川島海荷と中村蒼が携帯放送局BeeTVで配信されるドラマ「世界の終わりに咲く花」にW主演し、共に腎臓を患い移植手術を待つ患者の役を演じることが明らかになった。幼い頃から肝臓病を患い、移植手術を待つ咲希(川島さん)と太陽(中村さん)が織りなす純愛ストーリー。「元気な内にどうしても行きたい場所がある」という咲希は太陽と共に病院を抜け出し、ある場所を目指す。若い2人の不器用で真っ直ぐな想い、切ない初恋を瑞々しく描き出す。『私の優しくない先輩』でコメディ映画初挑戦にして主演を張り、先日製作が決まった『星守る犬』への出演も発表された川島さんに、つい先日公開を迎えた『BECK ベック』、さらに『パーフェクト・ブルー』、『大奥』と次々と話題作に出演し人気急上昇中の中村さん。2人は昨年、「カルピスウォーター」のCMで共演を果たしているが、映画やドラマでの共演経験はなく本作が初めてとなる。互いの印象について聞いてみると、川島さんは「お会いするのは初めてではないのですが、初めて会ったときから蒼くんはマンガに出てくるような素敵な青年というイメージでした。でも、このドラマの撮影が始まってからイメージが変わって…結構ドSなんですよ(笑)。それがビックリで。(良い意味で)ギャップだなぁと思いました」と中村さんの意外な一面を暴露。どういうところがドSかというと「とにかく、ネタがあるといじって、結構、突っ込んでくるんです。あと、スタッフさんをいじって遊んでいることもよくありました。楽しそうでしたよ」と証言してくれた。一方の中村さんは「お芝居をご一緒するのは初めてなので、撮影が始まるのを楽しみにしてました。(実際共演してみて)イメージ通りでした。元気で明るくて、いるだけで現場が明るくなる。ちょっとうらやましくなりました(笑)。ほんとに良い子です」と大絶賛!2人のラブシーンもあるそうだが「蒼くんが年上なのでリードしてくれました!」とは川島さんの弁。これに中村さんは「そうなんですか!?」とびっくり!「こういうラブストーリーは初めてなので若干緊張していた部分はあるんですけど。でも意外にすんなりいけて良かったと思います」と中村さんが言えば、川島さんも「感動のシーンになっていると思います」と自信をのぞかせた。いま、注目を浴びる若き2人の恋はどこにたどり着くのか――?「世界の終わりに咲く花」は9月20日(月・祝)より配信スタート(毎週火曜日更新)。世界の終わりに咲く花9月20日(月・祝)スタート※毎週火曜日更新/全12話(1話約10分)公式サイト:■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会 BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社星守る犬 2011年夏、全国東宝系公開予定■関連記事:向井理が半裸でVサイン!水嶋ヒロはギター練習『BECK』メイキング映像が到着柴咲コウ“男女逆転大奥”に「役をまとっていない私なら逃げ出す」水嶋ヒロ、佐藤健らバンドメンバーの感謝の言葉に汗びっしょり!水嶋ヒロインタビュー天才ギタリストを演じるための役作りはビジュアルから?男三千人が女将軍に仕える禁断の園『大奥』鑑賞券を5組10名様プレゼント
2010年09月07日映画『ちょんまげぷりん』の女性限定トークイベント付き試写会に中村義洋監督が出席。働く女性の悩みに答えた。江戸時代から現代の東京に迷い込んだ侍(錦戸亮)が、仕事を持つシングルマザー・ひろ子(ともさかりえ)の家で、家事を手伝いながら共同生活を送る姿を描く物語。この日の観客約50人中、8割がひろ子と同じ働く女性とあって、事前のアンケートで仕事に関する悩みが多数綴られた。悩みの中で最も多かった仕事と家事の両立について、中村監督は「一人暮らしの方なら、頑張ってください」と応援。「結婚されている方でしたら、話し合うしかない。よく『男の仕事に口を出すな』って言う男性がいますが、そういう言い方は一番よくないですね。逆に女性の方で、ダンナさんの仕事をよく把握してあげた上で、家事を手伝える余地があると思えば、具体的に話し合えばいいと思う」とアドバイス。自身は既婚者だけに「僕が映画を撮影しているときは手伝うのが無理なときもある。そういうときは撮影に入る前から『撮影中は無理かな…』って軽くジャブを入れとく。まあ…それでも実家に帰られちゃったりするけど(苦笑)」と実生活の実態を明かしつつ、話し合いのススメを説いた。続いて仕事やプライベートにおける時間配分についてアドバイスを求められると「やりたいことをしているときの自分を想像して、そこから時間を逆算して進めていけば、うまく時間が使えると思う」と現実的なアドバイス。「僕は映画の助監督を2年ほどやっていましたが、監督は怖いし軍隊みたいなところだった。そんな中で時間の使い方を最初に覚えないとやっていけなかった」と自身の経験に照らしながら説明してくれた。“想像力”という点について、女性司会者が「例えば待ち合わせしているときでも、10分で化粧が終わる、と思っても20分かかってしまったり…」と苦笑交じりに弁明すると監督は「だって、生まれてこのかた、何回化粧しているんだよ!」と辛口コメントも繰り出し、会場の笑いを誘った。締めのメッセージでは「働く女性は大変だって内容で、その解決策を描いてはいないけど、共感してもらえれば。僕は男性にも観てもらいたい。実態が分かると思う。僕もそうで、(働く女性の大変さを)忘れちゃう。夫婦で話し合うことが大事なんだよね」と話していた。映画『ちょんまげぷりん』は7月31日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ちょんまげぷりん 2010年7月31日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.■関連記事:『ちょんまげぷりん』ともさかりえインタビュー10代と20代と仕事と子育てと。錦戸亮6歳子役が暴露!調理シーンで“アレ”を作って遊んだ?
2010年08月06日これだけの力があるのだから、もっと目立ってもいいのでは?そんなふうに感じてしまうほど、中村義洋監督は謙虚な人だ。映像化不可能と言われた伊坂幸太郎の原作を映画化した『アヒルと鴨のコインロッカー』で注目を浴び、『チーム・バチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題の原作の映画化をヒットに導いてきた実力の持ち主だが、本人はあまり自分を出したがらない。いつも口にするのは、「求められたことに応えているだけ」「観客が映画を楽しんでくれればそれでいい」。その言葉どおり、面白い原作を、原作の良さを残したまま映画らしくパッケージし観客を満足させてくれる。中村義洋監督とはそういう監督だ。そして、新作の『ゴールデンスランバー』は『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く伊坂幸太郎の原作の映画化である。今回は中村監督が手掛ける伊坂作品に必ずキャスティングされる若手俳優・濱田岳と共に話を聞いた。本作は、主人公・青柳(堺雅人)が首相暗殺の罪を着せられ逃亡するミステリー。映画化するにあたって「キャスティングにはじっくり時間をかけました」と、監督は言う。けれど、濱田岳の演じる“黒いパーカーの男”というキャラクターに関しては、なんと原作の段階からすでに決まっていたというから驚きだ。「そうなんです。伊坂さんはもともと“黒いパーカーの男”を太った男として考えていたらしんですけど、『アヒルと鴨…』を観て書き替えた。小柄でおでこが広くて…という濱田岳ふうにね。ただ、僕が原作を読んでいるとき、伊坂さんが“黒いパーカーの男”のモデルを濱田岳にしていることを知らなくて。でも、読みながら、もしかしたら濱田岳なんじゃないかな、と思いましたね」。原作の段階からラブコールを受けていた濱田さんが演じるのは、指名手配中の殺人鬼“黒いパーカーの男”。これまでの俳優・濱田岳からは想像の付かない役柄だ。「『アヒルと鴨…』で伊坂さんと対談をしたときに、伊坂さんから今後やりたい役はどんな役?と聞かれて──人がやりたがらないような役、たとえば殺人鬼とかやってみたいですねって言っていたんです。それが直接関係あったのかは分からないですけど、伊坂さんが僕をイメージしてくれたというのは役者冥利に尽きます。物語を進めていくポジションも初めてでした」と、真面目に質問に応える濱田さんの隣で「原作で当て書きされているけれど、映画では濱田岳を使わないっていうのも面白いかなと思ったんですけどね(笑)」と、茶々を入れる中村監督。この2人、かなり仲がいいようだ。3度目のタッグだからというだけではない“同じ空気感”を持っているような……。実際、何かにつけて笑いのツボが一緒で、些細なネタで話が盛り上がるのだとか。笑いのツボが同じなら2人でコメディをやってみては?と、投げかけると「コメディやるなら僕出ますね。監督は別の誰かにやってもらってね」とノリノリ。濱田さんもキャッキャッと笑っている。この2人、本当に相性がいいうえ、仕事に対するスタンスも似ている。「濱田くんは基本的に将来を考えていない、戦略がない、受けたものに対してその時その時の最大の力を出す人なんです。僕はそれはもの凄くいいことだと思っていて。だから、現場では本当は目立ちたがり屋のギラギラした俳優なんだという設定でからかうんですよ(笑)」。監督のお気に入りであり、完璧にいじられキャラの濱田さんだが、映画の中では堺雅人の演じる青柳をぐいぐい引っ張っていく役どころ。もちろん、演技派俳優のひとりとして引っ張りだこの堺雅人との共演は、濱田さんにとって刺激的な現場となった。「堺さんはイメージ通りではあったんですけど、ロックな感じというか、格好いいと思いましたね。自信満々に“僕は愛想笑いには自信があるんだ”と言ったり、“運動オンチで運動ができないんだよ”って言っていたのに、舞台ではもの凄い殺陣をやっていたり、なんかもの凄く格好いいなと」。中村監督×濱田岳と同様に、中村監督×堺雅人のタッグも『ジャージの二人』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』に続く3度目。これまでに築き上げられてきたそれぞれの信頼関係が『ゴールデンスランバー』で融合したとも言える。また、堺さんと濱田さんは意外なところで繋がっていると中村監督。「普通の市民の宅配ドライバーが巻き込まれるという設定だけれど、実は青柳のような人間はなかなかいないんです。僕はそんな彼の純粋さが大好きなんですけど、撮影の途中で“おや?”っと思ったことがあって。『アヒルと鴨…』で濱田くんが演じた椎名という青年の十数年後が青柳なんだなと。あの役(椎名)は僕がとても尊敬している役。純粋さとか、人から自分がどう見られるか考えないところとかね。だから『ゴールデンスランバー』のもうひとつの見方として、もしも主人公・青柳と同じ立場になったときに“あなたは、あれほど人に助けてもらえますか?”と問いかけたい。でも、僕だったらたぶん助けてもらえないと思うんだよなぁ(笑)」。そう自信なさそうに笑う姿がなんとも監督らしい。ハリウッド的スケールを持った原作をどう映画化したのかも確かに見どころだが、「純粋さ」「信頼関係」「生きること、生き延びること」を核に据え、温かな感情を抱かせてくれる『ゴールデンスランバー』は、まさに現代人の心の隙間を埋めてくれる作品。濱田岳の言葉を借りるなら「ラストシーンは妙にほっとする」──その感動をぜひスクリーンで味わってほしい。(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月29日