横浜みなとみらいの"新たなシンボル"として開発が進められてきた「MARIN & WALK YOKOHAMA」が3月4日オープンした。海沿いのランドスケープをいかしたカフェやレストラン、それに個性の光るセレクトショップなど25店舗で構成されたエリアは商業施設というより「街路」。街歩きの気分で食事や買い物が楽しめる同施設の魅力をご紹介しよう。○上質な時間を過ごせる空間横浜赤レンガ倉庫に隣接する「横浜みなとみらい21新港地区」にオープンした「MARIN & WALK YOKOHAMA」。"海沿いの倉庫街に街路をつくる"という発想から生まれたオープンモールとなっている。レンガ造りの建物が見える入り口の先には、そこにいるだけで上質な時間が過ごせる空間が広がっている。5棟ある全ての建物にはレンガを使用。中央のストリートだけでなく、海沿いの道を歩けば、横浜らしい異国情緒あふれる景観が目の前に現れる。さらに海を眺めながら食事が楽しめるカフェやレストランも充実。テラス席も豊富に用意されていて、暖かくなるこれからの季節、家族やカップルでくつろげそうだ。○日本最大級のフレッドシーガル旗艦店が出店数ある店舗の中でも話題となっているのが、アメリカ西海岸を代表するライフスタイル複合セレクトショップ「Fred Segal(フレッドシーガル)」の出店。同店舗は、2015年春に日本初上陸を果たした代官山店の2倍以上の規模となる約500坪の店舗面積を誇り、国内の旗艦店と位置づけられている。店内は2つのストア・4フロアに分かれていて、アパレル商品だけでなく、ライフスタイルを彩る生活雑貨を豊富にとりそろえている。子ども服や、気軽に購入できるブランドオリジナルの雑貨など、ファミリー層が楽しめる商品構成が特徴。プラントを使ったインテリアやペット雑貨など、幅広く展開している。また、アメリカ・ポートランドで人気の「CAMDEN’S BLUE★DONUTS」のドーナツを販売する「フードホール」で食事も楽しむことも可能だ。○新業態や横浜初のレストランもオープンさらに、新業態や横浜初進出のレストランも続々オープン。新業態となるパイ専門店「Pie Holic」では、アメリカ・カリフォルニアスタイルの焼き立てパイが好きなだけ食べられるランチメニュー「FREE FLOW PIE LUNCH-パイおかわり自由のランチ」(税別1,850円~)を用意。オーブンキッチンで焼き上がったパイをスタッフがテーブルまで配り歩きに来てくれるシステムで、最大で日替わりメニューの6種類を楽しめる。ほかにも、横浜初出店となる「KAKA’AKO DINING&CAFE」では、ボリュームたっぷりな「キラウエアBBQバーガー」(税込1,180円)などのハワイアン料理を提供している。中でも注目は、ハワイの有名店「カメハメハベーカリー」のベーカリメニューが楽しめること。このうち、「タロイモ」を練りこんだ生地を揚げ、粉砂糖で味付けをした「ポイ・グレーズド」と呼ばれる商品は、東京都・原宿にある1号店を除くとここでしか食べられないという。買い物も食事も、散歩だけでも楽しめる横浜みなとみらいの新スポット。気候のいい休日にふらりと出掛けてみてはいかがだろうか。「MARIN & WALK YOKOHAMA」へは、みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」より徒歩約9分、「みなとみらい駅」より徒歩約12分、JR・市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩約15分。なお、3月4~6日限定で、桜木町駅前より無料シャトルバスが運行される。※記事中の情報・価格は2016年3月取材時のもの
2016年03月04日三菱電機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月3日、監視カメラシステムに、映像解析技術(人工知能による人間の動作検知など)やクラウド・ネットワークなどのサービスを組み合わせた新たなソリューションの提供において協業すると発表した。今回の協業で、三菱電機は「高性能・高品質の監視カメラシステム」「防犯、インフラ設備監視でのシステム構築のノウハウ」「光通信、無線通信、映像解析における高度な技術力」といった強みを生かす。NTT Comは、「ネットワークを含めたクラウドサービス」「AIによる動作検知など映像解析技術」といった強みを生かす。例えば、NTT Comは映像解析において、人間の「動作」を理解する新しい人工知能「時系列Deep Learning」を開発し、映像データから、「きょろきょろしている」「しゃがんでいる」「ものを置いている」などの動作を高精度に検知することに成功している。こうした両社の技術を活用して、防犯だけでなく、さまざまな用途に応じた映像データの解析を可能とする「映像解析プラットフォーム」(仮称)の提供が検討されている。2016年度上期から小売店舗や金融店舗など実フィールドでの実証実験を開始し、映像解析の実用性の確認やネットワークを含めたシステムの最適化を検討し、実サービスの提供を目指す。
2016年03月03日三菱みなとみらい技術館(神奈川県横浜市)は2月28日、航空宇宙分野の先進技術を紹介する「航空宇宙ゾーン」をリニューアルオープンした。中心展示として、2015年11月に初飛行となった約50年ぶりの国産飛行機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の実物大模型を設置。初日の28日には多くのMRJファンが駆けつけた。同施設では、航空機やロケットの開発など"空への夢"から生まれた技術について、体験展示などを通じ仕組みや歴史などの説明も加え、分かりやすく説明している。中心展示となるMRJの実物大模型では、機首・前胴部と主翼(一部)・エンジン部を実物大で再現。特に人気を集めたのが4分半の"体験飛行"(フライトシミュレーション)で、コックピットには実物を忠実に再現した操縦機器が設置されている。さらに、MRJ模型の客室内には実物の座席を設置し、実際の座り心地を味わえるようになっている。また、米国プラット・アンド・ホイットニー社の新型ジェットエンジンも装備しており、実物大展示を主翼の下に入り込んで間近に細部まで観察することも可能。同施設では撮影も可能となっているため、話題の飛行機の実物大模型を前にして、初日の28日には多くの人が記念撮影を楽しんでいたようだ。その他の展示として、長大スクリーンを使った「イマジネーションシアター」では、空を飛びたいと願うひとりの少年の想像を通じて、飛行機の歴史からその先に続く宇宙まで夢と技術の世界を駆け巡りながら、 航空宇宙ゾーン全体の展示内容に期待感を抱いてもらえるイメージ映像を紹介。また、タッチパネル操作による「エアクラフトチャレンジ」では、航空機の機体設計、組み立て・整備、分解、工具整理をゲーム感覚で体験できる。円筒型スクリーンによる「フロンティアシアター」では、宇宙開発技術の未来についてダイナミックな映像で解説。ロケットエンジンのコーナーでは、H-IIAおよびH-IIBロケットに搭載されているLE-7Aエンジンとその前身であるLE-7の実物展示により、エンジン技術の進化を確認できる。ほかにも、ロケットの模型展示には現在開発中のH3ロケットが新たに加わり、国産ロケットの歩みを分かりやすく説明している。国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の実物大模型展示では、スペースデブリ(宇宙のごみ)から実験棟を守る技術について紹介。内部では、ミッションスペシャリストが行うロボットアーム操作をゲーム感覚で楽しむことができる。三菱みなとみらい技術館へは、みなとみらい線・みなとみらい駅より徒歩3分、JR根岸線または横浜市営地下鉄・桜木町駅より徒歩8分。開館時間は10:00~17:00、休館日は火曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は大人500円、中・高校生300円、小学生200円、団体(20人以上)は各100円引となる。
2016年03月01日三菱自動車はこのほど、「第86回ジュネーブ国際自動車ショー」(一般公開は3月3~13日)にて、次世代EVシステムを採用したコンパクトSUVのコンセプトカー「eX Concept」を欧州初披露するほか、「L200 GEOSEEK Concept」「ASX GEOSEEK Concept」を世界初披露すると発表した。「eX Concept」はエネルギー密度を大幅に向上させた第二世代バッテリーと、前後それぞれに配した小型・高出力モーターなどで構成される次世代EVシステムを搭載したコンパクトSUVのコンセプトカー。ツインモーター4WDをベースに、フロントはブレーキ制御、リヤは左右のトルク移動を行う機構AYC(Active Yaw Control)を設けた車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用したほか、先進の予防安全技術とコネクティッドカー技術の連携による高速道路での準自動運転と駐車場での自動運転も実現している。「L200 GEOSEEK Concept」「ASX GEOSEEK Concept」は、ピックアップトラック「L200」とコンパクトSUV「ASX」(日本名「RVR」)のSUVらしさをいっそう強調し、アウトドア用品のギア感(道具感)を表現したコンセプトカーとなる。「GEOSEEK」とは「GEO(地球)」「SEEK(探求)」の造語であり、どちらのモデルもアウトドアレジャーシーンに映えるドレスアップが施されている。その他、フェイスリフトした2017年モデル「ASX」など計13台(プレスデーは10台)を出品。プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」のPHEVシステムとツインモーター4WDの技術特徴を紹介するシャシーモデルや、駆動用バッテリーから住宅などへの電力供給をイメージした展示、同社の電気自動車研究・開発の50周年を記念し、これまでの研究・開発の歴史や普及に向けての取組みについても紹介する。
2016年02月25日クラウドワークスは2月18日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のFintech推進組織「イノベーション・ラボ」のロゴ募集を実施すると発表した。MUFGは、ITサービスによって金融サービスの革新を進める、いわゆる「Fintech」を推進する専門部署として「イノベーション・ラボ」を1月8日に設立。同組織では、スタートアップ企業や大学などの外部の知見を積極的に取り入れ、「オープンイノベーションによる革新的な金融サービスの創造」に取り組むという。クラウドワークスは、クラウドソーシングプラットフォームを展開しており、「オープンイノベーションの要素を活用する」という目的のもとに、ロゴとステッカーのデザインを募集する。採用された際の報酬は10万8000円(税込)で、期間は29日までとなる。募集は、クラウドワークスWebサイトで行われる。MUFGとクラウドワークスは、今回のクラウドソーシング活用による成果をもとに、Fintech関連イベントの開催や新規の金融サービス開発に取り組むほか、イノベーション・ラボの研究を通して開発したサービスとクラウドソーシングを連携して、クラウドワークス上の"仕事実績"に基づいた与信データを活用した個人向け金融事業の展開なども検討し、「新たなビジネスモデルの創出」を図るとしている。
2016年02月18日三菱電機は2月17日、周囲の状況を考慮した車線維持走行や車線変更などの通常走行、および自車前方を走行する車両からの突然の落下物を曲がることで緊急回避する「先進運転支援システム技術」のアルゴリズムを開発したと発表した。同技術では、通常走行時、車がカメラ、ミリ波レーダーなどにより自車周囲の物体を検出。検出した物体の今後の移動および自車との衝突可能性を予測し、衝突のおそれがないときは車線内を定速で走行するよう車両を制御する。一方、緊急回避時には、安全に回避するために必要な行動を瞬時に判断し、ブレーキだけでは衝突してしまう場合、曲がることで衝突を回避するように車両を制御できる。また前方の先行他車を追い越す場合、自車の後側方から他車が接近しているときはその車を見送り、安全が確保された後に追い越しを開始するよう車両を制御することも可能。同社は今後、開発したアルゴリズムを実車に搭載し、周辺監視などの技術と併せることで、自動運転レベル3となる「加速・操舵・制動をすべてシステムが行い、システムが要請したときはドライバーが対応する状態」を具現化していきたいとしている。
2016年02月18日三菱電機は2月17日、蓄電池の使用中にその性能をリアルタイムに推定できる「蓄電池性能オンライン診断技術」を開発したと発表した。蓄電池が貯めている電気量を推定する技術としては、電流を積算し算出する手法と、電圧および電池特性から算出する手法の2つがあったが、前者は測定電流の誤差を蓄積してしまう点、後者は容量の劣化により誤差が生じる点が課題となっていた。今回、同社は両手法を統合することにより、測定電流と蓄電容量の誤差を同時に推定し補正するアルゴリズムを開発。これにより、蓄電容量や内部抵抗の劣化度といった蓄電池の性能や、誤差1%以下での残量を、リアルタイムに推定することが可能となった。同社は今後、太陽光や風力発電などの大規模発電プラントや、自動車・鉄道車両向け蓄電システムへの搭載を目指すとしている。
2016年02月17日三菱電機は2月17日、空中に映像を表示できるディスプレイを開発したと発表した。同社は2015年度より、宇都宮大学工学研究科 山本裕紹 准教授とともに、空中に映像を表示する共同研究を行っていた。同ディスプレイでは、スクリーンと対にして、ビームスプリッターと再帰性反射シートを配置することにより、スクリーンの映像の光がビームスプリッターで反射され、この光が再帰性反射シートで反射されると、光が空中に再収束するという原理を応用。人の目には、再収束した光が視認できるため、映像が空中に浮かんでいるように見える。今回、スクリーンとビームスプリッターおよび再帰性反射シートの配置から、空中映像のサイズや空中映像が見える範囲を求める光学シミュレーション技術を開発し、ビームスプリッターから映像中心部が1メートル以上離れた空中に、幅886mm×高さ1120mmの空中映像表示を実現した。また、物理的な手がかりのない空中に目の焦点を合わせることに慣れていない人にとって、空中映像の表示位置がわかりにくいという課題があったが、今回、入力映像を空中映像領域と左右のガイド映像領域に分割し、3つの領域の映像がシームレスに繋がるように表示できるシステムを開発したことで、空中映像の位置をより明確化することが可能となった。同社は同技術について、人型サイズの映像を使った遠隔コミュニケーション用途から公共性の高い表示まで、幅広い分野での近未来的な映像表現を実現するものであると説明している。
2016年02月17日三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントは2月10日、商用接客に特化した翻訳アプリの開発に着手したことを発表した。訪日観光客や外国人就労者に向けたサービスを強化するのが狙い。アプリ開発のための試験期間として、まずは、丸の内と横浜の商業テナント1000店舗を対象に、2016年2月下旬より既存の多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」を店舗で使用し、接客現場でのニーズを収集する。その後、各テナントでの商業状況を検証し、「和食ならではの調理方法」や「商品の特徴」の説明など、接客シーンで活用しやすい表現をアプリに反映し、三菱地所グループ商業施設のオリジナル版翻訳アプリを新規に開発、商業テナントへ本格的に提供していくとしている。なお、同社では、三菱地所グループの他エリア商業施設や、ホテル、美術館への活用に加え、他社の商業施設でも利用できるよう検討していくとしている。
2016年02月12日VSNは2月9日、IT技術者を対象に実施した、「今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術に関する調査」の結果を公表した。有効回答数は164件。調査期間は2015年9月16日~10月7日。今後、現場におけるニーズが高まると思うOS・サーバ・ストレージ・データベース分野におけるIT技術については、「仮想化」「クラウド」に関する技術ニーズが「1年以内」では最も高いニーズとなった。「3~5年以内」で「1年以内」よりニーズが高くなりそうな技術は「Windows Server 2016」「OpenStack」「Hadoop」が挙げられている。ネットワーク・セキュリティ・運用関連では、「1年以内」にニーズが高まる技術として「SDN」「次世代ファイヤーウォール」「総合運用ツール」が上位に挙げられた。「3~5年以内」で「1年以内」よりもニーズが高くなりそうなのは「IPv6」、「ITプロセスオートメーション」という結果となった。開発ツール・方式・言語に関しては、「IoT」が「1年以内」「3~5年以内」共に上位となる結果に。「1年以内」では、次いで「Java」「Python」が挙げられている。「3~5年以内」のニーズでは、「Java」「DevOps」のニーズが「1年以内」のニーズと比べて低い予想となった。
2016年02月09日三菱電機は2月9日、タブレットやスマートフォン向けに、話した言葉を指でなぞった軌跡に表示できる音声認識表示技術「しゃべり描きUI」を開発したと発表した。「しゃべり描きUI」に、お絵描きや多言語翻訳などの機能を組み合わせたアプリケーション「しゃべり描きアプリ」は、手話や外国語ができなくても、聴覚障がい者や外国人との円滑で多様なコミュニケーションを実現する。しゃべり描きUIでは、画面の好きな場所を指で長押しして話しながらなぞると、話した言葉がなぞった軌跡に文字で自由な形状で表示される。そのため、文字を書く手間がなく、筆談より手軽に会話が行える。しゃべり描きアプリでは、話した文字を、手描きのイラストなどと一緒に表示し、わかりやすく豊かに表現するほか、多言語翻訳機能を組み合わせると、表示した文字をその形状のまま翻訳できる。同社は2016年度中に大学などへ実証実験への協力を呼びかけ、早期の事業化を目指す。
2016年02月09日三菱電機は2月3日、IoT(Internet of Things)時代のシステムを支える基盤として、センサから得られた大量のデータを高速に蓄積・検索・集計する「高性能センサーデータベース」を開発したと発表した。道路や鉄道など社会インフラの維持管理や工場、プラントの稼働状況監視、ビル、住宅のエネルギー管理などの分野においてセンサデータの迅速な活用方法を提供する。近年、道路や鉄道などの社会インフラ設備の維持管理における劣化カ所の検出、工場、プラントの稼働状況の分析による製品品質の向上、劣化診断、ビル、住宅の電力消費量の見える化による省電力など、さまざまな分野で100兆件にもおよぶ大量のセンサデータを活用する事例が増えつつあるという。従来、このような大規模データを高速処理する方法として、多数のサーバによる並列分散処理、大容量主メモリを利用したインメモリ処理、フラッシュメモリを利用した高速ストレージなどが採用されていた。しかし、これらを実現するサーバは高価となり、このような大量のデータを効率的に蓄積するとともに、蓄積された大量のデータを高速に検索・集計できるデータベースが求められている。下表は開発したセンサデータ100兆件を扱う場合の性能比較。今回、同社は安価なハードウェア構成で100兆件のセンサデータの処理が可能なセンサデータベースを開発。特長としてデータ圧縮方式、データ配置、データ処理単位をそれぞれ最適化した点が挙げられる。データ蓄積に要する容量を従来比(広く利用されているリレーショナルデータベースとの比較。性能差は同社調べ)最大1000分の1に削減したほか、データ蓄積に要する時間を従来比(同)最大1000分の1に削減し、センサデータの効率的な蓄積と高速な検索・集計処理を実現しているとした。また、センサデータベースを1~2個のCPU、主メモリ4GBのサーバ1台に構築しても高速処理が可能なことに加え、従来10台~数千台のサーバを要していたセンサデータの蓄積・検索・集計処理をサーバ1台~数台に集約することで、運用の容易化や省電力化に寄与するという。
2016年02月03日三菱電機、東京工業大学、龍谷大学、マイクロ波化学は1月25日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「クリーンデバイス社会実装推進事業/省エネルギー社会を実現する高効率高出力マイクロ波GaN増幅器」において、出力電力500WのGaN増幅器モジュールを加熱源とする高効率な産業用マイクロ波加熱装置を共同開発したと発表した。GaN増幅器モジュールは、SiやGaAsを使用した増幅器モジュールに比べ、高出力が得られるとともに装置の小型化に貢献する。近年では通信・レーダー分野においてGaN増幅器モジュールへの置き換えが進められているほか、高効率という特長を活かして産業分野での新たな活用も期待されている。今回4者は、化学産業分野の省エネルギー化に着目。現在主流である化石燃料を産業用加熱装置の加熱源とする外部加熱方式は、試料を加熱する前に装置自体を加熱する必要があり、その分のエネルギーが無駄に消費されているが、GaN増幅器モジュールを用いることにより、電子レンジと同じ原理で試料を局所的に加熱するマイクロ波内部加熱方式の採用が可能となり、エネルギー消費を70%低減できるという。また現在はマグネトロンを加熱源としたマイクロ波内部加熱方式が一部で導入されているが、マグネトロンは位相コヒーレンスが低いために大電力化が難しく、燃料油や石炭などの試料を分散的に加熱しなければならず、加熱装置内部で生成される化学物質の大量生産が困難となっている。一方、GaN増幅器モジュールが出力するマイクロ波は、位相コヒーレンスが高いため大電力化が可能。さらに位相を制御することにより温度分布を自在に制御し、局所的に内部加熱することで、化粧品やインク塗料などの化学物質生成時の生産効率性を約3倍向上させることができる。三菱電機によると、マイクロ波加熱装置に適用するGaN増幅器モジュールは、2016年度以降に実用化する予定だとしている。
2016年01月25日三菱電機は1月21日、第5世代移動通信方式(5G)基地局向けに、高周波数帯で大容量通信を可能にする超多素子アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ(APAA)と複数アンテナを組み合わせてデータを並列伝送するプリコーディング技術の連携による、新しい「マルチビーム多重技術」を開発したと発表した。5Gで用いる高周波数帯(4GHz以上)では、電波の伝搬減衰を補償するために数百素子以上のアンテナを用いるMassive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output:複数のアンテナを組み合わせて大容量通信を実現する技術)技術が注目されている。この信号処理をすべてデジタル処理で実現する場合、デジタル回路の規模や消費電力が膨大になるが、その解決策の1つとして、アナログ処理とデジタル処理を組み合わせるハイブリッド構成が有望視されている。同社は、人工衛星などで実績があるアナログ処理による超多素子APAA技術とデジタル処理によるプリコーディング技術を連携させたマルチビーム多重技術を開発し、計算機シミュレーションで現行比(2016年1月21日時点での最新第4世代携帯基地局比)約60倍となる伝送速度20Gbpsが得られることを確認した。これにより、5Gで用いる高周波数帯でも電波の伝搬減衰を補償して各端末へ信号電力を届け、大容量通信が可能だという。現在の第 4 世代携帯基地局では2ビームで並列にデータ送信しているが、16ビームまで拡大して並列に大量のデータ送信を可能にすることで、今後急増するトラフィックの収容にも貢献するとしている。また、従来のプリコーディング技術の1つである「対角化プリコーディング」は端末に対し、ビームを重ならないように配置することにより大容量伝送が可能としていたものの、端末が近接する環境ではビームが重なり干渉が発生する。従来のプリコーディングでは干渉となる信号電力を下げることにより干渉を低減していたが、その影響で通信速度が低下するという課題があった。今回、近接する端末に対してビームの干渉を許容する「多重対角化プリコーディング」と、その干渉を除去する「非線形演算」を組み合わせた「非線形多重対角化プリコーディング技術」により、少ない演算量で柔軟にビームを形成する技術を開発した。これにより、近接する端末のビームを干渉させず、かつ通信速度を低下させずに20Gbpsの大容量通信を実現するという。
2016年01月21日1月12日から15日まで東京ビッグサイトで行われていたウェアラブルEXPOでは、さまざまな新技術や製品がお披露目されていた。ここではセンサー類と、技術そのものについて触れてみたい。○5cmの高低差もわかる気圧センサーやスマホから使える統合センサーオムロンブースでは圧力センサーを発表。感度を最大に上げると、5cm単位の上下移動を検知できるという。利用例としては、腕の位置で計測値が変わる血圧計に組み込み、腕の高さを合わせるというデモを行っていた。歩数計に組み込めば、「坂を上っている」と「平地を歩いている」の差を判断して消費カロリー推測に役立つと、自社のコンシューマー製品を意識した説明だった。また、各種センサー(温度、湿度、照度、音量、気圧、加速度)を、腕時計くらいの大きさに統合した環境複合センサーをコンセプト展示。現場での熱中病防止、オフィスでの環境チェック、見守り用といった応用例を紹介していた。ロームは、複数のセンサーを集めた「ロームセンサーメダル」を展示。圧力・加速度・地磁気センサーと管理用プロセッサ、そして通信用のBLE(Bluetooth Low Energy)モジュールを一体型にしたものだ。得られたデータをスマートフォンアプリで処理・表示させるという、ロームのセンサーデバイス評価キットとなっている。センサーメダルという名前が示す通り、33mmの円形だ。体のあちこちに取り付けてセンシングする使い方も想定している。○非接触給電規格の違いを気にせず使える端末用ICスタートアップブースでは、MAPSがワイヤレス給電のICを展示していた。現在のワイヤレス給電は、WPA(Qi)、A4WP(Rezence)、PMAという3つの規格があるが(正確にはA4WPとPMAが統合してAirFuelという名称になっている)、MAPSが開発したICはこの3規格すべてに対応する。使用している無線の周波数がA4WPとWPC/PMAで異なるため、3規格すべてに対応するにはアンテナが2本必要。だが、アンテナを1本にしてWPCとPMAだけ対応という設計も可能だ。ワイヤレス給電のデファクトスタンダードが確立する前に、ユーザーが対応規格を気にせず利用できるのは嬉しい。○おまけ(あまりウェアラブルではないもの)NTTアドバンステクノロジは、高騒音下の中でもクリアな音声を伝えるマイク「R-Talk HS310」を展示。元々はソフトウェアライブラリとして発売していたが、単体製品を望む声に応えたそうだ。アミューズメント施設や工場、コンサート会場といった騒音レベルが高い場所でも、スタッフが円滑に音声連絡や音声認識を行えるという効果が期待されている。ヘッドセットには、音声収録用のマイク(2本)と環境音取得のマイク、合計3つのマイクがあり、音声のみをきれいに拾い上げる。アミューズメント施設を想定したデモでは、ややエコーなどの不自然さがあったものの、騒音が見事にカットされていた。セメダインブースでは、同社の導電性接着剤SX-ECAシリーズを使用した光る服を展示。正確には製品版ではなく、抵抗値を下げて配線として使いやすくした試作品を使用しているそうだ。単に導電性のある接着剤のほか、配線にも利用できるという。現在は一般市販されていないが、発表以来かなり反響があったため、販売を検討しているそうだ。イノテック、ローム、スター精密の合同ブースでは、電源なしのBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを使ったソリューション提案をしていた。スーパーやショッピングモールでの行動調査として、BLEビーコンを使って位置を判断するというのはよくある話だが、提案ではカートにBLEビーコンを取り付けている。しかも、車輪の動きで発電(エナジーハーベスト)するため、電池交換が不要だという。カートが止まっているとデータが送られてこないが、止まっているカートからもデータが来ると不必要なデータが増えるので、これで問題ないという説明だった。データ収集用の機器は、蛍光灯型の照明機器に組み込むため、工事も容易だという。
2016年01月19日三菱自動車はこのほど、幕張メッセで15日~17日の期間に開催される世界最大級のカスタムカーの祭典「東京オートサロン2016」に、「アウトランダーPHEV」と「デリカD:5」のカスタムカー各2台、「アウトランダーPHEV」のラリーカー(レプリカ)1台の合計5台を出品すると発表した。アウトランダーPHEVとデリカD:5のカスタムカーは、それぞれに「OUTDOOR GEAR Concept」と「ACTIVE CAMPER Concept」という2種類を用意。「OUTDOOR GEAR Concept」には、SUVらしさをいっそう強調し、アウトドア用品のギア感(道具感)を表現したアウトドアレジャーシーンに映えるカスタマイズを施している。「ACTIVE CAMPER Concept」には、SUVの遊び心を内外感で表現するとともに、それぞれの特長を活かしてオートキャンプにおける快適性と利便性を高めるカスタマイズが行われた。アウトランダーPHEVのラリーカーは、2015年10月22日~24日にポルトガル東部の古都ポルタレグレを基点として開催された、クロスカントリーラリー「バハ・ポルタレグレ500」に参戦した車両のレプリカ。PHEVシステムの主要部品は量産品を採用しているが、ラリーの特性に合わせて制御を変更することで、前後モーターの高出力化、エンジンの高回転化、ジェネレーターの発電量アップによって高性能化を果たしている。
2016年01月08日Finatextは12月18日、三菱東京UFJ銀行とパートナーシップを組み、投資信託選びをサポートするスマートフォンアプリ「Fundect(ファンデクト)」を公開した。三菱東京UFJ銀行がベンチャー企業と組み、新サービスを提供するのは今回の取り組みが初めてだという。同アプリでは、投資信託の「適性チェック」や「口コミ」「スクール」の3つの機能が提供される。「適性チェック」では、アプリから出される15個の質問に答えることで、自分の適性に合った投資信託がリスト形式で表示される。投資に関わる質問から、投資とは関係ない質問まで幅広い質問が用意されており、ユーザーは楽しみながら投資を学べる。「口コミ」機能は、アプリ内に登録されている数多くの投資信託について、ユーザーが口コミを書き込み、閲覧できる。適性チェックで出てきた投資信託以外にも、値上がり率の大きなものや、閲覧数の多いものなど、さまざまな投資信託の口コミを見ることで、投資信託選びの参考にできる。最後の「スクール」機能は、投資信託について学べる教科書コンテンツとなる。ストーリー仕立てで展開されるため、少しずつ読み進めていくことで、「投資信託に触れてこなかった初心者でも気軽に学習できる」としている。
2015年12月21日三菱自動車は17日、コンパクトカー「ミラージュ」をマイナーチェンジして2016年1月14日に、コンパクトミニバン「デリカD:2」をフルモデルチェンジして12月17日に発売すると発表した。ミラージュのマイナーチェンジでは、内外装のスポーティ感と質感を高めたほか、予防安全技術「e-Assist(イーアシスト)」を全車に採用するとともに、アイドリングストップ機構「オートストップ&ゴー(AS&G)」にコーストストップ機能を追加。また、エンジンフリクション低減などによって燃費性能を向上させながら、購入しやすい価格設定としている。1.2L MIVECエンジン搭載車のみの設定とし、上級装備の「G」と充実装備の「M」の2グレードを展開。価格はMグレードが138万240円、Gグレードが148万5,000円(いずれも税込)。デリカD:2のフルモデルチェンジでは、室内空間を拡大しながら徹底した軽量化を実施。さらに、新開発の1.2Lエンジンとマイルドハイブリッドシステムを搭載して優れた低燃費27.8km/L(2WD車 : JC08モード燃料消費率)と加速性能を実現したほか、最新の予防安全技術「e-Assist」を全車に標準装備した。基本装備の「ハイブリッド MX」、充実装備の「ハイブリッド MZ」、ナビゲーションシステムを標準装備した「ハイブリッド MZ ナビパッケージ」、カスタムモデルの「カスタムハイブリッド MV」の4グレードを展開し、全グレードに2WDと4WDを設定。価格は178万7,400円~218万7,000円(いずれも税込)。
2015年12月17日UBICは12月17日、同社独自のアルゴリズム「Landscaping(ランドスケイピイング)」を用いた人工知能である「KIBIT(キビット)」を活用し、三菱東京UFJ銀行の法人向け銀行業務の一部を支援することを発表した。今回の導入は、同行の法人向け業務の一部の分野において蓄積されたさまざまなテキストデータの解析を行うもの。業務の効率化を図るだけでなく、顧客の課題解決や提案につながるような金融サービスの向上を目的に試験的な導入に至った。同社のKIBITは専門家が自己の経験に基づいて重要と感じ取る暗黙知、感覚を学習し、対象となるテキストデータを関連性の高い順にスコアリング(点数付け)して表わすことができる。人間の手で1件ごとにデータを検索するよりも早く、高精度で欲しい情報を抽出できる情報解析技術を実現している。KIBITによるスコアリングの結果は、ビジネスデータ分析支援システム「Lit i View AI助太刀侍」を通じて、リスクやチャンスの予兆を業務担当者に通知したり、レポートとして報告することにより、ビジネスチャンスの獲得や機会損失を防止することが可能だ。同社では今回の支援を通じて、金融における人工知能を活用したサービス向上の開発をさらに進めていくとしている。
2015年12月17日デートスポットとして人気の横浜。なかでもJR桜木町駅からほど近いみなとみらいエリアは、この時期あちらこちらがライトアップされ、散策するだけでも華やかなクリスマスムードが味わえる、大人のスポットです。そんなみなとみらいエリアで、今だけ限定で催されているのが、男女問わず大人気のアーティスト、福山雅治さんとのコラボイベント。その名も『福山☆冬の大感謝祭 其の十五』×『Bright Christmas 2015横浜ランドマークタワー&MARK ISみなとみらい』。2015年11月12日~12月31日までの期間中、横浜ランドマークタワー、MARKS IS みなとみらいの2会場に、福山さんの楽曲からインスパイアされたクリスマスツリーがお目見え。ランドマークでは福山さんのアップテンポの曲をイメージしたシルバーカラー、みなとみらいではバラードをあらわしたホワイトと、異なるテーマをもちいた見ごたえたっぷりのクリスマスツリーが飾られています。また、2015年11月20日~12月31日には、横浜ランドマークタワー、ドックヤードにて、福山さんの過去のライブ映像を特別編集したプロジェクションマッピングも。石壁に囲まれたドックヤードならではのつくりを最大限活かしたプロジェクションマッピングは、ライブ会場にいるかのような臨場感のある映像を楽しめます。こちらは各回500名まで、入場には整理券が必要です。イベントを楽しんだあとは、夜景が見えるレストランで食事をしたり、夜のみなとみらいをゆったり散策するのもよさそうですね。プロジェクションマッピングの最終上映時間が21:10からなので、仕事帰りに行くことも可能なのも嬉しいポイントです。ファンはもちろん、クリスマスならではのイベントを楽しみたいカップル、友だち同士で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。『福山☆冬の大感謝祭 其の十五』×『Bright Christmas 2015横浜ランドマークタワー&MARK ISみなとみらい』開催期間/2015年11月12日(木)~12月31日(木)時間/7:00~24:00 場所/ランドマークプラザ1F ガーデンスクエア、MARK IS みなとみらい 1F グランドガレリア『福山☆冬の大感謝祭 其の十五』presents スペシャルライヴ・プロジェクションマッピング時間/18:30~、19:10~、19:50~、20:30~、21:10~場所/横浜ランドマークタワー ドックヤードガーデン ※上映時間は1回につき約6分間です ※悪天候時、メンテナンス時は運休となることがあります※観覧には入場券が必要です(各回500名まで) 詳細はこちら
2015年12月16日スマートインサイトは12月14日、三菱電機の自動車機器開発センターが、仮想データ統合&ディスカバリ(情報探索)製品「Mµgen(ミュージェン)」を採用したと発表した。三菱電機は、現在のナビゲーションたAVなどの機能だけにとどまらず、より良い車内空間の実現を支援するカーナビゲーションの開発に向けた改善や機能向上の実現に向け、データドリブン指向で製品開発をスピーディかつ柔軟に判断するためのデータハンドリング基盤の構築を検討おり、従来からあるビジネスインテリジェンス(BI)ツールの導入を検討していたが、データソースや分析軸の多様性・可変性への柔軟な対応ができない、システム立ち上げから可視化までに時間がかかる、ビジネス部門だけの立ち上げが困難でIT部門に密に依存せざるを得なく、データの関連性や繋がりを多角的に操作できるユーザインタフェースには程遠いなどの課題があり、新たなツールの模索を行っていた。Mµgenは、あらゆる環境のあらゆるデータに容易に接続し、データモデル化し、データモデル間の関連性を自律的に発見し、仮想統合されたデータの横断的な(トライ&エラーを含む)データディスカバリを実現する知的プラットフォーム。今回、三菱自動車がMµgenを評価した結果、そうした機能条件を克服できることを確認したことから、導入を決定したという。
2015年12月15日田辺三菱製薬、日本電気(NEC)、理論創薬研究所は12月9日、ICTを駆使した創薬技術「インシリコ創薬」の高精度かつ高速なアプローチを3社共同で開発したと発表した。田辺三菱製薬と理論創薬研究所は2012年より、膨大な化合物情報が一元化されたデータベースから、医薬品創製に役立つ過去の成功/失敗事例といった「創薬ナレッジ」を目的に応じて効率的に抽出できるシステム「改良版MMPA」を研究・構築してきた。2014年よりNECも参画。オープンソースのデータベース「PostgreSQL」に検索を並列処理させるソフトウェア「NEC PostgreSQL Accelerator」を適用させることで、改良版MMPAを用いた創薬ナレッジの抽出速度を最大で約24倍向上させたという。3社は、改良版MMPAとNEC PostgreSQL Acceleratorを効果的に用いたICTによるインシリコ創薬で、医薬候補品の選択を効率化させることが可能になるとしている。
2015年12月09日三菱自動車は3日、スーパーハイトワゴンタイプの軽乗用車「eKスペース」の標準モデル「G」とカスタムモデル「カスタムT」をベースとした特別仕様車「Style Edition」を発売した。今回設定された特別仕様車は、「G Style Edition」と「カスタムT Style Edition」の双方に、予防安全技術「e-Assist」(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」、及び誤発進抑制機能)を標準装備。また、フロントウィンドシールド(約100%UVカット)とフロントドア / フロントクォーターガラス(約99%UVカット)に、直射日光によるジリジリ感を和らげ、インストルメントパネル上面の温度上昇を抑制するIR(赤外線)カット機能を追加している。G Style Editionでは、2トーンスタイル「ウォーターブルーメタリック/ホワイトパール」を専用色(新色)として設定し、全5色のボディカラーを展開。また、ベース車でメーカーオプション設定の14インチアルミホイールの標準装備も行われ、スタイリッシュな外観とした。カスタムT Style Editionでは、2トーンスタイル「ライトニングブルーマイカ/ブラックマイカ」を専用色(新色)として設定し、全5色のボディカラーを展開。2トーンスタイルを選択した場合、「フロントグリル」「ヘッドライトアクセント」「フォグランプベゼル」「テールゲートガーニッシュ」をダーククロームメッキ化した「アーバントーンスタイル」がセットとなる。インテリアでは、メッキモールとピアノブラックの加飾により上質感を演出した、本革巻きステアリングホイールを採用。また、ドアアームレストにメッキ調ラインモールをあしらい、スポーティで洗練された室内空間とした。価格は、G Style Editionの2WD車が151万4,160円、4WD車が162万1,080円、カスタムT Style Editionの2WD車が180万9,000円、4WD車が191万5,920円(いずれも税込)。
2015年12月04日三菱東京UFJ銀行は27日、ICT(※1)を活用し、金融に関する革新的な新事業の創造を目的として、優れた技術やアイデアを有するベンチャー企業を主な対象とした邦銀初というアクセラレータ・プログラム(※2)"MUFG Fintech アクセラレータ"を設立すると発表した。(※1)情報通信技術(Information and Communication Technology)の略称。(※2)メンターが助言・指導し、革新的なビジネスの早期立ち上げを支援する起業家向けプログラム。○より多くの革新的な新事業をベンチャー企業と共にスピーディに生み出すことを目指すICTの進展は、従来の金融サービスを大きく変え始めているという。三菱東京UFJ銀行は、こうした環境の変化に応じてFintech(金融ビジネスモデル+技術の造語)をいち早く活用すべく、2月より、ビジネスコンテスト"三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015"を開催するなど、オープンイノベーション(自社だけでなく外部企業や研究機関などが持つ技術・アイデアを組み合わせて、革新的な製品やサービスを開発する考え方)による革新的な金融サービスの創造に取り組んできたとしている。三菱東京UFJ銀行によると「このたびのプログラムは、この動きを加速させるもので、既存事業の枠にとらわれず、より多くの革新的な新事業を、ベンチャー企業と共にスピーディに生み出すことを目指す」としている。また新事業は、三菱UFJフィナンシャル・グループのグループ会社との協働も視野に入れ、イノベーションの創出を目指していくとしている。○「MUFG Fintech アクセラレータ」の概要プログラム内容:(1)同プログラムに採択された企業に対し、革新的なビジネスモデルの立ち上げを加速させる(アクセラレート)4ヶ月間の集中的プログラムを提供する、(2)プログラム期間中、ビジネス立ち上げの専門家、金融領域の専門家などから成るメンター陣が、ビジネスモデルのブラッシュアップ、実際の事業立ち上げの集中的な支援を行なう、(3)事業連携・提携、出資(三菱UFJキャピタルより)などを検討していく対象事業領域:決済、融資、資産管理、資産運用、デジタルバンキング、マーケット取引、リスク管理、セキュリティ、デジタルマーケティング等の事業領域において、Fintechを用いて金融サービスを変えていく革新的なビジネスアイデアや、金融に関わる課題を解決するビジネスアイデアを募集する参加資格:(1)おおよそ設立5年以内のベンチャー企業、もしくは今後起業を考えている年齢が満20歳以上の個人、(2)金融関連のICTサービス提供実績有無は問わないスケジュール:(1)11月27日(金)公式Web サイトオープン、(2)12月18日(金)募集開始/2016年1月31日まで、(3)12月18日(金)第1回プログラム説明会、(4)2016年1月18日(月)第2回プログラム説明会、(5)2016年2月中旬1次選考(書類)、(6)2016年2月下旬2次選考(面接)、(7)2016年3月上旬プログラム開始、(8)2016年8月中旬 DEMO DAY(三菱東京UFJ銀行による招待制のイベント)
2015年12月01日三菱自動車は26日、ミニバン「デリカD:5」を一部改良するともに、クリーンディーゼルエンジン搭載グレード「ローデスト(ROADEST) D-Power package」と、冬の特別仕様車「シャモニー(CHAMONIX)」を設定し、12月17日に発売すると発表した。デリカD:5の一部改良では、電動スライドドアにワンタッチ開閉スイッチを採用し、電動スライドドアの利便性を向上。また、カスタムモデル「ローデスト」にクリーンディーゼルエンジン搭載グレード「ローデスト D-Power package」(4WD)を新たに追加し、「ローデスト G-Power package」(2WD/4WD)を含めた3グレード展開とした。ローデストグレードはすべて8名乗りとなっている。シャモニーは、クリーンディーゼルエンジン搭載グレード「D-Power package(8人乗り)」をベースとし、上質感ある内外観としながら購入しやすい価格とした冬の特別仕様車。運転席パワーシート(スライド・リクライニング・ハイト・チルト)を採用して利便性を高め、ボディカラーは2トーン2色とモノトーン2色の計4色展開となる。また、メッキのアウタードアハンドルとウィンカー付電動格納式リモコンドアミラーを採用してコーディネートを図ったほか、「CHAMONIX」のエンブレムをテールゲートに装着してプレミアム感を演出。人気の高いブラック内装、本木目&本革巻ステアリングホイール、各種木目調パネル、リラックスルームイルミネーションを採用し、上質感あるインテリアとした。デリカD:5の価格は240万8,400円~405万5,400円、ローデスト D-Power packageは373万1,400円、シャモニーは361万1,520円~378万8,640円(いずれも税込)。
2015年11月27日ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は11月26日、人工知能ベンチャーであるクロスコンパス・インテリジェンスの人工知能技術を導入したソリューションを開発し、ルネサスグループのルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場の製造ラインで試験運用した結果、製造装置や産業機器などのリアルタイム異常検知が可能となる技術的な見通しが立ったと発表した。ルネサスが開発したソリューションは、同社のR-INプラットフォームに人工知能技術を実装したもの。同社のR-INエンジンは低電力で高速通信・高速処理が可能なため、大量のデータを上位のネットワークに低電力かつ高速で転送することができ、CPUの処理余力に人工知能技術を実装することで、データを高度な解析モデルで処理し、上位が必要な情報のみを送信することが可能となる。これにより、これまで見ることができなかった異常をエッジデバイスで検知し、リアルタイムに生産に反映させることができるようになるとする。また、上位の分析・解析との連携で装置間状態を詳細にモデリングすることで柔軟な生産が可能となり、エッジデバイスの解析結果を上位で時系列に解析し高度な予兆保全を実現することができる。なお、同社は12月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される「システム コントロール フェア2015」に出展し、那珂工場で検証した異常検知の成功事例および人工知能技術によって異常検知を簡単に確認できる技術のデモンストレーションを披露する予定となっている。
2015年11月26日三菱自動車の米国子会社であるMMNA(Mitsubishi Motors North America, Inc)は現地時間の18日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスにて同日に開催された「2015年ロサンゼルスオートショー」において、2016年型「アウトランダースポーツ」(日本名 : RVR)と、2017年型「ミラージュ」を世界初披露したと発表した。2016年型アウトランダースポーツは、「人とクルマを守る」機能を表現した三菱自動車の新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用し、フロントフェイスを一新。その他に、新デザインのステアリングホイール、6.1インチディスプレイオーディオ、高品質シート生地、新デザインの18インチアルミホイール等を新たに採用している。2017年型ミラージュは、エクステリアを空力に優れるスポーティーなデザインに変更し、機能とデザインを融合。インテリアでは、新しいシート生地、コンビネーションメーター、ステアリングホイールを採用し、質感を向上させたほか、米国で販売する三菱車としては初めて、Android Auto、Apple CarPlayに対応した車載ディスプレイオーディオを採用している。また、安定性を向上させるためにフロント剛性を高めつつ、バネ比とショックアブソーバーの減衰力の最適化によってハンドリングを向上させた。
2015年11月19日11月18日~20日、組込み総合技術展「Embedded Technology 2015」およびIoT総合技術展「IoT Technology 2015」が神奈川・パシフィコ横浜にて開催されている。本稿では富士通グループのブース展示についてレポートする。○非接触で人の視線を検出できるシステム「EyeExpert」富士通コンピュータテクノロジーズが提供する視線検出システム「EyeExpert」は、人の視線の位置を非接触で検知することができるものだ。同システムは7.1cm × 1.2cm × 1.2cmの小型視線センサーと制御ソフトウェアから構成されており、たとえば小型視線センサーを店舗に設置し、得られたデータを分析することで、陳列改善や商品開発などのマーケティングへ活用するなどといった利用方法が考えられる。ほかにも、作業時の視線を記録して見落としを防止するなどといった業務支援、ユーザーが機器操作をする際のアシストに役立てるといった利用例が想定されている。小型視線センサーは50~80cmの距離にある視線を検出。また1個につき60cm × 40cm程度の範囲の認識が可能で、最大4個の視線センサーから収集したデータを記録することができる。同社は導入支援サービスなども提供するとしている。○手のひら静脈センサー「PalmSecure」現在、本人確認の手段として「バイオメトリクス(生体)認証」が注目されつつあるが、そのなかでも手のひらや指などの静脈パターンを読み取る「静脈認証」は、高精度でかつ偽造やなりすましなどの不正行為に対する技術として有力だ。 富士通が開発した非接触型の静脈認証は、静脈認証装置から離れた位置にある手のひらに近赤外線光を照射することで、皮下組織にある静脈中の還元ヘモグロビンが近赤外線光を吸収し、黒く映し出される。このパターンと比較照合することで本人認証を行うものとなっている。センサーに直接触れる必要がないため衛生的であり、またIDカードも不要なので災害などに強いソリューションであるといえる。
2015年11月18日NECはこのほど、人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術の開発や、AI技術を活用したソリューション展開を強化すると発表した。これに伴い体制面の強化も図り、研究・開発やコンサルティングなどに関わるAI関連要員を、2020年度までに約1000人に拡充していくという。本稿では、NECのAIへの取り組みについてお届けしたい。○AI要員を1000人体制に拡充NECはAI技術の定義について、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」といった人間の知的活動をコンピュータで実現するものとしている。1980年代から関連技術の開発を進めるなど、同社のAIへの取り組みの歴史は長く、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御等の主なAI関連技術に関して、世界初もしくは世界トップレベルの技術を有しているという。同社の執行役員を務める江村克己氏は、AI関連事業への注力について次のようにコメントした。「当社は社会価値創造の取り組みを進めており、社会課題を解決する社会ソリューション事業に注力している。その中核となるビッグデータ・IoT・セキュリティなどの分野に、長年にわたり研究開発を続けてきたAI技術を積極に取り入れ、進化させていきたい。こうしてAI関連事業の強化を図るとともに、安全・安心な社会づくりなど、より大きな社会価値創造を実現していく」○防犯やマーケティングへの期待が高い新たなAI技術とは?NECは同日、「一歩進んだAI技術」として、新たに開発した「時空間データ横断プロファイリング」も発表した。この技術は、複数の場所で撮影された長時間の映像データから、特定のパターン(時間・場所・動作)で出現する人物を高速に分類・検索するというもの。NECが得意とする顔認証技術などと組み合わせることで、AI技術としての利用が可能となる。時空間データ横断プロファイリングは、大量の映像データから顔の「類似度」をもとにグループ化し、特定の出現パターンに合致する対象の発見が可能なアルゴリズム。この技術により、顔の類似性から同一人物と見なせる出現パターンを分類し、出現時間・場所・回数等での検索を行うことが可能となる。例えば、カメラ映像中の「同じ場所で頻繁に出現する人物」や「複数の場所に現れた人物」を発見し、防犯や犯罪捜査など、従来人手ではできなかった新たな知見や気づきを見いだす高度な解析を実現する。街角に設置されたカメラ映像中ののべ100万件の顔データを時空間データ横断プロファイリングにより解析したところ、同じ場所に長時間・頻繁に現れる人物の検索・抽出をたった10秒で行ったという。「この技術のポイントは、未知の事象を検出できることにある」と江村氏は強調した。NECは2016年度中に時空間データ横断プロファイリングを実用化し、今後、道に迷った観光客へのおもてなしや、振る舞い・表情から心情を理解するマーケティングなどへも展開していく予定。そのほか、江村氏は11月2日に発表した、予測に基づいた判断や計画をソフトウェアが最適に行うAI技術「予測型意思決定最適化技術」について解説を行った。同技術を適用した水需要予測に基づく配水計画では、浄水・配水電力を20%削減する配水計画を生成できたという。最後に江村氏は、将来を見据えた取り組みとして、脳型コンピュータの開発に向けた学術機関との連携の取り組みについても言及。「こうした新しいAI技術も非常に重要だ。NECとしてはオープンイノベーションで推進していく」と力強く訴えた。
2015年11月18日三菱航空機および三菱重工業は11月11日、次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi RegionalJet)の飛行試験機初号機による初飛行を県営名古屋空港で実施した。約1時間半の飛行の模様を動画で公開している。同機は11日09:40頃、県営名古屋空港を離陸し、太平洋側の空域を利用して上昇、下降、旋回などの基本特性の確認を行い、11:05頃県営名古屋空港に着陸した。公開された動画は、離陸・着陸をメインに1分40秒にまとめている。今後も国内での飛行試験を継続し、2016年第2四半期から米国モーゼスレイク市(ワシントン州)のグラント・カウンティ国際空港を拠点とした飛行試験を行う。量産初号機納入は2017年第2四半期を目指しており、ローンチカスタマーはANAとなる。(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年11月12日