「分娩スタイル」について知りたいことや今話題の「分娩スタイル」についての記事をチェック! (5/6)
人気イラストレーターのしばたまさんが、フォロワーのみなさんから募集した実話のエピソードを漫画化!今回は…「スカッとするお話」です!心配すぎてきつく言ってしまうことってありますよね…悪気はないけど…みたいな。発言、アドバイスするときは言葉を考えたいですね。byしばたま▼前回の記事を見る【スカッとする話】見知らぬおじさんから育児のダメ出し…私を救ってくれたのは【感動する話】新幹線で騒ぐ我が子…冷たい視線に耐え切れず席を立った、その時!
2020年02月11日妊娠して初めて、「会陰切開」という言葉を知りました。体験談を読んでみると、どれも背筋がゾクゾクしてしまうような内容で不安だったのですが、必ずしも必要な処置ではないと知り安心していました。しかし、甘く見ていたのが悲劇の始まり……。会陰切開の痛みに苦しんだ入院生活の話をお伝えします。 会陰切開の痛みはそれほどでもなく…「じゃあ、切開するよ」。お産もあとひと息というころ、先生は突然言いました。拒否する余裕も悩む暇もなく、着々と会陰切開の準備が進んでいき、切開前の麻酔はチクっとした痛みを感じただけでした。そして切開は陣痛のピークに合わせておこなわれ、やはり痛みはありましたが「あ、今切られたな」という感覚のほうが印象的でした。「陣痛のほうが痛い」という助産師さんの言葉通り、切開時の痛みはささやかなものに思えたのです。 あらゆる日常生活が困難になるほどの痛み産後は陣痛も会陰切開も乗り越え、すべての痛みから解放されたと安堵したのも束の間でした。何をするにもとにかく縫合部が痛い! ベッドの上では微動だにできなかったのです。病院から借りたドーナツ型クッションも役には立たず、食事は立食スタイル。処方された鎮痛薬も、飲んだところで痛みは和らぎませんでした。そして入院生活中、最も怖かったのがトイレです。出産して便秘が解消したのはよかったものの、排便時に縫合部が避けるような痛みに襲われ、1日に何度もトイレで悶絶する羽目になったのです。 痛くて当たり前と思って我慢してしまった人体の一部を切断するのですから、痛くないはずがありません。耐えるしかないと思い、毎日病室に来てくれる助産師さんにも相談できずにいました。しかし、退院時の診察で縫合部を見た先生に、「あまりにも痛そうだ」と言われ抜糸することに。私の場合、どうやら痛みが強く現れていたようなのです。抜糸の必要がない糸を使用したようですが、抜糸することで痛みが和らぐと教えてもらいました。実際、多少の痛みは残ったのですが、比較的スムーズに歩けるようになりました。 助産師さんに相談すればよかった…事の顛末を助産師さんに話すと、ドーナツ型クッション以外に座面がU字になっている椅子もあると教えてくれました。それで痛みが軽くなるかもしれないと言われましたが、後の祭りでした。もっと早くに助産師さんに相談すればよかったと痛感。「そのうち痛みなんて忘れて、2人目欲しいって思うから」と助産師さんに慰められても、あんな痛みを経験したばかりだったので信じられませんでした。 でも日にちが経てば、痛みに悶絶した日々もいい思い出に。気がつくと、2人目もいいなあと考えるようになっていました。今では会陰切開の痛みも含めて、出産という貴重な経験ができてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2020年01月14日私は、初めての出産で無痛分娩を経験しました。当初は「無痛分娩は痛くない」「無痛分娩を取り扱っている産院なら自分も必ずできる」と思い込んでいましたが、実際に経験してみると想像と違う部分も少なからずありました。そのときの体験をお伝えしたいと思います。 無痛分娩の扱いは産院によって違う私は極端に痛みに弱く、そのせいで妊娠にも抵抗を感じていました。そのため、無痛分娩を強く希望。ところが、私が通院していた産婦人科では計画的な無痛分娩ではなく、陣痛の様子に応じて対処するという方針だったのです。また、麻酔を扱う先生が不在のときは無痛分娩ができないとのことでした。 先生や助産師さんからは「自然分娩をすすめる」といったニュアンスの言葉をよくかけられました。私の場合、「無痛分娩の扱いは産院によって違う」ということを、通院してから初めて知ったのでした。 入院から無痛分娩で出産するまで自宅で破水して入院。そこから陣痛が始まって様子を見た結果、子宮口が5cmになった時点で、無痛分娩に向けて硬膜外麻酔の準備が始まりました。陣痛のたびに体が硬直して、会話もできないくらい痛みを感じていましたが、麻酔後はかなりゆるやかな痛みに変わり、強張っていた体から力が抜けていくのを感じました。 そのためか、約1時間後には子宮口が全開になり出産へ。ただ、麻酔の影響でうまくいきむことができず、会陰切開後、吸引分娩になりました。 無痛分娩を経験して感じたこと出産時の出血は多く、産後の傷の痛みやひきつれは1カ月以上続きました。それでも私は無痛分娩を選択してよかったと感じています。 予想以上の陣痛の痛みに、子宮口5cmの段階で強い恐怖心に襲われていた私は、もし麻酔をしなかったら錯乱していたかもしれない、陣痛がトラウマになっていたかもしれないと今でも感じるからです。 2人目は自然分娩で出産をしましたが、無痛分娩の経験があったからこそ踏み切れた、妊娠・出産だと感じています。無痛分娩を希望して最初にぶつかる壁は「普通は自然分娩で産むもの」という批判的な雰囲気。しかし、痛みに対する恐怖は立派な理由だと私は思います。出産の主役は自分。あくまで個人的な意見ですが、実現可能な要望は貫いていいのではないかと思っています。著者:山口美香自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年01月02日「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、出産では予期しないハプニングに見舞われることもあります。初産で18時間半の陣痛に耐え、やっと分娩台に辿り着いた途端に遭遇した、なかなか経験できないような私の体験談をお伝えします。 隣は緊急事態!?初めての出産。想像を絶する陣痛に耐え、いよいよ分娩台へ! その瞬間、カーテン1枚隔てた隣の分娩室の様子がにわかに慌ただしくなりました。 隣からは、張りつめた緊張感がビシバシと伝わってきます。まもなく、緊急搬送されてきた妊婦さんが到着。産院の医師は全員、その妊婦さんの処置にあたり、ほかのすべてのお産が一時的にストップしたのです。トラブルのない妊婦の私はそのまま約2時間、分娩台で待機していました。 隣はドラマの「救命病棟24時」のような緊迫感隣の様子はまったく見えませんが、緊急搬送の妊婦さんは大パニックを起こしていて、何度も「私の赤ちゃんが! 赤ちゃんが!」と泣き叫び、そのたびに助産師さんに「しっかりしなさい! ママになるんでしょ!」と厳しく言われていました。 加えて、医師が指示を出す鋭い声や医療器具の音が重なり合い、まるでドラマの「救命病棟24時」のような状態に……。あまりに壮絶なやり取りで、自身の陣痛を忘れるほどでした。 お隣さんは母子ともに無事! よかった!隣から、羊水を吸い出すゴーッという音が聞こえてきました。リアルな音が衝撃的で、完全に自分の陣痛を忘れました。間もなく、お隣さんが母子ともに無事出産を終えたことを知り、ホッとした途端に強烈な陣痛が……。 しかし、産院はストップしていたお産が再開されたことで忙しさのピーク! 「すみませーん!痛いんですけどー!」と、ずっと医療スタッフを呼び続けました。その後、20分足らずで、私は無事に第一子を出産しました。 世のすべてのお母さんが、それぞれオリジナルの「出産ドラマ」を内に秘めています。そして、そんなことはなかったかのように、日々をパワフルに生きています。本当に「母は強し」ですね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:伊川 遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年11月16日第2子では必ず挑戦しようと思っていた夢の無痛分娩。友人たちが第2子で選択し、「夢のような出産」「天国出産」などと言っていたので、私も第2子で挑戦しました。しかし、そこに待っていたのは、楽天家の私もビックリの壮絶お産でした。 無痛分娩で産みたい第1子は吸引分娩だったものの、ごくごく普通に生まれたという印象だった私。しかし、ただ一つ「陣痛の苦しみ」だけは、第2子の臨月が近づくにつれて不安が増していきました。そこで、無痛分娩の講習に参加することにしました。 私の通っていた産院の講習は非常に丁寧で先生も信頼できたため、「無痛分娩にしよう」と決意。 同じ産院で無痛分娩をした友人の「天国だった」「全然ストレスがなかった」とうらやましい体験談を聞き、私の心は固まったのでした。 2度の帰宅……さて、いよいよ無痛分娩の予定日! 元気いっぱいに病院に行くと、早々に雲行きが怪しい……。「まったく子宮口開いていないね、今日は無理じゃないかな」。先生のそのひと言で、その日は泣く泣く帰宅し、日を改めて挑戦することになりました。 そして次のチャンス……今度こそ! と、次は「バルーン」を入れることに。そのとき、先生には何度も「経産婦さんなので、バルーン入れるとすぐお産がすすむことがありますからね」と言われ、もうほぼほぼ「今日が出産日なのかしら」と高揚していました。 ところが…… 赤ちゃんはまったくおりてきません。そして頑固な子宮もバルーンの刺激にもしっかりと口を閉じて、うんともすんとも言いません。そして恐れていた事態。2回目の帰宅……。 経産婦の出産はスムーズなイメージしかなかった私でしたが、無事出産できなかったらどうしようと不安になっていきました。 今度こそ!しかし 、3度目の正直。さらに日を改めて妊娠39週。もうさすがにいけるだろうとの先生の言葉もあり、期待と不安が入り混じって迎えた当日。 バルーン(大)から始まって「きっと陣痛来ますよ」と助産師さんの励まし。しかし、子宮口が4cm開いているというのに、あまり痛みも感じません。いったい私の赤ちゃんどうなってるの、寝てるの? と不安といら立ちが……。 陣痛促進剤も開始したものの、おなかが張ってもすぐにおさまって遠のく。もうだめだ。もういい加減今日産みたい。産ませてくれ! 先生が内診したけれど、子宮口は5cm。そこで先生の決断「人工破膜」。よし。もうこれは強制的に進む! 人工破膜から陣痛が一気に来て子宮口が全開大したのですが、それにもかかわらず赤ちゃんはまったくおりてきませんでした。そして、「赤ちゃんがおりてこないので吸引します」と、第1子で経験した吸引分娩に。吸引を2回。そこでわかったのが、赤ちゃんが回旋異常だったということ。吸引でもおりてこなかったのは、赤ちゃんが逆側に回っていたからだったのです。 緊急帝王切開に!先生の顔が厳しくなって「緊急帝王切開になります」 と言いました。緊急帝王切開に夫が同意し、そこからは早かったです。ふんわり温かい麻酔が入って地獄から天国の夢心地。ドラマでしか見たことない手術室のばたつきを見ながら、さっと持ち上げられた赤ちゃん。「生まれましたよ」。なかなか生まれず、「赤ちゃんは私のこと嫌いなのかな」とまで思ってしまっていましたが、無事に生まれて本当によかったです。 今回の出産で、第2子でも何があるかわからないということを学びました。回旋異常の予防は難しいかもしれませんが、第2子であっても慢心しないで、出産に向けて体重管理やヨガ、呼吸法などをおろそかにせずにやっておけばよかったと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:代々木菜乃子3歳・1歳の2児の母。育児休暇中。エンタメ業界で働くかたわら、記事執筆をおこなう。現在知育を勉強中。
2019年09月30日娘を出産する際、私は無痛分娩を選択し、痛みのないラクな出産になる予定でした。しかし、予期できなかったトラブルが次々と発生! そんなトラブルを乗り越えた、私の出産エピソードをご紹介します。 出産予定日が1週間過ぎ、無痛分娩を選択出産予定日を1週間過ぎても赤ちゃんが生まれる兆候がなく、先生と話し合い、計画分娩となりました。そのとき、おなかの赤ちゃんはすでに3,000gを超えていたので、少しでも体に負担がかからないよう、無痛分娩を選択しました。 ところが、当日の朝から陣痛促進剤を使用しても、反応のないまま夕方を迎えることに……。2本目の陣痛促進剤を使用し始めてすぐに、ようやく陣痛がつき始めましたが、その後、次々とトラブルが起こり始めたのです。 トラブル発生(1)まさかの麻酔切れ!?赤ちゃんの心音が安定せず、へその緒が首に巻きついている可能性があるので、強制的に破水をさせて、さらに陣痛を強めました。この時点で初めて無痛分娩のための麻酔を入れました。 麻酔は30分くらいしか効き目がないので、痛みを感じたらまた麻酔を入れていくというものでした。痛みを感じないラクなお産になるはずでしたが、陣痛が最高潮のときに麻酔が切れ始めてしまい、結局、強い痛みを一時的にではありますが経験することになりました。 トラブル発生(2)1L以上の大量出血最終的には、麻酔が効いた状態でなんとか出産をすることができましたが、その後、子宮の収縮が悪く、1L以上の大量出血! 意識がもうろうとするなか、座ることも起きることも許されず、寝たきりの状態だったので、結局、その日は赤ちゃんを抱っこすることはできませんでした。翌日の午後、ようやく赤ちゃんと対面し、抱っこしたときの感動はとても大きいものでした。 出産は、予期できないトラブルが起こり得ます。不安に思うことも多いですよね。私の場合、わが子に会いたいという強い思いもあわさって、トラブルを乗り越えられたのではないかと思っています。著者:片岡 花子育て奮闘中のワーキングマザー。社会保険労務士事務所に7年勤務。育児と仕事、家庭の両立のかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年08月11日こんにちは! 助産師のREIKOです。出産予定日を過ぎてからの妊婦健診で、お産の兆候があまりみられない場合、「誘発分娩も考えないとね」と医師から説明されることがあります。「誘発分娩」という言葉を聞いたことはあるけれど、実際はどのようなことをするの? という方もいらっしゃると思います。そこで今回は、誘発分娩についてお話ししたいと思います。 誘発分娩って何?誘発分娩は、おなかの中の赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる経腟分娩が可能なケースで、陣痛がみられないとき、人工的に陣痛を起こしてお産にする方法です。 誘発分娩というと、「陣痛促進剤」をイメージされる方が多いかもしれませんが、子宮の入り口である子宮頸管をやわらかくし、お産可能な状態になるようにする処置、「頸管熟化(けいかんじゅくか)」の処置も含まれているんですよ。 どのような場合に誘発分娩をおこなうの?誘発分娩をしたほうがいいと判断されるケースは、これ以上妊娠を継続することが、おなかの中の赤ちゃんやママにとってリスクとなる場合です。 出産予定日を過ぎ、お産の兆候が見られない場合、このまま経過してしまうと、過期妊娠となってしまい、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。そのため、私が働いていた病院では、出産予定日を過ぎてしまった場合、妊娠41週ごろに誘発分娩をおこなうケースが多かったように思います。 このほかにも、破水をしたけれど陣痛が来ない、赤ちゃんが成長していないなどのケースで分娩誘発をおこないますが、それ以外にもおうちが遠く、陣痛が来てから病院に向かうと間に合わない、ママの不安が強いなどの理由で、誘発分娩となることがあります。 誘発分娩をおこなうためには条件がある!誘発分娩は、日本産婦人科学会および日本産婦人科医会のガイドラインに基づいておこなわれなければなりません。また、誘発分娩に関して、きちんと医師が説明したうえで、ママが説明の内容を理解し、ママとご家族が同意書にサインすることが必要になります。 誘発分娩に使うお薬にアレルギーがある、帝王切開を過去に2回以上している、前置胎盤であるなど、誘発分娩ができない場合もあります。 いずれにせよ、医師の説明を聞いてわからないこと、不安なことはきちんと確認しておくことが大切です。次回は、誘発分娩の実際についてお話ししたいと思います。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年07月11日妊娠中のママたちが気になるのは、分娩方法。最近は日本でも、「無痛分娩」がメジャーになりつつあります。今回は、私の「無痛分娩」経験談についてお話しようと思います!私が納得して「無痛分娩」を選んだ理由妊娠が進むにつれ、正直に言うとお産の痛みに怖気づいていた私。「無痛分娩」に対しての興味はあったものの、周囲に無痛分娩で産んだ知り合いもおらず、「私も絶対に無痛分娩で産もう!」と決めていたわけではありませんでした。出産をする病院を選んだ時に、私が最も重視したのは「車で30分以内」の「大きな病院」であること。その中でも評判が良く、小児医療に特化した病院を見つけ、そこなら安心して出産ができそうだと思ったし、たまたま無痛分娩もやっているとのこと。分娩予約をしてから、希望の分娩方法をすぐに決めず決定するまでに数ヶ月の時間があったので、その間「無痛分娩」についてじっくり考え、自分なりに調べたり説明会などを聞いたりして前向きに検討しました。いろいろ調べていくうちにわかったのは、一番のメリットは「痛みがほぼなく産めること=落ち着いたお産ができる」ということ。また、お産で体力消費をしない分、産後の体調面の回復が早い傾向があったりと、里帰りなしのワンオペ育児が決定していた私にとってとても魅力的な内容もありました。説明会や担当医、看護師さんにたくさん質問をして、リスクがほぼない(それを言ったら普通分娩にもリスクはあるよね程度)ことや、その病院での無痛分娩での事故が一例もなかったことなどに納得がいったので、出産の3〜4ヶ月前に無痛分娩での出産を決意しました。いざ出産! 前駆陣痛は、普通に痛い…私の病院では24時間いつ駆け込んでも無痛分娩で対応してくれるというので、計画的な出産はせず、じっくりとその日を待つことに。予定日を8日を過ぎたところに前駆陣痛があったものの、一度家に帰され、9日過ぎたところでやっと入院できました。私の選んだ病院では、無痛分娩を選択すると必ずLDRシステムを選択させられるので、陣痛~お産後の処置まで全て同じ部屋で過ごすことに。しかし、病院についてもすぐに麻酔を入れてくれるわけではなかったので、前駆陣痛や本陣痛も途中までは普通分娩の人と同じように痛かった〜!いざ無痛の麻酔を入れるのはだいたい子宮口5センチになってからと聞いていたのですが、実際にベッドで苦しんでいると看護師さんに「どうしても痛いというのであれば子宮口3センチくらいでもいいですよ」と言われ、耐えられなくなってきた時に再度声を掛けると、子宮口が3.5センチになっていたので麻酔をお願いしました。すると軽い生理痛くらいにまで痛みが治まり、すっごく楽に!痛くなってきたら麻酔を追加するスイッチを押せばいいし、眠ったり家族と話したりリラックスして子宮口が開いていくのを待ちました。まさかの出産時に麻酔が効かない事態!しかしなかなか子宮口が開かないため、陣痛促進剤を使うことに。順調に無痛分娩は進んでいたはずだったのですが、しばらくすると物凄く下腹部が痛い…。その都度麻酔を追加していたのですが、全然効かない…。「無痛分娩でも、出産時は多少痛みがあることもある」と聞いていたので「こんなに!?こんなもの!?」と思いつつも頑張って耐えました。痛い、でも、もうここまで来たら仕方ない!すぐに気持ちを切り替えて「子どもが頑張ってるから早く出してあげよう!」と気合いを込めることに!実はこの痛み、後から聞いた話だと、汗で背中に刺していた注射針がゆるんでしまい、麻酔がきちんと届いていなかったのだそう。産後「痛かったです」という話をしたら、その場にいた看護師さんから「痛がり方が異常だったから、気になっていた…」と話してくれました。しかし、いきみ方も上手いと褒めてもらえたので、結果良かったなと思います。図らずも出産の痛みを体験してしまいましたが、それが普通分娩でのマックスの痛みなのか、多少無痛分娩での効果があったものなのか…正直いまでもわからず。しかし、生まれた瞬間は今まで感じたことのない感動を味わえたし、どんな出産方法であれ、元気に生まれてきてくれて何よりでした。病院の麻酔量などの方針にもよりますが、そんなに痛くなることはなく「するんっ」と産めることもあるそう。無痛分娩成功した友人ママは、全く痛くなくて、産む時も「あ、なんか出てくる感覚あるなぁ〜」くらいだったのだそう。どのくらいの痛みがあるのかは病院の方針や個人差によるので、よく納得した上で、無痛分娩を受けるか決めてみてくださいね。無痛分娩に強い産婦人科も、自分に合った分娩方法を私は、もともと無痛分娩に興味があり、たまたま条件の合う病院が無痛分娩を行っていたので決意しましたが、「絶対に無痛や和痛で産みたい!」と思っているママもいるはず。理想の分娩方法とそれを実現できる産婦人科探しは、妊娠中のママにとって最も大事なイベント。しかし、実際に出産は何が起こるかわからない、未知のもの。どんな分娩を選択しても、お産は素晴らしいことには変わりありません。パパや家族とも話しあったりしながら、無理なく自分に合った分娩方法を選んで、より良い思い出を作ってくださいね。
2019年07月10日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、和痛分娩に関するご相談です。 Q.和痛分娩って痛いの?臨月に突入したばかりの経産婦です。今回は和痛分娩での計画出産にしようと思っているのですが、やはり痛みは結構あるのでしょうか? 高塚あきこ助産師からの回答和痛分娩の場合、無痛分娩と異なり、まったく痛みがないわけではなく、痛みが緩和される程度とお考えいただくのがいいかと思います。麻酔の効き具合には体質もあり、少量でもすごく痛みが和らいだとお感じになる方もいらっしゃれば、やはり和痛分娩でも、とても痛かったとお感じになる方もいらっしゃいます。痛みの感じ方も人それぞれですので、なかなか痛いか痛くないかのラインは難しく、こればかりは実際にやってみないとわからないということもあるかもしれませんね。分娩方法の選択肢は他にもありますので、医師ともよくご相談いただくのがいいかもしれませんね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 無痛分娩と和痛分娩お産のときの痛みが強くなると、ママの体には力が入り、全身の筋肉が緊張した状態になります。加えて、お産への不安や恐怖心が強いと、痛みをより強く感じて悪循環に……。このような状態が続くと、ママは疲労し、陣痛が弱まったり、お産が長引いてしまうこともあります。 お産の経過中に生じる痛みやママの疲労を和らげ、お産をすすめる目的でおこなわれるのが「無痛分娩」です。無痛分娩には、薬剤を使用しない方法と薬剤を使用する方法があります。薬剤を使用しない方法は、お産への不安や恐怖感を取り除くことで痛みを和らげる方法で、ソフロロジー分娩やラマーズ法などがそれにあたります。 薬剤を使用する・しないにかかわらず、お産のときの痛みを完全になくすことは難しいので、方法は同じであっても、「和痛分娩」と呼んでいる産院もあります。 どのような方針にするかは医師からの説明をよく聞いて決めましょう!無痛分娩は、麻酔薬を使用することもあり、麻酔の技術にたけた医師によっておこなわれなければいけません。麻酔の量や方法を誤ると、ママやおなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険性もあります。 そのため、無痛分娩を予定していたけれど、急な破水で時間外にお産になってしまった……というとき、無痛分娩ができないということもあり得ます。また、どの段階でお薬を使うのかによっても、痛みを感じることもあると思います。 無痛分娩を希望する際には、どのような方法でおこなっているのか、リスクや無痛分娩可能な時間帯など、産院の説明をよく聞き、内容を理解したうえで、無痛分娩にするかどうか決めていきましょう。 ※参考:ニュース(医療)「無痛分娩・和痛分娩って? お産にまつわる“痛み”を助産師が解説【3】」【監修・執筆:助産師REIKO】
2019年06月21日わが家には3人の子どもがおり、そのうち2人は吸引分娩で生まれました。生まれたわが子を改めて抱いたとき、その頭の形のイビツさに驚き、心配になったのをよく覚えています……。 微弱陣痛で吸引分娩にわたしは陣痛が弱く、なかなか赤ちゃんが出てこられない状況だったので、3人の子どものうち2人は吸引分娩で誕生しました。 そのときはもう考える余裕などなく、吸引だろうが何だろうがとにかく早く出してあげて! という気持ちだったのですが、産後少し落ち着いて改めてわが子を抱いてみると、頭にしっかり吸引の痕が残り、形もイビツになっていたのです。 第二子よりも第三子のほうがひどく、引っ張られた部分が真っ赤なたんこぶのようになっており、その痛々しい姿に涙が出そうになったのを忘れません。 自分を責めた入院中入院中は、そんな痛々しい頭を見るたびに「わたしの産む力が弱いからこんなことに……」と、申し訳ない気持ちになりました。しかしそんな気持ちを察したのか、とある看護師さんが「この頭、気になっちゃうしかわいそうだなって思っちゃうけど、少しずつきれいになくなっていくから大丈夫よ。ママと赤ちゃんが一緒に頑張った証だからね」と言ってくれて、すごく安心しました。 産後ナーバスになりやすいこともわかっていたので、「今はそういう気分になっちゃうときだから仕方ない!」と、自分で気持ちを切り替えることもできました。 その後頭の形はどう変化?無事退院して家で過ごしていると、看護師さんに言われたとおり少しずつ頭の形はきれいになっていきました。そして生後1カ月経ったころには、ほとんど気にならないように。 特別何かケアすることもありませんでしたが、「あまり強く触らないように」とのことだったので、沐浴のときは気をつけていました。今は3歳と1歳になりましたが、2人ともそのまま元気に大きく育っています。 生まれたばかりのわが子の頭の様子にはびっくりし、心配にもなりましたが、その後何事もなく元気に育ってくれてよかったです。幸い頭の形もきれいになり、吸引分娩の罪悪感もなくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月13日こんにちは! 助産師のREIKOです。ママの産道を通って赤ちゃんが生まれてくる経腟分娩の過程で、急いで赤ちゃんを出産させなければいけなくなったときの手段として、前回、鉗子分娩についてお話しさせていただきました。 今回は、もう1つの手段である「吸引分娩」について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 吸引分娩で使う器具はどのようなもの?吸引分娩の際には、吸引カップという器具を使います。吸引カップには、金属製の金属カップとプラスチック製のソフトカップがあります。それぞれ、さまざまサイズがあり、状況によってどのカップにするのか、サイズはどうするのかを医師が決めて使います。 この吸引カップにチューブと吸引器を接続して使います。ソフトカップのほうが扱いやすいこともあり、私が働いていた病院では、吸引分娩のときにはソフトカップが多く使われていました。 吸引分娩になるケースって?吸引分娩も鉗子分娩同様、ママの疲労などでお産が進まなくなってしまった、赤ちゃんが降りてくる向きが違っていてお産が進まない、赤ちゃんに苦しいサインが出ているなど、赤ちゃんを急いで出産させなければならないケースで選択されます。 吸引分娩も、子宮口が全開大したあと、吸引分娩が可能な位置まで赤ちゃんが下がってきているなどの条件が必要です。逆子ちゃんや赤ちゃんが向いている方法によっては、吸引分娩ができないことがあります。 吸引分娩だと、赤ちゃんはどのようにして生まれるの? 吸引分娩は簡単にいうと、吸引カップを赤ちゃんの頭に装着し、吸引圧をかけて赤ちゃんを引っ張り出すお産の方法です。 吸引カップを装着する位置や吸引圧によっては、吸引カップが赤ちゃんの頭から外れてしまうことがあります。しかし、吸引をかける時間や回数に関するルールがあり、それを超えると吸引分娩は中止となり、鉗子分娩や帝王切開など、ほかの方法をとる必要が出てきます。 吸引分娩のリスクって? 吸引分娩も、吸引カップをママの産道に入れてお産するということもあり、お傷が生じる恐れがあります。しかし、鉗子分娩のときよりは、大きな傷ができるということはあまりなかったように思います。 赤ちゃんの頭に吸引カップを装着して吸引圧をかけるので、ほかのお産より生まれた赤ちゃんの頭に「頭血腫(ずけっしゅ)」を生じることが多かったように思います。頭血腫は吸引によって、赤ちゃんの頭の骨の膜が剥がれ、そこに血液が溜まってしまう状態です。 頭血腫は、血液が自然に吸収されるのを待ちますが、日に日に大きくなることがあり、その影響で黄疸が強く出る可能性もあります。そのため、頭血腫のある赤ちゃんは毎日、頭血腫の大きさや黄疸の状態などを注意深く観察していました。 お産の方法はいろいろあります。イメージ通りにいかないこともあるかもしれませんが、どんなお産であれ、ママと赤ちゃんの安全と健康が第一だと私は思っています。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月07日私は約1年半前に娘をアメリカで出産し、今も家族でアメリカに住んでいます。アメリカでは多くの人が無痛分娩をしていますが、出産が初めてだった私はそもそも陣痛がどんなものか、痛みがどれほどのものなのか、想像もできませんでした。前期破水もあり、いざ体験してみると「え?これが陣痛なの?」と驚きも。そんな私の、前期破水と無痛分娩の体験をお伝えします。 何かが破れる音がした? 前期破水でした!予定日の2日前の深夜にベッドで横になっているときに、体の中で何かが裂ける「ビビッ」という音が聞こえました。「なんだろう? もしかして??」とトイレに行くと、トポトポッと薄いピンク色の液体が漏れてきて「破水した!」と認識しました。 そのときは何かが裂ける音が聞こえたことのほうが、破水したこと自体よりもインパクトが強く、感動した記憶があります。 夫に伝えて急いで病院へ電話をすると、すぐ入院の準備をして病院に来るようにと指示がありました。 おなかがすごく張る…これが陣痛?陣痛を感じたのは、最初の破水から5時間ほど経ったころでした。おなかが張るような感じと、強い生理痛のような痛みがありました。これが陣痛とはわからずに、「おなかがすごく張って痛みます」と伝えると、「それが陣痛よ!」と助産師が即答。担当医からは「痛みに耐えられなかったらモルフィンを打ってあげます」と言われましたが、頑張れるだけ頑張ってみようとモルフィンは打ちませんでした。 歩いたほうが痛みが紛れたので、夫と一緒に病院の長い廊下を行ったり来たりしていました。 全身がむずむずかゆい! 何だこれ?!子宮口が7cmほど開いたころに、エピドラルという無痛分娩をおこなうための麻酔を投与されました。30分ほど過ぎると、痛みはうっすらと感じる程度になりました。痛みは和らいでも下腹部の締め付ける感覚は残っていましたが、同時に麻酔の副作用で全身にむずむずとしたかゆみが感じられるようになりました。いきむまでは、とにかくこのかゆみが気になって気持ちが悪かったです。 子宮口が10cm開いたころに、医師から「You can push!」とGOサインをもらいました。 そして分娩へ…痛みはほとんどなかった?医師からいきむよう指示が出てからは、ひたすらいきんだ記憶が残っているだけです。エピドラルを打ってからの痛みの記憶はほとんどありません。とにかく汗びっしょりになり、息を切らしながら頑張っていました。 赤ちゃんが出てくるという感覚がなく、どういきんで良いのかわからず、医師が足元に鏡を置いてくれ、出てくる子どもが見えるようにしてくれました。そのおかげでタイミングをつかめたのか、子宮口が全開になってから3時間ほどいきんで無事に娘と対面することができました。 アメリカでは加入している保険によって、受けられる医療サービスが違います。私の保険では妊娠から出産までがほとんど無料で受けられ、無痛分娩の費用も保険ですべてカバーされました。無痛分娩をして痛みがほとんどなかったことで退院後の生活が少しラクだったのかな?と思えています。著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月05日ベビーカレンダーが実施したアンケート調査で、出産経験者の16%、約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっているということがわかりました。近年では一般的な分娩方法の1つとして広く受け入れられ始め、実は「やってみたい」と思っているママさんも多いのではないでしょうか。 今回は「やってみたいけど怖い」「実際にはどんな感じなの?」といった不安や疑問にお答えすべく、無痛分娩を体験した“約6人に1人”が語る詳細な出産エピソードを紹介します。 ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 無痛分娩を実際におこなった人の状況は?今、日本では無痛分娩を実施できる施設を増やしていく取り組みがされていますが、今はまだ数が少ない状況です。そのなかで、みなさんがどこで無痛分娩をおこなったのか、まずは調べてみました。 個人病院・クリニックを選んだ人が圧倒的な数を占めていることがわかります。ただ、個人病院・クリニックの場合は専門の麻酔科医が常駐していない、受け入れられる人数に限りがあるなどの規模的な理由で「やりたかったけどできなかった」という人もいるようです。ちなみに“その他”の内訳は、「国立病院で」「海外で」など。※“その他” 内訳は自由記述の回答から抜粋 ちなみに、第1子のときに無痛分娩を選択される方が多いようです。最初を無痛分娩で乗り越えて、2人目、3人目では自然分娩に挑戦するパターンですね。 陣痛〜出産まで! 無痛分娩体験エピソード続いて「無痛分娩に興味はあるけど、なんだか怖くて勇気が出ない……」というアナタのために! 経験者のママさんたちが、陣痛〜出産まで、どのタイミングで麻酔を打って、どのくらいの痛みで、産後はどうだったかという詳細な体験談を提供してくれました! これをじっくり読めば、無痛分娩に対する不安や疑問を少し解消できるかもしれません。 「朝6時・7時・8時に陣痛促進の経口薬を摂取。9時から麻酔処置。分娩中はほぼ痛みがなく、痛みを感じたら麻酔を追加してもらえた。出産の瞬間は赤ちゃんが出てくるのがはっきりわかった。出産後1時間ぐらいして麻酔は切れたように思う」 「前日入院してバルーンをいれる処置をする。一晩かけて子宮口を5cmに開く。翌日の朝は浣腸をし、麻酔テープを背中に貼り、感覚がなくなったところで麻酔のチューブを背中に入れる。麻酔を約30分ごとに少しずつ注入。麻酔の先生が頻繁に様子を見に来てくれる。私は陣痛を感じないが、おなかにかすかに腹圧を感じるので感じた瞬間に助産師さんの指示のもといきんで出産。会陰切開も縫合も麻酔が効いているので痛みは感じず。麻酔が切れても痛み止めを飲んでいたのでいつ麻酔が切れたのかもわからない状態だった」 「計画出産のクリニックのため前日入院、その日の夕方に麻酔ルート確保、夕飯。翌早朝から促進剤の予定だったが、夕飯後に自然陣痛が始まり、夜中に1人で陣痛に耐える。我慢できなくなったら麻酔を開始してもらえると言われたが、どの程度我慢していいのか、夜中だと麻酔は誰がやるのかなど気になって、子宮口8cmまで我慢してしまった。かなり痛くなって、何のための無痛分娩かと思い始め、麻酔開始。痛みから解放され、家族も到着し、談笑しながら待つ。子宮口が全開、分娩室に移動して、いきむ。まったく痛みはなく、いきみ逃しの間は音楽だけが流れる静かな空間だった。産み出す感覚はしっかりあり、疲れもない。麻酔が切れる前に痛み止めを処方され、1週間飲み続ける。産後の3時間ほどたったところで院長チェックがあり、OKが出たところで点滴ルートを取り外し、シャワーも可能となった」 「破水後、1時間位で陣痛が始まり子宮口5cm開くまでは陣痛に耐えなくてはなりませんでした。いざ、麻酔の処置をおこなってもらうときに陣痛を耐えながら膝を抱える姿勢にならなくてはいけないのが一番つらかったです。20分位で麻酔が効き、そこからまったく痛みはなし。ただし、肛門が押される感覚はあるので陣痛が来るタイミングは解りました。が、どういきめば良いのか解らなかったけど感覚はないがなんとか力を入れてみました。赤ちゃんが最後はまった感覚はしっかり残っています。そこから助産師さんが赤ちゃんは自分で出てきますよ……と言われて分娩台に上ってからほんの数回いきんだだけで産まれました。赤ちゃんが出てきた感覚は残っています。産後は胎盤を出してもらい、処置を終えた赤ちゃんと一緒に1時間位は分娩台で過ごしました。出産が21時過ぎだったので部屋に戻って寝てしまい、次の日起きたら麻酔は切れていた感じでした」 「陣痛が来て病院に着いたときはすでに子宮口が開いていたため、そのまま分娩室へいきました。分娩室に着いたら陣痛が更に来ていきんでしまいましたが、麻酔科の先生がすぐに麻酔を打ってくださったので、麻酔のありがたさが身にしみました。麻酔を打った後は自分の痛みと相談しながら自分で麻酔を入れるスタイルだったので変なストレスを感じることなく出産できました。産後は確か半日くらいで切れて来たため痛かったですが、ロキソニンを処方されているので大きな痛みではなく快適に過ごせました」 「土曜日の午前2時半くらいから陣痛が始まり、日曜日の午前7時半ごろ病院へ行った。陣痛感覚が10分になったり1時間あいたりだったので前駆陣痛だと思っていた。病院へ着いてすぐに助産師さんから、子宮口が6cm開いているとのことだった。入院した病院では、初産婦の場合、子宮口が5cm開いたら麻酔してくれるとのことで、私はすぐに麻酔処置をしてもらった。背中をまるめて麻酔の管を入れるのに恐らく40分程度かかったと思う。細いからわかりづらい、ちゃんと入ったかな? という麻酔の先生の声がずっとしていた。管を2回くらい刺していたが、陣痛の痛みでそんなに気にならなかった。管から麻酔を入れてもらい、陣痛の痛みがひいてくるのがわかった。足の感覚は少ししびれる程度で、自分で動かせる。逆にしびれすぎてはだめ、とのことだった。子宮口が全開になり、お尻のほうに陣痛と同じくらいの痛みが襲ってきたので麻酔を少し追加してもらった。麻酔が効き過ぎるといきめなくなる、とのことだった。おなかが張る感覚はわかるので、それに合わせていきんだ。産み出した感覚は大きな大便を出した感じ……。産後の処置は胎盤がすぐに出て、その後会陰を縫合してもらう。麻酔の追加なしで縫合してもらってもそこまで痛くなかったので、麻酔がちゃんと効いていたんだなぁ、と思った。ただ縫合中から会陰あたりがずきずき痛くなり、縫合完了後3時間休憩したあと歩いて部屋に戻るのだが、会陰がかなりずきずきした。ドーナツクッション必須。麻酔はその時点でほとんど切れており、自分の足でふらつくことなく歩けた。母には産んで3時間後に自分の足で歩いていることにびっくりされた」 「陣痛が始まって大体、子宮口が5cmくらい開いたら麻酔を入れました。5cmくらいだとまだ、我慢できる程度の陣痛でしたが、麻酔の効きが悪いと結構痛い思いをします。麻酔を入れるときは背中から入れましたが全然痛くありません。そのうち麻酔が効いてくると痛みはないがおなかが張る感じになります。赤ちゃんが下に降りてきて子宮口全開になると、麻酔を入れているのに、おしりの辺りが少し痛くなりました。いきむタイミングも張りが来るのでわかります。産むときは出した感覚もあります。麻酔が効いていて会陰切開も縫うのもまったく痛くありません。下半身に感覚がないのでしばらく動けませんでした」 「計画出産のみ対応で、陣痛が先にきた場合には自然分娩をするという産院でした。①前日の15時入院②子宮口の開き具合を見て、バルーン挿入③バルーンが抜けて、夜中にも診察④当日9時に診察、開き具合で促進剤⑤10時に麻酔開始 分娩中の痛みは、ある程度残して出産を早めるというのがその産院の方針で、痛みが0ではなかったです。(第1子の産院は痛み0)いきむこともできて、下に降りてきている感覚や産み出す瞬間の感覚はあります。産後はその場で2時間ほど待機、その間に麻酔を抜きました。部屋に行くときはまだ麻酔が効いているので、車椅子です。麻酔がいつ切れたのかわかりませんが、夜には猛烈な後陣痛が……」 「陣痛が始まり、子宮口が半分以上開いてから麻酔を背中に打ちました。また、陣痛のタイミングでいきむので、痛みをまったく感じないレベルまでは痛みをカットしません。産み出した瞬間はずるりと体の中から大きなものが抜けていく感覚です。産後の処置は産後1日は麻酔を入れる際に入れた管はそのままで、産後2日目に管を抜きます。麻酔が切れるのは、だいたい麻酔を打った後、半日ほど過ぎてからでした」 「私の場合は陣痛は前の夜10時ごろから始まり、おしるしもありました。間隔は15分前後でばらつきもあり、まだ痛みも我慢できる範囲だったので、朝まで待ってから病院に連絡しました。病院で子宮口は2cmで、モニターをつけた結果そのまま入院することになりました。浣腸をして排便をしてから、お部屋にうつり、スクワットなどしているうちに、だんだん間隔が5分になり、痛みも強くなってきました。もう一度内診をして、4cmになっていたので、無痛分娩のための前準備として管を背中に入れる処置と人工破水の処置をしました。それから分娩室で痛みがどんどん強くなり、6〜7cmになり麻酔を入れてもらい、促進剤も入れてもらいました。それから暫くは陣痛のたびの痛み変わりませんでしたが、だんだん麻酔が効いて痛みが弱まってきました。先生がまた内診すると、もう全開で髪の毛が見えているとのことで、急いで出産の準備をして、いきみに入りました。いきみたい感覚もなく、おなかの張りに合わせてと言われても、麻酔が効いているせいかわからなくなってしまい、戸惑いました。でも言われるままいきんで、うまくできませんでしたが何度か目に赤ちゃんが出てきてくれて、おなかからいなくなったのはわかりました。そのときはまったく痛みはありませんでした。そのままおなかを押さえて胎盤を出したり、会陰切開したところの縫合をしたりしましたが、麻酔がまだ効いていて痛みは殆ど感じませんでした。私はいきみがうまくなかったため、赤ちゃんの心拍数が落ちたり持ち直したりして、最後は吸引してもらって、そのときに会陰切開もしたそうです。2時間はそのまま分娩室で過ごし、血圧や熱などを30分おきぐらいに計測してもらい、問題なかったのでお部屋に戻りました。麻酔はいつごろ切れたのかわかりませんが、特別酷い痛みも感じませんでした」 「出産日前日から入院し、その日は背中に麻酔用のカテーテルと、子宮内にメトロを入れて終了。翌朝の食事後から陣痛誘発剤を開始。(計画分娩ですが、誘発剤を入れてからの陣痛の進み方には個人差があるので、ここからは生まれるのが当日になるか翌日になるかはわからなかったです)。誘発剤を入れてから1時間後に陣痛を感じ始めました。自分の希望するタイミングで麻酔を開始してもらうので、陣痛開始から90分後くらいに痛みに我慢できなくなってきたため麻酔を入れてもらい、30分程で効き始め、そこからはまったく痛みがありませんでした。陣痛開始から8時間経っても子宮口が4cmしか開いていなかったので、出産は翌日になるかと思われました。しかしその1時間後には9cmになっており、破水もしたのですぐ分娩室に運ばれました。(痛みは感じませんが、陣痛自体はおなかの張りで自分でわかります)。分娩台に上がってから、助産師さんにいきみ方を教わり、陣痛に合わせていきんで20分後に出産。2回くらいいきんだところで会陰切開をされましたが、その痛みもまったくありませんでした。赤ちゃんが下りてきているときは、股の間に何かが挟まっているような感覚でした。産み出す瞬間は、ドゥルンッ! と出てくる感じがわかりました。産後はすぐ胎盤も出て来て、その後会陰を縫ってもらい、産後50分くらいで病室に戻りました。会陰切開の傷の痛み止めを飲んでいたので、麻酔がどのくらいで切れたかはわかりませんが、先生は大体1時間したら切れてくると言っていました。麻酔科医の先生は、麻酔開始から分娩室に入るまでは1時間おき、分娩室に入ってから産後まではずっとついていてくださいました」 「陣痛がマックスになってから麻酔を入れました。麻酔が効くまでに陣痛の大きな波は5,6回あったと思います。麻酔が効いた後は本当に痛みがなくなり、最後赤ちゃんが出てくるときに痛みを感じた程度です。麻酔がいつ切れたのかわからないほど体への負担はなく、数時間後に吐き気があったくらいです。とても楽でした」 「計画分娩だったので、前日にバルーンを6時間ほど入れて子宮口を開きやすくした。当日は朝から促進剤を入れ、生理痛ほどの痛みがきたところでカテーテルを入れる処置。麻酔導入。まったくの無痛でそれから子宮口が開くのを夫と話しながら待つ。携帯も普通に触れる。先生が破水させてくれて一気に進んで子宮口全開。助産師さんの合図でいきむ。先生がおなかに手を置き、ここを押し返すように! と言われてうまくいきめた。3回ほどで出てきた。へその緒が繋がっているまま赤ちゃんをゆっくり見られて感動。それから産後の処置。痛くないし感動で先生とお産について語りながら縫われる(笑)みんな無痛にしたらいいのにと思う(笑)そのまま3時間ほど休んだ」 「麻酔を待っていたら、破水して陣痛が来てしまいました。その後苦しんでいるところに麻酔の先生が来てしばらくして麻酔が効いてきました。それからしばらくはお昼を食べたりリラックスして過ごせました。分娩は時間がかかるかと思われたけれど、前もっていきむイメージトレーニングのおかげか、夕方には頭が見えてきました。痛みは感じないが股に何か詰まってる感覚が気持ち悪く早く出したかったです。その後は頑張っていきんでいたら思ったよりも早く出てきました。分娩が終わり、しばらくしてお昼に食べたものを全部吐きました。夜10時を回るころには麻酔も切れてきて痛みが出てきましたが、朝までは自分で残りの麻酔を打ちました。空腹で眠れませんでした。食べ物があれば食べられる状況でした。後陣痛はしばらく痛いし、無痛でも十分感じる痛みもたくさんありました」 基本的な流れは同じですが、各クリニック・病院の方針や設備によって少しずつ状況が違っているのが興味深いですね。麻酔を使ったとしても、やはり出産が大仕事なのは変わらない、命をかけて産み出しているのはどのような出産方法であっても同じなのだと改めて感じるエピソードばかりでした。 <調査概要>調査方法:ユーザーアンケート調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月03日近年、出産経験者の16%と約6人に1人が無痛(和痛)分娩をおこなっており、以前よりも一般的な分娩方法として認知度が上がってきています。ただ、事故報道の影響で悪いイメージを抱いている人も多く、なかには「無痛分娩を選んだ」と周囲に言えない人もいるようです。そのせいか、無痛分娩について詳しく知りたくても、なかなかママ視点で語られている情報が集まりません。 そこで今回は、無痛分娩の経験者の方に【無痛分娩でよかったこと・よくなかったこと】を聞いてみました! ※以下「無痛(和痛)分娩」は「無痛分娩」と表記を統一しています 出産前、無痛分娩を選んでよかったと思ったことは?まずは、出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に「選んでよかったな」と思った瞬間について聞いてみました。 「陣痛の痛みが和らいで産む直前まで穏やかに過ごすことができたこと」 「出産に対する恐怖が和らいだ」 「陣痛が楽になると聞いて、少しでも恐怖は軽減された」 「自分が落ち着いていられたので、上の子たちに安心して立ち会い出産させてあげられた。赤ちゃんが生まれる瞬間を実感できた(上の子たちのときは痛みとパニックで記憶が曖昧)」 「臨月に入っても心に余裕が持てたこと」 「計画出産だったので上の子たちの生活に合わせて出産できる」 「出産する日程が決まっていたので、家族が休みをとれた」 「どんな痛みだろうと想像したり、人から聞いたりして不安だらけになった。そこで病院を変え、自然分娩からいつでも無痛分娩・和痛分娩に変えられるスタイルをとってくださる先生のところへ転院しました。そこから出産への不安がすごーく軽減されました」 「出産に対するネガティブなモノが軽減された。初めての出産は痛みも何もかも想像つかなくて、無痛分娩決める前までは喜びはもちろんだけど恐怖もあった」 回答していただいたほとんどの人が「恐怖心が和らいだ」と言っています。心穏やかに毎日を過ごすことができるとおなかの赤ちゃんにとっても好影響ですね。また、無痛分娩を選び計画出産をする方も多く、「入院前に産後のいろいろな準備をすることができた」という声も多くありました。 出産前、無痛分娩を選ばなければよかったと思ったことは?続いて、同じく出産前(無痛分娩にすることを決めた後〜出産まで)に、「やっぱり選ばなければよかったかも……」と思ってしまった瞬間について聞いてみました。 「家族がリスクについて懸念して、無痛分娩を選択することを快く思っていなかったこと」 「よくないニュースをみて、不安になった」 「周りの人で、無痛分娩は事故があるとか言われたりしたこと」 「人から『痛みを感じないと』と言われる」 「周りに無痛分娩を希望しているというと『危険やのに! みんな普通に産んでる』と非難されたこと」 「金銭面で高額になるので、自然にすべきだったかなと悩み続けた」 「痛みを経験してみたい気持ちも少しある」 「反対する親戚がいたこと。無痛分娩に対して無知で、否定的な人がいた」 「メディアの情報で母が不安がっていた」 「選べる病院が限定される」 「夫があまり労ってくれなかった」 「何度もこの選択は間違いじゃないのか悩んだ」 「世間の目が少しだけ気になった」 やはり、世間的にはまだ“おなかを痛めて赤ちゃんを産むもの”という風潮が強く根付いているようで、ご自身は納得して無痛分娩を選んでいても、周囲の人から反対されてしまうこともあるようです。あとは、自然分娩に比べてかかる費用が高額なので、金額を聞いてやるべきか悩んでしまう人も。 出産のとき、無痛分娩でよかったと感じた瞬間は?ここで言う“出産のとき”とは、陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程です。そのとき、ママが「無痛分娩、最高!」と感じた瞬間です。 「陣痛が痛くなく、落ち着いて出産できた」 「痛みがないので精神的な余裕があり旦那さんにもやさしく接することができた」 「わが子が生まれるのをちゃんと見届けられた」 「立ち会いの家族と談笑しながら、好きな音楽を聴きながら、落ち着いて出産できたこと。赤ちゃんとの対面もはっきりしっかり覚えている」 「陣痛の痛みがだんだんと下半身の方へ移動してるのが感じられるほど余裕があった。落ち着いて出産に挑めた」 「無痛分娩って痛みがまったくないのかと思いきや、ちゃんと麻酔の量を調整してくれて、赤ちゃんを産んだ感覚もあっていきめたことがよかった! 普通ならすごく痛い会陰切開も縫うときも痛くなかった」 「上の子たちも一緒に立ち会い家族全員で笑いながら出産できた!」 「余裕をもって出産ができたこと。夫や親と連絡を取り合うことができたこと」 「すぐに痛みがひいたし、終わりの見えないゴールに頑張ろうという気持ちになれた」 「やはり痛みが軽減され、冷静に出産に臨むことができたし、立ち会い出産で自分の酷い姿を夫に見せずに済んだのでよかった。麻酔を入れるまでは痛みで力が入ってしまい、おなかの赤ちゃんが危ないから緊急帝王切開になるかもと言われたが、麻酔を入れると私も冷静になることができ、赤ちゃんの状態も回復して経膣分娩できたのでよかった」 「1人目は普通分娩でただ痛くて訳がわからなかったけど、ちゃんと赤ちゃんが降りてきて出てくる感じを味わえた」 「分娩中もツイッターできるぐらいの余裕があった」 痛みを感じないことで、冷静に出産に向き合うことができるようです。とくに「笑顔で赤ちゃんを迎えられたのがよかった」という声が多くありました。また、陣痛の最中に食事を摂ることができたり、医師や助産師の指示をしっかり聞くことができるので結果的にスムーズな出産だったという方も多いようです。 出産のとき、無痛分娩にしなければよかったと感じた瞬間は?陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまでの過程で、今度は「もしかして無痛分娩じゃないほうがよかったかも……?」と思ってしまったエピソードを聞いてみました。 「足に力が入らずうまくいきめているのかわからなかった」 「出産に対する夫の感動が薄い」 「夫が平然としていて心配してくれなかったことくらいかな? 痛みはあるけど耐えられるくらいなので夫婦で笑い話とかしていて余裕がありすぎました」 「背中に針を刺すときが痛かった」 「おしっこが自分で出せなかった」 「計画分娩になるので費用がそれなりにかさむこと」 「麻酔が効いてから来た家族には、楽してる? と思われたような気がした」 「当然ながら勝手に動けないので、ずっとほぼ同じ体勢で腰が痛かったこと」 「背中のカテーテルが邪魔だったこと」 「麻酔の副作用で何回も吐いた」 ほとんどの回答が「特になし」だったのですが、お答えいただいた方の多くは「うまくいきめなかった」「夫の感動が薄い」「痛みを感じることもあった」という理由でした。なかでも、麻酔を注入するために事前におこなう処置が痛いという感想が多数。 出産後、無痛分娩をやってよかったと思ったことは?終わりよければすべてよし! 出産を終えてから退院までの数日間に振り返った、“無痛分娩のよいところ”とは? 「長時間の痛みに耐えなくてもよかったので、想像以上に疲れがありませんでした」 「会陰切開をしたけれどまったく痛みがなかったし、出産当日から面会に出歩けた」 「身体の負担が全然違い、入院中快適にゆったりと過ごせた」 「回復が早い」 「傷を縫っているとき、麻酔が効いていたので痛くなかった」 「歩いて病室まで帰れた」 「お産にかかった時間が短かったので、直後に自分の力で食事できるくらい体力が残っていたこと」 「出産直後でも疲れが軽く、赤ちゃんと過ごすのが楽しかった」 「痔持ちだったので無駄にいきむことなく出産でき、思ったより脱肛しなかった」 「最後まで痛みもなく出産によいイメージを残せたので、また2人目も出産したいと思えた」 「2時間後からは普通に食事も食べれたし、トイレにも行けたのでよかった」 「会陰の傷の痛みはありましたが、体力も残っていて、すぐに赤ちゃんと接することができたことです」 「変な筋肉痛がなかった」 無痛分娩のメリットの1つとして"身体への負担が少なく産後の回復が早い”と言われていますが、まさに翌日以降も身体が軽やかで、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごせたという感想を寄せてくれている方が多くいました。 出産後、無痛分娩をやらなければよかったと思ったことは?対して、出産後の入院中に感じた無痛分娩への不満と不安についても伺いました。身体は楽だけど、意外なところで反動が……? 「いきむことが痛くなかったせいかわからないが、いぼ痔になってしまった。助産師さんにはいきむのがじょうずだったと言われたが、いきみすぎた?」 「痛み止めがきれて後陣痛がつらかった」 「無痛でなくとも体へのダメージはあるから動けると思い、無理をしてしまった」 「麻酔が切れたごろから激しい痛みがあり、なかなか寝れずにつらかった」 「麻酔の副作用で身体中がかゆくて大変でした」 「出費が痛いなと思った」 「回復がよく、動けるので、普通に生活していたらシャワー中に倒れた」 「麻酔の影響で、何度も嘔吐してしまった」 「費用がかかる。入院中のほかのお母さんたちから、なんで無痛選んだの? と何度も聞かれた」 「麻酔が切れたあと、足が勝手に動いて恐怖を感じた。気が動転して睡眠薬と安定剤を投与され、お産後4時間くらい眠っていたため、赤ちゃんをすぐに抱っこできなかったこと」 「夫のお母さんに無痛分娩にしたことを秘密にしなければならなかったこと(夫のお母さんは普通分娩じゃないとダメだというポリシーなので……)」 「心ない人には無痛と言うとおなか痛めてないんだと言われました」 「動ける分無理しすぎて、産褥熱を発症してしまいました」 「赤ちゃんの生まれたい気分のときではなく、促進剤を使うので大人の都合に合わせてしまったと思い、ちょっと申し訳なかったです」 「入院費の請求のときにブルーな気持ちになった」 出産中の回答と同じく「パパからの労いが少ない」「感動が薄い」といった回答がいくつか見られました。また、ここに掲載していない回答のなかには、あまりに産後がラクなので、気づかずに無理をして倒れてしまったという人も。痛みを感じないために、不調に気付きにくいのだとか。気をつけないといけませんね。 妊娠中〜出産〜産後まで、それぞれの瞬間に感じた無痛分娩の「よかったこと・よくなかったこと」いかがでしたでしょうか。物事には必ずメリットとデメリット両方の側面が存在します。特に“出産”という人生の大きな節目を迎えるための選択ですから、後悔したくないですよね。メリットだけではなくデメリットもしっかり知ったうえで、ご自身に適した方法を選んでくださいね。<調査概要>調査方法:ユーザーアンケート(各コメントは自由記述の回答から抜粋)調査対象:全国の産院・クリニック出産経験者調査期間:2018年2月20日〜2月23日有効回答数:1,254 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月02日私は第1子を無痛分娩で出産しました。計画通りほぼ無痛で大満足のお産だったので、第2子も同様に計画無痛分娩を予定していました。出産前日に入院するまでは順調だったのですが、まさか……。私の第2子出産時の体験談をご紹介します。 前日に入院して子宮口を広げる処置をする妊娠38週の妊婦健診で子宮口がだいぶや軟らかくなっていることがわかり、4日後に出産することが決定。前日の夕方に入院し、翌日から硬膜外麻酔と陣痛促進剤を使用して出産するという計画ででした。 前日に入院して内診したところ、子宮口の開きは4日前と変わらず1.5cm。そこでダイラパンというスティック状の器具を使い、さらに子宮口を広げる処置をしました。 処置が終わり、助産師さんから「明日に備えて今夜はゆっくり休んでね」と言われ、病室に戻りました。 前駆陣痛? と様子をみていたら突然破水!部屋に戻ってしばらくすると、不規則な軽いおなかの痛みが始まりました。経産婦とはいえ、第1子のときは陣痛もほとんど経験することなく出産しています。この痛みが陣痛なのか前駆陣痛なのか、ダイラパンを挿入した影響なのか、自分ではまったくわかりませんでした。 間隔を測ってもバラバラなので、とりあえず寝ようとベッドに入ったところ、突然はっきりとわかるくらいの破水が! ナースコールで連絡し、すぐに分娩室へ移動することになりました。 破水から1時間のスピード出産!破水して一気におなかの痛みが強くなりました。この産院は、夜間に麻酔の処置ができないことは事前に聞いていましたが、「前回通り、きっと無痛で産めるだろう」と、私はこの段階でもまだ楽観的に考えていました。 でも、心構えができていないうちに激痛が絶え間なくやってきます。呼吸法もちゃんと把握しておらず、とにかくいきまないよう気を付けながら陣痛に耐えました。 しばらく耐えましたが、あまりに痛いので助産師さんを呼んだところ、あっという間に子宮口全開! 数回いきんで無事、元気な女の子が生まれました。 あまりのスピードに私も家族もびっくり。予定していた無痛分娩ができなかったうえに付き添いなしの出産になってしまいましたが、振り返ると安産で、とても恵まれていたと思います。無痛分娩でも普通分娩でも、わが子の愛おしさは変わりません。元気に生まれてきてくれたことに感謝し、たくさんの愛情を注いであげようと思います。著者:貫井ゆか一男一女の母。妊娠・出産・育児に関する記事の執筆を中心にライターとして活動中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月02日こんにちは! 助産師のREIKOです。赤ちゃんが生まれるまでもう少し! といったとき、赤ちゃんあるいはママの状態が悪くなってしまったら……。そんなときは、急いで赤ちゃんを出産させてお産を終わらせなければなりません。でもどうやって? みなさんが一番に思いつくのは帝王切開なのではないでしょうか? お産の進行具合によっては、帝王切開ではなく「鉗子分娩」や「吸引分娩」が選択されることもあります。 そこで今回は、急いで赤ちゃんを出産させる方法の1つ、「鉗子分娩(かんしぶんべん)」について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。 鉗子分娩の「鉗子」って?日本産婦人科学会によると、鉗子分娩の歴史は古く、お産に取り入れられたのは1600年代とのこと。日本国内では、ネーゲル鉗子(ネーゲレ鉗子ということも)という鉗子が最も多く使われています。ほかにもシンプソン鉗子、キーラン鉗子などの種類があります。 これらの鉗子は、金属でできていて、だいたい40cm弱。手に取ると、ずっしりきます。鉗子分娩が可能な施設では、いつでも使えるように準備されていますよ。 鉗子分娩になるケースママの疲労などでお産が進まなくなってしまった、赤ちゃんが降りてくる向きが違っていてお産が進まない、赤ちゃんに苦しいサインが出ているなど、赤ちゃんを急いで出産させなければならないケースはいろいろあります。 鉗子分娩は、子宮口が全開大したあと、赤ちゃんを急いで出産させなければならない場合の選択肢の1つです。ただし、赤ちゃんが鉗子分娩が可能な位置まで下がってきていること、赤ちゃんが生存していることなどの条件があります。赤ちゃんが向いている方向によっては、鉗子分娩ができないこともあります。 鉗子分娩は、吸引分娩に比べて、より確実に赤ちゃんを出産させられるというメリットがありますが、技術的には難しいというデメリットも。そのため、一般的に吸引分娩が選択されることが多いようですが、私が働いていた病院では鉗子分娩も比較的多くおこなわれていました。 鉗子分娩だと、どのようにして生まれるの?▲本来なら、下を向いて生まれてくるはずなのですが…… 鉗子分娩は簡単にいうと、鉗子で赤ちゃんの頭を挟んで、赤ちゃんを引っ張り出すお産の方法です。鉗子は右側と左側に外せるようになっていて、それを1つずつ赤ちゃんの頭から頬にかかるように、ママの産道の中に入れていきます。両方の鉗子が入ったら、鉗子を合体させ、赤ちゃんをゆっくり引っ張り出していきます。 この一連の処置は、もちろん鉗子分娩の技術に長けた医師がおこないます。鉗子分娩の際には、産道が傷付いたり、会陰裂傷を起こしやすいので、助産師は医師と息を合わせて、しっかり会陰保護をおこないます。私が働いていた病院では、あらかじめ会陰切開をすることが多かったです。 鉗子分娩のリスクって?鉗子分娩では、鉗子という大きな器具を使うこともあって、ママの傷が大きくなる恐れがあります。そのため、出血が増えてしまったり、お産後の痛みが強くなったりすることもあります。 赤ちゃんも、鉗子で挟んだ痕が見られることもあります。これは日に日に薄くなって消えていきます。また、鉗子をかける位置がズレて、目にかかってしまったりする恐れも。そのため、赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんが元気かどうか確認するのと同時に、鉗子の痕や変な場所に鉗子がかかっていなかったかなど、医師や助産師が確認していました。 私もお産の担当のとき、医師から「鉗子出して!」といわれると、やはり緊張感が増しました。緊急を要するのでママも不安になってしまうかもしれませんが、その都度、きちんとお話をします。万が一、鉗子分娩になってしまったとしても、赤ちゃんに会えるのは、本当にあと少しですよ。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、誘発分娩の前におこなう処置で使用するラミナリアに関するご相談です。 Q.誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか?現在、妊娠39週3日です。子宮口が開いてないので明後日(妊娠39週5日)から入院し、ラミナリアを入れて陣痛誘発剤を投与することになりました。ラミナリアを入れると、誘発剤だけを使うより経腟分娩できる可能性も高いのでしょうか? 2日間頑張っても生まれない場合、翌日に帝王切開することになるそうなので、なるべく早く出てきてほしいなと思ってしまいました。 在本祐子助産師からの回答お産が近づいてきましたね。ラミナリアは子宮の出口を拡げる処置に用いられる海藻からできているスポンジのようなものです。子宮口がほとんど開いてないほうがラミナリアを入れることで子宮口を数cm開かせることができます。分娩誘発前によくおこなわれている処置の1つです。よいお産になりますように!※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ラミナリアとは?ラミナリアは子宮頸管を広げる処置(子宮頚管拡張術)の際に使用する5cm前後の長さの硬い棒状の素材です。原料は天然の昆布の茎根部で、サイズによって長さや太さが異なります。ラミナリアを子宮頚管の中に挿入すると、体内の水分を吸収して12時間ほどで2~3倍の太さに膨らみ、子宮頸管を広げます。 子宮頸管を広げる処置には、金属性の拡張器を用いて速く広げる方法とラミナリアなどを用いてゆっくりと広げる方法があります。ゆっくりと広げる方法では、ここ最近ラミナリアより短い時間で子宮頚管を広げることができるダイラパンやラミセルというものが用いられるようになってきています。 ラミナリアを挿入するときの痛みと挿入後の痛み閉じている子宮頚管を広げるために、5cm前後の長さの堅い棒状の素材を子宮頚管に挿入すると聞くと、やはり痛みがあるのか気になってしまうかもしれません。 ラミナリアを挿入する処置の際に子宮の入り口を子宮腟部鉗子でつまむのですが、このとき、人によっては、「ちくっ」「ズキッ」と痛みを感じる場合もあります。 そして、ラミナリアの挿入はゆっくりおこないますが、やはり人によっては痛みを感じる場合があります。挿入後の痛みは、腟の中に何かが挟まっているという違和感を覚える程度の方から、チクチクやズーンとした痛みや、生理痛のような下腹部の痛み、痛み止め(※)が必要になる方まで、やはり人それぞれです。誘発分娩の方はラミナリアを挿入した刺激で、陣痛が来る場合もあります。※誘発分娩の方には使用しません。 ※参考:基礎知識(出産)「【医師監修】ラミナリアって何? 処置に伴う痛みや処置中の過ごし方について」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください! ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年04月20日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 最終回の今回は、無痛分娩による出産が無事に終わったまるるさんが「無痛分娩にして良かった」と思った理由とは? 無痛分娩、すごい陣痛が怖くてたまらなかった私。よく「陣痛を経験して二度と産みたくないと思った」という話を聞いていたのもあって無痛を選択したのですが、出産した直後に思ったのは「あ、無痛分娩ならもう1回余裕で出産できる」ということでした。陣痛のマックスが少し痛い生理痛ぐらいで、なんなら普段の生理通のほうがずっと痛かったし、この妊娠出産を通して一番痛かったのは確実に内診グリグリです。麻酔の力、すごい……。 高いだけの理由がある最初は高い高いと思っていた分娩費用(もろもろ込みで84万円)、いざ出産してみて思ったのは、もちろん高いんですけれど、そのぶん設備がすごいということ。想定外の事態が起きても対応できるだけの人と設備がそろっていて、それがこの金額に繋がっているんだなぁと思いました。細かい話、採血1つとっても全然違うんです。産後に町のお医者さんで採血されたときに、昔ながらの方法で血を吸い上げられてかなり痛かったのですが、そのとき初めて採血のときに使っている道具もおそらく病院によって違うんだなと思いました。今となってはあの金額、全然不満はないです。 おわりに無痛分娩は硬膜外腔に麻酔の管を入れるため、その部分を傷つけてしまうことで副作用がおきたり障害が出たり、やはりリスクがあり絶対安全とは言えません。が、それは無痛分娩に限らずすべてのお産に言えることじゃないかと私は思っています。大事なのはリスクを承知したうえで、妊婦さんが一番良いと思える方法で出産すること。 産後の体、無痛分娩であってもボロボロです。新生児の育児、やっぱりきついです。うちはおっぱいトラブルがすごくて、発熱したり痛かったりたくさん泣きました。そういうのはなかなかコントロールしようと思ってコントロールできるものではありません。それなら、出産くらいは少し苦しさを軽減してもいいんじゃないのかなぁと思います。いろいろな意見があるようですが、産むのは自分です。痛い思いをするのも、命の危機を迎えるかもしれないのも自分です。それなら出産方法も安全面を考慮したうえで、自分で決めていいんじゃないのかなと私は思います。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月15日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 12話目の今回は、おなかをグイグイと押されて、ついに息子さんが誕生です!バッツン音の正体は会陰切開どこかのタイミングで会陰切開されるだろうなとは予想していたものの、あんなに勢いよく切られるとは……! 麻酔が効いているので痛みはまったくありませんでしたが、音がとにかくすごかったです。 頭が出たあとは助産師さんたち任せ出産って赤ちゃんの体を全部産み終わるまで、ずっと母親がいきむものかと思っていたのですが、頭が出たあとは、いきむことを止められました。 私は力を入れることなく、あとは医師や助産師さんたちがぐいぐいおなかを押して赤ちゃんの体が出てくる……という感じ。 体が出た瞬間、みるみるおなかがしぼんで「ああ、本当に赤ちゃん出て行ったのだな……!」と思ったのを覚えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月13日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 11話目の今回は、「もうすぐ生まれる!」というところで、助産師さんがたくさんの人を連れてきて、まるるさんはビックリ!どこにそんなに人がいたんだ!……ってぐらい、一気にたくさんの人が入ってきました。主治医の先生、途中内診をしてくださった初対面の先生(研修医?とかだったのだろうか)、見たことない助産師さん多数……。 一気にワ~っと来て、ついでに部屋の電気もバッ!とついたので、「ついにその時が来たんだ!」という感じがすごかったです。 このころには産道の出口辺りに明らかな異物感がありました。今考えるとそこに赤ちゃんいたんですね……。なんかすごい。恐怖のおなかぐいぐい、実際は…ドラマ版「コウノドリ」のワンシーンで、赤ちゃんがなかなか生まれないから、助産師さんが妊婦さんのおなかに馬乗りになって力いっぱい押す、というシーンを妊娠中に見て戦慄していたのですが、まさか自分もそれを経験することになるとは。 そしていざ経験してみると、いきむのに必死でおなかを押されて苦しい感覚は一切なかったです。もう相当必死でしたね……。 そして無痛分娩だと麻酔の効きが良すぎて、いきむための力が足りなくなるという説明を事前に受けていたのですが、私ももれなくそれでした。産道にトンテンカンテン、金属製の器具が仕込まれているのを感じたときは「ヒ、ヒェェッ……」となりました(全然痛くはないです)。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月12日2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」のなかから、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 10話目の今回は、子宮口が全開になったまるるさんが、いざ出産に立ち向かいます!いきみの練習子宮口全開になったら、すぐいきんで産むものかと思っていたのですが、無痛分娩だからか、まずはいきむ練習&赤ちゃんをゆっくり下ろすところから始まりました。 呼吸もよく聞く「ヒッヒッフー!」のラマーズ法じゃなく、単純に(?)いきむもので、「あっ、こういうものなんだ……」という感じ。 まだ赤ちゃんが下がってきていないせいか、巷で聞く「トイレ(大)したくなるような感覚」はこのときは全然ありませんでした。そこ、そんなに指入れていいんですか…?このあたりからさすがに私も必死です。というか、助産師さんがどんどん掛け声をかけるので、いきまざるをえなくなってくる感じです。 同時に私の大事なところ(産道)に指を入れられ、ぐーいぐいこじ開けられる感覚が……。もちろん赤ちゃん通りますし、子宮口10cmって実際ものさしとかで測ってみると「えっ!? こんなにあいてるの!?」ってぐらい大きいんですけど。 いや~……怖かったですね(笑)。私の花園どうなっちゃうの……みたいな。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。
2019年04月11日理想のスタイルに近づくためには?「冬の間にいつのまにか、増えていった体重をなんとか戻したい。」「薄着になる夏に向けて、理想のスタイルに近づくためには、何をしたらいいんだろう。」そう思っているのなら、今がチャンスです!体重は一気に落とせば、体への負担は大きくなります。だからこそ、今がチャンスなんです。少しずつ健康的に痩せることで、体重だけではなく、理想的なスタイルを目指すことができます。今回は、「理想のスタイルを目指す第一歩は、よく噛むこと」だということをお伝えします。よく噛むことによる、体への良い影響はたくさんあります。じつは、単純に食べる量が減るというだけではなく、スタイルにも関係してきます。噛むことで得られる変化とは?食事を取るときに、皆さんはどれくらい噛んでいますか?近頃は、やわらかく、食べやすい食事が増えたことによって、あまり噛まなくても食事ができるようになりました。筋肉は使っていないと、どんどん退化していきますが、噛む力も同様。あまり噛まないと、噛む力がどんどん弱くなっていきます。顎は、体のバランスを取るのに重要な役割があり、うまく機能することによって、頭にかかる負担を少なくしているんです。さらには、噛むことによって、頭を正しい位置に整える役割も持っています。つまり、噛むことで、姿勢悪化の予防が期待できるんです。どれくらい噛めば良いの?では、どれくらい噛めば良いのでしょうか?私がオススメしているのは、一口につき30~40回噛むことです。これくらい噛むと、食事のペースもゆっくりになり、満腹感を得られるので、食べる量も当然少なくなります。顎も「かなり、使っているな~」という感覚になるでしょう。顎をきちんと使って食事をすると、頭の位置が整うようになります。きちんと噛むには、頭の位置が整っていないと噛めないからです。頭の位置が整うだけでも、スタイルが良くなったように見えると言うわけです。また、よく噛んで味わうことで、食事も楽しくなります。食事をするときに「よく噛むこと」を心がけるだけで、姿勢が良くなり、さらにはダイエットにもつながるのですから、メリットが多いですよね。簡単に日常生活に取り込めることなので、ぜひ、今日から「よく噛む」習慣を身につけてください。
2019年03月29日「最初は私も自然分娩で産みたいと思っていたんですが、アメリカの先輩ママに『こっちで自然分娩で産む人ってほとんどいないよ。とくに早く仕事復帰したいならやめた方がいい』とアドバイスされて。私はヘルニア狭窄症があり、産後に腰痛が悪化する可能性もありましたから」17年12月に韓国人男性と結婚し、18年7月に第1子となる長男を出産した、道端アンジェリカ(33)。昨年末、著書『アンジェリカ流無理をしない「ベビ活」』(光文社)を出版した彼女が、独自の育児法を赤裸々に語ってくれた。出産も育児も“無理をしない”ことが彼女のモットー。そのうちの1つが、麻酔を用いて痛みを緩和しながら分娩をする“無痛分娩”を選択したことだ。「結局当日まで悩んでいたんですが、一応麻酔を打ってもらうかもということは事前に伝えていて。陣痛がピークだったときに『麻酔科の先生が帰っちゃうけどどうする?』と言われて『無理無理、打って!』とお願いしました。麻酔を打ってから6時間後くらいに20分で出てくるという安産でしたね」欧米では普及している無痛分娩だが、日本では「お腹を痛めて産むべき」とまだまだ抵抗感を持つ人が多いのが現状だ。だが国際感覚の強い彼女は日本の常識に捉われず、海外の育児法も積極的に取り入れてきた。「日本では赤ちゃんと“添い寝”が一般的ですが、うちは別の部屋で寝かせています。でも、なんだかんだ心配で2~3分おきに様子を見に行っちゃう。そんなときは主人が『まだダメ、あと1分我慢』って抑えてくれるんです。泣いているときは手でトントンとしながら『大丈夫だよ~』とあやすだけ。それを3回くらい続けたら、意外と赤ちゃんも疲れてるから4回目くらいで寝てくれるように。いまはもう、一発ですやすや寝てくれます!」何でも包み隠さずストレートに表現できる彼女から学ぶことは多い。「いまは、行きたいときにネイルサロンや美容院に行けない。なので、なるべく自宅でパックやトリートメントをするようにしています。女性としていつまでも綺麗でいることは、ママになっても諦めなくていいと思うんです」取材後、彼女は「こんなときしか行けないから!」と夫に子どもを預け、近所の美容院へと向かって行った。
2019年02月01日分娩台で想定外のことが起こった…第二子の出産時のエピソードです。当時お世話になっていた産院の分娩台はこんな感じのものでした。2回目のお産、陣痛が始まり子宮口が8cmくらい開いたところで分娩室へ移動。そして分娩台へ乗るも、SSサイズの私、分娩台と母体とのサイズが全然合わなかった!!もう強い陣痛がきてるというのに捕まるところもなければ、踏ん張ることもできない。膝、足先を乗せる部分を看護師さん3人がかりで一番小さい人サイズまで縮めてくれたのですがそれでも届かず。どこか、どこかに捕まりたい!切羽詰まった私は思わず…はい、というわけで、希望していなかったにもかかわらず、急きょ立ち合い出産になった夫でした。血を見たりするのが苦手…と聞いてたので倒れられたら大変と思っ…いえあの時、そんなこと頭から吹っ飛んでいました(笑)結果、夫も出産に立ち会え産声も聞けて良い経験になったようです。 よく「出産はなにが起きるか分からない」と言われるけど本当にその通りだなと思った私たちでした。
2018年09月14日前回 、長男を無痛分娩で出産した記事を書きましたが、今日は次男を無痛分娩で出産した話になります。■無痛だけど激痛体験! 次男の場合@個人病院前処置はラミナリアという子宮口を広げる棒を入れました。このラミナリア、検索すると痛くなかったという人と痛かったという人がいて、私はどっちになるんだ!? とドキドキしていました。初めはググっと中に何かを詰められている感じで、全然痛くなかったのですが、「もう少しですよー」と言われグッと一押しされ、これがとんでもなく激痛!!その後も「もう少し」と言いながらぐりぐりと押し込まれ、あまりの痛さに悶絶…。結局ラミナリアを何本入れたのかは教えてもらえませんでしたが、入れるたびに激痛でした。とどめに止血のガーゼを押し込まれたのですが、これが一番痛かったです…!■麻酔の処置&ラミナリアを抜く処置へ…!ラミナリアを入れたということは、抜くということ…考えるだけでゾッとしました(笑)ひとまずは少し時間を置いて、麻酔の処置へ。長男のときは陣痛の痛みで全く痛みを感じなかった麻酔。今回は陣痛も来ていないし、絶対痛いはず…! まずは痛み止めの麻酔を打つのですが、痛くて体が反射でビクっとなってしまいました。次に管を通すのですが、ゴリッゴリっと入れられて、これも普通に痛かったです。管を通されてる部分がジンジンと熱く、麻酔の処置が終わりひと休みしているときも、背中が痛くて仰向けで寝られませんでした。おまけに、ひと休みできたのはほんのつかの間、看護師さんに「ラミナリアを入れ替えます」と言われ、死神にお迎えに来られたような気分になりました(笑)正直、抜くだけだからそんなに痛くないでしょ~なんて思って油断していたのですが…入れるときより数倍痛かった…!!!!!あまりの痛さに声が出てしまいました。すると看護師さんが手を握ってくれて励ましてくれて、痛いのは変わらないんですが救われました。やっとすべて抜き終わった後の先生の「バルーンとラミナリア…どっちにしようかなぁ」という発言にかなりビビりました。…が! 子宮口が広がったので両方なしになり、助かりました(笑)■いよいよ無痛分娩スタート! 出産直前、麻酔は 長男のときの経験 を生かし、早めに入れてもらうことにしました。麻酔をしていても陣痛が強くなってくると痛みを感じるので、ボタンを押して麻酔を追加しました(ボタンは15分に1回しか押せませんが)。少し痛いときもありましたが、最終的には強い陣痛のときも痛みはゼロに。そして、いよいよ出産!麻酔がいい感じに効いていて、産道を通っている感じや出た後のスッキリ感を感じることができました!長男のときはちょっと麻酔が効きすぎてしまってこの感覚がなかったので、次男のときに感じることができてうれしかったです。次男は3,600gで頭が大きめだったのですが、こんな大きい子を産んでも終始和やかな雰囲気で出産できたのはとても良かったです!■無痛分娩を2回経験してみて無痛分娩といえど、やはり全くの無痛は難しいなと、2回経験してみて思いました。とくに今回の前処置は、もし1人目のときに経験していたら2人目は無痛分娩にしていなかったかも…と思うくらいの痛みでした(笑)出産に痛みはつきものですね…!※前処置のタイミングや痛みの感じ方は医師や個人によって違いますので、あくまでも私の体験談として読んでいただけたらと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年08月30日私は兄弟2人とも無痛分娩で出産しました。無痛を選んだ理由は昔から痛いのが苦手で、できるだけ痛みを軽減して産みたいと思ったからです。2人とも違う病院で出産し、同じ無痛分娩でもこんなに違った! というエピソードを、今回から2回に分けて書きたいと思います。■無痛だけど激痛体験! 長男の場合@大学病院長男の時は、計画日より前に破水してしまい子宮口もすでに数cm開いていたため、恐れていた前処置(ラミナリア、バルーン)なしでの出産となりました。しかし、無痛分娩をするためには麻酔をする必要があり、その麻酔が痛いと聞いていたので、ある程度強い陣痛がきてから麻酔を入れてもらおうと思っていました。ところが、その間に陣痛の強さが急加速し、とんでもない痛みに襲われることに!麻酔をしてほしいと頼んだところ、タイミング悪く順番待ちになってしまいしばらく待つ羽目になってしまいました。その間も繰り返される陣痛。それは腹痛の最上級クラスの痛みでした。規則正しく来る陣痛。波が来るたびにベッドで一人もがき苦しんでいました(笑)ようやく麻酔の順番がきて麻酔をしてもらったのですが、この時子宮口はすでに9cm! あと少しで全開のところまできていました。麻酔を入れる処置の痛みは陣痛の痛みにかき消され、全く痛くありませんでした。そして念願の麻酔を入れてもらったのですが、なかなか陣痛の痛みが引きませんでした。麻酔は強い陣痛が来ると効くのに時間がかかるそうで、無痛で産めないのではないかと不安でした。でもしばらくするとしっかりと麻酔が効きはじめ、赤ちゃんが降りてくるまで寝て待つことができました!そしてついに分娩室に移動することになったのですが、陣痛室からベッドでそのまま移動し、ベッドから分娩台に上がるのですが麻酔が効いてて足が全く動きませんでした。これだけしっかり麻酔が効いているのに妊娠中から悩まされていた恥骨痛には全く効かず、足は動かないわ恥骨は痛いわで、分娩台に上がるのも一苦労でした(笑)いよいよ出産! 麻酔が効いていたおかげて痛みを感じることなく産むことができました。出産のときに裂けてしまったのですが縫うときも痛みはありませんでした!しかし長男の時とはまた別の予想外の痛みに遭遇することになるのです…!(次回に続きます)※麻酔の効き方やタイミングなどは個人差や医師の判断が違うので、あくまでも私の体験談という事で読んでいただけたらと思います。=========================================本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。=========================================
2018年08月09日ベビーカレンダーはこのほど、無痛分娩に関する調査結果を明らかにした。同調査は2月20日~23日、全国の産院・クリニックでの出産経験を持つ女性1,254名を対象にインターネットで実施したもの。無痛分娩を経験したことがあるか尋ねたところ、84%が「いいえ」と回答した。無痛分娩の経験者は16%で、およそ6人に1人が無痛分娩を経験したという結果になっている。日本産婦人科医会の調査では、2016年時点での実施率は6.1%だが、その数値を比較すると2年で無痛分娩を行った人は約10%増えている。無痛分娩についてどう思うか聞くと、肯定的な「いいと思う、素晴らしい、やってみたいと思う、等」は51%、中立的な「分からない、人それぞれ、興味がない、等」は26%、否定的な「怖い、リスクがある、やりたくない、等」は23%だった。肯定的な意見の理由は「欧米では無痛が一般的とも言われているので、今後日本でも広がっていけばいい」「自然分娩は体力的にも精神的にもつらい。それに耐えられない身体的な事情などあるため」などだった。中立的な意見の人からは「メリット、デメリットをきちんと分かって取り入れるなら、個人の自由」「持病などの理由で出産のストレスに耐えられない人には必要だが、自分には必要ない」という声が寄せられた。否定派の意見は、「医療事故のニュースなども聞き、リスクが怖い」「通常分娩で、痛みを伴う出産を経験することで赤ちゃんにさらに愛着が湧くと思うから」などだった。無痛分娩を実際に行ってみてどうか尋ねたところ、64%が「満足した」、7%が「満足しなかった」と回答した。満足しなかった理由としては、「費用の高さ」「お産の進行具合によって(急な破水など)無痛分娩の処置ができなくなること」「子宮口がある程度開くまで結局痛みに耐えなければならない」などだった。次に出産するなら自然分娩と無痛分娩のどちらを選ぶか聞くと、「自然分娩」(55%)が最も多く、「無痛分娩」は38%だった。
2018年03月26日●メリットとデメリットを知ろう出産時の痛みを緩和できるという無痛分娩。選択肢の一つとして検討している女性は多いでしょう。しかし最近、無痛分娩で死亡事故が出ているという報道が相次ぎました。「無痛分娩は危険」という印象を受けた人もいるのではないでしょうか。この機会に、無痛分娩の基礎知識、メリットとデメリットを知っておきましょう。○そもそも無痛分娩とは?無痛分娩とは、麻酔薬を使って痛みを和らげながら出産する分娩方法のことで、麻酔医あるいは産科医が行います。痛みを和らげる方法にはいくつか種類がありますが、現在「硬膜外麻酔」が主流です。硬膜外麻酔による無痛分娩では、妊婦さんの背中から針を刺し、「硬膜外腔」という場所に柔らかい管を入れて、その管から麻酔薬を注入していきます。硬膜外腔の近くには、子宮や腟、会陰部などの痛みを脳に伝える神経が通っています。硬膜外麻酔をすると、注入された麻酔薬が神経を遮断するため、出産の痛みを抑えることができるのです。「無痛」といっても痛みがまったくないわけではなく、いきめる程度に痛みをコントロールしながら出産を進めていきます。○メリットは痛みが軽くなること、デメリットは?無痛分娩の最大のメリットは、出産時の痛みが軽くなることと言えるでしょう。そのためストレスや疲労が少なく、リラックスした状態で落ち着いて出産することができます。個人差もありますが、経験者から、出産後に体が早く回復したという声を聞くことも。高齢出産や心臓や肺に持病のある妊婦さんの場合、体への負担を軽減するため、医師から無痛分娩を勧められることもあります。ただし、無痛分娩を選んだからといって、必ず痛みが軽くなるわけではありません。体質によっては、麻酔がよくきかず、あまり痛みが抑えられないケースもあります。加えて、硬膜外麻酔による副作用やリスクについても、頭に入れておく必要があります。比較的起こりやすいのは、麻酔で運動神経がまひするために、分娩時間が長引き、医師が器具を使って赤ちゃんを引き出す鉗子分娩や吸引分娩が必要になるケースです。血圧低下や頭痛、かゆみ、下半身がしびれて足が動かしにくくなる、尿が出にくくなるなどの一時的な副作用が起こることもあります。また、まれに、注入する麻酔薬が多すぎた場合や硬膜外腔に入れるはずの麻酔薬が血管に入った場合などに、舌のしびれやけいれん、過呼吸や呼吸困難などの症状が出る局所麻酔中毒が起こることもあります。その他のまれなケースとして、硬膜外麻酔用の管を入れる際に硬膜を傷つけて頭痛を引き起こすことや、硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血の塊や膿がたまって神経を圧迫し、神経障害が残ることもあります。さらに、自然分娩に比べると費用が高いこともネックと言えます。金額は、施設や入院日数によって異なりますが、自然分娩での出産費より10~20万円くらい多めにかかると考えておきましょう。●死亡例のニュースをどう考えればいい?○厚生労働省が緊急提言2017年4月には、医療事故のニュースをはじめ、無痛分娩に関する報道が続きました。その一つが、厚生労働省の研究班が2016年4月までの7年間に報告された妊産婦の死亡例298人を分析したところ、うち13人は無痛分娩だったというものです。このデータに基づき、研究班は「緊急時に対応できるよう、十分な医療体制を整えるよう求める」と緊急提言を行っています。実際に死亡した人がいるというニュースを見聞きすると、「無痛分娩は危険だから出産するときは自然分娩にしよう」と思う女性も多いでしょう。しかし、上記のデータを細かく見てみると、13人の無痛分娩の死亡例は、死亡例全体の約4%。日本の無痛分娩の割合は、2008年の厚生労働省の調査では2.6%とされていますが、現在ではさらに増えていると言われています。これらの数字を見る限り、無痛分娩での死亡率が自然分娩に比べて明らかに高いとは言えません。それに、自然分娩であっても、出産中の事故やトラブルで死亡するリスクはあります。ただし、麻酔を使う以上、無痛分娩には自然分娩にはないリスクが伴うのも確かです。そのため無痛分娩には、高度な技術と専門知識が必要とされます。厚生労働省の研究班が提言している通り、トラブルがあったときに対応できるよう施設側が技術と体制を整えることは重要です。日本では無痛分娩がそれほど普及していないため、無痛分娩の経験が豊富な麻酔医や産科医は多くはありません。無痛分娩を考えている人は、そのメリットとデメリットをしっかり知った上で、無痛分娩に対する体制が十分に整った産科施設を選ぶようにしましょう。また、無痛分娩を行う場合には、担当の医師が妊婦さんの体の状態や既往歴を事前にしっかり把握し、安全に麻酔処置ができるよう準備する必要があります。できれば妊娠初期の検診の際など、早い段階で「無痛分娩を希望する」という意志を担当医師に伝えるようにしてください。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 鈴木俊治医師葛飾赤十字産院 副院長日本産婦人科医会 副幹事長1988年長崎大学医学部卒業、日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣をへて米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後、日本医科大学産科婦人科学講師、学助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て、現在は葛飾赤十字産院にて副院長を務める。
2017年06月09日アップスタイルもダウンスタイルも楽しめる2wayアレンジ!アップにするのか、編み下ろし等のダウンスタイルにするのか。サロンでヘアセットをオーダーする時に始めに聞かれる、いちばんの悩みどころですね。もちろん衣装に髪型を合わせるのがセオリーですが、「アップスタイルもダウンスタイルも両方楽しみたい」という方もいると思います。そんな方にオススメなのが、2wayアレンジです。 ハーフアップからアップスタイルの2wayアレンジ例えば上の写真の場合は、ハーフアップからアップスタイルへ。得意な編み方で構わないので、ハーフアップの襟足の部分を編んでまとめてピン留め。作る編み込みによって、デザインが変わるのが楽しいですね。 編み下ろしデザインからアップスタイルのアレンジ編み込みが苦手な方は、このスタイル。いわゆる編み下ろしデザインからアップスタイルへ変わるアレンジです。この場合は、シンプルに編んだ毛先を渦状に丸めて花の形にして、ピン留めします。ピン留めが苦手な方は、初めにアップスタイルを作って、後からピンを外してダウンスタイルにする方法が簡単です。どちらのデザインも、サロンでご相談してチェンジ方法を確認してくださいね。これからのパーティシーズンには、編み込みをアクセントにしたデザインがたくさん。2wayデザインもぜひお試しください。美容師/福原慶之(intim hair)
2016年12月21日無痛分娩のなかでも「和痛分娩」があるのはご存じですか? 産院によって多少のちがいはあるようですが、私の出産した産院では和痛分娩を行うことができるため、無痛希望だった私は迷わず選びました。今回は、この「和痛分娩」で快適な出産と産後ライフを過ごすことができた私の実体験をもとにレポートします。■私が「和痛分娩」を選んだ理由まわりに無痛分娩をした友人が多かったせいもあり、自然と自分も無痛分娩にしようと考えていました。また、ある友人のひとことも決め手となりました。「病気を患って手術するときに麻酔をしない人なんていないでしょ? それと同じだよ」。というわけで、里帰り出産を予定していた私は、実家から近く、無痛分娩をしている産院を選びました。そこが「和痛分娩」を行っている産院だったというわけです。■陣痛から産院に行くまでの流れは普通分娩と同じ和痛分娩を希望する場合は「バースプラン」をたてる際に選択します。「バースプラン」を提出したら、医師からの説明を受けてから同意書をもらえます。入院時に同意書を提出したら、手続きは完了です。事前入院などはなく、陣痛が開始されてから一般的な普通分娩と同じように産院に連絡。その後、入院セットを持って産院に入院します。陣痛の痛みの自制が効かなくなったころに、麻酔をうちます。予定日を決めて陣痛を誘発する「計画無痛」とちがって、陣痛を感じられる自然の分娩と出産の痛みを軽減する無痛分娩のどちらも経験できました。■多少の陣痛を味わいながらも、リラックスした状態で出産へ 私の出産した産院の「和痛分娩」は自然に陣痛がきてから麻酔をうちます。赤ちゃんのタイミングに合わせての出産となるため、ある程度の陣痛の痛みを伴います。陣痛の感覚が短くなった時点(まだ子宮口は開ききっていません)で、背中に「硬膜外麻酔」を注入。麻酔後はすっかりリラックスして、家族や主人に見守られるなか、普通に会話を楽しめました。子宮口が開いたらいざ、分娩室へ。分娩中は自分でも驚くほど冷静でいられ、いきみはじめてから1時間で出産しました。出産の感覚はありますが、震えるような生みの苦しみはありませんでした。■産後の回復が早く、すぐに子育てをスタートできる麻酔のおかげで体力の消耗が抑えられたことと、体への負担が少なかったことから、出産した翌日には産院を普通に歩くことができました。先輩ママから「産後はとにかくお尻が痛い」と聞いて病院に持参したドーナツクッションも、1回も使わなかったくらいです。出産は産んだらゴールではなく、すぐに子育てがスタートします。体の回復が早いのは本当にありがたいと心から実感しました。私が感じた「和痛分娩」の一番のメリットは痛みを和らげて出産できるという点です。「いつ会えるのだろう」とドキドキしながら待っていたかわいいわが子との対面のとき。人生最大の感動をしっかり味わうことができました。
2016年09月04日