚偽報道だと言われ、人々を混乱させている状況は大きな問題で、アメリカ社会だけではなく、世界中の観客に伝わるテーマだと思っている」とコメント。さらに、宗教の自由、言論または報道の自由に関するアメリカ合衆国憲法修正第1条について触れ、「その権利を掲げる人々を守るべきだと思うし、その権利のために戦うのは新聞業界の人間たちだと思っているんだ」と、自身の思いをファンを前に熱く語った。■メリル・ストリープ、キャサリン・グラハムは「とても才能に溢れた女性」また、ゴージャスなプラダのスーツを身に纏って登場したメリルは、「仕事をする上で自分は力不足だと思っている女性は多いと思う。私もその気持ちがよくわかるし、私が演じたキャサリンもそういうタイプだった。でも彼女はとても才能に溢れた女性で、この事件で素晴らしい決断をしたの。観客の皆さんにはぜひそれを感じてほしいわ」と、自身が演じた「ワシントン・ポスト」紙の発行人キャサリン・グラハムの勇敢な行動を讃え、メッセージを寄せた。■トム・ハンクス、デスクに足を乗せてしまうクセに言及!?同紙の編集主幹ベン・ブラッドリーを演じ、ベン本人とも面識があったというトムは、「彼はすごく興味深い男だったよ。軽いテーマでも身のある会話をする男で、彼が書く記事はいつも面白かった」とコメントしながらも、劇中の男性新聞編集者たちがついデスクに足を乗せてしまうクセについては「理由を教えてあげよう、それは足が痛いから(笑)!」と明かし、会場を笑わせていた。スピルバーグが「いま、撮るべき作品」として、先に予定していた作品よりも前倒して撮影を敢行、メリルとトムをはじめとする実力派キャストが集結し、全員の想いが1つとなって完成された本作。キャスト陣の熱いメッセージがストレートに発信され、観客や報道陣も大興奮となる中、プレミアは幕を閉じた。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月18日メリル・ストリープとトム・ハンクスが初競演を果たし、本年度アカデミー賞最有力と呼び名の高いスティーヴン・スピルバーグ監督作品『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』。この度、本作の初の映像となる予告編と新場面写真が公開された。本作は、極秘報告書“ペンタゴン・ペーパーズ”を取り巻く物語。到着した予告編は、メリル演じるアメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハムと、トム演じる同紙の編集主幹ベン・ブラッドリーの密談シーンからスタート。2人が話しているのは、“例の文書”、ベトナム戦争が泥沼化しアメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、国防総省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップシークレットとなっていた通称“ペンタゴン・ペーパーズ”のこと。その存在をNYタイムズがスクープ。また映像では、NYタイムズのスクープ記事が差し止められ、政府からの圧力に屈したことが明白な中、グラハムが「臆病もの」と揶揄されながらも信念を貫き、報道の自由を守り抜くため最後の決断を迫られる緊迫した場面や、グラハムを支えるブラッドリーが「この記事を諦めれば、自由の炎が消えるぞ!」と力強く訴える場面など、観る者を圧倒させるシーンが登場している。スピルバーグ監督は「いま、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、先に予定していた作品を前倒しすることを決め、撮影を敢行した本作。政府によってジャーナリズムに規制がかけられ、国の主役であるはずの国民に真実が伝えられず、何が真実で、何が正しいのかがわからなくなってきている現代。“いま”だからこそ伝えるべき作品と強烈なメッセージを込め、この危機的状況に警鐘を鳴らす作品となっている。『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は2018年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年11月28日スティーヴン・スピルバーグ監督映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が、2018年3月30日(金)より全国で公開される。主演を務めるのは、メリル・ストリープとトム・ハンクス。NYタイムズとワシントン・ポストが共闘、政府が隠した最高機密文書を巡るドラマ物語の舞台は、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録していた最高機密文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーをはじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ライバルであるNYタイムズと時に争いながら連携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する。政府がその存在すらひた隠しにしていた衝撃の事実を明らかにすべく立ち上がった実在の人物たちの姿を追う『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』では、ライバルという立場を超えた熱い信念や絆、それぞれの思惑や葛藤が幾重にも重なる、緊張とスピード感溢れるドラマが描かれる。第90回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞にノミネートメリル・ストリープとトム・ハンクスの2大オスカー俳優による息の合った圧巻の演技バトルも、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』見どころの一つだろう。2018年1月23日(火)に発表された第90回アカデミー賞では、作品賞と主演女優賞にノミネート。メリル・ストリープは自身21回目のノミネートとなる。先に開催されたゴールデン・グローブ賞では、ドラマ部門作品賞、監督賞、ドラマ部門主演女優賞、ドラマ部門主演男優賞、脚本賞(リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー)、作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)の6部門にてノミネート。 主演男優賞のトム・ハンクスの通算9作目のノミネートという数字も驚きであるが、なんとメリル・ストリープ(主演女優賞)は通算31作目のノミネートという偉大な記録を達成している。スティーヴン・スピルバーグ「今、撮るべき作品」監督のスピルバーグは「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』の製作を発表し、先に予定していた作品を前倒しして撮影を敢行。国民が知る情報の何が真実で何が正しいのか、それがより曖昧になってきている現代において、政府によってジャーナリズムに規制がかけられてしまうような危機的状況に警鐘を鳴らす作品だ。メリル・ストリープとトム・ハンクスが初共演そんなスピルバーグの強い呼びかけに応え、メリル・ストリープとトム・ハンクスが共演するとこも見どころの1つ。メリル・ストリープ - アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハムトム・ハンクス - ワシントン・ポストのの編集主幹ベン・ブラッドリーまた、脚本はリズ・ハンナと、『スポットライト世紀のスクープ』でアカデミー賞最優秀脚本賞を手にしたジョシュ・シンガー、音楽はジョン・ウィリアムズと、製作陣にも豪華スタッフが集結している。作品情報映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』公開日:2018年3月30日(金)原題:The Post製作:エイミー・パスカル、スティーヴン・スピルバーグ、クリスティ・マコスコ・クリーガー監督:スティーヴン・スピルバーグ脚本:リズ・ハンナ、ジョシュ・シンガー音楽:ジョン・ウィリアムズ出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクスほか(c)Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.
2017年11月17日全世界のメール、SNS、通話は米国政府が監視していたという米国最大の機密を暴露した天才プログラマー、エドワード・スノーデンの半生を社会派監督オリバー・ストーンが描いた衝撃作『スノーデン』。そのブルーレイ&DVDが7月5日(水)に発売が決定した。2013年6月、英ガーディアン紙が発表したスクープは、ある人物が米国政府による膨大な個人情報監視の事実を暴露だった。その男の名は、エドワード・スノーデン。彼は、家族、恋人、自由、そのすべてを捨ててまで重大な告発をしたが、それはなぜか?スノーデンの告発を軸に、そこに至るまでの激動の半生を描いたスリリングな社会派スリラーだ。主人公スノーデン役を、『LOOPER/ルーパー』『ザ・ウォーク』などの実力派俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演。本人と瓜ふたつの風貌に仕上げたほか、声色、仕種までも完璧にマスターしてスノーデン役を熱演。そのリアリズムは、公開時に話題を集めた。なお、セルの特典映像としては、オリバー・ストーン監督がプロモーション来日時に収録した監督インタビューをはじめ、未公開シーン、キャスト&スタッフインタビュー、日本版&海外版予告編などを収録する予定。また、セルDVDとブルーレイの初回特典としては、特製クリアスリーヴケースが付属する予定。衝撃の結末を特典とともに見届けてみて。<『スノーデン』ブルーレイ&DVDリリース情報>『スノーデン』ブルーレイ価格:4,700円+税『スノーデン』DVD価格:3,800円+税発売日:7月5日(水)発売 ※同日レンタル発売元:ショウゲート販売元:ポニーキャニオン(C) 2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.(text:cinemacafe.net)■関連作品:スノーデン 2017年1月27日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年04月20日米国最大の機密を暴き、世界中から追われた男“エドワード・スノーデン”の半生を描いた映画『スノーデン』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルが到着した。2013年6月――。それは、まさしく世界中に激震が走った瞬間だった。イギリスのガーディアン紙が報じたスクープで、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在が暴露されたのだ。さらに驚くべきは、ガーディアン紙に大量の最高機密情報を提供した人物は、NSA(米国国家安全保障局)の職員であり、ごく普通の29歳の若者だった。匿名ではなく、自らカメラの前に立ち「エドワード・スノーデン」と名乗ったその青年は、なぜ輝かしいキャリア、恋人と築き上げた幸せな人生のすべてを捨ててまで、重大な告発を決意したのか――。本作は、元CIA職員のエドワード・スノーデンが、国家の機密事項を暴露した“スノーデン事件”を描いたヒューマン・ドラマ。過去に『JFK』『ニクソン』『ブッシュ』と、アメリカ合衆国大統領をテーマにした映画を3本撮ってきたハリウッド随一の社会派監督オリバー・ストーンが、いま映画で最も伝えたかった人物“スノーデン”とは一体何者なのか。史上最大の内部告発劇、スノーデン事件の全貌に迫った衝撃の問題作となっている。このほど到着した予告編では、母国アメリカのために寄与することを決意した、スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が、CIAでメキメキと頭角を現し、その後全世界のメールや携帯電話での通話が監視されている実態を知り、驚愕する様子がスリリングに映し出されている。米国政府は、“テロリスト発見のため”という大義名分のもと、不当に一般人のパソコンに侵入し、Webカメラなども自在に起動させることもできた。その対象者は日本人を含めた全世界の人々。この事実を公表しようとしたスノーデンに世界最強の情報機関が迫りくる!今回の予告編は、その衝撃さがひしひしと伝わってくる映像となっている。また併せて、「兵士」「ハッカー」「スパイ」「ヒーロー」「愛国者」「裏切り者」などと、スノーデンを形容する様々な言葉が英字で刷り込まれ、スノーデンに扮した眼鏡姿のジョセフ・ゴードン=レヴィットが写し出された日本版ポスタービジュアルも解禁されている。『スノーデン』は2017年1月27日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月04日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、10日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、「パナマ文書」問題についてコメントした。タックスヘイブン(租税回避地)として知られるパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から、顧客リストと資産情報が流出。いわゆるこの「パナマ文書」によって、各国首脳や富裕層の税金逃れを巡る疑惑が浮上し、アイスランドの首相は退陣に追い込まれ、中国ではネット規制によって「パナマ文書」が検索できなくなっている。このニュースに松本は「いやぁ……バカみたいですよ!われわれ正直者は!」と怒りをあらわ。「僕は全然してないですよ。今、税金で50%以上取られてるんですよ」「1万円もらっても、5,500円くらい税金」と説明し、「でも僕、なんも文句言わんと、一生懸命働いているんですよ」と切実な思いを訴えて笑いを誘いながらも、「これはたまらんなぁ。たまらんわ!」と吐露していた。同番組で法律問題を解説する犬塚浩弁護士は、「自分で稼いだお金を、運用の1つとしてタックスヘイブンに置くのは合法。不正に取得したお金をタックスヘイブンに移してきれいなお金にするマネーロンダリングは犯罪」とし、「(マネーロンダリング撲滅に向けて)国際的に協力するのは今の時代の流れですが、いかんせん進めるはずの政治家がこんなことをやっているわけですから……」とあきれていた。
2016年04月10日デジタルアーツと三菱スペース・ソフトウエア、東芝情報システムはこのほど、重要・機密情報ファイルを自動で見つけ出して暗号化するソリューション「Secure Protection(セキュアプロテクション)」の提供を開始したと発表した。同ソリューションでは、三菱スペース・ソフトウェアの重要・機密情報ファイルを探索する個人情報ファイル検出ツール「すみずみ君」と、デジタルアーツのファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」を連携し、探す・守る・追跡する・あとから消すを、シームレスに実現する。あらかじめ指定したルールで社員のパソコンを定期的に探索し、重要・機密情報ファイルを発見すると、閲覧者や閲覧期間、回数、印刷可否といった閲覧制限を付与して、重要・機密情報ファイルを自動的に暗号化する。この暗号化したファイルは、リアルタイムでファイルへのアクセス・操作ログを確認できる。万が一、ファイルが流出した場合でも「あとから消す」仕組みにより、ファイルの中の情報が漏洩することを防ぐ。探索・暗号化した重要・機密情報ファイルの閲覧制限は管理サーバ上で一元管理され、閲覧制限の変更も可能となる。また、社員それぞれのパソコンにどのような重要・機密情報ファイルが保持されているかを把握できるという。重要・機密情報ファイルの定期的な探索と暗号化を提供する「スタンダード」と、暗号化後の追跡と流出時にデータを削除する仕組みまでを提供する「アドバンス」の2つのエディションを用意し、東芝情報システムが販売を行う。
2016年01月25日リコーは1月22日、文書の電子化やデータ活用が可能なリコー製複合機用アプリケーション「RICOH カンタン文書活用 タイプZ」を1月25日から発売すると発表した。対応複合機は「RICOH MP C306シリーズ」。新製品は、「imagio カンタン文書登録 V2 タイプA」と「imagio カンタン文字認識 V2」の2つの機能を併せ持つ後継製品となっている。「カンタン文書登録機能」としては、同一ネットワーク上にあるパソコンのフォルダー体系を複合機のタッチパネル上で参照できることから、注文書や契約書などの紙文書を、利用者が指定したパソコンの共有フォルダーなどに任意の名前をつけて、簡単に電子化することができるようになっている。「カンタン文字認識機能」としては、紙文書を複合機でスキャンする際に、ExcelやWord、テキスト付PDFといったファイルに変換し、任意のフォルダーを指定して保存することができるようになっている。さらに、あらかじめファイル名のつけ方や、保存先、変換したいファイル形式など定型業務ごとの電子化設定情報をボタン登録しておくことで、複合機のパネル上に業務ボタンとして登録され、ワンタッチで電子化できるという。また新製品は、同社が提供している文書管理システム「Ridoc Document System」やオンプレミス型プライベートクラウドサービス「RICOH e-Sharing Box」とも連携する。文書管理システムとの連携では、文書を直接文書管理システム内の個人キャビネットに保存することが可能となり、ファイル形式の異なるさまざまな文書をクリップでとめる感覚でまとめて管理できるバインド機能や、気になる箇所にメモをつける付箋機能などで、より便利に活用することができるという。また、他社製のアプリケーションなどと連携させることで名刺の電子管理も可能としている。新製品の価格は7万円(税別)。
2016年01月22日富士ゼロックスは、ブラウザ機能の強化により操作性を向上させ、Webベースの文書管理ソフトウェア「DocuShare(ドキュシェア)」の新バージョン「DocuShare 7.0」を、12月29日から発売すると発表した。「DocuShare」は、ドキュメントハンドリングソフトウェア「DocuWorks 8」など、同社が提供するさまざまなソリューションや複合機などと連携し、文書の電子化や検索閲覧・管理など、顧客のドキュメント関連の課題解決を支援するソフトウェア。新バージョンは、ブラウザを利用した場合のユーザーインターフェイスを、フラットデザインに変更し、ユーザーの操作性・利便性を向上したという。また、デザインの変更とともにブラウザ技術としてHTML5を採用。これにより、オプションでプラグインソフトをインストールする必要なしに、ドラッグ&ドロップ操作を利用できるため、クライアントPC環境の管理工数を削減。複数のドキュメントをzip圧縮して一括ダウンロードする機能も提供される。ドキュメント管理のフォルダーに相当するコレクション機能では、コレクションへ登録するドキュメントの種類を限定する設定や、管理するドキュメントに適したドキュメント属性情報の表示をユーザー自身で設定・識別が可能。これにより、例えば契約書管理として利用する場合は、登録可能なドキュメントの種類を「契約書」として制限し、「契約先」「契約書番号」「契約開始日」などの契約書に付帯する情報を表示させて管理を効率化できるとしている。なお、コレクションに登録したドキュメントは、契約日や契約番号、契約会社名、案件名などの属性を一覧表示した状態で表示。csvデータとして出力できる機能が新たに追加され、レポート作成を指示して出力したドキュメントの管理台帳としての利用も可能となった。さらに、ユーザー/グループに関するさまざまなレポート出力ができるため、期初などの組織異動/人事異動の時には、レポートを引き継ぎ書類リストなどにも使えるほか、管理者がレポートを活用したり、特定のユーザーが所有するドキュメント数やドキュメントの増加率などの運用管理に必要な情報の収集・分析作業も効率化できるという。さらに、ドキュメントの配布やレビューなどを支援する回覧機能が強化され、レビュー中のバージョン更新や新バージョン公開の承認機能などが新たに提供される。コンテンツルール機能の処理アクションを追加し、アクセス権の自動変更や、例えば「DocuShare」でドキュメントを登録する際に属性を設定すると、外部データベースにその属性が反映されるなど、より高度なプロセス処理が可能となったことで、定型的な業務処理の自動化を実現し、人手による操作や管理の手間を軽減して業務の効率化とスピードアップを実現するとしている。基本パッケージ商品の価格は、10クライアントアクセスライセンスを含む「DocuShare Express 7.0 基本パッケージライセンス」が、20万円(税別/別途メディア代が必要)。20クライアントアクセスライセンスを含む「DocuShare CPX 7.0 基本パッケージライセンス」は、80万円(税別/別途メディア代が必要)。
2015年12月18日NECは11月18日、中堅・中小企業向けに人事・給与システムのセキュリティを強化する「マイナンバー安心セット」に、「機密ファイル保管サーバセット」を追加し、発売を開始した。新製品は、ファイルサーバとして「iStorage NS100Te」とファイル暗号化ソフトウェア「InfoCage ファイル暗号」、アクセス権管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」、アクセスログ管理ソフトウェア「ALog ConVerter for iStorage NS」をセットで提供するもの。これにより、検討や手配の時間を省き、マイナンバーを含む個人情報の保管先となるセキュリティ強化したファイルサーバの短期間導入を実現するとしている。価格は99万9,280円(税別)。新製品の特長として、ファイルサーバ管理ソフトウェア「NIAS」を導入することで、ファイルサーバのフォルダのアクセス権を一括で確認し、不適切なアクセス権を修正して、情報漏えいのリスクを低減する点が挙げられている。またアクセスログ監視ソフトウェア「ALog ConVerter for iStorage NS」を導入することで、ファイルサーバのアクセスログの監視、取得を可能にし、万が一、情報漏えいした場合でも迅速な原因究明を実現するという。
2015年11月18日今週は「変更履歴」の使い方を紹介する。この機能は、文書に加えた変更を記録しておくことができる機能となる。取引先や社内から送られてきた文書に「変更履歴」が指定されている場合もあるので、自分では「変更履歴」を使う予定がなくても、基本的な操作方法を学んでおく必要があるだろう。○変更履歴の記録Wordで作成したビジネス文書を社内や取引先で回覧し、内容を校正してもらう場合もある。このような場合によく使用されるのが「変更履歴」という機能である。この機能を有効にしておくと、「文書のどこを修正したのか?」を一目で確認できるようになる。普通にWord文書を送信して校正作業を進める方法も考えられるが、この場合は修正された箇所を見落としてしまう可能性があり、思わぬトラブルに発展する恐れがある。また、取引先から送られてきたWord文書に「変更履歴」が指定されている場合もある。この場合、「変更履歴」の仕組みをよく知らないと、「なんか、いつもと動作が違う……」と戸惑ってしまうことになる。念のため、使い方を覚えておくとよいだろう。まずは「変更履歴」を有効にする方法から紹介する。文書に加えた変更を記録する時は、「校閲」タブを選択し、「変更履歴の記録」→「変更履歴の記録」を選択する。すると「変更履歴」が有効になり、以降の文字修正がWordに記録されるようになる。例えば、文字の追加/修正/削除といった操作を行うと、その行の左端に「赤色の線」が表示される。つまり、この「赤色の線」を“変更あり”の目印として活用できるわけだ。このように「変更履歴」を有効にすると、文書の変更箇所を一目で確認できるようになる。○変更履歴の確認「変更履歴」を有効にした文書では、変更の有無だけでなく、変更内容を確認することも可能となる。変更内容を確認する時は、各行の左端にある「赤色の線」をクリックすればよい。すると、以下の図のように変更内容が文書内に赤字で表示される。また、「校閲」タブのリボンにも変更内容の表示/非表示を切り替える項目が用意されている。この項目で表示方法を指定した場合は、それぞれ以下のように文書が表示される。シンプルな変更履歴/コメント ……… 変更がある行を「赤色の線」で表示すべての変更履歴/コメント ………… 変更内容を文書内に「赤字」で表示変更履歴/コメントなし ……………… 変更後の文書を表示(最終版)初版 …………………………………… 変更前の文書を表示「変更履歴/コメントなし」や「初版」を選択した場合は、普段と同じように文書が表示されるが、この場合も「変更履歴」は有効に機能している。特に「初版」を選択した場合は注意が必要となる。この場合、画面に表示されている内容は「最終的な文書」ではなく、「変更前の文書」となる。よって、この状態のまま編集作業を続けると、間違いを二重に修正してしまったり、他の人が修正した内容を見落としてしまう可能性がある。トラブルに発展しやすい表示方法といえるので、よく確認しておく必要があるだろう。○変更履歴の承認と取り消し続いては、変更された内容を確認し、その情報を「変更履歴」から削除する方法を紹介する。この作業を行うときは、変更された文字を選択し、「校閲」タブにある「承認」をクリックすればよい。すると変更が反映され、その箇所の「変更履歴」が削除される。これとは逆に、変更を無視した状態で「変更履歴」を削除する場合は「元に戻す」というコマンドを使用する。「承認」コマンドと合わせて覚えておくとよいだろう。○変更履歴の記録の終了最後に、「変更履歴」の記録を中止する方法を紹介しておこう。この場合は、「校閲」タブにある「変更履歴の記録」→「変更履歴の記録」を再び選択してOFFにする。これで、通常のWord文書に戻すことができる。ただし、「承認」(または「元に戻す」)の操作をしていない「変更履歴」はそのまま維持される。この操作は、新たに「変更履歴」を記録するのを中止する操作であり、「変更履歴」そのものを削除する操作ではない。間違えないように注意すること。ちなみに、このコマンドにある「変更履歴のロック」は、パスワードを設定して他人が勝手に「変更履歴の記録」を終了するのを防ぐ機能となる。***なお、次回の連載では、「変更履歴」と一緒に使用されることが多い「コメント」について紹介する。「変更履歴」と合わせて使い方を覚えておく必要があるだろう。
2015年11月06日今週は、Wordを使って2段組みの文書を作成する方法を紹介する。文書の段数を変更する手順は特に難しくないが、実際の文書作成では、タイトル部分だけを1段組みで構成する場合が多いため、「1段組み」と「2段組み」が混在した文書を作成しなければならない。このような場合は「セクション区切り」を使って文書を分割しておく必要がある。○段組みの指定まずは、文書全体の段数を変更する方法から紹介していこう。通常、Wordは「1段組み」で文書が作成されるように初期設定されている。これを「2段組み」などに変更する場合は、「ページ レイアウト」タブを選択し、「段組み」コマンドから段数を選択すればよい。例えば「2段」を選択すると、以下の図のようにレイアウトが変更され、文書全体が「2段組み」で構成されるようになる。このとき、「段組み」コマンドから「段組みの詳細設定」を選択し、「各段の文字数」や「段と段の間隔」を細かく指定することも可能だ。また、この設定画面で「境界線を引く」をONにすると、各段の間に境界線を描画することができる。このように、段数を変更する操作そのものは特に難しくない。ただし、実際に文書を作成する時に、文書全体を「2段組み」で構成するケースは極めてまれなケースと考えられる。一般的によく見かけるのは、タイトルやリードなどを「1段組み」で構成し、本文を「2段組み」にする構成である。続いては、1つの文書内で「1段組み」と「2段組み」を混在させる方法を紹介していこう。○セクション区切りの活用段数が変化する文書を作成する場合は、文書内をセクションに分割しておく必要がある。この指定には「セクション区切り」を利用する。まずは、適当な位置に「セクション区切り」を挿入しておこう。「セクション区切り」を挿入する位置にカーソルを移動する。続いて、「ページ レイアウト」タブにある「区切り」コマンドをクリックし、「現在の位置から開始」を選択する。すると、カーソルがあった位置に「セクション区切り」が挿入され、その前後で段数を変化させることが可能となる。今回の例の場合、「セクション区切り」より前にカーソルを移動してから「段組み」→「1段」を選択すると、タイトルとリードの範囲だけを「1段組み」に戻すことができる。念のため、文書に挿入されている「セクション区切り」を表示する方法も紹介しておこう。「ホーム」タブを選択し、「編集記号の表示/非表示」をONにすると、以下の図のように「セクション区切り」の記号が表示される。この「セクション区切り」より前は「1段組み」の文書、「セクション区切り」より後は「2段組み」の文書になると考えればよい。このように、文書内で段数を変化させる場合は、その位置に「セクション区切り」を挿入し、文書を複数のセクションに分けておく必要がある。もちろん、1つの文書に2つ以上の「セクション区切り」を挿入してもよい。こうすることで、「1段組み」→「2段組み」→「1段組み」→「2段組み」……と段数が繰り返し変化していく文書を作成することができる。なお、先ほどの例では、見出しに「段落前」の間隔を指定しているため、「最初の見出し」と「右の段の本文」の開始位置がズレて配置されている。これを揃えて配置するには、「最初の見出し」だけ「段落前」の書式を0行に変更しておく必要がある。「ページ レイアウト」タブにも「段落前」の書式が用意されているので、ここで数値を変更しておくとよいだろう。さらに、改行の数を調整すると、以下の図のようなレイアウトに仕上げることができる。○指定した範囲だけ段数を変更「1段組み」と「2段組み」が混在した文書を作成する際に、以下のように操作を進めていく方法もある。こちらの方が直感的に状況を把握できるので、合わせて覚えておくとよいだろう。まずは、マウスをドラッグして段数を「2段組み」にする範囲を選択する。続いて、「ページ レイアウト」タブを選択し、「段組み」コマンドから「2段」を選択する。すると、選択していた範囲だけを「2段組み」に変更することができる。この場合は、選択した範囲の前後に「セクション区切り」が自動挿入される仕組みになっている。要するに、「セクション区切りを自分で挿入するか」もしくは「自動的にセクション区切りを挿入させるか」が異なるだけで、最終的には同じ結果になる。「編集記号の表示/非表示」をONにした状態で操作を行うと、その仕組みをよく理解できるだろう。○「セクション区切り」の役割Wordの書式指定において、最も小さい単位となるのは「文字」である。フォントや文字サイズ、文字色などの書式は、一つひとつの文字に対して指定できるため「文字の書式」になると考えられる。続いて、「文字」の次に大きな単位となるのが「段落」である。行間や行揃え、インデントなどの書式は、段落を1つの単位として指定するため「段落の書式」となる。今回紹介した「セクション」は、「段落」よりも大きな書式指定の単位として考えることができる。つまり、複数の段落を「セクション」という集合体にし、この「セクション」に対して指定する書式となる。「セクション」に指定可能な書式は、「段組み」のほかにも「余白」や「印刷の向き」などがある。もっと詳しく説明すると、「ページ設定」の画面で指定できる書式が「セクション」に対して指定可能な書式となる。個々のセクションに対して書式を指定する時は、「設定対象」に「このセクション」を選択しておけばよい。この仕組みを利用すると、「本文はA4縦、図表はA4横」のように変則的なページ配置の文書を作成することも可能となる。あまり使用頻度は高くないが、念のため覚えておくとよいだろう。なお、初期状態では「セクション区切り」が1つも存在しないため、文書全体が1つのセクションとして扱われる。この場合は「セクション」=「文書全体」と考えられるため、「ページ設定」で文書全体の書式を指定する、という図式が成り立つことになる。
2015年10月30日ノークリサーチは10月26日、2015年の中堅・中小市場における文書管理システムやオンラインストレージサービスの利用実態とユーザー評価に関する調査の分析結果を発表した。調査対象は、日本全国・全業種の年商500億円未満の中堅・中小企業で、「情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している」か「情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している」社員。調査実施時期は2015年7月。有効回答数は1,300社。文書管理やファイル管理、オンラインストレージサービスといったファイルの保存・共有・管理に関連する製品・サービスの導入社数シェアの結果を見ると、最多のマイクロソフト「SharePoint Server」でも1割強であり、また導入形態は自社内設置からクラウド形態まで多様であった。文書管理システム市場は、多様な導入形態の製品・サービスがシェアを少しずつ分け合っている状態だと同社は指摘する。導入社数シェア上位に「Office365/SharePoint Online」「Google Drive for Work」「Dropbox for Business」といったオンラインストレージサービスがランク入りしていることから、文書管理システム市場を理解するには、オンラインストレージサービスを始めとする新たな運用形態がもたらす影響を知ることが重要だと同社はいう。回答企業の年商規模別に製品・サービスの導入形態を見たところ、年商20億円未満の企業ではオンラインストレージサービスの比率が高いことが分かった。現時点で抱えている最も重要な課題について、社内設置型とオンラインストレージサービスとを比較すると、社内設置型では導入・維持における費用負担、オンラインストレージサービスでは機能の不足が課題となっている実態が浮かび上がった。これらの結果をふまえて同社は、同市場では社内設置型とオンラインストレージサービスの関係性を正しく見極めることが重要だと指摘している。
2015年10月27日AdobeとDropboxは13日、ユーザーが場所やデバイスを問わず、文書業務を遂行できるようにするための協業を発表した。両社は、モバイル機器、デスクトップPC、Web上で利用可能なアプリケーションとサービスを統合し、PDF形式で保存されているミッションクリティカルな文書や情報へのより迅速かつシームレスなアクセスを提供する。2社の協業により、「Adobe Acrobat DC」と「Adobe Acrobat Reader」のユーザーは、Adobeのアプリケーションから直接Dropboxに保存しているPDFにアクセスし、操作することが可能となる。また、逆にDropboxのWebサイトやiOS/Android版アプリから直接AcrobatのPDFを開き、Adobeのアプリケーションで編集、保存といった作業を行うこともできる。これは、Dropbox内に保存されているデータの中で最も多いファイル形式がPDFであることから実現したということだ。より詳細に言えば、無償のAcrobat Readerモバイル版アプリやデスクトップ版Acrobat DCを用いて、Dropbox Basic、Pro、Dropbox for Businessに保存されているPDFを開き、作業することができるようになった。加えた修正は自動的にDropbox内のファイルに保存され、操作が完了した最新ファイルは、Dropboxへのリンクや共有フォルダを使って共有できる。また、DropboxのWebサイトやiPhone、iPad版アプリでPDFを開き、デスクトップ版Acrobat DCや、Acrobat Readerモバイル版アプリでの編集を加えられる(文書にハイライト表示、注釈、コメント追加)。ファイルの最新バージョンは、Dropboxで共有し、後で共同作業をすることもできる。これらの機能は、既に行われているAdobe Document Cloud eSignサービスとDropboxの統合に基づくもので、この統合ではDropbox内に保存されたPDFへのアクセス、追跡、署名を実現可能にしているとのことだ。アドビのシニア バイスプレジデント兼Adobe Document Cloud担当ゼネラルマネージャーであるケビン リンチ(Kevin M. Lynch)氏は、「PDFを開発したアドビは、安全なデジタルドキュメントについて20年以上に及ぶ経験を有しています。私たちの顧客からの要求は日々高度化しています。モバイル環境が当たり前になった今日、人々の期待は場所や時間を問わず業務を簡単に素早く完了させることにあります。Dropboxはアドビが最初にファイル同期と共有を行ったパートナー企業であり、今回の協業で、Adobe Document Cloudのユーザーだけでなく、世界中の人々が行う日々の作業の中心である文書業務の生産性をより一層高める支援が可能となります」と述べている。DropboxのCOO(Chief Operating Officer)であるデニス ウッドサイド(Dennis Woodside)氏は、「Dropboxの目標は人々の共同作業をシンプルにすることです。私たちは世界で最もシンプルでパワフルな共同作業プラットフォームを、世界で4億人のクリエイティブで起業家精神にあふれた方々に提供しています。ユーザーは外出中にPDFを編集したり、チームメンバーからのフィードバックを集めたり、時には契約書への署名を依頼したいと望んでいますし、それをどのデバイスからでも行いたいと望んでいます。アドビとの協業で、Dropboxユーザーの共同作業はより良いものとなるでしょう」と語った。なお現在、Acrobat DCおよびデスクトップ版Acrobat Readerより、Dropboxのアカウントを追加できるようになっている。iOS版Acrobat ReaderとDropboxの統合は今後数カ月の間に行われる予定で、Android版アプリとWebサイトの統合は2016年に開始される予定となっている。
2015年10月14日リコーは、10月16日に文書管理システム「Ridoc Smart Navigator V2」を電子帳簿保存法の改正に対応し、新たにタイムスタンプ付与機能、一括検証ツールなどを搭載することを発表した。今回の機能強化により、国税関係書類を一定の要件下でスキャナを用いて電子データ化する「スキャナ保存」に対応し、法定保存文書の管理業務を効率化するとしている。国税関係帳簿書類の全部または一部について電子データによる保存を認める電子帳簿保存法は、2015年3月に、契約書や領収書の金銭基準(3万円)が廃止されたほか、電子保存の要件に関してはスキャナ読み取りの際の電子署名の付与が不要になり、タイムスタンプ付与のみになるなど、一層の規制緩和が行われた。スキャナ保存の適用を受けるためには、所轄の税務署長に申請する必要があり、2015年9月30日以降に申請したものから適用が開始されるという。今回機能強化したタイムスタンプ機能では、電子帳簿保存法において、電子化された国税関係書類の真実性を確保するために義務付けられている、タイムスタンプ付与による保存運用に対応している。タイムスタンプ機能とは、電子文書をはじめとする電子データに対して、第三者機関の認証局であるタイムスタンプ局が、その書類が作成された日時を記録し、その後当該文書が改ざんされていないという信憑性を証明するものとなる。一括検証ツールは、税務調査や社内監査時に、スキャナ保存されたデータに訂正や削除の事実がなかったかを円滑に確認するための機能。任意の期間や種類を指定して対象となる国税関係書類を抽出し、対象データに付与されたタイムスタンプを検証して、スキャナ保存以降に改ざんされていないか、タイムスタンプの有効期限が切れていないかなどを一括で検証することが可能となるという。そのほか、一般ユーザーは文書管理システムのゴミ箱データをクリアできないよう設定を追加。これにより、一定期間保存する必要のある国税関係書類が一般ユーザーによって削除されることを防ぐ。また、国税関係書類を付帯情報とともに、ハードディスクやDVDなど外部の記録媒体へ年度フォルダ単位で保存(アーカイブ)できる機能も用意されている。
2015年10月14日日本デジタル研究所(JDL)は10月8日、マイナンバー制度や改正e-文書法への対応など、大幅に機能アップした企業経理向けPC「JDL Benny 9」の販売を開始することを発表した。新製品は、コンパクトサーバー「JDL Benny μSERVER 9」とPC「JDL Benny A3」をセットにしたシステム構成。財務システムを標準搭載し、各支店や顧問会計事務所との緊密な連携処理を行う、企業の基幹業務を支えるセンターマシンとなっている。不正なアクセスは自動で遮断し、インターネットの実務活用にセキュアな環境を構築するファイアウォールやマザーボード、電源ユニット、UPS(無停電電源装置)など独自開発した機器をコンパクトなサーバに集約し、データを安全に一元管理した運用を実現するとしている。レシートや契約書などの書類を、スキャナで読み取り電子化して一括管理・保存することも可能としている。e-文書法の要件にあるタイムスタンプにも対応しており、コスト削減を見据えた業務フローをすぐに構築できるという。また、レシートを電子化した「eレシート」を作成し、画面に表示・参照しながらデータ入力することも可能。入力したデータとeレシートは自動で関連付けて登録されるため、レシート整理から入力、保管まで一連の作業を簡素化するとしている。さらに、 各支店に、記帳ソフト「JDL IBEX BookKeeper」を配付すると現場での記帳を推進できるようになるという。支店のデータは、インターネットを通じて本店で受け取り、そのまま全社の会計処理に活用、顧問会計事務所への監査依頼、財務帳表・経営資料の作成と、一連の処理を双方が連携してタイムリーに行えるようになるとしている。「JDL IBEX BookKeeper」は支店に無償で配付できる。マイナンバー関連では、専用シートとOCRにより収集した個人番号を厳正に管理する「マイナンバー管理システム」を使い、給与計算などの関連システムとも連動することで、的確な運用を可能にするとしている。なお、本システムは、平成28年3月末まで無償提供キャンペーンが実施される。「JDL Benny 9」の価格は77万円(税別)。10月中旬より出荷を開始する予定となっている。
2015年10月09日オーシャンブリッジは、企業内のファイルサーバーに保存されている各種文書・図面・画像ファイルを、フォルダ構造をそのままWebポータルへ変換する文書共有ソリューションの最新版「Blazon 7.3 for FileServer」の販売を開始した。最新版では、変換後データ表示中に、ファイル内検索を実行した際、ヒットした箇所の一覧を表示できるようになったほか、ファイル/フォルダ単位での印刷、ダウンロード、テキストコピー可否等を制御できるようになった。また、ファイル変換処理時に公開パスのバックアップを取得する仕様を変更したことで、ファイル変換処理速度が向上し、オプションのドキュメントポータルキットやアクセスログ集計が使用できるようになっている。
2015年09月28日住友電工情報システムは9月14日、文書管理・情報共有システムの最新版である「楽々Document Plus(らくらくドキュメント プラス) Ver.3.8」を開発し、販売を開始した。パッケージライセンス価格は150万円(税別)~。楽々Document Plusは、企業内に分散している文書やデータを登録・保存・管理し、必要な時に必要な情報を検索する文書管理・情報共有システム。オフィス文書の管理や契約書管理、ISO文書管理、複合機連携による紙文書活用など様々な機能を備えている。楽々Document Plus Ver.3.8では改訂時期を迎えた契約書の管理者に対して定期的に督促メールを送信し、その改訂状況を一覧で表示するなど契約書管理に必要な機能を追加。一覧では「期限日超過」「督促中」「通知済み」「改訂作業中」「WF(ワークフロー)回付中」「改訂完了」の6段階で表示されるため、全体の進捗状況の確認を容易にした。これらの機能強化により、契約書の改訂漏れや期限超過が防止できる。また、文書の改訂時に更新された添付ファイルと旧版文書の添付ファイルの内容を比較し、変更箇所を色分けして表示。契約書や約款、マニュアルなどページ数の多いファイルも変更したところをピンポイントに漏れなく確認することを可能とした。さらに、文書を登録するために複数のフォルダにツリー構造を定義したCSVファイルを登録し、一括で作成できる一方、指定した配下のフォルダを一括で削除することも可能。フォームや経路が同一のフォルダは一括で登録できるため、データ移行時におけるフォルダ作成の手間を削減するという。動作環境はサーバOSがWindows Server、アプリケーションサーバがTomcat、データベースがPostgreSQL/Oracle/SQL Server、クライアントがInternet Explorer/Firefox/Android (Firefox)/iPad(Safari)。
2015年09月14日NECは9月2日、製品マニュアルや規定など、文書を定期的に改訂する企業向けに、効率的な文書作成を実現するXMLを活用した技術「Darwin Information Typing Architecture」(DITA)の導入支援ソリューションを発売開始した。DITAは、文書を章や節単位に分け、その都度組み合わせて文書を作成する技術で、レイアウト作業をプログラムが自動的に行うため、人による作業は不要になり、複数の文書間で共通の章や節を利用することで、文書量全体の削減を実現する。同ソリューションは「コンサルティングサービス」「トレーニングコース」「DITAエディター」から構成される。「コンサルティングサービス」では、NECマネジメントパートナーの専門家が企業の文書から文書構成やDITA導入による効果を分析し、改善レポートを作成。導入推進者は改善レポートから導入プランを効率的に策定可能となる。また、企業内ユーザーは「トレーニングコース」により、実際にDITAでの文書作成を体験し、文書構成の標準化などの、従来の手法からDITAを導入する際の作業工程の違いを理解できる。「DITAエディター」は、あらかじめ用意された表題や見出しなどの項目に内容を入力するだけで、WebブラウザからDITAを使用する文書作成ソフトウェア。DITAエディターにより、XMLの専門知識がなくても、DITAを容易に活用することが可能となる。価格は、「コンサルティングサービス」が30万円から、「トレーニングコース」(5名まで×1日コース)が20万円、「DITAエディター」の月額ライセンス(25ライセンス)が6万,500円となっている。
2015年09月03日○Office Onlineで文書を作成するOffice 365では、Word Online、Excel Online、PowerPoint Onlineなどのオンライン版Officeアプリケーションを利用できます。これらのオンライン版Officeアプリケーションは、Webブラウザで動作しますので、Office 365に互換性があるWebブラウザがあればOSやWebブラウザの種類に関係なく使用できます。端末にMicrosoft Officeがインストールしてある必要はありません。一方、オンライン版Officeアプリケーションに対して、パソコンにインストールするタイプの従来のMicrosoft Officeを、Officeデスクトップと呼びます。Office Onlineは、Officeデスクトップに比較して以下の様な特徴があります。(1)インターネットに接続できる環境とOffice 365に互換性があるWebブラウザがあれば、機種やOSを問わずに利用できる。(2)文書ファイルはOneDrive for Businessに保存する。(3)一般的に利用される基本的な機能は装備しているが、機能的にはOfficeデスクトップのサブセット。Visual Basic for Applicationsなどを使い込んだり、高度なグラフィックス表現を使ったりすることはできない。OneDrive for Businessのフォルダーに直接文書ファイルを作成するには、2つの方法があります。一つはOneDrive for Businessから作成する方法、もう一つはアプリメニューからOffice Onlineアプリを開いて作成する方法です。ここではExcel Onlineを例に、2つの作成方法を紹介します。基本的にはWord OnlineでもPowerPoint Onlineでも、同様の操作で利用できます。○OneDrive for Businessで文書ファイルを作成する任意のフォルダーに白紙の文書ファイルを作成する時は、OneDrive for Businessから作成するのが便利です。(1)Office 365にサインインし、アプリメニューアイコンをクリックして、「OneDrive for Business」をクリックします。(2)OneDrive for Businessで文書ファイルを作成するフォルダーを開き、「新規作成」→「Excelブック」をクリックします。(3)Excel Onlineが開き、白紙のExcelブックが作成されます。初期設定で「Book」というファイル名になっています。ファイル名の変更や保存については、手順(7)を参照してください。○アプリで文書ファイルを作成するOffice Onlineには豊富なテンプレートが用意されています。テンプレートを利用して文書を作成する時は、アプリを開いて作成するのが便利です。(4)Office 365にサインインし、アプリメニューアイコンをクリックして、「Excel Online」をクリックします。(5)テンプレートの一覧が表示されるので、目的のテンプレートをクリックしてください。なお、白紙のブックを開きたい時は、「空白のブックを新規作成」をクリックします。また、これまでに編集したファイルを開きたい時は、左サイドの「最近使ったファイル」リストから、目的のファイルをクリックします。(再編集については手順11参照)(6)テンプレートを使った新規Excelブックを開きました。なお、アプリを開いて文書ファイルを作成した場合、通常、文書ファイルはOneDrive for Businessのルートフォルダ(一番上のフォルダー)に作成されます。必要に応じて、あとで目的のフォルダーに移動してください。○ファイル名の変更編集中のファイル名を変更するには、タイトルバーの文書名をクリックします。文書名の表示がテキストボックスになりますので、新しいファイル名を入力してください。○ファイルの保存OneDrive for Businessにファイルを保存するOffice Onlineでは、ファイルの保存という操作はありません。編集内容はリアルタイムに保存されていますので、そのままWebブラウザを閉じてもかまいませんし、他のOffice 365アプリや、あるいはOffice 365以外のサイトに移動してもかまいません。(8)アプリメニューアイコンをクリックして「OneDrive for Business」をクリックしてください。(9)OneDrive for Businessを開いてみると、ちゃんとExcelブックが作成されていることを確認できます。○Excel OnlineでOneDrive for Businessのファイルを編集するOneDrive for BusinessでExcelブックをクリックすると、Excel Onlineでファイルを開きます。ただし、Excelブックを開いた時、Excel Onlineはビューアーモードになっています。閲覧するだけで、編集することはできません。(10)OneDrive for Businessで開いたExcelブック。ビューアーモードになっています。編集のためのメニュー、リボンがなく、編集できません。(11)「ブックの編集」メニューをクリックし、「Excelで編集」または「Excel Onlineで編集」をクリックすることで、このExcelブックを編集できるようになります。「Excelで編集」をクリックすると、ExcelデスクトップでExcelブックを開きます。「Excel Onlineで編集」をクリックすると、Excel Onlineで編集モードに移行します。(12)Excel Onlineで編集モードに移行すると、編集用のメニュー、リボンが表示されます。「共有」をクリックすると他のユーザーとの文書の共有、「Excelで開く」をクリックすると、Excel OnlineからExcelデスクトップに変更、「ファイル」をクリックすると、このファイルをダウンロードして自分のPCに保存できます。(共有については今後の当連載で解説します)(13)Excel Onlineで「ファイル」メニューをクリックした後、「名前を付けて保存」→「コピーのダウンロード」をクリックすると、編集中のファイルのコピーを自分のPCにダウンロードできます。OneDrive for Businessにもファイルが残りますので、同じファイルがOneDrive for Businessと自分のPCの2カ所に保存されることになります。
2015年08月26日東芝情報システムは7月28日、従業員のPCに保存されているマイナンバーや個人情報、設計図面などの機密情報を含むファイルを検出し、自動で暗号化するソリューション「File Secure-Protection」の販売を9月より開始すると発表した。同製品は、あらかじめ指定したルールに従って従業員のPCに保存されている機密ファイルを定期的に検索する。検索の結果、機密ファイルを発見すると、閲覧制限(閲覧期間や回数、印刷可否等)を付与して機密情報ファイルを自動で暗号化する。これにより、機密ファイルが社外に流出した際も、ファイルの中の機密情報が流出することを防ぐ。管理者は、機密ファイルが「誰」の「PC」の「どこに」保管されているかを把握可能になる。
2015年07月29日PFUは7月8日、来年1月から施行されるe-文書法(電子帳簿保存法)の改正に対応した、領収書等の国税関係書類を電子化して保管・管理する「PFU e-文書ソリューション」を8月から提供すると発表した。今回のe-文書法改正では、これまで3万円以下であった領収書等の電子化の金額制限が撤廃されだ。これまでは、電子化を行っても、3万円以下とそれより大きな金額で処理方法を変えなければならないため、導入を躊躇するケースが多かったが、今回の改正で、金額の制約が撤廃されるため、より導入がしやすくなった。企業の経理部門では、電子化ソリューションの導入より、領収書等の書類の保管・管理の負担やコストが軽減される。PFUが提供するe-文書ソリューションは、支払業務支援パッケージ、旅費精算業務支援パッケージ、営業業務支援パッケージの3つ。支払業務支援パッケージでは経費精算で発生する領収書や請求書を、旅費精算業務支援パッケージでは、出張旅費精算で発生する領収書を、e-文書法に対応して管理する。画面だけで旅費精算ワークフローの承認を行うこともできる。そして、営業業務支援パッケージでは、営業業務で発生する契約書、注文書、検収書などを、e-文書法に対応して管理する。e-文書ソリューションには、スキャナからのイメージ取得(キャプチャ)、タイムスタンプの付与・検証、ファイリングソフトウェア、初年度の保守料金が含まれ、価格は350万円~。スキャナおよび保存用のストレージは別途必要だ。基本的に、PFUのスキャナを利用することを前提としている。また、同社はe-文書法対応システムを導入される場合不安を解消するため、「業務支援パッケージ」のオプションとして「e-文書導入サポート」を提供する。提供するサポートは、書類整理や業務の分析、国税関係書類の識別、運用に必要な規程書作成、所轄税務署への申請代行となっている。価格は個別見積もり。
2015年07月08日米Amazon Web Services(AWS)は6月3日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催された「AWS Summit Tokyo 2015」において、文書保管・共有サービス「Amazon WorkDocs」を東京リージョンでも利用可能になったことを発表した。Amazon WorkDocsは、管理機能やセキュリティを備えたマルチデバイスの文書保管・共有サービスで、データの保存・共有だけでなく、コラボレーション機能により、チーム内でドキュメントのレビューを行うこともできる。また、既存のActive Directoryとの連携をサポートしているという。東京リージョンでの価格は、1ユーザあたり月額7ドル。各ユーザーは200GBのストレージを利用することができ、必要であれば容量を追加することも可能。最大50ユーザーが30日間無料で試用できるトライアル版も用意されている。
2015年06月04日シヤチハタは2日、米Boxのクラウドストレージサービス「Box」と連携し、PC、スマートフォン、タブレット端末から電子文書への捺印・決裁が可能なサービス「パソコン決裁 Cloud」を発表した。16日より無償版「パソコン決裁 Cloud Personal」、10月より有償版「パソコン決裁 Cloud Premium」を提供する。「パソコン決裁 Cloud」は、クラウドストレージサービス「Box」上で、Windows端末や、iOS、Android搭載スマートフォン、タブレット端末からウェブブラウザを使用して電子文書への捺印が行えるサービス。「Box」へユーザー登録し、アプリを追加することで利用可能となる。無償版の「パソコン決裁 Cloud Personal」では、「Box」に保存されているPDFファイルに、直径9.5mmサイズの氏名印を捺印できる。月額税別100円の有償版「パソコン決裁 Cloud Premium」では、PDFファイル以外にも、Microsoft Word/Excelファイルに対応し、氏名印のほか、日付印、会社印、役職印を捺印することが可能となっている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年06月03日住友電工情報システムは5月28日、文書管理・情報共有システムの最新版として「楽々Document Plus(らくらくドキュメント プラス) Ver.3.7」を発表した。パッケージ・ライセンス価格は150万円(税別)から、販売開始は6月1日。同製品は、企業内に分散して存在する文書やデータを登録・保存・管理し、必要な時に必要な情報を高度な検索で速やかに取り出せるという文書管理・情報共有システム。オフィス文書の管理の他、契約書管理やISO文書管理、複合機との連携による紙文書活用などの機能を備えるとのこと。新バージョンでは、文書フォルダの新規作成が従来に比べて簡単になったという。また、文書へのコメント投稿機能やグループウエアとのシームレスな連携機能を追加し、より便利な使い方が可能になったとのこと。ユーザー企業の業務効率化を実現し、社内の情報共有に活用できるとしている。同製品の旧バージョンで文書フォルダを新規作成する場合、文書フォルダの作成、閲覧権限設定、登録フォーム作成、承認経路設定の4ステップが必要であり、特に大きな組織では権限と経路の設定が大きな負荷になっていたとのことだ。新バージョンでは、事前に準備したテンプレートを元にしたり、既存の文書フォルダの設定をコピーして、文書フォルダを作成可能になった。このテンプレートの設定内容はユーザーがカスタマイズ可能。よく使う設定内容をテンプレートとして用意しておくことで、文書フォルダを新規作成する際の作業を大きくに減らし、文書フォルダ管理者の負荷を軽減するという。また、公開した文書へのコメント投稿機能を新たに追加。承認申請中の承認者からのコメント入力に加え、承認後や承認申請に関与しないユーザーによる補足のコメント投稿も可能になった。文書を改訂する必要が無い些細な変更や補足などをコメントとして投稿する、社内で共有された情報に関係者がコメントを寄せ合うといった用途を、同社は想定している。グループウエアとの連携では、同製品のログイン認証がグループウエアでよく使われているSAML認証に対応。グループウエアから同製品へのユーザーIDとパスワードの入力が不要になった。また、グループウエアの画面に同製品の申請・承認状況を示すガジェット(情報画面)を表示可能にした。これにより、グループウエア画面からワンクリックで同製品の承認画面に遷移できるとのことだ。動作環境は、サーバOSがWindows Server、アプリケーション・サーバとしてTomcat、データベースはPostgreSQL/Oracle/SQL Server、クライアントはInternet Explorer/Firefox/Android (Firefox)/iPad (Safari)。
2015年05月29日「ヒットラーにはユダヤ人の血が流れている」――アドルフ・ヒットラーの出生の秘密が記された機密文書を巡り、歴史の大きなうねりの中で翻弄されていく人々を描いた手塚治虫の歴史漫画『アドルフに告ぐ』。この手塚の代表作が演出家・栗山民也の手により今夏舞台化される。5月某日、神奈川にある稽古場を訪ねた。舞台『アドルフに告ぐ』チケット情報栗山は過去にも手塚作品『火の鳥』『ブッダ』の演出を手掛けた経験があり、『アドルフ~』は3作品目にあたる。物語は、第二次世界大戦前後の日本とドイツで展開される出来事が中心だが、時間軸は1938年から現代までと非常に長い。また次々と場面が変わる構成のため、セットはシンプルな作りになっている。この日行われていた稽古では1シーンやるごとに俳優を集め、栗山がひとつ一つのセリフに「ここは厳粛になりすぎないように」「あまりリアルにしない方がいい」と細かく指示を与えていた。その姿に迷いは感じられない。すでに明確なビジョンが出来上がっているようだ。主人公のアドルフ・カウフマンを演じるのは成河。同じ“アドルフ”の名を持つユダヤ人のカミル(松下洸平)そしてヒットラー(高橋洋)と出会ったことから、数奇な人生をたどることになる。日本人の母とドイツ人でナチス党員の父を持つカウフマンは親友のカミルを庇った為ユーゲント(ナチス党員養成所)に入れられてしまう。やがてヒットラーに傾倒していき、命令とあらば簡単に人を殺す男に変貌していく。成河は「カウフマンは自分が何者かもよくわからず、どこに属していいのかもわからない。彼のもつアイデンティティの曖昧さは共感できます。この物語は決して純粋で善良な市民が悪に手を染めていく話じゃない、“正義と正義の戦い”の話なんです」と語る。本作を舞台化したいと思った理由を栗山に尋ねると「今の時代、過去があるから現在がある、当たり前のことなのにそこから遠ざかってしまっているでしょ」と言う。ホロコーストという苦い歴史もまた過去の事実だ。栗山は「国境を渡れば、民族、宗教、言葉、食べ物だって違う。それをひとつにまとめることはできない。世の中には多様な価値観があるんだと認め合うことが健康な世界のあり方なんです。この作品を通して一番伝えたいことです」と力を込めて語った。現代史への無関心が広がりつつある昨今、アドルフたちが生きた時代を知ることで、現在のわたしたちがいる世界を改めて見つめ直す作品となりそうだ。公演は6月3日(水)から14日(日)までKAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて。宮崎、京都、愛知公演あり。
2015年05月22日チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは3月25日、文書ファイル経由のマルウェア感染を未然に防ぐ新ソリューション「Check Point Threat Extraction」を発表した。Check Point Software Technologies アジア太平洋・中東・アフリカ地域のセールス担当バイス・プレジデントのスティーブ・マックワーター氏は、「現在、マルウェアの対策製品として、既知のマルウェアを検出する『アンチウイルス』と未知のマルウェアを検出する『ゼロデイ攻撃対策製品」があるが、検出漏れや対処にかかるまでの空白の時間といった"隙間"ができてしまう。この隙間を埋めるのが『Threat Extraction』」と、同製品の位置づけについて説明した。同製品は、メールの添付ファイルに潜むリスクを事前に除去することで無害化"して、マルウェアをブロックするものだ。具体的には、メールに添付された文書ファイルからアクティブ・コンテンツや埋め込みオブジェクトといったリスクのある要素を抽出したうえで、再構成したファイルをユーザーに遅延することなく提供する。これにより、ユーザーは安全な状態で、文書ファイルの内容を確認することが可能になる。元の文書ファイルを編集したい場合は、管理者の手を煩わせることなく、メールに貼り付けられたリンクを介して、元のファイルにアクセスすることができる。同製品の対象となるファイル形式はPDF、Excel、Word、PowerPointで、処理の対象とするファイルや除去する要素は選択できる。暗号化されたファイルを処理の対象にするかどうかも選択可能だ。再構成するファイルは、PDFファイル、もしくは元のフォーマットを維持した形のファイルという2つの手段で提供される。ただし、PDFファイルの場合はリスクを100%除去できるが、元のフォーマットを維持した場合は、悪用可能なコンテンツを完全に除去しきれない可能性があるという。チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ セキュリティ・エキスパートの卯城大士氏は「新種のマルウェアを検出して、ブロックするには時間がかかる。マルウェアの検出・ブロックに最長で79分かかる他社のゼロディ攻撃対策製品もある。その間、次々とマルウェアがネットワークに広がることになる」と、ゼロデイ攻撃の対策製品を導入していたとしても、時間の面で限界があると指摘した。また同氏は、他社のサンドボックスを活用したマルウェア対策製品は、こうした潜在するマルウェアに対するリスクを瞬時に除去するといった同様の技術をサポートしていないとして、同製品のアドバンテージをアピールした。同製品は、同社のセキュリティ・アプライアンス「Next Generation Threat Prevention」の新パッケージ「NGTX」の一部として第2四半期より受注が開始される。第3四半期からは、Webアクセス時にダウンロードするファイルを対象としたオプションも提供する予定。
2015年03月26日NTTデータは1月27日、NTTが開発した機械翻訳エンジン「多言語統計翻訳プラットフォーム」を採用した技術文書の翻訳サービスの提供を2015年4月より開始すると発表した。NTTデータは、これまで中国語・韓国語の特許文献を対象とした翻訳サービスを提供してきたが、今回提供を開始するサービスでは、新たに対象言語に英語を追加するとともに、対象文書も特許文献に加えて、製品マニュアル、設計書、学術論文等の技術文書に拡大する。同サービスを利用することで、技術文書における翻訳コストの削減ならびに人手翻訳作業の期間短縮の実現が可能となる。また、同サービスではNTT研究所の機械翻訳技術を活用しており、NTT独自の世界最高水準の構文解析技術や文法に基づく語順変換技術により、技術文書に現れる長い文に対しても高い品質で翻訳することが可能となっている。製品マニュアル等の翻訳にあたっては、これまで利用者にて保有・蓄積された対訳データ(言語間で対応付けられた文のデータ)があれば、カスタマイズされた翻訳サービスの利用もできる。
2015年01月27日Evernoteは9日、紙文書を即座にデジタル化できる利用無料のiPhoneアプリ「Evernote Scannable」の提供を開始した。iPhoneの連絡先アプリとも連携し、名刺を撮影すると即座に名刺情報を自動で作成することもできる。「Evernote Scannable」はアプリを起動すると、即座に紙文書(レシート、名刺、文書など)を検出して、タップする必要なく自動撮影できるスキャナアプリ。撮影画像は、紙文書の両端や色を調整(任意で画像の回転、切り出しも可能)して自動撮影するため、手間をかけずに対象の紙文書のデジタル化が行える。撮影した紙文書は、メール、メッセージ、カメラロール、iCloud Driveに保存が可能。Evernoteと連携させることで、同アプリに送信することもできる。iOSの連絡先アプリと連携するのも特徴。名刺を撮影すると、会社名、氏名、メールアドレス、電話番号、FAX番号を抜き出し、自動で連絡先アプリに情報を保存できる。さらに、LinkedInと連携させることで、相手の顔写真を含むLinkedInプロフィールの情報も追加することが可能。もう一つの特徴として、Evernoteのデスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」とシームレスに連携し、複数枚ある紙文書でもまとめてスキャンできる。
2015年01月09日NECは1月6日、機密情報を多く扱う官庁向けに、機密情報を徹底防衛する「File Security Solution」の販売を開始したと発表した。このソリューションは、ファイルが作成されてから削除されるまでの間、常時ファイルを保護すると共に管理下に置くことで、常に誰が、いつ、どのファイルに、どのような操作をしたか把握できる。閲覧している時に暗号を解除していることが多い一般的なファイルセキュリティ製品とは違い、常に暗号化及び認証により保護されているため、外部からの情報搾取や、内部犯行による情報の流出等の情報漏洩を遮断可能となる。組織内部で作成される全てのファイルは作成者が保存すると同時に保護され、この自動保護機能により、外部からの不正アクセスや標的型攻撃によるファイルの不正取得を行ったとしても、そのファイルに対する操作は不可能だという。また、組織内部だけでなく外部に送付したファイルに対しても操作ログを常に取得しているため、送付先でファイルをコピーし、他の組織に拡散した場合でも、常時操作ログを取得でき、アクセス権限の無い人がファイルを開こうとした際にアラートを通知。管理者側でそのファイルを遠隔操作で削除できる。遠隔で削除するだけではなく、ファイルの有効期限を設定することで期限の切れたファイルを自動で削除可能だ。現在、情報共有の手段として、メール・共有サーバ・外部記憶媒体等、様々あるが、本ソリューションでは、「ファイルに対する適切な権限付与の徹底」「外部への情報の受け渡し方法を自由に選択可能」の機能によりどの情報共有の手段を利用しても、外部に出す機密情報の安全性を担保し、顧客の利便性を確保する。価格は、100ライセンスパックが年間300万円、500ライセンスパックが1300万円、1000ライセンスパックが2100万円で、NECでは、今後3年間で100万ライセンスの販売を目標としている。
2015年01月07日