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『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第7節・FC東京×ガンバ大阪は、両軍にとって踏ん張りどころとなる一戦と言える。FC東京は3勝1分2敗の6位、G大阪は2勝3分1敗の8位と中位に位置する。だが、年間順位では勝点49の1位・広島、2位・浦和を3位・FC東京が勝点45、4位・G大阪が勝点41で追う、好位置に付けている。FC東京×G大阪 チケット情報チーム状況は万全ではない。2連勝し、結果を残し出しているFC東京だが、ケガ人が多い。背番号10・梶山陽平、アタッカー・石川直宏とともに、GK・権田修一、左SB・太田宏介が前節欠場した。前節は権田に代わり、ベテラン・榎本達也が好守を見せ、ヴァンフォーレ甲府を1-0で振り切ったが、FC東京の得点源である太田の精度の高いクロスとセットプレーを欠くとなると、G大阪戦は厳しくなる。一方のG大阪は失点が急増中だ。1stステージは17試合で13失点と最少失点をマークしたが、2ndステージは6試合ですでに10失点である。2ndに入って、無失点試合はない。FC東京とは異なり、G大阪は目立った負傷者がいるわけではない。それでも、先制しながらも追いつかれる、もしくは逆転されるという、らしくない戦いぶりが続く。G大阪が守備に不安を抱えるならば、FC東京は攻撃に物足りなさを感じる。2ndステージ第2節・アルビレックス新潟戦、第5節・ベガルタ仙台戦ではそれぞれ3得点をマークしたが、残り4試合で2得点だ。第4節・鹿島アントラーズ戦で新助っ人のネイサン・バーンズが初ゴール、仙台戦では前田遼一が2得点を挙げたが、まだドイツへ旅立った武藤嘉紀の穴は埋めたとは言えない。武藤が去った今、チーム得点王は6ゴールを積み重ねるDF・森重真人というのが現状である。翻ってG大阪の2トップは磐石だ。得点ランキングトップは16ゴールを量産する宇佐美貴史である。パートナーのパトリックも7得点。倉田秋、阿部浩之、大森晃太郎ら2列目が得点不足に陥っているが、ボランチの遠藤保仁が5得点、今野泰幸が3得点とカバーする。FC東京は攻撃力にムラがあるが、チームで連動したディフェンスが機能している。G大阪はコンスタントにゴールを奪っているが、守備の再建が急務である。チーム状況は一長一短あるが、ともに地力があるのも確か。2ndステージ第7節が上昇気流に乗るターニングポイントになる可能性も秘めている。直接対決ではG大阪の11勝6分10敗とがっぷり四つに組む両チームの対決は、どちらが勝点3を手に入れるのか? 当日は『FC東京夏まつり』を実施し、先着2万名の来場者に特製ハンドタオルとうちわのプレゼントとともに、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のアカニンジャーとアオニンジャーも来場する。FC東京×G大阪は、8月16日(日)・味の素スタジアムでキックオフ。チケット発売中。
2015年08月14日7月23日、中国で開催される『EAFF東アジアカップ2015』日本代表メンバー23名を発表した。韓国、中国、北朝鮮と覇権を争うヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「負けるための準備はしない。勝つためのトライをする。国内組にとっていいテストになるだろう。高温多湿の気候、悪コンディションのピッチ、準備期間の少なさなどネガティブな要素もいいテストだ」と語った。日本代表×カンボジア代表 チケット情報23名のメンバーは以下の通り。【GK】東口順昭(G大阪)/西川周作(浦和)/権田修一(F東京)【DF】水本裕貴(広島)/丹羽大輝(G大阪)/槙野智章(浦和)/森重真人(F東京)/太田宏介(F東京)/米倉恒貴(G大阪)/藤春廣輝(G大阪)/遠藤航(湘南)【MF】柏木陽介(浦和) /武藤雄樹(浦和)/山口蛍(C大阪)/米本拓司(F東京)/谷口彰悟(川崎F)/柴崎岳(鹿島)【FW】興梠慎三(浦和)/倉田秋(G大阪)/永井謙佑(名古屋)/川又堅碁(名古屋)/宇佐美貴史(G大阪)/浅野拓磨(広島)武藤、倉田、米倉、遠藤が初選出となった。遠藤と浅野はU-22日本代表からの選出である。最も選手を輩出したのはガンバ大阪の6名だ。『1stステージ』優勝の浦和レッズからは西川、槙野の常連組とともに、興梠、武藤、柏木の3人が呼ばれた。また、ケガを抱える太田、柴崎については、7月29日(水)に状況を見て、選手を入れ替えるか否か判断すると言う。『東アジア杯』が国内組にとって、サバイバルになるとハリルホジッチ監督は語った。「(欧州組が合流すると)日本代表に50%ほど国内組が入るだろう。次のカンボジア戦で誰がメンバーに入ってくるか見極めたい」。さらに「私の大きな仕事は点を取れる選手を見つけること。リーグ戦で25~30点奪い、強豪国が相手でも点を取れる選手。これが一番の問題」とテーマを明確にした。テストだけではない。あくまで勝利が最優先だと指揮官は言う。「大事なのは結果だ。結果を求めながら、新しい選手を見つけないといけない」。『EAFF東アジアカップ2015』で日本代表は8月2日(日)・北朝鮮戦、5日(水)・韓国戦、9日(日)・中国戦に臨む。9月3日(木)・埼玉スタジアム2002で行われるカンボジア戦、8日(火)・イランで開催されるアフガニスタン戦と『2018 FIFA ワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFC アジアカップUAE 2019 予選』も控える。戦える選手は誰か? ゴールを奪うのは誰か? ハリルホジッチ監督の御眼鏡に適うのは誰だ! 日本代表×カンボジア代表のチケットは発売中。
2015年07月23日「選手たちにはブラボーと言いたい。素晴らしい声援を送ってくれた観客にはメルシーと言いたい」。イラク戦後を終えた、ハリルホジッチ監督は満足気にコメントを発した。6月11日、日本代表はイラク代表に4-0と完勝した。5分に柴崎岳のスルーパスに抜け出した本田圭佑が先制弾を決めると、4分後にはファー(遠いサイド)に流れたコーナーキックを槙野智章が詰めた。32分には本田、香川真司、柴崎のパス交換からボールを受けた宇佐美貴史がドリブル突破からのラストパスで岡崎慎司の3試合連続ゴールをお膳立て。84分には原口元気が代表初ゴールで締めくくった。特に20分まではスピーディなパス回しに縦を意識した攻撃、積極的なゴールへの姿勢と、出色の出来栄えだった。指揮官が「スペクタクルなサッカーをしてくれた。選手たちは高いパフォーマンスと速さを見せてくれた」と胸を張ったのも頷ける内容である。確かにイラク代表のコンディションは悪かった。主力も数人欠いていた。日本が8強止まりに終わった1月の『AFCアジアカップ』で4強入りした同じチームとは思えない低調なパフォーマンスだったため、この完勝劇で「日本は強くなった」と評価するのは早計だ。ただ、確かな歩みを進めているのも確か。「この数年間、日本がやっていた攻撃の組み立てを抜本的に変えている。ワンタッチや3人目、4人目の動きを要求してきたが、選手たちはよくやってくれた。まだ3か月しかトレーニングしていないが、それでもかなり向上した」とハリルホジッチ監督は選手たちを称えた。もちろん、課題を挙げることも忘れない。「フィニッシュで慌ててしまうシーンがあった。全員がゴールを意識し過ぎたり、クロスに対するポジショニングが適切でなかったり、まだまだ修正すべき点はたくさんある。それでも私はこのチームに満足しているし、彼らと仕事をするのは本当に楽しい。日本はもっとできると思うので、もっと厳しくトレーニングしたい」。もっと厳しいトレーニングを課すのには理由がある。日本が2018年『W杯』予選を突破し、本大会で強豪国と渡り合うためだ。格下との対戦となる『W杯アジア2次予選』では勝敗がクローズアップされることはないだろう。では、次のシンガポール戦は意味がないのか? 答えは否。監督は選手たちに競争を強いる。常に高いパフォーマンスを見せることができるか、目を光らせている。ハリルホジッチ監督は『W杯』予選とともに、本大会を見据えているのだ。6月16日(火)・『2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選』兼『AFCアジアカップUAE2019予選』日本代表×シンガポール代表・埼玉スタジアム2002のチケットは発売中。
2015年06月12日6月1日、『キリンチャレンジカップ』イラク戦、『W杯2次予選』シンガポール戦に臨む日本代表メンバー25名が発表された。ハリルホジッチ監督は、今回のメンバー発表に際し、「これまで私とスタッフはJ1・2・3で116試合、ナビスコ杯28試合、ACL24試合、欧州で3試合とライブで171試合見た。ビデオでの351試合を含め、522試合見た。代表監督、テクニカルスタッフがこういう厳しい仕事だと皆さんに知ってほしい」と語った。サッカー日本代表対シンガポール代表 チケット情報チームハリルの御眼鏡に適った日本代表は以下の通り。【GK】川島永嗣(スタンダール・リエージュ)/西川周作(浦和)/権田修一(F東京)/東口順昭(G大阪)【DF】酒井宏樹(ハノーファー)/酒井高徳(シュツットガルト)/長友佑都(インテル)/太田宏介(F東京)/吉田麻也(サウサンプトン)/丹羽大輝(G大阪)/槙野智章(浦和)/森重真人(F東京)【MF】長谷部誠(フランクフルト)/柴崎岳(鹿島)/山口蛍(C大阪)/谷口彰悟(川崎F)/香川真司(ドルトムント)/清武弘嗣(ハノーファー)【FW】本田圭佑(ミラン)/原口元気(ヘルタ・ベルリン)/宇佐美貴史(G大阪)/武藤嘉紀(F東京)/岡崎慎司(マインツ)/大迫勇也(ケルン)/川又堅碁(名古屋)指揮官は「長谷部はチームリーダーのひとり。チームに力強さを与えてくれる」、「本田は能力があるし、チームに違いを見せることができる」、「岡崎はエネルギッシュで本当に良く走る。ピッチ上で戦える選手」などと、各選手の寸評を明らかにした。ただ、こうも言った。「日本代表のポジションは誰にも保証されるものではない。試合でいいパフォーマンスを見せ続けることが大事」と。ハリルホジッチ監督は、ロシアへの第一歩を踏み出す日本代表について、「まず勝つ文化を育みたい」と意気込む。さらに「勝ち続けなくてはいけない。メンタルの強さを量ることができるのはアウェイ。アウェイで勝たないといけない。最初の試合で日本は『W杯』へ行くという野心があると見せたい」と続けた。イラク戦、シンガポール戦に向けた合宿は早速6月1日にスタート。欧州組が順次参加し、6月8日(月)には国内組が合流する。「個人的なスペシャルメニューを組むし、フィジカルテストもする。選手とコミュニケーションを取り、各試合に向けたタクティクスも準備する」合宿、イラク戦を経て、25名のメンバーは23名に絞られる。貪欲なまでに勝利を渇望する監督は、選手たちに高いハードルを要求し続ける。6月11日(木)・『キリンチャレンジカップ2015』日本代表×イラク代表・日産スタジアム、6月16日(火)・『2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選』兼『AFCアジアカップUAE2019予選』日本代表×シンガポール代表・埼玉スタジアム2002のチケットは発売中。
2015年06月01日『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第14節は重要な意味を持つ90分間となる。横浜F・マリノスにとってガンバ大阪は4連勝の勢いが本物であることを証明する絶好の相手であり、G大阪にとって横浜FMは1stステージ逆転優勝のために打破してなければならない難敵である。横浜FMは7勝2分4敗、G大阪は7勝2分2敗と同じ勝点23だが、G大阪は2試合消化ゲームが少ない。1試合消化ゲームが少ない首位・浦和レッズは9勝3分・勝点30。V戦線の二番手は8勝2分3敗・勝点26の暫定2位・サンフレッチェ広島ではなく、三冠王者の暫定3位・G大阪となる。昨年と同様に浦和を逆転するためには残り6試合、G大阪は1試合も落とせない。そこで立ちはだかるのが横浜FMだ。5月30日(土)横浜FM×G大阪 チケット情報横浜FMは第10節から名古屋グランパスに2-0、アルビレックス新潟に1-0、清水エスパルスに2-1、松本山雅FCに3-0と4連勝中で11位から4位までポジションを上げてきた。ここ4試合は持ち前の強固な守備とカウンターからの決定力で本来の勝負強さを発揮しているが、相手はいずれも中位以下だったのも確か。G大阪戦で真価が問われることになる。勝敗だけではない。両チームには「銭が取れるプロ」がいる。U-21ブラジル代表の背番号10を纏ったアデミウソン(横浜FM)と宇佐美貴史(G大阪)だ。第2節からスタメンに名を連ねたアデミウソンは序盤こそ得点はなかったが、広い視野と規格外の技術と攻撃センスを垣間見せた。前節・松本戦では「これぞワールドクラス!」と唸らせる、ジャンピングボレーでゴールを陥れた。現在3ゴールだが、これから右・藤本淳吾、左・齋藤学とのコンビネーションを深めていけば、大爆発の可能性大だ。攻撃センスならば、宇佐美も負けてはいない。宇佐美は得点ランキングトップタイの10ゴールを量産するとともに、『ACL』でも4得点をマークし、準々決勝進出の原動力となっている。ワンタッチで狙い澄ましたシュートを見せたかと思えば、複数のDFを引き連れドリブルしながらシュート一閃、密集の中からピンポイントのラストパスも送る。さらに課題とされた運動量不足や守備の軽さも改善しつつある。短所を補いつつ、長所を磨き上げているのだ。通算成績では横浜FMが26勝7分15敗とリードしている。G大阪は横浜FMよりも上位にいるが、ボランチ・今野泰幸が出場停止となる不安要素もある。5月30日(土)・横浜FM×G大阪・日産スタジアムで自軍を勝利に導くのはアデミウソンか、宇佐美か。チケット発売中。
2015年05月28日11月22日は両軍サポーターにとって、忘れられない日となった。あの日、首位・浦和レッズはホームで優勝を決めにかかり、勝点5差をつけられたガンバ大阪は逆転Vに望みをつなぐため勝利だけを睨んだ。結果はご存知の通り、2-0でG大阪の勝利。その後2節を経て、G大阪がJ1リーグ戦制覇、そして三冠獲得を果たしたのだった。5/2(土) 浦和レッズ対ガンバ大阪 開催情報試合後、長谷川健太監督はこう語った。「うちは18人のうち誰が出ても戦えるメンバーだが、浦和は17人だった」。途中出場した佐藤晃大(現徳島ヴォルティス)、倉田秋が試合終了間際に立て続けにゴールを決めたのに対し、浦和はケガが癒えていない興梠慎三を強行出場させ、残り2節も戦線離脱した。浦和にとって悪夢の日、G大阪にとっては最高の日から5か月半、5月2日(土)・埼玉スタジアム2002で両雄が激突する。『明治安田生命J1リーグ』1stステージで浦和は6勝2分・勝点20で首位を走る。2位に続くのは6勝1分1敗・勝点19のG大阪だ。勝点差、残り試合数は違えど、両チームの立場、舞台はあの日と同じである。果たして、浦和はどう出るか。そもそも、昨年の第32節は引き分けでよかった。今回も是が非でも勝たなければいけないわけではない。幸い、トップを張るズラタン、シャドーに位置する梅崎司、武藤雄樹らアタッカー陣はコンビネーションを高め、ゴールを積み重ね出した。4月1日の練習中にケガを負った興梠も、第9節に照準を合わせ、戦線復帰予定である。8試合で4失点と、GK・西川周作を中心に堅守も誇っている。第5節・川崎フロンターレ戦では、今までのポゼッション一辺倒から守備ブロックを形成しカウンターを狙う、違う顔も覗かせた。昨季から成長した姿を因縁の相手に見せられるか。一方のG大阪は開幕2試合こそ躓いたが、6連勝と本来の力を発揮する。連勝の原動力となっているのが宇佐美貴史だ。国際Aマッチデビューを果たした背番号39は、クラブタイ記録となる6試合連続ゴールを決めている。2位に3点差をつける9ゴールを量産し、得点ランキングを独走中である。2トップを組むパトリックとふたりで、浦和の総得点数である12点と同じゴールを叩き出している。ゴールだけではない。日本代表が刺激になったのか、前線からのプレスやオフ・ザ・ボールの動きなど、課題だった運動量の少なさも解消しつつある。5月2日(土)にキックオフを迎える浦和×G大阪は2014年11月22日と同じ結果となるのか、逆の結果となるのか。はたまた、ドローに終わるのか。試合当日は『浦和レッズ ファミリーJoinデイズ』を開催。家族で楽しめるイベントを実施するとともに、マスコットのレディアファミリーがデザインされたオリジナルミニタオルが、G大阪サポーターを除く来場者全員にプレゼントされる。チケット発売中。
2015年04月30日国際Aマッチのピッチで、これほどJリーガーたちが躍動したのはいつ以来のことだろうか。日本代表がウズベキスタンを5-1で粉砕した3月31日『JALチャレンジカップ』の話である。Jリーグ 開催情報素晴らしいゴールラッシュだった。試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「ブラボー!」「スペクタクル」と何度も口にしたのも頷ける内容だ。前半6分に青山敏弘(サンフレッチェ広島)のスーパーボレーで先制すれば、後半9分に岡崎慎司(マインツ)が代名詞のダイビングヘッドをズバリ。ウズベキスタンの足が止まった後半35分からは途中出場のJ1戦士たちが立て続けにゴールを奪う。柴崎岳(鹿島アントラーズ)が岡崎の“アシスト”を受け、42mの超ロングシュートで追加点を奪えば、38分に宇佐美貴史(ガンバ大阪)がファーストタッチでDFの間を抜けるテクニカルな代表初ゴールを決め、試合終了間際に川又堅碁(名古屋グランパス)が泥臭い代表初ゴールで締めた。ゴールシーンだけではない。DF・森重真人(FC東京)は川又へのアシストだけではなく、タテを意識したパスを連発し、同じくFC東京のSB・太田宏介は高精度なクロスを披露、本来のセンターバックではなくボランチに入った水本裕貴(広島)も中盤の底でブロックを築いた。2-0で初陣を飾った3月27日・チュニジア戦を含めた2試合で、25名のフィールドプレイヤー全員をピッチに送り出した上での結果である。それでも、ハリルホジッチ監督は「私のやり方ではメンバーを固めることはない」と断言した。さらに「今後も現地で試合を見て、誰が調子がいいか見極めていく。日本のすべての選手を見たいし、これからの代表合宿でチャンスを与えたい」と続けた。事実今回の代表メンバー発表前日に視察した、『ナビスコカップ』川崎フロンターレ×名古屋で、2得点を決めた川又と1ゴールの永井謙佑(名古屋)、好調を維持する小林悠(川崎F/ケガで離脱)を招集し、タレントを感じさせる車屋紳太郎(川崎F)をバックアップに選出した。そう、新指揮官は常にJリーグ、欧州各国のリーグに目を光らせているのだ。今回、日本代表でアピールした選手たちは各クラブへ戻って、日常の戦いに臨む。『明治安田生命J1リーグ』は4月3日(金)・4日(土)に迫っている。4月3日(金)・鹿島×サガン鳥栖、G大阪×名古屋、4月4日(土)・FC東京×ヴァンフォーレ甲府、広島×ヴィッセル神戸でウズベキスタン戦で存在感を見せたJリーガーたちが引き続きアピールする。そして、すべてのJリーガーが次の代表を睨み、熱戦を繰り広げる。日本代表の強化は、日々のJリーグが担う。チケット発売中。
2015年04月01日Jリーグのシーズン到来を告げる戦いが、いよいよ明日に迫った。2月28日(土)、舞台を日産スタジアムに移して行われる『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』のことだ。三冠を達成したガンバ大阪とリーグ戦で逆転優勝を許した浦和レッズは昨季と同様に、2ステージ制で争われる『2015明治安田生命J1リーグ』でも優勝戦線をリードすることだろう。まさに今季の試金石となる対戦と言える。前線に赤嶺真吾、中盤に小椋祥平をピンポイント補強したG大阪は、ふたりで19ゴールを挙げた宇佐美貴史&パトリックがシーズン開幕から戦えるのが最大の上積みだ。対する浦和は、ズラタン、石原直樹とユーティリティ性の高いFWとともに、左サイドに高精度のクロスを誇る橋本和が加入。興梠慎三不在で攻撃力ダウンに見舞われた昨季終盤の課題を解消する。不安もある。ご存知の通り、両クラブとも『ACL』初戦で敗戦した。ホームで広州富力(中国)をホームで迎え撃ったG大阪は、引いて固める守備を崩し切れず、カウンターとセットプレーからゴールを許し、0-2の黒星発進となった。アウェイに乗り込んだ浦和は、水原三星(韓国)の猛攻に耐えながら先制したが、1-2と逆転された。G大阪は中3日、浦和は中2日でどのように修正してくるかが、注目される。そこでクローズアップされるのが、遠藤保仁(G大阪)と柏木陽介(浦和)である。昨季MVPの遠藤はゲームをコントロールする。攻撃が単調になった時や攻め手がない時に、遠藤の存在感がひと際大きくなる。じっくり時間をかけて攻めるのか、手数をかけずに仕掛けるのか、チームの指針を決めるのが背番号7だ。高精度なキックやミドルレンジからのシュートも相手DFの脅威となる。柏木は昨季と同様にシャドーの一角に入るのか、中盤の底に陣取るのか、まずポジションが気になるところ。シャドーに入ればシュートやアシストなど、ゴールに絡む仕事が求められる。中盤の底ではフィニッシュに絡むだけではなく、ゲームを司る働きが必須となる。それとともに、守備に割く時間も必然的に長くなるだろう。ただ、柏木の魅力は攻撃力にある。攻守のバランスが重要だ。2月28日(土)・日産スタジアムでキックオフを迎える『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』G大阪×浦和で、チームを勝利に導くのは背番号7か背番号8か。結果とともに、開幕が1週間後に迫る『明治安田J1』も睨みつつ、意義あるチャレンジもしなければならない。遠藤と柏木ならば、チームのその高い要求に応えられることだろう。チケット発売中。
2015年02月27日1月13日、対照的な新体制発表が行われた。『J1リーグ』、『ナビスコ杯』、『天皇杯』の3冠を制したガンバ大阪と、G大阪に大逆転を許しリーグ戦2位に甘んじた浦和レッズの話である。FUJI XEROX SUPER CUP 2015 チケット情報G大阪はベガルタ仙台からFW・赤嶺真吾、横浜F・マリノスから小椋祥平とともにユースから4人の昇格を発表したのに対し、浦和はサンフレッチェ広島のFW・石原直樹、大宮アルディージャのFW・ズラタン、柏レイソルのDF・橋本和ら11人の新加入選手を披露した。補強状況は違えど、目指すものは同じだ。G大阪は『ACL』と『明治安田生命J1リーグ』のダブルを睨み、浦和は2006年以来となる2度目のリーグ戦制覇を見据える。今季も『明治安田J1』の優勝戦線をリードするであろう2クラブが、『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』で激突。G大阪×浦和は、まさにシーズンを占う重要な試金石と言える。今季から2ステージ制にリニューアルするのもミソだ。昨季、G大阪は序盤10試合で2勝3分5敗と出遅れたが、同じ轍は踏めない。序盤のつまずきは即『1stステージ』優勝戦線からの脱落を意味する。開幕戦の1週間前に開催される『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』では、例年よりも高い完成度の戦いぶりを見ることができるだろう。事実、新体制発表の翌日には、G大阪も浦和も始動している。選手たちのモチベーションはもっとシンプルだ。ただ目の前の試合に勝つことを、タイトルを取ることだけを考える。3冠の原動力となった宇佐美貴史も「やるからにはすべてのタイトルを狙う」と公言している。浦和の面々も思いは同じはずだ。『明治安田J1』開幕1週間前に、残り3試合で勝点1に終わった昨季の悪い流れを断ち切りたいところ。何よりも、第32節の直接対決で0-2と敗戦を喫した因縁の相手に再び負けるわけにはいかない。『FUJI XEROX SUPER CUP 2015』を制するのは少数精鋭で今季さらなる野望にチャレンジするG大阪か、FWを重点的に補強し3度目の正直に挑む浦和か。2月28日(土)・G大阪×浦和・日産スタジアムのチケットは1月20日(火)午前11時まで先行抽選「プレリザーブ」受付中。1月25日(日)午前10時より一般発売。
2015年01月16日この週末、全国各地で緊迫感に包まれた90分間がピッチを支配することだろう。J1リーグ優勝戦線に残留争い、そして『J1昇格プレーオフ』準決勝とそれぞれ立場は違えど、勝利を渇望する気持ちは同じだ。第32節・ガンバ大阪との大一番に敗れ、ホームでの優勝から一転、勝点2差に詰められた浦和レッズはサガン鳥栖のホームに乗り込む。対戦成績では2勝3敗とする浦和は、対鳥栖は2連敗中で、ベストアメニティスタジアムでは2戦2敗と相性が悪い。ホームで迎えた第2節も、鳥栖のシュート3本に対して17本ものシュートを浴びせながら、豊田陽平に決められ、0-1と敗れた。勝点5差で逆転優勝の可能性を残す鳥栖のモチベーションも高い。浦和は8年ぶりの優勝に値するチームか、昨年終盤1分3敗と優勝戦線から脱落した二の舞となるか、審判が下る。前節浦和を2-0で下し、11月26日・味の素スタジアムで清水エスパルスを5-2で粉砕し、『天皇杯』決勝進出を決めたG大阪には、神がかり的な勢いがある。『ナビスコ杯』を制し、3冠の可能性を残すチームは、過密日程の疲れを凌駕する精神面での充実を見せる。最終節は最下位の徳島ヴォルティス戦が控える。まずは第33節・ヴィッセル神戸戦で、神戸キラーを発揮する宇佐美貴史の決定力で勝点3を手繰り寄せるのみ。首位・浦和に勝点4差の3位・鹿島アントラーズは、J1残留争いを強いられているセレッソ大阪の本拠地で勝点3の積み上げを狙う。迎え撃つC大阪は勝点31の17位と降格圏から脱していない。最終節で戦う勝点32・16位の大宮アルディージャは名古屋グランパスとのアウェイ戦に臨む。勝点35・14位のべカルタ仙台は18位の徳島をホームで迎え撃ち、勝点35・15位の清水エスパルスは柏レイソルの本拠で戦う。清水はメンバーを大幅に入れ替え、G大阪との『天皇杯』準決勝に臨んだが、大敗を喫した。第33節に万全を期す決断を下した大榎克己監督の判断が功を奏すか。中3日で『J1昇格プレーオフ』準決勝が待っているモンテディオ山形の石崎信弘監督は、出場停止を除き、スタメンをいじらず、『天皇杯』準決勝・ジェフ千葉戦に挑んだ。『J1昇格PO』決勝を睨み、メンバーを変えてきた千葉を3-2で倒した。『J1昇格PO』準決勝ではジュビロ磐田がホームの利を生かすか、山形が強行日程と移動のビハインドを跳ね返すか、興味深い。来週末のJ1リーグ最終節に『J1昇格PO』決勝、そして12月13日(土)の『天皇杯』決勝まで、ヒリヒリした戦いが繰り広げられる。まず11月29日(土)・30日(日)に笑うのは、泣くのは、どこだ。
2014年11月27日サンフレッチェ広島の初優勝か、ガンバ大阪の7年ぶり2度目の優勝か。11月8日(土)・埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝の命運は、エースが握る。サンフレッチェ広島対ガンバ大阪 ナビスコカップ 決勝 チケット情報決勝となれば、どのチームもまずは守備に重きを置いてゲームに入る。その中でまず徹底マークに遭うのがエースストライカーである。エースを封じれば、勝利に近付く。だが、エースが包囲網を突き破りゴールを奪えば、より大きなダメージを与えられる。そもそも、大一番で結果を残してこそのエースストライカーである。89分仕事ができなくても、一瞬の隙を逃さずに決め切る。エースに求められるのは、タイトルを手繰り寄せるゴールだ。佐藤寿人(広島)はJ1リーグ戦第30節・清水エスパルス戦で前人未到の11年連続ふたケタゴールを達成した。J1通算144得点は歴代3位である。2012年には得点王とMVP、ベストイレブンを受賞したJリーグを代表するストライカーである。佐藤をトップ、高萩洋次郎、石原直樹が2シャドーに並ぶトライアングルは絶妙なコンビネーションを見せる。距離が長かろうが短かろうが、高萩は常に視線の先に佐藤をとらえる。パスが出るとともに、佐藤は相手DFとの駆け引きを制し、裏へ抜け出す。相手守備陣が佐藤の存在に意識を奪われればしめたもの。背番号11をおとりに、石原がボールを受ける。さらに左・山岸智、右・柏好文の両サイドからのクロスだけではなく、ボランチ・青山敏弘からの縦パスも効果的だ。G大阪にとって、広島の誇るアタックは厄介極まりない。ニューヒーロー賞を受賞した宇佐美貴史(G大阪)に、かつてのチャンスメイカーのイメージはない。バイエルン、ホッフェンハイムで2シーズンを過ごし、2013年途中にG大阪に復帰した宇佐美はJ2リーグ18試合で19ゴールを量産した。今季もケガで出遅れたが、リーグ戦では8ゴール、『ナビスコ杯』では6試合5得点とストライカーに変貌を遂げた。一瞬で相手を置き去りにするドリブル、タイミングをずらすセンス、高いシュート技術は、まさにストライカーのそれである。宇佐美だけではない。2トップを組むパトリックは8得点、2列目の阿部浩之は7得点、リンスと倉田秋と大森晃太郎は5得点と、G大阪はどこからでも点が取れるのが強みだ。広島のしっかりラインを形成した守備網は定評がある。G大阪もリーグ最少3位の失点数でかつての脆い守備のイメージを払拭した。互いに決勝らしい堅い戦い方はできる。堅い守備をこじ開けゴールを突き刺すのは佐藤寿人か、宇佐美貴史か。エースストライカーが祝砲となるゴールを決める。11月8日(土)・『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝・サンフレッチェ広島×ガンバ大阪・埼玉スタジアム2002のチケットは発売中。
2014年11月06日いよいよ決勝まで10日を切った。サンフレッチェ広島もガンバ大阪も『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝に向けて、モチベーションも高まっていることだろう。サンフレッチェ広島対ガンバ大阪 ナビスコカップ 決勝 チケット情報だが、ファイナルを前に大事な一戦が待っている。J1リーグ第31節が11月2日(日)に開催される。広島は大宮アルディージャを、G大阪はベガルタ仙台をそれぞれホームで迎え撃つのだ。残留争いを強いられたクラブとの対戦は容易ではない。広島・森保一監督も、G大阪・長谷川健太監督もまずは目の前の第31節に全力を傾けるだろう。3連覇の可能性を断たれたが、広島は『ACL』出場を諦めてはいない。昨季、残り2試合で首位・横浜F・マリノスに勝点5差をつけられながらも、連勝で奇跡の連覇を果たしたことを指揮官も選手も忘れてはいない。前回の直接対決も、忘れられない試合となった。NACK5スタジアム大宮に乗り込んだ第15節は25分までに佐藤寿人の2得点、石原直樹のゴールで3-0とした。前半で勝負ありと思われたが、52分にズラタンに1点を返されると、54・71分とムルジャにゴールを許し、まさかのドローに終わった。「カップ戦とリーグ戦は別物」とはサッカー界の定言だが、『ナビスコ杯』決勝1週間前に下手なゲームはできない。幸い、ここ3試合で佐藤は3得点、石原は4得点とアタッカー陣は好調である。きっちり勝点3を積み上げ、G大阪との決戦に臨みたい。首位・浦和レッズに勝点3差と猛追するG大阪にとって、仙台戦が重要なのは言うまでもない。今季の直接対決は0-0、通算成績では5勝3分3敗と圧倒するまでは至ってはいない。『ナビスコ杯』予選リーグでは赤嶺真吾に決勝点を決められ、1-0で仙台に敗れている。ただ、G大阪は『W杯』前と後では別チームになっている。リーグ戦再開後は13勝1分2敗と群を抜いた好成績を残す。第29節・柏レイソル戦で連勝は7でストップしたが、第30節・FC東京戦では遠藤保仁の技ありフリーキックもあり、2-1で勝点3を獲得するなどショックを引きずらなかった。8得点をマークする宇佐美貴史&パトリックの2トップだけではなく、阿部浩之(7得点)、リンス(5得点)、倉田秋(5得点)、大森晃太郎(4得点)と誰が2列目に入っても、得点力は変わらない。さらに今季は最少失点数リーグ4位と固い守備も兼ね備える。G大阪も勝点3を上積みして、『ナビスコ杯』決勝、浦和とのリーグ戦第32節という天王山2連戦を迎えたいことだろう。11月2日(日)・広島×大宮・エディオンスタジアム広島、11月2日(日)・G大阪×仙台・万博記念競技場、11月8日(土)・『ナビスコ杯』決勝・広島×G大阪・埼玉スタジアム2002は、いずれもチケット発売中。
2014年10月30日サンフレッチェ広島とガンバ大阪が雌雄を決する『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝。10月25日(土)のチケット発売を前に、過去のデータを振り返ってみたい。J1リーグ戦で首位・浦和レッズを勝点5差で追うG大阪と、勝点15差の9位とリーグ戦3連覇は絶望的な広島の現状を見て、G大阪有利とは決して言い切れない。過去10年間の『ナビスコ杯』決勝進出を果たしたクラブのJ1リーグ最終順位を見ると、10回のうち8回がリーグ戦の順位の下のチームが栄冠に輝いている。「リーグ戦とカップ戦は別物」というサッカー界の常套句を証明した結果となっている。フットボール界には「ファイナルはカタイゲームになる」という定説もある。過去10年間のスコアを見ると、1-0と2-0が各3回、0-0が2回となっている。2010年のジュビロ磐田5-3広島という乱打戦もあるにはあるが、先制点が持つ意味は通常の戦いよりも重い。だからこそ、まず守備ありきの戦い方がスタンダードになっている。果たして、11月8日(土)・埼玉スタジアムで両クラブはどう出るか?両クラブはTPOに合わせた戦い方ができる。広島は強固な守備ブロックから佐藤寿人を走らせるカウンターだけではなく、小気味いいパスワークからゴールを陥れるパターンも有す。それでいて、第20節・浦和レッズ戦で見せた相手ボールの時は自陣から出ない超守備的な5-4-1もある。G大阪もかつてのポゼッションサッカー至上主義ではない。3ボランチ気味の守備ラインを作り、堅守をベースにパトリックへのカウンターから活路を見出すことも多々ある。もちろん、長短織り交ぜたパス交換から宇佐美貴史や阿部浩之が仕掛けるのが鉄板だ。守備的か、攻撃的か。カウンターか、ポゼッションか。局面、時間帯、流れによって、両クラブとも器用に戦術を変えてくるだろう。そのタクトを振るうのが、広島の青山敏弘とG大阪の遠藤保仁である。日本を代表するゲームメイカーは、ピッチを俯瞰で見渡し、いるべき場所にいる。森保一監督、長谷川健太監督の命を受け、青山と遠藤がチームを動かす。『ナビスコカップ』決勝・サンフレッチェ広島×ガンバ大阪は11月8日(土)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。一般発売は10月25日(土)10:00より。
2014年10月24日ハビエル・アギーレ日本代表監督は、就任会見で「国内外すべての選手に代表の扉は開かれている」とメッセージを送った。事実、Jリーグで活躍している選手、将来性のある若い選手を選出してきた。前任のアルベルト・ザッケローニ監督には、明確な序列があった。代表選手の内訳は『ブラジルW杯』では国内組11人、アギーレが初采配を振るった9月は同11人、10月は13人となっている。スタメンを見れば、違いは明白だ。『W杯』初戦・コートジボワール戦の国内組の先発は2人だけだったが、アギーレ監督が就任後の4試合は3人、3人、5人、7人と増加の一途にある。海外組か国内組かという議論ではない。10月・ブラジル戦を選考の場にした疑問の声も多いが、メンバー内で競争があるのは健全である。何より、Jリーグで高いパフォーマンスを見せ続けたり、経験がなくとも若い選手が才能の一端を垣間見せれば、代表に選ばれるという事実が持つ意味は大きい。9月にはリーグ戦に8試合しか出場していないルーキー・皆川佑介(サンフレッチェ広島)や今季出場4試合だったDF・坂井達弥(サガン鳥栖)がサプライズ選出された。10月は得点を量産していた小林悠(川崎フロンターレ)や4年目にして鹿島アントラーズの最終ラインの定位置を確保した昌子源(後にケガで辞退)、DFながら得点能力を発揮していた塩谷司(広島)が初選出された。また、9月には選出漏れした『W杯』メンバーのGK・権田修一は、FC東京の14試合連続無敗の原動力となり、10月には代表復帰を果たした。『W杯』でも吉田麻也とCBを組んだ森重真人(F東京)はアンカー、そしてCBとして、唯一4試合すべてに先発出場を果たしている。インサイドハーフの柴崎岳(鹿島)とウイングの武藤嘉紀(F東京)は、一躍アギーレジャパンのキーパーソンに名乗り出た。次の柴崎、次の武藤はまだまだいる。高いシュート技術を誇る宇佐美貴史(ガンバ大阪)の日本代表待望論は根強い。インサイドハーフに守備力を求めるアギーレ監督にとって、米本拓司(F東京)は最適な人材と言える。相手DFをぶっちぎる韋駄天・永井謙佑(名古屋グランパス)を推す声も少なくない。U-21日本代表の攻撃の核となった大島僚太(川崎F)、U-19日本代表の攻撃を司った南野拓実(セレッソ大阪)らも次のステージを睨んで虎視眈々だ。選手たちは日本代表に選ばれるために、Jリーグを戦うわけではない。だが、Jリーグでの活躍がなければ、日本代表への道がないことも知っている。終盤戦を迎えるJ1リーグ戦が11月のホンジュラス戦、オーストラリア戦、そして来年1月の『アジアカップ』につながる。
2014年10月24日「フットボールは最後まで何が起こるかわからない」とは、サッカーを語る上での常套句だが、こと一発勝負のトーナメントにおいてはなおさらだ。10月11日(土)・15日(水)に準々決勝を迎える『第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会』も然りである。ノックアウト方式で戦う『天皇杯』は毎年ジャイアントキリングが起こっている。今年もラウンド16までで、宮城県代表・ソニー仙台FCがJ1・鹿島アントラーズを、兵庫県代表・関西学院大学がJ1・ヴィッセル神戸を、奈良県代表・奈良クラブがJ 1・べガルタ仙台を下し、下克上を果たしている。天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 チケット情報抽選で決まったカードは、J1で上位と下位と対照的なガンバ大阪×大宮アルディージャ、名古屋グランパス×清水エスパルスの東海ダービー、J1・セレッソ大阪×J2・ジェフユナイテッド千葉、J2同士のモンテディオ山形×ギラヴァンツ北九州となった。J1リーグ6連勝中と快調な2位・G大阪×15位・大宮は、対戦成績で12勝6敗と、G大阪に分がある。リーグ戦8得点のFW・パトリック、宇佐美貴史の攻撃力は脅威だ。だがG大阪は10月12日(日)に『ナビスコ杯準決勝』をアウェーで戦い、中2日で挑む。コンディションで有利な大宮は、FW・ズラタンらの得点力でベスト4進出を狙う。直近のJ1リーグ戦で、ともに勝利している名古屋×清水は、今週末の10月11日(土)に開催される。2回戦びわこ成蹊スポーツ大学、3回戦・コンサドーレ札幌、4回戦・FC東京と3戦連続ゴールを決めた清水・大前元紀、今シーズン通算14得点のノヴァコビッチが、DFながら公式戦11得点を挙げている田中マルクス闘莉王擁する名古屋の守備陣を崩せるかが鍵となる。C大阪×千葉は、唯一ディビジョン違いの対戦となる。大熊裕司監督は、C大阪U-18監督時代に『高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ関西』優勝をもたらしている。大熊監督の指揮のもと、2010年『W杯』得点王&MVP・フォルランの爆発に期待がかかる。対する千葉は、4回戦・柏レイソルを延長戦の末PK12-11で撃破し、地力を発揮した。C大阪がJ1の意地を見せるか、千葉のジャイアントキリングなるか。J2同士の対決となる山形×北九州は、順位表では北九州が4位、山形が8位だが、対戦成績では山形の4勝2敗。今季得点ランク6位・13ゴールの池元友樹(北九州)と、12ゴールのディエゴ(山形)、どちらの決定力が勝るのかに注目したい。4回戦では、山形はJ1・サガン鳥栖を、北九州はJ1・ヴァンフォーレ甲府を討ち破った。ベスト4を懸けて、白熱した試合を見せてくれるだろう。『第94回天皇杯』準々決勝は、10月11日(土)・名古屋グランパス×清水エスパルス・名古屋市瑞穂陸上競技場、10月15日(水)・ガンバ大阪×大宮アルディージャ・万博記念競技場、セレッソ大阪×ジェフユナイテッド千葉・キンチョウスタジアム、モンテディオ山形×ギラヴァンツ北九州・NDソフトスタジアム山形にてキックオフ。チケット発売中。
2014年10月10日10月9日(木)・12日(日)、『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝のキップを賭けたホーム&アウェイゲームが開催される。サンフレッチェ広島×柏レイソル、川崎フロンターレ×ガンバ大阪がキックオフを迎えるのだ。ナビスコカップ準決勝 チケット情報10月5日(日)・J1リーグ戦第27節で激突した柏と広島に、3連戦の2戦目という認識はないだろう。大雨に見舞われた日立柏サッカー場はピッチ上のいたるところに水溜りができていた。両軍とも、リスクを冒さず、ボールを奪取すればひたすら相手最終ラインの裏のスペースへロングボールを放り込んだ。守備陣は最後まで集中力を切らさず、結果はスコアレスドローとなった。『ナビスコカップ』準決勝では柏は鈴木大輔、広島は水本裕貴、塩谷司と最終ラインの3人が日本代表選出で出場できない。となれば、0-0を演じた両クラブだが、得点のチャンスが広がる。ゴールを予感させるトライアングルがいるのだ。柏は前節で惜しいオーバーヘッドシュートを披露したレアンドロ、ボールを収めたかと思えばスペースも突くなど攻撃にアクセントを加える工藤壮人、スピードを活かした突破を見せる高山薫が揃う。広島は前節で常に背後を狙い続けた佐藤寿人、前線でボールをキープする石原直樹、卓越したパスセンスでフィニッシュを演出する高萩洋次郎が名を連ねる。得点の匂いと言えば、Jリーグ第28節を含め3連戦になる川崎F×G大阪だ。リーグ戦でG大阪は最多2位の50得点、川崎Fは3位の47得点を積み上げる。川崎Fは10得点の小林悠こそ日本代表で不在だが、15ゴールで得点ランキングトップを快走する昨季得点王・大久保嘉人がいる。長短あらゆるパスで決定機を演出する今季キレキレの中村憲剛も2列目で存在感を発揮している。あとは負傷明けのレナトのコンディションが気になるところ。G大阪はパトリックは12試合、宇佐美貴史は19試合の出場ながら、それぞれ8ゴールをマークしている。遠藤保仁&今野泰幸の元日本代表コンビが中盤の底でさすがのコントロール術を見せる。前節・鹿島アントラーズ戦で大接戦を制し、リーグ戦6連勝と只今ピークにある。『ナビスコカップ』準決勝のスケジュールは以下の通り。10月9日(木)・広島×柏・エディオンスタジアム広島、10月12日(日)・柏×広島・日立柏サッカー場、10月9日(木)・G大阪×川崎F・万博記念競技場、10月12日(日)・川崎F×G大阪・等々力記念陸上競技場。チケット発売中(柏×広島のみJリーグチケットにて販売)。
2014年10月07日『Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』と言えば、23歳以下が対象のニューヒーロー賞が有名だが、最優秀選手賞も選出される。最優秀選手賞は予選リーグ、決勝トーナメントを通じた活躍ではなく、決勝のマンオブザマッチの意味合いが強い。決勝という大舞台でチームを優勝に導いたプレイヤーが受賞するのだ。『ナビスコカップ』に得点王の表彰はない。だが、得点ランキングに意味はある。得点ランクトップに名を連ねるのは、ヴァンフォーレ甲府のクリスティアーノだ。クリスティアーノはリーグ戦25試合で5ゴールと決定力不足が囁かれているが、『ナビスコカップ』では予選リーグ5試合で6ゴールとゴールラッシュを見せる。チームは予選リーグで敗退し、これ以上の上積みはない。「リーグ戦とカップ戦は別物」という常套句を地で行く結果となっている。得点ランキング2位タイに位置する5人のうち、3人には逆転の可能性がある。柏レイソルのレアンドロ、工藤壮人、ガンバ大阪の宇佐美貴史がそれぞれ4ゴールを挙げているのだ。柏の攻撃陣は見事である。1トップにレアンドロ、工藤、高山薫が2シャドウに入るトライアングルは、シーズンが深まるとともにコンビネーションを高め、現在阿吽の呼吸を具現化する。高山がスピードに乗ったドリブルからクロスをレアンドロ、工藤に供給すれば、レアンドロが前線でボールを収め工藤、高山の飛び出しを引き出す。流動的にポジションチェンジを繰り返し、相手DFに的を絞らせない。宇佐美はスピードと卓越した技術で高い決定力を見せ付ける。怪我で序盤は出遅れた宇佐美だが、『ナビスコ杯』4試合で4ゴールをマークする。準々決勝では、対ヴィッセル神戸戦7試合連続ゴールという桁違いのキラーぶりも発揮した。リーグ戦でも17試合出場で8ゴールと10位タイにつける。パワフルな突破を誇るパトリックとのコンビネーションも上々である。ニューヒーロー賞の有力候補でもある宇佐美は日本代表に選ばれればアギーレ監督の力となり、選出されなければ長谷川健太監督の力となるだろう。『ACL』で予選リーグを免除された川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島のFW陣は、当たり前の話だが、上位得点者はいない。それでも大久保嘉人(川崎F)、佐藤寿人(広島)ともにきっちり1ゴールを挙げている。レナト(川崎F)の2試合2ゴールはさすがと言える。得点王の称号はないが、この先アタッカー陣がゴールを重ねれば重ねるほど、トロフィーに近付く。10月9日(木)・広島×柏・エディオンスタジアム広島はチケット発売中、10月9日(木)・G大阪×川崎F・万博記念競技場は9月28日(日)、10月12日(日)・川崎F×G大阪・等々力陸上競技場は9月27日(土)に一般販売。
2014年09月26日日本サッカー協会は7月2日、ロンドン五輪に臨むU-23日本代表となでしこジャパンの最終メンバー18名を発表した。男子は五輪予選で主力を張ったFW・大迫勇也に代わり身長187cmと高さを誇る杉本健勇、女子では故障明けの丸山桂里奈、19歳の岩渕真奈が選出されるなどサプライズもあったが、何よりも印象に残ったのがなでしこジャパンへの期待度の高さ。と言うのも、メンバー発表記者会見は、なでしこ、U-23代表の順で行われた。なでしこのメンバー発表後に、30名ほどの記者・カメラマンは会場を後にしたのだった。キリンチャレンジカップ2012 開催情報ロンドン五輪へ向けてのコメントも対照的だった。なでしこジャパン・佐々木則夫監督が「一番光っているメダルを取るためのメンバー」と明言したのに対し、U-23日本代表・関塚隆監督は「ひとつでも高みを目指して戦いたい」と語り、「メダルを目指す」というセリフは最後まで聞かれなかった。ここに金メダルをも期待されるなでしこと、まずはグループリーグ突破が目標のU-23代表の立ち位置の違いがあった。また、記者発表後には澤穂希の会見も行われた。コンディション万全ではなかった澤は「今日名前が呼ばれてホッとした」と安堵の表情を見せるとともに、4度目となるロンドン五輪を「集大成」と定めた。「年齢的に考えても最後の五輪。メダルを取りたい。本当は金メダルと言いたいが、五輪に簡単な戦いは1試合もない。まずはメダルが目標」とズバリ。18名のメンバー中FWが6名を占めたなでしこ、才能溢れる若きアタッカー陣が揃うU-23代表は、7月11日(水)・国立競技場で壮行試合に臨む。サッカーの聖地で、決戦の地・ロンドンへ旅立つ両代表に声援を送りたい。■U-23日本代表登録メンバー18名GK権田修一(FC東京)、安藤駿介(川崎)DF徳永悠平(FC東京)、吉田麻也(VVVフェンロ)、山村和也(鹿島)、鈴木大輔(新潟)、酒井宏樹(ハノーバー)、酒井高徳(シュツットガルト)MF清武弘嗣(ニュルンベルク)、村松大輔(清水)、東慶悟(大宮)、山口螢(C大阪)、扇原貴宏(C大阪)、宇佐美貴史(ホッフェンハイム)FW永井謙佑(名古屋)、大津祐樹(ボルシアMG)、齋藤学(横浜FM)、杉本健勇(東京V)■なでしこジャパン登録メンバー18名GK福元美穂(岡山湯郷)、海堀あゆみ(INAC神戸)DF近賀ゆかり(INAC神戸)、矢野喬子(浦和レディース)、岩清水梓(日テレ・ベレーザ)、鮫島彩(移籍手続き中)、熊谷紗希(フランクフルト)MF澤穂希(INAC神戸)、宮間あや(岡山湯郷)、川澄奈穂美(INAC神戸)、阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)、田中明日菜(INAC神戸)FW安藤梢(デュイスブルク)、丸山桂里奈(大阪高槻)、大野忍(INAC神戸)、大儀見(永里)優季(ポツダム)、高瀬愛実(INAC神戸)、岩渕真奈(日テレ・ベレーザ)
2012年07月02日