▲今回の共働きパパ:塚崎卓也さん(40歳) メルヴィータジャポン株式会社 ・フランス発のオーガニック認証ブランド「メルヴィータ」のブランドディレクター。直営店や卸事業、ECなどの営業部および商品戦略や販売促進、受発注などのチームを統括している。・奥さま : 40歳。会社員(IT部門)。学生時代に知りあって結婚。・お子さん : 3人(9歳の双子と6歳)・平均帰宅時間 : 21時30分ごろ【自己採点】塚崎パパの「パパ力」…50点_/100点ママのコメントは文末(3ページ)に!※「パパ力(りょく)」とは、家事や育児へのコミット力のこと■社員の95%以上が女性 社内の働くママたちをサポートする【チェックポイント1:ママの気持ちの理解度】ママのためのサークルを発足! 月1でランチ会を開催する人気商品のアルガンオイルを生みだし、オイル美容の先駆者的存在としても知られている「メルヴィータ」。2010年の日本上陸時からブランドディレクターをつとめる塚崎卓也さんは、小学校3年生の双子のお子さんと6歳のお子さん、合計3人のお子さんのパパでもあります。女性社員がほとんどを占めるという職場環境で働く塚崎さんの「パパ力」が気になるところ。奥さまとの関係性や育児・家事分担について聞きました。――女性社員が多いとのことですが、どのように感じていますか。女性ばかりだからやりづらいということもなく、楽しく仕事させていただいております(笑)。私は姉と妹という環境で育ったせいか、女性のなかで働くことが苦にならないみたいです。保育園の保護者会のときなどに、ママ友ランチのお誘いをいただくことも。10人以上のママたちのなかに私1人という状況で、違和感なくしゃべっています(笑)。――職場には、ママたちも多いのでしょうか。いまは多いですね。この3、4ヶ月で、メルヴィータのオフィスで働く15人のうちの3人が出産しました。以前はママが少なかったこともあり、情報交換のための「こっこクラブ」というサークルを2009年に作りました。発足時は非公認だったのですが、いまは会社の公認サークルに。30人くらいいるメンバーのうち、都合のつく人たちが集まって月に1回ランチをしています。育児の情報交換から悩みまで、会話の内容はさまざま。「託児所を作ってほしい」という声が出ることもあります。ママたちはもちろん、これから妊娠を考えている社員が参加してくれたこともありました。保育園や出産に関してのアドバイスを受けられるので、心強い面もあるのかなと思います。その後、彼女はお子さんを授かり、現在産休中です。いまはオフィスで働く社員を中心としたサークル活動しかできていないので、将来的には店舗スタッフにも広げていきたいですね。■夫婦間のルールは特になし! 自然な流れでの育児参加とは?【チェックポイント2:パパの育児参加】「察して動く」を発揮 毎朝6時に起きて朝食を担当――おもに朝、育児や家事をご担当されているんですね。夜は仕事でどうしても遅くなってしまうこともあるので、自分で時間をコントロールしやすい朝に、できるだけ家事や育児を担当するようにしています。毎朝6時に起きて朝ごはんを作り、上の子どもたちを送りだしてから、下の子を保育園に連れていきます。【塚崎パパの家事・育児分担表】---平日---<朝>・家の片づけ・朝食準備・朝食片づけ・保育園への送り<夜>・上の子どもたちと一緒に寝る---休日---<朝>・家の片づけ・朝食準備・朝食片づけ・下の子をスイミングへ連れていく(土曜日)・子どもたちとおでかけ(おもに日曜日)<夜>・子どもとお風呂子どもは、上が9歳の男の子と女の子で、下は6歳の女の子です。上の子たちは二卵性なのですが、たまに同じような反応をすることもあって、自分たちで「双子だねー」と言っていることもあります。下の子は、上の子たちのマネをして、なんでもやりたがる。「私だってできるもん!」といってやろうとするけど、3歳差があるので、やっぱりできないという感じです(笑)。――お仕事が忙しいなかで、毎日ご家族の朝食を作られるということにびっくりしました。朝食といっても、大したものは作っていません(笑)。フルーツを切ったり、卵を焼いたり。あとは、パンを焼いて、ヨーグルトとジュースを出すくらいです。――毎日続けられていることが、すごいです。分担については、事前に話しあったうえで決まったのでしょうか。分担についてのとりきめは、とくになかったですね(笑)。私たち夫婦は、良くも悪くも、何かについてルールを決めることがほとんどありません。夫婦間でのルールや特別な教育方針もなし。「のびのび育ってくれればいい」と思うくらいです。ただ、妻が出産後も働き続けたいということは知っていたので、できるだけ協力したいとは思っていました。――最初のお子さんが双子ということで、ご夫婦でしっかり育児分担を決められたのかと思っていました。双子だと、夫婦でフル稼働したところで手がまわらないこともあります。分担を決めるというよりは、手が空いたときにできることをしていました。たとえば、妻が疲れて寝てしまっていても朝なら私がミルクをあげられる。そういう感じで、夫婦間のバランスをとりながら、いまの状態になっていきました。――「これをやって」と奥さまが頼む前に、察して動かれたということですね。夫婦間で育児や家事を分担するときには、妻が夫に言葉できちんと伝えないと難しいという意見をよく聞きますが…。両方の実家が近くにあるわけではないので、サポートをお願いしづらいということも関係しているかもしれません。あとは、妻がうまく私のモチベーションを上げてくれているおかげかも…。私が料理を作るとほめてくれて、上手に育ててもらっています(笑)。妻とは学生時代に知りあって、結婚してからも14年くらい経ちます。付きあいも長く、お互いに超えてはいけないラインがなんとなくわかっているので、けんかもしません。たとえば、私はいろいろと言われるのがあまり好きではない方だということも妻はよく知っています。ダメ出しもほとんどないです。何か気になったことがあるときには、後からやんわりというくらいにしてくれています。――「こっこクラブ」でママたちの話を聞いているから、「これはやってはいけない」という地雷ポイントがわかっているのかもしれませんね。それは関係ありそうです。職場で学んだことを家庭で生かす、みたいな(笑)。ワークライフバランスが保てているということですね。――塚崎家は、おふたりの連携がうまく取れていることでしょうか。もちろん、ふたりだけですべてをこなすことはできないので、外部サービスもフル活用しています。会社から補助があるベビーシッターやファミリーサポートなど。妻も仕事柄、子どもが熱を出したからといって休むことができません。いざというときに困らないように、預け先はいくつか確保しています。【チェックポイント3:家族との時間】子どもと過ごす時間を確保するために、引っ越しを決意!――夜はお子さんと一緒に寝るというのは、すごく理想的な生活に思えます。以前は、21時に会社を出て22時に帰宅するという生活を送っていました。子どもたちが寝たあとに帰っていたので、「パパは夜いない人」と認識していたようです。実際に公言もされていました(笑)。子どもともっと関わりを持ちたいと思っているのに、それができていない。自分のなかで、矛盾を感じていました。また、当時住んでいた家が5人で暮らすには手狭になってしまったこともあり、昨年引っ越しをしたんです。――引っ越しをされたことで、どう変化があったのでしょうか。通勤時間が往復で40分くらい短くなったのを機に、帰宅時間を見直すことにしました。20時には会社を出るようにすれば、20時40分ごろには家に着けます。ちょうど、子どもたちがお風呂に入っている時間です。帰ったら急いでごはんを食べて、上の子と一緒に寝る…という感じです。子どもたちには転校・転園をさせてしまいましたが、とてもよろこんでくれています。もちろん、仕事で早く帰れないときや、付きあいで飲みに行かないといけないこともあります。飲み会の席でなかなか帰れないときは、「明日、6時に起きないといけないんだけどな…」と思うことも(笑)。睡眠時間が削られるのがつらいときもありますけど、毎日ではないですからね。それに、妻がいてくれるので、「必ずこの時間には帰らないといけない」という制約がない。それはとても助かっています。――朝もお子さんと過ごす貴重な時間ですね。弊社は遅くとも10時までに出社していればいいので、朝は少し余裕がある方かなと思います。息子の宿題を見るときもありますし、下の子が保育園に行きたくないときは、少し時間をかけて付きあうようにしています。園の外で一緒にうだうだしたり、歌を歌ったり。そうしているうちに、落ちついて中に入ってくれることが多いですね。【チェックポイント3:ママへのケア】記念日には、子どもを預けてデート正直なところ、日ごろはあまり妻へのケアはできていないのかもしれません。ただ、記念日には、子どもたちを妻の実家やベビーシッターさんに預けて、ふたりで食事をしたり、映画をみたりしています。以前は通勤経路が途中まで同じだったので、私の乗る電車に合わせて妻が家を出て、一緒に行くこともありました。ふたりでいても、結局は子どもの話ばかりになってしまいますが(笑)。――学生時代から知っている奥さまが、妻、母へと変わっていかれる様子をそばで見ていて、どのように思われますか。フルタイムで仕事をしながら子育てをしているので、すごいと思います。決して体が強い方ではないので、週末に寝こんでしまうことも。ありがたい反面、「ちょっと無理しすぎじゃないかな」と感じることもあります。――塚崎さんご自身の息抜きはどうされていますか?通勤時間に読書をしたり、スマホでゲームをしたりしています。通勤途中にTSUTAYAがあるので、『ONE PIECE』(集英社)を借りて読んでいた時期もありました。1回に3巻ずつ借りて、やっと最新巻まで追いつきました(笑)。子どもと一緒に寝るようになってから、夜に自分のことをする時間はなくなりました。でも、しっかり寝ているおかげで体調がいいですね。22時に帰っていたころは、「休日はもっと寝ていたい」と思うこともありましたが、いまは土日も元気。子どもたちに感謝ですね。――奥さまからの採点は、どのくらいだと思われますか?50点です。朝は私が担当しているけど、寝かしつけやお風呂など、夜のほうがやることが多いですからね。妻が3人目を出産するときに、2週間ほど入院したんです。ひとりで双子の育児をしましたが、いま思うと、あのときは大変でした(笑)。仕事が終わるとふたりを保育園まで迎えにいってから買い物にいき、ごはんを作って食べさせて…と。それを妻は毎日しているんですからね。とてもありがたいですし、できるかぎりサポートしたいと思っています。▼ママからの評価コメントママから見た「パパ力」は……90点/100点仕事が忙しいなかで、とてもよくがんばってくれていると思います。家事よりも育児についてパパ力が発揮されていることが多く、子どもたちもパパが大好きです。子どもに甘く、すぐに「いいよー」といってご機嫌をとる面もありますが(笑)、本当に助かっています!家事・育児に使える時間にはもちろん限りがありますが、そのなかでは線を引かず、気がついたこと、できることを自分で考えてやってくれる姿勢がうれしいです。私が細かいことをあれこれ言わなくてもすんでいるのは、「こっこクラブ」の皆さんや保育園のママ友など、日ごろからたくさんの働く女性がいろいろ話してくださっているからだったんですねー。みなさんにも感謝です!【「パパの自覚」について】最初の子どもが双子だったために圧倒的に手が足りず、パパが育児に主体的に参加せざるを得ない状況でした。おかげで育児の大変さはよく理解してくれており、パパの自覚も最初から持てていたと思います。ただ、自分が子どものころに大好きだったゲームの復刻版を息子に買い与えて、ゲーム仲間を増やそうという魂胆はみえみえでーす(笑)。【「パパの家事」について】朝食を作ってくれたり、保育園に送ってくれたり、本当に助かっています。欲を言えば、家のなかの片づけをもう少しだけがんばってほしい(笑)。そこにも「察するチカラ」があれば、完璧です。今度寝ている間に「ホコリセンサー(があれば!)」をつけたいなーと思っています。【「パパの育児方針」について】子どもには、とても真剣に向きあってくれています。子どもたちはそれぞれ個性が異なるので、接し方も一人ひとり変えています。私が行きづまったときには意見を言ってくれて、「おお、そうか!」と気づけることがたくさんありました。少しでも時間を見つけて話しあうことで、私たちなりの夫婦の答えをみつけていきたいなーと思っています。【「ママへのケア」について】私が疲れてピリピリしてくると、さりげなく子どもたち3人を連れて遊びに行ってくれたり、外食を提案してくれたりするのがとてもありがたいです。それから、メルヴィータ製品をたくさん買ってきてくれるところも(笑)。パパは自分のブランドだから買ってきてくれるのだと思いますが、使ってみたらとても肌の調子が良くなって驚きました。これからもどんどん買ってきてほしいですね。 Informationアルガンオイルが半額に! 「スタートオーガニック キャンペーン」2016年10月5日(水)~10月18日(火)塚崎さんがブランドディレクターを務める「メルヴィータ」では、現在「スタートオーガニック キャンペーン」を実施中です。なんと、化粧品の空きボトル(どんなブランドのものでもOK)を店頭に持参すると、リサイクル活動への参加のお礼として100%オーガニックオイル「ビオオイル アルガンオイル 50mL」が半額でご購入できるというもの。詳しくはこちら>>
2016年10月05日●人生で遭遇した"敵"を仲間にする方法「ドラゴンクエスト」シリーズなどの名作を生み出したエニックス(現 スクウェア・エニックス)。元社員のJUNZO氏はこのほど、人生をドラクエのような「血沸き肉躍る冒険ゲーム」にするための『人生ドラクエ化マニュアル - 覚醒せよ! 人生は命がけのドラゴンクエストだ!』(ワニブックス)を刊行した。仕事の失敗、人間関係のトラブルなどの試練を「冒険イベント」に変え、楽しく攻略するにはどうしたら良いのか。その秘けつを伺った。○「人生ドラクエ化」とは?――JUNZOさんのこれまでの経歴を教えてください(舛添)都知事と同じ高校を卒業後、大学へ進学。大学4年時、ゲーム大好き人間だったので、ゲーム会社4社の面接を受け、エニックスに就職しました。エニックス在任中に、人生ドラクエ化理論を思いつき、この理論を自分の身を持って実証したいと思うようになり、独立しました。独立したところ、本当に、人生がドラクエ化したんです。具体的には、独立後、ゲーム目的(実現させたかったこと)として、情報誌創刊、著書出版などを設定したのですが、理論にのっとり行動したところ、この全て楽しみながら実現させることができました。この"人生ドラクエ化理論"に自信を深めた私は、この理論を広めて、一人でも多くの人の人生もドラクエ化させたい! と思うようになり、「人生ドラクエ化マニュアル出版」という新たなゲーム目的を設定しました。そうしたところ、これまた面白いようにゲームが進行していき、こうして実際に、ワニブックスさんより出版されたわけです。つまり、この本の存在自体が、人生ドラクエ化理論の正しさを実証していると言っていいでしょう。――"人生ドラクエ化"とはどのような理論ですか?自分の人生に、ゲームの三大要素をブチ込めば、人生がドラクエのような血湧き肉躍る冒険ゲームに化けてしまう、という理論です。これにより、目的を阻止しようとする敵との闘いが楽しくなるんです。本来、不快なもの(敵との闘い)が、楽しいものに化けるんです。不快なものが楽しいものに化けたら、そりゃあ、人生、楽しくなるに、決まってますよね? (笑)――不快なものが楽しいものに化けるとは?ドラクエに登場してくる敵(メタルスライム、ゴールドマン、爆弾岩など)との闘いを振り返ってみてください。相手が敵にも関わらず、プレイヤーは楽しく闘っているんです。これを現実世界に適用させます。――"人生ドラクエ化"、思いついたきっかけを教えてくださいエニックス時代の上司の次の一言でした。「JUNZO君、ゲームとは何か? というレポートを書いて提出してよ」この上司からのクエストをきっかけとして、私は自分なりのゲーム理論を構築していくことになりました。ただ、当時は、ゲーミフィケーションという言葉、発想すらない時代でしたし、ゲームについて哲学している参考文献も皆無でした。あったのは、従来型の「遊び」に関して哲学してある本が2冊、『ホモ・ルーデンス』(ホイジンガ著、高橋英夫訳/中央公論新社/1973)と『遊びと人間』(ロジェ=カイヨワ著、多田道太郎・塚崎幹夫訳/講談社学術文庫/1990)だけでした。私は、この2冊と、ドラクエのマニュアル、そして今までのゲーム体験を元にして、類例が全くない独自のゲーム理論を築き上げていったのです。そして、この独自のゲーム理論を元にして、人生ドラクエ化理論が出来上がったのです。○ドラクエの本質は「遊びの楽しさ」である――ゲームが苦手な人でも楽しむことができるのでしょうか?この本を楽しみながら読むことができるか? という意味なら、イエスです。なぜなら、この本の中で、アクションゲームをするわけではないのですから(笑)。テレビゲームをあまりやったことがない人でも、小さな頃、遊んだことがない人はいないと思います。ゲームの本質は遊びです。なので、本書を楽しみながら読むことはできます。ゲームが苦手な人でも、人生をドラクエ化させて楽しむことができるか? という意味だとしても、答えはイエスです。ドラクエの本質は遊びの楽しさだからです。つまり、この理論にのっとり、行動すれば、人生を遊びのように楽しみながら生きることができるようになります。――ちなみに、好きなドラクエシリーズと、その理由を教えてくださいドラクエ2です。パーティープレイが初めて採用されて新鮮だったこと、登場してくる敵が殺意を持っているように感じたことが良かったです。●人生のゲームでは他者が敵を倒してくれる、ということもある○世間体、不安との戦い――JUNZOさんがこれまでに遭遇した、最も強大な"敵"はどのようなものでしたか?独立する際の「事業がうまくいかなかったら、どうしよう?」「路頭に迷ったら、どうしよう?」という不安でした。それから、世間体ですね。――その敵をどうやって倒した(仲間にした)のですか?不安、世間体、という敵は、私が倒したんじゃないんです。これらの敵を倒してくれた人がいるんです。脚本家の山田太一さんです。彼の『早春スケッチブック』という脚本の中に、次のようなセリフがあるんです。私は、このセリフを読んだと同時に、将来の不安はワクワクドキドキに変わり、そして、世間体など、どうでもよくなったんです。つまり、山田さんの脚本のセリフ(呪文)で、敵が倒れていったんです。どういうセリフかと言うとですねえ…竜彦「お前らは、骨の髄まで、ありきたりだ!」(湯のみを投げつける)竜彦「病気はなおしゃあいいのか? 長生きはすりゃあするほどいいのか? そうはいかねえ。身体が丈夫だって、長生きしたって、何にもならねえやつはいくらでもいる。何かを、誰かを深く愛することもなく、何に対しても心からの関心を抱くことができず、ただ飯をくらい、予定をこなし、習慣ばかりで1日をうめ、下らねえ自分を軽蔑することもできず、俺が生きてて何が悪い、とひらき直り、魂は1ワットの光もねえ。そんなやつが長生きしたって、何になる? そんなやつが病気治したって、何になる?」(急須を放り投げる。魔法瓶を放り投げる)それから…竜彦 「どうせ、どっかに勤めるか? どうせ、大した未来はないか? バカいっちゃいけねえ、そんなふうに見切りをつけちゃいけねえ。人間てものはな、もっとすばらしいもんだ」竜彦「自分に見切りをつけるな! 人間は給料の高を気にしたり、電車がすいてて喜んだりするだけの存在じゃねえ。その気になりゃあ、幾らでも深く、激しく、ひろく、やさしく、世界をゆり動かす力だって持てるんだ。偉大という言葉が似合う人生だってあるんだ! 自分をみがくんだ。世界に向かって、俺を重んじよ、といえるような人間になるんだ。適当に生きるなんて事を考えるな。体裁のいい仕事について、女房もらって、子供つくって、平和ならいいなんて、下らねえ人生を送るな」どうです? グサッと、胸に突き刺さってきませんか? 人生を変えたくなりませんか? (笑)。ということで、私の場合、山田さんが敵を倒してくれたのでした。人生ゲームって、こんな感じで、他者が敵を倒してくれることもあるんです。面白いでしょ? 予想外の回答だったでしょ?(笑)○ドラクエ化を実践するとどうなる?――JUNZOさんの周りに、"ドラクエ化"を実践された方はいますか?私の友人2人は、このドラクエ化理論を知って実際に実践し、人生を楽しんでいます。そのうちの1人、私の医者の友人Dr.Hは、この理論を知り、自分の医者としての仕事もゲームとして捉えられることに気づき、今まで以上に人生が楽しくなったと語ってくれました。そのことを物語るメールを以下、紹介しましょう。俺はねえ「患者の病気」という敵と日々格闘しているのだよ。毎日毎日、敵を分析し、敵の弱点を探し、攻撃方法を考える。その結果は、症状や様々な検査結果としてリアルタイムにフィードバックされ、HPやMPのように上下する。病気が同じでも、年齢、その人の社会背景、脳の機能、そういったことでも攻略法は変わる。場合によっては、敵との闘いに敗れたり(治療がうまくいかない、助からない)、敗れることがあらかじめわかる(老衰のような状態になる)こともあるので、敵から逃げる(良い引き際を考える)ことも選択する。病院でできる範囲の治療、かけられるコストといった制約ルール的なものもある。その中で、最善と思われるものを選択していく、そういった仕事であって。考えたら、毎日、診療ゲームをしているようなものなのだ。で、俺はその診療ゲームに全然飽きていないときている。彼の場合、人生をゲーム化した、というよりも、ゲーム理論を知り、自分の仕事もゲームだと捉えられることに気づくことにより、今まで以上に楽しく仕事を楽しみながら、できるようになった例ですね。――今後の目標を教えてください外国語に翻訳し、全世界で読まれる本にしたいですね。なぜなら、ゲーム目的を「全人類の人生のゲーム化」に設定しているからです。――今人生に悩んでいる方へのメッセージをお願いしますアナタは、定価5,500円のTVゲームに、面白さで負ける人生を送って、いいのか!?――ありがとうございましたJUNZO大学4年時、ゲームメーカー4社の面接試験を受け、エニックス(現 スクウェア・エニックス)に就職。同社で仕事をしている最中に、人生ゲーム化理論を発見。「人様のテレビゲームを作ってる場合じゃない! 自分の人生をゲーム化するほうが先決だ!」と気づき、エニックスに辞表を提出し独立。独立後は、情報誌創刊、電子ペット企画開発、銀座で占いビジネス展開、商品評価サイト企画運営、著書出版などなど…あらゆるゲーム目的(やりたいこと)を楽しみながら全て実現させている
2015年05月28日