国土交通省がまとめた、『平成20年度マンション総合調査』(によると、過去1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのなかでも「生活音」(37.1%)が1位ということが判明しています。トラブルナンバー1は、つまり「騒音」だったのです。そこで、「快適で安全な女性の一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、詳しいお話を伺いました。■子どもの生活音が裁判で敗訴――統計では「騒音」トラブルが1位とのことですが、管理の現場ではどうなのでしょうか。穂積さん:「騒音」に関する相談は日々、寄せられます。最近の裁判の例として、2012年3月15日に東京地裁で、「上の部屋に住む男児が跳びはねてうるさい」として、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴訟がありました。裁判では、「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないよう、また、夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用も請求通り支払うように命じる判決を言い渡しています。このケースでは、業者に依頼して騒音を測定した結果に基づいて、「男児が跳びはねたり走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ、相当の頻度であった」と指摘、配慮すべき義務を父親が怠った、と判断されました。これはほんの一例ですが、騒音問題は訴訟に発展するケースも少なくありません。――入居前に騒音トラブルを避けるポイントはありますか。穂積さん:騒音の起こりようには、建物の構造が大きく影響します。木造や鉄骨造(S造)の建物よりも、8階くらいまでの中低層のマンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の方が頑丈で遮音性が高くなります。室内の音だけでなく、廊下を歩く音、階段の昇り降りの音、話し声が響くかどうかも大きく違ってきます。引っ越しビギナーによくある失敗は、「内見のときは静かだった。こんなに隣の音が響くとは……」と、入居後に気付くというパターンです。騒音が気になる方は、 部屋を探す段階で、「閑静な部屋」という条件を掲げて意識してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を選び、より静かな環境を望む場合は、上の階の音が気にならない最上階の角部屋がいいでしょう。――騒音で悩んだとき、どうすればいいでしょうか。穂積さん:隣や階上の住人だと原因が分かっていても、自分で苦情を言いに行くとトラブルになる可能性があるので、まずは管理人、管理会社、家主らに相談してください。おさまらない場合は、騒音を感じた日時、どのような音なのか、何分間続いたのか、ボイスレコーダーで録音するなどして、記録をとってください。相手は「生活の音だ」と主張することがあるので、それに備えて証拠を集め、家主らに伝えましょう。――小さい子どもがいて、こちらが隣近所への騒音になるのでは……と気になります。何かよい方法はありますか。穂積さん:階下が店舗など、入居者がない1・2階の角部屋を選びましょう。また、隣の部屋との壁側にたんすを置くなどのバリアをつくることで、音は緩和されます。階下に住民がいる場合、床素材は、フローリングは高音が響きやすく、カーペットや畳の方が響きにくいということも知っておいてください。子どもは歩幅が小さいので、親にとってはただ歩いているつもりでも、階下の人にはドタンバタンと走り回っているように聞こえるものです。音を吸収しやすい、できるだけ厚手、毛足の長いタイプのカーペットを敷く、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くなどの対策を採ることもお勧めします。防音の方法はさまざまありますが、最も大切なことは、「引っ越し時のあいさつ」です。特に子どもやペットがいる場合はいっしょに、少なくとも上下階と両隣の人にあいさつをしておきましょう。騒音トラブルとは、「見知らぬ誰かが出す、得体のしれない音に対し、違和感や脅威、平穏な日常を妨げられることへ怒りや不安がわく」ことから発生します。日ごろからあいさつを交わす関係であれば、「どんな人たちがどのような暮らしをしているのか」が垣間見え、同じ音でもなぜか気にならない、多少は許してあげよう、という気持ちにもなるでしょう。――ありがとうございました。まずは騒音を感じにくい物件を探し、次に、隣近所との良好な関係づくりを心がける。騒音トラブルとは、これだけで相当に避けられるのではないでしょうか。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日家賃の未払い、水漏れ、ペット、事件事故……マンションでの生活では、さまざまなトラブルがあると耳にします。では、最も多いトラブルとは何なのでしょうか。国土交通省がまとめた、『平成20年度マンション総合調査』(によると、過去1年間のトラブルの発生状況は、「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」が63.4%と最も多く、そのなかでも「生活音」(37.1%)が1位ということが判明しています。トラブルナンバー1は、つまり「騒音」だったのです。そこで、「快適で安全な女性の一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、詳しいお話を伺いました。■子どもの生活音が裁判で敗訴――統計では「騒音」トラブルが1位とのことですが、管理の現場ではどうなのでしょうか。穂積さん:「騒音」に関する相談は日々、寄せられます。最近の裁判の例として、2012年3月15日に東京地裁で、「上の部屋に住む男児が跳びはねてうるさい」として、階下の夫婦が騒音の差し止めなどを求めた訴訟がありました。裁判では、「我慢の限度を超えている」として、男児の父親に一定以上の騒音を出さないよう、また、夫婦が求めた慰謝料計60万円のほか、妻が頭痛で通院した治療費や騒音測定の費用も請求通り支払うように命じる判決を言い渡しています。このケースでは、業者に依頼して騒音を測定した結果に基づいて、「男児が跳びはねたり走り回ったりする音は生活実感としてかなり大きく聞こえ、相当の頻度であった」と指摘、配慮すべき義務を父親が怠った、と判断されました。これはほんの一例ですが、騒音問題は訴訟に発展するケースも少なくありません。――入居前に騒音トラブルを避けるポイントはありますか。穂積さん:騒音の起こりようには、建物の構造が大きく影響します。木造や鉄骨造(S造)の建物よりも、8階くらいまでの中低層のマンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)や、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の方が頑丈で遮音性が高くなります。室内の音だけでなく、廊下を歩く音、階段の昇り降りの音、話し声が響くかどうかも大きく違ってきます。引っ越しビギナーによくある失敗は、「内見のときは静かだった。こんなに隣の音が響くとは……」と、入居後に気付くというパターンです。騒音が気になる方は、 部屋を探す段階で、「閑静な部屋」という条件を掲げて意識してください。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を選び、より静かな環境を望む場合は、上の階の音が気にならない最上階の角部屋がいいでしょう。――騒音で悩んだとき、どうすればいいでしょうか。穂積さん:隣や階上の住人だと原因が分かっていても、自分で苦情を言いに行くとトラブルになる可能性があるので、まずは管理人、管理会社、家主らに相談してください。おさまらない場合は、騒音を感じた日時、どのような音なのか、何分間続いたのか、ボイスレコーダーで録音するなどして、記録をとってください。相手は「生活の音だ」と主張することがあるので、それに備えて証拠を集め、家主らに伝えましょう。――小さい子どもがいて、こちらが隣近所への騒音になるのでは……と気になります。何かよい方法はありますか。穂積さん:階下が店舗など、入居者がない1・2階の角部屋を選びましょう。また、隣の部屋との壁側にたんすを置くなどのバリアをつくることで、音は緩和されます。階下に住民がいる場合、床素材は、フローリングは高音が響きやすく、カーペットや畳の方が響きにくいということも知っておいてください。子どもは歩幅が小さいので、親にとってはただ歩いているつもりでも、階下の人にはドタンバタンと走り回っているように聞こえるものです。音を吸収しやすい、できるだけ厚手、毛足の長いタイプのカーペットを敷く、床とカーペットの間に防音用のマットを敷くなどの対策を採ることもお勧めします。防音の方法はさまざまありますが、最も大切なことは、「引っ越し時のあいさつ」です。特に子どもやペットがいる場合はいっしょに、少なくとも上下階と両隣の人にあいさつをしておきましょう。騒音トラブルとは、「見知らぬ誰かが出す、得体のしれない音に対し、違和感や脅威、平穏な日常を妨げられることへ怒りや不安がわく」ことから発生します。日ごろからあいさつを交わす関係であれば、「どんな人たちがどのような暮らしをしているのか」が垣間見え、同じ音でもなぜか気にならない、多少は許してあげよう、という気持ちにもなるでしょう。――ありがとうございました。まずは騒音を感じにくい物件を探し、次に、隣近所との良好な関係づくりを心がける。騒音トラブルとは、これだけで相当に避けられるのではないでしょうか。監修:穂積啓子氏「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年09月14日マンション向けサービスを提供するファミリーネット・ジャパンは、インターネット接続サービス「サイバーホーム」を利用するマンション居住者を対象に、「リフォームに関するアンケート調査」を実施。その結果、8割近くがリフォームの際、「管理会社にも見積もり依頼する」ことが分かった。調査期間は7月6日から8月20日。有効回答は3,276名。「リフォーム費用について、以下のどちらの考え方に近いですか?」という質問では、「安くすませたい派(53%)」と「こだわり重視派(47%)」が、ほぼ半々に分かれた。また、「お金を払ってでも利用したい、と思うリフォームサービスはなんですか?」という質問では、「マンション管理組合への申請を代行してくれる(20%)」、「仕上がりイメージを3Dなどで事前に確認することができる(20%)」、「仮住まいや仮駐車場を手配してくれる(19%)」が上位に挙げられている。さらに、「リフォームをする際、管理会社(管理会社のグループ会社を含む)に見積もり依頼などの問い合わせをしますか?」と尋ねたところ、77%が「する」と回答。その理由としては、「マンション設備のことを熟知していそうだから(40%)」が大きく占め、以下「管理会社なら居住者の対応に慣れていると思うから(28%)」、「なんとなく安心感があるから(16%)」、「普段から対応がよく、信頼できるから(8%)」、「低価格そうだから(4%)」と続いている。なお、「リフォームの経験や検討状況は?」という質問では、入居10年未満の回答者が多かったことから、リフォーム経験者は8%、まだ検討していないユーザーが7割という結果になった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日「女性のための中古マンション情報サイト」を運営するプリンセススクゥエアーは9月6日、女性によるマンション売却サポートサイト「マンション売却.com」をオープンした。同サイトでは、すでにマンションを所有し、売却を考えているユーザーに向け、マンションを売るための方法や、売却できるまでの手順、よくある事例などを紹介している。スタッフはすべて女性で、マンション売却の際に生じる疑問や、心配ごとを解決するための方法をアドバイス。また、さまざまな事情でマンション売却を考えているユーザーを想定し、相談しやすく、質問しやすいサイトを目指しているとのこと。さらに、スタッフの手で物件を掃除したり、手作りのダイレクトメールを発行するなど、女性視点のきめ細かなサポートを実践している。なお同社では、買い取り保証を実施。3カ月間売却活動を行っても売れなかった物件は、査定金額で買い取ることを約束するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日アパート・マンションの賃貸管理などを行っているレオパレス21は、神奈川県横浜市伊勢佐木町に10階建て鉄筋コンクリート造りマンション「VERDURE(ヴェルデュール)」を建築した。同マンションは、都市型デザイナーズ賃貸マンションとして開発。都市部中高層エリアでの高い入居需要にこたえるために建設された。1階はコンビニエンスストア、2階から4階部分は事務所等の商業施設、5階から10階が居住エリアで構成されている複合型の建物だという。同社では、今まで以上の高いクオリティーを追及。鉄筋コンクリート造りならではの「遮音性」・「耐震性」・「耐火性」・「耐久性」に加えて、オートロックを標準装備し、セキュリティーにも優れている。なお、同マンションの名前である「VERDURE(ヴェルデュール)」は隆盛を意味する英語で、発展・繁栄をイメージし名付けられたとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日ネットで使える資金管理ツールをご紹介する連載コラム「上手に活用して”快適”マネーライフ! 『お金の管理』便利ツール」。第9回では、マネー情報の総合サイト、MSNマネーのオンラインサービス『My Money』を取り上げます。「My Money」は、銀行・証券・クレジットカードの残高を一覧できる残高照会サービスや、株価・投資信託・為替などを登録するポートフォリオ管理機能を利用できるオンラインサービスです。料金は無料ですが、一部機能を利用する場合は「Windows Live ID」の登録が必要となります。まずは、主な機能の1つ「残高照会(MoneyLook)」ツールについて見ていきましょう。同ツールは、複数の口座の情報一元管理(アカウント アグリゲーション)を行うサービスです。同ツールを利用することで、ユーザーが持っている銀行やクレジットカード会社、証券会社の口座残高や取引明細など、複数の口座情報をインターネット上で一括表示することができます。これにより、複数サイトのIDやパスワード管理が簡単に行えるようになるほか、登録した口座に自動でログインすることも可能になるという大変便利なツールなのです。対応金融機関およびサービスサイトは、業界トップクラスの700以上。もちろん公共料金の管理もできます。資産や負債の状況を一括管理することも可能です。例えば、複数の銀行口座を持っている場合、現在の収支を正確に把握するのは難しいものですよね。でも同ツールを使うと、収支をグラフ化して一目で確認が行えるようになるのです。また、まとめて管理することで、家計管理に費やす時間を減らすこともできます。さて、読者の皆さんの中には「口座情報を登録するのは心配…」と不安に感じている人もいるかと思いますが、同ツールはセキュリティ面にもしっかり配慮。金融機関のIDやパスワードといったログイン情報を、利用者自身のパソコンに暗号化して保存する方式を採用し、安全に利用することができます。なお、この暗号化し保存する役割を「ログイン管理マネージャー」という専用アプリケーションが果たしており、利用時にあらかじめパソコンにインストールする必要があります。次に、株式や為替などの管理を行う「ポートフォリオ」管理機能について紹介しましょう。同機能を利用すると、株式、為替、外貨、投資信託といった資産をまとめて管理することが可能になります。日本国内だけでなく、世界の株式、投資信託も網羅。通貨に関しては、日本円をはじめ、ユーロやスイスフランなど7種類に対応しています。また、同サイトのポートフォリオ管理機能は口座別に管理が行えるのが特徴。どの口座でどの金融商品を購入したか忘れてしまっても、すぐに確認することが可能です。さらに、登録時に購入日時を入力することで、今までの値動きをチェックすることもできます。使い方は、最初に「Windows Live ID」を登録します。登録後、ポートフォリオページ左上の「取引の追加」ボタンをクリックすると、ポップアップ画面が表示されます。ここで株式などのコード、購入した日付、取引方法、数量などを入力します。なお、株式コードは「株式検索」からワンクリックで追加することもできます。こちらは後で説明します。口座情報は「口座の追加」ボタンから入力します。また、「設定の変更」ボタンからはポートフォリオの合計を計算する項目について設定が行えます。自分が所有していない金融商品の動きもチェックしたいという人には「ウォッチリスト」機能がお勧め。購入を考えている2つ以上の金融商品を並べて、実際の動きを見ながら検討することが可能です。また、ポートフォリオと並べて見ることもできるので、現在所有している資産に追加した際のシミュレーションも行えます。なお、こちらの機能も「Windows Live ID」の登録が必要となります。最後に「株価検索」について説明します。同機能では、世界12カ国の株価や企業情報を検索、閲覧することが可能です。使い方は、検索する株式またはファンド名を入力し、国と銘柄の種類を選択します。銘柄名を完全に入力する必要はなく、一部を入力するだけでも検索が行えます。検索ボタンをクリックすると、結果ページにジャンプし、このページから、「ポートフォリオ」「ウォッチリスト」への追加もできます。このほか「MSNマネー」では、経済ニュースやお金に関するコラム、ユーザーアンケートなど様々な情報を提供。パーソナルファイナンスに役立つ情報を収集することができるようになっています。資産を一括管理できる上、家計管理に費やす時間を節約できるMSNマネーの「My Money」は、まさにインターネット時代の資産管理に適したツールといえるでしょう。皆さんも「My Money」で資産を有効活用してみませんか? 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月08日「東京マンション情報FP相談サービス社労士・行政書士・FPみなみ事務所」は、マンション購入を希望する人たちの、老後までの家計や資金計画についてお金の流れをシミュレーションするサービス「マンション購入セカンドオピニオン」を8月1日から開始する。価格は5,000円。同サービスは、マンション購入者の年金・相続・老後資金・教育資金や家族の夢なども含め、専門家がシミュレーションし、安心してお得に買えるのかどうかを、セカンドオピニオンとして提供する。客観的資料として約30ページに及ぶライフプラン資料の作成もするとのこと。なお、同事務所のアドバイザーは東京都知事宅地建物取引業免許、行政書士、社会保険労務士、住宅ローンアドバイザー、マンション管理業務主任者、宅地建物取引主任者、ファイナンシャル・プランナーなどの資格を取得しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日建物の大規模修繕サービスを行うヤシマ工業と建築物環境・安全研究所は26日、共同でマンション管理組合の支援組織である「マンション100年倶楽部」を7月14日付けで創設すると発表した。同組織は、築30年を超える高年数マンションを中心に、維持運営に支障を来しているマンションが急増していることから、マンションの長寿命化と資産価値を守るための支援を行うことを目的としている。管理組合の交流会では、100年マンション実現のための情報や、ノウハウを共有。また、マンション管理士、一級建築士、不動産鑑定士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が、建物の長寿命化というハード面だけでなく、コミュニティづくり、資産計画、資産価値の向上といったソフト面でも本格的な支援をするという。2015年までに100人の専門家と連携し、首都圏を中心に1,000管理組合を支援する予定。その後、管理組合のネットワークを1万棟まで広げていくことを目指しているという。なお、創立記念セミナー&管理組合交流を、7月14日に開催するとのこと。会場はウラク青山。時間は14:00~17:00。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月27日東京カンテイは8日、「都道府県別 新築・中古マンション価格の年収倍率2011」を発表した。それによると、新築マンションの年収倍率全国平均は、前年度比0.26ポンイト増の6.27倍となったことが分かった。同指標は、各都道府県で分譲された新築マンション価格(70平方メートル換算)を平均年収で割り、マンション価格が年収の何倍に相当するかを算出したもの。年収倍率が低いほど買いやすく、数値が高いほど買いにくいことを示す。年収は、各都道府県「県民経済計算」を基に予測値を使用している。2011年の新築マンション年収倍率は、全国平均6.27倍と前年の6.01倍から0.26ポイント拡大。東京カンテイによると、この理由として、東日本大震災の被災地を含む8県(青森、岩手、秋田、群馬、福井、山梨、和歌山、島根)で分譲実績が確認できず、価格水準の高い都市圏の分譲シェアが拡大した結果、平均価格が2,738万円と前年の2,639万円から99万円上昇したことが考えられるという。また、平均年収が437万円と前年から2万円減ったことなども要因といえるとしている。地域別に見ると、首都圏における新築マンション価格は4,293万円と前年から84万円(1.9%)下落し、平均年収の8万円低下(1.4%)を上回り、年収倍率は前年比0.03ポイント減の7.91倍となった。近畿圏では、平均年収が6万円低下(1.3%)する中、新築マンション価格は3,501万円(6.7%)に上昇し、年収倍率は7.55倍と前年から0.57ポイント拡大。中部圏では、新築マンション価格は2,637万円と下落分(4.0%)が年収の16万円低下(3.6%)を上回り、年収倍率は前年比0.02ポイント減の6.08倍となった。なお、全国で新築マンション年収倍率が最も高かったのは東京都で9.43倍、反対に最も低かったのは香川県で3.98倍となっている。一方、中古マンションに関しては、2011年の築10年中古マンション年収倍率は、全国平均4.32倍(前年比0.26ポイント増)と2年連続で4倍台を記録。新築の年収倍率6.27倍とは1.95ポイントの差となった。地域別に見た場合、首都圏では中古マンション価格が3,125万円と前年から77万円(2.6%)上昇したことで、年収倍率が前年比0.23ポイント増の5.76倍に拡大。東京都では中古マンション価格が4,491万円と前年より84万円(1.8%)下落したため、結果的に年収倍率は前年比0.05ポイント減の7.35倍に縮小した。近畿圏では年収倍率4.56倍と前年から0.17ポイント増加。中部圏でも同4.03倍と前年の0.38倍から0.23ポイント上昇し、同社の調査開始以来、初めて4倍を突破したという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日分譲マンション・団地の植栽管理事業を行う東邦レオは5月1日、新たな植栽管理サービスを首都圏で開始する。同サービスは、管理組合との積極的な対話と長期視点を軸に、緑の質を維持しながらコストダウン額を事前に保証するというもので、今までになかったサービスだという。同社によると、平成21年末時点、全国で約562万戸、日本人口の約1割にあたる約1400万人が、マンションや団地などの「集合住宅」で生活しているという。マンションや団地の敷地内にあった樹木も築20年以上経過すると15mを超える大木に成長することもあり、枝の剪定量や高所での特殊作業費も増え、植栽管理費が上がる傾向にある。特に緑地面積が広く、高木本数が多い分譲タイプの「団地」では、植栽管理費の増加は切実な課題となっているという。そこで、マンションの居住価値向上とコミュニティ形成に特化した植栽管理サービスを展開する同社は、「コストダウン額を事前に保証する」新発想の植栽管理サービスを開発。管理組合との積極的な対話と、長期視点を軸に緑の質(景観)を維持しながらコストを下げることができるという。前年度の植栽管理費を標準とし、契約後2年間で10%(初年度5%、2年目5%)のコストダウンを保証して植栽管理業務を実行する。植栽管理費が1,000万円の団地では100万円のコスト削減が可能とのこと。また、同サービスでは、「コストダウン実現プラン」「コミュニティ形成支援プラン(コストダウンを活かすプラン)」「自主管理支援プラン(さらなるコストダウンを目指すプラン)」の3つのサービスプランを設定している。緑地面積や居住者のニーズに合わせた管理コストを選択することが可能。敷地内の緑を守り育てていくのと同時に、マンション・団地分野の自主管理、コミュニティ形成ニーズに対応するとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月25日グルーヴ・アールは、運営メディア「マンションレビュー」において、マンション・アパートの居住者、所有者を対象に、マンション・アパートの評価レビュー投稿キャンペーンを実施する。同キャンペーンは、マンションやアパートの居住者・所有者の評価レビューを充実させることで、「住んでみないとわからないような不動産情報」を掲載し、購入・賃貸などで転居を検討している人にとって有益な情報を届けることを目的とする。キャンペーンは、分譲マンション、賃貸マンション、アパートなどの共同住宅に住んだことがあれば、誰でも参加できる。「マンションレビュー」に会員登録し、物件検索画面より「住んでいる」・「住んでいた」・「所有している」・「所有していた」物件を検索。該当物件があった場合、物件ページに進み、評価レビューを投稿する。該当物件がなかった場合は、新規物件登録画面より、物件を新規に登録した上で、評価レビューを投稿することが可能。上記手順にて、キャンペーン基準を満たした評価レビューを投稿すると、賞品としてもれなくQUOカード500円分がプレゼントされる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月07日マンション向けインターネット接続サービス「e-mansion」(イーマンション)を運営する株式会社つなぐネットコミュニケーションズは、3月15日よりマンション管理組合や自治会向けの「マンションで取り組む防災」の無料相談受付を開始した。2007年からマンション向け緊急地震速報サービス「SCOOP」の提供をも行っている同社は、マンションに特化して取り組む数少ない企業のひとつとして、マンションの防災対策についてマンション管理組合らと話し合いをすすめていくとしている。「マンション・ラボ」のサイト会員であるマンション居住者2,771名を対象とした調査によると、自身の住むマンションの地震対策で今後必要と思うのは「備蓄品の準備」(60.2%)、「防災マニュアルの整備」(58.6%)、「管理会社との連携」(46.7%)。東日本大震災から1年が経過し、自助だけでなく、居住者同士で助けあう「共助」のための備えの必要性をおのおのが感じているようだ。同社が提供する無料相談では、1次受付とその回答(メールでの返信)が無料となり、その先は有料となる。マンション管理組合(役員)が、マンションの防災について課題と感じたことをホームページの専用フォームから送ると、担当者が順次回答を送ってくれるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月28日マンションやアパートなどに入居すると、水道代は家主や管理会社、管理組合から請求されることがあります。「それゆえに、水道代から部屋での悪事が露見することがあるんですよ」と話すのは、「女性の安全な暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザーの穂積啓子さん。詳しいお話を聞いてみました。■水漏れでない場合は、悪事かも?穂積さんは、水道代で悪事が露見した例をこう話します。「ある高級賃貸マンションのオーナーから、『2カ月前に入居した一人暮らしの会社員さん、水道代が月に5万円を超えているのだけど……』と連絡がありました。『単身者の一般住居』として契約、入居された方です。水漏れにしても使用量が多すぎます。何かあるのでは、と心配しつつ、その方の部屋をお訪ねして、『水漏れでは?部屋の点検をさせてください』とドア越しにお聞きしました。が、ご本人からは、『自分で点検します』、『業者に見てもらったけど大丈夫だった』という返事ばかりで、われわれの点検依頼には応じていただけませんでした。それとは別に、隣近所から、『深夜に騒ぎ声がする』などの苦情もありました。すると3カ月後、その部屋に警察が踏み込んだのです。部屋で、違法の風俗店を営業していたというわけです。トラブルがあったお客が通報したそうです。入居時の『会社員』としての申告は正しかったのですが、夜と週末に、その部屋で副業をしていたとのことでした。ほかに、『不法入国の外国人を複数、住まわせていた』、『レンタルルームや、ホテルのデイサービスのような営業をしていた』、『また貸しをしていた』という事例もあります」一般住居の場合、水道代の半分以上は、トイレと風呂での使用によるというデータがあります。「そうです。ですから、半端ではない水道使用量となったときは、トイレと風呂をそれだけ使用していると考えられます。共同住宅において、水道代を管理会社や家主が入居者に請求する場合、当然、家主側は各入居者の水道使用量と水道代を把握しています。ある入居者が、今月だけその量が跳ね上がっていたり、また、ほかの居住者の平均的使用量に比べて格段に多かったりする場合は、たいてい、『なぜこんなに使っているのかな』という疑問がわきます」(穂積さん)■同せいを始めたら、家主は水道代で気付く水道代が急に上がっている入居者に対しては、「まずは、『トイレの水漏れ』を疑います。入居者が知らないうちに水が漏れているということが時々あるからです。ですから、家主側は入居者に対してその都度、水漏れ点検の依頼など、確認をするようにします。水漏れでない場合は、複数か長期の来客があった、または入居者が増えたのだなと予想します。入居者が1人、2週間だけ増えたとしても、水道代は跳ね上がりますから」と穂積さんは説明を加えます。「何かあるな」と危ぶむのはどういうときですか。「点検の依頼をしたとき、居住者が挙動不審だったり、かたくなに部屋に入ることを拒むなどの反応がある場合は、契約違反になることをされている場合が多いです。例えば、賃貸マンションで単身者入居の契約をしていたけれど、『同せいを始めた』というケースは多いですね。この場合、入居時の契約内容に違反することになりますから、家主か管理会社に通知してください」(穂積さん)同居者ができた場合、家主に伝える必要性について、穂積さんはこう説明します。「例えば、火災が起こったときの事後処理にかかわる、指名手配犯や不法滞留外国人を隠ぺいしているなどということも考えられるわけです。よって、入居者が増える場合は、入居時に誰もが審査を受けるのと同様に、住民票、身分証明書の写し、緊急連絡先などを家主に提示する必要があります。単身者専用住宅でない限り、移転を促されたり家賃がアップすることはありませんので、安全に快適に暮らすためにも、ぜひ通知をしてください」では、身に覚えがない高い水道代を請求された場合はどうすればいいのでしょうか。「すぐに管理会社や家主に連絡してください。業者や水道局が点検に来て、水漏れだと判明した場合は、修理代と、漏れた分の水道代が免除になる場合もあります」(穂積さん)水道代ひとつで、生活の様子や状態が判明するのです、恐るべし、水道代。監修:穂積啓子氏。「女性の安全な暮らし」をテーマとして、大阪市中央区を拠点に活動する不動産アドバイザー。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(藤井空/ユンブル)
2012年03月18日自身でも最大のプロデュース企画に人気モデルとして、プロデュース事業にも積極的に取り組み、幅広く活躍を続けている押切もえ。彼女が、今度はマンション一棟をまるごとプロデュースしたそうだ。21日明らかにされ、22日の各スポーツ紙などが詳細を伝えている。これまでにもウエディングドレスや着物、趣味とするゴルフのアイテム、レッグファッションなど、さまざまなプロデュース商品を世に送り出してきた彼女だが、さすがに今回のマンションは驚きだ。こだわりの詰まったマンションに!彼女が今回手がけたのは、東京、目黒区東山の投資用新築デザイナーズマンション「PREMIUN CUBE 目黒東山 #mo」。7階建ての美しいマンションで、外観は落ち着きをみせながらも、温かみを感じさせる、ナチュラルなオレンジを基調としている。エントランスには、押切の描いた絵画も飾られているとか。清潔感を重視した美しい内装空間まで、すべて彼女がデザインしたという。昨年7月から企画を練り始め、今月ついに完成したそうだ。自分の家も建てたことがないのに…という彼女だが、自分らしさやそのこだわりは随所に発揮することができた様子。アクセサリーや洋服を収納できるスペースなどには、とくに工夫を凝らしたそうだ。ここに住めば美しさやそのセンスも磨けるかも?!今後のさらなる彼女の活躍にも期待が集まる。元の記事を読む
2012年02月23日電車の中づり広告や住宅情報誌でよく見かける「タワーマンション」の広告。ここ数年たくさんの超高層マンションが建築されていますよね。その高さたるや、高いものになると200メートル近くなるというからオドロキ。低層階にしか住んだことのない私にとっては、そんな高いトコロに住居を構えるだなんて未知の世界です。でも、いろいろ大変なのでは?例えば、ゴミ出しとか日々の移動や買いものなど……。そこで、タワーマンションの高層階に住んだことがある社会人の方々に、高層階での生活について伺ってみようと思います。■「景色は最高です。解放感が半端ない。僕の部屋は壁一面が窓になっていて、友人たちに『ホームパーティーという言葉が似合う』とよく言われる。恋人を招いてもロマンチックな雰囲気を作りやすい」(34歳/男性/アパレル)彼の住まいは壁一面が窓なので、開閉不可。その代わり部屋に換気機能がついているんですって。バルコニーがある部屋ならば窓は開くそうですが、その際、景観をバルコニーの手すりがじゃまするのが悩みだとか。■「45階に住んでいますが、居心地が良すぎて外に出る気がなくなる。新築で、部屋の設備も最高。一階の郵便受けに新聞を取りにいくのが面倒で、朝刊も仕事から帰ってきてから読むようになった」(31歳/男性/証券会社)彼の住むマンションには、建物内にコンビニやフィットネスジムまであるのだとか。建物内で用事を全部済ませられるなら、休みの日は本気で外出しなくなりそうです。それにしても、45階から地上に降りるかと思うと、近所に行くのもすごく遠出をする気分になりそう。■「最近のタワーマンションは、大半が各階にゴミ捨て場があると思いますよ。24時間、365日いつでも出して良いのですごく便利。うちのキッチンには生ごみを粉砕してくれるディスポーザーもついているし」(35歳/男性/会社経営)すごい!ゴミ捨て場が各階にあるならば、普通の低層マンションより便利かも。■「私が住んでいたマンションには、はじめから乾燥機付きの洗濯機がついていたので、洗濯物は干さなかったです。全部クリーニングに出す人も多いですね。部屋まで洗濯物を取りに来てくれるサービスがあるので」(36歳/女性/歌唱講師)全部クリーニングだなんて楽チン!と、ここまでは比較的良い意見でした。では、まったく不満はないのでしょうか?あえて良くないと思うところを挙げてもらいました。■「エレベーターで下に降りるまでやたら時間がかかるので、思っているより早めに出ないと電車に乗り遅れる」(28歳/女性/コンパニオン)エレベーターを待っている時間が長いとイライラしてしまいそう。でも、高層階に住んでいる人たちは、優雅に生活しているからそんなことではイライラしない?■「タワーの高層階に住んでいたころ、犬を飼っていたんだけど、エレベーター内でくんくん鳴くことが多かった。今思えば、気圧の変化でお散歩に行くたびに耳が痛かったのかも。もしそうだったら、すごくかわいそうなことをしてしまった」(30歳/女性/主婦)展望台のエレベーターや、飛行機に乗ったときのあの感覚。耳の違和感。犬は耳抜きってできませんものね……。赤ちゃんや子どもの耳にも注意したいものですね。下から見上げるばかりのタワーマンション。その中での生活がどうなっているのか未知の世界でしたが、少しだけ分かった気がします。みなさま、どうもありがとうございました。一生のうちに、一度だけでいいから眺望が最高な高層階に住んでみたいなぁ。でも、もともと出無精なのが、余計出無精になりそうですが。(桜まゆみ+プレスラボ)【関連リンク】【ランキング女性編】合コン相手がどこに住んでいたら興味がわく(東京23区)ランキング【コラム】不動産コンサルタントに聞く!都心と郊外、住宅を購入するならどっち?【ランキング男性編】生まれ変わるならこんな家庭ランキング
2011年02月04日