くらし情報『【雑学キング!】もしも科学シリーズ(16)巨大台風がやって来たら』

2012年11月11日 14:15

【雑学キング!】もしも科学シリーズ(16)巨大台風がやって来たら

【雑学キング!】もしも科学シリーズ(16)巨大台風がやって来たら
ニューヨークとニュージャージー州に壊滅的な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」。経済損失はおよそ4兆円、最大時は本州をも飲み込む直径1,600kmにも達したというから、すべてがケタ違いだ。
もしも日本に巨大台風が来たらどうなるのか?暴風、豪雨、高潮から始まり、河川の氾濫も免れない。東京直撃なら首都機能を失い、亡国と化すだろう。

■雲という名の悪魔
台風は、陸地や海面と大気の温度差から生まれる。温度差は上昇気流を発生し、周囲よりも気圧が低い低気圧となる。寒気と暖気が衝突すると温帯低気圧、海面の温度が上がった場合は熱帯低気圧と呼ばれるのだが、これらを総称してサイクロンと呼ぶ。
上昇気流は雲をつくる。
とくに熱帯低気圧は海面から大量の熱と水蒸気を運ぶため、数十平方kmもの積乱(せきらん)雲が発生する。積乱雲は上空の空気を温めあらたな上昇気流を生み出し、海面からの熱と水蒸気の吸い上げを加速する。上昇気流、雲、あらたな上昇気流、あらたな雲を繰り返すうちに巨大な積乱雲ができ上がる。1万平方km(=100km四方)にもなると、東京ドーム320杯相当の4億トンもの水分が含まれるというから驚きだ。

この巨大な積乱雲は、コリオリの力によって回転しはじめる。

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