フロム・ソフトウェアは10日、3月24日に発売予定のアクションRPG『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』の完成発表試遊会を東京・大東区のヒューリックホールで実施した。『DARK SOULS III』は、2009年に発売された『Demon’s Souls』(デモンズソウル)のゲームシステムを継承し、2011年9月に登場した『DARK SOULS』シリーズ三作目となるアクションRPG。美しいグラフィックや独自のダークファンタジー世界が特徴だが、最大の特徴は非常に高い難易度にある。油断をすれば最弱の敵にさえ致命傷を負ったり、一撃必殺の攻撃力を持つボスに絶望を味わったりするが、敵の攻略法を見つけてクリアしていく達成感はほかの作品では味わえない。また、本作では敵とのバトルに新たな駆け引きを生む「戦技」を用意。武器やアイテム、魔法などには固有のアクションや調整が施され、より戦略的な戦いができるようになっている。本イベントは2部構成となっており、1部はマスコミと招待された一般ユーザー150名のみの試遊体験会、2部は入場自由の試遊体験会となっていた。1部では、まず『DARK SOULS III』のディレクター・宮崎英高氏が登場し、本作は『DARK SOULS』シリーズの大きな区切りとして位置付けたタイトルで、開発にはかなりの苦労があったことを明かした。そして、開発チームの尽力によってようやく完成したことに、少しホッとしたと心境を語った。また、本作ならではの滅びの寂しさに満ちた世界と、そこに待ち受ける困難、そして、それを克服する喜びを感じてほしいと来場者に呼びかけた。次にフロム・ソフトウェア宣伝部の部長・小倉康敬氏が登壇し、今後のプロモーション展開を説明。まず、現在「DOWBL」とコラボ展開しているアパレル商品に、新アイテムが追加されること(詳細は後日発表)や、渋谷の「109MEN’S」7階のDOWBLコラボカフェは、3月31日まで期間を延長して営業することが明らかに。また、『Bloodborne』で狩人(ハンター)スタチューを制作した「Gecco」が、本作のパッケージキャラのフィギュアを制作することも発表。発売時期についてはこちらも後日とのこと。そのほか、10日より「ダークソウルな瞬間、大募集!」と題するキャンペーンが開始された。このキャンペーンは、Android/iOS専用アプリ「ダークソウルIII カメラ」を用いて「ダークソウルな瞬間」と感じた写真を撮影してTwitterに投稿すると、抽選で100名に「特製エスト瓶」がプレゼントされるという。詳細については公式サイトをチェックしていただきたい。その後、『DARK SOULS III』の試遊会に突入。今回は、戦士や盗人、魔術師、持たざる者といった10種類の“素性”キャラクターから1種類を選んでプレイし、本邦初公開となる「不死街」のマップを探索できるというものであった。プレイ時間はわずか10分であったが、本作の高低差を感じられる広大な地形や、さらに美しくなった世界でのプレイを楽しむことができた。また、今回は試遊会用に難易度を下げた敵キャラクターが登場する最新ビルドであったが、物陰や背後からの攻撃、高いところから落下、巨大な敵の登場に落ち着いた戦いができず、「YOU DIED」のメッセージを連発。しかし、少しずつ敵の位置や地形を把握し、強敵への道のりを進み、攻略するという本作の醍醐味を味わうことができた。そのほか、2部では公式ライブ配信番組『ダークソウル 絶対攻略!』の公開収録や、全国から集結したコスプレイヤーによる「ダークソウル キャラクターコレクション 2016 Spring」、黒板アートで話題を呼んだ、れなれな氏による黒板ライブペインティングといったイベントも行われ、大盛況のまま発表試遊会は終了した。『DARK SOULS III』は、3月24日に発売予定(PC版は4月12日発売予定)で、対応機種はPS4、Xbox One、PC。価格は、パッケージ版が7,430円(税別)、ダウンロード版が6,930円(税別)となる。そのほか、本作の発売を記念したPS4刻印モデル「PlayStation 4 DARK SOULS III Limited Edition」(43,410円/税別~)なども用意。(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc./(C)2011-2016 FromSoftware, Inc.
2016年03月11日『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』と『ドリフトスピリッツ』のコラボを記念した実車コラボカー発表会が2016年2月27日、渋谷モディイベントスペースにて行われ、コラボカーの除幕に島村卯月役の大橋彩香と渋谷凛役の福原綾香が駆けつけた。『アイドルマスター』から生まれたアイドル育成リズムゲーム『スターライトステージ』と、画面をタッチすることで迫力のドリフト体験ができるドリフトレースゲーム『ドリフトスピリッツ』は、2月23日~3月8日の期間でコラボを展開中。『ドリフトスピリッツ』では、アイドルたちをデザインした車やアバターが登場し、『スターライトステージ』ではルームアイテムとして『ドリフトスピリッツ』の車のミニチュアが実装されている。発表会には大橋彩香と福原綾香のほか、『ドリフトスピリッツ』の泉智久プロデューサーや『スターライトステージ』の坂上陽三総合プロデューサーが登場。『スターライトステージ』について、大橋はが「最初は(『シンデレラガールズ』の)今までの曲が中心だったんですが、最近はイベント曲や新曲も増えて、アイドルたちが輝くステージを見せていて、私自身も楽しんでいます!」と紹介すると、福原は「リズムゲームとしてはもちろん、自分の好きなアイドルが歌って踊っている姿が見られるのが醍醐味だと思います。ニュージェネやトライアド(どちらも渋谷凛が所属するユニット)を実際に組んだりしています」とコメント。お互いがゲームで組んでいるユニットのセンターは自分のキャラクターとのことで、大橋は「センターは私が演じる卯月ちゃんです。ここは譲れません」と語っていた。一方、『ドリフトスピリッツ』については、大橋が「HONDAの車に本田未央ちゃんが乗るいいコラボです。『ドリスピ』はレースゲームが苦手な私でも簡単にドリフトができます」と力説。福原は「かっこいい車のゲームのCMに私たちの声が入るのは不思議で、映像で見ると驚きと喜びがあります」と語っていた。発表会では、大橋と福原がコラボカーを除幕。ゲームと同じデザインのデレステ仕様「HONDA CR-Z デレステSP」の姿があらわになると、大興奮の大橋は身振り手振りを交えながら「360度全てがラッピングされていて! すごい! 乗りたいなと思いました!」と感激のコメント。福原は後部パーツの諸星きらりをなでながら「隅々まで丁寧に貼って頂いて、後ろのちょっとしたパーツにもきらりがいたりして、すごいです!」と語っていた。コラボカーは壇上で大橋と福原がサインを入れて「完成」。初体験の車へのサインに2人とも緊張とドキドキを隠せない様子だった。最後は坂上プロデューサーが「『シンデレラガールズ』でたくさんのコラボを展開している中、こうして今回はコラボカーを披露できて嬉しく思います。これからも様々な展開をしていきますので、『ドリスピ』も是非楽しんでもらえたらと思います」と発表会を締めくくった。
2016年02月27日「ディーアップマスカラ」シリーズの新CM発表会が2月15日(月)、都内で行われ、イメージモデルの押切もえ、そして特別ゲストとして釈由美子が登場。押切さんは「実は両思いでラブな人がいる」と明かし、取材陣を驚かせた。ディーアップマスカラCM第一弾では、「そこそこ美人」がディーアップマスカラを使用すると「結構美人」になるというコンセプトの元、押切さんがすっぴんを公開し話題を呼んだ。第二弾も第一弾に引き続き企画は放送作家の鈴木おさむさんが担当。「2年前にフラれたときは、泣いたらマスカラが落ちてしまったけれど、今は泣いても落ちない!」という内容に仕上がっている。「女優ではないのに、カメラが回ってから3秒で泣いてください、と言われた」と話す押切さんだったが、「好きな人にフラれたらどうしよう、と思って悲しいことをたくさん考えて泣きました。思い込みが激しいので泣くことができました」と、撮影現場での裏話を明かした。この日、昨年10月に一般男性と結婚し、先月第一子の妊娠を発表したばかりの釈さんと、「どうしたら幸せになれるのか」というテーマでトークを展開。「夫とは友人の紹介で出会い、今とっても幸せ。子供も5か月目に入り、胎動も感じています」と話す釈さんに対し、押切さんは「羨ましい」と、憧れの眼差しを向けた。しかし押切さんは「実は両思いでラブな人がいる」ことを明かし、「自分ではまだ黙っていようと思っていたんですが、黙っていると毎回『片思い』って記事に書かれるので、自分からマスコミの方たちに言わないといけないなと思って。昨日のバレンタインは楽しく過ごしました」と照れ笑い。「たっぷりマスカラを塗って、悲しい涙ではなくて、嬉し涙を流して、釈さんのように幸せを掴み取りたい」と語った。釈さんは、「結婚は現実になってくるので、駆け引きするのではなく、自分の素でいられる人だったらいいと思います」とアドバイスをしつつ、自身については、「子供はまだ性別はわからないけれど、どちらでも嬉しいです。大好きなお酒も飲みたいとは思わなくなりました。お酌はしてあげますけどね」と幸せそうな笑顔を見せた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月15日カプコンは11日、2月18日に発売が迫った『ストリートファイターV』の完成発表会を東京・六本木の「ニコファーレ」にて開催した。『ストリートファイターV』は、世界中で大きな大会が開かれるほどの高い人気を誇る格闘ゲーム最新作で、2008年に発売された『ストIV』以来、実に約7年ぶりのナンバリングタイトルとなる。本作では、キャラクターやバトルシステムなどがすべて刷新され、「Vスキル」や「Vリバーサル」といった新要素も追加されている。発表会には、まず司会進行役のお笑いコンビ「流れ星」の瀧上伸一郎とちゅうえいが登場。続いて、『ストリートファイターV』のプロデューサーの杉山晃一氏、アシスタントプロデューサーの綾野智章氏がステージに登壇し、新情報を発表した。今回の発表のポイントは、追加キャラクターに「アレックス」が登場すること。スクリーンにはコンセプトアートが初公開され、配信は3月を予定していることが明らかにされた。また、「アレックス」に加え、5人のキャラクターとアレンジコスチュームが配信と同時に使用可能となる「シーズンパス」も2月18日より配信決定。価格は3,000円(税込)となるが、6,000円相当のコンテンツが入手できるので、本作を遊び尽くすのであれば、こちらがお得といえる。ほかにも「ストーリーモード」で各キャラクターをクリアすると入手できるアレンジコスチュームのほか、CPU戦を続けて勝利するとカラーや称号が手に入る「サバイバルモード」、3月に配信予定の「チャレンジモード」(コンボなどのお題をクリアしていくモード)などを紹介。「サバイバルモード」では、EASY/NOMAL/HARD/HELLの難易度を用意し、EASYからHARDまでクリアすると、特殊カラーが、HELLをクリアすると称号「百戦錬磨」が入手できるという。発表会後半に行われた「ミス春麗決定戦」には、佐藤かよ、倉持由香、日野麻衣、昨年のコミケで話題となったザンギエフ(清水泰地氏)が参戦。対決は、ゲーム・ポージング・キック(ちゅうえいにキック)の3つの競技で争われたが、なぜかザンギエフの清水氏がダントツ優勝。ほかの参加者からは、笑い混じりの大ブーイングを受ける結果となった。その後、ももち選手やかずのこ選手らプロゲーマーによるチームバトルも行われた。ももち選手(ケン)と、かずのこ選手(ネカリ)による大将戦は、接戦となったが、わずかの差でかずのこ選手率いるチームが勝利。敗者となったももち選手には、清水氏の熱い抱擁(からのバックブリーカー)がプレゼントされ、大盛り上がりのまま発表会は終了した。『ストリートファイターV』は、2月18日に発売予定。価格は、PS4パッケージ版が7,990円(税別)、特典プロダクトコードを収録したHOT!パッケージ版が8,990円(税抜)、ダウンロード版が7,398円(税別)。そのほか、イーカプコン限定パッケージ版や、PS4本体とのコラボモデルなども用意する。(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.
2016年02月12日●障害は排除されるか日本通信は22日、東京都内で事業戦略発表会を開催し、同社の福田尚久社長が2015年12月16日に発表された総務省の「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」を受けて、同社のMVNO事業が今後目指す方向性について説明を行った。○タスクフォースの後押しで障害がなくなる福田社長は冒頭で、これまではMVNO事業者に対して9つの技術的制約が足かせになっていたと説明。これらの制約がタスクフォースの声明により排除されることが、MVNOにとっての規制緩和第2弾になるだろうとした。続いて、規制緩和による市場の変化について、同社の歴史を背景に説明。同社は2001年にMVNO事業を開始しているが、MNOであるキャリアとの接続料などで問題があった。これを解消したのが2007年の総務大臣裁定であり、これがMVNO規制緩和の第1弾であったとした。この総務大臣裁定によりMVNOの接続料金が低廉化し、いわゆる格安SIMの第1弾としてイオンからb-mobile SIMを発売した。これにより携帯事業者以外から携帯通信(SIM)を購入できることを広く浸透させた意義があったと説明。しかし、その後のMVNO市場を見るに、参入社は増えたものの、価格一辺倒の競争になってしまっている。MVNO SIMの認知度自体は上がったものの、携帯電話の契約数に占めるMVNOのシェアは未だ2%台と低迷しており、小さなパイをMVNO事業者が身を削りながら取り合っている状態になっている。そこで日本通信は、価格競争である格安SIM事業から、今後はサービスを中心とした多様化競争へと舵を切ることにした。だが、多様化競争への道には「接続料算定問題」と「技術的制約」という2つの障害があり、これが排除されなければMVNOのさらなる発展はない、というのが、タスクフォースの諮問会における同社の主張だったわけだ。今回、タスクフォースの声明により、こうした制約が排除される方針が定まり、日本通信としては従来のMVNOのモデル事業者としての役割を再定義し、新たに「モバイルソリューションイネーブラ」として、MVNOやシステムインテグレーター、メーカー、金融機関などがモバイルソリューションを実現するための黒子的存在として事業戦略を転換していくことを明らかにした。●独自SIMの開発を急ぐ○今後は独自SIMの発行が急務今後の展開について福田社長は、来るIoT時代において、「安全・安心なネットワーク」の提供という点で無線専用線が企業基盤・経済基盤として必須のインフラになることを強調。同社はこの分野について、米国での実績があることを挙げ、日本でも既存の固定専用線の10分の1程度で、いつでもどこでもアクセスできる安全なインフラとして提供できると自信を見せた。そして最後に、世界最高のモバイルインフラを持つ日本でMVNOへの規制が緩和されることで、自動車メーカーや家電メーカー、金融、医療分野での強力なプレーヤーを世界へ紹介していくための支えになりたいとまとめた。○ソフトバンク網を使ったMVNOも検討質疑応答では、今後の展開について、まずは独自のHLR/HSSを設置して、自社独自のSIMを発行することを最優先課題に挙げた。独自SIMの発行が可能になれば、ただのSIMだけでなくMIM(車載機などに搭載される固定タイプのSIM)やソフトウェアSIMといった形態も可能になる。実現する時期としては2016年度中ということだが、HLR/HSSを設置するのにはコストもかかるのである程度やむをえないところだろう。また自社SIMが使えるようになれば、アクセス網がキャリアなのかWi-Fiなのかを気にすることなく、どこからでもアクセスできる無線専用線の実現も可能になる。現在はデュアルSIMでドコモ網とソフトバンク網を切り替えているが、そういった手間もなくなるわけだ。ソフトバンク網を使ったMVNO事業についても言及。スマートフォン利用者の割合が高いソフトバンク向けSIMは、顧客企業からの引き合いも強く、すでにHLR/HSSの解放について協議を進めており、ソフトバンク向けの格安SIMの提供についても意欲を見せた。ただし、これはb-mobileブランドではなく、すべて他社への卸として行うという。なお、過去には月額980円程度の音声定額などの実現についても触れていたが、独自SIMや無線専用線が実現してから、段階を追って取り組んでいきたいとのことで、早くても2016年度内、実質は来年度からということになりそうだ。一方、同社が展開してきた「b-mobile」ブランドのMVNO事業は継続するものの、これは低価格なMVNOという見本の意味合いが強いショーケースであり、今後はMSEnablerとしての業態に中心をシフトしていくという。これまでも他MVNOに回線を卸していた日本通信だが、今後はこれを強化して、日本通信/b-mobileブランドを前に出さず、利益構造がしっかりしている法人向け回線に注力するという方向性になるわけだ。これからは日本通信/b-mobileという名前にユーザーが触れる機会は減るのかもしれないが、これもMVNOの多様化が進んできたひとつの証だとも言えるだろう。なお、同社はこの日、業績の下方修正も発表しており、11億円の黒字から15億円の赤字に転落している。これはMSP事業やSIM事業の下方修正だけでなく、何かと話題になったVAIO Phoneの在庫処分にかかる費用も重荷になっているようだ。MVNOの草分けとして日本のMVNO市場形成に大きな役割を担った同社だけに、ようやく得られた第2の規制緩和を生かして、安定した経営状態に戻してほしい。
2016年01月25日●防滴・防塵モデルや超高速モデル○大容量のポータブルSSDサンディスクは、高速なポータブルSSDを3ラインナップ発売する。ここでは発表会の内容と、実際に触ってみた感想をお届けする。価格や主なスペックに関しては別記事、「サンディスク、読み書き最大850MB/秒のポータブルSSD」および「サンディスク、薄くて小さなポータブルSSD - 防滴・防塵モデルも用意」を参照いただきたい。発表会の冒頭、サンディスク 代表取締役の青柳マテウ氏があいさつ。サンディスクはSSDの技術開発に関して25年以上の取り組みがあり、2014年から日本でもコンシューマー市場に参入したが、早くも昨年(2015年)金額シェアでトップになったことを紹介。新製品を説明したのは、米国サンディスクでSSD/USB製品を担当するプロダクトマーケティングマネージャーのフィリップ・ウイリアムス(Philippe Wilams)氏だ。「サンディスクはNANDフラッシュのリーダーとして常にイノベーションを追及している企業」と述べたのち、強みとして、品質管理が厳しい日本で製造されたNANDウエハをマレーシアと中国の工場でアセンブリして出荷し、NANDフラッシュの約40%をサンディスクが生産していることを挙げた。余談だが、今後出荷が予定されている3次元構造のNANDフラッシュに関しては、まず大容量リムーバブルプロダクト、クライアントSSD、組み込みで使用し、最終的にはエンタープライズSSDにも採用する予定という。サンディスクのSSD製品は、内蔵型からから参入。現在、世界第2位のシェアがあるという。コンシューマー向けの内蔵SSDは3ラインナップを提供しており、エントリーからハイエンドまで幅広いエリアに適合している。今回の新製品によって、外付けSSD市場に参入。2015年現在、外付けHDDの5,500万台という市場に対して、外付けSSD市場は27万台強しかない。ただし成長率は非常に高く、2018年には350万台に拡大する見込みだ。そこで、プロフェッショナルフォトグラファーやビデオグラファーを対象とした、ハイエンド製品を投入する。サンディスクは、プロフェッショナルフォトグラファーに対して「エクストリームチーム」と呼ぶスポンサードを行っている。これらのトップカメラマンがストレージに要求することは、まずは信頼性、高速性、耐久性だ。加えて、全天候(防水・防塵)と携帯性(小型化)が望まれているとし、こうした要望に応えるべく今回の新製品を開発した。●「モックアップかと思った」ほどの軽量さと高速性○小型、防滴・防塵、圧倒的な高速大容量という3シリーズ最初に披露されたのは、「サンディスク エクストリーム500 ポータブルSSD」だ。一般的なHDDの4倍という転送能力を持たせ、外周にはゴムの緩衝材を使用して耐衝撃、耐久性に配慮した。また、メタルリング(ストラップリング)でバッグに取り付けることもできる。これに加えて、IP55の防滴・防塵性能を持たせたのが「サンディスク エクストリーム510 ポータブルSSD」だ。IP55なので水没には対応せず、USBコネクタのキャップを閉めていないといけないが、キャップを開けていて濡れたとしても、乾かしてから問題なく使用できるとのこと。両者とも、74mm四方(厚み11mm)、重さは約40gと、非常に小型軽量だ。容量ラインナップは、500シリーズが120GB/240GB/480MB、510シリーズは480MBモデルのみから展開する。続いては、2.5インチ外付けHDDのように見える「サンディスク エクストリーム900 ポータブルSSD」だ。内部RAID構成でUSB 3.1対応(推奨はUSB 3.1 Gen2)、速度は読み書きともに最大850MB/秒と、外付け製品とは思えないパフォーマンスを持つ。容量は480GBと960GB、および1.92TBだ。この高速な外付けSSDは、4K動画の編集や最終イメージの輸送にも使えるとアピールしていた。○日本のエクストリームチームメンバーからも高評価サンディスクの長谷川史子氏は、日本における外付けSSDの意識を紹介。今回の新製品は写真/映像のプロユースをひとつのターゲットとしていることもあり、日本のカメラマン(150名)にアンケートを実施。その結果、外付けSSDに求める要素は世界とあまり変わらず、耐久性、信頼性、転送速度を望むカメラマンが多数を占めた。プロのカメラマンとしては、シャッターチャンスをモノにしても、それが失われては意味がない。日本のエクストリームチームメンバーに製品を使用してもらった感想も、大変よいフィードバックだったそうだ。今回の新製品は量販店やECサイトで販売されるが、直近のイベントとして、2月25日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されるCP+ 2016に出展する。エクストリームチームメンバーから生の声を聞けるステージや、タッチアンドトライコーナーを設ける予定だ。○「モックアップかと思った」ほどの軽量さと高速性を実感発表会のゲストとして、エクストリームチームメンバーの一人であるモータースポーツフォトグラファー・熱田護氏が登壇。熱田氏は1992年からF1全戦を取材するなど精力的な活動を行っている。熱田氏がポータブルSSDに求めるのは、やはり信頼性、高速性、耐久性とのこと。取材先では、通常1TBの外付けHDD×2台を使用しているそうだ。例えばF1の場合、2台のうち1台は、一戦当たり350GB~450GBにおよび撮影データをバックアップ。もう1台は、これまでの主な写真データを格納しておき、出先での対応に使っているそうだ。撮影した当日、使い物にならない写真を捨ててバックアップすると、転送速度が切実な問題になるという。「画像の転送が終わらないので、夕飯が食えない、寝られない」(熱田氏)。その熱田氏、サンディスクからエクストリーム500の試用を依頼されての第一印象は「(40gと軽くて)モックアップじゃないかと思った」という軽量性。また、現場では高速転送性能を実感したと話す。MacBook Proから11.44GBの転送を行うのに、Thunderbolt接続のHDD(2製品を利用)では95秒と226秒かかったが、エクストリーム500は43秒と半分以下の時間でコピーできた。一方で、エクストリーム500のラインナップは最大480GBで、1TBモデルがないのはちょっと残念とコメント。なお、エクストリーム900もオフィス作業で使用したところ、これも快適で仕事のやり方が変わりそうと実感したと述べた。○SSDならではの低消費電力もポイント今回、評価用機材があったので、エクストリーム500(240GB)をお借りして少々触ってみた。筆者の作業環境はかなり古め(第2世代Intel Core i3の省電力重視マシン)で、背面にしかUSB 3.0コネクタがないのでUSBハブを前面に持ってきている。このUSBハブ、現在はバスパワーで使っている関係で、外付けHDDを使うことができない(電源容量不足と表示される)。一方、エクストリーム500はSSDならではの低消費電力によって、バスパワーでも問題なく利用できる。また、外で作業することが多いので、ノートPCをバッテリ駆動で使うケースが多い。デジタルカメラで撮影した写真を即バックアップするような作業において、高速性と省電力性は重宝しそうだ。
2016年01月18日KDDIは、電力サービス「auでんき」の発表会を19日に開催することを明らかにした。同社は、4月からスタートする電力小売の自由化に伴う事業を開始すると昨年10月に発表していた。今回の発表会では、サービスの料金プランや、提供開始時期などの詳細がアナウンスされると思われる。電力サービスは、ソフトバンクも開始することを発表しており、競合する携帯キャリアとしてKDDIが、どのようなサービスを展開するのか注目が集まる。発表会には、代表取締役執行役員専務の石川雄三氏のほか、ゲストとして菅田将暉さんも出席する予定。なお、ストリーミング中継などは行わない。
2016年01月13日味の素はこのほど、「女子会男子に聞く、女子会に関する意識調査」の結果を発表した。調査は11月、3カ月に1回以上女子会に参加している20~39歳の女子会男子300名を対象に、インターネットで行われた。○女性の失敗1位は「変な行動をし、記憶をなくす」同調査では、女子会に参加する男性を「女子会男子」と定義し、女子会男子から見た、最新女子会事情について調査を実施した。はじめに、女子会で見た"普段は見られない女性の失敗"について教えてもらったところ、「酔っぱらって変な行動をし、記憶をなくす(28.4%)」が堂々の第1位となり、次いで、「傷心で変な買い物をする(16.4%)」「ファッションが奇抜(12.3%)」と続いた。また、「変な写真を撮って後悔している(11.4%)」や「路上で変なポーズを取る(8.5%)」など、写真撮影で失敗している女性も多くいることがわかった。○意外と"安くて明るい"女子会続いて、実際の女子会にはどのようなギャップがあったか尋ねたところ、「男受けするおしゃれをしていない」が最多となり、女性のおしゃれをよく見ている男性が多いことが判明。また、想像していたより「お金がかからない」「高級ではない」など、リーズナブルだったと感じている人も多くいたほか、思ったより(雰囲気が)「明るかった」という意見も。参加する以前はあまり良いイメージを抱いていなかったものの、実際に参加してみると、そのイメージが覆されていることがうかがえた。○男性は、聞き役・雑用・介抱……次に、「女子会男子」の役割について調べたところ、最も多かったのは「相談にのること」だった。次いで、「料理のとりわけ」「注文をとる」と続き、雑用を担当する高い傾向が明らかに。また、「なぐさめる」や「酔っ払った人を介抱する」という男性も割と多く、「女子会男子」が女性の面倒をよくみている様子もうかがえる結果となった。女子会では、会話や雑用事に関しては男性に頼っているようだが、では、会費についてはどうなのだろうか。会費をどのように支払っているのか質問したところ、半数近く(48.7%)が割り勘と回答。通常の飲み会では男性が多く支払うケースが多いようだが、女子会では費用以外のところに男性を必要としている女子が多いことがわかった。○女子会男子6割に下心あり!?最後に、「女子会参加者の中に好きな女性はいますか?」と尋ねたところ、6割近い男性が「はい(58.7%)」と回答した。
2015年12月07日●今度の一太郎はどうだ?既報のとおりジャストシステムは12月3日、2016年2月5日から発売する「一太郎 2016」および「ATOK 2016」に関する発表会を開催した。自社のオンラインショップ「Just MyShop」では、12月3日から各製品やWindowsタブレットをセットにした商品の予約を開始する。ジャストシステム 代表取締役社長の福良伴昭氏は、「これからも一太郎やATOKを使い続けて頂きたい、という気持ちで社員一体となって取り組んできた」と語った。ここでは発表会の様子や各製品の注目ポイントを紹介する。○文書活用の場を広げる「一太郎 2016」前バージョンで30周年を迎えた一太郎とATOKだが、その次にあたる「一太郎 2016」および「ATOK 2016」の開発にはさまざまな思いがあっただろう。一太郎シリーズの開発責任者であるジャストシステム CPL事業部開発部の吉住康弘氏は、「『一太郎がなかったら仕事にならない』という声も多数寄せられている。この声に応え続けることが我々の使命だ」と、新バージョンの開発姿勢を振り返る。一太郎 2016の新ポイントは、「新しい環境への対応」「表現力の強化」「文章の洗練、効率アップ」にまとめられる。「新しい環境への対応」に含まれる新機能では、高DPIへの対応、スマートフォン用アプリケーション「一太郎モバイルビューイング」、「タブレットビューア」が重要だ。最近は4Kディスプレイも手が届く価格帯となり、既に導入している方も少なくないだろう。前バージョンの一太郎 2015もある程度は高DPIに対応していたが、一太郎 2016はさらに幅を広げて、アイコンや文字サイズなど各所が適切なサイズで表示されるようになった。大画面で一太郎シリーズを使ってきたユーザーには朗報といえよう。「タブレットビューア」は、一太郎 2016をインストールした2-in-1 PCで、ビューア機能を提供するというものである。吉住氏の説明によればタブレットビューアへの切り替えは、Windows 10が供えるContinuumから情報を受け取り、モード変更を実行しているという。「一太郎モバイルビューイング」は、一太郎 2016で作成した文書ファイルを専用サーバーにアップロードし、iOS用/Android用アプリケーションを導入したスマートフォンで閲覧するというもの。編集機能は持たせないのか、という質問に対して吉住氏は「閲覧機能を欲する要望が多かった。あくまでも編集作業はPCが主体と考えている」と回答した。「表現力の強化」では、一字ずつの文字サイズや配置を自動レイアウトできる「モジグラフィ」や、写真切り抜き機能を披露。前者は、さまざまなレイアウトをテンプレートとして用意し(100個)、好みに応じたタイトルを作成するという新機能だ。テンプレートから作成した後も、文字のサイズや配色、位置なども自由に変更できる。後者は一太郎 2016上で写真の切り抜きを可能にする新機能。4種類の切り抜きツール写真を切り抜き、文書に絵図を挿入したいとき便利に使えそうだ。「文章の洗練、効率アップ」では、同社がリリースしている校正ソフト「Just Right! 5 Pro」のエンジンを一太郎 2016に搭載し、これまで以上に適切な文章校正を可能にしたと説明する。「と」や「を」など、助詞の誤用を正しく検出し、文章のクオリティアップにつながることを強調。「まとめて改行削除」は他のアプリケーションから一太郎 2016に文章をコピー&ペーストする際の改行を、あらかじめ指定した条件で削除する機能だ。例えば、「句読点の後の改行は残す」「空行は2行以上ある場合削除する」といった指定が行える。そのほか、EPUB編集ツールパレットの追加や表紙ギャラリー、新聞やスポーツ紙のようなレイアウトを使用できる「らくらく新聞テンプレート」、新聞などで使われている「モトヤUP新聞明朝 Otf W2」と「モトヤUP新聞ゴシック Otf W3」の2書体を付属といった点が挙げられる。また、新聞らしさを引き立てる「新聞タイトル背景」も30種類のテンプレートを用意した。「一太郎 2016 プレミアム」「一太郎 2016 スーパープレミアム」では、「モトヤJ04明朝N2」「モトヤJ04明朝N5」「モトヤJ04ゴシックN2」「モトヤJ04ゴシックN5」「モトヤJ04アポロN3」「モトヤJ04アポロN5」「モトヤJ04マルベリN2」「モトヤJ04シーダN3」という、5ファミリー8書体を搭載(すべてTrueTypeフォント)。音声読み上げソフト「詠太6」はこれまでの日本語音声エンジン3タイプに加えて、英語音声エンジン「JULIE」を搭載し、日本語と英語が混じった文書ではエンジンを切り替えて読み上げる。そのほかにも「花子2016」「Shuriken 2016」「ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2016」を収録し、さらに個人契約できない「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」利用権3年分も付属する。各エディションの相違点は下図を参照して欲しい。吉住氏は一太郎 2016のアピールポイントとして「Windows 10など現在の最新IT環境に対応した点だが、これまでの一太郎ユーザーに愛されるように設計した」と語る。●今度のATOKはどうだ?○文字入力や理解支援を強化した「ATOK 2016」「SNSなど文章を入力する場面が増えている」と語るジャストシステム CPL事業部開発部の下岡美由紀氏は、「ATOK 2016」の新機能について「意図をくみ取る」「知りたいに応える」「健康をサポート」の3つに区分した。「意図をくみ取る」では、他の文書や同一文書内を参照しながら、文字入力時に単語やフレーズを優先して変換候補(推測候補)として提示する「ATOKインサイト」を披露。例えば、WebブラウザーでSNSを楽しんでいる場合、Webブラウザーのタブ内で使われている文字列を取得して、変換候補などに用いる。ATOKインサイトは、Webブラウザー、Word、Excel、一太郎 2016に対応。参照先のアプリケーションが存在しない場合は、変換候補などに用いた単語やフレーズはすべて破棄される。気になるのはバックグラウンドで複数のアプリケーションが動作している場合だ。筆者はまだATOKインサイトを試していないが、下岡氏はパフォーマンスダウンを避けるため、「(ATOK 2016を導入したPCの)CPUが8コアの場合は3つのウィンドウまで参照し、4コアの場合は2つ、2コアなら1つと自動的に切り替わる」と説明していた。「タイピングをくみ取る」では、母音の押し間違いやキーボードに対するホームポジションからずれて入力した場合でも、適切な訂正候補を提示する「ATOKタイプコレクト」を示した。両手以外にも片手だけがホームポジションからずれた場合にも対応する。また、「ぢ/じ」といった入力の誤りも、固有名詞に変換可能にする機能も搭載した。どの程度の修正能力を備えるかは、発表会の説明だけではお伝えしにくいが、"日本語を入力する"というIMEが持つ本来の意味では興味深い新機能だ。「知りたいに応える」では、電子辞典の活用範囲の幅を大きく広げた。以前のATOKでも入力および変換中に電子辞典の検索は可能だが、新機能「ATOKイミクル」は、確定後の単語やWebページ上の単語に対する辞書検索を可能にした。入力中の電子辞書参照は「End」キーだが、新機能を使う場合は「Ctrl」キーを2回押す。そこで重要になるのは電子辞典/辞書。「ATOK 2016プレミアム」には、30万語を収録する「精選版日本国語大辞典 for ATOK」と、8年ぶりの改訂となるジーニアス英和辞典 第5版およびジーニアス和英辞典 第3版をベースにした「ジーニアス英和辞典/和英辞典 for ATOK」を収録。なお、「広辞苑 第6版 for ATOK」や「角川類語新辞典 for ATOK」など、一連の電子辞典を使用するには、「オールインワン辞書・辞典パック 2016 for ATOK」が必要だ。IMEとまったく関係がないように見えるキーワード「健康をサポート」だが、キーボード入力時の疲労を軽減するというコンセプトでいくつかの改善や新機能が加わっている。1つめは、入力時の眼精疲労を軽減するため、候補ウィンドウや辞典ウィンドウのデザインを刷新。各ウィンドウは行間など見た目を調整し、変換候補や電子辞典参照時もディスプレイサイズに応じて、表示サイズを100パーセントから400パーセントまでの8段階調整まで調整可能にしている。筆者が確認した限りだが、使用ベータ版ではメニューのテキスト項目などは高DPIに対応しているものの、アイコンサイズの変化は確認できなかった。下岡氏は「高DPIに対応する」と説明していため、製品版では改善されるはずだ。もう一方の健康サポートは、入力文字数や使用時間に応じて疲労度具合を測定し、休憩をうながす「リフレッシュナビ」機能である。こちらはベータ版に収録されていないものの、入力文字数やミス回数などをカウントして独自の疲労判定を行い、休憩をうながすというものだ。会場に詰めかけた記者からは笑いが漏れる部分もあったが、個人的には一度試してみたい機能である。Q&Aセッションでは他の記者から、「ここ数年のATOKは、日本語そのものに対する向上が見受けられない」という質問が上がると下岡氏は、「日本語入力エンジンの改善に取り組んでいる。学習を重ねたユーザー辞書と真新しい辞書でも、同様のUX(ユーザー経験)を提供したい。そのため誤変換を減らすための学習取り消し機能や、文節区切り誤りの削減といったチューニングを本バージョンでは行っている」と回答した。阿久津良和(Cactus)
2015年12月03日既報の通り、PFUはドキュメントスキャナ「ScanSnap」の新サービス発表会を開催した。「ScanSnap Cloud」と呼ばれ、スキャンしたデータの種類を自動的に判別し、ユーザーが選択したクラウドサービスに自動保存するというもの。新サービスに対応するScanSnapは、据え置きデスクトップタイプの「iX500」と、モバイルタイプの「iX100」だ。既存のユーザーも、iX500またはiX100のファームウェア更新によって、ScanSnap Cloud対応となる。ScanSnap Cloudの利用は無料だ。スキャンしたドキュメントは、文書、写真、名刺、レシートの4種類に自動分類され、ユーザーがあらかじめ指定していたクラウドサービスへと自動転送。今までであれば、スキャンしたデータの種類をユーザーが判別、分類したり、ファイル名を付け直したり、特定のクラウドサービスへ手動でアップロードしたりという手間があったが、それらが不要に。ScanSnap本体のワンボタンで処理が行えるようになった。ScanSnapにとっては、世代が変わるほどの進化を成し遂げたことになる。○そのコンセプトとは?まずは、PFU 代表取締役社長 長谷川氏から。「今まで我々は様々なスキャナを提供してきましたが、今回はサービスです。私たちを取り巻くICT環境が今、大きく変わっています。トレンドとしては、スマートデバイス、IoT、クラウド、ビッグデータなどのキーワードが注目を集めています。こうした環境のもと、新しい製品やサービスが、続々と生まれています。特に、様々なものがインターネットに接続され、情報を交換することによって、相互に制御しあうという仕組み、つまりIoTの広がりが顕著です。家電製品などもインターネットにつながるようになってきています。このIoTの仕組みを活用して、クラウドサービスの充実によって、ワークスタイルやライフスタイルの変化が始まっています。クラウドサービスというものは、仕事でもプライベートでも、使われることが当たり前という状況になってきています。ストレージや名刺管理サービスなど、新たなビジネス支援ツールとしても地位を確立しています。そしてもう1つ、急激に広がりを見せているファイナンシャルテクノロジー『Fintech市場』。クラウド側が提供する会計や資産管理などのサービスが誕生し、注目度は急上昇しています。この分野でも、レシートや請求書などの管理に、スキャナが積極的に活用されています。クラウドサービスの普及にともなって、私たちPFUは本日、紙とクラウドサービスをつなぎ、情報交換するドキュメントIoTを提唱いたします。ScanSnapは新たなステージに進化します」(長谷川氏)。ここでいったんスピーチを止め、長谷川氏はステージ上に並んだスキャナのなかで、一番左の古いScanSnapに近づく。「たいへん古い機種です。2001年、我々はUSB接続のScanSnapを投入しました。コンセプトはボタン一発PDF。ボタンを押すだけで紙がPDFに変わるというものでした。しかし、動かすには時間と手間がかかりました。我々が悩まされたのがUSBケーブルです。この悩みは10年以上続きました。ケーブルでつなぐということで、まず置き場所が制限されてしまいます」(長谷川氏)。続いて中央のScanSnapへ。「2012年、USBケーブルの問題を解決するために、パソコンやスマートデバイスとScanSnapの接続にWi-Fiを採用しました。これによって、使い勝手、利用シーンを飛躍的に進化させました」(長谷川氏)。最後は一番右のScanSnapだ。「しかし、スマートデバイスでもユーザーが何らかの操作をしないと処理ができず、誰でも簡単に使えるというものではありませんでした。そんな操作が必要なく、ボタンを1つ押すだけでスキャンしたデータをクラウドに送れたら、どんなに便利なことか。ワンプッシュするだけで、レシート、名刺、書類、写真を自動認識して、最適なサービスと連携する。もう、パソコンもスマートデバイスもいらない。それがScanSnap Cloudです」(長谷川氏)。○機能紹介PFUのイメージビジネスグループ 国内営業統括部長 松本秀樹氏は、ScanSnap Cloudの仕組みや機能を説明。「従来のScanSnapでは5つのステップが必要であったものが、ScanSnapCloudならワンボタンで済む。このとき、ファイル種類の判別、ファイル名の生成、イメージの最適化などが自動的に処理される」とした。振り分けの種別は、レシート、名刺、文書、写真という4種類。どのタイプのデータに、どのクラウドサービスを割り当てるかは、初期設定でユーザーが指定する(変更可能)。あとは、ScanSnapで原稿を読み取るだけで、レシートを保存したいクラウドサービス、名刺や文書を保存したいクラウドサービスへと、スキャンデータが自動的に送信されるというわけだ。こうした設定に対応するOSは、現在のところWindows、Mac、Android、iOSと、一通りをカバー。ScanSnap Cloudは、ScanSnapからアップロードされるデータを、いったんPFUのサーバで受け取る。そこで様々な処理をして、各クラウドサービスへと割り振る仕組みだ。不安なのはセキュリティだが、マイクロソフトのAzureをシステムの基盤とすることによって、暗号化など高度なセキュリティを実現しているとのこと。ここで、ステージ上は日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー エバンジェリズム統括本部長 伊藤かつら氏にスイッチ。Azureについて基本的なことが紹介されたが、ここでは省略する。再びマイクはPFUの松本氏に戻り、過去から現在までのScanSnapとクラウドの連携が紹介された。そして、今回のScanSnap Cloudでは「11」のクラウドサービスと連携することを発表(将来的には増えていくそうだ)。○パートナー各社ScanSnap Cloudのパートナーとなる企業から9社の代表が壇上にあがり、それぞれのサービスの特徴を紹介したが、ご存じのサービスも多いと思うので、ここでは触れない。パートナーの9社は以下だ。また、発表時点での対応クラウドサービス(11サービス)は、会計・個人資産管理の「Dr.Wallet」「クラウド会計ソフト freee」「MFクラウド会計・確定申告」「STREAMED」「弥生会計」、名刺管理の「Eight」、ドキュメント管理の「Dropbox」「Evernote」「Google Drive」「OneDrive」、写真管理の「Google Photos」となる。
2015年11月26日KDDIは25日、「au発表会 for ママ」を3日に開催することを明らかにした。発表会の名称から主婦層をターゲットにした新商品・新サービスが披露されると思われる。発表会には、KDDIの商品CS統括本部長である山本泰英氏、プロダクト企画1部グループリーダーの山下明子氏、プロダクト企画1部の中村智果氏のほか、ママタレントとして人気のある藤本美貴さん、優木まおみさんが登壇する。「au発表会 for ママ」は、12月3日11時から開催予定。ストリーミング中継については、アナウンスされていない。
2015年11月25日鳥取県鳥取市はこのほど、同市の公式フォトガイドブック『すごい! 鳥取市100 SUGO! BOOK』を玄光社より出版した。東京都内で行われた記者発表会にはタレントのGENKINGさんも登場し、鳥取県の魅力について語った。『すごい! 鳥取市100 SUGO! BOOK』は、鳥取市が2014年から行っているプロモーションキャンペーン「すごい! 鳥取市」の一環として出版された。同キャンペーンのスペシャルサイト「すごい! 鳥取市」でも紹介されている鳥取市の魅力「すごネタ」を写真に収めてまとめたフォトガイドブックで、市内のマップや、飲食店などで使えるクーポンも付いている。東京都内で行われた同書の出版記者発表会では、鳥取市長の深澤義彦氏が登壇。「鳥取市の人や自然が、いきいきと素晴らしく表現されている。この本を通して鳥取市の魅力を直接体感してほしい。市内で使えるクーポンもついているので、実際に鳥取市を巡って楽しんでいただきたい」とコメント。撮影を担当したフォトグラファーの浅田政志さんから写真の撮影エピソードを聞きながら、フォトブックや鳥取市の魅力について語った。また、同発表会には「鳥取市に行ったことがない人」代表として、タレントのGENKINGさんも登場。写真投稿型SNS「Instagram」で71万人以上のフォロワーを持つGENKINGさんに、市長も「ぜひ鳥取市で写真を撮ってその魅力を伝えてもらいたい」と期待を寄せた。GENKINGさんは"鳥取"にちなんで、鳥をイメージしたという衣装で登場した。鳥取市へのイメージを聞かれると、少し間を置いて「砂丘があるのは知ってます」と一言。同書の写真を使った「鳥取市のすごい! デートプラン」のプレゼンテーションを同市の広報担当から受けた後は、「パワースポットが多くて、カップルとか女の子同士で行っても楽しそう。パワースポットが好きなので本当に行ってみたい」とコメントした。また、発表会中には、GENKINGさんが同市の名物という「とうふちくわ」を試食しながら自撮りをする場面も。縁結びに御利益があるという「白兎神社」に話題が及び、記者から「良い関係の方はいますか」と問われると、「ほしいです。求めてます」と答える一幕もあった。『すごい! 鳥取市100 SUGO! BOOK』は現在販売中で、A4変型判・132ページ。価格は1,200円(税別)となる。
2015年11月06日日本エイサーは21日、Android 5.1搭載の5型SIMフリースマートフォン「Acer Liquid Z530」を発表した。同時開催された発表会では具体的な販路は明かされなかったが、量販店などで同日より予約開始済み。発売日は11月13日で、価格はオープン。量販店では税込26,780円前後で取り扱われている。「Acer Liquid Z530」は、720×1,280ドットの5型IPS液晶を搭載した、Androidスマートフォン。日本エイサーが国内市場向けに本格投入する最初のスマートフォン端末で、「Fun For Everyone」をコンセプトに、PCとの連携機能や、ハイレゾ音源再生機能、音声操作によるカメラ撮影機能、クイックモードの搭載など、「若い人にも、年配の人にも『楽しさを味わってほしい』という思いを詰め込んだ」とした。なお、同社は2015年1月、中古本販売の「ブックオフ」チェーン店舗限定でAndroidスマートフォン「Liquid Z200」を投入した過去がある。○Windows 10 Mobile搭載デバイスの国内投入は?発表会では、Acerが2015年9月開催の「IFA 2015」で発表した4.5インチWindows 10 Mobile搭載デバイス「Liquid M330」や、Continuum対応のWindows 10 Mobile搭載デバイス「Jade Primo」、ゲーミングブランド「Predator」シリーズの国内展開についても言及された。同社は、日本マイクロソフトが14日に開催したプレスイベント「Windows 10 Partner Device Media Briefing」で、Windows 10 Mobile搭載デバイスの日本展開を告知している。日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏によると、日本マイクロソフトのイベントで参考展示された「Liquid M330」については、エントリーモデル1機種、その上位モデル1機種を現在日本向けに準備しており、ビジネス向けモデルの展開も含め検討しているという。また、同じく「IFA 2015」で発表された「Jade Primo」については、Acerのスマートプロダクトビジネスグループ責任者、S.T.リュウ氏が「日本もターゲットの1つ」と日本での投入を明言。現在は日本語バージョンの準備を進めており、「近いうちに案内できるのでは」とコメントした。一方、同社が海外で展開するゲーミングブランド「Predator」シリーズについては、同じく「IFA 2015」で発表された8型のゲーミングAndroidタブレット「Predator 8」、10コアプロセッサ搭載ゲーミングスマートフォン「Predator 6」に関し、「日本投入は完全Fixはしていない」と明言を避けた。しかし「ゲーミング市場は注力したいセグメント。グローバルのイベントにおけるフィードバックを見ると、日本では非常に関心を持ってもらっているようだ。日本向けに出していきたい、とは考えている」(ボブ・セン氏)と見通しを示した。○広角86度のセルフィーが楽しめる! Liquid Z530「Acer Liquid Z530」(Liquid Z530)の主な仕様は、OSがAndroid 5.1、CPUがMT6735(クアッドコア、1.3GHz)、メモリが2GB、ストレージが16GB(外部ストレージはmicroSD)、ディスプレイは5型液晶(720×1,280ドット)、カメラ機能が800万画素(前面/背面)など。本体サイズと重量は、W70.3×D8.9×H144mm、重量が約145g。通信面では、LTE(B1/B3/B19/B21/28)、W-CDMA(B1/B6/B9/B19)のサポートに加え、IEEE802.11b/g/nに準拠した無線LAN、Bluetooth 4.0に対応する。カラーはブラックとホワイトの2色。ホワイトモデルは、日本限定カラーとなる。日本エイサーのプロダクトマネージャー、宇佐美慶基氏は、Liquid Z530の特徴を「Acer EXTEND」「Dsign」「Hi-Res Sound」「Camera」の4点とする。「Acer EXTEND」は、同一ネットワーク上にある同社製スマートフォンとPCをWi-Fiで接続し、スマホの画面/音声をPC側で再生できる機能。PC側ではWindows 7以降の端末に専用ソフトをインストールすることで使用でき、ゲームやプレゼンテーションなどに活用できる。「Dsign」(デザイン)は、デバイスの製造過程の中で最も重要な位置付けとし、デザインを手掛ける「デザインセンター」チームは「最も大切な部隊」と紹介。本体はエッジがカーブがかったデザインで、カバーはヘアライン加工を採用している。また、手になじむよう重量バランスを調整したとする。「Hi-Res Sound」(ハイレゾサウンド)は、ハイレゾ音源の再生を指す。DTSサウンドにも対応する。プリインストールのアプリでハイレゾ音源の再生が可能だが、実際の視聴には、ハイレゾ対応のDACやヘッドホンが必要だ。「Camera」では、広角86度で撮影できる「広視野角自撮りモード」により、通常の自撮りでも背景や一緒にいる人々を撮影できることや、「セルフィー」の掛け声など、自撮り操作やフロント・リアの切り替えなどを、音声操作で行えることが強調された。日本エイサー代表取締役社長ボブ・セン氏は、日本のスマートフォンへの市場本格参入について、「日本参入は遅くないか? と聞かれるが、日本は非常に成熟したマーケットで、これからより面白く活性化するのでは。その面白さに一役買っていきたい」と、参入動機を語った。
2015年10月21日●最新技術を投入したプレミアムな仕上がりマンフロットは10月16日、GITZO (ジッツオ)ブランドの新製品発表会を都内の本社で開催した。今回リリースされたのは、センターボール雲台 3種類、トラベル三脚 8種類、トラベラー一脚など。マンフロットブランドのミニ三脚「PIXI EVO」も同時に発表した。発表会の冒頭、マンフロット 代表取締役社長の川﨑剛氏がそれぞれのブランドについて解説した。マンフロット、ジッツオともにイギリス拠点の企業グループ「Vitec Group」に属するブランドであり、マンフロットは入門用からプロ向けまで幅広いラインナップを展開する総合映像ブランドとのこと。一方、ジッツオは三脚のプレミアムブランドとして位置づけられており、それゆえ高価なプロ用機材という色合いが強いとのことだ。両ブランドの違いは製造工程にも表れており、マンフロットの工場は大量生産を念頭に置いてあるためオートメーション化が進んだ設備となっているのに対し、ジッツオはセル方式によりイタリアの職人が一つ一つ手作業で製造しているそうだ。○最新技術を投入したセンターボール雲台今回新たに発表した「センターボール雲台」は、GH1382TQD、GH1382QD、GH3382QDの3種類。動きのスムーズさとロックの精密度を最重視しており、従来とは全く異なるメカニズムを採用した。雲台の動きのキモとなるボール部分には、二硫化タングステンをコーティングし摩擦を軽減。ロック機構は最小限の力でブレなく固定できる機構となっている。独立型のパンロックにより、パノラマ撮影時などにおいて水平調整がしやすくなったのもポイントだ。カメラを固定するプレート部分もスクリューノブタイプのロックに変更し、小型・軽量化を実現。直感的な操作も可能となっている。また、GH1382QDとGH3382QDではフリクションコントロールを新たに装備。ロックノブとは別に機能するため、少ない回転で確実にボールをロックできる。希望小売価格は、GH1382TQDが49,000円、GH1382QDが57,000円、GH3382QDが69,000円。GH3382QDのみ2016年1月の発売予定となっている。●高剛性素材「Carbon eXact」を採用○新型三脚は自転車にも使われる高剛性素材を採用携帯に便利な「トラベラー三脚」と「トラベラー一脚」は、堅牢性とユーザビリティが向上。三脚は従来の1型、2型に加えて、よりコンパクトな0型も新たにラインナップに加わった。トラベラー三脚は、0型4段のGT0545Tから、2型4段のGT32545GTまでの4種類で10月29日発売。トラベラー一脚は2型6段のGM2562Tの1種類で11月27日発売。仕様と価格は下図の通りだ。脚部分は最新のマウンテニア三脚と同様、より堅牢性の高い「Carbon eXact」チューブを採用し、チューブ径も大きくなっているため、安定性が向上している。こちらの素材は高級ロードバイクのフレームにも使われているもので、剛性の高さは折り紙付きとのこと。トラベラーGロックというコンパクトなロックにすることで前モデルよりも伸高がアップ。人間工学に基づいたデザインはすっぽり手に収まり、脚を伸ばす際にすべての脚ロックを一度に解除することも可能だ。内部にはOリングが封入されているので、埃の侵入を低減してくれるのもありがたい。そのほか、交換が可能になった石突、ローアングル撮影に便利なショートポールの標準同梱、携帯性を向上させるストラップも付属している。
2015年10月19日オーディオテクニカは10月8日、都内で新製品発表会「audio-techinica experience」を開催した。発表会では19製品を初公開したほか、試聴ブースを開放。試聴ブースには、ハイレゾ音源とアナログレコード音源を聞き比べるコーナーが用意されていた。ともに音楽ファンを惹きつける高品位パッケージでありながら、立ち位置としては真逆にある両者。どちらもリスニングシステムを整える手間と費用がかかることもあり、実現はなかなか難しいものだ。20代の筆者も実際に聴き比べてみたが、「どちらも良い」というのが正直な感想である。ただし音の性質はまったく異なるので、ここは好みが分かれるところなのではないだろうか。アナログレコードの音源は、なにより温かみがある。ヘッドホンで聴くと音が割れるようなノイズも多少感じるが、それも「味」という言葉で噛み締められるような深みがある。音が全体を通して閉鎖的で、スピード感はあまりない……と表現すると悪いもののようだが、低域が体の奥にしみ、高域が小節単位でしばらく耳に残るところに余裕とぬくもりを感じる。特に、アコースティックギターの音には、弦を弾く手が見えるかのような臨場感があった。ハイレゾ音源は解像度が圧倒的に高く、リズムセクションが鋭利に尖ったように聴こえる。音場が広く、バンドの配置もはっきりと把握できるのが良い。高域は上に美しく抜け、低域は耳の後ろ方向にとどまる。アナログレコードの音源と比べるとやはり軽さを感じるが、大量の情報がスピード感をもって一気になだれ込んでくるので、脳が覚醒するような感覚におちいる。個人的には、気分が暗く落ち込んだ夜にはメロウなアナログ音源を、テンションが高く脳が冴え渡っている日中には情報量の多いハイレゾ音源を聴きたいところだ。ハイレゾとアナログの両者が、今後コンシューマー向け市場でどのように飛躍して行くのか。オーディオテクニカの鋭い視点が光った発表会であった。
2015年10月09日日本デザイン振興会は29日、「2015年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。このたびグッドデザイン賞を受賞したのは、審査対象となった3,658件のデザインから選ばれた1,337件(受賞企業は909社)。これらの中には、「グッドデザイン大賞」をはじめとする特別賞各賞の候補となる100件である「グッドデザイン・ベスト100」が含まれるほか、同会が東日本大震災からの復興促進を目的に2011年から実施されている特例措置枠での受賞が60件、海外事業連携の一環となるタイ、インド、シンガポールからの受賞51件が含まれる。また、10年以上の長きにわたり生産と販売が続けられ、ユーザーから親しまれてる製品などに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」には、ニコンの「Nikon F6」やニベア花王の「ニベアクリーム」など33件が受賞した。すべての受賞対象は、グッドデザイン賞の公式Webサイトで確認できる。今回の審査について、2015年度グッドデザイン賞の審査委員長・永井一史氏は公式Webサイト上で、「今回のグッドデザイン賞では、デザインがいま向き合うべき重要な領域を「フォーカス・イシュー」として定め、さまざまな社会課題とデザインとの関わりに評価のポイントを置くととともに、応募されたデザインの意義や価値をこれまでにも増して深く読み解くことを心がけました。」とコメントしている。なお、グッドデザイン賞およびグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の受賞対象は、10月30日~11月4日に東京都・六本木の東京ミッドタウンにて開催される受賞展「グッドデザインエキシビション2015」(G展)に出展され、10月30日に「グッドデザイン特別賞各賞」および「グッドデザイン大賞候補」が、11月4日には「グッドデザイン大賞」が決定、発表される予定となっている。
2015年09月30日●独自コンテンツ満載の配信サービスアマゾンジャパンは24日、動画配信サービス「プライム・ビデオ」と、新型「Fire TV」に関して記者発表会を開催した。本稿では、発表会で明かされた新サービスの特徴と、製品デモンストレーションの様子をお届けする。○Amazonプライム会員専用サービス新サービス「プライム・ビデオ」は、Amazonプライム会員に向けた動画ストリーミングサービス。これまでプライム会員は、「当日お急ぎ便」「お届け日時指定便」など配送オプションのほか、「先行タイムセール」などを利用できたが、プライム・ビデオも会員専用サービスに追加されるかたちで提供される。プライム・ビデオを利用するための追加料金は不要で、Amazonプライムの年会費3,900円を支払うと、他の会員専用サービスと同様に利用できる。アマゾン ジャパン 代表取締役のジャスパー・チャン氏は「日本はプライム会員数の増加率が世界で最も高く、年間で50%以上伸びている」と話し、日本でのさらなる会員増加に期待を見せていた。○独自コンテンツ多数の「プライム・ビデオ」プライム・ビデオの配信映像は、日本のコンテンツが7割を占める。主なラインアップは日米の映画(新作含む)、テレビドラマのほかアニメや音楽ライブ、バラエティ番組などだ。音楽ライブ配信では、DVD化されていないアイドルのステージ映像を独占配信するなど、競合サービスにないコンテンツを持つ。コンテンツ確保のため、Amazonは2014年だけで13億ドル(約1500億円)を投資しており、さらにコンテンツを拡充させていく姿勢だ。また、発表会では独自の映像制作プロジェクトAmazon studiosによるオリジナルコンテンツ「モーツァルトイン・ザ・ジャングル」「タンブルリーフ」「BOSCH」「トランスペアレント」などを前面に押し出していた。アニメやドラマのほか、日本人俳優を起用したオリジナル作品なども随時追加していく。配信コンテンツはすべてオフライン再生に対応。事前にダウンロードしておくと、外出先でも通信環境に左右されることなくコンテンツを視聴できる。●「Fire TV」のデモンストレーション○動画をサクサク再生する「Fire TV」新モデルまた、プライム・ビデオにマッチする端末として、新型「Fire TV」を発表。同製品は米Amazon.comにおいて9月17日(現地時間)から予約を開始していたが、今回日本での発売がアナウンスされた。価格は12,980円となっているが、26日までに予約すると9,980円で購入できる(以下、価格はすべて税込)。Fire TVはテレビと有線接続し、Wi-Fiネットワークにつなぐだけで設置が完了する。4Kストリーミング映像の再生にも対応しているが、リモコンはボタンが少なく、Amazon.comのピーター・ラーセン氏は「できるだけシンプルで使い勝手のよいものを、という目的は達成された」とコメントした。デモンストレーションを見ていると、各コンテンツの選択から再生までの時間がかなり短いことに驚かされる。スムーズなコンテンツ再生に一役買っているのが標準搭載の「ASAP機能」だ。ASAPとは「学習予測による事前の再生準備」のことで、利用者の視聴履歴などを学習し、視聴する可能性が高いコンテンツは事前に再生準備を整えるという。また、音声認識機能を搭載したリモコンを提供。リモコンのマイクボタンを押し、検索ワードをアナウンスすると自動でコンテンツ検索を開始する。検索ワードは作品タイトル、ジャンルのほか、出演者名や登場するキャラクター名にも対応している。このほか、カスタマーサービスへの問い合わせ機能「Mayday」に対応。自身の操作画面をカスタマーサービスの担当者に共有し、操作方法を問い合わせることができる。動画コンテンツ視聴のほか、ゲームプレイも可能。ライブラリには各種ゲームがそろっており、それぞれダウンロードしてプレイ可能だ。また、スティック型ストリーミング端末「Fire TV Stick」も同時に発表。4K再生には対応せず、音声認識リモコン付きのモデル(6,480円)と音声認識機能なしのモデル(4,980円)を用意している。また、ゲームプレイ時の操作性を向上させるゲーム用コントローラも別売。こちらの価格は5,980円だ。
2015年09月24日アユートは9月15日、beyerdynamicとAstell&Kernによるコラボイヤホン「AK T8iE」の製品発表会を行った。本稿では、発表会の内容とAK T8iEの試聴レポートをお届けする。AK T8iEは、2015年8月にグローバル発表された密閉型イヤホン。9月にドイツ・ベルリンで開催された家電見本市「IFA2015」にも出品しており、試聴の機会を設けていた。AK T8iEは、これまでヘッドホンにのみ用いられていた設計技術「テスラテクノロジー」を、世界で初めてイヤホンに採用したことで話題を集めている。AK T8iEの周波数特性は8~48,000Hzで、インピーダンスは16Ω。出力音圧レベルは109mWとなっている。国内発売は10月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は150,000円前後。○ハイエンドサウンドに熱さをみせる両社beyerdynamicとAstell&Kernはこれまで、ポータブルヘッドホンアンプ「AK10」(2013年)と、ヘッドホン「AKT5p」(2015年)を共同開発した。今回のAK T8iEで、3回目のコラボレーションとなる。妥協のないハイエンドサウンドを追求してきたという点で、共通のフィロソフィーを持つ両社。Astell&Kernブランドを展開するiriverのJames Lee氏は、「世界一のオーディオメーカー、beyerdynamicとコラボできることは非常に光栄だ」と、リスペクトを示していた。○「テスラテクノロジー」と「Made in Germany」両社は、2013年の夏からAK T8iEの開発をスタート。AK T8iEの最たる特徴である「テスラテクノロジー」は、ドライバーに磁力の高いリング型マグネットを搭載することで、ドライブ効率と解像度を高める技術だ。元々はbeyerdynamic「T1」などのハイエンドヘッドホンに採用していた技術で、今回イヤホンに搭載するにあたり劇的な小型化をはかった。ドライバーには11mmと大型の振動板を搭載するが、その厚さも100分の1mmとかなり薄い。また、生産を完全にドイツの工場で行っていることも特徴のひとつ。ドイツ工場ではAK T8iE用の製造機械を自社で製作。さらに、細かい作業はデジタルマイクロスコープを使って手作業で行っており、スイス時計を組み立てるかのような精密さで製造している。ハウジングは数千ものイヤーシェイプデータをもとに設計。従業員の耳で何百回とテストを行い、最終的に製作された7つのプロトタイプからハウジングデザインを選んでいる。表面には銅やクロムなど3層のコーティングを施しており、傷つきにくくなっているほか、冬場に使用しても冷たさを感じないという。ケーブルは着脱式で、端子にはMMCXを採用。ケーブルには細くて軽いケブラー素材と、タッチノイズを抑えるTPE(エストラマー)素材を使用している。ケーブルには40,000回、プラグ部分には100,000万回の屈曲テストを実施し、耐久性をテスト済みだ。○AK380とともに試聴プレゼンテーションの後は試聴会を実施。筆者はAK T8iEをAstell&Kern「AK380」に直接つなぎ、オーケストラをバックにした合唱曲、女性ボーカルのポップス、男性ボーカルのロックを試聴した。再生ボタンを押した瞬間に驚かされたのは、その解像度と立体感だ。ボーカルは、低音が体の深いところで鳴る一方で、高音は頭の上を抜けるように響く。さ行など口先で出す音も非常にリアリティを感じさせる。ボリュームをかなり上げても音が割れる気配がなく、ボーカルのシャウトも「音」というより「声」として鳴っていた。パーカッションの音自体もやはり粒子が細かいが、ストレートに振動として体に響くため、演奏したその現場にいるかのような臨場感を味わえた。ピアノの音は一音一音が独立して鳴っているように感じたが、音にスピード感があるため、ボーカルと合わさったときの流れがスムーズだった。
2015年09月15日●より優雅に、より薄くなったOCEANUS Mantaカシオ計算機の2015秋冬・時計新製品発表会、今回のテーマは「The PREMIUM INNOVATION より革新的に、より独創的に。」だ。昨今、腕時計におけるイノベーションを考えると、どうしてもGPSに目が行きがちだ。しかし、ことビジネスウオッチにおいては、そのほかにも革新的技術をもってなすべき課題が数多くある。優美なフォルム。快適な操作性……。ここでは、研ぎ澄まされた技術の数々が集約されたメタルアナログウオッチの新製品をご紹介しよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)○より優雅に、より薄くなったOCEANUS Mantaフルメタルアナログウオッチ「OCEANUS」(オシアナス)のプレミアムライン「Manta」(マンタ)に、新製品「OCW-S3400」が登場。GPS機能は搭載しないが、その代わりにMantaのアイデンティティともいえる優美なスタイリングと仕上げの美しさを徹底的に追求。タフソーラーや電波時計機能を搭載しながら、ケース厚わずか10.7mmを実現した。ケースやバンドの素材はチタン。チタンカーバイト処理で硬度をアップ、ケースやベゼルの一部には、高級時計の研磨技術であるザラツ研磨で美しいミラー面を創出した。裏ぶたはより硬度の高い64チタン製で、ケースが薄くても十分な強度を確保できる。フェイスもワイド化。大きくエッジのシャープなインデックスは、表面にスパッタリング処理を施して美しさと視認性を向上。カシオ独自の遮光分散型ソーラーセルにより受光効率を上げることで、漆黒のダイヤルと見事なコントラストを実現している。OCEANUSのアイデンティティである「オシアナスブルー」も美しい。そのほか、最新のMT-G「MTG-G1000D」にも搭載されたデュアルコイルモーターをワールドタイムのインダイヤルに採用。表情のある回転動作を楽しめるとともに、電子式りゅうずの直観的な操作性と合わせて快適な時刻設定が可能だ。価格は18万円で、10月発売予定。詳しくは別記事『カシオ、ワールドタイム機能が使いやすくなった最上級「OCEANUS Manta」』を参照いただきたい。●クレイジーケンバンドとコラボした「OCW-G1000CK」○500本限定! クレイジーケンバンドとコラボした「OCW-G1000CK」OCEANUSのアンバサダーとしても活躍する「クレイジーケンバンド」。その音楽への飽くなき追求心と大人の粋な遊び心が、OCEANUSの妥協のない物作りの姿勢と優雅なお洒落さに共鳴。そして誕生したのが「CRAZY KEN BANDコラボレーションモデル Limited Edition」だ。GPSハイブリッド電波ソーラー搭載の「OCW-G1000」をベースモデルに、ボーカルの横山剣氏こだわりのブラック(DLCコーティング)を採用。ダイヤルには、バンドのルーツともいえる横浜のレンガ模様が描かれている。また、通常「GLOBAL POSITIONING SYSTEM」の文字が入る位置に「CRAZY KEN BAND」と入っていたり、りゅうずトップに「69」と刻まれていたりするのも洒落が効いている。世界限定500本で、裏ぶたには横山剣氏のシルエットとシリアルナンバー入り。スペシャルギフトボックスが付属。価格は24万円で11月発売。●スポーティー&ダイナミックが魅力のフルメタルウオッチ「EDIFICE」○電波時計でより幅広い層にアピールする「EQW-T630D」スポーティーでダイナミックなデザインが魅力のフルメタルウオッチ「EDIFICE」からは、デュアルダイヤル・ワードタイム仕様の電波ソーラーモデル「EQW-T630D」だ。Bluetoothによるスマホ連携でヒット中の「EQB-510」。そのボールドなダイヤルデザインを継承しつつ、スマホ連携機能の代わりに電波時計を搭載することで、より幅広いユーザー層にアピールする。アクセントカラーをライトグリーン(EQW-T630D)、ライトブルー(EQW-T630DB)、ピンクゴールド(EQW-T630DC)とする3モデルのバリエーションで展開、「EQW-T630DB」はベゼル、「EQW-T630DC」はベゼルとケース、バンドがIP処理されたブラックとなる。価格は、EQW-T630Dが3万9,000円、EQW-T630DBが4万2,000円、EQW-T630DCが4万9,000円。
2015年09月15日●今度の「s」はここに注目今回の発表会は、筆者が記憶するかぎりもっとも"淡々とした"イベントだったように思う。発表された製品そのものは置くとして、内容の多くは事前に飛び交った「噂」とほぼ同じであり、その意味でサプライズに乏しかった。他社に製造を委託するビジネスモデルであり、しかもその量が膨大なため、やむを得ない部分はあるが、意外性の低さはオーディエンスの熱度を確実に下げてしまう。iPhone 6s/6s Plusに関しては、「s」が付くモデルらしい熟成を見せる。ボディサイズ/デザインはほぼそのままに(重量は約12%UPしたが)、CPUがA8からA9に進化し、指紋認識機構のTouch IDは高速な第2世代へと進化。アウトカメラ(iSightカメラ)の解像度は12Mピクセルに向上、4Kビデオ撮影もサポートされた。とはいえ、この辺りはAndroid端末のほうが先行している機能が多く新味に乏しい。Appleらしさの強弱でいえば、やはりApple Watch以降iPhoneでの採用が確実視されてきた感圧機構だろう。Force Touchならぬ「3D Touch」だ。感圧機構の採用自体は驚かなかったが、それを利用したUIの実装はかなり興味深いものだった。ホーム画面にあるアイコンを強く押すとサブメニューがポップアップ、「メール」ならばメールの新規作成やメールボックスの表示、「マップ」ならば現在地の登録や送信を指示できる。ディスプレイが小さいApple Watchは画面遷移を伴う処理となるため、"操作ステップ"を踏む印象が強いが、コンセプト映像を見るかぎりはメニューが現れるまでのつながりがスムーズに感じられる。実際に試してみなければスムーズさの確信は持てないが(スムーズさが欠ければ諸々台無しになる操作体系だ)、iPhone/iOSのUIにおけるターニングポイントとして記憶される変化であることは確かだろう。Craig Federighi氏のハンズオン・デモでは、メールをプレビューする様子を見せていたが、これはOS Xの「Quick Look」-- ファイルを選択した状態でスペースキーを押すと対応アプリを起動せず内容を画面に映す機能 -- に近い。ポップアップ表示に近い処理であり画面遷移を伴わないため、作業後に1つ前の画面に戻るような"行って戻って"的な操作にならない。画面遷移の回数が減ればそのぶん消費電力も減るはずで、そのぶんがTAPTICエンジン(画面に振動を伝える部品)の追加による消費電力増と相殺されている可能性を思うと、UIをお家芸とするAppleの面目躍如の新機能といえるだろう。●Apple TVで何を狙うか○売れるのか? 「Apple TV」iPhone同様、新モデルが発表されると確実視されていた「Apple TV」。初代はOS X、2代目以降はiOSと、いずれも他製品向けのOSをカスタマイズすることでシステム対応してきた。それが、4代目となる今回から「tvOS」なる独自OSが用意されるという。iOSのカスタマイズ版と推測されるが、敢えて分岐を明確にしたのはAppleの意気込みゆえだろう。意気込みありと判断した最大の要因は、App Storeのサポートだ。iOS向けアプリを流用するのではなく(ソースコードレベルでは高い互換性がありそうだが)、tvOS用に最適化されたアプリを展開することでクオリティを維持する。はっきり言えば、狙いはゲームだろう。そのため、リモコンを「Siri Remote」に一新。タッチ対応およびSiriボタンを追加、加速度センサーとジャイロスコープを内蔵するということは、エンターテインメント路線に重力配分するという意思の表れだろう。従来のApple TVはオーディオ&ビジュアル指向のSTBだったが、今後はゲームコンソールに近くなる。スペックからいえば、ライバルはPS4やXbox Oneではなく、Android TV、あわよくばWii Uというところか。売れるか売れないかでいえば、苦戦するのではないかと見ている。iPhoneでゲームを楽しむユーザは多く、それを支えるApp Storeを含め一大プラットフォームに成長しているが、その強みは常に持ち歩くiPhoneという導線あってこそ。Apple TVの場合、自宅に帰り電源を入れ、テレビの入力をHDMIに切り替え(現状放送波からの導線は期待できないだろう)、さらにApp Storeへとアクセスしなければゲームを選べない。その導線の部分では、テレビのOSとして採用が進むAndroid TVのほうが上。4K対応はなく、ブラウザ(Safari)は見当たらず、価格も149ドルと微妙だ。個人的に、歴代Apple TVの強みは「AirPlay」だと考える。コンテンツはiPhone/iPadで入手し、Apple TVはそれを受信して映すだけ。レシーバーというかレンダラーというか、DLNAでいうところのDMRとしての機能に徹したほうが導線が生きると思うのだ(アクションゲームには向かないが)。新しいApple TVは、デバイスとしての個性を発揮する余地は少ないにせよ、主役のiPhone/iPadを盛り上げる脇役に徹すべくChromecastの方向へ舵を切るべきだったように思うのだが、いかがだろう?●iPadはビジネス路遷に転換か○プライベートからビジネスへ向かう「iPad」、そしてApple Watchは……明言されることはなかったが、AppleはiPadに関してひとつの決断を下しているように思う。見出しに書いたとおり、「プライベートからビジネスへ」という決断だ。今回のiPad関連の発表には、そんな雰囲気がそこかしこに漂う。それを象徴する新機能……ならぬ新機軸が「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」だ。これまでAppleは、iOSデバイスに関してはキーボード/マウスという(おそらく彼らも「レガシー」かどうか判断しかねる)デバイスを排除した設計を貫いていたが、オプションとはいえそれをApple純正品として用意した。さすがにマウスはスタイラスペンの形状を採用したが、より直感的なUIへと突き進んできたここ10年ほどのAppleの動きからは違和感がある。「iPad Pro」というデバイスは、その路線にピタリとはまる。重く大きいiPadの役割はもっぱらCPU兼表示装置で、机に置き「Smart Keyboard」と「Apple Pencil」で操作する、PCとタブレットの間を行くようなデバイスを目指したということだ。これが、AppleなりのSurfaceや2in1型PCへのひとつの回答なのだろう。であれば、4Kの解像度を備えるがiTunes Storeは4K動画配信に対応しない、という状況も説明がつく。スリムでパワフルな、ビジネス用デバイスなのだ。一方、我が道を行くのが「Apple Watch」。こちらは発売から半年という事情もあってか、Appleからは新色(ゴールド/ローズゴールド)とレザーバンドの追加と「watchOS 2」のリリース日発表にとどまった。エルメスから高級レザーバンドが、という話はイベントに添える花だと解釈するにしても、今後このプラットフォームをどう進化させるのか。大規模な発表会はそれほど多くないだけに、もっと饒舌にビジョンを語って欲しかったように思う。
2015年09月10日●シンプルで美しいデザインの洗濯機パナソニックは9月9日、ななめドラム洗濯機の新シリーズ「Cuble(キューブル)」を発表した。同日に開催された新製品発表会には、パナソニック アプライアンス社の原昭一郎氏や、同社で洗濯機を担当する西村淳吾氏が登壇。ゲストとして、パナソニックのイメージキャラクターを務める俳優の西島秀俊さんも登場した。○「ふだんプレミアム」Cubleは、ななめ10度のドラム槽を採用した「ななめドラム洗濯機」の新シリーズ。新たに、水平・垂直の本体形状「キュービックフォルム」を採用している。投入口の面積を138%に拡大するなど、デザインだけでなく使い勝手の向上も図った製品だ。詳細についてはこちらの記事を参照のこと。今回、Cubleというプロダクトだけでなく、パナソニックは「ふだんプレミアム」というコミュニケーションテーマも発表。家電としての機能だけでなく、インテリアにマッチする空間価値も重視し、「感性に響く家電」を提案していく。○進化を遂げてきたななめドラム洗濯機発表会には、パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 副本部長 原昭一郎氏が登壇し、パナソニックのななめドラム洗濯機の進化や、今後の目標について語った。原氏によれば、2003年に世界初の「30°ななめドラム」洗濯機を発売して以来、パナソニックのななめドラム洗濯機はさまざまな進化を遂げてきた。累計販売台数は300万台になるという。ドラム式洗濯機の購入意向と満足度を調査したところ、約54%の人が「ドラム」の購入意向があると回答し、満足度についても約95%という結果になった。これを踏まえ、洗濯機としての機能価値を持ったうえで、インテリアにマッチするなど空間価値も持った新シリーズ「Cuble」を開発したとする。Cubleで、2016年度はパナソニックのななめドラム洗濯機における販売構成比(金額)、市場シェア(金額)とも50%以上を目指す。○居心地の良いサニタリー空間へ続いて、パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 洗濯機チーム 西村淳吾氏が登壇した。西村氏は、Cubleの開発やデザイン設計について「サニタリー空間に思いを馳せた」と語る。Cubleの特徴はなんといっても、その直線的でシンプルなデザインだ。「家電製品としてのノイズを極力排除したい」という思いから、キュービックフォルムを採用。立方体のような本体形状だけでなく、操作部の表示やドラム部分を縁取る銀色のリングなどは主張しすぎず、インテリアになじみやすいデザインに。前面のフラットフェイスは見た目だけでなく、掃除しやすいというメリットももたらしてくれる。西村氏は「サニタリー空間を、作業場から居心地の良い場所へ」と語り、洗濯機のデザインが変わることで、洗濯という家事への価値観も変わってくると述べた。なんでもない毎日を心地よく過ごせることで、家事そのものも楽しくなり、「ふだんプレミアム」を実現できるとする。次ページでは、ゲストの西島秀俊さんも登場したトークセッションの様子を紹介する。●西島秀俊さん出演のムービーも公開○西島さん「シンプルだけど質感高い」「ふだんプレミアム」のコンセプトムービーやCMに出演する俳優・西島秀俊さんがゲストとして登場した。西島さんはこれまでもパナソニックのイメージキャラクターを務めており、CMなどにも出演。「教えてあげたい」と思っている「西島部長」の印象が強いが、今回の「ふだんプレミアム」のムービーでは、夫として父としての顔をのぞかせる、やわらかい雰囲気のキャラクターを演じている。西島さんは「撮影には全部で4日かかりましたが、とても良い雰囲気で楽しく撮影できました。Cubleについては、みんな『かっこいい』『ほしい』と言っていましたね。シンプルだけど質感も高いし、美しいし、実際に僕もほしいと思いました」と撮影時のエピソードを披露してくれた。パナソニックの西村氏とのトークセッションでは、「洗濯はもともと好きですね。道具は使い込みたいと思っているタイプで、デザインも含めて愛着を持てることが大事です」と語った。「仕事人間ですが、土台は家にあると思っています。心地よい我が家があるからこそ、生活が全体的に豊かになる」と、「ふだんプレミアム」というコンセプトにも共感していた。○雨の二子玉川にて二子玉川駅から「二子玉川ライズ」へ向かう途中、「ふだんプレミアム」の特設ステージを発見。あいにくの雨模様ではあったが、発表会会場の「イッツコム スタジオ&ホール」では、9月9日15時から19時まで、パナソニックの最新家電を体験できる催しもあったようだ。
2015年09月09日キヤノンマーケティングジャパンは8月26日、インクジェットプリンタ「PIXUS」の新CM発表会を開催した。PIXUSのコミュニケーション・パートナーを務める石原さとみさんが登場し、新製品「PIXUS MG7730」を使用した写真プリントのデモンストレーションを行った。PIXUS MG7730は、2015年の新モデルとなる「PIXUSタッチ」機能を搭載したインクジェットプリンタ。スマートフォンで撮影した写真をNFC通信でプリンタに送信し、即印刷できる。プリンタにスマホをかざすだけの操作だ。発表会ではまず、石原さとみさんを起用した新CM「キャ! 撮る! いいじゃん! ピッ!篇」が公開された。CMでは、被写体との出会い、スマホでの写真撮影、写真の選択、プリンタにスマホをかざし印刷、という一連の流れを「キャ!」「撮る!」「いいじゃん!」「ピッ!」という4つのサウンドで表現。サウンドを伴った4シーンがテンポよく流れることで、写真プリントの手軽さ・簡単さをアピールしている。上映後は、CMと同じ衣装を着用した石原さんが登場。「監督が『いいじゃん!』の言い方にこだわっていて、何回『いいじゃん!』と言ったかわからないくらい(笑)」と撮影時の苦労を語った。自宅の壁にたくさんの写真を飾っていたという石原さん。キヤノンの新コミュニケーション・パートナーに就任したことについて「プライベートでしていたことが、こうしてCMになってうれしい」とにこやかにコメントした。また、石原さんが実際に撮影し「PIXUS MG7730」でプリントしたプライベート写真を公開。写真にまつわるエピソードを紹介した。発表会の中盤では、CMのセットを再現したステージで、PIXUS MG7730を使用した写真プリントをデモンストレーションした。スマホのアプリで写真を選び、スマホをPIXUS MG7730のタッチパネル横に1~2秒かざすと、トレイが自動で開き30秒ほどで写真ができあがる。石原さんは、実際にPIXUS MG7730を使用した感想について「簡単でしかもキレイ。思い出は記憶に残すだけでなく、こうして記録に残すと見返せていいですね」とコメントした。このほか、写真の撮り方や飾り方などを紹介するサイト「P-note」をアピール。発表会では、リボンを使用した掲示などインテリア性の高い飾り方が紹介され、石原さんもお気に入りの様子だった。発表会の最後に石原さんは、「写真をデータで管理するのもいいですが、後から手にとることができる写真プリントは魅力的。皆さんにもそう感じてもらえるよう頑張りたい」と、コミュニケーション・パートナーとしての意気込みを語った。新CMは9月4日からオンエアされる。
2015年08月26日ジョージ・クルーニーが23日(現地時間)、スペインのイビサ島で自身がプロデュースするテキーラの発表会に出席、妻のアマルさんも一緒だった。パーティにはジョージとともにテキーラのオリジナルブランド「カーサミゴス」を立ち上げたランディ・ガーバーと妻のシンディ・クロフォードも出席したが、会場の注目を集めたのはゴールドのミニドレスを着たアマルさん。胸元が大きく開いたノースリーブのセクシーなドレスに黒のハイヒールの彼女に対して、ジョージはプレーンな白シャツに色あせたジーンズにスエード・シューズというカジュアルな装い。9月に結婚1周年を迎える2人は人目も気にせず、顔を寄せ合ったり、相変わらず仲むつまじい様子だった。「カーサミゴス」のスペインでのローンチを記念したパーティはウシュアイア・イビサ・ビーチ・ホテルで行なわれ、英国王室のシャーロット王女の洗礼式撮影を担当したカメラマンのマリオ・テスティーノやシンガーのジェームズ・ブラントと妻のソフィア・ウェルズリーなど、120人ほどが招かれた。(text:Yuki Tominaga)
2015年08月25日米Microsoftが10月にハードウエア製品の発表イベントを開催するとThe Vergeが報じている。Microsoftの製品発表会の計画については中国のWebサイトWPDangが最初に報じ、The Vergeが計画に詳しい情報筋から得た情報として、Lumiaスマートフォン2機種、Surface Pro 4、Microsoft Band 2を発表する予定だと伝えた。Lumia端末については以前からThe VergeはMicrosoftがフラッグシップモデルを開発していると報じており、Windows 10 Mobileのリリースに合わせてLumia 950とLumia 950 XLを投入する可能性を指摘している。このフラッグシップ端末に関しては、Lumiaブランドを使わずにSurfaceブランドに変更されるという噂もある。Surface Pro 4についてはノートPCとしても使えるタブレット型のPCというスタイルは変わらず、改善の可能性としてディスプレイのサイズや解像度の変更、スリム化・軽量化、指紋スキャナーの搭載、Surfaceキーボードのアップデートなどを挙げている。Windows Helloをサポートするという噂もあるが、薄さを犠牲にしてまでRealSenseカメラを搭載する可能性は低いと見ている。Microsoftはドイツのベルリンで開催される「IFA 2015」(9月4日~9日)で基調講演にNick Parker氏が登壇してWindows 10デバイスを披露する予定だが、サードパーティの製品が中心になり、The VergeによるとSurfaceの新製品やハイエンドスマートフォンの発表は10月になるという。
2015年08月21日GNネットコムジャパンは8月6日、都内で開催された記者発表会において、「Jabra」ブランドのスポーツ向けイヤホン「JABRA SPORT COACH WIRELESS」(以下、COACH)を発表した。発売は8月7日。価格はオープンで、推定市場価格は税別24,800円。COACHは、Track Fit モーションセンサーを搭載したBluetooth 4.0対応イヤホン。2014年に発売されたスポーツイヤホン「JABRA SPORTS PULSE WIRELESS」がアウトドア・ランニング向けであったのに対し、COACHはインドア・ジムワーク用プロダクトとして位置付けられている。イヤホンはトレーニング時の装着を考慮し、耐衝撃・防塵・防滴構造を採用した。本体サイズはW21×D32×H18mm、重量は16gで、左右のユニットをつなぐケーブルの長さは60cm、バッテリー駆動時間は約5.5時間となっている。○トレーニングの「プレイリスト」を作るCOACHの大きな特徴は、スマートフォン向けアプリと連動した「クロストレーニング」に最適化されていることだ。COACHの対応プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCP。スマートフォンとはNFCによるペアリングも可能だ。クロストレーニングとは、複数のエクササイズを組み合わせて身体を鍛えるトレーニング方法。連動アプリ「Jabra Sport Life」では、プリインストールされた5種類のトレーニングメニューを利用できるほか、オリジナルメニューも作れる。オリジナルメニュー作成画面では、屋内での筋力トレーニングを中心に50種類以上のエクササイズを用意しており、取り入れたいエクササイズを音楽のプレイリストを作るような感覚で組み合わせていく。各エクササイズの実施回数や秒数も設定可能だ。トレーニング中は、各エクササイズのノルマや開始の合図を知らせる音声ガイダンスが流れ、耳もとのCOACHから流れてくる。プラン通りにトレーニングが実行されているかを、スマートフォン画面を見ずに確認できるわけだ。そのほか、イヤホンに搭載されたモーションセンサーにより、ペース、歩数、ケーデンス、カロリー消費量、走破距離、トレーニング時間、走行ルート(屋外のみ)が測定可能。実行したトレーニングの内容を数字で管理する。また、スポーツアプリ「endomondo」「Runkeeper」「STRAVA」「MapMyFitness」「runtastic」とのデータ共有が行える。Jabra Sport Lifeの対応OSはiOS 7.0以降、Android 4.0.3以降。○音声ガイダンスも音楽も聴こえるもう1つの専用アプリ「Jabra Sound」は、「Jabra Sport Life」と連携して音楽を再生するアプリだ。Dolbyのサウンド技術に対応しており、Jabra Sport Lifeによる音声コーチングを受けながら、臨場感のある音楽を楽しめる。対応OSはiOS 6.1以降、Android 2.3以降。○クロストレーニング実演発表会の終盤では、フィットネスクラブ「GOLD’S GYM」所属の佐藤貴規氏が、実際にCOACHとJabra Sport Lifeを使用したトレーニングのデモンストレーションを披露。音声ガイダンスが指示するエクササイズを軽やかにこなす姿に、会場からは拍手が起こった。
2015年08月06日三菱電機は7月14日、冷凍冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズの新製品発表会を開催した。発表されたのは、ドアにガラス材を使用した「WX」シリーズと、ドアに鋼板材を使用した「JX」シリーズ。WXシリーズは475Lから705Lまでの4タイプ、JXシリーズは475Lから605Lまでの3タイプが発売される。○冷蔵庫も「時短」がキーワードに製品発表会では、三菱電機 静岡製作所所長の松本匡氏が登壇し、冷蔵庫のニーズや製品開発の背景について説明した。現在、共働き世帯が増加しており、家事にかけられる時間は減少している。そのため、「時短」に対するニーズが高まっているという。2011年の社会生活基本調査によると、「主婦の一日の家事時間構成」の約6割を「炊事」と「買い物」が占める。この炊事と買い物の時間を減らすため、忙しい共働き世帯では食材のまとめ買いや作り置きをすることが増えている。こうした背景もあり、核家族化により世帯人数は減少傾向にあるものの、冷蔵庫は大容量化が求められているそうだ。また、三菱電機で冷蔵庫の不満に関するアンケートを実施した結果、おもな不満は電気代と、容量、製氷室の衛生面、そしておいしく冷凍できないという点だった。三菱電機では、従来から「置けるスマート大容量」「まるごとクリーン清氷」を採用。そこで、今回の新製品では「おいしく冷凍できない」という不満に注目したほか、コンパクトタイプのラインナップを拡充した。○おいしく冷凍、おいしく解凍三菱電機の冷蔵庫は、「過冷却現象」を利用した冷凍機能を搭載しているのが特徴。これは、氷点下を過ぎても凍らない現象だ。過冷却現象を利用している機能は「氷点下ストッカー」と「切れちゃう瞬冷凍」。氷点下ストッカーは、食材を氷点下(約-3℃から0℃)に冷やしつつも、凍らせずに保存するというもの。切れちゃう瞬冷凍は、冷凍した食材がサクッと切れるというもの。食材全体に一瞬で氷核を形成して均一に冷凍することで細胞破壊を抑え、解凍しても食材の食感やうまみ成分を維持する。氷点下ストッカーよりも低温(約-7℃)で長期保存が可能だ。新製品では、氷点下ストッカーに解凍機能が追加され、「氷点下ストッカーD」として進化した。「D」は「Defrost(解凍)」に由来する。タッチパネルで「氷点下保存・解凍モード」に設定すると、カチコチに冷凍した食材も約90分で包丁が入れられるかたさまで解凍できる。氷点下ストッカーDでは、氷点下で解凍するため、食材からドリップが出にくい。冷蔵室や電子レンジを使った解凍方法よりも、食材のうまみをキープしたまま解凍できるという。また、解凍といっても、氷点下ストッカーDではチルド室よりも低温(-3℃から0℃)で保存するため、そのまま保存しても鮮度が長持ちしやすい。「急な予定で解凍した食材を使わなくなった」あるいは「食材の一部だけ利用したい」といった場合にも役立つ。○大容量でも省スペース「置けるスマート大容量」シリーズの冷蔵庫は、断熱材に独自の「薄型断熱構造 SMART CUBE(スマートキューブ)」を採用することで、大容量をキープしたまま省スペース化を図っている。2014年モデルでは、奥行きサイズが73.8cmと69.9cmの2種類しかなかった。三菱電機の調査によれば、奥行き70cmの冷蔵庫を設置できる家庭は約68%だが、奥行き65cmの冷蔵庫ならば84%と、奥行きを5cm短縮することで、より多くの家庭で設置できるようになるそうだ。特に、マンションなどで見られるシステムキッチンなどは、奥行きが65cmのサイズが多く、奥行きがそれより長い冷蔵庫はキッチンのデザインを損なってしまう。そこで、新製品では、奥行きが65cmタイプの「MR-WX48Z」(容量475L)もラインナップに追加した。MR-WX48Zは、2006年に発売された「MR-G40J」とほぼ同じ奥行き、幅は3.5cmコンパクトになったにもかかわらず、容量は74L増えている。○湿度センサーによる省エネ機能もちろん、冷蔵庫の不満点のトップに挙げられた「電気代」についても改善。従来は温度センサーのみで室温をセンシングしていたが、新製品には湿度センサーも搭載。低湿度時の無駄な発熱を抑制し、結露防止用の冷媒の流し方も効率化できたという。外気の温度と湿度、両方の環境に合わせてコンプレッサーを効率的に運転し、余計な電力を使う必要がなく、省エネ性能をアップさせた。
2015年07月14日メキシコのリゾート地カンクンで行われていたメディア向け発表会『Summer Of Sony 2015』が現地時間18日に閉幕した。会期中には『007 スペクター』やトム・ハンクス主演作『インフェルノ』、『ゴーストバスターズ』など映画ファンがその動向を注視している作品の会見やプレゼンテーションが行われ、さらにはアン・リー監督が手がける最新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も報道陣に披露された。その他の画像イベントでは、ソニー・ピクチャーズが今年から2016年にかけて公開する新作17作品に関する会見やプレゼン、フッテージの上映が行われ、全世界から集まった記者約200人が、まだ誰も観たことがない映像を観賞し、出演者や監督たちと質疑応答を行った。イベントでは『ライフ・オブ・パイ』のアン・リー監督の新作『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』の映像も公開された。本作は、イラク戦争で奇跡的に助かった青年の“その後”をシニカルな視点を交えて描いた小説の映画化で、クリステン・スチュワートやヴィン・ディーゼルらが出演する。注目は、監督が本作で“120フレーム/秒”という最新の技術を駆使して撮影していることだ。通常、映画は1秒間に24フレームで映像を記録するが、本作ではソニーの新型カメラ“Sony CineAlta F65”を用いて通常の5倍の120フレームで撮影を敢行。会場では、アン・リー監督のメッセージ映像も上映され「ストーリーやキャラクターをよりリアルに感じさせるために、120フレームで撮影している」と語った。他にも製作中の作品の秘蔵映像や、完成したばかりの本編映像が披露され、連日、会見やインタビュー、プレゼンテーションが開催。ここでの情報は今後報道され、全世界の映画ファンをわかせることになりそうだ。■『Summer Of Sony 2015』で紹介された作品『THE 5TH WAVE』『ザ・ウォーク』『XMAS』『Sausage Party』『Hotel Transylvania 2』『The Lady in the Van』『ANGRY BIRDS』『ピクセル』『RICKI&THE FLASH』『インフェルノ』『Billy Lynn’s Long Halftime Walk』『007 スペクター』『MONEY MONSTER』『Grimsby』『CONCUSSION』『ゴーストバスターズ』
2015年06月19日6月9日、シャープは東京都内で、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」のプロモーションに関する記者発表会を開催した。6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。シャープは、4K液晶パネルで "8K解像度" を実現する「AQUOS 4K NEXT」をはじめとした新製品「AQUOS 4K」計7モデルの投入に合わせ、6月26日より歌手・モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用したプロモーションを実施する。今回は、きゃりーぱみゅぱみゅさんが出演するテレビCMの予告篇を、本人を招いてお披露目するとともに、プロモーションのコンセプトについての発表が行われた。まずはシャープ デジタル情報家電事業本部 国内営業統轄の戸祭正信氏から「AQUOS 4K」のプロモーション展開について説明があった。戸祭氏は、4Kテレビ市場が拡大基調にある動向に触れ、「めざしている映像は臨場感。そのために、本物感を醸し出す高解像度、実物感を生む光を表現する高コントラスト、自然の豊かな色を表現する広い色域を追求している」と語った。こうした映像へのこだわりを、シャープは「美は、細部に宿る。」というメッセージに込め、テレビCM、Web、交通広告、デジタルサイネージ、そして店頭を含めたトータルプロモーションとして展開。きゃりーぱみゅぱみゅさんが若い世代を中心に人気と共感を集め、クールジャパンのアイコンでもあることから、プロモーションに起用したと説明した。続いて、舞踏会のシーンを描いた新テレビCMの予告篇が放映。さらに新CM曲の「おしえてダンスフロア」が流れる中、CMでまとう和洋折衷の衣装に身を包んだきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場した。きゃりーぱみゅぱみゅさんは衣装について「マリー・アントワネットのような気品のあるドレスを、和の素材をモチーフに作っていただきました。『美は、細部に宿る。』ということで、メイクも細部にこだわりました。ドレスもすごく繊細なので、いつものパステルカラーとはちがって、すごく大人っぽいと思います」と感想を述べ、「新CMの見どころは、いつもより大人っぽい私になっているので、楽しみにしてほしい」と語った。このあと会場では、4Kカメラによる"日本の美"を描いたデモムービーが放映された。きゃりーぱみゅぱみゅさんは、つつじの花びらの立体感や、和菓子の臨場感、毬の糸の繊細感、着物の中間色や黒い部分を表現した広色域で高コントラストな映像を見て、「きれい」「おいしそう」「鮮やか」と感動していた。さらには、前日に自動車運転免許を取ったばかりであることを公表。「さっそく新橋まで運転して、焼き鳥を食べて戻ってきました」「この夏は海とかいろんなところに運転していきたいですね」と語った。新テレビCMの全国放映は6月26日から。9日より同社のWebサイトにおいて予告篇が公開されている。なお、このプロモーションに合わせてキャッシュバックキャンペーンも実施。発売から8月15日までのキャンペーン期間中、対象の「AQUOS 4K」を購入すると、最大2万円がキャッシュバックされることも発表された。
2015年06月09日シャープは6月3日、ウォーターオーブンレンジ「HEALSIO(ヘルシオ)」の新製品発表会を開催した。2004年の初代モデル発売以降、最初から最後まで過熱水蒸気で調理するウォーターオーブンとして、進化を続けてきた本シリーズ。2014年9月に"プレミアムヘルシオ"として発売した「AX-XP100」の後継機が、今回発表された「AX-XP200」だ。AX-XP200はヘルシオシリーズの最上位機種に当たる。○○いらず」でハードルを低く新製品のコンセプトは、これまでの「健康」「おいしさ」に加えて、「○いらずで毎日使える!」。発表会に登壇した、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部長の久保正史氏は「今までヘルシオユーザーの方から『メニューがいっぱいあって使いこなせない』『毎日使うにはちょっと難しそう』というハードルの高さに対する不満の声をいただいていた」と、製品コンセプトを追加した背景を説明する。ユーザーが不満を抱えているハードルの高さを解消するために、新しく搭載されたのが「まかせて調理」機能だ。まかせて調理機能とは、食材の種類や量、温度にかかわらず、一度に自動調理できるというもの。レシピに書いてある食材がなくても好みの材料で調理でき、食材の分量を計測する必要もなく、さらに冷凍・冷蔵・常温の食材が混在した状態でも同時に調理できるという、「レシピいらず」「はかりいらず」「解凍いらず」の3つを実現する機能だ。○「まかせて調理」はどうやって実現?まかせて調理機能は、従来から採用されているシャープ独自の「ウォーターヒート技術」と、新たに加わった「赤外線ムーブセンサー」の合わせ技で実現。庫内天面の赤外線ムーブセンサーがスイングすることにより、左右・中央の各エリア別に食材の温度を見分ける。温度を見分けたら、食材の状態に合わせて過熱水蒸気の量を制御しながら加熱を開始。さらに、加熱をスタートしてからも「温度センサー」によって温度をモニタリング。温度の上がり具合から食材の量を検知して、最適な加熱時間に調整する。ウォーターヒート技術は、温度が低いほうに、より多くの熱を与える特徴を持っている。これを利用することで、温度の異なる食材を一緒に調理しても、加熱ムラを抑えた仕上がりにできるとのことだ。○ケーキとプリンも同時調理シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部の川村有里氏は、商品説明とデモンストレーションを行った。川村氏は「おまかせ調理機能のおかげで、お弁当や朝食のおかずを一度で調理できるなど、子育て中のお母さんにとっては時短にもつながる。火の消し忘れが心配な高齢者にも、ボタンを押すだけで簡単に使ってもらえる」とメリットを語った。そのほか、従来機種とのちがいはメニュー数。8~10分で調理できる「スピードメニュー」は100種類となり、従来の67種類の約1.5倍となっている。また、上段で過熱水蒸気による焼き料理、下段でパワースチームによる蒸し料理を作れる「焼き・蒸し同時メニュー」には、「カンタンスイーツ」を追加。たとえば、上段でケーキを焼きながら、下段でプリンを蒸すなどが可能となり、同時調理メニューのバリエーションがスイーツにまで拡充されている。手動オーブン(熱風コンベクションとウォーターオーブン)の最高設定温度は、これまでの250℃から300℃にまで強化。庫内の気密性を高めたうえ、過熱水蒸気や熱風を効率よく循環させることで、よりすばやい加熱が可能に。予熱時間は300℃の場合が約18分、200℃の場合が4分台を実現した。一方で、外形寸法や庫内容量については従来機種を踏襲。横幅49cm×奥行き43cmというコンパクトな設計ながら、約41cmとワイドな庫内幅を実現している。
2015年06月03日日立アプライアンスは5月20日、縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」の最新機種を発表。同日、東京都内で開催された新製品発表会では、新性能の検証デモなどが行われた。今回のモデルチェンジでは、たっぷりの水を循環させる洗浄力の高さはそのまま、「すすぎ」にもこだわっている。発売予定日は6月20日。価格はオープンだが、推定市場価格は最大容量11kgのフラッグシップモデル「BW-D11XWV」が税別24万円前後だ。○縦型洗濯乾燥機では業界初の大容量を実現今回発表されたのは、縦型洗濯乾燥機「BW-D11XWV」と、スリムタイプの「BW-D10WV」「BW-D9WV」「BW-D8WV」の計4モデル。加えて、乾燥機能を搭載していない全自動洗濯機「BW-10WV」「BW-9WV」「BW-8WV」「BW-7WV」の4モデルも同時に発売する。全モデルに強化ガラスを使用したガラストップデザインを採用。ガラストップは見た目にも美しいほか、プラスチックと比較して傷がつきにくく、凹凸が少ないため掃除も簡単だという。発表会での注目製品は、なんといってもフラッグシップモデルのBW-D11XWV。日立アプライアンスの調査によれば、カーテンや毛布といった大型のファブリックを自宅で洗濯する需要がある。そのため、1世帯あたりの家族構成人数は減っているにもかかわらず、洗濯機の大容量化が求められている。新モデルのBW-D11XWVは、洗濯容量が最大11kg、乾燥容量が最大6kg。11kgという洗濯容量は、縦型洗濯機としては業界で最大の容量だ(2015年5月20日現在。日立アプライアンス調べ)。また、槽内パーツの薄型化や、バランスリング設計の最適化などにより、従来モデルから外形寸法を変えずに、+1kgの容量アップを実現した。○遠心力ですすぎ残しを一掃する「ナイアガラすすぎ」前モデルからの大きな変更点は、「ナイアガラすすぎ」と呼ばれる新しいすすぎコースを搭載したこと。一般的な洗濯機は、キレイな水を通水させ、槽に水をためてすすぐという2ステップの方式を採用している。一方、ナイアガラすすぎではいったん槽内に水を貯めた後、毎分1,000回転という高速回転の遠心力で洗剤を絞り出す。それから、最大流量毎分約50Lというたっぷりの水で、繊維に潜んだ洗剤をさらに落とす。発表会では、従来モデル「NW-8TY」の洗濯機で脱水した衣類を、毎分1,000回転の遠心力にかけるデモを実演。一度NW-8TYで脱水を行ったにもかかわらず、1.4Lほどの水が絞り出された。また、すすぎ性能を比較するため、「すすぎ前の水」「従来型洗濯機の標準コースでのすすぎ後の水」「ナイアガラすすぎ後の水」「ボトルから注いだばかりのキレイな水」の4種類を、ブラックライトで照らすデモも実演。洗剤のすすぎ残しがある場合、洗剤の蛍光剤が青白く光るのだが、ナイアガラすすぎ後の水は、ボトルから注がれたミネラルウォーターとほぼ同じ色であった。○[温水]ナイアガラビート洗浄で黄ばみを除去洗浄は、大量のシャワー洗剤液を幅広く散布する「ナイアガラ循環シャワー」と、押し洗い・たたき洗い・もみ洗い効果のある洗濯羽根「ビートウイングX」を使用して行う。この「ナイアガラビート洗浄」に、新機能として約40℃のミストを吹き付ける「[温水]ナイアガラビート洗浄」を追加した。温水ミストを繊維の奥まで浸透させながら温めたら、温水を循環させて約30~40℃をキープしつつかくはん洗いをする。洗剤を温めることで酵素を活性化させ、黄ばみや皮脂汚れを落とす。○洗浄力以外の「使いやすさ」にも注目洗浄力以外の「使いやすさ」にもこだわった。一つは、洗濯槽の底までラクに手が届くこと。洗濯槽の底位置が高く、深くかがまなくても衣類を取り出せる。二つめは洗濯物を出し入れしやすいこと。投入口の幅が43cmと広く、大きな洗濯物も簡単に出し入れできる。三つめはからまりなくスルッと取り出せること。脱水後に羽根を小刻みに動かして、からんだ衣類をほぐし、一枚ずつ取り出しやすくしてくれる。○フラッグシップ機以外もガラストップデザインに発表会では、フラッグシップモデル「BW-D11XWV」の発表がメインだったが、スリムタイプの洗濯乾燥機と全自動洗濯機の発表もされた。BW-D11XWVのボディ幅が610mmであるのに対し、スリムタイプは幅570mmとコンパクトなのが特徴だ。スリムタイプはナイアガラすすぎ機能を持つものの、毎分900回転となる。乾燥機能を持たない全自動洗濯機の新モデルは、温水ミスト機能を搭載しないが、高濃度の洗剤液を衣類にかけて、じっくり洗う「つけおきナイアガラビート」に対応している。
2015年05月20日