大工とインテリアコーディネーター夫妻の家づくり桜が満開となった4月初旬のある日、坂牧さん夫妻が住む町田市の家を訪ねた。坂牧邸が建つのは、緑豊かな市民公園のすぐ隣。目の前が桜並木になっており、窓からはまるで絵画のように美しく切り取られた桜を楽しめる。将平さん・麻世佳さん夫妻は、「毎年特等席でお花見を楽しめるところに惹かれ、この土地を選びました。昨年冬に竣工して初めての春を迎えたのですが、想像以上の眺めですね」と、声を揃える。将平さんのお仕事は大工。お父さま・お兄さまと共に、坂牧工務店で家づくりを行っている。麻世佳さんはインテリアコーディネーターで、建築事務所で働いていた経歴を持ち、現在は坂牧工務店で空間デザインなどを担当している。そろって家づくりのプロである2人。「結婚してからずっと、自分たちらしい家を自らの手で建てたいと考えていました」と話す。そんなお2人が設計を依頼したのは、IYs inc.(イノウエヨシムラスタジオ株式会社)の井上亮さんと吉村明さん。以前から、「設計:IYs inc. /施工:坂牧工務店」というタッグを組んで家づくりをしており、遊び心や高いデザイン性を備えたプランに一目置いていたという。玄関を入ると、天井高3.4mの開放的なLDKが広がる。チークの大黒柱は、将平さんが材木屋で目利きして選んだもの。天井にはストライプ柄が特徴的なLVL材を張った。リビングスペースはタイル貼り。土間やインナーテラスのような雰囲気で、外との繋がりを感じられる。壁一面の本棚は将平さんが2日がかりで組み上げ、ご夫婦で夜な夜な塗料を塗って仕上げたそう。開放感とこもり感の共存これまで数多くの家を見てきたからこそ、「普通の家にはしたくない」「自分の家だからこそできることをしたい」という想いがあった坂牧さん夫妻。「ジャングルジムのようにワクワクできる家にしたい」「壁一面の本棚が欲しい」「外との繋がりを感じて過ごしたい」という希望を、IYs inc.のお2人に伝えたという。それを受けた井上さんと吉村さんは、プランをじっくり考案。1階をワンフロアのLDKとし、桜が見える窓のある壁面に、壁一面の本棚を組み合わせることにした。また、フロアや個室をはっきり区切らない繋がりのあるつくりとし、家中どこにいても視線がすっと抜ける心地よさを生み出した。井上さんと吉村さんが最後まで悩んだのは、吹き抜けの有無だった。麻世佳さんは「開放的に吹き抜けをつくりたい」、将平さんは「こもり感が欲しい」と言っていて、希望が相反していたのだ。また、敷地面積的に、吹き抜けをつくると床面積が限られてしまうのも問題だった。「お2人の希望をなんとか叶える案はないものかと考え抜きました。そして最後の最後に閃いたのが、1階は天井を上げて開放的に、2階はその分天井高を抑えてこもり感を、というシンプルな解決法でした」(井上さん)。1階から階段を登った先が、踊り場のような書斎スペース。右上のグレーの部分は将平さんの趣味室で、リビングに向いた小窓がついている。床と階段側面の材はオーク。書斎スペースの先が将平さんの趣味室、右に上がった先が寝室。家全体に視線が抜けるのが心地よい。夫妻の書斎スペース。「とにかく使いやすいように、棚のサイズや高さにはかなりこだわりました」と麻世佳さん。一生懸命になりすぎて家を建て始めたのは昨年の夏。施工は将平さんがほぼ一人で行い、内装はご夫婦で協力して仕上げたという。しかしその作業には、夫婦喧嘩がつきものだった。「うちの奥さんは凝り性で、デザイン性や暮らしやすさをとことん追求するんです。でもその要求は、大工の僕からするとすごーく難しかったり、前例がなかったり……。『こんなにギリギリじゃできないよ!』、『いや、ここは妥協したくない!』って、四六時中やりあってましたね」と話す将平さんに、麻世佳さんも「2人とも一生懸命になりすぎてムキになってしまって……。造りかけの棚を『もういい!』って破壊したこともあったよね」と笑う。特に大変だったのが、造作のキッチンと書斎。ミリ単位で完璧を求める麻世佳さんの理想を叶えようと将平さんが奮闘し、かなりの時間と手間をかけて満足のいくものをつくりあげた。「作業中は終わりが見えなくて『これは悪夢だ』って思っていたけれど(笑)、今思えば奥さんの希望を叶えてあげられて良かったなと思いますね」(将平さん)。将平さんの趣味屋。麻世佳さんがデザインした美術品のような壁面飾り棚に、プラモデルが並ぶ。この部屋からも桜が見える。書斎のカウンター板とアイアンの手すりの見事なおさまり。壁面飾り棚に使っているのは、柱用の木の端材。あえて無垢材と集成材を組み合わせ、多彩な表情に仕上げた。天井高を抑えた2階の寝室。扉はつけず、ひとつながりの空間に組み込んだ。寝室の窓からも桜。階を上がるごとに、さまざまな角度からの桜を楽しめる。オリジナルの造作キッチン。「カウンター下の扉や照明を濃い色にして、空間をほどよく引き締めました」と麻世佳さん。「苦労しただけあって、見事な仕上がりなんですよ」と自画自賛の将平さん。「前のアパートはキッチンが独立していて寂しかったけど、今はとても楽しい場所になりました」と麻世佳さん。真っ白いサブウェイタイルに、キッチンツールがきれいに並ぶ。大好きな住まい麻世佳さんのデザインへのこだわりと、将平さんの大工の腕があわさって完成した坂牧邸。IYs inc.のお2人も、「この空間には、時間を手間を惜しまず、お施主さん自らが愛情を込めてつくりあげたからこその心地よさがありますよね」「空間コーディネートも造作の家具も本当に見事で、お二人の腕の良さが体現されています」と感心しきりだった。坂牧さん夫妻がこの家で暮らし始めて約4カ月。「空間が全て繋がっているから、贅沢でゆったりした気持ちになります」「夫婦で喧嘩しながらも一生懸命つくったから、どこを見ても『やっぱりいいなあ』と思うんですよ」。お2人の話を聞いていると、家への愛着がひしひしと伝わってくる。情熱と経験を注ぎ込み、自分たちらしい家を完成させた坂牧さん夫妻。窓の外の桜も、そんなお2人を祝福しているかのようだった。IYs inc.のお2人が熟考したのは窓の配置。高さやサイズをランダムにして空間にリズムを与え、朝・昼・夕と違う光の入り具合を楽しめるようにした。「本棚の本は徐々に増やし、最終的にはギッシリにしたいです」と麻世佳さん。坂牧邸外観。「斜線制限に沿った斜めの屋根の形を生かすプランを考えました」と吉村さん。左から、IYs inc.の吉村さん・井上さん、坂牧さん夫妻、将平さんのお兄さんで時々施工を手伝っていた佳典さん(坂牧工務店代表)。「目の前の桜や公園が、室内と一体になったような感覚なんです」と坂牧さん夫妻。坂牧邸設計IYs inc.(イノウエヨシムラスタジオ株式会社)施工株式会社坂牧工務店所在地東京都町田市構造木造規模地上2階建延床面積106.81㎡(1階53.82㎡/2階52.99㎡)
2019年04月24日俳優の田中圭が24時間にわたり生出演、吉田鋼太郎、眞島秀和ら親交の深い俳優をはじめ豪華ゲストも集結したAbemaTVの「田中圭24時間テレビ」が12月15日から16日にわたり放送された。「24時間でドラマを作る」というテーマで行われた本番組、SNSはどんな反応を示したのか?本番組は田中さんが24時間にわたる生放送中の間、様々なゲストと共にドラマを1本作る「24時間耐久ドラマ制作」に挑戦するというもの。ドラマは「くちびるWANTED」というタイトルで「田中圭とキスした女性には1億円」という情報がネットで広まり田中さんの唇が様々な女性から狙われるというストーリー。田中さんがタイトルを間違えるハプニングで始まった放送は、大ヒットドラマ「おっさんずラブ」で共演した鋼太郎さんが登場、田中さんと鋼太郎さんの共演シーンに視聴者から「部長とはるたんにしか見えなかった」「吉田鋼太郎をおじさん呼びする田中圭くそくそくそ可愛すぎ」「吉田鋼太郎さんのアドリブにどんどん返していく田中圭もすごい」などの反応が寄せられる。またドラマ本編で「おっさんずラブ」のBGMが流れたことに「部長の曲ーーー激笑」「やばい!おと!おとが、おっさんずラブのやつ」と歓喜の声も。同じく「おっさんずラブ」で共演した眞島さんが登場、熱い“抱擁”シーンが放送されると「仲良しハグが見られて心拍数がドーーーンと上がりました」「田中圭を抱きしめて優しくとんとんってするの好き」「眞島さん、声も見た目も包容力も好き」などSNSは再び大きく沸きあがる。こちらも同作で共演した伊藤修子はシャワーを浴びて半裸の田中さんを“急襲”。田中さんの肉体美に「田中圭の裸刺激が強すぎ」「すごい、、筋肉すげえよはるたん」「ここのシーンだけ5万回くらい再生したい」といったツイートが続々と上がる。そのほかに田中さんを催眠術にかける謎の俳優・ロドリゲス役で出演した満島真之介の“怪演”に「面白いを超えた」「振り切れてるなぁ」などの声が上がっていたほか、田中さんのマネージャー役を演じた吉田羊とのエチュードにも「本当に観ていて楽しかった」「吉田羊さんの「中二かよ!!」最高でした」といった反応が寄せられていた。16日21時でいったん生放送は終了し、21時からはドラマ本編がオンエアされ全てのプログラムが終了。「田中圭24時間テレビ観てファンになった」「必ず田中圭を好きになる番組」「本当に刺激的で面白かった」など今回の企画を讃える声がいまも続々とネットに上がり続けている。(笠緒)
2018年12月17日深田恭子と松山ケンイチが妊活に励む夫婦役を、北村匠海と眞島秀和が“同性カップル”を演じる「隣の家族は青く見える」が1月18日から放送開始。北村さんと眞島さんのキスシーンにSNSが騒然とするなか、社会問題に向き合う姿勢への評価の声も上がっている。本作は「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」「ラスト・シンデレラ」「ディア・シスター」などを手がけてきた脚本家・中谷まゆみ氏によるオリジナルストーリー。さまざまな家族が自分たちの意見を出し合いながら作り上げる集合住宅“コーポラティブハウス”に暮らす各家族の葛藤と成長をハートフルに描くヒューマンドラマとなっている。“子どもが欲しいカップル”を深田さんと松山さんが、“子どもが欲しくない女性とバツイチ男性のカップル”を平山浩行と高橋メアリージュンが、“虚栄心の強い専業主婦と失業夫カップル”を真飛聖と野間口徹が、そして“同性カップル”を北村さんと眞島さんがそれぞれ演じる。1話では北村さん演じる青木朔と眞島さん演じる広瀬渉の“ラブストーリー”と、深田さんと松山さん演じる五十嵐夫婦の“妊活”に視聴者の視線が注目した模様。北村さんと眞島さんのカップルには「最高に可愛い」「キャスティングしてくれた方、ありがとうございます」「スピンオフで見てみたい」などの声が殺到。特に北村さんには「若くして新境地ですごい」「こんなかわいい匠海くんが毎週見れるなんてしあわせー」といったツイートも数多く寄せられているほか、「表情がゲイとして描かれやすい「女の模倣」ではなく完全に純粋な「恋する人間」の香りしてる」とその演技を賞賛する投稿も。今作で北村さんを知ったという視聴者からの「めっちゃ可愛い!思って調べたら、北村匠海ってゆう人やった」というツイートもあり、今作で一気に北村さんの俳優としての認知度が上がったのは間違いなさそうだ。また深田さんと松山さん演じる五十嵐夫婦に対しても「不妊治療ってこんなに大変なんだね」というツイートが多数寄せられており、「現代の身近な問題が盛りだくさんで良い内容だった」「現代の日本の社会的問題を全部総括した感じ」などといった声も数多く見られた。次回の2話では朔(北村さん)が奈々(深田さん)と親しくなったことで、自分達の関係に気付かれるのを恐れた渉(眞島さん)と朔の仲に溝が生まれるほか、亮司(平山さん)の息子も登場するなど各家族の事情がさらに描かれていくようだ。現代社会が向き合っている“多様性”にまつわる様々な問題と正面切って向き合った感のある本作。「様々な問題を抱えた登場人物たちがどのような形で幸せを体現していくのか見届けたくなった」というツイートが象徴するように、多くの視聴者が自らを取り巻く環境と重ね合わせながら、物語の行く末を見守っているようだ。「隣の家族は青く見える」は毎週木曜日22時~フジテレビにて放送中。(笠緒)
2018年01月19日2018年1月7日(日)東京・豊洲PITでベーシスト「ひなっち」こと日向秀和のベース道四半世紀を記念したライブ祭『HINA-MATSURI』が開催される。【チケット情報はこちら】日向秀和はストレイテナー、Nothing’s Carved In Stone、FULLARMORなど多くのバンドで活動。この日は上記3バンドのほか、日向と縁のあるLITE、Yasei Collectiveが出演。さらに、バンド活動と平行して数々のセッションを行っている彼ならではの “HINATA’S SESSION”と題した企画も行われる。セッション参加メンバーは日向秀和、大喜多崇規、KenKen、田中邦和、タブゾンビ、別所和洋、松下マサナオ。チケットの一般発売は11月26日(日)より。なお、一般発売に先がけて、プレリザーブを実施中。受付は11月7日(火)午後11時59分まで。■HINA-MATSURI日時:2018年1月7日(日)開場12:30 / 開演13:30会場:チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)出演:ストレイテナー / Nothing’s Carved In Stone / FULLARMOR / LITE / Yasei Collective /HINATA’S SESSION(日向秀和 / 大喜多崇規 / KenKen / 田中邦和 / タブゾンビ / 別所和洋 / 松下マサナオ)料金:スタンディング4950円※ドリンク代別途必要。※未就学児童は入場不可。
2017年11月01日●大学を卒業したら地元で就職すると思っていた現在放送中の関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『緊急取調室』、8月からスタートのWOWOW『連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~』と立て続けにドラマ、映画に出演する俳優・眞島秀和。独特の存在感で求められ続けている。6月17日公開の映画『心に吹く風』では、『冬のソナタ』ユン・ソクホ監督のもと、北海道の豊かな自然の中で初恋を蘇らせた。眞島は主役のリョウスケを演じ、高校時代に愛し合い23年ぶりに再会した男女が過ごす数日間が描き出された。俳優を志した意外と知られていないきっかけや、『フラガール』『怒り』等で知られる李相日監督との出会い、そして今回の映画でのユン監督とのやりとりなど、眞島本人に話を聞いた。○幸せな役があまりない――俳優を志したのは、大学生のときだそうですね。東京の大学に入ったのは、単純に地元の大学に落ちたからなんです。そのころは、大学を卒業したら地元に帰って就職しようと思ってたんですけどね。――ダンスをやっている友達を見て、自分も何かをやろうと思ったのがきっかけだとか……。そうです。同じ年頃の友人たちが、ダンスや音楽をしているのが、楽しそうに見えたんでしょうね。それで自分も俳優をやってみようと。でも、よく考えたら、10代のときから、すごくテレビを見るのが好きで、ドラマの中のセリフを自分でも言ってみたりとか、そういうことはしてたんです。だから、ちょっとは興味があったのかもしれないですね。ただ、自分が俳優になるということは全く考えてなかったです。――俳優をやろうと決めてからは、どんなことをしていたんでしょうか。劇団の研究生をやったり、仲間と自主映画を撮ったりしていました。――その後1999年、李相日監督の卒業制作『青~chong~』主演に抜擢されたのがデビューになりましたが、どんなきっかけで出演することになったんでしょうか。僕は俳優の養成所に通っていたんですけど、その養成所が、李監督のいた日本映画学校(現・日本映画大学)に「うちの研究生を使ってください」と資料を持参していたらしく、それがきっかけで映画に出ることができました。でも、主演できたとはいえ、まだ当時はどうなるかわからないと思っていました。――その後、転機はありましたか?『青~chong~』に出られたのも転機ですし、今の事務所に入れたこともあります。作品で言うなら、NHKの『海峡』(2007年)や、WOWOWの『なぜ君は絶望と闘えたのか』(2010年)だったのかなと思います。その2作で「この先もどんどんやっていって、年を重ねたらどうなるのかな」と思ったというのはあります。ただ、役をいただいて、それをいかに演じていくかということに対しての考えは、ずっと変わらないですね。――そして今では、毎クールドラマで眞島さんを見ないときはないくらいですが。自分としては、そんなにたくさんという感じではないんですけどね。いろんな役をやりたいので。それがこの仕事の楽しいところだし、なんでもやってみたいというシンプルな考えなんです。――今年ですと『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』や、『連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~』などのドラマに出られていますし、『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』にも、もうひとつのバイプレイヤーズとして出演されていましたが、ご自身で演じられる役には傾向はありますか?いろんな役があるし、それが楽しみでもあるんですが、幸せな人物の役があんまりないのかなとは思います(笑)。――いろんなドラマで眞島さんを見て、気になっている方もたくさんいるんじゃないかと思いますけど、ご自身が今の自分をどう捉えられてますか?結局、今になっても、この仕事を続けていくのは大変だなと実感しているし、だからこそやっていきたいなとは思っています。――これからこうなりたいという俳優像はありますか?仕事をしていると、先輩の役でこういうのがいいなとか、面白いなというのはたくさんあります。僕が50代、60代になったときに、そういう先輩たちの役を演じられていたらいいなと思いながらやっています。●初恋の思い出はしまってある○『冬のソナタ』を見返した――17日からは『心に吹く風』が公開されますが、ユン・ソクホ監督と初めてあったときのことを教えてください。面接を受けたときですね。そのときは、映画や役についていろいろ聞かれたというよりは、普段のことを話したり、世間話をした感じでした。ユン監督の作品は『冬のソナタ』や、スペシャルドラマを見たことはありました。やっぱり、とても話題になっていたので、どんな作品なのだろうという興味で見ました。今回も作品に出演することになって、また見返しました。――ユン監督と実際に撮影してみていかがでしたか?ユン監督の撮影スタイルが通常の撮影スタイルと違っていて、最初のほうは戸惑いました。通常は段取りを確認して、テストをして、それで本番に入ることが多いんですが、ユン監督は最初からカメラを回していて、それがもう本番なんです。この映画が「偶然」を大事にしているからなのかなと思いました。――ユン監督は、眞島さんが初恋の相手と再会して、高校時代の思い出の歌を歌うシーンで、眞島さんが演じるリョウスケが少し恥ずかしそうな雰囲気だったのを見て、日本と韓国の文化の差なのかなと思われたというエピソードを聞きましたが、そういう感情表現の違いは感じられましたか?実は、その初恋の歌を歌うシーンが、初めて撮影したシーンだったんです。それで、どういう風に演じるか、探りながらやっていたところ、そういう恥ずかしそうな感じになったのかもしれません。自分自身の感覚だと、照れくさいなと思う部分もあるんですけど、リョウスケというキャラクターは、照れないでいられる人だと思うので、監督の求めるものを演じたいとは思っていました。――映画の中で印象的だったシーンはありますか?ピアノのシーンですね。音楽を担当されたイ・ジスさんが実際に撮影現場で即興でピアノを弾いてくれて、すごく感動しました。それを聞いて、この音楽がひとつのテーマになるのだなと思ったし、物語に説得力を与える素敵な曲だと思いました。――ユン監督の要望というのはありましたか?リョウスケというキャラクターに関しては、アーティスト特有の頑固さを持ちながら、優しい男でいてくれということはありました。監督は、ヒロインの春香を演じる真田(麻垂美)さんと僕との2人がとにかく空気がいいようにと気を使ってくださって、それですごく楽しく撮影できました。○いろいろな縁があってここにいる――この映画は初恋がテーマですし、ユン監督も常に初恋をテーマに描かれてきた方ですが、眞島さんは初恋に対してはどういう考えを持たれてますか?ユン監督ほど語れないかもしれないけど、いい思い出としてどこかにしまってある感じですね。――ユン監督にも取材したんですが、ちゃんと話すには徹夜の覚悟がいりますよと言われました(笑)。眞島さんは、この映画のように初恋の人と再会したりは?そういうこともないですね。きっとユン監督もそうなんじゃないかな。――そうですね。ユン監督もあえて再会しなかったと言われていました。やっぱりそうですか。――最後に、『心に吹く風』を見られる方に、一言お願いします。大人のラブストーリーなんですけど、生きていく中で、誰しも初恋を胸に抱いていたり、いろんな偶然があったりするもんだと思うんですよ。だから、大人の人が見たら、そういう思いってあるんだ、偶然ってあるんだと思える作品になっているんじゃないかと思います。――眞島さんも偶然ってあるんだなと思うときはありますか?もちろんです。特にこの仕事って、偶然がたくさんあると思うし、いろんな縁があってここにいるんだなと思います。(C)松竹ブロードキャスティング(ヘアメイク:佐伯憂香 スタイリスト:M&E)<著者プロフィール>西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。
2017年06月13日前回の記事にある通り、細かく分けられた部屋の壁を壊し、一つの広〜い空間を誕生させたわけですが…。さて、ここで問題です。部屋の壁には、何が付いているでしょう?生活に欠かせないアレです、アレ。そう、電源と電気のスイッチです。壁を壊したら、新しい空間で使いやすい場所に電源と電気のスイッチも移設しましょう。「DIYリノベプロジェクト」のテーマは自分たちの力で施工していくのが主流ですが、電気に関しては資格が無いと触れないので、今回はプロにお任せ。プロの技をとくとご覧あれ!!もともと電源がどこにあったか、Before写真で振り返ってみようまずはインターホンと電話ジャック。配線は、天井から来ています。そして、この壁はもう、破壊して存在しません。和室の入り口にある電気のスイッチ。これも、上から配線が来ています。そして、この壁も、もう破壊して存在しません。こちらはキッチン。冷蔵庫の電源は冷蔵庫置き場であるくぼんだ部分の壁にあります。もちろん、この壁も、破壊したのでありません。記念の壁画を描いた壁にあったエアコンの電源。この壁も、容赦なく壊したので、ありません。こうして振り返ってみると、「壁」は電源(スイッチ)と密接な関係があるわけですね。壁は無くしても、スイッチをなくすわけにはいきませんから、広くなった部屋で使いやすい場所に移設する必要があります。さあ、ここでプロの出番です。冒頭部でお伝えしましたが、電気は資格を持っていないと触ることができません。DIYでリノベーションしたい!と思い、全部自分の手で行いたくても、電気工事はNG。ここは、おとなしく、プロの手にお任せしましょう。強い味方“秀和建工” 見参!!今回、我々が電気工事をお願いしたのは『秀和建工』さん。電気工事はもちろん、トータルでリフォーム・リノベーションを手がけているので、安心して依頼できる会社です。まずは、上から来ている電源を整頓。仕分けした配線は、後でパイピングしてすっきりとまとめるのでどれがどこの線かわかるようにしておきます。「んっ!」今回使用したアイテム。これらの材料を使って、機能的に、且つ見た目も美しく、電源の移設をしました。ちなみに元々はシーリングライトが前提だったリビング、ダイニング、和室ですが、すべてライティングレールを配置し、自由度の高い照明スタイルを作り出すことができるようになりました。After…インターホンと電話ジャックは今天井から来ていたインターホンと電話線を一つにまとめ、パイピングで延長し、部屋入り口のドア横の壁に移設しました。外に設置するインターホンも新しくモニター付きインターホンに変身です。このように、配線をパイピングと外付けすることで見た目もかっこよく仕上がりました。このパイピングを全体的に施すことで、統一感とクールさが部屋におしゃれスパイスとして加わります。ちなみにパイピングは、もともとまっすぐの形状だったものを職人の手曲げにより、建物の形に合わせて加工していく、という技。この美しい仕上がり、さすがプロ!After…和室にあった電源は今和室の入り口にあった電気スイッチの配線も上から来ていたので……、カウンターキッチンの上にスイッチボックスとして移設。普通のスイッチじゃつまらなーい、ということでアメリカンなスイッチをセレクトしています。このスイッチを「ON」にすると……、絨毯の敷かれた空間(元和室)の天井に設置したライティングレールが点灯します。「天井にスイッチがあるなんて、不便では?」と疑問に思う方もいるかと思います。でも、その場所に不自由を感じずに済むのは、このもともとの部屋の作りのおかげ。床が一段高く、天井が一段低くなっているので「天井にスイッチ」と言っても、たいした高さにはならないのです。ライティングレールをT字ジョイントでつないで、いろいろな照明の演出の仕方が楽しめます。もともと和室だった部屋の天井に付けた照明だけでは、壁を壊して広い空間となったこのリビングを全て照らすのには弱いので、元々リビングとダイニングの2部屋であった空間は天井で4本のライティングレールをつなぎ、どこでも照明器具が装着できるようになりました。同じレールに、2種類の照明をつけることでメリハリも生まれます。こちらは2本のライティングレールをジョイントで直線につないでいます。スポットライトレールなので、このようにスポットライトを設置するためのものなのですが……、一般的なシーリングライトはホームセンターなどで数百円で購入できるライティングレール用の引掛シーリングボディというアイテムを装着することで簡単に取り付けることができます。いろいろな照明用のジョインターがあるので、それによっていろいろなタイプの照明を付けられる♬可能性は無限大!!楽しくなっちゃいますよね☆スポットライトだけではなく、シーリングライトを組み合わせることで、読書や仕事をする場所としてもぴったりの、優しいライティングとなりました。(モデルはこちらの物件に現在お住いの旦那様☆)部屋の照明を変えるだけで、見慣れた部屋の雰囲気も大変身を遂げます。照明でおしゃれ空間へと劇的チェンジ☆おすすめです♬After…冷蔵庫の電源は今壁を壊したことで冷蔵庫の位置も使いやすくキッチンの奥へ移動。電源の配線は天井からきていたのでそれをパイピングでキッチン奥の壁に移設されました。After…エアコンの電源は今もともとは和室とリビングの壁にあったエアコンの電源。その壁を壊されてしまったため、エアコンの横に移設。生活に欠かせない電源もこだわればインテリアのように美しく…照明マジックの威力ってすごいですね!いかがでしょう。もう、元の状態が思い出せ無いくらいのクールな仕上がり。見違えましたよね。インテリアのようなビジュアルに変身して、部屋のアクセントにもなる電源。これ、自分の部屋でも真似したくなります。資格がないと触ることが不可能な電気工事。全部自分で手がけるという事がDIYの醍醐味ですが、電気に関してはプロにお願いするしかありません。せっかく自分の理想をめざしてDIYするのですから、納得のいく業者さんにお願いしたいですよね。そんな時、電気工事はもちろん、リフォームならなんでもお任せの秀和建工は、DIYリノベを考えた時、あなたの強い味方になるはずです。今回電気工事一式をお願いした秀和建工さんをご紹介☆今回、電気工事という手が出せない壁につまずいていた我々に、愛の手を差し伸べてくれた「秀和建工」さん。実は神奈川・東京を中心に住宅の部分リフォームからフルリノベーション、店舗・施設リフォームなど幅広く取り扱っている頼りになるリフォーム会社なのです。有資格者による施工や徹底した現場管理で安心というだけあって、今回もとにかく親切・丁寧に工事を進めていただくことができました。DIYリノベが流行りではあるものの、ここはプロに任せなきゃってところも必ずあるはず。そんな時はぜひ秀和建工に相談してみよう!施工協力:秀和建工本社:〒242-0003神奈川県大和市林間1-5-8ナガラビル3FTEL046-204-9629/FAX046-204-9639倉庫:〒242-0029大和市上草柳6-16-20◆対応工事◆電気/設備/クロス/タイル/ガス/給湯器/浴室パネル/解体/外溝/塗装/クリーニング/リペア/屋根外壁/左官/防水/置床/大工秀和建工のホームページはこちら:平井綾(ayataso)Photo:LIMIA編集部☆「UR×LIMIA DIYリノベプロジェクト」協賛企業☆協賛企業一覧(五十音順)・株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン)・株式会社秀和建工・シンコールインテリア株式会社・立川ブラインド工業株式会社・株式会社ハンディ・クラウン・株式会社ビビッドヴアン・フクビ化学工業株式会社・平安伸銅工業株式会社(ラブリコ)・ポップリベット・ファスナー株式会社(ブラック・アンド・デッカー)・株式会社ラドンナ・リンナイ株式会社関連記事連載① 築31年のマンション丸ごとリノベーション!メンバー紹介&壁剥がし編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載② なに?部屋が狭い??ならば壊してしまいましょう! 〜壁 破壊編…UR×LIMIA「DIYリノベプロジェクト」連載③ 足元サラリ♬ FUKUVIの浴室用床シート「あんから」で古いタイプの浴室も安心・快適お風呂タイム❤︎
2017年05月30日主婦の友社は7月26日、やプロレスラー、大工、エロメンなど、各界のカラダ自慢の男性によるグラビア本『筋肉男子』を発売する。○筋肉の魅力全開の一冊同書は、たくましさや男らしさを感じる筋肉や、男性の美しいカラダがみたい! という女性たちに向け企画されたとのこと。さまざまな職業についた17人のカラダ自慢男性の筋肉を撮影・収録しており、それぞれのこだわりパーツなど、男性の筋肉の魅力全開の一冊となっているという。同書の一文には、「男性の裸体はとてもセクシャリティなものであるけれど、どこか崇高さを感じませんか? その理由は男の『意思』が存在するから。この本にはさまざまな職業についた『筋肉男子』が登場しています。そのひとりひとりの肉体を見つめることで、さまざまな物語をひもとくことができるのです。」とある。○「筋肉男子」の紹介では、実際に収録されている「筋肉男子」5名を紹介していこう。まずは、努力と現場仕事で培ったキレキレボディが自慢の大工「池内俊介さん」。2012 ニッポン男前コンテストにて、技術点で1位を獲得するなど、そのルックスのみならず技術力の高さでも業界内で注目を集めている。続いて、東京№1イケメントレーナーの「植田直輝さん」。クレー射撃の経験もあるなど、生粋のスポーツマンで、現在は加圧スタジオのスタジオマネージャーを務める、まさに筋肉形成のスペシャリストだ。オラオラ系マッチョのAV男優「月野帯人さん」が登場! 学生時代に格闘技で鍛え上げた肉体美を活かし、現在は女性専門メーカーSILK LABO専属俳優“エロメン”となり、人気を博している。次は、圧巻のボディがインパクト抜群のプロレスラー「YAMATOさん」。調理師学校を経て格闘技の道へと転向したという。これぞ「闘う筋肉」というボディは、同書の表紙にも採用されている。「浅草 時代屋」所属の車夫で、浅草雷門を拠点として現在2年目。大阪生まれで海外留学経験も豊富なため、英語、中国語、さらには笑いのあるトークでも人気だという。そのほか、ダンサー、サーファー、テニスプレーヤーなど、全17名の「筋肉男子」が収録されている。「筋肉男子も認める海外セレブBODY FILE」「筋肉男子あるある」「筋肉男子 vs. 筋肉なし男子 14番勝負」などの項目で構成されており、112ページ、価格は1,380円(税別)。
2014年07月24日