お金の不安は情報を知るだけで軽減できる部分もある 。では、主婦のどんな不安に、どんな情報が“効く”のだろうか? ご自身も主婦であるファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんにお話を伺った。■不安ケース1 夫に万一のことがあったら?夫に万が一のことがあれば、生計を支えられていた妻子には遺族年金が支給される。遺族年金とは、年金制度のひとつで、夫が入っていた年金(国民年金、厚生年金、共済年金など)の種類によって、どういう条件で、どれくらいの額がもらえるかが違ってくる。ザックリとした遺族年金の額としては、18歳までの子どもがいる自営業家庭で、月額およそ8万円~10万円、会社員・公務員家庭なら、月額およそ13万円~15万円といったところ。また、夫がマイホームの住宅ローンを返済中で、団体信用生命保険(団信)に加入していれば、住宅ローンの残りは団信の保険金で相殺される。■夫に万一に備える民間の保険は?夫に万一のことがあった場合、上記のような仕組みがあるので、最低限の生活は維持できる。これらの保障で足りない分は、妻の収入や民間の生命保険でカバーするのが基本だ。とりわけ妻が専業主婦だったり、子どもが幼い家庭は、妻の稼げる額に限度がある場合が多いため、民間の生命保険から受け取る保険金が頼りになる。一般的な保険金の目安としては、夫が会社員や公務員なら3,000万円~4,000万円程度、遺族年金が少ない自営業家庭なら4,000万円~5,000万円程度と言われている。もっとも、これはあくまで一般論。子どもの教育(私立か公立か)、住まいの形態(持家か賃貸か)によっても、備えておきたい保険金の額は違ってくる。たとえば持家の場合は住宅ローンは団信で相殺されるが、賃貸住まいなら、住居費も含めた額で保険金は準備しておかなければならないからだ。■不安ケース2 病気やケガをして、多額の医療費がかかったら?病気やケガをした場合、1ヶ月の自己負担額の上限は、大半の人が9万円弱程度となっている。超えた分は「高額療養費」として健康保険から給付され、本人は負担しなくて良い。ただし、この自己負担限度額は収入によって異なるので“自分の場合”を調べておこう。また、高額な療養費がかかることが事前にわかっているのなら、「限度額適用認定証」を交付してもらっておくと便利だ。受診や退院時に、この認定証と健康保険証を一緒の窓口に出すと、その月の医療費は限度額まで支払えばよい。この認定証がない時は、後で請求して払い戻しを受けるという手順が必要なのだが、あればこの手間が省けるので覚えておこう。交付の申請先は、自分が加入している健康保険の窓口となる。■病気やケガに備える民間の保険は?病気やケガををした場合、上記のような仕組みがあるので、健康保険がきく医療費は負担が抑えられる。でも、入院中は、食事代や差額ベット代といった健康保険がきかない医療費や、雑費も意外とかかるので、その分は民間の医療保険で備えておくと安心だ。また会社員や公務員は、病気やケガで3日以上連続して会社を休むと、健康保険から「傷病手当金」が支給される。これは入院に限らず、自宅療養でも大丈夫。有給を使い切って休業しても、休業4日目から最長1年半まで、傷病手当金でお給料の3分の2は保障される仕組みだ。ただ、自営業者が入っている国民健康保険には、こういった収入保障の制度がない。働けない状態が一定期間続いた時に備えて、毎月、給付金が受け取れるタイプの民間の保険に加入しておくのもひとつの方法だ。そういった収入保障型と保険としては、ライフネット生命の「働く人への保険」、日立キャピタル損害保険の「リビングエール」、アメリカンホーム保険の「お給料保険」などがある。次回は主婦にとって最も身近な“家計の不安”に迫る。
2014年05月28日なぜ恋が成就すると、相手に対しての扱いがおろそかになってしまうのか。原因の1つに「新鮮さがなくなる」「不安が薄らぐ」というのがあるでしょう。付き合う前は「付き合えるかどうか分からない」「好きになってもらえるか分からない」という不安定な状態でしたが、付き合い始めてしばらくたつと、気持ちは安定してきます。はっきり付き合うという意思表示をお互いがする前と後では、全く気持ちが違うのです。関係というのは、一種の契約・取り決めのようなものです。はっきり意識する人はいないでしょうが、「私はあなたという恋人がいるので他の異性とは付き合いませんよ」という暗黙のルールがありますよね。これは「結婚」になるともっと顕著に表れます。「結婚後にパートナーが豹変した」というのは、なにも生活を共にするようになったからだけではないのです。そう簡単に別れられない・相手が離れていかないという安心感から、相手に対しての扱いは少し手を抜けるようになります。クリアするべき問題がないと、恋愛や相手の優先度を下げることができるのです。特に男性は付き合う前に「自分はあなたのためにこれだけ尽くせますよ」という意思表示をして、付き合ってからは「あれだけアピールしたのだから、もう自分の気持ちは分かってくれているだろう」と気を緩めやすいようです。付き合っているという事実=相手を愛しているという意思表示と捉えることも少なくありません。また、男女ともにテンションが落ち着いてくると、「相手に愛されるために・付き合うために努力をしなければ」という気持ちは薄くなりますが、不安を感じやすい女性の方が、こういった部分には敏感になるのかも知れませんね。浮気をする人もいるでしょうが、その場合は関係が不安定なので、相手に尽くしたり相手に気に入られようとしたりする気持ちが長く続きます。今度は付き合うための努力ではなく、「自分だけを愛してもらうための努力」ですね。こういった努力は、不安定な状況をなんとか安定したものに変えたいという気持ちから生まれているのです。恋愛に限らず、状況に満足していれば無理なことはしませんし、自分にとって心地良いと感じる過ごし方をするでしょう。そういった意味では「付き合ってから変わった」と言われる姿の方が、相手の本質に近いと言えます。あまり扱いがひどいようであれば考えものですが、気持ちが落ち着いてくるのは悪いことではありませんし、お互いに良い関係でいたいのであれば、無理している部分が少ない方が良いでしょう。トキメキの期間を過ぎたら、安心感と幸福を感じられる関係にシフトしていくことも大切です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月09日