テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日6日から開催されていたトロント映画祭が、現地時間16日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、デビッド・O・ラッセル監督の『Silver Linings Playbook』。園子温監督の『希望の国』は、今年新設されたNETPAC賞を受賞した。その他の写真カンヌやヴェネチア映画祭と違い、トロント映画祭では、映画祭が選んだ審査員が話し合って賞を決めることはしない。観客もチケットを買って映画を観られるオープンな映画祭で、観客が投票する観客賞が最高賞となる。『アメリカン・ビューティ』『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』など、トロントで観客賞を取った映画がオスカーで作品賞を取ったケースは多く、近年、トロントの動向はますます注目されている。『Silver Lining Playbook』は、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロらが出演し、家族の関係を描く、笑いと感動にあふれる物語。次点はベン・アフレックが監督する『アルゴ』。1979年に起こったイランにおけるアメリカ人捕虜救出の裏側にあった本当の作戦を描く、スリル満点の娯楽作だ。また、ミッドナイト・マッドネス部門で上映された作品を対象にする観客賞は、マーティン・マクドナー監督の『Seven Psychopaths』に贈られた。園子温監督の『希望の国』が受賞したNETPAC賞は、Network for the Promotion for Asian Cinemaが選出するもので、今年新設されたもの。トロントでワールドプレミア、あるいは海外プレミアをしたアジア映画の中から選ばれる。『希望の国』は10月20日(土)、『アルゴ』は10月27日(土)日本公開。『Silver Lining Playbook』の日本公開は未定。『希望の国』10月20日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー『アルゴ』10月27日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2012年09月19日ブラッドリー・クーパー主演作『Silver Linings Playbook』(原題)が第37回トロント国際映画祭で最高賞を受賞した。『ザ・ファイター』のデヴィッド・O・ラッセルがメガホンをとり、ブラッドリーとジェニファー・ローレンスが共演する同作は、最高賞にあたる「ピープルズ・チョイスアワード」を獲得した。過去には『スラムドッグ$ミリオネア』や『英国王のスピーチ』などが同賞に輝いている。マシュー・クイック原作の同名小説の映画化となる本作は、ブラッドリー扮するパットがノイローゼから回復して幸せを探そうと決意し、ジェニファー扮する女性・ティファニーに出会ったことで将来に希望を見出せるようになるというストーリーだ。ブラッドリーとジェニファーのほかに、ロバート・デ・ニーロやクリス・タッカーが出演している。『Silver Linings Playbook』は11月21日(現地時間)に全米公開予定だ。
2012年09月18日第69回ヴェネツィア国際映画祭が8日(現地時間)に閉幕し、コンペティション部門作品賞にあたる金獅子賞は韓国のキム・ギドク監督『Pieta』(原題)が受賞した。韓国映画の金獅子賞受賞は史上初。ギドク監督は受賞スピーチの代わりに「アリラン」を熱唱した。銀獅子賞(監督賞)を受賞したのは『The Master』(原題)のポール・トーマス・アンダーソン監督。サイエントロジーの創始者であるロン・L・ハバードをモデルに、とある新興宗教団体のリーダーと第二次世界大戦から復員後に信者となった男の物語。リーダーを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンと、やがて主人公の右腕となる男を演じたホアキン・フェニックスは共に優秀男優賞を受賞した。アンダーソン監督とフェニックスは既にトロント国際映画祭に向かった後だったが、ホフマンは単身ヴェネツィアに戻り、空港から直接会場入りして賞を受け取った。実はその後、コンペティション部門の審査委員長マイケル・マン監督が賞を渡し間違えるハプニングが発生。場内アナウンスがイタリア語だったために混乱したようで、審査員特別賞を授賞すべきところで、マン監督が発表したのは銀獅子賞受賞者、『The Master』のポール・トーマス・アンダーソン監督の名前。だが、アンダーソン監督に代わって再登壇したフィリップ・シーモア・ホフマンは何の疑いも持たずに審査員特別賞の楯を受け取った。この時点で一部の審査員や会場の観客は異変に気づいたが、マン監督は次の賞の授与をする際、銀のライオン像が用意されているのを見て、ようやく間違いに気づいたという。そこでホフマンは三度壇上へと呼ばれ、審査員特別賞の受賞者、『Paradise:Faith』(英題)のオーストリアのウルリヒ・ザイドル監督と、楯と銀獅子像を交換した。優秀女優賞はイスラエルの『Fill the Void』(英題)のハダス・ヤロン、マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)はマルコ・ベロッキオ監督の『Dormant Beauty』(英題)と『E Stato Il Figlio』(原題)の2作に出演したファブリッツォ・ファルコが受賞。優秀脚本賞は、現在『カルロス』が日本でも公開中のオリヴィエ・アサイヤス監督の新作『Apres mai』(原題)が受賞した。オリゾンティ部門の最優秀作品賞、オリゾンティ賞は中国のワン・ビン監督の『Three Sisters』(英題)が受賞。日本からの出品したコンペティション部門の『アウトレイジ ビヨンド』(北野武監督)、オリゾンティ部門の『千年の愉楽』(若松孝二監督)は惜しくも受賞は逃した。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:The Master (原題) 2013年春、全国にて公開アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会千年の愉楽 2012年秋、全国にて公開
2012年09月10日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日日本損害保険協会は23日、地震保険広報活動を8月25日からスタートすると発表した。同協会では、地震保険について、法律に基づき国と損害保険会社が共同で運営する保険として、被災者の人の「生活再建の立ち上がり資金」を確保し、生活の安定に寄与するという大変重要な役割を担っているとし、地震保険の理解促進および普及促進は損害保険業界の社会的使命と認識している。昨年に発生した東日本大震災では、約1.2兆円の地震保険金が支払われた。この保険金は契約者の保険料から支払われているものであり、まさに助け合い・支え合いの制度となっている。広報活動では、昨年度に引き続き「イマシリ先生(声:中嶋朋子さん)」が、テレビ・新聞・ラジオ・インターネット・ポスターなどを通じて、「いま知りたい、地震保険の話。」として、地震保険の仕組みや契約方法などについて分かりやすく話すとともに、一部のテレビ・新聞では、協会長をはじめとして、各地の同協会関係者が出演し、地震保険について話すとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日昨年、国内のみならず世界中を沸かせた『ヒミズ』や本年度アカデミー賞での快挙が記憶に新しい『アーティスト』、さらに今秋の注目作『白雪姫と鏡の女王』や『最強のふたり』など、独自の作品選びで良質な作品を多数送り届けるギャガ株式会社がこのほど、映画をパソコンやスマートフォンで楽しめる動画配信サービス「GAGAシアター」をオープンした。パソコンだけでなくスマートフォンやテレビなど、自宅や移動中でもユーザーが映画を楽しむことができる「vipo」と呼ばれる最新のシステムを採用している本サービス。さらに、公開待機作の試写会への招待を始め、キャストインタビューなどの特別映像にグッズプレゼントなど配給会社ならではのサービスが盛りだくさんのコンテンツとなっている。現在、同サイトで視聴できるのは全41タイトル。月毎にテーマを設けてオススメ映画を紹介する特集コーナーでは、今月「魅惑的なヒロイン映画」特集が実施中である。フェルメールの名画に描かれた美しき少女をまだ初々しさの残るスカーレット・ヨハンソンが魅力的に演じた『真珠の耳飾りの少女』や、『プロメテウス』への出演を控える注目女優ノオミ・ラパス出演の『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』などなど、20本の作品を特集内で紹介している。ほかにもロンドンオリンピック開幕式の芸術監督を務めたダニー・ボイル監督のアカデミー賞受賞作『スラムドッグ$ミリオネア』を始め、昨年の映画賞を総なめにした『英国王のスピーチ』、『オーシャンズ』、『オペラ座の怪人』など豊富なラインナップが揃っている。オープニングキャンペーンとして、本国フランスで“3人に1人が観た”という異例の大ヒット映画『最強のふたり』の劇場鑑賞券が当たるプレゼントも実施中。今後、さらにタイトルは追加されるということで、一部の地域で未公開だった作品も“いつでも、どこでも”観ることが可能となる。この夏休み、遠出できないという方もぜひお家で映画漬けの日々を過ごしてみて?「GAGAシアター」公式サイト■関連作品:白雪姫と鏡の女王 2012年9月14日より丸ノ内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORPコッホ先生と僕らの革命 2012年9月15日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 DEUTSCHFILM/CUCKOO CLOCK ENTERTAINMENT/SENATOR FILM PRODUKTION
2012年08月09日夏目漱石の代表作「坊っちゃん」の舞台となった愛媛県松山市は24日、第13回「坊っちゃん文学賞」の作品を全国から募集する。同賞は新しい青春文学の創造を目指して1989年の松山市市制100周年を機に創設。斬新な作風の青春文学小説を隔年で募集し、大賞1作品ならびに佳作2作品を決定している。審査員には、椎名誠氏、早坂暁氏、中沢新一氏、高橋源一郎氏が名を連ね、大賞受賞者には賞金として200万円を贈呈。受賞作品をマガジンハウス発行の「クウネル」誌上に掲載する予定とのこと。地元・松山市の敷村良子氏が第4回大賞を受賞した「がんばっていきまっしょい」は、単行本を出版後、映画化、さらにはテレビドラマとして全国放送されるなど、大きな反響を呼んだ。ほかにも、単行本化をはじめ、テレビ・ラジオドラマ化された作品を生んでおり、文芸関係者以外からも注目を集めているという。応募締め切りは2013年6月30日。募集要項は坊っちゃん文学賞ホームページに掲載されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督最新作『天地明察』が、日本全国の夜空の写真を募集するプロジェクトを映画公式サイトで実施している。その他の写真今年は金環日食、金星の太陽面通過、金星食など、天文現象で沸いた年。本作では人々が空を見上げるきっかけ作りを目指し、日本全国から夜空の写真を集める“夜空を作ろう!プロジェクト”を実施。公式サイト内の特設ページにて、夜空の写真と、写真を撮ったときのシチュエーション等を募集しており、投稿された写真とコメントも見られる。また、本プロジェクトには、本作のキャスト・スタッフも参加しており、投稿された日本全国の夜空は、9月某日にひとつの夜空となって東京に出現するという。全国からはすでに夜空や月など様々な写真が投稿されており、どんな形で現れるのか、詳細は後日発表される予定だ。写真の応募は8月31日(金)まで受け付けている。本作は、冲方丁(うぶかた・とう)の同名小説が原作。江戸時代前期を舞台に、それまで800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦“大和暦”を作り上げた安井算哲(後の渋川春海)の青春物語だ。主演は岡田准一、妻・えん役に宮崎あおい、そのほか松本幸四郎、中井貴一などが出演する。『天地明察』9月15日(土)全国ロードショー
2012年07月20日アンジェリーナ・ジョリーが7日(現地時間)、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都・サラエボで開催された第18回サラエボ映画祭で「サラエボ名誉市民賞」を受賞した。初監督作『In the Land of Blood and Honey』(原題)を引っさげて映画祭に参加していたアンジェリーナは、受賞スピーチで「ボスニアで過ごした時間、出会った人々は私の人生を“永遠”に変えました。サラエボ名誉市民賞をいただけることが私にとってどれほど大きな意味を持つか、言い尽くせません。この街は本当に大切な場所なのです」と語りかけた。セルビア人男性とボスニアのイスラム教徒の女性の恋愛を描いた『In the Land of Blood and Honey』を監督したことについて「いままでで最も大変な仕事でした」とふり返り、「人々が実際に体験したことを尊重したかったからです。ボスニアでの体験はとてもユニークなもので、地元の人々と強い絆を感じています」と語った。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)
2012年07月09日パナソニックのLED電球クリア電球タイプ20形が、アメリカ・インダストリアル・デザイナー協会(IDSA)が主催する2012年IDEA賞 (International Design Excellence Awards)において、このほど金賞を受賞した。IDEAはアメリカ・インダストリアル・デザイナー協会が主催する米国で最も権威のある賞の一つであり、世界的に著名なプロダクトデザイン賞。今回、金賞を受賞したLED電球クリア電球タイプ20形は、白熱電球のクリア電球の大きさ、形状、光源の位置、光の色、明るさ、配光にこだわった製品。同社独自の光拡散・放熱技術でクリア電球のようなきらめくあかりを実現している。光と形状がクリア電球に極めて近く、従来光源からLEDへの置き換えが違和感なくでき、省エネに大きく貢献するという。同製品はこれまで「2011年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞、日本)」、「2012年iFプロダクトデザイン金賞(ドイツ)」を受賞。今回の「2012年IDEA賞(米)」 受賞で、日独米の3つのデザイン賞で金賞受賞を果たしたことになる。このほか、「2012年ユニバーサルデザイン賞(ドイツ)」、「2012年レッドドット・デザイン賞(ドイツ)」も受賞しており、グローバルで高い評価を得ている。
2012年07月03日トヨタ自動車はこのほど、米国で29日から開催される「ロサンゼルス アニメ エキスポ」に出展すると発表した。世界的に有名な日本のアニメスタジオ「STUDIO 4℃」とのコラボレーションでアニメーション作品を上映する。上映するアニメーション作品は「PES(Peace Eco Smile)」というタイトルで、今年3月の東京国際アニメフェアでその予告編を上映した。「ロサンゼルス アニメ エキスポ」では本編の第1~3話とメイキング映像を上映する。PESスペシャルサイトでの上映、東京での上映、国内イベントへの出展なども予定している。アニメーション制作を担当した「STUDIO 4℃」は、『鉄コン筋クリート』『ベルセルク 黄金時代篇』などの代表作があり、世界のアニメファンに高い支持を受けている。「ロサンゼルス アニメ エキスポ」はアメリカ最大のアニメ(日本製のアニメーション)イベントで、例年10万人以上が来場する。今年は6月29日から7月2日までの4日間開催。「PES(Peace Eco Smile)」は、主人公の宇宙人「Pes」が宇宙人の視線で地球やクルマの価値をひも解いていく物語。すでにオープンしているPESスペシャルサイトやYouTubeのPES専用チャンネルで予告編などを視聴できる。PESスペシャルサイトではその他、キャラクター紹介や舞台設定、メイキングなども紹介する予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月26日6月24日(日)で閉幕した第15回上海国際映画祭にて、コンペティション部門に出品していた内田けんじ監督×堺雅人主演の最新作『鍵泥棒のメソッド』が、脚本賞を受賞!日本映画が脚本賞を受賞するのは、同映画祭史上初となる。ある日、銭湯で転倒し記憶を失った伝説の殺し屋と、一人の売れない貧乏役者、2人の男の人生が入れ替わるところから始まる予想不可能なストーリー。転倒した男の持っていた大金に目がくらみ、彼に成りすます貧乏役者・桜井に堺雅人、記憶を失い自分が桜井だと思い込んでいるコンドウに香川照之が扮するほか、役者として努力するようになるコンドウに恋をする婚活中の女性編集長・香苗に広末涼子が扮し、絶妙な笑いを生み出す。106の国と1,643の地域から集まった応募作品から選出された17作品で争われた同コンペティション部門に、日本から唯一選出された本作。オープニング・レッドカーペットでは、ジャッキー・チェンやトニー・レオンなど錚々たるアジアのトップスターが歩く中で、現地入りした堺さん、広末さん、内田監督は大歓声でもって迎えられ、舞台挨拶では200人以上のファンが駆けつけるなど、作品に対する期待の高さをうかがわせていた。今回の快挙を受け、脚本・監督を務めた内田監督は「映画の脚本は、映画が完成したときに完成するものだと思っています。この映画に参加してくれたスタッフ、キャスト全ての人に感謝しています。ありがとうございました」と感謝。緻密な計画のもと、二転三転していくストーリーが観る者を常に騙し、虜にしていく監督の作品だが、既にその脚本力はアジアで高く評価されており、前作『アフタースクール』のリメイク権に中国の映画会社2社からオファーがあり、そのうちの1社が権利を獲得、製作開発中であるほか、デビュー作『運命じゃない人』は韓国でリメイクされ『COUPLES』と言うタイトルで昨年公開されている。今回の受賞により、本作にもさらなる注目が集まることが大いに予想される。『鍵泥棒のメソッド』は9月15日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。■関連作品:鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
2012年06月25日16日から24日まで行われた第15回上海国際映画祭で、9月15日(土)より公開される内田けんじ監督の新作『鍵泥棒のメソッド』が、日本で初めて脚本賞を受賞した。その他の写真同映画祭では、過去には岩井俊二監督が『リリイ・シュシュのすべて』で審査員特別賞と最優秀音楽賞を、山田洋次監督が『武士の一分』で最優秀音楽賞(富田勲)を受賞しているが、脚本賞に輝いたのは本作が初めて。今年のコンペティション部門は、106の国と1643の地域の応募作から17作品が選ばれ、日本からは本作が唯一選出された作品だった。内田監督といえば、自身が手がけるその脚本力がアジア圏で高い評価を得ており、デビュー作『運命じゃない人』が『COUPLES』というタイトルで昨年韓国で公開、さらに現在は、中国の映画会社によって前作『アフタースクール』のリメイク版が製作されているという。本受賞に対して内田監督は、「映画の脚本は、映画が完成した時に完成するものだと思っています。この映画に参加してくれたスタッフ、キャストすべての人に感謝しています」と喜びを語っている。また、16日に行われたレッドカーペッドには、主演の堺雅人、共演の広末涼子、内田監督が参加。ジャッキー・チェンやトニー・レオンらアジア各国のトップスターに引けをとらないほどの大歓声が巻き起こり、17日の舞台挨拶では、堺、広末らの姿を見ようと200人以上のファンが詰めかけ、海外の映画祭であるにも関わらず熱烈な歓迎を受けたようだ。もともと人気俳優陣が出演していることから着目されていた作品だが、本受賞の効果でさらに注目が集まることが予想される。本作は、売れない貧乏役者・桜井(堺)が、銭湯で転倒して記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)のロッカーの鍵をすり替えてなりすましたことで、ヤクザ絡みの事件に巻き込まれていく姿を描いた物語。『鍵泥棒のメソッド』9月15日(土)よりシネクイント他 全国ロードショー
2012年06月25日先日、第66回トニー賞最優秀男優賞を受賞したばかりのジェームズ・コーデンが、ハーヴェイ・ワインスタインが手がける伝記映画『One Chance』(原題)でオペラ歌手のポール・ポッツを演じることとなった。イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で優勝するまで、携帯電話の販売員をしていたポール・ポッツが成功するまでへの厳しい道のりを描く本作。ワインスタイン氏は英「Daily Mail」紙に「ジェームズは優れた俳優で、素晴らしいコメディアンだから、この感動的な実話を基に一緒に仕事ができるのが楽しみだ。ジェームズは舞台『One Man,Two Guvnors』でトニー賞の最優秀男優賞を獲ったばかりだし、撮影開始が待ちきれないよ」と語っている。ジェームズは、本作の監督を務める予定の『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督と共に脚本も執筆するという。さらに、歌手のケイティ・ペリーが、ポッツの妻ジュリー=アン・クーパー役として出演交渉中のようだ。今年3月、ワインスタイン氏は「New York Post」紙に「イギリスでもうすぐ撮影予定のポール・ポッツの映画で、ケイティにドラマティックな役柄を演じてもらえるか話し合っていたんだ。ケイティかアデルのような女性にポールの妻役をぜひやってほしくて。ケイティは本当に興味があるようだったね」 とも語っている。本作は10月にクランクインを予定している。
2012年06月18日映画『リトル・ダンサー』に2,000人の候補者の中から見事主演に抜擢され、弱冠14歳で英国アカデミー賞主演男優賞、英国インディペンデント映画新人俳優賞など各賞を総なめにし、世界的名声を得た俳優、ジェイミー・ベル。まだあどけなさの残る表情が印象的だったジェイミーだが、彼ももう26歳。今年に入り、女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの婚約も報じられたばかりの彼は、やんちゃな表情が母性本能をくすぐるイケメン俳優へと変身を遂げた。『ジェーン・エア』や『第九軍団のワシ』など、今年の日本公開作だけでも様々な変貌を遂げている彼の次なる出演作『崖っぷちの男』が7月7日(土)より公開となる。ニューヨーク・マンハッタンの高層ホテルの窓の外に現れた男、ニック・キャシディ。“飛び降り自殺志願者”として注目を集める彼は自らの要求を伝えるため、女性刑事・リディアを唯一の“交渉人”に指名。なぜ自分が選ばれたのかも分からぬまま、ニックとの交渉を開始するリディアだが、実はニックはその背後である計画を進行させており――。本作でサム・ワーシントン扮する主人公・ニックの弟、ジョーイを演じているジェイミー。劇中ではジョーイと共にある“計画”を実行するガールフレンド、アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とのシーンが多いが、彼女との共演をジェイミーは「恋人のアンジーとは、サスペンス、ユーモア、アクションなど色々なシーンがあった。相性がいいんだ。撮影中によく監督はカメラを回し続けて、僕たちはアドリブでたくさんのセリフを言い合ったんだ。本当に楽しかったよ」とふり返る。そんなジョーイとアンジーのやり取りが本作の見どころの一つでもあるが、ジョーイが恋人との関係も家族、学校のことも全部二の次で尽くすのが、兄・ニック。そこには何か2人の“強い絆”のようなものを感じずにはいられない。「兄弟関係はとても重要なポイントだった。実際の撮影までに互いにどんなやりとりをするか、サムとよく話し合ってリハーサルしたよ」とジェイミーは明かす。その一方で、サムが「ジェイミーのことはしばらく知っているんだ。だからわりと簡単だったよ。演じているときは、この兄弟がいつも言い合っているところがリアルで気に入ったよ。そういうふうに脚本に書かれていたわけじゃない。やっているうちに、そういうふうになっていったんだよ」と証言するように、ジェイミーとサム、2人の関係性がそのままスクリーンにも映し出されたようだ。今回メガホンを握ったのはドキュメンタリー映画監督の出身で、本作が初の劇場用長編デビュー作となるアスガー・レス監督。ドキュメンタリーとフィクションでは多くのギャップもありそうなものだが、「ドキュメンタリーをやってると、『それは現実じゃない』とフィクションを敬遠しそうだよね。でも、家族とか愛とか名誉とか、深くてリアルなコンセプトを表現することで、映画はリアルになれるんだ。作品は素晴らしかったよ」と話すジェイミーには頼もしささえ感じてしまう。また、名優エド・ハリスとの競演を「彼の演技は真に迫るものがあるから、楽しかった」と言ってのけてしまうところにも、この数年間での彼の役者としてのさらなる進化を感じずにはいられない。『リトル・ダンサー』当時の面影も残る愛らしい表情に、“大人”の魅力も併せ持ったジェイミーは向かうところ敵なしといったところ。本作について「『えっ?そんなことは思いつかなかった』、『一本とられた』というリアクションが返ってくるように情報を的確に伝えることを心がけた」と語るジェイミーの好演が見られるノンストップアクション・サスペンス『崖っぷちの男』。一回りも二回りも大人の男に成長したジェイミーから、今後とも目が離せない!『崖っぷちの男』は7月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. 崖っぷちの男 2012年7月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日直木賞候補にもなった和田竜のベストセラー小説を野村萬斎主演で映画化した『のぼうの城』の第一弾予告編がこのほど公開された。『のぼうの城』予告編『のぼうの城』は、家臣から“のぼう様”と呼ばれる忍城(おしじょう)の城代・成田長親(野村)が、外見からは想像もできない才能と人望によって、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万の大軍を相手に、たった500名の兵で圧倒的な戦いを見せる様を描いた作品。野村をはじめ、佐藤浩市、榮倉奈々、山口智充、成宮寛貴、上地雄輔、山田孝之らが出演し、犬童一心と樋口真嗣が監督を務める。圧倒的な戦力の差をつけられた長親の軍勢はどのようにして形勢を逆転し、勝利をおさめるのか? 小説『のぼうの城』は、その“奇策”の面白さと巧みさ、策を成功させるべく奔走する登場人物たちの魅力が読者の心を掴み、またたく間にベストセラーになった。累計130万部を突破した小説のオリジナルは実は、映画脚本。原作者の和田竜氏は脚本を基に小説を書き上げた。映画版はその意味で“真の”『のぼうの城』と言えるだろう。このほど公開された予告編も、少し奇妙な行動をとる長親や、激しい戦いの中で必死に生きる者たちの姿を積み重ねる構成で、原作ファンには読書時の記憶がよみがえる、未読の観客にはこれまでにないエンターテインメント映画の登場を予感させる内容になっている。『のぼうの城』11月2日(金) ロードショー
2012年06月08日小泉今日子「第49回ギャラクシー賞」個人賞を受賞4日、女優の小泉今日子(46)が都内で開催された「第49回ギャラクシー賞」授賞式に出席した。小泉はフジTV・木曜劇場「最後から二番目の恋」、WOWOW・連続ドラマW「贖罪」の演技が認められて個人賞を受賞し、「世の中に明るいニュースはないですけど、景気の良い時代を知ってる私たちが元気に生きて、若者を先導していきたい」と、コメントした。(スポニチより)小泉スタッフからのコメント本日はギャラクシー賞の授賞式でした!皆様の応援や、共演者、スタッフの皆様のおかげで、テレビ部門の個人賞を受賞させて頂きました。本当にありがとうございます!今日の模様は恐らく明日以降新聞やテレビなどで見かけることになると思いますので気にかけておいて下さいませ。(staff)ギャラクシー賞とは?1963年に放送批評懇談会が日本の放送文化の質的向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために創設。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門からなる。第49回ギャラクシー賞受賞作品は個人賞の小泉今日子、テレビ部門・大賞のNHK・連続テレビ小説「カーネーション」、マイベストTV賞第6回グランプリ日本TV「妖怪人間ベム」などが受賞している。また、優秀賞に選ばれた長谷川博己主演のテレビ東京・ドラマ「鈴木先生」は映画化も決定している。元の記事を読む
2012年06月06日スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で、作品賞をはじめ9部門を受賞したミステリー映画『ブラック・ブレッド』が、6月に参加型のミステリーイベント“ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~”を開催することが決定した。その他の写真『ブラック・ブレッド』は、スペイン内戦後の時代を背景に、ある少年が森の中で死体を発見したことから、家族や周囲の大人たちに翻弄されていく姿をスリリングに描く。最近、参加型のミステリーイベントが人気を集め、本格推理イベント“ミステリーナイト”を主催するイーピン企画では、ホテルメトロポリタンやリーガロイヤルホテルをはじめとする施設で、参加者が深夜まで謎解きをするという企画を実施し、ミステリー好きやカップル、友人同士など、幅広い層から支持されている。さらに“ミステリーナイト”だけでなく、リアルイベントと銘打った体験型のイベントも人気で、江の島や福島では町おこしとして“宝探しイベント”が行われたり、よみうりランドでは誘拐された園長を捜索するというアトラクションが話題を呼んでいるという。今回、これらの参加型イベントの中でも元祖かつ、本格推理に特化したイーピン企画と、6月23日(土)より公開されるダーク・ミステリー映画『ブラック・ブレッド』のコラボレーションが決定し、プレミア試写付きのスペシャルイベントが開催される。イベントでは、参加者が惨劇に巻き込まれ、その謎を解くというストーリーで展開し、謎を解いた正解者にはプレゼントも用意されているという。●ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~【イベント概要】6月10日(日)12:00~15:30/16:30~20:00全2回場所:渋谷シダックスホール料金:前売3500、当日4000(残席がある場合のみ)『ブラック・ブレッド』6月23日(土)銀座テアトルシネマほか全国順次公開
2012年05月18日プサン国際映画祭ニューカレント賞(グランプリ)、ロッテルダム国際映画祭国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞など数々の賞を受賞した映画『ムサン日記~白い犬』が5月12日(土)から公開されるのを前に、本編で登場する白い犬ペックの映像が届いた。白い犬ペックの映像映画『ムサン日記~白い犬』は、『ポエトリー アグネスの詩』のイ・チャンドン監督の助監督を経て、本作で長編デビューをしたパク・ジョンボム監督による最新作。北朝鮮の国境の街ムサンから幸せを求めて韓国にやってきた孤独な青年スンチョルと、捨てられていた白い犬ペックとの心の交流を綴る。今回公開された映像では、唯一の心のよりどころであるペックを愛おしそうに抱き上げるスンチョルの姿が映し出されている。物語の重要な存在でもあるペックに抜擢されたのは俳優犬ではなく、韓国原産のチンド犬と北朝鮮原産のプンサン犬の雑種である素人犬。パク監督はペックとの出会いについて、「市場で沢山の犬がこちらに向かって吠えている中、一匹だけ大人しくこちらを見つめていた犬がいて、それがペックだった。演技経験はないけれど、忠誠心を感じてこの子だと思った」とコメント。撮影までの数ヶ月間をペックと共に過ごし、エサやトイレの世話を全部自分でしたことで、信頼関係を築いていったという。また、本作の公式ホームページ上にはペックのプロフィールが掲載された特設ページも開設されており、数々の愛らしい写真が公開されている。犬好きはもちろん映画ファンも、ペックの愛くるしい姿をチェックしてみてはいかがだろうか。『ムサン日記~白い犬』5月12日(土)シアター・イメージフォーラム他全国ロードショー
2012年04月25日大衆演劇の舞台ですぐれた業績を上げた芸術家を表彰する「第37回菊田一夫演劇賞」の授賞式が4月20日、都内で行われた。菊田一夫演劇大賞は、『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が評価され、三谷幸喜が受賞。演劇賞には、今夏ミュージカル『シカゴ』で米国・ブロードウェーでのデビューが発表されたばかりの米倉涼子のほか、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚歌劇団星組の柚希礼音が受賞。特別賞にはこまつ座と司葉子が受賞した。三谷幸喜のチケット情報受賞式後に行われた会見で三谷は、「いろんな賞をいただきましたが、この賞が一番嬉しいです。ほかの授賞式の時もそんなことを言った気がしますが」と笑いを誘いながらも「菊田先生はエンタテインメントとしての演劇に貢献され、僕自身も演劇を芸術というより、多くの人に楽しんでもらうことを目的に作っていますので、(思いが同じである分)とても嬉しい」とコメントした。また、「もらえるもの(賞)は全部もらいたい。ノーベル賞も欲しいし、ゆくゆくは“平成の菊田一夫”と言われて、最終的には菊田先生のように東宝の取締役になりたい」と野望も口にしていた。『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役の演技に対しての受賞となった米倉は「今回久しぶりに胸がドキドキしています。三谷さんが本当に嬉しいとおっしゃっていましたけど、私はそれ以上に嬉しいです」と喜びを爆発させていた。『シカゴ』の稽古については「今、特訓しています。インターネットのスカイプを使って、向こうのコンダクターともコミュニケーションを取ったりしてます」と順調に準備を進めている様子がうかがえた。なお、石丸、瀬奈、柚希、こまつ座は代表の井上麻矢、司はそれぞれ次のようにコメントした。「今までの自分のキャラクターではない、悪の香りがするダークな役で受賞できたので、やってきたことに自信を持つことができました」(石丸)。「宝塚歌劇団に入団して昨年で20年が経ちましたが、女優としてはやっと3年目です。これからもこの賞をいただいた誇りを胸に、この賞に恥じぬよう精進していきます」(瀬奈)。「この賞は、スタッフや一緒に舞台を作った星組のみんな、すべての関係者への賞だと思っております」(柚希)。「井上ひさしがいなくなりまして、2年間、必死の覚悟でやってきましたが、私たちのような小さな劇団に力を貸してくださった皆さまやスタッフに心から御礼を申し上げます」(井上)。「この賞は本当に欲しいと思っておりました。生前、菊田先生からお誘いいただいて舞台に出させていただきました。やっと舞台で賞をいただいて、私はこれから、舞台俳優としてスタートしたと思っております」(司)。受賞者には記念たてと、大賞は副賞として賞金100万円、演劇賞には50万円が進呈された。
2012年04月23日全国の映画館の支配人ほか、社員、アルバイト、映画技師など“映画館のスタッフ”の投票により決定する「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」が4月22日(日)に都内で開催。大賞にあたる「グランシャリオ賞」に三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が輝き、主演男優賞の堺雅人、主演女優賞の井上真央を始め西田敏行(助演男優賞)、染谷将太(新人賞)、三谷監督(監督賞)ら受賞者たちがセレモニーに出席した。受賞作の選出のみならず、この日の映画祭の運営も各地の映画館スタッフが行なっており、受賞者への賞状の授与なども映画館で働くスタッフたちが執り行った。『ステキな金縛り』で作品賞と監督賞を受賞した三谷監督は、ぎこちない手つきで賞状を手渡すスタッフに「僕よりも渡す彼の方が緊張してますね」とニッコリ。本作で既に数々の賞を受賞しているが、今回の受賞には格別の思いがあるようで「僕らが最後の最後に作品を託すのが映画館のスタッフ。僕らにとって彼らは仲間です!その仲間から表彰されるなんてこんなに嬉しいことはない。この賞が一番嬉しいです…日本アカデミー賞もほしいですが(笑)」と冗談を交えつつ、受賞の喜びを語った。『八日目の蝉』で主演女優賞に輝いた井上さんは真っ赤なドレスで登場し「この作品に携われて幸せです」と語った。映画館スタッフからの「かわいさを保つ秘訣は?」という質問に「私はコンプレックスもたくさんあるし、秘訣なんてないですよ」と照れつつ「秘訣ではないですが、人間観察が好きなので、会った人の仕草やメイク、洋服をよく観察してます」と明かした。堺さんは『ツレがうつになりまして。』での演技が評価され、一昨年の第1回に続いての受賞。映画館に自分の作品を観に行くかを問われると「恥ずかしくて観に行けません(笑)」と少し申し訳なさそうに語った。スタッフから「ぜひ映画館に足を運んでください」と声をかけられると「はい、分かりました。次の休みにでも行きます」と優しい笑みを浮かべて応じた。『ステキな金縛り』で助演男優賞を受賞した西田さんは映画館スタッフの「落ち武者の幽霊役は初めてでしたが…」という言葉に「だいたいみんな初めてだと思います。5回も落ち武者の幽霊やったという人もいないでしょ?」と軽妙にツッコミを入れ、会場を沸かせる。そしてその役作りについて「ちょっと浮遊感のある楽しい現場で、みんなの口角が少し上がってる感じでした。そういう中にいて自然と出来上がっていきました」と明かした。今年、創設された新人賞を受賞したのは『ヒミズ』の染谷さん。自身もかなり頻繁に映画館に足を運んでいるそうで「映画館の方にはお世話になってます。そうした方からこうして賞をいただけるのは嬉しい」と語った。会場の映画館スタッフの中には4回も『ヒミズ』を観に行ったという男性もいたが、染谷さんも気に入ると何度も劇場に足を運ぶことがあるそう。「『ダークナイト』は3回観に行きましたね。『ドライヴ』も、もう1回観に行きたいと思ってます」と熱く語っていた。この日は、これから公開される映画の中から映画館スタッフが期待する10作品も紹介されたが、その中から『わが母の記』でメガホンを握った原田眞人監督と同作に出演している三浦貴大もゲストとして来場した。映画祭の名誉会長を務める漫画家の松本零士とトークを繰り広げたが、その中で松本さんは三浦さんを自作のキャラクターになぞらえ「ハーロック的な美青年の部類に入る」と絶賛。「将来、僕が実写で映画を作ることになったらよろしく」とラブコールを送っていた。「第3回 日本シアタースタッフ映画祭」受賞一覧グランシャリオ賞:『ステキな金縛り』監督賞:三谷幸喜監督(『ステキな金縛り』)主演男優賞:堺雅人(『ツレがうつになりまして。』)主演女優賞:井上真央(『八日目の蝉』)助演男優賞:西田敏行(『ステキな金縛り』)助演女優賞:長澤まさみ(『モテキ』)脚本賞:向井康介(『マイ・バック・ページ』)音楽賞:武部聡志(『コクリコ坂から』)グランシャリオ新人賞:染谷将太(『ヒミズ』)■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会ヒミズ 2012年1月14日より新宿バルト9、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ■関連記事:殿堂入り果たした松本人志、ヨーロッパ最大のアジア映画の祭典でアピール『八日目の蝉』、日本アカデミー賞10部門獲得!主演男優賞は故・原田芳雄に99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション染谷将太、「周りでどんどん人が死んでいく」現場に困惑三谷幸喜、芥川賞会見を意識した挨拶で喜びを語る!
2012年04月23日第21回日本映画批評家大賞の授賞式が4月13日(金)、東京・調布グリーンホールで行われ、主演男優賞を受賞した三浦友和、助演女優賞を受賞した宮本信子らベテラン勢から、新人賞を獲得した剛力彩芽と前田敦子(AKB48)ら若手までが顔を揃え、受賞の喜びを語った。同賞は故・水野晴郎さんを発起人として1991年に設立されたもので、今回は日活撮影所を始め、数多くの映画関連企業がある“映画の町”調布市での開催となった。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』で主演男優賞を手にした三浦さんは、「こういう名誉ある賞をいただくと、自ずと新人のつもりで俳優を続けなければという思いになる。60歳になり、改めて人生を見つめ直すいま、これからの人生を映画に捧げることができれば」と賞の重みを噛みしめた。「伊丹(十三)作品はすべて日活撮影所で撮りました」と語るのは『阪急電車片道15分の奇跡』で助演女優賞を受賞した宮本さん。また、『星守る犬』に出演し、審査員特別演技賞に輝いた西田敏行は「小学5年生のときから、スクリーンに映る側に行きたいなと思っていた」と映画少年だった幼少期を語り、“夢”を実現させた現在の状況に、感無量の表情を浮かべていた。一方、初々しさが印象的だったのが、新人賞を受賞した剛力さんと前田さん。家族の絆の再生を描いた『カルテット!』での演技が高く評価された剛力さんは「いただいた賞を新たなスタートとして、頑張りたい」と満面の笑みを見せた。それでも撮影前には、東日本大震災の影響で、ロケ地となった千葉県・浦安は液状化の被害を受け「こんなときに映画を撮っていていいのか悩んだし、私に何ができるのか考えていた。でも実際には浦安のみなさんに勇気づけられた…。これからはお芝居を通して、私が浦安や全国のみなさんに笑顔や元気を届けられれば」と熱っぽく抱負を語った。前田さんは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』に主演し新人賞をゲット。「まだまだ(映画について)知らないことや、努力したいことがたくさんあるので、ひとつでも多く吸収して、後悔しないようにしたい」と決意のコメント。所属する「AKB48」からの卒業を発表している前田さんにとって、やはり女優業は今後の大きな目標のようだ。<受賞一覧>作品賞:『大鹿村騒動記』監督賞:成島出(『八日目の蝉』)新人監督賞:三宅喜重(『阪急電車片道15分の奇跡』)主演男優賞:三浦友和(『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』)主演女優賞:大竹しのぶ(『一枚のハガキ』)助演男優賞:片岡愛之助(『小川の辺』)助演女優賞:宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)新人賞(小森和子賞):剛力彩芽(『カルテット!』)、前田敦子(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)審査員特別演技賞:西田敏行(『星守る犬』ほか)映画音楽アーティスト賞(日野康一賞):辻井伸行(『神様のカルテ』)ゴールデングローリー賞(水野晴郎賞):北大路欣也、蟹江敬三、白川和子、山本陽子ダイヤモンド賞:浅丘ルリ子
2012年04月13日一般社団法人外国映画輸入配給協会(外配協)が今年で発足50年を迎えるにあたり、11日に都内で記念式典が開催され、外国映画ベストサポーター賞を受賞したAKB48の前田敦子と、東京大学大学院法学政治学研究科教授の藤原帰一氏が登壇した。記念式典の模様外国映画ベストサポーター賞は、世界各国の映画を日本に普及させる活動を行なっている外配協が本年度のみ選出するもので、数々の外国映画を人々に紹介してきたふたりの功績を称えて賞が贈られた。トロフィーを受け取った藤原氏は、絶対観ておくべき作品としてカール・テオドール・ドライヤー監督の『裁かるゝジャンヌ』や、オーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』『黒い罠』をあげ、さらに「いち映画ファンとしては誰がなんと言おうと、『カサブランカ』は映画の基本」と熱く語った。自身のブログに鑑賞した作品の感想を載せているという前田は、最近観た作品に『ヒューゴの不思議な発明』と『アーティスト』をあげ、「劇場にも行きますし、DVDプレーヤーを持ち歩いたりして、多いときは週に5本観ることもあります」とコメント。映画を観るときは「撮られる側の考えや、アングルについて観てしまう」と語り「外国映画には夢がいっぱい詰まっていて、いろんな夢を見させてくれます。ぜひスクリーンで観てください」と呼びかけた。
2012年04月11日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日AIU保険は、社団法人日本テレワーク協会が主催する「第12回テレワーク推進賞」(後援:総務省・厚生労働省・経済産業省・国土交通省・日本テレワーク学会)において、「テレワークによる事業継続性の確保」への取組みが高く評価され、「優秀賞」を受賞したと発表した。同社は、昨年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、事業継続計画(BCP)と働き方の多様化を含むワークライフバランスの推進ひとつとして、在宅勤務を検討。昨年末に在宅勤務制度を正式導入した。今回の受賞は、導入間もなく実施人数は少ないが、2度のパイロットテストと調査を実施した結果、社内の意識改革を行うなどその効果も確認でき、着実に導入プロセスを踏み、取組みを進めている点、また、サテライトオフィスのパイロットテストなど既にステップアップを目指している点が評価されたもの。3月8日の授賞式において、同社の小関会長は「大規模災害などで、万一、オフィスへの出勤が困難となる緊急時でも、在宅勤務制度によって、業務を遅延することなく、顧客に継続して品質の高いサービスを提供することができる。今後は、さらに推進して行きたい」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日アメリカ・ロサンゼルス発のレディース・アパレル&アクセサリーブランド、ビービー・ロサンゼルスが、2 月25 日(土)に記念すべき東京第1号店を、ラフォーレ原宿にオープンした。先駆けて前日の2 月24 日(金)にプレ・オープニング・パーティーを開催し、西山茉希、道端アンジェリカら人気モデルや、豪華ゲストが多数来場した。西山茉希第1部ではニューヨーク・コレクションで発表された、真っ白なBLACK COLLECTIONを始め、カラフルで遊び心溢れるメインラインのファッションショーが開催。第2部では一般の参加者から選ばれた5人の方に、ビービー・ロサンゼルスのウェアと、プロのヘアメイクによって華麗に変身するイベントを実施。大盛り上がりで幕を閉じた。東京第1号店のbebe Los Angeles(ビービー・ロサンゼルス)原宿店は、ブランドアイデンティティであるブラックとシルバーを基調としたスタイリッシュな空間になっている。LA セレブのライフスタイルを彷彿とさせるようなウェア&アクセサリーは、カジュアルスタイルから、センシュアルなパーティーウェアまで幅広いラインナップが特徴。その日の気分に合わせて様々なテイストをミックスし、自分らしいコーディネートを楽しめる。道端アンジェリカ左:hitomi/右:沙羅マリーBENI左:高橋メアリージュ/右:神山まりあ(2011年ミス・ユニバース・ジャパン)左:ドン小西/右:あびる優FASHION SHOWFASHION SHOWお問い合わせ:ビービー・ロサンゼルス ラフォーレ原宿店tel. 03-3478-3451東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿3Fopen. 11:00~20:00
2012年03月05日3月2日(金)、第35回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、成島出監督の『八日目の蝉』が最優秀作品賞を始め、監督賞、主演・助演女優賞を含む最多10部門を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、『ミッドナイト イーグル』や『孤高のメス』など硬派な人間ドラマを得意とする成島出監督がメガホンを取り、映画化した本作。不倫相手の子供を誘拐し育てた女性と、彼女に育てられた女性の壮絶な逃亡劇とその後の運命を描いていく。昨年G.W.に劇場公開されて以来、口コミが口コミを呼び、息の長いヒットを記録した本作だが、その壮絶なドラマを迫真の演技で魅せたのが、共に昨年は映画・TVドラマと飛躍的な活躍を見せた井上真央と永作博美。井上さんは誘拐犯の元で幼少期を過ごし、心に傷を負ったまま不倫相手の子供を宿す女性役で最優秀主演女優賞を獲得、幼い彼女を不倫相手の家庭から連れ去り、育てる女性を見事に演じた永作さんが最優秀助演女優賞を獲得した。永作さんは同役で2011年度ブルーリボン賞主演女優賞にも輝いている。男優部門では、昨年闘病の末逝去された名俳優、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)に最優秀主演男優賞が授与された。最優秀助演男優賞には、スマッシュヒットを記録した園子温監督による衝撃作『冷たい熱帯魚』で狂気の演技を見せたでんでんが選ばれた。さらに、最優秀アニメーション作品賞にはスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』、最優秀外国作品賞には昨年のアカデミー賞を総なめにし国内でも大ヒットを記録した『英国王のスピーチ』が選ばれた。■最優秀作品賞『八日目の蝉』■最優秀アニメーション作品賞『コクリコ坂から』■最優秀監督賞成島出(『八日目の蝉』)■最優秀主演男優賞原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■最優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)■最優秀助演男優賞でんでん(『冷たい熱帯魚』)■最優秀助演女優賞永作博美(『八日目の蝉』)■最優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUコクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」ヒロイン役は誰の手に?S・ヨハンソン、T・スウィフトらがヒロイン役候補で競合
2012年03月03日映画への愛に満ちた2作、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ5部門ずつ受賞した第84回アカデミー賞。フランス映画界を代表してやって来た『アーティスト』チーム、主演男優賞候補となったジョージ・クルーニーやブラッド・ピットを始め、多彩な顔ぶれが授賞式に集まり、レッド・カーペットの華やかさも格別だった。注目が集まるハリウッド女優たちの装いで、目を引いたのは白とメタリック・カラーのドレス。「エリ・サーブ」のワンショルダーの白いドレスを見事に着こなしたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。流れるようなシルエットが美しく、スパンコールをあしらったきらびやかなドレスとレトロなデザインのイーディ・パーカーのクラッチの質感も完璧な調和を見せていた。主演作『ドラゴン・タトゥーの女』のイメージに合わせて、賞シーズンは常に黒を着続けていたルーニー・マーラが、主演女優賞候補となったオスカー授賞式でついに白いドレスを身にまとって登場、鮮烈な印象を与えた。「ジバンシィ」の構築的なデザインのドレスは彼女の肌の白さにもなじみ、前髪を短く切りそろえた黒髪とのコントラストも絶妙。そして、毎回何を着るか注目のファッション・アイコン、グウィネス・パルトロウも今年は白いドレス。「トム・フォード」のシンプルなデザインに合わせて、ネックレスもイヤリングもなし。羽織っていた長いケープは、ロバート・ダウニーJr.と一緒に長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとしてステージに立つときは外していた。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』でタイトルロールの元英国首相を演じ、『ソフィーの選択』以来、29年ぶりに主演女優賞を受賞したメリル・ストリープは、手にしたオスカー像がかすみそうなほど輝くゴールドの「ランバン」のドレス。チェーン・ベルトでマークしたウエストから作られたドレープとロングスリーブで体型もカバー、堂々たるゴージャスな佇まいを見せた。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で助演女優賞に輝いたオクタヴィア・スペンサーもプラチナ・カラーに光り輝くシルクとチュールのキャップ・スリーブのドレス。アメリカで活躍する日本人デザイナー、庄司正のブランド「TADASHI SHOJI」に特注した一着。庄司は彼女のお気に入りのデザイナーで、1月のゴールデン・グローブ授賞式にも同プランドのラベンダー色のドレスを着ていた。キャメロン・ディアスと共に衣装デザイン賞、メイクアップ賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ロペスはズヘア・ムラッドのヌードシルクのチュールとクリスタルをあしらった特注ドレス。髪はアップにしてアクセサリーはイヤリングのみにし、深いVネックラインと上腕部を見せる奇抜なデザインを際立たせた。スパンコールやビーズを使い、キラキラしたメタリックなドレスは大人気で、メリッサ・マッカーシーが助演女優賞候補になった『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のキャストで、メリッサも含めたキャスト6人で短編映画の賞のプレゼンターを務めたエリー・ケンパー(「アルマーニ・プリヴェ」の錆色のストラップレス)とローズ・バーン(「ヴィヴィアン・ウェストウッド」の黒のワンショルダー)もスパンコール仕様のドレスで注目を集めた。(text:Yuki Tominaga)特集:第84回アカデミー賞 />■関連作品:ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日