「爆弾を投げるより、花束を投げ世界を平和に」。そんな反戦のメッセージが込められ、“イスラエルへのテロリストの侵入を防ぐため”にイスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区に建てられた分離壁に描かれたこの男性。このグラフィティを描いたのは、紛れもなく作品を通じて社会問題と向き合い、私たちに疑問を投げかけている覆面グラフィティアーティスト、バンクシーだ。Photo by joy garnettこれまでに世代を超えて、世界中の若者を魅了してきたグラフィティやストリートアートだが、「平和のためのグラフィティ」も存在すれば、世の中には見る者を不愉快な思いにする「差別的なグラフィティ」も存在する。例えばドイツには、ヒトラー率いるナチスのシンボル「ハーケンクロイツ」のグラフィティが未だに描かれている。また、難民や移民などの外国人排他や、イスラム教など宗教の排他を訴えたものも存在するのだ。Photo by verdienter KünstlerPhoto by Thomas Hawk景観を汚染・破壊する行為(ヴァンダリズム)であり、器物損壊、迷惑行為でもある絶対的社会問題の「差別的なグラフィティ」と向き合い、社会から無くそうと活動する、72歳のおばあちゃんがドイツのベルリンに存在する。1945年生まれ、72歳。現役バリバリの人権活動家1945年、ドイツ南西部の都市・シュトゥットガルトで生まれたイルメラ・メンザシュラムさん。幼稚園教師、精神障害者の社会適応を助ける治癒教育者としての経験を経た後、現在はベルリンで人権活動家として活躍中だ。一体どのように、差別的なグラフィティと向き合っているのだろうか。彼女は自身を「Polit-Putze(ポリーット プッツェ)」と名乗る。ドイツ語でPolit(Politisch)は“政治的な”、Putze(Putzfrau)は“女性掃除作業員”という意味。要するに「政治的な掃除のおばちゃん」という感じだろう。街中の差別を“大掃除”するため、公園のベンチやバス停に貼り付けられた差別的なステッカーを削ったり、同じく差別的なグラフィティに、スプレーでハートやピースマークなどを描き、上書きしているのだ。Photo by Irmela Mensah-Schrammこの活動を30年間も続けているというイルメラさん。今までに取り除いた差別的なステッカーやグラフィティの数は13万個を超える。きっかけは近所のバス停に、ナチスメンバーのフライヤーが貼られており、それに嫌悪感を覚えた彼女は、家の鍵でそのフライヤーを削ることで、心の中の汚れた部分が取り除かれたような気持ちになったことだ。今日もポリーット プッツェ(政治的女性掃除作業員)として差別と闘い続けるイルメラさんに、Be inspired!は、彼女の信念や「未来を担う世代へのアクション」について伺った。イルメラさんのこれまでを振り返る優しい笑みを浮かべながら待ち合わせ場所のカフェに現れたイルメラさん。アクティブに差別と戦っているなんて信じられないほど大らかな雰囲気だったが、本題に入ると一変。これまで除去したステッカーやグラフィティの写真とともに、自身の思いを真剣な表情で語ってくれた。“これまで「DEMOKRATIE(民主主義)=VOLKSTOD(民族の死)」のグラフィティをハートで塗りつぶしたり、「MULTIKULTI ENDSTATION(マルチカルチャーの終点)」を、「MULTIKULTI EIN DANK(マルチカルチャーへの感謝)」と上書きしてきたわ。そこの住民や警察は、困ったことに誰も差別的なグラフィティを消そうとしないのよ”イルメラさんがハーケンクロイツのシンボルをハートに塗り替えたグラフィティこのようなステッカーやグラフィティを除去する前に、まず写真に収めるというイルメラさん。これまで撮ってきた写真の数は、約2万枚。全て保存してあるという。だが、活動してきた30年間、ずっと順風満帆という訳ではなかった。ベルリン南西に位置するフリーデナウという街で、トルコ人を差別するグラフィティを消そうとしていた時のこと。市の職員が背後から力ずくで彼女のスプレー缶を奪おうとして、イルメラさんは転倒し後頭部を強く打撲。大事には至らなかったが、、病院で外傷性脳損傷と内出血の治療をしなければならなかったという。(参照:HASS VERNICHTET)またイルメラさんの名前を含んだグラフィティで何者かに脅迫されたり、スプレーによる器物損壊の罪で、1800ユーロの罰金を科せられそうになったこともあった。(参照:CNN)“それでもやり続ける意味はある。一度警察に脅迫の件で電話で相談したんだけど、「その行為をやめろ」と逆に言われたの。でも警察は差別的なステッカーやグラフィティに対して、何もアクションを起こさない。彼らはナチスの時代から、何も学んでいないのよ”ナチス率いるドイツが降伏し、第2次世界大戦が終戦を迎えたのが1945年。その年に生まれた彼女の言葉には、重みがあった。平和や差別について”創造的に”教えるワークショップPhoto by Irmela Mensah-Schramm同じ歴史を繰り返さない為、子ども達に平和や差別について教えるワークショップもイルメラさん主導で開催されている。ドイツ国内の学校で、差別的なグラフィティがコピーされたプリントを、子ども達にペンで塗りつぶさせるという斬新なプログラムだ。“ワークショップでは、生徒達が楽しめることが大切。それを考慮して、プログラムを組んでいるの。イスラム教徒の学生が、反イスラムのグラフィティを平和なものに変えていく姿は、見ている私も清々しい気持ちにさせてくれるわ(笑)。生徒達が熱中している姿や、これまでの素晴らしいワークショップの結果はどれも素敵な思い出よ”「差別はいけない」と頭ごなしに教育するのではなく、子ども達に“楽しく、創造的に”平和や差別について教えるイルメラさん。そこでとあるエピソードを語ってくれた。“私の家の壁に、ナチスを支持するグラフィティが描かれるようになった時期があって。それを描いてた男がまたうちに来た時、私は笑顔で「遅すぎるわよ。もう消しちゃったわ」って対応してたのよ。そしたら後日、「僕はもう(ナチスを)支持していないよ」と改心したことをわざわざ言いに来たの!”この経験をしたイルメラさんは「憎しみを負の感情で消すのではなく、笑顔で消していくことが大切なんだって、ワークショップで子ども達に教えていきたい」と考え、今ではベルリン以外にもカールスルーエやミュンヘンで子どものためのワークショップを開催しているという。“差別を社会からなくす為、ワークショップを体験した子ども達は、今後そのようなステッカーやグラフィティに対してアクションを起こせる。若い人達には、「(差別を)見て見ぬ振りをするな。団結し、お互いに支え合うことが大切だ」と伝えたいわね”インタビューの最中、疑問に思ったことがただ1つ。多様性に寛容なイメージのあるベルリンで、果たして本当に差別的なステッカーやグラフィティが存在するのだろうか。そんな筆者に、イルメラさんはこう問いかけた。“もし良かったら、一緒に探しに行ってみる?”イルメラさんと行う街の“政治的な大掃除”今回イルメラさんと探索したのは、ツェーレンドルフというベルリン郊外の街。のどかで静かなエリアだが、外国人排他を主張する右翼の組合や、学生が集まるアパートもあるという。早速発見したのは、「(国の)イスラム化?私たちは反対!」と書かれているイスラム教徒を差別したステッカー。イルメラさんによれば、半年前から見つけていたが、標識に貼り付けられており、手が届かないため、削り落とすことができないままでいるという。ドイツのメルケル首相が大量の難民を受け入れて以来、イスラム反対のステッカーをよく目にするようになったとのこと。パトカーが近くにいたが何も対処しないので、イルメラさんは怒りを示していた。比較的人通りの多いバス停の前や銀行の横に、イスラム排他を唱えるステッカーを発見。ステッカーには、ナチスの重巡洋艦である“PRINZ EUGEN(プリンツ オイゲン)”と、ペルシア軍と戦った人物“LEONIDAS(レオニダス)”、そして過去にイスラム教徒の侵入を防いだ人物“KARL MARTELL(カール・マルテル)”の文字が書かれており、こちらもイスラム教を差別する内容となっている。駅の近くで「MERKEL MUSS WEG(メルケルは出て行け)」と、難民を受け入れる政策をとったドイツのメルケル首相を非難するステッカーを発見した。難民受け入れ以降、このスローガンはメルケル首相反対派のデモによく使用されている。イルメラさんはカメラに収め、いつも持ち歩いている袋からへらを取り出し削る。普段の朗らかな顔とは違う、険しい表情だった。様々な人種が暮らすベルリンにも、外国人排他を訴えるステッカーが未だに多くあったことには驚きを隠せなかった。そしてイルメラさんは、最後にこう語ってくれた。“「戦わない人は、負けたことになる」っていうことわざがドイツにあってね。これは本当よ。私にとってもね。挑戦しないってことは、何にも挑戦されなかったことになるの。まわりを説得させるのも必要だけれど、人は戦い続けなければいけない。そして年齢は関係なく、誰もがやりたいと思えば成し遂げることができる”私たちが目指すべき「平和な社会の作り方」日本では差別的なステッカーやグラフィティを見る機会は少ないが、イルメラさんは私たちに、自身の経験とともに平和な社会の作り方を教えてくれた。「憎しみを制するのは、憎しみではなく、笑顔」。日常に潜む、どんな小さな差別でも見逃してはいけない。私たちにできることは例え小さなことであっても、皆が意識すれば差別が社会からなくなり、世の中がより良くなる日が来るのではないだろうか。***Irmela Mensah-SchrammText and photos by Ruka YamanoーBe inspired!
2017年04月24日東京オペラシティ アートギャラリーにて開催中の山本耀司の展覧会「画と機」の最終日である3月12日に、クロージングイベントとしてダンサー田中泯がパフォーマンスを行う。田中が同会場を訪れ、展覧会に触発されたことをきっかけに、この場で踊りたいとの希望に山本が応える形で開催されることとなった同イベント。観覧は立ち見のみとなっており、当日の展覧会入場券が必要な他、17時よりアートギャラリー入口にて整理券が先着順で配布される。二度とないであろう貴重な体験ができるだろう。【イベント情報】「画と機山本耀司・朝倉優佳」クロージングイベント 田中 泯 ダンス会期:3月12日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル時間:19:00開場、19:15開演、20:00終演予定/整理券配布は17:00より定員:70名(立ち見のみ)入場料:当日の「画と機」展の有料入場券
2017年03月10日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『画と機 山本耀司・朝倉優佳』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。■『画と機 山本耀司・朝倉優佳』本書は日本のファッションデザイン界を牽引する山本耀司の魅力と本質に迫る、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の展覧会の公式図録である。若手画家の朝倉優佳の作品を交えて、二次元から三次元へ自在に表現が巡らされる展覧会会場は、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)を知るファッション好きはもちろん、アート好きも引き込まれる刺激的な展示空間となっている。一方、図録は山本・朝倉の絵画作品を中心に構成されているため、ページを走る山本の筆使いに新鮮な驚きを覚える人もいるだろう。こちらでは空間演出から離れて一枚一枚の作品にじっくり向かい合うことができる。作品の他には、両名のインタビュー、展覧会タイトルの「画と機」(「画」は絵画を、「機」は「はずみ」や「機会」「機織(服)」を意味する)の名付け親である編集工学者の松岡正剛、そして『GQ JAPAN』編集長の鈴木正文による解説も収録されている。ページごとに、さまざまな異なる種類・判型の紙が使用されており、製本形式も従来の展覧会図録にはないファイル綴じ。一見、黒くすっきりとしたシンプルなファイルだが、その中には、山本耀司の40年という円熟したキャリアを経てもなお尽きることのない創作へのエネルギーが閉じ込められている。なお、展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」は3月12日まで東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。【書籍情報】『画と機 山本耀司・朝倉優佳』出版社:東京オペラシティアートギャラリー言語:日本語・英語ファイル綴じ仕様/72ページ/320×250mm発刊:2016年12月価格:2,593円【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー 3Fギャラリー1、2住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月12日
2017年01月26日東京オペラシティ アートギャラリーで「画と機 山本耀司・朝倉優佳」が12月10日からスタート。来年3月12日まで開催されている。開幕前日の9日には内覧会が行われ、山本耀司も来場。本展覧会への想いをこう語った。「異常気象、イギリスのEU離脱、アメリカの新しい大統領など、世界がヤバい状況の中でファッションだけをやっていては駄目だ。世界をつなぐにはアートしかない、と思った。世界が、特に日本がヤバい状態を何とか出来るのは指先の力でありセンス、技術、そしてソフトパワーつまりアートしかない。40年以上服を作って、疲れているはずの男が頑張っていることを若い人に見てほしいし、お前たちも立てよと言いたかった」本展では、山本がキャンバスや紙に描いた絵画、ガラスに描いた作品、屏風(びょうぶ)形式の作品、彫刻など未発表の作品と共に、彫刻作品と女子美術大学大学院博士課程在学中の画家で、数シーズン前からヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のウィメンズとメンズのパリコレクションでコラボレーションを行っている朝倉が単独で制作した作品、2人が共同制作した作品、2人のコラボレーションによる服などが展示されている。会場入り口の幅16メートル縦6メートルの窓ガラスと会場奥の窓ガラスも山本と朝倉が内覧会直前に一気に描き上げたという。配置や構成まですべて山本と朝倉が2人で決め、会場に流れる音楽にも山本の声を加え、非常灯のマークも山本自身を連想させるものにするなど細部にまでこだわった今回。それまでも準備はしていたものの、10月の春夏コレクション終了後、自宅やアトリエなど、様々な場所に置き、朝から制作したという絵画や彫刻、ガラスや屏風に描いた作品など山本の20数点の作品と朝倉が制作した作品の中から選んだ70数点の絵画、そして共同制作した作品が入り交じるような構成で展示している。軍服姿の絵は戦争で亡くなった父を描いたもので、会期中に会場内の様々な場所に移動する予定だという。また、パリコレクションの直前にショー会場で、朝倉がシャツの上にペイントしたものや2016年春夏の赤いドレスなど、パリコレクションで発表したコラボレーション作品は、山本を思わせるボディや流木に着せている。服を中心とした回顧展ではないという意外性も今回の展覧会の狙いを強調しているよう。デッサンや山本本人写真の上に絵を乗せた作品、それらの作品を使ったヨウジヤマモト プリュス ノアール(YOHJI YAMAMOTO +NOIR)の服なども展示している。朝倉とのコラボレーションについて「最初にメンズを手伝ったもらったときからデッサンがすごかった。骸骨が風呂に入っているのを描いた服はすごく売れたし、専門の訓練を受けたメッセージ力の凄さは僕にはない。ただ、これだけは出会い。一緒にやりたいという若い人はたくさんいるが、面接で選んでいるわけではないので」と説明した上で「大変でした。ファッションはチームでする仕事だからデザイナーは好きなことを言えば良い。でも、アートは筆を洗うことまで自分でやらなければいけないし、描きながら、たかがファッションで成功した人間が絵?ふざけんなと言われると思っていたから真剣勝負だった。世界はヤバいという想いを伝えるためにも、これからも絵だけではなく様々なアートや演劇、映像にも関わりたいし、生きている限り変わっていきたい。来年はシークレットライブもやりたい」と明かした山本。これからの活動やコレクション、コラボレーションなども注目を集めそうだ。【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料
2016年12月11日デザイナー・山本耀司の魅力と本質に迫る展覧会「画と機 山本耀司・朝倉優佳」が、12月10日から17年3月12日まで東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーにて開催される。近頃、絵画とのコラボレーション作品を積極的に展開している山本耀司。今回開催される展覧会のタイトル「画と機」は、そんな山本の希望により、編集工学者の松岡正剛が考えた。「画」は絵画を、「機」は「はずみ」や「機会」、「機織(服)」を意味しており、この二文字は関係性を表し、絵画とファッション、二次元と三次元、男と女など、反発しながらも惹かれ合い、互いに逃れられないような、創造の根源に触れる危険な関係を暴き出す。同展では、40年以上のキャリアを経て今なお斬新なクリエーションを展開する山本の魅力と本質に迫る。会場には、同展のために山本が制作した絵画や彫刻などを展示。通常とは異なる異形ボディのマネキンが、思い思いの着方で服をまとって並ぶ空間は、ファッション展のイメージを持って来た人の期待をものの見事に裏切る。また、16SSメンズ&ウィメンズコレクションから数シーズンに渡り、ヨウジヤマモトとのコラボレーションピースを発表してきた若手画家の朝倉優佳の作品も展示。「画と機」の衝突、融合、失望、対立、刹那、交替、憧憬、永遠の現場を体感できる機会となっている。【展覧会情報】「画と機 山本耀司・朝倉優佳」会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:12月10日~17年3月12日時間:11:00~19:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料
2016年10月30日ワイスリー(Y-3)がクリエイティブディレクターの山本耀司と、ワイスリーのシニアデザインディレクターのローレンス・ミッドウッドにそれぞれフォーカスしたふたつのムービーを公開した。山本耀司に焦点を当てたモノクロのフィルム「山本耀司 マスターオブシャドウ(Master of shadow)」は、ワイスリー16-17AWパリメンズコレクションウィークの期間中の山本耀司を捉えたもの。モデルキャスティング会場の様子から、山本耀司の車中での会話、チームとの綿密なミーティングの様子までが収められた。一方、ローレンス・ミッドウッドにフォーカスした「In conversation with Lawrence Midwood(ローレンス・ミッドウッドとの対話)」は、ワイスリーパリメンズファッションウィークのバックステージを独自の視点で捉えたムービー。ブランドを内部から映し出し、コレクションが生み出されている過程を知ることもできる。ムービーの中でローレンス・ミッドウッドは、“黒”という色の本質や、未来へのデザイン、山本耀司との親交などについて触れている。動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)動画引用元: (Y-3オフィシャルYouTube:)
2016年09月03日Y-3のドキュメンタリームービーが2本公開された。1本目は「Yohji Yamamoto Master of the Shadows」。この動画は、Y-3 AW16-17 パリ メンズ ファッション ウィーク期間中の山本耀司を捉えたものだ。モデルキャスティング会場の様子や、山本氏の車中での会話、そしてチームとの綿密なミーティングなどが収められており、山本の思考の一端に触れることができるような仕上がりになっている。2本目は、Y-3 シニア デザイン ディレクター、ローレンス・ミッドウッドが語り手に。ドキュメンタリーフィルムは、普段は表に出ることのない Y-3 パリ メンズ ファッション ウィークのバックステージを独自の視点で紹介。ローレンスは「黒」という色の本質や、未来へのデザイン、そして彼と山本耀司との親交に関して話しており、フィルムはY-3を内部から映し出している。「どのようにコレクションが生み出されているのか」。ファッションが好きな人ならば、誰もが一度は考えるはず。その製作過程を知ることができる、貴重なドキュメンタリーに仕上がった。【詳細】Y-3 ドキュメンタリームービー■Yohji Yamamoto | Master of the Shadows■Y-3 | In conversation with Lawrence Midwood
2016年09月02日「ファッションで世界を平和にすることができるか」。そうストレートに問われたならば、あなたはなんと答えるだろう。日本から遠く離れたアフリカ、コンゴ共和国には一分の迷いもなく「YES!」と即答する集団が存在する。既にご存知の方も多いであろう、世界中のファッションメディアを騒がすサプール(SAPEUR)だ。FASHION HEADLINEでは、彼らを写真集『THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』で日本に紹介したフォトグラファー茶野邦雄氏を招いてファッションシューティングとともにインタビューを行った。「サプール」とは「サップ」と呼ばれる人々の集まりで、サップとはフランス語で「エレガントで高貴なムードを纏った集団」という一文の頭文字を取ったもの。彼らはその言葉を身をもって表す。ある者はヴィヴィッドな原色のスーツを纏い、またある者はクラシカルな礼服に身を包む。そして、街頭へと繰り出し、独自のステップでダンスする。サービス精神旺盛なエンターテイナーであり、規範意識の高いリーダーでもあるのだ。彼らの衣服に共通しているのは、民族衣装ではなく「洋服」であるということ。独立前は長らくフランスの領地だったコンゴ共和国。実はこのことが「サプール」を生むきっかけでもあった。「昔はフランス人と働くこと自体が特権的で、市民の羨望の的でした」と、語るのは「サプールの法王」と称されるイヴ・サンローラン氏(サプールたちは本名とは別にサプール名を名乗る。この名は偉大なデザイナーに敬意を示しているという)。「祖父、父ともにフランス人と働いていました。彼らと働くのですから、当然身なりにも気を使うんです。子供の服装もきちんとさせる必要がありました。だから、“世襲”というわけではありませんが、小さい頃から着飾ることが好きでしたね」フランスのブルジョワ的な文化が、アフリカ特有の明るいムードとミックスされて、サプールという集団が生まれたわけだ。もっとも、発祥当時は世間から白い目で見られることもあった。平均月収3万円と言われているコンゴの実情を鑑みると無理もないだろう。しかし、今では世界中のファッションラバーから、平和の象徴と見なされている。サプール歴43年で、本国でも「大サプール」と慕われるムィエンゴ・セヴラン氏はこう語る。「サプールは徹底して暴力を排除します。コンゴ周辺では内戦も続いている状況です。私の願いはコンゴ共和国だけではなくて、世界中すべての人がサプールになること。そうすれば、戦争なんてあっという間に終わってしまうはずです」教育の大切についても語った彼は、このままコンゴの子供たちが勉学に励み、定職に就き、サプールの教えを守ることで、いつか本当にそういう未来がやってくると信じている。「サプールが守るべきこと。これは別に箇条書きになっているわけではありませんが、みな自ずとこの教えを守り、次の世代に繋いでいこうとしています。それは、清潔であること、誰にでも優しく接すること、徹底して非暴力であること、そして平和を願うこと」ファッションを愛するならば、誰だってサプールの一員だ。そしてその教えを守ったら、果たすべき責務がある。それは、いつもよりおしゃれして出掛けること。「今日の服、いいね」と言われたら、彼らのようにステップを踏んで応えよう。【写真集】タイトル:THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン著者:茶野邦雄出版社:オークラ出版価格:2,700円【写真展】タイトル:アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“SAPUER(サプール)”写真展日時:開催中~8月31日場所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12プラザハウスショッピングセンターフェアモール3F ライカムアンソロポロジー入場料:500円(中学生以下無料)
2016年08月24日女子高生を中心に大ブームの“斎藤さんゲーム”。某携帯会社のCMでご存じの方も多いはず。その“斎藤さん”とは、トレンディエンジェルの斎藤司さん。いま最も熱い彼に、相方のたかしさんについて聞きました。やはり、“薄毛”で意気投合したのでしょうか?***斎藤:それが違うんです。僕は正直、誰と組んでも売れると思っていたんで、相方は誰でもよかったんです。当時、たかしと仲が良くて、ふたりでよく遊んでたんで、その流れでです。まあ、たかし、ラッキーでしたよね。――ベストな相方だと思います。斎藤:でもじつは、本当に運を持ってるのはあいつの方。基本的に、たかしってポンコツなんです。僕も僕で、負けじとポンコツな部分があるんですけれど、収録で、あいつのポンコツな部分が奇跡的にハマりだすことがあって、僕がそれに助けられることもあったり。それに、その場の瞬発力で勝負している僕とは違って、意外に笑いを方程式で考えられる人なんで、そこの部分の信頼もありますし。賞レースでも、僕はうまくいかないとイラついたりするんですが、たかしは全然気にせずニコニコしていて、おかげですぐに切り替えて次に臨めましたから。――確かに、ここぞという場面では意外と斎藤さんの方が緊張してますよね。たかしさんのあの動じない無邪気さはすごいです。斎藤:そうなんです。ゆとり教育が生んだモンスターと言われていますから。ここフザケちゃダメってところではフザケたり。そういう意味でも怪童です。年齢的には僕が上なんで、時どきキツいダメ出しをすることもあるんですが、一切気にしないですしね。それに、たかしとは面白いと思うものが一緒なんです。意地悪な視点が似ているんで、ふたりでいると悪口ばっかりしゃべってますけど(笑)。――女性の話をすることは?斎藤:僕は彼女事情も話しますが、たかしは一切話さない。あと、お風呂に行っても絶対に局部を見せないんですよね。けっして見たいわけじゃないんですけど、隠してる感じがなんか腹立つというか。普段は動じないくせに、なぜそこだけ気にしてるんだ、と。でもまあ心の奥で尊敬はしていますけどね。――ちなみに斎藤さん、恋人の存在を公表されていますよね。斎藤:それはねぇ…正直、ミスです。イベントに取材に来られる記者の方って、ほんと興味なさそうな表情をしているんです。そういう顔を見ると、つい喜ばせたくなっちゃって、盛り上がりそうな話題を提供しちゃうんです。彼女の話もそれでうっかりしゃべってしまって。芸能人との恋に憧れてたんですけれど、自らそのチャンスをふいにしてしまいました(笑)。◇今年、トレンディエンジェル初となる単独ライブ全国ツアーが開催。「TRENDY ANGELWORLD TOUR“JAPeeeeeN!!”」と銘打たれたツアーは、4/29の福岡を皮切りに、岡山、仙台、名古屋、静岡、札幌、東京、大阪の全国8か所。詳細はブログにて。また不定期に、新宿ルミネ、よしもと幕張イオンモール劇場などのライブにも出演中。◇さいとう・つかさ1979年2月15日生まれ、神奈川県出身。'05年にNSCで同期だったたかしとコンビを結成。ボケ担当。'13年にオンバト+第3代チャンピオン、'14年にTHEMANZAIで準優勝、昨年のM‐1グランプリで優勝。ソロで歌マネ番組などにも多数出演し注目を集める。※『anan』2016年4月6日号より。写真・内田紘倫インタビュー、文・望月リサ
2016年03月30日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Eraが16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のデザイナーである山本耀司とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションブランド、山本耀司 for New Era(R)が16年1月にCotton Tee(7,000円)をNEW ERA(R) STORE限定で発売する。これまでヨウジヤマモトと様々なコラボレーションを行ってきたニューエラ。今回はヨウジヤマモトブランドとしてではなく、山本耀司個人とコラボレーションを行った。Tシャツには、山本耀司が自身の思うニューエラのブランドイメージを墨と筆で具現化したアートワークと「Ten miles more to go y.y.」という直筆メッセージがプリントされている。カラーはブラックとホワイトの2色展開。
2015年12月25日2014年ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイ。『不都合の真実』でアカデミー賞「長編ドキュメンタリー賞」を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督が彼女を追った最新作『わたしはマララ』から、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。本作は、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララさんとその家族の絆に焦点を当てた作品。メガホンを取ったのは、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏の環境問題への取り組みを追った『不都合な真実』 でドキュメンタリー映画史上に残る大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞を受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督だ。アフガニスタンの伝説の少女マラライの名にちなみ、「マララ」と名付けられ、パキスタンのスワート渓谷に生まれた彼女は、ブラッド・ピットやテニスのロジャー・フェデラー選手が好きな女の子。いま、その“ふつう”の女の子が教育のために運動を起こし、世界を変えようとしている――。襲撃を受けたマララが搬送された病院から始まる予告映像。当時15歳だったマララと友人が下校途中にタリバンに銃撃された衝撃的な事件とともに、マララの出生、父・ジアウディンがその名に込めた想い、そしていまの彼女を追う。映像の中では、教育を受けていない世界6,600万人の女性のために立ち上がり、「言葉は武器より強い」「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変える」と力強く語るマララの言葉ひとつひとつが胸を打つ。その様子は、 かくも立派な少女の英雄譚とはまるで違ったもので、多大な影響を受けた教育者でもある父や、彼女を支える家族と過ごすいまの生活を垣間見ることができる。数々の秀作を生んだFOXサーチライトとしては、初のドキュメンタリー映画となる本作。 彼女は、なぜ教育のために運動し、タリバンに撃たれたのか?同時代を生きる私たちがいま知っておくべきストーリーを見逃さないで。『わたしはマララ』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日タリバンに狙撃されながらも一命を取りとめ、2014年ノーベル平和賞の最年少受賞者となった17歳の少女マララ・ユスフザイの素顔を描いたドキュメンタリー『He Named Me Malala』(原題)が、『わたしはマララ』として12月11日(金)より日本公開されることが決まった。詩人であり、学校を経営する父と、文字の読めない母のもとに長女として生まれ、マララと名付けられた少女。彼女はパキスタンのスワート渓谷で生まれ育ち、BBCのために匿名で、タリバンに支配されたスワート渓谷の教育事情や生活についてブログを書き始める。しかし、「ニューヨークタイムズ」のドキュメンタリーに出演したことで身元が明らかになり、タリバンの標的にされてしまう。そして2012年、スクールバスで下校途中だったマララと友人は、銃で頭を撃たれ…。「一人の子供、一人の教師、一冊の本、一本のペンで世界を変えることができる」――。ノーベル平和賞の受賞式で、こうスピーチしたマララさん。本作は、彼女が15歳のとき、スクールバスでの下校途中に銃撃された衝撃的な事件とともに、その出生と、父ジアウンディが“マララ”の名に込めた想い、生い立ちを追っていくドキュメンタリー。地球温暖化に警鐘を鳴らした『不都合な真実』のデイヴィス・グッゲンハイム監督が映画化した。一命をとりとめたマララは、リハビリを経てもなお、パキスタンの教育活動家としての道を選び、マララ基金を設立、子どもの権利のため世界規模の活動をいまも行っている。若き活動家にして、ノーベル平和賞の受賞者。だが、父にとっての彼女は、娘であり、学生であり、ティーンエイジャーだ。ブラッド・ピットやロジャー・フェデラーが好きな女の子が、なぜ教育のために運動し、タリバンに撃たれなければならなかったのか? “ふつう”の少女が世界を変えようとしている、いま知っておくべき彼女の真実の物語に、本作では迫っている。『わたしはマララ』は12月11日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月06日8月23日に東京・夢の島公園陸上競技場で開催される夏フェス「WORLD HAPPINESS 2015」のメインビジュアルが公開。今年はデザイナーの山本耀司が担当したことが明らかになった。2008年より開催されている「WORLD HAPPINESS」は、高橋幸宏がキュレーターをつとめる音楽フェス。そのメインビジュアルにはこれまでイラストレーションが採用されてきたが、今回は初めて写真作品がメインビジュアルとなることがわかった。手がけたのは、ファッションデザイナー・山本耀司。世界中に多くのファンを持つファッション界の重鎮にして、今だに挑戦的な姿勢を崩さない彼が選んだのはなんと“愛犬”の写真。正面を見据える愛犬の凛とした姿に、「WORLD HAPPINESS」「音楽」という世界観を写した、愛らしくもスタイリッシュな作品となっている。山本耀司はまた、ソロ・アルバムもリリースするほどの音楽好きとして知られる。キュレーターの高橋幸宏は40年来の友人とのことで、高橋のたっての願いに快諾、実現したという。なお、これまでMETAFIVE、TRICERATOPS、Controversial Spark、野宮真貴 with カジヒデキ、筋肉少女帯、スチャダラパー、坂本真綾、SCANDALの8組が同フェスの出演者として発表されており、出演アーティストは今後も追加される予定。
2015年04月14日ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)が3月24日、青山店でアーティストの大竹司によるウインドーライブペインティングを開催した。大竹司は現代美術ギャラリー「山本現代」に所属するアーティスト。金沢美術工芸大学などで伝統的な日本画を学び、近年では妖怪や招き猫といった日本独特のモチーフを、カラフルな色彩と軽妙なタッチで描いている。ザディグ エ ヴォルテールでは、創始者ティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)が大竹の作品に感銘を受けたことから、14SSコレクションでコラボレーションを展開。今シーズンにも、大竹の作品をテキスタイルに取り込んだコレクションを発表している。今回のライブペインティングは、そんな両者の関係によって実現したプロジェクト。ライブペインティングでウインドーに描かれた作品は4月19日まで展示される。
2015年03月31日米映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のBlu-ray&DVD発売記念イベントが17日、都内で行われ、プロレスラーの長州力、藤波辰爾、武藤敬司、グラビアアイドルの高崎聖子、倉持由香、鈴木咲、清水みさとが出席した。同作は、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォード、メル・ギブソンらハリウッド俳優たちが集結したアクション大作。傭兵集団・エクスペンダブルズを率いるバーニー(スタローン)を中心に、屈強な男たちの戦いを描く内容で、Blu-ray&DVDには日本語吹き替え版も収録している。シリーズを通して宣伝活動を行ってきた武藤は、「エネルギーをもらう映画なので、若いヤツも元気になると思う」とアピールし、「テリー・クルーズの上半身の筋肉がすごい。是非リングに上がって欲しい」とプロレス目線の感想を。同作を手掛けたパトリック・ヒューズ監督から、インタビュー時に、「次回作で悪役をやるべきだ」と推薦されていた武藤は、「やりたいですね。スタローンと是非戦ってみたい」と含み笑いでハリウッド進出を目論んでいた。一方、スタローンを意識した衣装で登場した藤波は、「こういうの嫌いじゃない」と満足げな表情で、「チームがどんな活躍を見せるか見どころ十分」と、ハードなアクションに挑んだハリウッド俳優たちを称賛。"レジェンド・プロレスラー"として紹介された長州と藤波だが、「控室でも気を遣って恐縮しちゃって大変でした。俺は使い走り。でも、俺もレジェンド、年寄り組ですからね」とこぼした武藤に、長州は、「ふざけんな! お前は感情表現が出来てない」と喝を入れて笑いを誘っていた。また、グラドル宣伝部の高崎、倉持、鈴木、清水は、セクシーなミリタリー・ファッションで登場。「監督と直接お会いして約束したので、グラドル宣伝部としてPRしていきたい」とあいさつした倉持は、写真撮影で自慢のヒップを長州に密着させ、ノリノリでアピールしていた。
2015年03月18日ある程度、男子といろいろ付き合ってみたことのある女子なら一度は「ケンカしないで平和に過ごせる彼氏がほしいなぁ」と思ったことはあるはずです。すごくわかります! ケンカって疲れるし凹むし、そろそろ大人になってきたら子供みたいにケンカばっかりしてる恋愛からは卒業したいですよね。では、いったいどうしたらそんな相手を見つけられるのでしょうか?今回は、30代女性30人に「ケンカせずに済む彼氏の見つけ方」について教えてもらいました。■1.ちょっと意地悪してみる「もちろん、相性がいいかどうかは実際にじっくり話してみて決めるべき。で、そのときにやっておくべきなのは、ちょっとこれを言ったら意地悪かなーって思うことをさりげなく言ってみて反応を見ること。これで彼のストレス耐性がわかる(笑)!」(経理/31才)「その帽子変じゃない?」とか言ってみて、「は、ふざっけんなコレ◯◯のブランドだぞ?」って怒ってくるかそれとも「ええ、マジでー?」とか言って笑ってくれるか、ここは一つのポイントですね。短気じゃないかを見極められます。■2.元カノに聞く「徹底的にやるなら、話して見るくらいだと不十分だよね。私は念には念を入れて、元カノに聞くよ。『あの人、どう?』って。付き合ってからわかる本性ってあるしさ」(美容師/30才)これはものすごく大事。だって、今までさんざん「優しそうだったのに、彼女にはこんな態度!?」って目に遭ってきたじゃない(笑)!ここは少しプライドを捨てて、元カノにリサーチを入れるのが大切でしょうね。■3.自分恋愛史を振り返る「自分が今まで付き合ってきた人で、ケンカが多かった人。その人の特徴をリストアップしてみるといいと思う。せっかちな性格でゆっくりな自分にいつもイライラしていた、とかそういう性格の部分でのミスマッチを防ぐことが大事」(受付事務/31才)大学受験とおんなじで、とにかく過去問分析は超重要。自分の過去の失敗の原因がわかれば、きっとベターな彼氏を見分けることができるようになります。■4.「物足りない」って思わない?「平和な感じの人と付き合いたい子に言っておきたいのは『暇だけど、大丈夫!?』ってこと(笑)。はっきりいって、最初はいいけど、言い合いにならないってそれはそれですごく退屈だよ。その辺しっかり考えてからにすべき」(フリーター/32才)そしていよいよ、「この人いいかも」な人を見つけても一歩立ち止まって考えましょう。じつは、「ケンカばっかりの恋もそれはそれで楽しいんだよなぁ」なんて思う気持ちが少しでもあれば、まだあなたは「平和な恋」には向いていないかも?■おわりにどうでしたか?ケンカをしないで、いつも笑顔でいられる彼氏。こんな素敵な存在に憧れる人はぜひこれらを参考にしてみてくださいね。ちなみに私は、結婚相手ならこういう人がいいけど、付き合うならもうちょっと刺激的な人がいいかな(笑)。(遣水あかり/ハウコレ)
2014年12月26日新潟県長岡市と米ハワイ州ホノルル市が2015年に「長岡ホノルル平和交流記念事業」を実施する。3日、長岡市長とハワイ日米協会名誉会長が出席し、記者発表会が行われた。○終戦70年に向け平和交流記念事業長岡市とホノルル市は2012年3月に姉妹都市を締結。2007年にホノルル市で開催された日米市長交流会議に、全国市長会副会長として現在も長岡市長を務める森民夫氏が出席した際に、日米開戦となる1941年の真珠湾攻撃の指揮をとった連合艦隊司令長官・山本五十六が長岡市出身ということから交流が始まり、市民交流などを経て、世界の恒久平和のために交流・協力していこうと姉妹都市関係を結ぶに至った。2015年は終戦から70年を迎える年となることから、戦争の痛みを知る両市が共同で次世代を担う青少年を中心とした記念事業を実現することを決定。8月に「長岡ホノルル日米友好記念事業委員会」を設置し、このほど具体的な事業内容について両市が合意したことから、概要を発表した。○世界平和訴えるサミットや花火打ち上げを実施具体的には、両市の青少年が歴史・文化を学びながら、平和について話し合い、未来に向かって世界の平和を訴えるサミットを開催。7月30日から8月3日に長岡市で、8月13日から17日まではホノルル市で開催する予定で、長岡市側からは公募で選出する市内在住の中学生15人が参加し、サミット宣言を行う。その他ホノルルでサミット開催中の8月14日、15日(日本時間8月15日、16日)には、真珠湾で長岡花火を打ち上げる。長岡花火は、明治時代に始まった歴史あるイベント。戦時中は一時中断されたが、長岡空襲犠牲者の慰霊として1947年に再開。以降、空襲のあった日の翌日、翌々日にあたる8月2、3日に毎年実施されている夏の風物詩だ。ハワイとの姉妹都市締結以降は毎年3月にワイキキ沖でも打ち上げており、地元市民にもその主旨への理解が得られ、定着しているという。真珠湾での打ち上げ花火は、初日に3発、2日目に約2,000発を予定している。慰霊を込めた「白菊」の他、2004年の新潟県中越地震の復興を祈願して始まった「フェニックス花火」などが打ち上げられる。○長岡市長「若い人に平和の尊さを教え、伝えていきたい」記者発表に出席し、説明を行った長岡市長の森氏は「太平洋戦争の開戦時は日米の相互理解が不十分で、そのちょっとした誤解から戦争に突き進んでしまった。そういう意味でも平和のためにはまずはお互いを知るということが不可欠。戦争の痛みを知る日米の都市として、若い人に平和の尊さを教え、伝えていきたい」と今回の事業の主旨とその意義を唱えた。ホノルル市側の委員長を務めるカーク・コールドウェル・ホノルル市長の代理として出席した、委員の1人でもあるホーキンス氏は「真珠湾というのは多くの人が命を捧げた聖なる地として、アメリカ人や軍関係者にとっては特別な場所。アメリカでは花火は祭りや祝いのためのものだが、日米の平和が70年続いたことを祝うという意味だけでなく、"慰霊"の意味が含まれているという点が大切で意味のあること」とホノルル市民の思いを代弁した。12月7日(現地時間)には、国立公園局・海軍ハワイ司令部主催の「第73周年真珠湾追悼記念式典」がホノルルで開催される。式典には、記念事業の実施に先駆け、長岡市長と同市出身の大学・高校生9人が出席する予定だ。花火の写真提供: 長岡市
2014年12月05日レオナルド・ディカプリオが「国連平和大使」として、地球の気候変動問題を広める役目を担うことになった。国連の潘基文事務総長は、1998年に環境や野生動物の保護を支援する「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立して活動を続けるレオについて、「世界有数のスター俳優であるだけではなく、長いスパンで環境問題に関わる」と任命の理由を語った。レオは今年2月に海洋保護のために300万ドル(約3億円)を寄付、その後も2年間で700万ドル(約7億円)の寄付する予定と宣言している。レオは今回の任命について、「我々が直面する重要な問題の1つ(気候変動問題)に取り組む事務総長のお手伝いをできるのは光栄なことです。人類の歴史上、重要なこの時期に発言をする道義的な責任を感じています。いまこそ行動のときです。今後の数年間で気候の危機にどう対応するかで、人類と地球の運命が決まります」と声明を発表した。国連の平和大使には、これまでにマイケル・ダグラス、ジョージ・クルーニー、エドワード・ノートンやシャーリーズ・セロンなどが任命されている。レオは23日(現地時間)に国連本部で開催される気候変動問題サミットで開幕演説をする予定。その2日前の21日に行なわれるクリントン財団のパーティでもレオの表彰を予定しているという。(text:Yuki Tominaga)
2014年09月18日日本を代表する世界的デザイナー山本耀司のデザイナーとしての足跡をたどる新刊「山本耀司。モードの記録。」(2,835円)が、1月24日文化出版局より発売となった。本書は、文化出版局の雑誌「装苑」「ハイファッション」「ミスター・ハイファッション」の3誌で長年取材、掲載してきた、山本耀司の膨大な記事の中から、テーマを厳選し再構成したものが中心。山本耀司の長年のファンの方はもとより、ファッションを学ぶ人や、クリエイティブな仕事の現場にいる人にも、クリエーションとは何かを、上質で美しい写真とテキストでインスピレーションをもたらしてくれるおすすめの一冊に仕上がっている。トピックスの中には、1991年に東京で開催された「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」との合同ショー「6・1 THE MEN」やパリコレでのバックステージ写真、ヨウジヤマモトの30年間の全コレクションアーカイブの他、ヨウジヤマモトを着る男たちとして、西島秀俊、伊勢谷友介、大沢たかお、市川海老蔵、吹越満ら9人の旬な男たちも登場。また山本里美との対談、ヨウジヤマモトを着たピナ・バウシュのポートレートなど貴重な記録に加え、現在の山本耀司がクリエーションと社会についての思いを語った約1万字の最新インタビューなどが、240ページに渡って展開される。(text:Miwa Ogata)
2014年01月28日「私、初恋の相手は聖司くんなんだよね・・・」とこっそり打ち明けてくる女性、結構たくさんいますよね。イケメン揃いのジブリの男性キャラクターの中でも不動の人気を誇るのが、「耳をすませば」の天沢聖司くん。しかも彼はただのイケメンではなく、「バイオリン職人になる!」という夢のために頑張っているアツい一面も持っているのです。聖司くんのように、夢を持って一途に頑張る聖司くんタイプの彼には、普通のアプローチは通用しません。そんな彼に好かれる方法を、リチャード・テンプラーの著書『上手な愛し方』を参考にお教えします。これで聖司くんゲットも夢じゃない・・・!?■1.ありのままの自分を見せる「好きな相手にこそ、ほんとうの自分を見せてしまおう。それが相手の理想のタイプとちがうなら、深みにはまる前に相手が気づいてくれる。」聖司くんタイプの彼はとても鋭いです。相手と自分の感性や波長が合うかどうか、を察知する能力に長けています。そのため、彼の前では猫をかぶったりせず、ありのままの自分でいることが大切です。そのままのあなたが持つ魅力こそ、彼が見極めたい部分だからです。腹の立つことを言われたら、雫のように「イヤなヤツ!」と毒づいても構わないのです。■2.すごくないところも好きになる「パートナーに高みにいてもらいたいなら、ときには神棚に置いて崇拝するのもいいだろう。しかし、そこに置きっぱなしにするのはいけない。好きに昇り降りさせて、相手が神のごとくふるまうときだけ、あなたはそれを楽しめばいい。」才能豊かな彼を好きになると、あまりすごくない部分を目にして勝手に幻滅してしまうこともしばしば。しかし、互いに想いあいたいと思っているならば、彼の「すごくない」部分も含めて愛する必要があります。雫も、もともとは天沢聖司を「やさしく静かで知的な人」だと思っていました。しかし実際の聖司くんは意地悪も言うし、ちょっとストーカーっぽいし、イメージとは全く違うタイプの男の子でした。雫も最初は驚きますが、想像よりもずっと活き活きした聖司くんの魅力を素直に認め、惹かれていきます。■3.憧れるだけではなく、彼から良い影響を受ける「ふたりの関係がいいものならば、おたがいへの依存心は減り、自立心が育まれるものだ。相手を愛するということは、そのままの相手を認めるものだからだ。」雫は聖司に「詩の才能あるよ」と言われたことで自信を得て、「あいつがやるならあたしもやってみる」と、自分も「物語を書く」という夢を追うことを決意します。聖司くんが雫にプロポーズまでしたのは、「お互いに良い影響を与え合い続けられる」と感じられたからかもしれません。■4.ロマンチストな彼の願望を叶える「ふたりの時間が少なくなるほど、このルールは重要になる。愛とは火を燃やすようなものだからだ。どうにかして絶やさない方法を見つける必要がある。」聖司くんタイプの彼は基本的にロマンチスト。雫との久しぶりの再会のとき、聖司くんは「雫に早く会いたくてさ。何度も心の中で呼んだんだ!雫ーーーって!そしたらさぁ、本当に雫が顔出すんだもん。すごいよ、オレたち!!」と興奮気味に語り、このテンションのまま雫にプロポーズをします。朝もやを二人で眺めたり、彼の才能をラピス・ラズリに例えるなどして、ロマンチストな彼の願望を次々に叶えてあげましょう。そしてここぞという時に「言葉がなくても通じ合ったね、今・・・」と口にすれば完璧です。■5.夢の実現を誰よりも応援する「だれかを愛するなら、相手の夢や野心、計画を応援するのは、あなたの仕事だ。そこで、あなたがすべきことがある。それは心を広くもち、熱い思いを共有し、しんぼう強くなること。そして、嫉妬や怒りの気持ちをぐっとおさえることだ。」バイオリン職人になりたい、という夢を聖司くんに打ち明けられた雫は、少し劣等感を感じてしまいます。もしも雫がそのまま「あ~、才能ある人はいいよね!私なんか受験勉強もしてないし!あいつ何なの?才能自慢?」と思ってしまっていたら「耳をすませば」という名作は生まれませんでした。雫は、聖司くんのことを心から尊敬し、彼の才能を信じて待っていようと決意します。その上で、彼に追いつこうと必死で物語を書きはじめるのです。僻んだり悲しんだりせずに彼を応援したからこそ、二人の未来は開けていったのです。■さいごに己が信じた道を、わき目もふらず突き進んでいく男性って本当に素敵ですよね。そんな男性に好かれるためには、彼の才能を理解し、応援し、自分も良い影響を受けることが大切。ともに成長していこうとするあなたの姿を見れば、彼も「大好きだ!!」と言わずにはいられなくなるはずです。参考文献:リチャード・テンプラー『上手な愛し方』ディスカバー・トゥエンティワン参考URL:「耳をすませば全セリフ集」小嶋もも/ハウコレ)<おすすめ記事>・ベジータ系男子を落とす方法・『ハリー・ポッター』マルフォイ系男子の落とし方・7選・「進撃の巨人」で気になる彼と距離を縮める方法・5選
2013年07月05日サラ・ジェシカ・パーカーとジェラルド・バトラーが、第19回ノーベル平和賞コンサートの司会に抜擢された。その年のノーベル平和賞受賞者を前にノルウェーのオスロで行われる同コンサートには、先日シールとジェニファー・ハドソンがパフォーマンスを行うことが発表されたばかりだが、今回サラとジェラルドの2人が今年の司会に起用されることが発表された。これまでに同コンサートの司会はリーアム・ニーソンやメリル・ストリープ、トム・クルーズ、オプラ・ウィンフリーなどが務めており、昨年はヘレン・ミレンとロザリオ・ドーソンがショーを進行している。今年は欧州連合(EU)がその平和活動や人権問題への取り組みが評価され、同賞を受賞することになっている。第19回ノーベル平和賞コンサートは、12月11日(現地時間)に開催される。■関連作品:SEX and the CITY/セックス・アンド・ザ・シティ [海外TVドラマ]
2012年11月21日1チームが笑い、3チームが泣く。11月11日、J2最終節を経て、史上初のJ1昇格プレーオフの対戦カードが決まった。3位・京都サンガF.C.が6位・大分トリニータをホームに迎え、4位・横浜FCが5位・ジェフユナイテッド千葉と対峙する。1位・ヴァンフォーレ甲府、2位・湘南ベルマーレに続く、1枚だけのJ1昇格のキップを4チームが競うのだ。「J1昇格プレーオフ」開催情報プレーオフは上位チームが有利だ。90分を終えて引き分けの場合、延長戦は行わず、順位が上のチームが勝者となる。だが、今季のリーグ戦の成績を見ると、千葉と大分、2カードとも順位が下のチームが2連勝している。引いて守って引き分け狙いなぞ、そうそうできる芸当ではない。主導権を相手に渡し、防戦一方となるリスクも孕んでいる。そもそも、4チームの力の差はわずかである。3位・京都から6位・大分までそれぞれ、勝ち点1差ずつしか離れていない。チーム状況も似ている。過去5試合の戦績は、横浜FCのみ4勝1敗、その他の3チームは3勝1分1敗だ。指揮官たちは非常に難しく、非常に重要な戦いが待っていることを理解している。「残念ながら昇格の1回目のチャンスは逃してしまった。あと2試合あるので、しっかりいい準備して、勝てるようにがんばりたい」(京都・大木武監督)、「ゴールを奪うための特効薬はない。今シーズンやってきたこと、相手を崩すための攻撃だったり、崩し方だったり、オプションだったりをより精度を上げていくしかない」(大分・田坂和昭監督)、「ジェフは素晴らしいチームだし、力もある。ただ、自分たちは自分たちのやり方で戦うしかないので、自分たちらしく戦いたい」(横浜FC・山口素弘監督)、「泣いても笑っても残りふたつ。勝てばJ1に行けるわけだから、ベストを尽くてJ1に戻りたい」(千葉・木山隆之監督)。MF・中村充孝を中心に長短のパスを織り交ぜ、試合を支配する京都と、堅守速攻からポストプレイの森島康仁、裏のスペースへ走る三平和司と攻撃の型を持つ大分。先発を担う大久保哲哉&カイオをはじめ、田原豊、永井雄一郎、三浦知良とJ2随一のFW陣を誇る横浜FCと、FW・藤田祥史、MF・佐藤勇人、DF・山口智と各ポジションにタレントを揃える千葉。勝負の鍵を握るのは、いかに自分たちのペースに持ち込むか、相手ペースの時にどれだけ我慢できるか、そして決めるべきシーンでいかに決め切るか、にある。J2プレーオフはJ1昇格を決める2試合ではない。格上のチームやビッグクラブばかりが集うJ1リーグ戦を戦い抜く1チームを決める戦いである。プレーオフという絶対に負けられない戦いで、自分のたちのサッカーを見失うチームではJ1リーグ戦を戦い抜くことはできない。4チームの監督、選手たちは、悲願の先をしっかり見据えている。2012J1昇格プレーオフ準決勝は11月18日(日)・京都×大分・西京極陸上競技場兼球技場、11月18日(日)・横浜FC×千葉・ニッパツ三ツ沢球技場、決勝は11月23日(金・祝)、国立競技場にて開催。チケット発売中。
2012年11月14日『ひとつ屋根の下』など数々のヒットドラマを手掛けた脚本家・野島伸司が、初めて舞台の脚本に挑戦。生のステージに築かれた新たな野島ワールド、『ウサニ』が開幕する。『ひとつ屋根~』で野島とタッグを組んだ演出家・永山耕三が演出を担い、テーマ音楽となるオリジナル曲を小室哲哉が書き下ろすなど、ドラマファン、音楽ファンも注目する話題の舞台だ。開幕前日の8月2日、公開リハーサルと会見が行われ、主演の溝端淳平と共演の平野綾、真野恵里菜、高岡早紀、山本耕史が登場し、本作への意気込みを語った。「ウサニ」チケット情報「23歳の僕には1回じゃ理解できない、深い愛の哲学を描いた不思議な世界」と溝端が言うように、現実と幻想の間を錯綜するストーリーは、次から次へと思いもよらぬ展開をみせる。青年コーゾー(溝端)が美味しいイチゴを作るため、アマゾンの奥地から持ち帰った伝説のへびイチゴの精霊は、ウサギに似たぬいぐるみ・ウサニ(平野と真野のWキャスト)に変身し、純真な愛をコーゾーへ注ぐ。その思いにほだされながらも謎の美女レーコ(高岡)との愛欲におぼれるコーゾー。そこにアマゾンの大蛇王スネーク(山本)が、ウサニを取り戻そうと現れる。ウサニ役の平野と真野は、愛らしい着ぐるみ姿で溝端を囲み「成立させるのが難しいほどの世界観。いろいろな視点から見ていただけたら」(平野)、「野島さんの初の舞台脚本にヒロインとして出させていただけて幸せ」(真野)とそれぞれコメント。浴衣姿の高岡が「この衣裳でわかるように、キャラクターが出て来るたびに違う世界が繰り広げられる。皆さんが今まで見たことのない世界に迷い込めるんじゃないかな」と落ち着いた自信の笑みを見せると、長い尾を持つ黄金の蛇に扮した山本も「かなり振り幅の広い世界観。いろいろなものを作り出してきた野島さんだけど、まだ新しいものが生まれるんだなと思った」と強く頷いた。ファンタジックな美術に彩られた舞台の上で展開するのは、コミカルかと思えばセクシー、はたまたスラップスティック。色合いの違うさまざまなシーンに意表を突かれる。“真実の愛とは?”“男はなぜ浮気をするのか?”といった深遠なテーマに向けて飛び交う言葉は、「見て見ぬフリが大事」「愛は使い捨てカイロのようなもの」等の野島流哲学だ。溝端が、まるでシェイクスピア悲劇を演じるかのように熱のこもった長い独白に全身全霊で挑み、健闘をみせていた。「のめり込むのが愛なのか、それとも居心地が良いのが愛なのか。そのふたつの対比が今回の舞台のカギなので、愛について考え直すきっかけになるのでは」と溝端。ファンタジーのヴェールに包まれた世界の奥で、辛辣な愛の痛みに出会う。そんな独特の魅力に満ちた舞台だ。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて上演。なお、限定公演日のみアフタートークイベントも開催する。取材・文:上野紀子
2012年08月03日広島駅周辺の七寺社の参道や石灯籠に千本のろうそくをともし、犠牲者の冥福と世界平和を祈る「夏の夜、祈りと平和の夕べ」が七社寺会主体で開催される。「夏の夜、祈りと平和の夕べ」の開催日時は8月6日(月)、点灯時間は19:30から21:30まで。場所は広島駅周辺の饒津神社、明星院、鶴羽根神社、広島東照宮、尾長天満宮、國前寺、聖光寺だ。1945年の8月6日。テニアン島から飛び立ったアメリカ軍のB29戦略爆撃機は8:15、広島にウランを炸薬とした原子爆弾を投下。12月までの死亡者は約9万人から12万人と言われ、爆心地からほど近い場所はまさに壊滅に近い被害であった。饒津神社の被害も甚大で、建造物は爆風で全壊したり、その後発生した火災で焼失し、石灯籠や手水桶が辛うじて残るだけだったと言われている。被爆者の避難所となったが、多くの被爆者はこの地で亡くなった。明星院も原子爆弾ですべての建物を焼失したものの、赤穂浪士47体の木像は無事で、今なお堂内に安置されている。鶴羽根神社はすべての社殿が倒壊したものの火災は免れ、いち早く再建された。難を逃れた石鳥居・石ノ太鼓橋・手水舎・唐獅子・石燈籠は、昔のままの姿を見せている。いっぽう広島東照宮は全焼は免れたものの、熱風により出火し、社宝をほとんど失うという被害を受けた。聖光寺の被害も、全建造物と本尊の阿弥陀如来を焼失するものだった。また、尾長天満宮は爆風で倒壊したが火災は免れ、1947年にいち早く社殿が修復された。國前寺は倒壊、火災は免れ、被爆者の救護所として活躍した。2012年の今年、その日から67年目を迎える。「夏の夜、祈りと平和の夕べ」では会場の各寺社を自由に散策できるとともに、催し物も開催される。饒津神社では「和楽の夕べ」と題して和奏楽人による篠笛、龍笛の演奏。また、宮司の講話を聞くことができる。開催時間は20:00~20:20、20:40~21:00。尾長天満宮では「音楽の夕べ」と題して尺八演奏「平和の山河」と宮司の講話。開催時間は20:00~20:20、20:40~21:00。広島東照宮では宮司の被爆体験の講話が行われる。開催時間は20:40~21:00だ。ろうそくにともされる火は平和記念公園の「平和の灯」から採火される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日創立50周年を迎えた読売日本交響楽団が、世界平和を祈念する特別公演として、原爆忌に広島と長崎で「世界平和への祈り」特別演奏会」を開催する。読響50周年特別公演「世界平和への祈り」の公演情報楽団創立以来、ブリテン作曲「戦争レクイエム」、ペンデレツキ作曲「ルカ受難曲」日本初演、シュニトケ作曲のオラトリオ「長崎」や、1981年ローマ法王ヨハネ・パウロ2世を迎えた「ヤング&ホープ大会」での演奏など、平和への願いを音楽に込めてきた読売日本交響楽団。今回の演奏会は、同団常任指揮者を務めるシルヴァン・カンブルランが「広島・長崎で原爆投下の日に、亡くなられた多くの方に『レクイエム』を演奏し祈りをささげたい」と熱望して実現した。カンブルランは公演に先駆けて、今年5月に長崎市と広島市を初訪問。両市の原爆資料館の見学、長崎平和祈念像や広島原爆死没者慰霊碑への献花を行い、「子どもたちが犠牲にならない戦争はありません。平和への道を願い、祈りを捧げ、生きる希望となるような演奏を行いたい」と力を込めて語っている。読響50周年特別公演「世界平和への祈り」広島特別演奏会は8月6日(月)に上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)で、長崎特別演奏会は8月9日(木)に長崎ブリックホールで開催。カンブルランの指揮で、4名のソリストとそれぞれの地元市民の合唱団とともにモーツァルト「レクイエム」などを演奏。広島では吉川晃司(ミュージシャン・俳優)が、長崎では白石加代子(女優)が「レクイエム」で朗読を行う。各公演ともチケットは発売中。また読売日本交響楽団は、今年10月27日(土)にサントリーホール(東京都)で行う定期演奏会で、細川俊夫作曲「ヒロシマ・声なき声」の演奏を予定している。
2012年07月30日11日、ノルウェーのオスロにあるスペクトラムでノーベル平和賞記念コンサートが行われ、デンゼル・ワシントンとアン・ハサウェイが司会を務めた。毎年開催のコンサートの司会はハリウッド・スターが務めることが多く、昨年はウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス夫妻が起用されている。ハービー・ハンコック、ジャミロクワイ、バリー・マニロウらが出演したコンサートに先駆けて行われたノーベル平和賞授賞式にもデンゼル、アンはもちろん出席した。ポーレッタ夫人を伴い、現在中国で獄中にあり出席できなかった劉暁波氏の功績をほかの出席者と共に讃えたデンゼルは「ノーベル平和賞記念コンサートに参加できて光栄です。歴史に残るこのイベントは世界平和のメッセージを広げるものです」とコメントした。(text:Yuki Tominaga)写真はデンゼル・ワシントンとアン・ハサウェイも出席したノーベル平和賞授賞式。© AP/AFLO■関連作品:アンストッパブル 2011年1月7日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:オスカー有力『キングズ・スピーチ』が全米で1館あたりの平均今年No.1のスタートわずかな希望を胸に暴走列車に挑む『アンストッパブル』試写会に15組30名様ご招待
2010年12月13日