山下しゅんや氏のイラストを忠実に立体化したコトブキヤの美少女シリーズより、「アベンジャーズ」のメンバーである「ワスプ」がフィギュア化され、2015年8月に発売されることが决定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は7,776円(税込)。実写映画が待たれている『アントマン』の良きパートナーでもあるワスプを、おなじみ山下しゅんや氏の描き下ろしイラストを元に、水面に優しく降り立ちこちらに微笑む可憐なポーズで立体化。彼女の能力を考えると1/1スケールともいえそうな、リアルな存在感に仕上がっている。ワスプの象徴とも言える背中の翅は、特殊な塗装により観る角度で変化する虫の翅のような特徴的な輝きで再現されているという。商品サイズは1/7スケールで、全高は約270mm(台座込み)。商品価格は7,776円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年8月を予定している。(C)MARVEL
2015年03月03日国民的ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手がける、作曲・編曲家のすぎやまこういち氏が指揮を執った『ファミリークラシックコンサート~ドラゴンクエストの世界~』が、初の映像作品として4月22日にリリースされることが决定した。今回映像化されるのは、2013年8月に東京芸術劇場で行われた公演「第27回ファミリークラシックコンサート~ドラゴンクエストの世界~」で演奏され、動画サービス「ニコニコ動画」でも生放送された「交響組曲『ドラゴンクエストV」天空の花嫁」。作品のタイトルは『交響組曲「ドラゴンクエストⅤ」天空の花嫁 すぎやまこういち』(すぎやまこういち指揮東京都交響楽団)となる。本作では、東京都交響楽団による素晴らしい演奏を、コンサートホールで鑑賞しているような臨場感あふれる映像とともに楽しむことができるという。発売はBlu-ray版(6,000円/税別)とDVD版(5,000円/税別)の2仕様が展開され、Blu-ray版には映像特典として、2013年9月14日の北海道・札幌コンサートホールKitaraでの公演から3曲が収録される。
2015年03月03日先月27日(現地時間)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため83歳で死去したレナード・ニモイの葬儀が1日にロサンゼルスで行なわれた。SFシリーズ『スター・トレック』のバルカン人、ミスター・スポック役で知られるニモイは、昨年1月にTwitter上で「30年前に禁煙したが、遅かった。私はCOPDを患っている」と闘病中であることを公表していた。ヒルズサイド・メモリアルパークで執り行われた葬儀は近親者のみの密葬だった。『スター・トレック』で長年共演したウィリアム・シャトナーは、数か月前から予定していたフロリダ州で開催されたチャリティ・イベントに出席しなければならず、参列はかなわなかった。かつての共演者や彼を尊敬する映画界の後輩たちのみならず、オバマ大統領やアメリカ航空宇宙局(NASA)からも追悼メッセージが寄せられたニモイ。Twitterで闘病を公表した際に「今すぐやめなさい!!」と禁煙を訴えたが、その後も折に触れて喫煙の害を啓蒙していた。その一方で今年1月には故郷ボストンの大雪を心配したり、日常的なつぶやきも多かった。自身の最後のツイートは「人生は庭のようだ。完ぺきな瞬間はあるが、保存されることはない。記憶の中を除いては」。そして最後は、それまでの全てのツイートと同じく「LLAP(Live Long And Prosper./長寿と繁栄を)」というバルカン式の挨拶で締められていた。(text:Yuki Tominaga)
2015年03月03日日本マイクロソフトは3月2日、2015年7月1日付けで、社長交代を発表したことに伴い、記者会見を行った。会見には、米マイクロソフト プレジデントのジャンフィリップ・クルトワ氏、代表執行役 社長の樋口泰行氏、代表執行役 副社長の平野拓也氏の3者が出席した。2015年7月1日付けで、現在、代表執行役社長の樋口泰行氏が代表執行役 会長に就任し、代表執行役 副社長の平野拓也氏が代表執行役 社長に就任する。平野氏は7月の社長就任を踏まえ、3月2日付けで、執行役 専務 マーケティング&オペレーションズ担当から代表執行役 副社長に就任した。クルトワ氏は、今回の社長交代について「以前から準備していたこと」と説明した。2月に開催された同社のグローバルのリーダーが参集する会議に、平野氏も同行し、その時に社長就任が告げられたという。クルトワ氏は、平野氏を社長に選定した理由について、マイクロソフトに在籍している10年間で日本およびグローバルの双方でビジネスを経験している姿を見て、信頼できる人物と判断したと語った。樋口氏は、「外資企業では、突然、社長がいなくなったり、不在の期間が続いたりするが、それを反面教師として、綿密にプランを立ててきた」と、同社が社長交代に向けて、時間と手間を割いてきたことをアピールした。自身が会長に就任することについては、「社長として、内部の仕事と外部の仕事を両立するのは難しかった。今後は、会長として、外向けの仕事に注力していきたい」と語った。具体的には、これまで同社があまりできていなかったという財界や政府とのコネクションつくりに、取り組んでいくという。また、平野氏が拾いきれなかったビジネスも拾っていくとした。また、社長交代が行われる4カ月前に発表が行われたことについては、「そろそろ、予算策定や組織づくりが始まる時期を迎えるが、これらを統率するのは新社長となる。7月からジャンプスタートできるよう、それまでの期間を助走期間として、準備していきたい」と説明した。平野氏は、クラウドサービス「Microsoft Azure」とDynamic CRMOnlineの国内展開、クラウド向けデータセンターの国内設置、タブレット「Surface」の営業拡販など、数々の功績を重ねてきた樋口氏の後を引き継ぐのは重責としながらも、樋口氏が推進してきた「日本に根付く会社」を継承していきたいと語った。昨年、米マイクロソフトのCEOに就任したサティア・ナデラ氏が新たな事業方針として「「モバイル ファースト、クラウド ファースト」を表明したが、その結果が見えてきたとして、平野氏もクラウドに注力し、顧客に対しわくわくするような提案をしていきたいと述べた。また、同社の社員に対しては、「やりがいがあり、チャレンジ精神に富んだ企業」とすべく、努力していきたいとした。樋口氏も述べたように、外資系企業の社長交代は突然行われるケースが多く、外から見ていると、社長交代後にさまざまな調整が行われているように感じる。今回、十分な準備期間をもって社長交代に臨む日本マイクロソフトが、今後、どのような戦略の下、ビジネスを展開していくのか期待したいところだ。
2015年03月03日日本マイクロソフトが現在の代表執行役 社長、"樋口体制"となったのは、2008年4月。前代表執行役 社長であるDarren Huston氏から引き継ぎ、そのまま8年目を迎えると誰もが想像していただろう。だが、本日2015年3月2日、社長の交代が発表された。現代表執行役 社長の樋口泰行氏は、2015年7月1日付けで代表執行役 会長に就任する。その後を引き継ぐのは、本日から代表執行役 副社長に就任し、7月1日付けで代表執行役 社長となる平野拓也氏だ。本稿では日本マイクロソフトが行った記者会見のレポートをお送りする。○本社に続いて企業変革を加速させる日本マイクロソフト日本マイクロソフト代表執行役社長である樋口泰行氏のキャリアは、松下電器産業(現・パナソニック)から始まった。その後の経歴を見ても、アップルコンピュータやコンパックコンピュータ(現・日本ヒューレット・パッカード)と、名だたる企業名が並ぶ。日本マイクロソフトへは代表執行役兼COOとして2007年3月に入社し、翌年の2008年4月からは同社の"顔"を担ってきた。その樋口氏が今年7月1日から会長職に就任し、その後を平野拓也氏が担う。樋口氏は「2015年3月末で(社長に就任して)8年目を迎えるが、Microsoft本社が企業変革を急ピッチで進めているなか、我々もリーダーをリフレッシュし、変革を加速させるよいタイミングだ」と、今回の社長交代について感想を述べた。また、「古川享氏(1986年から1991年まで社長職。その後2005年に退職)以来の会長職を新設した」と7月1日以降の会長職就任までの流れを説明し、「外資系企業では突然責任者を解任するケースも少なくない。それを反面教師にしながら、数年前から引き継ぎを考えていた。顧客やパートナーに迷惑をかけないシームレスな(社長職の)移行が我が社の使命である」と、コミカルな樋口節を交えながら、今回の社長交代にあたる意気込みを表した。まずは平野氏のプロフィールを確認したい。マイクロソフトのWebサイトから確認できるように、平野氏は2005年8月入社、翌年の2006年から5年間はエンタープライズ向け事業を率いてきた。2011年からドイツのMicrosoft Central Eastern Europeのジェネラルマネージャーとして、ヨーロッパからモンゴルまで25カ国のビジネスを担当し、昨年(2014年)から日本マイクロソフトに復帰。執行役専務マーケティング&オペレーションズを担当していた。筆者が寄稿したOffice系の発表会レポートでも何度か姿を見せていたため、見覚えのある読者も少なくないだろう。平野氏は「樋口が社長に就任してから社外内に多くの企業変革があり、その後を引き継ぐ重責を感じている」と述べつつも、「よく名前と外見が合わないという質問を受けるが、私は日本人の父親とアメリカ人の母親を持つ、北海道生まれの『道産子』。あくまでもベースは日本人であると言い切っている」と、自己のアイデンティティと日本市場にコミットする日本マイクロソフトの"顔"になる所感を述べた。あくまでも本日時点で平野氏は代表執行役 副社長のため、「詳細は7月1日の就任時に改めて述べたい」と前置きしつつも、樋口氏が常日頃から語っていた「日本に根付いて信頼される会社」を引き継ぎ、「顧客が使いたくなる製品と愛される会社、そして(IT業界に対して)先手を打てる会社を目指す」 という。樋口氏は自身が後継に選んだ平野氏を「能力や経験、熱意とあらゆる面で新リーダーとしてもっともふさわしい人材」と評していた。Microsoftには、米国とカナダを除いた世界240カ国以上の海外拠点(100カ所)におけるビジネスを統括するMicrosoft Internationalという部署があり、今回の記者会見にあたっては、MS Internationalのプレジデントを努めるJean-Philippe Courtois氏も登壇。Courtois氏は「樋口は(日本マイクロソフトを)先進国6カ国の成長率で過去3年間トップを飾る企業に育てた」と評価しつつ、平野氏を「日本のビジネスの部門において全てを経験し、グローバルな経験も得てきたからこそ、今後も(日本マイクロソフトは)高い実績と成功を続けられると信じている」と期待の弁を述べた。疑問が残るのは、このタイミングで社長職という大きな人事異動を行う点だ。各発表会で提示する日本マイクロソフトの利益は上向き傾向にあるため、現行の樋口体制でも問題はない様に見える。だが、樋口氏が「数年前から(引き継ぎを)考えていた」と述べているように、社長交代案は樋口氏とCourtois氏の間で以前から暖めていたようだ。次期社長という話題が平野氏に明かされたのは、約3週間前にMicrosoftが開催した全世界リーダー会議の場。本来、執行役専務である平野氏は出席しない会議だったが、樋口氏は「後学のため」という理由で同行させたという。その後、今回登壇した3人が食事をしながら、社長交代をCourtois氏の口から平野氏に告げたとのことだ。平野氏は「普段は参加しない場面に出席し、ビジネスのことで頭がいっぱいで不意を突かれた」とその時の焦りを正直に述べつつも、「一瞬、理解できなかったが、その直後に(社長就任を)深呼吸しながら快諾した」という。個人的な意見を述べれば、平野氏のアドバンテージはその年齢にある。1970年生まれと壮年に数えられるが、その体格のよさは同世代の筆者から見ても若々しく、経歴を鑑みても十分だ。7月1日までの4カ月間。シームレスな移行を実現するため、日本マイクロソフトの意思決定や今後の戦略的な計画に平野氏が加わり、新たな組織作りや来期の予算策定を行う。さらに会長職に就任する樋口氏は「1人で社内と社外の仕事をするのは大変だった。平野をサポートすべく、トップ営業、財界や政府との交流、日本の顧客が求める品質向上、オリンピックを始めとする社会貢献。これらを担いつつ平野をサポートしていく」と会長職に向けた意気込みを述べた。筆者個人としては樋口節が聞けなくなるのは残念だが、企業変革を実践しているMicrosoftに次いで自社も変わろうとしている日本マイクロソフト、そして7月1日以降の平野氏に注目したい。阿久津良和(Cactus)
2015年03月02日日本マイクロソフトは2日、経営体制に関する新人事を発表した。現在、代表執行役社長を務める樋口泰行氏が、7月1日付で代表執行役会長に就任。社長には、2日付で代表執行役副社長となった平野拓也氏が就任する予定となる。平野拓也氏は、2005年8月の入社時からエンタープライズ分野を中心に担当してきた人物。2014年7月に執行役専務としてマーケティング&オペレーションズ担当となっていたが、2015年3月2日付で副社長に就任した。
2015年03月02日日本マイクロソフトは3月2日、同社 代表執行役 社長の樋口 泰行氏が代表執行役 会長に就任し、代表執行役 副社長の平野 拓也氏が7月1日付で昇格すると発表した。樋口 泰行氏は、2003年より日本HPの代表取締役社長を務めたのち、2007年にマイクロソフト 日本法人代表執行役 最高執行責任者に就任。2011年に分散していた日本法人のオフィスを集約し、日本に根付いた企業を目指す姿勢を表すため、社名を「日本マイクロソフト」に改称した。また、樋口氏の指揮のもと、国別の優秀なマイクロソフト子会社を表彰する「TOP SUB AWARD」で日本法人が3年連続で最優秀国に選ばれるなどの実績を残している。平野氏は、北海道出身の44歳。米ブリガムヤング大学を卒業後、Kanematsu USAに入社。その後、複数の企業を経て2005年にマイクロソフト 日本法人のビジネス&マーケティング部門 シニアディレクターに就任した。その後は、主にエンタープライズビジネスを担当するなど、2014年に本社CEOに就任したサトヤ・ナデラ氏同様に法人ビジネスに精通している。樋口氏は、代表権を持つ執行役のまま会長となり、代表執行役 社長の平野氏と二人三脚で経営・実行計画の立案などを遂行するといい、新体制は、日本マイクロソフトの新会計年度が始まる7月1日付でスタートする。なお、平野氏は現在、執行役 専務でマーケティング&オペレーションズ担当となっているが、3月2日付で代表執行役 副社長に昇格した。
2015年03月02日KADOKAWAが運営するコミックWEBサービス「Comic Walker」で連載中の、たかぎ七彦氏による漫画『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻(2月10日発売)の重版が決定した。本作は、中世日本を揺るがした大事件「元寇」を斬新な視点で描いた本格歴史大河ロマンで、博多への針路に浮かぶ対馬が舞台。恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍(元軍)と流人である鎌倉武士・朽井迅三郎の戦いが描かれ、緻密な歴史検証、細やかな情景描写、そして大迫力の合戦シーンが魅力だという。連載時には「Comic Walker」のデイリー、ウイークリー、マンスリーの各カテゴリーでいずれも1位を獲得。コミックス第1巻の帯では『ヴィランド・サガ』、『プラテネス』の幸村誠氏が「ボクよりうまい。なにより、たかぎさんの素晴らしい所は『戦争でない部分』を描く事に一切手を抜かない事です。市場の雑踏、干したイカ、町人の姿やしぐさ。それらをバチッと描ける人こそ、本当に戦争漫画のうまい人だとボクは思っております」とコメントを寄せて絶賛。さらに、3月に発売される第2巻の帯では、『機動戦士ガンダム THE ORIGINE』の安彦良和氏が「すでに相当うまいけど、これからすごく『うまくなる人』だろうなァ。特に空間表現がうまい。若い人ではめずらしい。『対馬』という空間を、うまく描いていってほしい」と期待を寄せている。現在は本作のPVも完成し、WEB上で公開中。そして3月10日には、第2巻の発売を控えている。
2015年02月25日エフセキュアはこのほど、同社の主席研究員であるミッコ・ヒッポネン氏が10日のネットの安全を考える日「セイファー・インターネット・デー(Safer Internet Day)」に合わせて発表したコメントを公開した。同社がの調査によると、インターネットのセキュリティとプライバシーに関して対策を講じている場合、ある程度信用できると回答した人は46%、あまり信用できないと回答した人は39%、まったく信用できないと回答した人は11%となった。その一方で、インターネットを信用しており、セキュリティやプライバシーについてあまり心配していないと回答した人はわずか4%に過ぎなかった。しかしヒッポネン氏は「これは当然のこと」としており、実際に同社は、1日あたり25万件を超えるデスクトップにおけるマルウェアのサンプルと、9000件を超えるAndroidのマルウェアサンプルを検出しているという。こうしたマルウェアは、私たちの金銭やコンテンツ、個人情報を盗もうとしている。ヒッポネン氏は、オープンソースやビットコインなどの仮想通貨、IoTなど、ネット社会はイノベーションを起こしつつも"負の側面"があると指摘。「私たちは素晴らしいインターネット革命の時代を生きています。しかし、現在起きている問題に対処しないままでいると、自由に使えるオープンなインターネットを子供たちに残すことができなくなるかもしれません」と警鐘を鳴らした。その上で、セイファー・インターネット・デーのテーマである「より良いインターネットをともにつくる」を踏まえて、適切なネット上の情報管理や、各種使用許諾契約の確認を行うよう提案している。全文はエフセキュアWebサイトに掲載されている(英文)。
2015年02月18日快眠セラピスト・三橋美穂氏による「快眠教室」(全3回)が、千代田区・神保町の「おひるねカフェ コロネ」で2月に開催されました。いよいよこの日は最終回。受講の成果は……? 今回も、受講者それぞれが記録した「睡眠日誌」の発表から始まりました。覚えたての快眠ノウハウをさっそく実践今回は、第2回の講義で教わった新しいノウハウをさっそく実践して効果を得られたという人が多数。とくに、フィッティングの実践を行った「タオル枕」を試して睡眠の質が上がったという報告が目立ちました。また、著しい成果はなくても、自らに合ったよりよい快眠法を探す積極的な姿勢も。熱めのお湯に浸かってストレスや疲れへの抵抗力をつける「ヒートショックプロテイン」入浴法を試したという受講者は、「入浴中、意外に体温が早く上がりすぎてしまった」など体験の詳細を発表し、三橋氏と共に対策を思案。その他「(和食中心の)「ひらがな食」をもっと続けて効果をみてみたい」という声や、「悪夢を見てしまった」など新しい悩みの報告も。それぞれが実践した結果と向き合いながらアドバイスを受けました。続いては、「交代勤務の場合の睡眠の取り方」の講義。仮眠を取る時間帯の詳細や睡眠の環境づくりについての注意点などは、とくに保健師の参加も多い今回は貴重な情報。受講者は熱心に聞き入っていました。締めくくりは心地よい快眠体験後半の講義は「自分らしい眠りのスタイル」。陰陽思想にもとづくタイプ別に、入浴方法や適したアロマの香り、寝室や寝具などの睡眠環境をレクチャー。実際のアロマオイルのサンプルが配布され、教室は心地よいアロマの香りで満たされます。最後は音楽と三橋氏のナレーションによる「快眠メディテーション」。照明の光を落とし、星空をイメージしながらの深呼吸や、全身を光で満たすイメージなどを体感し、受講者が思い思いにリラックスした状態で講座は終了となりました。最後に受講者たちが、快眠教室の感想を発表。「今までにないくらいよく眠れるようになった」「たった3回の講義なのに自分の時間の感覚が変わった」「睡眠をきちんととることが認知症対策にもなることを、周りの人にも伝えていきたい」など、それぞれが感想やこれからの抱負を述べました。三橋氏は、一人ひとりの言葉に「これからも頑張ってください!」と温かいコメント。そして、「みなさんを通じて、より多くの方々によい眠りがもたらされるとうれしい」と締めくくりました。次回の快眠教室は4月8日、15日の開催を予定しています。「快眠講座」についてのお問い合わせ女性のためのおひるねカフェコロネウェブサイト:電話:03-3476-1045メール:info-s@nemulog.jp
2015年02月15日レノボは6日、ロードリック・ラピン氏を4月1日付けでアジアパシフィック地域のプレジデントに任命することを発表した。ラピン氏は現在、レノボ・ジャパンおよびNECパーソナルコンピュータの社長を務めている。PCやモバイル端末事業をグローバルに展開しているレノボは、4月1日付けで大規模な組織改変を行う。アジアパシフィック地域は、これまで新興市場向けと成熟市場向けに分かれて事業を運営してきたが、4月1日以降はラピン氏のもとで単一の事業ユニットに統合する。ラピン氏は4月1日以降も拠点を東京に置き、NECレノボ・ジャパングループの社長を兼任する。ラピン氏は、PC市場だけでなく、モバイル製品やPC以外のコンシューマー製品においても存在感を高めていきたいとの抱負を述べている。
2015年02月10日シマンテックは2月10日、シマンテックの代表取締役に関屋剛氏を任命したと発表した。関屋氏は、日本におけるシマンテックのエンタープライズセキュリティ事業を率いる責任者として、事業戦略の立案と実施を担う。関屋氏は1962年生まれの52歳。青山学院大学を卒業した後、三谷産業に入社し、日本オラクルを経て、2011年にシマンテックに入社した。日本オラクルでは、エンタープライズパフォーマンス管理/ビジネスインテリジェンス製品のソフトウェアライセンス分野における執行役員を務めていた。シマンテックでは、常務執行役員としてコマーシャルビジネスを統括しており、中堅・中小企業市場に特化したリセラーを含むチャネルパートナーシップの推進と管理を担当していた。関屋氏は、代表取締役就任にあたり、「シマンテックは、セキュリティの分野における世界的なリーダー。顧客が直面する脅威はますます巧妙かつ複雑になってきている。日本におけるシマンテックのエンタープライズセキュリティビジネスを強化し率いていけること、有能な従業員や世界水準の製品、強力なパートナーネットワークを生かし、当社の成功に貢献できることを大変喜ばしく思っている」とコメントしている。
2015年02月10日快眠セラピスト・三橋美穂氏による「快眠教室」が、千代田区・神保町の「おひるねカフェ コロネ」で1月に開催されました。今回は、全3回の講座で学ぶうちの第2回。受講者それぞれが記録した「睡眠日誌」の発表から始まりました。「睡眠日誌」の記録で気づきや体調改善も「睡眠日誌」は、毎日の睡眠時間や眠気を感じた時間帯、食事や入浴など睡眠に関する生活の項目について簡単に記録するもの。第1回の講座で立てた目標が達成できたか、またその後の1週間がどのような生活になったか、各自が振り返り発表を行いました。「夜にスマホを見るのをやめたら、落ち着いて眠れるようになった」「睡眠が1時間増減するだけで体調が全く違うことに気がついた」などのほか「高血圧だったが、夜早めに寝るようにしたら血圧が5~10㎜Hg低くなり、パソコンによる目の痛みもなくなった」など、大きな変化を感じた受講者も。「数年ぶりに病気で寝込んでしまい、記録をつけてみると睡眠だらけ」という発表者には、「病気のときは、たくさん寝ると免疫力がついていいんですよ」と、三橋氏がすかさず前向きなコメント。受講者たちは仲間の発表を興味深く聞いていました。続いては、睡眠によい食事と入浴法、寝室の環境についての講義。三橋氏は、自らの朝食を撮影した写真や自宅の寝室の写真もスライドに織り交ぜ、手作りの玄米おにぎりを受講生にふるまう心配りも。おなかも満たされながらの楽しいひとときとなりました。入浴の基本(三橋先生講演)グループで枕のフィッティングに挑戦!この日のメインは枕のフィッティング体験。三橋氏は寝具メーカーの出身で、頭をさわるだけで適した枕の高さがわかるという枕のスペシャリスト。「首筋が伸び、呼吸が楽にできる高さが適切」「枕はマットレスとセットで選ぶことが重要」など、まずは枕の選び方について学んだ後、グループに分かれ、持参したバスタオルを使った即席の枕で高さ調節に挑戦しました。グループごとにベッドが用意され、受講者たちはそれぞれ自分のバスタオルでつくった枕を置いて順番に試し寝。同じグループのメンバーが横からのぞきこみ、「高すぎない?」「寝心地は?」など口々に質問しながら高さを調節していきます。いざフィッティングをしてみると「こんなに低い枕でよかったの?」「いつもは枕なしで寝ているけど、この方が寝心地がいい」などの声が続々。中には「この高さが気持ちいい!」と感激し、忘れないように写真に収める姿も。第2回目もあっという間に時間がたち、受講者たちはこの日習ったことを振り返りながら再び快眠のための生活目標を発表して終了。睡眠日誌をつけながら1週間後の最終回に備えます。>>第1回目のレポートはこちら「快眠講座」についてのお問い合わせ女性のためのおひるねカフェコロネウェブサイト:電話:03-3476-1045メール:info-s@nemulog.jpPhoto by missmac
2015年02月09日●建築家としての板坂氏が考える「残るデザイン」とは?UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインタフェース)のデザインやソフトウェアの企画・開発などを事業とするZEPPELIN(ツェッペリン)は、毎回迎えるゲストの専門分野やデザイン/UXとの関わりなどを、同社代表の鳥越康平氏と語るトークセッション「ZEP NIGHT」を不定期で開催している。ここでは、去る1月30日に開催された、建築家・プロダクトデザイナー板坂諭氏(the design labo代表取締役)をゲストに迎え、「残るデザイン」をテーマに語った「ZEP NIGHT vol.4」の模様をレポートする。○「魂に響く体験」をデザインする「ZEP NIGHT vol.4」は、ZEPPELIN代表取締役社長・鳥越康平氏の挨拶で幕を開けた。同社は、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」をはじめとする、数々の美しいUIやUXのデザインを世に送り出してきた企業だ。冒頭に鳥越氏は「便利さや豊かさは確かに重要」だとしながらも、「われわれZEPPELINのテーマは、"美しさ"を追い求めること」と説明。高速道路を例に「日本中を張り巡らせている高速道路は確かに早くて便利だが、今後もわれわれはそんな豊かさや便利さを追い求めていくのか。それでわれわれの今後の幸せは来るのか」といった疑問を投げかけた上で、「"美しさ"を追求することで世界を変えたい」と強調した。同社が考える"美しさ"とは、見た目がキレイというものではなく、「魂に響く体験をデザインする」ことだという。一般道を走っているときに鳥越氏が出くわした、見渡す限りに広がる美しい小麦畑の写真をスクリーンに映し出し、小麦が風に揺れるシーンに感動した様子を伝え、「まさに魂に響く体験だった」と振り返りながら、「こんな体験をデザインしていきたい」と同社の方向性を伝えた。○「建築」も「UX/UI」もデザインの考え方は共通続いて、今回のゲストである板坂諭氏と鳥越氏との対話形式によるトークセッションへと移行した。板坂氏は、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)のパーマネントコレクションとして収蔵されている、核兵器撤廃を願うメッセージの込められたランプ「Mushroom Lamp(マッシュルームランプ)」を手がけるなど、建築や家具などを題材としてそのものに込めたメッセージをもとに生まれる二次的なコミュニケーションをデザインすることを得意とする建築家であり、プロダクトデザイナーだ。最初に鳥越氏は、今回の「ZEP NIGHT」に板坂氏をゲストとして招いた理由として「"建築"と"UX/UI"は全く異なるものであると思われがちだが、"デザイン"という軸で考えれば、手法や技術の違いはあれどデザインの考え方においては共通項が多い」と説明し、「建築家の方と話をするとデザインの勉強になるし、とても参考になる」と語った。●"千年残る建築"とは?○建築家として板坂氏が考える「残るデザイン」続いて、板坂氏がこれまでに手がけてきた仕事などを簡単に紹介したのち、今回のトークセッションのテーマである「残るデザイン」についての話となった。同氏は「聖路加には古くて良い住宅が残っているが、先日お気に入りの古民家が解体されてしまった。材料もぜいたくだが、銀座から徒歩圏内にそんな住宅が残っていることがとてもぜいたくだ」としながらも、建築知識が浸透していない人たちによってそれが壊されてしまうことに衝撃を受け、「できればリノベーションして、海外のゲストを迎えたりしたかった」と惜しんだ。小学生の頃から建築に興味を抱いていたという板坂氏が「残るデザイン」に興味を抱いたのは、スペインの"サグラダファミリア教会"が、専任建築家であるアントニ・ガウディが死去して100年経つにも関わらず、なお建築が続いていることをテレビ番組で観たことがきっかけだという。その時に「残ること」の大切さを感じるとともに「建築ならそれを実現できる」と感じたという。続いて、「進化」と「残る」とではどちらが大切かというテーマでは、「コレクションは残るものとして好きだが、進化して残る方が好き」だとし、「建築は進化するもので、完成したら終わりというものではなく、夏は鉄が延びるし冬はガラスが割れたりするように、建築も"新陳代謝"させていくことが必要だ」と述べた。また、これまで手がけてきたプロダクトに関しては、「使ってくれる人とコミュニケーションをするために作っている」とし、それぞれの作品にメッセージが込められていることを明かした。鳥越氏は板坂氏が手がけた「マッシュルームランプ」について、「この作品が作られたのは震災前であり、民衆の意識の中に原発というものが今ほどなかった時期でありながらも、板坂さんはそこに意識を向けた」と説明。さらに、「ブランドは、精神が込められているとその価値があがる」と述べ、「デザインには精神を注入するのが重要で、形状や生産性ばかりを主目的にすると間違った方向に進んでしまう。建築であろうと机であろうと椅子であろうと"精神を注入する"ことが必要だ」と強調した。ここで言う「精神」とは、具体的には「おもてなし」を指しているとし、「使う人の気持ちになって考えることであり、UI/UXはまさにそれかもしれません」と語った。○百年残る建築は「ザハ」、千年残るのは「伊勢神宮」続いて、一般参加者からの質問コーナーにシフトした。「"千年残る建築"と"百年残る建築"の違いは何か?」という質問に対し板坂氏は「私が思う美しいデザインとは"自然"と"思いやり"のふたつ」だと前置きした上で、"百年残る建築"は「人間が頑張ってまねた自然のデザインで建築で言えば"ザハ・ハディド"」と回答した。一方の"千年残る建築"については「神様に対する思いが形となった"伊勢神宮"」とし、「ザハの建築は千年は残らないと思う」と述べた。ふたつ目の質問として「"進化"と"残る"はどちらが幸せか?」を取り上げ、「"進化"に興味がある」と即答。「"進化"も残っているから進化するのであって"残る"に含まれるが、どちらかを選ぶのなら"進化"です。人の体も変わっているのは進化が影響しているし、進化しつつ残るほうに興味があります」と答えた。ただし、これは建築における考えで、プロダクトに関しては「残る」ほうに重きを置いているという。また、「気になっている建築スポット」についての質問には、「建築家のフランク・ゲーリーが作ったフランスの新しい美術館」だという。ここはルイ・ヴィトンファウンデーションがコレクションしているアイテムが展示される美術館とのことだが、板坂氏が惹かれた理由として挙げたのが、「パッと見て理解できない」、「図面化できない」、「見る角度で全然違う」、「色んな線が重なって絵にできない」ことだという。航空機の設計技術やCADが建築にも取り入れられたことで線が自由になったとし、これを活用してるのがフランク・ゲーリーだという。さらに、「自分から手をあげても作ってみたいもの」については「多くの建築家が終着点と目指している"美術館"」と回答するなど、いくつかの質問に対し建築家ならではの視点で答え、トークセッションの幕を閉じた。なお、板坂氏は1978年生まれ。大学卒業後、設計事務所にて建築の作り方を徹底的に学ぶ。2010年にデザインユニット「h220430」を立ち上げ、社会へのメッセージを込めたデザイン活動を開始し、2012年に「the design labo(ザ デザインラボ)」を設立。2011年に中国メディア主催のMedia Awardで「Annual Original Products Design Award」、2012年に「Mushroom Lamp」が米国サンフランシスコMOMAのパーマネントコレクションとして収蔵。2013年にはイタリアの「A’Design Award」において「Baby,Kids and Children’s Products Design Category銀賞」を受賞するなど、日本のみならず海外でも高い評価を獲得。2014年には、4月に開催されたミラノサローネでは新作プロダクト「Balloon Chair」を出展したほか、同年8月にはこれまで手掛けてきたプロダクトデザインの作品集「New Made In Japan The works of h220430」を出版するなど、海外を中心に幅広く活動している。
2015年02月02日LITALICO(リタリコ)は2月8日、陸上競技場(東京都江戸川区)にて、同社が運営する学習塾「Leaf」と元プロ陸上選手の為末大氏がコラボレーションしたプログラム「第4回 為末大学 陸上教室」を開催する。「Leaf」では昨年度、集団での規律が求められる体育の授業をきっかけに、運動自体に苦手意識を持ってしまう生徒のための特別プログラムとして、為末氏を講師に招き陸上教室を開催した。教室には定員を上回る参加予約あったなど、反響は大きかったという。本年度は規模を拡大し、為末氏が企画プロデュースする「為末大学」のプログラムのひとつとして、陸上教室を年4回のプログラムとして実施している。第1回「日本代表選手に挑戦しよう!」(4月)、第2回「バトンの渡し方、もらい方をマスターしよう!」(7月)、第3回「かっこよくバトンをつなごう!」(10月)に続き、2月8日に最終回として「みんなでリレーをしよう!」を実施する。当日は、為末大氏が子どもたちに"走る楽しさ・速く走るコツ"を伝授。速く走るコツを学び、実際のリレーを体験できる。時間は10:30~12:30。会場は、陸上競技場(東京都江戸川区)。定員60名。事前予約制で、Leaf公式サイトで申し込みを受け付けている。参加費は4,000円(税込)。
2015年02月02日キヤノンマーケティングジャパンは1月27日、取締役会にて決定した社長人事を発表した。現・取締役 専務執行役員である坂田正弘氏が新社長に就任する見込み。同日、東京都内にて会見を行い、坂田氏は新社長に就任するにあたっての抱負を述べた。会見に登壇したのは、キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役会長 村瀬治男氏、同社 現・代表取締役社長 川崎正己氏、同社 現・取締役 専務執行役員 坂田正弘氏だ。このたび発表された社長人事によれば、坂田氏が新・代表取締役社長に、川崎氏は相談役に就任する。正式に決定するのは3月26日に開催予定の株主総会終了後だ。会見でははじめに、川崎氏がこのたびの社長人事について概要を説明した。なぜこのタイミングで社長を交代するのか、なぜ坂田氏が選出されたのか、などを語った。「2020年という節目に向けて、これから重要な時期を迎える。そこで、計画段階から指揮をとってほしいという思いで、今回の人事を決定した。坂田はこれまで営業の第一線で活躍してきた人材。その豊富な経験を活かして、お客様の課題を解決していけるはず。深く掘り下げて粘り強く取り組む姿勢や、スピード感のある行動、統率力などを評価している」(川崎氏)続いて坂田氏が新社長に就任するにあたっての抱負を述べた。坂田氏は「これまでは会社の経営が景気動向にどうしても左右されがちだった。これからは景気に左右されない強い会社を作っていきたい。お客様が抱えている業種特有の悩みを解決するべく、本当に必要とされる提案をすればこれは実現するはず」と述べた。最後に村瀬氏は「2020年はキヤノンにとってだけでなく、日本にとっても大事な年。それに向けて坂田にキヤノンマーケティングジャパンを指揮してもらう。私は別の面からサポートできればと思う」とコメントした。
2015年01月27日ダッソー・システムズは1月23日、SOLIDWORKSブランドのCEOにジャン・パオロ・バッシ氏が就任したと発表した。バッシ氏は2011年に入社して以来、SOLIDWORKSのリサーチ&開発担当バイス・プレジデントとして、SOLIDWORKS Mechanical ConceptualおよびSOLIDWORKS Industrial Conceptualの開発を指揮した。なお、前CEOのベルトラン・シコ氏は同社のバリューソリューション・チャネル担当バイス・プレジデント(セールス)に就任した。
2015年01月23日楽天が1月15日に開催した「楽天新春カンファレンス」。出店店舗を対象としたカンファレンスだが、代表取締役社長 兼 社長 三木谷 浩史氏が登壇し、オーナーなどに「BEYOND」と題した"楽天のこれから"を語った。○インターネット革命はIoTの時代へ三木谷氏は冒頭、インターネットの存在を第1次産業革命、第2次産業革命に続く「あらゆるもののあり方を変える革命」と説明。半導体が18ヶ月で2倍の性能となるムーアの法則も引き合いに出した上で、「我々の流通総額も初年度から17年で18万倍とムーアの法則を超えるスピードで成長してきた。インターネット革命はショッピングを初め、国家を含めて、全てのものを再定義した」と語る。楽天市場の流通総額は5兆2490億円(2013年)となっており、インターネットなくして、この巨大な"市場"が成立しなかったことは確かだろう。ただ、三木谷氏はネット上の市場にとどまらず、更なる波が来ると言う。それが「IoT」だ。IoTは「モノのインターネット(Internet of Things)」と呼ばれており、これまでのインターネットは「ディスプレイが付いているもの」にだけ繋がる存在であった。それが「動くものが全てインターネットに繋がる時代」(三木谷氏)になるとしてその未来へ一歩ずつ近付いている状況を説いた。三木谷氏は、Googleに昨年買収されたNESTのスマートサーモスタットを米国の自宅で実際に利用していると話し、「極めて便利。何時に起きるから何度の設定にしようということを勝手にやってくれるし、家に帰ってくるときも勝手に暖かくしてくれる」とその利便性を強調。自動車などもインターネットに繋がることで、かつてのSFで表現されていた世界がすでに現実のものとなりつつあるとした。○IoTと楽天の接点はでは、こうした話が楽天にどう繋がるのか。「"楽天ちゃん"に『お腹がすいたから、何か届けて』と話しかければ、食事が届くということが5年で実現できるのではないか。生活様式がすべて変わっていく」(三木谷氏)つまり、楽天市場の強力な商品ラインナップ、多様な店舗が、"IoT"を通してすぐに楽天ユーザーと繋がる世界になる、それも5年のうちにということだ。これは、末端にあるデバイスの進化とWi-Fiや携帯網などネットワークの進化、そしてそれらを通してやりとりされるデータの蓄積と分析、「ビッグデータ」も鍵となってくるとした。もちろん近未来の話だけではなく、現在進行形で「楽天経済圏」の拡大を進めている。楽天ポイントがその一例で、オンラインだけではなく、オフラインの店舗との提携やクレジットカードの活用により、楽天を利用する動機付けへと繋げていく。「オンラインの商圏をオフラインへと広げる。例えば、店頭で商品をお届けする形でもいいし、オンラインで買ってもいい。近くの店にこういう商品があるとレコメンドするようにすれば、常に楽天トップで検索してもらえる。ほかにも、国内30箇所の郵便局からロッカーを設置する。受け取りの効率化を図り、ネットワーク型配送を実現する」最後に三木谷氏は「未来は今の延長線上にないかもしれない」と予測する未来が異なる可能性を指摘した上で、「どう世の中が変わるのか、二人三脚で皆さんと進んで見ていきたい」とオーナーなどに語りかけた。
2015年01月23日人気アニメ『マクロスF』のキャラクターデザインでも知られる、イラストレーターの江端里沙氏が描き下ろした「初音ミク」が1/7スケールでフィギュア化され、現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注が実施されている。締切は1月21日21:00、2015年7月発送予定で価格は18,333円(税別)。『初音ミク 江端里沙Ver.』では、江端里沙氏の描く透明感のある繊細な質感を忠実に再現。宙に浮くダイヤモンドに腰掛ける愛らしいしぐさや、あどけない笑顔、ちらりと見える前歯、風にたなびくツインテールなど細部まで造型されている。浮遊感のあるディスプレイに、少女らしさと大人びた雰囲気が共存する、江端氏ならではの「初音ミク」の魅力が凝縮されたフィギュアに仕上がっている。専用台座が付属し、全高は約200mm。商品価格は18,333円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、1月21日21:00。商品の発送は、2015年7月を予定している。なお、YouTubeでは、『初音ミク 江端里沙Ver.』を回転させ、360度から見ることができる動画も公開中。(C)江端里沙・サテライト(C)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
2015年01月20日昨年破局説が流れたジェニファー・ローレンスとクリス・マーティンだが、どうやら元のさやに収まったらしい。ジェニファーとクリスは先週15日(現地時間)にロサンゼルスのイタリアン・レストランで食事しているのを目撃された。「People」誌に目撃者は、2人とも互いに夢中の様子で笑顔で話し込んでいたと語る。店の裏口から入店した2人は何皿か料理を頼んだ後、デザートをシェアして2時間ほどのディナーを楽しんだという。昨年3月、クリスは妻のグウィネス・パルトロウと破局を公表、夏頃からジェニファーとの交際が始まった。だが、別居後もクリスとグウィネスがひんぱんに会い、グウィネスがメディアでクリスを「最高の父親」と語ったりして、関係がギクシャクしてしまった。さらに、2人とも多忙なスケジュールですれ違いが続いて、10月に破局が伝えられた。だが、昨年末にもロサンゼルスの寿司レストランでツーショットを目撃されたばかり。交際が復活したのは間違いなさそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月20日富士通は1月19日、現執行役員常務の田中達也氏が代表取締役社長となり、現代表取締役社長の山本正已氏が代表取締役会長となる役員人事を発表した。ともに、6月22日開催の定時株主総会および臨時取締役会後に正式決定される予定だ。富士通の社長が、パーソナルビジネス本部出身の山本氏から、産業ビジネス本部出身の田中氏に変わる。両氏の略歴は下記の通り。田中氏は、1956年生まれで1980年に富士通に入社。2009年より産業ビジネス本部長代理(グローバルビジネス担当)、2012年より執行役員 産業ビジネス本部長、2014年より執行役員常務 Asiaリージョン長を務めていた。なお、1月19日付けで田中氏は執行役員副社長に就いた。山本氏は、1976年に富士通に入社、2002年にパーソナルビジネス本部長代理、2005年に経営執行役に就いた後、経営執行役常務、執行役員副社長、執行役員社長を経て、2010年より代表取締役社長を務めていた。
2015年01月19日横浜DeNAベイスターズは1月16日、現取締役オーナーの春田 真氏に代わり、ディー・エヌ・エー 取締役で創業者の南場 智子氏が新オーナーとなることを発表した。横浜DeNAベイスターズは、2012年よりDeNA傘下。2011年まで4年連続最下位になるなど低迷していたが、親会社変更後は2013年と2014年に5位となるなどチーム状態の改善が見られ、観客動員数も増加している。南場 智子氏は1999年にディー・エヌ・エーを設立。2011年6月、家族の看病を理由に代表取締役兼CEOを退任し、取締役となっていた。今回の就任で、プロ野球界初となる女性オーナーとなった。南場 智子氏はオーナー就任について以下のコメントを発表している。「DeNAがプロ野球界に参入してから3年間が経ち、いろいろな感動のあるシーズンを経験できました。この3年間でチームは少しずつ強くなり、来場者数も4割以上増え、どんどんいい球団になっていると感じています。より強く、より楽しく。ファンのみなさまにもっともっと楽しんでいただける球団にしていきたいと思っています。これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします」なお、現オーナーの春田 真氏は6月に開催するディー・エヌ・エー定時株主総会をもって任期満了となり、取締役を退任するとしている。
2015年01月17日ジャパネットたかたは1月16日、高田旭人氏が代表取締役社長に就任し、6つのグループ会社で構成する新体制を発足させたことを発表した。前社長の高田明氏は同社の役職から完全に退き、求めに応じて外部から支援する形となる。かねてから公表されていた通り、ジャパネットたかたの創業者である高田明氏(66歳)から、同氏の長男である高田旭人氏(35歳)にバトンが引き継がれた。企業ロゴも一新した新体制は、商品開発や媒体制作などのコア事業を担う「ジャパネットたかた」、メディアマーケティングなどを行う「ジャパネットメディアクリエーション」、購入を受け付ける「ジャパネットコミュニケーションズ」、物流業務を担当する「ジャパネットロジスティクス」、購入後のサポート対応を行う「ジャパネットサービスパートナーズ」、そしてグループ全体の経営戦略を立案する「ジャパネットホールディングス」、以上の6社により構成される。また、ジャパネットたかたでは同日より、「新生ジャパネット! 開幕セール、」を開始。特別価格のセール商品を取り揃えるほか、5年間の長期保証を実質0円で受けられるなどの特典を用意する。同日行われた記者会見の詳細レポートはこちらから。
2015年01月16日2月7日、8日に東京・五反田ゆうぽうとホールで開催される、RPGの名曲を演奏するフルオーケストラ公演「THE LEGEND OF RPG COLLECTION -伝説の交響楽団-」の特別ゲストとして、「ポケットモンスター」シリーズのディレクター増田順一氏、作曲家の景山将太氏、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』のディレクター大森滋氏の登壇が決定した。「THE LEGEND OF RPG COLLECTION -伝説の交響楽団-」は、プロデューサー泉志谷忠和率いる日本初のゲーム音楽プロオーケストラ「JAGMO」主催となる初のフルオーケストラ公演。ヴァイオリニストの三浦文彰氏、音楽監督・指揮者の吉田誠氏をはじめ、クラシック界で活躍するトップクラスの音楽家が『ポケットモンスター』『クロノ・トリガー』『クロノ・クロス』『ロマンシング サ・ガ』『キングダムハーツ』『ファイナルファンタジー』など、名作ゲームの音楽をフルオーケストラで演奏する。伝説的人気を誇るRPGの名曲をぜいたくに取り入れた、全5部からなる充実のプログラムになるという。特別ゲストの出演は、2月7日(昼・夜公演)に景山将太氏と大森滋氏、2月8日(昼公演)には増田順一氏が特別ゲストとして登壇。詳細は明かされていないが、『ポケットモンスター』シリーズに関連したステージが予想される。司会は、テレビ東京の紺野あさ美アナウンサーが担当。公演は、2月7日(昼公演/12:30開場、13:00開演)、2月7日(夜公演/16:30開場、17:00開演)、2月8日(昼公演/14:30開場、15:00開演)の計3回が予定されている。チケットは「イープラス」で発売中(SS席8,000円、S席7,000円/完売、A席6,000円/完売、B席5,000円/完売)。■『THE LEGEND OF RPG COLLECTION -伝説の交響楽団-』/プログラム詳細<第一部>・『ポケットモンスター 赤・緑』冒険曲メドレー「オープニング」「マサラタウンのテーマ」「トキワへの道― マサラより」「サイクリング」「サント・アンヌ号」「タマムシシティのテーマ」「カジノ」「ロケット団アジト」「戦い(VSジムリーダー)」「最後の道」「ラストバトル(VSライバル)」・『ポケットモンスター』シリーズ バトルメドレー「戦闘!ゼクロム・レシラム(『ブラック・ホワイト』)」「戦闘!プラズマ団(ブラック・ホワイト)」「戦闘!チャンピオン(『ダイヤモンド・パール』)」「戦闘!アクア・マグマ団(『ルビー・サファイア』)」「戦闘!ともだち(『X・Y』)」「戦闘!チャンピオン(金・銀)」<第二部>・『クロノ・クロス』より「時の傷痕」・『クロノ・トリガー』クロノ・トリガーメドレー「クロノとマール~遠い約束~」「クロノ・トリガー」「やすらぎの日々」「風の憧憬」「時の回廊」「ガルディア城~勇気と誇り~」「王国裁判」「カエルのテーマ」「魔王決戦」「世界変革の時」<第三部>・『キングダムハーツ2』キングダムハーツメドレー「Dearly Beloved」「Old Friends,Old Rivals」「Roxas」「Tension Rising」「Darkness of the Unknown」<第四部>・『ロマンシング サ・ガ3』バトルメドレー「オープニング」「四魔貴族バトル」「四魔貴族バトル2」「玄城バトル」「ラストバトル」<第五部>・『FINAL FANTASY』シリーズ「反乱軍のテーマ」「独りじゃない」「ビッグブリッヂの死闘」「妖星乱舞」「Don’t Be Afraid」「Eyes On Me」(2月7日・昼公演)「反乱軍のテーマ」「独りじゃない」「エアリスのテーマ」「妖星乱舞」「ザナルカンドにて」「素敵だね」(2月7日・夜公演)「反乱軍のテーマ」「独りじゃない」「愛のテーマ」「Don’t Be Afraid」「ビッグブリッヂの死闘」「ゴルベーザ四天王とのバトル」「Melodies Of Life」(2月8日・昼公演)
2015年01月15日マイナビニュースで執筆するライター山田井ユウキ氏の制作したLINEスタンプの販売が、LINEスタンプストアで始まった。同氏が運営する「カフェオレ・ライター」というネタサイトのイメージキャラクター「カフェオレマン」がモチーフになっている。販売価格は100円。同氏はLINEスタンプの制作を昨年4月頃よりスタート。LINEスタンプ公開までに計5回リジェクトされ、半年以上の時間をかけて販売開始にこぎつけた。2回目までのリジェクトの理由については、「LINEクリエイターズマーケットにオリ作を申請も、アホみたいな理由で2回リジェクトくらった顛末記」に記されている。同記事はスタンプが公開されるまで随時追って、顛末をリポートする予定だったが、初回の記事の反応がかんばしくなく、担当編集のなかで、なかったことになっていた。しかし、ようやく販売開始されたたことで、「けじめはつけたい」(担当編集)とし、公開までの顛末記続編について後日掲載予定としている。
2015年01月15日日研総業は13日、「モノづくりニッポンe仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクト発表会を行い、元サッカー日本代表の中田英寿氏らが登壇。同プロジェクトの第2弾として、漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏と関西ペイントが参画し、「塗師」を育成するキャンペーンをスタートさせることを発表した。○ニッポンのモノづくりを世界へ「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」とは、モノづくりによって日本の若者の働き方を豊かにするためのプロジェクト。製造業専門の求人サイト「e仕事」を運営する日研総業と、日本文化を再発見していく「ReVALUE NIPPON」を立ち上げた元サッカー日本代表・中田英寿氏のコラボにより実現したものだ。若い世代がモノづくりのスキルを身につけ、「会社に就く」のではなく「職に就く」という、主体的で自由な働き方を提案・提供していくことを目的としている。同プロジェクトの第1弾として、2014年6月にブラジルで期間限定カフェ「nakata.net Cafe 2014@サンパウロ」をオープン。働くモノづくりPRスタッフを募集・派遣を行い、国内外に日本のモノづくりの魅力を発信した。そして第2弾となる今回は「ジャパンクオリティを継ぐ」をテーマに掲げ、一流の「塗師」を募集・育成する。監修には中田氏のほか、漆芸家で重要無形文化財(人間国宝)の室瀬和美氏ら塗装分野のスペシャリストが携わり、日本が誇る「塗り」の技術を学習。研修の一環として、ミラノ万博にあわせて開催される現地でのイベントで、「塗り」をテーマにしたジャパンクオリティの魅力を発信する試みも予定されている。○サッカーのトップ選手から教わるようなもの同発表会の席で、日研総業 代表取締役社長の清水浩二氏は「次世代に日本のモノづくりの魅力、カッコよさ、面白さ、新しい価値を伝えていきたい」とプロジェクト主旨を強くアピール。続いて登壇した中田氏は、数ある日本の技術から「塗り」を選んだ理由について「全国の工芸を見て回った中で、蒔絵(漆芸の装飾)に惹かれた」と明かし、「サッカーで言えば、世界のトップ選手に教わるようなもの。貴重な機会なので、技術だけでなく文化の重さも学んでほしい」と、応募者に呼びかけた。室瀬氏は「日本の精密機械にも、実は漆塗りの技術が隠れている。天体望遠鏡のレンズの磨き方は、漆の磨き方と同じなんです」と、伝統工芸が決して旧世代の技術ではないと話す。実は、室瀬氏は藝大サッカー部出身。中田氏は「初めてお会いしたときから、サッカーつながりで良くしてくださった。たまにサッカー談義もしますよ」と、笑顔を見せた。○職人はいつから“職人”か?後半には、日本の塗料メーカーのトップシェアを誇る関西ペイント 執行役員の宮武啓次氏と、板金塗装の塗装職人でベストペインターコンテスト2011で日本代表に選出された菅原健二氏が登壇。「塗るという仕事」について、トークセッションが行なわれた。トークの中で、中田氏が「いつから“職人”と呼ばれるようになるのか」と疑問を挙げると、塗装職人の菅原氏は「先輩に追いつきたい、とがむしゃらでいるうちに、いつのまにか“職人”と呼ばれていた」と話した。続けて室瀬氏は、定義は難しいとしながらも「“作家”は名乗れるけれど、“職人”は、名乗ってなれるものではない。周りが決めていくこと」と話し、“職人論”が熱く語られた。関西ペイントの宮武氏は「日本は四季があり、寒い地域から暑い地域までいろいろある。それに応じて、塗料を使い分ける幅広さは日本ならでは」と、「塗り」で日本が世界に誇れるポイントをアピールした。なお、今回のプロジェクト「塗師への道」では、塗装業の経験者はもちろん、製造業に興味がある人、研修プログラムのみの希望する人など、広く募集する。募集期間は1月31日まで。
2015年01月14日FacebookのMark Zuckerberg氏の今年の抱負は「2週間に1冊は本を読む」だ。ちなみに、ここ数年の同氏の新年の抱負は以下のとおり。2010年:中国語を学ぶ。2011年:自分で処理した肉だけを食べる。2012年:コーディング再び。2013年:Facebook社員以外で、毎日新しい人と知り合う。2014年:お礼メッセージを毎日送る。昨年は中国での質疑応答を中国語だけでこなしてみせ、2010年の抱負を真面目に実行していたことを証明した。今年も読み始めた本を公開する「A Year of Books」というコミュニティページを用意。「本を読む時間を作るためにメディア・ダイエットを進める」とやる気満々だ。A Year of Booksには数日で22万超の「いいね!」が付いたので、Zuckerberg氏の読書にはたくさんの人が興味津々のようだ。筆者も「いいね!」を付けた。新年の抱負として読書は珍しいものではないが、Zuckerberg氏が読書を勧めるというのはおかしな話でもある。だって、Facebookも人々を本から遠ざけているメディアの1つであり、同氏がメディア・ダイエットと言うと「Facebookを使う時間を減らす」と言っているように聞こえるからだ。Zuckerberg氏は単純にもっと本を読んで知識を広げたくて読書を選んだのだろう。しかし、ソーシャルとライフスタイルは切って切れない関係であり、Zuckerberg氏のメディアダイエット宣言は、筆者に昨年から新たなソーシャルメディアを目指し始めた"Facebookの変化"を連想させる。○Facebookが若者離れを気にしない理由FacebookがデスクトップPCで使うSNSだった頃、FacebookはユーザーをFacebookにログインさせ、より多くの友達と結びつき、なるべく長い時間をFacebookで過ごさせようとしていた。それは今も変わらないが、モバイルに軸足を移してからは以前ほど重要なことではなくなってきている。それはFacebookのアクティブユーザーが13億人を超え、「世界中の人をFacebookユーザーに」を目指しながらも現実的にはそろそろ十分と思っている……からではない。PCの時代とモバイルでは、人々とインターネットの関係が違ってきているからだ。Webの世界をあちら側、現実の世界をこちら側とする表現があるが、デスクトップPC時代とモバイル時代のWebの最も大きな違いは、このあちら側とこちら側の境があいまいになっていることだろう。例えば、タクシーが必要な時、Uberを使うとスマートフォン内のあちら側の世界で近くにいるUberドライバーを確認でき、そのうちの1台を選ぶと、すぐにこちら側の世界でUberの車がやってくる。米Amazonが昨年末に開始したPrime Nowも好例の1つだ。スマートフォンのPrime Nowアプリで購入した商品が、1時間以内にユーザーの元に届く。オンラインストアが近所にあるようだ。PC時代はWebを活用するためにユーザーがPCの前に座る必要があり、それがあちらとこちらの距離を隔てていた。でも、スマートフォンは常にユーザーと共にあり、ユーザーの生活をモニターできるセンサーも備えるから、開発者のアイデア次第で私たちの生活とWebの世界を融合できる。UberやPrime Nowはソーシャルネットワークではないが、私たちの生活にWebを溶け込ませる。PCの前に座って日々の生活を投稿するよりも、Webが深く私たちの生活に関わっているように感じるのは筆者だけではないだろう。そうしたなか、Facebookはどのように変わろうとしているのか。このことについて知りたければ、昨年Facebookの開発者会議「f8」の後にFast Companyで公開されたAustin Carr氏のレポート「Facebook’s plan to own your phone」を読むことをオススメする。タイトルだけで判断するとFacebookのスマートフォン戦略に思えるが、モバイルに軸足を置き始めたFacebookが5年後、10年後を見通してどこに向かおうとしているかが見えてくる。「匿名を条件に取材を受けたFacebook関係者の1人は『新しいFacebookは以前のFacebookとはまったく異なる』と断言した。これまでのソーシャルネットワークにとらわれている人々に対し、『よく調べてみることだ。私たちはすでに異なる世界にいるのだ』と述べた」(Facebook’s plan to own your phone)Facebookは昨年のf8で、モバイルアプリ間の連係を可能にするオープンなクロスプラットフォームソリューション「App Links」を発表した。例えば、App Linksにより、映画を紹介するアプリから直接チケットを購入できるアプリを開き、購入後に紹介アプリに戻ってくることが可能になる。また、昨年4月にモバイルアプリが必要とする主要な機能を提供するモバイルバックエンドサービス(MBaaS)「Parse」を買収している。iOSとAndroid、2つのプラットフォームが市場を占めるモバイルアプリによるモバイルWebの時代は、米国においてAOLがインターネットだった頃に似ている。そんなプラットフォームに支配されるモバイルの時代にFacebookは「クロスプラットフォームのためのプラットフォーム」になろうとしている。これはFacebookというソーシャルネットワーキングサービスから多くの人たちがイメージするソーシャルとは異なる。でも、それがモバイルの時代にFacebookが築こうとしているものなのだ。相似例として、AmazonのAmazon Web Services(AWS)が挙げられる。「Web 2.0」がバズワードになり始めた10年前、Webスタートアップを行うには自前でバックエンドとスタッフを整えなければならなかった。しかし、AWSの登場によって、そんな苦労からWebスタートアップは解放された。Amazonがクラウドサービス事業に乗り出した当時、投資家からは「本業に専念すべし」と厳しく批判されたが、しゃにむに荒野を開拓し続けてきた結果、AWSが優良事業に成長しただけではなく、社会のクラウドへのシフトが加速し、本業におけるAmazonの地位も盤石になった。ParseやApp Linkを仕掛けるFacebookもアプリ・エコノミーにおいて同様のチャンスを追い求めているのだろう。「Facebookが今、野望に向けて取り組んでいるのは、ユーザーをFacebookにログインさせたり、その機能を使って長い時間を過ごさせたりすることではない。外部の開発者に、これらのツールを採用させることに目標達成のすべてがかかっている」(Facebook’s plan to own your phone)Facebookは1月28日に2014年10月-12月期決算を発表する。おそらく、昨年の決算発表の時と同じように、Q&Aで若い層のFacebook離れに関する質問が出てくるだろう。でも、それは「今のティーンエージャーはコカコーラではなく、モンスターエナジーを好む」と言ってるようなものだ。モンスターエナジーを製造するMonster Beverageは南カリフォルニアの小規模な清涼飲料メーカーだった。それが今や、世界中でモンスターエナジーを販売できるのは、Coca-Colaが大株主であり、流通パートナーになっているからだ。コカコーラは今の若者に受けるような飲み物ではないが、The Coca-Cola Companyは今も清涼飲料市場の進化を支えている。Facebookが目指しているのはThe Coca-Cola Companyのようなソーシャルメディアの帝国であり、その未来を左右するのは"若いFacebookユーザーの拡大"ではなく、アプリ・エコノミーに浸透する"パートナーシップの拡大"である。
2015年01月09日既報のとおり、1月1日付けで日本HPの新社長に吉田仁志氏が就任したが、日本HPは1月8日、同氏の就任会見を都内のホテルで開催した。吉田氏は、2014年12月まで米SAS Institute副社長 兼 SAS Institute Japan 代表取締役社長を務めていた。この会見の中で、米HP シニアバイスプレジデント エンタープライズグループ&マネージングディレクター アジアパシフック&ジャパン担当 ジム・メリット(Jim Merritt)氏は、吉田氏を新たな社長に指名した理由を、「吉田さんとは長いこと知り合いだが、すばらしい実績があり、ソフト、サービス、ハードでも経験がある。これは非常に重要だ。また、リーダーとしてあらゆる資質をもっている。面接を通じて、吉田さんであれば、日本HPを任せられると確信した」と説明した。日本HP 代表取締役 社長執行役員 エンタープライズグループ 事業統括 吉田仁志氏は、日本HPを新たな職場として選択した理由を次のように述べた。「私も年をとるにつれ、日本を元気にし、いい状態で次の世代に渡していかなければならないという気持ちがずっとあった。HPはITのトップ企業だ。また、顧客志向の高い会社で社会に貢献していくというすばらしい企業文化をもっている、非常にまじめな会社だ。HPを元気にすれば、日本に、さらには世界に貢献できると思い日本HPに入社した。現在はビジネスモデルを変えざるを得ない状況になっており、これからITの果たす役割は大きい。HPは業界の中でも一番影響力のある会社で、ありとあらゆるものがある。それにより、包括的的なサービスを提供できる。そういったサービスを提供できる会社は数えるほどしかなく、さらに、グローバルで貢献できるのはHPしかない。HPの果たす役割は大きく、業界の先頭を切って貢献できる。私は8年4カ月SASにいたが、記録的な成長を続けてきた。今回、縁があってHPに来ることになったが、わくわくしている」(吉田氏)また、今年の3月までの活動については、「日本HPについては勉強中だ。3月まではお客様、パートナー、社員の話を聞いていきたい。そして、さらなる顧客志向を目指し、企業の業績に貢献するにはどうすればいいのかという点に取り組んでいきたい。ただ、HPだけではできないので、お客様やパートナーとチームになって取り組んでいきたい」と語った。日本HPの課題について同氏は、「社内にはまじめですばらしい人がいるが、まじめすぎることろがある。もっと高い視点で、価値の高い提案をしていってほしい。また、もっと積極的にアピールしてもいいと思っている」と述べた。なお、日本HPが分社化したあと、吉田氏が「Hewlett-Packard Enterprise」の社長に就任するのかという質問に対して、ジム・メリット氏は明言を避けた。
2015年01月09日Intelは1月6日(現地時間)、CEOのBrian Krzanich氏が米ラスベガスで開催中の「2015 International Consumer Electronics Show(CES)」において、コンピューティングを新次元へと導く技術の進歩と取り組みについて基調講演を行ったと発表した。基調講演では、ウェアラブル機器専用SoCをベースにした小型ハードウェア製品「インテル Curieモジュール」や、「インテル RealSenseカメラ」を用いたロボットや無人マルチコプターのドローン、3D体験を実現するアプリケーションが紹介された他、Intelならびに業界全体のダイバーシティ(多様性)の発展につながる、Diversity in Technologyの取り組みについての解説がなされた。このうち、「インテル Curieモジュール」は「インテル Quark SE SoC」に加え、BLE(Bluetooth Low Energy)対応のラジオ、センサ、そして充電機能を搭載する製品で、2015年後半に出荷が予定されている。また、スポーツなど向けアイウェアブランドである米Oakleyとウェアラブル機器でのコラボレーションや、3D分野でのHPとの協業も発表された。さらに、顔や指紋、あるいは個人端末などを利用して機器のログインをより簡単に、より安全に行えるようにするIntel Securityによるクロスプラットフォーム対応の新しいアプリケーションとなる「True Key」を明らかにした。そして、2014年の「インテル Make it Wearable チャレンジ」で最優秀賞を受賞した、飛行型ウェアラブルカメラ「Nixie」を紹介した。「Nixie」は、通常ブレスレットのように手首に巻くことができ、カメラとして使用する際にはバンドを外し、飛行させ、空中でその人のベストショットを撮影することができる。なお、「インテル Make it Wearable チャレンジ」は2015年後半にも開催される予定。この他、女性やマイノリティのエンジニアやコンピュータ技術者の雇用、およびテクノロジー業界でのより忠実な人材比率の実現に向けたプログラムに対して、3億ドルの投資を行う計画も明らかにした。
2015年01月09日シュナイダーエレクトリックは1月7日、昨年11月に同社に入社した松崎耕介氏が、1月1日付けで、アルノ・モンディ氏に代わり 代表取締役 副社長 IT事業本部バイスプレジデントに就任したことを受け、記者説明会を開催した。同氏は昨年の10月まで30年間、IBMに在籍していた。冒頭、なぜシュナイダーに入社したのかについて松崎氏は、「IBMではずっと営業をしてきたが、2011年に東日本大震災があり、IBM社員の中には長い人で1カ月半停電が続いていた人もいた。このとき、それまで当たり前に使っていた電気が大事であることを痛感し、将来は電気・エネルギーに関わる事業をしてみたいと思ったのがきっかけだ。シュナイダーには良い製品があり、今後はみなさんにシュナイダーの製品を届けるようにしていきたい」と説明。同氏はシュナイダーの課題については、「良い製品をもっているのにお客様に届いていない。今後はソリューションパートナーと組み、売り上げを伸ばしていきたいと思っている」と語った。同氏は2015年の重点施策として、・データセンターソリューションビジネスの拡大・データセンター in a box(省スペースサーバルーム)ソリューションの提供開始・小型UPS事業の継続的な成長<の3つを挙げた。データセンター事業については、ビッグデータ、モバイル、IoTが注目される中でデータ量が増大しているという同社を取り巻く最近のIT環境を説明した後、「データ量が増大する中ではデータセンターといったファシリティが重要になっている。自社で運用してしているシステムをデータセンターに出していくお客様は今後も増えていくが、想像以上に社内のデータセンターで運用するお客様も多く、それに向けた事業にも注力していかなくてはならない」(松崎氏)と述べ、中規模以下のオンプレミス向けのソリューションを積極的に展開していく意向を示した。また、小型UPS事業については、コンシューマーやSOHO向けに、サーバ用UPSを伸ばしていく方針だという。「良い製品をもっているのにお客様に届いていない」という同社の課題に対しては、マーケティング活動として知名度の向上を目指し、首都圏に加え、新たに地方での活動を強化するほか、「ITとファシリティーの架け橋」「運用パートナー」としての位置づけとして、中規模のデータセンター・サーバルームをターゲットに活動していくという。特に最近は病院からの引き合いが多く、病院自身がデータセンターを持つケースも多いので、こういった中規模のデータセンター市場での知名度を伸ばしていきたいという。一方、シュナイダーの強みについて松崎氏は、「空調や電力をどう効率的に運用していくかについてのソリューションを提供するオンリーワン企業だ。IBMで培った各業界との接点を活かし、各企業に提案していきたい」と述べた。
2015年01月07日