●今注目のコンテナ型仮想化とはWindows 10 Insider Preview ビルド10565には「Nested Hyper-V」のプレビュー版を実装している。端的に説明すると、"Hyper-V上でHyper-Vを動かす"というものだ。この背景はMicrosoftがDockerで注目を集めているコンテナ型仮想化を、現在開発中のWindows Server 2016に実装しようとしているからである。将来的にWindows 10のクライアントHyper-VがNested Hyper-Vをサポートするか不明だが、今回はビルド10565上でNested Hyper-Vを試した結果をご報告したい。○今注目のコンテナ型仮想化とはNested Hyper-Vに取りかかる前準備としてコンテナ型仮想化について学んでおこう。そもそも仮想化技術は複数の手法が用いられてきた。例えば「Windows XPモード」で使われていたWindows Virtual PCや、限定的に無償使用可能なVMware Playerなどはホスト型仮想化に類する。物理的には1台のPCをあたかも複数PCのように見せるハイパーバイザー型仮想化に類するのがHyper-Vだ。そして、近年はDockerが持てはやされているようにコンテナ型仮想化に注目が集まっている。こちらはOS機能の一部をホストOSと共有するため仮想マシンが存在しない。ハードウェアリソースの指定は難しいものの、OSのインストールといった手間がかからず、すぐに利用できるという利点を持つ。それでもユーザーから見れば独立したPCであるかのよう振る舞うため、利用者も増加傾向にある。だが、代表的なDockerはLinux上で利用するのが一般的だ。そこでMicrosoftは現在開発中のWindows Server 2016の新機能として、「Windows Server Container」「Hyper-V Container」という2つのコンテナ技術を搭載する予定である。この技術をいち早く試せるのがWindows 10 Insider Preview ビルド10565という訳だ。ただし、Windows 10は既定でクライアントHyper-Vが無効になっている。コントロールパネルの「プログラムと機能」のナビゲーションウィンドウにある<Windowsの機能の有効化または無効化>から各機能を有効にして、PCを一度再起動しなければならない。特に難しい操作ではないが、Hyper-Vを有効にすると次のビルドへアップグレードする際に支障を来す可能性がある。現にビルド10525からビルド10532へアップグレードするとシステムファイルのコピープロセスでロールバックする現象が発生した。今後も同じトラブルが発生する訳ではないが、ビルド10565以降へのアップグレード時はHyper-Vを一度無効にすることをお薦めしたい。また、Hyper-Vを有効にするとホスト型仮想化ソフトウェアは使えなくなるので、使用中の方は注意してほしい。●Nested Hyper-V環境構築を行う○Nested Hyper-V環境構築を行うWindows 10 Insider Preview ビルド10565でNested Hyper-Vを使用する手順は、こちらの公式ブログにまとめられている。こちらでもNested Hyper-Vの仕組みを図で示しているので引用しておこう。ご覧のとおりNested Hyper-Vは入れ子構造で動作する仕組みだが、これは従来のHyper-V上で動作する仮想マシンに、Intel-VTなどに代表されるハードウェア仮想化支援機能を見せることで実現している。最終的にMicrosoftはコンテナ型仮想化機能の実現を目指しているので、その第一歩を踏み出したところだ。そのためWindows 10 Insider Preview ビルド10565のNested Hyper-Vはいくつかの制限がある。先の公式ブログの説明をまとめると「動的メモリーは無効」「動作中のメモリーサイズ変更は不可能」「動作中のチェックポイントは作成不可能」「ライブマイグレーションも不可能」「<保存><復元>も不可能」だ。なお、ネットワーク機能を使うためには<MACアドレスのスプーフィングを有効にする>のチェックを外さなければならない。それでは仮想マシンを作成し、先頃リリースしたWindows 10 Insider Preview ビルド10565をインストールする。続いて仮想マシンを一度終了し、公式ブログからPowerShellスクリプトをダウンロードしたら、先ほど作成した仮想マシン名を指定してスクリプトを実行すればNested Hyper-Vが有効になる仕組みだ。この際確認メッセージが現れた場合は[Y]キーを押して有効化を実行する。なお、執筆中に公式ブログの内容が更新され、Nested Hyper-Vに関する情報はMSDNのページで更新するそうだ。続いて仮想マシンを起動したら、その上でHyper-Vを有効化して仮想スイッチを作成する。こちらもPowerShellで制御できると先のMSDNに書かれていたが、前準備が必要だったため、素直に仮想マシン内で操作した方が簡単だろう。少々煩雑だが上図のように、仮想マシンのWindows 10 Insider Preview ビルド10565上で動作する仮想マシン上で、Windows 10 Insider Preview ビルド10565が動作する環境が完成した。繰り返しになるが、MicrosoftはHyper-V Containerを構成する機能の1つとしてNesting Hyper-Vの完成を目指している。現時点でWindows 10をクライアントOSとして使っているユーザーにとって、大きなメリットにならないものの、Windows 10 Insider Previewの進捗状況として今回紹介することにした。最後に余談だが、一連の検証を終えてHyper-Vを無効にするためPCを再起動したところ、PROCESS1_INITIALIZATION_FAILEDエラーが発生し、セーフモードの起動もできなくなってしまった。現時点で原因は不明だが「Update Windows 10 Insider Preview October Update for x64-based Systems(KB3105208)」を提供するとセキュアブート環境で正しく動作しないようである(筆者の環境だけかもしれない)。一方のWindows 10 Insider Preview 10565 PCはUEFIからセキュアブートを無効にすると、Windows 10が起動することを確認できたため、もう一方のPCは回復ドライブからコマンドプロンプトを起動し、「dism /Image:C:\ /Remove-Package /PackageName:Package_for_KB3105208~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.1.0」でアンインストールを実行。合わせて「dism /Image:C:\ /Disable-Feature /FeatureName:Microsoft-Hyper-V」を実行して、Hyper-Vの削除も行うことで無事起動を確認できた。その後セキュアモードを無効にして起動を確認したPCも、再びセキュアモードを有効にしてKB3105208を再適用してみたが、再び起動しないトラブルに出くわした。redditなど海外のBBSに目を通すと、問題が発生しない環境もあるようだが、当方の環境では再現性を確認したので、万が一トラブルが発生した場合は上記の手順を試してほしい。阿久津良和(Cactus)
2015年10月23日Windows 10は、ディスプレイサイズに制限されていた作業領域を拡張する「仮想デスクトップ」機能を備えている。仮想デスクトップ自体は目新しいものではなく、他のOSも古くから実装し、Windows XP時代もMicrosoft製ツールで仮想デスクトップを実現していた。今回はWindows 10の仮想デスクトップについて、どのような場面で効果的なのかを考えてみよう。○仮想デスクトップの使い方仮想デスクトップは、タスクビューボタンを押すと現れる「新しいデスクトップ」を押せば、新たに追加できる。起動中のアプリケーションは、コンテキストメニューやドラッグ&ドロップ操作で仮想デスクトップ間を移動し、仮想デスクトップのサムネイルにある「×」ボタンを押せば、その仮想デスクトップが閉じる仕組みだ。これらの操作は、ショートカットキーを覚えておくとよい。仮想デスクトップを追加する場合は「Win」+「Ctrl」+「D」キー、仮想デスクトップの切り替えは「Win」+「Ctrl」+「←(→)」キー、アクティブな仮想デスクトップを閉じる場合は「Win」+「Ctrl」+「F4」キーを押す。また、仕様としてデスクトップ上のアイコンは仮想デスクトップで共通。作成した仮想デスクトップ数はサインアウトしても維持される。○マルチディスプレイ環境では?一見すると便利な仮想デスクトップだが、複数のディスプレイを並べている場合、かえって使いにくい。例えば、3枚のディスプレイをPCに接続している場合、すべてのディスプレイ画面が仮想デスクトップとして切り替わるため、特定のディスプレイだけ必要に応じて切り替えるといった融通が利かないのだ。マルチディスプレイはデスクトップの狭さを補う手段のひとつであり、仮想デスクトップとは相反するともいえる。だが、Windowsはこれまで仮想デスクトップを標準サポートしてこなかった結果、マルチディスプレイ環境が発展してきた。いずれ、マルチディスプレイ環境における個別のディスプレイ画面において、別々の仮想デスクトップを使い分けられるようになってほしいものだ。○2-in-1 PCやタブレットに最適基本的に仮想デスクトップは、シングルディスプレイ環境で威力を発揮する。狭いデスクトップでは、複数のアプリケーションを並べて表示して、マルチタスク的に操作を行うことは難しい。筆者の場合だと、テキストエディターで原稿を書きながら、撮影した画像をチェックしつつリネームやレタッチを行うのが普段の作業スタイルだ(もちろんWebブラウザも)。仮想デスクトップを使うときは、「仮想デスクトップ1」をテキストエディター、「仮想デスクトップ2」を画像ビューア、「仮想デスクトップ3」をフォトレタッチアプリケーションと切り替えることで、作業効率は大幅に向上する。仮想デスクトップを使う上で注意したいのが、「設定」の「システム\マルチタスク」だ。「仮想デスクトップ」セクションでは、タスクバー上のボタンや「Alt」+「Tab」キーによるタスク切り替えの動作として、「すべてのデスクトップ」「使用中のデスクトップのみ」の2つから選択できる。既定値は「使用中のデスクトップのみ」だが、「Alt+Tabキーを押したときに次の場所で開いているウィンドウを表示する」-「すべてのデスクトップ」を選ぶと、仮想デスクトップの切り替え操作をスキップしてアプリケーションを選択できるようになる。仮想デスクトップをよく使う場合は、変更しておくとよいだろう。阿久津良和(Cactus)
2015年10月23日カスペルスキーは10月20日、仮想化環境向けセキュリティ製品の最新版「Kaspersky Security for Virtualization 3.0 Agentless Service Pack1」の提供を開始した。この製品は、仮想マシンごとのインストールが不要なエージェントレス方式を採用しており、仮想アプライアンスでアンチウイルスやネットワーク攻撃対策を実現している。従来のウイルス対策製品を各仮想マシンに導入した場合は、アップデートストーム / スキャンストームが発生しやすくなり、パフォーマンスに大きな影響が出ることがある。新バージョンでは、新たにVMware vSphere Serverの負荷軽減の仕組みを採用するとともに、各仮想マシンのセキュリティ情報をさらに可視化する運用管理機能を強化。特に、大規模運用の場合に、より大きな効果を発揮するという。これに加え、VMware vSphere 6.0にも対応している。データセンターやクラウドサービス・ベンダーなど仮想化環境を利用している法人を対象としており、パートナー企業経由で販売する。販売価格は、最小構成の1CPU当たり16万円(税別)となる。
2015年10月21日NTTネオメイトは、デスクトップ仮想化サービス「AQStage仮想デスクトップ」のスタンダードプランを大幅に改定し、月額4900円(税別)から導入可能な新プランを提供すると発表した。スタンダードプランは、ヴイエムウェアの「VMware Horizon」を活用した仮想デスクトップサービス。これまで、500ユーザー利用時は月額約5000円から提供していたが、100ユーザーの場合は月額約1万円と台数が少ないと割高になり、小規模からの導入が難しいという声が寄せられていたという。そこで今回、小規模でも導入しやすい価格への見直しとパフォーマンスへの影響を抑える機能拡充が行われた。新プランでは、仮想デスクトップごとに最低ディスク性能(IOPS値)を確保し、常に確保した性能以上のディスク性能を発揮する機能を提供。同機能により、仮想デスクトップのパフォーマンス低下の要因となる想定外のストレージへの処理集中時も快適なデスクトップ環境を提供する。10月20日以降にスタンダードプランで契約した仮想デスクトップについては、20IOPSのディスク性能予約を標準機能として無償で提供する。有償にはなるが、性能要求の大きいアプリケーションを利用するユーザー、経営者といったVIPユーザーのデスクトップなど、特定のデスクトップに対して最大40IOPSの予約値を設定することも可能(40IOPSのディスク予約値を設定できるデスクトップ数は契約デスクトップ数の10%を上限とする)。新プランは従来よりも選択肢が広がっている。「デスクトップ展開方式」はこれまでのリンククローン型に加えて、リンククローン型フルクローン型(有償)にも対応、「ユーザープロファイル方式」は従来の移動ユーザープロファイルに加えて、PersistentDiskにも対応、「ユーザー割り当て方式」はこれまでの流動割り当てに加え、流動割り当てにも対応している。「標準デスクトップ(CPU1コア/メモリ2GB)」の1台当たりの提供参考価格は、初期費用が6000円、月額料金が4900円からとなっている。「高性能デスクトップ(CPU2コア/メモリ4GB)」の1台当たりの提供参考価格は、初期費用が6000円、月額料金が6400円となっている(いずれも税別)。
2015年10月20日IDC Japanは10月19日、国内企業のITインフラにおける仮想化の実施状況に関する調査結果を発表した。同調査ではサーバ仮想化を実施している企業および組織を対象としたアンケート調査を2015年7月に実施し、516社から有効回答を得た。すでにサーバ仮想化を実施している企業において、社内の全アプリケーション(PCやモバイルのアプリケーションは除く)のうち、仮想サーバ上で稼働しているアプリケーションの割合は平均53.2%で2014年調査の49.2%から4ポイント上昇し、半数を超える結果となった。また、財務/会計管理システムや販売/顧客管理システムなど、基幹業務システムでのサーバ仮想化の導入率が2014年調査よりも上昇しており、仮想環境が拡大。サーバ、ネットワーク、ストレージすべてのITインフラリソースにおいて仮想化を実施している企業は28.3%だった。さらに、サーバとストレージでの実施は16.1%、サーバとネットワークでの実施は10.1%となった。一方、サーバだけ仮想化を実施している企業は45.5%となり、半数以上の企業はサーバのみの仮想化だけではなく、ネットワークあるいはストレージにおいても仮想化を実施している状況にある。2013年調査と比較すると、サーバ以外の領域での仮想化実施率が大きく上昇(参考資料参照)。このことから、同社ではITインフラ全体での仮想化が着実に進んでいると考えており、ネットワーク仮想化による効果が大きかった上位3項目として「ネットワークの設定作業負担の軽減」「ネットワークの冗長性/可用性の向上」「ネットワーク構成の柔軟な変更」が挙げられている。加えて、多くの仮想サーバを運用している企業では「VLANの拡張」が上位のほか、ストレージ仮想化による効果が大きかった上位3項目としては「ストレージ容量の有効活用」「ストレージコストの削減」「ストレージ管理の一元化」が挙げられてる。IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャー 入谷光浩氏は「仮想化技術がITインフラ全体に適用されることで、コスト削減効果だけではなく、管理の効率化や一元化、柔軟性や拡張性の向上など、その効果がより大きく発揮されるようになる。ユーザー企業は仮想化ソリューションの導入を行っていく際、ITインフラ全体の観点からネットワークとストレージの仮想化についても検討していくことが必要である」と述べている。
2015年10月19日日本のヒップホップユニット、電波少女が2016年2月27日(土)に東京・ShibuyaWWWでワンマンライブ「電波少女解散&復活ワンマンライブ“茶番”」を開催する事が決定した。【チケット詳細はこちら】今年の7月に行った初のワンマンライブに続き、2度目のワンマンライブとなる同公演。ライブへの意気込みについて、電波少女リーダーのハシシは「前回はfeaturingワンマンということもありゲストもめちゃくちゃ多かったので、やっとワンマンらしいワンマンができるかなと思っています。楽しみな気持ちもありますが、今までと規模感も多少変わり憂鬱です。来てくれるみんなを全力で楽しませたいと試行錯誤した結果、電波少女の解散と再結成をしようということになりました。是非俺らの茶番に付き合いに来てください。電波少女チーム一同色んなもの用意して待ってます、よろしくお願いします」とコメントを寄せている。電波少女は2009年に結成。幾度のメンバー加入、脱退を経て、現在はMC担当ハシシとDJ&パフォーマンス担当nicecreamの1MC1DJとして活動。今年の7月に2nd アルバム『WHO』をリリースしている。ワンマンライブのチケット一般発売に先がけて、オフィシャルHP先行を実施。同先行で申し込んだ人を対象に、チケット料金が通常の前売り料金より400円安い特別価格での案内。またライブ当日会場で先着順にスペシャルサイン入りステッカーのプレゼントが行われる。受付は10月8日(木)午後9時から10月18日(日)午後11時59分まで。■電波少女解散&復活ワンマンライブ“茶番”日時:2016年2月27日(土)開場17:00 / 開演18:00会場: Shibuya WWW(東京都)料金:オフィシャルHP先行スペシャルプライス2,800円(ドリンク別)前売り3,200円(ドリンク別)
2015年10月09日ネットワンシステムズは10月6日、ヴイエムウェアの仮想ネットワーク・ソフトウェア「VMware NSX」を用いて、福井県済生会病院の医療情報システム用の共通仮想基盤を構築した。これにより、福井県済生会病院は約60台の物理サーバ上で稼働していた放射線部門システム(一部除く)/検体検査部門システム/薬剤部門システムなどの約40種類の診療部門システムを共通仮想基盤上に移行して11台のブレードサーバに集約することで、設備投資コストと運用管理工数を50%以上削減するとともに、医療情報システムの可用性を向上する。共通仮想基盤では、セキュリティ強化のために「VMware NSX」を活用して仮想マシン単位で仮想ファイアウォールを実装しており、万が一不正侵入された場合も被害拡散を防止する手法「マイクロセグメンテーション」を採用している。あわせて、診療部門システムのメンテナンス用の仮想デスクトップ環境も構築しており、「VMware NSX」とセキュリティ対策ソフト「Trend Micro Deep Security」の連携で、ウイルスに感染したデスクトップを検知すると自動的に隔離し、検疫後に自動復旧する仕組みも整備されている。今後、仮想環境監視・管理ソフト「VMware vRealize Operations Manager」によって仮想マシンの実際の稼働状況をモニタリングし、より効率的かつ安定的にシステムが稼働するようなリソース配分も実現する予定。
2015年10月08日Samurai Gold Limitedはこのほど、日本発の兌換性仮想通貨「侍コイン」(XSM)を発行した。日本の資産を日本円以外の価値で保全することを目指して創られたという。○ビットコイン取引所での相互交換を予定同コインは、兌換性のある(金地金との交換を保証する)仮想通貨。金の保有量に応じて発行され、いつでも金地金と交換することが保証されている。金地金との交換はWebサイトから申し込むことが可能で、兌換金量も常にWebサイト上で公開している。交換対象の金地金は、スイス・チューリッヒの信託会社ファスラー・スイス・トラスト社が、英国金地金卸最大手のブリオンボールト社の金庫内に保管。これらの金地金は運営会社の口座とは別に信託保全されているため、運営会社が倒産した場合でも、いつでも金地金と交換できるという。資産保全が第一の目的となっており、長く保有することで価値が高まる着実な価値形成を促進する。例えば、保有期間に応じて交換できる金の量が年間8%ずつ増える「保有アドバンテージ」などのプログラムを用意している。さらに日本国外との取引におけるコストの低さなど、仮想通貨のもつ通貨としてのメリットも備えている。将来的には、国内では初となるビットコイン取引所での相互交換が可能になる予定。ビットコインに交換することで、楽天アメリカや米国ネット旅行大手のエクスペディアなどで商品やサービスと交換できるようになるとしている。
2015年10月06日ティントリジャパンは9月24日、オールフラッシュで構成した仮想化専用ストレージの新製品「Tintri VMstore T5000 オールフラッシュ シリーズ」の販売を開始した。2Uサイズの筐体内で最大5000台の仮想マシンの安定稼働が可能。従来から展開するHDDとフラッシュのハイブリッド構成ではカバーしにくかった筐体全体でのスループット/IOPS向上のニーズに応えた。あわせてストレージOSの最新版「Tintri OS 4.0」と、管理ソフトの最新版「Tintri Global Center 2.1」の提供も開始した。新製品の提供にあたり9月17日に記者向けのラウンドテーブルを開催。米ティントリでChief Sales Officerを務めるマイクマクガイア(Mike McGuire)氏、ティントリジャパン職務執行者社長の河野通明氏、技術本部長の村山雅彦氏らが参加し、Tintriの事業概況や、オールフラッシュ製品投入の意義、新製品の技術解説を行った。まず、マクガイア氏がグローバルでのビジネス概況について「2015年現在、VMstore上で40万超の仮想マシン(VM)が稼働しており、来年には100万に達する見込みだ。出荷台数は2000台、顧客は800社に達した」と説明。2011年に仮想化基盤に特化したストレージTintri VMstoreをリリースし、2012年に日本法人を設立して以降、製品の機能やラインアップ拡充を進め、市場のリーダーとして認知されていることを強調した。主力製品のVMstoreは、同一筐体内でvSphere、Hyper-V、RHEV、Openstack環境を同時稼働できるマルチハイパーバイザー対応や、VM単位でのワークロードの最適化(QoS設定)、ハイブリッド環境での99%のフラッシュヒット率などが大きな特徴だ。適用領域は広く、サーバ仮想化、仮想デスクトップ、クラウド事業者のサービス基盤向けで、それぞれ3分の1ずつを占める。トヨタ自動車、ソニー、T-MEDIAホールディングス、NTT、京都大学、パナソニックなどがユーザーだ。マグガイア氏は、グローバルでの製品展開について、「サーバ仮想化からハイブリッドクラウドへ進展していく顧客にニーズに応えてきた。現在は、クラウドマネジメント、データデータマネジメント、データセンター内でのスケールをテーマに製品開発を進めている。将来的には、VMのスケールアウト、VMのアナリティクス、ハイパーバイザーのさらなる統合、コンテナへの対応を進める方針だ」と説明した。オールフラッシュ製品を市場に投入する意義は、職務執行者社長の河野氏が説明した。ティントリはそもそも、HDDとフラッシュを組み合わせ、VM単位でのQoSにより、コストパフォーマンスと安定稼働を実現することが特徴だ。既存製品で、企業のほとんどのワークロードに対応することができるという。ただ、既存製品ではカバーしきれない用途もあった。具体的には、大規模なデータベースファームやデータウェアハウス(DWH)、ビッグデータ解析、3D CADのようなハイエンド用途向けVDI基盤、より高いVM集積度が求められるケースなどだという。顧客のなかには、こうした新しいユースケースに特化してストレージを利用したいニーズがあり、また、オールフラッシュを指定した提案も増えてきた。そこで、ラインアップを拡充し、そうした用途にこたえることにしたという。「既存のハイブリッド製品とオールフラッシュ製品を8:2程度の割合で展開していく」(河野氏)とした。既存のハイブリッド構成とオールフラッシュ構成の違いや適用範囲については、技術本部長の村山氏が説明した。同氏によれば、オールフラッシュ製品は、既存製品と比較して、2.8倍の仮想マシン集約率、1.9倍のランダムIO性能、1.8倍のスループット性能、仮想マシンあたりの消費電力が2分の1以下といった特徴があるという。適用範囲は「大規模DWHなどワーキングセットサイズが通常のアプリケーションよりも大きな仮想マシン、3D CADのような大容量かつ高速性が必要なハイエンド用途向け仮想デスクップ、より省スペース、省電力など、高い集約率が求められるケースを想定している」(村山氏)とした。また、記者説明会には、パートナーのネットワールド 代表取締役社長 森田晶一氏がゲストスピーカーとして参加。「昨今の仮想化、クラウド環境向けストレージでは、アプリケーションやデータの中身を把握する機能へのニーズが顕在化しつつある。たとえば、写真やビデオなどのファイルにタグをつけて細かい粒度で管理できるようにするものだ。ティントリは、そうしたVMアウェア、アプリケーションアウェアなストレージのリーダー的存在だ」と話し、ティントリの特徴をマーケットに訴求していくと訴えた。オールフラッシュ新製品は、最大5000VM/容量73TBに対応する「T5080」と、最大2500VM/容量36TBに対応する「T5060」の2機種をラインアップ。T5000シリーズに搭載されるOSである最新版のTintri OS 4.0では、新たにT5000シリーズ向けにUI変更したほか、vSphere環境でのファイル単位でのリストア機能の提供、Hyper-V環境でのRestore VMとRefresh vDisk対応、Hyper-Vホスト自動検知、SMB3暗号化・マルチチャネル対応などを行った。また、最新版のTintri Global Center 2.1では、リアルタイム分析の強化、複数のVMを対象にしたグループ単位でのQoS設定、ストレージ間移動でのポリシーの維持、PowerShellとREST APIでの複数ストレージのノード管理などを新たに追加した。参考価格(1ノード、税別)は、Tintri VMstore T5080が7,400万円、同T5060が5,000万円。Tintri Global Center 2.1は80万円から(いずれも税別)。
2015年09月24日バラクーダネットワークスジャパンは9月15日、仮想化によりオンサイトのハードウェアの削減を可能にするという「Barracuda Backup」の新しい実装オプションとして、「Barracuda Backup Vx」を発表した。販売開始は2016年1月、価格は、保護データがTB(テラバイト)単位で39万円(税別、初年度の保守費用込み)から。新製品は、ソフトウェア・ソリューションとして仮想環境への実装が可能であり、既存のコンピュータおよびストレージ・インフラを利用しつつ、重複排除と圧縮機能によりローカル・ストレージおよび帯域幅要件を最適化できるという。同製品はインラインのターゲット・ベースの重複排除および圧縮機能を用いることで、ストレージと帯域幅要件を削減し、データの増加に合わせてストレージ容量を容易に拡張できるとしている。環境に応じて拡張可能であり、TB容量単位のサブスクリプションでライセンス供与し、ユーザーはバックアップ容量分に応じた購入が可能とのこと。レプリケーション機能を備えており、ディザスタ・リカバリに備えてバラクーダ・クラウド・ストレージまたは仮想レシーバにレプリケートできるという。バラクーダ・クラウド・ストレージへのレプリケーションには、無制限のクラウドストレージおよび、オフサイト・ボールティングによる保存拡張サービスを含むという。
2015年09月16日デルは9月15日、既報のとおり、同社の仮想デスクトップコネクションブローカー製品「Wyse vWorkspace 8.6」の国内提供を発表した。この製品は、仮想デスクトップの管理・設定、サーバとのコネクションのほか、サーバからの画面転送、ポリシーベースの管理等を行う製品。vWorkspaceは、デルが買収したクエストソフトウェア社が開発したソフトウェアで、海外ではすでに提供されており、今回デルは、日本語化した8.6を国内で初めて投入する。8.6では日本語のほか、韓国語、簡体字中国語もサポートされる。価格は3年間の24×7サポート付きで1ユーザーシートあたり42,000円(税別)。米Dell アジア太平洋・日本地域統括 クラウド・クライアント・コンピューティング テリー・バージェス(Terry Burgess)氏は製品の特徴を、「vWorkspaceは、VDI、ターミナルサーバ、RDSH、アプリケーションの仮想化などの混在環境をサポートでき、1つの管理コンソールですべてを管理できるのが大きな特徴だ。そのため、ユーザはいろいろなテクノロジーで組み合わせて仮想化を実現でき、選択肢が増える。今回、システムモニタリング製品も無料で添付され、サーバとの接続ツールもシンプル化されている。特徴はハイアベラビリティとロードバラング機能が組み込まれており、コスト効率の高いVDIを利用することが可能だ」と述べた。たとえば、VDIの課題の1つのである、始業時のブート問題も、ローカルのメモリからロードできる、高速のストレージを導入しなくてもこの問題を解決できるという。また、画面転送とは別のチャネルを持つため、CD音声を高品質で双方向届けることができるという。デル クラウド・クライアント・コンピューティング 事業部長 足立修氏は、「デスクトップの仮想化はこの4-5年注目されているが、デルはクライアント仮想化においてインフラ、ソフトウェア、エンドポイントで1社でカバ-できる唯一のベンダーだ。」と仮想デスクトップ環境を一気通関で提供できる同社のメリットを挙げた上で、ターゲットユーザーとして、これまで仮想デスクトップを使っていなかったユーザーを挙げた。製品提供は、パートナーであるアセンテックを通じて行うほか、デル自身の直販も行う。今後、デルではソフト・ハードをセットにした、アプライアンスでの提供も行っていくという。
2015年09月15日八田鮎子による超人気少女コミック「オオカミ少女と黒王子」が二階堂ふみ、山崎賢人という“最旬”人気俳優で実写映画化されることが決定!『ストロボ・エッジ』『娚の一生』の廣木隆一監督がメガホンをとり、二階堂さんは後戻りできないうそをついてしまった“オオカミ少女”、山崎さんがそんな彼女を救う(!?)最強ドSな“黒王子”に挑戦することが分かった。高校に入学したばかりの篠原エリカ(二階堂さん)は、恋愛経験ゼロなのに彼氏とのラブ話を語る“オオカミ少女”。本当は「彼氏がいないのでは?」と疑われたことから、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として写真を友達に見せてその場をしのごうとする。ところが、その彼は、同じ学校に通う佐田恭也(山崎さん)。エリカは、そのイケメン同級生・佐田に事情を打ち明け、彼氏のフリをすることを承諾してもらえたが、実は彼、見た目は“王子でも中身は超ドSの“黒王子”だった!彼氏のフリの代わりに、エリカは恭也の“犬”となることに…。原作は、2011年、「別冊マーガレット」(集英社)で連載がスタート、既刊13巻は累計発行部数420万部を突破する、日本中の女子憧れの大人気コミック。自分のついたうそから、学校一のイケメンに彼氏のフリをお願いする見栄っ張りな女の子・エリカには、『私の男』から『味園ユニバース』『この国の空』などまで、どんな難役も演じ切る女優・二階堂ふみ。若き演技派ゆえ、これまであまり見ることのできなかった、恋する“等身大の女子高生”を演じる。そして、自分の“犬(下僕)”になることを条件に彼氏のフリを受け入れる恭也には、『ヒロイン失格』『orange』『四月は君の嘘』とコミックの実写化出演が続き、いま最も勢いのある若手俳優・山崎賢人。頭も良く、人当たりの良い笑顔で「王子」と騒がれるほどのイケメンながら、実際は腹黒くてドSという“黒王子”に挑む。なんと、この2人は、2010年の山崎さんのデビュー作となったドラマ「熱海の捜査官」以来の共演となる。そんな2人が演じる偽装カップルからスタートしたエリカと恭也には、一体どんな展開が待ち受けているのか!?廣木監督が手がける映画でも、二階堂さん演じるエリカ目線で、平凡だった高校生活が自身のついたうそから一変し、恭也の連れない態度に振り回されながら、たまに見せる優しさにドキドキしたり、学校に行くのが楽しくなっていったりする彼女の一生懸命な恋と成長をワクワク感満載で丁寧に描いていくという。<以下、映画化へのコメント>■二階堂ふみ(篠原エリカ役)恋に恋して嘘をついた女の子を演じることにとてもワクワクしています。原作のトキメキをスクリーンでもお届けできるよう頑張ります。■山崎賢人(佐田恭也役)少女マンガのキャラクターでこんなにも人を犬のように扱う男はあまりないと思うので、僕の中のドS部分を最大限に引き出し、佐田恭也を演じ切りたいと思います。デビュー作以来の二階堂ふみさんとの共演が今からとても楽しみです。◆廣木隆一監督少女漫画から映画に興味を持ってもらえるような広い世代に愛される作品にしたいと思います。主演、2人のコラボレーションも楽しみです。■原作・八田鮎子先生「オオカミ少女と黒王子」を実写映画化していただけるとのことで、大変ありがたく思います。漫画とまた違った新しい魅力を私自身も楽しみたいし、楽しんでもらいたいです。映画『オオカミ少女と黒王子』は12月より撮影開始、2016年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日日立製作所は9月4日、野村証券の本社・営業店の約1万5000人が利用する仮想デスクトップ環境(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)のシステム基盤を構築し、本社・全営業店で稼働を開始したと発表した。同システム基盤は、2014年度に順次導入が進められていた。システム基盤には、日立アドバンストサーバ「HA8000」約300台と、ユニファイドストレージ オールフラッシュモデル「Hitachi Unified Storage VM all flash9台など採用。サーバOSには日本マイクロソフトのMicrosoft Windows Server 2012 R2を採用し、同OSに搭載されている仮想化機能「Hyper-V 」などを活用してクライアントOSが動作するVDIを構築した。野村証券では、情報漏洩を防止するため、外部ネットワークから遮断された企業内ネットワーク接続用環境と、社外とのメールの送受信やWeb利用などを行うインターネット接続用環境を分離してきたが、2つの環境を1つのPC内で動作させていたためPCへの負荷が大きく、応答速度の改善が課題となっていた。今回、インターネット接続用環境をVDIへ移行してデータセンターで統合管理することで、PCの負荷を軽減して操作性を向上するとともに、ユーザープロファイルディスク機能などの活用により、インターネット接続用環境へのログインに要する時間を従来の数分から数十秒へ短縮したという。また、基盤のOS領域に重複除去機能を採用し、Windows 7のシステムファイルなど、各ユーザーのVDIで共通して保存されるデータを共有することでディスクの利用効率を向上しているほか、ユーザーグループごとに独立した構成を採用し、障害発生時の影響を最小化するなど、業務継続性も強化している。
2015年09月04日○パブリッククラウドからプライベートクラウドに開発環境を移行ネットワークの仮想化ソフトウェアを主軸にグローバルでビジネスを展開するミドクラジャパン(以下、ミドクラ)。2010年に日本で創立された同社は現在、東京、米・サンフランシスコ、スペイン・バルセロナに拠点を構える。そんなミドクラの成長を支えているのが、同社が提供する、ネットワークの仮想化によりOpenStackの活用を加速するソリューション「MidoNet」だ。MidoNetは、完全に仮想化されたL2-L4ネットワークサービスであり、従来のように仮想マシンでネットワーク機器をエミュレーションするのではなく、ネットワークのトポロジー自体をエミュレーションすることが可能。これにより企業は、高度な管理化システムやフレキシビリティを持ちながら仮想ネットワークを構築・運営・管理することができるのである。なお、MidoNetは2014年11月からオープンソースとなり、だれでも気軽に試せる状態になっている。ミドクラはMidoNetに運用ツールやサポートを加えたMidokura Enterprise MidoNet(MEM)を提供しているまた、高速なスループットを実現するとともに、ネットワークのフェールオーバーなどの耐障害性も飛躍的に向上する。これらの特徴が評価され、既に日本、米国、欧州の企業を中心に豊富な導入実績を誇っている。そしてミドクラ自身もまた、OpenStack(レッドハットの「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」)とMidoNetを組み合わせたプライベートクラウド「MidoCloud」を構築し、開発・テスト環境に活用している。MidoCloudは都内にある約30の物理サーバ上で稼働しており、東京だけでなくバルセロナ、サンフランシスコの開発者もアクセス。開発環境、テスト環境、そしてリリース前の最終チェックと、フル稼働の状態だ。MidoCloudにより同社は、ITインフラの柔軟性と運用性を大幅に向上することに成功し、ビジネスの加速に貢献しているのである。○"パブリッククラウドの限界"を乗り越えるために同社はMidoCloudを構築する以前、開発環境にAWS(Amazon Web Service)を活用していた。しかしながらビジネスの成長とともに、個々の顧客に求められるさまざまな要件を取り込み、1000以上の仮想サーバが常時稼働する高度な環境を構築する必要性が高まっていった。また、エンジニアの人数が増えたことから、全員がパブリッククラウドを使用すると思いのほかコストが高くつくようにもなっていた。さらに、パブリッククラウドが有する国内リージョンのリソースが足りなくなると、米西海岸のリージョンへとリソースが移行されるようなこともあり、遅延の発生に対して開発陣から改善の声も上がっていた。そうしたことから、パブリッククラウドに限界を感じた同社では、開発環境をプライベートクラウドへと移行することとなったのである。Director of Businee,APJの松尾茜氏は、「私達がMidoNetをつくっていることもあり、OpenStackとMidoNetを組み合わせてプライベートクラウドを構築するという選択に迷いはありませんでした」と振り返る。MidoNetは多様な環境に対応していることから、MidoCloudのハードウェアにはさまざまなベンダーのものが採用された。例えば、高い信頼性が求められるシステムの核心部にはデルの物理サーバを、信頼性をさほど求められない部分には他のベンダーの廉価なサーバを、といった具合である。「お客さまの立場に立ってプライベートクラウドを使っていきたいという思いもありますので、いろいろなハードウェア環境を実験する場としても活用しています。このようなことは、パブリッククラウドでは到底できませんでしたので、大きなメリットだと感じています」(松尾氏)○頻繁なOpenStackのバージョンアップにもノントラブルで対応導入以来、数度にわたりOpenStackのバージョンアップが行われたが、その際もMidoCloudはダウンすることはなかったという。リリース開始からこれまで1年以上、安定した稼働を続けているのである。「OpenStackは開発の動きが速いためバージョンアップが頻繁にあることから、対応が難しいとも言われています。しかいs、ノウハウさえあればバージョンアップにきちんと対応できます。その例として、MidoCloudをお客さまに紹介することも多いですね。その結果、安心してもらえるのも、MidoCloudの運用効果の1つでしょう」と松尾氏。現在、MidoCloudでは1000以上の仮想マシンが常時稼働しているが、それだけのリソースがあってもフルに使われている状況だという。OpenStackに関するハンズオントレーニングのために、20ほどの環境を用意して同時に利用してもらったり、とりあえずOpenStackを試用してみたいという顧客のためにアカウントを1つ提供したりと、さまざまなケースがあるようだ。松尾氏は言う。「今のところ、OpenStackを試しに使ってみて、何ができるのかを知りたいというお客さまが国内では多いです。あと、OpenStackは知っていてもMidoNetは知らないというお客さまも一部でいますので、そうした方々に気軽に体験してもらい、どのようなものかを理解していただけることができるようになりました」ミドクラの社内にも、MidoCloudを運用することでクラウド環境のインフラに関するノウハウが蓄積されつつある。「パブリッククラウドの場合、トラブルの原因がインフラにあったとしたらユーザー側では何もできず、サービス事業者側にすべて任せるしかありません。しかしプライベートクラウドであれば、どこにどんな問題があるのかを学ぶことができるので、そうしたノウハウをベースにお客さまにアドバイスもしやすくなりました。お客さま側で発生したトラブルをMidoCloudで再現してフィードバックするといったこともできるので、ビジネス面でもメリットがあります」(松尾氏)プライベートクラウドの構築・運用を通じて、自社のサービス改善にも役立てている点こそが、ミドクラの取り組みの最大の特徴と言えるかもしれない。
2015年09月03日ヴイエムウェアは26日、Windows 10に対応したMac用仮想化ソフトウェア「VMware Fusion 8」「VMware Fusion 8 Pro」を発表した。新規購入価格はVMware Fusion 8が9,990円、VMware Fusion 8 Proが24,690円(いずれも税込)。「VMware Fusion」シリーズは、Mac上でWindowsの仮想マシンを実行できるソフトウェア。今回の「VMware Fusion 8」では、Windows 10に対応。音声認識エンジン「Cortana」やWebブラウザ「Edge」といったWindows 10の新機能が利用できる。稼動環境として最新のMac OSである「OS X El Capitan」をサポート。El Capitanのパブリックベータ版で仮想環境が構築できるほか、現状のMac環境を維持したまま、El Capitanを仮想マシン上にインストールして利用することも可能。グラフィックエンジンも強化され、「DirectX 10」や「OpenGL 3.3」に対応。前バージョンと比べてグラフィック性能が最大65%高速化している。大量のグラフィックス処理が必要な3Dアプリケーションでも優れたパフォーマンスを発揮できる。iMac Retina 5KモデルやMacを4Kディスプレイに接続して使うといった高解像度の最新システムにも対応。また、MacBookシリーズ向けの強化点として、電力の使用効率の最大化やアダプティブグラフィックススイッチング機能が挙げられ、バッテリー寿命に配慮しつつも、最大限のパフォーマンスを引き出せるようになる。上級ユーザーや企業向けの「VMware Fusion 8 Pro」では、Windows 10、OS X 10.11 El Capitanプレビューに加え、Ubuntu 15.04などの最新OSをサポート。「VMware vCloud Air」へネイティブで統合し、ローカルの仮想マシンをクラウドにバックアップできるほか、稼動前のテスト環境として、Webサイトやアプリケーションをローカルで構築できる機能を搭載している。このほか、「VMware vSphere」「VMware ESXi」「VMware Workstation」などのサーバ上にホストされた仮想マシンとの接続、あるいはサーバ上で構築・稼動している仮想マシンとの統合が容易になった。リモートサーバから仮想マシンをコントロール/ダウンロードし、それらをFusion Proローカルの仮想マシンとして稼動させたり、ローカルの仮想マシンをvSphereに直接アップロードすることも可能。旧バージョン購入者向けの施策として、2015年7月29日から8月25日までに「VMware Fusion 7」「VMware Fusion 7 Pro」を購買したユーザーは、「VMware Fusion 8」または「VMware Fusion 8 Pro」に無料でアップグレードできる。また、「VMware Fusion 6」ならびに「VMware Fusion 7」からのアップデート価格はFusion 8が6,290円、Fusion 8 Proが14,890円(いずれも税込)。
2015年08月26日富士通研究所は8月5日、起動や処理が高速な仮想化技術Linuxコンテナ(以下、コンテナ)において、顧客ごとに分離したコンテナ間の仮想ネットワークを高速に自動構築する技術を開発した。同社は、コンテナをIaaSに適用する場合、セキュリティの観点から異なる顧客間で利用資源を分離する必要があり、特にネットワークは顧客ごとの分離が必須と説明。ただし、コンテナの起動は約0.2秒と高速ながら、ネットワークは運用管理システムからコントローラ経由で機器設定するため数秒を要するため、各顧客が利用するコンテナのネットワーク構築をコンテナの起動と同程度の速度で実現することが課題となっていた。そこで今回、ネットワーク情報をあらかじめ物理スイッチに配布しておき、コンテナ起動を検知してネットワークを自動構築することで、1秒以内にコンテナとその顧客ごとに分離されたネットワークを構築する技術を開発。仮想化技術のインフラは複数の物理サーバで構成されることが一般的であり、使用するコンテナが起動される物理サーバは状況に応じて変わることがある。これに対応するため、顧客ごとのネットワーク情報としてインタフェースのアドレス(MACアドレス)と仮想ネットワーク(Virtual LAN:VLAN)の情報をコントローラーから物理スイッチに事前配布してプールする技術を開発した。この技術により、時間のかかるコントローラー経由の設定はコンテナ起動前に完了する。さらに、これと連動する「コンテナの起動直後に、事前配布したネットワーク情報に基づく物理スイッチの自動設定」、「コンテナの起動に連動して、サーバ内の仮想スイッチに対するVLAN設定」、「コンテナの停止を常時監視し、停止したコンテナのネットワークリソースを自動的に解放 」などの機能を開発して統合することで、追加のコンテナ起動に追随した高速なネットワークの構築を実現したという。富士通研究所は、OSSのクラウド基盤ソフトウェア群「OpenStack」への統合も併せて検討し、同技術の2016年度中の実用化を目指す。
2015年08月05日キャラメルボックスの30周年記念公演の第3弾となる『時をかける少女』が7月28日、東京・池袋のサンシャイン劇場で幕を開けた。キャラメルボックス『時をかける少女』チケット情報原作は言わずと知れた筒井康隆のSFジュブナイル小説の名作で、アニメを含め幾度となく映像化されてきたが、意外にも舞台化は今回が初めてとなる。物語の舞台は現代。札幌で両親と暮らす女子高生のマナツ(木村玲衣)は、目を患った伯母の和子(坂口理恵)の世話をするために上京し幼馴染でいまは和子の大学での教え子でもある輝彦(池岡亮介)とも再会を果たすのだが、輝彦と訪れた大学の研究室でラベンダーの香りのする煙を吸ったことで時空を超えるタイムリープの能力を身につけ……。“タイムリープ”、“ジュブナイル”というキーワードだけでも、キャラメルボックスとの親和性の高さがうかがえるが、本作の特徴は、かつての「時をかける少女」の32年後の話として、その世界観や設定を受け継ぎ、「正統派続編」ともいうべき物語を紡いでいる点。マナツの伯母の和子は、言うまでもなく原作の主人公の女子高生で、いまでは40代後半となった芳山和子である。イマドキの若者のマナツを主人公に、誰が研究室であのラベンダーの香りの薬を作ったのか?という謎解きが展開するのだが、そこから32年前の和子と彼女の初恋の相手である深町一夫のドラマの“つづき”が解き明かされていくという仕掛けになっている。とはいえ、原作の物語を知らずとも、和子と深町の32年前の物語も自然にわかりやすく描写されており、小説やかつての映画やドラマの“時かけ”を知るオールドファンのみならず、若い観客も全く問題なく、マナツと和子の2世代の物語を楽しめる。マナツがタイムリープを重ねることで、上京して数日のやり取りが何度も繰り返されるのだが、そこにキャラメルボックスらしい笑いが散りばめられており、物語はサスペンスなのに笑いが絶えず、繰り返しの場面も全く飽きさせない。タイムリープの表現方法は見てのお楽しみだが、シンプルながらも光と音響、役者の肉体を駆使した舞台ならではの演出で、実際に劇場の空間がタイムリープで歪んでいるかのような生々しさを感じさせる。ちなみに32年前というのは大林宣彦監督・原田知世主演による劇場版が公開された年。初の舞台化なのに、原作を知らなくとも、どこか懐かしく心地いい。30年という時間を感じさせてくれる記念公演にふさわしい演目となっている。公演は東京・池袋のサンシャイン劇場にて8月9日(日)まで、8月20日(月)から大阪・サンケイホールブリーゼで。
2015年07月30日三菱UFJニコスは22日、MasterCardグループのアクセスプリペイドジャパン(以下アクセスプリペイド)と提携し、海外でのショッピングやATMからの現地通貨の引き出しに使える海外専用プリペイドカード「トラベラーズカレンシーカード」の会員募集(カード発行はトラベレックスジャパン)を30日にスタートすると発表した。○予め入金通貨を選択しておけば現地で為替レート変動の心配なく利用できる「トラベラーズカレンシーカード」は、渡航前に入金(チャージ)しておけば世界210ヶ国以上のMasterCard加盟店での支払いやMasterCard対応ATMでの現地通貨の引き出しに利用でき、入金時の利便性と安心なサービスが特長だという。具体的には1枚のカードに最大7通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、日本円)の入金が可能で、予め入金通貨を選択しておけば、現地で為替レート変動の心配なく利用できるという。また渡航先での万一のカード盗難・紛失に備え、入会時に「スペアカード」も提供するとしている。なお、「トラベラーズカレンシーカード」はアクセスプリペイド社が入会受付業務及びサービス提供を担い、トラベレックスジャパンが資金移動業者としてプリペイドカード発行業務に当たるもので、三菱UFJニコスはクレジットカード会員などに向けた海外渡航関連サービスの一環として、ホームページなどで利用者を募るという。また、アクセスプリペイド社のトラベルプリペイドカード「キャッシュパスポート」の仕様やスペック(機能・特典など)を採用、券面は新デザインとしている。三菱UFJニコスは「トラベラーズカレンシーカード」デビューを記念し、7月30日から12月25日までに入会のうえ10,000円以上チャージ(入金)した人にもれなく、1,000円分のボーナスチャージをプレゼントするキャンペーンを実施する。なお、会員獲得は初年度5,000名を目指している。○「トラベラーズカレンシーカード」の概要国際ブランド:MasterCard年会費・発行手数料:無料諸手数料:入金時手数料は入金額の1%、帰国後の払い戻し手数料は500円(税別)発行対象年齢:年齢制限なし(本人確認あり)入金対応通貨:7通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、日本円)
2015年07月23日日立ソリューションズは6月29日、最新のスマートデバイス仮想化基盤「Remotium(リモーティアム)」の最新版「Remotium Ver2.1」を7月21日から提供開始すると発表した。最新版の「Remotium」では、スピーカーやマイクを新たにサポートしたことによるユーザー同士の内線電話機能を追加。特別な装置を必要とせず、個人所有のスマートデバイスも利用できるほか、VoIPアプリケーションを利用することで外線発信も可能だという。また、「Remotium」上で動作しているアプリケーション画面にユーザー名や時刻などの「透かし」を強制的に挿入することで、画面スクリーンショットや写真撮影による不正な業務情報の持ち出しに対するユーザーの心理的な抵抗を作り、情報漏洩の抑止を図ることが可能。「Remotium Ver2.1」の価格(税別)は50ユーザーで960,000円/年~(「Remotium」サーバーを稼働させるハードウェア、構築費は別途見積り)。
2015年06月29日プリンスホテルは26日、みずほフィナンシャルグループのユーシーカードと提携し、カード決済時に決済する通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の導入を7月1日より順次開始すると発表した。これにより、訪日外国人旅行者への対応を強化する。通常、訪日外国人旅行者がクレジットカードを利用した場合、円建てで決済し、為替レート確定後に自国通貨で換算された決済額が利用者に通知される。今回のサービス導入により、カード利用時に自国通貨での金額も提示されるようになり、円建てあるいは自国通貨のどちらかを選択することが可能となる。自国通貨での決済を選択した場合、その場で提示された金額で、請求額が確定する。これにより、為替レートの変動リスクを気にすることなく決済できるとともに、ビジネス利用の場合は、カード会社からの明細発行を待たずに、自国通貨で出張費などの経費精算が可能となる。取扱い通貨は、ディルハム(UAE)、人民元(中国)、米ドルなど30種類。カードブランドは、VisaまたはMasterCard。新宿プリンスホテルとサンシャインシティプリンスホテルを皮切りに東京都内のホテルから導入を開始し、順次全国のホテル、ゴルフ場、スキー場へ拡大していく。
2015年06月26日NECは6月26日、東京海上日動火災保険が利用する、約3万台の仮想PC型シンクライアントシステムを支える仮想化基盤ソフトウェアの移行を実施したと発表した。東京海上日動は2009年、NECの仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を導入。仮想PCのOS(Windows XP)が2014年4月9日(日本時間)をもってサポート終了することに伴い、新OSへの移行を計画していたが、業務担当者が利用する約3万台の仮想PCを新OSへ移行するには、新たに必要となるCPU・メモリリソースの増加を補うためのサーバ増設のコストが課題となっていた。今回、既存の仮想化基盤ソフトウェアを動作させることが可能な「VirtualPCCenter」の特長を生かし、徐々に新たな仮想化基盤ソフトウェア(「Windows Server2012 Hyper-V」)に仮想PCのリソースを移行するとともに、メモリ需要に対する柔軟なリソースの割り当て管理が可能な「Dynamic Memory機能」を活用して、物理メモリの増設容量を最低限に抑え、新OSへの移行を実現した。これらにより、OS移行に伴うシステム導入コストを大幅に抑えるとともに、約6カ月という短期間で仮想化基盤の移行を完了したという。
2015年06月26日NECは6月25日、プライベートクラウドやサービス提供基盤など、大規模な仮想化統合基盤に適した「Express5800シリーズ」の新製品として、ラック型サーバ「Express5800/R140f-4」とブレードサーバ「Express5800/B120f-h」の2機種を同日より販売開始すると発表した。ラック型サーバ「Express5800/R140f-4」は、Intel Xeon E7-8800v3/4800v3製品ファミリーを採用することで、従来機比で性能を最大20%向上させたという。また、物理障害に対応するメインメモリのスペア領域設定範囲を拡大することで、メインメモリ領域が複数回の障害に遭った場合でもシステムを継続して稼働させることが可能で、さらに、万が一のI/Oエラー発生時も、リトライ処理の実施や、対象のI/Oカードをシステムから切り離すことで、直ちにシステムを停止することなく業務を継続することが可能な、I/Oカードに対する耐障害性も備えているという。ブレード型サーバ「Express5800/B120f-h」は、Intel Xeon E5-2600v3製品ファミリーを採用することで、従来機比で性能を最大40%向上させた。また、基板設計の見直しにより、メインメモリスロットを2個増加させ、メモリの最大容量を576GBまで向上させ、ERPシステムなどの業務基盤やデスクトップ仮想化環境の運用基盤等の安定利用を実現する。価格(税別)は、「Express5800/R140f-4」が145万4,000円~、「Express5800/B120f-h」が66万1,000円~となっている。
2015年06月25日オーストラリアとニュージーランドは、先進国の中でも金利水準が高いことから、両国通貨は金利面での魅力が相対的に高いと考えられます。加えて、主要輸出品に象徴される経済面の特徴が他の多くの先進国と異なることなどから、投資通貨の分散という面でも、両国通貨は魅力的と評価できます。先進国には稀な資源大国であるオーストラリアの最大の輸出品は、鉄鉱石や石炭、天然ガス、原油をはじめとする鉱物・燃料で、全体の約63%を占めます。このため、豪ドルは国際商品価格の動向に影響を受け易い傾向があります。一方、ニュージーランドは、畜産が盛んな世界有数の農業国であり、最大の輸出品は全体の約3割を占める乳製品などです。このため、NZドルは乳製品価格の動向に影響を受け易い傾向が見られます。オーストラリアおよびニュージーランドの双方にとって最大の輸出先である中国では、持続的な経済成長の実現に向けて構造改革が進められている関係で、景気が減速を続けています。その影響などから、国際商品や乳製品の価格が足元で軟調となっており、豪ドルおよびNZドルは対米ドルでは軟化傾向にあります。ただし、対円では、両通貨とも足元でも比較的堅調な推移となっています。この背景には、日本で積極的な金融緩和が継続されている一方、米国で2006年以来初となる利上げが年内にも実施されるとの観測が強まっていることなどを受けて、対米ドルでの円売り圧力が強いことが考えられます。オセアニア通貨の先行きを見通す上で、国際商品や乳製品の価格動向は今後も引き続き注目すべき要因と考えられます。ただし、日本では、日銀が掲げる2%との物価安定目標の実現が視野に入るまでに時間を要するとみられ、超緩和的な金融政策が今後も続くと予想されているだけに、少なくとも当面は、米国での利上げという政策転換の行方の影響も大きくなると見込まれます。(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)(2015年6月15日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年06月15日アーク情報システムは5日、CD/DVD/BDなどの光学メディアをHDD内へ仮想的にイメージ保存し、ドライブレスでメディアのコンテンツを利用するソフト「CD革命/Virtual Ver.14」発表した。6月19日から発売し、税別価格は通常版が9,200円、乗り換え/優待版が6,900円、アカデミック版が6,620円、ダウンロード版が6,900円。今回のバージョンアップでは、各種光学メディアの取り込みや再生のスピードアップが図られている。「.mds」+「.iso」を選択しての取り込みなど、上級者向けの機能も実装した。イメージ取り込みの際には、ファイルを1GB/2GB/4GBに分割できるほか、分割せずに取り込むことも可能。CDDBより取得した「アーティスト名\アルバム名」フォルダを自動作成するオプションも搭載する。操作性も改良され、イメージファイルを仮想ドライブへマウントするとき、右クリックのコンテキストメニューから実行できるようになった。仮想CD専用オーディオプレイヤー「FCD JUKEBOX」では、ソフトに登録されたオーディオトラックのある仮想CDを、仮想CDドライブにマウントしなくても直接再生できるようになっている。対応OSはWindows 7(SP1) / 8 / 8.1。
2015年06月05日日立システムズは、GoogleのChromebooks for WorkとChrome管理コンソール(CMC)を活用した仮想デスクトップソリューションを販売開始した。同社は、より低コストで運用管理負荷のかからない端末が求められている仮想デスクトップのニーズに応えるため、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したChromebookを活用したソリューションを販売する。CMCは、Chromebook端末に対する運用管理機能をクラウドで提供するもので、日立システムズはCMCを利用し、端末環境と仮想デスクトップ環境を含めた運用支援サービスをあわせて提供する。運用支援サービスでは、24時間365日体制のネットワークオペレーションセンター(NOC)から、仮想デスクトップ環境のインフラ(サーバーやアプリケーション)の稼働監視を行う。価格(税別)は、Chromebookが1台35,000円~、CMCが1台あたり21,000円。その他、構築支援サービスや運用支援サービスを個別見積もりで提供する。同社は、Chromebooks for WorkやCMCを活用した仮想デスクトップソリューションや関連サービスを拡販し、2018年度末までに累計約200億円の販売を目指す。
2015年06月04日2014年における国内の法人向けクライアント端末の仮想化導入率は25.7%であり、2015年以降はワークスタイルの変革要求(BYOD、在宅勤務、テレワークなど)やクライアント仮想化技術の向上などの促進要因、業種・業務別の需要拡大によって増加を続け、2019年には48.1%に達する見込みだ。IDC Japanが6月3日に調査結果を発表した。国内のクライアント仮想化ソリューション市場規模は、2014年は前年比9.5%増の4,213億円だったが、これが2019年には8,046億円まで拡大し、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR)は13.8%になるとIDCは見ている。クライアント仮想化サービス市場も、プライベートDaaS(Desktop as a Service)案件の増加とパブリックDaaSの出現に伴い同期間の年間平均成長率が50.3%で推移し、2019年には1,651億円まで拡大すると予測している。さらにモバイル仮想化ソリューション市場も同期間の年間平均成長率が55.4%で成長を続け、2019年には471億円に拡大するという。2014年の国内クライアント仮想化ソフトウェア市場の出荷ライセンス数は前年比6.2%増の150万8,263ライセンスだったが、2019年には210万9,140ライセンスまで増加、2014年~2019年の年間平均成長率は6.9%になるとIDCは予測する。クライアント仮想化ソフトウェア主要ベンダーにおける2014年の主な動きとしては、「GPU(Graphics Processing Unit)仮想化に対する取り組み」「クラウド・サービスに対する仮想化基盤の実装、検証などの具体化」「ワークスペース・コンセプトの提案」が挙げられるとのことだ。同社が提唱する第3のプラットフォームは、クラウド/モビリティ/ビッグデータ/ソーシャル技術の4要素で構成しており、仮想化はクラウドおよびモビリティの根幹的技術として採用されているという。具体的なソリューションとして、パブリック/プライベートクラウドDaaS、モバイル仮想化、BYODなどを同社は挙げる。「第3のプラットフォームにおいて、仮想化技術は多くの場面で重要な役割を担う。さらにクライアント仮想化を包含する第3のプラットフォームは、ワークスタイル変革の礎となる。クラウド/モビリティ/仮想化技術を活用した新しいワークスタイルが求められている」と、同社のPC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである渋谷寛氏は分析している。
2015年06月04日番町製作所は26日、同社が提供するスマートフォン向けアプリ「家電少女」と、キングジムのコラボレーションイベントを近日中に開催すると発表した。「家電少女」ゲーム内に、キングジムの製品をイメージしたキャラクターが登場する。今回キャラクター化される製品は、「テプラ(ラベルライター)」「ポメラ(デジタルメモ)」「デジタル耳栓」の3種類。対象のキャラクターは、期間限定のイベントクエストに挑戦することで入手できる。イベント開催日などの詳細は、家電少女およびキングジムの公式Twitterにて告知される。「家電少女」は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成RPG。ゲーム内には家電をイメージしたキャラクターが100種類以上登場する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。
2015年05月26日番町製作所は12日、同社が提供するスマートフォン向けゲームアプリ「家電少女」と、シャープのコラボレーションイベントを近日中に開催すると予告した。「家電少女」ゲーム内に、シャープ製品をイメージしたキャラクターが登場する。今回キャラクター化されるシャープ製品は「プラズマクラスタードライヤー」「お茶プレッソ」「どっちもドア冷蔵庫」「3Dファン」の4種類。対象のキャラクターは、期間限定のイベントクエストに挑戦することで入手できる。イベント開催日などの詳細は、家電少女およびシャープの公式Twitterにて告知される。「家電少女」は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成RPG。ゲーム内には家電をイメージしたキャラクターが100種類以上登場する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。
2015年05月12日謎の巨大迷路に命がけで挑む若者たちの戦いと友情を描いたサバイバル・アクション大作『メイズ・ランナー』の公開を記念して、渋谷駅の地下を謎の仮想迷路に見立てた特別企画が5月18日(月)から24日(日)まで、東横線渋谷駅ヒカリエ改札前で実施される。メイキング映像本企画は、ヒカリエ改札前の7つの柱に設置するデジタルサイネージで仮想迷路を表現し、28面のサイネージを連動させて、映像を流す仕掛けで、日本版メイズ・ランナーに抜擢されたモデルの筧美和子が、劇中のランナーさながら、脱出路を探して仮想迷路を縦横無尽に駆け抜ける。筧が仮想迷路に挑戦する様子は、映画公式WEBサイト上でもアップされ、実施期間中に“#筧美和子、脱出”でツイートすることで、彼女の脱出を手助けすることができる。今回、この企画の為に、筧が迷路にさまよう様子を長時間に渡って何パターンも撮影したメイキング映像も公開された。筧は「こんな大掛かりな撮影は初めてだったので、とても新鮮で楽しめました。そして言葉もなく表情だけで過酷な状況が伝わるようにするのが難しかったです」と話し、本作について「究極のサバイバル・アクションと、衝撃のクライマックスが待っている映画! 記憶を無くした主人公たちが、謎を解きながら、迷路の中をさまよって、そこから脱出する展開にハラハラドキドキ。新しい体感型エンターテイメントだと思いました。ぜひ劇場まで足を運んでください!」と語っている。『メイズ・ランナー』5月22日(金) TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
2015年05月11日番町製作所は8日、スマートフォン向けアプリ「家電少女」のiOS版を、App Storeにて配信開始した。Android版は4月30日にリリースされている。ダウンロードは無料。アイテムのアプリ内購入は有料となる。番町製作所はアニプレックスの100%出資子会社。家電少女は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成型RPG。作中には100種類以上のキャラクターが登場し、電力チップをモチーフにしたパズルをクリアしていくことでストーリーが展開する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。iOS版の配信開始を記念して、5月19日までキャンペーンを実施中。キャンペーン期間中はステージクリア後に手に入るアイテム「家電石」の数が倍増する。また、ゲーム開始日から7日間限定でキャラクターを無料配布する。公式Twitterで配布中のシリアルコードを使用すると、キャラクターのレベルアップを進める素材が手に入る。
2015年05月11日