「第77回毎日映画コンクール」にて『ケイコ 目を澄ませて』が日本映画大賞ほか最多5冠を達成。女優主演賞は同作の岸井ゆきの、男優主演賞には『土を喰らう十二ヵ月』沢田研二が選ばれ、日本映画優秀賞は『夜明けまでバス停で』が受賞した。そのほか、男優助演賞は『ある男』の窪田正孝、女優助演賞は『さがす』の伊東蒼が受賞。また、スポニチグランプリ新人賞は『サバカン SABAKAN』の番家一路、『マイスモールランド』の嵐莉菜に贈られる。『ある男』『ケイコ 目を澄ませて』は日本映画大賞、女優主演賞、監督賞、撮影賞、録音賞を受賞して最多5冠を獲得。岸井さんからは「日々の私を見守ることで懸命に支えてくださり、映画ができていく瞬間を共にした大切な仲間です。このような賞を一緒に受賞できたことを心から嬉しく思います」とのコメントが到着。また、三宅唱監督は「岸井さんの受賞、そして月永さんと川井さんの受賞がとても嬉しいです。作品賞については、個別の部門が設定されてはいない各部のプロフェッショナルな仕事のすべてが結実したものとして勝手に受け止めさせていただき(総スケ賞、弁当賞、雨降賞etc.)、素晴らしい役者たち、スタッフたちとともに働くことができたことを誇りに思います」と喜びのコメントを寄せた。映画ファンが選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門は、『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(風間太樹監督)、外国映画部門は『トップガン マーヴェリック』(ジョセフ・コシンスキー監督)が受賞する。『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月14日に開催が予定されている。第77回毎日映画コンクール受賞結果日本映画大賞:『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)日本映画優秀賞:『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督)外国映画ベストワン賞:『ベルファスト』(ケネス・ブラナー監督)男優主演賞:沢田研二『土を喰らう十二ヵ月』女優主演賞:岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』男優助演賞:窪田正孝『ある男』女優助演賞:伊東蒼『さがす』スポニチグランプリ新人賞(男性):番家一路『サバカン SABAKAN』スポニチグランプル新人賞(女性):嵐莉菜『マイスモールランド』監督賞:三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』脚本賞:早川千絵『PLAN75』撮影賞:月永雄太『ケイコ 目を澄ませて』美術賞:今村力、新田隆之『死刑にいたる病』音楽賞:青葉市子『こちらあみ子』録音賞:川井崇満『ケイコ 目を澄ませて』アニメーション映画賞:『高野交差点』(伊藤瑞希監督)大藤信郎賞:『犬王』(湯浅政明監督)ドキュメンタリー映画賞:『スープとイデオロギー』(ヤン・ヨンヒ監督)TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・日本映画部門:『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』TSUTAYA DISCAS映画ファン賞・外国映画部門:『トップガン マーヴェリック』田中絹代賞:寺島しのぶ特別賞:中島貞夫(映画監督)『ケイコ 目を澄ませて』はテアトル新宿ほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~ 2022年4月8日より全国にて公開©豊田悠/SQUARE ENIX・「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会ベルファスト 2022年3月25日よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMASPLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeスープとイデオロギー 2022年6月11日よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国にて公開© PLACE TO BE, Yang Yonghi土を喰らう十二ヵ月 2022年11月11日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
2023年01月19日近年、熱狂的な人気を誇り、映画界でも勢いを増しているインド映画。ひしめき合う話題作のなかから今回ご紹介するのは、本年度のアカデミー賞で国際長編映画賞のインド代表に選出された注目の1本です。『エンドロールのつづき』【映画、ときどき私】 vol. 550インドのグジャラート州にある田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っていた9歳のサマイ。映画を低劣なものだと思っている厳格な父だったが、ある日特別に家族を映画館へと連れていく。人で溢れ返ったギャラクシー座で、サマイは初めて観る映画にすっかり魅了される。後日、サマイは再びギャラクシー座に忍び込もうとするが、チケット代が払えずにつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルから、ある提案をされる。なんと料理上手なサマイの母が作る弁当と引換えに、映写室から映画を見せてくれるというのだ。映写窓から観るさまざまな映画に圧倒されたサマイは、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるのだが……。インド映画のなかでも、日本で一般公開される初のグジャラート語映画となる本作。世界各国の映画祭で絶賛されている魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。パン・ナリン監督映画制作のみならず、BBCやディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーを手掛けてキャリアを積んできたナリン監督。2022年には、グジャラート州出身者として初めて米アカデミー会員にも選ばれ、いまや国際的な監督となっています。そこで、自身の経験を反映させた本作に込めた思いや映画界に抱いている危機感、そして日本映画の印象などについて、語っていただきました。―本作はほぼ監督の自伝ということですが、物語はどのようにして構成していったのでしょうか。監督すべてではないですが、今回は実際に僕に起きた出来事をベースに作りました。なので、お弁当と交換に映画を見せてもらっていたことも、父親がチャイの露店をしていたこともすべて事実。家族や友人から昔の話を聞いて、ネタを集めていきました。映画のフィルムを盗んで捕まり、少年院に拘留されてしまったエピソードも本当のことですが、インドの大スターであるアミターブ・バッチャンが出演していた作品だったこともあって、近隣の街では当時大騒ぎになったんですよ(笑)。―まさに映画のような出来事ですね。実話とフィクションの両方を描くうえで、意識したこともありましたか?監督観客に披露するまでは、「ちゃんとバランスが取れているんだろか?」と自分のなかでも、ものすごい不安がありました。ニューヨークのトライベッカ映画祭での上映が最初でしたが、観客のみなさんが立ち上がって喜んでくださり、観客賞まで受賞したのでよかったですが、それまでは本当に怖かったです。意識したことを挙げるとすれば、実話ということもあって僕自身の視点で描かれている作品ではあるものの、友人でもある映写技師の視点も大事にしたこと。とはいえ、ドキュメンタリーではないので、ある程度の自由を持って作っていますし、僕が大好きな映画作家に捧げるオマージュも今回はかなり入れています。夢のような感覚は、映画館でしか味わえない―監督が子ども時代だった頃と現在では、社会における映画や映画館の存在も変化していると思いますが、危機感のようなものはありますか?監督世界の映画館の25~30%が二度と営業を再開しないという形で閉鎖しているという話を聞いたばかりなので、それは懸念すべきこと感じています。ただ、映画のなかでも言っているように、映画にはつねに未来があるという事実は変わらないかなと。とはいえ、どうやって物語が作られ、それがどのように受け止められるのかということに関しては、激変しているのではないでしょうか。たとえば、昔だったら映画は映画館でしか体験できないものでしたが、いまでは配信などでどこでも観られる時代。しかもデジタルによって自由を手にしているので、誰でも映像を作ることができ、SNSなどで発信することもできるようになりましたよね。ときにはそれが大作の映画よりもバズることもあるので、映画の存在が薄くなっているようなところはあるのかなと。ただ、ゲームやYouTubeなどから新しいものがどんどん入ってきている状況なので、僕も興味を持っていますし、どうなっていくのかは見届けていきたいです。―映画館の減少とともに、動画配信が主流となっていくなか、サマイのように映画館で感動する体験が失われつつあります。監督が思う映画館ならではの魅力とは?監督暗くなった映画館に座ってからは、スマホを見ることもほかの用事をすることもなく、早回しも巻き戻しもできない状況で映画を観ることになります。でも、それは自宅では味わえない経験ではないでしょうか。さらに、見知らぬ人たちと一緒に映画を観るという環境も、心理的には大きな違いですよね。おそらく大人でも子どもでも、同じことが言えると思っています。これは哲学者や心理学者の方々と話をしたときに聞いたことですが、人が夢を見ている場合、夢の長さはだいたい90分から120分くらい。映画もそれと同じくらいの尺の作品が多いので、専門家たちの間では夢と映画には関連性があるのではないかと言われているそうです。だからこそ、映画を観ると夢に近いような体験ができるのですが、それはパソコンの画面では味わえないものではないかなと。もちろん、情報や物語を受け止めることはできますが、夢心地のような感覚とインパクトは映画館に行かないと体感できないものだと考えています。日本映画から影響を受けていない地域はないと感じる―なるほど、確かにそうですね。監督は自他ともに認める映画マニアでもありますが、日本映画に対してはどのような印象をお持ちですか?監督日本の映画文化は革新的なところがありますし、日本では本当に数多くの映画が作られているので、それは素晴らしいことだと思っています。実際、アメリカをはじめ、フランスやイタリアなど世界中の監督と話していると、日本映画から影響を受けていない地域はないんじゃないかと感じるほどです。日本の作品が海外でリメイクされることも多いので、それは新しい形のストーリーテリングを生み出せている証拠ではないでしょうか。少し前だと、中田秀夫監督をはじめとするJホラーの作品もジャンル映画にはさまざまな影響を与えていますし、日本にはユニークな映画言語があると感じています。あとは、宮崎駿監督のような存在も映画界には必要ですよね。ほかにも、日本の映画文化に関してあまり欧米では知られていなくて残念なこともあるんですよ。世界は日本の映画界における女性の活躍をもっと知るべき―それは、どのようなことでしょうか。監督映画界において、“女性活躍のパイオニア”は日本だったのではないかと僕は考えています。実際、日本初の女性映画監督である坂根田鶴子監督は、サイレント映画の終わりころの時代に男性社会である映画界で働くために男性のように髪を短く切って仕事をしていたとか。それほど前から、実は日本の映画界では女性が活躍し続けているのです。ほかにもオードリー・ヘプバーンと同じくらい海外でもっと知られるべきと感じているのは、田中絹代さん。日本映画だと溝口健二、小津安二郎、黒澤明といった名前ばかりが上がりがちですが、田中さんは女優として250本あまりの映画に出演し、映画監督にもなった女性です。僕個人としては、彼女たちのような女性たちが活躍していたことをもっと多くの人に知ってほしいなと。こんなに初期から女性監督が映画界に関わっていたという例は少ないので、日本は先を行っていたほうだと思います。僕自身は日本映画をきっかけに日本を好きになり、いまでは日本の精神性や武術、茶道、歌舞伎など、さまざまな日本文化に魅了されてきました。過去には日本と共同製作した作品の撮影で何度も日本を訪れていますが、ガッカリしたことは一度もありません。すべてがとても素敵な記憶として残っています。いろんな側面を持つ故郷グジャラートを見てほしい―そう言っていただき、うれしい限りです。映画を通して日本に関心を持ってくださった監督のように、本作は日本で一般公開される初のグジャラート語映画ということで日本の観客には興味深いところも多いかと。注目してほしいポイントなどがあれば、教えてください。監督グジャラートという地域に関しては、実はインド国内でもそこまで知られている場所ではありません。ただ、何世紀も前からいろんな旅人が滞在してきた歴史を持つユニークな地域で、多種多様な人種が生活しています。それは劇中の子どもたちを見ていただくだけでも、いろんな人種のバックグラウンドの違いを感じていただけるはずです。また、自然が豊かな場所でもあるので、塩でできている砂漠や山脈などもありますし、アジアのなかではライオンの最後の生息地とも言われています。あとは、これが一番有名かもしれませんが、ガンジーの生まれ故郷でもあるんですよ。そんなふうに、いろんな側面を持つグジャラートという地域をぜひご覧ください。人生においては、誰もが自分が主人公!生まれ育った故郷と家族、そして映画に対する溢れんばかりの愛に包まれた本作。好きなものを純粋に追いかけるサマイの姿に、夢に向かって突き進む情熱こそが人生に光を与えてくれるものだと思い出させてくれるはずです。取材、文・志村昌美輝きに満ちた予告編はこちら!作品情報『エンドロールのつづき』1月20日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開配給:松竹️ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP
2023年01月18日今年の映画俳優組合賞(SAG)功労賞が、サリー・フィールドに贈られることになった。フィールドは1967年に映画デビュー。『ノーマ・レイ』と『プレイス・イン・ザ・ハート』でオスカー主演女優賞を受賞、『リンカーン』で助演女優部門にノミネートされた。最新作は来月アメリカ公開予定のコメディ映画『80 for Brady』。共演はジェーン・フォンダ、リタ・モレノ、リリー・トムリンら。授賞式は2月26日、ロサンゼルスのフェアモント・センチュリープラザホテルで行われる。授賞式は、昨年まで、アメリカではケーブルチャンネルのTBSとTNTが放映していたが、今年はNetflixがYouTubeを通じて全世界配信。来年からは正式にNetflixのプラットホームで配信される。文=猿渡由紀
2023年01月18日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞のノミネートが、日本時間1月18日深夜に発表。湯浅政明監督の『犬王』が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。本作は、「平家物語 犬王の巻」(著:古川日出男)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界を鮮烈な視点で描いた作品。湯浅監督×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)らクリエイター陣にくわえ、犬王役には、「女王蜂」として音楽活動をはじめ止まらない躍進を遂げるアヴちゃん。友魚役は、カテゴリーに縛られない表現者として卓越した演技力・歌唱力を持つ森山未來が演じている。2022年5月28日に全国121館で封切られ、観客動員数24万人、興行収入3.5億を突破。公開から7か月を超えるいまもロングラン上映を続けている。また、アニー賞は1972年、国際アニメーションフィルム協会(International Animated Film Association)によって設立。年に一度、世界中の優れたアニメーション作品・スタッフ・キャストに贈られる賞で、“アニメーション界のアカデミー賞”とも呼ばれる。湯浅監督作品が同・長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。「アドベンチャー・タイム」でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙に。脚本賞は宮崎駿監督/スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来のノミネート。長編インディペンデント作品賞には、A24が北米配給したストップモーションアニメ『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)やNetflixアニメ映画『エルマーのぼうけん』などがノミネートされている。受賞作品は日本時間2月26日(日)、現地時間2月25日(土)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表。主なノミネートは以下の通り。『私ときどきレッサーパンダ』第50回アニー賞主要ノミネート作品賞『私ときどきレッサーパンダ』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『ウェンデルとワイルド』長編インディペンデント作品賞『Charlotte』(原題)『犬王』『Little Nicholas, Happy As Can Be』(原題)『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『エルマーのぼうけん』監督賞(長編)ドミー・シー『私ときどきレッサーパンダ』ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ディーン・フライシャー・キャンプ他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)ノラ・トゥーミー『エルマーのぼうけん』ヘンリー・セリック『ウェンデルとワイルド』脚本賞(長編)ドミー・シー、ジュリア・チョー『私ときどきレッサーパンダ』ジェイソン・ロフタス『ETERNAL SPRING(長春)』野木亜紀子『犬王』ディーン・フライシャー・キャンプ、ジョニー・スレイト他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.長ぐつをはいたネコと9つの命 2023年3月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月18日イエジー・スコリモフスキ7年ぶりの監督最新作『EO』より日本版ポスターが解禁された。本作は、第75回カンヌ国際映画祭では審査員賞・作曲賞2部門を受賞、全米映画批評家協会賞では外国語映画賞/撮影賞の2部門を受賞するなど、本年度ポーランド代表作品として、アカデミー賞国際長編映画賞のノミネーションも期待されている話題作。サーカス団から連れ出され始まったロバの“EO”の予期せぬ放浪の旅を描く。人間のおかしさと愚かさを、全くの別視点から体感するような無比の映像体験には“鮮烈“、“近年の映画には希少な大胆さ”と、多くの称賛が寄せられている本作。観客は、EOの旅を見守りながら、ある時はEOの目線で予期せぬ荒波を潜り抜けることになる。御年84歳にして新たな世界を切り拓くスコリモフスキ監督のその感性と、独創性が大いに注目される。この度解禁となった日本版ポスタービジュアルは、ヴィヴィッドな赤色をバックに、こちらに無垢な眼差しを向けるEOの存在が目を引く1枚。EOの無邪気な目に人間たちはどう映るのか…。想像をかき立てられるビジュアルとなっている。『EO』は5月5日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:EO 2022年11月22日より東京写真美術館ホール「ポーランド映画祭2022」にて公開© 2022 Skopia Film, Alien Films, Warmia-Masuria Film Fund/Centre for Education and Cultural Initiatives in Olsztyn, Podkarpackie Regional Film Fund, Strefa Kultury Wrocław, Polwell, Moderator Inwestycje, Veilo ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月18日放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)が発表された。作品部門に輝いたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。今作は、監督、脚本、助演男優部門でも受賞した。主演男優賞は、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、主演女優賞は『TAR/ター』のケイト・ブランシェット。助演女優賞は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセット。長編アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、外国語映画賞と歌曲賞は『RRR』、脚色賞は『ウーマン・トーキング 私たちの選択』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金)公開文=猿渡由紀
2023年01月17日Apple TV+の「Pachinko パチンコ」(アメリカ・韓国・カナダ合作)が、第28回放送映画批評家協会賞(クリティクス・チョイス・アワード)にて外国語ドラマシリーズ賞を受賞。同賞には「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」もノミネートされていたなか、前回の「イカゲーム」に続く快挙となった。Apple TV+「Pachinko パチンコ」映画部門では、最多14ノミネートの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(キー・ホイ・クァン)・編集賞の計5冠を達成。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』外国語映画賞には、韓国パク・チャヌク監督の『別れる決心』をはじめ、ゴールデン・グローブ賞を受賞した『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』などがノミネートされていたが、インド映画の『RRR』が主題歌賞と合わせて受賞した。『RRR』なお、エンターテイメントにおいてステレオタイプを打ち破るリアルな女性像を体現した女性に贈られるSeeHer賞は、LBGTQIA+コミュニティの活動家であり『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』で助演女優賞にノミネートされていたジャネール・モネイに授与された。放送映画批評家協会賞は、北米の放送や映画に関わる批評家協会によって選出。アカデミー賞の前哨戦として例年その結果の行方が注目されている。今年は現地時間1月15日、ロサンゼルスにて開催された。主な受賞結果は以下の通り。映画部門作品賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』監督賞ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演女優賞ケイト・ブランシェット『TÁR』主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』コメディ映画作品賞『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』アンサンブル演技賞『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』脚本賞ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚色賞サラ・ポーリー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』外国語映画賞『RRR』主題歌賞「Naatu Naatu」『RRR』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』テレビ部門外国語ドラマシリーズ「Pachinko パチンコ」ドラマシリーズ・作品賞「ベター・コール・ソウル」ドラマシリーズ・主演女優賞ゼンデイヤ「EUPHORIA/ユーフォリア」ドラマシリーズ・主演男優賞ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」コメディシリーズ・作品賞「アボット エレメンタリー」コメディシリーズ・主演女優賞ジーン・スマート「Hacks」(原題)コメディシリーズ・主演男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」(上原礼子)■関連作品:RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年01月16日全米プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『イニシェリン島の精霊』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『TAR/ター』、『トップガン マーヴェリック』、『ザ・ホエール』の10本。PGAの結果は伝統的にオスカー作品賞と一致することが多く、オスカー予測上の重要な指針とされる。近年はアカデミーの投票者数が増え、層も変わってきたことから、以前ほどには当てにできなくなったものの、昨年はどちらも『コーダ あいのうた』を選出した。授賞式は2月25日。文=猿渡由紀
2023年01月13日全米監督組合賞(DGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、トッド・フィールド(『TAR/ター』(5月公開))、ジョセフ・コシンスキー(『トップガン マーヴェリック』)、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開))、マーティン・マクドナー(『イニシェリン島の精霊』(1月27日公開))、スティーヴン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』(3月3日公開))。これまでの賞で監督部門に食い込んできた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のジェームズ・キャメロンは、入らなかった。また、有力視されていたサラ・ポーリー(『ウーマン・トーキング 私たちの選択』)も落ちたことで、候補者全員が男性になってしまったが、初監督部門は、5人のうち4人が女性だった。授賞式は2月18日。文=猿渡由紀
2023年01月12日ティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再びタッグを組んだ『ボーンズ アンド オール』。本作でヴェネチア国際映画祭新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞した注目のテイラー・ラッセル演じるヒロイン、マレンに迫る特別映像が解禁となった。今回、解禁となった映像は、テイラー・ラッセルが演じる主人公マレンにフォーカスした《人喰いマレン編》。映画界を席巻するスタジオ「A24」製作の『WAVES/ウェイブス』(2019)でのエモーショナルな演技で注目されたテイラーは、生まれながらに人喰いの衝動をもった宿命を背負い、逃避行を続けるマレンを演じている。映像は、本能の赴くままに同級生に噛みついてしまったマレンがカセットテープの父の声を聴くシーンから始まる。「もう助けられない。お前のせいじゃない。生まれつきだ」と父に見放された彼女は、たったひとりで孤独な旅を始めることに。「本能に従って演技をすると、不思議な境地にたどり着く」「こんな脚本は読んだことがなかった」というテイラーは、「マレンはとてもユニーク。彼女は人と繋がりたいけど、うまくいかない」と、禁断の宿命を背負った彼女は社会のアウトサイダーで孤独な存在だと指摘。初のアメリカでの撮影に臨んだグァダニーノ監督は「マレンは18歳くらいの女性だ。10代真っ只中だけど、失ったものに対して強い気持ちがある」と説明する。自分探しの旅を続けるマレンは、自分と同じ宿命を背負う青年リーと出会う。「仕方がない。俺たちはこの生き方だ」と言うリーを演じるのは、今作で映画プロデュースに初挑戦したティモシー・シャラメ。リーとの旅を続けるマレンは「俺を悪い人だと思わない?」と問われ、「ただ、あなたを愛している」と切なる胸の内を吐露するが…。ティモシーは、「テイラーとの共演はとても楽しかった。彼女はとてもオープンで、撮影では新しいことに挑戦していた」と彼女との共演を絶賛!「テイラーしかいない」と思ったという監督も「マレン役にぴったりだった」と太鼓判を押す。さらに、突然現れる謎の“人喰い”、サリーを演じた名優マーク・ライランスは、「リアルな演技ができる俳優だ。カメラを通して、彼女の考えていることがわかる」と褒め称えている。映像のラストでは、テイラーが「本能に従って演技をすると、不思議な境地にたどり着くことが多い。何かに逆らった演技ではないので、良いことだと思う。人生の不思議さにただ身を委ねている感じ」と、役者としての新たな領域に進化できたことを明かしている。『ボーンズ アンド オール』は2月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボーンズ アンド オール 2023年2月17日より全国にて公開© 2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
2023年01月11日アカデミー賞で韓国代表作品として国際長編映画賞ショートリスト入りを果たしたパク・チャヌク監督『別れる決心』。本作で韓国国内映画賞で主演男優賞を軒並み受賞、繊細な演技で世界中を魅了し、セリフは少なくともその存在感で“静寂のカリスマ”といわれるパク・ヘイルに注目した。2000年から俳優としての活動を始めたパク・ヘイル。2001年のファン・ジョンミン主演『ワイキキ・ブラザーズ』で映画デビューを果たし、『嫉妬は私の力』(02)で韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し注目を集め、様々なジャンルの作品で多様なキャラクターを演じ分け、多くのヒット作に出演してきた。2003年には、『パラサイト 半地下の家族』でもお馴染みのポン・ジュノ監督の大ヒット作『殺人の追憶』に出演。80年代後半に実際に韓国国内で発生した未解決事件を描いた作品で、パク・ヘイルは容疑をかけられる青年を演じ、言葉少ないながらも強烈なインパクトを残し、一躍広く知られる存在に。2006年には再びポン・ジュノ監督とタッグを組んだ『グエムル-漢江の怪物-』はソン・ガンホやペ・ドゥナと兄妹役を演じ、1300万人という当時、韓国映画史上最高の観客動員数を記録する大ヒットに貢献。さらに、韓国映画史上最高動員『バトル・オーシャン』(14/1760万人)のキム・ハンミン監督が手掛けた『神弓 KAMIYUMI』(11)でも主演を務め、その年のナンバーワンヒットを獲得した。そして今年は、2月17日(金)公開のパク・チャヌク監督最新作『別れる決心』、3月17日(金)公開のキム・ハンミン監督最新作『ハンサン-龍の出現-』と話題作が相次ぎ、現在も韓国映画界を牽引し続けている。『ハンサンー龍の出現ー』より『別れる決心』で韓国国内映画賞の主演男優賞を軒並み受賞!“今年最もロマンティックな作品”との呼び名も高い『別れる決心』では、パク・ヘイルは刑事のヘジュンを演じている。ある事件を追って被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)と出会い、刑事と容疑者という立場ながらも、互いに惹かれあっていくという役どころだ。パク・ヘイルは持ち前の繊細な演技力で、どこか刑事らしからぬ気品に溢れたヘジュンを巧みに演じて魅せ、彼の視線に込められたミステリアスな色気には観客までも魅了され、世界中が虜となっている。本作は韓国国内で社会現象ともいえるブームを巻き起こしており、数々の映画賞を獲得しているが、パク・ヘイルも青龍賞・大鐘賞・釜日映画賞と韓国国内の映画賞で主演男優賞を軒並み受賞。さらにはアジア記者協会(AJA)の「AJAアワード2022」も贈られ、先日はアジア全域版のアカデミー賞とされる「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)でも主演男優賞にノミネート、国内外から熱い注目を集めている。キャリア初の刑事役に挑戦「パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と監督意外にもパク・チャヌク監督作品への出演も、刑事役も本作が初。2022年の釜山国際映画祭にて、パク・ヘイルはある日突然監督から電話がかかってきたことを明かし、驚きのあまり電話に出るなり「何か失礼なことをしてしまいましたか?」と尋ねてしまったという。それほどに監督作品への出演は意外だったというが、パク・チャヌク監督は「パク・ヘイルとは長い付き合いなので、1本か2本は一緒に撮影したと思い込んでいたのですが、ある日彼とは映画を撮ったことがないことに気づきました。映画の中のへジュンは、とびきり優しく、端正で礼儀正しく、風変わりなユーモア感覚のある人間です。そのキャラクターは、パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と語り、脚本家のチョン・ソギョンとパク・ヘイルをイメージして脚本作業を行い、キャラクターを構築していったほど。そして、パク・ヘイルが出演を決めたのも脚本が出来上がる前だったというが、最初の打ち合わせ時に監督が30分ほどかけてストーリーを全て説明してくれたそうだ。彼によれば、出演を快諾したのには3つの理由があるという。1つ目は“『パク・チャヌク映画』というジャンルへの興味”。2つ目は“初の刑事役であり、典型的な刑事像とも異なる魅力のあるキャラクターであったこと”。そして3つ目は“タン・ウェイと共演できること”があったと明かし、「こんなに素晴らしいオファーを断る理由がありませんでした」と出演を決定した際をふり返っている。初の刑事役挑戦となったことについては、「今まで演じたことのないような役だったので、僕にできるだろうか」と感じたともいう。若手俳優にとって刑事役というのは登竜門でもあるが、パク・ヘイルは『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強すぎたのかもしれないとしながらも、「ようやく僕も刑事を演じられるようになったか、とも思いました」と明かす。「それにこれまでの刑事物とは全然違うテイストで新鮮でした。従来の映画での刑事役は、だらしなくて暴力的に描かれることも多かったけれど、へジュンはとても清潔感があって、あまり暴力を振るわず、慎重に捜査を進めていく。そういう刑事だってきっといると思いますし、今までにない新しい刑事を演じてみたいと思いました」と自身初の刑事役への挑戦についての思いも語っている。『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月10日第79回ヴェネツィア国際映画祭で《監督賞》《新人俳優賞》の2冠に輝いた映画『ボーンズ アンド オール』が、2023年2月17日(金) に公開される。本作は、作品賞や主演男優賞をはじめアカデミー賞で4部門にノミネートされ、脚色賞に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(17) を手掛けたルカ・グァダニーノ監督の最新作で、ヴェネツィア国際映画祭で初披露されるやその衝撃の描写に絶賛と驚愕のレビューが続出した禁断の純愛ホラーだ。社会の片隅で生きるマレンとリーが抱える秘密。それは生きるため本能的に人を喰べてしまうことだった。主演を務めるのは、本日12月27日(火) が27歳の誕生日であるティモシー・シャラメ。芸能一家に生まれた彼は、子役として2014年にクリストファー・ノーラン監督作『インターステラー』へ出演したことで世界が注目。そして2017年、グァダニーノ監督と初タッグを組んだ映画『君の名前で僕を呼んで』の演技が高く評価され、第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。その後も話題作に出演しており、2023年には『チャーリーとチョコレート工場』(05) の若き日のウィリー・ウォンカを演じる『Wonka』(原題)、SF大作の続編『Dune : Part Two』(原題)などの公開が控えている。『WONKA』(原題)2023年公開(C) 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedティモシーが演じるのは、生きるため本能的に人を喰べる衝動を抑えられない青年リー。同じ秘密を抱える少女マレン(テイラー・ラッセル)と出会い、逃避行の旅を続ける。「孤独を乗り越えようともがくふたりの人物というアイデアは、多くの人々がさまざまな理由で疎外感を感じているこの時代に、とくに心に響きました」と、現代を生きる人々に共感されるテーマだとティモシーは指摘する。また、監督と共に脚本開発から映画製作にも初挑戦したティモシーは、「ルカの初となるアメリカ映画に出演して、彼が快適に仕事ができる環境を飛びだし、その強烈な感性を世界に示していくのを目撃できてとても光栄に思う」と、初の撮影地となるアメリカ各地を精力的にロケーションして撮影に臨んだルカ・グァダニーノ監督に敬意を表した。<作品情報>『ボーンズ アンド オール』2023年2月17日(金) 公開監督:ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』『サスペリア』■出演ティモシー・シャラメ『DUNE/デューン 砂の惑星』『君の名前で僕を呼んで』/テイラー・ラッセル『WAVES/ウェイブス』/マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』『ダンケルク』公式サイト:
2022年12月27日第47回報知映画賞の表彰式が16日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。表彰式では報知新聞社 代表取締役社長 依田裕彦氏、東宝 代表取締役社長 松岡宏泰氏からの挨拶も。スケジュールの都合で登壇できなかった片山慎三監督、横浜流星からはVTRでのコメントも寄せられた。助演女優賞に輝いた尾野真千子は「こんなにたくさんのお芝居をさせていただけて、本当に幸せだなと日々感じて、それなのにこんなに素晴らしい賞をいただけて、もっともっと幸せな気分になりました」と喜びを表す。「こうやって賞をいただくと、『もっと頑張れ』と言われているような気持ちになります。だからまだもう少しお芝居を続けていいのかなと思ってます。もうちょっとこの世界に頑張ってみようと思います。ですので、皆さん応援よろしくお願いたします」と頭を下げた。また、「ガリレオ」シリーズの最新作『沈黙のパレード』で主演男優賞に輝いた福山雅治は、「ガリレオという作品にはおよそ15年ほどかかっています。15年かかってこの場に立たせていただけてるんだなと思っています」としみじみ。「天才物理学者」というキャラクターを表すために話し合った日々を振り返り、「僕らはおそらく口にこそ出さなかったんですけど『発明をしてやるんだ』と思っていた」と明かす。さらに福山は「生みの親である東野(圭吾)先生も『湯川学というキャラクターが人間として認められたようで、とても嬉しく思っています』と嬉しいコメントを出してくださってました。とても深くとても嬉しく僕も受け止めておりまして、東野先生が生み出した発明、我々がスタッフと共に作り上げた発明が15年かけて認められたのかなという思いです」と語る。「えてしてこういったことは時間がかかるものですが、この場で結実できたこと、とても嬉しく思っています」と喜んだ。福山は「自分にとって賞をいただくということは予想もしていないことで、僕は53歳なんですが、17歳の時に父を亡くし、その時の父が53歳でした」と明かす。「18歳で東京に出て来て、『何者かになってやるんだ』という思いだったのは間違いありません。その時は何も持ってなかったに等しいですけど、出会うものや人、こと、全てを自分の体に血肉化して何者かになってやるんだという思いで東京に来て、今日その“何者かになる”という一つの目標がこの場所で1度叶えられたような気がしています」と今回の受賞には並々ならぬ思いを持っている様子。最後に福山は「あまり謙遜しすぎるのも共にものを作っている人や、僕のことをつぶさによく見てくださっている方に対して失礼に当たるので、謙虚でありたいと思いながらも、謙遜しすぎずに、この賞を誇りに思いながら受け止め、なかなかもらえるものではないと思っていますが、またこの場に呼んでいただけるようこれからも精進していきたいと思います」とスピーチを締め括った。○第47回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『ある男』石川慶監督花束ゲスト:坂元愛登作品賞・海外部門:『トップガンマーヴェリック』東宝東和 代表取締役社長 山崎敏アニメ作品賞:『劇場版四畳半タイムマシンブルース』夏目真悟監督主演男優賞:福山雅治『沈黙のパレード』花束ゲスト:西谷弘監督主演女優賞:有村架純『前科者』花束ゲスト:田畑志真助演男優賞:横浜流星『流浪の月』代理:李相日監督助演女優賞:尾野真千子『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカンSABAKAN』 花束ゲスト:金沢知樹監督監督賞:片山慎三『さがす』代理:山野晃プロデューサー新人賞:嵐莉菜 『マイスモールランド』花束ゲスト:アラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデー新人賞:白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』花束ゲスト:松本優作監督
2022年12月22日第47回報知映画賞の表彰式が22日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。映画『流浪の月』で助演男優賞を受賞した横浜流星。会場には来られなかったもののVTRメッセージを寄せ「悩みもがきながらも監督を信じて必死に生きようとして来ました。監督、広瀬(すず)さん、松坂(桃李)さん、そしてその他のキャストの皆様、スタッフの皆様がいたから、人間らしくもがいている亮が出来上がったと思います。皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉を伝える。さらに「これからも『流浪の月』で得たものを次の作品、次の作品に活かして、ひとつひとつ積み重ねて皆さんに心に響く作品をお届けできるよう精進します」と意気込んだ。李相日監督は「横浜くん、ゆくゆくはトム・クルーズのように……はならないと思いますけれど、ストイックさは引けをとっていない」と表す。「横浜くんは空手をずっとやっておりまして、極めて厳しいストイックな性格。今回演じた亮という男は強くあらねばならないという生き方をしてきたと思うんですけど、女性に暴力をふるってしまうような非常に繊細で心の弱い男の内面なので、自分と違う生き方をしてきた男をどう掴むか、撮影中も撮影以外も常に悩んでストイックに探している姿が印象的でした」と振り返る。さらに李監督は横浜に対し「努力の賜物であると思うんですけど、戦友である広瀬すずとの関わりが非常に大きかったと思いますし、我々スタッフも全員で彼を支えて来た成果として受け止めて、非常に嬉しく思っております」と祝福。「賞をいただくということは、非常にこの先厳しく、なかなか褒めてもらえないゾーンに入ると思うので、より高みに向かってストイックに続けてくれる姿を見守っていきたいと思います」とエールを送った。○第47回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『ある男』石川慶監督作品賞・海外部門:『トップガンマーヴェリック』東宝東和 代表取締役社長 山崎敏アニメ作品賞:『劇場版四畳半タイムマシンブルース』夏目真悟監督主演男優賞:福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞:有村架純『前科者』助演男優賞:横浜流星 『流浪の月』助演女優賞:尾野真千子 『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカンSABAKAN』監督賞:片山慎三『さがす』新人賞:嵐莉菜 『マイスモールランド』新人賞:白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』
2022年12月22日俳優の佐藤健、アイドルグループ・乃木坂46の秋元真夏、梅澤美波、齋藤飛鳥らが20日、東京・有明アリーナで開催された授賞式「WEIBO Account Festival 2022」に出席した。中国最大のソーシャルメディア・WEIBOを通して活躍し、中国で大きな影響力をもつ日本人を表彰する同授賞式。MCは指原莉乃と桜庭大翔が務めた。最優秀俳優賞を受賞した佐藤はトロフィーを受け取ると、「非常に光栄です」とあいさつ。「このような賞をいただけると、自分の仕事がちゃんと中国の皆様にも届いているんだなという実感も湧きますし、ますます今後頑張っていきたいなと改めて思います。ありがとうございます」と意気込みを話した。優秀女性グループ賞を受賞した乃木坂46からは、キャプテンの秋元と副キャプテンの梅澤が出席。秋元は「このたび、乃木坂46として4度目の受賞をさせていただくことができて本当に嬉しく思っています。来年、再来年とまたこのバトンを繋いでいけるように、私たちも頑張っていきたいと思います」と受賞の喜びを伝え、梅澤も「コロナ禍になる前までは、現地のファンの皆さんに会いにライブをしに行けたりしてたんですが、なかなかそういう機会がなくなった今でもこういう賞をいただけたのは、日頃から応援してくださるファンの皆様のおかげだと思っています」と中国のファンにメッセージを送った。また、齋藤はグループとは別に個人で年間アイコン賞を受賞。「私は今月末でグループ活動を終えて卒業を迎えますが」と自身の卒業に触れ、「引き続き来年からも皆さんには乃木坂46を見て楽しんでいただけたらなと思っていますので、よろしくお願いします」と呼びかけた。その他の受賞コメントは以下の通り。■黒木瞳/最優秀女優賞本日は素晴らしい賞をいただき大変光栄でございます。これからも女優として一歩一歩前に進んでいく勇気をいただきました。本当にありがとうございました。■西野七瀬/優秀人気女優賞本当にありがとうございます。3年前にもこちらで賞をいただいたことがあったので、また新しくトロフィーをいただけてすごく光栄に思います。これからも一つひとつの作品と向き合って、自分らしく楽しんで仕事をしていきたいと思います。よろしくお願いします。■JO1/優秀男性グループ賞・與那城奨この度は優秀この男性グループ賞をいただきまして、本当にありがとうございます。中国でも評価されるようになって、僕たちも、もっともっとパフォーマンスを磨いていかなければいけないなと思いますし、もっともっとたくさんの方に愛されるグループになっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。・白岩瑠姫素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。中国の皆さんの応援だったり、愛とかをWEIBOを通じてたくさん感じています。なので僕たちも早く中国にライブに行って、皆さんにお会いできるように頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。■MIYAVI/優秀ロックアーティスト賞この賞をいただけて光栄に思っています。コロナ前は中国にもいろんな場所にライブで行ってました。本当に今コロナで大変だと思いますが、音楽や文化の力で元気になれる、そう信じています。今年はバンドも組んだので、中国にソロでも、バンドとしてもまた行きたいなと思ってます。■セロ/優秀マジシャン賞こんな美しい賞をいただいて、本当にありがとうございます。これをきっかけに、これからWEIBOを、そして世界の皆さんに夢と魔法を頑張ってやり続けていきたいと思います。その気持ちをあるアイテムに潜めました。お見せします。(炎を使ったマジックを披露し)これで僕も燃えてきました! 皆さん、ありがとうございます。■Da-iCE/グッドシンガーグループ賞・工藤大輝今回このような賞をいただいて、本当に光栄に思っております。これを機に中国の方々にも僕らの音楽がたくさん届くようになればいいなと思っております。明日のライブ、頑張れると思いますので、皆さん、よろしくお願いします。■ラブライブ!スーパースター!! Liella!/優秀IPアイドル賞・伊達さゆり本日は素敵な賞をいただくことができて、とてもうれしく思っております。とても光栄です。ありがとうございます。私たちLiella! は5人から9人になって活動させていただいています。9人になって、この場で初めて素敵な賞をいただくことができてとても嬉しいです。これからも私たちらしく進んでいきたいなと思っておりますので、応援していただけると嬉しいです。これからも笑顔で頑張ってまいります!■天月/優秀ボーカル賞このような賞をいただけて本当に光栄です。僕自身、歌うことが好きで始めた活動ですが、こうして国を超えてたくさんの人に届いていることを本当に誇らしく思います。これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
2022年12月22日俳優の窪田正孝が、20日に開催された授賞式「ELLE CINEMA AWARDS 2022」で、今年の映画界で目覚ましい活躍をした男性に贈られる「エル メン賞」を受賞した。本アワードは2005年から始まり、ファッションメディア『ELLE』がその年に公開された映画作品を独自の視点で選定する映画賞。日本の映画界で輝く女優に贈る「エル ベストアクトレス賞」、優れた監督に贈る「エル ベストディレクター賞」、今後の活躍が期待される女優に贈る「エル・ガール ライジングアクトレス賞」、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る「エル メン賞」の4部門が設けられている。今年、『決戦は日曜日』、『劇場版 ラジエーションハウス』、『MIRRORLIAR FILMS Season4「おとこのことを」』、『マイ・ブロークン・マリコ』、『ある男』と映画5作品に出演した窪田。今回の受賞作となった『ある男』は、ベネチア国際映画祭や釜山国際映画祭、東京国際映画祭など、国内外の映画祭で注目を集め、窪田は物語の鍵となる、過去を変えて生きる男・大祐を演じた。受賞コメントは以下の通り。■窪田正孝まさか自分なんかがいただけるとは思っていなかったので、すごく光栄な気持ちです。2020年にNHK連続テレビ小説『エール』と月9ドラマをやらせてもらったり、テレビの仕事を中心にしたりしていたのですが、自分のこの仕事の中でひとつしおりをつけたいと思う瞬間があって、映画がすごく好きだったのでトライしたいなと思っていたときに最初にお声がけいただいた作品が『ある男』でした。ドラマにはドラマのよさがあるし、映画には映画のよさがあるのですが、芝居にどっぷり浸かることができて、その瞬間を切り取ってくれるのが映画だなと。映画の空間の中で経験豊富な俳優さんたちとお芝居させてもらう刺激も大きく、俳優という仕事の深みや面白さをより感じられたのが『ある男』という作品でした。
2022年12月20日東京洋装雑貨工業協同組合(所在地:東京都台東区)は、ホームページを全面リニューアルしました。ホームページ: ホームページ リニューアル■東京洋装雑貨工業協同組合について私ども、東京洋装雑貨工業協同組合は、レディスベルト、マフラー、アクセサリー、メンズスイムウェアー、バックルのメーカーとして構成されています。各製品のファッション性と品質向上に対する検討会、製品普及のポスター、キャンペーン活動、又、ニーズに応える為、海外市場にも進出しています。尚、マーケットリサーチ及びトレンドの研究等を行い、業界の活性化に従事しております。今年は日本服装ベルト工業連合会と共同で12月10日のベルトの日にあわせたPR活動として新聞広告を実施しました。この活動によって多くの方がサイトに訪れることを想定し、当組合はホームページを全面リニューアルいたしました。■リニューアルの内容について前回のサイトから、業界の活性化につながるよう、情報をより皆様に伝えやすくするように構成、デザインを改善いたしました。各企業が長年培ってきた匠の技術や、今も進化し続ける製品のリアルが伝わる写真を撮影、掲載しております。リニューアルの内容 1リニューアルの内容 2■組合の活動「TLB」についてBtoCの取り組みとして、「自立した芯の強さ」「女性らしさ」をテーマにレザー製品を扱うクリエイター集団として働く女性が生き生きと輝き続けられるような大人の洗練されたスタイルを打ち出した商品を製造・販売しております。毎日忙しく働く女性たちのライフスタイルを高め、仕事でもプライベートでも長く愛用してもらえる汎用性の高い商品づくりを目指しています。TLBについて ■実際に掲載された新聞広告日本服装ベルト工業連合会と共同で12月10日のベルトの日にあわせたPR活動。各協会から本革ベルトのプレゼントキャンペーンを実施。※本キャンペーンは終了しております。新聞広告■組合概要組合名: 東京洋装雑貨工業協同組合所在地: 〒111-0056 東京都台東区小島1-11-12TEL : 03-3851-3685FAX : 03-3863-4606東京洋装雑貨工業協同組合 TLB 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月20日企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」が2023年1月4日(水)から2月5日(日)まで、東京・国立映画アーカイブ 小ホールにて開催される。その後、福岡、京都を巡回する。アカデミー・フィルム・アーカイブのコレクション&復元映画を紹介する上映イベント企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」は、35本(23プログラム)の上映を通して、アカデミー賞で有名な米国映画芸術科学アカデミーの映画保存機関のアカデミー・フィルム・アーカイブのコレクションや、近年の復元成果などを紹介する上映イベント。アカデミー賞受賞作はもちろん、同館が復元した日本未公開のアメリカのインディペンデント映画や、鑑賞機会の希少なキューバ映画やインド映画も上映される。また、アカデミー・フィルム・アーカイブでは、様々なカルチャーを背景にもつ映画作品の保存・復元を手掛けていることから、レズビアンの映画作家として実験映画やドキュメンタリーを多く監督したバーバラ・ハマーの初期作品集や、アンディ・ウォーホルのミューズとして紹介されてきたトランスジェンダー女性のホリー・ウッドローン主演『きゅうり畑のかかし』などの作品も公開する。アカデミー・フィルム・アーカイブが保存するアカデミー受賞作を上映過去のアカデミー受賞作を観れるのも本特集のポイント。ヴィンセント・ミネリ監督による、パリのロケ撮影や豪華なセットが美しいアカデミー賞9部門受賞のミュージカル映画『恋の手ほどき』、ろうそくの火だけで撮影したシーンなどフィルムの質感を存分に楽しめるスタンリー・キューブリック監督作の『バリー・リンドン』などの名作を、アカデミー・フィルム・アーカイブが近年作製した35mmフィルムで鑑賞できる。日本関連作品もさらに、アカデミー賞短篇ドキュメンタリー映画賞受賞『ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス』や、短篇アニメーション映画賞受賞『つみきのいえ』など日本人監督の受賞作品も登場する。【詳細】企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」開催期間:2023年1月4日(水)~2月5日(日)会期中の休館日:月曜日会場:国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)住所:東京都中央区京橋3-7-6■チケット情報発売日:2022年12月27日(火)以降、翌週(火~日)上映回の電子チケットを公式サイトより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売。※1月10日(火)~15日(日)上映回は12月27日(火)にチケットを発売。12月27日(火)に1月4日(水)~15日(日)の2週間分のチケットを一斉発売。料金:一般 1,000円、高校・大学生・65歳以上 700円、小・中学生・障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児 500円■トークイベント・『日本の映画作り』(1935年)/『AFA所蔵ホームムービー集』対象回:1/28(土)16:00の回、2/2(木)15:00の回登壇者:ジョセフ・リンドナー氏(アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画部長)・『きゅうり畑のかかし』(1972年)対象回:2/4(土)16:00の回登壇者:ハンク・アルパート氏(本作プロデューサー)・《バーバラ・ハマー初期作品集》対象回:1/7(土)16:00の回登壇者:菅野優香氏(同志社大学大学院准教授)※トークイベントのみの参加は不可。■巡回情報・福岡会期:2023年2月1日(水)~26日(日)会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ住所:福岡市早良区百道浜3-7-1・京都会期:2023年2月18日(土)~3月1日(水)会場:京都文化博物館フィルムシアター住所:京都府京都市中京区三条高倉※上映作品などの詳細は、各館のホームページにて後日発表。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年12月15日放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)のノミネーションが発表された。作品部門の候補は、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『バビロン』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『RRR』『TAR(原題)』『トップガン マーヴェリック』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』の11本。通常は10本だが、今年はタイがあったため11本になった。このうち女性監督の作品は1本。監督部門の候補は、今年は10人で、ジェームズ・キャメロン(『アバター…』)、デイミアン・チャゼル(『バビロン』)、トッド・フィールド(『TAR(原題)』)、バズ・ラーマン(『エルヴィス』)、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(『エブリシング・エブリウェア〜』)、マーティン・マクドナー(『イニシェリン島…』)、サラ・ポーリー(『ウーマン・トーキング…』)、ジーナ・プリンス=バイスウッド(『ウーマン・トーキング…』)、S・S・ラージャマウリ(『RRR』)、スティーブン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』)。女性の候補者は2名。放送映画批評家協会賞には、およそ600人の批評家とジャーナリストが投票する。授賞式は1月15日。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』12月16日(金)公開『バビロン』2023年2月10日(金) 全国公開『イニシェリン島の精霊』2023年1月27日(金) TOHOシネマズ シャンテほかロードショー『エルヴィス』デジタルレンタル/ブルーレイ&DVDレンタル中ダウンロード/ブルーレイ&DVD発売中発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』2023年3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー『フェイブルマンズ』2023年3月3日(金) 全国公開Netflix映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』12月23日(金)より独占配信『RRR』公開中『TAR(原題)』2023年5月公開『トップガン マーヴェリック』4K Ultra HD、ブルーレイ&DVD 発売中発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント『ウーマン・トーキング 私たちの選択』2023年初夏 TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイトシネクイントほか公開予定文=猿渡由紀
2022年12月15日第28回放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。今年、製作・配給会社「A24」史上最大のヒットとなった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が、作品賞、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・シュー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、監督賞、脚本賞(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)など最多14ノミネート。スティーヴン・スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』が11、デイミアン・チャゼル監督の『バビロン』が10、マーティン・マクドナー監督の『イニシェリン島の精霊』が9と続く。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のファンは、「すごい。主要部門、ほぼ全部だ!」「この作品が賞レースで全ての賞を独占するのを我慢強く待っている」「その評価にふさわしい!」と期待と喜びの声を上げている。放送映画批評家協会のCEOジョーイ・バーリンは、ノミネーションについて、「この評価は、毎日、一年中、何百万人もの人々と映画やテレビに関して意見を交わしている600人以上の批評家や芸能レポーターからなる多様なグループによって行われています」と語っている。第28回放送映画批評家協会賞授賞式は2023年1月15日に開催。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月15日ロサンゼルス映画批評家協会賞作品賞受賞、ゴールデングローブ賞3部門ノミネートの話題作『TÁR』(原題)が2023年5月に公開されることが決定した。ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しずつ広がっていく…。本年度ヴェネチア国際映画祭でケイト・ブランシェットが主演女優賞受賞を皮切りに数々のアカデミー賞前哨戦に名を連ねている本作。第80回ゴールデングローブ賞でも作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演女優賞(ドラマ部門)の3部門にノミネートされ注目を集めている。ケイト・ブランシェット Photo by Andreas Rentz/Getty Images監督と脚本を手掛けたのは『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールド。16年ぶり待望の新作となる本作は、今年のヴェネチア国際映画祭で上映されるや6分間のスタンディングオベーションを受け、最優秀主演女優賞を受賞。早くも「アカデミー賞有力!」と絶賛を浴びた。2度のアカデミー賞受賞経験を持つ主演のケイト・ブランシェットは、今回で主演・助演あわせて10回目のゴールデングローブ賞ノミネートとなる。受賞発表は米国時間23年1月10日を予定。1月24日のアカデミー賞ノミネート発表にも期待したい。今後の続報にも注目だ。『TÁR』(原題)は2023年5月より公開。(text:cinemacafe.net)
2022年12月13日第80回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表され、日本のアニメ『犬王』(湯浅政明監督)がアニメ映画賞にノミネートされた。作品賞(ドラマ部門)に、ジェームズ・キャメロン監督の渾身作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』や大ヒット作『トップガン マーヴェリック』といったエンターテイメント超大作がノミネート。キャメロン監督は監督賞にもノミネートされたが、同賞には女性監督のノミネートはなかった。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』最多は『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督の最新作『イニシェリン島の精霊』が8部門で、A24作品の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が6部門で続いた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』非英語映画賞には、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した韓国パク・チャヌク監督の『別れる決心』や、『バーフバリ』S・S・ラージャマウリ監督による『RRR』も選出された。『別れる決心』受賞者・受賞作品は2023年1月10日に開催される授賞式にて発表。昨年は、主催する「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の人種差別や特権体質が問題視され、トム・クルーズら俳優やAmazon、Netflix、ワーナー・メディアがボイコットを表明。授賞式は無観客開催で米NBCがテレビ中継を取りやめたが、今回は同局にて授賞式の放送が決定している。※主なノミネートは以下のとおり【映画部門】作品賞(ドラマ部門)『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『エルヴィス』『フェイブルマンズ』『TÁR』『トップガン マーヴェリック』作品賞(ミュージカル・コメディ部門)『バビロン』『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『逆転のトライアングル』監督賞ジェームズ・キャメロン『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』バズ・ラーマン『エルヴィス』マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』脚本賞『TÁR』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』『フェイブルマンズ』主演男優賞(ドラマ部門)オースティン・バトラー 『エルヴィス』ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』ヒュー・ジャックマン 『The Son/息子』ビル・ナイ 『生きる LIVING』ジェレミー・ポープ『The Inspection』(原題)主演女優賞(ドラマ部門)ケイト・ブランシェット『TÁR』オリヴィア・コールマン 『エンパイア・オブ・ライト』ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』(原題)アナ・デ・アルマス 『ブロンド』ミシェル・ウィリアムズ 『フェイブルマンズ』主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)レスリー・マンヴィル 『ミセス・ハリス、パリへ行く』マーゴット・ロビー 『バビロン』アニャ・テイラー=ジョイ 『ザ・メニュー』エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande』(原題)ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ディエゴ・カルバ『バビロン』ダニエル・クレイグ 『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』アダム・ドライバー『ホワイト・ノイズ』コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』レイフ・ファインズ 『ザ・メニュー』助演男優賞ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』ブラッド・ピット『バビロン』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』エディ・レッドメイン『グッド・ナース』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッドその名を暴け』アニメ映画賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『犬王』『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』非英語映画賞『西部戦線異状なし』(ドイツ)『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)『CLOSE/クロース』(ベルギー・フランス・オランダ)『別れる決心』(韓国)『RRR』(インド)主題歌賞「Carolina」『ザリガニの鳴くところ』「Ciao Papa」『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』「Naatu Naatu」『RRR』【テレビ部門】作品賞(ミュージカル・コメディ部門)「アボット エレメンタリー」「一流シェフのファミリーレストラン」「Hacks」(原題)「マーダーズ・イン・ビルディング」「ウェンズデー」作品賞(ドラマ部門)「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」「オザークヘようこそ」「セヴェランス」主演男優賞(ドラマ部門)ジェフ・ブリッジス「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ケヴィン・コスナー「イエローストーン」ディエゴ・ルナ「キャシアン・アンドー」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」アダム・スコット「セヴェランス」主演女優賞(ドラマ部門)エマ・ダーシー「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ローラ・リニー「オザークヘようこそ」イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」ヒラリー・スワンク「アラスカ・デイリー」ゼンデイヤ「EUPHORIA/ユーフォリア」主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ドナルド・グローヴァー「アトランタ」ビル・ヘイダー「バリー」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)キンタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」ケイリー・クオコ「フライト・アテンダント」セレーナ・ゴメス「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェナ・オルテガ「ウェンズデー」ジーン・スマート「Hacks」(原題)助演男優賞ジョン・リスゴー「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ジョナサン・プライス「ザ・クラウン」ジョン・タトゥーロ「セヴェランス」テイラー・ジェームズ・ウィリアムズ「アボット エレメンタリー」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」助演女優賞エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」ハンナ・アインビンデル「Hacks」(原題)ジュリア・ガーナー「オザークヘようこそ」ジャネール・ジェームズ「アボット エレメンタリー」シェリル・リー・ラルフ「アボット エレメンタリー」作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)「ブラック・バード」「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」「パム&トミー」「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)タロン・エジャトン「ブラック・バード」コリン・ファース「ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-」アンドリュー・ガーフィールド「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」エヴァン・ピータース「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」セバスチャン・スタン「パム&トミー」主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」(原題)ジュリア・ガーナー「令嬢アンナの真実」リリー・ジェームズ「パム&トミー」ジュリア・ロバーツ「ガスリッド 陰謀と真実」アマンダ・セイフライド「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersエルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedアバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年12月16日より全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.バビロン(2022) 2023年、全国にて公開© 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月13日ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。今年の作品賞はミシェル・ヨー主演『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と、ケイト・ブランシェット主演『TAR』の2作品が受賞した。1975年から48回行われているロサンゼルス映画批評家協会賞で、これまで作品賞が2作品選ばれたのは1975年の『カッコーの巣の上で』と『狼たちの午後』、1976年の『ネットワーク』と『ロッキー』、2013年の『ゼロ・グラビティ』と『her/世界でひとつの彼女』と3度あり、今回で4度目。ロサンゼルス映画批評家協会賞はアカデミー賞の前哨戦の一つであり、注目は集めているものの、作品賞がアカデミー賞の作品賞と重なることはあまりない。昨年作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)は、アカデミー賞では国際映画長編賞を受賞した。主な受賞者、受賞作品は以下の通り。作品賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『TAR』監督賞トッド・フィールド『TAR』主演俳優賞ケイト・ブランシェット『TAR』ビル・ナイ『生きる Living』助演俳優賞ドリー・デ・レオン『Triangle of Sadness』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』脚本賞トッド・フィールド『TAR』アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月12日L.A.映画批評家賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『TAR(原題)』と『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。主演賞は『TAR(原題)』のケイト・ブランシェットと、黒澤明の『生きる』のリメイク『生きる LIVING』のビル・ナイ。助演賞は『エブリシング…』のジョナサン・キー・クァンと『Triangle of Sadness』のドリー・デ・レオン。監督賞と脚本賞は『TAR(原題)』のトッド・フィールド。外国語映画賞は『EO』、アニメーション賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、美術賞は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だった。文=猿渡由紀
2022年12月12日6日(現地時間)、第48回ピープルズ・チョイス・アワード授賞式が開催された。映画作品では、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が映画賞、アクション映画スター賞(エリザベス・オルセン)、映画女優賞(同)の最多3部門受賞。テレビ作品では「ストレンジャー・シングス 未知の世界」がテレビ賞、テレビ男優賞(ノア・シュナップ)、SFファンタジー賞の最多3部門受賞となった。そのほか、様々な賞がある中でライアン・レイノルズはピープルズ・アイコン賞を受賞。受賞スピーチではいつものようにジョークを交えつつ、妻ブレイク・ライヴリーと3人の娘に対しては「ぼくの心であり、ぼくの希望であり、ぼくの幸せ」と感謝を述べた。また、ライアンは授賞式でパフォーマンスを行ったシャナイア・トゥエインからとっておきの方法で祝福され、「ぼくにとって最高のできごとかも」とインスタグラムにつづるほど喜びを炸裂させた。そのとっておきの方法とは、シャナイアは自身の大ヒット曲の一つ「That Don't Impress Me Much」を歌ったのだが、その中の歌詞にある「ブラッド・ピット」を「ライアン・レイノルズ」に替えて熱唱。ライアンを大いに喜ばせたのだった。なお、シャナイアも今回の授賞式でミュージック・アイコン賞を受賞した。(賀来比呂美)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年12月08日第95回アカデミー賞の長編アニメ映画賞の選考対象となる作品が発表された。『私ときどきレッサーパンダ』『バッドガイズ』『長ぐつをはいたネコ:ザ・ラスト・ウィッシュ』『バズ・ライトイヤー』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『DCがんばれ!スーパーペット』『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』『ミニオンズ フィーバー』『ジェイコブと海の怪物』など今年話題になった作品がずらり。日本作品は石田祐康監督の『雨を告げる漂流団地』、湯浅政明監督の『犬王』、いしづかあつこ監督の『グッバイ、ドン・グリーズ!』がエントリー。全27作品から、アカデミー会員の投票により5作品に絞られる。国際長編映画賞の各国の代表作品も発表された。国際長編映画の定義は、「アメリカ国外で製作された上映時間が40分以上、セリフの50%以上が英語以外の言語である映画」。日本代表は、9月に決定していた早川千絵監督の『PLAN 75』。15作品のショートリスト(ノミネート前の候補リスト)は今月21日に発表される。最終的なノミネーションは2023年1月24日に発表。第95回アカデミー賞は同年3月12日に開催される。(賀来比呂美)■関連作品:犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersグッバイ、ドン・グリーズ! 2022年2月18日より全国にて公開©Goodbye,DonGlees Partners雨を告げる漂流団地 2022年9月16日よりNetflixにて全世界独占配信&日本全国にて公開©コロリド・ツインエンジンパートナーズ
2022年12月07日毎年ニューヨークで開催されているインディペンデント映画の祭典、ゴッサム賞授賞式が開催された。A24史上最高のヒット作となった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が最高賞の作品賞、同作に出演したキー・ホイ・クァンが助演賞を受賞した。キーは受賞スピーチで、「セカンドチャンスをくれた」として監督のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートに感謝を伝えた。「去年の今頃は、ただ仕事がほしいと思っていました。これ以上、最高なことはないだろうと思っていたら、ありましたね」と、役を得られた上に受賞できたことを大喜び。「インディペンデント映画では、他ではチャンスを得られない俳優たちが、チャンスを見つけるということがよくあります。私がまさにそうでした。本当に久しぶりに、セカンドチャンスをもらえたのです」と語った。作品賞の受賞スピーチでは、クワン監督が「(最近では)オリジナルのストーリーを伝えることが難しくなっており、インディペンデント映画ではなおさらです。インディペンデントのオリジナルストーリーが観客を集め、知ってもらうというのはまさに奇跡です。だから、この会場にいるみなさんは不可能に近いような、でも必要とされている仕事をしている人たちだと思いますよ」とインディ業界の同士を称えた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にはミシェル・ヨー、ジェイミー・リー・カーティスらが出演。日本公開は2023年3月3日。(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2022年12月01日劇団 俳優難民組合主催、第4回公演『赤鬼』が2022年12月21日 (水) ~2022年12月25日 (日)に阿佐ヶ谷アルシェ(東京都杉並区阿佐谷南1-36-15 レオビル地下1F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Twitter(@un_hainan) 【あらすじ】とんびはこう話し始めます。「これはね、妹が死んだ日と同じように嵐がすぎさった浜辺の晩にはじまるんだ。」世界との関わりが無い小さな島国。島に流れ着き差別を受ける「赤鬼」村八分にされている妹「あの女」純粋で頭の足りない兄「とんび」浜一番の嘘つき「ミズカネ」そして、異物を排除する村人。自由な場所を求めて戦うが、絶望を知っていく。あの女は自殺する。ミズカネは魂がなくなる。とんびはどうなるの?演出・出演:山田 隼平 コメントこの作品は僕が11年前に演劇の養成所でやった芝居で思い入れのある作品です。この11年で、演劇に対しての向き合いかたも考え方も変わり、表現する芝居からとにかく、舞台上で真実で生きること。その役を体験すること、舞台上で本当に心が動くこと、子供のように創造を楽しめること、そこを目指しています。自分もまだまだだけど、同じことを目指す仲間がいるので、俺は出来ると信じているし、出来なくても別に良いです。人として成長することと、いい俳優になることは、同じでとても長い道のりです。自分達のためにやることが、お客さんのためになると信じてやります。日頃から僕はこの世界に不自由を感じています。子供の時に強烈に大人って変だと思っていました、なんでこんなに大人は苦しんでいるのか理解できませんでした。でも今大人になって、自分がとてつもなく不自由になっていると感じています。どんどん本当の自分から遠ざかって生きるのが苦しくなっています。でもそこで本当の自分に戻れるかどうかは自分次第です。だからこの作品をやりたいのです、それがきっかけです。作品の目的本公演「赤鬼」のテーマ、差別・偏見。大人は理解できないものを恐れる。コロナしかり、町中にいる眼を引く人しかり。特に都会では、すべての変なもの、理解できないものを排除している、どこを見ても同じ景色、同じアスファルト。たまに見かけるネズミの死体。完全に異物だ、でも翌日にはその死体はかたづけられて人間の暮らしやすい、人間だけの(たまに猫と犬)社会に戻っていく。それは、死体や異物だけではなく、「人の遊び心」も消し去っているように思う。子供は誰でも「遊び心」を持っている。それは自由で、わくわくで、生きる喜びだ。最初は大人の抑圧に反発するだろう、いつのまにか「遊び心」を抑え込む、そうすれば大人に褒められるからだ。自分の「遊び心」を抑圧してきたから、自分の子供の「遊び心」も抑圧する。理解できない子供の想像力を大人が自分の暮らしやすいように強制させて従順にさせる。その大人もいつかの大人にやられたように。「遊び心」を殺し、本当に笑うことができなくなる、年を取るごとに世界が狭くなり、自分のことばかり考えるようになる。絶望する。そして、その絶望は自分の責任ではない、「わたしは皆がいうことに従っただけ」なぜ誰もスキップして歩かない。都会は鼻歌も歌っちゃいけないのか。ジャンプして歩いてるだけで通報されかねない。静かにしなさい。なぜ??なぜそんなことをいうの?人間はそもそも同じ人は一人もいない、一人一人が奇跡の存在なのに、なんで管理するの。世界一不幸な国、東京。でも誰の心の中にも、今も、「遊び心」は死んでいない、まだ生きてるんだ。大人が子供に絶望を教えてはいけない。今からでも、世界は君の思い通りになるといってあげないと。心の進むほうにいきなさい。言葉だとチープだけど、そんな作品にしたい。この作品を通して、俳優も観客も自分自身の「死にかけの遊び心」と「絶望」に出会いなおし、それを浄化することを現段階の目的とする。プロフィールメインチーム山田 隼平 (ヤマダ シュンペイ)経歴18歳の時、俳優を目指し演劇養成所に入り、二年間俳優の基礎を学ぶ。シェイクスピアに惚れ込み20歳から劇団AUNに入団し、吉田鋼太郎氏に師事。その後、自身の俳優としての成長のため、また、本当に素晴らしい演劇芸術とは何かを模索するために演劇ユニット「俳優難民組合」を立ち上げる。その後8年所属した、劇団AUNを退団する。スタニスラフスキーシステムに出会い、ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフ氏に師事する。2021年春に「劇団 俳優難民組合」を立ち上げる。演出家の駒、言われるからやる俳優を排除し、子供のように能動的に創造活動を楽しむ自立した芸術家を育てる稽古を行う。出演・演出歴など2014年8月 劇団AUN第21回公演「有馬の家のじごろう」 シアターグリーン BIG TREE THEATER2016年6月~7月 劇団AUN第24回公演「桜チラズ…」 シアターグリーン BIG TREE THEATER2018年7月 LiveUpCapsules「彼の男十字路に身をおかんとす 小劇場 楽園2019年2月~3月 ホリプロプロデュース「ヘンリー5世」 彩の国埼玉芸術劇場2019年4月~6月 劇団唐組「ジャガーの眼」 紅テント2021年7月 インターナショナル・スタニフラフスキー・アカデミー 第9期卒業公演「3人姉妹」 配信2021年12月 劇団俳優難民組合 旗揚げ公演「絢爛とか爛漫とか」 王子小劇場2022年4月 劇団俳優難民組合 第2回公演「いかけしごむ」(演出) 下北沢スターダスト2022年7月 劇団俳優難民組合 第3回公演「風のサインポール」 下北沢スターダスト2022年8月 LiveUpCapsules「雷を振れり」 北とぴあ ペガサスホール湖西 みなみ (コニシ ミナミ)経歴文学座附属演劇研究所58期本科卒業後、南日本銀行CMにて2020年にデビュー。以降、自主制作の短編映画など映像メインで活動。真の演技とはなんだろうと考えその答えを探すべく様々な劇団の作品を観る中で、劇団俳優難民組合の座長・山田隼平と、また山田の目指すスタニスラフスキーシステムに出会う。今回本劇団の公演に客演として初出演する。生年月日:1999年1月27日 出身:鹿児島県 身長;161cm血液型:AB型 特技;鹿児島弁、ソフトテニス資格:実用英語技能検定2級、普通自動車運転免許上智大学文学部新聞学科在学中、文学座附属演劇研究所本科58期卒業出演歴など2020年 南日本銀行イメージキャラクター2021年 映画『大綱引の恋』(佐々部清監督)鹿児島弁指導助手2022年 日本大学芸術学部映画学科自主制作『独りを歩く』日本大学芸術学部映画学科自主制作『夏に見たもの』2023年7月 演劇企画集団Theガジラサテライト公演 出演予定橋倉 靖彦 (ハシクラ ヤスヒコ)経歴小学6年生の時に「俳優」になることを決意。高校卒業後18歳の時に役者になる為に広島から上京。19歳でスタニスラフスキー専門の劇団の養成所に入るが挫折。20歳でアメリカニューヨークのメソード演技を学ぶ為に日本にある専門のワークショップに通い始めるが挫折。27歳の時、劇団シェイクスピア・シアター養成所に入り、養成期間一年が経った最後の授業が終わった時点で辞めずに残ってた生徒が自分一人であったことと、そのタイミングで多数の劇団員が退団して劇団員の人手不足だったことから、たまたま劇団員になることに。32歳でシェイクスピア・シアターを辞めたが、その後ホームレスに。その後いろいろありながら、38歳の時に劇団FREE SIZEに入団。45歳の時に退団。46歳でシェイクスピア・シアターの先輩俳優である吉田鋼太郎の劇団AUNに入団。現在に至る。特技は田中邦衛と加山雄三と高倉健のモノマネ。趣味は晩酌と一人ダンス。出演歴など《舞台》「夏の夜の夢」「間違いの喜劇」「リア王」「ハムレット」「尺には尺を」「ジョン王」「アテネのタイモン」「ヘンリー五世」「桜の園」「桜 散ラズ…」「あかつきの湧昇流(ゆうしょうりゅう)」「一尺四方の聖域」「ジョンとジョー」「血の婚礼」等々。《テレビ》「昭和のレジェンド」での再現ドラマ(勝新太郎役)「THE 突破ファイル」「ファーストペンギン!」等々。小河 智裕 (オガワ トモヒロ)経歴大学在学中、24歳の時に芝居の道へ。文学座研究所、新国立劇場研修所にそれぞれ1年間在籍。昨年は演劇企画集団THEガジラにおいて、鐘下辰男氏に師事する。人間は素敵です。どうしようもないこともたくさんするけど、美しくて豊かなはずです。そういうのをやりたい。出演歴など2018年4月文学座研究所本科入所5月 自主公演「命を弄ぶ男二人」9月 自主公演「熱海殺人事件」12月 ぽこぽこクラブ「光垂れーる」2020年4月 新国立劇場演劇研修所入所2022年2月 演劇企画集団THE・ガジラ トライアル公演「紙風船」7月 演劇企画集団THE・ガジラ SAT公演「三好十郎の『殺意』」8月 LiveUpCapsules「雷を振れり」劇団 俳優難民組合人間の喜怒哀楽をまるごと舞台に創りだし、お客さんにエネルギーを届けたい演劇芸術には、古来から人を浄化する役目があります。演劇をやる喜びとして、それを越えるものはありません。演劇は生きるために必要だったのです。日本は世界的にも素晴らしい俳優であふれていました。また、日本の俳優が演劇をひっぱっていけるようになる日がきます。形ばかりの嘘の演劇ではなく、舞台の上で真実をやります。もう技術はいらない、この劇団にスターもいらない。誠心誠意、演劇に向きあいます。そして、演劇はもっと皆様にとって身近なものになると信じてます。人生辛いこと沢山あるけど、演劇はいつだってそばにいます。終演後、世界が少しでも美しくみえますように。劇団 俳優難民組合は日本の演劇界をより芸術的に向上させるため、俳優が真実に生きることにより観客を演劇に夢中にさせ、人々の心を浄化し栄養を与えるための劇団である。「真実だけが人を癒し、真実だけが人を治療することができる。」この言葉を胸に、舞台上に真実の人間の生活を作り出すことを目指す。本当に素晴らしい演劇芸術とは何かを模索するために演劇ユニット「俳優難民組合」を立ち上げる。スタニスラフスキーシステムに出会い、ロシア功労芸術家レオニード・アニシモフ氏に師事。ユニット時代は座長の山田のみを所属とし、公演ごとに参加者を募り上演を行ってきたが、2021 年春に正式な劇団員を新たに迎え「劇団 俳優難民組合」を立ち上げて現在に至る。演出家の駒、言われるからやる俳優を排除し、子供のように能動的に創造活動を楽しむ自立した芸術家を育てる稽古を行う。公演概要劇団 俳優難民組合第4回公演『赤鬼』公演期間:2022年12月21日 (水) ~2022年12月25日 (日)会場:阿佐ヶ谷アルシェ(東京都杉並区阿佐谷南1-36-15 レオビル地下1F)■出演者山田隼平(劇団俳優難民組合)湖西みなみ小河智裕橋倉靖彦(劇団AUN)有澤くるみ家田悠生石倉智久豊田泰之新美あかね■スタッフ演出:山田隼平舞台監督:渡辺了舞台美術:竹岡直紀照明:岩城咲美(ALL・LIGHT・ASSOCIATE)音響:ぐれはる制作:竹岡直紀 肥尾祥恵宣伝美術:um methodアドバイザー:森田倫代■公演スケジュール12月21日(水) 19:0012月22日(木) 14:00 / 19:0012月23日(金) 19:0012月24日(土) 14:00 / 19:0012月25日(日) 14:00※開場は、開演の30分前です。■チケット料金一般:3,500円学生:3,000円(全席自由・税込)※劇団俳優難民組合のコースターをお持ちの方500円割引(受付にてご提示ください)※介助者の方のチケット無料★公演終了後、アーカイブ配信予定【舞台鑑賞サポート】・介助者の方のチケット無料・会場は地下にございまして急な階段がございます・筆談対応/タブレットでの上演台本貸し出し/ご誘導・介助 (阿佐ヶ谷駅、南阿佐ヶ谷駅より可)車いすでのご来場/視覚障害のお客様のための事前舞台説明(開演1時間前より)ご希望のお客様は《お問い合わせ先》までご連絡ください。【劇団お問い合わせ】Tel.080-5585-2987 un.hainan@gmail.com 協力:ALL・LIGHT・ASSOCIATE/劇団AUN/リベルタ企画:劇団 俳優難民組合 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月01日映画賞レースのトップを飾る第47回報知映画賞の各賞が発表され、『沈黙のパレード』で難解な事件を解決する天才的物理学者を演じた福山雅治が主演男優賞を初受賞、主演女優賞は『前科者』の演技が評価された有村架純が初受賞。作品賞・邦画部門は石川慶監督、妻夫木聡主演の『ある男』が受賞した。主演女優賞:『前科者』有村架純報知映画賞はスポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として、1976年に誕生。読者参加型の映画賞が大きな特色であり、各映画賞や映画祭の先陣を切って発表されるため、その年の受賞者・受賞作品を占う意味でも大きな注目を集めている。助演男優賞:横浜流星「流浪の月」なお、作品賞(海外)は130億円超えのメガヒットとなった『トップガン マーヴェリック』が受賞した。第47回報知映画賞各賞作品賞・邦画『ある男』監督賞片山慎三『さがす』主演男優賞福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞有村架純『前科者』助演男優賞横浜流星『流浪の月』助演女優賞尾野真千子『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカン SABAKAN』新人賞嵐莉菜『マイスモールランド』/白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』作品賞・海外『トップガン マーヴェリック』アニメ作品賞『劇場版 四畳半タイムマシンブルース』(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.20歳のソウル 2022年5月27日より全国にて公開©2022「20歳のソウル」製作委員会前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会流浪の月 2022年5月13日より全国にて公開(c)2022「流浪の月」製作委員会沈黙のパレード 2022年9月16日より全国にて公開©2022「沈黙のパレード」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会マイスモールランド 2022年5月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開予定©2022「マイスモールランド」製作委員会サバカン SABAKAN 2022年8月19日より全国にて公開©2022「SABAKAN」Film Partners四畳半タイムマシンブルース 2022年9月30日より全国にて3週間限定公開©2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会ぜんぶ、ボクのせい 2022年8月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会千夜、一夜 2022年10月7日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C)2022 映画『千夜、一夜』製作委員会
2022年11月30日ティモシー・シャラメが『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督と再び組み、第79回ヴェネチア国際映画祭で監督賞と新人俳優賞に輝いた最新作『ボーンズ アンド オール』(原題:『BONES AND ALL』)が、2023年2月17日(金)より日本公開されることが決定した。本作は、ヴェネチア国際映画祭で初披露されるやその衝撃の描写に「誰も見たことがない純愛ホラーの誕生」(The Hollywood Reporter)や「贅沢でとんでもない映画」(THE GUARDIAN)など、絶賛と驚愕のレビューが続出した純愛ホラー。社会の片隅で生きる2人の男女が抱える秘密、それは生きるため本能的に人を喰べてしまうこと。その“謎”を解くための2人の逃避行と、予想だにしない純愛のゆくえが賛否を生んだ問題作。日本ではR18+指定となっている。人を喰べる衝動を抑えられないリーを演じるティモシー・シャラメは、『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞主演男優賞に21歳でノミネートされ、2023年は本作以外にも『Wonka』『DUNE: Part Two』(ともに原題)など、超大作への出演が続く“ハリウッドで最も人気のある”若手俳優。そのファッションセンスや言動からZ世代スタイルアイコンとしても注目を集め、本作ではプロデューサーデビューも果たしている。18歳でリーと運命的な出会いを果たしたマレンを演じるのは、A24作品の『WAVES/ウェイブス』で注目されたテイラー・ラッセルが大抜擢。存在感溢れる演技でヴェネチア国際映画際の新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞。ティモシー・シャラメ&テイラー・ラッセルまた、クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』やスティーブン・スピルバーグ作品の常連であるアカデミー賞俳優マーク・ライランスが物語の鍵を握る人物を怪演している。マーク・ライランス先日発表された、アカデミー賞の前哨戦ともいえるインディペンデント・スピリット賞でも、作品賞、主演俳優賞(テイラー・ラッセル)、助演俳優賞(マーク・ライランス)の計3部門でノミネート。早くも今後の映画賞レースにも期待が高まっている。全米では11月23日に拡大公開され、「人喰いの若者たちを見事に演出した傑作!」「ティモシーとテイラーは今年のベストコンビ!」といった声の一方、「不安な気持ちにさせると同時に、心が震えるような作品だ」「胃腸の弱い人はノックアウトされるが、受け入れた先に特別な映画の魅力に気づく」など類を見ない禁断のストーリーやテーマに、困惑と称賛の声が入り混じり、話題となっている。生まれつき人を喰べてしまう衝動を持ったリーとマレン、同じ秘密を分かち合う2人の逃避行に注目だ。『ボーンズ アンド オール』は2023年2月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボーンズ アンド オール 2023年2月17日より全国にて公開© 2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
2022年11月29日