天皇陛下と雅子さまは、10月22日と23日に沖縄を訪問された。陛下はご即位後初めてのご訪問だったが、雅子さまにとっては1997年以来、25年ぶりとなった。久しぶりに宿泊をともなう地方でのご公務であったものの、雅子さまのご体調には変化もなく、両陛下は無事に行幸啓を終えられて安堵されているご様子だという。「東京から沖縄まで飛行機で移動するにも2時間半前後かかりますし、ご到着されても行事が立て続けに入っていて、両陛下がゆっくり休まれる暇はありません。同行した職員によれば、帰京後の両陛下からもお疲れのご様子が見受けられたそうです。しかし、1カ月以上前から体調を整えられるなど準備を重ねてこられたほど、雅子さまは今回の沖縄ご訪問に熱意を注がれてこられました。無事に全日程を終えられ、両陛下も安堵されていると聞いております」(宮内庁関係者)両陛下は、那覇空港にご到着されてすぐに、糸満市摩文仁の丘にある平和祈念公園へと向かわれた。太平洋戦争末期、沖縄では住民を巻き込む凄惨な地上戦が繰り広げられ、多くの民間人が犠牲となった。なかでも同地は、日本軍が降伏するまで抵抗を続けた激戦の地として知られている。「戦後、地上戦で多くの犠牲者を出し、長くアメリカの占領下におかれた沖縄県民に向き合い続けてきた皇室は、沖縄訪問のたびに、空港からすぐに平和祈念公園に向かうことが慣例となっています。両陛下も、空港から公園内にある国立沖縄戦没者墓苑に向かわれ、納骨堂の前で供花されて深々と拝礼されました」(皇室担当記者)ご拝礼の後、両陛下は戦没者の遺族にお声がけをなさった。20人あまりが並び、両陛下は一人一人にお声がけされていた。このお声がけの間に、周囲が慌てる事態が起きていたのだ。「集まった遺族の平均年齢は約80歳と高齢でしたが、両陛下がお話されているとき、ずっと立って待っていました。両陛下は『どうぞ椅子にお座りください』と声をかけられていたのですが、それでもまだ順番が来ていない人は、立ったままだったのです。一通り遺族とのご交流が終わろうとする直前に、両陛下とのお話しが終わった男性が、椅子に座ろうとして後方によろめいたのです。その時、雅子さまがとっさに男性の体を支えようと、お手を差し伸べられつつ、身を乗り出されたのです。幸いにも、すぐ側にいた人が男性の体を支えて何事もありませんでしたが、とっさの心配りは、いかにも雅子さまらしい気遣いだったと思いました」(取材した皇室担当記者)この日、同地の気温は30度近くあり、両陛下が遺族とお話しされていた時間帯には、強い日差しが降り注いでいた。「それだけに、両陛下のご到着前から待っていた高齢の遺族たちは、暑さで疲れていたことでしょう。両陛下が戦没者墓苑を後にされるときにも、先によろめいた男性が立ち上がって見送ろうとしましたが、両陛下はすぐ足を止められて、『どうぞお座りになってください』と優しくおっしゃっていました。慈愛に満ちた現地での細やかなお心配りは、雅子さまが皇后としてのお気持ちをしっかりと国民に示された場面だったと思いました」(前出・皇室ジャーナリスト)11月には、「全国豊かな海づくり大会」へ出席するために兵庫県明石市を訪問される雅子さま。コロナ禍でご公務の自粛を余儀なくされ、一時期は遠ざかった国民との距離を、一歩ずつ縮められているーー。
2022年10月29日濃紺のスーツをお召しの雅子さまは国立沖縄戦没者墓苑で、天皇陛下とともに供花し、黙祷を捧げられた。参拝のために墓苑のある平和祈念公園を訪れていた74歳の男性は、こう語った。「戦争では祖父母と従軍看護婦だったおばが亡くなりました。今日、天皇皇后両陛下がこの地に来てくださってとてもうれしいです。沖縄での慰霊は、上皇ご夫妻から両陛下が受け継がれましたが、これからもずっと引き継いでいっていただきたいと願っています」10月22日・23日、天皇陛下と雅子さまが沖縄を訪問された。皇室担当記者によれば、「両陛下の沖縄ご訪問は令和になって初めてのことです。お二方でのご訪問は、’97年7月以来、25年ぶりのことになります」コロナ禍のため、両陛下は地方ご公務も自粛されていた。「宿泊をともなう地方でのご公務は約3年ぶりです。沖縄県が両陛下の本格再始動の地となったことは感慨深いですね。雅子さまは長期ご療養中ですが、沖縄ご訪問のために、1カ月以上前から体調を整えられていたそうです。皇族の方々はこの地を訪れると、激戦地の一つである糸満市へ真っ先に向かわれます。10月22日に那覇空港に到着された天皇陛下と雅子さまも、糸満市にある沖縄平和祈念堂、国立沖縄戦没者墓苑、平和の礎、沖縄県平和祈念資料館を巡られたのです」太平洋戦争末期、沖縄では住民を巻き込む凄惨な地上戦が行われ、多くの人々が犠牲となった。平和の礎には、沖縄戦などで亡くなった軍人や民間人、24万人以上の名前が刻まれている。「太平洋戦争は“昭和天皇の名前”によって行われました。そのため多くの民間人が犠牲となった沖縄県には、皇室に対して複雑な思いを抱く人々もいるのです。そんな思いに対して、皇室も向き合い続けてきました。’75年には上皇さま(当時・皇太子さま)と美智子さまが皇族として戦後初めて沖縄の地を踏まれたのです。ひめゆりの塔で拝礼された際には、ご夫妻のそばに火炎瓶が投げ込まれるという事件が発生しています」(前出・皇室担当記者)いわゆる「ひめゆりの塔事件」だが、その夜、上皇さまは次のような談話を発表された。「多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけて、これを記憶し、一人一人、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません」それから47年、上皇さまの“犠牲者を悼み続け、沖縄に心を寄せ続ける”という誓いを、天皇陛下と雅子さまが継承されている。両陛下は今年5月15日、「沖縄復帰50周年記念式典」にオンラインでご臨席。天皇陛下は次のようなお言葉を述べられた。「大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は『ぬちどぅたから』(命こそ宝)の思いを深められたと伺っていますが、その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます」名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんが、この式典での陛下のお言葉について解説してくれた。「上皇ご夫妻が戦争を体験した世代であるのに対して、天皇皇后両陛下は戦後世代です。そのため慰霊を継承するにあたっても、意味合いは変わってくると思います。式典のお言葉のなかには『一方で、沖縄には、今なお様々な課題が残されています』という踏み込んだ表現がありました。米軍基地問題を含め、政府・自民党の政策には沖縄県民の感情に寄り添っているとはいえない面があります。原則的に天皇陛下は政治的なメッセージを表明することはできませんが、ギリギリの範囲で問題を提起され、沖縄の人々に寄り添っているという姿勢を示されたのではないでしょうか。それが戦後世代の天皇としての新しい沖縄への向き合い方なのかもしれません」■両陛下と上皇ご夫妻が沖縄の豆記者との思い出話をご訪問4日前の10月18日、天皇陛下と雅子さまは御所で高良倉吉琉球大学名誉教授から沖縄の歴史などについて説明を受けられた。「1時間以上にわたり、メモをとりながら、熱心に高良名誉教授の説明を聞かれたそうです。もともと、このご進講は陛下お一人の予定として発表されていたのですが、雅子さまもご体調がよかったため参加できたそうです。“もっと沖縄の人々の心を知りたい”という、雅子さまのご熱意が伝わってきます」(宮内庁関係者)さらに、その翌々日には美智子さまが米寿を迎えられ、両陛下も仙洞御所を訪問された。「上皇ご夫妻と両陛下は、“沖縄豆記者”との交流の思い出話をされたそうです。豆記者は、沖縄から本土へ取材を通じて親睦を深めるために派遣された小中学生たちで、かつて上皇ご夫妻が東宮御所に招かれており、その後、彼らとの交流は天皇ご一家、さらに秋篠宮ご一家に受け継がれました。お誕生日のお祝いのご挨拶の後、天皇陛下と雅子さまが沖縄ご訪問へのご意欲を明かされたことから、豆記者も話題にのぼったようです」(前出・宮内庁関係者)雅子さまは初めてのご訪問から1年半後の歌会始で、平和の礎などがある糸満市摩文仁の光景を詠まれている。摩文仁なる礎の丘に見はるかす空よりあをくなぎわたる海雅子さまは今回の25年ぶりのご訪問の後に、どのような歌を詠まれるのだろうかーー。
2022年10月26日ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGONが10月19日に『Honey Baby』をリリース!連続リリース第6作目となる今回は、古川毅さん、ジャン海渡さん、池田彪馬さんにお話を伺いました。甘さが際立つ今回の楽曲の見どころ、こだわりは?そして、お互いのボーカルに対する思いについて、たっぷりと語っていただいています!スパドラのライブの新しい見せ方が分かった――先日行われたSpecial Live 2022「Move On!!!!!!!!!」について、終えてみての感想をお聞かせください。古川毅(以下、古川)どうでした?池田彪馬(以下、池田)楽しかったですね。ジャン海渡(以下、ジャン)うん、楽しかった。池田セットリストの段階から、いろいろ話をしてみんなで作り上げていったんですけど、新しい演出とセットリストで、今までやってきたライブとまた違う手応えが感じられました。ジャン演出も特にこだわりが強かったので、やっている僕たちもすごく新鮮でした。ステージが動いたり、上からジャケットが降りてきたりと、自分たちもワクワクするような演出で、今後やりたい演出も浮かびましたし、新しいSUPER★DRAGONのライブの見せ方が分かった気がします。――今回は、毅さんが衣装を担当されたんですよね。古川そうですね。これまで、ポイント、ポイントではあったんですけど、ライブ全編の衣装を手がけさせてもらったのは初めてだったので、考えるのもすごく楽しかったです。スパドラは先日7周年を迎えて、本当に古くから応援してくださっているBLUEには、小さい頃からのイメージも多分あると思うんですけど。今まで背伸びしていたものが、等身大で着こなせるようになってきたものもあるので、今までできなかったものをしっかりやっていければと思って、かなり試行錯誤しました。――中盤ぐらいでは、メンバーそれぞれの個性に合ったような衣装で。古川その辺りはメドレーで、メンバーの個性や色を全面的に出せるようなブロックになっていたというのもあってそういった形に。例えば、ダンサーの4人なら仮面をつけたり、武器を持って出てきたり、ちょっと治安の悪いというか……そういう世界観があったので、違和感がないような衣装にはしたいなと思っていました。――池田さんとジャンさんの衣装も素敵でしたね。池田着こなし方も毅くんに相談して。中に柄シャツを着ていたんですけど、それを見せるのか見せないのかとか、その上に羽織ってるジャケットコートも全部ボタンを閉めるのかとか、細かく相談しながらできたのでよかったです。古川彪馬は白のロングコートだったり、ジャンはレザーのちょっと変わったジャケットを着てたんですけど、最初はインナーとか、いろんなものを重ねてたよね。ジャンそうだね。古川あのときの衣装は、そのまま上を脱いだら転換できるような仕様にもしていました。ジャンだから潔くもうインナーは見せなくていいんじゃない?となって、そのまま潔くジャケット全部閉めた方が、殺し屋ジャン海渡みたいでいいかな、と思って(笑)。古川毅――来年のパシフィコ横浜での公演も発表されました。決まったときのお気持ちはいかがでしたか?池田前々からパシフィコは目標というか、一つの通過点として掲げていたので、具体的な日程が決まって、皆さんに発表できる、となったときは「やっと決まった」という感覚がありました。あと、何を届けたいのかということを今後は練っていかなきゃいけないな、と。期待だったり、自分でやらなきゃいけないことだったり、一気にいろいろと感じました。古川史上最大キャパということもありますし、いい意味で自分たちにとって良い変化をもたらしてくれるライブになればいいな、と思います。今までで一番いいライブにしたい気持ちも純粋にありますし、1公演だけだから一球入魂できるので。今からとても楽しみですね。ジャン連続リリースも含め、これまでもミックスチャーというところで、いろんな楽曲や要素をライブでも入れてきていて、SUPER★DRAGONのより良いあり方について、自分たちも理解を深めていっていると思います。通過点として、これまでの集大成を見せられたらいいなと思いますし、大きな舞台ということで、自分たちがやりたいものを再現するために必要なパーツを集めて、理想通りのライブにできたら。新曲は「ウイスキーだな」――連続リリースも6曲目となりました。今回の『Honey Baby』はどういった楽曲になっていますか?ジャン恋愛ソングではあるんですけど、他の楽曲と違って、繊細な細かいストーリーがあるわけでもなく、聴く人によって、受け取り方が違う歌詞になっています。なので、どういうものなのか、ということを見せるのがほかと比べてすごく難しいんですけど。ただ「Honey Baby」という甘い言葉が大きく出ていて、他の恋愛ソングよりもキャッチーで、大人っぽいというよりは少し甘い、かわいらしいニュアンスが強いのかな、と思いますね。――最初聞いたときの印象はいかがでしたか。古川彪馬は10代なのであれですけど、ウイスキーだな、と(笑)。――なるほど!(笑)古川聴いて、ウイスキーのCMが浮かびましたね。特に歌い出しのメロディーもそうですし、低音のボーカルから入る感じもそうだし。スパドラの可能性をまた少し表現させてもらえるような楽曲になっているのは感じました。パフォーマンスはまだ出来上がってないんですけど、これから楽しみですね。――池田さんは10代の目線から聴いていかがでしたか?池田本当に甘さが際立つ恋愛という感じですけど、甘いだけじゃなくてふとした肉食のようなものも若干感じるような歌詞も入っていたりして。僕的には、共感というよりは、こういう考え方もあるんだな、という感じでした。池田彪馬――ジャンさんは、今回はどのようなイメージで作詞をされたのでしょうか。ジャン「ストーリーを重視しなきゃ」とか、「このワードは絶対入れなきゃ」という縛りは特になかったですね。AメロとBメロでは結構変わっているところがあったので、せっかくならそこの流れをそのまま作った方がいいのかな、今回は自由に振り切ろうかな、と思ってメロディアスな感じで作りました。――レコーディングの際にこだわった点などはありますか?古川ソウルとかジャズとかそういう空気感は好きで普段からわりと摂取してたのでレコーディンクではいろいろ遊んで試してましたね。――いろんな歌い方をしてみて?古川そうですね。最初は結構、濃ゆめに入りましたね。そしたらもうウイスキーすぎるって(笑)。全体のバランスも見て、結果いい塩梅のテイクをセレクトするような形になりました。池田今まで連続リリースで歌ってきたものは少し高い楽曲が多かったんですけど、今回は2番の部分が、若干キーが低めだったので、そことの差別化じゃないですけど、甘い楽曲だからこそ、しっかり自分の中でも深さを意識しました。――前作の『Indelible Magic』も恋愛ソングでしたが、歌い方は区別化したんですか?池田声色をどうするか、というところですね。リズムも今回はゆったりめなので、そこで軽く流れるというよりは、2番の部分に関してはちょっと重くすることは意識しました。ジャン個人的にジャズやクラシックは毎朝レコードで流すので、そういう意味だと今回の楽曲のピアノのメロディー感がすごく好きでした。今回はハニーで少し甘い要素があるので、個人的に地声からファルセットに切り替わるときの甘さを出せたらなっていうので、そこは意識しましたね。ジャン海渡――甘さもありつつ、色っぽさもある楽曲かと思うのですが、皆さんが思う男性の色っぽさ、色気はどういうものだと思われますか。年齢を重ねて、背伸びをせず色気を纏えるようになった部分もあるのではないかと思うのですが……。古川確かに。小中高を経て、だもんね。振り返ってみると、見てらんない。池田振り返りたくない。当時、こういうインタビューで「ダンスでは僕の色気に注目してほしいです」って中学生ながらに言ってるんですよ。やだ、もう(笑)。古川はははっ!――今なら、自然に出る部分はある?池田いやあ、なんだろうなあ。ゆとりというか、余裕なんじゃないかなと。古川あー、わかる、わかる。池田生き急いでいたりするときに色気ってあんまりでないと思うんですよね。本当にふとした瞬間、余裕があるときに自然に出るものなのかな。古川それで言うと彪馬の意見もわかりつつ、中途半端だと出ないのかなと思います。極端というか。ものすごく余裕があるか、もしくは早死にするロックスターってめっちゃ色っぽいと思うんですよね。例えば、カート・コバーンとか。追い詰められて、生き急いで、でもそのときにしかできない表現がある。切羽詰まって病みながら、というところも多分狙ってできるものじゃないから、と思うんですけどね。あとは余裕みたいなものとか、年輪ですかね。ジャンちょうど言われました。古川はははっ!ジャン年輪を。古川年輪は言いたかったかー。ごめん、ごめん、欲張りすぎた(笑)。ジャン(笑)。いやでも難しいですよね、色気。普段、意識することがないので。色気が出る方は自然に、じゃないですか。――ライブでの色っぽさはやっぱり世界観に入り込まれてるから、というところなんでしょうか。古川それもありつつ……バイブスだよね。池田・ジャン(笑)ジャンでも、目の前にたくさんの女性の方がいるので自然に色っぽくなるかもしれない。古川・池田お~!古川いいなあ、パワーワード!(笑)。でも確かに!ジャン本人が女性に興味がある、恋愛かどうか分からないんですけど、自然と女性たちがいる空間で、色っぽく見えるのはあるのかな、って。古川BLUEがいるから、そういられるみたいなのはあるかも。――ちょっとさっきのお話にもつながる部分かと思うんですが、小中高のころから活動されていて、背伸びをせずにナチュラルに大人でいられるようになったのはどういうタイミングだったんですか?古川振り返ってみれば、いろんなフェーズがあったと思うんですよね。なんですかね……。今でこそ、だんだんと感覚も同じになってきたけどさ、彪馬が小5のときに俺らは中3とか高1とか。そのときの年の差って、半端なくない?池田半端なかったね。古川やっぱり全然、感覚が違うじゃん。そこは多分、彪馬の方が難しかっただろうなとか思いますね。池田がむしゃらでしたね。古川確かに。俺らでさえがむしゃらだったもんね。ジャンそうだね。古川経験値を重ねて、当時より技術や、余裕はたぶんあるんですけど、あのときにしか出せない魅力も多分あると思うんですよね。例えば、もう何も考えずに全力で歌ってるからいいとか、少年の声で歌ってるからいいとか、必死さだったり。今はもう、そこには勝てない。当時の自分たちは気づいてなかったけど、逆にそれが色気だったのかもしれないですよね。3人の音楽のルーツは?――今回は、みなさんの音楽のルーツなどについてお聞きしたいなと思います。まずは、初めて買ったCDはなんですか?古川俺は小学5年生か6年生ぐらいのときに買ったB’zの『さよなら傷だらけの日々を』ですね。小さいころ、よくテレビや街中とかで見るけど、B’zって何なんだろう、でもZって書いてるから、ドラゴンボール関連なのかな、と思ってました。当時ドラゴンボール大好きだったので。でもCMで聴いたときに「ヤッベェな!」ってめっちゃ食らいましたね。すごく鮮明に覚えてます。ジャン僕はかなり小さいころだったのでパパと一緒に買いに行ったんですけど、ホイットニー・ヒューストンですね。古川お~。ジャン僕の記憶の限りでは、ですけど。車でパピーがよく流していて、多分新しい盤が出たから聴いてみたい、って僕が言ったらじゃあ一緒に買いに行こうかって。池田僕、全然記憶ないな……自分から欲しいと思って譲ってもらったものでもいいですか。――もちろん!池田マイケル・ジャクソンさんのアルバムなんですけど。友達のお父さんがマイケル・ジャクソンさんの……古川待って待って、マイケル・ジャクソンさんっていう人、初めて聞いたんだけど!(笑)。池田ジャクソンさんって言ってた?古川2回とも言ってた。もうマイケル・ジャクソンはよくない?さん付けなくて。池田まあジャクソンさんが……古川(笑)池田亡くなられたタイミングで僕も聴くようになって。その時期にちょうど友達のお父さんが持っていて、どうしても欲しいって、ダダをこねて譲っていただきました。――それは何歳ぐらいのときなんですか?池田幼稚園の年長ぐらいですね。古川ほえ~!でも確かに俺らでも小学3~4年くらいだもんね。俺も後から聴いたな。――続いて、影響を受けたり、自分のルーツになっている音楽はありますか?ジャン一番は映画ですね。個人的に「映画を作る」をテーマに曲を作っているのも、多分映画がルーツだと思うんで。映画みたいに尺は長くないけど、数分間で、起承転結で人の心をしっかり動かせるものだなと思うんですよね。自分が作る音楽は映画とイコールで繋がる感じはあります。――映画全体で、というイメージ?ジャンそうですね。当初はホラーとかサスペンスとか暗い映画が好きで、そればっかり見ていたので、聴く音楽もダーク寄りのものになっていました。音楽に影響されて観る映画もあれば、映画に影響されて聴く音楽が変わることもあります。池田僕はマイケル・ジャクソンなのかな。幼稚園、小学校低学年でずっと聴いていて、小学校高学年になるにつれて洋楽を聴いて深堀りするようになっていって、クリス・ブラウンとかもそのときに聴いていたんですけど、ルーツとなると、やっぱりマイケル・ジャクソンですかね。僕が今こうやって音楽をずっと大好きで聴いてるのも、そこが根幹としてあるのかな、と思います。古川さっき、ドラゴンボールが好きって言ったんですけど、小4~小5ぐらいのときの夢が、アニソン歌手だったんですよ。――へえー!古川ステージに立ちたいとか、音楽に関して具体的に夢を持ったのが多分アニソン歌手が初めてだったので、自分のルーツはそこかもしれないです。――キャッチーな感じに惹かれたとか?古川小さい頃から分かりやすく少年が好きなものを、もれなく好きだったんですよね。仮面ライダーとか、ああいう主題歌はやっぱりキャッチーだし、メロディーのコード進行とか、心くすぐられるものがあります。互いに感じるボーカルの魅力――続いては、お互いが思うボーカルの魅力についてお聞かせください!ジャンじゃあ、毅から。そもそもスパドラが結成したとき、最初2人でボーカルだったので、当初は頼らさせてもらって。当時の僕は今の50倍歌下手だったので、もう歌なんて歌えたもんじゃなかったんですよ。――想像がつかない……!ジャンだから、毅のことをすごいなって思っていました。毅が事務所に入ってきて初めて歌っているのを聴いたときからうまい。最初からうまいにも関わらず、探究心というか、年を重ねることで歌へのいい意味での執着みたいなのがより出てきているんですよね。7年経って、誰よりも歌を深く掘り下げているところは未だにメンバーとして尊敬もありますよね。池田ピンポイントなんですけど、原宿クエストホールのファーストワンマンで毅くんが『砂時計』という楽曲をカバーで歌ってたんです。ギタリストの方1人と、アコースティックバージョンで毅くんが歌うっていう。当時、小学生の僕からしたら1人でステージ上でちゃんとパフォーマンスとして完結させているのは本当にすごいなって尊敬がありました。グループ結成して間もないときだから、最後に加入した僕よりはもちろん多いけど、ライブの場数もそんなに踏んでないわけで。少ないステージの場数の中で、そうしたアコースティックバージョンでミディアムバラードなんて本当に難しいと思うんですけど、それをちゃんと見せていたのはボーカリストとして尊敬するところは大きいです。しっかりと土台ができてて、今いろんな楽曲を聴いてもやっぱり尊敬するところが多いので……あざーっすって感じですかね。古川ははは!ありがとうございます。うん、これはね、いい会よ(笑)。じゃあ、彪馬いきますか。ジャンいろいろあるんですけど……。まず『Welcome to my hell』を作ったときにより感じたのが、メロディー作った後の歌割を、例えば高いキーのところがあったら、まず彪馬に任せたら間違いないよな、って頼り切っちゃってる部分があると思います。逆に言えばそういうときに必ず100%の精度で返してくれる安心感がやっぱりスパドラの中で強いと思うんですよね。ライブでも2部制だったり、ボーカルとしてすごくきついときもたくさんあると思うんですけど、安定感があるところはやっぱり信頼できるので。昔、『きっと絶対』っていう楽曲があったんですけど、それでボーカルオーディションみたいなのを俺と毅が偉そうにやって。池田はははっ!古川そう、偉そうにやってたな。ジャン僕らは丸椅子に座って、サンダードラゴンのみんなが歌うところを見ていたんですよ。彪馬はその時からある程度は歌えていて。もちろん、当時と比べたらすごくうまくなっているんですけど、あそこからこの安心感を作っていったのは、毅と同じように彪馬自身の探究心とか、ボーカルの意識だと思うんです。毅、彪馬、ふたりともボーカルとしては何も心配することはないです。古川彪馬が小学生の頃から一緒に歌ってきているので、彪馬とジャンはそれぞれ別の相方のような感覚があるんですよね。彪馬に関してはボーカルに関して、すごく頼らせてもらうときもありますし。それこそ、こないだのライブに僕は出られなかったんですけど、東京公演2公演とも見ていて。そのときに、彪馬の成長はもちろん、魅力を改めて感じたというか。彪馬はいい意味で自分の立ち居地やキャラクターへのこだわりだったり、見られていることへの意識がすごくあるんですけど、普段はあんまり主張しないんですよね。大きな主張をしないし、赤い炎というか青い炎が心にあるようなイメージ。そんなクールな彪馬が終盤にかけてがむしゃらに、首に筋立てて歌っている姿とか見たときに、超色っぽいなと思って。そのギャップを出せるのはすごいことだな、と思っています。僕はあまりできないことなので、いや、すごいですね。彪馬ありがとうございます。古川さあ、ジャンはねー……今でこそラップ以外もめちゃくちゃうまいじゃないですか。『Honey Baby』もそうですけど。でも、ジャンが俺の歌を初めて聴いたときに、俺もジャンが歌っているのを聴いたんですけど、包み隠さず言うと、死ぬほど下手だったんですよ。ずっと下を向いて歌ってるし、キーもはずれてて。どうした、どうした、大丈夫か!と言いたくなるぐらい。でも、当時のプロデューサーがジャンの才能を見いだして、ラップを始めてから一気に化けたんです。当初の楽曲をたまに聴いてみると、やっぱりズバ抜けてクオリティが高くてすごいな、って。本当にスパドラの武器の一つの土台を担ってる1人なんですよね。しかも土台を作った1人でもある。当時の自分が歌っている曲を聴いて「あの歳なりに俺も頑張ってたな」と思うんですけど、ジャンは年相応とかではなくてクオリティが最初から高かったから、今のこの姿はなるべくしてなっているのかな、と思います。彪馬も相方の感覚はあるんですけど、ジャンは2人でボーカルやっていたときもそうですし、ステージ上で一番音楽のキャッチボールできるんですよね。「これやったらあれを返すだろうな」がわかる。僕としては、ライブする上での信頼度はやっぱり一番高くて、楽しいですね。――話し合うことが多かったから、というわけではなく、感覚的に合っているみたいな。古川ですかね。全部が全部聴いている音楽が一緒ではないし、ジャンがいろんなものに特化しているのに対して、俺は広く浅く聴いているんですけど、意外と特別好きなところが一緒だったり、インプットやアウトプットの仕方も似てるのかな。池田本当に器用な人だなって常々思いますね。世界観を確立しているという意味でもそうなんですけど。毅くんも言ってくれたんですけど、結成当初の楽曲を今聴き返しても、そのときから異才の世界観というか。ジャンくんにしか作れない空気を作れるんですよね。ライブでもそうですけど、過去の楽曲で自分が作詞してない楽曲でもクリエイターとして、パフォーマンスで自分の声で色付けするのが本当に上手だな、とやっぱり思いますね。ライブでの見せ方、カメラパフォーマンスもそうですけど、そういった意味では本当に世界観ができていますよね。ジャンワールドみたいな。古川ジャンイズ ワールド。ジャンありがとうございます。太陽が恋人?――タイトル『Honey Baby』にちなんで、みなさんの生活の中で恋人のような存在、いないと困るもの、人を教えてください。池田僕は炭酸ですね。炭酸だったらなんでも嬉しいです。古川くると思ったよ。池田いないと駄目ですね。やっぱりいないとすぐ欲しくなっちゃいますし、冷蔵庫にないと僕の方がもう足を運んでしまいます。古川向こうから足を運んでくることはないだろ(笑)。池田やっぱりね、あっちもあっちであるんじゃない?待ちたいんじゃない?古川待ちたいの?炭酸ちゃんそういう性格?池田そう。なので、本当に好きです。喉が刺激を求めてますね。古川僕は洋服ですね。最近、引っ越しをして衣裳部屋を作ったんですけど、そこが楽しくて仕方ないです。ついこの間までは、バックを置くスペースがなかったので、床に置いてる状態だったんですけど、ずっとそれがムズムズして仕方なくて。今はポールハンガーを買って、バックを掛けて、一番上にハットを重ねて眺めてます。まだ完成してないんですけど、これから楽しみですね。その部屋が仕事を頑張ることができるひとつでもあります。ジャン僕はそうですね、太陽。池田太陽!(笑)古川ジャンイズ ワールド!ジャン僕、室内の空気感が無理で。もちろん仕事では全然いいんですけど(笑)。プライベートでは絶対に車の窓を開けたり、休日で何も予定がない日は早めに外に出て、太陽の下でバスケをする。で、汗をかいてシャワー入るまでがルーティン。芝生に寝に行くとかもよくあるので。外で、太陽を浴びている状態が一番調子いいですね。池田イメージあるもん、そういう。古川大事っていうもんね、日光を浴びるって。ジャン朝日が上がる瞬間も好きなんですよ。夜中まで起きて4時半ぐらいに近くの高台に見に行くこともあるので。それぐらい太陽のパワーが好きですね。古川・池田へえ~!ジャンだから僕の恋人は太陽ですかね。取材・文:ふくだりょうこ撮影:友野雄ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント3人のサイン入りポラを2名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年10月24日天皇陛下と雅子さまは10月13日に、皇居近くの国立劇場を訪問された。トラブルを裁判所で話し合って解決する「調停制度」ができて100年を記念する式典に出席されるためだ。「先日のとちぎ国体総合開会式へのご出席と同じように、雅子さまはこの日も陛下のネクタイのお色と合わせた装いでした。式典関係者らとお話しされる雅子さまのご表情は明るく、式典の出席者たちは、両陛下おそろいでのご訪問を喜んでおりました。10月22日からは、25年ぶりにお二人で沖縄県を訪問されるご予定です。雅子さまも泊まりがけでのご公務を控え、ご体調を整えられていると聞いております」(皇室ジャーナリスト)秋になり多忙な日々を送られている両陛下。しかし、雅子さまが明るくほほ笑む一方で、陛下のご体調を心配されていてーー。「とちぎ国体の2日後、陛下の前立腺に関する数値に“やや懸念すべき傾向が見られる”と宮内庁が明らかにしたのです。2003年に上皇さまが前立腺がんの手術を受けられています。それだけに、久しぶりに地方でのご公務をされながらも、雅子さまは心中穏やかではいられなかったと思います」(前出・皇室ジャーナリスト)宮内庁の発表によれば、陛下は11月上旬に病院で日帰りのMRI検査を受けられる予定だ。しかし、陛下のご健康に生じた懸念は、先月の時点ですでに明らかになっていたという。「じつは、数値の異常は9月初めに判明していて、天皇陛下は東大病院に入院して検査を受けられる予定でした。しかし、エリザベス女王の逝去で急きょ訪英されることになり、検査の延期を決断されたのです。10月以降は、両陛下で臨まれる沖縄でのご公務など、多くのお務めが予定されています。それらの日程を優先した結果、精密検査を2カ月ほど先に延期することになったのです。このご決断には、コロナ禍で中断を余儀なくされていた、国内各地の人々と対面で交流される機会を大切にしたいというお気持ちがあったからだと拝察しています」(宮内庁関係者)■受け継がれる「命のスープ」ご体調よりもご公務を優先された陛下に、雅子さまも“私がお守りする”というご覚悟をお持ちなのだという。「時折、雅子さまは御所にあるキッチンに立って、スープなど簡単なものをお作りになります。雅子さまは、美智子さまからレシピを引き継がれた秘伝のコンソメスープを、陛下や愛子さまに振る舞われているそうです。お体に不調が見つかった陛下も、このスープで励まされるお気持ちになっていることでしょう。また天皇ご一家のお食事は、宮内庁の“料理番”である大膳課がお作りしますが、最終的に雅子さまが1週間のメニューを決められています」(前出・宮内庁関係者)陛下に捧げられたこのコンソメスープは、関係者の間では「命のスープ」として知られている。美智子さまが、入院したご友人などにお見舞いとして差し入れられていたからだ。2012年に心臓手術を受けられた直後の上皇さまも、美智子さまがお作りになったそのスープを召し上がっていたという。ある学習院関係者は、「体力や食欲がないときでも滋養をとれるよう、具材はなく調味料を少なめに味付けした澄み切ったスープと聞いています。東日本大震災のときに、帰れずに学習院初等科で夜を過ごす生徒たちへ、雅子さまがスープを差し入れられたこともありました」陛下のご健康維持のために、雅子さまがある提案をされたこともある。陛下の知人はこう話す。「50代後半にさしかかった陛下に、雅子さまが“日本酒を控えて焼酎や泡盛などに切り替える”ことを提案されたそうです。もともと陛下は、お酒をよく飲まれます。日本酒がたいへんお好きでしたが、いまではあまり飲まれないとのことです。日本酒と比べて、焼酎などの蒸留酒は低カロリーとされています。陛下は雅子さまとも相談されて、焼酎を水やソーダで割ってお飲みになるようになったと伺っています」検査を控えているものの、現在陛下には自覚症状もなく、ふだんどおり過ごされているという。「上皇さまのご前例もありましたので、陛下も欠かさず検査を受けられてきました。主治医も一刻を争うような状況ではないと判断していると聞いております」(前出・宮内庁関係者)泌尿器科の専門医である飯田橋中村クリニックの中村剛院長は、こう解説する。「男性は50歳を過ぎると老化に伴って前立腺の機能低下が起こり、前立腺肥大症やがんといった病気を発症しやすくなります。前立腺がんは予防こそ難しいのですが、定期的な検査が大切とされています。早期に発見できれば、手術だけで完治する場合が多いからです」雅子さまが長期療養に入られたときも、陛下が十二指腸のポリープ摘出手術のために入院された際も、お二人は支え合われてきた。陛下のご体調に浮上している新たな懸念も、きっと夫婦愛で乗り越えられていくだろう――。
2022年10月19日古川雄大のミュージカルコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』が、2023年2月に開催されることが決定した。本公演は、古川雄大初のミュージカルコンサートとして今年4月に開催された『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』の第2弾。第1弾では、「“MAGESTIC CASTLE(雄大な城)”にお客様を招く」というコンセプトで、王子様のようないでたちで観客をお出迎え。ミュージカル「黒執事」シリーズ、『ロミオ&ジュリエット』などの代表作から名曲を披露。また、「歌ってみたかった」初挑戦の楽曲として子役のイメージの強い『アニー』の「トゥモロー」を披露するといったお茶目な一面も見せた。「楽曲を絞るのが大変だった」と語るほどのミュージカル出演作品数を誇り、シリーズ化に意欲を見せていた古川。“A Musical Journey”と題した第2弾では、前回とはまた違った世界観を目指すとのことで、期待の高まる公演となっている。■古川雄大 コメント4月に行いましたミュージカルコンサートの第二弾を開催することが決定しました!『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』今回はタイトルの通り、ミュージカルの歴史を辿る旅に皆様をお連れしたいと思っております!2023年2月開催です!待望の第二弾がこんなにも早く出来るとは思っておりませんでしたが、皆様のありがたい声をいただき、このような運びとなりました!僕自身とても興奮しております。前回とはまた違った世界を目指しながら、さらなる進化を求めて、最高のチームで挑みます!ご期待下さい!<公演情報>『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』2023年2月 ※詳細は後日発表公式サイト:
2022年10月14日女優の古川琴音が出演する、サントリー・ほろよいの新CM「ちょうどよい、ここちよい、ほろよい」編が、9日より放送される。シリーズ第3弾となる新CMは、古川が登場する実写版のほか、アニメ版、アニメ+実写版の3種類を制作。列車旅をテーマに、3つの商品パッケージに合わせて色鮮やかな車窓が描かれると、古川の衣装やヘアメイクも変化。古川が、すれ違う列車へ元気よく手を振る姿や、たくさんの気球が浮かぶ車窓の風景に身を乗り出すなど、表情豊かな3タイプの主人公を演じている。また、CM楽曲には第1弾で大きな話題を呼んだ、tofubeatsの「水星」と、小沢健二 Featuring スチャダラパ-の「今夜はブギー・バック nice vocal」を組み合わせたマッシュアップアレンジ楽曲に、テレビアニメ『ユーリ!!! on ICE』の劇中曲をマッシュアップに加えたオリジナル楽曲『「水星」×「今夜はブギー・バック nice vocal」meets「Yuri on ICE」』を採用している。撮影では、列車のスピードに伴う光の動きを再現するため、繰り返し光の入り方を調整。そんな中でも古川は疲れた様子を見せず、少し突起物がついたヘッドフォンを着用し、「宇宙人みたい!」と談笑して現場を和ませた。無事に撮影が終了すると、監督に「このCM撮影はみんな楽しんでやっていると思います。メイクさんもスタリストさんも。監督がチームを作るから!」と満面の笑みを見せた。■古川琴音インタビュー――2月のCMが放送され、SNSでもトレンド入りするなど大きな話題を呼びましたが、反響はいかがですか?そうですね。この2月にトレンド入りしたっていうのを初めて知って、そんなにみなさん反応してくださったんだっていう嬉しい気持ちがありますし、本当に多方面の人から反応をいただいていて、たとえば音楽が好きな人とか、イラストが好きな人とか、「ほろよい」ファンの人はもちろんなんですけど、いろんな年代やいろんな層の方から反応していただいたのが、本当に嬉しかったです。――前回の続編ということで、お話を聞いていかがでしたか?嬉しかったです。「またできるんだ」っていうのと、第1弾の評判がとっても良かったので、その勢いに乗って、「また(実写)第2弾も楽しいCMになれたらな」と思ってわくわくしていました。――撮影を振り返ってみて感想はいかがですか?内装がすごくかわいくて。この今座っているシートもそうなんですけど、ほんとにこういう電車があればいいのになって思いました。セットでお気に入りのポイントは、この座席の柄がかわいくて、ここだと秋っぽくてマツボックリとか落ち葉とかなんですけど、さっき撮ったライムジントニック味の撮影の時は緑の花柄だったんですよね。あとこういう出窓の形もおしゃれだなと思います。この手紙もちゃんと私宛に届いてるから、こういう細かいところまで作り込んでもらっていて楽しいです。――新発売するライムジントニックとフルーツサングリアは、お酒らしい味わいを心地よく楽しめるラインナップになっていますが、いかがですか?まだ飲めていないんですけど、もともとジントニックもフルーツサングリアも大好きで。ただアルコール度数が高いからそんなに頻繁に飲めなかったんですけど、「ほろよい」ぐらいのちょうどいいアルコールだと、友だちと飲んでも楽しくいられるかなと思って、飲むのが楽しみです。――“ほろよい”を飲みながらしたいことや見たい景色はありますか?やっぱり電車旅しながらお酒飲むってすごく贅沢だなと思っていて、やっぱり自分で運転するとかだと絶対飲めないじゃないですか。でも友達と会話を楽しみながら、こういう紅葉だったり海だったり、そういう自然も見ながらのんびりお酒が楽しめるので、ぜひ電車旅をしながら飲みたいなと思いました。――最近、新しく始めたことはありますか?8月から、ピラティスを始めました。きっかけは体の線をきれいにしたかったので、それでちょっと、始めてみました(笑)。
2022年10月07日9月8日に崩御したエリザベス女王の国葬に参列するため、天皇陛下と雅子さまは17日、政府専用機で英国へおたちになられた。今回の訪英は即位後初めての海外ご訪問。2泊4日の弾丸ご訪問を振り返ります。【愛子さまがお見送り】17日、皇居・御所をたたれる際には、黒いセットアップ姿の愛子さまが玄関でお見送り。報道陣の前に愛子さまがお姿を見せられたのは、今年3月の会見以来。陛下は「じゃあ、行ってきます」とおっしゃってお車に乗られた。【イギリスへご出発】羽田空港から政府専用機でご出発。グレーの喪装の雅子さまは、白いマスクをして機内に向かわれた。【ホテルご到着時は黒マスクで】マスクとお召し物を黒に替えられて、ロンドンのホテルにご到着。玄関前では、集まった日本人をはじめとする大勢の人に手をお振りに。外務省時代、英国で学ばれた雅子さまだが、ご成婚後初の英国ご訪問となった。【ロンドンで弔問記帳】チャーチハウスで19日、天皇陛下と弔問のご記帳を。ご体調のことも心配される雅子さまは大事をとられ、前日のチャールズ新国王主催のレセプションと弔問は欠席されている。【ウェストミンスター寺院で】同19日、「ウィズ・コロナ」の英国に合わせるように、ノーマスクで国葬へと向かわれる両陛下。後方にはブータンのワンチュク国王ご夫妻が。【前から6列目にご参列】ウェストミンスター寺院の国葬にご列席。お席は前から6列目、多くの王族方と並んでお座りに。黒いロングドレスにジャケットをお召しの雅子さまは、緊張された面持ちだった。【世界が見守った国葬】エリザベス女王の国葬には、世界各国からの王族・首脳500人を含む約2000人が参列。【2泊4日でご帰国】20日夜、羽田空港に到着された両陛下。貴賓室では秋篠宮ご夫妻が出迎えられた。雅子さまは濃紺のセットアップに白いマスクを。英国滞在時、雅子さまの首元に輝く漆黒。それは英ヴィクトリア女王が服喪の際に身に着けた宝石・ジェットのネックレスだった。短い弔問にも、お心遣いが光っていたーー。
2022年10月01日9月19日夜のロンドン。エリザベス女王の国葬に参列した天皇陛下と雅子さまは、帰国の途に就くべく、宿泊したホテルから出発されようとしていた。「両陛下を見送ろうと、現地の日本人や近隣の市民たちが大勢集まっていました。エントランスから出てこられた陛下が車に乗り込もうとすると、雅子さまが呼び止められたのです。陛下は振り返って現地のスタッフに挨拶をされていました。さらに雅子さまは挨拶をされながら、周囲から上がる声にも目を配りつつ手を振られていて……。実にこまやかな気配りをなさっているのだなと感動いたしました」こう話すのは、ロンドン在住の日本人だ。両陛下にとっては、今回の訪英は即位後初めての海外ご訪問。エリザベス女王から直々に招待をお受けになり、2020年春に訪問される予定だったが、コロナ禍で実現できずにいた。慣例では、天皇が葬儀に参列することはない。例外として、1993年に上皇ご夫妻がベルギーのボードワン国王の国葬に参列されたことがあるだけなのだ。宮内庁関係者は両陛下の胸中をこう拝察する。「両陛下は生前に女王と対面を果たせなかったことに、非常に心を痛められていたと伺いました。“異例”の参列となりましたが、両陛下が直々に、英王室や英国民へ弔意をお示しになるために英国へ赴かれることができて、本当によかったと思います」2泊4日の弾丸ご訪問は、雅子さまのお体にも相当な負担をかけていたはずだ。国葬前日にロンドンに到着、雅子さまはチャールズ新国王が主催するレセプションや、女王の棺が安置された国会議事堂への弔問を欠席されている。「現在も適応障害の療養をされている雅子さまが到着後の行事を欠席されたのは、体調を万全に整えられるためだと聞いております。ウェストミンスター寺院での国葬への参列を最優先されたからなのでしょう。無事に参列を終えられた雅子さまは、非常に安堵されたご様子だったと聞いております。国葬後に開かれた英外相主催のレセプションには雅子さまも出席され、トンガ国王をはじめ各国の王族や元首と歓談されていたそうです」(前出・宮内庁関係者)■皇室への関心が意外と高い英国民20年近く心身の不調と闘われ続けている雅子さまーー。病身でありながら弔問のため英国に駆けつけられたことを、英王室から市民までが絶賛しているという。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう話す。「英国民は日本の皇室への関心が高く、雅子さまが長年にわたって療養中であることは日本人が意外に思うほど広く知られています。国葬に先立つ行事への出席を見送られたことにも、主要な英メディアは同情的な視点で報じています。さらに、コロナ禍のために海外訪問もままならないなかで参列したことに、日英の絆の強さを深く感じた英国民も多かったのではないでしょうか」国葬が開かれたウェストミンスター寺院への移動方法も好感を集めた。皇室ジャーナリストは、「両陛下は、英国側に負担をかけたくないとの理由で専用車での移動を固辞され、各国の王族や元首たちとバスに相乗りすることを望まれたのです。世界中から集まった要人への対応に忙殺されている訪問国の事情に配慮したご姿勢も、英国民は好意的に受け止めています。英王室だけではなく、オランダのマキシマ王妃やブータンのペマ王妃はじめ、居並ぶ各国のお后たちと旧交を温められたそうです。知的で柔らかな気品にあふれた雅子さまのお姿が、世界中から注目を集めたことは、“お后親善”という点から見ても素晴らしい結果であったと思います」名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんはこう語る。「両陛下がそろって国際的な儀礼の場に出席されたことで、今後も同様にお務めを果たされることができると国内外に示した形になったと思います。この訪英で、ウィズコロナにおける国際親善のあり方を明確に示したとも言えるのではないでしょうか」そして10月1日には、両陛下はとちぎ国体に臨席される。地方でのご公務は3年ぶりとなる。「ご訪英が発表された翌日に宮内庁は、今後の地方訪問の指針として『両陛下そろってのご出席を前提とする』と公表しました。地方ご公務再開に先んじて訪英すれば、批判を受けることも予想されていました。そこで、もちろん海外訪問だけを重視しているわけではなく、国内も“お二人で”訪問されるという雅子さまの強いご覚悟を示されたのでしょう。今秋は沖縄県や兵庫県と、宿泊も必要となるご訪問が続きます。訪英の成功体験は、これからのご予定にもプラスに作用していくことでしょう」(前出・宮内庁関係者)覚悟と自信を強められた雅子さまが飛躍される秋が来たーー。
2022年09月28日お年寄りを見守られる雅子さまのまなざしはいつも優しく柔らかい。それはご自身がおばあさん子だったからだろうか。9月19日は敬老の日。雅子さまの温かな“敬老”ご交流を振り返ります。【’93年】栃木県新婚間もない時期に訪れた、宇都宮市の特別養護老人ホーム「敬祥苑」。このころからおふれあいを大切にされていた。【’93年】愛知県愛西市の特別養護老人ホーム「佐屋苑」で。おばあさんの手に、少しためらわれつつも手を重ねられた初々しい場面。【’97年】秋田県真冬に訪問された、鹿角市の特別養護老人ホーム「東恵園」。かがまれて、100歳近いおばあさんの膝の間の手を握り「いかがですか、お大事に」と優しく話しかけられた。【’00年】鹿児島県世界自然遺産会議出席のため屋久島ご訪問。特別養護老人ホーム「竜天園」の生け花クラブを見学された際には、お年寄りから青紫の小花を贈られ、雅子さまは笑顔をお見せに。【’03年】群馬県冬季国体のため群馬県へ。前橋老人ホームと特別養護老人ホーム「恵風園」を訪問され、子どもたちと一緒に折り紙を折るおばあさんの手元を熱心にご覧になった。【’16年】東京都杉並区の特別養護老人ホーム「第三南陽園」で、作業療法を受けていたおばあさんの話をお聞きになりながら優しく寄り添われた。【’18年】東京都墨田区の高齢者複合施設「東京清風園」へ。手作りの毛糸の作品を贈られ「よろしいんですか。大事にします」と笑顔を。【’18年】福岡県九州北部豪雨で被災した、朝倉市をご視察。自宅が全壊した97歳のおばあさんの手を包み「長生きしてくださいね」と声をかけられた。【’19年】東京都恒例の敬老の日にちなんだ訪問で、目黒区の高齢者福祉センター「田道ふれあい館」へ。裁縫仕事の様子をご覧になり「速いですね」と和やかにお声がけを。
2022年09月19日英国から悲しい知らせがもたらされた9月9日、天皇陛下と雅子さまは、来日していたパラオのウィップス大統領夫妻と皇居・御所で会見された。第二次世界大戦中に日本の統治下にあったパラオでは、ペリリューの戦いなど、日米両軍に多数の犠牲者を出す激戦が繰り広げられた。戦火に倒れた人々への“慰霊の旅”を続けてこられた上皇ご夫妻が2015年に訪れたこともある。そんなパラオの大統領夫妻とお会いになられた雅子さまのご表情には、美智子さまから引き継がれた平和への願いのみならず、国民に愛される皇室を目指す“令和流”を再スタートさせる決意に満ちていたーー。「宮内庁が、来年度予算の概算要求のなかに、SNS担当の参事官ポストの新設と職員2名の増員を盛り込みました。これは、雅子さまの改革へのご意欲が大きく表れているものだと感じています」こう話すのは、ある宮内庁関係者だ。雅子さまが進められる改革の柱と目されているのが、SNSを用いた情報発信なのだという。「陛下と雅子さまは、即位される前から、SNSの導入について前向きなご姿勢でした。陛下も、海外の訪問先で外国首脳や一般人からのセルフィー(自撮り)の申し出に応じられたりと、新しい情報発信への関心はかねてお持ちになられていました」(前出・宮内庁関係者)欧州王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、以前からSNSを情報発信に積極的に活用してきた英国王室のスタイルが参考になってくると指摘する。「ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、お子さんの誕生日に写真を自身のインスタグラムで公開することを恒例としています。ご一家の屈託のない自然な表情を、英国民は楽しみにしていて、王室への親しみを広げるうえでSNSを大いに役立てています。天皇ご一家がそろってご養蚕の作業をなさっているお写真を7月に宮内庁が発表し、話題を集めたばかりです。そうしたご家族の仲のよさを発信するうえで、SNSを活用すれば、国内外に素早く伝えることが可能になるでしょう」愛子さまはスマートフォンやSNSを使いこなす世代。“国民に愛される皇室改革”を推進するうえでは、愛子さまの存在も重要になってくる。皇室担当記者は、「愛子さまは“オンライン通学”を続けておられますが、LINEなどを用いてご友人たちと交流されています。雅子さまも愛子さまのアドバイスを得て、インスタグラムなどのSNSで私生活の一幕を公開するような発信もお考えになっていると聞きます。ご養蚕などの宮中のお仕事、テニスやスキーを楽しまれるお姿、さらには大学卒業後に計画されているという愛子さまの海外留学のご様子などを投稿していくことで、皇室に対する国民の親しみを広げることができるでしょう。SNSを用いれば、より幅広い世代の人々へ発信が可能になります。また、大災害が起きたときに、いち早く被災者に励ましのお気持ちを示すことができるはずです。“より国民に愛される皇室を”という雅子さまのお気持ちを形にするうえでも、今後皇室がSNSを利用することは大きく役立っていくと思います」■コロナ禍で進化した“令和流”スタイル天皇陛下がご即位された翌年から、雅子さまが思い描かれていた国民との触れ合いは、コロナ禍という大きな壁にぶつかった。全国を移動されるご訪問を控え、両陛下はオンラインでの行幸啓という形を取らざるをえなかったのだ。一方でメリットもあったと、前出の宮内庁関係者は指摘する。「実際に現地へお出かけになる行幸啓では、交通の便や日程上の都合でご訪問が難しい遠隔地や離島地域などがありました。しかしオンライン行幸啓では、そうした地域に住む人々と交流することが可能になった側面もあります」元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、こうした“令和流”のご公務のあり方についてこう語る。「平成の時代に、天皇皇后両陛下のご公務の数は限界といえるほど増えました。その数を増やしていくことは難しいでしょう。陛下は2月の記者会見でオンラインの活用に言及されていますので、今後は直接訪問される行幸啓とオンラインを併用する“ハイブリッド型”のご活動で、国民との交流の幅を広げていくお考えだと思います」10月から、とちぎ国体を皮切りに、地方ご公務の再開を予定されている両陛下。国民と直接対面される意義を、名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんはこう語る。「地方での行幸啓は、行事へのご出席に伴って、多くの場所を両陛下がご訪問され、直接人々と時間を共有されます。そして集まった人々とお話しされるなかで、国民の実情を両陛下がお知りになる。そうした場面が報じられることに大きな意義があるのです」宮内庁内では両陛下の地方ご公務再開と同時に、愛子さまの大学ご通学も始まるとみられている。雅子さまと愛子さまが決断された「10月再スタート」。ご一家のはつらつとしたお姿を拝見できることを国民は心待ちにしている。
2022年09月16日7月27日、インドネシア共和国のジョコ大統領夫妻を御所に招かれた天皇陛下と雅子さま。ヒジャブをかぶった民族衣装のイリアナ夫人を、雅子さまは淡い色合いのお着物で迎えられた。陛下のご即位以来、皇后として海外からの賓客をもてなす雅子さまは、令和初の国賓として来日したトランプ元大統領夫妻をお迎えしたときから、相手国の伝統や夫人のスタイルによって和洋の装いを上手に選ばれている。そんな、雅子さまの“国際親善”のお姿を振り返るーー。【アメリカ】’19年5月国賓として来日したトランプ元大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐会。雅子さまは通訳を介さず英語で会話。友好を深められた。【フランス】’19年6月マクロン大統領と来日したブリジット夫人を昼食会にご招待。フランス語でもてなされた。【トルコ】’19年7月今日のウクライナ・ロシア問題打開のカギを握るエルドアン大統領とエミネ夫人をお迎えに。【ニジェール】’19年8月第7回アフリカ開発会議に出席したイスフ大統領夫妻ら32カ国の首脳を茶会に招かれて。【スウェーデン】’19年10月即位礼正殿の儀の後、饗宴の儀でヴィクトリア皇太子のカーテシーをお受けに。【オランダ】’19年10月饗宴の儀で、仲のいいオランダのマキシマ王妃との再会では親しみを込めてチークキスを。【ウズベキスタン】’19年12月サマルカンドブルーの装いのミルジヨーエヴァ大統領夫人を和服でお迎えに。【インドネシア】’22年7月27日流水に花をあしらった和服をお召しに。雅子さまが海外の賓客と会見されるのは2年7カ月ぶりとなった。雅子さまのこまやかなお気遣いが友好関係を育み、世界平和にもつながっていく。両陛下は8月15日の終戦記念日にも全国戦没者追悼式に出席し、国内外の平和を願われる。
2022年08月18日女優の石田ゆり子と声優の野沢雅子が出演する、日本スポーツ振興センター(JSC)・MEGA BIGの新CM「非公式キャラクター」編が、20日より放送される。新CMは、BIG売り場の店長に扮する石田のもとに、様々な客が訪れるCMシリーズの最新作。石田店長の前に「メガビッグの魅力を伝える非公式キャラクター」と名乗る怪しいキャラクター・メガビッくんが現れる。「12億を手に入れて公式キャラクターになり、憧れの野沢雅子さんにアテレコしてもらうこと」とメガビッくんが夢を語っていると、そこに野沢本人が登場し、「公式キャラクターになるんだぞ!」と声をかける。■野沢雅子インタビュー――本日の撮影の感想は?私、このシリーズを見ているんです、テレビの中で。だから、初めてという気はしないし、常に一緒にいたという感じがしたので、すごく楽しかったし、やりやすかったし、一番楽しいというのが良かったかな、うん。楽しめるっていいことじゃないですか。――石田さんとの共演の感想は?いいですね、いい感じの方ですよね。私、(石田さんが)好きなんですよ。柔らかいじゃないですか、感じがとっても。それで親しみやすいし、入りやすいですよね。なんかぽっと声をかけても、すぐに返事がぱーっと返ってくるような気がする。――メガビッくんのこの風貌はどうですか?かわいいじゃないですか。いいですよ。とっても。――もし12億円あったら何かやりたいことはありますか?私、舞台が好きなもんですから、(舞台)小屋をつくりたいですね。12億でできるような小屋を。電源とかいろんなものを、セットもできちゃってというのがやりたいですね、私。舞台が大好きなもんですからね。――よく舞台を観に行かれるんですか?最近はこうなった(コロナ禍)じゃないですか。だから行かないですけどね。前はよく(舞台を観に)行っていました。――野沢さんがかつて抱いていた夢はありますか?私の夢というのは、小さい時から役者一筋です。これからも変わることはないと思いますよ。ちょっと気軽な気持ちでこんなものやってみたいなというのはあるかもしれないですけど、一生変わらないと思います。役者でいくというのは。――役者になろうと思ったきっかけは?私の叔母が松竹蒲田時代に大スターだったんですって。叔母は自分の跡を継がせたかったらしいんですよ、姪っ子に。それで叔母が、自分が(野沢さんの)マネージャー代わりみたいな感じでやったもので、私、赤ちゃんのときから(役者を)やっているんですよ。小さい時から、舞台はかなりやっていましたし、(舞台が)大好きだったです。舞台やったらお客さんの反応が肌で感じ取れるというのが一番いいわけですよね、舞台はね。拍手なんかくると、もうたまらなかったですよね。小さいながらにね、うわーなんて思って。――このお写真はだいたいおいくつぐらいの時ですか?それはね、18歳ぐらいじゃないかなと思うんです。もう劇団にいました。稽古場に毎日のように、暇さえあったら劇団に行ってて、何かやっていましたね。1つだけすごい思い出があるんですけどね、真冬で寒いときストーブに薪を焚いて、やるわけです。ストーブに焚く薪がなかったものですからね、だから、先輩のスリッパがいっぱいあるんですよ、まだ来てないから。私は先輩のスリッパを全部持ってきて(薪の代わりに燃やして)、よく燃えるんです、ゴムはね、臭いもしないし。(後から)みんな先輩が来たとき、「あれ、俺の、私の上履きがない」なんて、「すいません、燃しました。だって寒くていられないんですよ」と言ったら「あ、そうだったの」と怒られなかったですね。――最後に視聴者の方にむけてメッセージをお願いします。私、いつでも見どころと言って必ず答えているのが、私が最初の出るところだったら、ぱっと私が映りますよね。まずそこから最後に消えるまで、目を皿のようにして見てくださいとお願いをするのが、いつもの私のパターンなんです。よろしくお願いします、今回も。
2022年08月18日「お出迎えの前、雅子さまは陛下に『こういうご会見は久しぶりですね』とお話しになっていました。久々に海外の賓客とお会いになるということ以上に、今回の会見にかけるご熱意を感じました」雅子さまのご様子をこう振り返ったのは、ある宮内庁関係者だ。7月27日、天皇陛下と雅子さまは、来日したインドネシアのジョコ大統領夫妻と会見された。2019年12月にウズベキスタン大統領夫妻と会見されて以来、雅子さまは2年半ぶりに国際親善のご活動を再始動させた。同い年のイリアナ夫人との会話も、終始弾まれていたという。「イリアナ夫人が出身地ゆかりの歌を口ずさむと、雅子さまが『知っています』と応じられる場面もありました。また、夫人が子どもたちへの感染症対策を普及する活動に取り組んでいるといったことなどが話題となったそうです。お見送りの際には、イリアナ夫人のしぐさに合わせて、雅子さまは手を合わせるインドネシア風の挨拶をなさっていました。非常に和やかで打ち解けた雰囲気でのご交流だったと伺っています」(前出・宮内庁関係者)この日、流水に花が描かれた淡いピンクの着物をお召しになっていた雅子さま。今回の会見から、皇后としてのご自覚の強さが感じられたと話すのは、名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんだ。「和服は洋服よりも心身ともに負担が大きいとされています。インドネシア大統領夫人の民族衣装に合わせて対応されたということは、日本を代表して会見の場に出られるということを強く意識されているからなのでしょう。また、相手方の情報を積極的にリサーチして会見に臨まれているという印象を持ちました。雅子さまの他文化への深い理解や知識は、幼少期からの海外生活や外務省に勤務されたご経験によって培われたところも大きいと思います。しかしそれ以上に、皇后となられた今も常に学びを欠かさずに続けていらっしゃるのだと、今回の会見で感じました」■制約が多くとも歩みを止めずに…コロナ禍もあり、雅子さまは2年半にわたり国際親善にまつわる行事にご参加できずにいた。じつは、今回の会見に関する発表は異例のものだったという。「ジョコ大統領夫妻の来日にあたって、両陛下がそろって会見なさるということを、外務省は来日の1週間前に発表しています。ご体調のこともあって、最近の雅子さまの行事日程については、当日まで出席が明確にされないことが多く、これほど早い事前発表は異例のことだったのです。それだけ雅子さまは、“何としてもジョコ大統領に会う”という決意を固めていらっしゃったのでしょう」(皇室ジャーナリスト)なぜ雅子さまはご臨席を強く望まれたのかーー。インドネシアは、今年のG20サミット議長国。ジョコ大統領は、11月のサミットにロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の参加を呼び掛けているのだ。『インサイドライン』編集長でジャーナリストの歳川隆雄さんはこう解説する。「ジョコ大統領は、ウクライナでの戦争を停戦に導くキーパーソンであることは間違いありません。プーチン氏とゼレンスキー氏を招いて停戦に向けた対話を進展させることで、国際社会におけるインドネシアの存在感を高めたいという狙いがジョコ大統領にはあるのでしょう」サミットへの参加にプーチン氏は前向きとされる一方で、西側諸国は強く反発しており、実現の可能性については不透明な状況が続いている。しかし、ジョコ大統領が停戦のキーパーソンであることを十分に理解されているからこそ、雅子さまは会見に並々ならぬ熱意を持たれていたに違いないーー。「2月にロシアがウクライナへ侵攻して5カ月あまり、戦火にさらされる人々の苦痛に、雅子さまは心を痛めていらっしゃると拝察しています。こうした停戦への動きに対しては、雅子さまもひそかに期待されていると思います」(前出・宮内庁関係者)ウクライナばかりでなく、内戦や紛争によって苦しむ人々に対して、雅子さまは常に心を寄せてこられた。2016年12月の誕生日の文書回答では、こう綴られている。《人々が、広い心を持ってお互いの違いを乗り越え、共に手を携えて英知を結集し、様々な問題の解決に向け一致して取り組むことが、今の世の中で大切になっていると感じます》コロナ禍のために海外訪問を阻まれ、国内でのお出かけすら制限があるなかでも、雅子さまは情報の収集を欠かすことはなかった。前出の皇室ジャーナリストはこう語る。「雅子さまは一貫して、“私も平和の使者に”というお気持ちで、陛下とともに国際親善のお務めに臨まれていると思います。ウクライナとの国境近くにロシア軍が展開し始めた昨秋より、両陛下は外務省幹部から情勢について説明を受けられてきました。雅子さまのお気持ちは揺れることなく、再始動に向けて研鑽を積まれてきたのです」雅子さまが平和の担い手になられることに、世界が期待を寄せる日も近いーー。
2022年08月03日4月から、お出かけになるご公務も増えてきた雅子さま。今年の上半期の装いを、ファッション評論家の石原裕子さんに解説してもらいました。「皇后になられ、プリントや柄のものをあまりお召しにならなくなりました。そして襟や袖口などのデザイン、素材やボタンなど細かなところへのこだわりを、以前より追求されているように思います。日本芸術院賞授賞式でのスーツは、’19年のトランプ前米大統領夫妻来日の際にもお召しになっていましたが、ジャケットを少しリフォームすることでゆったりと優しい印象で着回しされています。また、アクセサリーも主にパールをお使いになるなど、シンプルでも皇后らしい気品と華やかさが感じられる装いをされています」シンプル+αに宿る品格。そんな、雅子さまの2022上半期ファッション振り返ります。■〈+α1〉異素材で豪華さを演出【5月15日】沖縄復帰50周年記念式典純白のシルク地で清潔感を感じるスーツ。襟、袖、裾にレースのモチーフを縫い付けアクセントに。【5月19日】全国赤十字大会シンプルなテーラードスーツに、上襟、ポケット、袖口に透け感のあるオーガンジーを用いて、爽やかで華やかな印象に。白と紺の靴でバイカラーを徹底された素敵な装い。【6月27日】日本学士院賞授賞式薄いシルクを和服のように膨れ織りにしたアンサンブル。一見ショールカラーのようなテーラードの襟のデザインにこだわりが感じられる。お帽子のリボンも同じ生地をお使いに。■〈+α2〉ショールカラーで柔らかく【1月1日】新年ビデオメッセージ生成り色とショールカラーで優しい印象に。襟のブレードが華やかさを加えている。【1月1日】新年用ご一家写真新年のビデオメッセージの装いと同じデザインのスーツ。クラシックなシルエットだが襟のパイピング、ウエストのチャイナボタンなど細部に気配りが。■〈+α3〉国際的ご公務は和テイストで【4月13日】日本国際賞授賞式雅子さまがお好きな色である、ロイヤルブルーのドレスアンサンブル。細めのショールカラーから左へドレープでまとめたデザインが着物の合わせのようで、和のテイストを感じさせる。【7月1日】日米フルブライト交流計画70周年記念式典シボを施した、和服の楊柳を思わせる生地が涼しげなスーツ。4月13日のアンサンブルと同じく、着物の襟のように左に寄せられたドレープが、洋装の中にも和の印象を与える。■〈+α4〉ボタンにもこだわりが【6月5日】全国植樹祭水色が美しい、全体的に細身のダブルブレストスーツ。中心がシルバーで小さめの水色のボタンを2列に並べ、シャープな印象に。【6月20日】日本芸術院賞授賞式ウエストにピンタックの入ったシンプルなスーツに、楕円形の凝ったデザインのボタンをお使いになり、さりげなく上質なオシャレを。■〈+α5〉お心を寄せられる色使い【4月18日】みどりの式典着物の紬のような粗い目に織り上げた布地の、若葉色のスーツ。同色の少し光沢のある生地を使った上着のトリミングがアクセントになっている。ブローチも葉っぱの形を選ばれ、みどりの式典にふさわしい装い。【4月23日】アジア・太平洋水サミット開会式大洋を思わせるブルーのゆったりしたスーツは、カーブがかかった襟が女性的で優しい。光沢のある丸襟のインナーに気品が感じられる。■〈+α6〉ローブ・モンタントは胸元の飾りで華やかに【1月18日】歌会始の儀上質のベルベットが歩かれるときの揺れに合わせ美しく光る、チャイナカラーのローブ・モンタント。華やかで優雅な宮中儀式の装い。【2月23日】天皇誕生日「祝賀の儀」濃紺のベルベットがミンクのような光沢を持つローブ・モンタント。襟の周りと袖口の小さなビーズの輝きがまるで星のよう。■愛子さまとリンクコーデを!【1月1日】上皇ご夫妻へご挨拶ドレスの丸襟に沿ったパールのネックレス、イヤリング、ブローチ。そしてセーラーハットもおそろいの母娘コーデで新春のご挨拶に。
2022年07月22日6月27日、天皇陛下と雅子さまは日本学士院賞授賞式にご出席。そして、7月1日にも日米フルブライト交流計画70周年記念式典にお二人で出席された。東京都心で35度以上の猛暑日が続いた酷暑ウイークに、コロナ禍以降、初めて週に2つのご公務で外出された雅子さま。日本学士院賞の授賞式後には、受賞者から研究について説明を聞き、雅子さまは「どういうことで、この分野に興味を持たれたんですか」と身を乗り出されて質問を。また、日米間で学生や研究者を奨学生として相互派遣する留学奨学金制度「日米フルブライト交流計画」の70周年記念式典では、留学経験がある陛下と雅子さまは、若い人たちの国際交流に大きな期待を寄せられているようだった。これまで暑い夏がどちらかといえば苦手といわれてきた雅子さまだが、この2つのご公務では終始明るい表情をお見せだった。連日の猛暑にも、皇后としてのお務めを大切にする姿勢を示されていた。
2022年07月09日今やカルチャーとして定着した伝統的なスタイル。俳優・古川琴音が纏い、異なる4人の女性を演じる。ヒストリカルな4スタイルボヘミアンスタイルの首元には、雑多な重ねづけを。素材や色使い、シルバーアクセサリーで都会的なムードを演出。インナーはシースルーのものを選ぶと、マスキュリンな印象を抑えられる。ジャケット¥65,780カットソー¥16,280パンツ¥38,280※すべてヴィンテージ(以上ヴェルヴェット TEL:03・6407・8770)ベスト¥20,900(ニードルズ/ネペンテス ウーマン トウキョウ TEL:03・5962・7721)ブラウス¥67,100ネックレス すべて参考商品(以上アクネ ストゥディオズ/アクネ ストゥディオズ アオヤマ TEL:03・6418・9923)チェックで作る上品なブリティッシュトラッド。構築された立体的なシルエットがブリティッシュスタイルには欠かせない。英国調のチェックでよりエレガントに。ジャケット¥154,000(ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド インフォメーションcontact@viviennewestwood-tokyo.net)つけ襟¥47,190(タカヒロミヤシタザソロイスト./タカヒロミヤシタザソロイスト.アオヤマ TEL:03・6805・1989)コサージュ 参考商品(ベッドフォード/バースリー TEL:03・6432・9313)ハットはスタイリスト私物強さを秘めた現代版ヴィクトリアン。元バレリーナのデザイナーが手がける〈チカ キサダ〉は、バレエの気品にパンクの生命力を加えた“力強い上品さ”がテーマ。静かな雰囲気のヴィクトリアンスタイルもパワフルに昇華してくれる。トップス¥253,000スカート¥319,000ドレス¥59,400ロングスリーブトップス¥34,100(以上チカ キサダ/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)ハットはスタイリスト私物実用されるほど魅力が増すワークスタイル。泥まみれになって働く労働者の服装が根源で、長く愛される不朽のスタイル。オーバーオールに、〈バブアー〉のジャケットを重ねて英国的に。全体的にオーバーサイズでまとめると、女性でもスッと馴染む。ラフに扱い、自分好みの擦れや傷を増やしていきたい。ジャケット¥129,800オーバーオール¥18,920ロンT¥6,930※すべてヴィンテージ(以上ブラケット TEL:03・6416・8079)ハンチング、ブーツはスタイリスト私物ふるかわ・ことね1996年10月25日生まれ。7月29日公開の映画『今夜、世界からこの恋が消えても』に綿矢泉役で出演。8月11日、NHK総合で放送されるドラマ『アイドル』では主人公・明日待子を演じる。※『anan』2022年7月13日号より。写真・宇佐美直人スタイリスト・服部昌孝ヘア・ASASHI(ota office)メイク・UDA(mekashi project)(by anan編集部)
2022年07月06日6月20日、日本芸術院賞授賞式に出席された雅子さま。初夏らしい白の装いで、受賞者と懇談された。皇后となられてからの装いを拝見すると、雅子さまは白がお好みのよう。ファッション評論家の石原裕子さんに、雅子さまの白の装いについて伺った。「日本芸術院賞授賞式のお召し物は、トランプ大統領夫妻の歓迎行事でもお召しになっていました。しかし、細やかなところに雅子さまのお心遣いが感じられます。元モデルのメラニア夫人のお迎えでは、アクセサリーを大粒パールのグラデーションネックレスにされるなど、小物でゴージャスさを演出されていますが、芸術院賞授賞式では控えめにされています。お会いになる方によって使い分けられているのです。また、白は最も高貴で皇后らしさを感じる色。“皇后として、身も心も清らかで純粋に”との思いが込められているように感じます」特に、蒸し暑い時期に白をお召しになることが増えた雅子さま。暑さを吹き飛ばす、爽やかな白コーデを振り返ります。【’19年5月27日】トランプ大統領夫妻の歓迎行事。ネックレスは芸術院賞授賞式のときよりもやや長く、豪華な雰囲気。【’19年6月17日】日本学士院賞授賞式にご臨席。ジャケットの襟、袖口にブレードを飾った華やかなセットアップ。お帽子のリボンにもブレードが。【’19年6月21日】ノーカラージャケットの丸襟に美しく沿う、パールのステーションネックレスを。優しい雰囲気の装いで港区の麻布保育園をご訪問。【’19年9月7日】秋田県で全国豊かな海づくり大会の絵画・習字優秀作品をご覧に。襟元や袖口、裾にフリルをあしらった女性的なジャケットで。【’19年9月24日】目黒区の高齢者センターへ。ノーカラーのツイード風ジャケットにややロング丈のフレアスカートを合わせられ、柔らかい印象を演出。【’21年9月6日】赤坂御所から皇居にお引っ越しの際はシャープなカッティングのセットアップを。ブローチとイヤリングはゴールドのものをお使いに。【’22年6月14日】沖縄本土復帰50周年記念特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」に。パンツスーツに淡い色のスカーフを合わせカジュアルな装い。
2022年07月02日6月11日、雅子さまは皇居内の紅葉山御養蚕所で「初繭搔き」の作業に臨まれた。「わたあめみたい」蔟(まぶし)と呼ばれる、蚕がいる網から繭を取り出された雅子さま。この作業は6月8日に予定されていたが、雅子さまに腰の違和感があるとのことで、大事を取って延期されていた。雅子さまは紅葉山で4種類の蚕を飼われていて、今回は日本古来種「小石丸」の繭を手に取られている。御養蚕は、明治以降に歴代の皇后が担われていたお務めで、この日は天皇陛下と愛子さまも合流し、繭の収穫に加え「毛羽取り」や「繭切り」の作業をされている。今年、雅子さまが御養蚕の日程を延期されたのは、今回で2回目。前回の6月1日に行われた、蚕に桑の葉を与える「御給桑(ごきゅうそう)」も1日遅れで、ご一家で作業された。5月19日の御給桑にも陛下が参加されていて、今年のご養蚕の様子からは、ご一家で万全のご体調でない雅子さまを支えられていることが伝わってくる。ご家族のお支えの甲斐があったのか、6月14日には、天皇陛下と雅子さまがおそろいで国立公文書館をご訪問。沖縄復帰50周年記念の特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」を見学され、1972年の本土復帰に関する公文書や資料を熱心にご覧になっていた。
2022年06月25日担当者の説明にうなずきながら、沖縄返還にまつわる資料を真剣な表情でご覧になった天皇陛下と雅子さま。お二人が特別展「公文書でたどる沖縄の日本復帰」を鑑賞するために、国立公文書館に行かれたのは6月14日のことだった。雅子さまが同館を訪問されたことに、皇室担当記者は胸をなでおろしたという。「雅子さまの“腰のご不調”が大変心配だったからです。“腰の調子がよくない”という理由で、予定されていたご養蚕行事『初繭搔き』を取りやめられたのは6月8日のことでした。作業には腰をかがめる動作なども必要となりますので、それがご負担だったようです。雅子さまのご体調について、不良な体の部位が明確に公表されるのは大変珍しいことなのです」だが2日後の6月10日、宮内庁担当記者たちからの質問に、侍従次長はこのように答えるばかりだったという。「皇后陛下の腰のお痛みにつきましては、だいぶ落ち着かれたようです。ただ女性の体調に関わるお話ですので、どういった症状であるのかなどは、私のほうからお伺いすることは控えておりますので、詳しくはわかりません」ご不調の原因は明らかにされなかったのだ。さらに1週間後の16日になっても侍従次長は、「(皇后陛下の腰については)完全にお痛みがなくなったわけではないようです」と、コメントを……。前出の皇室担当記者が続ける。「実は4年前、’18年6月にも、当時皇太子妃だった雅子さまの“腰のお痛み”が公表されているのです。当時、東宮大夫は“車での移動をはじめ、立ったり座ったりする際にお痛みを伴う”と、説明していました。医師の診断は『腰椎ねんざ』。しかしこのときも原因は明らかにされず、東宮大夫は『お疲れもたまっていたと思うが、それが直結しているかはわからない』と、語っていました」“原因不明の腰の爆弾”を抱えられている雅子さま。腰や首の不調は、“皇后の職業病”とも言われているという。宮内庁関係者が解説する。「式典などで来賓席に一度座られたら、背筋を伸ばし身じろぎすることもできません。ずっと同じ姿勢を保つことは、腰や首にかなりご負担になっているはずです。また地方にお出かけになり、地元の人々とお話しになる際は、視線を相手に合わせるために、腰をかがめられています。皇后さまは東日本大震災の後に、避難所なども訪問されましたが、いつも床に膝をつけて、被災者と長時間にわたってお話しになっていました。さらに言えば、宮中祭祀も天皇陛下よりご負担が大きいといわれています。天皇陛下の正装は束帯、皇后さまは十二単をお召しになります。皇后さまの『おすべらかし』の御髪(おぐし)は首などに重圧がかかります。美智子さまも70代後半からは、お体への負担を考慮され、欠席されることも増えたのです」皇后になられて4年目、58歳の雅子さま。58歳というご年齢は“皇后の鬼門”なのかもしれない。「美智子さまが精神的なショックの積み重ねから、お倒れになったのが’93年10月、59歳のお誕生日のことでした。その後、しばらく声を出すことができない症状が続きました」(前出・皇室担当記者)■ストレスが腰痛を引き起こすケースも美智子さまが失声症を発症されたのは59歳だったが、58歳当時は被災地ご訪問などの過酷なスケジュールに疲弊し、またご自身への心ないバッシング記事に胸を痛めていらしたという。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。「バッシング報道は、皇室改革を進めてこられた美智子さまへ、保守派の反発が向かったことが原因だったといわれています」美智子さまが58歳といえば、皇后になられて4〜5年目。雅子さまも同様だが、一心不乱に邁進された心身のお疲れが蓄積してきた時期ということなのか。精神科医の香山リカさんは次のように語る。「雅子さまが腰に違和感を覚えられていると伺い、心配しております。実は整形外科の医師から受けたレクチャーによれば、腰の痛みの70%は原因がわからないというのです。さらに、原因不明の方の多くが、心因性によるのではないかとも指摘していました」確かに厚生労働省のHPでも、《ストレスが腰痛を引き起こすメカニズム》について詳細に説明されている。香山さんは、こう続ける。「60歳の手前である58歳ごろは、自分の人生を振り返り、やり残したこと、やれなかったことなどを思い出し、精神的な苦痛が生じやすい年齢といわれているのです」美智子さまが危機を乗り越えられたのは、長女・黒田清子さんの尽力も大きかったという。「清子さんが中心になって、御所に音楽家を招いて、美智子さまがお好きな作曲家のシベリウスの曲の演奏会を開かれるなど、お心安らかに過ごせるお時間を作ったのです」(前出・渡邉さん)すると雅子さまが現在の危機を脱するためにもご家族のサポートが必要となるのだろうか。「『初繭搔き』を取りやめられてから、3日後の6月11日、雅子さまは紅葉山御養蚕所に赴かれたのです。お痛みをこらえてのお務めを心配されたのでしょう。天皇陛下と愛子さまも合流され、作業をご一家で行われました。詳細は明らかにされていませんが、雅子さまが声を出して笑われる場面もあったと伺っています」(前出・宮内庁関係者)腰痛に悩まれる雅子さまにとって、陛下と愛子さまとお過ごしになるひとときが、何よりの癒しになっているのだろう。
2022年06月23日子どもから大人まで、日本中を夢中にさせ続けるアニメ『ドラゴンボール』シリーズ。前作から4年、待望の新作映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が現在、公開されている。そこで、孫悟空、悟飯、悟天の3役を演じる野沢雅子さんと、ピッコロ役の古川登志夫さんという超レジェンド声優のお二人に、今作の魅力をお話しいただきました!古川登志夫:ピッコロが作品に登場してから一番印象深いシークエンスは、悟飯に修行をつけるシーンです。そこから付き合いが始まり師弟関係を築いてきた二人が、今回の劇場版でフィーチャーされる。期せずしてお互いを補完し合っているものがあり、ここへきて共闘する姿が描かれることは、嬉しいですね。野沢雅子:悟飯くんはお勉強家で戦うのが嫌いだけど、悪は許せないんですよね。平和な世の中でみんなと暮らしたいというのが望みだからこそ、今回は戦う。彼にとってピッコロさんは、お父さんよりもお父さんですから。信じて、尊敬して、従っていく。すごくいい関係です。古川:理想の上司と部下の関係だと言う人もいますよね。命令はせず、ほっときながらも見守るスタンス。近年のピッコロは戦いの前線で活躍することは少なく、悟飯の家政婦のような立ち位置でさえあるけれど(笑)、そう描かれてきたのは、格闘戦士でありながら優しいというレンジの広い性格が魅力だからこそ。野沢:古川さんはピッコロさんにぴったりですよ。犬を2匹飼っていらっしゃるでしょう?毎日、散歩をしていたりと面倒見がよくて、優しい。その性格が演じる役にも全面に出ています。――美しい映像も見どころの一つ。古川:3Dのような立体感がありクオリティ高く仕上がっている気がします。芝居が負けないようにしないと。ドラマとバトルシーンのバランスが非常にいい点も今作の特質です。野沢:幸せな家庭生活があるけれど、扉を出ると徹底的に悪をやっつける。差をきっちりとつけました。――今作は、ピッコロの家が初めて登場することも話題に。古川:“家なんてあったんだ!”と思いました。庭付き一戸建てでね。野沢:いい家じゃない、ピッコロさんすごいじゃない!って(笑)。古川:鳥山(明)先生の遊び心なのかもしれませんね。――悟飯とピッコロのように、お二人のいい関係も長く続いている。古川:夏になるとマコさんがご自分で育てたゴーヤをくださるんです。野沢:毎年、5月に植えて。貰ってくださるから嬉しくって。古川:後輩ごときのために朝に採って、重いのに持ってきてくださって、本当に感動しますよ。しかもスーパーサイヤ人の作る野菜ですから、とりわけ価値があります。手軽にできるおひたしが美味しいんです。野沢:えー!知らなかった!古川:でも、長いこと一緒にやらせていただいていますが、表現者としての佇まいをマコさんから学ぶことが多いです。折に触れて、先輩の背中に励まされることもあり、全てがモチベーションに繋がっていますね。野沢:出会いって大切ですよね。私がツイていたなと思うのは、『ゲゲゲの鬼太郎』も『ドラボンボール』も全部、原作者の先生に選んでいただいたこと。全部オーディションで。古川:本当にすごいことですよ。金字塔的な作品ばかりやっていらして、しかも生涯現役を貫いている。自分もそうでありたいです。追いつくことはできないですが、目指すことはできますから。『ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー』孫悟空により壊滅させられた悪の組織・レッドリボン軍。だが、彼らの遺志を継いだ者たちが人造人間・ガンマ1号、2号を作り出し、ピッコロや悟飯を襲い始める。原作・脚本・キャラクターデザインは鳥山明。監督は児玉徹郎。全国の映画館で公開中。©バード・スタジオ/集英社©「2022ドラゴンボール超」製作委員会のざわ・まさこ10月25日生まれ、東京都出身。代表作に、『ドラゴンボール』シリーズ、『ど根性ガエル』のひろし、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎、『銀河鉄道999』の星野鉄郎、『ONE PIECE』のDr.くれはなど。ふるかわ・としお7月16日生まれ、栃木県出身。代表作に、『機動戦士ガンダム』のカイ・シデン、『ゲゲゲの鬼太郎』(第6作)のねずみ男、『ONE PIECE』のエース、『ポプテピピック』のポプ子、『北斗の拳』のシンなど。※『anan』2022年6月22日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2022年06月21日6月5日、天皇陛下と雅子さまは滋賀県甲賀市で開催された「第72回全国植樹祭」にオンラインでご出席。昨年に続き、中継で式典会場のスクリーンに両陛下の様子が映し出された。今年は会場の参加者と同時に緑化への願いをこめてハンカチを振る演出があり、両陛下は、皇居・御所の玄関前に設けられたお席で黄色いハンカチをお振りになられた。ハンカチ一枚一枚には滋賀県の子どもたちが書いた、「滋賀県は特別な自然や生き物がたくさん」などのメッセージが。コロナ禍で予定されていた生徒全員の参加がかなわなかったため、県庁が植樹祭に関する一言をお願いしたのだという。さらに、両陛下は記念にスギなどの苗木をお植えになり、コウヤマキなどの種を蒔まかれた。式典後、滋賀県に運ばれて植えられる予定だ。また、3年ぶりに緑化啓発ポスターの展示をご覧になり、植樹祭の参加者たちともご懇談。コロナ禍で直接のご交流はできないが、地方ご公務のオンライン参加にも両陛下らしい工夫がなされているようだ。
2022年06月18日5月25日、天皇陛下と雅子さまは上野の東京国立博物館を訪問し、沖縄復帰50年記念特別展「琉球」を鑑賞された。お二人での展覧会へのお出かけは2年3カ月ぶり。雅子さまのご様子からは、胸のときめきが伝わってくるようだった。雅子さまは、琉球王国時代の「銅鐘 旧首里城正殿鐘」に興味を持たれ、鐘に刻まれた「船で万国の津梁、いわば架け橋となって貿易を行い、国に宝物が満ちている」といった内容の銘文を、熱心にのぞき込んで読まれていた。さらに、鐘についた傷をご覧になり「やはり戦争の傷ですか」とご質問。戦争の爪痕についても気にかけていらした。コロナ禍の自粛ムードもようやく薄れつつあり、今後は両陛下でのお出ましも増えてくるに違いない。
2022年06月04日5月19日、雅子さまは赤十字社の記章をお付けになった白地に紺のアクセントのあるスーツをお召しになり、日本赤十字社名誉総裁として全国赤十字大会に出席された。毎年開催されるこの大会はコロナ禍で2年連続中止されており、皇后としては2度目のお務め。「お若いのにすごくしっかりしていますね」「そのフレッシュな新鮮さをこれからも武器にして頑張ってください」愛子さまと同学年という埼玉県青少年赤十字卒業生奉仕団の加藤緩凪さん(21)に、優しくお声がけされた雅子さま。式典には、名誉副総裁である紀子さま、信子さま、久子さまがご列席。’19年8月のフローレンス・ナイチンゲール記章授与式以来、雅子さまと妃殿下方が皇居以外のご公務でおそろいになった。そんな、雅子さま&妃殿下のファッションチェック!【雅子さま】赤十字大会では定番の白と紺の装い。襟や袖口、ポケットのフラップに薄いオーガンジーを使い、トレンドの透け感も取り入れられて。【紀子さま】ペパーミントグリーンの丸首のセットアップは、前合わせの特徴あるデザインがポイント。ベージュのバッグと靴で優しい雰囲気を。【信子さま】涼しげな素材の淡いブルーのセットアップにお帽子も共布で統一し、爽やかな印象。黒いバッグと靴で全体を引き締めた装い。【久子さま】大輪の菊を思わせる地紋の穏やかなグレーのスーツ。お帽子のレースとリボンが抜け感を演出。バッグとパンプスの黒使いもお見事。’19年5月に雅子さまが皇后となって初めて出席されたときには、式典の所作についてしっかり練習して臨まれたと伝えられていたが、今回の式典は3年ぶりでも少し余裕がある印象。雅子さまが自らお贈りになる有功章授与では、1人目はいささか緊張されていたご様子だった。それでも、続く12人の受章者には落ち着いて授与されていた。お帰りになる際にはお見送りに出ていた実践活動の報告者、出演者などに、明るい表情でお声がけされ、積極的に懇談された雅子さま。この2年間コロナ禍でできなかった国民との直接の交流に、皇后としてのあるべき姿を示され、充実したご様子だった。
2022年05月28日壇上には、白と紺のバイカラーのスーツを身にまとった雅子さま。日本赤十字社の名誉総裁として、13人の受章者代表に有功章を手渡されるそのご表情は明るく、生き生きとされていたーー。5月19日、明治神宮会館で全国赤十字大会が開催された。コロナ禍で’20年、’21年は中止となっていたため、今回が3年ぶりの開催。雅子さまにとって、天皇陛下とご一緒ではない“単独公務”も2年9カ月ぶりだった。宮内庁関係者も、ほっとした様子を見せた。「雅子さまは昨年11月から年明けにかけて体調を崩されていましたが、今回のご様子を拝見する限りでは、体調もかなり安定してきたのだと思います。ただ、外出を伴うご公務こそ増えてきましたが、海外ご訪問はまだ先のことになりそうです」’20年の初夏には両陛下がイギリスを訪問される予定だったが、コロナ禍により延期に。今年、海外訪問が再開される見通しは立っていない。「雅子さまご自身も、語学力や外務省時代の経験を生かした国際親善に取り組みたいという思いが強いのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)そんななか、5月13日に宮内庁がある計画を発表した。皇居・東御苑に、カフェを建設するというのだ。「大手休憩所」と仮称された施設は平屋を基本に一部2階建てで、床面積が3千平方メートルという大規模なもの。カフェのほか売店も併設され、屋上は眺望が楽しめるオープンテラスになる。皇居の歴史や皇室の活動を紹介するコーナーも設けられるという。完成は’25年(令和7年)度の予定だ。実は、皇室に代々受け継がれる美術品や宝物を管理・展示する三の丸尚蔵館も拡充される予定になっており、大手休憩所はその向かいに建設されるという。この計画に、皇室担当記者は驚きを隠さない。「皇居外苑の和田倉噴水公園にはスターバックスコーヒーがありますが、天皇ご一家のお住まいである皇居の中にカフェが設けられるのは初めてのことです。数年後のコロナ禍の収束を見据え、外国人観光客の来場を見込んでいるようですが、前例を守り、伝統を何より重視してきたこれまでの宮内庁の姿勢とは、まったく異なります。いったいどなたのお考えなのでしょうか……」■雅子さまが訴えていた「皇室の情報発信」元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは「国内外を問わず、皇室への関心や理解を深めるきっかけになる、よい構想」と語る。「コロナ禍以前、東御苑の入園者数は増え続けていて、外国人観光客は4割を超えていました。三の丸尚蔵館には伊藤若冲の作品など、国宝や国宝級の品々がたくさんあるのですが、現在の建物では小さすぎました。外国人に対しても皇室や皇居、日本の文化財をアピールし、おもてなしするには、新しい施設が必要ということでしょう。もちろん、宮内庁が独断で行うことはなく、天皇陛下のご了承あっての話なのだと思います」一方、前出の宮内庁関係者は、雅子さまのお考えも反映されているのではないかと語る。「雅子さまは以前から、外国との相互理解を育む重要性を訴えていらっしゃいました。皇族数が減少し、海外訪問の機会も減っているなかで、新たな国際交流のあり方を模索されていたのです。’19年には224万人もの来園者数を記録した皇居・東御苑にカフェを設置して、日本人と外国人の交流の場を作る、そして皇室の役割や歴史について伝える場にするというアイデアは、雅子さまのお考えにも合致していると思います」雅子さまは’97年の誕生日会見で、世界の国々との関係について、次のように発言されていた。「世界の様々な問題や、また、将来にわたって人類にとっての問題となってくるような問題について、世界各国の人々が、手を携えて取り組んでいかなければならない時代にあると思いますので、そのためにも各国の人々との相互理解が進んでいくことが大切ではないかと思っております」そして、海外への情報発信の重要性についても言及されていた。「外国から日本に対して寄せられている関心も大変高いものがございますし、また、日本の皇室に対しても、関心が寄せられているというふうに感じる時もありますので、海外に向けても正しく情報が発信されて伝達されていくということも大切なのではないかというふうに感じます」ただ、雅子さまは’03年12月に体調を崩され、翌年には医師から適応障害と診断される。長い療養生活のなかでは、国際親善に携わる機会も限られていた。「皇后となられた’19年、米大統領だったトランプ氏とメラニア夫人や、フランスのマクロン大統領夫妻と、通訳なしで会話されるお姿は、国内外から絶賛されました。ようやく体調が上向いてきたなかでコロナ禍という新たな壁に直面された雅子さまですが、斬新なアイデアによる皇室改革で、再び国際親善を盛り上げたいとお考えになったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)昨年9月に、天皇ご一家は赤坂御用地から皇居にお引っ越しされたばかり。その皇居に建てられる史上初の巨大カフェが、令和の“開かれた皇室”のシンボルとなるーー。
2022年05月26日「日本赤十字社の名誉総裁をお務めの雅子さまにとって、全国赤十字大会への出席は非常に重みのあるご公務です。コロナ禍により2年連続で中止となっていた赤十字大会ですが、ようやく3年ぶりに開催されます」(皇室担当記者)5月19日、全国の赤十字会員やボランティアの代表を集め、功績のあった個人や団体を表彰する全国赤十字大会が開催される。雅子さまは5月9日には、天皇陛下とご一緒に日本赤十字社の社長と副社長と御所で面会し、説明を受けられた。皇室と赤十字社のつながりは深い。歴史学者で静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。「歴代皇后は赤十字社の活動に積極的に関わってきました。明治天皇の后(きさき)であった昭憲皇太后は、国際赤十字に基金を下賜され、今日でも昭憲皇太后基金として世界のさまざまな地域で赤十字の活動に役立てられています。昭和天皇の后であった香淳皇后も、戦時中に各皇族妃とともに戦傷病者の慰問活動などを熱心に行いました。平成の時代には美智子さま、そして令和の時代には雅子さまが、その役割を引き継いでいるのです」この2年あまり、コロナ禍のため大会が中止となっただけでなく、外出を伴う公務も制限されていたが、その間も雅子さまは医療従事者に心を寄せられてきた。’20年11月、両陛下は全国4つの赤十字病院をオンラインでご視察。雅子さまは「皆様が力を尽くされていることに敬意を表します」と、コロナ禍と闘う医療関係者にねぎらいの言葉をかけられた。昨年12月の誕生日のご感想でも、国内外で新型コロナの治療法の研究などが進んでいることに触れ、《一歩ずつではあっても、我が国、そして世界の人々が着実にこの試練を乗り越えていくことができるよう願っています》とメッセージを記されていた。「雅子さまは日本赤十字社の名誉総裁として、とくに医療従事者をサポートしたいという思いは強かったのではないでしょうか。それだけでなく、雅子さまは並々ならぬ思いがあるようです。それは、女性皇族の団結を示したいという思いです」そう語るのは宮内庁関係者。今回の全国赤十字大会には、名誉副総裁をお務めの紀子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまもご出席の予定となっている。「雅子さまは今年5月で皇后となられて4年目に入りましたが、皇室の現状に危機感を抱かれているようです。コロナ禍で、国民とのふれあいの機会はほとんどなくなりました。皇居での一般参賀も、’20年の1月以来開かれていません。平成から令和への御代替わりという重要な時期に国民との接点が激減したことは大きな痛手でした。雅子さまは、妃殿下が勢ぞろいする全国赤十字大会をきっかけとして、女性皇族の力で現状を打破しようと呼びかけられているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)■妃殿下方が一丸となり皇室の一体感を示す前出の小田部さんも「雅子さま自身も、お務めへの意気込みやご覚悟が高まっておられるのではないか」と語る。「会場に臨席されることは、長引くコロナ禍のなかで従事されてきた医療関係者などへの励みにもなるでしょう。そして、雅子さまのみならず、紀子さま、信子さま、久子さまが一丸となってご公務を担われるのは、皇室の一体感や安定感を国民に示すことになります」実は、妃殿下方は5月に入ってから、活動の幅を広げられている。久子さまは5月12日、女性の生活向上を目指すボランティア組織「国際ソロプチミスト東京―東」の設立50周年式典に出席された。紀子さまも同日、秋篠宮さまとご一緒に、地域の現場で献身的な医療活動に取り組む医師を顕彰する「日本医師会赤ひげ大賞」の表彰式に出席されている。さらに信子さまは5月9日、香川県の直島を訪れ「瀬戸内国際芸術祭」の作品を鑑賞された。これまで最小限に抑えられていた地方ご訪問も、再開する方向に舵が切られたのだ。「平成の初めの数年、上皇陛下と美智子さまはなるべく早く全都道府県を回ろうと、5泊6日で4県を巡るといった過密日程の地方ご訪問を何度もなさいました。そうやって“国民とともにある皇室”を目指されたのです。しかし、天皇陛下と雅子さまの場合は即位関連儀式を終えた矢先にコロナ禍となってしまいました。そうした苦境を乗り越えるためにも、オンラインの活用だけでなく感染対策のもと地方への訪問を増やしていくことも不可欠です。雅子さまは妃殿下方にも、ご公務への出席、そして国民と触れ合う機会を増やしていくことを呼びかけられているのではないでしょうか。これまで、控えめな印象もあった雅子さまですが、令和の皇室を団結させるべくリーダーシップを示されるご覚悟なのです」(前出・宮内庁関係者)雅子さまのリーダーシップのもと女性皇族が輝くことで、令和の皇室はさらに国民に支持されていくだろう。
2022年05月17日天皇陛下に続いて車から降りた雅子さまは、マスク越しではあったが、カメラに向かってほほ笑まれたーー。4月13日、天皇皇后両陛下は科学技術の進歩に大きく貢献した研究者に贈られる「日本国際賞」の授賞式に出席された。コロナ禍により’20年と’21年の授賞式が延期となっていたため、3年分がまとめて表彰された今回の授賞式。天皇陛下はお言葉のなかで、コロナ禍における科学の力への期待を示された。「現在、わが国を含め世界中の人々が、新型コロナウイルス感染症の影響により、さまざまな困難に直面しています。そのような状況の中で、科学技術が果たす役割は、さらに重要になってくるものと思われます。さまざまな分野の叡智を結集し、世界の人々が互いに力を合わせることにより、この困難な状況を乗り越え、希望に満ちた未来を築いていくことを願っています」陛下と雅子さまは式典のあと、受賞者との懇談にも出席されたという。お二人そろって外出を伴う公務に臨まれるのは、昨年8月の戦没者追悼式以来、8カ月ぶり。「事前の発表では天皇陛下お一人が出席されるはずでした。しかし雅子さまは1週間以上前から意識的に体調を整えられ、当日は式典に続き、外国人受賞者たちとの懇談まで完遂されたのです。今回、雅子さまにとって“勝負色”であるブルーのお召し物を選ばれたことからも、再始動への強い意気込みが伝わってきました。両陛下は、ご自身の活動が感染を広げたり、感染対策が周囲の負担になったりしないよう、外出をお控えになってきました。オンラインで式典に出席されたり、地方の福祉施設と交流されたりと、外出せずに“国民に寄り添う”務めを果たそうと工夫されてきました。今後は、引き続きオンラインを活用しつつも、式典会場などに足を運ばれることも増えるでしょう」(皇室担当記者)ただ、この数カ月にわたって雅子さまを苦しめたのはコロナ禍だけではなかった。体調が優れない日々が続いていたのだ。■大きなプレッシャーを克服されて昨年の秋から、雅子さまは体調不良に見舞われていた。誕生日写真の撮影を2度キャンセルされたり、2日に分けて行われた愛子さまの成年祝賀行事の1日目を欠席されたりした。年始の講書始の儀も、体調が整わず欠席されている。「愛子さまの成年行事や記者会見のために、雅子さまは数カ月前からご準備を続けていました。国民から大きな注目が集まり、愛子さまの人生を左右するだけに、雅子さまも大きなプレッシャーをお感じになっていたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)しかし、昨年12月の成年祝賀行事で愛子さまが披露されたティアラ姿に続いて、3月の記者会見にも絶賛の声が集まった。「雅子さまにとっては、これまでの母としての努力がすべて報われたようなお気持ちだったでしょう。愛子さまの記者会見での立派なお姿によって、雅子さまは自信を取り戻されたのではないでしょうか。それゆえ、本格的に公務を再開するという大きな一歩を踏み出すことができたのだと思います」(前出・宮内庁関係者) 愛子さまは会見で、両陛下への尊敬の念を、率直に話されていた。「両親と話をしておりますと、豊富な知識や経験に驚かされることが多々ございまして、また、両親の物事に対する考え方や、人との接し方などからは学ぶことが多くございます」両陛下こそが、愛子さまにとって一番のお手本になっているのだ。両陛下からのどんなお支えや言葉があったのかとの質問には「何か問題に直面した時は、その問題に真剣に向き合ってくれまして、私の意見や考え、気持ちを尊重しつつ、的確なアドバイスをくれたように思います。そして、両親からもらった大きな愛情や励ましが、そのような時に私の支えとなっておりました」とお答えになった。会見が行われた大広間の隣の部屋では、雅子さまが待機なさっていたという。愛子さまの言葉をお聞きになった雅子さまは“私が愛子を導く”という思いを抱かれたのではないだろうかーー。精神科医の香山リカさんは、愛子さまの成長が雅子さまにも好影響を及ぼしていると語る。「成年皇族となられた愛子さまにとって、雅子さまは母親というだけでなく、先輩女性としてのお手本にもなります。今回の日本国際賞に関しても、どんな方が受賞したのか、懇談の場ではどのような話をしたのかなど、御所に帰られたあと愛子さまにお話しになったことでしょう。愛子さまにとっては、近い将来ご公務に出席される際の参考にもなりますし、大学卒業後の進路を考えるうえでも、世界的な研究者である受賞者の方々について知ることは有意義だったでしょう。たとえご一緒に公務に行かれなくとも、こうしたコミュニケーションによって、雅子さまは愛子さまと二人三脚で公務に取り組んでいるように感じられるのではないでしょうか」雅子さまは今月28日にも、陛下とご一緒にアジア・太平洋水サミットにオンラインで出席されることが発表されている。“母の自信”を取り戻された雅子さまのご活躍は続く。
2022年04月22日4月13日、天皇陛下と雅子さまは東京都千代田区の帝国ホテルで開催された日本国際賞の授賞式に出席された。両陛下がおそろいでお出かけになるのは昨年8月の全国戦没者追悼式以来、約8カ月ぶり。この日、ブルーのロングドレスに、和のテイストを感じさせる前合わせのジャケットをお召しになった雅子さま。日本国際賞は、科学の分野で貢献した研究者に贈られる賞で、このお務めは上皇ご夫妻から引き継がれている。今年は新型コロナウイルスワクチンの実用化に尽力したカタリン・カリコー博士らに贈られ、式典後、雅子さまは陛下とともに受賞者らとの懇談に臨まれた。
2022年04月22日『エリザベート』『モーツァルト!』ほか数々の大ヒットミュージカルを代表作に持ち、ドラマ、映画などでも幅広い活躍を見せる古川雄大。その彼の、初のミュージカルコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』が、4月1日(金)にIHIステージアラウンド東京にて開幕した。開演待ちの時間にはクラシック音楽。古川らしい、ノーブルな雰囲気のオープニングを皮切りに、1部はノンストップで出演作のナンバーを紡いでいく。一方、2部ではガラリと雰囲気を変え、自身の原点でもあるダンスや、初挑戦の楽曲も披露するなど、バラエティー豊かな構成に。初挑戦の楽曲は、誰もが知る名曲から、女性曲、英詞曲まで盛りだくさんで、さらに一部は日替わり。今後の日程では、「この曲を彼が?」という意外なナンバーも予定されており、何度観ても新鮮に楽しめる構成となっている。これまでの歩みへの思いや、出演作のエピソードも織り交ぜて語られる、癒し系のMCも魅力だ。そして2部では、やはり豪華日替わりゲストとのコラボレーションが目玉の一つ(4月9日のみゲストなし)。初日は、『エリザベート』『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』で共演した花總まりが登場し、当時の情景が蘇るような麗しのデュエット(「私が踊る時」「私たちは泣かない」)と、ソロナンバー(「秘めた想い」)を熱唱した。日替わりゲストはこの後も、廣瀬友祐、黒羽麻璃央、佐藤隆紀(LE VELVETS)、木下晴香、山崎育三郎、愛希れいか、田代万里生、明日海りおと、錚々たる顔ぶれが予定されている。そして10日間のコンサートの集大成となる千穐楽公演の、待望のライブ配信がこの度決定!この日のゲストは、古川とは初共演となる元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りお。チケットは早々に完売していたため、ライブ配信の希望が多数寄せられていた。明日海とは初共演ながら、古川自身、これまで明日海の舞台を何度も観劇してきたとのことで、どんな化学変化が見られるか楽しみだ。ミュージカル『テニスの王子様』で初舞台を踏み、『ロミオ&ジュリエット』『1789 -バスティーユの恋人たち-』ほか海外ミュージカル、はたまたミュージカル「黒執事」シリーズ、『マリー・アントワネット』といった日本発のオリジナルミュージカルまで、数多の出演作を持つ古川だけに、名曲がこれでもかと続く豪華な2時間。古川自身、「楽曲を絞るのが大変だった」と語るほどのナンバー数を誇り、今後もシリーズ化に意欲を見せている。その記念すべき第一歩ということで、熱の入れようも格別。ファンはもちろん、ファンならずとも楽しめる密度の高いコンサートとなっている。公演概要古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-【出演】古川雄大<ゲスト>明日海りお木下晴香黒羽麻璃央佐藤隆紀(LE VELVETS)田代万里生花總まり廣瀬友祐愛希れいか山崎育三郎※50音順〈コーラス〉塚本直堤梨菜川口大地脇卓史〈スタッフ〉演出 / 振付:TETSUHARU編曲:小澤時史編曲 / 音楽監督:栗山梢日程:2022年4月1日(金)〜4月10日(日)会場:IHIステージアラウンド東京チケット料金:11,500円(全席指定・税込)★4月10日(日)13:00〜千穐楽ライブ配信(ゲスト:明日海りお)配信プラットフォーム:Streaming+配信チケット料金:4500円(税込)※アーカイブ配信はございません。※ライブ配信詳細については公演特設サイトにてご確認ください。特設サイトURL: 主催:TBS / 研音 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月01日●思いが結実「すごくありがたく思います」俳優の古川雄大が、自身初となるミュージカルコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』を4月1日〜4月10日まで東京・IHIステージアラウンド東京にて開催する。同コンサートには、常日頃から古川が先輩として慕い、共に『モーツァルト!』のタイトルロールを務めた山崎育三郎、『エリザベート』で共演を重ねた花總まり、愛希れいかのほか木下晴香、黒羽麻璃央、佐藤隆紀(LE VELVETS)、田代万里生、廣瀬友祐といった、縁の深い面々がゲストとして登場。また千秋楽では、明日海りおとの初共演も実現する。豪華ゲストを迎え作り上げる、記念すべき初ミュージカルコンサートは一体どのようなものになるのか。古川に話を聞いた。○■「本当に貴重な機会を頂いた」――初ミュージカルコンサートがついに開幕します。昨年夏に予定されていたものの、惜しくも公演中止に。「いつの日か必ず実現させます」と誓っていた思いが今回結実することとなりました。昨年夏の公演中止は、すごく悔しい思いをしました。悲しいですし、その気持ちをどこにぶつけていいのか分からなかったです。そうしたなか、今回こうして、また公演を開催する機会を頂けたことをすごくありがたく思います。本当に貴重な機会を頂いたので、ファンの皆さんに満足してもらうことはもちろん、関わっていただいた全ての方に「ステージをやって良かったな」と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたいです。――コンサートはどのような内容になりますでしょうか?一部は、完全に役になり切るというわけではないのですが、その曲の世界観を伝えるために演じ分けをしながら、ショーのような形にしたいと思っています。二部はコンサート寄りといいますか、自分が出演していない作品の曲を歌ったり、踊ってみたり、ゲストの方をお呼びしたり、一部と二部ではっきりと色を分けた構成になっています。楽曲は基本的に自分が出演した作品のもので、僕がミュージカルに出演するようになった歴史を感じられるようなセットリストになっているはずです。ありがたいことに、たくさんの素晴らしい作品に恵まれているので、どの曲を選ぶかは難しかったのですが、おいしいところを持ってきた結果、結構大変です(笑)。●テンパり具合も見どころに?――そのくらい濃密な内容だということがうかがえます(笑)。これまでの歴史に触れながら、新しい挑戦もされるそうですね。女性曲や今まで出演していないミュージカル作品からも何曲か歌う予定です。女性の曲も歌ってみたいと思い、楽曲を探すところからスタートしたのですが、いざ歌ってみると、キーを合わせていく段階で、その曲の良さが失われてしまったり、やはり女性が高いキーで歌うからこその魅力みたいなものがあるという風に感じて……。候補に挙がっていた曲の中から厳選して、日替わりで挑戦するつもりです。今はそれをどう散りばめていくかを考えている段階です。――古川さんのミュージカルの歴史を辿ることのできるセトリということで、稽古をするなかで感じることもあるのではないでしょうか?この前ゲストで出演していただく方々とリハーサルさせていただいて「懐かしいな」と思いましたし、当時はあんなに大変だった楽曲が今は少し軽く歌えるようになったり、自分の成長を感じる部分もあります。また、自分の中で試してみたい歌い方もあり、当時とは歌い方を変えようとしている楽曲もあります。○■豪華ゲスト登場のステージに――今回はゲストも豪華キャストが勢揃いです。ゲストの皆さんの印象や当日どのようなステージになりそうかを日程順に教えていただけますか? まずは花總まりさんですね。花總さんは僕がルドルフ役の頃から、エリザベート役を演じられているレジェンドですし、皆さんにとってもそういう存在の方だと思います。最初はルドルフとエリザベートで始まり、僕が頑張っていくことで、フェルセン伯爵とマリー・アントワネット、トートとエリザベートと、段々と役の関係性も近くなり、今回こうしてミュージカルコンサートでデュエットさせていただけるという、まさに「vol.1」の初日にふさわしいのではないかと思います。なので、すごく緊張しています。ゲストコーナーで何を話すのか、僕がホストとしてその場を仕切るわけなので「どう仕切ろう!」と(笑)、そればかり考えているのですが、あまりシミュレーションしすぎてもつまらなくなってしまうだろうなと思うので、本来であれば台本も作るのですが、今回は台本なしで挑戦してみようかなと思ったり。二幕では、僕のテンパり具合も見どころになってきます(笑)。――テンパり具合! 注目させていただきます(笑)。続いて、廣瀬友祐さん、黒羽麻璃央ですね。ヒロくんとは、元々同じ事務所で頑張ってきて、ずっと仕事のパートナーという感覚です。プライベートで遊んだことはあまりないのですが、普段一緒に遊ぶ友人よりも会っているという不思議な関係性で、すごくいいパートナーだなと思います。麻璃央は次の世代の新しい風と言いますか、勢いのある俳優で、今回の僕との共演を「新旧ロミオ対決」という風に見る人もいらっしゃるのではないでしょうか? 「さあ、どっちが上手いんだい?」みたいな(笑)。僕としては負けられないところもありながら、いろいろな楽しみ方ができるコラボなのかなと思います。●「最後になるかもしれない」楽曲も――佐藤隆紀さんはいかがでしょう?シュガーとは一番異質な声の組み合わせの日なのかなと思います。トートとフランツで共演もあるのですが、同じステージで歌うのは一瞬だったので、「この二人の声が混ざるってどんな感じなんだろう?」と楽しみにしています。当日は「この曲を歌うんだ!」という風に、皆さんを驚かせられるのではないかと思います。また、トークと歌のギャップが結構ある日なんだろうなと。あまり知られてないんですけど、シュガーとはちょっかいを出し合ったりする仲なんです。シュガーはコミュニケーションをとるのが上手なんです。僕に合わせた感じで来てくれるので、それに甘えられます。当日のゲストコーナーでも、「シュガー喋ってよ〜」という風にトークは甘えに甘え切ってると思います(笑)。――甘えに甘える古川さんも楽しみです(笑)。木下晴香さんはいかがでしょうか?自分がコンサートをやって、誰をゲストに呼びたいのかと考えた時に、まずパッと浮かんだのは木下さんかもしれません。『ロミオ&ジュリエット』や『モーツァルト!』で共演させていただいて、「合わせるのは1回でいいね」というくらい、何作も相手役をやる中で生まれた安定感みたいなものをお届けできるんだろうなと思っています。そして今回のコンサートでは二度とできない、本当に最後になるかもしれない楽曲をデュエットする予定です。――続いて、山崎育三郎さんですね。育三郎さんも僕がミュージカルを始める前から、StarSの3人がいらっしゃって、すごい方々だなと思っていました。そんななか、僕がミュージカルの世界に足を踏み入れたら、そのスターと共演するわけで……。育三郎さんとは『モーツァルト!』でWキャストを務めさせていただき、教わったことがたくさんあります。先輩後輩としていろいろなお話もさせていただいているなか、今回のコンサートでもデュエットさせていただきたいと思い、僕がホストとしてお呼びするというのは恐れ多いのですが、胸を借りるつもりでお声がけさせていただきました。育三郎さんとのゲストコーナーもちょっと緊張します (笑)。MCもされていますし、何でもできる方なので、僕はどう立ち回ればいいのか。でも、そんな僕のぎこちなさも楽しんでいただけたらと思います(笑)。●田代万里生の“神対応”に感動――愛希れいかさんはいかがでしょうか?愛希さんとは『エリザベート』でご一緒させていただいていますし、実は出演されている舞台を何作も拝見させていただいています。共演させていただいている時も感じましたが、やはり素敵な方だなと思います。また次の『エリザベート』でもご一緒させていただけるということで、今回のコンサートはその予行練習みたいな……予行練習じゃないですね(笑)。――ちょっと語弊が(笑)。一足先に見れちゃう、ですね(笑)。「『エリザベート』の公演がもう待ちきれない」という人には、ちょっと先取りできる組み合わせなのかなと思います。注目ポイントです。――そして田代万里生さんですね。万里生さんは優しさの塊の方です。前に「『トルコ行進曲』のジャズバージョンが好きなんです』とお伝えしたら、翌日に「はい」って楽譜をくれたことがあったんです。それだけで優しい方だなと思ったんですけど、先日リハーサルさせていただいた時にそのエピソードを話したら、わざわざ実家に電話してホテルにファックスしてもらって、それを僕にくれたらしくて!――すごい!そういうことをナチュラルにできちゃう方なんです。何か見返りを求めるわけでもなく、「俺、こんなことやってやったぜ」というような素振りを見せることも一切なく、キラキラとした瞳で「はい」と渡してくれる。そんな人見たことありません。その純粋さが、包み込まれるような歌声にも滲み出ていますよね。同じフェルセン伯爵も演じさせていただいて、尊敬する先輩です。――最後は、今回が初共演となる明日海りおさんですね。舞台を何度も見させていただいているので、お会いするのが楽しみです。宝塚のトップまで上り詰めたそのステージでの輝きと、役を離れた時のギャップといいますか…いつか共演させていただきたいなと思っておりました。ゲストコーナーは一番緊張するかもしれません。どんなトークが生まれるのか、「古川雄大は何を喋るんだろう?」って楽しみじゃないですか(笑)? その部分も含め、どこでも聴けない本当に貴重なコンサートになっていると思います。同じステージに立てる光栄な時間を楽しみたいです。●ライブツアーは「いい意味で裏切れる気がします(笑)」○■ライブツアーも開催「新たに僕のことを知れる」――こうしてお一人ずつ名前を聞くと、改めて錚々たるゲストの方々だと実感します。さて、4月27日にリリースするミニアルバム『i be』についてもお話をお伺いしたいです。こちらはどのような内容のアルバムに仕上がっていますか?アルバムのテーマは「繋がり」で、タイトルは「〜になりたい」という意味の『i be』と名付けました。この数年のコロナ禍で、未来への希望や「繋がり」というものをすごく考えさせられ、その思いを自分なりに曲にしたものを皆さんに聴いていただいて、否定するも良し、共感するも良し。いろいろな楽しみ方をしていただけると嬉しいです。――5月2日からは大阪・愛知・東京でのライブツアー「古川雄大 LIVE TOUR 2022 ~i be~」も開催されますね。ミュージカルコンサートとは雰囲気も変わるのかなと思うのですが、いかがでしょうか?全く別物になります。ファンの皆さんにはどんな風に受け取っていただけるのか気になります。僕はそこまで明確に歌い分けをしていないので、切り替えみたいなものは大丈夫なのですが、楽曲のテイストが全く違うものもあるので。ミュージカルコンサートを楽しんでいただいて、ライブを観ていただけたら、また新たに僕のことを知れると思うので、知りたい方はぜひ来ていただけたら嬉しいです(笑)。――観ていただいて、と(笑)。新たな古川さんを知れるということは、いい意味での裏切りも?いい意味で裏切れる気がします(笑)。ただやっぱり、年齢を重ねて、ライブのスタイルも変わってきているので、難しい部分もありますね……。「裏切りたい」という欲はあるのですが、「求められる期待に応えたい」という思いもあるので、せめぎ合いです。今までのライブのスタイルを知ってくださっている方は「こんな感じになったんだ!」と驚かれるかもしれません。――楽しみにしております。では最後に改めて、コンサートを楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いいたします。今回は「vol.1」ということで、色んなことが巻き起こるのではないかなと思います。「vol.2」「vol.3」と続けることができたとしたら、その原点で、ベーシックとなる「vol.1」を見届けていただきたいです。ベーシックと思いきや、「すごい基盤が出来た」と思っていただけるコンサートになると思うので、ぜひ観ていただきたくて……この思いを何とか伝えたいのですが、言葉にするのが難しいです(笑)。自分にとっても挑戦となる部分もかなりあるのですが、全身全霊で挑んで、最高の時間をお届けします。ぜひ『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』を見届けていただけると嬉しいです。■プロフィール古川雄大(ふるかわ・ゆうた)1987年生まれ、長野県出身。07年にドラマ『風魔の小次郎』で俳優としてデビューし、同年12月にミュージカル『テニスの王子様』で初舞台に立つ。その後『エリザベート』、『ロミオ&ジュリエット』、『モーツァルト!』などのミュージカルに出演し、脚光を浴びる。20年には連続テレビ小説『エール』(NHK)、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などの話題作に出演。21年『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京系)でテレビドラマ初主演を果たし、4月18日スタートの月10新ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』に出演する。■『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』日程:2022年4月1日(金)〜4月10日(日)会場:IHIステージアラウンド東京出演:古川雄大ゲスト:明日海りお木下晴香黒羽麻璃央佐藤隆紀(LE VELVETS)田代万里生花總まり廣瀬友祐愛希れいか山崎育三郎※50音順コーラス:塚本直堤梨菜川口大地脇卓史演出 / 振付:TETSUHARU主催:TBS / 研音
2022年03月31日手編み教室を展開する、自由が丘トリコ・ダァールサロンは、ニット作家 細野雅子が展開する個展「35周年Anniversary 細野雅子展 アートの手編み美術館」を4月11日(月)~19日(火)まで開催いたします。特許取得の三角形や円などのモチーフを、パズル的に組み合わせたオンリーワンのフォルムが特徴。確かな技術、選び抜かれた天然素材、自然から色をいただいた草木染の色、着心地、軽さを兼ね備えたこだわりの一着に仕上げています。ウエアや帽子・バッグなど150点余り、贅沢で凛とした一点ものをご覧ください。35年の軌跡を振り返り、編み物の可能性を未来につなげる作品展です。カーディガン エスカルゴ+トライアングル■手編みで社会進出、経済自立する編み物人口は底辺には多くいますが、年々減少しています。手編みはなかなか仕事としてなりえない分野です。好きなことで仕事ができれば最高ですが、それには作り手側の意識改革と技術向上は欠かせません。手づくり品をネット販売する数も上昇している中、売れるものづくりが必須となります。数年前から、プロを育てるマイスタークラスと、小さい時から編み物に親しんでもらう、小学生編み物クラスを開講し、人材の育成をしています。今回の作品展で、編み物人口の格上げと、手編みの地位向上、さらには経済自立につながれば、未来が見えてくると期待しています。■開催概要タイトル: 35周年Anniversary 細野雅子展 アートの手編み美術館会期 : 4月11日(月)~19日(火)10:00am~5:00pm ※最終日は3:00pm会場 : 新宿京王プラザホテル本館3階ロビーギャラリーTEL 03-3344-0111 運営 : 株式会社トリコ・ダァール<公式サイト>URL : Instagram: tricots_dart■会社概要会社名: 株式会社トリコ・ダァール所在地: 〒192-0045 東京都八王子市大和田町3-6-20 トリコ・ダァールアトリエ連絡先: E-Mail info@tricots-dart.com URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月22日