2014年12月11日、東京都千代田区にて「経営に活かす!戦略的なITコストマネジメントとは!?」と題した、ビジネスセミナーが開催される。当日は、SRA OSS, Inc.日本支社 マーケティング部 部長の稲葉香理氏が登壇し、オープンソース製品であり、Oracleとの高い親和性を持つPostgreSQLによって、現行のDB運用コストを激減させる方法を紹介するセッションを行う予定だ。そこで講演に先立ち、同氏にコスト削減において大切なポイントを聞いた。○今後増大しつづけるデータベース管理コストを削減する方法は?企業のITコストにおいて、ソフトウェア維持費というのはかなり大きなものだ。そして、ソフトウェア維持コストの高さに不満を感じているという企業担当者は多い。その中でも特に削減したいと考えているのは、データベース管理のコストではないだろうか。日本においてはOracleを採用しているケースが多く見られるが、もともとライセンスコストのかなり高いソフトウェアだ。さらに、年間保守料金の保守費用率のアップも表明された。初年度保守費用に対して、毎年調整料金として3~4%が上乗せされることになる。新製品への移行も強く促されるようになっている。使い続けるほどにコストが増大することになり、コスト削減に取り組みたい企業にとって使いづらいソフトウェアになってしまった。「Oracleを使っている企業は、いわばベンダーロックインされている状態にあります。そこから脱却したいと考えても、なかなか難しいというのが実情でした。データベースはどのシステムでも使われており、非常に重要なデータを扱っているものですから気軽な移行はできません。しかし、今はOSSというよい選択肢があります」と語るのは、SRA OSS, Inc.日本支社 マーケティング部 部長である稲葉香理氏だ。○十分な信頼性と実績があるOSS「PostgreSQL」保守コストが上がり続ける状況に、このままでよいのかと悩みつつも、OSSについて不安を抱えている企業は少なくない。Oracle以外の商用データベース管理ソフトを検討しても、コスト面での劇的な変化は出てこないだろう。いくらかの削減ではなく、大きな変化を求めるのならばオープンソース製品(OSS)がまず選択肢となるはずだ。しかしOSSに対して不安を感じているという声も少なくない。社内に十分な知識を持った人員がいないことも大きな不安につながるが、そもそも高額な商用ソフトウェアと比較した時に十分な性能があるのか、問題のないサポートが受けられるのかといった部分も不安の種になる。「OSSも信頼性が高くなってきていますし、十分業務に活用できるレベルにあります。特にPostgreSQLは、十分な検証や移行サポート体制が整ってきており、実用的なものになっています」と稲葉氏は語る。SRA OSS, Inc.日本支社では、さまざまなオープンソース製品(OSS)を扱っている。その中でも特に強いのが、データベース管理システム「PostgreSQL」だ。Oracleをはじめとする商用データベース管理システムからの移行についてもサポートメニューを用意しており、スムーズなオープンソース製品導入を実現できる環境が整っているという。また、PostgreSQLは「日本PostgreSQLユーザ会」というNPO法人を通じて普及促進活動が行われている。大手企業も参加し、多彩な環境での検証を経た開発を行っているため、移行や活用に関するノウハウも豊富だ。「NTTグループもPostgreSQLを推進していますが、社内のSUN環境をPostgreSQLへ移行するとコストが80%削減できるという試算もありました。もちろん、環境と利用方法によって削減具合は違うのですが、Oracleの場合オプションとして追加しなければ利用できない機能がPostgreSQLには標準で組み込まれているなど、魅力は多くあります」と稲葉氏は語った。○金融機関や政府での採用事例もセミナーで解説PostgreSQLの導入例は、すでに数多くある。GISとの相性がよいこともあり通信キャリアでの採用が目立つが、他にも電力会社など社会インフラを扱う企業でも活用されている。「海外の事例になりますが、社会保障制度や政府銀行のシステムに採用された例もあります。OSSだからクリティカルな業務には使えない、ということはないのです」と稲葉氏。多彩な導入事例や、PostgreSQLの実力については12月11日に開催される「経営に活かす!戦略的なITコストマネジメントとは!?」において語られる予定だ。「PostgreSQLは非常に完成度の高いものになっている自負がありますが、マイグレーションの作業を手探りで行うのは大変です。だからこそ、十分な知識を得て、技術を持っているベンダーに相談して欲しいですね」と稲葉氏は語る。その知識を得られる第一歩が、今回のセミナーになるはずだ。
2014年11月28日島津製作所は11月25日、ランニングコストの低減と長期的な安定稼動を実現したオンライン全窒素・全りん計「TNP-4200」を発表した。現在、対象の水域やそれに流入する河川へ排出される汚濁物質の総量を一定量以下に削減し、水質環境基準を確保するための制度として、水質総量規制が定められている。オンライン全窒素・全りん計は、この規制で指定されている測定方法に基づいて、排水中の全窒素と全りんを測定する装置で、工場や下水処理場など、さまざまな事業場で導入されている。同製品は、従来機種の省電力設計をさらに見直し、消費電力を10%削減した。また、測定後に出る廃液量を30%削減しているため、廃液処理のサイクルを従来の1カ月間隔から2カ月間隔に延長でき、処理コストを低減することができる。さらに、試薬費用も年間1万3000円からと低価格であり、連続稼動が必要なオンライン計の運用にかかるコスト全般を削減することが可能である。そして、多くの試薬を間違いなく簡単に交換できるように配管や試薬トレイ、試薬ボトルを一新し、試薬交換にかかる時間を半減させた他、独自の2連ロータリーバルブとシリンジポンプに機能を集約したシンプルな構造を継承しつつ、ロータリーバルブは回転制御機構を一新し、より長期的な安定動作を可能とした。また、懸濁物の噛み込みに強いセラミック製の部品を用いるなど耐久性を向上させることによって、交換周期の大幅な延長を実現した。この他、動作異常検知機能をさらに充実させた。これにより、部品の故障などの異常を常に監視できるので、ダウンタイムを短縮し、確かな測定を行うことができる。加えて、内部の配管には自動洗浄機能を標準搭載しており、サンプルの残存によって藻や細菌が増殖し測定結果に悪影響を与えることを防ぐ。さらに、オプションの試料前処理装置にも、自動洗浄機能や試料中の懸濁物質を砕いて採水できるホモジナイズ(均質化)機能を搭載しており、煩雑なメンテナンスの頻度を抑えながら安定した動作を実現するとしている。なお、価格は434万円(税抜き)から。
2014年11月27日ヨーグルトや牛乳などのパッケージで見かける「低脂肪(ローファット)」の表示。低脂肪のものとそうでないものをコンビニで見かけた場合、どちらの食品を手に取りますか?似たような商品なら、低脂肪のものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。なんとなく低脂肪の方がカロリーが低そうに思えるけれど、実はそうとは言い切れません。牛乳と低脂肪乳を比較した米バージニア大学の研究では「低脂肪の牛乳を飲み続けた子どもは、牛乳を飲んでいた子どもに比べて肥満の傾向がみられた」という、衝撃の事実を発表しています。「低脂肪=低カロリー」は間違いだった!低脂肪の飲み物や食品は、ナチュラルなものと比べて味が劣ります。そこで美味しさを補うために、砂糖の量や口当たりをよくするための油分(トランス脂肪酸など)を増やして対応するメーカーも少なくありません。この結果、低脂肪でも普通のものと同等のカロリーになることも!要注意!「トランス脂肪酸」の罠って?バターや生乳などの乳製品や、肉などに含まれる飽和脂肪酸の摂り過ぎは、動脈硬化につながる恐れがあります。そこで脂肪分の代替として普及したのが「トランス脂肪酸」を使った食品です。バターの代わりにマーガリンを積極的に取り入れてきたのも、低脂肪ドリンクやお菓子類、ヨーグルトなどが普及したのも「健康によい」、「減量につながる」と思われていたためです。ところが、近年では「よい」とされてきた低脂肪食品に疑問が投げかけられています。アメリカではマーガリンを始めとしたトランス脂肪酸を含む食品の禁止に向けて動き出しています。国内ではトランス脂肪酸に対する規制がないため、マーガリンだけでなくカップ麺や菓子パンなどを購入する際にも注意が必要です。やっぱり手料理がダイエットへの近道!!効果的に痩せるためにはどうすればよいのでしょうか?答えは意外とシンプルで、できるだけ手料理を食べること。お料理をすることは、ダイエットだけでなく健康になるためにも大切です。自分で作れば、日頃からどんなものを口にしているのかが分かりますよね。また、なるべくコンビニやスーパーの加工食品などに頼りすぎないこと、食品の表示をよく見ることが、ダイエットを成功に導くための近道です(食品添加物の摂取を避ける方法についてはこちらの記事をご覧ください)。「ある食品を食べているだけで、簡単に痩せられる」なんていうことは残念ながらありません。バランスのよい食生活を心がけましょう!※参考: news.verginia.edu、bbcgoodfood.com、foodbeast.comPhoto by Pinterest
2014年11月23日ソニー銀行は17日、外貨預金の為替コストを1週間引き下げる「外貨預金スペシャルウィーク」を開始した。今月のスペシャルウィークでは、17日からの1週間、円から米ドル購入時の為替コストを通常15銭から8銭に引き下げた。○今月は円から外貨預金(米ドル)購入時の為替コストを8銭とする期間:11月17日(月)午前8:00~11月22日(土)午前5:55内容:期間中、円から外貨預金(米ドル)購入にかかる為替コストを通常15銭から8銭に引き下げる。売却にかかる為替コストは対象外
2014年11月17日帝人は11月11日、白金を使わず、安価で容易に調達できるカーボンアロイ触媒(CAC)を開発したと発表した。これにより、燃料電池の低コスト化と安定供給につながることが期待される。燃料電池は、発電時にCO2などの温暖化ガスを排出しないため、クリーンな次世代エネルギーとして、研究開発が進められている。現在、オフィスビルの非常用電源などに使用されているが、触媒に白金が大量に必要になるため、コストが高いことが普及を妨げる一因となっている。今回開発されたCACは、炭素繊維の原料でもあるポリアクリロニトリル(PAN)と鉄を原料とする非白金触媒。PANは白金に比べ、安価かつ容易に調達できるため、触媒の大幅なコストダウンや量産化促進を期待できる。また、触媒粒子を微細化することで優れた活性を示し、CACを触媒として使用した燃料電池は、非白金触媒として世界トップレベルの発電性能を発揮するとのこと。同社は「今後、CACのさらなる高性能化や耐久性向上を図るとともに、燃料電池として実用に耐え得る特性の発現に注力し、2025年までの実用化を目指していく」とコメントしている。
2014年11月11日○システム設計に圧し掛かる省電力化・小型化・低コスト化ニーズIoTやビッグデータ、クラウド、スマート化、システム設計を取り巻く環境は今、劇的に変貌を遂げようとしている。そんな激しい環境の変化は、組込機器や産業機器などさまざまなシステムの設計・開発現場にも変革への対応を迫ることとなり、中でも省電力化、小型化、そして低コスト化のさらなる圧力となっている。従来、そうした機器を設計する場合、中心となるプロセッサやDSPを決定し、その周辺に必要となるメモリやインタフェース、クロックなどを配置して対応していた。しかし、それだと部品点数が多くなり、かつ基板サイズの縮小は難しく、各デバイスの評価にも時間がかかるという課題が存在していた。そうした課題を解決する手法の1つがFPGAの活用だ。FPGAについてご存じない方に簡単に説明しておくと、プログラム次第で自分のニーズに応じた回路を組むことができる半導体で、例えばIOが沢山欲しいのにマイコンだとIOの数が限られてしまったり、数年で生産終了になってしまうといったことがあるが、FPGAは少なくとも15年の供給が保証されており、またIOなどの回路も演算素子が許す限りプログラムすることが可能といった特長がある非常に使い勝手の高いデバイスだ。既報の通り、AlteraはTSMCの55nmエンベデッドフラッシュプロセス技術を採用した「MAX 10」FPGAの製品出荷をアナウンスした。これまで同社のMAXシリーズはCPLDと呼ぶ、小型ながら機能が限られた製品で、プロセッサの周辺に配置されインタフェースなどの機能を担うのが中心であった。しかしMAX 10はFPGAへと進化し、1チップでシステムを駆動させることができ、システムの中心に据えることが可能となったのだ。○1チップでシステム構築が可能なデバイスプロセッサとしては、Alteraが提供するソフトコア「Nios II」(動作周波数150MHz)が利用可能なほか、その最大の特徴である2つのコンフィギュレーションメモリと最大512KBのユーザーフラッシュメモリを活用することで、外部メモリへのアクセスなしでNios IIをブートさせ、OSも稼働させることができる。また、MAX 10には電圧レギュレータが搭載され単一電源で動作可能なため、同社が提供しているEnpirionブランドのパワー・システムオンチップ (PowerSoC)DC-DCコンバータと組み合わせることで、より簡易にシステムを構築することが可能となる(例えば5Vの入力から、Enpirion+MAX 10という2チップ構成でシステムを駆動させることが可能)。このため、基板サイズをニーズに応じて小型化でき、スペースに制約がある機器においてその威力が発揮されることとなる。また、チップ数が少ないためにシステムのハードとしての信頼性も向上するほか、2つのコンフィギュレーションメモリの両方に同じ情報を書き込んでおき、メインのメモリに書き込みエラーが発生するなどの異常が生じた場合、即座にサブのメモリをバックアップとして活用するといった冗長性を持たせることで、ソフトとしての冗長性を持たせる、といったことも可能だ。さらに、外部チップを介さないため、レイテンシが早く、高速処理を実現することも可能だ。加えて、外部メモリを活用する場合、DDR3メモリを活用できるため、安価かつ容易にメモリを入手することができるほか、同社が提供する開発ソフト「Quartus II」のソフトIPとしてメモリコントローラも提供されているため、高速なメモリの取り扱いに慣れていなくても、苦労せずに取り回すことが可能となっている。○「産業機器」「オートモーティブ」「通信」をはじめ、幅広い市場のニーズに対応MAX 10は幅広いアプリケーションで使えるデバイス。例えば、シンプルなモーターコントロールなどを、スペースに制約がある場所で活用してもらう用途など、低コストで省スペースシステムを作成する必要がある分野への適用をまず第一のターゲットとしている。一例として、「産業機器」「オートモーティブ(自動車)」「通信/コンピューティング」の3分野を同社では例に挙げている。こうしたニーズに対応するためには単にチップだけを提供すれば良いわけではない、ということで、すでに同社はドキュメントや開発ボードなどの提供も開始している。特に開発ボードとしては、49.95ドルでEnpirionチップとMAX 10 FPGAを搭載し、Arduinoシールドを接続できる評価キットが提供されるほか、30ドルでUSBで接続するタイプの評価ボードがArrow社から提供されたり、1チップモーターコントロールボードとしてDDR3メモリも搭載したものなども開発を進めているとする。また、その他のパートナー企業もすでに開発ボードの提供に向けて動き出しており、日本ではマクニカや近藤電子などから複数種類が提供されることが決定しているという。また、同社のSenior Director of Product MarketingであるPatric Dorsey氏は、「MAX 10はシンプルな1チップ製品であり、CPLDを越える性能を実現しつつ、システムに対し低価格、基板スペースの削減、高信頼性などを得ることができる。また、ほかのFPGA製品と同じく、長期提供を保証しており、製品のライフサイクルが長い産業機器や自動車分野のニーズにも対応が可能」としており、そうしたCPLDの簡素性とFPGAのパフォーマンスを併せ持ちながら、シンプルな1チップデバイスとして活用できることを提案していくことで、カスタマの適切なソリューションの実現を支援していきたいとしている。協力:日本アルテラ株式会社・「MAX 10」FPGA 製品概要
2014年10月23日NECは10月15日、低加圧(圧迫)で医療用血圧計と同等な高精度の血圧測定を実現する低負荷血圧測定技術を開発したと発表した。同技術は、脈の波形を解析し、血流変化を推定することで、従来の測定で必須だった最高血圧以上での腕の圧迫が不要となり、圧迫を低減しても高精度な血圧測定を可能にするという。また、血圧測定時に腕を締め付ける腕帯(カフ)を小型化するとともに、従来は別々だったポンプや電源などの装置を全てカフに内蔵し一体化する技術も開発した。これらの技術により、血圧測定時の圧迫や血圧計装着の手間を軽減することで、日常生活下や就寝中など1日を通した血圧データの取得を可能にし、低負荷で無理のない24時間血圧測定の実現に貢献するとしている。
2014年10月20日ソニー銀行はこのたび、「ブラジルレアル預金フェア」を開始した。対象期間は6日から12月1日午後9:00まで。購入時の為替コストを通常時の半額とするほか、ブラジルレアル定期預金(期間3ヶ月)を特別金利にて提供する。
2014年10月10日富士通研究所は10月8日、低コスト化が可能な半導体プロセスであるCMOSを使用したミリ波レーダ用送受信チップを試作し、近距離検知性能向上を実現することに成功したと発表した。詳細は、10月5日よりイタリア・ローマで開催される国際会議「EuMC 2014(European Microwave Conference 2014)」にて発表される。自動車などで用いられるミリ波レーダは、使用する電波が76~81GHzと高い周波数のミリ波を使用するため、従来はSiGeバイポーラトランジスタなどの特殊な半導体を用いる必要があった。しかし近年、低コスト化が可能なCMOSでも、ミリ波回路の実現が可能になってきた。CMOSは、従来のSiGeバイポーラトランジスタに比べて低い電源電圧で動作可能なため消費電力を小さくでき、ミリ波領域においておおむね同等の性能を示すものの、低周波領域でのノイズ成分が大きいという問題があった。ミリ波レーダの場合、発振器のミリ波信号を送信し、障害物で反射してきた信号と元の送信信号との差分を比較することで、障害物の距離・速度・方位の検出を行っている。この中で、近い距離にある反射の弱い歩行者などの検知性能を向上させるには、低周波領域のノイズを低減する必要がある。今回、これに対応するため、受信チップの高周波特性を確保すると同時に、低周波領域のノイズを低減することに成功した。具体的には、受信回路内の周波数変換回路にダブルバランスト・レジスティブ・ミキサを採用した。周波数変換回路は、送信信号と同一の局部発振信号(LO信号)と障害物で反射して戻ってきた信号(RF信号)との周波数差分の信号(IF信号)を取り出す働きをしている。レジスティブ・ミキサはミキサのトランジスタに電源電圧を印加せずLO信号の電力によってIF信号を取り出す回路形式を採用している。電源電圧を印加しないので、ミキサのトランジスタに流れるDC電流の発生を最小限に抑えることができ、低周波領域でのノイズ上昇を防ぐことができる。さらに、レジスティブ・ミキサを差動合成するダブルバランス構成にすることで、ミキサに入力するLO信号の電力によって発生するDCオフセットによるノイズ上昇も抑えることができ、10kHz以下のノイズ低減と高周波特性の両立に成功した。そして、同回路を使用して、現行のSiGe製品と同等の機能を有した4チャネルの受信チップを試作した。また、昨年発表した低位相ノイズのPLLシンセサイザを採用した送信チップも併せて試作し、ミリ波レーダを構成する主要な高周波半導体回路全体を一般的な65nm CMOSプロセスで実現したという。受信チップの低周波領域のノイズを表すSSBノイズ指数で比較すると、同試作品は12dBであり、従来のSiGe製品と同等以上で、これまで学会などで発表されたCMOSの30dBに対しても18dB改善している。この改善は、ノイズの大きさが約1/60と大幅に低減したことに相当する。加えて、従来のSiGeは電源電圧が3~5Vで動作するのに対し、今回のCMOSは1.2Vの電源電圧で同等の性能を実現しており、消費電力を半分程度にすることにも成功したとしている。なお、同社では、2018年頃の実用化を目指すととも、ミリ波レーダのさらなる高性能化にも取り組む予定とコメントしている。
2014年10月08日島津製作所は10月3日、ソフトウェアの高い操作性を維持しながら、優れた設計によってスループットを向上させ、新機能のEcoモードの搭載によってランニングコストの低減を実現したマルチタイプICP発光分析装置「ICPE-9800」シリーズから「ICPE-9810/9820」2機種を発表した。ICP発光分析装置は、原子吸光分光光度計と比較して、多元素の同時分析に対応しており、多くの元素を同じ条件で素早く測定できるという利点があるが、アルゴンガスの消費量が多く、ランニングコストが高いという問題があった。また、近年では、複雑かつさまざまな濃度範囲の試料を短時間で安定して分析できる基本スペックに加え、ICP発光分析の専門ではないユーザーも増えてきており、装置の使いやすさも求められている。このようなニーズに対し、同シリーズでは、待機時に自動でアルゴンガスの流量や使用電力を抑える新機能のEcoモードを搭載したことで、待機時における電力消費量とアルゴンガス消費量を前機種の約1/2に削減できる。また、使用するアルゴンガスも、一般に用いられている純度99.999%以上のものだけではなく純度99.95%でも性能を保証している。例えば、高純度アルゴンガスを使用し、1日6時間の分析を月12回実施した場合においては、3年で約250万円のコストを低減できるケースもあり、トータルのランニングコストを抑えることができる。また、縦方向トーチを採用しているため、測定した元素がガラスウェア内に残存して結果に影響を与えてしまうメモリ効果を抑えることができ、高濃度試料を測定した後でも、短いリンス時間で低濃度試料を安定して測定できる。さらに、「ICPE-9820」は、高感度な軸方向観測と高精度な横方向観測を自動で切り替えて測定ができる機構を備えており、試料中の主成分の元素から微量の有害金属、添加元素まで、幅広い濃度範囲の元素を1つのメソッドで分析できる。このような、優れた設計によってユーザーのスループット向上に貢献するとしている。この他、装置と制御用ソフトウェアICPEsolutionに搭載された独自の機能によって、CCD検出器から得られたスペクトルデータを全て記録できる。これにより、測定終了後でも別の元素や波長を追加したデータの確認や、過去の分析結果の再解析も容易であり、目的に合わせた自由度の高い分析とデータ解析が可能となっている。なお、価格は「ICPE-9810」がソフトウェア込みで1450万円(税抜き)から、「ICPE-9820」がソフトウェア込みで1540万円(税抜き)から。
2014年10月03日JR東海はこのほど、東海道新幹線の架線を低コストな次世代架線に切り替えると発表した。11月以降、東海道新幹線区間の約7割に相当する、曲線半径2,500m以上の明かり区間(トロリ線の交差箇所を除く)に順次導入する。従来の架線は、上から順に吊架線、補助吊架線、トロリ線の3本で構成されているが、今回導入する次世代架線には補助吊架線がなく、吊架線とトロリ線の2本のみ。架線を1本減らすことで部品点数も低減され、導入以降の取替えコストを約2割削減できるという。故障の発生も従来より抑えられる見込みだ。この次世代架線「高速ヘビーシンプル架線」は、長編成、高密度かつ高速走行を特徴とする東海道新幹線に対応する低コストな次世代架線として、JR東海が開発を続けてきたもの。営業線に近い条件下の試験装置(電車線試験装置)による技術開発、高速区間での現地試験を経て実用化に至った。今回導入しない区間についても、引き続き導入に向けた技術開発を進めるとしている。
2014年09月29日平熱が36℃に満たない、いわゆる低体温の女性が増えているといわれています。体の末端が冷える冷え症とちがい、低体温は、体の内部が冷えている状態。放置すると、代謝が落ちて太りやすくなる、疲れやすくなる、などの不調のほか、婦人科系の疾患の原因になり、将来妊娠しにくくなるリスクも。将来の自分の体のためにも、普段の生活の中で無理なく改善していきたいですね。■低体温になる原因とは!?一般的に、日本人の平熱は36℃~37℃。平熱が36℃未満の状態を「低体温」とよびます。手足の先が冷たくなる「冷え性」とは異なり、意外と自覚症状がないのがこの低体温。若い女性をはじめ、最近増えている症状です。低体温は、病気などの明らかな原因がある場合以外は、生活習慣によって引き起こされることがほとんどです。冷暖房の効いた室内で長時間過ごす、露出の多い服装、運動不足やストレスなど、日常生活の中で誰もが思い当たることばかり。普段の生活の中で体を冷やしすぎていないか、一度振り返ってみましょう。■低体温が招くさまざまなデメリット低体温とは、体の内部が冷えているということ。体全体の機能が低下するので、疲れやすい、肩や首のコリがひどくなる、といったデメリットが。免疫力がダウンし、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなったりすることも。また、美容面にも大きな影響が。基礎代謝力が落ちるため、脂肪を燃焼しにくくなり、太りやすくなってしまいます。さらに、細胞の働きが悪くなるため肌のツヤやハリが失われ、早く老ける、という恐ろしい結果に。低体温はホルモンバランスの崩れも引き起こすといわれています。生殖機能のある下半身はとくに冷えやすく、低体温のままでは将来妊娠しにくくなるかもしれない、という大きなリスクも。■低体温を改善するためには低体温になってしまう原因の多くは生活習慣。改善するには、普段の生活の見直しが大切です。日ごろ運動をする機会のない人は、歩く時間を増やすだけでも効果があるといいます。通勤時に一駅手前から歩いてみる、出勤前にウォーキングをするなど、手軽にできる運動を続けてみて。食事は、体を冷やすものをとりすぎないよう注意しましょう。インスタント食品や嗜好品はできるだけ避け、1日3回、規則正しく食事をすることが大切です。体を温める作用のある、かぼちゃやショウガ、発酵食品などを上手にとり入れるようにしてください。また、意外と気づかない原因が下着。きつい下着で体をしめつけると、血流を滞らせ、内臓の働きを低下させてしまいます。下着をはじめ、体型に合わない洋服や靴を身につけるのも避けた方がよいでしょう。
2013年10月16日甘さがお砂糖の1.3倍なのにカロリーは約20%オフ!低カロリー、低GI値の100%天然甘味料「有機ブルーアガベシロップ」が登場。クセのないスッキリとした美味しさ、冷たいものにすぐ溶ける使いやすさ、また、低GI値であることから、健康やダイエットが気になる人も安心して使えると、ただいま人気上昇中だ。原材料は「竜舌蘭」と言われる植物で、これはなんと高級テキーラの原材料としても使われているそう。砂糖が384kcal/100gに対し、これは308kcal/100gなので、砂糖より約20%低カロリーとなる。さらに甘さが砂糖の1.3倍と言うことも考慮して上手に使うと、約30%のカロリーオフが可能に。 パンケーキや、デザートはもちろん玉子焼きや、肉じゃがなどの料理にもお砂糖代わりに使えるよ。お問い合わせ: 有機ブルーアガベシロップ公式サイト
2012年06月16日トヨタ自動車は10日、低燃費・低価格を追求したという新型軽乗用車「ピクシス エポック」を発売した。価格は79万5,000円から122万円。同車は、ダイハツ工業からのOEM供給による新型軽乗用車。日常の足という軽自動車の原点に帰り、軽本来の魅力である低燃費・低価格を追求したという。JC08モード走行燃費は2WD車が30.0km/L、4WD車は27.0km/Lを達成し、停車直前(車速約7km/h)からエンジンを止めるアイドリングストップシステム「eco IDLE」(エコアイドル)も全車に設定しながら、エントリー価格79万5,000円を実現している。また、シンプルなスタイルと全8色のカラーバリエーションを組み合わせ、幅広いユーザーにアピールするデザインを採用。全高を立体駐車場に入庫可能な1,500mmに抑えながら、大人4人が余裕をもって乗車できるという室内長1,920mm・室内幅1,350mmの室内空間を確保。取り回しの良い4.4mの最小回転半径も兼ね備えている。エンジンは660ccの「KF」(水冷直列3気筒12バルブDOHC横置)、トランスミッションはCVTを搭載し、駆動方式は2WD(FF)と4WDが用意されている。乗車定員は4名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日自動車保険一括見積もりサービスを中心とした保険比較サイト「保険の窓口インズ」が、車とコストの関係についてのアンケートを実施した。「ガソリン代の高騰や税金の値上げなどで車の維持も大変だが、車は必要だからやりくりして乗っている」という意見が多く寄せられた。年間の車の維持費は10万円超~20万円が32.6%と最も多く、次いで20万超~30万円が27.8%であり、この価格帯が全体の半数以上を占めた。一方、理想の維持費については、現在よりも少なくしたいという回答が多く、理想の価格帯は「10万円以下」が圧倒的多数を占める結果になった。車の所有にかかる維持費(必要経費)の中で、最も割高だと考えられているのは燃料代。自賠責(強制保険)や車のメンテナンス費用、道路通行料などに関しては必要最低限とみなす意見が多く、割高と思う意見は少数派となった。「収入が変わらず、車の維持費が倍になるとしたら車をどうするか」という質問に対しては、全体では「持ち続ける」という回答が52.6%で半数を超えた。しかし、交通機関が発達している東京都とそれ以外の都市を比較すると、東京都においては逆転し、手放すと答えた人が半分という結果に。毎年納める重量税や定期的な車検代など、車を所有するにもそれなりに費用がかさむ。節約したいと思っても、車関係の出費を減らすのはなかなか難しいようだ。また、「エコカー減税・エコカー補助金制度」の認知度は高く、「なんとなく知っている」58.4%、「制度名のみ知っている」26.9%、「詳しく知っている」11.9%を合わせると97.2%を占めた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月01日「東京靴流通センター」などを展開する靴販売のチヨダはこのほど、990円均一の靴の一斉販売をスタートした。低コスト化により、低価格ながら高品質な靴を実現したとしており、メンズ・レディース各1品番とジュニア2品番、あわせて約11万2,000足を全国の自社店舗および自社サイトにて販売する。メンズのスニーカーには通気性のあるメッシュ素材を使用。履きやすさを追求し、軽さや屈曲性、グリップ性などを重視した。レディースのパンプスはサテン素材とパール調スムース素材による8色のカラーバリエーションが特徴。かかとに卵型のクッションを採用するなど履き心地も向上させた。ジュニア向けランニングタイプは、軽さとグリップ性の良さが特徴。ジュニア(女子)向けのカジュアルタイプは、ハート型のラバーを採用するなど見えない部分にまでかわいらしさにこだわった。いずれもアッパーは合成皮革、ソールは合成底。上記商品は全国の「シュープラザ」「東京靴流通センター」「靴チヨダ」などの同社店舗とチヨダのウェブサイトにて販売。売り切れ次第終了となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月30日