ココウェルは11月8日、フィリピンの台風被害(2013年11月)の復興支援として開始したプロジェクト商品「COCO no Ki(ココの木)」ブランドの食器を新発売する。2013年11月8日、台風ヨランダ(台風30号)がフィリピン中部に上陸し、多くの死者や被災者を出すなど甚大な被害をもたらした。フィリピンの農業経済を支えるココナツの木も約3,400万本が倒壊。ココナツ産業が以前の水準に戻るまでには数年を要すると予測されており、被災した農家への継続的な支援が求められている。このような背景を受け、同社では被災農家支援のために、台風で倒れたココナツの木を再利用する取り組みを開始。ココナツの木は捨てるところがないと言われるほどさまざまな製品を生み出すことが可能なことから、倒壊した木から食器や雑貨を作る「ココウッドプロジェクト」を2014年3月にスタートさせた。同プロジェクトでは、被災農家から希望者を募り、DTI(貿易産業省)の協力のもと数カ月に及ぶ技術トレーニングを実施。多くの試行錯誤を経て、ココナツの木の堅くて水はけの良い特徴を生かしたカトラリーや食器、雑貨のブランド「COCO no Ki」が誕生した。「COCO no Ki」は、箸、スプーン、フォークなどのカトラリー、皿、椀などの食器や雑貨類など全8アイテム。価格は、箸、中サイズのスプーン・フォークなどは700円、小サイズのスプーン・フォークは500円。皿・椀は2,000円。雑貨店、フェアトレード店などのほか、同社ホームページでも販売する。今後はカトラリーの種類を増やし、アクセサリーにも展開していく予定とのこと。なお、利益のうち50%が同プロジェクトに参加する農家の収入になる。※価格は税別
2014年10月24日東京農工大学は10月10日、大型台風にも耐えられる最強のイネとして知られる「リーフスター」の強さの謎を解明したと発表した。同研究成果は同大学大学院農学研究院生物生産科学部門の大川泰一郎 准教授と、名古屋大学、富山県農林水産総合技術センター、農業生物資源研究所との共同研究によるもので、10月9日(現地時間)の英科学誌「Scientific Reports 」に掲載された。「リーフスター」は同大学と農業生物資源研究所が2008年に共同育成した品種で、「中国117号」と「コシヒカリ」を親に持ち、非常に強い茎をもちながら、消化性・糖化性の効率を低下させるリグニンという化合物の含有率が少ないという特長をもつ。消化性は飼料として、糖化性はバイオ燃料原料として利用する際に必要な性質で、多用途のイネをつくるためにはリグニンの含有率を抑える必要がある。しかし、リグニンは植物にとって構造的な強度を高めるのに重要な物質であることが知られており、なぜ「リーフスター」は強度の高い茎を持ちながらリグニン含有率が低いのかわかっていなかった。「リーフスター」は親の「中国117号」と同様、籾と茎の部分が黄褐色に着色するゴールドハル形質を見せるが、これがリグニン合成酵素の変異によって生じることが最近報告された。そこで同研究グループは、「リーフスター」とその両親におけるリグニン合成酵素の遺伝変異と低リグニン性の関係、低リグニンでも強い茎を持つ「リーフスター」特有の新形質を調べたという。その結果、「リーフスター」のゴールドハル形質は「中国117」号からの遺伝ではなく、偶発的に異変が生じたことが判明。調査を進めたところ、「リーフスター」は茎の細胞壁を構成するセルロース、ヘミセルロースの密度が高く、茎の外周部分に位置する皮膚繊維組織がよく発達しているだけでなく、内側の柔組織細胞も厚く発達していた。この形質は茎が細く強度が弱いながらも、皮膚繊維組織がよく発達する「コシヒカリ」に由来することがわかったという。今後は、セルロース、ヘミセルロース密度を高める原因遺伝子の特定、皮層繊維組織の発達に関わるメカニズムを解明し、大型台風でも倒伏しにくい多収、高バイオマスの食用、飼料、バイオマスエネルギー用イネ品種の改良を目指す」とのこと。
2014年10月10日アメリカ航空宇宙局(NASA)は10月9日(現地時間)、アメリカ、日本、ブラジルの共同で運用されている観測衛星「Aqua」が撮影した台風19号の写真を公開した。大気の様子を可視化する「MODIS」という装置で撮られた写真では、台風の目をはっきりと見ることができる。専門家によればこれは強力な台風の典型的な特長だという。また、大気温度/湿度、地表面温度などを測定する「AIRS」によって取得された画像では、中心付近で強い雷雨が起こっていることがわかった(紫色で表示されている部分)。台風19号は中心気圧920hPa、最大瞬間風速70mという非常に強い勢力を保っており、およそ時速15kmのスピードでフィリピン沖を北上している。10日から13日にかけて日本列島に上陸する恐れがあるとして、気象庁は各地に大雨・暴風・高波などへの注意を呼びかけている。
2014年10月10日JR東海は7日、台風18号にともなう静岡・山梨地区の被災状況と、東海道本線の今後の運転計画を発表した。特急「(ワイドビュー)ふじかわ」は当面の間すべて運休し、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も7日は運休となる。台風18号で被災したおもな区間は、東海道本線の興津~由比間と金谷駅構内、新所原~鷲津間、身延線の芝川~稲子間と内船~甲斐大島間。興津~由比間では約40mにわたって土砂が流入するなど大規模な被害となり、運転再開までに相当日数を要する見込み。他の被災区間でも、土砂流入や倒木、冠水、線路砕石流出などの被害が発生した。7日は東海道本線富士~興津間が終日運転見合わせとなり、熱海~富士間、興津~島田間も通常より列車本数を減らしての運転に。静岡~甲府間を結ぶ特急「(ワイドビュー)ふじかわ」は全列車全区間運休となり、東海道本線を走行する寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も、上下線ともに7日の運休が決まった。なお、身延線は特急列車を除き、ほぼ正常運転に戻っているとのこと。東海道本線富士~興津間は10月8日以降も運転見合わせが続き、特急「(ワイドビュー)ふじかわ」も当面の間すべて運休に。熱海~富士間と興津~豊橋間は通常より列車本数を減らしての運転となる。不通区間の代行輸送として、10月8日から富士~新富士間でシャトルバスの運行を開始。興津~由比間を含む定期券や回数券、同区間を含む乗車券を10月5日以前に購入した利用者を対象に、東海道新幹線新富士~静岡間の自由席に特急券不要で乗車できる。新幹線に乗車する際は原則立席で、シャトルバスも定員を超えた場合、乗車を断るケースがあるとのこと。興津~由比間を含むバス代行輸送については、「運行に向けて調整中」としている。※写真は本文とは関係ありません。
2014年10月07日横浜市と小田原市は10月6日午前、台風18号の接近に伴い市内地域に避難勧告を出した。気象庁によると、大型で強い台風18号は同日10時時点で熱海市付近に滞在。中心気圧は965hPaで、最大瞬間風速は50m/s。1時間に65kmのスピードで北上しており、昼前にかけて首都圏に最接近する見込みで、6日21時には温帯低気圧に変わり、三陸沖へと抜けると予想されている。活発な雨雲により、静岡市では1時間に100ミリ以上の雨が降った地域も確認されており、今後も1時間に70~80ミリといった局地的な大雨が降る地域が出ると予想されている。その台風18号の影響に伴い、横浜市は一部地域に避難勧告を発令。詳細は以下の通り。港南区同日8時50分までに平戸永谷川、芹谷川が危険水域に達したため、・港南区下永谷一丁目の約500世帯に避難勧告を発令。旭区同日9時35分までに帷子川の水位が危険水域に達したため、・旭区川井本町1~66番地・旭区川井本町102~111番地の約100世帯に避難勧告を発令。栄区同日9時30分までにいたち川の水位が溢水の危険があることを確認したため、・栄区桂町・栄区柏陽の計2,800世帯に避難勧告を発令。瀬谷区同日10時までに境川の氾濫の危険があることを確認したため、・瀬谷区上瀬谷町・中屋敷一丁目・本郷一丁目・本郷三丁目・瀬谷六丁目・北新・橋戸三丁目・下瀬谷三丁目の約2,000世帯に避難勧告を発令。同じく小田原市は同日午前10時、土砂災害、河川の洪水などのおそれがあるとして、全市域に避難勧告を発令。小田原市は「すみやかに、最寄りの小学校や土砂災害時避難場所に避難してください。避難が困難な場合は、安全な場所に避難してください」と警戒を呼びかけている。なお、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」によると、台風が接近しているときに避けたほうがよい行動として用水路・海岸の見回り屋外の作業SNSのための写真撮影などがある。用水路の見回りは、増水した用水路と道路との境目が分からなくなり、足を取られる恐れがあるために避けたほうがよい。海岸の見回りも、波打ち際や防波堤などの海岸周りでは高潮の恐れがあるため、控えたほうがよいとしている。また、風速20m/s以上の非常に強い風の中では、人は何かにつかまっていなければ立っていられない状況になるため、接近時に屋外で作業をするのもやめたほうがよいとしている。なお、台風の最新情報は気象庁で確認できる。写真と本文は関係ありません
2014年10月06日日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」は10月3日、非常に強い勢力の台風18号が日本に接近・上陸する恐れがあることに伴い、各地の大雨や暴風への警戒時間を明らかにした。気象庁によると、3日15時過ぎの時点で中心の気圧が935hPaと、大型で非常に強い台風18号は、日本の南の海上を北西に進行中。中心付近の最大風速は50m/sで、最大瞬間風速は70m/sにもなる。「tenki.jp」によると、非常に強い勢力を保ったままこの後も北上を続け、5日頃には沖縄・奄美付近に達し、7日ごろにかけて日本列島に沿うような進路を進む見込みとのこと。そのため、同サイトは日本列島各地の暴風と大雨に注意する日時を紹介している。詳細は以下の通り。北日本大雨: 10月6日~10月7日暴風: 10月6日~10月7日東日本大雨: 10月5日~10月6日暴風: 10月6日~10月7日西日本大雨: 10月5日~10月6日暴風: 10月5日~10月6日奄美・沖縄大雨: 10月5日暴風: 10月4日~10月5日同サイトは「本州付近には秋雨前線が延び、台風周辺を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、台風が接近する前から雨量が多くなる恐れがあります」と警戒を呼びかけている。また、今回の台風18号は、昨年の10月に伊豆大島で24時間の降水量が800mmを超えた台風26号と似たような進路を取る可能性があるという。台風26号は「大型」で「強い」勢力を保ったまま関東地方に接近し、伊豆大島や千葉県などに大雨や暴風の大荒れの天気をもたらした。今回の台風18号は、この台風26号に匹敵する恐れがあり、「進路によっては、台風26号のときよりも広い範囲で災害が発生するほどの大荒れの天気となる可能性」もあるため、厳重な警戒が必要としている。
2014年10月03日台風の日にはなぜか調子が悪い、朝から頭がボーっとする、夜もぐっすり眠れない。こんな症状を感じる方は多いのではないでしょうか。実は、台風や雨など、天気が不安定になると、身体にある変化が起きることがわかっています。そして毎日の睡眠にも影響が出てきてしまうのです。この台風と睡眠の関係性に迫ってみましょう。台風の日には睡眠に支障が出る!?なぜ台風の日は体調が悪くなるのでしょうか?気象庁によれば、『熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。』とあります。台風のように低気圧がやってくると、副交感神経が優位になることがわかっています。すると、人は活動的でなくなります。しかし、一方で気圧が低下するとヒスタミンが体内に増え、交感神経を刺激するといわれています。つまり、低気圧は副交感神経と交感神経の両方を刺激するため、バランスがとれなくなる場合があるようなのです。また、自律神経は寒暖の差にも敏感に反応するので、その気温差に順応できないと睡眠の異常やイライラ、動悸、めまい、手足のほてりやのぼせ、偏頭痛、血圧異常などが起きるといわれています。自律神経失調症と不眠症の関係とは?一般的に、自律神経のバランスが乱れると不眠になるといわれています。これは、身体を休める副交感神経が働きにくくなることが原因として考えられています。交感神経は日中、身体を活動させるために強く働くものですが、夜になるにつれてどんどん交感神経の活動は弱まっていき、副交感神経が優位になります。しかし、台風などの低気圧の影響を受けて自律神経のバランスが乱れると、夜になっても一向に副交感神経が強く働かない状態になってしまうのです。また、自律神経は免疫機能とも深くかかわっているといわれています。気圧の変化によって交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで、異物から身体を守る働きをしている白血球の数に影響が及び、炎症が起きることでさまざまな疾患が起きることもあるようです。気圧の変化による睡眠障害への対処法とは台風や雨などで低気圧になると体調が悪くなり、不眠や睡眠不足に陥ってしまったら、どのような対策をとればいいのでしょうか。低気圧によって起きる自律神経バランスの乱れに対しては、生活リズムを整え、自律神経のリズムに逆らわない生活をすることや、爪もみなどの自律神経系の調節、深呼吸をして血中酸素飽和度を上げること、入浴や適度な運動で血行をよくすること、身体を温めること、ビタミン類をしっかりと摂取すること、適度にリラクゼーションを心がけることなどがいいといわれています。自覚症状のある方は、台風などの低気圧の日にはぜひ意識して過ごしてみてください。
2014年09月18日エヌ・ティ・ティ・メディアサプライは9日、台風8号による被災に備え、同社が提供する公衆無線LANサービス「DoSPOT」を無料開放することを発表した。富山県、岐阜県、静岡県よりも西の30府県が対象エリアとなる。無料開放を行う期間は「当面の間」としている。「DoSPOT」は、回数制限付きの公衆無線LANサービスで、台風8号による被災に備え無料開放を行う。同社は「大型で非常に強い台風8号により、各地に特別警報や避難勧告が出されており、今後の被災地域拡大も予想されるため、情報手段の多様化を目的として無料開放する」としている。また、通常時では回数制限のある同サービスだが、無料開放中は回数制限なしで利用することができる。利用方法は、無線LAN対応機器からWi-Fi接続をオンにし、ネットワーク名「DoSPOT-Free」を選択することで、同サービスが利用でき、インターネット接続が可能となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年07月10日六甲山観光はこのほど、台風18号による土砂災害発生にともない運転を休止している六甲ケーブルの運転再開の見通しについて発表した。六甲ケーブルは、六甲ケーブル下駅と、高低差493.3mの六甲山上駅を結ぶ約1.7kmのケーブルカー。台風18号による土砂災害発生にともない、9月16日から運行を休止しており、現在はバスによる代行輸送が実施されている。運行再開に向けて点検と修繕を進める一方で、国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所に要望していた法面の崩落部分への対策工事に着手したことを受け、1月末頃の運行再開をめざすとしている。現在運行している代行バスについては、六甲ケーブル運行再開まで引き続き実施。上り始発7時~終発20時45分、下り始発7時~終発21時10分で、一部時間帯を除き毎時0・30分に発車する。運行ダイヤの詳細は、六甲ケーブルウェブサイトにて掲載している。なお、具体的な再開日については、2014年1月上旬をめどにあらためて発表するとのこと。
2013年11月18日ニューヨークとニュージャージー州に壊滅的な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」。経済損失はおよそ4兆円、最大時は本州をも飲み込む直径1,600kmにも達したというから、すべてがケタ違いだ。もしも日本に巨大台風が来たらどうなるのか?暴風、豪雨、高潮から始まり、河川の氾濫も免れない。東京直撃なら首都機能を失い、亡国と化すだろう。■雲という名の悪魔台風は、陸地や海面と大気の温度差から生まれる。温度差は上昇気流を発生し、周囲よりも気圧が低い低気圧となる。寒気と暖気が衝突すると温帯低気圧、海面の温度が上がった場合は熱帯低気圧と呼ばれるのだが、これらを総称してサイクロンと呼ぶ。上昇気流は雲をつくる。とくに熱帯低気圧は海面から大量の熱と水蒸気を運ぶため、数十平方kmもの積乱(せきらん)雲が発生する。積乱雲は上空の空気を温めあらたな上昇気流を生み出し、海面からの熱と水蒸気の吸い上げを加速する。上昇気流、雲、あらたな上昇気流、あらたな雲を繰り返すうちに巨大な積乱雲ができ上がる。1万平方km(=100km四方)にもなると、東京ドーム320杯相当の4億トンもの水分が含まれるというから驚きだ。この巨大な積乱雲は、コリオリの力によって回転しはじめる。地軸を中心に地球をスライスすると、赤道上では最大の、極に向かうほど小さな円となる。この直径の差が速度差となり、回転のきっかけとなるのだ。回転が始まれば台風の完成だ。きのこ状になった雲は、回転しながら柄の下部から空気を吸い上げ、傘の上部から暴風を吹き出す。ちなみに台風とハリケーンは、居場所によって呼び名が異なるだけで構造に違いはない。ジェット・エンジンのように吸気と排気が相乗効果をもたらし、凄まじい力で海面を引き上げる。中心気圧が950hPa(ヘクト・パスカル)となったサンディは、海面を吸い上げ4mもの高潮を発生させたほどである。海水1ccを1.02g、高潮を少なく見積もって直径100m・高さ4mの円すいと仮定しても、およそ1万トンもの海水が吸い上げられた計算となる。さすがサイクロン。吸引力の変わらない、ただひとつの方法だ。■東京壊滅のシナリオ暴風の被害はどうなるか?気象庁の資料によると、風速(m/秒)と人への影響、建造物の被害は以下の通りだ。・10~15傘がさせない/取り付けが不完全な看板が飛ぶ・15~20転倒する人がでる/ビニールハウスが壊れる・20~25身体を確保しないと転倒する/鋼製シャッターが壊れる・25~30立っていられない/ブロック塀が壊れる・30以上屋外での行動は危険/木造住宅の全壊が始まるサンディの最大風速40m/秒なら、電車を横転させることも可能だ。降水量をみると、強い雨と定義されている毎時20~30mmでは側溝や下水があふれ出し、50~80mmの非常に強い雨では傘はまったく役に立たず、マンホールから水が噴出する。80mmを超える猛烈な雨では息苦しくなるような圧迫感を感じる。ここまでくると排水も機能しないから、地域によっては降った分だけ水位が増すことになる。1時間で8センチとあなどるなかれ。12時間半後には水位1mになるのだから。もし東京を直撃したらどうなるか?豪雨と高潮による河川の氾濫は避けられない。内閣府の資料によると、荒川が氾濫した場合、17路線97駅、延べ147kmが浸水し、およそ3時間後には大手町など都心部の駅も水没する。排水施設が稼働しない最悪のケースでは死者4,500人、116万人の居住地域が浸水、51万人が孤立し救助までに7日間を要する。海水混じりの暴風は電力網をショートさせ、関東一円に停電を引き起こす。水没した機器や設備は、水が引いても使いものにならない。台風が去った後も、ライフライン、通信、交通のすべてが復旧するまで、東京は、首都はおろか街としての機能も果たさない。日本の中枢は別のところに引っ越すのが良いだろう。■まとめ温暖化が進むと、風速45m/秒以下の台風は減ると予測されている。海水と大気の温度差が小さくなり、上昇気流が弱まるのが理由だ。ただし海水温は今よりも高いのだから、ひとたび上昇気流が発生すれば、大量の水蒸気によって巨大台風が誕生する。54m/秒超の「猛烈な台風」が増え、70~80m/秒クラスも頻発する。海水面温度が2℃上昇すると、最大風速が5~10%、降雨量は20~30%増加するというから、サンディ級が日本を襲うのも遠い未来ではない。サンディの被害に遭われた方々のご冥福を祈りつつ、一日も早い復旧を願う。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年11月11日リンジー・ローハンが、先週、ニューヨークで起こしたひき逃げ事件の被害者を訴訟する姿勢でいる。被害者が「リンジーは酔っぱらっていた」とメディアに語ったことへの反論のようだ。ローハンは、深夜にポルシェを運転してナイトクラブに向かう途中、歩行者の男性ホゼ・ロドリゲスに車をぶつけたとされている。ローハンは、そのまま車の運転を続けてナイトクラブに行ったが、店から出てきたところを警察に逮捕された。警察は、この事件にアルコールは無関係としたが、ロドリゲスは、レポーターたちに「リンジーは酒の匂いを強くただよわせていた。ろれつもまわっていなかった」と発言。ローハンは名誉毀損でロドリゲスを訴えるかまえでいるという。セキュリティビデオには、歩行者の陰に隠れて事件の模様がはっきりと映っておらず、実際にローハンの車がロドリゲスに当たったのかも明確ではない。ロドリゲスはひざをケガして病院に行ったとされているが、ビデオには、ぶつかったとされる直後、ロドリゲスがローハンの車を走って追いかける様子が映っているという。近年、警察のお世話になりっぱなしのローハンにとって、新たに飲酒運転の疑いがかかると、また仕事が来なくなる危険が大きい。ローハンは「自分を利用して一発儲けてやろうという人たちには、もう飽き飽き」と語っているらしい。文:猿渡由紀
2012年09月24日JAFは、「冠水路と水没時、車はどうなる?」のユーザーテスト動画を公開したと発表した。ここ数年、台風や集中豪雨などの急な増水で、水没などによる被害が拡大していることから、JAFは冠水路走行や水没による車両などへの影響を検証したテストを4月8日に実施、その様子をサイト上で配信している。冠水路走行は、集中豪雨などでアンダーパスが冠水した場合を想定し、前後にスロープを設けたコースを造り、セダンタイプとSUVタイプの試験車両が冠水路を走りきれるかを検証した。水没テストは、車両水没時、窓やドアが開くかを検証するため、セダンタイプの車両による増水時を想定したテスト、ミニバンタイプの車両が川や海に転落した場合などを想定したテストを実施した。サイトではテスト結果、ポイントなどを紹介し、注意喚起している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日金融庁は22日、偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について発表した。それによると、インターネットバンキングの被害発生件数は2010年度の76件と比べて、2011年度4~12月分だけで160件と倍増していることが分かった。今回の発表は、偽造キャッシュカード犯罪、盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳およびインターネットバンキング犯罪による預金等における被害(不正払戻し等)について、各金融機関からの報告を基に、被害発生状況および金融機関による保証状況を取りまとめたもの。インターネットバンキングの被害発生件数は、2010年度が76件、2011年度(4~12月)が160件と、昨年度4~12月の被害発生件数だけで一昨年度と比べて倍増していることが判明。平均被害額は、2010年度全体が115万円、2011年度が220万円と、こちらもほぼ倍増となった。偽造キャッシュカードの被害発生件数は、2011年度(4~12月)が321件で、2010年度同時期の224件(2010年度全体271件)から97件増加。平均被害額は、2011年度(4~12月)が70万円で、2010年度全体の91万円から21万円減少している。盗難キャッシュカードの被害発生件数は、2011年度(4~12月)が3,929件で、2010年度同時期の5,125件(2010年度全体6,538件)から1,196件減少。平均被害額は、2010年度全体が59万円、2011年度(4~12月)が55万円で5万円減っている。盗難通帳の被害発生件数は、2011年度(4~12月)が121件で、2010年度同時期の190件(2010年度全体239件)から69件減少。平均被害額は2010年度全体が93万円、2011年度(4~12月)が126万円で23万円増加した。一方、金融機関による補償状況を見た場合、インターネットバンキングに関しては、2011年度(4~12月)の処理方針決定件数のうち、「補償」は74.8%(86件)、「補償しない」は25.2%(29件)となった。偽造キャッシュカードについては、2011年度(4~12月)は「補償」が97.4%(226件)、「補償しない」が2.6%(6件)で、補償しないとした主な理由は、「預貯金者に重大な過失がある」などとなった。盗難キャッシュカードについては、2011年度(4~12月)は「補償」が50.2%(1,615件)、「補償しない」が49.8%(1,601件)で、補償しない理由としては、「遺失等による不正払戻し」「預貯金者の配偶者や親族による払戻し」などが挙げられている。盗難通帳については、2011年度(4~12月)は「補償」が54件、「補償しない」が30件となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月23日三井住友海上は、再保険の調達手段の多様化・安定化と経営健全性の維持・工場を目的に、国内台風リスクに関わる証券「AKIBARE Ⅱ」を発行した。「AKIBARE Ⅱ」は、同社が2007年に発行した、台風リスク証券「AKIBARE」の後継にあたる商品。専用に設立された特別目的会社「AKIBARE ⅡLimited」が機関投資家に対して証券を発行して資金を調達し、対象の台風発生時に同社がスイス再保険を通じてこの資金を受け取れるように設定したもの。気象庁の観測データを元にした台風の損害予測をもとに算出し、一定の水準を超えた場合に、その超過額に応じて元本の償還額一部、または全額減額して同社への支払いに充当するしくみ。元本の一部減額が始まる台風の規模は概ね60年に1度レベル、全額が減額されるのは200年に1回レベルの台風に対応している。台風による損害は再保険市場ではなく証券市場を通じて回収。再保険市場で調達しているカバーの一部を補完するとしている。期間は4年。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月19日25日(土)から公開される中国製ディザスター映画『超強台風』の本編映像の一部が公開され、どこか懐かしくも味わい深い“特撮技術によるディザスター場面”の一部が明らかになった。え? サメ? 台風の映画なのに?『超強台風』は、120万人以上の人々が暮らす中国沿海部の都市・温州市に、史上最大規模の強力な台風が直撃。大自然の猛威に翻弄される人々と、彼らの命を守るために体を張って戦う市長の姿を描いたパニック映画。2008年の東京国際映画祭のコンペティション部門で上映され、壮大なスケールのディザスター描写と豪快すぎる物語が観客をア然とさせ、話題を呼んだ1作だ。本作の大きな特徴のひとつが、CGに極力頼らない特撮によるディザスター描写だ。「昨今のVFXはCGに頼りすぎている。私は実写のほうがもっと観客に衝撃を与えることができると思う」と主張するフォン・シャオニン監督の決断により、監督と撮影クルーは中国東部の浙江省(せっこうしょう)沿海で数か月に渡って実際の台風の様子を撮影。職人が作り上げた港町のミニチュア模型が崩壊する映像と合体させることで、フルCGでは実現できない“手作りのテイスト” と“実写ならではの質感”を目指したという。現在、映画におけるVFX(特殊映像効果)はCGを用いるケースが主流だが、ミニチュアはフルCGでは表現できない質感や重量感を映像にもたらすことが可能で、デジタル技術を駆使して作り上げられたピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作でも多くの場面でCGではなく精巧に作成された模型が用いられた。ちなみに『超強台風』に登場するミニチュアは精巧に作られているものの、どこか“手作り”なテイストが感じられるもの。幼少期に特撮ヒーローものに熱くなった世代にはどこか懐かしく、フルCGが当たり前の世代には新鮮に感じられる映像になっているのではないだろうか。『超強台風』9月25日(土) 新宿ミラノほか全国順次ロードショー
2010年09月16日