子どもに通わせたい習い事として、「英語・英会話」が注目されていますね。筆者の娘はまだ1歳で日本語さえおぼつかない状態ですが、それでも英会話スクールや英語の通信教育などから勧誘の声がかかるようになりました。今回は「子どもに外国語の早期教育は必要なのか」ということについて、外国人の夫を持つ筆者が、娘の外国語教育に悩んだ経験をもとに紹介します。日本語・英語・ルーマニア語…どれを教える?筆者の夫はルーマニア語を母語とするルーマニア人。英語が得意であるため、娘にはルーマニア語ではなく、将来役に立つだろう英語を教えたいという思いを強く持っていました。実際に英語の本で読み聞かせをしたり、イギリス人やニュージランド人の友人と娘を英語で会話させたり、夫の言語教育はもっぱら英語がメイン。ですが、ルーマニア人の義両親は当然、自分たちの孫(筆者の娘)にネット電話などを通じてルーマニア語を教えようとします。筆者と夫は普段、日本語で会話をしているため、娘は日本語・英語・ルーマニア語という3言語が入り混じった環境の中で過ごしていることになります。英語を教えるべきか、ルーマニア語を教えるべきか…夫婦で育児の方向性を話し合った結果、「日本で暮らすのだから、娘の母語は日本語。日本語をきちんと話せるようになるまで、積極的な外国語教育はしない!」という結論に至りました。優先すべきは母語の『日本語』外国語教育について参考にしたのは、筆者の実母から勧められた『0歳からの子育ての技術』という本です。本書では赤ちゃんとのコミュニケーションの取り方や遊び方などを紹介しており、英語の早期教育への見解も書かれていました。その内容とは、外国語の早期教育は子どもに混乱を招くというもの。人間の脳は母語をもとに第二言語を学習する仕組みになっているため、母語を習得していないうちから別の言語を学習させようとすると、日本語も外国語も中途半端になってしまうということでした。以前、とある大手英会話スクールの体験見学をした際、そこの先生も「日本語が変になるので、英語の文法は教えません」と言っていたのを思い出しました。そのスクールでは英語の発音に力を入れて教えているそうですが、早期教育によって母語と外国語が混同してしまうというのは、やはり通説としてあるようです。積極的な外国語教育はもう少し後でいい?先に紹介した本では、言葉の習得には7~8歳までかかるので、せめて6歳までは待つべきと書かれています。しかし、英語の発音については、早くからのレッスンによって上達するかもしれないと示唆されていました。我が家では夫が娘に英語の本を読んだり、ルーマニア語の音楽を聴かせることはありますが、単語を覚えさせるような積極的な外国語教育はしていません。6歳まで待つべきかどうかは悩みどころですが、少なくとも幼稚園に入る3~4歳くらいまでは日本語を優先しようと考えています。子どもの外国語教育については諸説あることを知ったうえで、親の熱心な教育が子どもにとって負担にならないことを考えてあげたいですね。<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年07月14日いまや幼児英語教育は当たり前ともいえる時代です。とはいえ、日本語もままならない幼児に英語を学ばせても、身につかないのでは?と疑問に思うママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、中野区にある幼児英語教室「GLOBAL FIELD」のHead teacher・金子沙穂さんに、幼児期に英語を学ぶメリットや学び始めるタイミング、親がするべきサポートなどを聞いてきました。0~3歳の“耳の黄金期”は英語のシャワーを浴びせることが大切自身も5~9歳まで海外で暮らし、幼少期は英語環境の中で育ったという金子さん。やはり、英語を自分のものにするためには、少しでも早い時期から英語に触れさせた方がよいのでしょうか。「幼少期に英語を学ぶメリットは、聞き取りと発音の能力が圧倒的に身につくことです。5歳くらいまでに日本語と英語などの2言語を学んでおくと、3つ目4つ目の言語も習得しやすいといわれています。中でも0~3歳の時期は、声や音の情報を大量に吸収して成長する“耳の黄金期”なので、この時期に、どれだけ多くの音を聞くかによって、耳の能力に大きな差が出てくるように思います。というのも、英語は国によってアクセントやイントネーションが異なるんですよね。先日3歳の生徒が、普段聞かないアクセントの英語なのに、ゲスト講師の英語を聞き取る姿を見て本当にびっくりしました。その子は2歳から教室に通っていますが、聞き取り能力は確実に身についているなと思いました」小さい頃から英語教室に通わせているものの“本当に身についてるのかわからない”と、不安に思うママが多いように思うのですが、きちんと身についているんですね。「はい、身についています。幼児期は日本語もままならないので、英語と日本語をリンクするのに時間がかかります。英語を聞いてインプットはできてもアウトプットするには時間がかかるので、本当に身についてるの?と不安に思うのでしょうね」英語教室に通うほかに、英語を身につけさせるために親ができるサポートはありますか?「幼児期はとにかく英語のシャワーを耳に浴びせることが大切です。自宅で映画版のディズニーアニメを見せたり、ビートルズなどの洋楽を流すのがおすすめです。意味がわからなくてもどんどん耳に入っていきます。『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』が大好きな3歳の女の子がいるのですが、自宅で英語版のDVDをよく見ているそうなんです。英語の意味がわからなくても絵を見て習得できるせいか、日常生活の中でアニメのセリフを真似して使ったりしていて。だから単語だけでなく文章で話すこともできるし、講師たちが話している英会話もほとんど理解できるんです。教室だけでなく、自宅でも英語を聞かせてあげる時間を作るといいと思います」英語を確実に身につけるポイントは、7歳までに2000時間以上英語に触れさせること英語教室を辞めたとたん、覚えたことを忘れてしまう…なんてことにならないためには、どのように学習したらよいのでしょうか。「これまでの教室運営の経験上、個人差はありますが、7歳までに2000~2500時間以上英語に触れさせることで、英語の基礎が定着すると考えています。この2000時間をいかに早く達成できるかがポイントです。それによって、その後の英語の定着率が変わっていきます。4歳から英語を習い始め、現在も教室に通っている5年生の生徒は、英検準2級を取得してリスニングは満点を取りました。この生徒はもう2000時間達成しているので、教室を辞めても英語を忘れることはないと思います。定着さえすれば、少し英語に触れていくことを意識するだけで、大人になっても日常会話に困ることはないと思います」英語講師の金子沙穂さん教室では、講師も生徒も日本語禁止で過ごしているようですが、それは少しでも長く英語に触れさせるためでもあるんですね。「はい。大切なのことは、英語に触れる時間を少しでも多くすることと、長く続けることです。私自身も幼少期の海外生活が楽しかったということもあり、帰国後も国際課のある高校に通ったり、短期留学に行くなどして英語に触れ続けていました。留学や海外旅行でもいいし、道を歩いている外国人に積極的に声をかけることでもいいので、英語に触れ続けながらもアウトプットするチャンスを作ること。そうすることで、より英語が身についていくと思います」<取材協力>GLOBAL FIELD講師金子沙穂GLOBAL FIELD <文・写真:フリーランス記者岩本亜実>
2018年06月23日2018年9月6日、東京・江東区青海にオープンする、体験型英語学習施設 「TOKYO GLOBAL GATEWAY(以下、TGG)」 。外国のような空間で、着いた瞬間から英語漬け。学校単位での利用をメインとしており、子どもたちが海外の日常生活シーンや文化を体験できると話題の施設です。「一般的に英語は、2000~2500時間くらい使わないとしゃべれるようにならない。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです」と語る統括本部本部長の谷口正一郎さんに、TGGの具体的な利用法や活用術、来る東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けた取り組みについてうかがいました。■個人利用も可! 圧倒的な「会話量」が強み――TGGの強みは何でしょうか?谷口さん:通常、学校のクラスでは、40人の生徒に対し担任の先生1人と外国人の先生1人ですが、TGGでは8人ずつ5グループに分かれます。つまり、5グループに1人の先生が付き、さらにアクティブイマ―ジョン・エリアだとスペシャリスト(英語の教科専門講師)が1人いるので、単純計算でも40人のクラスに6人のイングリッシュ・スピーカーがいるわけです。飛び交っている英語の量が違います。実は、日本にはほかにも英語村があるのですが、こういったエージェントとのやり取りがあるのが、TGGの強みだと思います。また、先生は全世界、さまざまな国や地域から集まってもらう予定です。英語とひと口にいっても、いろいろな英語があるということを子どもたちにわかってもらいたいんです。アメリカやイギリスの英語だけではなく、フィリピン、ポーランド、オーストラリアなどの英語もあり、それぞれ違いがあるというのを学んでほしいですね。学校利用の1日コースではランチタイムを挟むので、生徒同士の会話で「私に付いてくれたのはフィリピン人のミア先生だったよ。フィリピンってお祝いに豚の丸焼きを食べるんだって」「僕のところはアメリカ人のジョセフ先生だった。アメリカの給食って、チーズがたくさん出るんだって」という話題が出るかもしれませんね。それは、英語はもちろん、海外にも興味をもっていただけるきっかけになるのではないでしょうか。――個人的な利用や親子での利用はできますか?谷口さん:週末や長期の休みで学校が利用しない時期は、一般利用の受付を開始しました。4月から予約を受け付けて、開業する9月からの利用になります。「伝わるっていうことはすごいな」「相手が言っていることがわかってうれしい」「自分が言ったことが伝わるってうれしい」というインタラクションを大事にするという基本コンセプトは同じです。個人向けには、2つのコースを用意しようと思っています。ひとつは、学校で来た時と同じことを体験できるプログラム。ただし、学校利用と違い、いろいろなレベルの子どもが利用すると思うので、利用説明をしてからグループで移動しますが、話している間は1対1の対応になるでしょう。例えば、エアポートゾーンが終わったら、学校でできなかったホテルゾーンに行ってみようという風に、レベルに合わせてどんどんできるようになります。現時点で、子どもたちの発話を大切にしたいので、付き添いの保護者は見学のみとなりますが、将来的に大人のコースも設置しようと思っています。英語で人工知能を学ぶなど、親子のクラスも考えています。お母さん方からもやりたいという声が多いんですよ。――個人と学校での参加ではどのような違いがありますか?アクティブイマージョン・エリアは、少し趣向を変えた先駆的な取り組みも予定しています。例えば、人工知能の基本的な話を聞いた後に、人工知能ロボットに話しかけてみようとか、学校利用よりももう少し進んだプログラミングをやってみようとか、個人利用だからできることをやろうと思っています。 ■「継続は力なり」英語が上達するための理想的な活用法――英会話スクールは週1回通うというのが一般的ですが、TGGはどのような活用法が理想的でしょうか?谷口さん:学校でのTGG利用は、授業やほかの学校行事との関係を考えても年に1回くらいです。年に1回利用しただけで劇的にペラペラになるかといえば、そうではないと思います。海外旅行に1週間行ってペラペラになるかといえば、そうなりませんよね? 自分が使った英語のここをちょっと変えてみようとか、これが言えなくて悔しかったとか、持ち帰ってもう1回勉強するというサイクルがとても大事なんです。英語学習で一番大切なのは目的だ、と言われますが、子どもたちに目的を持て、というのは相当要求が高い。TGGを使うことで目的が出来てくる、目標が見えてくる、というイメージだと思います。音読をする、オンライン会話で話すなど、自分で英語を勉強する方法はいくつかあります。でも、それだけでは、スポーツでいう「練習試合」の場がありません。そこで、年に1回、月に1回TGGに来ていただき、実際に英語を使うという経験をするのが一番いいと思います。いきなり、ここを利用しても、基礎がなければ話せません。「理解する→反復して練習問題を解く→実践する」をグルグルと繰り返すのがいいと思います。――英会話スクールとの違いは何でしょうか?谷口さん:英会話スクールでのリスニング時間は意外と短く、1対1で話す時間も少ないように感じます。TGGでは、いろいろな英語に触れる機会をあえて設けているところも、スクールではなかなかできないところだと思います。■スポーツと英語の相乗効果! 東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて――2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、何か考えていらっしゃいますか?谷口さん:企業や大学と連携して、オリンピック・パラリンピックに対応したプログラムを作れないかと考えています。「オリンピック」とかかげなくても、スポーツのことを英語で基礎からやってみようというのはいいですね。英語が嫌いな子でも、サッカーやラグビー、野球などスポーツをする時に使っている英語の単語はたくさんありますから、そういうものをやってみようと思っています。英語上達の第一歩は、「英語で伝えたい」と思うこと。そして、「伝わる喜び」を感じること。日常とは異なる空間でさまざまな体験ができるTGGなら、楽しみながらそのきっかけを見つけることができるかもしれません。2回にわたって、TGG統括本部本部長の谷口正一郎さんにお話をうかがいました。2020年を境に、日本の英語教育は大きな転換期を迎えます。もう「英語は苦手」「英語はわからない」とは言えない時代が訪れるのかもしれません。学生の頃の「英語は苦手」という先入観を捨て、子どもと一緒にTGGを体験してみてはいかがですか? 『TOKYO GLOBAL GATEWAY』 住所:東京都江東区青海2-4-32 TIME24ビル1-3階問い合わせ:0120-86596-1(受付時間:月~金9:00~17:00、祝日・年末年始を除く)画像提供:TOKYO GLOBAL GATEWAY取材・文/河部紀子
2018年05月28日筆者は2年前、ひらがなや算数なら小さいうちは家で教えることはできても、英語は最初からネイティブに習う方がいいのでは…と考えました。そこで、2歳から英語教育を始めたところ、あれよあれよと言う間にママの私より英語が上手になった4歳の息子。周囲から、「一体どんな勉強をさせているの?」とよく聞かれるように。今回は、息子の英語学習法を紹介します。アニメや動画鑑賞は基本英語で1歳の時から「きかんしゃトーマス」が好きな息子。最初から英語で見せていたおかげで、アニメは英語で見るものだと勝手に思い込んだようです。電車やバスを見るたびに「Watch out!(気をつけて!)」と叫ぶのを見て、教えなくても簡単な英語は勝手に意味を理解しているのに気づき、これがきっかけで英語を学ばせることに。その後は、イギリスのアニメ「Peppa Pig(ペッパピッグ)」、「Sarah & Duck(サラとダックン)」、「The Octonauts(すすめ!オクトノーツ)」や、アメリカのアニメ「The Magic School Bus(マジック・スクール・バス)」、「Curious George(おさるのジョージ)」などがお気に入りに。さらにYouTubeにもハマり、建設現場で働くクルマのミニカーを使いさまざまな場所で遊ぶ「The Axel Show」や、トーマスなどの列車を使って遊ぶ「Izzy’s Toy Time」、いろいろなおもちゃの遊び方を紹介してくれる「Ryan Toys Review」などお気に入りの英語圏のYouTuberができ、英語教室では学ぶことはない英語力が向上したのを実感しました。週1回2時間の英語教室でアウトプット2歳から幼稚園に入るまでは、週に1回4時間、保育園代わりに英語スクールへ行っていた息子。家族以外の大人と初めて過ごす時間がすべて英語ということもあり、あっという間に先生と英語で話すように。「It’s stuck!(動かないよ!)」や「Stop teasing!(からかわないで!)」など、とっさの時に英語が出たり、英語の歌を自作して歌ったりすることも。その後、幼稚園入園のタイミングで週1回2時間のクラスへ。4時間クラスの時と比べ、英語力の向上はやや劣るものの、英語のアウトプットの場として大きな役割を果たしているようです。英語スクールのサイエンスの時間に作ってきた作品親としても勉強!家や旅先でも英語を話す機会を持つように英語が得意な夫とは違い、英語が苦手な私。でも、子どもの教育のためにはなんとか頑張りたいと、普段の会話で使用するフレーズが載っている英会話の本を購入し、積極的に子どもに英語で話しかけるように心がけました。「Roll up your sleeves.(袖をめくって)」や「Finish your plate.(早く食べて)」など、よく使うフレーズは付箋に記入して壁に貼っておくように。夫には、私にはできない子どもの英語の間違いを直してもらうようにしています。ママ用テキスト。目の届くところに並べていつでも取り出せるようにまた、最近はインターナショナルスクールのシーズンプログラムやキッザニアの英語イベント「Let’s talk in English!!」に参加したり、英語圏へ旅行したりして、子供がなるべく英語を話す機会が持てるように心がけています。シンガポール動物園にて。ぞうの餌やりプログラムにひとりで参加し飼育員さんに質問英語に興味を持ってくれたけれど、今後の課題もこんな具合に、特別な勉強をさせたわけでもないのに子どもが英語をある程度習得したのは、本人が「英語が分かればいろいろなことが分かる」ことを早めに理解したのが大きかったようです。インターナショナルスクールに通っている子どもに比べると英語力は落ちますが、自分の知っている英語を最大限に使ってコミュニケーションを取ろうとする姿勢は常に持っていて、旅先やインターナショナルスクールでも物怖じすることなく英語を話しています。ハワイのスムージーショップにて。スムージーの種類とサイズを指定して自ら注文しかし、ママの私より英語力がついた息子。「これ、英語でなんて言うの?」と聞かれて分からなかったり、子どもの英語が聞き取れなかったりして、私が困ることもだんだんと増えてきました。また、帰国子女のママや帰国子女の子を持つママ、インターナショナル幼稚園から公立の小学校に進学した子を持つママなどに話を聞くと、小さい時にどれだけ英語が上手でも、英語を使う頻度が減った途端に英語力が落ちたというのは共通した意見のようです。勉強全般に同じことが言えるかもしれませんが、子どもが学ぶことへの好奇心が持続できるように、親がサポートしていけるかが今後の課題かもしれません。<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年05月23日2018年9月6日、東京・江東区青海に英語で学ぶ体験型学習施設 「TOKYO GLOBAL GATEWAY(以下、TGG)」 がオープンします。外国のような空間で、着いた瞬間から英語漬け。子どもたちが、海外の日常生活シーンや文化を体験できると話題の施設です。東京都と共同で推進するこの英語教育施設について、統括本部本部長の谷口正一郎さんにお話をうかがいました。■学習時間が足りない英語「英語漬けになれる場所を作ろう」――TGG開設は、どういう経緯で決まったのでしょうか?谷口正一郎さん(以下、谷口さん):2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、大学入試や小学校の英語授業が変わります。より英語の実践力を高めていかないといけないという東京都教育委員会の強い思いから、企画が実現したんです。いろいろな有識者の方が集まり話し合った結果、英語漬けになる場所を作ろうとなりました。日本の英語教育の現状は、英語を使う場所がないというところに尽きると思います。私も仕事で海外に行く機会が増え、「英語ができるようになったね」と言われることがありますが、できるようになったのではなく、使う場面や機会があることが何よりも重要だと感じています。一般的に英語は、2000~2500時間くらい勉強しないとしゃべれるようにならないといわれています。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです。学校の英語の教え方が間違っているのでは、という方も多いのですが、そうではない。学習時間、特に英語を使って話す時間がそもそも足らないのです。この大都会・東京でさえ、英語が使えるところ、使わないといけないところはあまりありませんよね。であれば、いつもの学校や地域社会とは違う空間を意図的に用意して、英語漬けになれる場所を提供しようというのが、発想の原点です。 ■英語「を」活用、英語「で」学ぶプログラム――どのようにしてプログラムを進めていく予定ですか?谷口さん:学校で利用いただく時は、8人のグループに分かれて参加いただきます。それぞれにイングリッシュ・スピーカー「エージェント」が1人付き、このチームで1日、または半日を過ごします。具体的な例をご紹介します。入場した生徒さんは自己紹介などをしてから、「アトラクション・エリア」で飛行機やレストランなど、海外で起こる生活シーンを疑似体験。例えば、飛行機のブースに行くと、スタッフが待っていて生徒とやり取りをし、なるべくフルセンテンスで答える練習をします。その間、待っている生徒たちはエージェントと練習をするようにしています。声が大きい子はよくしゃべる、内気な子はなかなかしゃべらないなど、小学生にはよくあるのですが、ここではなるべく全員が同じ発言量にできるよう促します。また、待っている間に日本語を使っていると効果が薄れますので、常に英語が飛び交う環境をご用意します。アトラクション・エリアが終了したら「アクティブ イマージョン・エリア」へ移動。ここは、英語で新しい単元を学ぶというコーナーで、専門知識を身につけた「スペシャリスト」が授業をします。例えば、マーケティングというのはこういう考え方なんだよという内容を、先ほどの8人で聞くんです。スペシャリストが何を言っているのかわからない場合は、エージェントが英語で教えてあげたりします。そして、最後に“振り返り”学習を行います。その後、学校で、先生と一緒にTGGでの一日を振り返っていただければと思います。――アクティブ イマージョン・エリアは、初級レベルのお子さんには難しくはないのでしょうか?谷口さん:このエリアは、初級から上級まで5つのレベルに分かれています。例えば、橋を制作して街を作るなどのテーマは、目で見てものを動かしたり、「これくらいの高さで」と指示があったり、チームで作業することが多いので、小学生でも英語が理解しやすいと思います。上級ですと、デイトレーダーのような画面を見ながら株価の算定をする企業分析もあります。今回、日本で初めてオーストラリアのクイーンズランド州と提携した留学ゾーンを設置します。高校の先生方から、英語のできる子、優秀な子でも留学すると、海外の授業スタイルになじみがなく、手が挙がらないという悩みをうかがいます。クィーンズランドの学習指導要領に基づいた授業をそのまま受講でき、討論形式の授業を受けることで、留学前の準備をしていただくというものにしています。――英語漬けの良さはどのようなところですか?谷口さん:皆さんも体験したことがあると思いますが、海外旅行をしていると、帰る日くらいに「ソーリー」が「Sorry」と聞こえてきたり、話す時も「I want 〇〇」と自然と出てくるようになりますよね。TGGでは、最短で3時間半、最長で1日7時間過ごしますので、海外旅行での英語体験をギュッと凝縮している感じですね。伝わって楽しかった、伝えられなくて悔しかった、という思いが、英語学習のモチベーションになります。「TGG」PRの動画撮影の際に、英語に興味があるモデルの子たちに集まってもらったんですよ。中にはしゃべれない子もいたのですが、3時間半くらい撮影をすると、明らかに変化がわかるんです。外国人役の先生が「How can I help you?」と聞くと、最初は何を言ってるんだろう? という様子だったのが「I want this one.」「How could I call this one?」と言うようになるんです。そういうところを見ると、子どもたちの吸収力に下手にふたをしてはいけないなと思いますね。「日本人はどうして中学、高校の6年間英語を学んでも話せるようにならないのか?」と長くいわれてきましたが、谷口さんの「一般的に英語は、2000~2500時間くらい使わないとしゃべれるようにならない。小学校から高校3年生の大学受験まで入れた英語の総授業時間がだいたい800時間。家庭学習を全部入れても足りないのです」の言葉で、目からウロコでした。期間や中身だけではなく話す時間数がキモだった英語学習。そのために、TGGはできるべくしてできた施設なのでしょう。 次回 は、TGGの具体的な利用方法や、来る東京2020オリンピック・パラリンピック大会へ向けた取り組みについてご紹介しましょう。 『TOKYO GLOBAL GATEWAY』 住所:東京都江東区青海2-4-32 TIME24ビル1-3階問い合わせ:0120-86596-1(受付時間:月~金9:00~17:00、祝日・年末年始を除く)画像提供:TOKYO GLOBAL GATEWAY取材・文/河部紀子
2018年05月22日日本人は英語が苦手だと、よく言われます。子どもの英語教育を熱心に行っているママの中でも、このままの学習法で子どもが本当に英語を話せるようになるのかしら…と自信を持てない人がいるのでは?かくいう筆者も子どものころ英会話スクールに通ったり人並みに勉強したつもりですが、英語が得意だとは言えません。いっぽう、筆者のルーマニア人の夫は母国語に加え、英語・日本語を話せるトライリンガル。学校の授業と独学で高い英語力を習得し、イギリスの大学に留学しました。日本と同じく母国語が英語ではないにも関わらず、ルーマニアの若者は英語が達者な人が多く、英語圏の国への留学も盛んだそうです。なぜルーマニアの若者は英語を話せるのでしょうか?日本の英語教育とどう違うのか、英語の勉強法について夫に聞いてみました。英語のテストがない!?ルーマニアの学校における英語教育日本の学校では、英語のショートストーリーが書かれた教科書を使って、その中に出てくる単語や文法を勉強するのが一般的ですよね。それはルーマニアも変わらないそうですが、小・中・高と学年が上がっていくうちに授業中に使う言語は全て英語になったとのこと。クラスメイトと英語で議論する時間も多く、英語の実用に力を入れていたそうです。また、英語の本を読むと成績のスコアが上がるシステムもあったそうで、『ハリー・ポッター』などの流行りの本や自分の好きな本を選んで勉強できたのも良かったと言っていました。驚くことに、夫の通っていた学校では英語のテストがなかったそう。日本では英語が受験の必須科目である場合が多いので、ほぼ強制的に勉強をしなければいけません。テストのための暗記がメインの英語教育なので、そこでつまづくと苦手意識を持ってしまう子どもが多いように感じました。アニメ・ゲーム・音楽・映画…英語力が自然に身につく環境夫いわく、子どものころから英語に親しみやすい環境であることも、英語力が身につきやすい理由とのこと。ルーマニアではアメリカのアニメが英語のままテレビ放送されており、見ていない子どもがいないほど人気だそうです。そのほかにもさまざまな英語圏のカルチャーが生活の中に溢れていて、若者は洋楽やゲーム、洋画などに関心を持ち、それらを理解したい思いから自然と英語を覚えるそう。夫も学校以外で本格的に勉強と呼べるような勉強をしたことはなく、幼少期は他の子どもと同じように英語のアニメを見て育ち、学生時代には好きだったアメリカのネットゲームから英語を学んだと言っていました。英語を身近に感じられる環境が子どものころから整っており、かつ娯楽=勉強という図式が成り立っているようです。ところで、日本人は英語を話すとき、その独特の発音を恥ずかしがる人が多いですよね。筆者も英語の授業のときには、わざと棒読みで教科書を読んでいました。夫に聞いてみたところ、ルーマニアの若者は英語の発音に対して一切抵抗がなく、クラスメイト同士でも恥ずかしがらずに英語を話せていたそうです。外国語である英語をすんなりと自然に受け入れられるのも、おそらく幼少期から英語が身近な環境で育ったためと言えるでしょう。単語や文法を暗記する勉強法では身につかない夫は英語のほかにもフランス語やスペイン語が得意で、外国語を勉強するのが好きだそう。ところが、そんな夫が大苦戦したのが日本語でした。ひらがなや漢字など欧米の言語とはまるでタイプが異なるというのもありますが、日本語がなかなか上達しなかった一番の理由は、夫の中で勉強したいと思えるモチベーションが上がらなかったこと。夫は別段、日本の文化が好きだったわけではなく、日本語の本や邦画にも興味を持てませんでした。単語や文法をひたすら暗記する勉強法はあまり功を成さず、結局、夫が日本語を話せるようになったのは筆者と結婚して日本で生活してからのこと。日本のテレビや本に関心を持つようになってから言葉の意味や言い回しについて調べるようになり、格段に日本語力がアップしたそうです。やはり、言語の上達には本人の興味やモチベーションが必要不可欠のようです。強制はNG。楽しみながら「好き」を育てる夫の話では、話せる英語を身につける大切なポイントは以下の3つ。・英語を身近に感じられる環境づくり・英語を「好き」になること・学んだ英語を活用できる場を作る日本では普通に生活していると、英語に触れる機会がほとんどありません。そのため自宅で英語のアニメや本を取り入れるなど、ある程度意図的に環境を作ってあげた方が良いと思います。ただし、気をつけなければいけないのが、英語の勉強を強制しないこと。子どものモチベーションを高めるために大切なのは何よりも「好き」の気持ちです。遊びの中で自然と英語を覚えていけるように、子どもが英語を好きになるきっかけを与えてあげましょう。我が家で読んでいる英語の本。『はらぺこあおむし』は日本でも馴染み深いのでおすすめ我が家では子どもがまだ1歳になったばかりですが、幼いころから英語に親しみを覚えられるように英語の本を読んだり歌を流すなどして、自然と英語が耳に入ってくる環境づくりを心がけています。また、夫は子どもがもう少し大きくなったら一緒にゲームをして遊びたいそうで、英語版のカードゲームなら「きみならどうする?」や「I Can DO That」「アップル トゥ アップル」など、ボードゲームなら「人生ゲーム」がおすすめだと話していました。英語を覚えたら、それを実際に使うことができる場も必要です。英会話スクールに通う方法もありますし、ネットのオンライン英会話を利用するのも良いでしょう。ネイティブと接することは英語力を高めるだけでなく、英語をより身近に感じられることにも繋がります。子どもが楽しみながら学べるような英語の学習法を考えてあげてくださいね!<文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年05月14日英語を単なる”お勉強”だと思わせないためにこのところ、英語教育現場にいろいろな変化が起きています。文科省による「英語教育改善プラン」が出されたのが昨年(2017年)4月のこと。それに伴い、今年に入ってから小学3年生から英語教育を導入する学校が増え、5年生からは必修科目となっています。大学入試のスタイルも変わるとのことで、より実践的な英語を目指す方向に。それに合わせ、早ければ0歳から子どもの英語教育を開始する保護者は少なくありません。ただ問題は、英語に対する子どもの興味をひき出し、学習意欲を高く維持し続けることができるのか、ということ。英語が実際にコミュニケーションツールであることを理解しなければ、それは単なる卓上の勉強であって、子どもにとってはあまり面白くないものになってしまいます。そこで見つけたのが、職業・社会体験施設『キッザニア』の英語プログラム。『キッザニア』では、毎週水曜日は英語デー『English Wedesday!』を開催しており、約40種類以上のアクティビティを英語で体験することができます。これなら遊びながら英語の発話を助け、英語環境に身を置くことができそう!今回10歳の娘とともにプログラムを体験してきました。実在する企業などによる協力で、かなりリアルな職業体験ができるキッザニア。「お金は自ら働いて手に入れるもの」という感覚を養うことができるのも魅力的ネイティブキッズと一緒に職業体験キッザニアでできる職業・社会体験は実に多岐にわたっていて、ピザを作ったりマンガを描いたり、はたまた証券会社や裁判所といった多種多様な職業の内容をかなりリアルに再現。完全入れ替えの2部制となっていて、水曜日は第1部・第2部ともに『English Wedesday!』が開催されています。英語でのアクティビティでは、職業内容についての説明もすべて英語のみ。参加者には日本に駐在する外国人の子女や海外からの旅行者も少なくありません。水曜日には外国人の子どもも多い。この日は修学旅行生の中学生もいて、元気よく「Good evening!」とあいさつをしていた(キッザニアでは”夜の街”をイメージしているため、あいさつは「こんばんは」で統一されているそう)今回筆者が娘とともに体験したのは、『EAP eKspress (English Activities Program Express)』。3つの職業体験がパッケージになったもので、事前予約が必要なプログラム。通常6人までの子どもが1グループになり、スタッフによる案内で待ち時間なく3つの職業体験ができること、子どもをスタッフに預ける形になるので、保護者はその間、一時退場など好きに行動できるといった利点もあります。体験できるアクティビティは曜日によって異なるそうで、この日は「消防署」「石けん工場」「出版社」がラインナップ。娘と一緒に参加したのは1人で、カリフォルニアからおばあちゃんと一緒に初めて日本にやってきたジャスパー君(8歳)です。なかなかハード…でも楽しいから大丈夫!朝9時から始まる第1部、午前中は好きに遊んで、12時45分の集合で入場カウンター前へ。「EAP」のビブを着て、身の回り品を入れるためのオリジナルデザインバッグを受け取り記念撮影などを経て、13時になったら体験スタートです。もちろん説明はすべて英語。ジャスパー君がネイティブなせいもあるのか、担当ナビゲーターでコロンビア人のマリアさんの話すスピードはふつうにネイティブの子ども向け。通訳なんてもちろんありません。もしかして、ネイティブでない英語学習者にはハードルが高いかも…?と一抹の不安を覚えたものの、「キッザニアで遊びたい!」という楽しみが先行するのか、意外とすんなりとついて行く娘。スタッフの方に聞けば、英語がわからなくてもジェスチャーなどで理解できるよう配慮しているので、すべてが英語でも問題なく入っていける子がほとんどとのこと。はじめはドキドキ照れくさそうだった子も、時間が経つにつれ自ら英語を使ってあいさつができるようになるのだそう。子どもの対応力と柔軟性ってすごい!ナビゲーターのマリアさんは日本語を一切発せず、終始英語のみ!なかなかハード…?と思ったものの…全く問題ない様子子どもたちの雄姿も大きな見どころさて、グループが最初に訪れたのは「消防署」。一般の参加者のこどもたちも一緒に消防士として働きます。ジャスパー君は今回のグループの隊長に任命され、番号を呼ばれたらシュタッとかっこよく敬礼!ジャスパー君にならって、ほかの参加者もシャキシャキ動きます。アクティビティを行うのはナビゲーターのマリアさんで、すらすらといいピッチでコトが進んでいきます。参加者には4~5歳くらいの小さな子や、英語がわからないらしい子もいましたが、ジャスパー君にえっちらおっちらとついてきています。午前中から英語だけの環境にいるためか、英語に臆することがないのがいいところ。消防車に乗って火災現場へ行き、放水をしてしっかりと火を消し消防署まで帰ってきました。鎮火してから全員で敬礼をしたときのその誇り高い顔つきに、うるっとすることは請け合いです。やる気に充ちたジャスパー君。さすがにナビゲーターの説明にいち早く反応。そのおかげで、日本人の子どもたちも次にやることがなんとなくわかりスムーズにコトが進むホンモノの水が出てくるホースで消火活動。火が弱まったと思ったらまた燃えさかったりと、火の動きもなかなかリアル消防署のアクティビティが終わると、すぐさま「石けん工場」へ。待ち時間がないのはうれしいところです。この石けんづくりはなかなか高度かも。使われている単語が専門用語で、子ども向けに適当な説明をすることはなく、石けんができるまでがわかるプチ工場見学となっています。もちろん、見学するだけでなく自ら機械を操作しなければならない箇所もあり、そこは説明を聞いていないとできません。なかなかハードではあるものの、ジェスチャーを見ながらなんとかボタンを押すなどの作業を完了。最後に成果物として、体験日が印字された石けんを持ち帰れるので、ちょっとうれしいお土産になりますね。英語を「学ぶもの」から「使うもの」へ3つ目の「出版社」では漫画家となってコミックの1ページを仕上げます。下絵が入ったサンプルの、空いているフキダシ部分にせりふを書き込み、トーンを貼るなどして好きに装飾。作業自体はもくもくと行われます。日本の漫画に慣れていないジャスパー君や小さな子どもでも、好きなように文字やイラストを書きこんでいて、創造性をかき立てられるアクティビティなのだなと思いました。サンプル原稿に文字やイラストを描きいれる、漫画家の作業。できあがったらプリントして表紙をつけてくれる3つすべてのアクティビティが終了するまで約1時間30分。業務に対して支払われる“お給料”「キッゾ」を受け取り、記念写真をもらってプログラムは終了です。待ち時間がなくスムーズであることもさることながら、やはりなんといっても周りからも英語のみが聴こえてくる環境でのアクティビティであることが大きな利点。英語を学ぶ子どもたちにとって、ふだん英語を話す相手は英語の先生など大人であることが多いなか、同年代の子どもたちとも英語で触れ合うことができます。英語は「学ぶもの」というより「使うもの」ということを肌で感じることができたのではないでしょうか。今、英語を勉強している人にもそうでない人にもおすすめです。キッザニア(東京・甲子園)青いポロシャツはイングリッシュスピーカー。場内にも何人もいるので、積極的に話しかけてみよう<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2018年04月30日ananの人気連載「鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ」が、とうとう書籍になりました! 英語が苦手だと感じている人にこそ手に取ってもらいたい一冊。書籍化を記念して、鈴木亮平さんとスティーブ・ソレイシィさんが対談をしました。鈴木:ついに本が完成しましたね!ソレイシィ:しましたねー。この連載がスタートしてからもう3年経つなんて信じられない。鈴木:こうして書籍として一冊にまとまると、感慨深いものがありますね。ソレイシィ:意外なんだけど、鈴木さんにとってはこれが初めての英語本なんだそうですね。鈴木:そうなんです。なんだか緊張しますね。たくさんの人に読んでもらいたいな。ソレイシィ:この本を作るにあたって、細かく読み返したんだけど、この本は英語本としても、俳優さんやタレントさんが出す本としても、異色だと改めて感じています。鈴木:そうなんですか?どんなところが?ソレイシィ:鈴木さんは英語の専門家の気づかない部分を突いているんです。その視点がとてもユニーク。だからいわゆる“定番”の表現だけにとどまらない内容になっている。鈴木さんの発想があったからこそできた本だと思います。鈴木:照れますね。ソレイシィ:例えば病気を訴える場合、定番表現は“I have a problem with~.”(~に不具合があります)なんですけど、それに加えて“I feel~.”を使うといいっていう発想は、僕にとっては目からウロコでした。鈴木:ああ、“I feel bad.”(気持ち悪い)とか“I feel dizzy.”(めまいがする)とかのことですね。ソレイシィ:そう。言われてみれば確かに僕らネイティブもそういう言い方をしているんですが、無意識なのでなかなか気づかない。これこそが、現役の英語学習者としてのリアルな視点なんです。鈴木さんが英語を学ぶプロセスの中で自分のものにしてきた言葉という気がした。僕自身、気づかされたことがたくさんありました。鈴木:僕が迷いながら英語を学んできた過去の試行錯誤を詰め込んだつもりではあります。通じなくて苦労したこと、誤解されて失敗したこと、ブレイクスルーした瞬間とか、「あ、この単語はこういうふうに使うんだ」とか、「このフレーズを使えば楽だな」とか。自分がたどってきた道のりを思い浮かべながら話してきましたね。ソレイシィ:鈴木さんみたいに、ネイティブじゃないのに英語が話せるようになる人には、共通点があるんです。鈴木:え、どんなことですか?ソレイシィ:ひとつは表現意欲があること。「この言葉を使って自分の気持ちをこう表現してみよう」、と。もうひとつ、使おうとする意欲も旺盛。「あの場面でこのフレーズを使ってみよう」と思っている。鈴木:実は連載の対談でも、面白いフレーズを仕入れたら、どこかで絶対使ってみようと思っている部分がありますね。ソレイシィ:そうそう、それがいいんです。常に好奇心を持っているし、使う前提だから、新しい表現もどんどん自分のものになっていく。現役の英語コミュニケーターなんですよね。だから常に英語に対して好奇心のアンテナを張っていられるし、進化していけるんです。僕が日本語を覚えたのもまさに同じような感覚だったし、もっと言えば母国語だってそう。新しい言葉は常に生まれているから、覚えたり、忘れたり、思い出したり、その繰り返しなんですよね。鈴木:新しく覚えた言葉を駆使して、今まで表現できなかった次元のことが通じたときの気持ちよさってありますからね。ソレイシィ:そう、伝わる気持ちよさって、確かにある。その快感にハマると語学が楽しくなってくる。鈴木:僕は大学で言語学を学んできたので、言語そのものも好きなんですけど、実際通じるかどうかっていうのは言葉以外の部分も大きい。顔の表情とかジェスチャーとか、声のトーンとか。そういったコミュニケーション術みたいなものを身につけることも大事なんですよね。そこも含めた内容になっていると思います。ソレイシィ:僕が感心したのは、機転の利かせ方。道を聞くときに行き先ではなくて現在地から聞くとか、そういうのはもう、コミュニケーション術を超えた発想力の高さだと思いますね。Ryohei Suzuki1983年生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学卒。2006年、俳優デビュー。’14年、連続テレビ小説『花子とアン』で注目を集める。現在、NHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公の西郷隆盛役を熱演中。映画『羊と鋼の森』が6月8日公開。Steve Soresi英会話コーチ、「ソレイシィ研究所」代表。アメリカ出身。NHKラジオ第2『英会話タイムトライアル』メイン講師。『英会話なるほどフレーズ100』(アルク)、『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(文響社)など著書多数。『こんなに簡単! 鈴木亮平の中学英語で世界一周! feat.スティーブ・ソレイシィ』鈴木亮平さんによる初の英語書籍。鈴木さんが実体験を通して身につけた実践的な英語フレーズが満載。スティーブ・ソレイシィさんとの掛け合いが楽しい対談では、言葉の持つ細かなニュアンスや使い方も学べます。※『anan』2018年4月25日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・八木啓紀ヘア&メイク・宮田靖士(THYMON Inc.)文・東海林美佳(by anan編集部)
2018年04月20日学校教育だけでは一向に身につかないといわれる日本の英語教育。「わが子には効果的な英語教育を受けさせたい」と考える親たちは、英会話スクールや英語教材といった学習を行なう人も多いだろう。●日本の学校教育で、英語が身につかない理由とは?でも、なぜ日本の学校教育だけでは英語が身につかないのか?「英語塾エベレスト」を運営する代表の齋藤孝夫さんに、まずはその問題点をうかがった。「人間が言葉を覚える過程を考えるとわかりやすいです。生まれたばかりの赤ちゃんは言葉を話さず、ひたすら言葉を聞いて言語の情報を収集しています。2歳くらいになると収集した情報を整理して、少しずつ言葉を発するようになります。その後読むことができるようになり、書くことができるようになりますよね。そしてその言葉を学ぶ過程は、すべてその状況や一定のシチュエーションで学んでいきます。だからどんなシーンでどう使うかがわかるのです」(齋藤さん以下同)しかし日本の英語教育は、言語学習過程の「聞く、話す」よりも、基礎文法を覚え、読解することが多い。「その結果、設問は解けるが、どんなシチュエーションで、どう伝えたらいいかがわからないままになります。だから使えないのです。目的に対する手段が間違っていることがわかります」さらによく言われるのは「日本人は英語で話して間違えるのを嫌がるから上達しない」という国民性の問題。しかし齋藤さんは「それも日本人の性質ではなく、日本の学校教育の問題」と断言する。「学校では、英語のテストを受けさせ生徒に優劣をつけます。つまり『答えはひとつで、間違えるのはいけないこと』と、身に染みて学ばされるのです。これでは、英語がコミュニケーションツールとして機能していない。その結果、英語で話す機会があっても『間違えたくない』という気持ちが働き、黙ってしまう。大人でもそういう人は多いですよね」●重要なのは、継続して日常的に英語を使う機会では、そういったハードルがあるなかで、具体的に何をすれば英語を身につけることができるのだろうか?「重要なことは2つ。ひとつは『はじめから英語を意思の伝達手段として使うこと』。もうひとつは『その絶対量を確保すること』です。しかし日本では日本語だけで成り立つので、その環境を整えることはとても難しい。そういった意味では、日常で英語に触れるために、インターに通ったり、留学して強制的に英語を使わざるを得ない環境に身を置いたりするのは有効です」とはいえ、実際そこまで親が子どもに投資するのは、正直かなりハードルが高い。実際は英会話スクール、英語塾に通う、英語教材などで勉強をするのが一般的だろう。英語が身につく英会話スクールに子どもを通わせるにはどういった点に注目したらいいのだろうか?●体験レッスンでは、スクールによる目標設定と、生徒の"会話量"を見極めよう「プログラムを見て、何をゴールにしているかを確認してください。英検取得を目的としているところが増えてきていますが、残念ながら実践ではあまり意味がありません。実践的に使えるようにするために、ここに通ったらどうなるのか明確なゴール設定とそのゴール到達のためのプロセスがしっかりと設計されている塾をお勧めします。どこを目指すかで、カリキュラムや講師の教え方が決まっていきますので。」そして、次に重要なのは、生徒にしっかり会話をさせる授業かどうかの中身(質)だという。「経験の浅い講師は、自分の話ばかりしてしまいます。会話といいつつ、生徒は話を聞いているばかり。講師が主役ではありません。生徒の話をしっかりと引きだして、いかにリードできるかがプロ講師としての腕の見せ所です。注意したいのは、会話といっても、一言生徒が答えただけで、満足してしまう講師が多い。そこを素通りせずに、ちゃんと文章に直して、生徒に言わせる努力をしているかどうか。そこをしっかり見極めてほしいですね。手間を惜しまないところか、本気度を確かめてください」もし今後子どもに英会話スクールへ通わせるなら、これらのポイントを踏まえて効果的なスクールを見極めたい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月24日子どもの英語力を伸ばすためにはさまざまな方法がある。本格的に英語が話せることを目指すなら、将来的な留学やインターナショナルスクールの留学。さらには英会話スクールで真剣に学ぶ方法もあるだろう。その一方で、英語教材やラジオで勉強するなど家庭でできる学習法や、英語教育を取り入れている学童や幼稚園・保育園に通わせるケースも最近は増えている。さらには親が幼少期から積極的に英語で語りかけをすることも。はたしてこれらの学習法はどれほどの効果があるのか?英語塾「エベレスト」を運営する齋藤孝夫さんに話をうかがった。●パパママによる幼少期の「語りかけ英語」は効果絶大!まず齋藤さんが「間違いなく効果アリ」と太鼓判を押すのは、パパママによる幼少期の「語りかけ英語」。まだ子どもが言葉を発しない頃から、英語で子どもに語りかける学習法が、なぜそれほど効果的なのか?「乳幼児の言語習得研究の世界的な第一人者のパトリシア・クール氏が行った実験では、幼児のお子さんは人間による言葉しか、言語として認識しないそうです。テレビやDVDで英語を聞かせても、この年齢では情報を集積しなかったのです。つまり、DVDで英語の音声を流すことではなく、親が英語で話しかけてあげることで、子どもはどんどん言語として吸収していきます」(齋藤さん以下同)英語が得意なパパママならいいが、苦手な人にはハードルが高そう。それに発音もうまくできないと、子どもへの影響も不安だし、自分自身にも照れが生じそうだ。「語りかけの英語力は『Look at that』とか『Do you like it?』など、3語から5語で十分。中学英語レベルの表現を知っていれば問題ありません。発音がうまくできなくてもいいんです。英語の発音は国によって違いますし、キレイじゃなくても十分通じます」●英語教材やラジオは、親子で一緒に取り組めるならアリ次に聞いたのは、おもに家庭でできる「英語教材」や、NHKで放送されている「ラジオ英会話」などの家庭でできる学習法。費用的にはもっとも手軽で、一番取り入れやすい方法だが…。「こういった学習法の一番の難しさは続かないというところです。受け身で、座学のため単純につまらない。続けることがかなり苦痛になりかねません。もしこれらをしっかりと活用したいなら、明確なゴールを設定して、子どもと一緒に取り組みましょう」例えば、どういうゴール設定が必要だろうか?「漫画が好きなら、海外版の漫画が読めるようになることを目標にするとかで十分。うちの生徒だと『米歌手のテイラー・スウィフトが好きだから、インタビューが理解できるようになりたい』という子がいます。子どもの興味・関心と英を結び付けていくことで、英語を学ぶ目的を常に意識させることは大切です」そして親が子どもと一緒に取り組む方法とは?「そもそも、コミュニケーションツールであるはずの英語を座学で完結させるには無理があります。教材を最大限活用するには、学んだことをちゃんと試せるように、親が話し相手になる、進捗を確認することで、お子さんのモチベーションを維持できるのではないでしょうか。親御さんとしては重たく考えず、子どもと一緒に英語を話す楽しい時間というとらえ方でいいと思います」●英語教育を取り入れた幼稚園や学童…英語が身につかないケースは多い最近増えているのが、英語教育を取り入れた幼稚園や、学童に通わせているケース。別途スクールなどに行かず英語教育を学べるなら、親の負担もかなり少なくなる。「そういった子が僕の英語塾にもよく来ますが、正直最初はまったく英語が話せないケースがほとんど。こちらの言っていることを少しはわかっていても、文章が出てこないのです」それはどうして?「大人数でゲームをするだけで、"授業"とはいえないからです。一言、二言英語を話すぐらいで、特に到達点を決めていないことも。しっかりと自分で文章を考え、会話をしないと、まともな英語は身につきません」●最近注目を集める「スカイプ英会話」も効果アリさらに齋藤さんは最近注目を集める英語の学習法として「スカイプ英会話」の効果についても語ってくれた。「オンライン上でスカイプを活用した海外の人とのレッスンで、毎日1回25分ほど生の会話が展開されます。毎月1万円もかかりませんし、お子さんの生活の中に習慣として取り入れることができれば、効果が期待できると思います」しかしスカイプとはいえ、いきなり海外の人とマンツーマンで会話するのは、かなりハードルが高そうにみえる。「最初はまったくわからなくてもいいんです。そもそも英語と日本語では周波数がかなり違うので、日本語にない新しい音は聞き取れなくて当然です。ただ聞き取れなくても新しい英語の音を集積していきますので、一定時間が経過するとなんとなく理解できるようになりますよ。半年から1年は効果のことは考えずに、海外の人と話す時間をとにかく持つ。これは英語を習得するのに効果的です」語学の習得に近道はないよう。本気で子どもの英語力向上に取り組みたいなら、語りかけなど親も本気で取り組む必要があるだろう。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月21日サッカーや水泳だけでなく、英語にダンスにプラグラミングと…。多様化する子どもの習い事事情に、息切れしそうなママパパも少なくないのでは? 我が子にどんな習い事を習わせるべきなのか。その1●野球とサッカーどっちをやらせたらいい?スポーツの2大習い事巨頭。それが、野球とサッカー。はたして習わせるならどっち? それぞれのスポーツ別に、メリットとデメリットをまとめました。▼続きはこちら▼その2●習い事の王道 なぜピアノを習うの?ただ単純に音感を養うだけでなく、ピアノには脳の発達にとても良い影響があるそうです。脳科学者の澤口俊之さんに取材。その効果についてお聞きしました。▼続きはこちら▼その3●スイミングスクールって必要なの?なぜママたちは子どもをスイミングスクールに通わせるのか?その人気ぶりの現状や、人気の秘密を、アンケートによる「ママの声」から探ってみました。よくよく聞いてみたら、隠された“本音”もチラホラと見え隠れしてきました。▼続きはこちら▼その4●約5割の子育て家庭が英語教育はすでに導入済み!2020年度から本格的に小学校の英語教育が必修に。子を持つ家庭では、どのくらい英語教育を導入しているのでしょうか ママテナ上でアンケートを行ったところ、約半数の家庭で英語教育を導入していることが判明!▼続きはこちら▼その5●人気英語塾講師に聞いた!安くて効果的な英語教育子どもの英語教育といっても、安価に購入できるテキストから、留学までさまざま。NHKラジオの『基礎英語』で英語を学んだという人もいます。安価で効果的な英語教育や教材ってどれでしょうか?▼続きはこちら▼その6●学び方に違いがあった?スクールに通っても英語が話せない理由中・高、そして大学でも学んだのに英語を話せないという親世代も少なくありません。それは、学び方に問題があったから。英会話スクールに通っても英語が話せないこともあるといいます。はたして、どうしてでしょうか?▼続きはこちら▼
2018年02月20日2020年の大規模な教育改革、一部の学校では2018年度から先行実施される学校もあります。小学校の授業から大学入試まで、英語に求められるレベルや内容が変化します。小学校でも、これまでの「英語に慣れ親しむ」ための授業とは異なり、小学5年生からは教科として評定がつくようになるとのこと。英語教育は、まず「聞くこと」「話すこと」が大切と言われています。ただ、小学校の高学年になってくると、“間違えるのは恥ずかしい”という思いがどんどん高まるもの。それまでに、子どもには“間違えても良いから英語を話す&楽しむ”という体験をさせてあげたい…ですよね。今回は、 前回の記事 で紹介した、進研ゼミのオプション講座で自宅でできる英語教材<Challenge English>を実際に使っている小学校3年生の通吾くんを取材。通吾くんのお母さんであり、ママリーダーズの宇高さんにも、リアルな感想をお聞きしてきました!宇高有香(うだかゆか)さん 息子さん:通吾(とおご)くん(8歳)、娘さん:有咲(ありさ)ちゃん(6歳)2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に 『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』 (辰巳出版)。ブログ 「丘の上の家」 も人気。HP: <Challenge English>を始めたきっかけは?小学校1年生のときから「進研ゼミ 小学講座」を受講していた宇高さんの長男・通吾くん。宇高さんは以前から、通吾くんに英語への興味を持ってもらいたいと考えていたそう。そんなとき<Challenge English>の案内が目に入ったと言います。学校でいきなり勉強として英語に触れると、通吾くんの性格上、自ら意欲を持って取り組めないのでは? と考えた宇高さん。「息子はもともとマイペースな性格なんです。自分が興味を持ったことには夢中になるけど、楽しめないと続かない。だから、デジタルレッスンでレベルをクリアしながら進めていく<Challenge English>は息子に合ってるんじゃないかな…と思いました。私は片づけや収納方法をアドバイスする仕事をしているのですが、その方法もそれぞれの人にあったやり方があります。それと同じで、学習方法にも子どもに合った方法があると思う。それを探して、親が選んであげられるといいですよね」■英語の「4技能」をバランスよく学べるレッスン早速、通吾くんが普段行っているタブレット学習の様子を覗かせてもらいました。<Challenge English>では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランス良く学ぶことができます。1.「聞く」:英語特有の発音を聞き取れるように英語の会話を聞いて、内容に合ったイラストを選びます。吸収の早い子どもにとって、きれいな発音を繰り返し聞くことは何よりも大切。クイズ形式なので、自然と何度も挑戦している通吾くん。英語ならではの「音」も、聞き取れているようです。2.「話す」:きれいな発音を覚える会話フレーズを練習したり、ストーリーにそったフレーズをマネして発音したり。ヘッドフォンマイクで話した英語は、発音判定システムで即座に判定してくれます。画面の中にいる外国人の先生と実際に会話をしているように進むので、よりリアルな疑似体験ができます。通吾くんは、周りに人がいても気にすることなく(!)どんどん進めていました。いい判定が出るまで何度も挑戦しています。3.「読む」:耳で覚えた英語を読む力につなげる始めは単語から、そして長文まで。レベルに応じて、文章を読む力につなげます。耳から覚えた英語を読む力につなげられるよう、音声と合わせて学びます。読むと同時に音声を聞けるのがタブレットの魅力。通吾くんは「これはちょっと難しいなあ~」「こっちは簡単!」と、間違ったり正解したりしながら夢中で取り組んでいました。4.「書く」:混乱しやすい大文字・小文字を丁寧に書く力がつくと、英語の楽しみは格段に広がります。ここではタイピング機能を使ったレッスンで、子どもが混乱しやすい大文字・小文字も丁寧に教えてくれるので安心です。通吾くんは悩みながらも慎重にキーをタッチして、正解すると大よろこび!「アニメーションで動くキャラクターが登場して、ストーリー仕立てになっているなどの子どもが夢中になる仕掛けや、どんどん次に進みたくなるような動線がしっかりしているなと感じます。このゲーム形式が、楽しく続けられる理由ですね」と宇高さん。 <Challenge English>をWEB上で体験してみる しかも、親にとってうれしいのが<Challenge English>は、タブレット学習なので採点が必要ないという点。「学習内容や息子がどう感じたかが毎日メールで送られてくるので、助かっています。それぞれの技能が細かくレベル別になっているのも、進み具合が把握しやすくていいですね」■外国人講師との「オンライン会話レッスン」で実践!また、これまでに習ったことをオンライン会話レッスンで実践可能! 専門の指導をうけた講師が英語のみで対応します。好きな曜日・時間に予約でき、変更もOK。だから気負わず、自宅でリラックスした状態でレッスンを受けられるのだそう。「始める前は緊張していた息子でしたが、講師の先生が盛り上げるのが上手で安心しました。楽しく会話できたようで、本人の自信にもつながったと思います。息子は他にも習い事をしているので、送迎がないのは本当にありがたい。自宅でどういうふうに学んでいるのか確認もできるので、安心です」 レッスン内容を動画で見てみよう ■続けることが苦手だった通吾くんに変化が!実は通吾くん、学習の習慣化がうまくいっておらず、3年生に上がったとき一時的に成績が下がってしまったそう。「とにかく『続ける』のが苦手だったんですね。だから、15分という短い時間で楽しく学べる<Challenge English>は、学習の習慣化のいいきっかけになりました。今では、毎朝起きるとまず<Challenge English>で学んでいます。そのあと、計算や漢字のテキストをやるという朝学習が習慣になりました」当初は空き時間に学習するというスタイルでしたが、なかなか定着しなかったそう。それを朝学習にすると考えたのは、なんと通吾くん自身なのだそう! 毎日英語の学習を続けられていることが、他の部分にも良い影響を与えているのかもしれませんね。「英語はずっと続けていってもらいたいので、これからも無理なく楽しんでほしいです」そう語る宇高さん。長女の有咲ちゃんもときどき、通吾くんのタブレットを覗き込んでいるそう。そして、英語に限らず自宅学習を検討しているママに朗報が。「進研ゼミ 小学講座」でも<Challenge English>の一部のレッスンが利用可能。「話す」で紹介した<Challenge English>でも人気のスピーキングレッスン(音声認識を使った外国人講師との英会話疑似体験)を年に3回利用できるんです。4教科+英語を自宅で学べるようになるうえに、年に1回、受講費内でGTEC Junior Online(※)が受けられるので、4技能の実力を測ることができるようにもなります。(※ベネッセが提供する小・中学生のための英語4技能検定「GTEC Junior」をベースにした、簡便に4技能を測れるアセスメント)「娘も興味を持っているようなので<Challenge English>を受講する予定です。『進研ゼミ 小学講座』でもレッスンが利用できるようになるなら、まずそちらで試してみてもいいかなと考えています」話せるようになるためには、毎日続けることが大切な英語学習。お子さんはもちろん、親にもうれしい仕掛けがいっぱいの<Challenge English>なら、どんなご家庭でも無理なく英語に取り組めそうですね。 4月スタートのしめ切り日と受講費は?<Challenge English>を詳しく見る! 「進研ゼミ 小学講座」も追加料金なしで英語学習ができるように!>> PR:株式会社ベネッセコーポレーション
2018年02月19日子どもへの英語教育に関心が高まるなか、学校以外にも「子どもの英語教育」に関心を寄せている親は少なくないだろう。そこで、実際に子に英語教育を始めている人は何歳ごろから、どんな学習を選択しているのか?ママテナの独自インターネット調査で「英語教育の実施状況や、2020年の英語教育義務化に関する本音」を探った(調査期間:2018年1月19日〜1月23日、有効回答数:172人)。●約8割の親は、学校以外での英語教育の必要性を実感まず子どもがいる親を対象に「英語教育についての現状」を質問したところ、次のような結果となった。1位現在子どもの英語教育を行っている……51.8%2位現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい……27.4%3位子どもの英語を行う予定はない……20.7%「現在子どもの英語教育を行っている」親がかなり多く、さらに「現在は行っていないが、将来的には英語教育を行いたい」と考えている親も含めると、実に約8割は学校以外の英語教育が必要だと考えているようだ。英語教育を行っている人、行いたいと思っている人にその理由を尋ねると、一番多いのは「将来、英語が必要な時代になり、少しでも働くうえで選択肢が増えればと思って習いはじめました」(30代後半)「将来英語は話せて当たり前な世のなかになると思うので」(30代後半)など、国際化社会への対応を視野に入れた理由だった。一方で「小学校から英語が必修となるため、早くから英語に慣らせたかった」(30代前半)といった、2020年よりスタートする小学生の英語教育義務化を見据えた回答も目立った。小学校3年生より英語教育がスタートし、5、6年には教科として成績もつくようになるという。また意外に多かったのは「本人が興味を持ったから」(40代前半)など、子ども自身が英語教育に興味を持ったケース。すでに英会話スクールに通う友だちがいたり、英語のアニメに触れたりする機会があると、自ら英語に興味を持つことも多いようだ。●すでに始めている人の半数は、3歳以下からスタート!では、子どもに英語教育を行っている親は、どういった学習方法を選んでいるのか?同調査では「将来的には英語教育を行いたい」親も含め、その内容について調査。結果は次の通りだ。1位英会話スクール、英語教室などに通う……69.4%(将来的に行いたい66.7%)2位英語の教材やラジオなどで家庭学習させる……36.5%(将来的に行いたい37.8%)3位ネイティブスピーカーや英語が得意な人と関わりを持たせる14.1%(将来的に行いたい26.7%)4位外国で暮らす、留学……3.5%(将来的に行いたい13.3%)圧倒的に人気なのは「英会話スクール、英語教室に通う」。ほか英語の家庭学習も根強い人気だった。さらに子どもに英語教育を行っている親と、将来的には英語教育を行いたい親を対象に、英語教育を始めた(始めたい)年齢についても調査。その結果は後述の通りだが、こちらは始めた年齢と始めたい年齢で、大きく結果が異なっている。・英語教育を始めた年齢1位0歳から3歳……52.9%2位4歳から6歳……29.4%3位10歳以上……11.8%4位7歳から9歳……5.9%・英語教育を始めたい年齢1位10歳以上……31.1%2位4歳から6歳……24.4%2位7歳から9歳……24.4%4位0歳から3歳……8.8%すでに始めている人たちの半数以上は0歳から3歳からスタート。52.9%のうち、言葉がほぼ話せない0歳から1歳で始めている人も、21.2%いた。これから始めたい人たちで一番多いのは「10歳以上」。どうやら英語教育は赤ちゃんの頃から始めている層と、小学校高学年以上に始める層で大きく分かれているようだ。●小学校の英語教育義務化は賛成も、授業内容に不安さらに2020年から始まる小学校の英語義務教育化についての率直な感想を尋ねた。「良いことだと思う。教室に通わなくても学校の授業で同等の教育ができたらとてもありがたいことだと思う」(30代前半)といった期待を持つ意見もあるが、かなり目立ったのは「英語の早期教育はいいと思うが、学校、教師によってレベルや内容に偏りが起こりそうで心配」(30代前半)、「良いと思う、ただ今までのような文法重視の英語教育はやめて欲しい」(30代前半)といった、早期英語教育は必要としながらも、教育内容に不安を覚える意見だった。今回の調査結果で実感したのは、学校の英語教育に期待が持てない親がとにかく多いこと。だからこそ英会話スクールや家庭学習などの英語教育への関心も高く、高い実施率となっている。そんな親たちの期待や子どもたちの努力が果たして、将来的な英語力向上に実を結ぶのか?できれば親子の想いや努力が、報われる結果となってほしい。(取材・文:高山惠編集:ノオト)
2018年02月18日子どもを習いごとに行かせなくても、自宅で英語環境を作って学ばせたいと考えるパパやママが増えています。家庭英語の学習教材では、特にセット教材に人気が集まっていますが、「ベスト」な教材は、それぞれの家庭で異なるもの。そこで今回は、代表的な英語教材の特徴を含めつつ、満足度の高い教材に出会うために押さえておくべきポイントをお伝えしていきます。■まずは2、3年後の到達目標を決めようまず、どのように買いそろえる教材を決めていけば良いのか、各家庭の英語目標レベルを定めます。例えば、下記のように個々の目標はさまざまです。・小学校の英語学習が始まる前に、苦手意識を作らせない・英語を十分に聞き取れる耳を育てる・定型表現のマスター~バイリンガルの基礎作りを行う「小学校の英語学習が始まる前に、苦手意識を作らせない」ことを目的にする家庭の場合、NHK Eテレ「えいごであそぼ」でおなじみのキャラクターやパペットたちが出てきて、遊びの要素が多い『 えいごであそぼプラネット(旺文社) 』などで遊びながら、様子を見てみましょう。一方、「不自由なく英語を聞き取れる耳を作る」以上のレベルを目指す場合、日本語交じりの教材では、必要な英語のインプット量の確保は難しくなってきます。系統だったカリキュラムの下、バランスの良い教材がそろえられている、英語のみのものを選ぶようにします。『 Worldwide Kids(ベネッセ) 』や、スモールステップでグレード別になっている多聴多読教材『 Oxford Reading Tree 』などから取り組むと、十分な基礎力を培っていくことができます。そこから定型表現のマスター、そしてバイリンガルの基礎作りへと広げていきます。■習得の近道は子どもの興味を伸ばしてあげることしかし、いくら親が頑張っても、子どもが英語にあまり興味がない場合はどのような教材選びをすれば良いでしょうか。英語の早期学習を始めるメリットは、「自然な英語の音、リズムへの慣れと体得」につきます。「英語時間の習慣化」という目的を、まずはクリアできることを目指しましょう。普段から、本より歌を楽しんでいるようであれば、セット教材にこだわらず、好きな分野の音楽教材を優先的した方が効果的です。実年齢に関係なく、英語への慣れを意識した『 Super Simple Learning 』や、定型表現を歌って踊って学ぶ『 Genki English!! 』のCDといった、手軽に取り組める教材を試してみてください。特に、歌は長期記憶にも役立ちますので、手始めには歌が一番です。英語そのものに慣れれば、後から学びの範囲を広げられるので、まずは焦らずに楽しい経験を増やしてあげましょう。■おすすめのCD/DVDの聞き流し、掛け流し教材最後に、かけ流し教材としておすすめなのが、0歳から始める場合、『 エンジェルコース(アルク) 』は音声のインプット量も十分で万人向けです。しかし、10ヶ月を過ぎる頃から、どんなに良い教材を使っても、一方的な聞き流しだけでは、教材の購入費、および英語にかける時間に対して、子どもの英語力の伸長が期待できなくなるため、「聞き流しだけ」というのはおすすめできません。英語は言葉であり、生きたかかわりを通してしか学ぶことができないのです。まずは、1日に20~30分くらい英語の時間がとれれば十分。平日は、車の中で、歌を聞きながら歌う、寝る前に一緒に英語の絵本を開いたり、週末にDVDや動画をみて、アクティビティを一緒に楽しんだり…。英語とのふれあい方を工夫すれば、両親がフルタイムで働いている場合でも、家庭英語教育を続けることは可能です。親子の関わりの中で、一緒に学ぶ喜びを共有できる教材に出会えると良いですね。
2018年01月19日マーゴット・ロビーとエリザベス・バンクスが、英語圏で長年人気を誇る子ども向けの絵本「The Paper Bag Princess」を映画化するようだ。映画化権を獲得したユニバーサルが発表した。エリザベスとユニバーサルは、彼女が製作(続編では監督も)した『ピッチ・パーフェクト』シリーズでもタッグを組んでおり、今回はロバート・マンチ著のベストセラー絵本の映画化で再び手を組むことに。エリザベスは監督とプロデューサーを務めるとのこと。「The Paper Bag Princess」は子ども向けの絵本であり、1980年という昔に出版されながら、なかなかのフェミニストな内容であることが知られている。主人公はロナルド王子との結婚を控えたエリザベス王女。結婚式の前日に城がドラゴンの攻撃を受け、ロナルド王子が連れ去られてしまう。ドラゴンに着るものさえも焼き尽くされてしまったエリザベス王女は、紙袋を身につけて、王子の救出に向かうという話だ。フェミニストと呼ばれる理由は結末にある。自分を助けに来た王女に対し「お姫様らしくないね」と諭す王子。その後、王女が王子に対して取るある行動が、強い女性像を象徴し、フェミニストに支持されているのだ。エリザベスとともにプロデューサーに名を連ねるマーゴットがエリザベス王女を演じる可能性もあるが、「The Hollywood Reporter」によれば脚本の仕上がりやスケジュールに左右されそうだという。(Hiromi Kaku)
2017年11月01日こんにちは、1歳の息子の母親でもある金融ライターの齋藤惠です。小さい子どもを持つ親なら「どうすれば子どもが自然と英語に親しめるか?」と考えたことがあるのではないでしょうか?そこで今回は、子どもに楽しく英語に触れさせるためのおすすめ映画を6つご紹介します!●子ども向け映画を選ぶときのポイント3つまずは、私(これでも英語が得意なんです!)が考えた、子どもにみせたい映画を選ぶときのポイントをご説明します。1、子どもにとって、わかりやすい英語が使われているか2、道徳・教養面で子どもにみせたいか3、継続して英語学習の意欲が高まりそうかこの3つのポイントをベースに、特におすすめな作品を選んでみました!子どもによって向き・不向きはあるかも知れませんが、今後の家庭学習の参考にご活用ください。●ディズニーアニメ泣く子もだまるディズニー映画は、全般的に英語教育への入り口には持ってこいです!幼児期からディズニーの楽しい絵と音楽で子どもの感性を刺激すれば、まるでリトミックをしているように身体と感覚で自然と英語を身につけてくれる ことでしょう。またディズニー映画は作品数が豊富なので、どんどん観たくなるという点も子どもの意欲をかきたてる良いポイントになりそうです。●ベイブ2-3歳くらいの、生き物に関心を持ち始めた子供におすすめな作品です。動物がしゃべるというユニークな設定で、子どもの注目度が増します 。また英語と同時に、生き物への思いやりや、仲間を思う気持ち、勇気の大切さを学べる、道徳的にも意味のある内容です。●チャーリーとチョコレート工場集団生活をするようになった幼稚園くらいの子におすすめです。独自のファンタジー性の強さが、多感な時期の子どもを惹きつけます。主人公は口数の少ない少年ですが、道徳的に素敵なセリフをポツリポツリとつぶやいていて、子どもにも綺麗な言葉から覚えてもらえると嬉しいという願いで選んでみました。さらに、脇を固める個性の強い子どもたちからも、やって良いこと・悪いことなどが学べると思います。●サウンド・オブ・ミュージック女の子におすすめの作品です。ドレミの歌、エーデルワイスなど定番の曲がたくさん出てきてとても楽しく、思わず子どもが覚えて歌いたくなってしまう ことでしょう。また大人の女性が活き活きと歌い、人の心を解きほぐしていく姿は、きっと幼い女の子の憧れにもなるはずです。●スタンド・バイ・ミー男の子におすすめな作品です。ひと夏の冒険を通じて友情を深める少年たちの姿に、自分自身を投影させる 子もいるのはないでしょうか。タバコや銃を持つシーンがあるので、みせるときには親がひと声かけてあげた方がいい作品ではありますが、それでもスタンド・バイ・ミーは大人になっても思い出す、何度も見たくなる名作で、英語のとっかかりにはとても良いと思います。●ハリーポッターシリーズ小学生くらいの子どもにおすすめ です。これをみて魔法学校の生活に強く憧れる子も多いのではないでしょうか。シリーズが多いので長く英語に親しめますし、映画をきっかけに小説も読めば文字からも英語に触れることができます。子ども向けの小説や絵本も販売されているようなので、幼少から大きく成長するまで幅広い年齢での英語学習に役立ちそうですね!----------気になった作品はあったでしょうか?子どもの反応を見ながら、映画で楽しく英語教育を進めてみましょう!参考リンク:・「ハリー・ポッター」の書籍一覧 _ 静山社●ライター/齋藤惠●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年10月30日ますますグローバル化の波が押し寄せている今、子どもたちの教育にとって大切なのは「英語力」なのか「国語力」なのか、という問題は多く語られています。実際に子育てをしているパパママ世代はどう考えているのでしょうか。Q.子どもの教育、「英語力」「国語力」どっちが先?1.少しでも早く「英語力」が先 7.6%2.まずは土台の「国語力」が先 61.9%3.どちらが先でなく「英語力」も「国語力」も 29.9%4.それよりも他の習い事 0.5%まずは土台の「国語力」が先という人が61.9%と半数以上という結果になりました。次に多いのが、どちらが先でなく「英語力」も「国語力」もという意見でした。パパママ世代は国語力を大切にしている人が多いようです。■日本人なら国語力をまず先に算数の問題を解くにも、問題の意味がわからなくては解けないですし、勉強以外の人間関係では国語力が大事。それ以外にも日本人の誇りとして、美しい日本語を話してほしいという気持ちもあるようです。「我が子を見ているとやっぱり国語力って大事だなと思います。テストの問題が解ける解けないだけでなく、人との関わりにもつながってきますから」(山形県 40代女性)「日本人ですから日本語が先です。変な日本語を話している若者を見ると情けなさを感じる」(愛媛県 50代女性)「日本人にとって国語の力は必要不可欠だと思います。日本人の多くは、思考は日本語でおこなっているからです。国語力を高めることによって、より深く物事を考える力がつくと思います」(鳥取県 40代女性)■欲張りなことを言えばやっぱり両方!親としてはこれからの世の中を考えると、国語力も英語力も持っていてほしいと思うもの。自分ができなくても子どもに望むのは、欲張りすぎでしょうか?「どっちも大切だと思う。英語は日本語を覚えるようにまず聞き取り、発音できるように英語に慣れることが大切で、これからは英語ができて当たり前の世の中なので、がんばってもらいたいです」(愛知県 40代女性)「英語が先とか国語が先とかではなく、小さなときから触れさせておくとどちらも身につくのです。大人が思っている勉強とは違うのです」(千葉県 40代女性)「どちらも大切ですね。こらからは英語力はどんどん必要になってくると思います。それにともなって海外の方に、日本や日本語を紹介することも増えてきます。そのときに、やはりきちんとした日本語は必要」(千葉県 50代女性)■小学生から母国語と英語を学ぶ国も日本に近い国である韓国や中国でも小学生からの英語教育は当たり前。その他、世界の中でもビジネスがしやすい国と言われているシンガポールでは、一定の教育を受けた人ならほとんどが英語を話せるそうです。「小さなころから英語を使うことで、日本語への理解が深まっていく我が子を見ながら両方大事だと実感しています。子どもには何カ国語も学ぶ能力が備わっています。ただ単に、今日本の教育が両方を上手に育て上げる仕組みになっていないだけだと思います。このままではグローバル社会から取り残されてしまいます」(島根県 30代女性)Q.子どもの教育、「英語力」「国語力」どっちが先?アンケート回答数:5607件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年10月16日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。義務教育で何年間も英語を学ぶのに、日本人ほど英語が身につかない国民は他に例がないといわれます。しかし、仕事で否応なしに英語を使う必要性に迫られれば誰でも英語ができるようになることを考えると、ビジネスマンたちがどんな方法で英語を習得しているかを参考にすることには意味があるように思えます。ここでは、「ビジネス英語を習得する」ということではなく、「ビジネスの世界で使われてきた知恵を応用して英語が苦手なお子さんでも社会生活の場で実際に英語が使えるようになる」ための方法をご提案させていただきます。キーワードは“映画”と“歌”です。●英語が苦手な人でも英語を習得する方法1:英語圏の映画をとことん観るこれから紹介させていただく英語を習得する方法“その1”は、「英語圏の映画をとことん観る」という方法です。みなさんも“都市伝説”として聞かれたことがあるかもしれませんが、日本の総合商社では英語圏への海外赴任が決まると赴任前の3か月は「通常の仕事はしなくていいから英語の映画を一日中観てきなさい 」と上司から命令されるというお話があります。もちろん、それで“ビジネス英語”が習得できるほど甘くないのが現実で、映画を観ることの他にも体系だったその企業特有の英語教育プログラムが盛りだくさんに用意されています。ただ、英語圏の映画を観ることによって、実際の社会で行われているやりとりや言い回しがかなり身につくということは、筆者の経験からいっても事実です。筆者は1980年代の中ごろ英国の芳香雑貨商品の輸入業を始めるための準備を兼ねて、まだ正式な修士課程になる前の早稲田大学ビジネススクール(WBS)という学校に通っていた時期がありました。その学校には大手のゼネコンや広告代理店、各分野の専門商社、銀行・保険会社などなど日本を代表するような大企業から優秀な人たちが企業派遣の形で学びに来ていました。いずれ英語圏の国々に赴任する可能性が高い彼らにWBSの英語教師陣が言っていたことは、『いざ赴任が決まれば各企業でその業種・業態に応じた専門的な英語教育がある。今はとにかく英語圏で暮らす普通の人たちと不自由なくコミュニケーションできるようになっておくこと。そのためには英語の映画を飽きるほど観るのが一番いい 』ということでした。その教えを筆者自身は信じて実践し、おかげさまでその後商事会社を経営するようになってから仕入れに訪れた英国や米国、カナダといった国々では、WBSの学生時代とその後のおよそ10年間にむさぼり観た映画で覚えた言い回しがずい分と役に立ったという実感があります。それでは筆者が何度も何度も繰り返し観て劇中の台詞のほとんどを覚えてしまった、おススメの映画を3つご紹介しましょう。【バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)】1985年公開のアメリカ映画。全編を通して使われている英語に“クセ”がないため、一般的な英語の言い回しを身につけるにはおススメの映画です。【フォレスト・ガンプ/一期一会(Forrest Gump)】1994年公開のアメリカ映画。主人公のフォレストに知的障がいがあるということもあってゆっくりとした英語で話してくれるため、とても勉強になります。【追憶(The Way We Were)】1973年公開のアメリカ映画。マツコ・デラックスさんもこよなく愛するという切ないラブストーリー。「Never.」とか「I can’t.」といったシンプルな表現がいかに使えるかを教えてくれます。●英語が苦手な人でも英語が使えるようになる方法2:英語圏の歌をとことん聴く英語の習得方法“その2”。それは、「英語圏の歌をとことん聴く」という方法です。今から40年ほど前、筆者が高校生のときでした。林育男さんという塾で英語を教えている英語講師の方が『ビートルズで英語を学ぼう』という本を出版されました。ビートルズの楽曲から168曲を選んでその歌詞を文法的に解説するとともに英語独特の言い回しについて教えてくれる本で、当時「寝ても覚めてもビートルズ」で学校にもギターを抱えて通っていた筆者はこの本をそれこそボロボロになるまで読みました。それまで歌詞カードを読んでも今一つその曲の本当の意味がわからずにモヤモヤしていた筆者は、林さんの説明を読むことによって英語の歌詞の理解を格段に深めることができました。文法的なことよりも英語独特の言い回しについての解説が特に役立ったように思います。これによってビートルズの主だった楽曲のほとんどを英語で歌えるようになった筆者ではありましたが、筆者が横着して書物で得たような英語の言い回しに関する知識は、インターネットがある今の時代であれば「もっと深く意味を知りたい英語の楽曲」がありさえすれば、自分で調べてどんどん自分のものにすることがより容易に可能であろうかと思います。こうなってくると今度はビートルズ以外の英語の歌も、好きな曲でさえあれば何度か聴けば意味がわかるようになりました。カーペンターズもクイーンもビリー・ジョエルもボストンもスティーヴィー・ワンダーも、何を歌っているのかが理解できるようになり、特に好きな楽曲は何度も聴くことによってやはり歌えるようになったのです。英語を学ぶのに、自分が大好きな英語圏の歌手の歌をとことん聴き歌う ことは他のどんな方法よりも有効です。これは大手の総合商社に勤めていて、商社マン生活の大半をアメリカやオーストラリアといった英語圏で過ごした筆者の学生時代の親友から聞いた話ですが、やはり実際に現地に赴く3か月ほど前からは、専門的なビジネス用の英語教育プログラムの他には“カラオケで英語の歌を歌いまくる ”ことで『とにかく、英語に慣れ、親しむようにした』(50代・男性/会社相談役)ということです。----------いかがでしたでしょうか。今回のお話は、英語の成績が抜群でTOEICのスコアも高いお子さんには特に読んでいただく必要はございません。ただ、どちらかというと英語は苦手なのだけれど海外の映画や音楽は大好きなため、英語ができるようになったらもっと楽しいだろうなあと感じているようなお子さんには、ぜひパパ・ママのほうから読ませてさしあげてください。一つの参考にはなろうかと存じます。【参考文献】・『ビートルズで英語を学ぼう―168曲を楽しみながらバッチリ,マスター!!』林育男・著●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月25日小学校教育に新たな波がおとずれます。2020年より英語学習を前倒しする「早期化」と、5年生からの英語教育が成績のつく科目としての「教科化」がスタートすることになりました。英語が必要な時代が来ているとはいえ、この2点について親たちはどう考えているのでしょうか?Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?1.賛成 72.6%2.反対 7.2%3.わからない・どちらともいえない 20.2%小学校の英語教育「早期化」「教科化」に賛成という声が72.6%と大多数という結果になりました。グローバル社会で活躍する人材を育成するためには英語は必須と考える親が多くいるようです。■日常会話くらいは英語で話せる人に日本にもどんどん外国人が来るようになりますし、これから大人になるまでに海外に行くこともあると思います。そんなときにも日常会話くらいは英語で話せるようになってほしいというのが親の希望。そのための教育なのであれば賛成という声が多数です。「世界的に必要なこと。他国は母国語と英語、両方教えるのが普通」(東京都 40代女性)「日本語的英語ではなく、英会話力を伸ばしてほしいと思っています。聞き取った英語を素直に口に出せるようになったら最高だと思います」(佐賀県 40代女性)「英語に早くから親しむという点ではいいと思います。ネイティブの先生と英会話を経験する授業なら、導入としてはいいかもしれませんね」(千葉県 50代女性)■日本人なのだから英語よりもまずは国語反対派の多数の意見は、英語教育の前に日本語教育を学ぶべきというもの。美しい日本語や漢字などをしっかり学んでから英語を学んでも遅くはないという声や、学校の教員の英語レベルが気になるという声もありました。「単純に教科が増えるとすれば、他の教科がおろそかになる。PCやタブレットを使うために漢字の読み書きができない子が増えている。英語に力を入れるまえにもっとやらなければいけない課題がある」(静岡県 40代男性)「それ以前に日本人として正しい日本語を身につけさせることの方が重要なのではないかと思うのは私だけでしょうか?」(神奈川県 50代女性)■英語の早期教育のメリットとは音や発音は小さいうちにやったほうが効率的であることはすでにわかっています。苦手意識を持つまえに、自然と英語に触れて、話すことで英語力がついていくのが理想的。それが果たして小学校教育でできるのかが問題のようです。「英語教育は早ければ早いほど、国語と同じように自然に覚えられる利点があります。しかし、小学校教員の英語力には課題があるのが現状。映像やタブレット端末などを使用して、小学生のうちに日常会話には困らないようになってほしいです」(神奈川県 40代女性)Q.小学校の英語教育「早期化」「教科化」、どう思う?アンケート回答数:6408件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月06日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。香港で現地系インターナショナル幼稚園に通ったわが家の子どもは、「フォニックス」で英語の読み方を学びました。アルファベットとイラストと英単語を組み合わせたフラッシュカードを嬉しそうに小さな手で抱え込んでは、歌ったり踊ったりといったゼスチャーとともに発音していく様子は、かわいくも滑稽でもありました。しかし、あっというまに発音を身につけていく子どもたちと、そのフォニックスというプログラムには感心させられたものです。今回は、日本でも耳にする「フォニックス」という英語学習方法の魅力や効果 についてご紹介します。●フォニックスって何?「Phonics」は、英語の基本であるABCを、「エー・ビー・シー」という読み方ではなく「ア・ブ・クァ」という“発音”で覚えよう というプログラムです。この違いにどんな意味があるかというと、エー・ビー・シーを覚えても、それらのアルファベットが連なった単語のほとんどは正確に発音することはできませんが、フォニックスのア・ブ・クァという音で覚えると、単語のつづりをフォニックスで追いかけることで、発音できてしまうのです。子どもの幼稚園でも取り入れていたプログラム『Progressive Phonics』が説くように、『子どもたちはアルファベットを学んで、それから次に読むことを学ぶのではなく、フォニックスでアルファベットを学ぶと同時に読むことも学んでいく』ことができます。例えば、「cat」という単語は、エー・ビー・シーをあてはめると「シーエーティー」ですが、フォニックスなら「クァアトゥ」となり「キャット」に近い発音を導き出せます。この方法で、かなり難しい単語も発音できる ようになり、これまでは耳でだけ知っていた単語を文字として認識できるようになり、文章を読み、書くことも可能になっていきます。●どうやって覚えていくのか?フォニックスを学習する方法はいろいろあります。子どもが通っていた幼稚園では、「aはantのア」とシンプルで短く誰もが知っている単語とセットで音を覚えていました。フラッシュカードの表には「Aa」と書かれ、裏には蟻のイラストと単語のantが書かれています。このカードを見ながら、指を使って腕を蟻が這っていく動作をして「ア、ア、ア」の音を発音し、「アンツッ」に結びつけていきます。「Cc」はカスタネットの音とのことで、「クァ、クァ、クァ、クァークァッ」と手でカスタネットを打つフリをしながら発音し、catなどの単語に結びつけていきます。『Progressive Phonics』の無料ブックには、フォニックス初心者が発音しやすい単語が集められていて、『最初のブックから気軽に、(4~7歳の)子どもと一緒に読みはじめよう』とのアドバイスが載せられています。2、3文字の英単語からスタートし、数か月で中学1年生レベルの単語「school」や「holiday」といった単語まで読めるようになっていき、同時進行でシリーズ絵本を使った読書を行い、さらに単語テストでライティングも進めていきます。こうして、小学校入学(約5歳)のころには、日本の中学教科書レベルの英語の本はスラスラと読め、簡単なエッセイが書ける ようになっています。●難解な英単語も自然に読める英語を学ぶ子どもにとって、フォニックスは、日本人の平仮名学習と同じくらい大切な学習といえます。フォニックスを学んできたかどうかで、小学校(プライマリー)・中学校(セカンダリー)以降にワンサと出てくる難解な英単語を読み解く能力に差が出てくるのです。教育機関向けにフォニックス資料を紹介する『オクスフォード』のサイトでは、『あらゆる学校のすべての子どもが読めるようになるためには、しっかりとしたフォニックスの基礎知識が必要』と強調しています。フォニックスを身につけている子どもは、10文字以上の長い英単語もその意味は分からなくても発音できます。それがとっかかりとなり、単語力アップにつながっていきます。ところが、フォニックスを学ばなかった子どもは、意味も発音も分からないあやしい単語にぶつかって四苦八苦し、単語力がつきにくいのです。また、読むだけでなく書く場面でもフォニックスは役立ちます。初耳の単語も、フォニックスを使ってスペリングを想像していくことができる のです。ちなみに、英語ネイティブの子どもたちは初見の英単語を辞書で意味を調べることはあっても、発音を調べることはまずありません。日本人が英語学習時に必ず学ぶ発音記号の存在を知っているかどうかすら疑問なほど。それだけ、自然な形で英語の発音を身につけるのが当たり前であり、どれだけ確かな発音の基礎能力がついているかで、高学年になったときの英語学習に影響が出てくるわけです。●まとめとして上記のフォニックス発音表示は、無理矢理日本語にしたので少々不自然ですが、無料で配布されているフォニックスソングなどを子どもと一緒に聞いてみると、「なるほど、これを英語学習の最初に習っていれば、英単語を読むのが簡単だっただろうな、発音がよくなっただろうな」と思えてくるでしょう。これから英語を学ぶ子どもたちにはぜひ一度耳にしてほしい英語学習メソッドです。そして、すでに英語教育を受けてきた大人のパパママ世代も一緒に、このフォニックスのすごさを体験してほしいです。【参考リンク】・Phonics()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年04月12日みなさま、こんにちは!海外生活25年続行中、国際結婚、国際子育て真っ只中のバイリンガル教育パパ、Golden Beanです。お子様に英語を学ばせてあげたい、とお考えのパパ、ママはたくさんいらっしゃいますよね。「かわいいわが子が将来英語で苦労しないようにしてあげたいな」「これからの時代、英語ができたほうが進学にも就職にも絶対有利よね」その一方で、不安もありますね。「パパも私(ママ)も、学生時代、英語が苦手だった。子どもに英語を教えるのは無理」「景気が悪いのに、高い学費を出して英語を習わせるのは難しいな」大丈夫です!パパ、ママが英語ができなくても、高いお金を払わなくても、お子様が英語が大好きになる方法があるのです!娘を英語、日本語、中国語のトリリンガルに育てた私が、自身の経験を交えつつお話させていただきます。●“インプット”と“アウトプット”英語学習には、大きく分けて“インプット”と“アウトプット”があります。簡単に言いますと、・インプット……“聞くこと”と“読むこと”・アウトプット……“話すこと”と“書くこと”となります。英語学習でまず必要なのはインプットです。なぜならば、インプットしなければ、アウトプットはできないからです。まずは、インプットを十分に得る必要があるのです。言語学者による数々の研究結果によると、3歳から7歳までに自然な英語環境の中で生活し始めた子どもほど英語の習熟度が高いということは確かな事実のようです。この年齢までに、英語に慣れ親しむ習慣を身につける、つまり質の良いインプットを十分に得ることがバイリンガルへの第一歩 なのですね。では、各ステップごとに見ていきましょう。●第1ステップ:まずは耳から自然にインプット(1か月目〜2か月目)ご家庭で常に、お子様の好きそうな英語の歌やラジオ放送をBGMのように流しておきましょう。とにかく英語をお子様の耳に入れてあげるのです。たとえお子様が関心を示さなくても一向にかまいません。自然にお子様の耳は英語の音、リズム、イントネーションに慣れていきます。BGMとして英語を流しておくだけで本当に効果があるのかしら、と不安に思われるパパママもいらっしゃると思いますが、子どもの耳は大人の想像以上に柔らかく英語の音を吸い取っていきますので、心配はいりません。このステップでは、パパママが教育熱心なあまり、子どもに「集中して聞きなさい!」と叱りつけることがありがちなのですが、お子様が英語嫌いになってしまう恐れがありますので、叱らないよう気を付けてくださいね。英語のインプットは、自然でリラックスした状況で行われるべきもの です。パパもママも、毎日お仕事に家事にと、本当にお忙しいですよね。でも、パパとママが忙しいそのときが、お子様の耳に英語の音をインプットするチャンスなのです。食事の準備をしたり、お部屋のお掃除をしたり、車の運転をしたりしている間にBGMとして流れる英語のラジオや音楽が積み重なり、そばにいらっしゃるお子様は全体としてかなり長い時間英語のインプットを行うことができるのです。●第2ステップ:目からもインプット(3か月目〜4か月目)(1)DVDや動画共有投稿サイトなどで子どもが興味のある分野の短めの英語の動画や、アニメなどを見せる(2)1回の視聴時間は子どもが集中できる10〜20分くらいで、朝と夜の2回視聴できれば最高幼稚園や保育園に行く前に、英語のDVDや動画共有投稿サイトなどの短い動画やアニメを見せましょう。それが楽しみになって、お子様に早起きの習慣が身に付けば一石二鳥ですよね。動画共有投稿サイトを上手に活用すれば、お金をかけずに質の良い英語のインプットを行うことが可能です。子ども向け番組として作成されたコンテンツは、3〜4分とそれほど長くないものが多いですから、集中力の続かない小さなお子様にも最適です。動画共有投稿サイトで「子ども向け英語」で検索すると、歌からアニメまで実にいろいろな番組が出てきます。英語の歌のコンテンツも効果抜群。子どもは歌が大好きですので、楽しく英語が耳に入ります。ここでは、お子様が興味を示すコンテンツを選ぶ のが重要なポイントです。うちの娘は2歳を過ぎたころからダンスに強い関心を示しておりましたので、お兄さんやお姉さんと一緒に小さい子どもたちがダンスを踊ったり、英語の歌を歌ったりするオーストラリアで人気のあるテレビ番組のDVDを買ってきました(当時は動画投稿サイトのような便利なものはありませんでした)。幼い娘は夢中になってテレビを見ながら踊っておりましたが、そのうちお兄さんやお姉さんの話す英語のマネをしたり、英語の歌を歌ったりするようになりました。娘は大好きなダンスを見よう見まねで踊ったりしながら、ネイティブの英語のインプットを行っていたわけです。子どもは好き嫌いがとてもはっきりしています。せっかくパパとママが一所懸命選んだ楽しいコンテンツでも、興味を示してくれない、という寂しいこともあり得ます。お子様ご自身にコンテンツを選ばせてあげましょう。仮に動画共有投稿サイトでお子様が選んだコンテンツの内容が、多少パパとママのお好みに合わなくても、お子様が夢中になって見ているなら、それが最高の教材 なのです。「こっちにしなさい!」とか「こっちの方がおもしろいわよ」などと親が押しつけては、子どもが英語そのものに興味をなくしてしまう恐れもあります。また、言語学習の助けとなる“あいまいさに関する耐久力”は、一般に子どもの方が優れているといわれています。全部がわからなくても、興味のある内容であれば、子どもは英語をかなり長く聞き続けることができたという報告もあるそうです。内容を理解しているかどうかを心配して、「今何て言ったの?」と動画を見ているお子様にたずねるのはやめましょう。うちの娘も、私の「今何て言ったの?」という質問をとても嫌がっておりました(笑)。理解しているかどうかは別にして、子どもは夢中になって、英語をインプットしているのです。●第3ステップ:徐々にアウトプットにチャレンジ(5か月目〜6か月目)子どもが英語の歌を歌ったり、憶えた英語を口にし始めたりしたら、DVDや動画投稿共有サイトなどの視聴に加えて、英語の絵本を見せてみましょう。絵本はインプットとアウトプットの両方に有効な教材 です。「だって、パパもママも英語が上手に読めないし……」心配しないでください!パパ、ママお二人とも英語が苦手な場合は、ネイティブスピーカーが吹き込んだCD付きの絵本を利用すればいいのです。1文字ずつ追いながらCDを聞いて、その後に声に出して読ませましょう。上手に読めたときには「読めたね!すごいね!」と大げさにほめてあげましょう。絵本には対象年齢が書いてありますが、これは英語を母国語とする子どもの年齢ですから、お子様の年齢よりも少し下の対象年齢の本を選びましょう。子どもは難しいと思うとやる気を失ってしまいますから、注意が必要です。絵本の他には、歌も効果的なアウトプットトレーニング になります。うちの娘もそうでしたが、ほとんどの子どもは歌やダンスが大好きだからです。ただ、アウトプットさせることを決して急いではいけません。**********『日本の小学校では、コミュニケーション重視ということで、クラスの子ども全員に発話させるなど、アウトプット中心の授業をしばしば見かける。発話させること自体は悪くないのだが、強制は好ましくない。十分なインプットのないままにアウトプットを急がせると、児童によっては、逆に英語を話すことへの抵抗感が増してしまうことがあるからだ。子どもには大きな個人差があり、憶えたことをすぐに使ってみたい子もいれば、アウトプットがほとんど見られない沈黙期と呼ばれる期間を体験する子どももいるのである』(『英語学習は早いほど良いのか』バトラー後藤裕子・著(岩波新書)より引用)**********焦らないでください。子どもたちが英語を口にし始めるのは、ほとんどがインプットを始めて6か月以上経ってから です。半年から1年くらいはインプットの期間と考え、焦らずに取り組むことがバイリンガルへの近道なのです。国際的な英語能力試験“TOEFL”で常に上位に入っているオランダでは、小学校で英語の授業をしているものの、学習時間はわずか週1時間程度だそうです。しかし、研究によると、幼いころからテレビで英語の映画やアニメを見ている環境が、英語習得に大きな効果を与えているとのことです。つまり、英会話スクールに通ったり英語授業がある幼稚園に通ったりしなくても、家庭の中で英語の音に頻繁に触れていれば、英語を聞いたり話したりする基礎力を養うことが十分にできるのです。----------いかがでしたでしょうか。英語が苦手なパパとママが、お金をかけずに子どもをバイリンガルにする基礎教育方法をご理解いただけましたでしょうか?1人でも多くのお子様が、音楽や動画で楽しく英語を学び、バイリンガルになれますように!【参考文献】・『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』平川裕貴・著・『バイリンガルは5歳までにつくられる』三幣真理・著・『英語学習は早いほど良いのか』バトラー後藤裕子・著●ライター/Golden Bean(バイリンガル教育パパ)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年04月06日もう少しで新学年が始まりますね。4月を機に子どもに新しい習い事をさせようか悩んでいるママは少なくないと思います。習い事は子どもを心身ともに成長させる素晴らしい機会ですので、どうせ習わせるなら子ども自身が楽しめてきちんと結果が出るようなものがいいですよね。しかし、最近は習い事の数が多過ぎてどれを選んで良いか分からないという人が多いのも事実。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「子どもに通わせたい習い事」について聞いてみました!●子どもに習わせたいものは?・1位:水泳(スイミング)……18%(25人)・同率2位:ピアノなどの楽器……17%(24人)・同率2位:英語……17%(24人)・4位:武道(剣道・空手・柔道など)……9%(13人)・5位:ダンス……9%(12人)・6位:そろばん……7%(10人)・7位:テニス……6%(8人)・8位:書道……5%(7人)・9位:プログラミング……4%(5人)・同率10位:サッカー……2%(3人)・同率10位:学習塾……2%(3人)・同率10位:リトミック……2%(3人)※11位以下は省略※有効回答者数:138人/集計期間:2017年3月17日〜2017年3月20日(パピマミ調べ)●1位:水泳(スイミング)第1位に輝いたのは、『水泳(スイミング)』で18%(25人)という結果になりました。昔も今も大人気の水泳ですが、なぜママたちは子どもを水泳に通わせたいのでしょうか。『私自身が通っていたっていうのもありますけど、何よりも健康な子どもに育ってほしい という思いからスイミングを選びました。今年うちの息子が小学校に上がるので、このタイミングで通わせようと思っています』(35歳女性/5歳男児のママ)水泳には運動神経を鍛えたりバランスのとれた体作りができたりといったメリットがありますが、体力もかなりつくので免疫力も高まると言われています。子どもを健康的に育てたいというママにとって水泳は魅力的ですね。また、一方ではこんな意見も。『周囲のママ友がみんな水泳を習わせてるので私もそろそろ習わせようと思っています。一人だけ仲間外れもかわいそうですし……』(37歳女性/6歳男児のママ)周囲に水泳を習わせている人が多いから自分も……という人もいるようです。それだけ水泳が身近にあり、習い事として人気が高いということでもありますね。ちなみに、都内だと水泳教室(スイミングスクール)の月謝は大体6,000円〜10,000円 ほどが相場のようです。公共施設などを利用している場合はもっと安くなりますが、逆にフィットネスクラブなどの整備が整った施設だとさらに高額になります。また、通わせるスパンが週に1回か2回かなどの条件でも金額は変動します。ちなみに、3月4月でも入会キャンペーンで入会金・年会費が無料になっているところもあるので、ぜひお近くのスイミングスクールのHPで確認してみてくださいね。●同率2位:ピアノなどの楽器/英語同率で2位に輝いたのは『ピアノなどの楽器』と『英語』で17%(24人)という結果になりました。この二つも人気が根強い習い事ですよね。まずは『ピアノなどの楽器』を選んだ人の意見から見て行きましょう!『絶対音感は幼いうちにしか身につかないと聞いたことがあるので、音楽系の習い事はなるべく早めに習わせたいです。バイオリンとかだとお金かかりそうだから、やっぱりピアノになるかな』(29歳女性/2歳女児のママ)たしかに絶対音感は小さいうちに磨いておかないと習得できないとよく聞きますよね。絶対音感は比較的レアな才能 ですから、ママとしてはぜひとも習得させたいものの一つではないでしょうか。また、とくに女の子の場合は感受性を豊かに育てる という狙いで通わせる人も多いようです。ちなみに、都内の音楽教室の大体の月謝相場は以下の通りになっています(コース内容や年齢で大きく上下します)。・ピアノ教室……7,000円〜10,000円・バイオリン教室……10,000円・ギター教室……7,000円〜10,000円続いて、英語を選んだ人の意見を聞いてみましょう!『これからはやっぱり英語話せた方が有利だと思う。小さいころから習わせてたほうがいい と聞いたことがあるので、英語を習わせたいです』(33歳女性/3歳男児のママ)英語も多くのママが関心を持っている習い事ですね。ビジネスの世界では英語を話せる人材は重宝されますから、幼いうちから英語を習得させたいと考えるママは多いようです。都内の大手英語教室だと、月謝の相場は大体以下の通りになっています。・0〜5歳……3,000円〜6,500円・小学校低学年……7,000円・小学校高学年……7,500円また、月謝以外にも教材費が約10,000円ほどかかるので入会する際はその点に注意しましょう。●4位:武道(剣道・空手・柔道など)第4位にランクインしたのは、『武道(剣道・空手・柔道など)』で9%(13人)となりました。こちらも昔から人気が根強い習い事ですね。選んだ人の意見を見てみると、『最近はイジメ問題のニュースが多い し、先生もあてにならない。だから自衛するだけの力を持った子どもになってほしい』(35歳女性/5歳男児のママ)『やっぱりイジメが怖い。小学生で自殺した子のニュースとか見てると、強く育てないといけないと思う。うちは今年から空手を習わせるつもりです』(6歳男児のママ)など、やはり昨今のイジメ問題がかなり影響しているようです。イジメのニュースを見ていると、担任の先生が見て見ぬ振りをしていたり、一緒に加担したりしているケースもあるので、最終的に頼れるのは自分自身だけという感じですよね。剣道、空手、柔道などのメジャーな武道は学校の体育館などで行われていることもあるため、送迎の負担が少なく、月謝も安い傾向にあるようです。体験教室をやっているところも多いので、興味のある方はまずそこから始めてみてはいかがでしょうか?----------上位は昔ながらの習い事が多い傾向にありますが、英語は昨今のグローバル化の影響から人気が出ているようです。最近注目されているプログラミング教室は9位にとどまる結果となりました。子どもにどういう力を身につけさせたいのか、あるいは子ども自身が何をやりたいのかを十分にリサーチして習い事を選ぶようにしたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜13位)】子どもに習わせたいものは?()●文/パピマミ編集部
2017年03月22日2020年度から、小学5~6年生で英語が正式な「教科」になることが決まりました。今の小学校ではすでに「外国語活動」として英語を学んでいますが、教科として「義務化」すると、どんな授業内容になり、どんなメリットがあるのでしょうか。ママパパの世代とは大きく変わりつつある小学校の「英語教育」について、詳しくご紹介します。すでに小学校で英語学習はスタートしているまず前提として、小学校での英語教育は、2011年度からすでに始まっています。「英語に親しむ」ことを目的に、歌やゲーム、あいさつや簡単な自己紹介などのコミュニケーションを中心とした授業を週に1コマおこなっています。対象学年は5~6年生です。正確には英語限定ではなく「外国語活動」なのですが、ほとんどの小学校では英語学習となっているようです。英語が【義務化】=教科化すると何が変わるの? 対象の学年は?小学校での英語学習は、いつからどのように変わるのでしょうか。現在の学習指導要領は、2020年度から改定されます。英語についての具体的な変更ポイントは2つです。まず、対象となる学年が前倒しになります。現在は5~6年生が対象の「外国語活動」が、3~4年生からスタートするのです。もう1つの大きな変更点が、5~6年生で英語が義務教育の「教科」となることです。現在の「外国語学習」としての英語は、基本的には教科書を使わず、英語でのコミュニケーションを楽しむような内容です。テストで点数をつけることも基本的にありません。これが「教科」となると、全国で統一された基準の教科書を使い、テストで点数がつくようになります。また、リスニングやスピーキングだけでなく英語の「読み書き」も勉強し、授業のコマ数も週2コマに増えます。今の中学校で勉強している内容の一部を、小学校で勉強するようになると考えるとわかりやすいでしょう。小学校で英語を学ぶメリットは?小学生から英語を勉強すると、どんなメリットがあるのでしょうか。文部科学省がまとめている現行の「外国語活動」の効果などを参考に、いくつか挙げてみましょう。■コミュニケーション能力アップ小学生のうちから英語でコミュニケーションをとる練習をしていると、外国人とのコミュニケーションに対して抵抗感が小さくなるとされています。また、英語に限らず、先生やお友だちとの日常的なコミュニケーションも活発になる傾向があるようです。■柔軟な子どものうちに学ぶと効率がいい大人になってから外国語をマスターしようとすると大変ですよね。学習能力や新しくものを記憶する力は20歳くらいをピークに下降するという説もあり、語学の場合は最初の抵抗感を小さくするためにも、早いうちから親しんでおいたほうがいいと考えられています。■海外旅行で役立つ英語が通じる国は多いので、お子さんを連れて海外旅行をするなら、あいさつや自己紹介、「おいしい」などが英語で言えるとお子さん自身も旅行が楽しくなるはずです。大人だって、言葉が全くわからないより、少しでもわかるほうが海外旅行は楽しいですよね。■学校や地域ごとの格差が小さくなる英語教育に熱心な私立小学校や、小学生向けの英会話スクールはいろいろあります。しかしどちらもお金がかかり、現状では経済的な格差がお子さんの英語力の差につながりがちです。また、統一の教科書がない状態だと、地域や学校によってレベルの差が出てしまいます。英語を教科化することで、こうした格差を小さくすることが期待できます。小学校で英語を学ぶデメリットもある?一方で、デメリットを心配する声も少なくありません。文部科学省が「今後の課題」として挙げていることや、一般によく挙げられる意見をご紹介しましょう。■英語を教える教師の質が心配今までの「外国語活動」では、ネイティブの英語講師を招いている学校も少なくありません。教科化すると、担任の先生が英語も教えることになります。小学校の先生はすでに多忙です。授業や児童のケアだけでなく、事務仕事や頻繁な研修などで忙しすぎることが、社会的にも問題視されています。さらに英語も教えるとなると、「しっかり準備できるか不安」という現場の先生の声も多いようです。■国語がおろそかになる「英語よりまずは日本語力を高めないとダメ」という反対意見があります。日本語も未熟な状態である小学生に外国語を詰め込むと、どちらも中途半端になってしまう……という考え方です。英語が新しく教科となるものの、全体の授業時間は変わらないので、国語に限らず他の教科の学習時間が物理的に減る=おろそかになる、ともいえます。■語学は早く学べばいいというものではない?多くの日本人が中学校から高等学校まで6年ほど英語を学んでいるにもかかわらず「英語に苦手意識を持っている」という現状の問題は、「早くはじめれば解決する」とも言い切れません。よく「外国語をマスターする手っ取り早い方法は、その言葉を話す恋人をつくること」なんて言いますが、使う機会や必要性がないと、語学はいくら学習しても身につきにくいという考えもあるからです。小学校に上がる前に英語を習わせるべき?最近は、小学校でダンスが必修化した影響で、幼稚園児~小学生の習い事としてダンスの人気が高まっています。アイドルやダンスヴォーカルグループにあこがれてお子さん自身が習いたがるケースもあるでしょうが、入学前の対策として習わせている保護者も少なくないようです。英語も同じように、「教科化」への対策として、入学前に習っておくべきなのでしょうか?最近は、保育園や幼稚園でも週に1回程度、ネイティブ講師による英語の時間がもうけられている園が少なくありません。幼児向けの英語教室やCDなどの教材もいろいろあります。とはいえ、基本的にはこうした幼児向けの教室や教材は「英語遊び」のようなイメージです。かんたんな英語の歌を歌ったり、カードをつかってゲームをしたり。そのため、「英語には触れさせたいけれど、習い事まではちょっと……」という場合は、ご家庭で気軽に取り入れられる英語の歌や遊びから始めてもいいでしょう。歌は子ども向け以外に、聴き取りやすい一般の英語の歌でもOKです。遊びは、たとえばお子さんが乗り物好きなら乗り物のおもちゃをつかって「car」「train」などの単語をクイズにしたり、カラーボールをつかって色の名前を教えたり。お子さんの好きなものや興味をもっているものを入り口にすると、親子で楽しく英語に触れられます。入学後、保護者がすべき対応やフォローは?こうしたご家庭での対応は、小学校に上がってからも取り入れられます。お子さんが授業で習ってきた単語や表現をつかって、保護者の方も自己紹介をしたり、その日のできごとを伝えたりしてみてください。筆者の個人的なオススメは、アニメなどのDVDを最初は日本語で見て、お子さんが気に入ったら、そのあと英語版でも見てみることです。ストーリーがだいたいわかっていると、子どもは英語でも意外と最後まで楽しめるようです。アニメの英語はシンプルで聴き取りやすいことが多いので、印象的なセリフはそのまま覚えて口にすることも。小学校高学年になって教科として勉強しはじめたら、アニメの中から授業で習った単語をピックアップしたり、似た言い回しを見つけたりするのも面白いでしょう。このように、お子さんと一緒に保護者も「英語を楽しむ」意識を持つことが、ご家庭でのフォローのポイントです。英語もいろいろな教科のうちの1つ!英語の義務化については賛否両論ありますが、英語も、国語や理科など数ある教科のなかの1つ。ご家庭では、他の教科もふくめてバランスよくフォローしてあげるように心がけるといいでしょう。<参考> 小学校における外国語教育の充実に向けた取組|文部科学省 現行学習指導要領 第4章 外国語活動|文部科学省
2017年03月20日オリンピック開催や小3からの英語授業開始が決まり、ますます英語熱が高まる近年。どんなふうにお子さんの英語教育に取り組もうかと悩んでいるママも少なくないかと思います。脳が柔軟な子どもの場合は、耳から覚えるのが近道……とはよく言われますが、やっぱり一番楽しいのは、音楽と一緒に学ぶ方法かも!? 「音楽+英語」を楽しむ子どもたちが集う、こんなコンクールが初開催されました。■英語ソングを楽しむ全国の若者達・子供達が集結! 「English Vocal Election」そのコンクールの名は、「English Vocal Election」(通称:EVE)。昨秋から一次審査が始まり、先日各部門の優秀者が決定しました。全国大会では小学生から大学生まで、ソロの部18名、グループの部9組がそれぞれ渾身の1曲を全力パフォーマンス。ビートルズやマイケル・ジャクソン、ディズニー映画に『タイタニック』、『サウンドオブミュージック』、TVアニメ『スヌーピー』の楽曲まで、バラエティ豊かな英語ソングが楽しめる発表会形式の審査となりました。流暢な英語に、心のこもった歌声。さすがに最終審査らしいハイレベルな戦いでしたが、観客にダイレクトに伝わらない言葉で歌っている分、「表情や体全体も使って、観客に伝えよう!」とするパワーが強く発揮されているように感じました。 参加したエントリー者の経歴もさまざま。「英語のほうが歌いやすい」という帰国子女のお子さんやインターナショナルスクールに通うお子さんもいましたし、「英語はわからないけど曲が好きで、聞いているうちに覚えました!」という子や、シンプルに「かっこいいから、英語で歌ってみたかった!」という子も。 ■コンテストを通じて「自信」が育ち、「居場所」や「夢」が見つかる子もこのコンクールを主催しているのは、YTJ(ユースシアタージャパン)。ダンスや歌、ミュージカル、英語での海外公演を含めた舞台発表や、国内外の芸術・教育機関との国際交流をプロデュースしている団体です。YTJは芸能事務所やスクールとは異なり、「すばらしいパフォーマンスをすること」、「青少年の育成に寄与し、リーダーとなる人材を養成すること」を目指しているのが、最大の特徴。また、安心して健全に活動できる場所であることも重視して運営しているそうです。 代表の西島氏によれば、「自分を表現する楽しさを知り、その活動を通じて子どもたちに“自信”を手にしてほしい」という信念を持って活動を進めているとのこと。「性別や年齢にとらわれず、幅広い年齢の人と一緒にパフォーマンスを作り上げていく経験は、社会に出たときにきっと役に立つはずです」ともおっしゃっていました。 終了後、受賞者の皆さんに、YTJの活動や今回のコンクールを通じて変化したことを尋ねてみました。すると、「怖がらずに自分を出せるようになった」「緊張をうまくコントロールできるようになった」と内面の変化を挙げる人もいれば、「自分のいいところは何だろう?とじっくり考えた」「他の人のパフォーマンスを沢山見られたので、自分の成長に繋げられた」といった意見も。英語が喋れたり、人前で歌ったり、その成果を競ったり……という経験は、子どもの心を強くたくましくしてくれるようですね。自分の“個性”を探り自覚できる、良い機会にもなったようです。 ■賞に「投票」が反映される面白さも! 観る側の文化も育つ!?審査員の評価に加え、観客の「投票」が反映されることも、このコンクールの面白さのひとつ。自分で一票を投じるとなると、より真剣にフラットに、子どもたちのパフォーマンスを自分の感性と心で受け止めることができたような気がしました。入賞者のパフォーマンス映像と歌声はこれから特設サイト上に掲載され、一般視聴者からのWEB投票によって、「EVE」Representative(レプリゼンタティブ)の1名が決定するのだとか。次回の開催も決まっており、「誰でもが参加できるオープンなコンクールにしていきたい」とのこと。こんな発表の場があれば、歌にも英語にも、生き生きと楽しく取り組めて将来に役立ちそうですよね。お子さんの英語や音楽教育に興味がある方は、ぜひYTJやEVEのサイト( YTJと検索 )をチェックしてみてはいかがでしょうか。 ユースシアタージャパン: [PR]ユースシアタージャパン
2017年01月18日子どもの学習系習い事の中でも人気の「英会話」。教材を取り寄せ自宅でレッスンができたり、体を動かしながら英語とふれあったり…。小学校から英語を授業に取り入れる動きもあり「小さなうちから英語力を身につけさせたい」と願う親は少なくありません。小さいお子さん向けの英語絵本もたくさんありますが、中には「子どもが楽しめる本がなかなか見つからない」という人も。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと、子どもが気に入る英語絵本を集めてみました。ABCのえほん作・絵:いもと ようこ/出版社:金の星社 「ABCのえほん」(絵本ナビ紹介ページ) ぬくもりと可愛らしさあふれる、いもとようこさんのイラストは誰でも一度は目にしたことがあるはず。親しみやすい絵と一緒にアルファベットを学べるこちらの絵本は、英語に初めてふれあう小さなお子さんも興味をもって楽しめます。大きく配置された英字はインパクトがあり、手でなぞって書き順を教えてあげるときも便利ですね。0さい~4さい こどもずかん 英語つき絵:よしだじゅんこ/出版社:学研 「0さい~4さい こどもずかん 英語つき」(絵本ナビ紹介ページ) 開けばところせましと並んだイラストにびっくり! そのすべてに日本語とアルファベット表記がついています。読み方のアクセントになる部分は太字表記になっているなど、細かい配慮がうれしい一冊。どうぶつ、くだもの、やさい、のりものなどページごとにジャンル分けされているので、子どもが好きなもの、日常のシーンに登場しやすいものから英単語を教えてあげることができます。えいごであそぼうよ 作:レオ・レオニ/出版社:好学社 「えいごであそぼうよ」(絵本ナビ紹介ページ) アルファベットの文字を車や帽子にみたてるなど、英単語の意味するものが連想しやすいよう工夫された英語絵本。赤ちゃん向けなので文章はありませんが、飽きずに読み進められるのは表情豊かでユーモアたっぷりのネズミたちのおかげ。ボードブックになのでカバンにいれやすく、持ち歩きにもおすすめです。 ポカポカフレンズのことばえほん こえで A★B★C絵:さつき ねむ/監修:わだ ことみ/出版社:三起商行(ミキハウス) 「ポカポカフレンズのことばえほん こえで A★B★C」(絵本ナビ紹介ページ) 英語を音で学べるのがこちらの一冊。正しい発音を知って学ぶことができるだけでなく、「ボタンを押す」「押すと音が出る」仕掛けは、英語に抵抗がある子にもおすすめです。声を録音再生できる機能もあるため、覚えた言葉を直接聞くことも可能です。ちょっとしたゲーム感覚で、自然に英語を覚えることができますね。英語でもよめる はらぺこあおむし作・絵:エリック・カール/訳:もり ひさし/出版社:偕成社 「英語でもよめる はらぺこあおむし」(絵本ナビ紹介ページ) 世界的なベストセラー「はらぺこあおむし」の二か国語版は、ストーリーになじみがあるお子さんも多く、英語で読み聞かせても喜んでくれるお子さんが多いようです。あざやかなコラージュが目に映えるハイセンスな絵本が、日本語・英語の両方で楽しめるのはうれしいですね。英文は簡単な単語で構成されているので、英語が苦手なママにも読みやすくなっています。なじみのない音、初めて目にするアルファベッド。大人になると一から身に付けるのが難しい英語力も、好奇心に火がつけば自然と身に付いてしまうのが子どものすごいところ。その吸収パワーにはいつも驚かされますね!データ協力: 絵本ナビ
2016年11月17日お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅と鈴木拓が、BSジャパンの新番組『ピンチで学ぶビジネス英語』(毎週月曜 23:30~)の初回収録後、取材に応じた。同番組は、先生役の塚地と「赴任先での挨拶」「名刺交換」「付き合いで飲みに行く」などの様々な”ピンチ”に役立つ実践的なビジネス英語のフレーズやビジネスマナーを学んでいく語学番組。お笑い芸人・トンツカタンの森本晋太郎が、ニューヨーク転勤になった商社マン・上田に扮し、生徒役に鈴木と市橋直歩、司会をテレビ東京アナウンサー 森本智子が務める。番組の内容について、鈴木は「本気で勉強したい人が見たら、怒っちゃうかもしれない」、塚地は「タイトルを見て、学びたいと思った人はごめんなさい」と謝罪。鈴木は「かなり特殊な状況しか出てこないし、解決方法も言ってないですから、いいんですかねえ……」と不安を見せた。テレビ東京 小林教子プロデューサーは「ショートコントに出演のトンツカタン・森本晋太郎さんが、ニューヨークに転勤になった商社マン上田を熱演。英語のセリフを完璧に覚えてきていて感動でした」とコメントを寄せるなど、かなりバラエティ的な”笑い”に寄った内容になっている様子。塚地も「スキットもふざけてるし、スタジオもふざけてますからね」と明かし「見てくださる方は肩の力を抜いてね」と呼びかけた。また、収録でためになったこととして、鈴木はトイレのつまりを直す”すっぽん”の英語名「プランジャー」をあげる。しかし「全部面白かった。でも、僕から一体何を宣伝したらいいんでしょう?」と疑問を投げかけていた。
2016年10月15日「英語が話せるようになったらいいのになぁ」と思ったとき、その手段の1つとしてよくいわれるのが「外国人の彼氏を作ると早く覚えられる」というもの。でも、文化も言葉も違う男性と付き合うことは決してハードルが低いものではありませんよね。「気になるけど、ちょっと怖い」という女子も多いであろう“外国人彼氏”。そこで今回は外国人彼氏と付き合った経験がある20代~30代の女子にお付き合いのコツなどについて聞いてみました。■・相手の語学レベルの確認は大事「ひとくちに英語が話せるといっても、その英語レベルは様々。汚い言葉遣いを覚えてしまったら大変です」(28歳/広告代理店勤務)「最初に付き合った彼の英語の訛りが酷くて、ネイティブの人に全く通じなくてショックでした。今なら分かるけど、当時は訛ってるかどうかも分からなかった」(26歳/IT関連会社勤務)英語の習得が目当てで外国人彼氏と付き合うなら、帰国子女など語学堪能な友達に彼を会わせて英語をチェックしてもらうと間違いないそうです。確かに、自分自身、英語ができないと彼の英語がどんなレベルかわかりませんよね。間違った英語を覚えないためにも、彼の語学レベルはしっかり確認しておきましょう。■・付き合う前にエッチは普通「日本人の感覚だと付き合う前にエッチってありえないけど向こうはそれが普通なんですよね」(24歳/大学院生)「アメリカ人の感覚だと、エッチも含めて同時進行で複数の異性と会うのはよくあることみたいです」(33歳/テーマパーク勤務)外国人の彼とエッチする前、「私たちって付き合ってるの?」とはっきり聞いた女性もいました。しかし、「君は何を言っているの?付き合う前に体の相性を確認するのは当たり前でしょ」と言われて日本の常識を主張できなかったとか。もし後悔しそうなら、エッチする雰囲気になる前に彼の考えを聞いておきましょう。■・「専業主婦になりたい」発言は絶対NG「専業主婦に憧れているんだよね、と軽く話しただけでドイツ人の彼に軽蔑されたことがあります。ヨーロッパでは働かない女性は対等に見られないとか・・・・・・」(27歳/金融系勤務)「『君の将来のキャリアプランは?』とデートで普通に聞かれて困ったことがあります」(26歳/アパレル系勤務)リッチな彼に養われたいと思うのは考えが甘いのかもしれませんね。彼氏のタイプにもよると思いますが、仕事をバリバリ頑張っているエリートな外国人男性と付き合うには女性にも高いレベルでの自立が求められるようです。■・自分から勉強する姿勢も大事「彼は英語しか話せないので、やり取りは英語のみ。鍛えられます」(31歳/秘書)「言葉ができないと、ケンカもできない。最初は『好き』『愛してる』を伝えるだけでもいいけど、英語でケンカもしてお互いの気持ちをきちんと伝えられるくらいは相手の国の言葉ができるようになりたいと思って」(25歳/飲食関係)英語がネイティブの欧米人のなかには、日本に来ても全く日本語を覚える気がない男性もいます。そういった男性と付き合いたいのなら、必然的に日本人女子が英語を取得して覚えて会話するしかありません。彼のため頑張っていたら急速に英語力がアップしたという意見もありました。■おわりに外国人彼氏ができたら、常に英会話講師の先生と一緒にいるようなもので「自然と英語が身につくのでは?」と期待してしまうところですが、話はそう簡単ではない様子。また、日本にいる外国人は日本語がそこそこできる場合も多いので、つい日本語で話してしまうと英語は上達しないのだとか。語学のために外国人彼氏を作りたいと思ったら、自ら積極的に英語を話すことを忘れない姿勢が大事になってくるようです。彼と愛をはぐくみながら、教科書にはない生きた英語を学べて一石二鳥ですね。(上岡史奈/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年10月02日短期間に集中して英語漬けの時間を過ごすことは、英語力を向上させるのに効果的だと言われています。英語が話せない小さなお子さんでも参加できるサマーデイキャンプ(※)の情報と、サマーキャンプ&サマースクール選びのポイントについてお伝えします。(※)デイキャンプとは、宿泊をしない、通学型キャンプのことです。■サマーデイキャンプ&サマースクールを選ぶときのチェックポイント□会場への交通手段、送り迎えにかかる時間に問題はありませんか?□外国人の参加者が多い or 日本人が多い、どちらを希望しますか?□お子さんが楽しめそうなプログラムやカリキュラムですか?□お子さんは、外国人講師やスタッフに人見知りをしませんか?□講師やスタッフはお子さんの安全に配慮する訓練を受けていますか?以上を考慮したうえで、お子さんにあったサマーキャンプ&サマースクールを探しましょう。■米国大使館宿舎でアメリカ文化を体験「米国大使館 EWA サマーデイキャンプ」・対象年齢:幼稚園年中~小学6年生・会場:米国大使館宿舎(東京都港区)・実施時期:6~8月・募集時期:毎年4月上旬・ URL 平日9:00~16:00のデイキャンプです。申し込みは1週間単位のみ受付。募集開始当日に枠の多くが埋まるほどの人気で、キャンセル待ちはありません。音楽や水泳など楽しいプログラムを通して英語で遊びます。アメリカ風バーベキューなど、米国の文化に触れる機会も用意されています。デイキャンプ開始から間もない週は外国人の参加者が多く、夏休みが始まるころになると日本人参加者の割合が増えます。 ■老舗のインターナショナルスクールで米国式キャンプ「アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ) サマーデイキャンプ」・対象:幼稚園年少~小学1年生・会場:ASIJ六本木キャンパス(東京都港区)・実施時期:7~8月・募集時期:一般枠は3~5月。前年度参加者&キャンセル待ち経験者は2~5月・ URL 9:30~14:30、8日間のデイキャンプ。毎年、キャンセル待ち続出の人気です。トイレトレーニングが済んでいること、現在保育園もしくは幼稚園に通っていることが参加の条件です。また、年少児は兄弟での参加のみ受け付けています。年長の兄弟がいないお子さんは年中児から参加できます。テーマに沿った工作やゲーム、読み聞かせ、挨拶などを通して多角的に英単語や表現パターンを身につけ、生きた英語を自然に吸収することができます。■「また来年も行きたい!」と言う子どもが多い小さなお子さんはとくに新しい言語を吸収する力が高いので、英語のシャワーにたっぷり触れることができるサマーキャンプ&サマースクールはおすすめです。ただし、今回紹介した2件とも、2016年度の募集は終了しています。人気のサマーキャンプは早い時期からの下調べと申込が必要なのですね。興味を持たれた方は、来年のスケジュール帳に申込予定を書き入れることをおすすめします。次回〈 後編 〉で、今からでも間に合うサマースクールをご紹介します。
2016年07月26日『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』(加藤直志著、サンマーク出版)の著者は、オンライン英語塾「加藤塾」主宰にして「ユダヤ英語コーチ」。本書で提唱する「ユダヤ式英語勉強法」を通じ、これまでに1万8,000人以上にインターネットで英語を指導してきたそうですが、その主張は想像以上に大胆です。なにしろ「記憶の民」といわれるユダヤ人の究極の記憶法は、「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」にほかならないというのですから。にわかには信じられないような話ですが、事実、彼らはそうやって、1,000ページ以上もある聖書のなかの「トーラー」と呼ばれる部分を全文記憶しているのだとか。3、4歳から体をゆらゆらさせながら、ブツブツ聖書をつぶやく……すると、いつの間にか「トーラー」を記憶できているというのです。■体と口を動かしながら覚える理由では、なぜ彼らは聖書を記憶する際に体を前後させるようになったのでしょうか? それは、「聖書の数が足りなかったから」なのだといいます。奴隷として扱われたり、ひどい迫害を受けてきた彼らはその昔、日常的に聖書を燃やされたり捨てられたりされていたのだそうです。そのため聖書の数が慢性的に足りなくなり、みんなで一冊の聖書を読もうとしたため、見えるように体を動かす習慣がついてしまったということ。そしてその結果、「ひょっとしてこれは画期的な記憶法なのでは?」と気づいたというのです。さらには「体を動かすことで体温が上がり、血行がよくなる」というメリットにも気づいたため、この記憶法が広まっていったのだとか。■音読と反復による暗記練習が肝!だから、「英語をどのように勉強すれば、いちばん効果があると思いますか?」という問いに対しても、著者はまず「つぶやくこと」だと断言するといいます。ただし、それだけでは不十分。「体を動かしながら」という要素が加わって、初めて効果的な「ユダヤ式英語勉強法」が完成するというわけです。<学ぶ(ミシュナ)というのは、繰り返し朗読をし、繰り返し書き写し、そして繰り返し考えることである>というユダヤの格言があるそうです。そして著者もまた、ユダヤ関連の本を読みあさり、ユダヤ人が多く通っていたニューヨーク州立大学で彼らと共に学んだことから、「音読と反復による暗記練習が英語を身につけるうえでは最大のポイント」だと確信したのだといいます。なぜなら、単純なリズム運動が加わることで、英語が脳に勝手に定着してくれるから。いわば「単純なリズム運動」と「つぶやくこと」が英語学習にとってはもっとも大切だということ。なお、ユダヤ人の語学学習に関する考え方は、次の「5つの基礎」にまとめられるそうです。■ユダヤ人「語学学習」5つの基礎(1)とにかくワクワクすることからはじめるユダヤ式勉強法によってふたたび英語を学びたいなら、まずは心が踊るくらいワクワクすることからはじめるべき。なぜなら、興味が持てないことや難解なことからはじめても、すぐ嫌になってしまうから。だから自分の好きなものが題材になっていて、「簡単そう」「いますぐ取り組めそう」と思える教材を選ぶことが大切なのだといいます。そしてもちろん、「楽しむ」ことも不可欠な要素。(2)体を動かしたり、歩いたりしてリズムをつけて学ぶ「体をキツツキのように揺らしながら、口を動かしてつぶやくこと」が大切だといっても、そもそもその動きは“昔からのなごり”。つまり、同じような動きをしなければいけないという意味ではなく、とにかくじっとさえしなければOKだといいます。別ないいかたをするなら、英語学習においては、とにかく“動き”を取り入れることが大切だということ。(3)声に出して、つぶやきながら学ぶつぶやくことには抵抗があるという方もいるかもしれませんが、これにも明確な根拠が。声に出せば、自分の声を聞くことになります。視覚だけではなく聴覚も使っていることになるため、記憶に厚みが増すというのです。(4)最高の「つぶやき」環境を整える多くの情報や物質であふれ返る現代社会は、集中を妨げる要素がたくさん。そんななか、それらの原因と向き合い、うまく対処する方法のひとつは「感情が乱れて気が散っている状態で勉強しない」ということ。そしてもうひとつは、「自分にとって集中できる時間帯とその時間を把握する」こと。一切の心配と悩みを遠ざけ、環境を整えたうえで勉強に集中すべきだという考え方です。(5)反復練習や復習をすぐに行う<学んで復習しない者は、種をまいて刈り取らないのに等しい>というユダヤの格言があるそうですが、たしかに復習しなければ、どんなに努力したところで実を摘み取ることは不可能。英語学習はまず復習しなければ意味がなく、復習にこそ、英語学習の本当の意義があるといっても過言ではないそうです。*こうした考え方を軸として、以後は「単語力」「英文法」「リスニング力」「リーディング力」「スピーキング力」「ライティング力」、そして「資格試験勉強法」まで、ユダヤ式のさまざまなメソッドが紹介されています。それぞれが実践的なので、きっと役立つはず。英語学習で悩んでいる人にとって、大きな助けになるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※加藤直志(2016)『脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法』サンマーク出版
2016年07月25日スイミング、ピアノ、英語、バレエ… いろんな習い事があるものの、始めるタイミングや選び方に悩むママは多いもの。特に仕事をしながらとなると、週末しか通わせることはできず、家族で過ごす時間との兼ね合いも熟慮が必要です。そこで、子どもの習い事について、いつから何を選べばいいかを考えてみました。■習い事の目的を明確に「オムツもとれたし、とりあえずスイミングでも習わせようかな」「幼稚園のお友達がみんな習っているからピアノかな」という理由で習い事を始める人も多いと思います。けれど、せっかくならちゃんと目的や指針を持って取り組みたいものですよね。例えば、・基礎体力と体づくりに → 水泳・知的好奇心を刺激するため → 幼児教室・情操教育につながる経験を → リトミック・大人になっても楽しめる趣味を見つけるため → 楽器・チームワークや礼儀を学んでほしい → 団体スポーツ…といったように、目的がはっきりしていれば、おのずと選択肢は絞られてきます。また、・まずは浅く広くでいいからいろんな経験をさせてあげたい・何か一つのことをやり遂げてほしい…などの方向性によって、複数の習い事をするかどうか、なども決めやすくなってきます。 ■本人のやる気と親の覚悟幼児のうちは親の志向で決められますが、小学生などある程度の年齢になると本人の意思を尊重したいですよね。途中、やめたくなるほど辛いことがあるかもしれませんが、頑張った先にある景色を見せてあげるのも親の役目。モチベーションを刺激しながらサポートしていく覚悟も必要です。また、本人が夢中になったり、思いのほか才能が開花したりして、「プロを目指したい」「もっと専門的に習って、技術や技を磨きたい」となったときには時間とお金のサポートも必要になります。習い事をはじめたら先生にお任せ! ではなく、その経過と子どもの心の変化から目を離さないことが重要です。■習い事を始めるタイミングは?進級時や新学期など、環境がガラッと変わるタイミングで始める子どもが多いようです。けれど、子どもの成長は早く、突然興味を持ちだしたり、できることが増える場合もあるので、年度途中でも問題はないでしょう。また、「まだ年齢的に早いかな…」ということでも、先に挙げた目的や指針にマッチすることなら、躊躇せず教室や先生に相談してみましょう。ちなみにひどい運動オンチで黒歴史を持つ私は、わが子が幼い頃からその傾向がないか、かなり注意深く観察していました。結果、残念ながら私の遺伝子をそっくりそのまま受け継ぐわが子…。これはどうも同じ苦労をしそうだと悟り、保育園児のうちに水泳と体操(バランス運動)を習わせることに決めました。・どちらも一度会得すれば体が覚えて忘れないであろう・どちらも苦手意識が根づく前に克服すれば、コンプレックスを防げるだろう…という2点が決め手となり、「今習うことに意義がある」ということでスタートしました。本人も想像以上に楽しんでおり、できなかったことができるようになる喜びを経験できているようです。週末がつぶれるのはどうかな…という点も心配でしたが、これも午前中のクラスを選ぶなどすれば、思ったほど問題はありませんでした。ひとまずは卒園まで続けてみて、小学生になったら本人に継続かほかに習いたいことはないかの意思確認をするつもりです。いかがでしたか? お子さんの成長を一緒に感じられる、習い事選びの参考になればと思います。
2016年06月26日