東京・東神田にあるギャラリーのタロウナス(TARO NASU)では、7月28日から8月12日まで、展示会「ユメイエ展:日本の若手建築家」を開催する。日本の若手建築家9人と2組のユニットがドローイングと模型を作成し、それをもとに彼らを紹介する同展。建築設計という実践的な営みと「夢」という想像力の領域の橋渡しを意図しており、13人の若手建築家には「夢の家」というテーマが与えられる。家とは建築のアーキタイプであり、「建てる」や「住む」といった人間の始原的な営みをめぐる思考と深く関わっており、「夢」という概念の解釈は建築家それぞれに委ねられている。ドローイングや模型が体現する小さなスケールの空間内には、それらの夢が表層し、現実の建築以上に濃密なミクロコスモスを形作る。閉塞感が漂う時代に、建築がどのような夢を紡ぐことができるのか。その投げかけに対する、多様な回答を垣間見ることができる展示会となっている。参加する建築家は、青木弘司、畝森泰行、「o+h」の大西麻貴と百田有希、海法圭、田根剛、「teco」の金野千恵とアリソン理恵、中川エリカ、能作淳平、能作文徳、萬代基介、御手洗龍の13名。【イベント情報】「ユメイエ展:日本の若手建築家」会期:7月28日~8月12日会場:TARO NASU住所:東京都千代田区東神田1-2-11時間:10:00~18:00休廊日:日曜月曜祝日
2017年07月23日日本唯一、マニアでなくても興味津々!2016年6月、天王洲アイルにオープンした「建築倉庫ミュージアム」は、日本で唯一の、建築模型を展示しながら保存している施設です。建築家や設計事務所のこだわりが凝縮されている設計模型は、建物建築の指針となるものですが、これらには日本の最先端の技術やトレンドのデザインなどが反映されていることも多く、建築文化の移り変わりを知ることが出来る資料としての価値もあります。施設内に並べられた建築模型は圧巻の一言。一つ一つを隅々まで見ていると、時間があっという間に過ぎてしまいますよ。ミュージアム内には、新国立競技場のデザインなどを手掛けた隈研吾さんや、東日本大震災の復興支援として「コンテナ多層仮設住宅」を発表した坂茂さんなどの著名な建築家から、新進気鋭の若手まで、幅広い作品が展示されています。私たちが普段目にしている建物があるかもしれませんね。「見る、学ぶ、味わう」体験が出来る、新時代のミュージアムです。展示と保存を両立する環境づくり館内は模型保存に相応しい温度・湿度管理が徹底されており、仮に火災が発生したとしても作品に損傷を与えないよう、窒素性ガスによる消火設備が採用されています。また、模型を引き立てる照明はLEDが採用されており、光線による退色などを防いでいます。また、模型には四方からライトを当てると同時に、通路の照明を少し暗くすることで、作品を際立たせる演出も施されています。倉庫街を探索しよう「建築倉庫ミュージアム」は、品川区東品川にあります。電車の場合最寄り駅は、りんかい線の「天王洲アイル駅」です。駅のB出口を出て徒歩5分、天王洲公園を抜けた先にある「寺田倉庫本社ビル」の1階です。東京モノレールの天王洲アイル駅からも徒歩で5分圏内ですので、天王洲周辺を散策しながら探すのも楽しいと思います。車の場合山手通りから海岸通りに抜けて、天王州にある「寺田倉庫本社ビル」を目指して下さい。なお、駐車場はありませんので近隣のコインパーキングをご利用ください。営業時間・料金案内「建築倉庫ミュージアム」の開館時間は、下記の通りです。“開館時間日~木11:00-20:00(最終入館19:00)金土11:00-21:00(最終入館20:00)”出典:なお、閉館日はありませんが、施設の改装等で臨時閉館になる可能性もありますので、事前にHPなどで最新情報を確認しておきましょう。入館料は下記の通りです。“一般¥1,000高校生以下および18歳未満¥500未就学児以下 無料15名以上の団体は、入館料からそれぞれ200円割引*障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料*それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。”出典:保存のみならず展示をすることで、普段、建築模型に触れることがない私たちにもその奥深さを感じさせてくれる施設です。大人の社会科見学として、友人や家族と一緒に、訪れてみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:建築倉庫ミュージアム住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル1F電話番号:03-5769-2133
2017年06月07日倉庫のようなミュージアム「建築倉庫ミュージアム」倉庫が本来担っている「保存する」目的と今までにはなかった「鑑賞」の概念を組み合わせ、新しい鑑賞体験を提案する「建築倉庫ミュージアム」。建築家の細部へのこだわりや建築文化そのものを楽しむことのできる施設として、日本人のみでなく、海外観光客からも人気の高い施設として注目を集めています。著名建築家から新鋭建築家まで多様な模型を展示ミュージアムには、“浅草文化センター”や“スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店”などを手掛けた「隈 研吾」、東日本大震災の復興支援の一環として“コンテナ多層仮設住宅”を発表し、世間にその名を轟かせた「坂 茂」、次世代のライフスタイルを提案する施設として2011年にオープンした“代官山 T-SITE”の「クライン ダイサム アーキテクツ」などの著名な建築家の作品が並ぶほか、これからの活躍が期待されている新鋭の建築家の模型も数多く立ち並んでいます。普段建築にはなかなか触れることのない方にとっても、建築が好きな方にとっても、有名な作品から日常では目にすることのない珍しい建築模型に触れることができるので、それぞれの味わい方で楽しむことができます。建築模型に託した設計者の飽くなき探究心を体感する「芸術作品」と称され、世界から高い評価を受ける日本の建築模型。建築模型は模型としての機能のみならず、細やかな技法やこだわりによって人を惹きつける力を持ち合わせています。このミュージアムでは、その建築文化をより堪能するため、施設内の温度や湿度管理を徹底して行うことで、「保存」と「展示」の両方を実現し、建築模型の広がる可能性へ挑戦を続けています。取材・文/鈴木詩乃スポット情報スポット名:建築倉庫ミュージアム住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル1F電話番号:03-5769-2133
2017年03月10日ダヴィンチも創れなかった不思議な二重らせん構造「会津さざえ堂」白虎隊自刃の地でもある飯森山に江戸時代に建てられた木造のさざえ堂は、お堂の中を3階までらせん状に上がって下りても同じところを通りません。国指定重要文化財で、世にも不思議な二重らせん構造は世界でも珍しい設計なのだとか。スポット情報スポット名:会津さざえ堂住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404電話番号:0242-22-3163約1ヶ月の戊辰戦争に耐えた難攻不落の名城「鶴ヶ城」会津若松の町に堂々とした姿を見せる名城「会津若松城」は、地元の人からは「鶴ヶ城」と呼ばれています。戊辰戦争で新政府軍の猛攻に籠城すること一ケ月。それでも耐えたことで有名です。幕末の赤瓦をまとった日本で唯一の天守閣が美しい城です。スポット情報スポット名:鶴ヶ城(若松城)住所:福島県会津若松市追手町1−1電話番号:0242-27-4005「大内宿(おおうちじゅく)」で江戸時代から残る町並みを散策会津の殿様が参勤交代で泊まったという本陣が今も残る藁葺き民家の宿場町。重要伝統的建造物群保存地区になっていて、そのままの姿を今に残しています。江戸時代にタイムスリップしたような気分になりそう。丸ごと一本のネギでそばを食べる「ネギそば」が名物。スポット情報スポット名:大内宿住所:福島県南会津郡下郷町大字大内字山本電話番号:0241-68-2920取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート 磐梯山温泉ホテル住所:福島県耶麻郡耶麻郡磐梯町大字 更科清水平6838-68電話番号:0570-073-022(9:00〜20:00)
2017年02月17日月曜日(現地時間)、今年のアカデミー賞の候補者が昼食会に集まった。「People」誌によると、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のデヴ・パテルと『Hidden Figures』(原題)のオクタヴィア・スペンサーが会場に一番乗り。オクタヴィアは「とても楽しいわ。まるで卒業式の日みたい。みんなとこうして会えるなんてね!」と昼食会の楽しい雰囲気に喜びのコメント。『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンは、オクタヴィアと連れ立って、『Fences』(原題)のテーブルへ。3人は過去に『ヘルプ 心がつなぐストーリー』で共演したことがあり、「プチ同窓会」状態に。初めてアカデミー賞(歌曲賞)にノミネートされたジャスティン・ティンバーレイクは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でプロデューサーを務めたマット・デイモンとハイタッチを交わし、マットは後にジャスティンとケイシー・アフレックが写真撮影をしている後ろに敢えて写りこむ「フォトボム」を決行!しっかりとドレスアップし、受賞結果に緊張する授賞式とは異なり、昼食会はリラックスした雰囲気に包まれていたようだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月07日建築家の藤森照信による展覧会「藤森照信展-自然を生かした建築と路上観察」が、3月11日から5月14日まで茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催される。藤森照信は、近代建築史・都市史研究の第一人者として多くの業績を残した後、45歳で神長官守矢史料館を設計し、建築家としてデビュー。以後、屋根にタンポポやニラが植えられた住宅や、皮付きの木材を柱にした鳥の巣箱のような茶室など、建築の概念を超えた新しさと、遠い過去を想起させる懐かしさを併せ持つ独創的な建築を生み出し続けている。2016年6月にオープンした岐阜県多治見市「モザイクタイルミュージアム」を設計、監修したことでも記憶に新しい。同展では、建築と自然の関係を取り戻すべく藤森が取り組んできた“自然素材をどう現代建築に生かすか”、“植物をどう建築に取り込むか”というテーマで造られた作品より、代表的な建築を模型、図面、写真で紹介。なかには、「モザイクタイルミュージアム」など一部を再現した展示も。また、滋賀県近江八幡で創業し140年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋「たねや」が創作の地で展開する「ラ コリーナ近江八幡」のメインショップの「草屋根」、たねやグループの本社「銅屋根」も手掛けた藤森。たねやのお菓子とともに、藤森の建築とたねやの取り組みを紹介するセクションも展開される。さらに、これまで手掛けた建築の屋根や壁などの素材見本や家具なども展示し、藤森の仕事を紹介する。その他、ギャラリー空間に新作の茶室を制作し、会期中はお茶会も開催する予定。【イベント情報】「藤森照信展-自然を生かした建築と路上観察」会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8会期:3月11日~5月14日時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)料金:一般800円、前売・20名以上の団体600円、中学生以下、65歳以上、障害者手帳保持者と付き添い1名は無料※「ハイティーンH.T.P.」1,000円(対象:15歳以上20歳未満)、「おとなのパス」2,500円(対象:20歳以上)休館日:月曜日(3月20日は開館)、3月21日
2017年02月05日2017年4月8日(土)~6月25日(日)の期間中、日本の建築美に迫る展覧会「日本、家の列島フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン」が、パナソニック 汐留ミュージアムにて開催されます。世界的にみてもトップレベルと評される日本の建築。フランス人写真家と建築家たちによるキュレーションで、その美しさや新しい建築の楽しみ方を発見しましょう。世界をめぐる展覧会。日本だけの特別の展示もこの展覧会は、2014年5月からフランス、スイス、ベルギー、オランダの各都市を巡回した展覧会の帰国展です。世界の人々を魅了した日本の近現代の住宅建築にスポットをあてて紹介しています。会場は「昨日の家」「東京の家」「今の家」の3部で構成されており、それぞれ多数の写真と映像、図面、建築と施工主とのインタビューなどが紹介されています。また今回の帰国展では、ヨーロッパでの巡回展にはなかった模型とスケッチも加えられていますよ。日本を愛するフランス人がみる、日本の建築企画実現の中心となったのは、4人のフランス人。写真家のジェレミ・ステラ、建築家のヴェロニック・ウルスとファビアン・モデュイ、日本在住30年で建築設計事務所「みかんぐみ」の共同代表であるマニュエル・テルディッツらによるものです。日本通の彼らの独自の視点で約70件の住宅作品が展示されます。建築に興味がある方はぜひ足を運んでみてくださいね!イベント概要名称:日本、家の列島フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン会期:2017年4月8日(土)~6月25日(日)入館料:一般800円/65歳以上700円/大学生600円/中・高校生200円/小学生以下無料※20名以上の団体は100円割引※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能※5月18日(木)国際博物館の日は、すべての方が無料開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)休館日:水曜日(ただし5月3日は開館)会場:パナソニック 汐留ミュージアム東京都港区東新橋1-5-1パナソニック 東京汐留ビル4階問い合わせ:03-5777-8600公式HP:
2017年01月24日建築家・藤田雄介による「11の戸(こ)と戸(と)」展が、10月21日から東京・南青山のプリズミックギャラリーで開催される。建築物において、開閉機能・仕切りの役目を持つ建具(=たてぐ)。藤田雄介は、場所を仕切りながらも同時に新たな関係性を作り出す建具を、“建築の本質を一つの要素で担うもの”として考え、独立して以来、設計した住宅の多くで重要な要素として扱ってきた。さらに、これまで住宅ごとに製作してきた建具を幅広く使ってもらうため、それぞれの家(=戸)のそれぞれの戸をデザインするための建具専門ストア「戸戸(こと)」を立ち上げている。同展では、「戸戸」の見本市として会場を構成。これまで設計した住宅から進行中のものまで、計11戸の写真や模型と実物の建具を展示する。戸と戸の二元的な設計から建築の新しい汎用性を提案する内容となっている。【展覧会情報】「11の戸(こ)と戸(と)」展会場:プリズミックギャラリー住所:東京都港区南青山4‐1‐9 秋元南青山ビル1階会期:10月21日~12月4日時間:平日 10:00~18:00、土日祝 13:00~18:00休廊日:11月16日入場無料
2016年10月20日~アールデコの建築物を散策へ〜 私の美意識の根底に流れているアールデコ。置時計やコーヒーカップや小物ひとつ取ってもロマンティックかつセンチメンタルで情緒的です。素晴らしいものが数多あるアールデコの中で、本日は建物についてお話します。アールデコ建築は抽象的で幾何学的に円や直線を組み合わせた斬新で優美なデザインが特徴です。日本におけるアールデコ建築の代表は白金にある東京都庭園美術館にある旧朝香宮邸です。朝香宮夫妻がアールデコ最盛期にヨーロッパで長期滞在し、その魅力に心酔し、帰国後パリから建築家や職人をわざわざ招いて完成させた邸宅です。その他にも、身近なところで、銀座七丁目のライオンビヤホール、新宿伊勢丹本店や三越日本橋本店の外観、箱根富士屋ホテル、奈良ホテルも一見の価値があります。近くにお立ちよりの際は是非、ご堪能ください!
2016年09月29日建築コンシェルジュの坂山毅彦による“名もなき書店”「○○書店」が、9月11日まで東京・青山のプリズミックギャラリーにオープンしている。昼は後楽園で建築士として、夜は代官山で書店員として働き、職のスイッチングをする日々を過ごしていた坂山毅彦。今回オープンする“名もなき書店”「○○書店」は、坂山毅彦がこれまで別々の場所でやっていたそれぞれの仕事をもし同じ場所で行い、ひとつの場所でスイッチングを繰り返したならどのようなことが生まれるのかという発想から生まれた。ギャラリー内には、いくつかの箱が縦横に納められてできあがった“屋台”を設置。片側に書籍などの売り物を陳列し、もう一方の側に設計活動をするための道具・資料などを収納。“屋台”は配置次第で本屋を広くすることも、設計事務所を広くすることもできるようになっており、例えば箱を取り出して本を読むためのスツールにしたり、ふたつ積んで設計のための机の脚にしたり、様々なしつらえを空間に展開できるように工夫されている。会期中の8月11日から15日までは京都巡回展も開催。8月11日の18時から20時までは、学芸出版社にてオープニングトークも行われる。トークには坂山毅彦本人に加え、建築家でリサーチャーの榊原充大、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labのエディトリアルアシスタントを務める和田隆介が参加する予定だ。定員は60名で参加費は1,000円、懇親会も1,000円となっている。【イベント情報】「○○書店」会場:プリズミックギャラリー住所:東京都港区南青山4-1-9 秋元南青山ビル会期:7月22日から9月11日時間:10:00~17:00定休日:月曜日入場無料
2016年08月09日寺田倉庫が東京・天王洲アイルに6月18日、建築模型に特化した国内唯一のミュージアム「建築倉庫ミュージアム」(東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル1階)をオープンする。同ミュージアムは、約450平方メートル、天井高5.2メートルの大空間に約100の棚が並ぶ、建築模型に特化した展示・保存施設。“収蔵庫そのものを展示する”というコンセプトのもと、棚の間を縫うように回遊しながら様々な模型を眺める、今までにない鑑賞体験を提供していく。棚には、国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型をスタディから竣工模型まで一同に展開。各棚に出展者名とQRコードを記載したパネルを設置し、タブレットやスマートフォンなどでQRコードをスキャンすると、出展者の活動や模型作品の竣工写真、図面などの情報が見られるようになっている。また、同ミュージアムでは建築模型を広く一般に公開するだけでなく、模型専門の保存・保管・修復する機能ももたせている。その他、世界の建築に興味のある学生や専門家、観光客に向けての積極的な情報発信や、海外の文化機関と積極的に連携して建築文化を普及するための海外での展示企画など様々な事業を展開していく。なお、出展者のラインアップは、青木淳建築計画事務所、阿部仁史アトリエ、北川原温建築都市研究所、隈研吾建築都市設計事務所、クライン ダイサム アーキテクツ、香山壽夫建築研究所、SANDWICH、シーラカンス アンド アソシエイツ、千葉学建築計画事務所、トラフ建築設計事務所、株式会社日建設計、坂茂設計事務所、古市徹雄都市建築研究所、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO + 芝浦工業大学建築学科原田真宏研究室、山本理顕設計工場、Wonderwall(R)など。
2016年06月08日建築模型に特化した展示・企画施設「建築倉庫ミュージアム」が、2016年6月18日(土)に天王洲にオープンする。「収蔵庫そのものを展示する、新たな鑑賞体験の提供」をコンセプトとした本施設。約450㎡、天井高5.2mの空間に約100の棚が並び、棚の間を縫うように回遊しながら様々な模型を眺めることができる。棚には、国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型が、設計段階の簡易なものから完成模型まで一同に並ぶ。また、各棚には出展者名とQRコードを記載されたパネルが設置され、QRコードをスキャンすることで、出展者の活動、模型作品の竣工写真や図面等の情報にアクセスが可能だ。【施設概要】建築倉庫ミュージアムオープン:2016年6月18日(土)住所:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル1FTEL::03-5769-2133開館日:火曜日~日曜日定休日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌火曜日休)開館時間:11:00-21:00(入館は20時まで)入館料:大人1,000円(税込)、学生500円(税込)【収蔵模型】青木淳建築計画事務所阿部仁史アトリエ北川原温建築都市研究所隈研吾建築都市設計事務所クライン ダイサム アーキテクツ香山壽夫建築研究所SANDWICHシーラカンス アンド アソシエイツ千葉学建築計画事務所トラフ建築設計事務所株式会社日建設計坂茂設計事務所古市徹雄都市建築研究所MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO + 芝浦工業大学建築学科原田真宏研究室山本理顕設計工場Wonderwall、他※2016年6月3日時点、50音順
2016年06月07日寺田倉庫と日本建築文化保存協会は、 建築模型を中心とする建築文化の継承と普及を目的とした「建築倉庫ミュージアム」をオープンすることを発表した。場所は東京都・天王洲(寺田倉庫本社ビル1F)。オープンは2016年春を予定。開館日は火曜~日曜(月曜休館、ただし月曜が祝日の場合は翌火曜休)。入館料は大人1,000円/ 学生500円。同館は、「収蔵庫そのものを展示する」をコンセプトに作られた、新しいかたちのミュージアム。建築模型を一般に公開するだけでなく、模型専門の保存・保管機能を併せ持ち、建築文化の貴重な資料である模型にとっての最適な環境を整えている。約450平方メートル、天井高5.2メートルの大空間に並ぶ合計116の棚には、国内外で活躍する日本人建築家や設計事務所による建築作品の模型がスタディから竣工模型まで一同陳列され、来館者は棚の間を縫うように回遊しながらさまざまな模型を鑑賞することができる。また、各棚には出展者名とQRコードを記載したパネルが設置され、タブレット端末やスマートフォン等でQRコードをスキャンすると、出展者の活動や模型作品の竣工写真や図面等の情報にアクセスできる仕組みも用意されるということだ。
2016年03月07日アップリンクは、選りすぐりの建築映画5本を順次上映する「知らなかった!もっと知りたい建築の世界『建築映画特集』」を開催する。日程は2月27日~3月中旬まで。会場は東京都・渋谷の渋谷アップリンク。鑑賞料金は一般:1,300円/学生・シニア:1,100円 / UPLINK会員:1,000円。今回の「建築映画特集」は、2月20より全国順次公開の映画「もしも建物が話せたら」と、2月13日から上映が始まる「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」の2作品が渋谷アップリンクで公開されることを記念して実施されるもの。上映作品は、磯崎新、安藤忠雄、伊東豊雄など1970年代から現代に至までの日本の建築史を振り返るドキュメンタリー映画「だれも知らない建築のはなし」、謎の死を遂げた孤高の天才建築家ルイス・カーンの生涯を、実子であるナサニエル・カーンが世界中を巡り追い求めるドキュメンタリー「マイ・アーキテクトルイス・カーンを探して」、建築家ノーマン・フォスターの創造的建築人生に迫るドキュメンタリー「フォスター卿の建築術」、世界中に親しまれているイームズ・チェアの誕生秘話と夫婦の愛の物語「ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ」、安藤忠雄氏や隈研吾氏など世界で活躍する14人の日本人建築家らが、自ら設計した建築物と美意識を語る「sur/FACE 14人の現代建築家たち」の5作品。また、上映スケジュールは、「だれも知らない建築のはなし」が2月27日~3月4日、「マイ・アーキテクトルイス・カーンを探して」が3月5日~11日。残りの3作品は日程調整中とのことだ。なお、映画の詳しい内容やスケジュールに関しては、「建築映画特集」のWebサイトのスケジュール詳細ページを参照してほしい。なお、チケット料金は一般が1,300円 / 学生・シニアが1,100円だが、新作の「もしも建物が話せたら」と「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」のいずれかの半券またはレシートを提示すると、一律1,000円で鑑賞できるとのことだ。
2016年02月09日東京都・赤坂の21_21 DESIGN SIGHTは、建築の慣習を覆し、世間の常識に挑戦する作品をつくり続けてきたフランク・ゲーリーの展覧会「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」を開催している。会期は2016年2月7日(12月27日~1月3日・火曜休館、ただし11月3日は開館)。開館時間は10:00~19:00。入場料は一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料。同展は、ビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめ、昨年開館したルイ・ヴィトン財団など、半世紀以上にわたり建築の慣習を覆し、世間の常識に挑戦する作品をつくり続けてきた建築家フランク・ゲーリーの「アイデア」を紹介するもの。展覧会ディレクターには、エストニア国立博物館の設計や東京の新国立競技場基本構想国際デザイン競技のファイナリストとして国内外から評価の高い建築家田根剛を迎え、同氏の仕事に大きな影響を与えたゲーリーの「アイデアの力」に注目する。ゲーリー建築の生命力に満ちた外観と居心地の良い内部空間を映像で体感できるプロジェクションをはじめ、ひとりの人間としてのゲーリーの姿に触れられる「ゲーリー・ルーム」が登場する。そして、つくっては壊し、またつくり、疑い、時に否定しながら生み出されるゲーリーのアイデアと、その実現に不可欠なテクノロジーや素材、建築プロセスを紹介するということだ。同展の開催に際し、田根氏は次のように語っている。「本展は建物の紹介を中心とした建築展ではなく、建築家の展覧会です。フランク・ゲーリーがどのような人物で、何に興味を持ち、どこで着想を得て、何に執着を示すのか……つくっては壊し、壊してはつくり上げる大量の模型、シンプルな組み合わせで生み出される見たことのない複雑な形態、建築業を熟知して考案されたゲーリー・テクノロジーによる最新の設計手法、そして世界各国で同時に進行し続けるプロジェクトの数々……これら膨大な創造力と作業量はどのようにして可能だったのか。ゲーリーは誰もみたことのないアイデアを生み出すために、どんなに困難な状況でも、努力と信念、葛藤と重責のなかで、「アイデア」を実現するために勇気もって闘い続けてきた建築家なのです。アイデアはポジティブな力がなくては生み出せません。本展を見ることでゲーリーの成し遂げた「アイデアは世界を変える」と信じてもらえれば最高です。」
2015年10月19日写真提供:ダラデヴィ・チェンマイ敷地内から一歩も出なくても、滞在しているだけで、地元のカルチャーや建築のエッセンスを感じることができるホテル。それが、チェンマイ東部の広大な敷地に広がる「ダラデヴィ・チェンマイ」。エキゾチックでスゴイ!となんとなく感じるだけではなく、少し意識して建物を見ると、チェンマイの歴史が見えて来ます。美しい壁画に見る、隣国ラオスとの歴史著者撮影ホテルのエントランスから入ると、ゲストがまずカメラを向けるのが、右手にある大きなファンクションルーム。赤く塗られた壁一面に、きらめくガラス素材で、背丈の倍ほどある植物が描かれています。これは、ラオスの古都ルアンパバーンにある寺、ワットシェントーンの本堂の裏側にあるモザイク画「生命の樹」から着想を得たもの。他の国のまねをしていると思うことなかれ。14世紀にラオスを統一したランサーン王国は、15世紀には北タイのランナー王朝と友好関係を発展させました。16世紀には、ランサーン王国の王子がランナー王朝の王ともなり、文化や建築、言葉も似ているそう。ちなみに、ランサーンとは千の象という意味、ランナーとは千の田という意味。馬車で巡る敷地内著者撮影60エーカー(約24万2千㎡)という広大な敷地に立つ『ダラデヴィ・チェンマイ』では、敷地内をゆっくり馬車で巡るのも、人気のアクティビティ。この馬車は、チェンマイから南へ車で1時半ほどのランパーン名物“花馬車”を思わせます。ランパーンは、かつて、チェンマイ付近から産出する木材を、バンコク方面へと川を使って運ぶために栄えた町。様々な文化に彩られた宿泊棟著者撮影宿泊棟は、大きくコロニアルスイートのコンパウンドと、ヴィラのコンパウンドに分かれていて、まるで、敷地内にいくつかの町や村があるような気分。コロニアル建築は、19世紀、英国人が材木輸出のためにチェンマイに滞在し、欧風の建物を建てたことに由来しているそう。中国のショップハウスの影響も見られます。ヴィラは、昔の民家をモデルにしたチーク作りのランナー様式。著者撮影ちなみに、ホテルの入口に川と橋があり、わざとデコボコの石畳が敷き詰められているのも、かつてのチェンマイの旧市街をイメージしているのだとか。まさに『ダラデヴィ・チェンマイ』は、ここだけで小さな王国のよう!ランナー建築の美しいギャラリー著者撮影セレクトされたお土産や雑貨を扱うギャラリーも、緑の中に佇むランナー建築。ゆるやかに曲線を描く屋根が、地面近くまで降りて来ている美しい建築デザインです。ランナー様式のお寺などにも、こうした建築がよく見受けられます。自転車や徒歩で、敷地内を散歩するゲストたちが、ついカメラを向けていた場所のひとつ。ダラデヴィ・チェンマイで必ず体験したいのが、スパ著者撮影極めつけは、スパ!「ザ・デヴァ・スパ&ホリスティックセンター」のメイン棟は、ミャンマーのマンダレー王宮がモデル。精緻な装飾的彫刻が施された建物は、なんとも見事で、つい見とれてしまいます。スパロビーは、天に向かって徐々に小さくなる7段の屋根を備えた華やかなミャンマー様式。ミャンマーの寺院でにらみを効かせているチンテ(獅子)も左右におわします。チェンマイは、16世紀ミャンマーの支配下にありました。25室ものトリートメントルームがあるスパでは、本格的なカウンセリングからのアーユルヴェーダトリートメントが超オススメ!ランナーの象徴「緑の田んぼ」千の田の王国、ランナーを象徴するように、敷地内のあちらこちらには、緑の田んぼが広がります。農家と契約して、実際に、米を採っているとか。田に建つ建物は、もちろん、田舎の農家スタイル。ローカルの建築をテーマにしているホテルは数多くあるけれど、ここ『ダラデヴィ・チェンマイ』では、北タイのさまざまな様式の建築が、エリアごとに展開されているのが興味深し。泊まって、敷地内をぐるりと巡って、建築散歩を楽しんでみませんか?(text : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2015年09月29日ブラジルのモダニズム建築の父、建築家のオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)の日本初の大回顧展「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」が、10月12日まで東京都現代美術館で開催されている。同展では、オスカー・ニーマイヤーのほぼ1世紀に渡る建築デザインの活動を、図面、模型、写真、映像などによって紹介。代表作のひとつであるブラジル・イビラプエラ公園の30分の1の模型も、約500平方メートルのアトリウムの大型空間で展開している。オスカー・ニーマイヤーの日常や創造の秘密が見れる映像資料や、首都・ブラジリア建設の詳細なドキュメントも展示される。なお、会場は「SANAA」によって、ダイナミックでモダンかつ有機的な曲線でデザインされた。ブラジル国内の主要な建築の設計を手掛け、そのユニークな創造性で高い評価を受けたオスカー・ニーマイヤーは、過去にアメリカ建築家協会ゴールドメダル、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞など数多くの賞を受賞。国民会議議事堂や大聖堂などの首都・ブラジリアの主要な建物設計を行った1950年代の国家の大プロジェクトにも参加している。【イベント情報】「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」会場:東京都現代美術館 企画展示室地下2階住所:東京都江東区三好4-1-1会期:7月18日~10月12日時間:10:00~18:00(7月~9月の金曜は21:00まで、入場は閉館の30分前まで)料金:一般 1,100円、:大学生・専門学生・65歳以上800円:中高生 600円:小学生以下 無料休館日:月曜日(9月21日、10月12日は開館)、9月24日
2015年08月07日日本に留学経験があり、日本語や日本事情に精通したユンさん。36歳の若さで、韓国の国立大学建築学部の教授に就任したエリートで、現在は、韓国の建築学会のために日々奮闘しています。ユーモアたっぷりに、ご自身のキャリアについて語っていただきました。■これまでのキャリアの経緯を教えてください建築分野に進んだ理由は、私が学生だった当時、韓国では国家プロジェクトとして建築学が重要視されていたことがあります。また、幼いころから美術を習っていて、漠然と建築物に興味を持つようになりました。大学卒業後、ソウルの漢陽大学建築学部にて修士課程修了後、1995年より日本の国立T工業大学に留学し、工学博士号を取得しました。当時の研究テーマは、環境共生型の都市を実現するため、「息をする壁体」という建築素材の研究と開発に取り組んでいました。博士号取得後、そのまま同大学の研究室にてリサーチアソシエーターとして勤務。勤務中に、図らずも研究室の日本人の後輩に一目ぼれをし、縁あって国際結婚をしました。結婚後、日本建築研究所で研究員として3年間勤務の後、2005年に韓国の国立大学の建築学部の助教授に就任することになり、10年ぶりに韓国に帰国しました。以来、韓国の建築学会のために日々全力を尽くしています。■現在のお給料について教えてください国家機密…というのは冗談ですが、満足しています(笑)。韓国に来る前も日本でそれなりに貰っていたのですが、当時は円安だったので、退職して韓国に帰国する際には相当損をしてしまいました。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?やはり、自分の研究が必要とされ、その成果が認められた時が一番うれしいですね。また、自分の教え子達が卒業後に活躍している姿を目にしたり、たまに研究室に訪ねてきてくれるのも楽しみです。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?仕事自体に不満はありませんが、韓国では仕事絡みで飲み会をすることが多く、お酒があまり飲めない私は、飲み会はいつも大変です。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?私が日本に留学する直前の1995年3月、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きました。当時の私は「日本とは一体どういう国なんだろう?」と衝撃と不安を抱えたまま日本に渡りました。しかし、いざ大学の研究室に入ってみたら、今まで出会ったこともないような実に個性豊かな面白い仲間たちに出会え、すぐに打ち解けることが出来ました。例えば、私が暮らししていたアパートは1階の部屋だったのですが、夏に窓を開け放して寝ていたら、夜中に仲間たちがこっそりやってきて、部屋にロケット花火を打ち込まれたり(良い子の皆さんは危ないので、絶対に真似しないでくださいね・笑)、今は立場上、公言出来ない事も多いですが、とにかく楽しい思い出がたくさんあります。また、日本はオタクの地位が高いのも自由で良いな、という印象です。オタクっぽい趣味や行動も評価され、一定の地位を得ている。研究室には個性の強い人も多数いましたが、皆それぞれが自分の研究分野に精を出し、認められていたと思います。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?日韓関係のニュースは、あまり見ないようにしています。日本のスポーツ中継や報道番組、お笑い番組は面白いので、今でもYouTubeなどでチェックして楽しんで見ています。すこし古いですが、私が日本に留学していた頃は、久米宏さんのニュースステーションに衝撃を受けました。韓国にはあのような報道番組はありませんでしたから、「ニュースって、こんなに面白く放送できるものなんだ!」と非常に斬新でした。また、今は日本で活躍している韓国の野球選手の試合はいつも必ずチェックしていますね。特にソフトバンクの李大浩の活躍が気になりますね…って、すみません、全然最近のニュースではないですね。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?今日は、出張先の大学でハンバーグ定食を食べました。普段は自分の大学の近くで同僚ととることが多いです。学生街ということもあって、食べるところには困りません。ランチの後は、必ずカフェでカプチーノを一杯飲むのが私の楽しみです。■休日の過ごし方を教えてください比較的、時間の自由の効く職業ではありますが、忙しい時は、土日や時間帯関係なく、韓国各地で会議などの重要な仕事が入ります。しかし、どんなに忙しくても1カ月に一回は、週末に時間をとって家族と過ごすようにしています。どうしても時間が取れない時は、出張先に家族を連れていくこともあります。体を動かすのが好きなので、ジムに通ったり、自然の中でキャンプをして過ごしたり、映画を見に行ったりもしますね。アウトドアは学生時代から好きで、日本でもテント一式を買ってキャンプに行っていました。日本には施設の整った良いキャンプ場がいっぱいあっていいですね。最近では韓国もアトドアブームで、いろんなキャンプ場が整備されてきたので、楽しみです。■将来の仕事や生活の展望は?日本の大学との共同研究を増やして、妻のためにも韓国と日本を行き来できる生活をしたいです。
2015年08月05日5人の建築家で結成されたグループ「家をつくろう会議」は、現代の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の模型や、建築家との家づくりの実際を一般の人向けにわかりやすく展示した「家をつくろう展4」を開催する。会期は7月3日~5日 10:00~18:00(初日のみ13:00~)。会場は東京都・文京区の文京シビックセンター内、ギャラリーシビック展示室1B。入場無料。同展の目玉となるのは、「もしもサザエさん一家から家の建て替えを依頼されたら、現代の建築家はどんな家を建てるのか?」をテーマに、5人の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の1/20の模型。設計にあたっては、"サザエさんの町"として知られる東京都世田谷区桜新町の街並みを5人のメンバーが視察し、議論を重ねながらひとつの家のプランをつくっていったという。サザエさんの家の象徴である「縁側とちゃぶ台」を現代建築に蘇らせ、ユニークで夢のある家に仕上がっているという。また、会場には土地探しから完成までの家づくりの流れとともに、実際に使われる模型や図面が展示され、建築家と家を作るプロセスが疑似体験できる構成となっている。なお、当日はアンケートに答えると、家をつくろう会議の本「新しい住宅デザイン図鑑」が抽選で30人に進呈されるということだ。なお、「家をつくろう会議」は、石井秀樹、杉浦充、都留理子、長谷部勉、村田淳の5人の建築家が集まって結成されたグループ。イベントなどを通じて、建築家との家づくりの実際とその魅力を伝える広報活動を行っている。
2015年06月30日おいしく昼食をすませたのはよいけれど、途端に激しい眠気におそわれてしまい仕事や家事に支障をきたしてしまった、そんな経験はありませんか? 食後はつい眠くなりがちですよね。なかでも食後のデザートやティータイムでのケーキには注意が必要です。昼間のケーキが眠気を呼ぶのは血糖値の上昇が原因!昼食後に眠気がおそってくる原因について、漠然と「お腹がふくれると眠くなるから」と考えている方は多いのではないでしょうか?眠気が起きる原因としてよく知られているのは、食べたものを消化させるために、血流が消化器官に集中してしまうからというものです。消化器官に集中するぶん、脳の血流が鈍くなり眠気を引き起こしてしまうのです。そしてもうひとつが、血糖値の上昇によるインシュリン分泌の乱れです。血糖値とインシュリンの関係についてインシュリンは本来、体の血糖値を下げるために分泌される物質です。しかしケーキなどの血糖値が上がりやすい食べものを食べると、インシュリンが分泌され、血糖値を下げすぎてしまうことがあります。この低血糖の状態が眠気を引き起こすのです。特に昼食をケーキだけで済ませてしまうのは要注意。通常よりも血糖値が上がりやすく、インシュリン分泌も乱れやすくなる可能性があります。昼食のとり方を見直して眠気を撃退!それでは、眠気を引き起こさないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?一番は、ケーキや白米、麺類、揚げ物などの血糖値が上がりやすい食べ物を避けて、白米の代わりに玄米、麺類は蕎麦にするなど食事にこだわることです。また、よく噛んで食べることは、食べ過ぎを防止すると同時に、消化を促進してくれるので効果的です。とはいえ、眠くなるとわかっていても、デザートが食べたいというときもありますよね。そんなときは、ヨーグルトやフルーツで欲求を満たしてあげるのがおすすめです。ただしフルーツは種類によっては逆効果のものもあるのでチョイスが重要です。一般的にりんごやグレープフルーツがよいとされています。午後に眠くなってしまうという方は、これらを踏まえて、食べるものをちょっと変えてみてはいかがでしょうか?photo by pixabay
2015年06月17日斬新すぎる建築の数々を設計してきた建築家・藤本壮介さんの展示「未来の未来」がTOTOギャラリー・間で開催されている。 *** 藤本さんは、393もの応募案が出た青森県立美術館の設計コンペに無名の個人ながら応募。2位を獲得し異例のデビューを飾った。以後、住宅からタワーまでジャンルを問わず制作。今や日本を代表する建築家の一人に。 本展では、数々のプロジェクトから100以上の模型を展示。パッと見て面白いのはもちろん、藤本さんが「未来の種」と呼ぶ、革新的な建築の姿が見えてくるはず。 ◇information TOTOギャラリー・間東京都港区南青山1-24-3TOTO乃木坂ビル3F公開中~6月13日(土)11:00~18:00月曜休TEL:03・3402・1010入場無料 (C)SFA+NLA+OXO+RSI (C)Iwan Baan ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月19日オートデスクは5月7日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションパッケージの新バージョン「Autodesk Building Design Suite 2016」と「Autodesk Infrastructure Design Suite 2016」を5月15日より発売すると発表した。これら2種類のパッケージは、建築・土木業界の幅広い業務ワークフローにBIM/CIMを適用しながら、企画、設計、施工、維持管理を効率的に行えるよう支援するパッケージとなっているという。また、同社のクラウドサービス「Autodesk A360」を必要に応じて組み合わることで、チームコラボレーションやシミュレーションなどの機能を利用でき、時間や場所、端末の種類を気にせずにプロジェクトに参加することができるようになる。
2015年05月08日ファッションウィーク東京2015の一環として、3月19日から22日まで「アドレッシング(AD- DRESSING):ファッションと建築における対話」が開催される。会場はライト ボックス スタジオ青山。同イベントはオーストリアの新鋭ファッションブランドを広くアピールすることを目的としたもの。会場では彼らの15SSコレクションや、15-16AWコレクションが展示される。更に、“形と機能とのアンビバレントな関係は、形そのものが機能となる方向へと変化したのか?”“現在のデザインでは、機能に添った形を創りだすのではなく、形そのものが機能によって決定されると言えるか?”などをテーマでディスカッションを行い、応用美術領域でのファッションと建築について言及していく。イベントに参加するのは全部で10ブランド。ウィメンズからは女性ファッションとアクセサリーを中心に、文化的多様性やステレオタイプを含んだハイブリッドな作品を展開する「ブラダリッチ・オーマエ(BRADARIC OHMAE)」や、“ガールス”と“レディース”の融合を打ち出す「メシット(MESHIT)」などが登場。「ディーエムエムジェイケイ(DMMJK)」は、繊細な材質とサブカルチャー、カモフラージュを融合させたカッティングが特徴のアイテムを展開。「ネイチャース オブ コンフリクト(NATURES OF CONFLICT)」は、デザインの全体と部分の構成を新たに定義することで、変則的なデザインを生み出している。その他、アクセサリーやバッグのブランドからは、「エヴァ ブルート(EVA BLUT)」や、デザイナー自らがハンドメイドしたアクセサリーをメインに扱う「ウェルクプルンク(WERKPRUNK)」、「モト・ジャリー(MOTO DJALI)」、「ゴン(GON)」、「ハウス オブ ザ ヴェリー アイランズ…(HOUSE OF THE VERY ISLAND‘S...)」、「サイト・ライン(SIGHT LINE)」などのブランドからも、最新のアイテムが展開される。20日には特別ゲストとしてファッションデザイナーのエドヴィナ・ヘアル(EDWINA HORL)とまとふ(matohu)のデザイナー等を招き、トークイベント「ファッションにおける対談」を開催。一方、21日には個人家屋をはじめ、コミュニティープロジェクトやディスプレイ、家具デザインも手掛ける安部良などによる「建築における対談」が行われる。【イベント情報】アドレッシング:ファッションと建築における対話会場:ライト ボックス スタジオ青山住所:東京都港区南青山5-16-7会期:3月19日から22日まで時間:12:00から19:00(19日は16:00から)
2015年03月18日●建築家としての板坂氏が考える「残るデザイン」とは?UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインタフェース)のデザインやソフトウェアの企画・開発などを事業とするZEPPELIN(ツェッペリン)は、毎回迎えるゲストの専門分野やデザイン/UXとの関わりなどを、同社代表の鳥越康平氏と語るトークセッション「ZEP NIGHT」を不定期で開催している。ここでは、去る1月30日に開催された、建築家・プロダクトデザイナー板坂諭氏(the design labo代表取締役)をゲストに迎え、「残るデザイン」をテーマに語った「ZEP NIGHT vol.4」の模様をレポートする。○「魂に響く体験」をデザインする「ZEP NIGHT vol.4」は、ZEPPELIN代表取締役社長・鳥越康平氏の挨拶で幕を開けた。同社は、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」をはじめとする、数々の美しいUIやUXのデザインを世に送り出してきた企業だ。冒頭に鳥越氏は「便利さや豊かさは確かに重要」だとしながらも、「われわれZEPPELINのテーマは、"美しさ"を追い求めること」と説明。高速道路を例に「日本中を張り巡らせている高速道路は確かに早くて便利だが、今後もわれわれはそんな豊かさや便利さを追い求めていくのか。それでわれわれの今後の幸せは来るのか」といった疑問を投げかけた上で、「"美しさ"を追求することで世界を変えたい」と強調した。同社が考える"美しさ"とは、見た目がキレイというものではなく、「魂に響く体験をデザインする」ことだという。一般道を走っているときに鳥越氏が出くわした、見渡す限りに広がる美しい小麦畑の写真をスクリーンに映し出し、小麦が風に揺れるシーンに感動した様子を伝え、「まさに魂に響く体験だった」と振り返りながら、「こんな体験をデザインしていきたい」と同社の方向性を伝えた。○「建築」も「UX/UI」もデザインの考え方は共通続いて、今回のゲストである板坂諭氏と鳥越氏との対話形式によるトークセッションへと移行した。板坂氏は、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)のパーマネントコレクションとして収蔵されている、核兵器撤廃を願うメッセージの込められたランプ「Mushroom Lamp(マッシュルームランプ)」を手がけるなど、建築や家具などを題材としてそのものに込めたメッセージをもとに生まれる二次的なコミュニケーションをデザインすることを得意とする建築家であり、プロダクトデザイナーだ。最初に鳥越氏は、今回の「ZEP NIGHT」に板坂氏をゲストとして招いた理由として「"建築"と"UX/UI"は全く異なるものであると思われがちだが、"デザイン"という軸で考えれば、手法や技術の違いはあれどデザインの考え方においては共通項が多い」と説明し、「建築家の方と話をするとデザインの勉強になるし、とても参考になる」と語った。●"千年残る建築"とは?○建築家として板坂氏が考える「残るデザイン」続いて、板坂氏がこれまでに手がけてきた仕事などを簡単に紹介したのち、今回のトークセッションのテーマである「残るデザイン」についての話となった。同氏は「聖路加には古くて良い住宅が残っているが、先日お気に入りの古民家が解体されてしまった。材料もぜいたくだが、銀座から徒歩圏内にそんな住宅が残っていることがとてもぜいたくだ」としながらも、建築知識が浸透していない人たちによってそれが壊されてしまうことに衝撃を受け、「できればリノベーションして、海外のゲストを迎えたりしたかった」と惜しんだ。小学生の頃から建築に興味を抱いていたという板坂氏が「残るデザイン」に興味を抱いたのは、スペインの"サグラダファミリア教会"が、専任建築家であるアントニ・ガウディが死去して100年経つにも関わらず、なお建築が続いていることをテレビ番組で観たことがきっかけだという。その時に「残ること」の大切さを感じるとともに「建築ならそれを実現できる」と感じたという。続いて、「進化」と「残る」とではどちらが大切かというテーマでは、「コレクションは残るものとして好きだが、進化して残る方が好き」だとし、「建築は進化するもので、完成したら終わりというものではなく、夏は鉄が延びるし冬はガラスが割れたりするように、建築も"新陳代謝"させていくことが必要だ」と述べた。また、これまで手がけてきたプロダクトに関しては、「使ってくれる人とコミュニケーションをするために作っている」とし、それぞれの作品にメッセージが込められていることを明かした。鳥越氏は板坂氏が手がけた「マッシュルームランプ」について、「この作品が作られたのは震災前であり、民衆の意識の中に原発というものが今ほどなかった時期でありながらも、板坂さんはそこに意識を向けた」と説明。さらに、「ブランドは、精神が込められているとその価値があがる」と述べ、「デザインには精神を注入するのが重要で、形状や生産性ばかりを主目的にすると間違った方向に進んでしまう。建築であろうと机であろうと椅子であろうと"精神を注入する"ことが必要だ」と強調した。ここで言う「精神」とは、具体的には「おもてなし」を指しているとし、「使う人の気持ちになって考えることであり、UI/UXはまさにそれかもしれません」と語った。○百年残る建築は「ザハ」、千年残るのは「伊勢神宮」続いて、一般参加者からの質問コーナーにシフトした。「"千年残る建築"と"百年残る建築"の違いは何か?」という質問に対し板坂氏は「私が思う美しいデザインとは"自然"と"思いやり"のふたつ」だと前置きした上で、"百年残る建築"は「人間が頑張ってまねた自然のデザインで建築で言えば"ザハ・ハディド"」と回答した。一方の"千年残る建築"については「神様に対する思いが形となった"伊勢神宮"」とし、「ザハの建築は千年は残らないと思う」と述べた。ふたつ目の質問として「"進化"と"残る"はどちらが幸せか?」を取り上げ、「"進化"に興味がある」と即答。「"進化"も残っているから進化するのであって"残る"に含まれるが、どちらかを選ぶのなら"進化"です。人の体も変わっているのは進化が影響しているし、進化しつつ残るほうに興味があります」と答えた。ただし、これは建築における考えで、プロダクトに関しては「残る」ほうに重きを置いているという。また、「気になっている建築スポット」についての質問には、「建築家のフランク・ゲーリーが作ったフランスの新しい美術館」だという。ここはルイ・ヴィトンファウンデーションがコレクションしているアイテムが展示される美術館とのことだが、板坂氏が惹かれた理由として挙げたのが、「パッと見て理解できない」、「図面化できない」、「見る角度で全然違う」、「色んな線が重なって絵にできない」ことだという。航空機の設計技術やCADが建築にも取り入れられたことで線が自由になったとし、これを活用してるのがフランク・ゲーリーだという。さらに、「自分から手をあげても作ってみたいもの」については「多くの建築家が終着点と目指している"美術館"」と回答するなど、いくつかの質問に対し建築家ならではの視点で答え、トークセッションの幕を閉じた。なお、板坂氏は1978年生まれ。大学卒業後、設計事務所にて建築の作り方を徹底的に学ぶ。2010年にデザインユニット「h220430」を立ち上げ、社会へのメッセージを込めたデザイン活動を開始し、2012年に「the design labo(ザ デザインラボ)」を設立。2011年に中国メディア主催のMedia Awardで「Annual Original Products Design Award」、2012年に「Mushroom Lamp」が米国サンフランシスコMOMAのパーマネントコレクションとして収蔵。2013年にはイタリアの「A’Design Award」において「Baby,Kids and Children’s Products Design Category銀賞」を受賞するなど、日本のみならず海外でも高い評価を獲得。2014年には、4月に開催されたミラノサローネでは新作プロダクト「Balloon Chair」を出展したほか、同年8月にはこれまで手掛けてきたプロダクトデザインの作品集「New Made In Japan The works of h220430」を出版するなど、海外を中心に幅広く活動している。
2015年02月02日○建築で対象となる3D点群の規模とその目的建築分野ではこうした建築物の3D点群データ化において、「設計」「工事中(施工)」「完成後の保守(補修工事)」「リフォーム」などの各作業段階において、それぞれ個別のメリットが存在します。撮影対象の規模としては、大きく複雑な建築物(所謂ゼネコンが請け負うような、高層ビルやプラント、橋やトンネルなど)に対して、3D点群スキャンの活用が行われることが多いです。その理由ですが、高精度で広範囲を3DスキャンできるLIDAR式スキャナーは、ゼネコンや重工業会社に土木系の測量会社など、この目的に沿った大企業でないとすぐには購入できないような高額な製品であることが普通だからです。そもそも、高精度な計測器とは、使用する人も少ないので、高額であるのが普通ですが(ちなみに筆者の前職の東陽テクニカは計測器の会社でした)。また、広範囲の3Dスキャンが活きるのは大きく複雑な建築物です。複雑な建築物ほど、設計通りのものを現場で作れているかを施工中になるべく小さなコストで確認していきたいので、3D点群データ取得して、デジタルに自動化していくことや、建築中の各途中段階で(例えば鉄骨のみの状態で)データとしてアーカイブしてゆくことが活きてきます。もちろん戸建てを建てる程度の施工でも、デジタル化して3D形状を保存することは当然メリットがありますが、戸建てを建てる程度の工事規模では、配管や、寸法のチェックなどは、人数さえかければ直接できますので、高価格のスキャナーが活きる規模ではないと言えます(注:今後、高精度もしくは中くらいの精度の広範囲3Dスキャンが低価格化してくると、規模が少ない(予算が多くない)工事でも、3D点群化の応用が伸びる可能性はあります。本連載の"第66回"で紹介したMatterportも、この低価格化を狙うものと言えます)。こうしたスキャナーで3D計測すれば、建築物の構造や寸法(各点のカラーも取れるので色合いも)をデジタルに保存することができるますので、設計図が3D CADで作成してある建築物であるものであれば、その設計図の3D CADデータとの(形状同士の)比較がそのままできます。画像での処理とは違い、点群は実スケールそのものでデータを取得できるので、なおさらこういった設計図と実際の建築物の比較が容易です。当然ながら部分的な寸法を測りたい場合も、その場で実物の長さや幅などの寸法を測るわけではなく、複雑な形をした対象でも、その形のままの形状をデジタル的にとらえていくことが可能です(この話はKinectなどの安価なデプスセンサーでも同様の話です)。点群データは対象のボリュームや形そのものを撮影できているので、丸いものでもそのままの形をデータ化して、その体積を計算することも可能です。また、撮影した3D点群をメッシュデータ化できるソフトウェアを活用すれば、スキャンしたデータから綺麗な3D CADデータを(半自動的もしくは自動的に)作成し、その3D化された街並みや環境の中を仮想的に探索することができますし、一方で、メッシュ化したデータを3Dプリンタで出力して模型の代わりに使用することもできます (注:綺麗な欠けの無いメッシュデータを点群から自動で作ることがいつもできるとは限りません。複雑な形状の場合は特にですが、3Dプリントするためにはメッシュ化して以降も手作業でプリントできる形状にまで編集する必要も発生します)。これらのソフトウェア的な処理による活用については、3Dスキャン技術の導入紹介が一通り済んで以降紹介していきます。林 昌希(はやし まさき)慶應義塾大学大学院 理工学研究科、博士課程。チームスポーツ映像解析プロジェクトにおいて、動画からの選手の姿勢の推定、およびその姿勢情報を用いた選手の行動認識の研究に取り組み中。(所属研究室が得意とする)コンピュータビジョン技術によって、人間の振る舞いや属性を機械学習・パターン認識により計算機で理解する「ヒューマンセンシング技術」全般に明るい。技術商社でエンジニアをしていたこともあり、海外のIT事情にも詳しい一方、デプスセンサ等で撮影した実世界の3D点群データの活用を推進するための「Point Cloud コンソーシアム」での活動など、3Dコンピュータビジョンのビジネスでの普及にも力を入れている。また、有料メルマガ「DERiVE メルマガ 別館」では、コンピュータビジョン・機械学習の初~中級者のエンジニア向けの、他人と大きな差がつく情報やアイデアを発信中(メルマガでは、わかりやすい理論や使いどころの解説込みの、OpenCVの初心者向け連載なども展開中)。翻訳書に「コンピュータビジョン アルゴリズムと応用 (3章前半担当)」。
2015年01月20日富士通システムズ・ウエストと四電工は12月18日、建築設備CAD「CADEWAシリーズ」の新バージョンとして「FUJITSU 製造業ソリューション 建築設備CAD CADEWA Real 2015 (建築設備CAD CADEWA Real 2015)」を2015年2月12日から販売開始すると発表した。新バージョンでは、鋼材の種類や機能を追加するとともに、吊りや支持が正しくできているか確認するチェック機能などが追加された。さらに、3次元CGの表現力を強化したことで、より立体感のある分かりやすいイメージを共有でき、円滑な意思疎通に貢献する。また、ユニコード化による多言語入出力を可能とし、データ連携やマスタ編集などの基本機能も強化された。なお、「建築設備CAD CADEWA Real 2015」には電気、空調・衛星、総合、LT電気、LT空調・衛星、LT総合の6種類あり、全種類オープン価格での販売となる。
2014年12月18日「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が、日本のモダニズム建築の傑作であり、建て替えが迫るホテルオークラ東京と共に、SNSを使った新プロジェクト「#MyMomentAtOkura」をスタートした。現在の姿のホテルオークラ東京で過ごすひとときを、ソーシャルメディアを通じて広く共有するという内容。参加方法は至ってシンプルで、ホテルオークラ東京の本館を訪ね、思い思いに写真を撮影し、投稿と写真にハッシュタグ「#MyMomentAtOkura」を追加して自身のインスタグラムのアカウントでシェアすることで完了する。写真は以前に訪問した際に撮影したものでも可能。1962年に開業したホテルオークラ東京は、日本のモダニズム建築を代表する建造物として高く評価されてきた。しかし現在、来年予定される建て替えのために、その文化遺産としての継承が危ぶまれている。ボッテガ・ヴェネタは、次の世代に文化遺産を託し、伝統に由来する技術と創造性を守るというブランド哲学に従い、消滅の危機に瀕する日本のモダニズム建築への関心を高めるための活動を行ってきた。クリエーティブディレクターのトーマス・マイヤー(Tomas Maier)の、日本のモダニズム建築とホテルオークラ東京の長年のファンであり、本プロジェクトを通じてその文化的価値を再考するよう呼びかけたいとしている。
2014年12月15日金沢21世紀美術館は開館10周年を記念し、“建築”をテーマとした二つの展覧会「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」「3.11以後の建築」を開催する。「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」は、日本建築について戦後から現在までにおける一連の流れを追ったもの。復興期に始まり、高度経済成長に伴うメタボリズム運動を経て、バブル崩壊と阪神淡路大震災以降には社会や自然との関係性に迫るようになった日本建築。その中で重要な役割を果たしてきた約80人の建築家にスポットを当てて、図面や模型など250点を超える資料が出展される。なお、今回の展示はポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館との共同主催となっており、副館長のフレデリック・ミゲルーの下で会場を六つのセクションに区分。それぞれ「絶えざる破壊と再生、陰翳あるいは闇」「都市と国土のヴィジョン」「新しい日本建築」「メタボリズム、万博、新たなヴィジョン」「消去の建築」「消失から物語へ」についての展示が行われ、各コンセプトに対応した色のコードを用いて戦後建築史を刺激的に読み解いている。11月1日にはミゲルーによる講演会も開催予定だ。一方、「3.11以後の建築」は東日本大震災によって激変した社会の意識やシステムに対応し、新たな取り組みを始めた30人の建築家を紹介するもの。「みんなの家」「災害後に活動する」「エネルギーを考える」「使い手とつくる」「地域資源を見直す」「住まいをひらく」「建築家の役割を広げる」の七つのテーマで展示を行う。同展ではゲストキュレーターとして、建築批評家の五十嵐太郎、コミュニティーデザイナーの山崎亮を招聘。2日には両者の対談が行われる。なお、展示会に先駆けて、金沢市内では様々なプロジェクトが催された。日建設計ボランティア部では、金沢市沿岸部の大野地区で津波時の避難経路を示す“逃げ道地図”を作成。さらに、高度経済成長期に金沢に建てられたビルの魅力を探る「金沢まちビル調査」も開催されており、これらの結果は展示会にて発表される予定。他にも、市民ギャラリーの利用団体と建築家のコラボレーションにより、展示空間のデザインも行われた。【イベント情報】ジャパン・アーキテクツ 1945-20103.11以後の建築会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1会期:ジャパン・アーキテクツ 1945-2010/11月1日から3月15日3.11以後の建築/11月1日から5月10日時間:10:00から18:00(金・土曜日は20:00まで)入場料:一般1,000円大学生800円小中高生400円65歳以上800円(共通観覧券は一般1,700円大学生1,400円小中高生700円65歳以上1,400円)休館日:月曜日(11月3日、11月24日、1月12日は開館翌日閉館)、12月29日から1月1日
2014年10月28日東京都・初台の東京オペラシティ アートギャラリーでは、現代の建築界を牽引する巨匠であり、世界的に注目を集める建築家、ザハ・ハディドの個展を開催する。開催期間は10月18日~12月23日、開場時間は11:00~19:00(金・土は20:00まで)。入場料は一般1,200円、大・高生1,000円、中学生以下は無料。同展は、ザハ・ハディドのこれまでの作品から現在の仕事までを紹介するもので、日本では初の大規模個展となる。前衛的すぎる設計によって計画が途中で中止となり、なかなか実作に恵まれなかった"アンビルトの時代"に精力的に描いたペインティングやドローイング、世界各地で建てられるようになった実作の設計、スケールを横断するプロダクトデザインなどを、展示空間全体を使ったダイナミックなインスタレーションとして展開する。これまで、「新国立競技場」の建築計画をめぐってさまざまな議論が沸き起こりつつも、設計者であるザハに関する情報は限られていた。今回の個展は、鑑賞者それぞれの視点でザハの建築を体験し、その思想に触れる機会となる。なお、ザハ・ハディドは1950年バグダッド生まれ、ロンドン在住の建築家。1980年に自身の事務所を設立。1983年、「ザ・ピーク」の国際コンペティションで勝利し、そのコンセプトとともにザハの名は一躍世界に知られることになるも、このプロジェクトをはじめ、ザハの設計は当時の施工技術や建築思考に収まらない前衛的な内容だったため、独立後10年以上にわたって実際に建てられることはなく、長らく「アンビルトの女王」(アンビルト=建設されない)の異名を与えられていた。1993年、「ヴィトラ社消防所」が初めての実現プロジェクトとなって以降は大規模なコンペティションで次々に勝利を重ね、かつ実際に建てられるようになった。そして、「新国立競技場」国際デザインコンクール最優秀賞に選出され、日本でもザハ作品の建設が実現する。
2014年09月19日「日本らしい建築物」と聞いて、皆さんなら何を思い浮かべますか? 日本人と、外国人ではイメージするものが違ってくるのでしょうか。今回は、日本在住の外国人20名に「"日本らしい建築物"と聞いてまっさきに思い浮かぶもの」を聞いてみました。■神社やお寺(イタリア人/36歳/女性)■temples and shrines!(イギリス人/36歳/女性)最も多かったのは「お寺」「神社」という回答でした。宗教的な建築物には、その国の思想や美意識、建築様式が最も特徴的に現れます。海外向けの観光ガイドブックでもお寺や神社の写真が表紙になることが多いので、その影響もあるかもしれませんね。■京都の五重塔(ブラジル人/54歳/女性)■金閣寺(シリア人/30歳/男性)神社仏閣の中でも、金閣寺や五重塔といった、特定の歴史的建造物の名前をあげる人もいました。数多くあるお寺の中でも、京都の金閣寺の印象は強いようです。■舗装されていない小道などにある、小さな神社は日本らしいと思います。(ブラジル人/54歳/女性)こちらは同じ神社でも、田舎道にぽつんと佇んでいるような趣のもの。観光地化されていない場所にこそ、本当の日本らしさを感じさせる建物がありますよね。■大阪城が日本らしいと思います。(ブラジル人/54歳/女性)■大阪城(韓国人/46歳/男性)かの豊臣秀吉により、建設が開始された大阪城。空に高くそびえる天守閣は、今も堂々とした姿で戦国時代のドラマを伝えています。日本といえば「サムライ」、という海外からのイメージにも呼応する建築物かもしれません。■合掌造り(スリランカ人/58歳/男性)「合掌造り」という単語を知っていることに驚きです!世界遺産に登録された白川郷などには、海外から観光に訪れる人も増えているようです。山あいに合掌造りの集落が点在している風景は、昔ばなしの世界のような美しさです。■京都にある長屋(ベトナム人/30歳/女性)■古民家。雰囲気が大好きです。(スウェーデン人/45歳/女性)宿泊施設やカフェとしてお洒落にリノベーションされるケースも増え、その魅力に改めて注目が集まっている古民家。ツヤのある木の縁側や、畳敷きの部屋、囲炉裏、ふすまや障子など、昔ながらの木造建築はまさに「日本らしい建築物」と呼べるものです。■茶室(ポーランド人/26歳/女性)「侘び・寂び」を軸とした日本ならではの美的感覚。その精神が凝縮された茶室を選ぶ人もいました。■浅草寺(スペイン人/36歳/男性)■東京タワー(インドネシア人/33歳/女性)東京に来た外国人が必ず訪れるといっていい「浅草」、そして東京のランドマークである「東京タワー」。このように、日本を象徴するシンボリックな場所を思い浮かべた人も。いかがでしょうか。外国人といっても日本に数年以上住んでいる方たちがアンケートの対象者ということもあり、「合掌造り」「長屋」「古民家」といった具体的なワード出てきたのが印象的でした。戦後の住生活の欧風化によって、現在では昔ながらの日本家屋は減少し、畳のある家も少なくなってきています。耐震性・耐火性といった点から普段の住まいを木造建築にすることは難しいという面もありますが、古くからの建物を修復・保存することで、その魅力が後世や海外の人たちにも伝わっていくといいですね。
2014年03月03日